JP5402862B2 - 液量表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行中の液面変動による誤差を少なくした液量表示装置に関するものである。特に、車両用燃料計や車両用油量計に使用するものである。
従来、特許文献1に記載の車両用液量指示計器が知られている。この特許文献1では、車両に搭載された燃料タンク内の液面レベルを検出する検出手段と、この検出手段で検出された液面レベルを平均化して目標値を求め、この目標値に基づいた液面レベル信号を出力するコンピュータと、前記液面レベル信号に基づいた指示位置にて液量を指示する指針とを備えている。
つまり上記コンピュータは、目標値が変化したときに、指針を現在の指示位置から分解能だけ移動させる液面レベル信号を出力し、且つ、この液面レベル信号の出力を設定時間だけ続けるようにしている。
これにより、車両の急加減速、急旋回等の走行状態によって燃料タンク内の液面レベルが大きく揺れ動いて、検出手段で検出される液面レベルが大きく変動した場合に、過去の液面レベルと今回の大きく変動した液面レベルとを平均化した目標値が、過去の目標値より大きく変動することとなるので、指針を現在の指示位置から分解能(指針を制御可能な最小量)だけ移動させるように液面レベル信号をコンピュータが出力するようにしている。
これにより、指針は分解能だけ移動するが、このとき、コンピュータは、その液面レベル信号を設定時間だけ出力し続ける。そのため、指針は分解能だけ移動した後、設定時間が経過するまでは動かないようにされている。
特許第3036110号公報
上記特許文献1において、説明されているように、車両において燃料計の信号は走行中に大きく変動する。しかしながら、燃料タンクの中央に、液量を検知するセンダユニットが設置された場合は、液レベルが高い時に、燃料タンクが水平に比較して傾くと、さらに高い信号が指示計器側に送信される。逆に、液レベルが低いときに、燃料タンクが水平に比較して傾くと、さらに低い信号が指示計器側に送信されるという特性を持っている。
特許文献1においては、上記特性を考慮することなく、液面レベル信号を設定時間(保持時間)だけ出力し続けていた。つまり一律同じ設定時間を持たせて指示計器を駆動していたために、液量が中間域の場合において、必要以上の遅延が発生しており、かならずしも正確な液量の指示ができてはいなかった。この問題は、燃料タンクのみならず、車両に搭載され、液を貯留するタンク内の液面レベルを検出するタンク内センサを用いた液量表示装置全体に関わる問題である。
本発明は、上記問題点に鑑み、タンクの中の液面の挙動に着目し、表示の遅れを出来るだけ少なくして、より正確に液量の表示ができる液量表示装置を提供することを目的とする。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、タンク内の液面レベルを表示する表示手段と、タンク内の液面レベルを検出する検出手段と、検出手段により検出された液面レベルが増減する毎に、表示手段の表示値を設定時間保持した後に更新する表示制御手段とを備え、表示制御手段は、検出手段により検出された液面レベルが第1規定レベルよりも減少した場合に、設定時間を増加させ、該増加された設定時間後に表示手段における表示値を最小単位減少させて表示値を更新させ、検出手段により検出された液面レベルが第2規定レベルよりも増加した場合に、設定時間を増加させ、該増加された設定時間後に表示手段における現表示値を最小単位増加させて表示値を更新させることを特徴としている。
この発明によれば、制御手段は、タンク内の液面レベルが減少したときにおいて、タンク内の液面レベルが第1規定レベルよりも減少した低液量の場合に、増加させた設定時間後に表示値を最小単位減少させて表示手段に表示させ、また、タンク内の液面レベルが増加したときにおいて、タンク内の液面レベルが第2規定レベルよりも多い高液量の場合に、増加させた設定時間後に現表示値を最小単位増加させて表示手段に表示させることができる。よって、タンクが傾いたことによる液面の変動が大きい場合に設定時間を大きくし、それ以外のときは設定時間を大きくしないから、表示手段での表示までに、必要以上の設定時間がかからず、正確なタンク内の液面レベルの表示ができる。
請求項2に記載の発明では、表示制御手段には、検出手段により検出された液面レベルを平均化し、平均値を生成する平均値生成手段と、平均値が現表示値より大きいか否かを判定する判定手段と、現表示値と第1規定レベル及び第2規定レベルとを比較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基づいて設定時間を設定する時間設定手段を有し、かつ、表示制御手段は、平均値と現表示値とを比較して現表示値よりも平均値の方が小さくなり、かつ現表示値が第1規定レベルより小さい場合に、時間設定手段にて第1設定量だけ設定時間を増加させ、平均値と現表示値とを比較して現表示値よりも平均値の方が大きくなり、かつ現表示値が第2規定レベルより大きい場合に、時間設定手段にて第2設定量だけ設定時間を増加させることを特徴としている。
