JP5393563B2 - 変速装置およびポンプ装置および変速装置の使用方法 - Google Patents

変速装置およびポンプ装置および変速装置の使用方法 Download PDF

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本発明は、変速装置および変速装置を備えたポンプ装置および変速装置の使用方法に関する。
従来、図12に示す減速装置120は、原動機121から入力される回転を減速して出力し、ポンプ軸122を回転駆動させるものである。減速装置120は、入力軸123と、入力軸123とポンプ軸122との間に設けられた中間軸124と、複数の歯車減速機構125,126と、通常運転用給油ポンプ127とを有している。
入力軸123は原動機121に接続されている。通常運転用給油ポンプ127は、油溜り128に貯留された潤滑油129を歯車減速機構125,126に供給するものであり、複数の駆動歯車130を介して中間軸124に連動する。
これによると、槽内の水位が上昇して運転開始水位に達すると、原動機121が駆動して入力軸123が回転し、この回転は、入力軸123から中間軸124を経てポンプ軸122に伝達される過程で、歯車減速機構125,126により減速される。これにより、ポンプ軸122が回転し、槽内に溜まった水がポンプ装置によって排水される。
この際、中間軸124が回転することにより、駆動歯車130を介して通常運転用給油ポンプ127が駆動し、油溜り128の潤滑油129が注油管133を流れて歯車減速機構125,126に供給され、歯車減速機構125,126が潤滑される。
尚、上記のような通常運転用給油ポンプ127を備えた減速装置120については下記特許文献1に記載されている。
上記に示した例では、槽内の水位が運転開始水位に達し、ポンプ軸122を回転させてポンプ装置を運転している際に、潤滑油129を歯車減速機構125,126に供給しているが、槽内の水位が運転開始水位に達するより以前の運転準備水位において、ポンプ軸122が停止した状態で、潤滑油129を歯車減速機構125,126に供給して初期潤滑を行なうことがある。
この場合、通常運転用給油ポンプ127とは別に初期潤滑用給油ポンプ131を設ける必要があり、さらに、初期潤滑用給油ポンプ131を駆動させるモータ132等の給油ポンプ専用駆動装置を原動機121とは別に設ける必要があり、また、モータ132に給電するための発電装置も必要となる。
これにより、槽内の水位が運転準備水位に達すると、モータ132の駆動により初期潤滑用給油ポンプ131が駆動し、油溜り128の潤滑油129が歯車減速機構125,126に供給される。
尚、仮に、原動機121の動力で初期潤滑用給油ポンプ131を駆動させると、運転準備段階において、入力軸123が回転してポンプ軸122が回転してしまうので、これを防ぐために、原動機121とは別にモータ132を設ける必要がある。
また、上記のような発電装置を備えた減速装置120については下記特許文献2に記載されている。
特開平11−193799 特開2001−123982
しかしながら上記の従来形式では、初期潤滑用給油ポンプ131を駆動させる専用のモータ132が原動機121とは別に必要となり、さらに、発電装置も必要となるため、コストアップや大型化を招くという問題や省エネルギーが困難であるという問題がある。
本発明は、コスト低減と小型軽量化および省エネルギーを促進することが可能な変速装置およびポンプ装置および変速装置の使用方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、原動機から入力される回転を動力伝達経路上に設けられた歯車変速機構で変速して回転部材へ出力する変速装置であって、
動力伝達経路は駆動伝達経路と従動伝達経路とに分割され、
原動機の回転が、駆動伝達経路に設けられた回転軸に入力され、駆動伝達経路の回転軸を経て従動伝達経路に設けられた回転軸に伝えられて回転部材へ出力され、
駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を断続するクラッチ装置と、従動伝達経路の回転軸の回転を拘束するブレーキ装置とが設けられ、
回転部材を回転させる通常運転行程と、通常運転行程の前の運転準備行程において歯車変速機構に潤滑油を供給する給油ポンプが設けられ、
給油ポンプは駆動伝達経路の回転軸の回転力によって駆動して、クラッチ装置とブレーキ装置とに作動油を供給し、
運転準備行程において、クラッチ装置が駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を遮断するとともに、ブレーキ装置が従動伝達経路の回転軸の回転を拘束し、
通常運転行程において、クラッチ装置が駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を接続するとともに、ブレーキ装置が従動伝達経路の回転軸の回転の拘束を解除するものである。
これによると、運転準備行程において、クラッチ装置により駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達が遮断された状態で、原動機が駆動される。これにより、原動機の回転が駆動伝達経路の回転軸に入力され、駆動伝達経路の回転軸が回転し、この回転軸の回転力によって給油ポンプが駆動し、給油ポンプにより潤滑油が歯車変速機構に供給され、歯車変速機構が潤滑される。この際、駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達が遮断されているので、従動伝達経路の回転軸と回転部材とは停止している。
したがって、従来の初期潤滑用給油ポンプがモータ等の給油ポンプ専用駆動装置を要したのに対して、上記本第1発明では、原動機以外のモータ等の給油ポンプ専用駆動装置が不要になり、また、発電装置も不要となるため、コスト低減と小型化および省エネルギーを促進することが可能となる。
また、上記のような運転準備行程が完了すると、原動機を駆動したままで、クラッチ装置により駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を接続する。これにより、駆動伝達経路の回転軸の回転がクラッチ装置を介して従動伝達経路の回転軸に伝えられ、従動伝達経路の回転軸が回転し、回転部材が回転されて通常運転行程が実施される。このような通常運転行程においても、駆動伝達経路の回転軸の回転力によって給油ポンプが駆動し、給油ポンプにより潤滑油が歯車変速機構に供給され、歯車変速機構が潤滑される。
したがって、従来必要であった初期潤滑用給油ポンプと通常運転用給油ポンプとを一台の給油ポンプで兼用することができる。
また、運転準備行程において、クラッチ装置により駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達が遮断された状態で、原動機が駆動される。これにより、原動機の回転が駆動伝達経路の回転軸に入力され、駆動伝達経路の回転軸が回転し、この回転軸の回転力によって給油ポンプが駆動し、給油ポンプにより潤滑油が歯車変速機構に供給されるとともに作動油がブレーキ装置に供給され、ブレーキ装置が作動して従動伝達経路の回転軸の回転が拘束される。
これにより、回転している駆動伝達経路の回転軸に対して、従動伝達経路の回転軸が確実に回転停止され、従動伝達経路の回転軸の連れ回りを防止することができる。
本第2発明は、クラッチ装置とブレーキ装置とが一体化されて入力側ケース内に設けられ、
歯車変速機構が出力側ケース内に設けられているものである。
本第3発明は、上記第1発明又は第2発明に記載の変速装置を備えたポンプ装置であって、
回転部材はポンプ軸であり、
ポンプ軸は従動伝達経路の回転軸に連結され、
ポンプ軸に羽根車が設けられ、
変速装置は原動機から入力される回転を変速してポンプ軸を回転させるものである。
これによると、槽内の水位が上昇して予め設定された運転準備水位に達すると、駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達が遮断された状態で、原動機が駆動して駆動伝達経路の回転軸を回転させ、この回転軸の回転力によって給油ポンプが駆動し、潤滑油が歯車変速機構に供給される。
上記のような運転準備行程が完了すると、駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達が接続され、ポンプ軸が羽根車と共に回転し、通常運転行程が実施されてポンプ装置による揚水が開始される。この時も、駆動伝達経路の回転軸の回転力によって給油ポンプが駆動し、潤滑油が歯車変速機構に供給される。
本第発明は、原動機から入力される回転を動力伝達経路上に設けられた歯車変速機構で変速して回転部材へ出力する変速装置の動力伝達経路が駆動伝達経路と従動伝達経路とに分割され、
原動機の回転が、駆動伝達経路に設けられた回転軸に入力され、駆動伝達経路の回転軸を経て従動伝達経路に設けられた回転軸に伝えられて回転部材へ出力され、
駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を断続するクラッチ装置が設けられ、
回転部材を回転させる通常運転行程と、通常運転行程の前の運転準備行程とにおいて歯車変速機構に潤滑油を供給する給油ポンプが設けられ、
給油ポンプは駆動伝達経路の回転軸の回転力によって駆動してクラッチ装置に作動油を供給する変速装置の使用方法であって、
運転準備行程において、駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を遮断し、この状態で、原動機により駆動伝達経路の回転軸を回転させて給油ポンプを駆動させることにより、潤滑油を歯車変速機構に供給し、
運転準備行程完了後に、駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を接続するものである。
以上のように本発明では、コスト低減と小型化および省エネルギーを促進することができる。
本発明の第1の実施の形態における減速装置を備えたポンプ装置の図である。 同、減速装置の断面図である。 同、減速装置の一部拡大断面図である。 同、減速装置の一部拡大断面図である。 同、減速装置のスリーブ取付部分の拡大断面図である。 同、減速装置のピストン収容部材の断面図である。 同、減速装置の油通路の図である。 同、減速装置の側面図である。 図8におけるX−X矢視図である。 同、減速装置の使用方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における減速装置の図である。 従来のポンプ装置に設けられた減速装置の図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、第1の実施の形態について、図1〜図10を参照して説明する。
図1に示すように、1は立軸ポンプ装置であり、ポンプケーシング2の下端部に吸込口3が形成され、上部に吐出口7が形成されている。ポンプケーシング2内には回転自在なポンプ軸4(回転部材の一例)が挿通されており、ポンプ軸4に羽根車5が設けられている。立軸ポンプ1は槽6内に流入した雨水等の水8を排水するものであり、羽根車5よりも低位置に運転準備水位Aが設定され、運転準備水位Aよりも上位で且つ羽根車5が水没する位置に運転開始水位Bが設定されている。
ポンプ軸4はエンジンから成る原動機11によって回転される。また、ポンプケーシング2の上方には、架台9を介して、減速装置10(変速装置の一例)が設けられている。
以下、減速装置10の構成について説明する。
減速装置10は、原動機11から入力される回転を減速(変速)してポンプ軸4に出力するものであり、図2に示すように、原動機11からポンプ軸4への動力伝達経路12上に、入力軸13と歯車減速機構14(歯車変速機構の一例)と出力軸15とを有している。入力軸13は、原動機11によって回転駆動される駆動側入力軸17と、駆動側入力軸17によって回転駆動される従動側入力軸18とに二分割されている。尚、駆動側入力軸17は軸継手19等を介して原動機11の回転軸に接続されている。
また、動力伝達経路12は駆動伝達経路20と従動伝達経路21とに二分割されている。駆動側入力軸17は駆動伝達経路20に設けられ、従動側入力軸18と歯車減速機構14と出力軸15とは従動伝達経路21に設けられている。
歯車減速機構14は、従動側入力軸18の他端に設けられた第1の歯車23と、出力軸15に設けられ且つ第1の歯車23に歯合する第2の歯車24とを有している。原動機11の回転は、駆動側入力軸17(駆動伝達経路20に設けられた回転軸の一例)に入力され、駆動側入力軸17から従動側入力軸18(従動伝達経路21に設けられた回転軸の一例)と歯車減速機構14と出力軸15とに伝えられてポンプ軸4に出力される。
歯車減速機構14と出力軸15とは出力側ケース25内に設けられ、出力軸15は上下一対の軸受け26,27によって回転自在に保持されている。出力軸15(従動伝達経路21に設けられた回転軸の一例)の下端部は継手28を介してポンプ軸4の上端部に接続されている。また、出力側ケース25は、架台9に据付けられている。
減速装置10には、駆動伝達経路20から従動伝達経路21への回転力すなわち駆動側入力軸17から従動側入力軸18への回転力の伝達を断続する油圧多板式のクラッチ装置31(断続手段の一例)と、従動側入力軸18の回転を拘束する油圧多板式のブレーキ装置32とが設けられている。
クラッチ装置31とブレーキ装置32とは、一体化されており、出力側ケース25とは別の入力側ケース33内に収容されている。また、駆動側および従動側入力軸17,18は入力側ケース33内で回転自在に保持されている。
図2〜図4に示すように、入力側ケース33は、円筒状の軸受ハウジング34と、円筒状のカバー部材35とに分割されている。軸受ハウジング34は、内部に一対の軸受け36,37を収容しており、出力側ケース25とカバー部材35との間に介在され、複数のボルト38によって出力側ケース25に着脱自在に取付けられている。また、カバー部材35は、複数のボルト39によって、軸受ハウジング34に着脱自在に取付けられている。
また、従動側入力軸18は、軸受ハウジング34に挿通され、両軸受け36,37によって回転自在に保持されている。図5に示すように、両軸受け36,37間には、円筒状のスリーブ40と、スリーブ40よりも軸方向の長さが短い円環状のスペーサ41とが設けられている。従動側入力軸18はスリーブ40とスペーサ41とに挿通されている。また、従動側入力軸18には軸受用ナット42が螺合され、軸受用ナット42が締め込まれることにより、軸方向において、一方の軸受け36が他方の軸受け37に向って押圧され、第1の歯車23と軸受用ナット42との間に軸受け36,37とスリーブ40とスペーサ41とが挟まれている。
尚、軸受け36の内輪と軸受け37の内輪との間の距離はスペーサ41の長さにより規制されるため、スペーサ41の長さを調節することによって、軸受け36,37の調心角を調整することができる。
図2,図3に示すように、駆動側入力軸17は一対の軸受け44,45によって回転自在に保持されている。このうち、一方の軸受け44はカバー部材35に設けられ、カバー部材35には円環状の軸受ハウジング46が取り付けられている。
図3,図4に示すように、クラッチ装置31は、駆動側入力軸17に設けられた円環状のクラッチハブ49と、従動側入力軸18と共に回転し且つクラッチハブ49の径方向外側に対向するクラッチドラム50と、クラッチハブ49の外面側に設けられて軸方向へ摺動可能な複数のクラッチインナープレート51と、クラッチドラム50の内面側に設けられて軸方向へ摺動可能な複数のクラッチアウタープレート52と、クラッチインナープレート51とクラッチアウタープレート52を軸方向へ押圧して互いに摩擦係合させるクラッチピストン53と、クラッチ遮断用ばね72とを有している。尚、クラッチインナープレート51とクラッチアウタープレート52とは軸方向において交互に配置されている。
ブレーキ装置32は、軸受ハウジング34に固定された円環状のブレーキハブ55と、従動側入力軸18と共に回転し且つブレーキハブ55の径方向外側に対向するブレーキドラム56と、ブレーキハブ55の外面側に設けられて軸方向へ摺動可能な複数のブレーキインナープレート57と、ブレーキドラム56の内面側に設けられて軸方向へ摺動可能な複数のブレーキアウタープレート58と、ブレーキインナープレート57とブレーキアウタープレート58を軸方向へ押圧して互いに摩擦係合させるブレーキピストン59と、ブレーキ解除用ばね73とを有している。尚、ブレーキインナープレート57とブレーキアウタープレート58とは軸方向において交互に配置されている。
また、従動側入力軸18の一端部にはピストン収容部材60が設けられ、ピストン収容部材60には、クラッチピストン53を収容するクラッチピストン収容部61とブレーキピストン59を収容するブレーキピストン収容部62とが設けられている。
図6に示すように、ピストン収容部材60は、従動側入力軸18が挿入される円筒状の中央筒状部65と、中央筒状部65の外周面から径方向外側に向って設けられた仕切壁部66と、仕切壁部66の外周部から軸方向両側に突出する円筒状の外周筒状部67とを有している。中央筒状部65は、円形状の挿入孔68と、挿入孔68の奥端に形成された底部69とを有している。図4に示すように、従動側入力軸18の一端部は、挿入孔68に挿入され、スプライン嵌合により回転方向において連結されている。また、ピストン収容部材60はボルト70によって従動側入力軸18に一体的に連結されている。尚、底部69は、従動側入力軸18の中央筒状部65への挿入量Gを規制する挿入量規制部の一例である。
クラッチピストン収容部61は、軸方向における仕切壁部66の一方に、中央筒状部65の外周面と外周筒状部67の内周面と仕切壁部66とで囲まれて形成されている。ブレーキピストン収容部62は、軸方向における仕切壁部66の他方に、中央筒状部65の外周面と外周筒状部67の内周面と仕切壁部66とで囲まれて形成されている。
図3に示すように、クラッチピストン53は、クラッチピストン収容部61に収納された円環状の部材であり、軸方向へ移動自在で、作動潤滑油76の油圧によってクラッチピストン収容部61から突出する接続方向Cへ移動し、クラッチ遮断用ばね72の付勢力によってクラッチピストン収容部61へ退入する遮断方向Dへ移動する。
ブレーキピストン59は、ブレーキピストン収容部62に収納された円環状の部材であり、軸方向へ移動自在で、作動潤滑油76の油圧によってブレーキピストン収容部62から突出する制動方向Eへ移動し、ブレーキ解除用ばね73の付勢力によってブレーキピストン収容部62へ退入する制動解除方向Fへ移動する。
クラッチドラム50は外周筒状部67の軸方向一端部から連続して一体に形成されている。また、ブレーキドラム56は外周筒状部67の軸方向他端部から連続して一体に形成されている。
図3,図6に示すように、中央筒状部65には、駆動側入力軸17の他端部を相対回転自在に支持する円筒状の支持部74が設けられている。駆動側入力軸17の他端部は支持部74内に挿入され、他方の軸受け45は支持部74の内周面と駆動側入力軸17の外周面との間に配置されている。
図2に示すように、出力側ケース25内の下部には、作動潤滑油76を貯留する油貯留部77が形成されている。入力側ケース33のカバー部材35には給油ポンプ78が設けられている。この給油ポンプ78は、油貯留部77の作動潤滑油76を、軸受け26,36,37,44,45と、歯車減速機構14と、クラッチインナーおよびアウタープレート51,52と、ブレーキインナーおよびアウタープレート57,58と、クラッチピストン収容部61と、ブレーキピストン収容部62とに供給するものである。尚、軸受け26,36,37,44,45と歯車減速機構14とクラッチインナーおよびアウタープレート51,52とブレーキインナーおよびアウタープレート57,58とは潤滑必要部位の一例である。
図2,図3に示すように、給油ポンプ78は、連動装置79を介して駆動側入力軸17に連動しており、駆動側入力軸17の回転力によって駆動する。連動装置79は、駆動側入力軸17に設けられた駆動歯車80と、給油ポンプ78の駆動軸に設けられて駆動歯車80に歯合する従動歯車81とを有している。
尚、上記のように構成された連動装置79の代わりに、駆動側入力軸17と給油ポンプ78の駆動軸とにそれぞれスプロケットを設け、両スプロケット間にチェーンを掛けて駆動するように構成された連動装置79であってもよい。また、スプロケットとチェーンの代わりに、プーリーとベルトを用いてもよい。
図7〜図9に示すように、軸受け26,36,37,44,45と歯車減速機構14とクラッチ装置31とブレーキ装置32とは油通路82を介して油貯留部77に連通している。
油通路82は、油貯留部77と給油ポンプ78の吸込口との間に接続される吸込側管路83と、給油ポンプ78の吐出口に接続された吐出側管路84と、吐出側管路84に接続された複数の枝管路84a〜84dと、複数の油路86〜89とを有している。
図4に示すように第1の枝管路84aは第1の油路86に接続され、図3に示すように第2の枝管路84bは第2の油路87に接続され、図2に示すように第3の枝管路84cは軸受け26に連通し、図7に示すように第4の枝管路84dは電磁切換弁90と管路91,92とを介して第3および第4の油路88,89に接続されている。
図4に示すように、第1の油路86は、作動潤滑油76を軸受け36,37と歯車減速機構14とに供給する通路であり、軸受ハウジング34に形成された油路86aと、油路86aから軸受け36,37に連通する油路86bと、軸受ハウジング34の内周面に全周にわたり形成された外側油溝86cと、スリーブ40に形成された複数の油孔86dと、スリーブ40の内周面に形成された内側油溝86eと、従動側入力軸18内を通って第1の歯車23に連通する油路86fとを有している。
第1の枝管路84aは油路86aに接続され、油路86aは外側油溝86cに連通している。各油孔86dの外端は外側油溝86cに開口し、油孔86dの内端は内側油溝86eに開口している。また、油路86fの一端は内側油溝86eに開口し他端は第1の歯車23の表面に開口している。
図3に示すように、第2の油路87は、作動潤滑油76を軸受け44,45とクラッチインナーおよびアウタープレート51,52とブレーキインナーおよびアウタープレート57,58とに供給する通路であり、軸受ハウジング46に形成された油路87aと、駆動側入力軸17の外周に全周にわたり形成された油溝87bと、駆動側入力軸17内に形成された油路87cと、駆動側入力軸17と中央筒状部65との間に形成された空間87dと、支持部74に形成された複数の油孔87eと、中央筒状部65の底部69に形成された油路87fと、底部69に形成された凹部87gと、従動側入力軸18内に形成された油路87hと、軸受ハウジング46に油路87aから分岐して形成された油路87iとを有している。
第2の枝管路84bは油路87aに接続され、油路87aは油溝87bに連通している。油路87cの一端は油溝87bに開口し他端は空間87dに開口している。他方の軸受け45は空間87dに面している。油孔87eの内端は空間87dに開口し外端はクラッチインナーおよびアウタープレート51,52側に開口している。油路87fの一端は空間87dに開口し他端は凹部87gに開口している。油路87hの一端は凹部87gに開口し他端はブレーキインナーおよびアウタープレート57,58側に開口している。油路87iの一端は油路87aに開口し、他端は軸受け44に開口している。
図4に示すように、第3の油路88は、作動潤滑油76をクラッチピストン収容部61に供給する通路であり、軸受ハウジング34に形成された油路88aと、軸受ハウジング34の内周面に全周にわたり形成された外側油溝88bと、スリーブ40に形成された複数の油孔88cと、スリーブ40の内周面に形成された内側油溝88dと、従動側入力軸18内に形成された油路88eと、従動側入力軸18の外周面に全周にわたり形成された軸油溝88fと、中央筒状部65に形成された複数の油路88gとを有している。
油路88aは外側油溝88bに連通している。各油孔88cの外端は外側油溝88bに開口し、油孔88cの内端は内側油溝88dに開口している。油路88eの一端は内側油溝88dに開口し他端は軸油溝88fに開口している。油路88gの一端は軸油溝88fに開口し他端はクラッチピストン収容部61に開口している。
第4の油路89は、作動潤滑油76をブレーキピストン収容部62に供給する通路であり、軸受ハウジング34に形成された油路89aと、軸受ハウジング34の内周面に全周にわたり形成された外側油溝89bと、スリーブ40に形成された複数の油孔89cと、スリーブ40の内周面に形成された内側油溝89dと、従動側入力軸18内に形成された油路89eと、従動側入力軸18の外周面に全周にわたり形成された軸油溝89fと、中央筒状部65から仕切壁部66に形成された複数の油路89gとを有している。
油路89aは外側油溝89bに連通している。各油孔89cの外端は外側油溝89bに開口し、油孔89cの内端は内側油溝89dに開口している。油路89eの一端は内側油溝89dに開口し他端は軸油溝89fに開口している。油路89gの一端は軸油溝89fに開口し他端はブレーキピストン収容部62に開口している。
図7に示すように、電磁切換弁90はクラッチ装置31の作動とブレーキ装置32の作動とを切換えるものであり、クラッチ用管路91が電磁切換弁90と第3の油路88の油路88aとの間に接続され、ブレーキ用管路92が電磁切換弁90と第4の油路89の油路89aとの間に接続されている。また、電磁切換弁90には、クラッチおよびブレーキピストン収容部61,62から排出される作動潤滑油76を油貯留部77に戻す戻り用管路93が接続されている。
尚、図2に示すように、駆動側入力軸17には、クラッチ装置31とブレーキ装置32と給油ポンプ78と作動潤滑油76とを冷却する冷却ファン95が設けられている。また、入力側ケース33のカバー部材35には、カバー部材35内の下部に溜まった作動潤滑油76を出力側ケース25内の油貯留部77へ返送する返油管96が設けられている。尚、返油管96の先端部は出力側ケース25に挿脱自在である。
以下、上記構成における作用を説明する。
