JP5396631B2 - メール送信システムおよびメール送信方法 - Google Patents

メール送信システムおよびメール送信方法 Download PDF

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本発明は、通信ネットワークを利用したメール送信システムおよびメール送信方法に関する。
近年、インターネットの普及によって、誰でも安価に電子メールを利用することが可能となっている。また、通常利用されるテキストベースのメールだけでなく、特許文献1に記載のように、実際の郵便と同じイメージの封筒、便箋、切手というユーザインターフェースにより電子メールの送信および受信を行えるようにした電子メールシステムも開発されている。
このように電子メールは安価でかつ簡単に利用することができるため、非常に便利なツールであるが、一方で、インターネットには悪意のユーザも自由に接続することができるため、迷惑メールやなりすましメールなどが横行しており、従来の電子メールはその信頼性を損ないつつある。
ところで、近年、国際通信連合(ITU−T)等の場で次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)の国際標準化が活発に行われている(非特許文献1参照。)。NGNではエンドユーザが通信ネットワークに接続する際の認証が、現在のインターネットと比べて強化されており、ネットワーク機器が通信ネットワークに接続されると、そのネットワーク機器が認証されるとともに、認証されたネットワーク機器に対して一意にIPアドレスが割り当てられる(非特許文献2参照。)。
特開2002−244978号公報 江崎修司、黒川章、松本公秀,NTT技術ジャーナル,"次世代ネットワークの概要",2007年4月,第19巻,第4号,pp.32−37 江川尚志,"NGNのすべて 第23回 ネットワーク・セキュリティ(前編)",[online],2007年10月9日,日経BP社,[平成20年7月25日検索],インターネット<URL:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070919/282333/>
このようにNGNでは、ネットワーク機器が通信ネットワークに接続されると、そのネットワーク機器が認証されるとともに、認証されたネットワーク機器に対して一意にIPアドレスが割り当てられるため、なりすましは不可能であり、信頼性が高い通信ネットワークとして注目されている。
本発明においては、NGNのようにネットワーク機器が接続された際にそれぞれのネットワーク機器が認証されるとともに、認証されたネットワーク機器のそれぞれに対して一意にIPアドレスが割り当てられる通信ネットワークを利用したメール送信システムおよびメール送信方法を提供することを目的とする。
本発明のメール送信システムは、ユーザ端末およびプリンタを含むネットワーク機器が接続された際にそれぞれのネットワーク機器が認証されるとともに、認証されたネットワーク機器のそれぞれに対して一意にIPアドレスが割り当てられる通信ネットワークを利用したメール送信システムであって、複数の企業をそれぞれ一意に特定するコードと、それぞれの企業を特定する名称と、それぞれの企業に配置され、通信ネットワークに接続されるとともに認証されたネットワーク機器のIPアドレスとがそれぞれ関連付けて登録されるデータベースを管理する企業ディレクトリサーバと、メール送信元となるユーザ端末からのメール送信先の指定とメール送信先がユーザ端末であるかプリンタであるかの指定とを含むメールの送信指示に基づき、データベースを参照して、メール送信先として指定された企業のユーザ端末またはプリンタのIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスに対するメールの送信処理を行うメールサーバとを有するものである。
