JP5401067B2 - 自動同調回路及びそれを用いたデータキャリア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、識別(ID)情報を埋め込んだタグから、電磁界等を用いた近距離の無線通信によってデータを送受信する集積回路タグ(ICタグ)、非接触式ICカード等の電池を内蔵しないRFID(Radio Frequency IDentification)内に設けられる周波数同調用の自動同調回路と、この自動同調回路を用いたRFID及びタグリーダ等により構成されるRFIDシステムであるデータキャリア装置とに関するものである。
従来、RFIDの技術分野において、自動同調回路及びそれを用いたデータキャリア装置に関する技術が、例えば、下記の特許文献1に記載されている。
従来、動作電源用の電池を内蔵しないRFIDでは、例えば、下記の特許文献1等に記載されているように、駆動側のタグリーダから供給される一定の周波数の交流磁界を受けるコイルと、このコイルに対して並列に接続されたコンデンサとを有し、そのコイル及びコンデンサにより並列同調回路が構成されている。並列同調回路には、コイルに誘導される交流電圧を整流する整流回路が接続され、この整流回路の出力電圧を動作電源としている。
このような電池を内蔵しないRFIDでは、内蔵する並列同調回路の同調周波数を駆動側から供給する駆動磁界の周波数に合わせることが、通信距離を延ばすために重要である。
特開平11―312958号公報
しかしながら、従来の技術では、次の(a)、(b)のような課題があった。
(a) RFIDの同調周波数は、製造上のばらつきを持つ上、近くに金属が存在する場合等、周囲の影響で同調がずれてしまい、通信距離が短くなってしまうという課題があった。
(b) 通信距離を延ばすためには、駆動側から十分強力な磁界を供給すれば良い。しかし、強力な磁界を供給すると、近い距離にあるRFIDには過大な磁界が供給されてしまうため、RFIDが破壊あるいは劣化するという課題があった。
本発明の自動同調回路は、駆動側から供給される一定の周波数の交流磁界をうけるコイル、及び前記コイルに対して並列に接続された固定の第1のコンデンサにより構成された並列同調回路部と、前記第1のコンデンサに対して並列に接続された複数の第2のコンデンサを有し、第1の制御信号により前記第2のコンデンサを切り替えて同調容量を調整する容量切替手段と、前記複数の第2のコンデンサに対して並列に接続された第3のコンデンサを有し、第2の制御信号により前記第3のコンデンサを切り替えて、前記容量切替手段により調整された同調周波数に対し、所定幅だけ前記同調周波数を上げる第1の同調周波数増加手段と、前記複数の第2のコンデンサに対して並列に接続された第4のコンデンサを有し、第3の制御信号により前記第4のコンデンサを切り替えて、前記容量切替手段により調整された前記同調周波数に対し、所定幅だけ前記同調周波数を下げる第1の同調周波数減少手段と、前記コイルに誘導される電圧を整流する第1の整流手段と、比較手段と、制御手段と、適正領域判定手段と、第2の同調周波数増加手段と、第2の同調周波数減少手段と、を備えている。
ここで、前記比較手段は、前記第1の同調周波数増加手段が動作した時の前記第1の整流手段の第1の出力電圧と、前記第1の同調周波数減少手段が動作した時の前記第1の整流手段の第2の出力電圧と、の大小を比較するものである。前記制御手段は、前記比較手段の比較結果に基づき、前記比較結果が(前記第1の出力電圧>前記第2の出力電圧)の場合には前記同調周波数が低く設定されていると判定し、前記比較結果が(前記第1の出力電圧<前記第2の出力電圧)の場合には前記同調周波数が高く設定されていると判定し、前記第1、第2及び第3の制御信号を出力して前記容量切替手段、前記第1の同調周波数増加手段、及び前記第1の同調周波数減少手段を、正しい同調が取れる方向に順次切り替え制御するものである。
前記適正領域判定手段は、前記第1の整流手段の前記第1及び第2の出力電圧が所定の範囲にあるか否かを判定し、この判定結果により、前記制御手段に対して前記第1の制御信号を補正させるものである。前記第2の同調周波数増加手段は、前記複数の第3のコンデンサに対して並列に接続された第5のコンデンサを有し、第4の制御信号により前記第5のコンデンサを切り替えて、前記容量切替手段により調整された前記同調周波数に対し、更に大きな所定幅だけ前記同調周波数を上げるものである。更に、前記第2の同調周波数減少手段は、前記複数の第4のコンデンサに対して並列に接続された第6のコンデンサを有し、第5の制御信号により前記第6のコンデンサを切り替えて、前記容量切替手段により調整された前記同調周波数に対し、更に大きな所定幅だけ前記同調周波数を下げるものである。
本発明のデータキャリア装置は、前記発明の自動同調回路と、前記コイルに誘導される電圧を整流する第2の整流手段と、前記第2の整流手段の出力電圧により駆動され、前記コイルにより磁束結合される前記駆動側に対してデータの授受を行う内部処理回路部と、を備えている。
本発明の自動同調回路及びデータキャリア装置によれば、駆動側から電力及び信号を受け取る際に、自動で正確に同調を取ることができる。これにより、通信距離を確保することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1のデータキャリア装置)
図2は、本発明の実施例1におけるデータキャリア装置の全体を示す模式図である。
このデータキャリア装置は、駆動回路1及び送受信回路等を有するタグリーダ等の駆動側と、これに対して磁界結合されるRFID10とにより構成されている。
駆動回路1は、交流電圧を発生する電源1aと、その交流電圧から交流磁界を発生するコイル1bとにより構成されている。
RFID10は、駆動回路1側から供給される電力及び信号を受ける並列同調回路部11を有している。並列同調回路部11は、駆動回路1側のコイル1bに対して磁界結合され、その駆動回路1から供給される所定周波数の交流磁界を受けるコイル11aと、このコイル11aに対して並列に接続された固定の同調容量CTを有する第1のコンデンサ11bとにより構成されている。並列同調回路部11の一方の電極は交流(AC)入力ノートN1に接続され、他方の電極は基準電位ノードN2(例えば、グランドGND)に接続されている。このAC入力ノードN1及びグランドGNDには、同調容量を調整する容量調整手段(例えば、容量調整回路)20と、電源側の駆動電圧生成用の第2の整流手段(例えば、整流回路)30と、その容量調整回路20を制御するための制御側の整流電圧検出用の第1の整流手段(例えば、整流回路)50とが接続されている。更に、整流回路30の出力側には内部回路40が接続されると共に、整流回路50の出力側には比較手段(例えば、比較器)60が接続されている。
容量調整回路20は、AC入力ノードN1及びグランドGNDに対して並列に接続される複数のコンデンサ21−0〜21−Nと、内部回路40から供給される制御信号CSによりオン/オフ制御されて各コンデンサ21−0〜21−Nをそれぞれ接続/解放する複数のスイッチ22−0〜22−Nとにより構成されている。
