JP5392243B2 - 電子装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、筺体に搭載された配線基板にコネクタを接続してなる電子装置、および、そのような電子装置の製造方法に関する。
一般に、この種の電子装置は、筺体の一面側に位置する搭載面に、配線基板の一方の主面を対向させた状態で、配線基板を搭載面に搭載・固定するとともに、配線基板にコネクタを接続してなるものである。
ここで、コネクタは、樹脂よりなる本体部に当該本体部より突出するピンを設けてなるものであって、当該コネクタは、配線基板に設けられた穴に対してピンを挿入してはんだ付けすることにより、配線基板との電気的接続を行うものである。
従来では、たとえば特許文献1のように、コネクタと筐体とを接着剤を介して接着固定している。しかし、電子装置をエンジン等に直接搭載する場合、エンジン振動によりコネクタが振動するために、接着部に応力が発生して、接着部が破壊し、その結果として、コネクタのピンと配線基板とのはんだ付け部にも応力が発生し、はんだ寿命が低下するという問題がある。
そこで、コネクタと筺体とをねじで固定して、より強固な固定とすることが考えられる。このねじによる固定は、周知ではあるが、従来では、コネクタにおいて樹脂よりなる本体部に穴を設け、この穴に直接金属製のねじを挿入してネジ結合しているため、樹脂製の本体部が割れる可能性が大きい。
この点について、従来より、特許文献2では、コネクタの本体部と筺体とを、別体の金属製のフランジを介してネジ結合することにより、本体部の割れ防止を狙ったものが提案されているが、この場合、コネクタとフランジとが別体であるために、作業性が悪いという問題がある。
特開2009−117285号公報 特開2002−252053号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、筺体に搭載された配線基板にコネクタを接続してなる電子装置において、別体のフランジを用いることなく、配線基板とコネクタとをネジ止め可能な構成を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1、5に記載の発明では、配線基板(101)と、一面側に配線基板(101)が搭載・固定される搭載面(201)を有する筐体(200)と、樹脂よりなる本体部(302)に当該本体部(302)より突出するピン(301)を設けてなるものであって配線基板(101)と外部とを電気的に接続するコネクタ(300)と、を備え、配線基板(101)は、当該配線基板(101)の一方の主面を搭載面(201)に対向させつつ搭載面(201)に搭載されており、コネクタ(300)は、配線基板(101)に設けられた穴(101a)に対してピン(301)が挿入されてはんだ付けされたものであり、本体部(302)には、金属製のナット(303)がインサート成形により設けられており、配線基板(101)と本体部(302)とは、配線基板(101)を貫通してナット(303)に挿入された金属製のネジ(304)を介して、ネジ(304)とナット(303)とのネジ結合により固定されていることを特徴としている。
それによれば、コネクタ(300)の本体部(302)にインサート成形によりナット(303)が一体化されており、このナット(303)を用いてコネクタ(300)を配線基板(101)にネジ結合しているので、従来のように別体のフランジを用いることなく、配線基板(101)とコネクタ(300)とをネジ止め可能な構成を提供することができる。
さらに、請求項に記載の発明では、筐体(200)には、搭載面(201)から当該搭載面(201)とは反対側の面まで貫通する貫通穴(205)が設けられており、配線基板(101)は、配線基板(101)で貫通穴(205)を覆う状態で、搭載面(201)に搭載されており、コネクタ(300)は、本体部(302)が貫通穴(205)に挿入された状態で、配線基板(101)に設けられた穴(101a)に対して当該配線基板(101)の一方の主面側からピン(301)が挿入されてはんだ付けされたものであり、本体部(302)の一部は、貫通穴(205)の周囲に広がって搭載面(201)と配線基板(101)との間に介在する部位である介在部(302a)とされており、この介在部(302a)にナット(303)が設けられていることを特徴とする。
それによれば、コネクタ(300)の本体部(302)が配線基板(101)から外れようとする方向に力が加わる場合に、配線基板(101)には筐体(200)の搭載面(201)に押し付けられる方向に力が加わるから、配線基板(101)が、がたつきにくくなり、ピン(301)に加わる応力が大きくなりにくい。
請求項に記載の発明では、配線基板(101)は筺体(200)の搭載面(201)に対して、接着剤(400)により接着されていることを特徴とする。
それによれば、配線基板(101)と筺体(200)とが接着固定されるから、一体に振動しやすくなり、ピン(301)に加わる応力抑制の点で好ましい。
請求項に記載の発明では、介在部(302a)が筐体(200)と接着されており、介在部(302a)における筐体(200)との接着部位には、筐体(200)側へ突出する凸部(305)が形成され、筐体(200)には凸部(305)にかみ合う凹部(206)が形成されていることを特徴とする。
それによれば、コネクタ(300)の本体部(302)の介在部(302a)と筺体(200)とを接着する場合に、当該両者の接着面積の増加が図れ、接着強度が向上し、好ましい。
請求項4、5に記載の発明では、配線基板(101)とコネクタ(300)の本体部(302)とがネジ(304)およびナット(303)によるネジ結合により固定されている部位では、ネジ(304)の先端部は本体部(302)より露出して筐体(200)の搭載面(201)に面しており、ネジ(304)の先端部が面する搭載面(201)の部位は、窪んだ窪み部(207)とされており、この窪み部(207)に熱伝導性を有する熱伝導性接着剤(402)が配置され、この熱伝導性接着剤(402)を介してネジ(304)と筐体(200)とが接着されていることを特徴とする。
