JP5395304B1 - ソーラーパネル取付装置 - Google Patents

ソーラーパネル取付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5395304B1
JP5395304B1 JP2013158590A JP2013158590A JP5395304B1 JP 5395304 B1 JP5395304 B1 JP 5395304B1 JP 2013158590 A JP2013158590 A JP 2013158590A JP 2013158590 A JP2013158590 A JP 2013158590A JP 5395304 B1 JP5395304 B1 JP 5395304B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar panel
insertion locking
along
tool
plate portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013158590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015030968A (ja
Inventor
真俊 玉置
Original Assignee
真俊 玉置
下平 憲義
小村 公成
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 真俊 玉置, 下平 憲義, 小村 公成 filed Critical 真俊 玉置
Priority to JP2013158590A priority Critical patent/JP5395304B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5395304B1 publication Critical patent/JP5395304B1/ja
Publication of JP2015030968A publication Critical patent/JP2015030968A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】
ボルト類を一切使用せずに、しかもワンタッチでソーラーパネルを架設台に取付けられるようにして、施工コストの低減を図ることである。
【解決手段】
架設台Vを構成していて、傾斜方向Qに沿って所定間隔をおいて配置された単管状の取付部材103にクランプ具Cが取付けられ、当該クランプ具Cの上面側に挿入係止具E1 が取付けられ、当該挿入係止具E1 は、前記傾斜方向Qに沿って挿入開口22a,23aが開口するようにして挿入係止溝22,23がそれぞれ形成され、ソーラーパネルPの傾斜方向Qに沿った斜上下端部にそれぞれ挿入係止板部1が、当該傾斜方向Qと直交する水平方向である横方向Rに沿って形成され、一方のクランプ具Cを非クランプ状態にして、前記ソーラーパネルPの斜上下端部の各挿入係止板部1を、傾斜方向Qに沿って隣接する各挿入係止具E1 の挿入係止溝23及び同22に挿入係止させた後に、前記非クランプ状態のクランプ具Cを取付部材103にクランプさせることで、前記架設台Vに対してソーラーパネルPを取付ける。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ボルト類を一切使用せずに、架設台に対してソーラーパネルをワンタッチで取付可能なソーラーパネル取付装置に関するものである。
ソーラーパネル支持装置は、傾斜方向、及び当該傾斜方向と直交する水平方向である横方向との双方に沿って、複数枚のソーラーパネルを連続配置して、架設台に対して支持する構成である。架設台は、ソーラーパネルの傾斜方向、或いは前記横方向に配置される支持部材、及び地上に垂直に立設される支柱部材を組み付けてなるものであり、当該架設台の上部において、複数枚のソーラーパネルが支持される(特許文献1)。
しかし、特許文献1を含めて、他の先行技術においても、架設台の取付部にソーラーパネルを取付けるには、ボルト類を使用するものが大部分であり、大量のボルト類が必要になるのみならず、施工に際しては、ボルト締め作業に手間取るので、結局、工期も長くなるという問題もある。
例えば、ソーラー発電により、1MW(メガワット)出力させるには、1枚当たり250Wの出力を有するソーラーパネルが4,000枚必要であり、(4,000×4=16,000)本のボルトが必要になると共に、ボルト締め作業のみに約40人工を必要とし、その本数、及びボルト締めの手間の多大さの程度が理解できる。
特開2009−174785号公報
本発明は、架設台に対してソーラーパネルを取付けるに際して、ボルト類を一切使用せずに、しかもワンタッチでソーラーパネルを架設台に取付けられるようにして、施工コストの低減を図ることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、架設台を構成していて、ソーラーパネルの傾斜配置方向に沿って所定間隔をおいて水平に架設された単管状の取付部材に対して、厚さ方向の上端部に発電セルが一体に組み込まれた複数枚の方形盤状のソーラーパネルを傾斜方向に沿って取付けるための装置であって、前記ソーラーパネルの傾斜配置状態において、当該ソーラーパネルの厚さ方向の下端部における傾斜方向の両端部に、当該傾斜方向と直交する水平方向に沿って設けられた挿入係止板部と、前記傾斜方向に沿って隣接する2本の取付部材における前記ソーラーパネルの各コーナー部に対応する部分にクランプされる複数のクランプ具と、前記各クランプ具の上面側に一体に取付けられて、前記傾斜方向に沿って隣接する2枚のソーラーパネルのうち斜上側のソーラーパネルの斜下端側及び斜下側のソーラーパネルの斜上端側の各挿入係止板部をそれぞれ挿入係止させるために、各挿入開口が前記傾斜方向に沿って対向配置された一組の挿入係止溝を有する前記クランプ具と同数の挿入係止具とを備え、前記傾斜方向に沿って配置される特定のソーラーパネルは、斜上端側の挿入係止板部を、前記取付部材にクランプされたクランプ具の上面側に取付けられた挿入係止具の低い側の挿入係止溝に挿入係止させた後に、当該ソーラーパネルの斜下端側の挿入係止板部を、非クランプ状態の別のクランプ具の上面側に取付けられた挿入係止具の高い側の挿入係止溝に挿入係止させた状態で、当該別のクランプ具を、前記傾斜方向に沿って低い側に隣接して架設させた別の取付部材にクランプさせることで、傾斜方向に沿って隣接する2本の取付部材にソーラーパネルを取付ける構成であることを特徴としている。
