JP5402550B2 - 低温タンクの保冷用パーライトの増し充填方法 - Google Patents
低温タンクの保冷用パーライトの増し充填方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5402550B2 JP5402550B2 JP2009259765A JP2009259765A JP5402550B2 JP 5402550 B2 JP5402550 B2 JP 5402550B2 JP 2009259765 A JP2009259765 A JP 2009259765A JP 2009259765 A JP2009259765 A JP 2009259765A JP 5402550 B2 JP5402550 B2 JP 5402550B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pearlite
- filling
- seal box
- ball
- ball valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
そこで、従来では、このような空洞部に起因する問題を無くすため、内槽内に低温液化ガスを貯蔵した状態、すなわち低温タンクを運転した状態で、前記パーライト充填管から不足分のパーライトを充填する、パーライトの増し充填を行っている。
前記パーライト充填管を覆ってグローブ付きのシールボックスを前記外槽の屋根部に取り付けるとともに、該シールボックス内にガス供給用のホースを備えたテストボールを収容しておく工程と、
前記シールボックス内に不活性ガスを供給して加圧し、この加圧状態のもとで前記グローブを利用して前記パーライト充填管の開口を閉止する閉止フランジを取り外す工程と、
前記グローブを利用して前記テストボールを前記パーライト充填管の開口内に入れ、続いて前記シールボックスの外から前記ホースを介して前記テストボール内にガスを充填することにより、該テストボールを膨らませて前記パーライト充填管の開口を閉塞する工程と、
前記シールボックスを前記外槽の屋根部から取り外し、続いて前記パーライト充填管の開口部にボール弁を取り付けるとともに、該ボール弁を開状態にして前記テストボールのホースを該ボール弁に通しておく工程と、
前記ホースを介して前記テストボール内のガスを流出させ、該テストボールを縮ませて前記ボール弁から取り出し、続いて該ボール弁を閉じる工程と、
前記ボール弁にパーライト充填装置を装着し、その後該ボール弁を開いて前記パーライト充填装置より前記パーライト充填管内にパーライトを充填し、前記内槽の側壁部と前記外槽の側壁部との間にパーライトを増し充填する工程と、
を備えたことを特徴としている。
このようにすれば、シールボックス内にてグローブを利用してパーライト充填管の開口を閉止する閉止フランジを取り外す工程の際、単に万力を外すだけで閉止フランジを取り外すことができ、したがってこの閉止フランジの取り外し作業が非常に容易になる。また、閉止フランジを万力で固定し、その後締結手段を外す作業については、大気圧下で行うため、容易に行うことができる。
このようにすれば、テストボールにグローブを利用してシールボックス内からホースをシールボックス外に引き出す作業が不要になり、作業性が良好になるとともに、テストボール内へのガスの充填を迅速に行うことができる。
このようにすれば、テストボールを縮ませてこれをボール弁から取り出す際、パーライト充填管内と大気圧との間の圧力差によってテストボールが不測に飛び出した際、これを前記管体によって捕捉することができる。
まず、本発明に係る低温タンクについて、図1を参照して説明する。図1中符号1は、LNG等の低温液化ガス(本実施形態ではLNGとする)を貯蔵する二重殻地上低温タンク(以下、低温タンクと記す)である。
内槽3の側壁部3bと外槽4の側壁部4bとの間には、例えば1m程度の隙間が形成されており、この隙間には、保冷材として粒状のパーライト9が充填されている。
なお、このパーライト9は、前述したように低温タンク1の施工時に後述するパーライント充填管10から充填されており、したがって充填時には、図1における外槽4の屋根部4c近傍にまで充填されている。
なお、外槽4の屋根部4c、及び内槽3を覆う蓋体7には、図示しないものの、外部から内槽3内に低温液化ガスを供給するための供給管が、これらを貫通して設けられている。
まず、パーライト充填管10の開口フランジ11に締結手段13で固定されている閉止フランジ12を、図2に示すように複数(例えば4個)の万力15で締め、その後、締結手段13(図示せず)を構成するボルト(スタッドボルト)とナットとを取り外す。これにより、閉止フランジ12を、万力15のみで開口フランジ11に固定し、パーライト充填管10の開口を閉止する。ここで、このようにボルト(スタッドボルト)とナットからなる締結手段を取り外す作業は、大気圧下で行うため十分容易になっている。なお、このようにして万力15のみで開口フランジ11に固定した際には、開口フランジ11と閉止フランジ12との間に石鹸水を塗布し、低温タンク1内の低温液化ガスの気化分の漏れが無いことを確認する。
そして、このような構成からなるシールボックス20を外槽4の屋根部4cに取り付けるに際しては、その開口20aと屋根部4cとの間にパッキン(図示せず)を設けておき、十分な気密性を確保しておく。
また、このようにしてシールボックス20を屋根部4cに取り付け、パーライト充填管10を覆う際には、このシールボックス20内に、図4に示すようなテストボール40を収容しておく。
このようにしてテストボール40をボール弁45から取り出し、管体47側に至らしめたら、直ちにボール弁45を閉じる。
増し充填作業が終了したら、ボール弁45を閉じ、パーライト充填装置を取り外す。また、ボール弁45については、再度シールボックス20を用いて取り外してもよいが、次回の増し充填作業に備え、取り付けたままにしておいてもよい。