電源側の整流回路30は、コイル11aに誘導されるAC電圧を入力し、直流(DC)電圧に整流して内部回路40へ供給する回路である。内部回路40は、整流回路30から供給されるDC電圧により駆動され、受信/送信処理等の内部処理を行って駆動回路1に対してデータのやり取りを行うための内部処理回路部と、容量調整回路20を制御するための制御信号CS等を生成するための制御回路41等とにより構成されている。
制御側の整流回路50は、コイル11aに誘導されるAC電圧を入力し、DC電圧に整流して比較器60へ供給する回路である。比較器60は、複数のスイッチ22−0〜22−N中の同調周波数増減用のスイッチ(例えば、2つのスイッチ)を切り替えてこの切替前後の整流回路50のDC出力電圧の大小を比較し、この比較結果を内部回路40内の制御回路41へ供給する回路である。整流回路50は、このDC出力電圧を比較器60へ入力してこの比較器60のダイナミックレンジ内に入れるために、整流回路30よりも電圧降下が大きくなっている。
並列同調回路部11、容量調整回路20、整流回路50、比較器60、及び制御回路41等により、本実施例1の自動同調回路が構成されている。
(実施例1の電源側回路例1)
図3は、図2の電源側整流回路30側である電源側回路例1を示す概略の構成図である。なお、この構成図には、電源電圧の波形図が付記されている。
容量調整回路20は、並列同調回路部11の一方の電極に接続されたAC入力ノードN1と、並列同調回路部11の他方の電極に接続された基準電位ノードN2(例えば、グランドGND)とを有し、これらのAC入力ノードN1とグランドGNDとの間に、直列接続された複数のコンデンサ21−0〜21−N及び複数のスイッチ22−0〜22−Nが、並列に接続されている。各コンデンサ21−0〜21−Nは、それぞれ容量C0〜CNを有している。
各スイッチ22−0〜22−Nは、各コンデンサ21−1〜21−NとグランドGNDとの間に接続されたNチャネルMOSトランジスタ(以下「NMOS」という。)22aと、このNMOS22aのドレイン・ゲート間に接続されたインバータ22b及びダイオード22cからなるDCバイアス回路とにより構成されている。NMOS22aは、このゲートに印加される制御信号CSによりオン/オフ動作(例えば、制御信号CSが“H”レベルの時にオン状態、“L”レベルの時にオフ状態)するスイッチ素子である。インバータ22b及びダイオード22cからなるDCバイアス回路は、NMOS22aがオフの時にこのNMOS22aにDCバイアスを印加することで、寄生容量を減らして並列同調回路部11のQの低下を避ける。
この容量調整回路20では、制御信号CSにより、例えばスイッチ22−0中のNMOS22aがオン状態になると、コンデンサ21−0の容量C0が同調容量に追加される。NMOS22aがオフ状態になると、このNMOS22aの寄生容量とコンデンサ21−0のシリーズ容量C0が残る。
電源側の整流回路30は、例えば、半波整流回路により構成されている。この半波整流回路30は、AC入力ノードN1と内部回路40の入力側における整流点N31との間に接続されたショットキ・バリア・ダイオード(以下「SBD」という。)等の整流用ダイオード31と、整流点N31とグランドGNDとの間に接続された外付け等の平滑用コンデンサ32とにより構成されている。
図3に付記された波形図に示されるように、AC入力ノードN1に誘起されたAC電圧(サイン波形の電圧)は、ダイオード31により半波整流された後にコンデンサ32で平滑されてDC電圧に変換され、整流点N31から内部回路40へ供給される。これにより、内部回路40が駆動され、この内部に設けられた内部処理回路部及び制御回路41等が動作する。
(実施例1の電源側回路例2)
図4は、図2の電源側整流回路30側である電源側回路例2を示す概略の構成図であり、図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。なお、この構成図には、電源電圧の波形図が付記されている
この電源側回路では、図3の容量調整回路20に代えて、これとは構成の異なる容量調整回路20Aが設けられている。容量調整回路20Aは、並列同調回路部11の一方の電極に接続されたAC入力ノードN1−1と、並列同調回路部11の他方の電極に接続されたAC入力ノードN1−2と、基準電位ノードN2(例えば、グランドGND)とを有し、これらのAC入力ノードN1−1,N1−2とグランドGNDとの間に、直列接続された複数のコンデンサ21−0〜21−N及び複数のスイッチ22−0〜22−Nが、並列に接続されている。
コンデンサ21−0は、AC入力ノードN1−1に分岐接続された容量C0の単位コンデンサ21aと、AC入力ノードN1−2に分岐接続された容量C0の単位コンデンサ21bとにより構成されている。同様に、他の各コンデンサ21−1〜21−Nも、AC入力ノードN1−1に分岐接続された各容量C1〜CNの単位コンデンサと、AC入力ノードN1−2に分岐接続された各容量C1〜CNの単位コンデンサとによりそれぞれ構成されている。
スイッチ22−0は、コンデンサ21−0の単位コンデンサ21aとグランドGNDとの間に接続されたNMOS22a−1と、コンデンサ21−0の単位コンデンサ21bとグランドGNDとの間に接続されたNMOS22a−2と、NMOS22a−1のドレイン・ゲート間に接続されたインバータ22b及びダイオード22c−1と、コンデンサ21−0の単位コンデンサ21bとインバータ22bとの間に接続されたダイオード22c−2とにより構成されている。各NMOS22a−1,22a−2は、このゲートに印加される制御信号CSによりオン/オフ動作(例えば、制御信号CSが“H”レベルの時にオン状態、“L”レベルの時にオフ状態)するスイッチ素子である。インバータ22b及びダイオード22c−1,22c−2により、NMOS22a−1,22a−2に対するDCバイアス回路が構成され、NMOS22a−1,22a−2がオフの時にこのNMOS22a−1、22a−2にDCバイアスを印加することで、小さい寄生容量を更に減らして並列同調回路部11のQの低下を避ける。他の各スイッチ22−1〜22−Nは、スイッチ22−0と同様に構成されている。
この容量調整回路20Aでは、制御信号CSにより、例えばスイッチ22−0中のNMOS22a−1,22a−2がオン状態になると、コンデンサ21−0中の組となる容量C0の単位コンデンサ21a,21bがシリーズ接続されているので、容量C0の1/2(=C0/2)が同調容量に追加される。NMOS22a−1,22a−2がオフ状態になると、NMOS22a−1の小さい寄生容量と容量C0の単位コンデンサ21aとのシリーズ容量C0が残り、結局、小さい容量だけが残る。
