JP5401764B2 - 真円度測定装置及び円筒研削盤 - Google Patents
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Description
これらの従来技術においては、サーボ制御装置や数値制御装置等の技術の進歩により、追従精度、同期精度、或いは、運動精度の向上がみられる。
(図形記号)
K:クランクピン等の円筒形工作物(横断面円周)
O:原点(Kの中心付近の任意の1点:工作物横断面上の固定点)
C:原線OCを規定する工作物横断面平面上の任意の固定点
M:半径am なる標準寸法のゲージ円筒(横断面円周)
a:三点接触式(馬乗りゲージ式)測定器の測定子の端面とKとの接点
b:馬乗りゲージの接触面とKとの接点
c:馬乗りゲージの接触面とKとの接点
d:馬乗りゲージの基準点(挟み角αの中心点)
a′:原点Oから測定器の測定子の端面に下ろした垂線の足
b′:原点Oから馬乗りゲージの接触面に下ろした垂線の足
c′:原点Oから馬乗りゲージの接触面に下ろした垂線の足
(変数)
θ:原線OCからの角度
α:馬乗りゲージの挟み角
n:自然数(フーリエ級数展開の添字)
a0 :Kの平均半径
cn :r(θ)のフーリエ級数展開時の各項の展開係数
(調和解析により求まる)
φn :r(θ)のフーリエ級数展開時の各項の初期位相
(調和解析により求まる)
am :ゲージ円筒Mの半径
my :y(θ)の平均値
J:nの上限値(実用上は50程度で十分。上記技術論文では
J=12までを中心に考察している。)
N:y(θ)を実測する際の測定回数(測定点サンプル数)。
(関数)
r(θ):θを独立変数とするKの半径
y(θ):θを独立変数とする三点接触式測定器の出力値
μ(α,n):y(θ)に現れる各スペクトル成分の拡大率
r(θ)=a0 + n=1ΣJ cn cos(nθ+φn ) …(1)
(数2)
am {1/sin(α/2)−1}−y(θ)
={r(θ+π/2−α/2)+r(θ−π/2+α/2)}
/{2sin(α/2)}−r(θ)…(2)
(数3)
y(θ)=(a0 −am )・{1−1/sin(α/2)}
+ n=2ΣJ {μ(α,n)cn cos(nθ+φn )} …(3)
(数4)
μ(α,n)=1−{cos n(π/2−α/2)}/sin(α/2) …(4)
(数5)
my =∫y(θ)dθ/2π (積分範囲:0≦θ≦2π)
=(a0 −am )・{1−1/sin(α/2)}
=( i=0ΣN-1 yi )/N …(5)
(数6)
a0 =am +my /{1−1/sin(α/2)} …(6)
尚、上記の各変数、記号、関数等の定義は、以下においても同様とする。
(問題2)上記基準点の設定には、調整時間を長く要し、また、本作業は自動化が困難である。このため円筒研削加工等の生産性が向上しない。
(問題3)工作物を回転可能に支持したままクランクピン等の偏心円筒の真円度を三点接触式測定器等を用いて走査する場合には、測定器をリンク機構などにより円筒の円周に沿って接触移動させなければならない。しかしながら、リンク機構には自由度が多く、更に測定系にはC軸やX軸等の自由度もあるため、真円度(前記のy(θ))測定時に、円筒の中心から測った位相角(前記の角θ)を同時に正確に測定することは容易でない。
以上の手段により、前記の課題を解決することができる。
ただし、本発明は、以下の各実施例に限定して解釈されるものではない。
(測定変数)
y:三点接触式測定器の出力値
x:C軸とW軸間の距離(y計測時の値を記録)
ψ:クランクピンのC軸回りの回転角∠WCO(y計測時の値を記録)
この様な関数fを具体的に決定する方法を以下に示す。
D:第1ピボットPのW軸からの水平方向(X軸方向)のズレ
(C軸側を負値とする)
H:第1ピボットPのW軸からの高さ
R:円軌道Sの半径
L1 :第1アーム1の長さ
L21:第2アーム上腕21の長さ
L22:第2アーム下腕22の長さ
ζ:第2アーム上腕21と第2アーム下腕22との間の角
(数7)
L≡Gd=a0 /sin(α/2) …(7)
この様に、点Gは、半径a0 が一定の時、点d及び接触面A,Bに対する不動点となる。
(数8)
OG(∀θ)≪ MIN(L2 ,L21,L22+L) …(8)
(数9)
Od≒L …(9)
即ち、通常、少なくとも関数fを決定する限りにおいては、点Oと点Gとを同一視しても、その結果における誤差は十分に小さい。これは、実際の所、L2 ,L21,L22は10cm〜1m程度のオーダーであるのに対し、OGは1μm単位の長さだからである。
