JP5392235B2 - 可動役物の駆動機構 - Google Patents

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Description

本発明は、可動役物の駆動機構の技術に関し、より詳細には、駆動源からの駆動力を離間した場所に伝達させる技術に関する。
従来、駆動源からの駆動力を離間した場所に伝達させる可動役物の駆動機構の技術が公知となっている。例えば、特許文献1および特許文献2に記載の如くである。
特許文献1では、パチンコ遊技機(以下、遊技機と称する。)において、駆動源であるモータからの駆動力を、互いに歯合された複数の平歯車を介して所定の場所まで伝達させる技術が記載されている。
このような構成により、1つの駆動源であるモータからの駆動力によって、任意の場所に配置された可動物を動かすことができる。
特許文献2では、遊技機において、モータからの駆動力を、可動物の一端側から他端側に亘って配置される連結棒および当該連結棒の両端に固設される歯車を介して所定の場所まで伝達させる技術が記載されている。
このような構成により、1つの駆動源であるモータからの駆動力によって、可動物の一端側だけでなく他端側にも駆動力を付与し、当該可動物の姿勢を安定させたまま動かすことができる。
特開2008−79953号公報 特開2009−118953号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、駆動源からの駆動力を伝達させる歯車や連結棒と干渉する位置に障害物が配置された場合、当該障害物との接触を避けるためにより多くの歯車や軸等を用いて駆動力を伝達する必要があり、複雑な機構となってしまうという問題点があった。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、一方の歯車と他方の歯車との間に障害物が配置されている場合であっても、当該一方の歯車と他方の歯車間で、簡易な構成で容易に駆動力を伝達することができる可動役物の駆動機構を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、駆動源と、前記駆動源からの駆動力によって回転する原動車歯車と、前記原動車歯車の一側の面における当該原動車歯車の軸心から所定距離だけ離れた位置に連結される原動車連結部と、前記原動車歯車と離間して配置される従動車歯車と、前記従動車歯車の一側の面における当該従動車歯車の軸心から前記所定距離だけ離れた位置に連結される従動車連結部と、前記駆動源からの駆動力によって前記原動車歯車と同一の回転数で回転する補助原動車歯車と、前記補助原動車歯車の一側の面における当該補助原動車歯車の軸心から前記所定距離だけ離れた位置に連結される補助原動車連結部と、前記原動車歯車および前記補助原動車歯車と離間して配置されるとともに、前記従動車歯車と連動連結されて当該従動車歯車と同一の回転数で回転する補助従動車歯車と、前記補助従動車歯車の一側の面における当該補助従動車歯車の軸心から前記所定距離だけ離れた位置に連結される補助従動車連結部と、前記原動車連結部および前記従動車連結部に連結されることで前記原動車歯車の駆動力を前記従動車歯車に伝達し、当該従動車歯車を回転させるとともに、前記原動車歯車および前記従動車歯車を結ぶ線分ならびに/または前記補助原動車歯車および前記補助従動車歯車を結ぶ線分と重複するように配置される障害物と接触しないように当該障害物を迂回する形状に形成される駆動力伝達アームと、前記補助原動車連結部および前記補助従動車連結部に連結されることで前記補助原動車歯車の駆動力を前記補助従動車歯車に伝達し、当該補助従動車歯車を回転させるとともに、前記障害物と接触しないように当該障害物を迂回する形状に形成される補助駆動力伝達アームと、を具備し、前記従動車歯車は、当該従動車歯車の軸心に対する前記従動車連結部の回転位置が、前記原動車歯車の軸心に対する前記原動車連結部の回転位置と同一の位置関係になるように配置され、前記補助従動車歯車は、当該補助従動車歯車の軸心に対する前記補助従動車連結部の回転位置が、前記補助原動車歯車の軸心に対する前記補助原動車連結部の回転位置と同一の位置関係になるように配置されるとともに、前記原動車歯車の軸心に対する前記原動車連結部の回転位置と異なる位置関係であって、かつ、前記原動車歯車の軸心に対する前記原動車連結部の回転位置と180度ずれた回転位置と異なる位置関係になるように配置される、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、一方の歯車と他方の歯車との間に障害物が配置されている場合であっても、当該一方の歯車と他方の歯車間で、簡易な構成で容易に駆動力を伝達することができる。
本発明の一実施形態に係る可動役物の駆動機構を備える遊技機の全体的な構成を示す正面図。 同じく、遊技盤を示す正面図。 同じく、可動役物の駆動機構を示す前方斜視図。 同じく、後方斜視図。 同じく、正面図。 同じく、背面図。 駆動力伝達アームおよび補助駆動力伝達アームの支持方法を示す後方斜視図。 本発明の一実施形態に係る可動役物の駆動機構を示す平面模式図。 第一可動物および第二可動物の支持方法を示す後方斜視図。 (a)原動車歯車からの駆動力の伝達の様子を示す背面模式図。(b)同じく背面模式図。 (a)原動車歯車からの駆動力の伝達の様子を示す背面模式図。(b)同じく背面模式図。 (a)第二可動物の動作の様子を示す背面模式図。(b)同じく背面模式図。 (a)第二可動物の動作の様子を示す背面模式図。(b)同じく背面模式図。
まず、本発明の一実施形態に係る遊技機1の全体構成について、図1を用いて説明する。
