JP5403054B2 - メモリダンプ機能を有するサーバおよびメモリダンプ取得方法 - Google Patents
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Description
しかし、近年では、実装メモリの容量がTB(テラバイト)オーダのサーバが登場し、このようなシステムでは、メモリダンプを採取するのに非常に時間がかかり、速やかにシステムを再起動することができなくなっている。
実施の形態のサーバは、複数のシステムボードを備えるサーバにおいて、前記サーバを停止させる停止処理部と、カーネルが使用するメモリを備えるシステムボードを識別する情報を格納するシステムボード情報格納部と、サーバ停止前に前記カーネルが使用していたメモリを備えるシステムボードを切り離すシステムボード切り離し処理部と、前記カーネルが使用していたメモリを備えるシステムボードの切り離し後に、前記複数のシステムボードのうち、前記切り離したシステムボード以外のシステムボードを用いて前記サーバを再起動させる再起動処理部と、が提供される。
先ず、本実施の形態のメモリダンプ取得方法を実行したときの、各システムボードのメモリの状況を説明する。
図1の上部はサーバの再起動前の各システムボードのメモリの使用状況を示し、下部は再起動後の各システムボードのメモリの使用状況を示す。
再起動前は、システムボード11−1のメモリ12−1をカーネルが使用しており、システムボード11−2のメモリ12−2およびシステムボード11−3のメモリ12−3は、ユーザプログラムが使用している。
システムの緊急停止前(再起動前)は、システムボード11−1のメモリ12−1をカーネルが使用しており、システムボード11−2およびシステムボード11−3のメモリ12−2、12−3は、ユーザプログラムが使用している。
システムの再起動後、システムボード11−1のメモリ12−1の内、カーネルが使用していた領域は、再起動前にカーネルが使用していた状態が維持されている。また、メモリ12−1には再起動前のメモリのマッピング情報が緊急停止する前に書き込まれている。
図2Cは、実施の形態に係る切り離されたシステムボードが再びパーティションに組み込まれた後の各システムボードのメモリの使用状況を示す図である。
サーバ10は、システムボード11−i(i=1〜3)、ディスク13−i、ROM(Read Only Memory)14を備える。
CPU15−i−kは、各種処理を実行する。
ROM14は、ファームウェア15を格納している。
ファームウェア15は、メモリ初期化処理部16、システム再起動処理部17、システムボード情報格納処理部18、システムボード切り離し処理部19、システムボード組み込み処理部20を備える。
システム再起動処理部17は、サーバ10を再起動する。
システムボード情報格納処理部18は、サーバ10で使用されているシステムボード11−iの情報や、カーネルが使用しているメモリ12−iを有するシステムボード11−iの番号等の情報を格納する。
システムボード組み込み処理部20は、システムボード11−iをパーティションに組み込む。
図3の下部は、OS21の機能ブロックである。
オペレーティングシステム21は、割り込み処理部22、ファイル管理部23、メモリ管理部24、プロセス管理部25、マッピング情報抽出・格納処理部26、動的メモリ追加処理部27、システムボード番号通知部28、システムボード組み込み処理部29、およびパニック処理部30を備える。
ファイル管理部23は、ディスク上に格納されたデータであるファイルを管理する。
メモリ管理部24は、OSが使用するメモリ12−iを割り当てる。
マッピング情報抽出・格納処理部26は、各メモリ12−iのダンプを取得および解析するために必要な情報を、カーネルが使用しているメモリ12−iの固定アドレスに書き込む。
システムボード番号通知部28は、カーネルが使用しているメモリを備えるシステムボードの番号および、該システムボード上のメモリの書き換え禁止の指示をファームウェア15に通知する。
システム再起動処理部31は、OSを再起動させる。
図4は、実施の形態に係るサーバの動作のフローチャートである。
ステップS404において、OS21のシステムボード番号通知部28が、システムが緊急停止する際にカーネルが使用しているメモリが存在するシステムボードのシステムボード番号と、該システムボードのメモリを書き換えないようにする指示とを、ファームウェア15に通知する。尚、カーネルが使用しているメモリが存在するシステムボードが複数存在する場合は、全てのシステムボードの番号をファームウェアに通知する。