それによれば、筺体(200)、配線基板(101)、コネクタ(300)間の接合が熱伝導性接着剤(402)により、強固になるとともに、配線基板(101)の熱を、ネジ(304)から熱伝導性接着剤(402)を介して筐体(200)に放熱することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電子装置の製造方法であって、配線基板(101)の穴(101a)に、コネクタ(300)のピン(301)を挿入するとともに、ネジ(304)を介して配線基板(101)とコネクタ(300)とをねじ止めした後に、ピン(301)と配線基板(101)とをはんだ接続し、その後、コネクタ(300)とともに配線基板(101)を、筐体(200)の搭載面(201)に搭載して固定することを特徴とする。
それによれば、先にコネクタ(300)を筺体(200)に組み付けてから配線基板(101)に接続する場合に比べて、コネクタ(300)のピン(301)を配線基板(101)の穴(101a)に位置決めして挿入しやすいなどの点で、作業性に優れるものとなる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の実施形態に係る電子装置をエンジンブロックに取り付けた状態を示す概略外観図である。 図1中の電子装置の筺体を示す概略斜視図である。 図1中の電子装置の内部構成を示す概略斜視図である。 図3中のA−A線に沿った一部概略断面図である。 図3中のB―B線に沿った一部概略断面図である。 図3中のC―C線に沿った一部概略断面図である。 第1の樹脂多層基板、筐体およびコネクタの結合構成を示す概略断面図である。 第1および第2の樹脂多層基板におけるボンディングワイヤの接続の好ましい形態を示す概略断面図である。 筺体における溝の周辺部を示す概略断面図である。 電子装置における突起の周辺部を拡大して示す概略断面図である。 各樹脂多層基板における好ましい形態を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
図1は、本実施形態の電子装置1をエンジンブロック2に取り付けた状態を示す概略外観図である。また、図2は、図1中の電子装置1の筺体200を示す概略斜視図であり、後述する各基板100、101、102を筐体200に接着する接着剤400を配置した状態にて示し、当該接着剤400には識別のため点ハッチングを施してある。また、図3は、同電子装置1の内部構成を示す概略斜視図であり、筺体200に各種部品が取り付けられた状態を示している。
この電子装置1は、図1に示されるように、たとえば車両のエンジンブロック2に取り付けられるECUとして適用される。電子装置1は、大きくは、筺体200と、筺体200内に搭載された各基板100、101、102等の部品と、筺体200に取り付けられて筺体200内の各部品を被覆保護する蓋3と、筺体200に搭載された各部品と外部との電気的接続を行うコネクタ300とを備えて構成されている。
ここで、蓋3は、たとえばアルミダイカストなどの金属よりなる。また、コネクタ300には、さらに外部から雌コネクタ4が接続され、この雌コネクタ4を介して、電子装置1は、エンジンに設けられている各種センサやアクチュエータ、及びボデーに設けられているメータ類などの外部装置に接続されている。そして、これにより、これら外部装置を本電子装置1で制御するようにしている。
筺体200は、図2に示されるように、ここでは、略矩形の板状をなし、その一面側が各種基板100、101、102等を搭載する搭載面201側とされているものである。ここで、搭載面201は、図2に示されるように、各凹部203、204や貫通穴205を有する凹凸状の面として構成されている。この筺体200は、アルミや鉄系金属などの金属よりなるものであるが、ここではアルミダイカストよりなる。
また、筺体200には、筺体200を車両のエンジンブロック2に取り付けるための取付穴202が設けられている。ここでは、矩形板状の筺体200における四隅部にそれぞれ取付穴202が設けられている。
そして、図1に示されるように、この取付穴202にネジ5を挿入し、このネジ5によってエンジンブロック2にネジ止めを行うことにより、筺体200すなわち本電子装置1はエンジンブロック2に固定されている。ここにおいて、図1、図2に示されるように、筐体200における取付穴202が設けられている部位が、エンジンブロック2側に突出していることにより、蓋3はエンジンブロック2から離れた状態とされている。
ここで、図3に示されるように、筺体200の一面側すなわち搭載面201側には、セラミック基板100、第1の樹脂多層基板101、第2の樹脂多層基板102が搭載されている。
これら各基板100、101、102は、それぞれ一方の主面を筐体200の搭載面201に対向させて筐体200の搭載面201側に搭載されており、いずれも、筐体200の搭載面201に対して熱伝導性且つ電気絶縁性を有する接着剤400(図2参照)により接着固定されている。
ここでは、図2に示されるように、セラミック基板100は、その一方の主面の全体を接着領域として接着剤400で固定され、各樹脂多層基板101、102は、その一方の主面の一部、具体的には一方の主面の周辺部を接着領域として接着剤400で固定されている。
そして、図2に示されるように、各樹脂多層基板101、102の一方の主面の非接着領域に対向する搭載面201部分は、コネクタ300や後述のスルーホール実装部品700、800を収納するために凹んだ凹部203、204とされ、各樹脂多層基板101、102の一方の主面とは離れている。
