JP2014015080A - 車載用電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車載用電子制御装1は、開口部11aを有する枠部材10と、枠部材10の開口部11aに対応して凹部23が形成された樹脂容器20と、電子部品31、32が搭載され、凹部23内に配置された基板30と、基板30と外部部材とを接続するためのコネクタ40と、電子部品31、32と基板30とを覆うように凹部23内に充填された封止材50を備えている。枠部材10は、樹脂容器20および封止材50よりも弾性率が大きい材料により形成されている。
【選択図】図1
Description
−実施形態1−
[車載用電子制御装置の構造]
図1は、本発明の車載用電子制御装置の一実施の形態を示し、図1(A)は車載用電子制御装置の断面図、図1(B)は、図1(A)における車載用電子制御装置を下方から観た平面図である。また、図2は、図1(A)、図1(B)に図示された車載用電子制御装置を、上下反転した状態の分解斜視図である。
車載用電子制御装置1は、枠部材10と、樹脂容器20と、回路基板(基板)30と、コネクタ40と、封止材50と、を備える。
枠部材10は、FRP(繊維強化樹脂)により形成され、矩形状の本体部11と、各側辺の中央部外周に設けられた4つの取付部12を有する。本体部11には、矩形状に開口された開口部11aが形成され、各取付部12には、中央部に貫通孔12aが形成されている。各取付部12に形成された貫通孔12aには、後述するが、締結部材が挿通され、車両のシャーシ、ブラケット等の支持部材に固定される。本体部11および取付部12は、弾性率が10GPa以上の材料により形成されている。枠部材10の弾性率は、樹脂容器20および封止材50の弾性率よりも大きいものとなっている。
なお、図1(B)では、回路基板30は、図示を省略されている。
封止材50は、樹脂により形成されており、耐熱性、防水性の他、耐振性、耐塩水性等の信頼性を確保する。回路基板30に搭載された電子部品31の上面と樹脂容器20の底部21の内面とは、少なくとも0.5mmの間隙を形成することが好ましい。間隙が0.5mm以下であると、電子部品31の上面と樹脂容器20の底部21との間隙に回り込む封止材50の厚さが薄くなり、強度不足のため、クラックが生じやすい。
なお、図2においては、封止材50は図示を省略されている。
さらに、本実施形態においては、封止材50は、回路基板30を基板支持部24に当接した状態に保持する機能を兼用している。
樹脂容器20は、接着剤62により枠部材10に接着されている。つまり、コネクタ40、樹脂容器20および枠部材10は、接着により一体化されている。
接着剤61、62としては、例えば、シリコーン系接着剤、エポキ樹脂系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ビスマレイミド系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤等を用いることができる。
樹脂容器20を熱可塑性樹脂により形成した場合、超音波振動等による振動熱またはレーザ照射による加熱を利用して樹脂容器20を溶融し、この溶融層により枠部材10および/またはコネクタ40に接合することが可能である。この場合には、接着剤61および/または接着剤62は不要となる。
図3(A)〜(D)を参照して、上記一実施の形態の車載用電子制御装置の製造方法の一例を説明する。
図3(A)に図示されるように、樹脂容器20の凹部23の開口側を枠部材10側に対面させ、接着剤62により樹脂容器20を枠部材10に接着する。接着に際しては、樹脂容器20の凹部23の開口縁を枠部材10の開口部11aに位置合せして行う。
電子部品31、32が搭載された回路基板30には接続ピン42が挿通される貫通孔が形成されており、この貫通孔を接続ピン42の一端42aから挿通して、回路基板30を樹脂容器20の基板支持部24に当接させる。基板支持部24は、回路基板30の1つの対角線上の各角部に対応する位置に設けられており、回路基板30は、この一対の基板支持部24により保持される。
この状態で、各接続ピン42を、回路基板30の接続パッド(図示せず)に半田付けする。
ノズル55から流動性を有する樹脂50aを吐出し、樹脂容器20の凹部23内に注入する。回路基板30は、樹脂容器20の凹部23内における、回路基板30の一対角線上の各角部に対応する位置に設けられた一対の基板支持部24により支持されており、この基板支持部24により支持された部分を除く領域では回路基板30と凹部23の周縁部との間には間隙が形成されている。このため、樹脂50aは、この間隙から、回路基板30の下面側に回り込み、回路基板30と樹脂容器20の底部21との間の凹部23内にも充填される。
