JP5397063B2 - 撮像光学系およびカメラ装置および携帯情報端末装置 - Google Patents

撮像光学系およびカメラ装置および携帯情報端末装置 Download PDF

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Description

この発明は、撮像光学系およびカメラ装置および携帯情報端末装置に関する。
この撮像光学系は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラの撮影用レンズとして好適に用いることができるほか、銀塩写真カメラの撮影用レンズとして用いることができる。
従ってこの発明のカメラ装置は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、銀塩写真カメラとして実施できる。そして、このデジタルカメラやデジタルビデオカメラを撮影機能部として通信等の情報処理を可能とした携帯情報端末装置を実現できる。
デジタルカメラが広く普及し、性能も高くなってきており、カメラのタイプも多様化してきている。その中で「高性能な単焦点レンズを搭載した小型で高画質のコンパクトカメラ」を求めるユーザも多く、高性能であることに加えFナンバが小さい「大口径」で「画角の大きい」ものの実現に対する期待が大きい。
「高性能」という面では、少なくとも1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を有し、絞り開放からコマフレアが少なく、高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、色収差が少なく「輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じない」ことや、歪曲収差が少なく直線を直線として描写可能なこと等が求められる。
また「大口径」という面では、ズームレンズを搭載した一般のコンパクトカメラとの差別化の面から「F2.0以下」のFナンバを望む声も少なくない。
さらに「画角」については、35mm銀塩カメラ(いわゆるライカ版)換算の焦点距離で28mmに相当する「半画角:38度」以上が好ましい。
デジタルカメラは近来、コンパクト化が進みつつあるが、非撮影時の「さらなるコンパクト化」が求められている。
デジタルカメラのコンパクト化については、非撮影時に、撮像光学系のレンズ群間やレンズ間の間隔を狭めて、撮像光学系全体をデジタルカメラ本体内に収納し、デジタルカメラ本体から撮像光学系部分が突出しないようにする「沈胴式の収納」が提案されている。
しかし、大口径化に伴って撮像光学系のレンズ枚数が増加すると、沈胴式の収納により光軸上のレンズ群間隔やレンズ間隔を狭めても、レンズ枚数に応じてレンズの厚みが重なることにより、沈胴式に収納しても「鏡胴部の長さ」が増加し、カメラ本体内への十分な収納ができなくなることが考えられる。
「広角で単焦点の撮像光学系」に適した代表的なレンズ構成として、物体側に負の屈折力のレンズ群(前群)を配し、像側に正の屈折力のレンズ群(後群)を配した所謂「レトロフォーカスタイプ」がある。
レトロフォーカスタイプは、射出瞳位置を像面から遠ざけて「周辺光束が像面に対し垂直に近い角度で入射する」ようにできるため、「各画素に色フィルタやマイクロレンズを有するエリアセンサ」を用いるデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像光学系の構成として好適である。
しかし反面、レトロフォーカスタイプは「屈折力配置の非対称性」が大きく、コマ収差や歪曲収差、倍率色収差等の補正が不完全になりがちである。
レトロフォーカスタイプの単焦点の撮像光学系は、従来から種々のものが知られているが、その中で、負の前群・絞り・正の後群から成り、Fナンバが比較的小さく、且つ、比較的広画角であるものとして、特許文献1〜4記載のものが知られている。
特許文献1開示の撮像光学系は、F1.4と大口径ではあるものの、非点収差や像面湾曲が大きく、絞り開放付近では周辺部での性能に問題があり「1000万〜2000万画素の撮像素子」への対応は困難であると考えられる。
特許文献2、3開示の撮像光学系は、F2.8と「大口径化の面」で昨今の要求水準に照らして十分ではなく、非点収差や像面湾曲、倍率色収差の面でも「1000万〜2000万画素の撮像素子」に適合する水準にない。
特許文献4記載の撮像光学系は、非点収差や像面湾曲、歪曲収差が良好に補正されているが球面収差がやや大きく、Fナンバの小さい実施例は、コンパクト性の面で昨今要求されるレベルに対してやや不充分である。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、携帯情報端末装置において、撮像光学系の沈胴式の収納を「よりコンパクトに実現する」ものとして、撮像光学系を構成するレンズを、光軸から退避させて沈胴による収納を行なうものが特許文献5に開示されている。