この発明によれば、タンク内の液面レベルが減少して、現表示値が第1規定レベルより小さい場合に、第1設定量だけ増加させた設定時間後に、現表示値を最小単位減少させて表示手段に表示させ、また、タンク内の液面レベルが増加して、現表示値が第2規定レベルより大きい場合に、第2設定量だけ増加させた設定時間後に、現表示値を最小単位増加させて表示手段に表示させるから、タンクが傾いたことによる液面の変動が大きい場合に設定時間を大きくし、それ以外のときは設定時間を大きくしないから、表示手段での表示までに、必要以上の設定時間がかからず、正確なタンク内の液面レベル表示ができる。
請求項3に記載の発明では、検出手段は、タンクの水平方向の中央位置に設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、検出手段は、タンクの水平方向の中央位置に設けられているから、タンクの傾きに伴うタンク中央部分のタンク内の液面レベルの増減を確実に検出することができる。
請求項4に記載の発明では、タンクは車両用燃料タンクからなり、検出手段は車両用燃料タンク内の燃料の液面レベルを検出する燃料センサから成ることを特徴としている。
この発明によれば、燃料タンク内の燃料の液面レベルが車両の走行によって傾いたときにタンク中央部分の液面レベルが傾いても大きな設定時間が設定されているから、表示手段での表示値が頻繁に変ることがなく、また、燃料タンク内の燃料の傾きによっても、燃料タンク内中央部分の液面レベルが傾き難い燃料量が中間域の場合は、設定時間を小さくできるので、燃料の残量を正確に表示できる。
請求項5に記載の発明では、表示手段は、表示制御手段により制御される指針駆動装置を備え、該指針駆動装置によって指針が最小単位となる指針駆動装置の少なくとも分解能分だけ設定時間後に駆動され、該指針により表示板上の表示位置を指示することにより表示値を表示することを特徴としている。
この発明によれば、指針駆動装置によって駆動される指針が、適切な設定時間の後に駆動されるため、より正確な液面レベルを指示することができる。
本発明の一実施形態における車両用燃料指示装置の全体システム図である。 上記実施形態における、上記車両用燃料指示装置のタンクが水平に対して傾いた時の液面が変化する状態を説明する説明図である。 上記実施形態における上記タンクが傾いた時のタンク内センサの出力値の変化を示す特性図である。 上記実施形態における車両用燃料指示装置の制御装置内での代表的処理のフローチャートである。
(一実施形態)
図1は、本発明液量表示装置の一実施形態としての車両用燃料計の全体システム図である。図2は、水平に対してタンクが傾いた時の液面が変化する状態を説明する説明図である。また、図3は、タンクが傾いた時のタンク内センサの出力値の変化例を示す特性図である。
図1において、1は、タンクとなる特に燃料タンク、10は燃料液面、20は検出手段を成す燃料センサ(タンク内センサとも言う)であり、燃料タンク1内の水平方向の中央位置Pc(図2)付近に設置され、燃料液位に応じて可動する図示されないフロートに従って、抵抗値が変化するフューエルセンダからなる。
なお上記検出手段を成す燃料センサ20は、タンク1の傾きに伴うタンク1中央位置Pcの液面レベルの増減を検出可能なタンク1内の略中央位置に設けられている。この燃料センサ20は、電気抵抗値の変化を電圧値に変換して、燃料残量に応じた検出信号として、制御手段を成す制御装置40に出力するものである。
図1の30は表示手段をなすメータ本体であり、制御装置40と、実際に指針60を駆動する指針駆動装置をなすステップモータ50とを有する。なお、制御装置40は、表示手段を成すメータ本体30と離れた位置に設けられていても良い。制御装置40内の図示されないマイクロコンピュータ内には、検出信号に基づいて演算処理を実行するCPUを備えている。
更に、制御装置40には、CPUにおける演算処理結果等を一時的に格納する読出し及び書換え可能なRAMと、ステップモータ50の動作等に必要な制御プログラムや制御データを格納したROMとから構成される記憶部と、検出信号や制御信号やクロック信号などをやり取りするためにバスに接続された入出力インターフェイスとを備えている。