本発明のメール送信システムでは、ユーザ端末およびプリンタを含むネットワーク機器が通信ネットワークに接続されると、それぞれのネットワーク機器が認証されるとともに、認証されたネットワーク機器のそれぞれに対して一意にIPアドレスが割り当てられる。また、それぞれのネットワーク機器は、複数の企業をそれぞれ一意に特定するコードと、それぞれの企業を特定する名称と、IPアドレスとがデータベースに登録されて管理される。そして、本発明のメール送信システムでは、ユーザ端末からメールを送信する際、メールサーバに接続して、メール送信先の指定とメール送信先がユーザ端末であるかプリンタであるかの指定とを含むメールの送信指示を行うと、メールサーバは、このメールの送信指示に基づき、データベースを参照して、メール送信先として指定された企業のユーザ端末またはプリンタのIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスに対するメールの送信処理を行う。これにより、メール送信先として指定された企業のユーザ端末またはプリンタには、この通信ネットワーク内で一意にIPアドレスが割り当てられているので、メールデータは指定された企業のユーザ端末またはプリンタへ配信される。
ここで、メールの送信処理は、メール送信先としてユーザ端末が指定された場合には取得したIPアドレスに対する電子メールの送信であり、プリンタが指定された場合には取得したIPアドレスに対するメールの印刷指示であることが望ましい。これにより、メールの送信先としてユーザ端末が指定された場合には、指定された企業のユーザ端末へ電子メールが配信される。一方、メールの送信先としてプリンタが指定された場合には、指定された企業のプリンタからメールが印刷される。
また、メールサーバは、メール送信元となるユーザ端末に対してデータベースに登録された企業を特定する名称を提供し、この提供した企業を特定する名称の中からメール送信先を指定されるものであることが望ましい。これにより、ユーザ端末からメールを送信する際には、メールサーバから提供される企業を特定する名称の中からメール送信先を指定すれば良く、メールは、このユーザ端末により指定されたメール送信先の企業のユーザ端末またはプリンタへ配信される。
データベースは、さらにそれぞれの企業内のユーザを特定する情報がネットワーク機器のIPアドレスと関連付けて登録されるものであり、メールサーバは、メール送信元となるユーザ端末に対してデータベースに登録されたユーザを特定する情報を提供し、この提供したユーザを特定する情報の中からメール送信先を指定されるものであることが望ましい。これにより、ユーザ端末からメールを送信する際には、メールサーバから提供されるユーザを特定する情報の中からメール送信先を指定すれば良く、メールサーバは、このユーザ端末により指定されたメール送信先のユーザのユーザ端末またはプリンタへ配信される。
本発明のメール送信方法は、ユーザ端末およびプリンタを含むネットワーク機器が接続された際にそれぞれのネットワーク機器が認証されるとともに、認証されたネットワーク機器のそれぞれに対して一意にIPアドレスが割り当てられる通信ネットワークを利用したメール送信方法であって、通信ネットワークには、複数の企業をそれぞれ一意に特定するコードと、それぞれの企業を特定する名称と、それぞれの企業に配置され、通信ネットワークに接続されるとともに認証されたネットワーク機器のIPアドレスとがそれぞれ関連付けて登録されるデータベースを管理する企業ディレクトリサーバと、メールの送信処理を行うメールサーバとが接続されており、メールサーバが、メール送信元となるユーザ端末からのメール送信先の指定とメール送信先がユーザ端末であるかプリンタであるかの指定とを含むメールの送信指示に基づき、データベースを参照して、メール送信先として指定された企業のユーザ端末またはプリンタのIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスに対するメールの送信処理を行うことを含むことを特徴とする。
本発明のメール送信方法では、ユーザ端末およびプリンタを含むネットワーク機器が通信ネットワークに接続されると、それぞれのネットワーク機器が認証されるとともに、認証されたネットワーク機器のそれぞれに対して一意にIPアドレスが割り当てられる。また、それぞれのネットワーク機器は、複数の企業をそれぞれ一意に特定するコードと、それぞれの企業を特定する名称と、IPアドレスとがデータベースに登録されて管理される。そして、本発明のメール送信方法では、ユーザ端末からメールを送信する際、メールサーバに接続して、メール送信先の指定とメール送信先がユーザ端末であるかプリンタであるかの指定とを含むメールの送信指示を行うと、メールサーバは、このメールの送信指示に基づき、データベースを参照して、メール送信先として指定された企業のユーザ端末またはプリンタのIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスに対するメールの送信処理を行う。これにより、メール送信先として指定された企業のユーザ端末またはプリンタには、この通信ネットワーク内で一意にIPアドレスが割り当てられているので、メールデータは指定された企業のユーザ端末またはプリンタへ配信される。