(1)図1に示すように、槽6内の水位が運転準備水位Aよりも低い場合、原動機11が停止しているとともに、図7に示すように、電磁切換弁90が中立位置PNに切換えられており、駆動側入力軸17と給油ポンプ78とが停止している。
これにより、クラッチピストン53がクラッチ遮断用ばね72の付勢力によって遮断方向Dへ移動してクラッチピストン収容部61内に退入し、クラッチインナープレート51とクラッチアウタープレート52とが互いに離間して、クラッチ装置31が遮断されるとともに、クラッチピストン収容部61内の作動潤滑油76が、第3の油路88とクラッチ用管路91と戻り用管路93とを流れて油貯留部77に戻される。
また、ブレーキピストン59がブレーキ解除用ばね73の付勢力によって制動解除方向Fへ移動してブレーキピストン収容部62内に退入し、ブレーキインナープレート57とブレーキアウタープレート58とが互いに離間して、ブレーキ装置32による制動が解除されるとともに、ブレーキピストン収容部62内の作動潤滑油76が、第4の油路89とブレーキ用管路92と戻り用管路93とを流れて油貯留部77に戻される。
(2)図10のフローチャートに示すように、降雨等により槽6内の水位が上昇して運転準備水位A(図1の実線参照)に達すると(S−1)、原動機11が駆動されるとともに電磁切換弁90が中立位置PNから一方の切換位置P1に切換えられて(S−2)、運転準備行程が実施される。これにより、駆動側入力軸17が回転し(S−3)、この回転力が連動装置79を介して給油ポンプ78に伝えられ、給油ポンプ78が駆動される(S−4)。
これにより、油貯留部77に貯留された作動潤滑油76が吸込側管路83と吐出側管路84と各枝管路84a〜84dとを流れる。この際、第1の枝管路84a内を流れる作動潤滑油76は第1の油路86(図4参照)を通って両軸受け36,37と第1の歯車23とに供給され、第2の枝管路84b内を流れる作動潤滑油76は第2の油路87(図3参照)を通って軸受け44,45とクラッチインナーおよびアウタープレート51,52とブレーキインナーおよびアウタープレート57,58とに供給され、第3の枝管路84c内を流れる作動潤滑油76は軸受け26に供給される(S−5)。
この際、第4の枝管路84d内の作動潤滑油76はブレーキ用管路92を通って第4の油路89(図4参照)を流れブレーキ用ピストン収容部62に供給され、これにより、ブレーキ用ピストン59が制動方向Eへ移動してブレーキ用ピストン収容部62から突出し、ブレーキインナープレート57とブレーキアウタープレート58とが制動方向Eへ押し付けられて互いに圧接し、上記プレート57,58を介してピストン収容部材60とブレーキハブ55とが接続されて、従動側入力軸18の回転が拘束される。
また、クラッチ用ピストン53はクラッチ遮断用ばね72の付勢力によって遮断方向Dへ移動してクラッチピストン収容部61内に退入し、クラッチインナープレート51とクラッチアウタープレート52とが互いに離間して、クラッチ装置31が遮断されるとともに、クラッチピストン収容部61内の作動潤滑油76が第3の油路88(図4参照)とクラッチ用管路91と戻り用管路93とを流れて油貯留部77に戻される(S−6)。これにより、駆動側入力軸17から従動側入力軸18への回転力の伝達が遮断され、駆動側入力軸17が回転して給油ポンプ78が駆動しているのに対し、従動側入力軸18と出力軸15とポンプ軸4とが停止している。
この際、ブレーキ装置32で従動側入力軸18を拘束しているため、従動側入力軸18が確実に回転停止し、従動側入力軸18が駆動側入力軸17と共に連れ回りするのを防止することができ、ポンプ軸4の回転が防止される(S−7)。
尚、仮に、上記のような運転準備行程において、従動側入力軸18が連れ回りしてしまうと、これに連動してポンプ軸4も回転し、ポンプ軸4用の軸受け98(図1参照)が、水中ではなく気中に露出した状態で、回転しているポンプ軸4を支持するため、ポンプ軸4用の軸受け98が損傷する虞がある。
(3)その後、槽6内の水位がさらに上昇して運転開始水位B(図1の仮想線参照)に達すると(S−8)、電磁切換弁90が一方の切換位置P1から他方の切換位置P2に切換えられて、通常運転行程が実施される。これにより、引き続き、原動機11の動力により駆動側入力軸17が回転して給油ポンプ78が駆動された状態で、ブレーキピストン59はブレーキ解除用ばね73の付勢力によって制動解除方向Fへ移動してブレーキピストン収容部62内に退入し(図4参照)、ブレーキインナープレート57とブレーキアウタープレート58とが互いに離間して、ブレーキ装置32による制動が解除されるとともに、ブレーキピストン収容部62内の作動潤滑油76が第4の油路89(図4参照)とブレーキ用管路92と戻り用管路93とを流れて油貯留部77に戻される。これにより、従動側入力軸18の拘束が解除される(S−9,10)。
また、第4の枝管路84d内の作動潤滑油76がクラッチ用管路91を通って第3の油路88(図4参照)を流れクラッチピストン収容部61に供給され、これにより、クラッチピストン53が接続方向Cへ移動してクラッチピストン収容部61から突出し、クラッチインナープレート51とクラッチアウタープレート52とが接続方向Cへ押し付けられて互いに圧接し、上記各プレート51,52を介してピストン収容部材60とクラッチハブ49とが接続される。これにより、クラッチ装置31を介して駆動側入力軸17と従動側入力軸18とが接続される。
