JP5402918B2 - 半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体デバイスの製造方法に関する。詳しくは、表面が所定の条件でポリシングされたIII族窒化物結晶基板を用いた半導体デバイスの製造方法に関する。
GaN結晶、AlN結晶などのIII族窒化物結晶は、発光素子、電子素子、半導体センサなどの半導体デバイスの基板を形成するための材料として非常に有用なものである。ここで、III族窒化物結晶とは、III族元素と窒素とにより形成されている結晶、たとえば、GaxAlyIn1-x-yN結晶(0≦x、0≦y、x+y≦1)などをいう。
半導体デバイスの基板として用いられるIII族窒化物結晶基板は、III族窒化物結晶の外周に形状形成加工を施した後に所定の厚さにスライスし、表面を機械研磨または機械研削することによって得られるが、かかるスライス、機械研磨または機械研削によって、III族窒化物結晶の表面側領域に厚い加工変質層(結晶表面の研削または研磨によって結晶の表面側領域に形成される結晶格子が乱れた層をいう、以下同じ)が形成され、またはIII族窒化物結晶の表面粗さが大きくなる。このIII族窒化物結晶基板の加工変質層の厚さが大きくなるほど、またその表面粗さが大きくなるほど基板表面の品質が低下し、このIII族窒化物結晶表面上にエピタキシャル成長させたIII族窒化物結晶層の表面は凹凸が大きくなりまた結晶性が低下する。そのため、良質な半導体デバイスを形成することができない。
このため、III族窒化物結晶からIII族窒化物結晶基板を形成する方法として、III族窒化物結晶を所定の厚さにスライスし、表面を機械研磨または機械研削した後に、さらに表面をドライエッチング(たとえば、特許文献1を参照)または化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing)(たとえば、特許文献2〜4を参照)によるポリシングを行なうことにより、上記加工変質層を除去し、表面粗さをさらに低減することが広く行なわれていた。
しかし、III族窒化物結晶基板の表面をドライエッチングする方法では、上記加工変質層を除去することができるが、表面粗さをさらに小さくすることが困難であった。
また、従来のポリシングは、被研磨物であるIII族窒化物結晶の硬度以下に硬度の低い砥粒を含むスラリーを研磨パッドに供給しながら、III族窒化物結晶を研磨パッドに押し当てることによりIII族窒化物結晶の表面を行なっているが、III族窒化物結晶は硬質で反応性に乏しいため、従来のポリシングでは、研磨速度が非常に低く、非効率的であった。
近年、ダイヤモンド、アルミナ(Al23)などで形成されている硬質砥粒とコロイダルシリカ(SiO2)、ヒュームドチタニア(TiO2)などで形成されている軟質砥粒とを含むスラリーを用いて、III族窒化物結晶をポリシングする方法(たとえば、特許文献4を参照)が提案され、III族窒化物結晶の研磨速度とともに表面の平滑さを高めることを可能とした。しかし、特許文献4に開示するポリシング方法においては、硬質砥粒を含むため、表面の平滑さをより高めることは困難であった。そこで、高い研磨速度を維持しながら、より平滑な表面が得られるポリシング方法が求められていた。
特開2001−322899号公報 米国特許第6596079号明細書 米国特許第6488767号明細書 特開2004−311575号公報
本発明は、表面が所定の条件でポリシングされたIII族窒化物結晶基板を用いて、そのIII族窒化物結晶基板上に結晶品質の高い半導体層をエピタキシャル成長させることにより、特性の高い半導体デバイスを製造することができる半導体デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、pHが2以上10以下かつ酸化還元電位が960mV以上1440mV以下であるポリシング液を用いて、III族窒化物結晶基板の表面をポリシングする工程と、ポリシングがされたIII族窒化物結晶基板の一方の主面側に3層以上の半導体層をエピタキシャル成長させる工程と、III族窒化物結晶基板の他方の主面側に第1の電極を形成する工程と、半導体層の最外半導体層上に第2の電極を形成する工程と、を含む半導体デバイスの製造方法である。
本発明にかかる半導体デバイスの製造方法において、ポリシング液のpHを6以下または8以上とすることができる。また、ポリシング液を、pHが2以上4以下かつ酸化還元電位が1350mV以上1440mV以下、および、pHが8以上10以下かつ酸化還元電位が960mV以上1110mV以下のいずれかとすることができる。
また、本発明にかかる半導体デバイスの製造方法において、ポリシング液に砥粒を含めることができ、この砥粒を、III族窒化物結晶基板よりも硬度の高い高硬度砥粒、III族窒化物結晶基板の硬度以下に硬度の低い低硬度砥粒、または高硬度砥粒と前記度砥粒との混合砥粒とすることができる。また、高硬度砥粒の粒径を1μm以下とすることができる。また、高硬度砥粒を、ダイヤモンド、SiC、Si34、BN、Al23、Cr23、ZrO2からなる群から選ばれる少なくとも1つの材質を含む砥粒とすることができる。また、低硬度砥粒を、SiO2、CeO2、TiO2、MgO、MnO2、Fe23、Fe34、NiO、ZnO、CoO2、Co34、CuO、Cu2O、GeO2、CaO、Ga23、In23からなる群から選ばれる少なくとも1つの材質を含む砥粒とすることができる。
また、本発明にかかる半導体デバイスの製造方法において、III族窒化物結晶の表面を機械研削または機械研磨し、機械研削または機械研磨されたIII族窒化物結晶基板の表面をポリシングすることができる。
また、本発明にかかる半導体デバイスの製造方法において、III族窒化物結晶基板のポリシング後における加工変質層の厚さを50nm以下とすることができる。また、III族窒化物結晶基板のポリシング後における表面粗さRyを5nm以下とすることができる。また、III族窒化物結晶基板のポリシング後における表面粗さRaを0.5nm以下とすることができる。さらに、ポリシング後のIII族窒化物結晶基板を熱処理することができる。
本発明によれば、表面が所定の条件でポリシングされたIII族窒化物結晶基板を用いて、そのIII族窒化物結晶基板上に結晶品質の高い半導体層をエピタキシャル成長させることにより、特性の高い半導体デバイスを製造することができる
本発明に用いられるIII族窒化物結晶の表面をポリシングする方法を示す断面模式図である。 本発明に用いられるIII族窒化物結晶の表面を機械研削する方法を示す断面模式図である。 本発明に用いられるIII族窒化物結晶の表面を機械研磨する方法を示す断面模式図である。 本発明により得られる一の半導体デバイスを示す断面模式図である。