(1)本発明によれば、NGNのようにネットワーク機器が接続された際にそれぞれのネットワーク機器が認証されるとともに、認証されたネットワーク機器のそれぞれに対して一意にIPアドレスが割り当てられる通信ネットワークを利用して、メールデータをメール送信先として指定された企業のユーザ端末またはプリンタへ配信することができ、信頼性の高いメールのやり取りを行うことが可能となる。
(2)メールの送信処理が、メール送信先としてユーザ端末が指定された場合には取得したIPアドレスに対する電子メールの送信であり、プリンタが指定された場合には取得したIPアドレスに対するメールの印刷指示であることにより、メールの送信先としてユーザ端末が指定された場合には、指定された企業のユーザ端末へ電子メールが配信され、メールの送信先としてプリンタが指定された場合には、指定された企業のプリンタからメールが印刷される。これにより、メールのやり取りを電子データである電子メールまたは紙媒体である印刷物のいずれかを指定して行うことが可能となる。
(3)メールサーバが、メール送信元となるユーザ端末に対してデータベースに登録された企業を特定する名称を提供し、この提供した企業を特定する名称の中からメール送信先を指定されるものであることにより、ユーザ端末からメールを送信する際には、メールサーバから提供される企業を特定する名称の中からメール送信先を指定すれば良く、容易にメール送信先の企業を指定してメールのやり取りを行うことが可能となる。
(4)データベースが、さらにそれぞれの企業内のユーザを特定する情報がネットワーク機器のIPアドレスと関連付けて登録されるものであり、メールサーバは、メール送信元となるユーザ端末に対してデータベースに登録されたユーザを特定する情報を提供し、この提供したユーザを特定する情報の中からメール送信先を指定されるものであることにより、ユーザ端末からメールを送信する際には、メールサーバから提供されるユーザを特定する情報の中からメール送信先を指定すれば良く、容易にメール送信先のユーザを指定してメールのやり取りを行うことが可能となる。
図1は本発明の実施の形態におけるメール送信システムの概略構成図、図2は図1のメール送信システムのブロック図、図3は図1のデータベース構造を示す説明図である。
図1において、本発明の実施の形態におけるメール送信システムは、ITU−T等により標準化されたNGN1に接続される各企業A,B等のネットワーク機器としてのユーザ端末2a,2bおよびプリンタ3a,3b、メールサーバ4や、企業データベース(以下、「企業DB」と称す。)5を管理する企業ディレクトリサーバ6等により構成される。なお、企業DB5は、企業ディレクトリサーバ6の記憶装置(図示せず。)等の上に構成される。
企業Aのユーザ端末2aおよびプリンタ3aは、ルータ7aを通じてNGN1に接続されている。企業Bのユーザ端末2bおよびプリンタ3bは、ルータ7bを通じてNGN1に接続されている。なお、ユーザ端末2a,2bは、それぞれ企業A,Bで使用されるコンピュータであるが、ユーザ端末2a,2bに代えて、NGN1に接続可能な携帯型情報端末、携帯電話機やデジタルカメラ等を使用することも可能である。
NGN1では、接続される機器をNGN1内で判別するための回線識別番号が割り当てられており、ユーザ端末2a,2bやプリンタ3a,3bなどが接続された際にそれぞれがこの回線識別番号により認証されるとともに、認証されたユーザ端末2a,2bおよびプリンタ3a,3bのそれぞれに対して一意にIPアドレスが割り当てられる。割り当てられるIPアドレスは、IPv6というプロトコルに基づく128ビットのアドレスである。
企業DB5には、図3に示すように、複数の企業をそれぞれ一意に特定するコードとしての企業IDと、それぞれの企業を特定する企業名(名称)、電話番号、ファクシミリ(FAX)番号、企業ランク、業種とが登録されている。また、これらの企業ID等に関連付けて、ユーザ端末2a,2bやプリンタ3a,3bなどの回線識別番号、IPアドレスなどが登録されている。