請求項1の発明においては、前記傾斜方向に沿って配置される特定のソーラーパネルは、斜上端側の挿入係止板部を、前記取付部材にクランプされたクランプ具の上面側に取付けられた挿入係止具の低い側の挿入係止溝に挿入係止させた後に、当該ソーラーパネルの斜下端側の挿入係止板部を、非クランプ状態の別のクランプ具の上面側に取付けられた挿入係止具の高い側の挿入係止溝に挿入係止させた状態で、当該別のクランプ具を、前記傾斜方向に沿って低い側に隣接して架設させた別の取付部材にクランプさせることで、傾斜方向に沿って隣接する2本の取付部材にソーラーパネルが取付けられる。引き続いて、架設台に取付けられたソーラーパネルに接続し、その斜下方に別のソーラーパネルを順次取付けるには、上記した各操作を反復させればよい。
このように、ボルト類を一切使用せずに、架設台を構成していて、傾斜方向に沿って隣接する2本の単管状の取付部材に対して、計4個のクランプ具及び同数の挿入係止具を介してソーラーパネルをワンタッチで取付可能となる。よって、従来、使用が不可欠であった多量のボルト類が不要になり、その結果として、ボルト締め作業の工数が不要となって、ソーラーパネルの取付けのための工期も短縮される。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記挿入係止具は、前記クランプ具の上面側に、前記傾斜方向と直交する水平方向に沿った軸心を中心にして回動可能な状態で連結されていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、ソーラーパネルの斜上端側の挿入係止板部が、取付部材にクランプされたクランプ具の上面側に取付けられた挿入係止具の斜下端側の挿入係止溝に挿入された状態において、ソーラーパネルの斜下端側の挿入係止板部を、非クランプ状態の別のクランプ具の上面側に取付けられた挿入係止具の高い側の挿入係止溝に挿入係止させた状態で、当該別のクランプ具を、別の取付部材にクランプさせる際に、前記取付部材にクランプされたクランプ具に対してソーラーパネルを回動させられるので、当該別のクランプ具を、前記取付部材に対して傾斜方向に沿って低い側に隣接して架設させた別の取付部材にクランプさせる作業を確実に行える。また、前記挿入係止具は、前記クランプ具の上面側に、前記傾斜方向と直交する水平方向に沿った軸心を中心にして回動可能な状態で連結されていて、単管状の取付部材に対するソーラーパネルの支持が剛体支持でなくなるため、ソーラーパネルに風圧が作用した場合に発生する振動の吸収も可能となって、架設台に対するソーラーパネルの取付支持の状態が安定化する。
請求項3の発明は、前記クランプ具の上面側には、前記挿入係止具が一体に取付けられていることを特徴としている。
請求項3の発明においては、ソーラーパネルは、本来の配置位置である傾斜姿勢で、その取付けを行う必要がある。即ち、ソーラーパネルを本来の傾斜姿勢に配置して、その斜上端側の挿入係止板部を、クランプ済のクランプ具に一体に設けられた挿入係止具の斜下端側の挿入係止溝に挿入係止させた後に、当該ソーラーパネルの斜下端側の挿入係止板部を、非クランプ状態の別のクランプ具に一体に取付けられた挿入係止具の斜上端部の挿入係止溝に挿入した後に、当該別のクランプ具を、前記したクランプ済のクランプ具が取付けられている取付部材に対して斜下方において隣接する別の取付部材にクランプさせる。請求項3の発明に係るクランプ具は、構成が簡単である利点がある。
請求項4の発明は、架設台を構成していて、ソーラーパネルの傾斜配置方向に沿って所定間隔をおいて水平に架設された単管状の取付部材に対して、厚さ方向の上端部に発電セルが一体に組み込まれた複数枚の方形盤状のソーラーパネルを傾斜方向に沿って取付けるための装置であって、前記ソーラーパネルの傾斜配置状態において、当該ソーラーパネルの厚さ方向の下端部における傾斜方向の両端部に、当該傾斜方向と直交する水平方向に沿って設けられた挿入係止板部と、傾斜方向に沿って隣接する2本の前記取付部材における前記ソーラーパネルの各コーナー部に対応する部分に取付けられて、前記傾斜方向に沿って隣接する2枚のソーラーパネルのうち斜上側のソーラーパネルの斜下端側及び斜下側のソーラーパネルの斜上端側の各挿入係止板部をそれぞれ挿入係止させるために、各挿入開口が前記傾斜方向に沿って対向配置された一組の挿入係止溝を有する複数の挿入係止具を備え、前記傾斜方向に沿って配置される特定のソーラーパネルは、斜上端側の挿入係止板部を、前記取付部材に取付けられた挿入係止具の低い側の挿入係止溝に挿入係止させた後に、当該ソーラーパネルの斜下端側の挿入係止板部を、非連結状態の別の挿入係止具の高い側の挿入係止溝に挿入係止させた状態で、当該別の挿入係止具を、前記傾斜方向に沿って低い側に隣接して架設させた別の取付部材に連結させることで、傾斜方向に沿って隣接する2本の取付部材にソーラーパネルを取付ける構成であることを特徴としている。
請求項4の発明においては、前記傾斜方向に沿って配置される特定のソーラーパネルは、斜上端側の挿入係止板部を、アングル状をした前記取付部材に取付けられた挿入係止具の低い側の挿入係止溝に挿入係止させた後に、当該ソーラーパネルの斜下端側の挿入係止板部を、非連結状態の別の挿入係止具の高い側の挿入係止溝に挿入係止させた状態で、当該別の挿入係止具を、前記傾斜方向に沿って低い側に隣接して架設させた別のアングル状の取付部材に連結させることで、傾斜方向に沿って隣接する2本のアングル状の取付部材にソーラーパネルが取付けられる。
このように請求項4の発明においても、アングル状の取付部材と挿入係止具との連結を除いて、傾斜方向の上端部に配置される各挿入係止具に対するソーラーパネルの取付けに関しては、ボルト類を一切使用せずに、ソーラーパネルをワンタッチで取付可能となる。
請求項4の発明においても、アングル状の取付部材の上面側に取付けられる挿入係止具を、前記傾斜方向と直交する水平方向に沿った軸心を中心にして回動可能な構成にすると、取付途中のソーラーパネルは、いかなる姿勢にすることもできるので、取付作業の制約がなくなって、当該取付作業が容易となる。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記挿入係止具には、傾斜配置状態でソーラーパネルの斜上端部及び斜下端部に一体に設けられた各挿入係止板部が、上下両面から締め付けられた状態で挿入係止されていることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、ソーラーパネルの斜上端部及び斜下端部に一体に設けられた各挿入係止板部が、傾斜方向に沿って隣接している2つの挿入係止具の各挿入係止溝に挿入係止された状態で、隙間が存在しないので、ソーラーパネルに風圧が作用して振動が発生しても、ソーラーパネルに「ガタツキ」が発生しない。