(数10)
L2 2=L21 2 +(L22+L)2−2L21(L22+L)cosζ …(10)
(数11)
u=Rcosψ …(11)
(数12)
v=Rsinψ …(12)
(数13)
w=x−u …(13)
(数14)
OP2 =(H−v)2 +(w+D)2 …(14)
(数15)
β1 =tan -1{(H−v)/(w+D)} …(15)
(数16)
β2 =cos -1{(−L2 2+L1 2+OP2 )/(2L1 ・OP)} …(16)
(数17)
γ1 =β2 −β1 …(17)
(数18)
γ2 =γ1 +γ3 −π/2 …(18)
(数19)
γ3 =cos -1{(−OP2 +L1 2+L2 2)/(2L1 ・L2 )} …(19)
(数20)
β3 =β4 −γ2 …(20)
(数21)
β4 =cos -1〔{−L21 2 +L2 2+(L22+L)2}
/{2L2(L22+L)}〕 …(21)
(数22)
θ=3π/2−ψ+β3 …(22)
以下、補正量δxを求める手段(補正量演算手段)について説明する。
(数23)
θ=π−ψ−η (η≡∠CWO) …(23)
(数24)
δr(θ)=r(θ)−λI am (λI ≧1) …(24)
(数25)
δx=δr(θ)/cosη …(25)
(数26)
cosη=w/OW=w/(v2 +w2 )1/2 ≡g(x,ψ)
=(x−R cosψ)
/{(R sinψ)2 +(x−R cosψ)2 }1/2 …(26)
(数27)
η=cos-1{g(x,ψ)} …(27)
(数28)
δx(x,ψ)=〔r(π−ψ−cos-1{g(x,ψ)})
−λI am 〕/g(x,ψ) …(28)
(数29)
x′(ψ)=x(ψ)−δx(ψ) …(29)
(a)工作機械上にて偏心円筒の真円度を測定することが可能となり、測定データと加工データ間の位相角ズレ誤差が無くなった。
(b)偏心した円筒の中心を測定器の回転中心に合わせることなく測定することが可能となり、その結果、偏心量、偏心円筒半径、或いは偏心位相角等の異なる複数の工作物を研削する場合においても、1回のチャック動作で真円度を測定することが可能となった。
(c)砥石台プロフィール・データを自動的に補正することが可能となった。
(d)Vゲージ法による変位測定を行うため、測定部の測定範囲が小さくなり、測定機を機上に搭載したときに問題となる温度等に対する耐環境性も向上した。
即ち、これらの場合にも、本発明の手段により、関数y(θ)を測定器滑動手段の姿勢に係わる構造を表す諸定数や測定変数等から求めることが可能となるため、上記と同様に本発明による作用効果を得ることができる。
測定開始信号により、一定の時間周期で測定を行う。このとき、例えば、C軸を等速回転させる場合、測定点の数は、回転速度より求められる工作物の1回転に要する時間と所定の測定時間周期(一定時間間隔)から決定することができる。
C軸(回転角ψ)が一定角度回転した際に、同期信号を発生させ、この信号を同期基準としてy、xの各測定を並列に行う。
また、ψの代わりにxを用いても良い。即ち、例えば、xが所定の各座標(測定点)に位置した際に、同期信号を発生させ、この信号を同期基準としてψ、yの各測定を並列に行っても良い。
また、上記のψやxの代わりに、C軸の回転や砥石台の移動の物理的な制御(サーボ制御)に使用される指令値を利用することも可能である。ただし、この場合には、サーボ制御における追随遅れが十分無視でき、指令値に対して砥石台や工作物(円筒)が十分に高い精度で運動することが条件となる。
即ち、前記の運動パラメータξは、本実施例においてはこの第1アーム1の回動角γ1 に相当する。尚、本図6において、点P1,P2は、点P′(第2ピボット)から垂らした垂線上にある点である。
また、求められた位相角誤差Δψは、例えば同期制御手段による真円加工実行時のC軸の回転角ψの補正に用いることができる。また、より正確な偏心量Rが求まれば、真円加工実行時の砥石台9の移動量xをより高精度に決定することができる。
また、位相角誤差Δψに基づいてC軸の回転角ψを補正する代りに、位相角誤差Δψに相当する時間分だけ移動量xを具現するタイミングを同期制御手段によってずらしても良い。
本プログラムA0では、まず最初にステップa10にて、測定装置(三点接触式測定器)が挿入できる位置まで砥石台9をC軸に接近させ、偏心円筒(例:クランクピン等)の外側の円周上に馬乗りゲージ(Vブロック)が接触する様に、工作物(例:クランクシャフト等)に測定装置を挿入する。