特許文献5は、沈胴式に収納される撮像光学系については具体的な記載が無く、大口径化に伴って撮像光学系のレンズ枚数が増加した場合には、収納時のコンパクト性を高めるためになお工夫が必要であると考えられる。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、半画角:38度以上の広画角で、Fナンバ:2.0以下の大口径であり、1000万〜2000万画素の撮像素子に好適に適合できる高性能を有する撮像光学系の実現を課題とする。
また、かかる撮像光学系を用い、非撮影時には撮像光学系をコンパクトに収納できるカメラ装置、携帯情報端末装置の実現を課題とする。
この発明の撮像光学系は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、形態情報端末装置等の撮像光学系として好適に使用可能な「単焦点の撮像光学系」であって、以下の如き特徴を有する(請求項1)。
即ち、撮像光学系は、開口絞りと、この開口絞りの物体側に配置される第1レンズ群と、上記開口絞りの像側に配置され正のパワーを有する第2レンズ群とで構成される。
即ち、開口絞りの物体側に配置されるのが第1レンズ群であり、開口絞りの像側に配置されるのが第2レンズ群である。
「第1レンズ群」は、物体側から順に、負のパワーを有する第1Fレンズ群と、正のパワーを有する第1Rレンズ群とを、上記第1レンズ群中で最も広い空気間隔を隔して配置してなる。
即ち、第1レンズ群中に配置されたレンズ間隔(空気間隔)は、第1Fレンズ群の最も像側のレンズ面と第1Rレンズ群の最も物体側のレンズ面との間の間隔が、第1レンズ群中で最も大きい。
「第1Fレンズ群」は、少なくとも2枚の負レンズを有する。
「第1Rレンズ群」は、少なくとも1枚の正レンズを有する。
「第2レンズ群」は、開口絞りの像側に配置され、物体側から順に、第2Fレンズ群と、第2Rレンズ群とを配してなる。
「第2Fレンズ群」は、物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、第2正レンズが、この順序に配置されて、第2Fレンズ群全体としては正のパワーを持つ。
第1正レンズと第1負レンズとは「正または負の合成焦点距離」を有し、第2負レンズと第2正レンズとが「正の接合レンズ」として接合されてなる。
また、第1負レンズは「像側に凸のメニスカスレンズ」である。
即ち、第2Fレンズ群は「第1正レンズと第1負レンズとによる正または負の合成パワー」と、第2負レンズと第2正レンズが接合された「正の接合レンズ」による正の合成パワーとにより、第2Fレンズ群全体として「正のパワー」を持つのである。
「第2Rレンズ群」は、少なくとも1枚のレンズを有する。
請求項1記載の撮像光学系は、全系の焦点距離:f、第1レンズ群の焦点距離:f1、第2Fレンズ群の焦点距離:f2、第2Rレンズ群の焦点距離:f3が、条件:
(1) 0.2 < f/f2 < 0.5
(3) |f1|/f > 8.0
(4) 0.3 > |f/f3| > 0.1
を満足する。
請求項1記載の撮像光学系における「第1Fレンズ群」は、上記の如く「少なくとも2枚の負レンズ」を有するが、第1Fレンズ群を「2枚の負レンズからなる」構成とすることができる(請求項2)。
請求項1または2記載の撮像光学系は、第2Fレンズ群内における、第1正レンズと第1負レンズとの正または負の合成焦点距離:f21、第2負レンズと第2正レンズとの「正の接合レンズ」の合成焦点距離:f22が、条件:
(2) |f22/f21| < 0.5
を満足することが好ましい(請求項3)。
上記合成焦点距離:f22は、第1正レンズと第1負レンズの正・負のパワーの大小関係に応じて、正または負の値を取る。
請求項1または2または3記載の撮像光学系は、光軸上における、第2Fレンズ群の厚み:T2f、第1レンズ群の厚み、:T1、第2Rレンズ群の厚み:T2rが、条件:
(5) 1 ≧ T2f/(T1+T2r) > 0.1
を満足することが好ましい(請求項4)。
求項1〜4の任意の1に記載の撮像光学系における「第2Fレンズ群内の、第1正レンズと第1負レンズ」は、接合レンズとして接合されていることができる(請求項5)。
請求項1〜5の任意の1に記載の撮像光学系は「第2レンズ群の全体または一部を移動させて、無限遠から近距離へのフォーカシングを行う」ことが好ましい(請求項6)。
この発明のカメラ装置は、請求項1〜6の任意の1に記載の撮像光学系を有する(請求項7)。