なお、以下の図1から図9までの説明においては、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、遊技機1の前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、遊技機1の左右方向を規定する。
遊技機1には、機体の外郭を成す外枠10が設けられる。外枠10は、前後面が開口される略四角筒状の枠体である。外枠10は、パチンコホール等の遊技場に設けられる台島に設置される。外枠10の前側の開口部には、略四角形状の枠体である中枠20が、ヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠20には、遊技領域60が形成される遊技盤50が着脱自在に取り付けられる(図2参照)。また、中枠20には、下皿ユニット40が固定される。また、中枠20には、略平板状の枠体である窓枠30が、ヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。
窓枠30の略中央には、正面視で略円形状の窓枠開口部31が開口される。窓枠開口部31には、透明板34が被覆されて、中枠20に支持された遊技盤50の遊技領域60を前方から視認することができる。また、窓枠30の窓枠開口部31の下方には、発射前の遊技球が貯溜される上皿32が配設される。また、窓枠30の窓枠開口部31の左右上方には、スピーカ33がそれぞれ配設される。
下皿ユニット40は、窓枠30の下方に配置される。下皿ユニット40の略中央には、上皿32から溢れた遊技球が貯溜される下皿41が配設される。また、下皿ユニット40の右側部には、図示せぬ遊技球発射装置に連結され、上皿32に貯溜された遊技球を遊技領域60へ向けて発射可能に構成される発射ハンドル42が配設される。
次に、遊技盤50の構成について、図2を用いてさらに詳細に説明する。
遊技盤50は、基体51と、図柄表示手段52と、ガイドレール53と、一般入賞口54と、大入賞装置55と、可変入賞装置56と、アウト口57と、可動役物70と、を備える。
基体51は、遊技盤50の主たる構造体を成す部材である。基体51は、略平板状の部材であり、遊技盤50の各構成部材が取り付けられる。基体51の略中央には、図柄表示手段52を取り付けるための図柄表示開口部61が正面視で略矩形状に開口される。
図柄表示手段52は、図柄や数字を変動表示する液晶画面62を備える装置である。図柄表示手段52は、液晶画面62を前方へ向けた状態で、基体51の後面側に取り付けられる。液晶画面62は、図柄表示開口部61を通じて前方を臨むように配置され、基体51の前方から視認可能となっている。
ガイドレール53は、外ガイドレール63aと、内ガイドレール63bとを備える。
外ガイドレール63aおよび内ガイドレール63bは、正面視で略円弧状に形成される金属製の帯状の部材である。外ガイドレール63aは、基体51の左側および上側の外周を周回するように配置される。内ガイドレール63bは、外ガイドレール63aよりも基体51の内側であって、基体51の左側および下側の外周を周回するように配置される。外ガイドレール63aおよび内ガイドレール63bは、短手方向を前後方向として基体51の前面側から前方へ突出される。
なお、基体51の略中央の外ガイドレール63aと内ガイドレール63bとにより略円形状に区画形成された領域が、遊技球が転動する領域である遊技領域60とされる。また、基体51の左側部の外ガイドレール63aと内ガイドレール63bとの間に略円弧形状に区画形成された領域が、前記遊技球発射装置により発射された遊技球が通過する領域である発射通路59とされる。そして、発射ハンドル42の回動操作に応じて、遊技球が発射通路59を通過して遊技領域60へ放出されることとなる。
一般入賞口54は、上面が開口するポケット状に形成され、遊技球を入賞可能とする部材である。一般入賞口54に遊技球が入賞すると、図示せぬ賞球払出装置によって所定数の賞球(遊技球)が払い出される。一般入賞口54は、基体51における遊技領域60の下部に複数個が配置される。
大入賞装置55は、大当たり抽選により大当たりが選択されると、大入賞口65を開放して遊技球を入賞可能とする装置である。大入賞口65に遊技球が入賞すると、前記賞球払出装置によって所定数の賞球(遊技球)が払い出される。大入賞装置55は、基体51における遊技領域60の中央下部に配置される。
可変入賞装置56は、所定の作動条件を満たすと、左右一対の可動片の動作に応じて、遊技球が入賞可能な開放状態または入賞不能な閉鎖状態に切り替える装置である。可変入賞装置56に遊技球が入賞すると、前記賞球払出装置によって所定数の賞球(遊技球)が払い出されると共に、図示せぬ抽選装置によって大当たり抽選が開始される。可変入賞装置56は、基体51の遊技領域60の略中央であって、大入賞装置55の上方に配置される。
アウト口57は、発射通路59を通過して遊技領域60へ放出された遊技球が、一般入賞口54や大入賞口65等の各入賞口に入賞しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口57に流入した遊技球は、パチンコホール等の遊技場側に回収される。アウト口57は、基体51における遊技領域60の最下部に配置される。
可動役物70は、所定の場合に遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与えるためのものである。可動役物70は、正面視において液晶画面62の上方に配置される。具体的には、可動役物70は、中央装飾部材71と、第一装飾部材72と、第二装飾部材73と、駆動機構100とにより構成される。
障害物としての中央装飾部材71は、軸線方向を上下方向に向けられた略円柱形状の部材であり、液晶画面62の左右中央部の上方に配置される。中央装飾部材71は、図示せぬモータからの駆動力によって、その軸線を中心に回動可能に構成される。