また、例えば、図6のXY座標平面上における円軌道SのX軸とY軸に対する各切片付近の測定点密度を特に高くしておけば、後述のサブルーチンB0,C0内における計算を高精度に行うのに比較的都合が良い。
ステップa40では、C軸の回転運動とx軸の並進運動を停止させる。
ステップa50では、測定装置(三点接触式測定器)を上昇させ、砥石台9を後退させる。
ステップa70では、詳細後述の偏心量計算サブルーチンC0(図9)を呼び出して、原点Oの偏心量Rを算出する。
ステップa80では、上記の各サブルーチンB0,C0により算出された原点Oの位相角誤差Δψと偏心量Rに基づいて、偏心円筒の真円加工に用いる同期制御データ(プロファイルデータ)を補正する。
本サブルーチンB0では、まず最初にステップb20にて、第1アーム1の回動角γ1 の回転角ψによる一次導関数dγ1 /dψに対して、極値(最小値<0,0<最大値)を与える回転角ψ1 ,ψ2 を前記の式(10)〜(17)に基づいてそれぞれ理論的に算出する。ただし、この計算は、理論的なものであり、上記のプログラムA0の測定とは独立しているので、プログラムA0を実行する前に、予め行っておいても良い。
(数30)
Δψ1 =Ψ1 −ψ1 …(30)
(数31)
Δψ2 =Ψ2 −ψ2 …(31)
(数32)
Δψ=(Δψ1 +Δψ2 )/2 …(32)
(数33)
Δψ1 =(γ+ −Γ+ )/(dγ1 /dψ)+ …(33)
ただし、ここで、Γ+ は前記の式(10)〜(17)より理論的に求めることができるγ1 のψ=0における理論値であり、γ+ はプログラムA0で実際に測定したγ1 のψ=0の時の実測値である。また、(dγ1 /dψ)+ は式(10)〜(17)に基づいて理論的に求められるγ1 の一次導関数のψ=0における理論値である。
尚、式(33)は一次近似によるものであるため、ψの変化量に対する(dγ1 /dψ)+ の変化量が十分無視できる程度に、Δψ1 が十分小さい時に有効なものである。
(数34)
Δψ2 =(γ- −Γ- )/(dγ1 /dψ)- …(34)
ただし、ここで、Γ- は前記の式(10)〜(17)より理論的に求めることができるγ1 のψ=πにおける理論値であり、γ- はプログラムA0で実際に測定したγ1 のψ=πの時の実測値である。また、(dγ1 /dψ)- は式(10)〜(17)に基づいて理論的に求められるγ1 の一次導関数のψ=πにおける理論値である。
本サブルーチンC0では、まず最初に、ステップc20により、測定メインプログラムA0で測定したデータを検索する。即ち、上記のΔψを用いて補正された回転角(ψ+Δψ)の値が±π/2であった位置(図6のOa ,Ob )に偏心円筒の軸(原点O)があった時の第1アーム1の回動角γ1 と砥石台9の位置xの各測定値を測定データの中から検索する。ただし、測定点密度が比較的荒い場合には、数値解析の分野で公知の、例えば放物線近似等の各種補間演算等を用いて、各点(図6のOa ,Ob )での回動角γ1 の値を求めても良い。また、この場合には、各位置(図6のOa ,Ob )での砥石台9の位置xの値についても同様に、所定の補間演算により算出すれば良い。
(数35)
Y=Y1−Y2 …(35)
(数36)
Y1=H+L1sinγ1 …(36)
(数37)
Y2={L2 2−(x+D−L1cosγ1 )2 }1/2 …(37)
原点Ob の位置についても全く同様に、γ1 =γ14等を各式に代入して、そのY座標Yb を求める。
(数38)
R3 =Ya …(38)
(数39)
R4 =−Yb …(39)
(数40)
R=(R3 +R4 )/2 …(40)
(a)工作機械上にて偏心円筒の真円度を高精度に測定することが可能となり、測定データと加工データ間の位相角ズレ誤差が無くなった。
例えば、複数のシリンダーを有するガソリンエンジンのクランクシャフトのクランクピンを真円加工した場合には、クランクジャーナルに対して所望の正確な角度に各クランクピンを形成することが可能となったため、各シリンダー内での点火のタイミングがそれぞれ極めて正確となり、エンジンの出力を向上させることができる様になったと共に、エンジンの振動、騒音、燃費が大きく低減できた。