更に、この電源側回路では、図3の半波整流回路30に代えて、ブリッジ整流回路30Aが設けられている。ブリッジ整流回路30Aは、AC入力ノードN1−1と内部回路40における入力側の整流点N31との間に接続された整流用ダイオード31−1と、AC入力ノードN1−2と整流点N31との間に接続された整流用ダイオード31−2と、AC入力ノードN1−1とグランドGNDとの間に逆方向に接続された整流用ダイオード31−3と、AC入力ノードN1−2とグランドGNDとの間に逆方向に接続された整流用ダイオード31−4と、整流点N31とグランドGNDとの間に接続された外付け等の平滑用コンデンサ32とにより構成されている。各整流用ダイオード31−1〜31−4は、SBD等により構成されている。
図4に付記された波形図に示されるように、ブリッジ整流回路30Aにおいて、AC入力ノードN1−1,N1−2に誘起されたAC電圧(サイン波形の電圧)は、ダイオード31−1〜31−4により全波整流された後にコンデンサ32で平滑されてDC電圧に変換され、整流点N31から内部回路40へ供給される。これにより、内部回路40が駆動され、この内部に設けられた内部処理回路部及び制御回路41等が動作する。
(実施例1の電源側回路例3)
図5は、図2の電源側整流回路30側である電源側回路例3を示す概略の構成図であり、図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。なお、この構成図には、電源電圧の波形図が付記されている。
この受電側回路では、図4と同様の容量調整回路20Aが設けられている。なお、各組のNMOS22a−1,22a−2に対するDCバイアス回路は、図4と同様に設けられているが、図示を簡単にするために省略されている。
更に、この電源側回路では、図4のブリッジ整流回路30Aに代えて、これとは構成の異なる両波整流回路30Bが設けられている。両波整流回路30Bは、AC入力ノードN1−1と内部回路40における入力側の整流点N31との間に接続されたSBD等の整流用ダイオード31−1と、AC入力ノードN1−2と整流点N31との間に接続されたSBD等の整流用ダイオード31−2と、AC入力ノードN1−1とグランドGNDとの間に接続され、ゲートがAC入力ノードN1−2に接続された整流用トランジスタ(例えば、NMOS)31−5と、AC入力ノードN1−2とグランドGNDとの間に接続され、ゲートがAC入力ノードN1−1に接続された整流用トランジスタ(例えば、NMOS)31−6と、整流点N31とグランドGNDとの間に接続された外付け等の平滑用コンデンサ32とにより構成されている。整流用NMOS31−5,31−6は、ダイオード機能を有している。
容量調整回路20Aでは、制御信号CSにより、例えばスイッチ22−0中のNMOS22a−1,22a−2がオン状態になると、コンデンサ21−0中の組となる容量C0の単位コンデンサ21a,21bがシリーズ接続されているが、両波整流回路30B中のNNOS31−5,31−6により一方が短絡(ショート)されるため、容量C0が同調容量に追加される。NMOS22a−1,22a−2がオフ状態になると、NMOS22a−1の寄生容量と容量C0の単位コンデンサ21aとのシリーズ容量C0が残り、更に、NMOS22a−2の寄生容量と容量C0の単位コンデンサ21bとのシリーズ容量C0も残る。
図5に付記された波形図に示されるように、両波整流回路30Bにおいて、AC入力ノードN1−1,N1−2に誘起されたAC電圧(サイン波形の半波電圧)は、ダイオード31−1,31−2及びNMOS31−5,31−6により整流された後にコンデンサ32で平滑されてDC電圧に変換され、整流点N31から内部回路40へ供給される。これにより、内部回路40が駆動され、この内部に設けられた内部処理回路部及び制御回路41等が動作する。
(実施例1の自動同調回路)
図1は、本発明の実施例1における図2のデータキャリア装置中の自動同調回路の例を示す構成図である。
図1の自動同調回路は、並列同調回路部11、容量調整回路20、整流回路50、比較器60、及び制御回路41により構成されており、図2に示した例において整流回路30と50の2個使っていたものを整流回路50にまとめている。この図1では、容量調整回路20の構成が詳細に示されている。
容量調整回路20は、並列同調回路部11の一方の電極に接続されたAC入力ノードN1と、並列同調回路部11の他方の電極に接続された基準電位ノードN2(例えば、グランドGND)とを有し、これらのAC入力ノードN1とグランドGNDとの間に、直列接続された複数のコンデンサ21−0〜21−N及び複数のスイッチ22−0〜22−Nが、並列に接続されている。各コンデンサ21−0〜21−Nは、それぞれ容量C0〜CNを有している。
この容量調整回路20は、容量切替手段(容量切替回路)20−1と、第1の同調周波数増加手段(例えば、同調周波数増加回路)20−2と、第2の同調周波数減少手段(例えば、同調周波数減少回路)20−3との縦続接続により構成されている。
容量切替回路20−1は、AC入力ノードN1とグランドGNDとの間に並列に接続された複数の第2のコンデンサ21−0〜21−(N−2)及び複数のスイッチ22−0〜22−(N−2)を有し、制御回路41から供給される複数の第1の制御信号CS1によりスイッチ22−0〜22−(N−2)を切り替えて同調容量を調整する回路である。同調周波数増加回路20−2は、AC入力ノードN1とグランドGNDとの間に並列に接続された第3のコンデンサ21−(N−1)及びスイッチ22−(N−1)を有し、制御回路41から供給される第2の制御信号CS2によりスイッチ22−(N−1)をオフ状態にして、容量切替回路20−1により調整された同調周波数に対し、所定幅だけ同調周波数を上げる回路である。
更に、同調周波数減少回路20−3は、AC入力ノードN1とグランドGNDとの間に並列に接続された第4のコンデンサ21−N及びスイッチ22−Nを有し、制御回路41から供給された第3の制御信号CS3によりスイッチ22−Nをオン状態にして、容量切替回路20−1により調整された同調周波数に対し、所定幅だけ同調周波数を下げる回路であり、この後段には、整流回路50が接続されている。
整流回路50は、コイル11aに誘導されるAC電圧を容量調整回路20と並列に入力し、DC電圧に整流して後段の比較器60等へ供給する回路であり、整流ダイオード31及び平滑用コンデンサ32を有する半波整流回路で構成されている。
なお、容量調整回路20及び整流回路50は、図3〜図5の回路で構成しても良い。
比較器60は、同調周波数増加用のスイッチ22−(N−1)及び同調周波数減少用のスイッチ22−Nを切り替えた時の切替前後の整流回路50のDC出力電圧の大小を比較し、この比較結果を内部回路40内の制御回路41へ供給する回路である。この比較器60は、例えば、整流点N51とグランドGNDとの間に直列に接続されたサンプルホールド回路61及びローパスフィルタ(以下「LPF」という。)62と、整流点N51とグランドGNDとの間に直列に接続されたサンプルホールド回路63及びLPF64と、そのLPF62及び64の出力電圧を比較する電圧比較回路(コンパレータ)65とにより構成されている。
サンプルホールド回路61,63は、制御回路41から供給される制御信号CS11,CS12に同調して整流回路50のDC出力電圧をそれぞれ取り込む回路である。LPF62,64は、その取り込んだDC出力電圧の高周波成分を除去する回路である。