このカメラ装置は、銀塩写真カメラとして実施することもできるが、「撮影画像をデジタル情報とする機能」を有することが好ましく(請求項8)、従ってデジタルカメラやデジタルビデオカメラとして好適に実施できる。
この発明の携帯情報端末装置は「請求項8記載のカメラ装置を撮影機能部として有」する(請求項9)。
請求項10記載のカメラ装置は、請求項7または8記載のカメラ装置において「撮像光学系が沈胴式に収納される」ものであり、収納時に「撮像光学系の第2Fレンズ群が、光軸上から退避可能」であることを特徴とする。
請求項11記載の携帯情報端末装置は、請求項9記載の携帯情報端末装置において「撮像光学系が沈胴式に収納される」ものであり、収納時に「撮像光学系の第2Fレンズ群が、光軸上から退避可能」であることを特徴とする。
即ち、請求項10、11において第2Fレンズ群は「撮影時には、他のレンズ群と共に同一光軸上に位置」し、沈胴式の収納時には、光軸から退避した状態で「自らも沈胴」するとともに、光軸から退避することにより「第2Fレンズ群」が占めていた空間に、第1レンズ群が沈胴式に移動することにより収納される。
従って、上の説明において「撮像光学系の第2Fレンズ群が、光軸上から退避可能」であるとは、第2Fレンズ群収納時に、光軸から退避した第2Fレンズ群が、他の群の収納の妨げにならないような退避が可能であることを意味する。
説明を補足する。
前述の如く、デジタルカメラやデジタルビデオカメラは、小型化、広角化に対する要望が強く、小型・広角を保ちつつ大口径化を進めることが求められている。
一般に、大口径化していくと、増大する「光線の収差」を補正するために撮像光学系が長大化する傾向にある。
この発明の撮像光学系は、上述の如く、開口絞りの物体側に第1レンズ群、像側に第2レンズ群を配したものであり、レンズタイプとしては「レトロフォーカスタイプ」に類するものである。
周知の如く、レトロフォーカスタイプの撮像光学系は、一般に、物体側に負の屈折力、像側に正の屈折力を配設したものであり、その非対称性から歪曲収差や倍率色収差等が発生しやすく、それら収差の低減が大きな課題となる。
また、大口径化に伴い「コマ収差や、コマ収差の色差」の補正の困難性が増大する。
この発明の撮像光学系は、発明者が上記の如き構成により、上記各収差の良好な補正が可能であることを見出してなされたものである。
即ち、この発明の撮像光学系において、開口絞りの物体側に配置される第1レンズ群は「第2レンズ群に付加したワイドコンバータのような役割」を果たすものと考えることができる。
第1レンズ群は、物体側から負の屈折力(第1Fレンズ群)、正の屈折力(第1Rレンズ群)が順に配置されるが、これら正・負屈折力の間隔を「第1レンズ群内で最大」とすることにより、十分な画角の確保と「球面収差を始めとする各種収差の補正」の両立を可能としている。
また、第1Rレンズ群と第2Fレンズ群とは「開口絞りを挟んで対峙」するので、これら「開口絞り前後の正の屈折力」のバランスにより、コマ収差をコントロールするという側面もある。
この発明の結像レンズにおいては「第2Fレンズ群が主要な結像作用を担って」おり、収差補正上も最も重要なレンズ群である。
第2Fレンズ群は、屈折力配置として正・負・正の所謂トリプレット型を基本とし、トリプレット型の最後の正の屈折力を「第2負レンズと第2正レンズからなる正の接合レンズ」とし、第2Fレンズ群全体として「正・負・正のテッサータイプ」とした。
開口絞りが第2Fレンズ群の物体側に配設されることから、第1正レンズ・第1負レンズのペアと、第2負レンズ・第2正レンズのペア(正の接合レンズ)とでは軸外光線の高さが異なるので、このことを利用して「軸上色収差と倍率色収差の双方を有効に低減させる」ことができるようにしている。
さらに、通常のテッサータイプでは「正・負・正における負レンズの前後の正のパワーバランス」が直接的に歪曲収差に影響しやすいが、この発明の撮像光学系では、開口絞りが第2Fレンズ群の物体側に配設されることから、第1負レンズの前後の正のパワーバランスが直接的に歪曲収差に影響しなくなり、コマ収差の補正や偏心感度の低減のための自由度が増大している。
第2負レンズの自由度を利用して「コマ収差の色差」を低減することも可能となった。
第2Rレンズ群には、収差のバランス取りと射出瞳距離のコントロールの役目を持たせている。この第2Rレンズ群に正の屈折力を持たせれば、射出瞳距離の確保に効果があることは言うまでもないが、射出瞳距離が短くて良い場合には、第2Rレンズ群に負の屈折力を持たせて「レンズ全長の短縮」に寄与させることも可能である。
上記の如き構成によれば「収差補正上の大きな効果」を得ることが可能であり、半画角:38度程度の広角、Fナンバ:2.0程度以下の大口径、という厳しい条件の下でも非常に高い像性能の達成が可能となる。
上記の如く、請求項1の撮像光学系においては、第2Fレンズ群を収差補正上の最重要のレンズ群とし、また撮像光学系における「主要な結像作用」を担わせている。