このように、カーネルが使用していたメモリのダンプをディスク等に書き出すことなく、速やかにシステムを再起動して業務を再開させている。
Claims (10)
- 複数のシステムボードを備えるサーバにおいて、
前記サーバを停止させる停止処理部と、
カーネルが使用するメモリを備えるシステムボードを識別する情報を格納するシステムボード情報格納部と、
サーバ停止前に前記カーネルが使用していたメモリを備えるシステムボードのみを切り離すシステムボード切り離し処理部と、
前記カーネルが使用していたメモリを備えるシステムボードの切り離し後に、前記複数のシステムボードのうち、前記切り離したシステムボード以外のシステムボードを用いて前記サーバを再起動させる再起動処理部と、
を備え、
前記カーネルは、前記複数のシステムボードのうちの一部のシステムボードのメモリのみを使用することを特徴とするサーバ。 - 前記カーネルが使用していたメモリを備えるシステムボードをシステムボード情報格納部に通知するシステムボード通知部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のサーバ。
- サーバの再起動後に、前記切り離したシステムボードを組み込むシステムボード組み込み処理部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載のサーバ。
- 前記システムボード組み込み処理部が組み込んだシステムボードのメモリのうち、サーバの停止前にカーネルが使用していた領域のデータを読み出して、該領域のデータをダンプファイルとして作成するメモリダンプ取得処理部をさらに備えることを特徴とする請求項3記載のサーバ。
- サーバの再起動時に、前記複数のシステムボードのうち、前記カーネルが使用していたメモリを備えるシステムボード以外のシステムボードのメモリを初期化するメモリ初期化処理部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のサーバ。
- 複数のシステムボードを備えるサーバにおけるメモリダンプ取得方法において、
異常検出時に前記サーバを停止させるステップと、
サーバの停止前にカーネルが使用していたメモリを備えるシステムボードのみを切り離すステップと、
前記複数のシステムボードのうち、前記切り離したシステムボード以外のシステムボードを用いて前記サーバを再起動させるステップと、
サーバの再起動後に前記切り離したシステムボードを組み込むステップと、
前記組み込んだシステムボードのメモリのうち、再起動前にカーネルが使用していた領域のデータを読み出して、該領域のデータをダンプファイルとして作成するステップと、
を備え、
前記カーネルは、前記複数のシステムボードのうちの一部のシステムボードのメモリのみを使用することを特徴とするメモリダンプ取得方法。 - それぞれがメモリを搭載する複数のシステムボードを備えるサーバにおいて、
前記サーバを停止させる停止処理部と、
サーバ停止前にカーネルが使用していたメモリを備えるシステムボードのみを切り離すシステムボード切り離し処理部と、
前記サーバの停止前にカーネルが使用していたメモリを備えるシステムボードを除くシステムボードを用いて、前記サーバを再起動させる再起動処理部と、
前記サーバが再起動した後、前記サーバの停止前にカーネルが使用していたメモリを備えるシステムボードを前記サーバに組み込むシステムボード組み込み処理部と、
前記システムボード組み込み処理部により組み込まれたシステムボードに搭載されたメモリの領域のうち、サーバの停止前にカーネルが使用していた領域のデータを読み出し、該領域のデータをダンプファイルとして作成するメモリダンプ取得処理部と、
を備え、
前記カーネルは、前記複数のシステムボードのうちの一部のシステムボードのメモリのみを使用することを特徴とするサーバ。 - 前記カーネルは、前記複数のシステムボードのうち、前記複数のシステムボードに割り当てられている番号の小さい順または大きい順に割り当てられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のサーバ。
- 前記カーネルは、前記複数のシステムボードのうち、前記複数のシステムボードに割り当てられている番号の小さい順または大きい順に割り当てられることを特徴とする請求項6記載のメモリダンプ取得方法。
- 前記カーネルは、前記複数のシステムボードのうち、前記複数のシステムボードに割り当てられている番号の小さい順または大きい順に割り当てられることを特徴とする請求項7記載のサーバ。
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