ここでは、第1の樹脂多層基板101の一方の主面の非接着領域に対向する凹部203を第1の凹部203とし、第2の樹脂多層基板102の一方の主面の非接着領域に対向する凹部204を第2の凹部204とする。そして、各樹脂多層基板101、102は、これら凹部203、204を覆って蓋をするように搭載面201に搭載・接着されている。
この接着剤400としては、熱伝導性且つ電気絶縁性を有するものであれば特に限定しないが、たとえばアルミナなどのセラミックフィラーを含有するシリコン樹脂などの樹脂よりなる接着剤を採用することができる。このような接着剤400は、塗布・硬化を行うことにより接着を行うものである。
ここで、図4は図3中のA−A線に沿った一部を示す概略断面図、図5は図3中のB−B線に沿った一部を示す概略断面図、図6は図3中のC−C線に沿った一部を示す概略断面図であり、これら図4〜図6は、上記接着剤を介した各基板100、101、102と筺体200との接続構成や、各基板100、101、102への各種部品の搭載状態等を示している。
セラミック基板100は、アルミナなどよりなる配線基板であり、多層基板でも単層基板でもよい。多層基板の場合は、セラミックよりなる複数の層が積層されてなることにより基板の内部および外面に配線を有する一般的なものが採用できる。
ここで、図4に示されるように、セラミック基板100の他方の主面上には、半導体チップ500がベアチップ状態で搭載されている。この半導体チップ500は、ワイヤボンド実装でも、フリップチップ実装でもよいが、ここでは、はんだなどのダイマウント材501を介してセラミック基板100と半導体チップ500とが接合され、さらに半導体チップ500とセラミック基板100とはボンディングワイヤ502により電気的に接続されている。
この半導体チップ500は、駆動時に発熱する発熱素子であり、たとえばMOSトランジスタやダイオードなどのパワー素子が採用される。そして、図3、図4に示されるように、セラミック基板100の他方の主面上には、半導体チップ500を被覆するように防滴材503が設けられている。この防滴材503はシリコンゲルなどのゲル材料よりなる一般的なもので、半導体チップ500を保護するものである。
ここで、セラミック基板100を積層基板とした場合、高発熱素子である半導体チップ500を搭載する基板を従来の金属基板に代えて、積層基板とすることになるので、大規模な回路を形成する場合に、基板サイズの増大抑制が期待できる。
また、第1の樹脂多層基板101、第2の樹脂多層基板102は、ともにエポキシ樹脂などの樹脂よりなる多層配線基板である。具体的には、これら樹脂多層基板101、102としては、PALAP(登録商標)やビルドアップ基板など、樹脂よりなる複数の層が積層されてなることにより基板の内部および外面に配線を有する一般的なものが採用できる。
ここで、第1の樹脂多層基板101の他方の主面上には、半導体チップ500よりも駆動時の発熱が小さい低発熱素子600が搭載されている。これら低発熱素子600は、はんだや導電性接着剤などにより表面実装される一般的な表面実装部品である。
低発熱素子600としては、たとえばICチップ、チップコンデンサ、SOP(スモールアウトラインパッケージ)やQFP(クワッドフラットパッケージ)のようなパッケージ部品などが挙げられる。
ここで、この第1の樹脂多層基板101の一方の主面側のうち上記した第1の凹部203に対応する位置には、図示しない表面実装部品が搭載されていてもよい。また、本実施形態では、図3に示されるように、この第1の樹脂多層基板101の一方の主面側のうち第1の凹部203に対応する位置には、コネクタ300が取り付けられている。
ここで、図7は、第1の樹脂多層基板101、筐体200およびコネクタ300の結合構成を示す概略断面図であり、第1の樹脂多層基板101の基板厚さ方向に沿った概略断面構成を示すものである。
図3、図7に示されるように、コネクタ300は、樹脂よりなる本体部302に当該本体部302より突出する導電金属製のピン301を設けてなるものであって第1の樹脂多層基板101と外部とを電気的に接続するものである。
ここで、図2、図7に示されるように、筐体200の搭載面201の第1の凹部203には、貫通穴205が設けられている。この貫通穴205は、搭載面201から当該搭載面201とは反対側の面まで筐体200を貫通する穴である。そして、第1の樹脂多層基板101は、その一方の主面を搭載面201に対向させつつ第1の凹部203および貫通穴205を覆う状態で搭載面201に搭載されている。
また、コネクタ300は、本体部302が貫通穴205に挿入された状態で、筐体200側から第1の樹脂多層基板101に組み付けられている。すなわち、コネクタ300は、第1の樹脂多層基板101に設けられたコネクタ用の穴101aに対して第1の樹脂多層基板101の一方の主面側からピン301が挿入されている。
そして、このコネクタ用の穴101aにて、ピン301は、はんだ101bで固定されることにより、第1の樹脂多層基板101とコネクタ300とが電気的に接続されている。このはんだ101bとしては、一般的なPbフリーはんだや共晶はんだ等を採用することができる。
また、コネクタ300の本体部302は、筐体200の貫通穴205を介して、筐体200の内部から外部へ突出しており、この突出部分に、上記雌コネクタ4(図1参照)が嵌合などにより接続されるようになっている。具体的には、図示しないが、本体部302の当該突出部分に、ピン301における第1の樹脂多層基板101とは反対側の端部が露出しており、このピン301の露出部分が雌コネクタ4に挿入されて両コネクタ300、4が電気的に接続されるという一般的な構成とされている。
ここで、コネクタ300の本体部302には、金属製のナット303がインサート成形により設けられている。このナット303は、本体部302と第1の樹脂多層基板101とのねじ止めを行うためのものであり、当該ねじ止めが可能ならば、本体部302の任意の部位に設けることができるものである。