条件(1)は、第2Fレンズ群の「主要な結像作用」を確保する条件であり、パラメータ:f/f2が、条件(1)の下限値を越えると、撮像光学系全系中における第2Fレンズ群の結像作用への寄与が十分に大きくならず、第2Fレンズ群の存在意義が小さくなり、広角且つ大口径という厳しい条件の下で高い性能を保つことが困難になる。
パラメータ:f/f2が、条件(1)の上限値を超えると、撮像光学系全系中における第2Fレンズ群の結像作用への寄与が過大となり、第2Fレンズ群内における「球面収差を始めとする諸収差のやり取り」が過大となり、レンズの偏心や空気間隔に対する要求精度が高くなり、撮像光学系組み付けに高精度を要求され、製造上の困難を招来する。
また、この発明の撮像光学系を用いるカメラ装置や携帯情報端末において、収納時に第2Fレンズ群を光軸から退避させるのであるが、条件(1)を満足しないときは、第2Fレンズ群を退避可能な群として構成することが困難になる恐れもある。
条件(3)は、第2Fレンズ群と第1レンズ群の機能をバランスさせる条件である。
パラメータ:|f1|/fに含まれる「f1(第1Fレンズ群の焦点距離)」は、正・負何れの値を取ることも可能であるが、第1Fレンズ群の屈折力が正である場合(f1>0)に、パラメータ:|f1|/fが条件(3)の下限値を超えると、第1Fレンズ群の正の屈折力が、全系の屈折力に対して相対的に小さくなるが、それに応じて第2Fレンズ群の結像作用が相対的に弱くなり、第2Fレンズ群が全系の中で担うべき収差補正の役割が小さくなり、軸上色収差と倍率色収差の双方を有効に低減させることが困難となる恐れがある。
また、第1Fレンズ群の屈折力が負である場合(f1<0)に、パラメータ:|f1|/fが条件(3)の下限値を超えると、第2Fレンズ群を通る軸上マージナル光が高くなり、第2Fレンズ群の有効径が過大となって撮像光学系のコンパクト化を困難とし易い。
また、開口絞りの口径が過大となる。
さらに、第2レンズ群の屈折力を比較的強くする必要が生じ、像面の曲がりの増大や、負の歪曲収差が大きく発生しやすくなる。
第1Fレンズ群のパワーの正・負に係わらず、条件(3)の下限値を超えると、第1レンズ群内における「球面収差を初めとする諸収差のやり取り」が過大となって、レンズ間の偏心や空気間隔に対する要求精度が高くなり易い。
なお、第1レンズ群のパワーが負であると、第2レンズ群の屈折力を比較的強くする必要があり、第2レンズ群のせいの屈折力を強くすると、像面の曲がりが大きくなったり、負の歪曲収差が大きく発生しやすくなったりするので、第1Fレンズ群は、その屈折力を正とし、条件:
(3A) f1/f>8.0
を満足させるのがよい。
条件(4)は、第2レンズ群における第2Fレンズ群と第2Rレンズ群の役割バランスを良好にするための条件である。
パラメータ:|f/f3|が条件(4)の上限を超えると、第2Rレンズ群の屈折力が正であっても負であっても、全系に対する第2Rレンズ群のパワーが強くなりすぎ、第2Fレンズ群との「球面収差を始めとする諸収差のやりとり」が大きくなり、第2Fレンズ群と第2Rレンズ群との偏心感度が上昇し、撮像光学系組み付けに高精度を要求され、製造上の困難を招来する恐れがある。
また、第2Rレンズ群の屈折力が正である場合に、条件(4)の下限を超えると、第2Fレンズ群の結像作用が比較的弱くなり、全系の中で第2Fレンズ群が担う収差補正の役割が相対的に小さくなり、軸上色収差と倍率色収差の双方を有効に低減させることが困難となる恐れがある。
請求項3の条件(2)は、請求項1における条件(1)、(3)、(4)を満足させた状態において、性能のさらなる向上を可能とするものである。
第2Fレンズ群内において、第2負レンズと第2正レンズとを接合してなる「正の接合レンズ(接合レンズ自体として正の屈折力を持つ接合レンズ)」の焦点距離:f22を、「第1正レンズと第1負レンズの合成焦点距離:f21」よりも小さくすることで、軸外光線が第2負レンズと第2正レンズから成る正の接合レンズを「より高く通る」ようにして軸上色収差と倍率色収差の双方をより有効に低減させることが可能となり、収差補正に対する自由度が向上する。
第2Fレンズ群内における「第1正レンズと第1負レンズの合成焦点距離:f21」が正である場合に、条件(2)のパラメータ:|f22/f21|が上限値を超えると、第2Fレンズ群内において「第1正レンズと第1負レンズのペア」と、第2負レンズと第2正レンズのペア(正の接合レンズ)とにおける「軸外光線の高さの差」が小さくなり、軸上色収差と倍率色収差の双方を有効に低減させることが困難となって、収差補正の自由度が低下し、色収差の補正が不十分となる恐れがある。