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記挿入係止具は、前記傾斜方向及び当該傾斜方向と直交する水平方向である横方向の双方に沿って隣接する計4枚のソーラーパネルの各コーナー部が交差する部分においては、当該各コーナー部の計4枚の各ソーラーパネルの各挿入係止板部の全てを係止可能なように、前記横方向に沿った必要な長さを有して、当該各コーナー部の交差部に配置されることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、横方向に隣接している2枚のソーラーパネルにおいて、挿入係止具を兼用させられる構造であるので、傾斜方向及び横方向の双方に沿って隣接する計4枚のソーラーパネルの各コーナー部が交差する部分に使用される挿入係止具の数が半減される。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記挿入係止具の各挿入係止溝を構成する上板部の裏面には、ソーラーパネルの挿入係止板部を挿入係止させる際に、当該挿入係止板部の上面に軽く喰い込み得る突起を形成することで、ソーラーパネルの発電セルの部分と、地面との間が電気的に導通されて、アース構造になっていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、アース線を一切用いることなく、ソーラーパネルを挿入係止具に取付ける際の取付構造の工夫のみで、ソーラーパネルの発電セルの部分と地面との間の電位差をなくすことができて、ソーラーパネルの部分において軽微な感電を防止できる。
請求項1の発明によれば、ボルト類を一切使用せずに、架設台を構成していて、傾斜方向に沿って隣接する2本の単管状の取付部材に対して、クランプ具及び挿入係止具を介してソーラーパネルがワンタッチで取付けられ、従来、使用が不可欠であった多量のボルト類が不要になり、その結果として、ボルト締め作業の工数が不要となって、ソーラーパネルの取付けのための工期も短縮される。
請求項4の発明によれば、アングル状の取付部材と挿入係止具との連結を除いて、傾斜方向の上端部に配置される各挿入係止具に対するソーラーパネルの取付けに関しては、ボルト類を一切使用せずに、ソーラーパネルをワンタッチで取付可能となる。
実施例1のソーラーパネル取付装置D1 によって架設台Vに多数のソーラーパネルPが取付けられたソーラーパネル装置の全体斜視図である。 ソーラーパネル装置の右上のコーナー部を斜下方から見た部分斜視図である。 ソーラーパネル装置をソーラーパネルPの傾斜した上面に対して垂直な方向から見た図である。 図1におけるX矢視図である。 図1におけるY矢視図である。 実施例1のソーラーパネル取付装置D1 を構成する挿入係止具E1 及びクランプ具Cを介してソーラーパネルPが単管状の取付部材103に取付けられた状態の斜視図である。 実施例1のソーラーパネル取付装置D1 を構成する挿入係止具E1 及びクランプ具Cの断面図である。 (a),(b)は、実施例1のソーラーパネル取付装置D1 を構成する挿入係止具E1 及びクランプ具Cを異なる方向から見た斜視図である。 同じく分解斜視図である。 (a),(b)は、実施例1のソーラーパネル取付装置D1 を使用して、傾斜方向Qに沿って最上段に位置するソーラーパネルP1 を隣接する2本の取付部材103に取付ける工程を示す側面図である。 (a),(b)は、実施例1のソーラーパネル取付装置D1 を使用して、傾斜方向Qに沿って最上段を除く残りのソーラーパネルP2 〜P4 を隣接する2本の取付部材103に取付ける工程を示す側面図である。 図4のAの部分の拡大詳細図である。 挿入係止具E2 を使用して、取付部材103にソーラーパネルPが取付けられた状態の断面図である。 挿入係止具E3 を使用して、取付部材103にソーラーパネルPが取付けられた状態の断面図である。 実施例2のソーラーパネル取付装置D2 の斜視図である。 同じく断面図である。 (a),(b)は、それぞれ挿入係止具E5 を用いた実施例3のソーラーパネル取付装置D3 の斜視図、及び平面図である。 (a),(b)は、それぞれ挿入係止具E1 及び同E5 を用いたソーラーパネルPの取付構造を示す模式的平面図である。 実施例4のソーラーパネル取付装置D4 の断面図である。 実施例5のソーラーパネル取付装置D5 の断面図である。 ソーラーパネルPのアース構造を示す側面図である。 (a),(b)は、それぞれソーラーパネルPの別のアース構造を示す斜視図及び断面図である。
以下、複数の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。
最初に、図1ないし図5を参照にして、多数枚のソーラーパネルPを取付けて支持するための架設台Vの構造について簡単に説明する。なお、以下の説明におてい、「ソーラーパネル装置」とは、架設台Vに多数枚のソーラーパネルPが傾斜方向Q及び横方向Rの双方に沿って取付けられた状態のものを示す。図示の1セットのソーラーパネル装置は、傾斜方向Q及び当該傾斜方向Qと直交する水平方向である横方向Rに沿って、それぞれ4枚,3枚のソーラーパネルPが配置された構造である。架設台Vは、いずれも単管から成る長さ(高さ)の異なる支柱部材101a,101b,傾斜方向Qに沿って配置される傾斜部材102及びソーラーパネルを取付ける取付部材103との3種類の各部材を結合クランプ具104を介して一体に架設したものである。結合クランプ具104は、互いに直交する2本の単管を連結するのに使用されるクランプ具であって、2個の各クランプ具が一体化された構造である。支柱部材101a,101bは、ソーラーパネルPの傾斜方向Qに沿った両端部に近い部分に、地面Gに対して垂直に立設され、支柱部材101a,101bの一側方には、傾斜部材102が傾斜角度(θ)で配置されて、結合クランプ具104を介して一体に連結されている。傾斜部材102は、横方向Rに沿ったソーラーパネルPの枚数分だけ、一定間隔(ソーラーパネルPの横方向Rに沿った寸法に等しい間隔)をおいて配置されている。
傾斜部材102は、ソーラーパネルPの短手方向の寸法の約整数倍(実施例では約4倍)の長さを有している(正確には、ソーラーパネルPの短手方向の寸法の整数倍よりも僅かに長い長さを有している)。傾斜方向Qに沿った配置された複数本(実施例では4本)の各傾斜部材102の斜上端及び斜下端の各部分、並びに当該傾斜部材102を4等分した各等分点の3つの部分の計5つの部分には、横方向Rに沿って取付部材103が結合クランプ具104を介してそれぞれ一体に連結されている。単管から成る取付部材103は、後述のように、クランプ具Cを介してソーラーパネルPが取付けられる部材であるため、図2及び図4に示されるように、当該取付部材103は、傾斜部材102よりも上方に配置されて、ソーラーパネルPの取付けの際に、傾斜部材102と干渉しない構造にしてある。