コンパレータ65の出力側に接続された内部回路40内の制御回路41は、コンパレータ65の比較結果に基づき、制御信号CS1〜CS3,CS11,CS12等を生成して出力する回路であり、これには制御信号生成部、及び不揮発性メモリ41a等が設けられている。
(実施例1の自動同調方法)
図1の自動調整回路における自動同調方法の概要は、次の通りである。
RFID10の動作時において、制御回路41は、コンパレータ65の比較結果に基づき、同調周波数増加回路20−2が動作した時の整流回路50のDC出力電圧が、同調周波数減少回路20−3が動作した時の整流回路50のDC出力電圧より高い場合は、同調周波数が低く設定されていると判定し、逆に、同調周波数増加回路20−2が動作した時の整流回路50のDC出力電圧が、同調周波数減少回路20−3が動作した時の整流回路50のDC出力電圧より低い場合は、同調周波数が高く設定されていると判定し、制御信号CS1〜CS3により容量調整回路20を制御して1ステップ、正しい同調が取れる方向に切り替える。これにより、RFID10の動作時に自動的に正確に同調が取れ、この結果、通信距離を確保できる。
次に、図6を参照しつつ、図1の自動調整回路における自動同調方法の詳細を説明する。
図6は、図1の自動同調回路における自動同調方法の処理手順を示すフローチャートである。
初期設定処理において(ステップSP1)、制御回路41内の不揮発性メモリ41aに記憶された同調容量制御データが初期値に設定される。これにより、容量切替回路20−1の同調容量は、次式のような初期値となる。
Ctune=Ca+Cb初期値+ΔCb
但し、 Ca;固定容量CTの値+寄生容量分
Cb初期値;容量切替回路20−1の初期値
ΔCb;同調周波数増加回路20−2による変化容量
=同調周波数減少回路20−3による変化容量
同調周波数調整処理において(ステップSP2)、周波数減少処理では(SP2a)、制御回路41からの制御信号CS3により、所定時間(例えば、1msec)、同調周波数減少回路20−3が、同調容量をCtune+ΔCbとする。制御回路41からの制御信号SC11,SC12により、サンプルホールド回路61がサンプル動作、及びサンプルホールド回路63がホールド動作を行う。次に、周波数増加処理において(SP2b)、制御回路41からの制御信号CS2により、所定時間(例えば、1msec)、周波数増加回路20−2が、同調容量をCtune−ΔCbとする。制御回路41からの制御信号SC11,SC12により、サンプルホールド回路61がホールド動作、及びサンプルホールド回路63がサンプル動作を行う。これらの周波数減少処理(ステップSP2a)及び増加処理(ステップSP2b)が、所定回数(例えば、m=16回)繰り返される(ステップSP2c)。
この同調周波数調整処理(ステップSP2)では、例えば、同調周波数の増減処理を行う度には整合状態を判定せず、複数回繰り返してサンプル時間を取って平均化してから、整合状態を判定している。この理由は、自動同調を取る間に駆動条件(距離等)が変化すると間違って判断してしまうおそれがあるので、細かく時間を区切って往復させながら整流回路50のDC出力電圧を取り込んで判定させるためである。この際、ノイズ的な変動を抑えるために、LPF62,64により時定数を延ばしている。
その後、周波数増加の停止処理において(SP3)、同調周波数増加回路20−2の動作が停止すると共に、サンプルホールド回路61,63がホールド動作をし、同調容量がCtuneとなる。比較処理において(ステップSP4)、LPF62,64の出力電圧がコンパレータ65で比較される。判定処理1において(ステップSP5)、制御回路41が、コンパレータ65の比較結果に基づき、LPF62の出力電圧とLPF64の出力電圧とが所定の範囲内で一致しているか否かを判定する。
判定結果が否定の場合(No、同調が取れていないとの判定結果)、判定処理2において(ステップSP6)、制御回路41が、コンパレータ65の比較結果に基づき、LPF62の出力電圧がLPF64の出力電圧よりも大きいか否かを判定する。判定結果が否定(No、同調容量が過剰)の場合、同調容量減少処理において(ステップSP7)、制御回路41の同調容量制御データを1ステップ(step)小さくし、制御信号CS1により容量切替回路20−1を制御して、同調容量Ctuneを1ステップ分小さくし、同調周波数減少処理(ステップSP2a)へ戻る。
ステップSP6の判定処理2において、判定結果が肯定(Yes、同調容量が不足)の場合、同調容量増加処理において(ステップSP8)、制御回路41の同調容量制御データを1ステップ大きくし、制御信号CS1により容量切替回路20−1を制御して、同調容量Ctuneを1ステップ分大きくし、同調周波数減少処理(ステップSP2a)へ戻る。
ステップSP5の判定処理1において、判定結果が肯定の場合(Yes、同調が取れているとの判定結果)、終了処理において(ステップSP9)、容量切替回路20−1の同調容量を調整済みの値Ctuneに固定し、自動同調処理を終了する。これにより、RFID10の動作時に自動的に正確に同調が取れ、この結果、通信距離を確保できる。
(自動同調回路の初期調整)
本実施例1では、図1及び図2に示すように、電池を内蔵しないRFID10を対象としているので、駆動回路1により所定の強さで磁界駆動を開始しても、大きく同調がずれていると、整流回路50のDC出力電圧が必要な最低の動作開始電圧に達しない場合も起こる。
そこで、この状態にならないように、RFID10の製造時あるいは設置時に、同調周波数の初期調整を行い、同調容量を調整する容量切替回路20−1等を切り替えるための制御信号CS1等の同調容量制御データを、制御回路41内の不揮発メモリ41aに記憶して以降の動作開始時の初期値とする。
この初期値を設定し記憶するために、駆動回路1は、駆動周波数を緩慢に変化(SWEEP、スイープ)できる構成にしたり、あるいは強力な磁界を駆動する構成にすることが望ましい。以下、その駆動回路1を用いた自動同調方法の一例を説明する。
(周波数をスイープできる駆動回路を用いた自動同調方法)
図1及び図2において、駆動回路1で磁界駆動しながら下側からゆっくり駆動周波数をスイープしていく。スイープ範囲は、(RFID10のばらつく範囲+調整可能範囲)以上をカバーさせる。
このようにすれば、同調周波数が下側にずれていたRFID10も、駆動磁界の周波数がその同調周波数に近づいた時に動作を開始できる。一旦動作を開始すれば、駆動磁界の周波数に同調周波数は追従していくので、最後に、本来の駆動周波数にした時点で所定の駆動レベルにすると、RFID10の同調は正しく取れている。この時の同調容量を調整する容量切替回路20−1等を切替制御するための制御信号CS1等の同調容量制御データを、不揮発メモリ41aに記憶して以降の動作開始時の初期値とする。
次に、同様の動作を上側から実施すると、同様に、同調周波数が上側にずれていたRFID10も調整ができる。ほとんどのRFID10が2回とも調整動作に参加することになるが、実用上は問題にならない。
製造時においては、複数のRFID10をまとめて初期調整できる。