第2Fレンズ群内における「第1正レンズと第1負レンズの合成焦点距離:f21」が負の場合、パラメータ:|f22/f21|が条件(2)の上限値を超えると、第1正レンズと第1負レンズによる合成の負のパワーが相対的に大きくなり、第2負レンズと第2正レンズによる「正の接合レンズ」における軸外光線が高くなり、正の接合レンズが大きくなり易い。
また、第1正レンズと第1負レンズのペアと、第2正レンズと第2負レンズのペアとの間における諸収差のやり取りが過大となり、レンズの偏心や空気間隔に対する要求精度が高くなり易い。
パラメータ:|f22/f21|は、より好ましくは条件(2)に代えて、条件:
(2A) |f22/f21| < 0.25
を満足することが好ましい。
請求項4における条件(5)は、沈胴式によるレンズ群収納の際に、第2Fレンズ群を光軸から退避させるのに好適な条件である。
条件(5)の分母は、撮像光学系全系における第1レンズ群と第2レンズ群との群の厚みの総和から第2Fレンズ群の厚みを差し引いたものであり、分子は第2Fレンズ群の厚さである。
パラメータ:T2f/(T1+T2r)が条件(5)の上限値を超えると、光軸から退避可能とする第2Fレンズ群の厚みが、退避をしない第1レンズ群の厚みと第2Rレンズ群の厚みとの和(条件(5)の分子)よりも大きくなり、第2Fレンズ群の「退避先のスペース」が大きくなり、鏡胴部分以外のカメラ装置本体の厚みをかえって増大させる恐れがある。
パラメータ:T2f/(T1+T2r)が条件(5)の下限値を超えると、第2Fレンズ群が薄くなって、この第2Fレンズ群を光軸から退避させることによる「鏡胴部分の厚み短縮」の効果が小さく、通常の沈胴鏡胴に対するメリットが減少する。
請求項1の撮像光学系のように、第2Fレンズ群内の第1負レンズを「像側に凸のメニスカスレンズ」とすることにより、第2Fレンズ群内の第1負レンズの「物体側面および像側面における軸外主光線の入射角・出射角」を小さく抑えることができ、第2Fレンズ群内の「第1正レンズと第1負レンズのペア」による軸上色収差の補正の役割をより有効に機能させることが可能となる。
一方、倍率の色収差の補正は「主に第2負レンズと第2正レンズのペア」で行うことにより、軸上色収差補正と倍率色収差補正の役割を分担して行うことが可能となり、収差補正に対する自由度が向上する。
請求項5の撮像光学系のように、第2Fレンズ群内の第1正レンズと第1負レンズを接合することにより、撮像光学系の製造容易性を向上させることができる。
第2Fレンズ群内の各レンズ面においては、最終的な収差量を低減するために、各収差が大きくやり取りされており、製造誤差感度が高くなりがちである。
第1正レンズと第1負レンズ、第2負レンズと第2正レンズを「それぞれ接合」することにより実質的な製造誤差感度が低減され、安定した性能が得やすくなる。レンズを保持する鏡筒の部品削減にもつながる。
請求項6の撮像光学系のように、第2レンズ群の全体または一部を移動させて無限遠から近距離へのフォーカシングを行う構成は、結像レンズ全体を移動させるフォーカシング方式に比して、移動部分の重量が小さく、フォーカシングの高速化や省電力化に有利であるし、撮影光学系をカメラ装置や形態情報端末装置に組み込んで、沈胴式の収納時の第2レンズ群に関する収納のための機構をフォーカシング機構と共通化できる。
条件(3)が満足されることにより、第1レンズ群の焦点距離が比較的長いため、第1レンズ群と第2レンズ群間の空気間隔が変化しても、第2レンズ群の最も物体側の面を通る軸上マージナル光の高さ変化が少なく、上記空気間隔の誤差に起因する性能劣化が起こりにくい。
上述のように、この発明の撮影光学系は、第2Fレンズ群が撮像光学系中で主要な結像作用を持ち、また、第2Fレンズ群内での収差のやりとりが、撮像光学系全体の収差補正に対して大きな役割を担っている。
このため、第2Fレンズ群内の各レンズの「相対組付け精度」が比較的高く保たれていれば「他のレンズ群に対する第2Fレンズ群全体の組付け精度」が比較的低くても、撮像光学系全体の収差補正状態に大きな影響を与えにくい。
この理由により、他のレンズ群との位置精度を高く保つことが比較的に困難である第1レンズ群、第2Rレンズ群に対して、第2Fレンズ群を「光軸上から退避可能な群」として構成し、収納時には「光軸から、沈胴する他の群に干渉しない位置まで退避」させながら沈胴させることで、収納時の鏡胴部厚を大きく短縮することが可能である。
以上に説明したように、この発明によれば、新規な撮像光学系・カメラ装置・携帯情報端末装置を実現できる。
この発明によれば、後述する実施例に示すように、半画角:38度以上の広画角、Fナンバ:2.0以下の大口径で、1000万〜2000万画素の撮像素子に好適に適合できる高性能を有する撮像光学系を実現できる。
また、かかる撮像光学系を用い、非撮影時には撮像光学系をコンパクトに収納できるカメラ装置、携帯情報端末装置を実現できる。