次に、図6〜図12を参照して、ボルトを一切使用しないで、前記架設台Vに対してソーラーパネルPを取付けるためのソーラーパネル取付装置D1 について説明する。ソーラーパネルPは、金属板を組み付けることで長方形盤状に形成されたものであって、図10に示されるように、厚さ方向の上端部に、長方形状をした発電セル91が組み込まれていて、当該発電セル91の上面は、強化ガラス92で覆われ、当該発電セル91の下面(裏面)は、バックシート(保護シート)〔図示せず〕で覆われている。この結果、長方形盤状をしたソーラーパネルPは、その短手辺が傾斜するように傾斜配置され、長手方向の両端部である短手辺の部分は、断面が中空長方形状をした補強部93がほぼ全高に亘って設けられて、ソーラーパネルPの短手辺の部分が補強されている(図6及び図12参照)。ソーラーパネルPにおける短手方向の両端部であって、しかも厚さ方向に沿って下端となる部分には、挿入係止板部1が長手方向の全長に亘ってそれぞれ一体に形成されている。即ち、挿入係止板部1は、その幅方向の一端部に一体に連結されている側板部2とで、断面L字状に形成されていて、当該挿入係止板部1の長手方向の両端部は、前記各補強部93の内側において、当該補強部93に対して溶接等により一体となっているため、挿入係止板部1そのものは、板状であるが、その幅方向の一端部は、側板部2に一体に形成され、その長手方向の両端部は、補強部93に対して一体化されているため、挿入係止板部1の変形に対する剛性は高くなっている。
実施例1のソーラーパネル取付装置D1 は、単管からなる取付部材103にクランプされるクランプ具Cと、当該クランプ具Cの上面側に、当該クランプ具Cを取付部材103にクランプした状態で、前記横方向Rに沿った軸心を中心にして回動可能な挿入係止具E1 とから成る。クランプ具Cは、単管からなる取付部材103を外側から挟持可能な一対の分割体11,12から成り、各分割体11,12は、単管からなる取付部材103の周方向に配置される周板部11a,12aの幅方向の両端部に、内側に向けてフランジ板部11b,12bがそれぞれ一体に設けられて、各フランジ板部11b,12bの周方向に沿った一端部は、連結ピン13を介して連結されることで、一対の分割体11,12は、連結ピン13の部分を中心にして開閉して、当該連結ピン13と対向する部分に設けられた開口14から内部に、取付部材103を構成する単管を挿入できる。
ここで、分割体11の周板部11aの上面側は、平面状をした後述のスライド許容具24を配置する部分となっている。なお、下方の分割体12のフランジ板部12bの幅は狭くて、当該フランジ板部12bの内端部には、取付部材103を構成する単管に対してクランプ具Cをクランプさせる際に、取付部材103を構成する単管の外周面に圧接する支持板部11dが周板部12aとほぼ平行となって形成されている。各分割体11,12の開口14の部分は、いずれも半径方向に突出されていて、上方に配置される分割体11の突出部11cは、固定ボルト15の基端部に設けられた短筒部15aに挿入される挿入ピン16の両端部を支持している。一方、下方に配置される分割体12の突出部12cは、基端部が短筒部15aを介して連結ピン13に対して回動可能に連結された固定ボルト15を挿入可能なボルト挿入溝17が形成されている。
そして、図10に示されるように、クランプ具Cの一対の分割体11,12の開口14を大きく開いた状態で、当該開口14から、取付部材103を構成する単管をクランプ具Cの内部に相対的に挿入させ、その後に、固定ボルト15を分割体12のボルト挿入溝17の部分に挿入させ、この状態で、当該固定ボルト15に対してナット18を螺合させて締め上げると、前記単管に対してクランプ具Cが強固にクランプされた状態となる。
図6〜図9に示されるように、クランプ具Cの上面側には、スライド許容具24を介して挿入係止具E1 が回動軸心Bを中心にして回動可能に取付けられる。挿入係止具E1 は、傾斜配置状態においてソーラーパネルPの傾斜方向(短手方向)の両端部に一体に設けられた前記各挿入係止板部1を挿入係止させることで、単管からなる取付部材103に対してソーラーパネルPを一切のボルトを用いることなく取付可能にするための部材であって、その構成自体は、極めて簡単である。即ち、挿入係止具E1 は、傾斜配置状態において基板部21の傾斜方向Qに沿った両端部に、当該基板部21を含んだ状態で、断面コの字形をした挿入係止溝22,23がそれぞれ設けられた形状である。各挿入係止溝22,23の挿入開口22a,23aは、傾斜方向Qに沿って対向している。
そして、図10(b)及び図11(b)に示されるように、傾斜方向に沿って複数個(図1の配置例では、傾斜方向Qに沿ったソーラーパネルPの数が4であるので、挿入係止具E1 の必要数は5である)だけ存在する特定の挿入係止具E1 の各挿入係止溝22,23に、傾斜方向Qに沿って隣接する斜上方のソーラーパネルPの斜下端側の挿入係止板部1及び斜下方のソーラーパネルPの斜上端側の挿入係止板部1がそれぞれ挿入係止された状態では、ソーラーパネルPの自重の作用によって、斜上方のソーラーパネルPの斜下端側の挿入係止板部1は、挿入係止具E1 の斜上方の挿入係止溝22の奥端に達していないが、斜下方のソーラーパネルPの斜上端側の挿入係止板部1は、挿入係止具E1 の斜下方の挿入係止溝23の奥端に当接する関係となる。また、斜上方のソーラーパネルPを取付けた後に、斜下方に隣接する別のソーラーパネルPを取付けるので、取付済の斜上方のソーラーパネルPの斜下方端面(側板部2の外面)と、挿入係止具E1 の斜下方側の挿入係止溝23の挿入開口23aとの寸法L3 〔図11(a)参照〕は、斜上方のソーラーパネルPが取付けられた状態で、隣接する斜下方の別のソーラーパネルPの挿入係止板部1が、当該挿入係止具E1 の斜下方の挿入係止溝23に挿入できる寸法(以下、「後挿入のソーラーパネルの挿入係止板部が挿入可能な寸法」という)であることが不可欠である。
従って、挿入係止具E1 の回動軸心Bからの各挿入係止溝22,23の奥端までの寸法をそれぞれL1 ,L2 とした場合において、各寸法L1 ,L2 は、ソーラーパネルPの挿入係止板部1の幅寸法L4 〔図11(a)参照〕及び上記した「後挿入のソーラーパネルの挿入係止板部が挿入可能な寸法L3 」との関係において、上記した条件の全てを満たすように決定されることになる。
上記した挿入係止具E1 は、クランプ具Cの上面側の分割体11の周板部11aの上面の平面状の部分に、スライド許容具24を介して回動軸心Bを中心にして回動可能に取付けられている。スライド許容具24は、ソーラーパネルPがクランプ具C及び挿入係止具E1 を介して傾斜方向に沿って隣接する2本の取付部材103に取付けられた状態において、当該ソーラーパネルPに風圧等が作用した場合に、当該ソーラーパネルPの横方向Rへの微動を許容して、当該ソーラーパネルPが部分破損されるのを防止するための部材である。