企業名は、例えば企業A,Bの企業名そのもの(正式名称)や略称などであるが、各企業A,Bにユーザ端末2a,2bおよびプリンタ3a,3bが複数存在する場合には、それぞれのユーザ端末2a,2bおよびプリンタ3a,3bが配置されている本支店名や部署名などを含めることが可能である。なお、これらの本支店名や部署名などは、企業名とは別に各プリンタ3a,3bごとにDB5に登録して管理することも可能である。
また、図2に示すように、本実施形態におけるメール送信システムは、企業DB5を管理するDB管理手段10と、ユーザ端末2a,2bに対してメールサービスを提供するメールサービス提供手段11と、プリンタ3a,3bに対してメール印刷指示を行うメール印刷指示手段12と、メールデータを蓄積するメール蓄積手段13とを有する。
DB管理手段10は、企業ディレクトリサーバ6上で動作するプログラムにより実現されるものであり、企業DB5への登録、編集や削除等を行う。メールサービス提供手段11およびメール印刷指示手段12は、メールサーバ4上で動作するプログラムにより実現されるものである。メール蓄積手段13は、メールサーバ4の記憶装置(図示せず。)等の上に構成される。
メールサービス提供手段11は、ユーザ端末2a,2bに対して従来のウェブメールと同様のユーザインターフェースを提供するとともに、ユーザ端末2a,2bからのメールの送信指示に基づき、メール送信処理を行うものである。また、メールサービス提供手段11は、メール送信先としてユーザ端末2a,2bが指定されている場合には、ユーザ端末2a,2bに対する電子メールの送信処理を行う。また、メールサービス提供手段11は、メール送信先としてプリンタ3a,3bが指定されている場合には、メール印刷指示手段12に対して指定されたプリンタ3a,3bに対するメールの印刷指示を出す。
また、ユーザ端末2a,2bは、キーボードやポインティングデバイス等の入力手段20と、ディスプレイ等の表示手段21と、入力手段20および表示手段21の制御、メールサーバ4等との通信やその他のプログラムの実行を行う制御手段22とを有する。なお、入力手段20および表示手段21は、タッチパネルなどにより一体に構成することも可能である。
次に、上記構成のメール送信システムによるメールの送信処理の手順について、図4および図5のフロー図に基づいて説明する。
図4はユーザ端末2aからユーザ端末2bへメールを送信する場合のフロー図である。まず、ユーザは、ユーザ端末2aからメールサーバ4へアクセスする。メールサーバ4のメールサービス提供手段11は、企業ディレクトリサーバ6に対して企業DB5の照会を行い、企業ディレクトリサーバ6のDB管理手段10は、企業DB5に登録されている企業に関する情報を提供する。
メールサーバ4は、企業ディレクトリサーバ6から取得した企業に関する情報に基づいて、企業IDや企業名などの一覧からなる企業リストとともに、メール送信のためのウェブページをユーザ端末2aに対して提供する。ここで、ユーザ端末2aのユーザは、表示手段21に表示された企業リストから送信先の企業名を入力手段20により選択し、メールの件名および本文を入力手段20により入力する。また、このメールサーバ4から提供されるメール送信のためのウェブページでは、メールの送信先としてユーザ端末かプリンタかを選択することが可能である。
ここで、ユーザ端末2aによりメールの送信先としてユーザ端末が選択され、送信が指定されると、メールサーバ4のメールサービス提供手段11は、企業ディレクトリサーバ6に対してメール送信先として指定された企業のユーザ端末2bのIPアドレスの照会を行う。企業ディレクトリサーバ6のDB管理手段10は、企業DB5を参照してこのメール送信先として指定された企業のユーザ端末2bのIPアドレスを提供する。そして、メールサービス提供手段11は、この取得したIPアドレスに対するメールの送信処理を行う。これにより、企業Aのユーザ端末2aから送信されたメールは企業Bのユーザ端末2bへ配信される。