RFID10を近すぎる位置に置くことで、干渉を起こさないだけ離して並べるのに必要な面積と調整用駆動源の面積で決まる。
(実施例2の自動同調回路)
図7は、本発明の実施例2における図2のデータキャリア装置中の自動同調回路を示す構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の自動同調回路では、実施例1の同調周波数増加回路20−2及び同調周波数減少回路20−3に代えて、第1、第2の同調周波数増加手段(例えば、同調周波数増加回路)20−2,20−4及び2第1、第2の同調周波数減少手段(例えば、同調周波数減少回路)20−3,20−5が設けられ、更に、比較器60の後段に適正領域判定手段(例えば、適正領域判定回路)70が追加されている。
即ち、本実施例2の容量調整回路20Aは、実施例1とほぼ同様の容量切替回路20−1、第1の同調周波数増加回路20−2及び第1の同調周波数減少回路20−3と、新たに追加された第2の同調周波数増加回路20−4及び第2の同調周波数減少回路20−5との縦続接続により構成されている。
容量切替回路20−1は、AC入力ノードN1とグランドGNDとの間に並列に接続された複数の第2のコンデンサ21−0〜21−M及び複数のスイッチ22−0〜22−Mを有し、制御回路41から供給される複数の第1の制御信号CS1によりスイッチ22−0〜22−Mを切り替えて同調容量を調整する回路である。
第1の同調周波数増加回路20−2は、AC入力ノードN1とグランドGNDとの間に並列に接続された第3のコンデンサ21−(M+1)及びスイッチ22−(M+1)を有し、制御回路41から供給される第2の制御信号CS2によりスイッチ22−(M+1)をオフ状態にして、容量切替回路20−1により調整された同調周波数に対し、所定幅だけ同調周波数を上げる回路である。
第1の同調周波数減少回路20−3は、AC入力ノードN1とグランドGNDとの間に並列に接続された第4のコンデンサ21−(M+2)及びスイッチ22−(M+2)を有し、制御回路41から供給された第3の制御信号CS3によりスイッチ22−(M+2)をオン状態にして、容量切替回路20−1により調整された同調周波数に対し、所定幅だけ同調周波数を下げる回路である。
第2の同調周波数増加回路20−4は、AC入力ノードN1とグランドGNDとの間に並列に接続された第5のコンデンサ21−(M+3)及びスイッチ22−(M+3)を有し、制御回路41から供給された第4の制御信号CS4によりスイッチ22−(M+3)をオフ状態にして、容量切替回路20−1により調整された同調周波数に対し、更に大きな所定幅だけ同調周波数を上げる回路である。
第2の同調周波数減少回路20−5は、AC入力ノードN1とグランドGNDとの間に並列に接続された第6のコンデンサ21−(M+4)及びスイッチ22−(M+4)を有し、制御回路41から供給された第5の制御信号CS5によりスイッチ22−(M+4)をオン状態にして、容量切替回路20−1により調整された同調周波数に対し、更に大きな所定幅だけ同調周波数を下げる回路である。
適正領域判定回路70は、整流点N51とグランドGNDとの間に接続されたコンパレータ71を有し、コイル11bに誘導されるAC電圧を整流する整流回路50のDC出力電圧を基準バイアス電圧BVtと比較し、そのDC出力電圧が所定の範囲にあるか否かを判定し、この判定結果を制御回路41へ与える回路である。その他の構成は、実施例1の図1と同様である。
なお、容量調整回路20を構成している複数のコンデンサ21−0〜21−M,21−(M+1)〜21−(M+4)及び複数のスイッチ22−0〜22−M,22−(M+1)〜22−(M+4)は、図3、図4又は図5の回路で構成しても良い。又、整流回路50は、図4のブリッジ整流回路30A又は図5の両波整流回路30Bにより構成しても良い。
(実施例2の自動同調方法)
図7の自動調整回路における2段シーケンスの自動同調方法の概要は、次の通りである。
制御回路41は、整合を行うために、制御信号CS2,CS3を出力して同調周周波数増加回路20−2と同調周周波数減少回路20−3を交互に動作させた時に、適正領域判定回路70の判定結果が、所定の範囲に達していないとの判定結果の場合は、コンパレータ65の比較結果に基づき、整流回路50のDC出力電圧が大きくなるように制御信号CS1を出力して容量切替回路20−1を制御する。又、制御回路41は、適正領域判定回路70の判定結果が、所定の範囲に達していないが近い電圧には達したとの判定結果の場合で、同調周周波数増加回路20−2と同調周周波数減少回路20−3を、交互に動作させたときの整流回路50のDC出力電圧に差が少なくて、比較器60によるに比較ができない場合は、同調周周波数増加回路20−2と同調周周波数減少回路20−3ではなく、制御信号CS4,CS5を出力して同調周周波数増加回路20−4と同調周周波数減少回路20−5とを交互に動作させるようにする。
即ち、本実施例2の自動同調方法では、同調がずれている状態で大きく変化させると、同調が外れる方向に変化させた時に、整流回路50のDC出力電圧が小さくなってしまい、動作を停止してしまうおそれがあるので、適正領域判定回路70の判定結果が、所定の範囲に達していないことを示す場合は、同調周周波数増加回路20−2と同調周周波数減少回路20−3で同調周波数を切り替え、同調が正確に合ってくると、小さな同調容量の変化では判定しにくくなってくるため、同調容量の変化を大きくしている。
次に、図8−1及び図8−2を参照しつつ、図7の自動調整回路における2段シーケンスの自動同調方法の詳細を説明する。
図8−1及び図8−2は、図7の自動同調回路における2段シーケンスの自動同調方法の処理手順を示すフローチャートである。
初期設定処理において(ステップSP11)、制御回路41の同調容量制御データが初期値に設定される。これにより、容量切替回路20−1の同調容量は、次式のような初期値となる。
Ctune=Ca+Cb初期値+ΔCb+ΔCc
但し、 Ca;固定容量CTの値+寄生容量分
Cb初期値;容量切替回路20−1の初期値
ΔCb;同調周波数増加回路20−2による変化容量
=同調周波数減少回路20−3による変化容量
ΔCc;同調周波数増加回路20−4による変化容量
=同調周波数減少回路20−5による変化容量
実施例1とほぼ同様に、第1の同調周波数調整処理において(ステップSP12)、第1の周波数減少処理では(SP12a)、制御回路41からの制御信号CS3により、所定時間(例えば、1msec)、同調周波数減少回路20−3が、同調容量をCtune+ΔCbとする。制御回路41からの制御信号SC11,SC12により、サンプルホールド回路61がサンプル動作、及びサンプルホールド回路63がホールド動作を行う。次に、第1の周波数増加処理において(SP12b)、制御回路41からの制御信号CS2により、所定時間(例えば、1msec)、周波数増加回路20−2が、同調容量をCtune−ΔCbとする。制御回路41からの制御信号SC11,SC12により、サンプルホールド回路61がホールド動作、及びサンプルホールド回路63がサンプル動作を行う。これらの第1の周波数減少処理(ステップSP12a)及び第1の周波数増加処理(ステップSP12b)が、所定回数(例えば、k=16回)繰り返される(ステップSP12c)。