スライド許容具24は、全長に亘ってあり溝20が形成された許容具本体25の上面側に、前記挿入係止具E1 の裏面に横方向Rに沿って形成された被嵌合部26に嵌合される嵌合部27が同じく横方向Rに沿って設けられた構成である。嵌合部27の断面は円形であって、被嵌合部26の断面は、中心角が180°を超える円弧状となっているため、被嵌合部26に対して許容具本体25の嵌合部27が嵌合された状態では、嵌合が外れることなく、横方向Rにのみスライド可能となる。更に、被嵌合部26に許容具本体25の嵌合部27が嵌合された状態で、当該嵌合部27の両側には、圧縮ばね28がそれぞれ配置される。なお、被嵌合部26における各圧縮ばね28の外側には、それぞれ閉塞体29が配置され、当該閉塞体29は止ねじ30により被嵌合部26に固定される。
また、クランプ具Cの上側の分割体11の周板部11aの上面には、平面部が形成されていて、当該平面部の中央部に係止ボルト32が螺合され、当該係止ボルト32の六角形状の頭部32aが係止部として利用される。即ち、当該係止ボルト32の六角形状の頭部32aの二面幅の部分の幅は、スライド許容具24のあり溝20の幅に対応していて、係止ボルト32の頭部32aがスライド許容具24のあり溝20に挿入された状態で、スライド許容具24に対して係止ボルト32の頭部32aが回動しない寸法関係になっている。
従って、図1、図3及び図12に示されるように、計4つのクランプ具C及び同数の挿入係止具E1 を介して1枚のソーラーパネルPを傾斜方向に沿って隣接する2本の取付部材103に取付けることで、架設台Vに傾斜方向Q及び横方向Rに沿ってそれぞれ多数枚のソーラーパネルPを取付けると、傾斜方向Qに沿って隣接するソーラーパネルPの間に隙間33(図10参照)が形成されると共に、横方向Rに沿って隣接するソーラーパネルPの間に隙間34(図12参照)が形成される。そして、ソーラーパネルPに風圧、衝撃、振動等が作用した場合には、横方向Rに対しては、ソーラーパネルPに作用する振動類を吸収できる防振構造になっており、しかもソーラーパネルPが横方向Rに微動した後には、圧縮ばね28の弾性復元力により、原位置に復帰される。
このため、ソーラーパネル取付装置D1 とは、クランプ具Cの上面側に挿入係止具E1 が取付けられた状態の部材を「取付装置単体」と称した場合において、計4つの「取付装置単体」が構成される。図面においては、符号記入の冗長性及び複雑性の回避のために、「取付装置単体」に相当する部分に符号「D1 」を付してある。
なお、傾斜方向Qに沿って使用される挿入係止具E1 の数は、取付部材103の数と同一であって、傾斜方向Qに沿ってソーラーパネルPの配置数に1を加えた数である。そして、傾斜方向Qに沿って配置される複数の挿入係止具E1 のうち、傾斜方向Qの両端を除く中間部の挿入係止具E1 は、各挿入係止溝22,23に傾斜方向に沿って隣接する2枚のソーラーパネルPの各挿入係止板部1がそれぞれ挿入係止されるが、傾斜方向に沿って両端の挿入係止具E1'には、それぞれ最斜上端部及び最斜下端部の各ソーラーパネルPの斜上端部及び斜下端部の挿入係止板部1が挿入係止されるのみであるので、当該挿入係止具E1'は、2つの挿入係止溝22,23を備えた挿入係止具E1 に対して、使用しない側の挿入係止溝22(23)を欠落させた構造にしてある(図2及び図5参照)。即ち、図7において、欠落線K1 ,K2 で示される部分において、挿入係止具E1 の基板部21を欠落させた各挿入係止具E1'が、それぞれソーラーパネルPの斜上端部及び斜下端部で使用される。
そして、図1に示されるように、架設台Vを構成する単管からなる各取付部材103にソーラーパネルPを、傾斜方向Qに沿って斜上方から斜下方に向けて取付けるには、以下のようにして行う。なお、図1,図10及び図11においてのみ、傾斜方向Qに沿って配置された複数枚(4枚)の各ソーラーパネルPを特定可能にするために、本来の符号(P)に添字を付して、最上段のソーラーパネルを(P1 )と表示し、2段目以降のソーラーパネルを(P2 〜P4 )と表示する。まず、傾斜方向Qに沿って最も高い部分にソーラーパネルP1 を取付けるには、図10(a)に示されるように、傾斜方向Qに沿って最も高い位置(最上段)に配置された取付部材103に対してクランプ具Cをクランプして、当該クランプ具Cに対してスライド許容具24を介して連結されている挿入係止具E1'の挿入係止溝23に、ソーラーパネルP1 の高い側となる挿入係止板部1を挿入係止させ、この状態で、空中に存在している状態のソーラーパネル取付装置〔正確には、「取付装置単体」〕D1 を構成する挿入係止具E1 の高い側となる挿入係止溝22に、当該ソーラーパネルP1 の低い側となる挿入係止板部1を挿入係止させる。
次に、図10(b)に示されるように、上記のままの状態で、挿入係止具E1 の挿入係止溝22に低い側の挿入係止板部1が挿入係止されたソーラーパネルP1 を、最も高い側に配置された挿入係止具E1 の回動軸心Bを中心にして下方に回動させて、開口14が大きく開いているクランプ具Cを、傾斜方向Qに沿って前記取付部材103に隣接する別の取付部材103に対してクランプさせる。これにより、傾斜方向Qに沿って最上段にソーラーパネルP1 が、当該傾斜方向Qに沿って隣接する2本の取付部材103に取付けられる。ソーラーパネルP1 が隣接する2本の取付部材103に取付けられた状態では、重力作用によって、ソーラーパネルP1 は、傾斜方向Qに沿って下がるので、高い側の挿入係止板部1は、挿入係止具E1'の挿入係止溝23の奥端面に当接しているが、低い側の挿入係止板部1の先端は、別の挿入係止具E1 の高い側の挿入係止溝22の奥端面に当接せずに、僅かの隙間41が形成される。
最上段を除く、2段目以降のソーラーパネルP2 〜P4 を隣接する2本の取付部材103に取付けるには、上記に近似した操作を反復させればよい。即ち、図11(a)に示されるように、2段目のソーラーパネルP2 の低い側の挿入係止板部1を、別のクランプ具Cの上面側に取付けられた挿入係止具E1 の高い側の挿入係止溝22に挿入した状態で、当該2段目のソーラーパネルP2 の高い側の挿入係止板部1を、取付済のソーラーパネルP1 の低い側の側板部2と、挿入係止具E1 の低い側の挿入係止溝23の挿入開口23aとの間に挿入して、当該2段目のソーラーパネルP2 を、ほぼ傾斜方向Qに沿って配置した状態とする。この状態で、2段目のソーラーパネルP2 の高い側の挿入係止板部1を挿入係止具E1 の基板部21に載せて、非クランプ状態のクランプ具Cを取付部材103に仮保持させた後に、ソーラーパネルP2 の全体を傾斜方向Qに沿って斜下方に向けて僅かにスライドさせると、当該ソーラーパネルP2 の高い側の挿入係止板部1が、挿入係止具E1 の低い側の挿入係止溝23に挿入されることで、非クランプ状態のクランプ具Cは、僅かに反時計方向に回動されて、2段目のソーラーパネルP2 は、最上段のソーラーパネルP1 と同一の傾斜面上に配置される。最後に、取付部材103に対して非クランプ状態のクランプ具Cをクランプさせると、2段目のソーラーパネルP2 の取付けが完了する。3段目及び4段目の各ソーラーパネルP3 ,P4 は、2段目のソーラーパネルP2 と同様の操作で傾斜方向Qに沿って隣接する2本の取付部材103に取付ける。