本実施形態では、好ましい形態として、図7に示されるように、本体部302の一部は、貫通穴205の周囲に広がって搭載面201と第1の樹脂多層基板101との間に介在する部位である介在部302aとされておいる。
そして、この介在部302aにナット303が設けられており、介在部302aにて第1の樹脂多層基板101とのネジ結合がなされている。ここでは、介在部302aは、本体部302のうち貫通穴205に挿入されている部位に比べて薄肉部とされている。
このナット303は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)などのコネクタに適した樹脂により、本体部302を成型するときに、インサート成形により一体成形されるものである。
そして、図7に示されるように、第1の樹脂多層基板101と本体部302とは、第1の樹脂多層基板101を貫通してナット303に挿入された金属製のネジ304を介して、ねじ止めされている。たとえば、ネジ304を雄ねじ、ナット303の内面を雌ねじとして、これらネジ304とナット303とのネジ結合により、第1の樹脂多層基板101とコネクタ300の本体部302とが固定されている。
また、上述したように、第1の樹脂多層基板101は筺体200の搭載面201に対して、接着剤400により接着されているが、本実施形態では、好ましい形態として、さらに、本体部302の介在部302aが筐体200の搭載面201に、コネクタ接着用の接着剤401にて接着されている。このコネクタ接着用の接着剤401としては、たとえばシリコン樹脂などよりなる接着剤が挙げられる。
そして、図7に示されるように、介在部302aにおける筐体200との接着部位には、筐体200側へ突出する凸部305が形成され、筐体200には凸部305にかみ合う凹部206が形成されている。
この凸部305、凹部206の凹凸形状は、たとえば断面V字形状、断面U字形状など特に限定されない。また、その平面パターンについては、断続的に複数個の凹凸部206、305が配置されたものでもよいが、ここでは、図2に示されるように、凹部206は貫通穴205を取り囲む環状溝状のものとされており、凸部305は図示しないが、これに対応する環状壁状のものとされている。
また、ここでは、図7に示されるように、第1の樹脂多層基板101とコネクタ300の本体部302とがネジ304およびナット303によるネジ結合により固定されている部位では、ネジ304の先端部は本体部302より露出して筐体200の搭載面201に面している。
そして、ネジ304の先端部が面する搭載面201の部位は、当該部位の周囲よりも窪んだ窪み部207とされている。そして、この窪み部207には熱伝導性を有する熱伝導性接着剤402が配置され、この熱伝導性接着剤402を介してネジ304と筐体200とが接着されている。
この熱伝導性接着剤402としては、たとえば上記各基板100〜102と筺体200とを接着する接着剤400と同様のものを採用できるが、この熱伝導性接着剤402としては、熱伝導性に優れていればよく、電気絶縁性はあっても無くてもよく、はんだで接続されていても構わない。
このような第1の樹脂多層基板101、筐体200およびコネクタ300の結合構成は、次のようにして形成される。まず、第1の樹脂多層基板101のコネクタ用の穴101aに、コネクタ300のピン301を挿入するとともに、ネジ304を介して第1の樹脂多層基板101とコネクタ300とをねじ止めする。
このとき、第1の樹脂多層基板101には、ネジ304を挿入するための貫通穴を形成しておく。そして、当該ねじ止めにおいては、ピン301の挿入とともに第1の樹脂多層基板101の上記貫通穴とナット303とを位置合わせした状態で、当該基板101とコネクタ300とを重ね、ネジ304によるねじ止めを行っていく。
こうして、当該ねじ止めを行った後に、ピン301と第1の樹脂多層基板101とをはんだ接続する。このはんだ付けは、一般的なコネクタのピンと配線基板との接続方法であるはんだフロー実装方法による。これにより、コネクタ用の穴101aに入り込んだはんだ101bにより、ピン301がはんだ付けされる。
その後、コネクタ300とともに第1の樹脂多層基板101を、接着剤400を介して、筐体200の搭載面201に搭載して固定する。こうして、図7に示されるような第1の樹脂多層基板101、筐体200およびコネクタ300の結合構成が形成される。
次に、上記したように、第2の樹脂多層基板102も、一方の主面を筐体200に対向させて筐体200の搭載面201側に搭載されている。ここで、図3に示されるように、第2の樹脂多層基板102の他方の主面上には、上記低発熱素子600が搭載されているが、この低発熱素子600の搭載は無くてもよい。
そして、本実施形態では、図3、図5、図6に示されるように、第2の樹脂多層基板102における筺体200側である一方の主面に、スルーホール実装部品700、800が搭載されている。
スルーホール実装部品700、800は、外方に突出するリード701、801を有し、このリード701、801を第2の樹脂多層基板102の孔102aに挿入するスルーホール実装により第2の樹脂多層基板102に搭載される一般的なものである。
図3、図5、図6では、スルーホール実装部品としては、アルミ電解コンデンサ700、コイル800が示されている。そして、これらスルーホール実装部品700、800のリード701、801は、第2の樹脂多層基板102の孔102aに挿入されて、はんだ102bにより電気的・機械的に接合されている。
また、ここでは、スルーホール実装部品700、800は、第2の樹脂多層基板102の一方の主面側に搭載されているが、筐体200の搭載面201側には上記第2の凹部204が設けられ、第2の樹脂多層基板102の一方の主面より突出するスルーホール実装部品700、800は、この第2の凹部204に収納されている。