その後、周波数増加の停止処理において(SP13)、同調周波数増加回路20−2の動作が停止すると共に、サンプルホールド回路61,63がホールド動作をし、同調容量がCtuneとなる。比較処理において(ステップSP14)、LPF62,64の出力電圧がコンパレータ65で比較される。判定処理1において(ステップSP15)、制御回路41が、コンパレータ65の比較結果に基づき、LPF62の出力電圧とLPF64の出力電圧とが所定の範囲内で一致しているか否かを判定する。
判定結果が否定の場合(No、同調が取れていないとの判定結果)、判定処理2において(ステップSP16)、制御回路41が、コンパレータ65の比較結果に基づき、LPF62の出力電圧がLPF64の出力電圧よりも大きいか否かを判定する。判定結果が否定(No、同調容量が過剰)の場合、同調容量減少処理において(ステップSP17)、制御回路41の同調容量制御データを1ステップ小さくし、制御信号CS1により容量切替回路20−1を制御して、同調容量Ctuneを1ステップ分小さくし、第1の同調周波数減少処理(ステップSP12a)へ戻る。
ステップSP16の判定処理2において、判定結果が肯定(Yes、同調容量が不足)の場合、同調容量増加処理において(ステップSP18)、制御回路41の同調容量制御データを1ステップ大きくし、制御信号CS1により容量切替回路20−1を制御して、同調容量Ctuneを1ステップ分大きくし、同調周波数減少処理(ステップSP12a)へ戻る。
ステップSP15の判定処理1において、判定結果が肯定の場合(Yes、同調が取れているとの判定結果)、判定処理3において(ステップSP19)、適正領域判定回路60のコンパレータ71で、整流回路50のDC出力電圧が所定の基準レベルに達しているか否かを判定する。判定結果が否定(No、ほぼ同調が取れても電圧が低いので駆動が弱い)の場合、第1の同調周波数減少処理(ステップSP12a)へ戻り、判定結果が肯定(Yes、ほぼ同調が取れて電圧も高い)の場合、第2の同調周波数調整処理へ進む(ステップSP20)。
第1の同調周波数調整処理(ステップSP12)と同様に、第2の同調周波数調整処理において(ステップSP20)、第2の周波数減少処理では(SP20a)、制御回路41からの制御信号CS5により、所定時間(例えば、1msec)、同調周波数減少回路20−5が、同調容量をCtune+ΔCcとする。制御回路41からの制御信号SC11,SC12により、サンプルホールド回路61がサンプル動作、及びサンプルホールド回路63がホールド動作を行う。次に、第2の周波数増加処理において(SP20b)、制御回路41からの制御信号CS4により、所定時間(例えば、1msec)、周波数増加回路20−4が、同調容量をCtune−ΔCcとする。制御回路41からの制御信号SC11,SC12により、サンプルホールド回路61がホールド動作、及びサンプルホールド回路63がサンプル動作を行う。これらの第2の周波数減少処理(ステップSP20a)及び第2の周波数増加処理(ステップSP20b)が、所定回数(例えば、k=16回)繰り返される(ステップSP20c)。
その後、周波数増加の停止処理において(SP21)、同調周波数増加回路20−4の動作が停止すると共に、サンプルホールド回路61,63がホールド動作をし、同調容量がCtuneとなる。比較処理において(ステップSP22)、LPF62,64の出力電圧がコンパレータ65で比較される。判定処理4において(ステップSP23)、制御回路41が、コンパレータ65の比較結果に基づき、LPF62の出力電圧とLPF64の出力電圧とが所定の範囲内で一致しているか否かを判定する。
判定結果が否定の場合(No、同調が取れていないとの判定結果)、判定処理5において(ステップSP24)、制御回路41が、コンパレータ65の比較結果に基づき、LPF62の出力電圧がLPF64の出力電圧よりも大きいか否かを判定する。判定結果が否定(No、同調容量が過剰)の場合、同調容量減少処理において(ステップSP25)、制御回路41の同調容量制御データを1ステップ小さくし、制御信号CS1により容量切替回路20−1を制御して、同調容量Ctuneを1ステップ分小さくし、判定処理3(ステップSP19)へ戻る。
ステップSP24の判定処理5において、判定結果が肯定(Yes、同調容量が不足)の場合、同調容量増加処理において(ステップSP26)、制御回路41の同調容量制御データを1ステップ大きくし、制御信号CS1により容量切替回路20−1を制御して、同調容量Ctuneを1ステップ分大きくし、判定処理3(ステップSP19)へ戻る。
ステップSP23の判定処理4において、判定結果が肯定の場合(Yes、同調が取れているとの判定結果)、終了処理において(ステップSP27)、制御回路41の同調容量制御データを不揮発性メモリ41aに保持し、容量切替回路20−1の同調容量を調整済みの値Ctuneに固定し、自動同調処理を終了する。これにより、RFID10の動作時に自動的に正確且つ高速に同調が取れ、この結果、通信距離を確保できる。
(実施例3の自動同調回路)
図9は、本発明の実施例3における図2のデータキャリア装置中の自動同調回路を示す構成図であり、実施例1、2を示す図1、図7中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3の自動同調回路は、実施例1の容量調整回路20、整流回路50、比較器60と、実施例3の適正領域判定回路70とは構成の異なる適正領域判定回路70Aと、新たに追加されたクランプ手段(例えば、電圧クランプ回路)80と、実施例1とほぼ同様の制御回路41とにより構成されている。
適正領域判定回路70Aは、整流点N51とグランドとの間に接続された2つのコンパレータ71,72を有し、コイル11bに誘導されるAC電圧を整流する整流回路50のDC出力電圧を基準バイアス電圧BVt1,BVt2とそれぞれ比較し、そのDC出力電圧が所定の範囲にあるか否かをそれぞれ判定し、この判定結果を制御回路41へ与える回路であり、この後段に、電圧クランプ回路80が接続されている。
電圧クランプ回路80は、過剰な駆動が急に印加された場合には、本実施例3の動作では間に合わないので、この対策として設けられた回路であり、整流点N51とグランドGNDとの間に接続されたツェナーダイオード81等により構成されている。
なお、容量調整回路20及び整流回路50は、図3〜図5の回路で構成しても良い。
(実施例3の自動同調方法)
図10−1及び図10−2は、図9の自動同調回路における離調付きシーケンスの自動同調方法の処理手順を示すフローチャートである。
初期設定処理において(ステップSP31)、制御回路41の同調容量制御データが初期値に設定される。これにより、容量切替回路20−1の同調容量は、次式のような初期値となる。
Ctune=Ca+Cb初期値+ΔCb
但し、 Ca;固定容量CTの値+寄生容量分
Cb初期値;容量切替回路20−1の初期値