樹脂50aは、回路基板30の上面側に搭載された電子部品32の上面を覆うまで凹部23内に充填される。また、樹脂50aは、枠部材10の開口部11a内において、枠部材10の厚さの中間に達するまで充填することが好ましい。このようにすることにより、樹脂50aにより樹脂容器20と枠部材10の密着強度を向上することができる。
これにより、図1(A)に図示される車載用電子制御装置1が作製される。
車載用電子制御装置1は、例えば、エンジンルーム内の車両部材に固定される。図3(D)に図示されるように、ボルト等の締結部材56を、取付部12の貫通孔12aに挿通し、締結により車載用電子制御装置1を車両部材(支持部材)91に固定する。
このように、電子部品の集合体と、容器とは、別々に準備されたうえ組立てられるため、温度、湿度、空気クリーン度等の管理が必要な電子部品のメンテナンスが容易となる。また、回路基板30を、基板支持部24により支持してコネクタ40の接続ピン42を回路基板30の接続パッドに接続し、この状態で封止材50により固定する簡単なプロセスで組立が完了するため、量産性に優れている。
枠部材10には開口部11aが形成されるため、耐振性が低下する。しかし、枠部材10に一体化される樹脂容器20の凹部23内に封止材50が充填されるため、剛性が大きくなり、耐振性を改善することができる。
図19に、共振周波数と、枠部材10の弾性率および固定数との関係を図示する。
図19に示されるように、共振周波数は、弾性率が大きくなるのに伴って高くなる。また、固定数との関係では、固定数が多いほど、共振周波数が高くなる。つまり、固定数が多くなるほど、枠部材10の剛性が大きくなり、共振周波数は高くなる。
図19を参照すると、一実施の形態に示した取付部12を4つとした、4点固定の場合には、弾性率が3GPa程度を超えると、共振周波数は2KHZを超え、少なくとも、弾性率が10GPa以上であれば、共振は問題とはならない。
同様に、3点固定の場合には、弾性率が20GPa以上であれば、共振は問題とはならない。2点固定の場合には、3点固定の場合とほぼ同程度であるが、弾性率が20GPa程度では、共振が問題となるか否か微妙であり、25GPa以上であれば、問題とならないことが明確である。
図4(A)〜(C)および図5(A)〜(C)に、実施形態1に示した車載用電子制御装置の変形例を示す。
以下に、変形例に示す車載用電子制御装置1の構造および製造方法を説明する。但し、以下の説明では、図3(A)〜(D)に示す車載用電子制御装置1に対する相違点を主体として説明することとし、同様な構成については、対応する部材に同一の符号を付して説明を省略する。
変形例1に示す車載用電子制御装置1では、樹脂容器20の凹部23内に設けられた基板支持部24には、その上端に、凹部23の開口部側に向かって突出された柱状部25が形成されている。また、回路基板30には、柱状部25に対応する位置に貫通孔33が形成されている。樹脂容器20は熱可塑性樹脂により形成されており、また、柱状部25は、その高さが、回路基板30の厚さよりも大きく形成されている。
回路基板30が基板支持部24に当接した状態では、柱状部25の上端部は、回路基板30から突き出す。
スポットフローでは、噴流ガイド部材59を設けて、半田付け領域の周囲が半田噴流57に接触しないようにして、接続ピン42の一端42aと回路基板30の接続パッド(図示せず)とを半田噴流57に浸漬して半田付けを行う。
従って、回路基板30の上部から突き出した接続ピン42の一端42a全体が半田に覆われる。これにより、半田付けの信頼性を高いものとすることができる。
変形例の車載用電子制御装置1も、図5(C)に図示されるように、ボルト等の締結部材56により、車両部材91に固定される。
以下に、実施形態2乃至8について説明する。
そして、各実施形態に対して行った各種の試験によって得られた試験結果を、比較例と比較して示し、本発明による効果を具体的に説明することとする。
実施形態2の車載用電子制御装置1は、実施形態1における枠部材10を、弾性率100GPaのCFRP(カーボン繊維強化樹脂)により作製したものである。
また、車載用電子制御装置1は2点固定とした。
図6は、実施形態2の車載用電子制御装置1を、図1(B)と同様に、下方から観た平面図である。
図6に図示された車載用電子制御装置1が、図1(B)に図示されたものと相違する点は、枠部材10に設けられた取付部12が、2つとされている点である。
各取付部12は、矩形形状の枠部材10の、一対の短側辺の外周側縁に設けられている。実施形態2の車載用電子制御装置1は、一対の取付部12の各貫通孔12aに挿通される2つの締結部材56により車両部材91に固定される。
実施形態3の車載用電子制御装置1は、実施形態1における枠部材10を、弾性率70GPaのアルミニウムにより作製したものである。