例えば、複数のシリンダーを有するガソリンエンジンのクランクシャフトのクランクピンを真円加工した場合には、クランクジャーナルに対して所望の正確な偏心量で各クランクピンを形成することが可能となった。このため、各ピストンのストローク(偏心量×2)がそれぞれ極めて正確になり、各シリンダーの被点火ガスの圧縮比を極めて正確に実現することができる様になった。これにより、各シリンダー毎の圧縮比にバラツキが生じなくなり、各シリンダーの出力を設計通りにバランスさせることができる様になったため、エンジンの振動、騒音、燃費が大きく低減できた。
三点接触式測定器又はVブロックの交換、修繕又は調整に伴って、測定器滑動手段(又はVブロック滑動手段)の姿勢に係わる、例えば前記の滑動機構パラメータ群(D,H,R,L1 ,L21,L22,ζ)等の少なくとも1つの値の修正が必要となる場合がある。
例えば、磨耗や破損、或いは、挟み角αの変更等のためVブロックを交換する場合等がそれにあたる。
(2)円筒研削盤200の一部を構成するコンピュータに対して、Vブロックの挟み角αとゲージ円筒の半径am を入力又は指定する。
(a)次式(41)により、Lの値を再設定する。
(数41)
L=am / sin(α/2) …(41)
(b)Vブロック(馬乗りゲージ)を上記のゲージ円筒に2点接触させ、測定器の測定子の端面をゲージ円筒に接触させる。
(e)式(10)〜(17)に基づいて、予めL22について解かれた式に既知の変数(滑動機構パラメータ)の値を代入し、L22の値を求める。(ただし、この時、上記の設定により、ゲージ円筒は偏心していないので、R=0であり、ψは任意である。)
本第2実施例における円筒研削盤200を用いれば、「円筒の軸の位相角誤差Δψの測定(プログラムA0(サブルーチンB0))→円筒の軸の偏心量Rの測定(サブルーチンC0)→軸の位置の補正→真円度の測定→真円研削加工」の各工程から構成される真円加工のサイクルを繰り返して、精度を上げながら真円加工を段階的に進めることにより、逐次漸近的に高精度な真円加工を行うことができる。
この様な場合、例えば、偏心円筒の真円加工における偏心円筒の中心軸の位置の測定は、要求される加工精度等に鑑み、必要に応じてそれぞれ必要回数だけ実行すれば良い。
従って、「円筒の軸の位相角誤差Δψの測定(プログラムA0(サブルーチンB0))→円筒の軸の偏心量Rの測定(サブルーチンC0)→軸の位置の補正→真円度の測定→真円研削加工」の各工程から構成される真円加工のサイクルを繰り返して、真円加工を段階的に何度も(即ち、逐次漸近的に)繰り返す場合、例えば、偏心円筒の軸の位相角誤差Δψの測定工程などは、そのm回目(所定回数m≧2)及びそれ以降は、再測定を省略しても良い場合があり得る。
図11は、三点接触式測定器700の真円誤差の各スペクトル成分(次数)に対する拡大率を示す表である。ただし、本表の「α=60°」の行の内容は、図16の「α=60°」の列の内容と同じものである。
ただし、本三点接触式測定器800(a)では「0≦Θ<Θ2、及び、Θ0′<Θ<2π」成る範囲は、偏心円筒挿入用のスペースとして挿入口が空けてある。
この様な設定により、真円度の測定に必要となる各次数に対して、それぞれ拡大率の絶対値を1.00以上にすることができると同時に、「0≦Θ<45°、及び、Θ0′<Θ<360°」成る範囲の全てを偏心円筒挿入用のスペース(挿入口)として空けておくことができる。
即ち、これらの作用により、本三点接触式測定器800(a)においては、効率よく、高精度な真円加工を行うことができる。
代替構成図(b)の台座24には、点C2を回動中心としてセンサIIを回動させることができる回動調整機構が内蔵されており、前述の並進調整機構と同様に、測定対象の円筒の平均半径a0 に応じて、センサIとセンサIIの各計量方向線の交点(原点O)の位置を移動(調整)することができる様になっている。
例えば、この様な円筒中心調整手段を用いても、上記の三点接触式測定器800(a)と全く同様の作用効果を得ることができる。
言い換えれば、本発明は、例えばC軸(回転軸)で回転可能に支持されたジャーナルの軸の位置の精密な測定や真円加工にも適用することができる。
即ち、第1の手段は、回転軸にて回転可能に支持された工作物と一体成形され回転軸から偏心した円筒の真円度を測定する真円度測定装置において、円筒の半径を三点接触法により測定する三点接触式測定器と、円筒の回転軸に垂直な断面上の円周に沿って三点接触式測定器を接触移動させる測定器滑動手段と、本真円度測定装置に対する上記の回転軸の相対位置xを測定する位置測定手段と、円筒の回転軸周りの回転角ψを測定する回転角測定手段と、回転軸の周りを回転する円筒の真円度を相対位置x、回転角ψ、及び、三点接触式測定器の出力値yより算出する真円度演算手段とを備えることである。