実施例1の撮像光学系を示す図である。 実施例2の撮像光学系を示す図である。 実施例3の撮像光学系を示す図である。 実施例4の撮像光学系を示す図である。 実施例1の撮像光学系の無限遠物体における収差曲線図である。 実施例2の撮像光学系の無限遠物体における収差曲線図である。 実施例3の撮像光学系の無限遠物体における収差曲線図である。 実施例4の撮像光学系の無限遠物体における収差曲線図である。 携帯情報端末装置の実施の1形態の外観図である。 図9の携帯情報端末装置のシステム構造例を示すブロック図である。 第2Fレンズ群の収納時の光軸上から退避を行う機構の1例を説明するための図である。 第2Fレンズ群の収納時の光軸上から退避を行う機構の1例を説明するための図である。 撮像光学系の撮影時と沈胴時における各レンズ群の相対的な位置関係の1形態を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1〜図4に、撮像光学系の実施の形態を4例示す。これらの実施の形態は、具体的には、それぞれ後述する実施例1〜4に関するものである。混同の恐れは無いと思われるので、これら図1〜図4を通じて同一の符合を用いる。
図1〜図4に示す撮像光学系は、単焦点の撮像光学系であって、開口絞りSと、この開口絞りSの物体側(図1〜図4の左方)に配置される第1レンズ群G1と、開口絞りSの像側(図1〜図4の右方)に配置される第2レンズ群G2とで構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、負のパワーを有する第1Fレンズ群G1Fと、正のパワーを有する第1Rレンズ群G1Rとを、第1レンズ群G1中で「最も広い空気間隔」を隔して配置してなる。
第1Fレンズ群G1Fは、2枚の負レンズ(像側に凹面を向けたメニスカスレンズ)により構成され、第1Rレンズ群G1Rは、1枚の正レンズにより構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、第2Fレンズ群G2Fと、第2Rレンズ群G2Rとを配してなる。
第2Fレンズ群G2Fは、物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、第2正レンズが、この順序に配置されて正のパワーを持ち、第1正レンズと第1負レンズとが正または負の合成焦点距離を有し、第2負レンズと第2正レンズとは「正の接合レンズとして接合され」てなる。
第2Rレンズ群G2Rは、1枚のレンズを有する。実施例1〜4の何れにおいても第2Rレンズ群G2Rを構成する1枚のレンズは正レンズである。
これら実施例1〜4の撮像光学系における、全系の焦点距離:f、第1レンズ群の焦点距離:f1、第2Fレンズ群の焦点距離:f2、第2Rレンズ群の焦点距離:f3が、条件:(1)〜(3)を満足する。
また、各実施例とも、第2Fレンズ群G2F内における、第1正レンズと第1負レンズとの合成焦点距離:f21、第2負レンズと第2正レンズとの正の接合レンズの合成焦点距離:f22は、条件(2)を満足する。
さらに、各実施例とも、光軸上における、第2Fレンズ群の厚み:T2f、第1レンズ群の厚み、:T1、第2Rレンズ群の厚み:T2rは、条件(5)を満足する。
また、各実施例とも、第2Fレンズ群G2Fの第1負レンズは「像側に凸のメニスカスレンズ」であり、第2Fレンズ群G2F内の、第1正レンズと第1負レンズは「接合レンズとして接合され」ている。
そして「無限遠から近距離へのフォーカシング」は、第2レンズ群の全体または一部を移動させて行う。
図1〜図4に示した実施例は何れも、撮像光学系のレンズが収納時には沈胴されるが、第2レンズ群G2における第2Fレンズ群G2Fは「退避可能群」であり、収納時に光軸から退避して沈胴収納される。
図9および図10を参照して、携帯情報端末装置の実施の1形態を説明する。
図9(A)は形態情報端末装置の「正面側と上部面」とを示し、同図(B)は「背面側と上部面」を示す。
携帯情報端末装置は「撮像光学系」である撮影レンズ1として、上に説明した請求項1〜6の任意の1に記載の撮像光学系(具体的には後述の実施例1〜4の適宜のもの)が用いられる。
図10は「携帯情報端末装置」のシステム構成を示す図である。
図10に示すように、携帯情報端末装置は「撮像光学系」である撮影レンズ1と受光素子13を有し、撮影レンズ1によって形成される「撮影対象物の像」を受光素子13によって読取るように構成されている。
受光素子13の出力は、中央演算装置11の制御を受ける信号処理装置14によって処理されてデジタル情報に変換される。即ち、携帯情報端末装置は「撮影画像をデジタル情報とする機能(請求項8)」を有している。