また、挿入係止具の挿入係止溝に対してソーラーパネルPの挿入係止板部1を隙間のない状態で挿入係止させて、取付状態におけるソーラーパネルPの「ガタツキ」の発生を防止する構造として以下のものが挙げられる。図13に示される挿入係止具E2 は、傾斜配置状態において傾斜方向Qに沿った両端面にそれぞれ挿入嵌着溝42が形成された基板部43と、当該基板部43の各挿入嵌着溝42に挿入嵌着されることで、前記基板部43の上面に、傾斜方向Qに沿って開口が対向した挿入係止溝44,45を形成するための一対の溝形成具46とから成る。溝成形具46は、基板部43の挿入嵌着溝42に挿入嵌着される挿入嵌着部47と、当該基板部43の上面との間において挿入係止溝44,45を形成する溝形成板部48とが、当接板部49の内側面に一体に設けられた構成である。挿入係止具E2 の基板部43の上面に、ソーラーパネルPの斜方向の上端部又は下端部を載せた状態で、当該基板部43の挿入嵌着溝42に溝形成具46の挿入嵌着部47を挿入嵌着させるので、換言すると、挿入係止溝44,45を形成する溝形成板部48を、挿入係止板部1が配置された後に配置するので、当該溝形成板部48と基板部43との間で挿入係止板部1をしっかりと挟持できて、「ガタツキ」の発生がなくなる。なお、挿入嵌着溝42の上下の各対向面には、係止小凹部42aが形成され、挿入嵌着部47の上下面には、前記係止小凹部42aに係止される係止小凸部47aが形成されて、嵌着状態で、両者42a,47aは、互いに係止されるため、挿入嵌着溝42に対する挿入嵌着部47の抜け出しを効果的に防止できる。
図14に示される挿入係止具E3 は、傾斜配置状態(使用状態)において、前記挿入係止具E1 の傾斜方向の両端部が、それぞれ傾斜方向Qに延設されて延設部51が形成され、各延設部51に段付くさび孔52が形成されて、各段付くさび孔52に段付くさび体53が圧入される構成である。各段付くさび孔52に段付くさび体53が圧入によって、挿入係止溝22,23を構成する上板部54が僅かに下方に強制変形されることで、当該挿入係止溝22,23の幅が狭くなって、ソーラーパネルPの挿入係止板部1は、上板部54により下方に向けて強く押し付けられる。この結果、ソーラーパネルPの「ガタツキ」が防止される。
次に、図15及び図16を参照して、実施例2のソーラーパネル取付装置D2 について説明する。ソーラーパネル取付装置D2 は、クランプ具Cの上方の分割体11の周板部11aの上面の平面部を、挿入係止具E4 の基板部61として兼用させたものであって、当該基板部61における配置状態で傾斜方向Qとなる両端部は、それぞれ当該傾斜方向Qに延設された延設板部62となっていて、当該延設板部62には、当該延設板部62を含めて断面がコの字形となるような上板部63が上下方向に僅かの間隔をおいて設けられることで、開口が傾斜方向Qに対向した挿入係止溝64,65が形成されている。
実施例2のソーラーパネル取付装置D2 は、クランプ具Cの上方の分割体11の周板部11aの上面の平面部が、挿入係止具E4 の基板部61を兼用しているために、全体の構成が簡単になる利点がある。
図17に示される実施例3のソーラーパネル取付装置D3 は、クランプ具Cの上方の分割体11の周板部11aの上面の平面部に、挿入係止具E5 が一体に設けられた構成である。挿入係止具E5 は、横方向Rに沿って隣接する2枚のソーラーパネルPの隣接する各コーナー部に対応する部分に設けられる2つの挿入係止具E1 を一体化させた構成である。従って、挿入係止具E5 の基板部66は、配置状態で横方向Rに長い細長比の大きな長方形状になっていて、当該基板部66の長手方向(配置状態で横方向R)の両端部にそれぞれ挿入係止溝67,68が傾斜方向Qに沿って対向して設けられている。
従って、図18に示されるように、2枚のソーラーパネルPが横方向Rに沿って隣接する部分においては、2個の挿入係止具E1 を1個の挿入係止具E5 で済ますことが可能となるので、2枚のソーラーパネルPが横方向Rに沿って隣接する部分における挿入係止具の使用数を半減させられる。これに加えて、横方向Rに沿って隣接する2つのソーラーパネルPが一体に連結されるため、内部における計4つの各コーナー部が傾斜方向Q及び横方向Rに沿って隣接する部分では、計4枚のソーラーパネルPが各コーナー部において一体に連結されて、傾斜方向Q及び横方向Rに沿ってそれぞれ複数枚が配置された多数枚のソーラーパネルPどうしの連結強度が高まることで、風圧、振動等に対して強い構造となる。
なお、図17に示されるソーラーパネル取付装置D3 は、クランプ具Cの上面側に挿入係止具E5 を一体に設けた構成であるが、実施例1のソーラーパネル取付装置D1 の挿入係止具E1 に替えて、上記した挿入係止具E5 を取付けることも可能である。
図19に示される実施例4のソーラーパネル取付装置D4 は、アングル状の取付部材105に対してソーラーパネルPを取付けるための装置であって、実施例1のソーラーパネル取付装置D1 を構成する挿入係合具E1 とスライド許容具24との組み合せのみから成るものであって、実施例1のソーラーパネル取付装置D1 では、当該スライド許容具24が係止ボルト32を介してクランプ具Cに係止されているのに対して、係止ボルト71を介してアングル状の取付部材105の水平板部105aに、横方向Rに微動可能に係止された構成である。なお、図19において、71aは、スライド許容具24のあり溝20に挿入係止される係止ボルト71の頭部であり、72は、アングル状の取付部材105の内側において、係止ボルト71に螺合されるナット示す。
実施例4のソーラーパネル取付装置D4 は、ソーラーパネルPの取付けの対象がアングル状の取付部材105であるために、単管からなる取付部材103に対してソーラーパネルPを取付けるのに不可欠なクランプ具Cが不要となる。