本発明において用いられるIII族窒化物結晶の表面処理方法は、図1を参照して、III族窒化物結晶1の表面をポリシングするIII族窒化物結晶1の表面処理方法であって、ポリシングに用いられるポリシング液17のpHの値xと酸化還元電位の値y(mV)とが、以下の式(1)および式(2)
y≧−50x+1000 ・・・(1)
y≦−50x+1900 ・・・(2)
のいずれもの関係を満たすことを特徴とする。
ここで、ポリシングとは、ポリシング液を用いて被研磨物の表面を化学的および/または機械的に平滑化することをいい、たとえば、図1を参照して、定盤15上に固定された研磨パッド18を回転軸15cを中心にして回転させながら、ポリシング液供給口19から研磨パッド18上にポリシング液17を供給するとともに、III族窒化物結晶1を固定した結晶ホルダ11上に重り14を載せてその回転軸11cを中心にして回転させながらIII族窒化物結晶1を、上記研磨パッド18に押し当てることによって、III族窒化物結晶1の表面をポリシングすることができる。
また、酸化還元電位とは、溶液中に共存する酸化体と還元体の間の平衡状態によって定まるエネルギーレベル(電位)を意味する。測定によって得られる酸化還元電位は、比較電極に対する値であり、比較電極の種類が異なれば、同一溶液の測定値は見かけ上異なる。一般の学術論文などでは比較電極として標準水素電極(N.H.E)が用いられることが多い。本願における酸化還元電位は、標準水素電極(N.H.E)を比較電極とした値として示す。
本発明において用いられるIII族窒化物結晶の表面処理方法において、ポリシング液17のpHの値xと酸化還元電位の値y(mV)とが、y<−50x+1000であると、ポリシング液17の酸化力が弱く、III族窒化物結晶1の表面の研磨速度が低くなる。一方、y>−50x+1900であると、酸化力が強くなりすぎ、研磨パッド、定盤などの研磨設備に対する腐食作用が強くなり、安定したポリシングが困難となる。
また、研磨速度を高く維持する観点からは、さらに、y≧−50x+1300であることが好ましい。すなわち、ポリシング液17のpHの値xと酸化還元電位の値y(mV)とが、以下の式(2)および式(3)
y≦−50x+1900 ・・・(2)
y≧−50x+1300 ・・・(3)
のいずれもの関係を満たすことが好ましい。
通常のポリシング液に含まれる塩酸、硫酸などの酸、KOH、NaOHなどの塩基は、化学的に安定なIII族窒化物結晶の表面を酸化して加工変質層をエッチング除去する力が弱い。このため、ポリシング液に酸化剤を添加して、酸化還元電位を高くする、すなわち酸化力を高めることが好ましい。酸化剤の添加量は、ポリシング液17のpHの値xと酸化還元電位の値y(mV)とが、y≧−50x+1000(式(1))およびy≦−50x+1900(式(2))のいずれもの関係を満たすように調節する。
ここで、ポリシング液に添加する酸化剤としては、特に制限はないが、研磨速度を高める観点から、次亜塩素酸、トリクロロイソシアヌル酸などの塩素化イソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムなどの塩素化イソシアヌル酸塩、過マンガン酸カリウムなどの過マンガン酸塩、ニクロム酸カリウムなどのニクロム酸塩、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどのチオ硫酸塩、硝酸、過酸化水素水、オゾンなどが好ましく用いられる。なお、これらの酸化剤は、単独で用いても、2以上を併用してもよい。
本発明において用いられるポリシング液17のpHは、6以下または8以上であることが好ましい。pHが6以下の酸性ポリシング液またはpHが8以上の塩基性ポリシング液をIII族窒化物結晶に接触させて、III族窒化物結晶の加工変質層をエッチング除去することにより、研磨速度を高めることができる。かかる観点から、ポリシング液17のpHは4以下または10以上であることがより好ましい。
ここで、pHの調整に用いられる酸および塩基には特に制限はなく、たとえば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸などの無機酸、ギ酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、フタル酸、フマル酸などの有機酸、KOH、NaOH、NH4OH、アミンなどの塩基の他、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩などの塩を用いることができる。また、上記酸化剤の添加により、pHを調整することもできる。
本発明において用いられるポリシング液には、砥粒が含まれることが好ましい。この砥粒により研磨速度をより高めることができる。ポリシング液に含まれる砥粒には、特に制限はなく、III族窒化物結晶よりも硬度の高い高硬度砥粒、III族窒化物結晶の硬度以下に硬度の低い低硬度砥粒、または高硬度砥粒と低硬度砥粒との混合砥粒を用いることができる。
ここで、本発明において用いられるポリシングにおいて、高硬度砥粒を用いることにより研磨速度をより高めることができ、低硬度砥粒を用いることにより結晶表面のモフォロジーをよくすることができる。また、高硬度砥粒と低硬度砥粒との混合砥粒を用いることにより、研磨速度を高く維持しながら、平滑で加工変質層が薄い良品質の結晶表面を形成することができる。
上記観点から、ポリシング液に含まれる砥粒は、高硬度砥粒と低硬度砥粒の混合体積比が、高硬度砥粒:低硬度砥粒=5:95〜50:50であることが好ましく、10:90〜30:70であることがより好ましい。
本発明において用いられるポリシングにおいて、高硬度砥粒の粒径は1μm以下であることが好ましい。高硬度砥粒によってIII族窒化物結晶の表面が機械的に除去されて研磨が可能となるため、高硬度砥粒の粒径を小さくすることにより、III族窒化物結晶の表面に形成される傷および凹凸の深さを小さくし、表面をより平滑化することが可能となる。かかる観点から、高硬度砥粒の粒径は0.5μm以下であることがより好ましい。
ここで、上記高硬度砥粒は、被研磨物であるIII族窒化物結晶よりも硬度の高い砥粒であれば特に制限はないが、ダイヤモンド、SiC、Si34、BN、Al23、Cr23、ZrO2からなる群から選ばれる少なくとも1つの材質を含む砥粒であることが好ましい。かかる材質を含む高硬度砥粒を用いることにより、III族窒化物結晶の表面のポリシングにおける研磨速度を高くすることができる。