そして、図5、図6に示されるように、この第2の凹部204にて、スルーホール実装部品700、800は筐体200にスルーホール実装部品用の接着剤404により接着固定されている。このスルーホール実装部品用の接着剤404は、たとえばシリコン樹脂などよりなる一般的な接着剤である。
また、図3に示されるように、本電子装置1においては、接着剤400で接着・固定されている各樹脂多層基板101、102は、さらに補強用ネジ900でねじ止めされており、筺体200へのより強固な固定が実現されている。ただし、この補強用ネジ900によるねじ止めは不要ならば省略してもよいものである。
また、図3〜図6に示されるように、本電子装置1においては、セラミック基板100、第1の樹脂多層基板101、および第2の樹脂多層基板102は、互いにアルミよりなるボンディングワイヤ110によって電気的に接続されている。
このボンディングワイヤ110は、一般的なワイヤボンディング法により形成されるものである。これにより、各基板100〜102および各基板100〜102に実装されている各部品は、電気的に接続され、さらにコネクタ300を介して外部と電気的に接続可能となる。
ここで、ボンディングワイヤ110は、各基板100〜102の他方の主面に設けられているワイヤボンディング用ランド111、112、113に接続されている。セラミック基板100のワイヤボンディング用ランド111は、Cuなどよりなる一般的なものであり、第1の樹脂多層基板101のワイヤボンディング用ランド112、第2の樹脂多層基板102のワイヤボンディング用ランド113は、直接ワイヤボンディングする場合は、CuにAu/Niめっき、またはAu/Pd/Niめっきを施してなる一般的なものであり、端子部材115を介在させる場合は、Cuにプリフラックス処理されてなる一般的なものである。
ここで、図8は、第1および第2の樹脂多層基板101、102におけるボンディングワイヤ110の接続の好ましい形態を示す概略断面図である。
図8に示されるように、第1の樹脂多層基板101におけるワイヤボンディング用ランド112、および、第2の樹脂多層基板102におけるワイヤボンディング用ランド113に、金属よりなる端子部材115が、はんだ114によりはんだ付けされており、この端子部材115上にボンディングワイヤ110が接続されている。
この端子部材115を採用することは、本発明者の実験検討の結果によるものであり、端子部材115は、ワイヤボンディング用ランド112、113と同一の平面形状を有する板材である。
セラミック基板100では、Cu系またはAg系のランド111上にワイヤボンディングを行うが、本発明者の実験検討によれば、セラミック基板100ではワイヤボンディングの接続性に問題はなかった。
それに対して、各樹脂多層基板101、102では、一般と同様にワイヤボンディング用ランド112、113は、Cu上にNiやAuのめっきを施したものであり、そのめっき上にワイヤボンディングするが、この場合、本発明者の実験検討によれば、高温高湿(たとえば85℃、85%RH)環境にて接合部の腐食が発生し、接合強度の低下がみられた。
ここで、めっき条件を適切なものに調整すればよいと考えられるが、めっき条件を高精度に管理することは難しく、歩留まりなどの点で不利である。そこで、本発明者は、樹脂多層基板101、102の線膨張係数(15ppm/℃程度)に近い金属よりなる端子部材115を、樹脂多層基板101、102のランド112、113にはんだ付けし、その端子部材115上にワイヤボンディングすることを検討した。具体的には、端子部材115としては42アロイなどのFe−Ni合金を用いた。
それによれば、上記高温高湿環境においても、ワイヤボンドの接合強度の低下がみられなかった。つまり、この端子部材115を用いることにより、樹脂多層基板101、102のワイヤボンディング用ランド112、113の表面状態に依存することなく、端子部材115によってワイヤボンディング性を確保できるのである。
なお、上記ワイヤボンディング用ランド112、113のめっき条件が適切に管理できるならば、端子部材115を用いなくてもよく、当該ランド112、113に直接ワイヤボンディングしてもよいことはもちろんである。
また、上記図4、図6に示されるように、本実施形態においては、筐体200は、当該筐体200の搭載面201側においてセラミック基板100が接着される部位が、第1の樹脂多層基板101が接着される部位および第2の樹脂多層基板102が接着される部位よりも低くなっていることが望ましい。
つまり、筺体200の搭載面201では、セラミック基板100の接着部位が各樹脂多層基板101、102の接着部位よりも外方に対して引っ込んだ位置にあることが望ましい。以下、この構成を、セラミック基板−樹脂多層基板間で高低差を付けた構成という。
そして、このセラミック基板−樹脂多層基板間で高低差を付けた構成とすることで、本電子装置1においては、図4、図6に示されるように、セラミック基板100の他方の主面にて半導体チップ500を被覆する防滴材503の表面が、上記した搭載面201における第1の樹脂多層基板101の接着部位および第2の樹脂多層基板102の接着部位よりも低い位置にあるものとされている。
この構成によれば、ベアチップ実装された半導体チップ500を保護する防滴材503を、セラミック基板100上に塗布したとき、防滴材503が第1の樹脂多層基板101側、および第2の樹脂多層基板102側への侵入するのを防止するのに適した構成とされる。そして、この防滴材503の侵入防止のための枠体などが不要となり、安価な構成が期待できる。