また、入出力インターフェイスにはアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路を有している。このA/D変換回路は、燃料センサ20から送られてくる液面レベルに関する電圧値(アナログ値)をデジタル値に変換する回路である。
また、この場合、制御装置40は、ステップモータ50を駆動するための駆動ドライバを有している。また、表示手段をなすメータ本体30は、ステップモータ50の回転軸に支持され、表示板30a上で指標部を指示する指針60を備えている。
表示板30a上を回転する指針60は、予め定められた指示角度範囲(つまり、燃料が十分満たされていることを示すF点位置から燃料残量が微量であることを示すE点位置に至る範囲)にわたって駆動される。
表示板30aに形成された貫通孔を貫通するように指針60と連結される回転軸を有する指針駆動装置を構成するステップモータは、指針60を回転させて、表示手段をなすアナログ式燃料計の一部品を構成している。
水平に対してタンク1が傾いた時の液面が変化する状態を説明する図2の(a)は、液量が多い場合の液面の変化を示している。このように、液量が多い所定高液量ときは、タンク1内で水平時の液面は2aの位置にある。
この状態から、タンク1の右側が持ち上がると、タンク1内の液面は右側が下がり、2bの状態となる。また、逆に液面が2aの状態から、タンク1の左側が持ち上がると、タンク1内の液面は左側が下がり、2cの様な液面の状態になる。
すなわち、タンク1の内部液面体積が一定(不変)で、タンク1の中の中心Pcに燃料センサ20(図1)が設置されたとしても、タンク1が傾いたときに、図2の(a)のように、Δ(デルタ)だけ増加した検出信号を燃料センサ20が制御装置40(図1)に出力してしまう。このΔの大きさは、タンク1の幾何学的形状と液量と傾斜角とによって決まる。
図2の(b)における3aは、液量が中間域の場合の水平時の液面を示している。また、3bは、同液量(つまり液量が中間域)で、タンク1の右側が持ち上がり、タンク1内の液面の右側が下がった液面状態を示している。
また、逆に液面が3aの状態から、タンク1の左側が持ち上がると、タンク1内の液面の左側が下がり、3cの液面状態になる。このように、液量が中間域の状態においては、タンク1の形状が対称形であれば、上記のΔ(デルタ)のような中心位置での液面レベルの変化は見られない。
図2の(c)における4aは、液量が中間域よりも更に少ない所定低液量の場合の水平時の液面を示している。また、4bは、同液量(つまり液量が所定低液量)で、タンク1の右側が持ち上がったときの、タンク1内の液面状態を示している。また、逆に、液面状態4aから、タンク1の左側が持ち上がると、タンク1内の液面の左側が下がり、4cの様な液面状態になる。
この図2の(c)のように、液量が少ない所定低液量の場合は、タンク1の傾斜によって燃料センサ20は水平時に比べて少ない検出信号を制御装置40に出力してしまう。このような、タンク1内の液面が所定高液量または所定低液量時におけるタンク1の中央付近での液面変動の要因は、液面の両端部P1、P2、P3、P4が、タンク1の側面1X1、1X2でなく、上面1Y1または底面1Y2にかかるからである。
従って、タンク1内の液面レベル(液位)を横軸にとり、タンク1が水平状態から傾斜した時の検出信号の変化(燃料センサ20の出力値の変化)を縦軸にとったグラフは、図3のようになる。図3において、液面レベルが右に行くほど、タンク1内の液量が多いことを表している。
つまり、液量が(X1)点より少ない所定低液量時は、タンク1が傾いたときに、タンク1内の燃料センサ20の出力値の変化は、マイナス方向の信号変化として現れ、液量中間域では実質変化が無く、液量が(X2)点より多い所定高液量時は、タンク1内の燃料センサ20の出力値の変化は、プラス方向の信号変化として現れる。なお、図3のグラフの形状は、燃料センサ20の取り付け位置、タンク1の形状等で変化するためX1、X2は初期設定値としてチューニングにより車種ごとに決定する。
走行中の液面変動のうち、振動によるものは、単なる平均化で打ち消すことができるが、山道のような車両前方が上になる状態が長く続く場合や、高速道路のインターチェンジのようにタンク1に対して横方向の慣性力が長くかかるような場合には、液面が比較的長時間傾斜するために上記の現象が発生する。
燃料センサ20の検出信号は、図1の制御装置40内のA/D変換回路でアナログ/デジタル変換される。このデジタル変換された検出信号は、雑音、及び車両振動による変動分を、平均化によって除去され、平均化処理済み信号Fnとなる。平均化は、256個の値を平均化する。
次に、現在のメータ指示値(現指示値または現表示値という)fn−1と、平均化処理済み信号Fnとを比較して、同じなら何もしないし、液面が変動して違っていれば、以下の処理を行う。