また、上記低硬度砥粒は、被研磨物であるIII族窒化物結晶の硬度以下に硬度の低い砥粒であれば特に制限はないが、SiO2、CeO2、TiO2、MgO、MnO2、Fe23、Fe34、NiO、ZnO、CoO2、Co34、CuO、Cu2O、GeO2、CaO、Ga23、In23からなる群から選ばれる少なくとも1つの材質を含む砥粒であることが好ましい。かかる材質を含む低硬度砥粒を用いることにより、III族窒化物結晶のポリシングにより形成される表面の品質を向上させることができる。ここで、表面の品質が向上することとは、表面粗さが小さくなることおよび/または加工変質層が薄くなることを意味する。また、表面の品質が低下することとは、表面粗さが大きくなることおよび/または加工変質層が厚くなることを意味する。
なお、砥粒は、単一の金属元素を含む酸化物に限定されず、2種類以上の金属元素を含む酸化物(たとえば、フェライト、ペロブスカイト、スピネルまたはイルメナイトなどの構造を有するもの)であってもよい。また、AlN、GaN、InNなどの窒化物、CaCO3、BaCO3などの炭酸化物、Fe、Cu、Ti、Niなどの金属、炭素(具体的には、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、C60など)を用いることもできる。
本発明において用いられるIII族窒化物結晶の表面処理方法において、III族窒化物結晶の表面を機械研削または機械研磨し、機械研削または機械研磨されたIII族窒化物結晶の表面をポリシングすることができる。ポリシングの前に機械研削または機械研磨を組み合わせることにより、III族窒化物結晶表面の研磨速度を高め、かつ、平滑で加工変質層が薄い良品質のIII族窒化物結晶表面を形成することができる。
ここで、機械研削とは、図2を参照して、たとえば、砥粒をボンドで固めた砥石22を砥石台金23に固定してその回転軸23cを中心に回転させながら、結晶ホルダ21に固定されその回転軸21cを中心に回転しているIII族窒化物結晶1の表面に送り出すことにより、III族窒化物結晶1の表面を削り取りながら平滑化することをいう。また、機械研磨とは、図3を参照して、たとえば定盤35をその回転軸35cを中心に回転させながら、スラリー供給口39から定盤35上に砥粒36を分散したスラリー37を供給するとともに、III族窒化物結晶1を固定した結晶ホルダ31上に重り34を載せてその回転軸31cを中心にして回転させながら、III族窒化物結晶1を上記定盤35に押し当てることにより、III族窒化物結晶1の表面を平滑化することをいう。機械研磨において、砥粒を分散したスラリーを用いることに替えて、図示はしないが、上記砥粒をボンドで固めた砥石をIII族窒化物結晶に回転させながら押し当てることにより、III族窒化物結晶の表面を研磨することも可能である。
本発明において用いられるIII族窒化物結晶の表面処理方法において、図1を参照して、III族窒化物結晶1のポリシング後における加工変質層1aの厚さは50nm以下であることが好ましい。III族窒化物結晶のポリシング後の加工変質層を50nm以下とすることにより、III族窒化物結晶上にモフォロジーおよび結晶性の良好なエピタキシャル層(エピタキシャル成長によって形成された層をいう、以下同じ)を形成することができる。かかる観点から、上記加工変質層の厚さは10nm以下であることがより好ましい。ここで、結晶性が良好とは、その結晶における各々の結晶格子についてのサイズの分布および/または面方位のずれの分布が小さい理想的な結晶構造に近い状態であることを意味する。たとえばX線回折におけるロッキングカーブの半価幅が小さいほど結晶性が良好である。
また、本発明において用いられるIII族窒化物結晶の表面処理方法において、III族窒化物結晶のポリシング後における表面粗さRyは5nm以下であることが好ましい。本願において、表面粗さRyとは、粗さ曲面から、その平均面の方向に基準面積としてとして10μm角(10μm×10μm=100μm2、以下同じ)だけ抜き取り、この抜き取り部分の平均面から最も高い山頂までの高さと最も低い谷底までの深さとの和をいう。III族窒化物結晶のポリシング後の表面粗さRyを5nm以下とすることにより、III族窒化物結晶上にモフォロジーおよび結晶性の良好なエピタキシャル層を形成することができる。かかる観点から、上記表面粗さRyは1nm以下であることがより好ましい。
また、本発明において用いられるIII族窒化物結晶の表面処理方法において、III族窒化物結晶のポリシング後における表面粗さRaは0.5nm以下であることが好ましい。本願において、表面粗さRaとは、粗さ曲面から、その平均面の方向に基準面積として10μm角だけ抜き取り、この抜き取り部分の平均面から測定曲面までの偏差の絶対値を合計してそれを基準面積で平均した値をいう。III族窒化物結晶のポリシング後の表面粗さRaを0.5nm以下とすることにより、III族窒化物結晶上にモフォロジーおよび結晶性の良好なエピタキシャル層を形成することができる。かかる観点から、上記表面粗さRaは0.1nm以下であることがより好ましい。
また、本発明において用いられるIII族窒化物結晶の表面処理方法において、ポリシング後におけるIII族窒化物結晶の表面酸化層の厚さは3nm以下であることが好ましい。ここで、表面酸下層の厚さは、エリプソメトリー、XPS(X線光電子分光法)、AES(オージェ電子分光法)またはRBS(ラザフォード後方散乱法)などにより評価することができる。III族窒化物結晶のポリシング後の表面酸化層を3nm以下にすることにより、III族窒化物結晶上にモフォロジーおよび結晶性の良好なエピタキシャル層を形成することができる。かかる観点から、上記表面酸化層の厚さは2nm以下であることがより好ましい。
また、上記ポリシング後におけるIII族窒化物結晶表面の不純物の量については、原子番号が19以上の元素の原子は1×1012atoms/cm2以下、O(酸素)およびC(炭素)を除く原子番号が1から18までの元素の原子は1×1014atoms/cm2以下であることが好ましい。また、O原子およびC原子は、III族窒化物結晶表面に存在する全元素の原子に対して、それぞれ40原子%以下であることが好ましい。III族窒化物結晶表面におけるIII族元素の原子およびN原子は、III族窒化物結晶表面に存在するIII族元素原子およびN原子の和に対して、それぞれ40原子%〜60原子%であることが好ましい。ここで、原子番号が19以上の元素の原子ならびにOおよびCを除く原子番号が1から18までの元素の原子の量は、TXRF(全反射蛍光X線分析法)により評価することができる。O原子、C原子、N原子およびIII族元素の原子の量は、XPS、AESなどにより評価することができる。III族窒化物結晶表面を上記の化学組成とすることにより、III族窒化物結晶上にモフォロジーおよび結晶性の良好なエピタキシャル層を形成することができる。