図20に示される実施例5のソーラーパネル取付装置D5 は、実施例4のソーラーパネル取付装置D4 において、アングル状の取付部材105の水平板部105aに挿入係止具E1 がさらボルト73を介して直接に取付けられた構成である。さらボルト73の頭部73aは、さら状となっているために、挿入係止具E1 の基板部21の上面に当該頭部73aが突出しない。このため、挿入係止具E1 の各挿入係止溝22,23に対するソーラーパネルPの挿入係止板部1の挿入の際に、当該挿入係止板部1とさらボルト73の頭部73aとが干渉しなくなって、挿入係止板部1の挿入係止の操作を支障なく行える。
実施例5のソーラーパネル取付装置D5 は、アングル状の取付部材105の水平板部105aに挿入係止具E1 が一体に取付けられているのみであるので、構成が簡単となる利点がある。
ソーラーパネルPの内部においては、発電セル91の部分において、太陽光により発電されているため、ソーラーパネルPの部分と地面Gとの間において電位差が生じる。このため、ソーラーパネルPの点検等のために、作業者が当該ソーラーパネルPに素手で直接に接触すると、軽微な感電を生ずることがある。一方、図21において、ソーラーパネルPは、金属板を曲げ加工して形成され、挿入係止具E1 、スライド許容具24、クランプ具C、結合クランプ具104及び架設台Vを構成する各部材101a(101b),102,103は、いずれも金属で構成されていて、しかも互いに接触し合っている。しかし、挿入係止具E1 の挿入係止溝22(23)と、当該挿入係止溝22(23)に挿入係止されたソーラーパネルPの挿入係止板部1との間に隙間が発生することがあり、当該隙間の発生により、ソーラーパネルPと地面Gとの間が非導通となって、両者の間に電位差が生ずることがあり、この電位差が原因で軽微な感電を生ずる恐れがある。
そこで、挿入係止具E1 において基板部21との間で挿入係止溝22(23)を形成する溝形成板部37の裏面に小突起38を設けておくと、当該挿入係止溝22(23)にソーラーパネルPの挿入係止板部1を挿入係止させる際に、前記小突起38が挿入係止板部1の上面に軽く喰い込むために、挿入係止板部1、即ち、ソーラーパネルPと挿入係止具E1 とが確実に接触する。この結果、発電部であるソーラーパネルPがアースされて、軽い感電事故の発生を未然に防止できる。
また、図22に示されるソーラーパネルPのアース構造は、挿入係止具E1'の基板部21の裏面側から、先端が尖鋭な導通ビス39を螺合させて、当該導通ビス39の先端の尖鋭部を、挿入係止溝22’,23’に挿入係止されたソーラーパネルPの挿入係止板部1の裏面に喰い込ませることで、ソーラーパネルPと挿入係止具E1'' を確実に導通させられて、ソーラーパネルPが架設台Vの構成部材101a(101b),102,103を通じてアースされる。
なお、上記実施例1では、ソーラーパネルPの計4箇所の各コーナー部の全てをクランプ具C及び挿入係止具E1 を用いて、傾斜方向Qに沿って隣接する2本の取付部材103に取付けて(固定して)いるが、例えば、方形盤状のソーラーパネルの一方の対角線方向に沿った2箇所のみの取付け(固定)のみで、必要な取付強度が得られる場合には、ソーラーパネルPの計4箇所の各コーナー部の全てを2本の取付部材103に対して取付ける(固定する)必要はない。
B:挿入係止部材の回動軸心
C:クランプ具
1 〜D5 :ソーラーパネル取付装置
1 〜E5 :挿入係止具
P:ソーラーパネル
Q:傾斜方向
R:横方向(傾斜方向と直交する水平方向)
V:架設台
θ:ソーラーパネルの傾斜角度
1:ソーラーパネルの挿入係止板部
91:発電セル
103:単管状の取付部材
105:アングル状の取付部材

Claims (7)

  1. 架設台を構成していて、ソーラーパネルの傾斜配置方向に沿って所定間隔をおいて水平に架設された単管状の取付部材に対して、厚さ方向の上端部に発電セルが一体に組み込まれた複数枚の方形盤状のソーラーパネルを傾斜方向に沿って取付けるための装置であって、
    前記ソーラーパネルの傾斜配置状態において、当該ソーラーパネルの厚さ方向の下端部における傾斜方向の両端部に、当該傾斜方向と直交する水平方向に沿って設けられた挿入係止板部と、
    前記傾斜方向に沿って隣接する2本の取付部材における前記ソーラーパネルの各コーナー部に対応する部分にクランプされる複数のクランプ具と、
    前記各クランプ具の上面側に一体に取付けられて、前記傾斜方向に沿って隣接する2枚のソーラーパネルのうち斜上側のソーラーパネルの斜下端側及び斜下側のソーラーパネルの斜上端側の各挿入係止板部をそれぞれ挿入係止させるために、各挿入開口が前記傾斜方向に沿って対向配置された一組の挿入係止溝を有する前記クランプ具と同数の挿入係止具と、
    を備え、
    前記傾斜方向に沿って配置される特定のソーラーパネルは、斜上端側の挿入係止板部を、前記取付部材にクランプされたクランプ具の上面側に取付けられた挿入係止具の低い側の挿入係止溝に挿入係止させた後に、当該ソーラーパネルの斜下端側の挿入係止板部を、非クランプ状態の別のクランプ具の上面側に取付けられた挿入係止具の高い側の挿入係止溝に挿入係止させた状態で、当該別のクランプ具を、前記傾斜方向に沿って低い側に隣接して架設させた別の取付部材にクランプさせることで、傾斜方向に沿って隣接する2本の取付部材にソーラーパネルを取付ける構成であることを特徴とするソーラーパネル取付装置。
  2. 前記挿入係止具は、前記クランプ具の上面側に、前記傾斜方向と直交する水平方向に沿った軸心を中心にして回動可能な状態で連結されていることを特徴とする請求項1に記載のソーラーパネル取付装置。
  3. 前記クランプ具の上面側には、前記挿入係止具が一体に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のソーラーパネル取付装置。
  4. 架設台を構成していて、ソーラーパネルの傾斜配置方向に沿って所定間隔をおいて水平に架設された単管状の取付部材に対して、厚さ方向の上端部に発電セルが一体に組み込まれた複数枚の方形盤状のソーラーパネルを傾斜方向に沿って取付けるための装置であって、
    前記ソーラーパネルの傾斜配置状態において、当該ソーラーパネルの厚さ方向の下端部における傾斜方向の両端部に、当該傾斜方向と直交する水平方向に沿って設けられた挿入係止板部と、
    傾斜方向に沿って隣接する2本の前記取付部材における前記ソーラーパネルの各コーナー部に対応する部分に取付けられて、前記傾斜方向に沿って隣接する2枚のソーラーパネルのうち斜上側のソーラーパネルの斜下端側及び斜下側のソーラーパネルの斜上端側の各挿入係止板部をそれぞれ挿入係止させるために、各挿入開口が前記傾斜方向に沿って対向配置された一組の挿入係止溝を有する複数の挿入係止具を備え、
