JP5401772B2 - 発光装置 - Google Patents
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Description
また、本発明は、励起光を射出する励起光源と、該励起光源から射出される励起光を吸収し波長変換して所定の波長域の照明光を放出する波長変換部材と、断面の中心部(コア)の屈折率を周辺部(クラッド)より高くして該波長変換部材から放出される照明光を外部へ導出する光ファイバとを有し、前記波長変換部材は、蛍光物質を含み、該波長変換部材は、250℃での輝度維持率が、室温での輝度維持率に対して50%以上、または、300℃での輝度維持率が、室温での輝度維持率に対して30%以上である発光装置に関する。
また、本発明は、励起光を射出する励起光源と、該励起光源から射出される励起光を吸収し波長変換して所定の波長域の照明光を放出する波長変換部材と、断面の中心部(コア)の屈折率を周辺部(クラッド)より高くして該波長変換部材から放出される照明光を外部へ導出する光ファイバとを有し、前記波長変換部材は、2μm〜8μmの粒径範囲の蛍光物質を含む発光装置に関する。
前記波長変換部材として、窒化物蛍光物質を少なくとも一部含有ことにより、窒化物蛍光物質が紫外から可視光の短波長側の光により励起され、可視光の長波長側の光を放出することができるため、演色性の向上を図ることができる。
前記波長変換部材として、希土類アルミン酸塩蛍光物質を少なくとも一部含有することにより、希土類アルミン酸塩蛍光物質は高い耐熱性を有するため、安定した照明光を放出することができる。また、希土類アルミン酸塩蛍光物質は波長変換効率も高いため、効率よく光を取り出すことができる。
前記励起光源は、発光素子であることにより、小型で電力効率のよい発光装置を提供することができる。また、初期駆動特性に優れ、振動やオン・オフ点灯の繰り返しに強い発光装置を提供することができる。
前記励起光源は、350nmから500nmに発光ピーク波長を有することにより、紫外線または可視光の短波長領域の励起光源と該励起光源からの励起光により波長変換される波長変換部材とが組み合わせられることとなり、発光出力の高い発光装置を提供することができる。また、種々の色味の発光装置を提供することができる。
前記発光装置は、平均演色評価数(Ra)が80以上であることにより、演色性の高い発光装置を提供することができる。
前記撮像部材が、撮像素子であることにより、被写体の光学像を扱いやすいものとすることができる。
<発光装置>
第1の実施の形態に係る発光装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る発光装置を示す概略構成図である。
第1の実施の形態に係る発光装置は、励起光1を射出する励起光源10と、励起光源10から射出される励起光1を吸収し、波長変換して所定の波長域の照明光2を放出する波長変換部材30と、一端に励起光源10を備え、他端に波長変換部材30を備え、断面の中心部(コア)の屈折率を周辺部(クラッド)より高くして励起光源10から射出される励起光1を波長変換部材30へ導出する光ファイバ20とを有する。
励起光源10に備える発光素子11から射出された励起光1はレンズ13を透過して射出部12へと導かれる。レンズ13は、発光素子11から射出された励起光1を射出部12に集光させる。射出部12から射出された励起光1は光ファイバ20へ導出される。励起光1は光ファイバ20内で全反射を繰り返しながら他端である出力部21へと導出される。出力部21に設ける波長変換部材30である蛍光物質31に導出されてきた励起光1を照射する。この励起光1の少なくとも一部は蛍光物質31に吸収され波長変換されて所定の波長域の光を放出する。この光が照明光2となって外部に導出される。若しくは、蛍光物質31から放出される光と励起光1とが混合した照明光2が外部に導出される。
励起光源10は、蛍光物質31を励起する光を射出できればよく、半導体発光素子やランプ、電子ビーム、プラズマ、ELなどをエネルギー源とするものでも使用できる。特に限定されないが、小型で発光強度が高いため、発光素子11を用いることが好ましい。発光素子11は、発光ダイオード素子(LED)やレーザダイオード素子(LD)などを用いることができる。