デジタル情報化された撮影画像は、中央演算装置11による制御を受ける画像処理装置12により画像処理される。画像処理された画像は、液晶モニタ7に表示することも、半導体メモリ15に記憶させることもできる。また、通信カード等16を介して外部に送信することもできる。通信カード16等は、図9(A)に示すスロット9内に収納される。
「通信カード等16による通信機能」を除いた部分は、携帯情報端末装置における撮影機能部である「カメラ装置」を構成する。
なお、請求項6記載のフォーカシング方式を「メニュー画面等から選択」できるように構成しても良い。
図11、図12を参照して、沈胴による収納の際の「第2Fレンズ群」の光軸からの退避と沈胴の実施の1形態を説明する。
図11は、カメラ装置の鏡胴ユニットを、カメラ装置前方から見た図であり、図12は、図11に示す第2Fレンズ群を退避させる「退避機構」を斜視図で示している。
図12において、第2Fレンズ群は保持枠31にされている。
図示されない駆動源からの駆動力は、ギヤ71、72、74による「ギヤ列」により導力され、リードスクリュ34を回転させる。
リードスクリュ34の回転は、リードスクリュ34に螺合した雌ねじ部材35をリードスクリュ34にそって変位させる。リードスクリュ34は、撮像光学系の光軸に実質的に平行である。
雌ねじ部材35は、保持枠31に一体的であり、上記変位により保持枠31およびこれに保持された第2Fレンズ群を光軸方向へ変位させる。その際、雌ねじ部材31の変位は、圧縮トーションスプリング37により負勢される。
第2Fレンズ群は、沈胴時には、上記の如く撮像素子側に沈胴しながら、図示されないカム構造と圧縮トーションスプリング37による負勢により、図11においてリードスクリュ34の周りに反時計回りに回転することにより、「矢印で示すように退避」する。
図11中に「破線」で示された保持枠31は、光軸から退避した状態での位置を示しており、沈胴してくる第1レンズ群を保持した保持枠(図示されず)と直進筒の光軸方向への変位を妨げない。
鏡胴が、撮影状態に繰出す場合は、図示されない上記保持枠および直進筒が「規定の位置まで繰出した時点」で、図示されないカム構造と圧縮トーションスプリング37による負勢とにより、図11に示す矢印と逆方向、すなわち時計回りに保持枠31が回転し、位置決め軸33に突き当たることにより「光軸上の位置」を確保する。
図13の上の図は、撮影状態にある撮像光学系の群位置を示している。
図13の下の図は、沈胴状態(収納時)におけるレンズ群の配置を示している。この図のように、第2Rレンズ群G2Rは沈胴して撮像面に近づき、第1レンズ群G1は沈胴して第2Rレンズ群G2Rとの間隔を縮め、第2Fレンズ群G2Fは、沈胴して撮像面に近づく共に光軸から退避している。
以下に撮像光学系の具体的な実施例を示す。
実施例における各記号の意味は以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
R:曲率半径
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
A4:4次の非球面係数
A6:6次の非球面係数
A8:8次の非球面係数
A10:10次の非球面係数
「非球面」は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率):C、光軸からの高さ:H、円錐乗数:k、上記各非球面係数を用いて、周知の次式で表現される。
X=CH2/[1+√(1-(1+K)C2H2)]
+A4・H4+A6・H6+A8・H8+A10・H10+A12・H12+A14・H14+A16・H16+A18・H18
また、硝種は、株式会社オハラ及び、株式会社住田光学ガラスの光学硝種名である。
「実施例1」
実施例1のデータを表1に示す。
Figure 0005397063
「非球面」
非球面のデータを表2に示す。
Figure 0005397063
「条件式のパラメータの値」
条件式の各パラメータの値を表3に示す。
Figure 0005397063
「実施例2」
実施例2のデータを表4に示す。
Figure 0005397063
「非球面」
非球面のデータを表5に示す。
Figure 0005397063
「条件式のパラメータの値」
条件式の各パラメータの値を表6に示す。
Figure 0005397063
「実施例3」
実施例3のデータを表7に示す。
Figure 0005397063
「非球面」
非球面のデータを表8に示す。
Figure 0005397063
「条件式のパラメータの値」
条件式の各パラメータの値を表9に示す。
Figure 0005397063
「実施例4」
実施例4のデータを表10に示す。
Figure 0005397063
「非球面」
非球面のデータを表11に示す。
Figure 0005397063
「条件式のパラメータの値」
条件式の各パラメータの値を表12に示す。