さらに、本発明において用いられるIII族窒化物結晶の表面処理方法において、ポリシング後のIII族窒化物結晶を熱処理することが好ましい。かかる熱処理により、III族窒化物結晶のポリシング後における表面粗さRyおよび表面粗さRaの値をさらに低減することができる。この熱処理は、非酸化性雰囲気下、より好ましくは還元性雰囲気下(具体的には、N2ガス雰囲気下、NH3ガス雰囲気下、H2ガス雰囲気下など)で、900℃〜1100℃程度で行なうことが好ましい。
本発明において用いられるIII族窒化物結晶基板は、上記のIII族窒化物結晶の表面処理方法により得られたIII族窒化物結晶基板である。上記の表面処理方法により得られたIII族窒化物結晶基板は、加工変質層がないかまたはあっても薄く、表面が平滑化されているため、この上にモフォロジーおよび結晶性の良好なエピタキシャル層を形成することができる。本発明にかかるIII族窒化物結晶基板は、具体的には、各種方法により成長させたIII族窒化物結晶を、必要に応じて外周の形状形成加工、および所定の面に平行にスライスした後、上記の方法により機械研削または機械研磨し、その表面を上記の方法によりポリシングすることによって得られる。
なお、上記III族窒化物結晶の成長方法には特に制限はないが、大きなバルク状のIII族窒化物結晶を効率的に成長させる観点から、HVPE(ハライドまたはハイドライド気相エピタキシャル成長)法、昇華法などの気相成長法またはフラックス法などの液相成長法が好ましく用いられる。たとえば、GaN結晶の成長にはHVPE法、フラックス法などが好ましく用いられ、AlN結晶の成長には、HVPE法、昇華法などが好ましく用いられる。
また、本発明において用いられるIII族窒化物結晶基板は、その表面粗さRyが1nm以下である。上記のIII族窒化物結晶の表面処理方法を用いることによって、従来では得られていなかった表面粗さRyが1nm以下の極めて平坦な表面を有するIII族窒化物結晶基板が得られる。かかるIII族窒化物結晶基板上には、モフォロジーが極めて良好なエピタキシャル層を形成することができる。
また、本発明において用いられるIII族窒化物結晶基板は、その表面粗さRaが0.1nm以下である。上記のIII族窒化物結晶の表面処理方法を用いることによって、従来では得られていなかった表面粗さRaが0.1nm以下の極めて平坦な表面を有するIII族窒化物結晶基板が得られる。かかるIII族窒化物結晶基板上には、モフォロジーが極めて良好なエピタキシャル層を形成することができる。
また、上記III族窒化物結晶基板の主面は、ウルツ鉱型構造におけるC面、A面、R面、M面およびS面のいずれかの面に平行であることが好ましい。ここで、C面とは{0001}面および{000−1}面を、A面とは{11−20}面およびその等価面を、R面とは{01−12}面およびその等価面を、M面とは{10−10}面およびその等価面を、S面とは{10−11}面およびその等価面を意味する。III族窒化物結晶基板の主面がウルツ鉱型構造における上記各面に平行または平行に近い状態(たとえば、III族窒化物結晶基板の主面と、ウルツ鉱型構造におけるC面、A面、R面、M面およびS面のいずれかの面とのなす角であるオフ角が0.05°未満)とすることにより、III族窒化物結晶基板上にモフォロジーおよび結晶性の良好なエピタキシャル層を形成しやすくなる。
また、上記III族窒化物結晶基板の主面と、ウルツ鉱型構造におけるC面、A面、R面、M面およびS面のいずれかの面とのなす角であるオフ角が、0.05°以上15°以下であることが好ましい。0.05°以上のオフ角を設けることによりIII族窒化物結晶基板上に形成するエピタキシャル層の欠陥を低減することができる。しかし、オフ角が15°を超えるとエピタキシャル層に階段状の段差ができやすくなる。かかる観点から、オフ角は、0.1°以上10°以下であることがより好ましい。
本発明において用いられるエピタキシャル層付III族窒化物結晶基板は、上記のIII族窒化物結晶基板上にエピタキシャル成長により形成された1層以上のIII族窒化物層を有する。上記のIII族窒化物結晶基板は、加工変質層がないかまたはあっても薄く、表面が平坦化されているため、この上にエピタキシャル成長させられたIII族窒化物層は良好なモフォロジーを有する。ここで、III族窒化物層には、特に制限がなく、たとえばGaxAlyIn1-x-yN層(0≦x、0≦y、x+y≦1)などが挙げられる。また、III族窒化物層エピタキシャル成長をさせる方法にも、特に制限がなく、HVPE法、MBE(分子線エピタキシー)法、MOCVD(有機金属化学気相成長)法などが好ましく挙げられる。
本発明により得られる半導体デバイスは、上記のIII族窒化物結晶基板を含む。上記のIII族窒化物結晶基板は、加工変質層がないかまたはあっても薄く、表面が平坦化されているため、このIII族窒化物結晶基板上にモフォロジーおよび結晶性の良好なエピタキシャル層を形成して品質のよい半導体デバイスを形成することができる。本発明にかかる半導体デバイスとしては、発光ダイオード、レーザダイオードなどの発光素子、整流器、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、HEMT(High Electron Mobility Transistor;高電子移動度トランジスタ)などの電子素子、温度センサ、圧力センサ、放射線センサ、可視−紫外光検出器などの半導体センサ、SAWデバイス(Surface Acoustic Wave Device;表面弾性波素子)などが挙げられる。
また、本発明により得られる半導体デバイスは、図4を参照して、上記のIII族窒化物結晶基板410を含む半導体デバイス400であって、III族窒化物結晶基板410における一方の主面側にエピタキシャル成長された3層以上の半導体層450と、III族窒化物結晶基板410の他方の主面に形成された第1の電極461と、半導体層450の最外半導体層上に形成された第2の電極462とを含む発光素子と、発光素子を搭載する導電体482とを備え、発光素子は、III族窒化物結晶基板410側が発光面側であり、最外半導体層側が搭載面側であり、半導体層450は、p型半導体層430と、n型半導体層420と、p型半導体層430とn型半導体層420との間に形成される発光層440とを含む。上記構成を有することにより、III族窒化物結晶基板面側を発光面側とする半導体デバイスを形成することができる。
かかる半導体デバイスは、半導体層側が発光面側である半導体デバイスと比較して、発光層での発熱に対する放熱性に優れる。そのため、高電力で作動させても半導体デバイスの温度上昇が緩和され、高輝度の発光を得ることができる。また、サファイア基板などの絶縁性基板では、半導体層にn側電極およびp側電極の2種類の電極を形成する片面電極構造をとる必要があるが、本発明にかかる半導体デバイスは、半導体層とIII族窒化物結晶基板にそれぞれ電極を形成する両面電極構造をとることができ、半導体デバイスの主面の大部分を発光面とすることができる。さらに、半導体デバイスの実装の際に、ワイヤボンデイングが1回で足りるなど製造工程が簡略化できるなどの利点がある。
(実施例1)
本実施例は、HVPE法で成長させたGaN結晶の表面を、機械研磨し、さらにポリシングすることにより処理する場合の実施例である。
(1−1)GaN結晶の成長
下地基板として直径50mmのGaAs結晶基板を用いて、HVPE法によりGaN結晶を成長させた。大気圧の反応炉の内部にGa金属を収容したボートを800℃に加熱し、このボートにHClガスとキャリアガス(H2ガス)との混合ガスを導入してGaClガスを生成させるとともに、反応炉内にNH3ガスとキャリアガス(H2ガス)との混合ガスを導入することにより、GaClガスとNH3ガスとを反応させて、反応炉内に設置された下地基板(GaAs結晶基板)上に厚さ3mmのGaN結晶を成長させた。ここで、GaN結晶の成長温度は1050℃、反応炉内のHClガス分圧は2kPa、NH3ガス分圧は30kPaとした。
(1−2)GaN結晶基板表面の機械研磨
上記HVPE法により得られたGaN結晶を結晶成長面である(0001)面に平行な面でスライスして直径50mm×厚さ0.5mmのGaN結晶基板を得た。図3を参照して、このGaN結晶基板(III族窒化物結晶1)のN原子面側のC面((000−1)面)をセラミックス製の結晶ホルダ31にワックスで貼り付けた。ラップ装置(図示せず)に直径300mmの定盤35を設置し、スラリー供給口39からダイヤモンドの砥粒36が分散されたスラリー37を定盤35に供給しながら、定盤35をその回転軸35cを中心にして回転させるとともに、結晶ホルダ31上に重り34を載せることによりGaN結晶基板(III族窒化物結晶1)を定盤35に押し付けながら、GaN結晶基板(III族窒化物結晶1)を結晶ホルダ31の回転軸31cを中心にして回転させることにより、GaN結晶の表面(Ga原子面側のC面、(0001)面)の機械研磨を行なった。ここで、定盤35としては銅定盤または錫定盤を用いた。砥粒径が6μm、3μm、1μmの3種類のダイヤモンド砥粒を準備し、機械研磨の進行とともに、砥粒径を段階的に小さくしていった。研磨圧力は100g/cm2〜500g/cm2とし、GaN結晶基板(III族窒化物結晶1)および定盤35の回転数はいずれも30rpm〜100rpmとした。かかる機械研磨によりGaN結晶基板の表面は鏡面となった。この機械研磨後のGaN結晶基板の加工変質層の厚さは380nm、Ryは10nm、Raは1nmであった。
(1−3)GaN結晶基板表面のポリシング
図1を参照して、上記機械研磨後におけるGaN結晶基板(III族窒化物結晶1)のN原子面側のC面((000−1)面)をセラミックス製の結晶ホルダ11にワックスで貼り付けた。ポリッシュ装置(図示せず)に設置された直径300mmの定盤15上に研磨パッド18を設置し、ポリシング液供給口19から砥粒16が分散されたポリシング液17を研磨パッド18に供給しながら、回転軸15cを中心にして研磨パッド18を回転させるとともに、結晶ホルダ11上に重り14を載せることによりGaN結晶基板(III族窒化物結晶1)を研磨パッド18に押し付けながら、GaN結晶基板(III族窒化物結晶1)を結晶ホルダ11の回転軸11cを中心にして回転させることにより、GaN結晶の表面(Ga原子面側のC面、(0001)面)のポリシングを行なった。ここで、ポリシング液17として、砥粒16である粒径0.1μmのコロイダルシリカ(SiO2)を含み、酸化剤であるジクロロイソシアヌル酸ナトリウム(以下、Na−DCIAという)が添加され、pHが9.5、酸化還元電位が980mVに調整された炭酸ナトリウム水溶液を用いた。また、研磨パッド18としては、ポリウレタンのスウェードパッド(ニッタ・ハース株式会社製Supreme RN-R)を用い、定盤15としてはステンレス定盤を用いた。研磨圧力は200g/cm2〜1000g/cm2とし、GaN結晶基板(III族窒化物結晶1)および研磨パッド18の回転数はいずれも20rpm〜90rpm、研磨時間は60分間とした。
このポリシングにおける研磨速度は0.4μm/hrであった。また、ポリシング後におけるGaN結晶の加工変質層の厚さは8nmであり、GaN結晶表面の表面粗さRyは1.8nm、表面粗さRaは0.15nmであった。ここで、GaN結晶における加工変質層の厚さの評価は、結晶をへき開面で破断した断面のTEM(透過型電子顕微鏡)観察により行なった。また、GaN結晶表面の表面粗さRyおよび表面粗さRaの評価は、GaN結晶基板表面の10μm角の範囲内におけるAFM(原子間力顕微鏡)観察により行なった。なお、加工変質層とは、結晶表面の研削または研磨によって結晶の表面側領域に形成される結晶格子が乱れた層をいい、TEM観察によりその層の存在およびその厚さを確認できる。また、ポリシング後におけるGaN結晶の表面酸化層の厚さは1nmであり、このGaN結晶表面におけるGa原子とN原子の比率はそれぞれ50原子%と50原子%であった。ここで、表面酸化層の厚さおよびGa原子とN原子との比率の評価は、XPSにより行なった。
(1−4)GaN結晶基板の熱処理
上記ポリシング後のGaN結晶基板をMOCVD装置内に設置し、NH3ガスを1slm(標準状態のガスが1分間に1リットル流れる流量の単位をいう、以下同じ)流しながら1000℃まで昇温した後、NH3ガスを0.5slm〜5slm流しながら1000℃で10分間保持することによって、GaN結晶基板の熱処理を行なった。
(1−5)GaN結晶基板上へのエピタキシャル層の形成
上記MOCVD装置において、上記熱処理後のGaN結晶基板上に、1000℃で、流量が100μmol/minのTMG(トリメチルガリウム、以下同じ)ガスを60分間流すことにより、GaN結晶基板上にエピタキシャル層として厚さが2μmのGaN層を形成した。このエピタキシャル層の表面粗さRyは1.4nm、表面粗さRaは0.12nmの鏡面となった。結果を表1にまとめた。
(比較例1)