また、車載用電子制御装置1は、実施形態2と同様、2点固定とした。つまり、図6に図示された車載用電子制御装置1と同じである。
図7に本発明の実施形態4の断面図を示す。
実施形態4の車載用電子制御装置1は、コネクタ部40Aが、樹脂容器20Aに、例えば、射出成型により一体化して形成されている。
図8(A)、図8(B)は、実施形態4の車載用電子制御装置の製造方法を説明するための断面図である。
コネクタ部40Aが一体成型された樹脂容器20Aを、接着剤62を用いて、枠部材10に接着しておく。コネクタ部40Aには、接続ピン42が取り付けられる貫通孔44が形成されている。コネクタ40Aの貫通孔44は、成型時に形成しておくことが好ましいが、成型後に機械加工により形成してもよい。
予め、チキソ性が強いエポキシ樹脂、シリコ―ン樹脂等により貫通孔44をシールしておくことで、封止材50を形成する際の樹脂漏れを完全に防ぐことができる。
これにより、図8(B)に図示される組立体が作製される。この組立体は、実施形態1の図3(A)に図示される組立体に対応する。従って、以降は、図3(B)以降の工程と同じ工程により実施形態4の車載用電子制御装置1を作製することができる。
なお、実施形態4の車載用電子制御装置1は、枠部材10をアルミニウムにより形成し、2点固定構造として作製した。
図9は、本発明の車載用電子制御装置の実施形態5を示し、図9(A)は断面図であり、図9(B)および図9(C)は、図9(A)に図示された車載用電子制御装置の製造方法を説明するための断面図である。
実施形態5に示す車載用電子制御装置1の特徴は、実施形態1における枠部材10、樹脂容器20およびコネクタ40が一体化された枠体容器100として形成されている点である。
枠体容器100は、実施形態4として、図8(A)に図示されたコネクタ部40Aが一体化された樹脂容器20Aを射出成型により形成する際に、金型内に枠部材10をインサートして成型する。
コネクタ部40Aを有する樹脂容器20Aと枠部材10とがインサート成型により一体化された枠体容器100は、図9(B)に図示されるように、コネクタ部40Aに、接続ピン42が取り付けられる貫通孔44が形成されている。
この状態で、各接続ピン42を、図9(C)に図示されるように、ストッパ部42cがコネクタ部40Aに当接する深さまで貫通孔44に圧入する。
以降は、実施形態4と同一の工程を行うことにより、実施形態5の車載用電子制御装置1が作製される。
なお、実施形態5の車載用電子制御装置1は、枠部材10をアルミニウムにより形成し、2点固定構造として作製した。
図10は、本発明の車載用電子制御装置の実施形態6を示し、図10(A)はその断面図であり、図10(B)は、図10(A)における車載用電子制御装置を下から観た平面図である。
実施形態6の車載用電子制御装置1は、封止材50の上面(図10(A)においては下方に位置している)に放熱板71が配置されている点で、実施形態5とは相違している。
実施形態6の車載用電子制御装置1は、枠部材10をアルミニウムにより形成し、2点固定構造として作製した。
図11は、本発明の車載用電子制御装置の実施形態7を示し、トランスファーモールドにより作際する方法を説明するための図である。
実施形態7の車載用電子制御装置1は、実施形態6の車載用電子制御装置1における封止材50を、トランスファーモールドにより形成したことを特徴とする。その他は、すべて、実施形態6の車載用電子制御装置1と同一である。
実施形態7では、枠部材10を弾性率70GPaのアルミニウムとしたので、樹脂漏れを防止できる効果がある。また、封止材50を、トランスファーモールドにより形成するので、成型サイクルが速く、寸法精度を高くすることができる。
図12は、本発明の車載用電子制御装置の実施形態8の断面図である。
実施形態8の車載用電子制御装置1は、複数のコネクタを備える点に特徴を有する。
図12に図示されるように、実施形態8の車載用電子制御装置1は、図9(A)に図示された車載用電子制御装置1に対し、第2のコネクタ45を備えている点で相違している。
第2のコネクタ45は、回路基板30におけるコネクタ部40Aとは反対面側に配置されている。第2のコネクタ45は根元側が封止材50内に埋没し、先端側が封止材50の上面から外方に突き出している。
図13は、本発明の車載用電子制御装置の実施形態8の変形例1を示す。
変形例1が、図12の車載用電子制御装置1と相違する点は、電子部品32上に放熱板72が配置されている点である。放熱板72の効果は、実施形態6に関して説明された通りである。
図14は、本発明の車載用電子制御装置の実施形態8の変形例2を示す。
変形例2では、車両部材91の下方に、別の車両部材92が配置されている。