なお、不要ならば防滴材503は無くてもよいが、ベアチップ実装された半導体チップ500の保護のためには防滴材503による半導体チップ500の被覆を行った方が望ましい。また、防滴材503の各樹脂多層基板101、102側への侵入の可能性が小さい場合には、上記したセラミック基板−樹脂多層基板間で高低差を付けた構成を採用しなくてもよい。
また、本実施形態では、図2、図3〜図6に示されるように、筐体200の搭載面201側のうち第1の樹脂多層基板101が接着される部位および第2の樹脂多層基板102が接着される部位には、狙いの接着領域からの接着剤400のはみ出しを抑制する溝210が設けられている。この溝210は、各樹脂多層基板101、102の接着領域の端部近傍すなわち周辺部に設けられている。
ここで、図9は、筺体200における溝210の周辺部を示す概略断面図である。仮に、この溝210が無い構成の場合、図9中の破線に示されるように、接着剤400は所望の接着領域よりも大きくはみ出してしまう恐れがある。それに対して、溝210を設ければ、第1および第2の樹脂多層基板101、102の接着時に過剰な接着剤400が溝210に溜められるので、接着剤400の過剰なはみ出しを防止することができる。
この溝210の形状としては、U字溝、V字溝など各種の形状が可能である。また、第1および第2の樹脂多層基板101、102の搭載時に接着剤400の過剰なはみ出しが発生しにくい場合には、この溝210は省略された構成であってもよい。
また、図2に示されるように、筐体200の搭載面201には、第1の樹脂多層基板101の位置決め、および第2の樹脂多層基板102の位置決め用の突起220が設けられている。ここで、図10は、本電子装置1における突起220の周辺部を拡大して示す概略断面図である。
図10に示されるように、第1の樹脂多層基板101、第2の樹脂多層基板102はそれぞれ、位置決め用の突起220に対応する位置に、位置決め用の穴221を備えている。ここでは、位置決め用の穴221は基板厚さ方向に貫通する貫通穴である。そして、この穴221に突起220が挿入されることにより、筐体200に対する各樹脂多層基板101、102の位置決めがなされている。
これによれば、第1および第2の樹脂多層基板101、102を接着剤400上に搭載したときに、突起220と穴221とが噛み合って、これら樹脂多層基板101、102が位置ずれするのを防止できる。なお、各樹脂多層基板101、102の位置ずれが問題無い場合には、これら突起220および穴221は省略してもよい。
また、図11は、本電子装置1の各樹脂多層基板101、102における好ましい形態を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)の概略断面図である。
本実施形態では、上述したが、第1の樹脂多層基板101および第2の樹脂多層基板102は、共に、その一方の主面の一部、具体的には周辺部が筐体200と接着剤400を介して接着されている接着領域とされている。そして、この接着領域よりも内側は、接着剤400が存在しない非接着領域とされている。
図11では、筺体200と各樹脂多層基板101、102との間において、接着剤400は狙いの接着領域まで拡がっており、接着性が確保されている。仮に、接着剤400が狙いの接着領域まで拡がらない場合には、接着性が不十分となる恐れがある。
ここにおいて、図11に示される構成では、第1の樹脂多層基板101について、第1の樹脂多層基板101における接着領域の周辺部に、第1の樹脂多層基板101を一方の主面から他方の主面まで厚さ方向に貫通する接着剤確認用の貫通穴120を設け、第2の樹脂多層基板102についても同様に、第2の樹脂多層基板102における接着領域の周辺部に、第2の樹脂多層基板102を一方の主面から他方の主面まで厚さ方向に貫通する接着剤確認用の貫通穴120を設けている。
そして、第1および第2の樹脂多層基板101、102を接着剤400上に搭載したときに、この貫通穴120から接着剤400が視認できるようになっている。この図11の構成によれば、第1および第2の樹脂多層基板101、102を接着剤400上に搭載したときに、貫通穴120から接着剤400が見えれば、接着領域の周辺部まで接着剤400が十分に拡がっていることが確認される。
逆に、貫通穴120から接着剤400が見えなければ、接着領域の周辺部まで接着剤400が拡がっていないことが確認される。つまり、各樹脂多層基板101、102の搭載時には、この貫通穴120を介して、接着剤400が所望の位置にまで拡がっているかどうかを判定することができる。なお、接着剤400の拡がりの確認が不要な場合には、この接着剤400確認用の貫通穴120は省略してもよい。
このような電子装置は、次のようにして製造される。まず、半導体チップ500が実装されたセラミック基板100、低発熱素子600とコネクタ300が実装された第1の樹脂多層基板101、スルーホール実装部品700、800が実装された第2の樹脂多層基板102を用意し、これら各基板100、101、102を、筺体200の搭載面201に接着・固定する。なお、第1の樹脂多層基板101の組み付けの詳細については、上述のとおりである。
次に、各基板100〜102間をボンディングワイヤ110で結線した後、セラミック基板100および半導体チップ500を防滴材503で被覆する。その後、上記蓋3を筺体200へ組付けることで、本電子装置1ができあがる。
このような本実施形態の電子装置1によれば、セラミック基板100、第1の樹脂多層基板101、第2の樹脂多層基板102の三者を、熱伝導性且つ電気絶縁性を有する接着剤400を介して筐体200の搭載面201に接着固定したので、これら三者の基板100〜102からの熱を、接着剤400を介して効率よく筐体200に放熱でき、従来のような基板−筐体間の絶縁シートが不要となる。よって、本実施形態によれば、放熱性に優れるとともに安価な構成を有する電子装置1を提供することができる。
また、本電子装置1によれば、スルーホール実装部品700、800が搭載されている第2の樹脂多層基板102と筺体200とを接着するだけでなく、さらに、スルーホール実装部品700、800と筐体200とを、第2の凹部204にて接着しているから、振動が加わったとき、筐体200、第2の樹脂多層基板102、スルーホール実装部品700、800の三者が一体に振動しやすくなり、当該三者の振動の位相差が生じにくくなる。
そのため、第2の樹脂多層基板102に挿入されているスルーホール実装部品700、800のリード701、801が折れにくくなる。よって、本実施形態によれば、さらに耐振性に優れる電子装置を提供することができる。
また、本電子装置1においては、第1の樹脂多層基板101に搭載される複数個の低発熱素子600のうち比較的高発熱な素子については、その素子を接着剤400の直上に配置することが望ましい。接着剤400は熱伝導性にも優れているので、放熱性の向上の点で好ましい。
また、本電子装置1によれば、上記図7に示したように、コネクタ300の本体部302にインサート成形によりナット303が一体化されており、このナット303を用いてコネクタ300を第1の樹脂多層基板101にネジ結合しているので、従来のように別体のフランジを用いることなく、第1の樹脂多層基板101とネジ止め可能な構成を有するコネクタ300を提供することができる。
また、本電子装置1では、コネクタ300について、本体部302を上記筺体200の貫通穴205に挿入した状態で、第1の樹脂多層基板101の一方の主面側から第1の樹脂多層基板101の穴101aにピン301を挿入・はんだ付けするとともに、本体部302の一部である上記介在部302aにナット303を設けて、この介在部302aにてねじ止めを行っている。
それによれば、エンジン振動時や雌コネクタ4を嵌合する時など、コネクタ300の本体部302が第1の樹脂多層基板101から外れようとする方向に力が加わる場合に、第1の樹脂多層基板101には筐体200の搭載面201に押し付けられる方向に力が加わる。そのため、第1の樹脂多層基板101が、がたつきにくくなり、ピン301に加わる応力も大きくなりにくいという利点がある。
また、第1の樹脂多層基板101は、筺体200の搭載面201に対して、接着剤400により接着されているから、第1の樹脂多層基板101と筺体200とが接着固定された状態となって一体に振動しやすくなり、コネクタ300のピン301に加わる応力が抑制されるという効果が期待できる。
また、上記図7に示したように、本実施形態によれば、コネクタ300の本体部302の介在部302aにおける筐体200との接着部位に、上記凸部305を形成し、この凸部305を筐体200側の凹部206と噛み合わせて接着している。そのため、介在部302aと筺体200との接着面積の増加が図れ、接着強度が向上するという効果が期待できる。
また、上記図7に示したように、本実施形態によれば、第1の樹脂多層基板101とコネクタ300とをネジ結合するネジ304の先端部が面する搭載面201の部位に、窪み部207を設け、この窪み部207に熱伝導性接着剤402を配置して、ネジ304と筐体200とを接着している。
そのため、筺体200、第1の樹脂多層基板101、コネクタ300間の接合が熱伝導性接着剤402により、強固になるとともに、第1の樹脂多層基板101の熱を、ネジ304から熱伝導性接着剤402を介して筐体200に放熱することができ、放熱性の向上が期待できる。
なお、上記図7に示した第1の樹脂多層基板101、筐体200およびコネクタ300の結合構成の形成方法では、先に第1の樹脂多層基板101にコネクタ300を組み付けてから、これらを筺体200に組み付けたが、これとは逆に、先にコネクタ300を筺体200に組み付けてからコネクタ300を第1の樹脂多層基板101に組み付けてもよい。
しかし、先にコネクタ300を第1の樹脂多層基板101に組み付けた方が、コネクタ300のピン301をコネクタ用の穴101aに位置決めして挿入しやすいなどの点で、作業性に優れるものとなる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、第2の樹脂多層基板102における筺体200側である一方の主面に、スルーホール実装部品700、800が搭載されていたが、可能ならば、第2の樹脂多層基板102における他方の主面側にスルーホール実装部品700、800が搭載されていてもよい。
また、コネクタ300は、配線基板としての第1の樹脂多層基板101に接続されたものであったが、このようなナット303を用いたコネクタ300の接続構成は、配線基板であれば、当該樹脂多層基板以外にも、たとえば、単層の樹脂基板やセラミック基板にも適用できることはもちろんである。
また、コネクタ300は、第1の樹脂多層基板101における筐体200の搭載面201に対向する一方の主面側に取り付けられていたが、可能ならば、これとは反対側の他方の主面側に取り付けられていてもよい。この場合も、上記したナット303によるねじ止めを同様に行えばよいことはもちろんである。
また、上記実施形態では、第1の樹脂多層基板101、第2の樹脂多層基板102の2枚の樹脂多層基板が備えられていたが、可能ならば、第2の樹脂多層基板102を省略して、第2の樹脂多層基板102の実装部品を第1の樹脂多層基板101側に集約する等により、樹脂多層基板としては第1の樹脂多層基板101の1枚のみとしてもよい。
101 配線基板としての第1の樹脂多層基板
101a コネクタ用の穴
200 筐体
201 筐体の搭載面
205 筐体の貫通穴
206 筐体の凹部
207 筐体の窪み部
300 コネクタ
301 コネクタのピン
302 コネクタの本体部
302a 本体部の一部である介在部
303 ナット
304 ネジ
305 凸部
400 接着剤
402 熱伝導性接着剤

Claims (6)

  1. 配線基板(101)と、