発光素子11は、蛍光物質31を効率よく励起可能な発光波長を発光できる発光層を有する半導体発光素子が好ましい。このような半導体発光素子の材料として、BN、SiC、ZnSeやGaN、InGaN、InAlGaN、AlGaN、BAlGaN、BInAlGaNなど種々の半導体を挙げることができる。同様に、これらの元素に不純物元素としてSiやZnなどを含有させ発光中心とすることもできる。蛍光物質31を効率良く励起できる紫外領域から可視光の短波長を効率よく発光可能な発光層の材料として特に、窒化物半導体(例えば、AlやGaを含む窒化物半導体、InやGaを含む窒化物半導体としてInXAlYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)がより好適に挙げられる。
発光素子11は、上述の紫外発光の発光素子と異なる青色系に発光する発光素子を使用することもできる。青色系に発光する発光素子11は、III族窒化物系化合物発光素子であることが好ましい。発光素子11は、例えばサファイア基板1上にGaNバッファ層を介して、Siがアンドープのn型GaN層、Siがドープされたn型GaNからなるn型コンタクト層、アンドープGaN層、多重量子井戸構造の発光層(GaN障壁層/InGaN井戸層の量子井戸構造)、Mgがドープされたp型GaNからなるp型GaNからなるpクラッド層、Mgがドープされたp型GaNからなるp型コンタクト層が順次積層された積層構造を有し、以下のように電極が形成されている。但し、この構成と異なる発光素子も使用できる。
また、n電極は、エッチングによりp型コンタクト層からアンドープGaN層を除去してn型コンタクト層の一部を露出させ、その露出された部分に形成される。
なお、本実施の形態では、多重量子井戸構造の発光層を用いたが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、InGaNを利用した単一量子井戸構造としてもよいし、Si、ZnがドープされたGaNを利用してもよい。
発光素子11は、窒化物半導体、例えば、GaN、AlN又はInNあるいはこれらの混晶である窒化ガリウム系化合物半導体(InxAlyGa1-x-yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)によって形成されていてもよい。また、この窒化ガリウム系化合物半導体の一部を、B、Pで置換したものを用いてもよい。このような発光素子は、例えば、レーザダイオード素子として形成することができる。
レーザ光は、350nmから500nmに発光ピーク波長を有することが好ましい。該範囲のレーザ光を用いることにより波長変換効率の良好な蛍光物質31を使用することができる。また、該範囲にすることにより蛍光物質31を混合した樹脂の劣化を抑制することができる。
波長変換部材30は、励起光源10から射出された励起光を吸収し波長変換して所定の波長域の照明光を放出するものであれば特に問わず、蛍光物質31や顔料等を用いることができる。励起光源10の発光スペクトルと波長変換部材30の発光スペクトルとは異なる。励起光源10から射出された光を励起光とするため、波長変換部材30は励起光源10の持つ発光ピーク波長よりも長波長側に発光ピーク波長を有する。特に発光素子11にレーザダイオード素子を用いる場合でも、照明光は半値幅の広いブロードな発光スペクトルとなるため視認性し易くなる。
蛍光物質31としては、励起光源で励起されるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、
(i)Eu等のランタノイド系、Mn等の遷移金属系の元素により主に賦活されたアルカリ土類金属ハロゲンアパタイト、
(ii)アルカリ土類金属ホウ酸ハロゲン、
(iii)アルカリ土類金属アルミン酸塩、
(iv)希土類元素で主に賦活された酸窒化物又は窒化物、
(v)アルカリ土類ケイ酸塩、アルカリ土類窒化ケイ素、
(vi)硫化物、
(vii)アルカリ土類チオガレート、
(viii)ゲルマン酸塩、
(ix)Ce等のランタノイド系元素で主に賦活された希土類アルミン酸塩、
(x)希土類ケイ酸塩、
(xi)Eu等のランタノイド系元素で主に賦活された有機及び有機錯体等の種々の蛍光物質が挙げられる。これらは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
M5(PO4)3X:R
(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種以上である。Xは、F、Cl、Br、Iから選ばれる少なくとも1種以上である。Rは、Eu及び/又はMnである。)
等が挙げられる。
例えば、カルシウムクロルアパタイト(CCA)、バリウムクロルアパタイト(BCA)等が例示され、具体的には、Ca10(PO4)6Cl2:Eu、(Ba,Ca)10(PO4)6Cl2:Eu等が挙げられる。
M2B5O9X:R