なお、障害物は本実施形態に係る中央装飾部材71に限るものではなく、その他の形状の部材であってもよい。
第一装飾部材72は、右手の形状を模した部材である。第一装飾部材72は、中央装飾部材71の左方において、後述する第一可動物117の下部に固定される。
第二装飾部材73は、左手の形状を模した部材である。第二装飾部材73は、中央装飾部材71の右方において、後述する第二可動物122の下部に固定される。
駆動機構100は、後述する第一可動物117および第二可動物122を動かすことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与えるためのものである。駆動機構100は、中央装飾部材71の左方から右方に亘るように配置される。
次に、駆動機構100の構成について、図3から図13までを用いてさらに詳細に説明する。
なお、以下で説明する種々の歯車については、適宜図示せぬ支持部材(支持板や支軸)によって回動可能に支持されているものとする。当該種々の歯車をどのような支持部材を用いて支持するかは限定するものではない。
また、図5および図6においては、便宜上、中央装飾部材71の図示を省略している。
駆動機構100は、モータ101と、出力歯車102と、原動車歯車103と、原動車連結部104と、補助原動車歯車105と、補助原動車連結部106と、従動車歯車107と、従動車連結部108と、補助従動車歯車109と、補助従動車連結部110と、駆動力伝達アーム111と、補助駆動力伝達アーム112と、第一伝達軸113と、第一伝達歯車114と、第一上歯車115と、第一下歯車116と、第一可動物117と、第二伝達軸118と、第二伝達歯車119と、第二上歯車120と、第二下歯車121と、第二可動物122とにより構成される。
図3から図5までに示すモータ101は、本発明に係る駆動源の一実施形態である。
モータ101は、出力軸101aを前方に向けて、中央装飾部材71の左後方に配置される。
図3から図6までに示す出力歯車102は、中央装飾部材71の略左方に配置される平歯車である。出力歯車102の中心部分には、モータ101の出力軸101aの前端部が相対回転不能となるように連結される。
原動車歯車103は、中央装飾部材71の略左方であって出力歯車102の略上方に配置される平歯車である。原動車歯車103は、軸線方向を前後方向に向けられて配置され、出力歯車102と歯合される。
図4、図6、および図7に示す原動車連結部104は、軸線方向を前後方向に向けられた円柱形状の部材である。原動車連結部104は、原動車歯車103の後面における当該原動車歯車103の軸心から所定距離だけ離れた位置に、当該原動車歯車103と一体的に設けられる。このようにして、原動車連結部104は原動車歯車103に連結され、当該原動車歯車103と一体的に回転可能に構成される。
なお、原動車連結部104および原動車歯車103は、一体的ではなく別部材で構成することも可能である。
図3から図6までに示す補助原動車歯車105は、中央装飾部材71の略左方であって原動車歯車103の略上方に配置される平歯車である。補助原動車歯車105は、軸線方向を前後方向に向けられて配置され、原動車歯車103と歯合される。補助原動車歯車105は、原動車歯車103と同一形状の歯車であって、同一の歯数を有している。
図4、図6、および図7に示す補助原動車連結部106は、軸線方向を前後方向に向けられた円柱形状の部材である。補助原動車連結部106は、補助原動車歯車105の後面における当該補助原動車歯車105の軸心から所定距離だけ離れた位置に、当該補助原動車歯車105と一体的に設けられる。補助原動車歯車105の軸心から補助原動車連結部106までの距離は、原動車歯車103の軸心から原動車連結部104までの距離(所定距離)と同一である。このようにして、補助原動車連結部106は補助原動車歯車105に連結され、当該補助原動車歯車105と一体的に回転可能に構成される。
なお、補助原動車連結部106および補助原動車歯車105は、一体的ではなく別部材で構成することも可能である。
ここで、図6に示すように、補助原動車歯車105は、当該補助原動車歯車105の軸心に対する補助原動車連結部106の回転位置(歯車の軸心に対する相対的な位置)が、原動車歯車103の軸心に対する原動車連結部104の回転位置と90度ずれた位置関係となるように、原動車歯車103と歯合される。
具体的には、原動車連結部104は原動車歯車103の軸心の略右方に位置しているのに対し、補助原動車連結部106は補助原動車歯車105の軸心の略下方に位置している。
図3から図6までに示す従動車歯車107は、原動車歯車103と離間して、中央装飾部材71の略右方に配置される平歯車である。言い換えれば、従動車歯車107は、中央装飾部材71を挟んで原動車歯車103と反対側に配置される。従動車歯車107は、軸線方向を前後方向に向けられて配置される。従動車歯車107は、その前後方向位置が原動車歯車103および補助原動車歯車105の前後方向位置と同一となるように配置される(図8参照)。従動車歯車107は、原動車歯車103と同一形状の歯車であって、同一の歯数を有している。
図4、図6、および図7に示す従動車連結部108は、軸線方向を前後方向に向けられた円柱形状の部材である。従動車連結部108は、従動車歯車107の後面における当該従動車歯車107の軸心から所定距離だけ離れた位置に、当該従動車歯車107と一体的に設けられる。従動車歯車107の軸心から従動車連結部108までの距離は、原動車歯車103の軸心から原動車連結部104までの距離(所定距離)と同一である。このようにして、従動車連結部108は従動車歯車107に連結され、当該従動車歯車107と一体的に回転可能に構成される。