ΔCb;同調周波数増加回路20−2による変化容量
=同調周波数減少回路20−3による変化容量
実施例1とほぼ同様に、同調周波数調整処理において(ステップSP32)、周波数減少処理では(SP32a)、制御回路41からの制御信号CS3により、所定時間(例えば、1msec)、同調周波数減少回路20−3が、同調容量をCtune+ΔCbとする。制御回路41からの制御信号SC11,SC12により、サンプルホールド回路61がサンプル動作、及びサンプルホールド回路63がホールド動作を行う。次に、周波数増加処理において(SP32b)、制御回路41からの制御信号CS2により、所定時間(例えば、1msec)、周波数増加回路20−2が、同調容量をCtune−ΔCbとする。制御回路41からの制御信号SC11,SC12により、サンプルホールド回路61がホールド動作、及びサンプルホールド回路63がサンプル動作を行う。これらの周波数減少処理(ステップSP32a)及び増加処理(ステップSP32b)が、所定回数(例えば、m=16回)繰り返される(ステップSP32c)。
その後、周波数増加の停止処理において(SP33)、同調周波数増加回路20−2の動作が停止する共に、サンプルホールド回路61,63がホールド動作をし、同調容量がCtuneとなる。比較処理において(ステップSP34)、LPF62,64の出力電圧がコンパレータ65で比較される。判定処理1において(ステップSP35)、制御回路41が、コンパレータ65の比較結果に基づき、LPF62の出力電圧とLPF64の出力電圧とが所定の範囲内で一致しているか否かを判定する。
判定結果が否定の場合(No、同調が取れていないとの判定結果)、判定処理2において(ステップSP36)、制御回路41が、コンパレータ65の比較結果に基づき、LPF62の出力電圧がLPF64の出力電圧よりも大きいか否かを判定する。判定結果が否定(No、同調容量が過剰)の場合、同調容量減少処理において(ステップSP37)、制御回路41の同調容量制御データを1ステップ小さくし、制御信号CS1により容量切替回路20−1を制御して、同調容量Ctuneを1ステップ分小さくし、同調周波数減少処理(ステップSP32a)へ戻る。
ステップSP36の判定処理2において、判定結果が肯定(Yes、同調容量が不足)の場合、同調容量増加処理において(ステップSP38)、制御回路41の同調容量制御データを1ステップ大きくし、制御信号CS1により容量切替回路20−1を制御して、同調容量Ctuneを1ステップ分大きくし、同調周波数減少処理(ステップSP32a)へ戻る。
ステップSP5の判定処理1において、判定結果が肯定の場合(Yes、同調が取れているとの判定結果)、同調容量固定処理において(ステップSP39)、制御回路41の同調容量制御データを不揮発性メモリ41aに保持し、容量切替回路20−1の同調容量を調整済みの値Ctuneに固定し、所定時間待ち処理(ステップSP40)へ進む。所定時間待ち処理(ステップSP40)において、制御回路41からの制御により、所定時間(例えば、1msec)待つ。
判定処理3において(ステップSP41)、適正領域判定回路70A内のコンパレータ71により、整流回路50のDC出力電圧が第3の所定値以下で大きすぎないか否かを判定する。判定結果が否定の場合(No、駆動が強すぎ)、ステップ減少処理において(ステップSP42)、制御回路41の同調容量制御データを1ステップ減らし、ステップSP40の時間待ち処理へ戻る。なお、1ステップ増やしても同様であるが、どちらの場合も修正方向を固定する。
ステップS41の判定結果が肯定の場合(Yes、駆動は過剰ではない)、判定処理4において(ステップSP43)、適正領域判定回路70A内のコンパレータ72により、整流回路50のDC出力電圧が第2の所定値以上で小さすぎないか否かを判定する。判定結果が否定の場合(No、駆動不足なので同調を取り直す)、ステップSP32へ戻る。判定結果が肯定の場合(Yes、駆動は十分にある)、終了処理において(ステップSP44)、制御回路41内の不揮発性メモリ41aに同調容量制御データを保持し、容量切替回路20−1の同調容量を調整済みの値Ctuneに固定し、調整が取れた状態にて自動同調処理を終了する。
(強力な駆動回路を用いた自動同調方法)
自動同調回路の初期調整において、図1及び図2の駆動回路1を用いた自動同調方法の他の例を説明する。
図1及び図2において、駆動回路1で強く駆動をかける(又は、近づけて駆動しても良い)。これにより、同調が外れていたRFID10も動作を開始できる。動作を開始しても、駆動が強すぎるので、保護のために離調動作して同調がずれた状態になる。その後、駆動回路1の駆動レベルを下げていき(あるいは遠ざけ)ながら自動同調動作を繰り返し実行させる。適正な駆動レベルに達すると、RFID10の同調が正しく取れているので、この時の同調容量を調整する容量切替回路20−1等を切替制御するための制御信号CS1等の同調容量制御データを、不揮発メモリ41aに記憶して以降の動作開始時の初期値とする。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、次のような効果がある。
RFID10が過剰な駆動を受けた場合は、同調周波数をずらして過剰な電力を受け取らないようにすることができる。
RFID10に対して過剰な駆動電力が印加された場合には、離調動作が間に合わないので、電圧クランプ回路80を設けて過電圧を防止している。しかし、電圧クランプ回路80で過電圧を制限し続けただけでは、RFID10での消費電力は大きい状態が続くので、温度が上がり過ぎ、最後には劣化、破壊に至る問題が残る。そこで、本実施例3では、離調動作で過剰な電力を受け取らなくするので、そのような問題は起きず、信頼性が向上する。
図11は、本発明の実施例4における図2のデータキャリア装置中の自動同調回路を示す構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例4の自動同調回路では、実施例1における制御回路41の出力側に、返信手段(例えば、排他的論理和ゲート、以下「EXORゲート」という。)42を設け、同調周波数を変えて、駆動回路1側へ応答信号を返送する構成になっている。その他の構成は、実施例1と同様である。
通常、駆動回路1側へのRFIDの応答の仕方は、ロードスイッチを使用し、応答するデータに応じてロードスッチを切り替え、駆動回路1からの磁界の反射を変えて応答信号を返している。
これに対し、本実施例4の自動同調回路では、制御回路41からスイッチ切替用の制御信号CS1〜CS3等と、応答するための変調データDA等とを出力し、EXORゲート42により、その制御信号(例えば、CS1)と変調データDAとの排他的論理和を求め、EXORゲート42の出力信号により、容量調整回路20−1内のスイッチ(例えば、22−(N−2))を切り替えて同調周波数を変え、駆動回路1側へ応答信号を返している。
このように、本実施例4では、RFID10から応答する変調データDAに応じて同調周波数を切り替えているので、駆動回路1側からの磁界の反射を変えて応答信号を返すことができる。駆動側の同調とRFID10の同調が正確に合っている場合は、ロードスイッチよりも有効な返信方式であることが実験結果から得られている。