(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種以上である。Xは、F、Cl、Br、Iから選ばれる少なくとも1種以上である。Rは、Eu及び/又はMnである。)
等が挙げられる。
例えば、カルシウムクロルボレート(CCB)等が例示され、具体的には、Ca2B5O9Cl:Eu等が挙げられる。
(iii)アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光物質としては、ユーロピウム賦活ストロンチウムアルミネート(SAE)、バリウムマグネシウムアルミネート(BAM)、あるいは、SrAl2O4:R、Sr4Al14O25:R、CaAl2O4:R、BaMg2Al16O27:R、BaMgAl10O17:R(Rは、Eu及び/又はMnである。)等が挙げられる。
LXMYOZN((2/3)X+(4/3)Y-(2/3)Z):R又は
LXMYQTOZN((2/3)X+(4/3)Y+T-(2/3)Z):R
(Lは、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種の第II族元素である。Mは、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Hfからなる群から選ばれる少なくとも1種の第IV族元素である。Qは、B、Al、Ga、Inからなる群から選ばれる少なくとも1種の第III族元素である。Rは、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Lu、Yb、Tmからなる群から選ばれる少なくとも1種の希土類元素である。0.5<X<1.5、1.5<Y<2.5、0<T<0.5、1.5<Z<2.5である。)
のものが好ましい。式中、X、Y、Zが上述した範囲の場合には、高い輝度を示し、特に、X=1、Y=2及びZ=2で表される酸窒化物蛍光物質はより高い輝度を示すため、より好ましい。但し、上記範囲に限定されず、任意のものを使用することができる。
具体的には、アルファサイアロンを母体材料とする酸窒化物蛍光物質、ベータサイアロンを母体材料とする酸窒化物蛍光物質、CaAlSiN3:Euの組成式で表されるEu賦活カルシウムアルミニウムシリコンナイトライド等を挙げることができる。
Euの一部は、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Lu、Yb、Tmからなる群から選ばれる少なくとも1種の希土類元素により置換されていてもよい。Ca及び/又はSrの一部は、Be、Mg、Ba、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種の第II族元素により置換されていてもよい。Siの一部は、C、Ge、Sn、Ti、Zr、Hfからなる群から選ばれる少なくとも1種の第IV族元素により置換されていてもよい。
LXMYN((2/3)X+(4/3)Y):R又は
LXMYOZN((2/3)X+(4/3)Y-(2/3)Z):R
(Lは、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種の第II族元素である。Mは、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Hfからなる群から選ばれる少なくとも1種の第IV族元素である。Rは、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Lu、Yb、Tmからなる群から選ばれる少なくとも1種の希土類元素である。X、Y、Zは、0.5≦X≦3、1.5≦Y≦8、0<Z≦3である。)
で表される窒化物蛍光物質であって、Bが1〜10000ppmの範囲で含まれているものが好ましい。
(vii)アルカリ土類チオガレートとしては、MGa2S4:Eu(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種である。)等が挙げられる。
(viii)ゲルマン酸塩としては、3.5MgO・0.5MgF2・GeO2:Mn、Zn2GeO4:Mn等が挙げられる。
(x)希土類ケイ酸塩としては、Y2SiO5:Ce、Y2SiO5:Tb等が挙げられる。
(xi)Eu等のランタノイド系元素で主に賦活された有機及び有機錯体としては、特に限定されず、いずれの公知のものを用いてもよい。
上述の蛍光物質は、任意に、Euに代えて又はEuに加えて、Tb、Cu、Ag、Au、Cr、Nd、Dy、Co、Ni、Ti等から選択される少なくとも1種を用いてもよい。
上記蛍光物質以外の蛍光物質であって、同様の性能、効果を有する蛍光物質も使用することができる。