    一面側に前記配線基板(101)が搭載・固定される搭載面(201)を有する筐体(200)と、
    樹脂よりなる本体部(302)に当該本体部(302)より突出するピン(301)を設けてなるものであって前記配線基板(101)と外部とを電気的に接続するコネクタ(300)と、を備え、
    前記配線基板(101)は、当該配線基板(101)の一方の主面を前記搭載面(201)に対向させつつ前記搭載面(201)に搭載されており、
    前記コネクタ(300)は、前記配線基板(101)に設けられた穴(101a)に対して前記ピン(301)が挿入されてはんだ付けされたものであり、
    前記本体部(302)には、金属製のナット(303)がインサート成形により設けられており、
    前記配線基板(101)と前記本体部(302)とは、前記配線基板(101)を貫通して前記ナット(303)に挿入された金属製のネジ(304)を介して、前記ネジ(304)と前記ナット(303)とのネジ結合により固定されており、
    前記筐体(200)には、前記搭載面(201)から当該搭載面(201)とは反対側の面まで貫通する貫通穴(205)が設けられており、
    前記配線基板(101)は、前記配線基板(101)で前記貫通穴(205)を覆う状態で、前記搭載面(201)に搭載されており、
    前記コネクタ(300)は、前記本体部(302)が前記貫通穴(205)に挿入された状態で、前記配線基板(101)に設けられた前記穴(101a)に対して当該配線基板(101)の一方の主面側から前記ピン(301)が挿入されてはんだ付けされたものであり、
    前記本体部(302)の一部は、前記貫通穴(205)の周囲に広がって前記搭載面(201)と前記配線基板(101)との間に介在する部位である介在部(302a)とされており、この介在部(302a)に前記ナット(303)が設けられていることを特徴とする電子装置。
  2. 前記配線基板(101)は前記筺体(200)の前記搭載面(201)に対して、接着剤(400)により接着されていることを特徴とする請求項に記載の電子装置。
  3. 前記介在部(302a)が前記筐体(200)と接着されており、
    前記介在部(302a)における前記筐体(200)との接着部位には、前記筐体(200)側へ突出する凸部(305)が形成され、前記筐体(200)には前記凸部(305)にかみ合う凹部(206)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 前記配線基板(101)と前記コネクタ(300)の前記本体部(302)とが前記ネジ(304)および前記ナット(303)によるネジ結合により固定されている部位では、前記ネジ(304)の先端部は前記本体部(302)より露出して前記筐体(200)の前記搭載面(201)に面しており、
    前記ネジ(304)の先端部が面する前記搭載面(201)の部位は、窪んだ窪み部(207)とされており、
    この窪み部(207)に熱伝導性を有する熱伝導性接着剤(402)が配置され、
    この熱伝導性接着剤(402)を介して前記ネジ(304)と前記筐体(200)とが接着されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電子装置。
  5. 配線基板(101)と、
    一面側に前記配線基板(101)が搭載・固定される搭載面(201)を有する筐体(200)と、
    樹脂よりなる本体部(302)に当該本体部(302)より突出するピン(301)を設けてなるものであって前記配線基板(101)と外部とを電気的に接続するコネクタ(300)と、を備え、
    前記配線基板(101)は、当該配線基板(101)の一方の主面を前記搭載面(201)に対向させつつ前記搭載面(201)に搭載されており、
    前記コネクタ(300)は、前記配線基板(101)に設けられた穴(101a)に対して前記ピン(301)が挿入されてはんだ付けされたものであり、
    前記本体部(302)には、金属製のナット(303)がインサート成形により設けられており、
    前記配線基板(101)と前記本体部(302)とは、前記配線基板(101)を貫通して前記ナット(303)に挿入された金属製のネジ(304)を介して、前記ネジ(304)と前記ナット(303)とのネジ結合により固定されており、
    前記配線基板(101)と前記コネクタ(300)の前記本体部(302)とが前記ネジ(304)および前記ナット(303)によるネジ結合により固定されている部位では、前記ネジ(304)の先端部は前記本体部(302)より露出して前記筐体(200)の前記搭載面(201)に面しており、
    前記ネジ(304)の先端部が面する前記搭載面(201)の部位は、窪んだ窪み部(207)とされており、
    この窪み部(207)に熱伝導性を有する熱伝導性接着剤(402)が配置され、
    この熱伝導性接着剤(402)を介して前記ネジ(304)と前記筐体(200)とが接着されていることを特徴とする電子装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電子装置の製造方法であって、
    前記配線基板(101)の前記穴(101a)に、前記コネクタ(300)の前記ピン(301)を挿入するとともに、前記ネジ(304)を介して前記配線基板(101)と前記コネクタ(300)とをねじ止めした後に、前記ピン(301)と前記配線基板(101)とをはんだ接続し、
    その後、前記コネクタ(300)とともに前記配線基板(101)を、前記筐体(200)の前記搭載面(201)に搭載して固定することを特徴とする電子装置の製造方法。
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