なお、このメールサービス提供手段11によるIPアドレスに対するメールの送信処理は、例えばIETF(Internet Engineering Task Force:インターネット技術タスクフォース)標準の通信プロトコルであるSIP(Session Initiation Protocol:セッション確立プロトコル)を用いて、メールサーバ4と送信先のユーザ端末2bとの間で行うことが可能である。また、送信先のユーザ端末2bとのセッションが確立できない場合には、メールサービス提供手段11はメールデータをメール蓄積手段13に蓄積しておき、送信先のユーザ端末2bとのセッションが確立できた際に再度送信することも可能である。
図5はユーザ端末2aからプリンタ3bへメールを送信する場合のフロー図である。なお、ユーザ端末2aからメールサーバ4へアクセスし、送信先の企業名の選択、メールの件名および本文の入力までの処理については図4で説明したのと同様であるため、説明を省略する。
そして、メールサーバ4から提供されるメール送信のためのウェブページ上で、ユーザ端末2aによりメールの送信先としてプリンタが選択され、送信が指定されると、メールサーバ4のメールサービス提供手段11は、企業ディレクトリサーバ6に対してメール送信先として指定された企業のプリンタ3bのIPアドレスの照会を行う。企業ディレクトリサーバ6のDB管理手段10は、企業DB5を参照してこのメール送信先として指定された企業のユーザ端末3bのIPアドレスを提供する。そして、メール印刷指示手段12は、この取得したIPアドレスに対してメールの印刷指示を行う。これにより、企業Aのユーザ端末2aから送信されたメールは企業Bのプリンタ3bから印刷される。
以上のように、本実施形態におけるメール送信システムでは、ユーザ端末2aからメールを送信する際には、メールサーバ4から提供される企業名の中からメール送信先を指定すれば良く、メールは、このユーザ端末2aにより指定されたメール送信先の企業のユーザ端末2bまたはプリンタ3bへ配信される。これにより、メールのやり取りを電子データである電子メールまたは紙媒体である印刷物のいずれかを指定して行うことが可能である。
特に、このメール送信システムでは、NGN1にユーザ端末2a,2bおよびプリンタ3a,3bが接続された際にそれぞれのユーザ端末2a,2bおよびプリンタ3a,3bが認証され、それぞれに対して一意にIPアドレスが割り当てられるので、なりすましは不可能であり、信頼性の高いメールのやり取りを行うことができる。また、メールの送信は、メールサーバ4から提供される企業リストの中から送信先を選択すれば良く、メール送信先の企業を指定して容易にメールのやり取りを行うことが可能である。
なお、図4および図5においては、メールサーバ4により提供された企業リストからユーザ端末2aにより企業名を指定することによってユーザ端末2bおよびプリンタ3bへメールを送信する例について説明したが、ユーザ端末2a,2bおよびプリンタ3a,3bがそれぞれの社員、すなわちそれぞれの企業内のユーザごとに割り当てられている場合には、それぞれのユーザを特定する情報として、社員の所属、氏名や社員番号などを含めて企業DB5に登録する構成とすることも可能である。
この場合、メールサーバ4は、企業ディレクトリサーバ6から取得した企業に関する情報に基づいて企業IDや企業名などの一覧からなる企業リストをユーザ端末2aに対して提供し、ユーザ端末2aにより企業名が指定されると、さらに段階的に所属、氏名や社員番号などのユーザを特定する情報を一覧としてユーザ端末2aに対して提供し、それぞれの企業内のユーザを特定させる。これにより、メールサーバ4は、それぞれのユーザに割り当てられているユーザ端末2a,2bやプリンタ3a,3b等のIPアドレスを特定して、メールのやり取りを行うことができる。
この場合も前述と同様に、ユーザ端末2a,2bからメールを送信する際には、メールサーバ4から提供されるユーザを特定する情報の中からメール送信先を指定すれば良く、容易にメール送信先のユーザを指定してメールのやり取りを行うことが可能である。
本発明は、ネットワーク機器が通信ネットワークに接続されると、そのネットワーク機器が認証されるとともに、認証されたネットワーク機器に対して一意にIPアドレスが割り当てられる通信ネットワークを利用したメール送信システムおよびメール送信方法として有用である。特に、本発明のメール送信システムおよびメール送信方法は、なりすましは不可能であり、信頼性の高いメールのやり取りを行うことができるので、企業間で契約書や請求書などの重要書類のやり取りを行うシステムおよび方法として好適である。