(液面上昇)
平均化処理済み信号Fnが、現指示値fn−1よりも大きい場合、つまり液面が上昇した場合において、現指示値fn−1が、第2規定レベル(図3のX2)より小さいときは、設定時間Tを通常値T0とする。
現指示値fn−1が、第2規定レベル(図3のX2)より大きい図2の(a)の所定高液量の場合において、液面が上昇したときは、設定時間をT0よりも第1設定量αだけ大きくする。つまり、液面が上昇し、しかも液面レベルが図2の(a)のような所定高液量の場合は、設定時間を増加させる。
また、この時に、指示の目標値を1ステップだけ上げる。つまり、1ステップ液面上昇を表示するように制御データを生成する。この場合、ステップモータ50の分解能の1つ分だけ指針60を図1のF点位置方向に駆動する制御データを生成する。この分解能の1つ分が現指示値(現表示値)を増加させる最小単位(設定分)となる。
この生成された制御データは、増加された設定時間(T=T0+α)経過後に、駆動ドライバからステップモータ50に駆動信号(表示信号)として出力され、現指示値を増加させる最小単位となる1振れ角だけ指針60(図1)をF点位置方向に駆動する。これにより、図2の(a)の状態において液面が上昇し、液面指示が上昇する際に、タンク1の傾きによる液面変動に対して、増加された適切な設定時間が設定できるため、より正しい値を、指針60が指示することが可能となる。
(液面下降)
平均化処理済み信号Fnが、現指示値fn−1よりも小さい場合、つまり液面が下降した場合、現指示値fn−1が、第1規定レベル(図3のX1)より大きい場合は、設定時間Tを通常値T0とする。
現指示値fn−1が、第1規定レベル(図3のX1)より小さい、図2の(c)の所定低液量の場合において、液面が下がったときは、設定時間をT0よりも第2設定量βだけ大きくする。つまり、液面が下降し、しかも液面レベルが図2の(c)のような所定低液量の場合は、設定時間をβだけ増加させる。
また、この時に、指示の目標値を1ステップだけ下げる。この場合、ステップモータ50の分解能の1つ分だけ、指針60を図1のE点位置方向に駆動する制御データを生成する。この分解能の1つ分が現指示値を減少させる最小単位(設定分)となる。
生成された制御データは、増加された設定時間(T=T0+β)経過後に、駆動ドライバからステップモータ50に駆動信号として出力されて、1振れ角だけ指針をE点位置方向に駆動する。これにより、図2の(c)の状態において液面が下降し、液面指示が下降する際に、設定時間を大きくしたため、より正しい値を、指針60が指示することが可能となる。
図4は、図1の制御装置40内での代表的処理のフローチャートである。以下において、上述の処理を、図4のフローチャートに基づいて説明する。図4において、制御がスタートすると、規定レベルX1、X2等の初期設定値を読み込み、タイミング数nを0にリセットした後、ステップS1において、デジタル変換されたセンサ信号は、信号生成手段を成すステップS2において、電気的雑音、及び車両振動による変動を、センサ信号の平均化によって除去され、平均化処理済み信号Fnとなる。この平均化処理においては、過去の256個のセンサ信号の平均化を行なう。
次に、ステップS3において、現在のメータ指示値(現指示値)fn−1と平均化処理済み信号Fnとを比較して、同じ(YES)なら何もしないし、違っていれば(NOであれば)以下の処理を行う。
平均化処理済み信号Fnが現指示値fn−1より大きいか否かを判定する手段を成すステップS4において、平均化処理済み信号Fnが、現指示値fn−1よりも大きい場合、YESと判断され、ステップS5に進む。このステップS5において、現指示値fn−1が、規定レベルX2より小さい場合はNOとなり、ステップS6で設定時間Tを通常値T0とする。
一方、ステップ5において、現指示値fn−1が、規定レベルX2より大きい場合は、YESと判断され、ステップS7において、設定時間TをT0よりもαだけ大きくする。ステップS6及びステップS7の後に、ステップS8において、指示の目標値(制御データ)を1ステップ(最小単位)だけ上げる。
次に、ステップS9において、設定時間Tだけ経過したかが判断され、設定時間T経過後に、ステップS10において、指示の目標値(制御データ)が駆動信号として制御装置40からステップモータ50に出力される。
これにより、液面が上昇し、液面指示が上昇する際に、より正しい値を、指針60が指示することが可能となる。次にステップS11において、指示値(Fn、fn−1)のタイミング数nを1ステップ増加させ、ステップS1に戻る。