また、シールボックスの構造やこれに付属する配管系等については、前記実施形態のものに限定されることなく、適宜なものが使用可能である。
さらに、テストボールとこれに付属するホース等についても、前述した機能を有するものであれば、任意のものが使用可能である。
Claims (4)
- 内槽と該内槽の側壁部及び屋根部を覆う外槽とを有し、前記内槽内に低温液化ガスを貯蔵し、前記内槽の側壁部と前記外槽の側壁部との間に粒状のパーライトを充填し、前記外槽の屋根部に、前記内槽の側壁部と前記外槽の側壁部との間に通じるパーライト充填管を備えてなる運転中の低温タンクに対して、前記パーライト充填管より前記内槽の側壁部と前記外槽の側壁部との間に粒状のパーライトを増し充填するに際して、
前記パーライト充填管を覆ってグローブ付きのシールボックスを前記外槽の屋根部に取り付けるとともに、該シールボックス内にガス供給用のホースを備えたテストボールを収容しておく工程と、
前記シールボックス内に不活性ガスを供給して加圧し、この加圧状態のもとで前記グローブを利用して前記パーライト充填管の開口を閉止する閉止フランジを取り外す工程と、
前記グローブを利用して前記テストボールを前記パーライト充填管の開口内に入れ、続いて前記シールボックスの外から前記ホースを介して前記テストボール内にガスを充填することにより、該テストボールを膨らませて前記パーライト充填管の開口を閉塞する工程と、
前記シールボックスを前記外槽の屋根部から取り外し、続いて前記パーライト充填管の開口部にボール弁を取り付けるとともに、該ボール弁を開状態にして前記テストボールのホースを該ボール弁に通しておく工程と、
前記ホースを介して前記テストボール内のガスを流出させ、該テストボールを縮ませて前記ボール弁から取り出し、続いて該ボール弁を閉じる工程と、
前記ボール弁にパーライト充填装置を装着し、その後該ボール弁を開いて前記パーライト充填装置より前記パーライト充填管内にパーライトを充填し、前記内槽の側壁部と前記外槽の側壁部との間にパーライトを増し充填する工程と、
を備えたことを特徴とする低温タンクの保冷用パーライトの増し充填方法。 - 前記パーライト充填管を覆ってグローブ付きのシールボックスを前記外槽の屋根部に取り付ける工程に先立ち、
前記パーライト充填管の開口フランジに締結手段で固定されて該パーライト充填管の開口を閉止している閉止フランジを、万力で前記開口フランジに固定し、その後前記締結手段を外して前記万力のみで閉止フランジを開口フランジに固定しておく工程を、有することを特徴とする請求項1記載の低温タンクの保冷用パーライトの増し充填方法。 - 前記パーライト充填管を覆ってグローブ付きのシールボックスを前記外槽の屋根部に取り付ける工程では、該シールボックス内にガス供給用のホースを備えたテストボールを収容しておく際、該テストボールのホースを該シールボックスの外に引き出しておくことを特徴とする請求項1又は2に記載の低温タンクの保冷用パーライトの増し充填方法。
- 前記テストボールを縮ませて前記ボール弁から取り出し、続いて該ボール弁を閉じる工程では、前記テストボールを縮ませる前に、前記ボール弁に前記テストボールより小径の孔を有する管体を取り付けておくことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の低温タンクの保冷用パーライトの増し充填方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009259765A JP5402550B2 (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | 低温タンクの保冷用パーライトの増し充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009259765A JP5402550B2 (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | 低温タンクの保冷用パーライトの増し充填方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011106501A JP2011106501A (ja) | 2011-06-02 |
JP5402550B2 true JP5402550B2 (ja) | 2014-01-29 |
Family
ID=44230205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009259765A Expired - Fee Related JP5402550B2 (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | 低温タンクの保冷用パーライトの増し充填方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5402550B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210030170A (ko) * | 2019-09-09 | 2021-03-17 | 한국가스공사 | Lng 저장탱크 운영설비 보수 방법 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6327002B2 (ja) * | 2014-06-20 | 2018-05-23 | 株式会社Ihi | 仕切弁用漏れ検知装置 |
CN114151718A (zh) * | 2021-10-21 | 2022-03-08 | 海洋石油工程股份有限公司 | 一种全容式超低温常压液氢储罐 |