K … 円筒形工作物(横断面円周)
P … 第1ピボット
P′… 第2ピボット
W … 砥石回転軸
1 … 第1アーム
21… 第2アーム上腕
22… 第2アーム下腕
7 … 砥石
8 … 三点接触式測定器の出力線路
9 … 砥石台
10 … 数値制御装置
14,
15 … 正弦波信号分岐器
16,
17 … 波形成形器
25 … 三点接触式測定器のVゲージ又は馬乗りゲージ
27 … 三点接触式測定器の測定子
100 … 円筒研削盤(第1実施例)
200 … 円筒研削盤(第2実施例)
RE … ロータリーエンコーダ
A0 … 測定メインプログラム
B0 … 位相角誤差計算サブルーチン
C0 … 偏心量計算サブルーチン
700 … 三点接触式測定器(第3実施例)
29 … Vブロック上下移動用アクチュエータ
800 … 三点接触式測定器(第4実施例)
Claims (5)
- 回転軸から偏心して回転する円筒を有する工作物を、研削可能な状態に研削盤に取り付けた状態で、前記回転軸から偏心した前記円筒の真円度を測定する真円度測定装置において、
前記円筒の外周面と当接して前記円筒の半径を三点接触法により測定する三点接触式測定器と、
前記円筒の前記回転軸の回りの回転軌跡に沿って、前記三点接触式測定器を前記円筒の外周面に当接させた状態で移動させる測定器滑動手段と、
前記回転軸を回転させ、前記三点接触式測定器の出力値を、一定の時間周期で検出する検出手段と、
前記出力値から前記円筒の真円度を算出する真円度演算手段と、
前記出力値の平均値から前記円筒の平均半径を演算する平均半径演算手段と、
前記出力値のフーリエ係数を求め、そのフーリエ係数を前記三点接触式測定器による拡大率で補正し、その補正されたフーリエ係数と、前記平均半径演算手段により求められた前記円筒の平均半径と、から前記円筒の半径の回転角に関する半径分布を求め、この半径分布と基準半径との差から真円誤差の回転角に関する真円誤差分布を求める真円誤差分布演算手段と
を有することを特徴とする真円度測定装置。 - 回転軸から偏心して回転する円筒を有する工作物を、研削可能な状態に研削盤に取り付けた状態で、前記回転軸から偏心した前記円筒の真円度を測定する真円度測定装置において、
前記円筒の外周面と当接して前記円筒の半径を三点接触法により測定する三点接触式測定器と、
前記円筒の前記回転軸の回りの回転軌跡に沿って、前記三点接触式測定器を前記円筒の外周面に当接させた状態で移動させる測定器滑動手段と、
前記回転軸を回転させ、前記三点接触式測定器の出力値を、前記回転軸の一定の回転角毎に検出する検出手段と、
前記出力値から前記円筒の真円度を算出する真円度演算手段と、
前記出力値の平均値から前記円筒の平均半径を演算する平均半径演算手段と、
前記出力値のフーリエ係数を求め、そのフーリエ係数を前記三点接触式測定器による拡大率で補正し、その補正されたフーリエ係数と、前記平均半径演算手段により求められた前記円筒の平均半径と、から前記円筒の半径の回転角に関する半径分布を求め、この半径分布と基準半径との差から真円誤差の回転角に関する真円誤差分布を求める真円誤差分布演算手段と
を有することを特徴とする真円度測定装置。 - 前記真円誤差分布演算手段により求められた前記真円誤差分布に基づいて、前記回転軸の回転角に関する砥石の送り量分布を補正する送り量補正手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の真円度測定装置。
- 前記測定器滑動手段は、
砥石台に回動可能に設けられた第1ピボットと、
一端において、前記第1ピボットに支持されて回動可能に設けられた第1アームと、
前記第1アームの他端に回動可能に設けられた第2ピポットと、
一端において、前記第2ピボットに支持されて回動可能に設けられた第2アーム上腕と、
前記第2アーム上腕に設けられた第2アーム下腕であって、前記三点接触式測定器を前記円筒の前記外周面に対して滑動可能に支持した第2アーム下腕と
を有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の真円度測定装置。 - 前記請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の真円度測定装置を有する円筒研削盤。
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