ステップS4において、平均化処理済み信号Fnが、現指示値fn−1よりも小さい場合は、NOと判断され、ステップ12において、現指示値fn−1が、規定レベルX1より大きい場合は、NOと判断され、ステップS13で設定時間Tを通常値T0とする。
ステップS12において、現指示値fn−1が、規定レベルX1より小さい場合は、YESと判断され、ステップS14に進む。このステップS14では、設定時間TをT0よりもβだけ大きくする。ステップS13またはステップS14の後に、ステップS15において、指示の目標値を1ステップ(最小単位)だけ下げる。
ステップS9の設定時間T経過後に、ステップS10において指示目標値から生成した駆動信号を実際に出力する。これにより、液面が下降し、液面指示が下降する際に、より正しい値を、指針が指示することが可能となる。次にステップS11において、指示値(Fn、fn−1)のタイミング数nを1ステップ増加させ、ステップS1に戻る。
なお、ステップS5及びステップS12とで、現指示値と第1規定レベルX1及び第2規定レベルX2とを比較する比較手段を構成している。またステップS6、S7、S13、S14で設定時間設定手段を構成している。
このように上記一実施形態においては、タンク内に検出手段を設けて該検出手段からの信号によりタンク内の液面レベルを表示手段にて表示する液量指示装置において、検出手段からの信号により、表示手段に表示信号を出力する制御(演算)手段を備えている。
制御手段は、液面レベルの増減に応じて設定(遅延)時間後に表示手段に表示信号を出力し、かつ、タンク内の液面レベルが減少したときにおいて、タンク内の液面レベルが所定低液量の場合に、増加させた設定(遅延)時間後に現指示値を所定分減少させて表示手段に表示させ、タンク内の液面レベルが増加したときにおいて、タンク内の液面レベルが所定低液量よりも多い所定高液量の場合に、増加させた設定(遅延)時間後に前記現指示値を所定分増加させて前記表示手段に表示させる
これによれば、制御(演算)手段は、タンク内の液面レベルが減少したときにおいて、タンク内の液面レベルが所定低液量の場合に、増加させた設定(遅延)時間後に現指示値を所定分減少させて表示手段に表示させ、また、タンク内の液面レベルが増加したときにおいて、タンク内の液面レベルが所定低液量よりも多い所定高液量の場合に、増加させた設定(遅延)時間後に現指示値を所定分増加させて表示手段に表示させるから、タンクが傾いたことによる液面の変動が大きい場合に設定(遅延)時間を大きくし、それ以外のときは設定(遅延)時間を大きくしないから、表示手段での表示までに、必要以上の設定(遅延)時間がかからず、正確なタンク内の液面レベルの表示ができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した一実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の一実施形態では、メータ本体30内の制御装置40に燃料センサ20からの燃料残量の検出信号を直接入力する構成となっているが、例えば、CAN(Controller Area Network)通信ケーブル並びに通信用デバイスを介して検出信号を制御装置40に入力する構成としてもよい。
次に、上記一実施形態では、制御データに基づいて駆動ドライバ、及びステップモータを作動させて、指針による燃料残量表示を行わせたが、交差コイル式ゲージ、及びそのための駆動回路を用いても良い。
この交差コイル式ゲージは、永久磁石の回りにコイルを交差させ、その磁界により永久磁石を回転させ、この結果、永久磁石に固着した回転軸の端部に固定された指針を回転させるものである。
この場合、指針は、回転軸を中心にして設定振れ角となるようにF(満タン)とE(空)とを表示した文字板上を移動する。交差コイル式ゲージのための駆動回路は、電圧信号に基づいて、交差するコイルの通電量を制御して、指針を分解能(設定角度)からなる最小単位毎に増減する。
次に、上記一実施形態では、本発明を自動車用燃料計に適用したが、本発明をエンジン冷却水、ブレーキフルード、各種オイル(エンジンオイル等)、及びウインドウォッシャー液などの液量指示計器に適用しても良い。
次に、上記一実施形態では、指針が回転軸を中心に回転運動するものを用いたが、指針が往復平行運動するものを用いても良い。また、アナログ計器のみでなく、液晶表示装置で表示するデジタル表示計器に本発明を適用することもできる。この場合、制御データは、液晶表示用ドライバを介して設定時間後に液晶表示装置内の表示画面内の指針画像または数字画像を変化させる。
液晶表示装置を用いる場合は、バー状のグラフを液量の増減に応じて高さを変化させて表示するセグメント表示が採用できる。また、TFT液晶を用いるときは指針画像が変化するグラフィック表示で液量を表示することができる。
次に、上記一実施形態では、検出信号(液面レベル信号)として電圧信号を用いたが、周波数信号、電流信号等の電気信号や、電気信号+流体圧信号を用いても良い。また、一実施形態では、最小単位(設定分)として1振れ角(最小分解能の1つ分)だけ指針を動かすようにしたが、最小単位(設定分)として予め設定された複数分の振れ角分だけ指針を動かすようにしても良い。
次に、上記一実施形態では、設定時間T0にα(またはβ)を加算して、設定時間をT0よりもα(またはβ)だけ大きくしたが、設定時間を設定量大きく出来ればよく、あらかじめ設定した値を乗算等して、設定時間を大きくしても良い。
また、タンク内センサは、タンク中央付近の液面の上昇、及び下降を検出できる部位に設ければよく、必ずしも正確に中央でなくても良い。またタンクの形状等によって設置できる範囲は変化する。また、図3の特性もタンクの形状、及びタンク内センサの取り付け位置に応じて、形状が変化する。
1 タンクとなる燃料タンク
20 検出センサとなる燃料センサ
30 表示手段となるメータ本体
30a 表示板
40 制御手段を成す制御装置
60 指針
T 設定時間
ステップS2 平均値生成手段
Fn 平均化処理済み信号
fn−1 現指示値(現表示値地)
Pc タンクの中央位置
ステップS4 平均化処理済み信号が現表示値より大きいか否かを判定する判定手段
S12、S5 現指示値と第1規定レベル及び第2規定レベルとを比較する比較手段
S6、S7、S13、S14 時間設定手段
T0+α 第1設定量だけ増加させた設定時間
T0+β 第2設定量だけ増加させた設定時間
X1 第1規定レベル
X2 第2規定レベル

Claims (5)

  1. タンク内の液面レベルを表示する表示手段と、
    前記タンク内の前記液面レベルを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記液面レベルが増減する毎に、前記表示手段の表示値を設定時間保持した後に更新する表示制御手段とを備え、
    前記表示制御手段は、前記検出手段により検出された前記液面レベルが第1規定レベルよりも減少した場合に、前記設定時間を増加させ、該増加された設定時間後に前記表示手段における表示値を最小単位減少させて前記表示値を更新させ、
    前記検出手段により検出された前記液面レベルが第2規定レベルよりも増加した場合に、前記設定時間を増加させ、該増加された設定時間後に前記表示手段における現表示値を最小単位増加させて前記表示値を更新させることを特徴とする液量表示装置。
  2. 前記表示制御手段には、前記検出手段により検出された液面レベルを平均化し、平均値を生成する平均値生成手段と、前記平均値が前記現表示値より大きいか否かを判定する判定手段と、前記現表示値と前記第1規定レベル及び前記第2規定レベルとを比較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基づいて前記設定時間を設定する時間設定手段を有し、
    かつ、前記表示制御手段は、
    前記平均値と前記現表示値とを比較して前記現表示値よりも前記平均値の方が小さくなり、かつ前記現表示値が前記第1規定レベルより小さい場合に、前記時間設定手段にて第1設定量だけ前記設定時間を増加させ、
    前記平均値と前記現表示値とを比較して前記現表示値よりも前記平均値の方が大きくなり、かつ前記現表示値が前記第2規定レベルより大きい場合に、前記時間設定手段にて第2設定量だけ前記設定時間を増加させることを特徴とする請求項1に記載の液量表示装置。
  3. 前記検出手段は、前記タンクの水平方向の中央位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の液量表示装置。
  4. 前記タンクは車両用燃料タンクからなり、前記検出手段は前記車両用燃料タンク内の燃料の前記液面レベルを検出する燃料センサから成ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の液量表示装置。
  5. 前記表示手段は、前記表示制御手段により制御される指針駆動装置を備え、該指針駆動装置によって指針が前記最小単位となる前記指針駆動装置の少なくとも分解能分だけ前記設定時間後に駆動され、該指針により表示板上の表示位置を指示することにより前記表示値を表示することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の液量表示装置。
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