なお、従動車連結部108および従動車歯車107は、一体的ではなく別部材で構成することも可能である。
図3から図6までに示す補助従動車歯車109は、原動車歯車103および補助原動車歯車105と離間して、中央装飾部材71の略右方であって従動車歯車107の略上方に配置される平歯車である。補助従動車歯車109は、軸線方向を前後方向に向けられて配置され、従動車歯車107と歯合される。補助従動車歯車109は、その前後方向位置が原動車歯車103および補助原動車歯車105の前後方向位置と同一となるように配置される(図8参照)。補助従動車歯車109は、原動車歯車103と同一形状の歯車であって、同一の歯数を有している。つまり、補助従動車歯車109と従動車歯車107とは、同一形状の歯車であって、同一の歯数を有している。
図4、図6、および図7に示す補助従動車連結部110は、軸線方向を前後方向に向けられた円柱形状の部材である。補助従動車連結部110は、補助従動車歯車109の後面における当該補助従動車歯車109の軸心から所定距離だけ離れた位置に、当該補助従動車歯車109と一体的に設けられる。補助従動車歯車109の軸心から補助従動車連結部110までの距離は、原動車歯車103の軸心から原動車連結部104までの距離(所定距離)と同一である。このようにして、補助従動車連結部110は補助従動車歯車109に連結され、当該補助従動車歯車109と一体的に回転可能に構成される。
なお、補助従動車連結部110および補助従動車歯車109は、一体的ではなく別部材で構成することも可能である。
ここで、図6に示すように、従動車歯車107は、当該従動車歯車107の軸心に対する従動車連結部108の回転位置が、原動車歯車103の軸心に対する原動車連結部104の回転位置と同一の位置関係になるように配置される。
また、補助従動車歯車109は、当該補助従動車歯車109の軸心に対する補助従動車連結部110の回転位置が、補助原動車歯車105の軸心に対する補助原動車連結部106の回転位置と同一の位置関係になるように配置される。
これによって、補助従動車歯車109は、当該補助従動車歯車109の軸心に対する補助従動車連結部110の回転位置が、従動車歯車107の軸心に対する従動車連結部108の回転位置と90度ずれた位置関係となるように、従動車歯車107と歯合されることになる。
具体的には、従動車連結部108は従動車歯車107の軸心の略右方に位置しているのに対し、補助従動車連結部110は補助従動車歯車109の軸心の略下方に位置している。
図3から図8までに示す駆動力伝達アーム111は、原動車連結部104および従動車連結部108に連結される部材である。駆動力伝達アーム111は、長手方向を概ね左右方向に向けられた板状の部材である。駆動力伝達アーム111の一端部(左端部)には、当該駆動力伝達アーム111を前後方向に貫通する第一貫通孔111aが形成される(図7参照)。駆動力伝達アーム111の他端部(右端部)には、当該駆動力伝達アーム111を前後方向に貫通する第二貫通孔111bが形成される(図7参照)。駆動力伝達アーム111は、その左右略中央部が後方に向けて突出するように湾曲して形成される。
駆動力伝達アーム111の第一貫通孔111aには、原動車歯車103に設けられた原動車連結部104が前方から挿通されることにより、駆動力伝達アーム111が当該原動車連結部104に回動可能に支持される。駆動力伝達アーム111の第二貫通孔111bには、従動車歯車107の従動車連結部108が前方から挿通されることにより、駆動力伝達アーム111が当該従動車連結部108に回動可能に支持される。このようにして、原動車歯車103の駆動力は、駆動力伝達アーム111を介して従動車歯車107に伝達可能に構成される。
また、図8に示すように、駆動力伝達アーム111が原動車連結部104および従動車連結部108に支持された場合において、当該駆動力伝達アーム111の左右略中央部は後方に向けて突出するように湾曲しているため、当該駆動力伝達アーム111が中央装飾部材71と接触することはない。このように、駆動力伝達アーム111は、中央装飾部材71と接触しないように、当該中央装飾部材71を迂回する形状に形成されている。
図3から図8までに示す補助駆動力伝達アーム112は、補助原動車連結部106および補助従動車連結部110に連結される部材である。補助駆動力伝達アーム112は、長手方向を概ね左右方向に向けられた板状の部材である。補助駆動力伝達アーム112の一端部(左端部)には、当該補助駆動力伝達アーム112を前後方向に貫通する第一貫通孔112aが形成される(図7参照)。補助駆動力伝達アーム112の他端部(右端部)には、当該補助駆動力伝達アーム112を前後方向に貫通する第二貫通孔112bが形成される(図7参照)。補助駆動力伝達アーム112は、その左右略中央部が後方に向けて突出するように湾曲して形成される。
補助駆動力伝達アーム112の第一貫通孔112aには、補助原動車歯車105に設けられた補助原動車連結部106が前方から挿通されることにより、補助駆動力伝達アーム112が当該補助原動車連結部106に回動可能に支持される。補助駆動力伝達アーム112の第二貫通孔112bには、補助従動車歯車109の補助従動車連結部110が前方から挿通されることにより、補助駆動力伝達アーム112が当該補助従動車連結部110に回動可能に支持される。このようにして、補助原動車歯車105の駆動力は、補助駆動力伝達アーム112を介して補助従動車歯車109に伝達可能に構成される。