変形例2における車載用電子制御装置1は、図13に図示される車載用電子制御装置1と、基本的な構造の相違はない。変形例2では、第2のコネクタ45の接続ピン46が、車両部材91に設けられた貫通孔に挿通されるケーブル47を介して、別の車両部材92に接続さている。
図15は、本発明の車載用電子制御装置の実施形態8の変形例3を示す。
変形例3では、コネクタ部40Aとコネクタ部40Bとが、並置して設けられている点に特徴を有する。すなわち、枠体容器100は、コネクタ部40A、40Bを、樹脂容器20Aとして一体に成型した後、インサート成型により枠部材10を一体化して形成されている。このような構造とすることにより、第2のコネクタ45の部品価格を低減し、また、回路基板30への実装作業を能率化することが可能となる。
図16は、本発明の車載用電子制御装置の実施形態8の変形例4を示す。
変形例4は、基本的には、変形例3と同様である。変形例3との相違点は、コネクタ部40Aとコネクタ部40Bが備える接続ピンのピッチが相違する点である。
すなわち、コネクタ部40Aの接続ピン42のピッチよりも、コネクタ部40Bの接続ピン48のピッチが小さい。コネクタ部40Aと40Bとは、接続ピン42、48のピッチ以外に、本数、長さ等が異なるものとしてもよい。
変形例5が図16に示す変形例4と相違する点は、コネクタ部40Aと40Bの向きが異なる点である。
図17において、コネクタ部40Aの接続ピン42は、回路基板30に接続された一端42aから回路基板30に対して垂直に延出され、他端42b側で左方向に90度屈曲されている。一方、コネクタ部40Bの接続ピン48は、回路基板30に接続された一端48aから回路基板30に対して垂直に延出され、他端48b側で右方向に90度屈曲されている。
上述した実施形態1〜8として示す車載用電子制御装置1を、各種試験を行って、比較例と比較した評価結果を図20に示す。
図20において、実施形態1は、図1および図3に図示された両方の構造に対するものであり、実施形態8は、図13に図示された構造に対するものである。
比較例の電子制御装置200は、周囲に枠201aが形成されたベース201を有し、このベース201の上面に電子部品202が搭載された回路基板203が載置されている。ベース201はアルミニウムにより形成されている。ベース201には貫通孔が形成されており、この貫通孔を介して、回路基板203の裏面側にコネクタ204が実装されている。コネクタ204の接続ピン205は、回路基板203を貫通して回路基板203の表面側で半田付けされている。ベース201の枠201aの内側には封止材206が充填されている。封止材206は、トランスファーモールドにより成型した。ベース201の固定部201bは2箇所である。
はんだ信頼性に関しては、―40℃から125℃の温度サイクルを行う評価したが、すべて比較例と同等であるため、すべての実施形態に〇を付した。
放熱性に関しては、120℃の恒温槽中において動作試験を実施して評価した。
量産性に関しては、回路基板搭載後の工程長さが比較例と同等の場合を〇、比較例よりも短縮された場合を◎で示した。
コストに関しては、比較例と同等の場合を△、比較例よりも低減した場合を〇、比較例よりも大幅に低減した場合を◎で示した。
特に、重量とコストに関しては、実施形態1〜8のすべてが比較例よりも良好である。
また、放熱性に関して、実施形態5〜8は比較例と同等であるという評価結果から、放熱板を用いれば、開口部が形成されていない、全面がべた状の金属ベースとした場合と同等の放熱性を持たせることが可能であることが判った。しかも、放熱板を備えた場合においても、軽量化と価格の低減化を達成することができる。
封止材50をトランスファーモールドにより形成する際、枠部材10として高弾性率材料を用い、上・下型82、83により枠部材10をクランプするようにしたので、樹脂漏れを防止することができる。
また、コネクタ部40A、40Bが一体に成型された樹脂容器20Aとしたので、複数の制御機能の一体化に加えて、量産性を向上することができる。
さらに、コネクタ部40A、40Bを、車両部材の配置に合わせて異なる方向に向けるように構成したので、ケーブルの接続が容易となり、量産性を向上することができる。
また、コネクタの種類、構造、形状等は実施形態として図示されたものに限られるものではなく、例えば、コンタクト部が可動のもの等も含め、種々のタイプを用いることが可能である。
その他、発明の趣旨の範囲内で、種々、変形して適用することが可能であり、要は、開口部を有する枠部材と、枠部材の開口部に対応して凹部が形成された樹脂容器と、電子部品が搭載され、凹部内に配置された基板と、基板と外部部材とを接続するためのコネクタと、電子部品と基板とを覆うように凹部内に充填された封止材とを備え、枠部材の弾性率が、樹脂容器および封止材の弾性率よりも大きいものであればよい。
10 枠部材
11 本体部
12 取付部
20、20A 樹脂容器