CN114508689B (zh) * | 2021-12-27 | 2024-02-02 | 中海石油气电集团有限责任公司 | 一种大容积lng储罐投运前珍珠岩补填充方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59231296A (ja) * | 1983-06-10 | 1984-12-25 | Mitsui Constr Co Ltd | 二重殻低温タンクにおける保冷材の追加充填方法 |
JPS6078200A (ja) * | 1983-10-03 | 1985-05-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 低温二重殻タンクの保冷材追加充填方法 |
JPS636300A (ja) * | 1986-06-26 | 1988-01-12 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 二重殻低温タンクの内部点検用ロボツト搬入方法 |
JPH0560299A (ja) * | 1991-08-30 | 1993-03-09 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 低温タンクのバルブ修理装置 |
JPH08121697A (ja) * | 1994-10-20 | 1996-05-17 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 低温タンク屋根部のパーライト粒補給方法 |
JP3697750B2 (ja) * | 1995-09-05 | 2005-09-21 | 石川島播磨重工業株式会社 | 低温タンク頂部配管の2次シール装置およびその装置を利用した弁交換方法 |
JPH0979421A (ja) * | 1995-09-13 | 1997-03-25 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 弁の交換装置 |
-
2009
- 2009-11-13 JP JP2009259765A patent/JP5402550B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210030170A (ko) * | 2019-09-09 | 2021-03-17 | 한국가스공사 | Lng 저장탱크 운영설비 보수 방법 |
KR102263242B1 (ko) * | 2019-09-09 | 2021-06-14 | 한국가스공사 | Lng 저장탱크 운영설비 보수 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011106501A (ja) | 2011-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5402550B2 (ja) | 低温タンクの保冷用パーライトの増し充填方法 | |
US3396539A (en) | Vapor barrier means for underground storage system | |
CN104713684B (zh) | 蓄压器的超低温检漏试验方法 | |
JP6418680B2 (ja) | 液化水素移送システム | |
BRPI0803020A2 (pt) | tanque para conter um lìquido criogênico, e, método de armazenagem de um lìquido criogênico em um tanque | |
JP2001525528A (ja) | 低温蒸留ユニット用のコールドボックス | |
CN108168828B (zh) | 一种运用lng燃料船燃气双壁管破损模拟箱的模拟方法 | |
KR101471152B1 (ko) | 극저온 액화가스 저장탱크의 성능테스트 장치 및 성능테스트 방법 | |
WO2014149060A1 (en) | High pressure fuel tank | |
JPH0726785B2 (ja) | 簡易液体窒素製造装置 | |
JPS636300A (ja) | 二重殻低温タンクの内部点検用ロボツト搬入方法 | |
JPH11294682A (ja) | アイスプラグ施工方法及び施工装置 | |
CN109958817A (zh) | 一种水利防冻阀门 | |
KR101743582B1 (ko) | 해양 구조물용 방화 댐퍼의 구동 장치 | |
JP2006242309A (ja) | 逆流防止監視付きガス供給システムおよびその使用方法 | |
JPH11166694A (ja) | メンブレン式低温貯槽 | |
JP6423230B2 (ja) | ローディングアーム用緊急離脱システム | |
JP3186986U (ja) | 封止部材 | |
US20090000333A1 (en) | Assembly of a plant for gas separation | |
JPS6246430B2 (ja) | ||
KR102263242B1 (ko) | Lng 저장탱크 운영설비 보수 방법 | |
WO2004055425A1 (en) | A method of sealing a pipeline | |
JP3186986U7 (ja) | ||
JPS5836957Y2 (ja) | 低温液化ガス貯蔵設備 | |
CN109027521A (zh) | 一种新型防冻阀门 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130912 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131014 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5402550 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |