JP5392350B2 - 水処理用粒状抗菌剤 - Google Patents

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Description

本発明は、溶解度を調整した特定の成分からなる抗菌ガラスを、特定の形状に調整した、通水性に優れ、持続期間が簡単に判定できる水処理用粒状抗菌剤に関する。本発明の水処理用粒状抗菌剤は通水性と抗菌効果の発現性に優れており、抗菌化したい水を通水するか、抗菌化したい水中に浸漬することで、水中に含まれる細菌数を効率よく減少する効果を発現する。また、水処理用粒状抗菌剤自体が溶解し減量することで抗菌効果の持続期間が誰にでも容易にわかる。本発明の水処理用粒状抗菌剤は、洗濯用水の抗菌処理に特に好ましく用いることができる。
従来から無機系の抗菌剤として、銀や銅等の抗菌性金属をアパタイト、ゼオライト、ガラス、リン酸ジルコニウム、シリカゲル等に担持させたものが知られている。これらは有機系の抗菌剤と比較して、安全性が高いうえ、揮発及び分解しないため抗菌効果の持続性が長く、しかも耐熱性にすぐれる特徴を有している。そのため、これらの抗菌剤と各種高分子化合物とを混合して得られた抗菌性樹脂組成物を用いて繊維状、フィルム状又は各種成形体等に加工した抗菌加工製品として、各種用途に用いられている。
なかでも、銀、銅および亜鉛等の抗菌性金属を含有するガラス質抗菌剤すなわち抗菌ガラスは、ガラスの粒度、屈折率及び抗菌性金属の溶出性等を目的に応じて容易に制御することができる特性を活かし、各種用途の抗菌性樹脂組成物中に配合され、利用されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
また、水処理用のガラス質抗菌剤として、クーリングタワー、貯水槽、プール、ソーラーシステム、灌漑用水などに発生するスライムや藻類などの水棲細菌の発生防止に用いる12メッシュ(目開き1.68mm)パスの微粒子(例えば特許文献4参照)、水処理施設、畜産施設、食品工場、建材に塗装する塗料ないしライニング材やエアコン等の樹脂成形体等の補強用充填材として用いることにより当該箇所における細菌、カビ、藻類の発生及び繁殖を有効に防止する抗菌性を有するフレーク状ガラス(例えば特許文献5参照)、超音波加湿器に使用するタンク内の水中に増殖する細菌、糸状菌、酵母および藻類等の微生物の殺滅および増殖の抑制を目的とし、水タンク内の水中に保持使用するビーズ状、又は一定の形態にした、一価の銀イオンを均質に含有せしめたホウ酸塩系あるいはリン酸塩系水溶解性銀ガラス(例えば特許文献6参照)、風呂水の浄化装置の風呂水が給水系あるいは循環系中に設置されたカラムを通過する際のカラムに充填された粒径1〜50mmであるガラス粒子(例えば特許文献7参照)、飲食店や各家庭等において、脱臭、消毒された飲料水等を得るためのカ−トリッジフィルタに収納した0.005〜50mg/g/Hrの溶解速度を持つ銀イオン含有溶解性ガラス粉末(例えば特許文献8参照)などが提案されている。
さらに、洗濯用の抗菌剤としては、衣類などの洗濯物の異臭の発生を抑制するために、洗濯槽へ給水する洗濯水に抗菌剤を接触させることにより、洗濯槽内に例えば銀イオン系の抗菌成分を供給する方法(例えば特許文献9参照)、被抗菌物の洗濯中あるいは洗濯後に、銀イオンによって抗菌処理を施すための抗菌性ガラスであることを特徴とし最大径(t1)を1〜50mmの範囲内の値とするとともに、銀イオンの溶出量を0.5〜100mg/(g・24Hrs)の範囲内の値とすることを特徴とする抗菌性ガラス(例えば特許文献10参照)が知られている。しかし、この抗菌ガラスには変色の問題があり、特許文献10には、その対策として非視認箇所に用いたり、着色付きの被覆材を施したりすることの示唆があった。見えないように設置された場合、一般消費者が抗菌剤の持続期間(寿命)を知ることは困難であるし、見えるように設置された場合でも、手分量や目視などの簡単な方法で抗菌剤の持続期間を知ることができるためには、抗菌剤自体が適切な外観上の変化を示すことが必要であるが、一般消費者が簡単な方法で持続期間(寿命)を知ることを意図したものはこれまでになかった。