23 凹部
24 基板支持部
30 回路基板(基板)
31、32 電子部品
40 コネクタ
40A、40B コネクタ部
42、46、48 接続ピン
45 第2のコネクタ
50 封止材
50a、50b 樹脂
61、62 接着剤
71、72 放熱板
100 枠体容器
Claims (15)
- 複数の取付部を有し、厚さ方向に貫通する開口部が形成された枠部材と、
前記枠部材に一体化され、前記枠部材の前記開口部に連通する凹部および前記凹部内に設けられた複数の基板支持部を有する樹脂容器と、
電子部品が搭載され、前記樹脂容器の前記凹部内に収容されると共に前記基板支持部に支持された基板と、
一端が前記基板に接続され、他端が前記樹脂容器の外部に表出された複数の接続ピンを有するコネクタと、
前記樹脂容器の前記凹部内に、前記基板および前記電子部品を覆って形成された封止材と、を備え、
前記枠部材の弾性率は、前記樹脂容器および前記封止材の弾性率よりも大きいことを特徴とする車載用電子制御装置。 - 請求項1に記載の車載用電子制御装置において、前記枠部材は、弾性率10GPa以上の繊維強化樹脂により形成され、前記取付部は、前記枠部材の外周に4箇所以上設けられていることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項1に記載の車載用電子制御装置において、前記枠部材は、弾性率25GPa以上の材料により形成され、前記取付部は、前記枠部材の外周に2〜4箇所設けられていることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項1に記載の車載用電子制御装置において、前記枠部材は、弾性率70GPa以上の金属により形成され、前記取付部は、前記枠部材の外周に2箇所または3箇所設けられていることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項1に記載の車載用電子制御装置において、前記接続ピンは、前記樹脂容器に設けられた貫通孔に嵌入されて保持されていることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項1に記載の車載用電子制御装置において、前記封止材は、流動性樹脂材料を前記凹部内に注入することにより形成されたことを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項6に記載の車載用電子制御装置において、前記封止材の注入は、ポッティング法によるものであることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項6に記載の車載用電子制御装置において、前記封止材の注入は、トランスファーモールドによるものであることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項1に記載の車載用電子制御装置において、さらに放熱板を有し、前記放熱板は、一面を表出した状態で前記封止材に埋設されていることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項1に記載の車載用電子制御装置において、前記複数の接続ピンのうち、一部は、前記他端が他とは異なる方向に向いていることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項1に記載の車載用電子制御装置において、さらに別のコネクタを有し、前記別のコネクタは、少なくとも一部が、前記封止材により覆われていることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項11に記載の車載用電子制御装置において、さらに前記枠部材の前記取付部が取り付けられる支持部材を有し、前記別のコネクタは、前記支持部材を厚さ方向に貫通して、外部端子に接続されていることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の車載用電子制御装置において、前記樹脂容器は熱可塑性樹脂により形成され、前記樹脂容器と前記枠部材、および前記樹脂部材と前記コネクタとは、少なくとも一方が、熱可塑性樹脂の溶融層により一体化されていることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の車載用電子制御装置において、前記コネクタは、前記樹脂容器に成型により一体化されていることを特徴とする車載用電子制御装置。
- 請求項14に記載の車載用電子制御装置において、前記枠部材は、インサート成型により前記樹脂容器に一体化されていることを特徴とする車載用電子制御装置。
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