波長変換部材は、上述した蛍光物質を、所定の被覆部材にあらかじめ混ぜ合わせることにより形成することができる。被覆部材は、無機物質の方が好ましいが、有機物質も使用することもできる。例えば、被覆部材は、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、変性シリコーン樹脂、変性エポキシ樹脂などの樹脂の他、無機ガラス、イットリアゾル、アルミナゾル、シリカゾルなども使用することができる。耐熱性、耐光性、耐候性、透光性などに優れたものが好ましい。なお、波長変換部材においては、蛍光物質の量は、この被覆部材量により調整等することができる。
光ファイバ20は、励起光源10から射出された光を波長変換部材30へ導出する作用を有していればよい。特に励起光源10から射出された光を減衰されることなく波長変換部材30へ導出することがエネルギー効率の観点から好ましい。例えば、高屈折率を有するものと低屈折率を有するものとを組み合わせたものや、反射率の高い部材を用いたものを使用することができる。具体的には、光ファイバ20を用いることができる。
光ファイバ20は、可動可能であるため所望の位置に照明光2を照射することができる。また、光ファイバ20は、湾曲に曲げることもできる。光ファイバ20は、単線ファイバとすることができる。単線ファイバのコア径が400μm以下であることが好ましい。
レンズ13は、発光素子11と射出部12との中間に設けることもできる。レンズ13は、1枚だけでなく複数枚用いることもできる。発光素子11から射出された光がレンズ13を透過して射出部12に集光される形状とする。レンズ13は、無機ガラスが好ましいが、樹脂等も使用することができる。
樹脂中に蛍光物質31と共に、フィラーを混入させてもよい。具体的なフィラーとしては、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等が好ましい。これによって、色むらを低減することができる。フィラーには、拡散剤も含まれる。
遮断部材は、励起光源からの光を90%以上遮断するものを用いることもできる。例えば、人体に有害な紫外線を放出する発光素子11を用いる場合、その紫外線を遮断するために紫外線吸収剤を遮断部材として用いることができる。また、所定のフィルターを出力部21に設け、所定の波長を遮断することもできる。
図2は、本発明に係る発光装置を用いた内視鏡装置を示す概略構成図である。
第1の実施の形態に係る発光装置と、発光装置から放出される光を被写体に照射し、該被写体から反射される光による通常像を撮像する撮像部材と、を有する内視鏡装置ついて説明する。
本発明に係る内視鏡装置は、被写体50である生体内部を観察したり、また観察しながら治療したりする際に用いられる。
内視鏡装置は発光装置と撮像部材40とを有し、撮像部材40は画像信号処理部41と撮像素子42とケーブル43とを有する。
撮像素子42は、被写体50の光学像を電気信号に変換する電子部品(受光素子)の総称である。デジタルカメラではCCD(charge-coupled device)が広く普及しているが、CMOS(CMOS image sensor)を利用したものも使用され始めている。
<発光装置>
第2の実施の形態に係る発光装置は、励起光1を射出する励起光源10と、励起光源10から射出される励起光1を吸収し波長変換して所定の波長域の照明光2を放出する波長変換部材30と、波長変換部材30から放出される照明光2を外部へ導出する光ファイバ20と、を有する。第1の実施の形態に係る発光装置と、ほぼ同様の構成を採るところは説明を省略する。
励起光源10に備える射出部12に蛍光物質31を設けることができる。発光素子11から射出された光は、レンズ13を透過して射出部12に集光される。この集光された光を射出部12に設けた蛍光物質31で波長変換する。この波長変換された照明光2が光ファイバ20を伝達し外部に照明光2を放出する。
また、励起光源10に備えるレンズ13に蛍光物質31を設けることもできる。レンズ13に設けた蛍光物質31により波長変換された照明光2が、レンズ13機能により射出部12に集光されるため、色バラツキを特に問題とすることがない。また、レンズ13を作る以外に、蛍光物質31を樹脂に混ぜ合わせたものを作る必要がないため、安価に発光装置を製造することができる。
<発光装置>