これにより、駆動側入力軸17の回転が、従動側入力軸18に伝えられ、さらに、歯車減速機構14で減速されて出力軸15に伝達され、出力軸15からポンプ軸4に伝わって、ポンプ軸4と共に羽根車5が回転し、槽6内の水8が吸込口3から吸い込まれて排水される(S−11)。
このような通常運転行程においても、上記(2)で説明した運転準備行程と同様に、給油ポンプ78により作動潤滑油76が軸受け26,36,37,44,45と第1の歯車23とクラッチインナーおよびアウタープレート51,52とブレーキインナーおよびアウタープレート57,58とに供給され、潤滑される。これにより、従来必要であった初期潤滑用給油ポンプと通常運転潤滑用給油ポンプとを一台の給油ポンプ78で兼用することができるため、ポンプの個数を減らすことができる。また、クラッチ装置31の作動とブレーキ装置32の作動とが一台の給油ポンプ78で行えるため、ポンプの個数をさらに減らすことができ、より一段とコスト低減および小型軽量化を促進することができる。
さらに、従来の初期潤滑用給油ポンプがモータ等の給油ポンプ専用駆動装置を要したのに対して、本第1の実施の形態では、給油ポンプ78は原動機11の動力で駆動するため、原動機11以外のモータ等の給油ポンプ専用駆動装置が不要になり、また、発電装置も不要となる。このようなことから、コスト低減と小型軽量化に加えて省エネルギーを促進することができる。
また、図4に示すボルト38を外して入力側ケース33(軸受ハウジング34とカバー部材35)を出力側ケース25から取り外すことにより、入力側ケース33と共に駆動側および従動側入力軸17,18とクラッチ装置31とブレーキ装置32と第1の歯車23とをまとめて取り外すことができる。
これにより、例えば、ブレーキ装置32を備えていない構造の減速装置或はクラッチ装置31とブレーキ装置32とを備えていない構造の減速装置を用いる場合、出力側ケース25と出力軸15と第2の歯車24とを共通部品として使用することができる。
また、図6に示すように、クラッチピストン53を収容するクラッチピストン収容部61とブレーキピストン59を収容するブレーキピストン収容部62とが一個の共通のピストン収容部材60に形成されているため、クラッチ装置31専用のピストン収容部材とブレーキ装置32専用のピストン収容部材とを個別に設ける場合と比べて、部品点数を減らすことができる。また、クラッチ装置31とブレーキ装置32とが一体化されるため、クラッチ装置31とブレーキ装置32とが占める取付けスペースを縮小することができ、減速装置10を小型軽量化することができる。
また、図3に示すように、駆動側入力軸17の他端は軸受け45と支持部74とを介してピストン収容部材60で支えられ、ピストン収容部材60は従動側入力軸18に設けられているため、駆動側入力軸17の軸心が従動側入力軸18の軸心に対して径方向にずれるのを防止することができる。
また、減速装置10を組み立てる際に、図6に示すように、従動側入力軸18の一端部をピストン収容部材60の中央筒状部65の挿入孔68へ挿入するとき、従動側入力軸18の一端部が中央筒状部65の底部69に当接するため、従動側入力軸18の中央筒状部65への挿入量Gが正規の挿入量に規制され、これにより、従動側入力軸18の位置決めが容易に行える。
(第2の実施の形態)
先述した第1の実施の形態では、図2に示すように、入力軸13と出力軸15とが直交する方向に配置されているが、次に説明する第2の実施の形態では、図11に示すように、入力軸13と出力軸15とが平行に配置されている。
入力軸13は平行に配置された駆動側入力軸17と従動側入力軸18とに分割されており、駆動側入力軸17と従動側入力軸18とは第1の歯車減速機構14を介して連動連結され、従動側入力軸18と出力軸15とは第2の歯車減速機構101を介して連動連結されている。
第1の歯車減速機構14は互いに歯合する歯車23,24からなり、一方の歯車23は駆動側入力軸17に一体に設けられ、他方の歯車24はクラッチ装置102(断続手段の一例)を介して従動側入力軸18に設けられている。このクラッチ装置102によって、他方の歯車24と従動側入力軸18とが接続・遮断される。
また、第2の歯車減速機構101は互いに歯合する歯車103,104からなり、一方の歯車103は従動側入力軸18に一体に設けられ、他方の歯車104は出力軸15に一体に設けられている。駆動伝達経路20は駆動側入力軸17から他方の歯車24に至る経路であり、従動伝達経路21は従動側入力軸18から第2の歯車減速機構101を経て出力軸15に至る経路である。入力軸13の駆動側入力軸17と第1の歯車減速機構14とは駆動伝達経路20に設けられ、入力軸13の従動側入力軸18と出力軸15と第2の歯車減速機構101とポンプ軸4とは従動伝達経路21に設けられている。
また、従動側入力軸18の回転を拘束するディスクブレーキ装置105と、駆動側入力軸17の回転力によって駆動する給油ポンプ78とが備えられている。給油ポンプ78によって、作動潤滑油76が各軸受けと歯車減速機構14,101とクラッチ装置102とディスクブレーキ装置105とに供給される。これによると、第1の実施の形態と同様の作用・効果が得られる。