    前記傾斜方向に沿って配置される特定のソーラーパネルは、斜上端側の挿入係止板部を、前記取付部材に取付けられた挿入係止具の低い側の挿入係止溝に挿入係止させた後に、当該ソーラーパネルの斜下端側の挿入係止板部を、非連結状態の別の挿入係止具の高い側の挿入係止溝に挿入係止させた状態で、当該別の挿入係止具を、前記傾斜方向に沿って低い側に隣接して架設させた別の取付部材に連結させることで、傾斜方向に沿って隣接する2本の取付部材にソーラーパネルを取付ける構成であることを特徴とするソーラーパネル取付装置。
  5. 前記挿入係止具には、傾斜配置状態でソーラーパネルの斜上端部及び斜下端部に一体に設けられた各挿入係止板部が、上下両面から締め付けられた状態で挿入係止されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のソーラーパネル取付装置。
  6. 前記挿入係止具は、前記傾斜方向及び当該傾斜方向と直交する水平方向である横方向の双方に沿って隣接する計4枚のソーラーパネルの各コーナー部が交差する部分においては、当該各コーナー部の計4枚の各ソーラーパネルの各挿入係止板部の全てを係止可能なように、前記横方向に沿った必要な長さを有して、当該各コーナー部の交差部に配置されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のソーラーパネル取付装置。
  7. 前記挿入係止具の各挿入係止溝を構成する上板部の裏面には、ソーラーパネルの挿入係止板部を挿入係止させる際に、当該挿入係止板部の上面に軽く喰い込み得る突起を形成することで、ソーラーパネルの発電セルの部分と、地面との間が電気的に導通されて、アース構造になっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のソーラーパネル取付装置。
JP2013158590A 2013-07-31 2013-07-31 ソーラーパネル取付装置 Active JP5395304B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013158590A JP5395304B1 (ja) 2013-07-31 2013-07-31 ソーラーパネル取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013158590A JP5395304B1 (ja) 2013-07-31 2013-07-31 ソーラーパネル取付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5395304B1 true JP5395304B1 (ja) 2014-01-22
JP2015030968A JP2015030968A (ja) 2015-02-16

Family

ID=50112321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013158590A Active JP5395304B1 (ja) 2013-07-31 2013-07-31 ソーラーパネル取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5395304B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106134069A (zh) * 2014-05-12 2016-11-16 光城公司 太阳能光伏模块夹紧系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6214969B2 (ja) * 2013-08-26 2017-10-18 ホリー株式会社 ソーラーパネル用架台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106134069A (zh) * 2014-05-12 2016-11-16 光城公司 太阳能光伏模块夹紧系统
CN106134069B (zh) * 2014-05-12 2018-05-25 光城公司 太阳能光伏模块夹紧系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015030968A (ja) 2015-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5468664B2 (ja) 太陽電池モジュール取付構造及び太陽電池装置
EP2351894A1 (en) Mount for solar cell module, and photovoltaic power generation system using the mount
WO2008133893A1 (en) Transportable electronic sign display system
US9565785B2 (en) Fan securing device and fan assembly having the same
JP2007063836A (ja) リップ溝形鋼およびその連結金具
KR101708472B1 (ko) 태양광 패널 고정구조
JP5395304B1 (ja) ソーラーパネル取付装置
TW201303174A (zh) 螺絲結構
JP6623946B2 (ja) 太陽光発電パネル用固定具
JP2016156236A (ja) ソーラーパネル取付装置
JP2005086393A (ja) 取付装置
CN211524136U (zh) 两对接钢柱的倾斜及偏位对正装置
US20120114499A1 (en) Fan module
JP3179155U (ja) 太陽電池モジュールの固定構造
JP3963803B2 (ja) 免震取付け具及び免震壁構造
JP4526067B2 (ja) キャビネット用取付金具
CN210921840U (zh) 一种便于拆装的支架单元及太阳能板固定架
CN220673690U (zh) 光伏跟踪支架
JP5875774B2 (ja) フェンスパネル取り付け用金具及び取り付け構造並びに取り付け方法
KR20170089643A (ko) 가설 방음벽
JP7256524B2 (ja) 壁つなぎ具、及び、壁つなぎ具を用いた固定構造
CN211323509U (zh) 一种嵌合式桌面支撑脚
JP2023039077A (ja) 連結具及び什器
JP2011015506A (ja) 電気接続箱
KR101437917B1 (ko) 태양광모듈 설치가 가능한 판넬 연결장치

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5395304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250