第3の実施の形態に係る照明器具は、励起光源10を複数搭載した励起光源ユニット60と、励起光源10から射出される励起光1を吸収し波長変換して所定の波長域の照明光2を放出する波長変換部材30と、複数搭載した励起光源10から射出される励起光1を波長変換部材30へ導出する光ファイバ20と、を有する。励起光源10としてレーザダイオードのような発光素子11を用い、波長変換部材30として蛍光物質31を用いる。第1の実施の形態に係る発光装置と、ほぼ同様の構成を採るところは説明を省略する。
励起光源ユニット60は複数の光ファイバ20を設けている。複数の光ファイバ20は、それぞれ励起光源10に連結されている。
ここで、1つの励起光源10に複数の射出部12及び射出部12に連結される複数の光ファイバ20を設けることもできる。発光素子11には、レーザダイオードのような指向特性に優れたものを使用する。発光素子11から射出された励起光1は、レンズ13を透過して射出部12に送られる。励起光1はレンズ13により集光される。そのため、励起光源10に備えるレンズ13を可動させることにより、所定の位置に設ける複数の射出部12のいずれか1つに励起光1が送られる。送られてきた励起光1は、光ファイバ20を通り蛍光物質31に照射して外部に照明光2を放出する。これより1つの励起光源10により複数の光ファイバ20及び蛍光物質31に励起光1を送ることができる。
実施例1は、本発明に係る発光装置の製造を行う。図1は、本発明に係る発光装置を示す概略構成図である。図4は、実施例1に係る発光装置の発光スペクトルを示す図である。
発光装置は、励起光源10と光ファイバ20と波長変換部材30とを備える。
励起光源10は、405nm近傍に発光ピーク波長を有するレーザダイオード素子11を用いる。レーザダイオード素子11は、GaN系の半導体素子である。
光ファイバ20は、石英の光ファイバ20を使用する。コア径は114μmである。
これにより演色性の高い発光装置を提供することができる。また、色調バラツキの極めて少ない色再現性に富む発光装置を提供することができる。
参考例は、波長変換部材の形態が異なる参考用の発光装置の製造を行う。図1は、本発明に係る発光装置を示す概略構成図である。図5は、参考例係る発光装置の発光スペクトルを示す図である。
発光装置は、励起光源10と光ファイバ20と波長変換部材30とを備える。
励起光源10は、405nm近傍に発光ピーク波長を有するレーザダイオード素子11を用いる。レーザダイオード素子11は、GaN系の半導体素子である。
光ファイバ20は、石英の光ファイバ20を使用する。コア系は114μmである。
波長変換部材30として、蛍光物質31を使用する。蛍光物質31は、BaMg2Al16O27:Eu,Mnを使用する。これらの蛍光物質31をシリコーン樹脂中に均一になるまで混練している。
出力部21から出力されてきた照明光2は、図5に示すような発光スペクトルを有する。この発光装置は緑色に発光している。
これにより所定の色調を有する発光装置を提供することができる。
本発明の光源装置において、より高出力で光束が大きい、高性能及び高寿命を実現することができる波長変換部材に用いる蛍光物質の温度特性と、光出力−光束のリニアリティを測定した。
実験例1〜4において、まず、表1に示した蛍光物質を樹脂と混合し、波長変換部材を形成し、実施例の光源装置を作製した。なお、各実験例において、SI114/125NA=0.2の石英ファイバ、直径2.5mmのジルコニアフェルールを用いた。励起光源の波長及び樹脂との混合比は、表1に示したとおりである。
この結果によれば、CCA、SCA及びBAMは、いずれも、250℃での輝度維持率が、室温に対して60%以上、かつ300℃での輝度維持率が35%以上と、比較的温度特性が良好であることが確認された。また、SCAとCCBとの光出力−光束のリニアリティについては、SCAは約130mWまでリニアリティを有していることが確認された。したがって、光出力−光束のリニアリティの観点については、特に、CCA、SCA及びBAMがより有効であることが分かった。
実験例3においては、BAM:Mn、LAG等の実施例では、いずれも、250℃での輝度維持率が、室温に対して50%以上、かつ300℃での輝度維持率が35%以上と、比較的温度特性が良好であることが確認された。また、LAGの光出力−光束のリニアリティについては、比較的高出力までリニアリティを有していることが確認された。したがって、光出力−光束のリニアリティの観点については、特に、BAM:Mn、LAG等の蛍光物質がより有効であることが分かった。
実験例6においては、SCESN及びSESNは、いずれも、250℃での輝度維持率が、室温に対して70%以上、かつ300℃での輝度維持率が50%以上と、比較的温度特性が良好であることが確認された。また、これらの光出力−光束のリニアリティについては、比較的高出力までリニアリティを有していることが確認された。したがって、光出力−光束のリニアリティの観点については、特に、SCESN及びSESN等の蛍光物質がより有効であることが分かった。