上記第2の実施の形態では、駆動側入力軸17の回転力によって駆動する給油ポンプ78を一台設けているが、このような給油ポンプ78を二台設け、一方の給油ポンプ78を初期潤滑用として運転準備行程で使用し、他方の給油ポンプ78を通常運転用として通常運転行程で使用してもよい。また、一方の給油ポンプ78を潤滑油供給用とし、他方の給油ポンプ78を油圧供給用としてもよく、或は、一方の給油ポンプ78を常用とし、他方の給油ポンプ78を予備用としてもよい。このような場合においても、両給油ポンプ78は原動機11の動力で駆動するため、原動機11以外のモータ等の給油ポンプ専用駆動装置が不要になり、また、発電装置も不要となる。
上記各実施の形態では、ブレーキ装置32,105で従動側入力軸18の回転を拘束しているが、出力軸15の回転を拘束してもよい。
上記各実施の形態では、変速装置の一例として、入力側の回転速度を減速して出力する減速装置10を挙げたが、入力側の回転速度を増速して出力する増速装置であってもよい。
上記各実施の形態では、減速装置10を回転部材の一例であるポンプ軸4に接続したが、ポンプ軸4に限定されるものではなく、例えば、弁装置の弁棒やスクリュープレス機器又はアースオーガのスクリュー軸等、各種工作機器や作業機器の回転軸等に接続してもよい。
1 ポンプ装置
4 ポンプ軸(回転部材)
5 羽根車
10 減速装置(変速装置)
11 原動機
12 動力伝達経路
14,101 歯車減速機構(歯車変速機構)
15 出力軸(従動伝達経路に設けられた回転軸)
17 駆動側入力軸(駆動伝達経路に設けられた回転軸)
18 従動側入力軸(従動伝達経路に設けられた回転軸)
20 駆動伝達経路
21 従動伝達経路
31,102 クラッチ装置(断続手段)
32,105 ブレーキ装置
76 作動潤滑油
78 給油ポンプ

Claims (4)

  1. 原動機から入力される回転を動力伝達経路上に設けられた歯車変速機構で変速して回転部材へ出力する変速装置であって、
    動力伝達経路は駆動伝達経路と従動伝達経路とに分割され、
    原動機の回転が、駆動伝達経路に設けられた回転軸に入力され、駆動伝達経路の回転軸を経て従動伝達経路に設けられた回転軸に伝えられて回転部材へ出力され、
    駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を断続するクラッチ装置と、従動伝達経路の回転軸の回転を拘束するブレーキ装置とが設けられ、
    回転部材を回転させる通常運転行程と、通常運転行程の前の運転準備行程において歯車変速機構に潤滑油を供給する給油ポンプが設けられ、
    給油ポンプは駆動伝達経路の回転軸の回転力によって駆動して、クラッチ装置とブレーキ装置とに作動油を供給し、
    運転準備行程において、クラッチ装置が駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を遮断するとともに、ブレーキ装置が従動伝達経路の回転軸の回転を拘束し、
    通常運転行程において、クラッチ装置が駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を接続するとともに、ブレーキ装置が従動伝達経路の回転軸の回転の拘束を解除することを特徴とする変速装置。
  2. クラッチ装置とブレーキ装置とが一体化されて入力側ケース内に設けられ、
    歯車変速機構が出力側ケース内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の変速装置。
  3. 上記請求項1又は請求項2に記載の変速装置を備えたポンプ装置であって、
    回転部材はポンプ軸であり、
    ポンプ軸は従動伝達経路の回転軸に連結され、
    ポンプ軸に羽根車が設けられ、
    変速装置は原動機から入力される回転を変速してポンプ軸を回転させることを特徴とするポンプ装置。
  4. 原動機から入力される回転を動力伝達経路上に設けられた歯車変速機構で変速して回転部材へ出力する変速装置の動力伝達経路が駆動伝達経路と従動伝達経路とに分割され、
    原動機の回転が、駆動伝達経路に設けられた回転軸に入力され、駆動伝達経路の回転軸を経て従動伝達経路に設けられた回転軸に伝えられて回転部材へ出力され、
    駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を断続するクラッチ装置が設けられ、
    回転部材を回転させる通常運転行程と、通常運転行程の前の運転準備行程とにおいて歯車変速機構に潤滑油を供給する給油ポンプが設けられ、
    給油ポンプは駆動伝達経路の回転軸の回転力によって駆動してクラッチ装置に作動油を供給する変速装置の使用方法であって、
    運転準備行程において、駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を遮断し、この状態で、原動機により駆動伝達経路の回転軸を回転させて給油ポンプを駆動させることにより、潤滑油を歯車変速機構に供給し、
    運転準備行程完了後に、駆動伝達経路から従動伝達経路への回転力の伝達を接続することを特徴とする変速装置の使用方法。
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