また、図8に示すように、補助駆動力伝達アーム112が補助原動車連結部106および補助従動車連結部110に支持された場合において、当該補助駆動力伝達アーム112の左右略中央部は後方に向けて突出するように湾曲しているため、当該補助駆動力伝達アーム112が中央装飾部材71と接触することはない。このように、補助駆動力伝達アーム112は、中央装飾部材71と接触しないように、当該中央装飾部材71を迂回する形状に形成されている。
図3から図6まで、および図8に示す第一伝達軸113は、軸線方向を前後方向に向けられた部材である。第一伝達軸113の後端部は、原動車歯車103の中心部分に相対回転不能となるように連結される。
図3および図5に示す第一伝達歯車114は、原動車歯車103の前方に配置される平歯車である。第一伝達歯車114の中心部分には、第一伝達軸113の前端部が相対回転不能となるように連結される。これにより、第一伝達歯車114と原動車歯車103とが一体的に回転可能に構成される。
図3、図5、図6、および図9に示す第一上歯車115は、第一伝達歯車114の左上方に配置される平歯車である。第一上歯車115は、軸線方向を前後方向に向けられて配置され、第一伝達歯車114と歯合される。第一上歯車115には、当該第一上歯車115の軸心から所定距離だけ離れた位置に、当該第一上歯車115を前後方向に貫通する貫通孔115aが形成される(図9参照)。
第一下歯車116は、第一伝達歯車114の左下方であって第一上歯車115の下方に配置される平歯車である。第一下歯車116は、軸線方向を前後方向に向けられて配置され、第一伝達歯車114と歯合される。第一下歯車116には、当該第一下歯車116の軸心から所定距離だけ離れた位置に、当該第一下歯車116を前後方向に貫通する貫通孔116aが形成される(図9参照)。第一下歯車116は、第一上歯車115と同一形状の歯車である。
第一下歯車116は、第一下歯車116の軸心に対する貫通孔116aの回転位置が、第一上歯車115の軸心に対する貫通孔115aの回転位置と同一の位置関係になるように配置される。
図3から図6まで、および図9に示す第一可動物117は、遊技者に視覚的な印象を与えるための装飾部材である。第一可動物117は、第一上歯車115および第一下歯車116の概ね前方に配置される。
第一可動物117の後部には、第一上支軸117aおよび第一下支軸117bが設けられる。第一上支軸117aおよび第一下支軸117bは、軸線方向を前後方向に向けられた略円柱形状に形成される。第一上支軸117aは、第一可動物117の後部における上下方向略中央かつ左右方向略中央に設けられる。第一下支軸117bは、第一可動物117の後部における第一上支軸117aの下方に設けられる。
第一上支軸117aは、第一上歯車115の貫通孔115aに前方から挿通されることにより、当該第一上歯車115に回動可能に支持される。第一下支軸117bは、第一下歯車116の貫通孔116aに前方から挿通されることにより、当該第一下歯車116に回動可能に支持される。このようにして、第一可動物117は第一上歯車115および第一下歯車116に支持される。
図4から図6まで、および図8に示す第二伝達軸118は、軸線方向を前後方向に向けられた部材である。第二伝達軸118の後端部は、補助従動車歯車109の中心部分に相対回転不能となるように連結される。
図4および図5に示す第二伝達歯車119は、補助従動車歯車109の前方に配置される平歯車である。第二伝達歯車119の中心部分には、第二伝達軸118の前端部が相対回転不能となるように連結される。これにより、第二伝達歯車119と補助従動車歯車109とが一体的に回転可能に構成される。
第二伝達歯車119は、その前後方向位置が第一伝達歯車114の前後方向位置と同一となるように配置される(図8参照)。
図3から図6まで、および図9に示す第二上歯車120は、第二伝達歯車119の右上方に配置される平歯車である。第二上歯車120は、軸線方向を前後方向に向けられて配置され、第二伝達歯車119と歯合される。第二上歯車120には、当該第二上歯車120の軸心から所定距離だけ離れた位置に、当該第二上歯車120を前後方向に貫通する貫通孔120aが形成される(図9参照)。第二上歯車120は、その前後方向位置が第一上歯車115および第一下歯車116の前後方向位置と同一となるように配置される(図8参照)。第二上歯車120は、第一上歯車115および第一下歯車116と同一形状の歯車である。
第二下歯車121は、第二伝達歯車119の右下方であって第二上歯車120の下方に配置される平歯車である。第二下歯車121は、軸線方向を前後方向に向けられて配置され、第二伝達歯車119と歯合される。第二下歯車121には、当該第二下歯車121の軸心から所定距離だけ離れた位置に、当該第二下歯車121を前後方向に貫通する貫通孔121aが形成される(図9参照)。第二上歯車120は、その前後方向位置が第一上歯車115および第一下歯車116の前後方向位置と同一となるように配置される(図8参照)。第二下歯車121は、第二上歯車120と同一形状の歯車である。
第二下歯車121は、第二下歯車121の軸心に対する貫通孔121aの回転位置が、第二上歯車120の軸心に対する貫通孔120aの回転位置と同一の位置関係になるように配置される。
第二可動物122は、遊技者に視覚的な印象を与えるための装飾部材である。第二可動物122は、第二上歯車120および第二下歯車121の概ね前方に配置される。
第二可動物122の後部には、第二上支軸122aおよび第二下支軸122bが設けられる。第二上支軸122aおよび第二下支軸122bは、軸線方向を前後方向に向けられた略円柱形状に形成される。第二上支軸122aは、第二可動物122の後部における上下方向略中央かつ左右方向略中央に設けられる。第二下支軸122bは、第二可動物122の後部における第二上支軸122aの下方に設けられる。
第二上支軸122aは、第二上歯車120の貫通孔120aに前方から挿通されることにより、当該第二上歯車120に回動可能に支持される。第二下支軸122bは、第二下歯車121の貫通孔121aに前方から挿通されることにより、当該第二下歯車121に回動可能に支持される。このようにして、第二可動物122は第二上歯車120および第二下歯車121に支持される。
次に、上述の如く構成された駆動機構100の動作態様について、図3から図6までを用いて簡単に説明する。
モータ101の出力軸101aから出力される駆動力は、出力歯車102を介して原動車歯車103に伝達される。
原動車歯車103に伝達された駆動力は、第一伝達軸113および第一伝達歯車114を介して第一上歯車115および第一下歯車116に伝達され、当該第一上歯車115および第一下歯車116が回転する。第一上歯車115および第一下歯車116が回転することにより、第一可動物117が動かされる。
また、原動車歯車103に伝達された駆動力は、原動車連結部104、駆動力伝達アーム111、従動車連結部108および従動車歯車107、ならびに補助原動車歯車105、補助原動車連結部106、補助駆動力伝達アーム112および補助従動車連結部110を介して補助従動車歯車109に伝達される。
補助従動車歯車109に伝達された駆動力は、第二伝達軸118および第二伝達歯車119を介して第二上歯車120および第二下歯車121に伝達され、当該第二上歯車120および第二下歯車121が回転する。第二上歯車120および第二下歯車121が回転することにより、第二可動物122が動かされる。
このようにして、第一可動物117および第二可動物122を動かすことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与えることができる。
次に、原動車歯車103からの駆動力が従動車歯車107および補助従動車歯車109に伝達される態様について、図10および図11を用いて詳細に説明する。
なお、以下の図10から図13までの説明においては、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、遊技機1の前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者と反対側(遊技機1の背面側)から見て、左手側(すなわち、図10から図13までの紙面左手側)を遊技機1の左側とし、右手側(すなわち、図10から図13までの紙面右手側)を遊技機1の右側として、遊技機1の左右方向を規定する。
まず、図10(a)に示す状態について説明する。
この場合、原動車連結部104は原動車歯車103の軸心の略左方に、従動車連結部108は従動車歯車107の軸心の略左方に、それぞれ位置している。より詳細には、原動車歯車103の軸心、原動車連結部104、従動車歯車107の軸心、および従動車連結部108が右からこの順に一直線に並んでいる。
また、補助原動車連結部106は補助原動車歯車105の軸心の略下方に、補助従動車連結部110は補助従動車歯車109の軸心の略下方に、それぞれ位置している。
この状態で原動車歯車103が時計回りに回転する(図10(a)中の黒塗り矢印参照)と、駆動力伝達アーム111が概ね右方に向かって引かれるため、従動車歯車107が回転しようとする。しかし、従動車歯車107は時計回りにも反時計回りにも回転することが可能であるため、駆動力伝達アーム111を介して伝達される駆動力のみでは、当該従動車歯車107を一定方向にのみ回転させることは困難である。
一方、原動車歯車103の駆動力は、補助原動車歯車105に伝達され、当該補助原動車歯車105は反時計回りに回転する(図10(a)中の黒塗り矢印参照)。この際、補助原動車歯車105の回転方向は原動車歯車103の回転方向と反対であるが、補助原動車歯車105および原動車歯車103は互いに同一の回転数で回転する。これによって、補助駆動力伝達アーム112が概ね右方に向かって引かれるため、補助従動車歯車109も反時計回りに回転する(図10(a)中の黒塗り矢印参照)。
また、補助従動車歯車109は従動車歯車107に歯合されているため、当該従動車歯車107は補助従動車歯車109によって時計回りに回転される(図10(a)中の白抜き矢印参照)。すなわち、補助従動車歯車109によって従動車歯車107を一定方向(本実施形態においては時計回り)に回転させることができる。この際、従動車歯車107の回転方向は補助従動車歯車109の回転方向と反対であるが、従動車歯車107および補助従動車歯車109は互いに同一の回転数で回転する。
このように、図10(a)の状態においては、駆動力伝達アーム111を介して従動車歯車107に伝達される駆動力に加えて、補助駆動力伝達アーム112を介して従動車歯車107に伝達される駆動力により当該従動車歯車107を回転させることにより、当該従動車歯車107を一定方向に回転させることができる。
次に、原動車歯車103が回転することにより、図10(a)に示す状態から図10(b)に示す状態に変化した場合について説明する。
この場合、原動車連結部104は原動車歯車103の軸心の略上方に、従動車連結部108は従動車歯車107の軸心の略上方に、それぞれ位置している。
また、補助原動車連結部106は補助原動車歯車105の軸心の略右方に、補助従動車連結部110は補助従動車歯車109の軸心の略右方に、それぞれ位置している。より詳細には、補助原動車連結部106、補助原動車歯車105の軸心、補助従動車連結部110、および補助従動車歯車109の軸心が右からこの順に一直線に並んでいる。
この状態で原動車歯車103が時計回りに回転する(図10(b)中の黒塗り矢印参照)と、補助原動車歯車105は反時計回りに回転する(図10(b)中の黒塗り矢印参照)。これによって、補助駆動力伝達アーム112が概ね左方に向かって押されるため、補助従動車歯車109が回転しようとする。しかし、補助従動車歯車109は時計回りにも反時計回りにも回転することが可能であるため、補助駆動力伝達アーム112を介して伝達される駆動力のみでは、当該補助従動車歯車109を一定方向にのみ回転させることは困難である。
一方、原動車歯車103が時計回りに回転すると、駆動力伝達アーム111が概ね右方に向かって引かれるため、従動車歯車107も時計回りに回転する(図10(b)中の黒塗り矢印参照)。
また、従動車歯車107は補助従動車歯車109に歯合されているため、当該補助従動車歯車109は従動車歯車107によって反時計回りに回転される(図10(b)中の白抜き矢印参照)。すなわち、従動車歯車107によって補助従動車歯車109を一定方向(本実施形態においては反時計回り)に回転させることができる。
このように、図10(b)の状態においては、補助駆動力伝達アーム112を介して補助従動車歯車109に伝達される駆動力に加えて、駆動力伝達アーム111を介して補助従動車歯車109に伝達される駆動力により当該補助従動車歯車109を回転させることにより、当該補助従動車歯車109を一定方向に回転させることができる。
次に、原動車歯車103が回転することにより、図10(b)に示す状態から図11(a)に示す状態に変化した場合について説明する。
この場合、原動車連結部104は原動車歯車103の軸心の略右方に、従動車連結部108は従動車歯車107の軸心の略右方に、それぞれ位置している。より詳細には、原動車連結部104、原動車歯車103の軸心、従動車連結部108、および従動車歯車107の軸心が右からこの順に一直線に並んでいる。
また、補助原動車連結部106は補助原動車歯車105の軸心の略上方に、補助従動車連結部110は補助従動車歯車109の軸心の略上方に、それぞれ位置している。
この状態で原動車歯車103が時計回りに回転する(図11(a)中の黒塗り矢印参照)と、駆動力伝達アーム111が概ね左方に向かって押されるため、従動車歯車107が回転しようとする。しかし、従動車歯車107は時計回りにも反時計回りにも回転することが可能であるため、駆動力伝達アーム111を介して伝達される駆動力のみでは、当該従動車歯車107を一定方向にのみ回転させることは困難である。
一方、原動車歯車103の駆動力は、補助原動車歯車105に伝達され、当該補助原動車歯車105は反時計回りに回転する(図11(a)中の黒塗り矢印参照)。これによって、補助駆動力伝達アーム112が概ね左方に向かって押されるため、補助従動車歯車109も反時計回りに回転する(図11(a)中の黒塗り矢印参照)。
また、補助従動車歯車109は従動車歯車107に歯合されているため、当該従動車歯車107は補助従動車歯車109によって時計回りに回転される(図11(a)中の白抜き矢印参照)。すなわち、補助従動車歯車109によって従動車歯車107を一定方向(本実施形態においては時計回り)に回転させることができる。
このように、図11(a)の状態においては、駆動力伝達アーム111を介して従動車歯車107に伝達される駆動力に加えて、補助駆動力伝達アーム112を介して従動車歯車107に伝達される駆動力により当該従動車歯車107を回転させることにより、当該従動車歯車107を一定方向に回転させることができる。
最後に、原動車歯車103が回転することにより、図11(a)に示す状態から図11(b)に示す状態に変化した場合について説明する。
この場合、原動車連結部104は原動車歯車103の軸心の略下方に、従動車連結部108は従動車歯車107の軸心の略下方に、それぞれ位置している。
また、補助原動車連結部106は補助原動車歯車105の軸心の略左方に、補助従動車連結部110は補助従動車歯車109の軸心の略左方に、それぞれ位置している。より詳細には、補助原動車歯車105の軸心、補助原動車連結部106、補助従動車歯車109の軸心、および補助従動車連結部110が右からこの順に一直線に並んでいる。
この状態で原動車歯車103が時計回りに回転する(図11(b)中の黒塗り矢印参照)と、補助原動車歯車105は反時計回りに回転する(図11(b)中の黒塗り矢印参照)。これによって、補助駆動力伝達アーム112が概ね右方に向かって引かれるため、補助従動車歯車109が回転しようとする。しかし、補助従動車歯車109は時計回りにも反時計回りにも回転することが可能であるため、補助駆動力伝達アーム112を介して伝達される駆動力のみでは、当該補助従動車歯車109を一定方向にのみ回転させることは困難である。
一方、原動車歯車103が時計回りに回転すると、駆動力伝達アーム111が概ね左方に向かって押されるため、従動車歯車107も時計回りに回転する(図11(b)中の黒塗り矢印参照)。
また、従動車歯車107は補助従動車歯車109に歯合されているため、当該補助従動車歯車109は従動車歯車107によって反時計回りに回転される(図11(b)中の白抜き矢印参照)。すなわち、従動車歯車107によって補助従動車歯車109を一定方向(本実施形態においては反時計回り)に回転させることができる。
このように、図11(b)の状態においては、補助駆動力伝達アーム112を介して補助従動車歯車109に伝達される駆動力に加えて、駆動力伝達アーム111を介して補助従動車歯車109に伝達される駆動力により当該補助従動車歯車109を回転させることにより、当該補助従動車歯車109を一定方向に回転させることができる。
上述のように、従動車歯車107または補助従動車歯車109のうちいずれか一方の歯車の回転方向が一定方向に定まらない場合は、他方の歯車によりその回転を補助することにより、当該従動車歯車107および補助従動車歯車109を一定方向に回転させることができる。