つまり、上記実験例によれば、他の特性にかかわらず、より高輝度の発光装置を実現するという観点からは、温度特性の良好な蛍光体を用いることが好ましいことが確認された。
特に、光出力−光束のリニアリティについて、LAGとCaAlSiN3:Euとの組み合わせ、LAGとSCESNとの組み合わせ、LAGとSESNとの組み合わせが有効であることが分かった。
2 照明光
3 反射光
10 励起光源
11 発光素子
12 射出部
13 レンズ
20 光ファイバ
21 出力部
30 波長変換部材
31 蛍光物質
40 撮像部材
41 画像信号処理部
42 撮像素子
43 ケーブル
50 被写体
60 励起光源ユニット
Claims (6)
- 励起光を射出する励起光源と、
該励起光源から射出される励起光を吸収し波長変換して所定の波長域の照明光を放出する波長変換部材と、
一端に該励起光源を備え、他端に該波長変換部材を備え、断面の中心部(コア)の屈折率を周辺部(クラッド)より高くして該励起光源から射出される励起光を該波長変換部材へ導出する光ファイバとを有する発光装置であり、
前記励起光源は、前記励起光として350nmから500nmに発光ピーク波長を有するレーザ光を射出するレーザダイオード素子であり、
前記波長変換部材は、蛍光物質を含み、該波長変換部材は、250℃での輝度維持率が、室温での輝度維持率に対して50%以上、または、300℃での輝度維持率が、室温での輝度維持率に対して30%以上であり、
前記蛍光物質は、緑色発光する蛍光物質としてLu3Al5O12:Ce及びBaMgAl10O17:Eu,Mnからなる群より選択される少なくとも一種、赤色発光する蛍光物質として(Ca,Sr)2Si5N8:Eu、Sr2Si5N8:Eu及びCaAlSiN3:Euからなる群より選択される少なくとも一種を有し、
前記発光装置は、前記波長変換部材から放出される前記照明光、あるいは該照明光と前記励起光との混合によって、白色の照明光を放出することを特徴とする発光装置。 - 励起光を射出する励起光源と、
該励起光源から射出される励起光を吸収し波長変換して所定の波長域の照明光を放出する波長変換部材と、
断面の中心部(コア)の屈折率を周辺部(クラッド)より高くして該波長変換部材から放出される照明光を外部へ導出する光ファイバとを有する発光装置であり、
前記励起光源は、前記励起光として350nmから500nmに発光ピーク波長を有するレーザ光を射出するレーザダイオード素子であり、
前記波長変換部材は、蛍光物質を含み、該波長変換部材は、250℃での輝度維持率が、室温での輝度維持率に対して50%以上、または、300℃での輝度維持率が、室温での輝度維持率に対して30%以上であり、
前記蛍光物質は、緑色発光する蛍光物質としてLu3Al5O12:Ce及びBaMgAl10O17:Eu,Mnからなる群より選択される少なくとも一種、赤色発光する蛍光物質として(Ca,Sr)2Si5N8:Eu、Sr2Si5N8:Eu及びCaAlSiN3:Euからなる群より選択される少なくとも一種を有し、
前記発光装置は、前記波長変換部材から放出される前記照明光、あるいは該照明光と前記励起光との混合によって、白色の照明光を放出することを特徴とする発光装置。 - 前記蛍光物質は、青色発光する蛍光物質としてCa 10 (PO 4 ) 6 ClBr:Eu、Sr 10 (PO 4 ) 6 Cl 2 :Eu及びBaMgAl 10 O 17 :Euからなる群より選択される少なくとも一種を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
- 前記波長変換部材は、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、変性シリコーン樹脂、変性エポキシ樹脂、無機ガラス、イットリアゾル、アルミナゾル、シリカゾルからなる群から選ばれる部材に前記蛍光物質を含有させたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記波長変換部材は、フィラーを含む請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記フィラーは、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項5に記載の発光装置。
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