これら銀イオンを溶出することにより抗菌性ガラスとして用いることのできる銀ガラスの製造方法としては、平均粒径を0.1μm〜10mmとする粒子状ガラスの製造方法(例えば特許文献11参照)やアルカリ金属の硼酸塩を原料に使用する銀イオン含有ガラスの製造方法(例えば特許文献11参照)などがあるが、やはり、簡単な方法で持続期間(寿命)を知ることを意図したものではなかった。
水処理の目的で用いる場合に、一般的に粉末状抗菌剤を使用すると、水が濁る問題があるうえ、回収ができないなどの問題があるので、水処理用抗菌剤としては粒状品が好ましい。しかし、一般的な従来技術による製造方法で得られる銀ガラスは、カレット状(破砕状ガラス)かフレーク状であり、粒度や形状が均一でないことにより、袋に分包して使用する際の充填性や加工時および使用時に鋭角部による切傷などの危険性や破袋、さらには充填密度があがることで目詰まりしやすくなり通水性が低下するなど、実用的には改善の余地が残されるものである。一方、ガラスビーズのようにガラスを熔融成形することで一定の形状にすることも可能であるが、成形加工には高いコストがかかるうえ、成形が可能なガラス組成に制限があるため、適正な溶解性を有するガラス組成で均一な成形物を得ることは困難であった。
家庭において洗濯用水の抗菌防臭、風呂水の抗菌、水槽の防藻などへの適用を考えると、使用する抗菌剤の量は、取扱い性や寿命の確認には1用途あたり数十gが適量である。数十gの抗菌剤を編地や不織布などの袋に充填して抗菌用製品としたものは上記の用途に好ましく使用することができ、目視あるいは手分量で持続期間を容易に知ることができる。このような製品とするには、抗菌剤粒子間の通水性がないと抗菌効果が得にくい。また、1粒当たりの重量が1g以下でないと袋への充填量を一定に調整することが難しく、自動充填機による充填量のバラツキが大きくなるなどの問題がある。このような水処理用に使用する適正な銀ガラスの例はこれまでなかった。
特開2004−262763号公報 特開平01−313531号公報 特開平02−302451号公報 特開平03−83905号公報 特開平07−25635号公報 特開平06−190369号公報 特開平06−126285号公報 特開平04−166289号公報 特開2008−279056号公報 国際公開第05/087675号パンフレット 特開2008−214131号公報 特開平07−48142号公報
本発明の課題は、家庭で適量使用するにあたって、持続期間が容易にわかる程度の溶解性をもつ水処理用抗菌ガラスと、家庭での水処理用途として使用する際に、十分な通水性と抗菌効果および寿命を備え、さらに充填加工性にも優れた粒状の水処理用粒状抗菌剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、好ましくは25℃における溶解度が、0.1〜1mg/g・L・時間である、Ag2Oを0.5〜4質量%、K2Oを2〜10質量%、SiO2を35〜50質量%、B23を40〜55質量%含有する、形状の一部が半球状または円錐状である水処理用粒状抗菌剤が使用できることを見出した。また、当該抗菌剤は、各種水処理用、特に洗濯用水の抗菌化に適性が高いことを見出し、発明を完成した。
本発明の水処理用粒状抗菌剤は、従来のカレット状およびフレーク状、または熔融成形により定形となったものに比べて、通水性、抗菌性、充填性に優れるばかりでなく、生産性や生産コスト面でも優れており、持続期間(寿命)を簡単に知ることができるので、各種水処理、特に洗濯用の抗菌剤として好ましく使用することができる。
本発明の水処理用粒状抗菌剤の形状を示す。 本発明の水処理用粒状抗菌剤の寸法形状を示す。 冷却成形ローラーを用いた本発明の水処理用粒状抗菌剤の製造方法の一例を示す。 本発明の水処理用粒状抗菌剤の持続性確認試験の結果を示す。
以下本発明を説明する。なお、%は質量%である。
本発明の水処理用粒状抗菌剤は、水への溶解性を有する抗菌ガラスの粒子からなり、25℃での脱イオン水への溶解度は、0.1〜1mg/g・L・時間の範囲内である。本発明の抗菌剤は、使用頻度(時間または回数など)に応じて粒状抗菌剤自体が溶解することで減量し、手分量による重量および、かさの減少を目視することで寿命が確認できる利点がある。手分量とは手に持ってみて、重みやかさをおしはかることである。本発明の水処理用粒状抗菌剤は、手に持って感じる程度の重量変化や、目視でわかる程度のかさの変化が水処理の抗菌力の持続期間を示すことを目的に設計されたものである。
一般に家庭で洗濯用の抗菌防臭、風呂水の抗菌、水槽の防藻、など消耗品としての適用を考えると、家庭で抗菌剤を使用する対象となる水量は1回あたり数十L〜数百Lであることが多く、使用温度は0℃〜45℃の間である。そのとき使用する抗菌剤の総量としては1g以下では抗菌剤の所在がわからなくなったり、持続期間を示す変化を判別することが難しいために少なすぎる。一方、100gを超えると重量およびかさが大きすぎて邪魔になったりして使用し難いため、5g〜100gの間の量で上記の用途に十分な抗菌性を発揮する抗菌剤が好ましい。
5g〜100gの間の量の抗菌剤を用いて、1回数十L〜数百Lの水に抗菌処理を行ない、抗菌剤の減少量が手分量、あるいはかさの減少量の目視でわかり易いものは、0.1〜1mg/g・L・時間のガラス溶解量(溶解度)のある銀ガラスである。単位mg/g・L・時間とは1時間あたり、および水量1Lあたりに、1gの抗菌剤から溶出によって失われる質量を示す。具体的に、溶解度0.1〜1mg/g・L・時間の抗菌剤を50g使用し、水量が50Lの場合は、0.25〜2.5g/時間で抗菌剤が減少するので、1日1時間の洗濯で50Lの水の抗菌処理を行なったとすると1回で0.5%から5%の抗菌剤が失われることになり、数10回分の使用により累積した減少量は、手分量や目視で容易に判別できると考えられる。
抗菌ガラス粒子の中には、溶解と共に崩壊して微粉を発生したり、一度濡れた後で全体が固結してしまうものもあるが、この場合は減少量を手分量や目視で容易に判別できるとは言いがたく、また、微粉化により当初設計値よりも溶出量が大きくなって、過剰量の銀イオンによる着色汚染や沈殿を生じたり、粒子が固結したために、通水量や溶出量が減少して十分な抗菌性をもたらすことができなかったりする可能性があり、好ましくないものである。
なお、水温や水のイオン強度、pHなどによって同じ抗菌剤でも溶解度は変化するが、例えば25℃の脱イオン水によって測定した溶解度を抗菌剤の溶解し易さの評価基準として用いることができる。
本発明における水処理用粒状抗菌剤のガラス組成は、Ag2Oを0.5〜4質量%、K2Oを2〜10質量%、SiO2を35〜50質量%、B23を40〜55質量%含有する。抗菌性発現成分であるAg2Oは、0.5%以下では大量にガラス質抗菌剤を使用しなければ抗菌効果が得られなくなり、4%以上のAg2Oはガラスに溶解することが困難で金属銀として析出してしまうため、Ag2Oは0.5〜4質量%、好ましくは1〜3%、より好ましくは1.5〜2.5%である。
ガラスの溶解性を調整する成分として働くK2Oは、他のアルカリ金属よりガラスの溶解性を長期に渡り制御しやすく、その含有率は2〜10質量%が好ましく、より好ましくは3〜9%、さらに好ましくは5〜8%である。ガラスの骨格構造を形成するSiO2およびB23は、両者の比率でガラスの溶解性を制御し、SiO2の割合が増えると溶解性が低下し、B23の割合が増えると溶解性が向上する。SiO2の好ましい含有率は、38〜50%、より好ましくは40〜49%、特に好ましくは42〜48%である。B23の好ましい含有率は、42〜55%、より好ましくは43〜53、特に好ましくは44〜49%である。他の成分として、混在してもガラスの溶解度には長期に渡り影響を及ぼさないような少量であればNa、Al、Ca、Ba、Zn、Coなどが混在してもよい。また、組成にP25を含むガラスは、ガラス化が容易であるが、耐水性に劣るので、本発明の水処理用粒状抗菌剤のガラス組成にはP25を含まないほうが好ましい。
本発明の水処理用粒状抗菌剤は、好ましくは形状の一部が半球状または円錐状でかさ比重が、0.9〜1.1g/mLである。一般に粒状ガラスの工業的に安価な製法では、加熱溶解した高温の液状ガラスを水中に投入し急冷して不定形破砕状のカレットとするか、金属ローラー間を通すことで板状(フレーク状)とする。しかし、カレットでは、粒度の調整が困難で微粒子や粗粒が含有されることで粉砕や分級の必要がある。また、表面に残留応力があるため微細クラックが発生し易く、使用時にクラック部分から破砕が進行していくので破片や細粉を発生し、粒度が変化し易いと言われている。粗粒子と微粒子が混在するとかさ密度が大きくなることで通水性が極端に悪くなる。一方、フレークはカレットよりは一定の粒度となりやすいがそれでも十分でなく、また割れたガラス板状の破片も多いため、家庭で使用するには危険を伴う。また、フレークは平板が積み重なることで通水性を低下してしまう問題もあった。本発明の水処理用粒状抗菌剤は、好ましくは形状の一部が半球状または円錐状である。一部を半球状または円錐状とすることで、粒度と重量を制御することが容易となる。半球状または円錐状の膨らみの反対面の形状に制限はないが、平面であることが、容易に製造できることから好ましい。
本発明の抗菌剤は少なくとも片面が半球状または円錐状となっていることでフレーク状のように多数の粒子の平面同士が密着して重なることはほとんどなく通水性にも優れており、粒に丸みがあるため割れ難く、洗濯機の中で揉まれても破砕したりせず、微粒子が生じにくく、危険性も少ない。一方で、ガラスビーズのような溶融球状のガラスに比べると工業的に安価に製造することが可能である。
本発明の水処理用粒状抗菌剤が、半球状または円錐状の場合、底部の最大直径は2〜8mmが好ましく、高さは1〜5mmが好ましい。直径はガラス溶融後の冷却のしやすさのため、好ましくは2.5〜7mm、より好ましくは3〜6mmである。直径が2mm以下では細かすぎるため十分な粒度を維持しにくくなり通水性が悪くなるおそれがあり、8mm以上でも粒度が大きくなり過ぎるため溶解性を低下する影響がある。一方、高さもガラス溶融後の冷却のしやすさのため、好ましくは1〜4mm、より好ましくは1.5〜3mmである。高さが1mm以下では薄すぎるため十分な粒度を維持しにくくなり通水性が悪くなるおそれがあり、5mm以上では粒度が大きくなり過ぎるため溶解性を低下する影響がある。高さ/底辺最大径の寸法比は0.1〜1.5の間であることが好ましく、さらに好ましくは高さ/底辺最大径の寸法比が0.2〜1.2、特に好ましくは0.3〜0.9の範囲である。
半球状または円錐状の定義として、断面は真円である必要は無く、楕円、多角形であっても、通水性は損なわれないので本発明の目的には適うものであり、意匠性のために三角錐や星型断面の錐状をしたものまでもこの定義に含まれるし、溝や孔を開けた形状のものも含まれる。
また、本発明の水処理用粒状抗菌剤の好ましい製造方法は、熔融した水処理用抗菌ガラスを冷却成形ローラーで成形することであるが、水処理用粒状抗菌剤の半球状または円錐状の頂部の曲率半径Rが、底部の最大直径dに対して、0.1d〜1.5d、さらに好ましくは0.2d〜0.9dの範囲にあるとき、粒子のローラーからの型離れがよいために好ましく製造することができる。
本発明の水処理用粒状抗菌剤の1粒当たりの好ましい平均質量は0.5g〜2.0gである。1粒当たりの平均質量が0.5g以下では小さすぎるため通水性が悪くなる可能性がある。一方、2.0g以上では自動充填機を用いて数十gを袋に充填した場合、充填量のバラツキが大きくなってしまう。また、水処理用粒状抗菌剤の質量の標準偏差は、小さいほど良く平均質量の1/10以下が安定な溶解性や充填量のバラツキを減らすことができ好ましい。
本発明の水処理用粒状抗菌剤の好ましいかさ比重は、0.9〜1.1g/mLである。かさ比重は、本発明の水処理用ガラス質抗菌剤を数十g使用した際の通水性を確保できることを考慮しており、0.9g/mL以下では接触時間が十分足らず、1.1g/mL以上では密に充填されすぎであるため、通水性が十分確保できない。
本発明に用いる水処理用粒状抗菌剤の製造方法は、酸化物、水酸化物、ホウ酸塩、塩化物、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩等の必要成分を含有している化合物を所定の混合量になるようによく混合した後、溶融釜で加熱溶融し、急冷することにより得ることができる。
冷却効果を高めるとともに本発明の水処理用粒状抗菌剤の形状および粒度を調整するためには、溶融物と冷却体との接触面積を大きくすることが必要であり、例えば水等の冷媒で冷却された2個の回転する金属製の冷却成形ローラーの間にガラスの溶融物を高速で通すことにより、極めて大きな冷却効果が得られ、この冷却方法を用いれば、形状と粒度を調整したガラス化が容易となる。少なくとも一方の冷却成形ローラーの表面に半球または円錐状の窪みを設けることで、一部に半球または円錐状の形状を有する粒度が揃ったガラス粒状物を得ることができる。
冷却成形ローラー表面の半球または円錐状の窪みの間隔は、隣接するふたつが、0.5mm〜2.5mmが好ましい。間隔が0.5mm以下では破砕がしにくくなることで粒が揃いにくくなり、2.5mm以上あると破砕する平面部が多くなり、本発明の水処理用粒状ガラス質抗菌剤の特徴である形状や粒度が不規則になる。形状を円錐または半球状に限定している理由は、ローラーからの型抜けのしやすい形状であるためで、他の形状では生産時にローラーの型からガラスが抜け残ることで成形不良が発生しやすくなる。この方法により冷却すると、ローラー間から出たガラスは、半球または円錐状以外の部所は薄い板状になり容易に割れることで、粉砕や分級により粒度を調製する必要がなくなるのでロスなく安価な生産コストで水処理用粒状抗菌剤が生産できるのである。
相対する2つの冷却成形ローラーの両方に半球または円錐状の窪みがあっても良いが、連続運転時の際は両ローラー間に極めて僅かなズレが生じるのみで両面に存在する半球または円錐状部分がずれてきてしまい、一定の形状を有する粒状物はできなくなるおそれがあり、しかも破砕も困難になる。図3で例示するように一方は平滑面で、他方に窪みのある冷却成形ローラーを用いることが特に好ましい。窪みがあるのがどちらか一方のローラーのみの場合は、窪み側に成形粒子が残留したとしても表面に突出がないので再びギャップに挟まっても問題がない。平滑側のローラーには、好ましくはスクレーパー(図3のS)を取り付けることによって成形粒子の付着残りを防ぐことができるからである。
相対する2つの冷却成形ローラーのギャップは、狭くするほど、成形粒子間にいわゆる「バリ」となって残るガラスの薄板が薄くなり、成型粒子の切り離しが容易になるので好ましいが、あまり薄くすると装置に負担がかかる。好ましいギャップは0.1mm〜1.5mm、さらに好ましくは0.3mm〜1.0mmである。
冷却成形ローラーを通過した成形粒子は、自重による落下等の衝撃でもある程度、粒に分離するが、さらに振動などの衝撃を加えて軽く破砕処理をすることで粒状に分離し、場合によってはさらにボールミルにより半球状または円錐状の周囲にあるバリを取って、鋭い角のない形状にして用いることが好ましい。
この様にして得られた水処理用粒状抗菌剤は、溶解度、形状および粒度を調整したことで、通水性と抗菌効果の発現性に優れており、抗菌化したい水を通水するか、抗菌化したい水中に浸漬することで、水中に含まれる細菌数を効率よく減少する効果を発現する。また、抗菌ガラス自体が溶解し減量することで抗菌効果の持続期間が誰にでも容易にわかる。本発明の抗菌ガラスは、洗濯用水の抗菌処理に特に好ましく用いることができる
本発明の水処理用粒状抗菌剤は、通常の洗濯時に衣料など洗濯物と同時に洗濯処理することで効果を得られるが、洗剤を用いずに単独で用いても抗菌効果は得ることができる。また、洗剤以外の柔軟剤、漂白剤、消臭剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤などの薬剤と併用しても使用することができる。
本発明の水処理用粒状抗菌剤の使用形態は特に制限はなく、粒状のまま使用することも可能であるが、水処理用に使用する際には、好ましくは5g以上100g以下、さらに好ましくは数十gを不織布やネット、通水性のあるカートリッジなどに充填、梱包して使用することが好ましい。不織布やネットは袋状となるが、袋の大きさは手分量での重量変化が確認しやすい大きさであることが好ましい。具体的には、縦横の幅が5〜10cmの範囲であることが好ましく、厚さに関しては限定はない。ただし、梱包時に空隙が少なくなるように梱包することが、手分量で重量変化を確認するうえで好ましい。また、梱包は不織布とネットの二重にしてあることがより好ましい。二重梱包の内側は、抗菌剤の漏出を防ぐため目が細かい不織布であることがよく、外側は不織布の強度を維持することが目的であるため、丈夫で水を通水しやすいネット状であることが好ましい。内側の不織布の材質は、不織布に梱包された抗菌剤が、水に浸漬または通水した直後から溶解が生じるように、水との接触後短時間で不織布内に水が通水可能な親水性を有する材質が好ましく、具体的には、ナイロンやポリエステルが例示される。
充填には自動計量充填包装機を使用することで工業的な量産が可能である。粒状抗菌剤であることからマス計量方式による計量が使用可能であるが、従来のカレット状およびフレーク状のものであると微粒子や粒子の尖った部分が計量稼動部に挟まり、機械が止まるトラブルとなる場合がある。円錐状や半球状の水処理用粒状抗菌剤は、微粒子や尖った形状物が殆どないため、自動計量充填包装機が止まることなく生産が可能である。
○用途
本発明の水処理用粒状抗菌剤は、防カビ、防藻及び抗菌性を必要とされる種々の分野、即ち電化製品、トイレタリー製品、玩具などの水処理用に利用することができる。
さらに具体的用途を例示すると、電化製品としては食器洗浄機、冷蔵庫、洗濯機、ポット、炊飯器、エアコンディショナ−、空気清浄機、除湿機、加湿器等があり、トイレタリー製品としては、トイレ用水、浴槽、浴室、おまる、汚物いれ、風呂蓋があり、玩具としては、水鉄砲、お風呂用玩具、調理用玩具等がある。その他の使用方法としてプールやため池、水槽、抗菌スプレ−等がある。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
かさ比重は、100mL容量のメスシリンダーを用いて1cm高さから落下させるタッピングを50回行うメスシリンダー法で測定し、単位体積かさあたりの重量(単位g/mL)として算出した。
表1の溶解度は、25℃の1Lの脱イオン水に1gの抗菌剤粒子を投入し、300rpmで1時間撹拌したのち、メンブランフィルターで抗菌剤をろ過回収し、150℃で3時間乾燥して、投入前の抗菌剤からの重量減少を測定して、抗菌剤の元の質量1gおよび脱イオン水量1Lあたり、溶解時間1H(時間)あたりに対する抗菌剤の質量減少をmg単位で算出して、溶解度の値とした。
○実施例1〜4(水処理用粒状抗菌剤の調製)
表1に示した実施例1から4の組成からなるガラス原料調合物を1200℃で加熱溶融した。なお、表1のガラス配合(質量%)は、ガラス原料の各成分の質量比を、ガラス成分全体で100%となるように示したものである。溶融後、直径4mm、高さ2mmで頂部の曲率半径が1mmの円錐状の窪みを片面に配した金属製の冷却成形ローラーを用いて、ローラー間ギャップ0.5mmで冷却、成形し、得られたガラスを簡易的に叩いて破砕したものを、さらにボ−ルミルにてアルミナボールと共に10分間乾式破砕した後、目開き1mmの金網で微粉をふるい落として除き、水処理用粒状抗菌剤の実施例1〜4を得た。冷却成形ローラーによる成形工程では、全量200kgのガラスを成形する間で、窪みのあるローラーから剥離せずに1周した粒子は1個もなく、また、平滑面側のローラーでスクレーパーに当たる粒子も1個もなく、すべての粒子が板状につながったままローラーのギャップから排出され、自重で落下し、数十〜数百個程度の粒子を含む小片状に割れた。
また、表1に示した実施例5の組成からなるガラス原料調合物を1200℃で加熱溶融後、直径4mm、高さ2mmで頂部の曲率半径が2mmの半球状の窪みを片面に配した金属製の冷却成形ローラーを用いて冷却、成形した以外は実施例1と同様の操作を行い水処理用粒状抗菌剤実施例5を得た。得られた抗菌剤のかさ比重、任意の10粒の平均質量とその標準偏差、溶解度、自動充填機を用いての充填性を評価し、表1に示した。冷却成形ローラーによる成形工程では、全量200kgのガラスを成形する間で、窪みのあるローラーから剥離せずに1周した粒子は数個あったが、装置には異常なく、2周目で剥がれ落ちた。また、平滑面側のローラーでスクレーパーに当たる粒子はなく、ほとんどすべての粒子が板状につながったままローラーのギャップから排出され、自重で落下し、数十〜数百個程度の粒子を含む小片状に割れた。
○実施例6(水処理用粒状抗菌剤の調製)
表1に示した実施例6の組成からなるガラス原料調合物を1200℃で加熱溶融し、実施例1と同じ方法で、水処理用粒状抗菌剤の実施例6の粒状抗菌剤を得た。
○比較例1〜9
比較例1および2は、1200℃で溶融後に、窪みのない金属ローラーで冷却すること以外は各々実施例1および2と同様の製造方法を行い、フレーク状ガラス質抗菌剤を得た。また、比較例3および4は、SiO2およびB2O3の比率および1200℃で溶融後に、窪みのない金属ローラーで冷却すること以外は各々実施例1および2と同様の製造方法を行い、さらに比較例1のみは、篩にかけて5.6mm〜9.5mmの粒度に調整することでフレーク状ガラス質抗菌剤を得た。比較例1〜4では、窪みのない金属ローラーを2個使用し、両方にスクレーパーを取り付け、ギャップ0.9mmで成形した。冷却されたガラスは板状につながったままローラーのギャップから排出され、時折自重で折れて落下したが、割れる部位が決まっていないため、頻繁に叩き割って小片にして回収した。
比較例5および6は、1200℃で溶融後に、金属ローラーを用いずに直接水冷すること以外は各々実施例1および2と同様の製造方法を行い、カレット状ガラス質抗菌剤を得た。比較例7〜9は、表1に示したガラス組成からなるガラス原料調合物を用いた以外は、実施例1と同様の製造方法を行い、円錐状ガラス質抗菌剤を得た。各ガラスの仕込み組成と抗菌剤粒子の溶解度を表1に示し、得られた抗菌剤のかさ比重、任意の10粒の平均質量とその標準偏差、自動充填機を用いての充填性を評価し、表2に示した。
Figure 0005392350
Figure 0005392350
○洗濯試験(抗菌性試験、持続性判定)
実施例1〜6および比較例1〜9を各々縦横7cmの袋状ナイロン不織布に50g梱包し、さらにネットで二重に包装し、実施例1〜6を検体1〜6、比較例1〜9を検体7〜15とした。この検体を家庭用電気洗濯機用バスポンプのホースに内蔵し、通水試験を実施した。通水性の評価は、床に置いて水道水で水位一定としたバケツからバスポンプで電気洗濯機に50Lの水をくみ上げる時間を測定し、抗菌剤を梱包しない空の検体を内蔵させたときのくみ上げ時間に対して、くみ上げ時間の増加が3割以内の場合は通水量の低下なしと判定し、くみ上げ時間の増加が3割よりも大きい場合は通水量低下と判定し、表3に示した。
また、バスポンプは用いず、水道水を直接用いて、家庭用電気洗濯機に衣料と一緒に10cm角のポリエステル布および検体1〜15のいずれかを入れて1回洗濯を行い、このポリエステル布に付着した雑菌数を普通寒天培地を用いた平板塗抹法で測定した。検体を使用しないで洗濯した場合と比較し、検体1〜15を使用した場合の雑菌数の百分率を減菌率(%)として表3に示した。さらに、家庭用電気洗濯機に衣料と一緒に検体1〜15を入れて10回洗濯を行い、検体を手分量で減量の変化が確認できるか判定した。なお、手分量での減量の変化は、質量の変化だけでなく、充填した袋内の抗菌剤の詰まり具合や揺れ具合を総合して判定した。
Figure 0005392350
実施例1〜6において、抗菌剤を充填した袋は、手に持ち易く、袋の内部の粒に移動性があって抗菌剤の詰まり具合や揺れ具合からわずかな減量でも容易に確認できたが、比較例1〜6のフレークおよびカレット形状の抗菌剤を充填した袋は、袋の内部の粒の移動性が悪く、持つ位置によって抗菌剤の詰まり具合や揺れ具合の感触が異なるため、質量変化の少ない場合には変化が確認できなかった。
表3からも明らかな様に、本発明の水処理用粒状抗菌剤は、通水性と抗菌性を兼ね備え、水中に含まれる雑菌を減少させる効果が高い。また、手分量でその持続期間を計り知ることが可能である。ガラスの溶解性を調整する成分であるK2Oが2%と比較的少ない実施例6では、溶解度が低めであり、減菌率もやや低い値となったが、その他の性状は問題なく、実用に耐える水準だった。また、実施例2および3は、手分量によって、実施例1と比べてわずかに減りが早いように感じられたが、その他の性能は申し分なかった。
○持続性確認試験
実施例1の粒状抗菌剤を縦横7cmの袋状ナイロン不織布に50g梱包し、さらにネットで二重に包装し、検体とした。家庭用電気洗濯機に衣料と一緒に10cm角のポリエステル布および検体を入れ40回の洗濯試験を行った。洗濯2回毎に検体を取り出して、60℃で2時間真空乾燥して重量を測定し、抗菌剤の仕込み重量(50g)に対する抗菌剤の質量残存率W(単位:%)を算出して図4に示した。また、ポリエステル布に付着した雑菌数を普通寒天培地を用いた平板塗抹法で測定し、検体を使用しないで洗濯した場合と比較した場合の減菌率D(単位:%)を、算出して図4に示した。
なお、減菌率Dの定義は、以下の式に従い、抗菌剤を使用して洗濯したときの菌数が0であったときD=100%となり、抗菌剤を使用しないで洗濯したときの菌数と差がなかったときにD=0%となる数である。

・減菌率D(%)=100×(抗菌剤を使用しないで洗濯したときの菌数−抗菌剤を使用して洗濯したときの菌数)/抗菌剤を使用しないで洗濯したときの菌数

本発明の水処理用抗菌剤は、少なくとも質量が当初仕込み量の1/4になるまでは、量が減少しても高い減菌率を保っていた。
本発明の水処理用抗菌剤は通水性と抗菌効果の発現性に優れており、抗菌化したい水を通水するか、抗菌化したい水中に浸漬することで、水中に含まれる細菌数を効率よく減少する効果を発現する。また、抗菌剤の溶解減量が適度であるため抗菌効果の持続期間が誰にでも容易にわかる。本発明の水処理用抗菌剤は、洗濯用水の抗菌処理に特に好ましく用いることができる。
h:図2における、本発明の円錐状の抗菌剤の高さを表す。
d:図2における、本発明の円錐状の抗菌剤の底部の直径を表す。
R:図2における、本発明の円錐状の抗菌剤の頂部の曲率半径を表す。
A:図3における、ガラスの冷却成形ローラー(平滑面)
B:図3における、ガラスの冷却成形ローラー(窪みのあるもの)
C:図3における、熔融したガラス
S:図3における、スクレーパー
G:円錐形に成形されたガラス
N:持続性確認試験(図4)における洗濯回数(横軸単位:回)
D:持続性確認試験(図4)における、減菌率(縦軸単位:%)
W:持続性確認試験(図4)における、抗菌剤の質量残存率(縦軸単位:%)


Claims (8)

  1. Ag2Oを0.8〜3.8質量%、K2Oを2.0〜8.8質量%、SiO2を35〜50質量%、B23を40〜55質量%含有し、25℃における脱イオン水への溶解度が、0.1〜1mg/g・L・時間の範囲内である、水処理用粒状抗菌剤。
  2. 組成にP25を含まない、請求項1に記載の水処理用粒状抗菌剤。
  3. 形状の一部が半球状または円錐状であり、高さ/底辺最大径の寸法比が0.1〜1.5の間である、請求項1または2に記載の水処理用粒状抗菌剤。
  4. かさ比重が、0.9〜1.1g/mLの間である、請求項1〜3のいずれかに記載の水処理用粒状抗菌剤。
  5. 1粒当たりの平均質量が0.5〜2.0gの間である、請求項1〜4のいずれかに記載の水処理用粒状抗菌剤。
  6. 表面に窪みを有する冷却成形ローラーを用いる、請求項1〜5のいずれかに記載の水処理用粒状抗菌剤、の製造方法。
  7. 通水性を有する包装に、請求項1〜5のいずれかに記載の水処理用粒状抗菌剤を、5g以上100g以下の範囲で充填梱包した、洗濯用抗菌剤製品。
  8. 包装が通水性を有する不織布の内袋と、通水性を有する外袋の二重である、請求項7に記載の洗濯用抗菌剤製品。



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