Figure 0005397063
図5〜図8に順次、上記実施例1〜4に関する収差図を示す。
球面収差の破線は正弦条件を、非点収差の図中の実線はサジタル、破線はメリディオナルを表す。「d」、「g」はそれぞれd線、g線を表す。
これら収差図から明らかなように、各半画角:38度以上の広画角、F2.0以下の大口径であり、1000万〜2000万画素の撮像素子に好適に適合できる高性能を有している。また、第2Fレンズ群を光軸から退避させて収納することにより、非撮影時におけるコンパクト性が確保されている。
G1 第1レンズ群
G1F 第1Fレンズ群
G1R 第1Rレンズ群
G2 第2レンズ群
G2F 第2Fレンズ群(退避可能群)
G2R 第2Rレンズ群
S 開口絞り
F フィルタ
特開平06−308385号公報 特開平07−46337号公報 特開平09−218350号公報 特開2006−349920号公報 特開2006−39152号公報

Claims (11)

  1. 単焦点の撮像光学系であって、
    開口絞りと、この開口絞りの物体側に配置される第1レンズ群と、上記開口絞りの像側に配置され正のパワーを有する第2レンズ群とで構成され、
    上記第1レンズ群は、物体側から順に、負のパワーを有する第1Fレンズ群と、正のパワーを有する第1Rレンズ群とを、上記第1レンズ群中で最も広い空気間隔を隔して配置してなり、
    上記第1Fレンズ群は、少なくとも2枚の負レンズを有し、
    上記第1Rレンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを有し、
    上記第2レンズ群は、物体側から順に、第2Fレンズ群と、第2Rレンズ群とを配してなり、
    上記第2Fレンズ群は、物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、第2正レンズが、この順序に配置されて正のパワーを持ち、
    上記第1負レンズが、像側に凸のメニスカスレンズで、上記第1正レンズと第1負レンズとが正または負の合成焦点距離を有し、上記第2負レンズと第2正レンズとが正の接合レンズとして接合されてなり、
    上記第2Rレンズ群は、少なくとも1枚のレンズを有し、
    全系の焦点距離:f、第1レンズ群の焦点距離:f1、第2Fレンズ群の焦点距離:f2、第2Rレンズ群の焦点距離:f3が、条件:
    (1) 0.2 < f/f2 < 0.5
    (3) |f1|/f > 8.0
    (4) 0.3 > |f/f3| > 0.1
    を満足することを特徴とする撮像光学系。
  2. 請求項1記載の撮像光学系において、
    第1Fレンズ群は、2枚の負レンズからなることを特徴とする撮像光学系。
  3. 請求項1または2記載の撮像光学系において、
    第2Fレンズ群内における、第1正レンズと第1負レンズとの正または負の合成焦点距離:f21、第2負レンズと第2正レンズとの正の接合レンズの合成焦点距離:f22が、条件:
    (2) |f22/f21| < 0.5
    を満足することを特徴とする撮像光学系。
  4. 請求項1または2または3記載の撮像光学系において、
    光軸上における、第2Fレンズ群の厚み:T2f、第1レンズ群の厚み:T1、第2Rレンズ群の厚み:T2rが、条件:
    (5) 1 ≧ T2f/(T1+T2r) > 0.1
    を満足することを特徴とする撮像光学系。
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載の撮像光学系において、
    第2Fレンズ群内の、第1正レンズと第1負レンズが、接合レンズとして接合されていることを特徴とする撮像光学系。
  6. 請求項1〜5の任意の1に記載の撮像光学系において、
    第2レンズ群の全体または一部を移動させて、無限遠から近距離へのフォーカシングを行うことを特徴とする撮像光学系。
  7. 請求項1〜6の任意の1に記載の撮像光学系を有するカメラ装置。
  8. 請求項7記載のカメラ装置において、
    撮影画像をデジタル情報とする機能を有することを特徴とするカメラ装置。
  9. 請求項8記載のカメラ装置を撮影機能部として有する携帯情報端末装置。
  10. 請求項7または8記載のカメラ装置において、
    撮像光学系が沈胴式に収納され、
    撮像光学系の第2Fレンズ群が、収納時に、光軸上から退避可能であることを特徴とするカメラ装置。
  11. 請求項9記載の携帯情報端末装置において、
    撮像光学系の第2Fレンズ群が、収納時に、光軸上から退避可能であることを特徴とする携帯情報端末装置。
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