本発明の実施の形態におけるメール送信システムの概略構成図である。 図1のメール送信システムのブロック図である。 図1のデータベース構造を示す説明図である。 本発明の実施の形態におけるメール送信システムによるメールの送信手順を示すフロー図である。 本発明の実施の形態におけるメール送信システムによるメールの送信手順を示すフロー図である。
符号の説明
1 NGN
2a,2b ユーザ端末
3a,3b プリンタ
4 メールサーバ
5 企業DB
6 企業ディレクトリサーバ
7a,7b ルータ
10 DB管理手段
11 メールサービス提供手段
12 メール印刷指示手段
13 メール蓄積手段
20 入力手段
21 表示手段
22 制御手段

Claims (5)

  1. ユーザ端末およびプリンタを含むネットワーク機器が接続された際にそれぞれのネットワーク機器がそれぞれに割り当てられた回線識別番号により認証されるとともに、認証されたネットワーク機器のそれぞれに対して一意にIPアドレスが割り当てられるNGNを利用したメール送信システムであって、
    複数の企業をそれぞれ一意に特定するコードと、それぞれの企業を特定する名称と、それぞれの企業に配置される前記ネットワーク機器の回線識別番号と、それぞれの企業に配置され、前記NGNに接続されるとともに認証された前記ネットワーク機器のIPアドレスとがそれぞれ関連付けて登録されるデータベースを管理する企業ディレクトリサーバと、
    メール送信元となるユーザ端末からのメール送信先の指定とメール送信先がユーザ端末であるかプリンタであるかの指定とを含むメールの送信指示に基づき、前記データベースを参照して、メール送信先として指定された企業のユーザ端末またはプリンタのIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスに対するメールの送信処理を行うメールサーバと
    を有するメール送信システム。
  2. 前記メールの送信処理は、メール送信先としてユーザ端末が指定された場合には取得したIPアドレスに対する電子メールの送信であり、プリンタが指定された場合には取得したIPアドレスに対するメールの印刷指示である請求項1記載のメール送信システム。
  3. 前記メールサーバは、前記メール送信元となるユーザ端末に対して前記データベースに登録された企業を特定する名称を提供し、この提供した企業を特定する名称の中からメール送信先を指定されるものである請求項1または2に記載のメール送信システム。
  4. 前記データベースは、さらにそれぞれの企業内のユーザを特定する情報が前記ネットワーク機器のIPアドレスと関連付けて登録されるものであり、
    前記メールサーバは、前記メール送信元となるユーザ端末に対して前記データベースに登録されたユーザを特定する情報を提供し、この提供したユーザを特定する情報の中からメール送信先を指定されるものである請求項1から3のいずれかに記載のメール送信システム。
  5. ユーザ端末およびプリンタを含むネットワーク機器が接続された際にそれぞれのネットワーク機器がそれぞれに割り当てられた回線識別番号により認証されるとともに、認証されたネットワーク機器のそれぞれに対して一意にIPアドレスが割り当てられるNGNを利用したメール送信方法であって、
    前記NGNには、複数の企業をそれぞれ一意に特定するコードと、それぞれの企業を特定する名称と、それぞれの企業に配置される前記ネットワーク機器の回線識別番号と、それぞれの企業に配置され、前記NGNに接続されるとともに認証された前記ネットワーク機器のIPアドレスとがそれぞれ関連付けて登録されるデータベースを管理する企業ディレクトリサーバと、メールの送信処理を行うメールサーバとが接続されており、
    前記メールサーバが、メール送信元となるユーザ端末からのメール送信先の指定とメール送信先がユーザ端末であるかプリンタであるかの指定とを含むメールの送信指示に基づき、前記データベースを参照して、メール送信先として指定された企業のユーザ端末またはプリンタのIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスに対するメールの送信処理を行うこと
    を含むメール送信方法。
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