本発明の実施例1における図2のデータキャリア装置中の自動同調回路の例を示す構成図である。 発明の実施例1におけるデータキャリア装置の全体を示す概略の構成図である。 図2中の電源側回路例1を示す概略の構成図である。 図2中の電源側回路例2を示す概略の構成図である。 図2中の電源側回路例3を示す概略の構成図である。 図1の自動同調回路における自動同調方法の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2における図2のデータキャリア装置中の自動同調回路を示す構成図である。 図7の自動同調回路における2段シーケンスの自動同調方法の処理手順を示すフローチャートである。 図7の自動同調回路における2段シーケンスの自動同調方法の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例3における図2のデータキャリア装置中の自動同調回路を示す構成図である。 図9の自動同調回路における離調付きシーケンスの自動同調方法の処理手順を示すフローチャートである。 図9の自動同調回路における離調付きシーケンスの自動同調方法の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例4における図2のデータキャリア装置中の自動同調回路を示す構成図である。
符号の説明
1 駆動回路
1a 電源
1b,11a コイル
10 RFID
11 並列同調回路部
11b,21−0〜21−N コンデンサ
20,20A, 容量調整回路
20−1 容量切替回路
20−2,20−4 同調周波数増加回路
20−3,20−5 同調周波数減少回路
22−0〜22−N スイッチ
30,30A,30B,50 整流回路
40 内部回路
41 制御回路
41a 不揮発性メモリ
42 EXORゲート
60 比較器
70,70A 適正領域判定回路
80 電圧クランプ回路

Claims (9)

  1. 駆動側から供給される一定の周波数の交流磁界をうけるコイル、及び前記コイルに対して並列に接続された固定の第1のコンデンサにより構成された並列同調回路部と、
    前記第1のコンデンサに対して並列に接続された複数の第2のコンデンサを有し、第1の制御信号により前記第2のコンデンサを切り替えて同調容量を調整する容量切替手段と、
    前記複数の第2のコンデンサに対して並列に接続された第3のコンデンサを有し、第2の制御信号により前記第3のコンデンサを切り替えて、前記容量切替手段により調整された同調周波数に対し、所定幅だけ前記同調周波数を上げる第1の同調周波数増加手段と、
    前記複数の第2のコンデンサに対して並列に接続された第4のコンデンサを有し、第3の制御信号により前記第4のコンデンサを切り替えて、前記容量切替手段により調整された前記同調周波数に対し、所定幅だけ前記同調周波数を下げる第1の同調周波数減少手段と、
    前記コイルに誘導される電圧を整流する第1の整流手段と、
    前記第1の同調周波数増加手段が動作した時の前記第1の整流手段の第1の出力電圧と、前記第1の同調周波数減少手段が動作した時の前記第1の整流手段の第2の出力電圧と、の大小を比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づき、前記比較結果が(前記第1の出力電圧>前記第2の出力電圧)の場合には前記同調周波数が低く設定されていると判定し、前記比較結果が(前記第1の出力電圧<前記第2の出力電圧)の場合には前記同調周波数が高く設定されていると判定し、前記第1、第2及び第3の制御信号を出力して前記容量切替手段、前記第1の同調周波数増加手段、及び前記第1の同調周波数減少手段を、正しい同調が取れる方向に順次切り替え制御する制御手段と、
    前記第1の整流手段の前記第1及び第2の出力電圧が所定の範囲にあるか否かを判定し、この判定結果により、前記制御手段に対して前記第1の制御信号を補正させる適正領域判定手段と、
    前記複数の第3のコンデンサに対して並列に接続された第5のコンデンサを有し、第4の制御信号により前記第5のコンデンサを切り替えて、前記容量切替手段により調整された前記同調周波数に対し、更に大きな所定幅だけ前記同調周波数を上げる第2の同調周波数増加手段と、
    前記複数の第4のコンデンサに対して並列に接続された第6のコンデンサを有し、第5の制御信号により前記第6のコンデンサを切り替えて、前記容量切替手段により調整された前記同調周波数に対し、更に大きな所定幅だけ前記同調周波数を下げる第2の同調周波数減少手段と、
    備えることを特徴とする自動同調回路。
  2. 請求項1記載の自動同調回路は、更に、
    前記第1の整流手段の前記第1及び第2の出力電圧が所定レベルを超えた時には前記第1及び第2の出力電圧を制限するクランプ手段を備えることを特徴とする自動同調回路。
  3. 請求項1又は2記載の自動同調回路において、
    前記自動同調回路における前記同調周波数の初期調整を行って前記同調容量を調整する制御データの初期値を記憶手段に記憶しておき、動作開始時において前記制御データに基づき前記制御手段を制御動作させることを特徴とする自動同調回路。
  4. 請求項1又は2記載の自動同調回路と、
    前記コイルに誘導される電圧を整流する第2の整流手段と、
    前記第2の整流手段の出力電圧により駆動され、前記コイルにより磁束結合される前記駆動側に対してデータの授受を行う内部処理回路部と、
    を備えることを特徴とするデータキャリア装置。
  5. 前記同調容量を切り替え、前記同調周波数を変調データに応じて変化させることにより、前記駆動側に対して応答することを特徴とする請求項4記載のデータキャリア装置。
  6. 請求項3記載の自動同調回路と、
    前記コイルに誘導される電圧を整流する第2の整流手段と、
    前記第2の整流手段の出力電圧により駆動され、前記コイルにより磁束結合される前記駆動側に対してデータの授受を行う内部処理回路部と、
    を備えることを特徴とするデータキャリア装置。
  7. 前記同調容量を切り替え、前記同調周波数を変調データに応じて変化させることにより、前記駆動側に対して応答することを特徴とする請求項6記載のデータキャリア装置。
  8. 前記駆動側において前記自動同調回路の前記同調周波数の初期調整用に用いる駆動源は、
    駆動周波数を所定の周波数より高い方又は低い方に外れた周波数から前記所定の周波数に緩慢に変化する構成になっていることを特徴とする請求項7記載のデータキャリア装置。
  9. 前記駆動側において前記自動同調回路の前記同調周波数の初期調整用に用いる駆動源は、
    駆動周波数を所定の周波数の強力な駆動から前記所定の周波数の強度に緩慢に弱く変化する構成になっていることを特徴とする請求項7記載のデータキャリア装置。
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