ポリシング液17として、砥粒16である粒径0.1μmのコロイダルシリカ(SiO2)を含み、pHが7.3、酸化還元電位が450mVに調整された水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶基板の表面処理を行ない、エピタキシャル層を形成した。研磨速度は0μm/hrと研磨が進まず、ポリシング後におけるGaN結晶の加工変質層の厚さは380nmであった。ポリシング後のGaN結晶表面の表面粗さRyは12nm、表面粗さRaは0.91nmであった。また、このGaN結晶基板上に形成されたエピタキシャル層は白濁し、その表面粗さRyは100nmを超え、表面粗さRaは10nmを超えた。結果を表1にまとめた。
(比較例2)
ポリシング液17として、砥粒16である粒径0.1μmのコロイダルシリカ(SiO2)を含み、pHが8.9、酸化還元電位が460mVに調整された炭酸ナトリウム水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶基板の表面処理を行ない、エピタキシャル層を形成した。研磨速度は0μm/hrと研磨が進まず、ポリシング後におけるGaN結晶の加工変質層の厚さは380nmであった。ポリシング後のGaN結晶表面の表面粗さRyは8.4nm、表面粗さRaは0.71nmであった。また、このGaN結晶基板上に形成されたエピタキシャル層は白濁し、その表面粗さRyは100nmを超え、表面粗さRaは10nmを超えた。結果を表1にまとめた。
(実施例2)
ポリシング液17として、砥粒16である粒径0.1μmのコロイダルシリカ(SiO2)を含み、酸化剤であるトリクロロイソシアヌル酸(以下、TCIAという)が添加され、pHが2.4、酸化還元電位が1420mVに調整された硝酸水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶基板の表面処理を行ない、エピタキシャル層を形成した。結果を表1にまとめた。
(実施例3〜実施例5)
ポリシング液17として、砥粒16であるAl23を含み、酸化剤であるTCIAが添加され、pHが3.5、酸化還元電位が1200mVに調整された硝酸水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶基板の表面処理を行ない、エピタキシャル層を形成した。ここで、砥粒16は、粒径0.5μm(実施例3)、粒径1.0μm(実施例4)、粒径2.0μm(実施例5)のものを用いた。結果を表1にまとめた。
(実施例6)
ポリシング液17として、砥粒16であるAl23(高硬度砥粒)とコロイダルシリカ(SiO2)(低硬度砥粒)とをAl23:SiO2=10:90の割合で含み、酸化剤であるTCIAが添加され、pHが3.5、酸化還元電位が1200mVに調整された酒石酸水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶基板の表面処理を行ない、エピタキシャル層を形成した。ここで、Al23砥粒は粒径0.5がμmのものを用い、SiO2砥粒は粒径が0.1μmのものを用いた。結果を表1にまとめた。
(比較例3)
GaN結晶基板を実施例1と同様に機械研磨した後、ポリシングに替えて、平行平板式RIE(反応性イオンエッチング)装置によりドライエッチングを行なった。エッチングガスとしてCl2ガスとArガスとの混合ガス(流量は、Cl2ガスおよびArガスのいずれも25sccm(標準状態のガスが1分間に1cm3流れる流量の単位をいう、以下同じ))を用いて、圧力3.99Pa(30mTorr)雰囲気下、パワー200Wで、15分間ドライエッチングを行なった。結果を表1にまとめた。
Figure 0005402918
表1より明らかなように、ポリシング液のpHの値xと酸化還元電位の値y(mV)とが、y≧−50x+1000(式(1))およびy≦−50x+1900(式(2))のいずれもの関係を満たすポリシング液を用いてポリシングすることにより、平滑で加工変質層が薄い良品質のGaN結晶表面ならびにモフォロジーおよび結晶品質の良好なエピタキシャル層が得られた。
また、ポリシング液に含まれる砥粒として、低硬度砥粒(SiO2)を用いると加工変質層を薄くすることができ、高硬度砥粒(Al23)を用いると研磨速度を高くすることができた。また、粒径が1.0μm以下の高硬度砥粒を用いることにより加工変質層を50nm以下とすることができた。さらに、高硬度砥粒と低硬度砥粒との混合砥粒を用いることにより、研磨速度を高く維持したまま加工変質層を薄くすることができた。
一方、RIEなどのドライエッチングでは、短時間で加工変質層を除去することができるが、GaN結晶表面のモフォロジーが低下し(GaN結晶表面の表面粗さRy,Raが大きくなり)、エピタキシャル層表面のモフォロジーも低下した(エピタキシャル層の表面粗さRy,Raも大きくなった)。
(実施例7〜実施例10)
実施例7〜実施例10は、フラックス法で成長させたGaN結晶の表面を、機械研磨し、さらにポリシングすることにより処理する場合の実施例である。
(2−1)GaN結晶の成長
下地基板として上記HVPE法により得られた直径50mmのGaN結晶基板を用いて、フラックス法によりGaN結晶を成長させた。Ga原料として金属Gaと、フラックスとして金属Naとを、モル比でGa:Naが1:1となるように坩堝に収容して、加熱することにより800℃のGa−Na融液を得た。このGa−Na融液に、N原料として5MPaのN2ガスを溶解させて、厚さ0.6mmのGaN結晶を成長させた。
(2−2)GaN結晶基板表面の機械研磨
上記フラックス法により得られたGaN結晶を結晶成長面である(0001)面に平行な面が表面となるように切断などの加工を行ない、直径50mmm×厚さ0.4mmのGaN結晶基板を得た。このGaN結晶基板の機械研磨は、実施例1と同様に行なった。
(2−3)GaN結晶基板表面のポリシング
上記機械研磨後のGaN結晶基板の表面を、ポリシング液のpHおよび酸化還元電位、ポリシング液に添加する酸化剤、高硬度砥粒、低硬度砥粒を表2に示すようにした以外は、実施例1と同様にしてポリシングした。
(2−4)GaN結晶基板の熱処理
上記ポリシング後のGaN結晶基板をMOCVD装置内に設置し、実施例1と同様にして、GaN結晶基板の熱処理を行なった。
(2−5)GaN結晶基板上へのエピタキシャル層の形成
上記MOCVD装置において、実施例1と同様にして、GaN結晶基板上にエピタキシャル層として厚さが2μmのGaN層を形成した。結果を表2にまとめた。
Figure 0005402918
表2から明らかなように、pHを4以下または10以上としたポリシング液を用いることにより、pHが8のポリシング液に比べて、1.3倍以上の研磨速度でのポリシングが可能となった。
(実施例11〜実施例17)
実施例11〜実施例17は、HVPE法で成長させたGaN結晶の表面を、機械研削し、さらにポリシングすることにより処理する場合の実施例である。
(3−1)GaN結晶の成長
実施例1と同様にして、HVPE法によりGaN結晶を成長させた。
(3−2)GaN結晶基板表面の機械研削
上記HVPE法により得られたGaN結晶を結晶成長面である(0001)面に平行な面でスライスして直径50mm×厚さ0.6mmのGaN結晶基板を得た。図2を参照して、このGaN結晶基板(III族窒化物結晶1)のN原子面側のC面((000−1)面)をセラミックス製の結晶ホルダ21にワックスで貼り付けた。研削機としては、インフィード型のものを用いた。砥石22は、外径80mm×幅5mmのリング形状をした、ビトリファイドボンドのダイヤモンド砥石を用いた。GaN結晶基板(III族窒化物結晶1)を結晶ホルダ21に固定してその回転軸21cを中心にして回転させるとともに、砥石22砥石台金23に固定してその回転軸23cを中心にして回転させながら、砥石22をGaN結晶の表面に送り込むことによってGaN結晶の表面(Ga原子面側のC面、(0001)面)の機械研削を行なった。砥粒径が15μm、5μm、3μm、1μmの4種類のダイヤモンド砥石を準備し、機械研削の進行とともに、砥粒径を段階的に小さくしていった。かかる機械研削によりGaN結晶の表面は鏡面となった。
(3−3)GaN結晶基板表面のポリシング
上記機械研磨後のGaN結晶基板の表面を、ポリシング液のpHおよび酸化還元電位、ポリシング液に添加する酸化剤、高硬度砥粒、低硬度砥粒を表3に示すようにした以外は、実施例1と同様にしてポリシングした。ここで、高硬度砥粒における硬度は、SiC>Al23>Cr23>ZrO2の順である。
(3−4)GaN結晶基板の熱処理
上記ポリシング後のGaN結晶基板をMOCVD装置内に設置し、実施例1と同様にして、GaN結晶基板の熱処理を行なった。
(3−5)GaN結晶基板上へのエピタキシャル層の形成
上記MOCVD装置において、実施例1と同様にして、GaN結晶基板上にエピタキシャル層として厚さが2μmのGaN層を形成した。結果を表3にまとめた。
Figure 0005402918
表3から明らかなように、各種の高硬度砥粒と各種の低硬度砥粒とを混合した砥粒を含むポリシングを用いたポリシングによっても、研磨速度が大きくかつGaN結晶表面のモフォロジーが良好である表面処理を行なうことができた。ここで、高硬度砥粒の硬度の低下または粒径の低下とともに、GaN結晶の加工変質層、表面粗さRyおよび表面粗さRaはいずれも低減し、GaN結晶基板表面の品質が向上した。また、GaN結晶基板表面のモフォロジーの向上により、GaN結晶基板上に形成されるエピタキシャル層のモフォロジーも向上した。
(実施例18〜実施例23)
実施例18〜実施例23は、HVPE法で成長させたGaN結晶(4−1)を種々の面方位にスライスしてGaN結晶基板を作製した後、このGaN結晶基板を実施例1と同様にして機械研磨し(4−2)、さらに、表4に示す条件でポリシング(4−3)した実施例である。結果を表4にまとめた。
Figure 0005402918
表4から明らかなように、GaN結晶基板の主面がC面、A面、R面、M面およびS面のいずれの面であっても、本発明にかかるポリシングにより、研磨速度が大きくかつGaN結晶表面の品質が良好である表面処理を行なうことができた。また、表4から明らかなように、研磨速度が大きい面は、C面(N原子面側)>A面>M面>S面>R面>C面(Ga原子面側)の順番であった。
(実施例24〜実施例30)
実施例24〜実施例30は、昇華法で成長させたAlN結晶の表面を、機械研磨し、さらにポリシングすることにより処理する場合の実施例である。
(5−1)AlN結晶の成長
AlN種結晶(直径50mm×厚さ1.5mm)のAl原子面側のC面((0001)面)上に、昇華法により以下のようにしてAlN結晶を成長させた。
まず、BN製の坩堝の下部にAlN粉末などのAlN原料を収納し、内径50mmの坩堝の上部にAlN種結晶を配置した。次に、坩堝の周囲にN2ガスを流しながら、坩堝内の温度を上昇させた。坩堝内の昇温中は、坩堝のAlN種結晶の温度をAlN原料側の温度よりも高くして、昇温中にAlN種結晶の表面をエッチングにより清浄するとともに、昇温中にAlN種結晶および坩堝内部から放出された不純物を、坩堝に設けた排気口を通じて除去した。
次に、坩堝のAlN種結晶側の温度を2100℃、AlN原料側の温度を2150℃にして、AlN原料からAlNを昇華させて、坩堝の上部に配置されたAlN種結晶上で、AlNを再度固化させてAlN結晶を成長させた。AlN結晶成長中も、坩堝の周囲にN2ガスを流し続け、坩堝の周囲のガス分圧が101.3hPa〜1013hPa程度になるように、N2ガス流量を制御した。上記の結晶成長条件で50時間AlN結晶を成長させた。
(5−2)AlN結晶基板表面の機械研磨
上記昇華法により得られたAlN結晶を、結晶成長面であるAlN種結晶の(0001)面と平行な面でスライスし、直径50mm×厚さ0.6mmのAlN結晶基板を得た。このAlN結晶基板の機械研磨は、実施例1と同様に行なった。
(5−3)AlN結晶基板表面のポリシング
上記機械研磨後のAlN結晶基板の表面を、ポリシング液のpHおよび酸化還元電位、ポリシング液に添加する酸化剤、高硬度砥粒、低硬度砥粒を表5に示すようにした以外は、実施例1と同様にしてポリシングした。
(5−4)GaN結晶基板の熱処理
上記ポリシング後のAlN結晶基板をMOCVD装置内に設置し、実施例1と同様にして、AlN結晶基板の熱処理を行なった。
(5−5)AlN結晶基板上へのエピタキシャル層の形成
上記MOCVD装置において、上記熱処理後のAlN結晶基板上に、1000℃で、流量が2slmのTMGガスを60分間流すことにより、AlN結晶基板上にエピタキシャル層として厚さが2μmのGaN層を形成した。結果を表5にまとめた。
Figure 0005402918
表5より明らかなように、ポリシング液のpHの値xと酸化還元電位の値y(mV)とが、y≧−50x+1000(式(1))およびy≦−50x+1900(式(2))のいずれもの関係を満たすポリシング液を用いてポリシングすることにより、平滑で加工変質層が薄い良品質のAlN結晶表面ならびにモフォロジーおよび結晶の良好なエピタキシャル層が得られた。
(実施例31)
HVPE法によりGaN結晶を成長させる際に、SiをGaN結晶にドーピングしてn型のGaN結晶を得た。得られたn型のGaN結晶を、実施例1と同様の機械研磨および実施例6と同様のポリシングを行ない、n型のGaN結晶基板を得た。
次に、図4を参照して、このn型のGaN結晶基板(III族窒化物結晶基板410)の一方の主面上に、MOCVD法により、n型半導体層420としての厚さ1μmのn型GaN層421(ドーパント:Si)および厚さ150nmのn型Al0.1Ga0.9N層422(ドーパント:Si)、発光層440、p型半導体層430としての厚さ20nmのp型Al0.2Ga0.8N層431(ドーパント:Mg)および厚さ150nmのp型GaN層432(ドーパント:Mg)を順次形成して、半導体デバイスとしての発光素子を得た。ここで、発光層440は、厚さ10nmのGaN層で形成される障壁層の4層と、厚さ3nmのGa0.85In0.15N層で形成される井戸層の3層とが交互に積層された多重量子井戸構造とした。
次に、n型のGaN結晶基板の他方の主面上に第1の電極461として、厚さ200nmのTi層、厚さ1000nmのAl層、厚さ200nmのTi層、厚さ2000nmのAu層から形成される積層構造を形成し、窒素雰囲気中で加熱することにより、直径100μmのn側電極を形成した。一方、p型GaN層432上に第2の電極462として、厚さ4nmのNi層、厚さ4nmのAu層から形成される積層構造を形成し、不活性ガス雰囲気中で加熱することにより、p側電極を形成した。上記積層体を400μm角にチップ化した後に、上記p側電極をAuSnで形成されたはんだ層470で導電体482にボンディングした。さらに、上記n側電極と導電体481とをワイヤ490でボンディングして、発光装置としての半導体デバイス400を得た。
このようにして、GaN結晶基板(III族窒化物結晶基板410)側が発光面側であり、半導体層450の最外半導体層であるp型GaN層432側が導電体482への搭載面側である発光装置が得られる。また、分光器を用いてこの発光装置の発光スペクトルを測定したところ450nmにピーク波長を有していた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
1 III族窒化物結晶、1a 加工変質層、11,21,31 結晶ホルダ、11c,15c,21c,23c,31c,35c 回転軸、14,34 重り、15,35 定盤、16,36 砥粒、17 ポリシング液、18 研磨パッド、19 ポリシング液供給口、22 砥石、23 砥石台金、37 スラリー、39 スラリー供給口、400 半導体デバイス、410 III族窒化物結晶基板、420 n型半導体層、421 n型GaN層、422 n型Al0.1Ga0.9N層、430 p型半導体層、431 p型Al0.2Ga0.8N層、432 p型GaN層、440 発光層、450 半導体層、461 第1の電極、462 第2の電極、470 はんだ層、481,482 導電体。

Claims (12)

  1. pHが2以上10以下かつ酸化還元電位が960mV以上1440mV以下であるポリシング液を用いて、III族窒化物結晶基板の表面をポリシングする工程と、
    前記ポリシングがされた前記III族窒化物結晶基板の一方の主面側に3層以上の半導体層をエピタキシャル成長させる工程と、
    前記III族窒化物結晶基板の他方の主面側に第1の電極を形成する工程と、
    前記半導体層の最外半導体層上に第2の電極を形成する工程と、を含む半導体デバイスの製造方法。
  2. 前記ポリシング液のpHが6以下または8以上である請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
  3. 前記ポリシング液は、pHが2以上4以下かつ酸化還元電位が1350mV以上1440mV以下、および、pHが8以上10以下かつ酸化還元電位が960mV以上1110mV以下のいずれかである請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
  4. 前記ポリシング液には砥粒が含まれ、前記砥粒は、前記III族窒化物結晶基板よりも硬度の高い高硬度砥粒、前記III族窒化物結晶基板の硬度以下に硬度の低い低硬度砥粒、または前記高硬度砥粒と前記低硬度砥粒との混合砥粒である請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  5. 前記高硬度砥粒の粒径が1μm以下である請求項4に記載の半導体デバイスの製造方法。
  6. 前記高硬度砥粒が、ダイヤモンド、SiC、Si34、BN、Al23、Cr23、ZrO2からなる群から選ばれる少なくとも1つの材質を含む砥粒である請求項4または請求項5に記載の半導体デバイスの製造方法。
  7. 前記低硬度砥粒が、SiO2、CeO2、TiO2、MgO、MnO2、Fe23、Fe34、NiO、ZnO、CoO2、Co34、CuO、Cu2O、GeO2、CaO、Ga23、In23からなる群から選ばれる少なくとも1つの材質を含む砥粒である請求項4から請求項6のいずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  8. 前記III族窒化物結晶基板の表面を機械研削または機械研磨し、前記機械研削または機械研磨された前記III族窒化物結晶基板の表面をポリシングする請求項1から請求項7のいずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  9. 前記III族窒化物結晶基板のポリシング後における加工変質層の厚さが50nm以下である請求項1から請求項8のいずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  10. 前記III族窒化物結晶基板のポリシング後における表面粗さRyが5nm以下である請求項1から請求項9のいずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  11. 前記III族窒化物結晶基板のポリシング後における表面粗さRaが0.5nm以下である請求項1から請求項10のいずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  12. 前記ポリシング後の前記III族窒化物結晶基板を熱処理する請求項1から請求項11のいずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
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