また、上述のように、補助原動車歯車105の軸心に対する補助原動車連結部106の回転位置が、原動車歯車103の軸心に対する原動車連結部104の回転位置と90度ずれた位置関係となるように、かつ、補助従動車歯車109の軸心に対する補助従動車連結部110の回転位置が、従動車歯車107の軸心に対する従動車連結部108の回転位置と90度ずれた位置関係となるように、それぞれ配置することにより、原動車歯車103からの駆動力を安定して従動車歯車107および補助従動車歯車109に伝達することができる。
すなわち、上記位置関係となるような配置によって、従動車歯車107の回転方向が一定方向に定まらない場合(図10(a)および図11(a)参照)は、補助従動車歯車109の回転方向は確実に一定方向(反時計回り)に定まり、補助従動車歯車109の回転方向が一定方向に定まらない場合(図10(b)および図11(b)参照)は、従動車歯車107の回転方向は確実に一定方向(時計回り)に定まるため、原動車歯車103からの駆動力により従動車歯車107および補助従動車歯車109を一定方向に安定して回転させることができる。
なお、補助原動車歯車105の軸心に対する補助原動車連結部106の回転位置と原動車歯車103の軸心に対する原動車連結部104の回転位置との位置関係、および補助従動車歯車109の軸心に対する補助従動車連結部110の回転位置と従動車歯車107の軸心に対する従動車連結部108の回転位置との位置関係は本実施形態(90度ずれた位置関係)に限るものではない。すなわち、互いに異なる位置関係であって、かつ、互いに180度ずれた位置関係でなければよい。
次に、補助従動車歯車109から第二伝達軸118を介して第二伝達歯車119に伝達された駆動力によって第二可動物122が動かされる際の態様について、図12および図13を用いて詳細に説明する。
まず、図12(a)に示す状態について説明する。
この場合、第二可動物122の第二上支軸122aは第二上歯車120の軸心の上方に、第二可動物122の第二下支軸122bは第二下歯車121の軸心の上方に、それぞれ位置している。
この状態で第二伝達歯車119が反時計回りに回転する(図12および図13の黒塗り矢印参照)と、第二上歯車120および第二下歯車121は時計回りに互いに同一の回転数で回転する(図12および図13の黒塗り矢印参照)。したがって、第二上支軸122aと第二下支軸122bとの相対的な位置関係が保たれたまま、当該第二上支軸122aは第二上歯車120の軸心周りを、当該第二下支軸122bは第二下歯車121の軸心周りを、それぞれ時計回りに回転する。
第二上支軸122aと第二下支軸122bとの相対的な位置関係は保たれるので、第二可動物122の姿勢は変わることがなく、当該第二可動物122は図12(a)、図12(b)、図13(a)、および図13(b)に示す順に、所定の回転中心周りを回転するように動かされる。
第一可動物117についても第二可動物122の場合と同様に、原動車歯車103から第一伝達軸113を介して第一伝達歯車114に伝達された駆動力によって第一上歯車115および第一下歯車116が同一の回転数で回転されることにより、第一可動物117の姿勢は変わることなく、当該第一可動物117は所定の回転中心周りを回転するように動かされる(図5および図6参照)。
以上の如く、本実施形態に係る可動役物70の駆動機構100は、モータ101(駆動源)と、モータ101からの駆動力によって回転する原動車歯車103と、原動車歯車103の一側の面における当該原動車歯車103の軸心から所定距離だけ離れた位置に連結される原動車連結部104と、原動車歯車103と離間して配置される従動車歯車107と、従動車歯車107の一側の面における当該従動車歯車107の軸心から前記所定距離だけ離れた位置に連結される従動車連結部108と、モータ101からの駆動力によって前記原動車歯車103と同一の回転数で回転する補助原動車歯車105と、補助原動車歯車105の一側の面における当該補助原動車歯車105の軸心から前記所定距離だけ離れた位置に連結される補助原動車連結部106と、原動車歯車103および補助原動車歯車105と離間して配置されるとともに、従動車歯車107と連動連結されて当該従動車歯車107と同一の回転数で回転する補助従動車歯車109と、補助従動車歯車109の一側の面における当該補助従動車歯車109の軸心から前記所定距離だけ離れた位置に連結される補助従動車連結部110と、原動車連結部104および従動車連結部108に連結されることで原動車歯車103の駆動力を従動車歯車107に伝達し、当該従動車歯車107を回転させるとともに、原動車歯車103および従動車歯車107を結ぶ線分ならびに補助原動車歯車105および補助従動車歯車109を結ぶ線分と重複するように配置される中央装飾部材71(障害物)と接触しないように当該中央装飾部材71を迂回する形状に形成される駆動力伝達アーム111と、補助原動車連結部106および補助従動車連結部110に連結されることで補助原動車歯車105の駆動力を補助従動車歯車109に伝達し、当該補助従動車歯車109を回転させるとともに、中央装飾部材71と接触しないように当該中央装飾部材71を迂回する形状に形成される補助駆動力伝達アーム112と、を具備し、従動車歯車107は、当該従動車歯車107の軸心に対する従動車連結部108の回転位置が、原動車歯車103の軸心に対する原動車連結部104の回転位置と同一の位置関係になるように配置され、補助従動車歯車109は、当該補助従動車歯車109の軸心に対する補助従動車連結部110の回転位置が、補助原動車歯車105の軸心に対する補助原動車連結部106の回転位置と同一の位置関係になるように配置されるとともに、原動車歯車103の軸心に対する原動車連結部104の回転位置と異なる位置関係であって、かつ、原動車歯車103の軸心に対する原動車連結部104の回転位置と180度ずれた回転位置と異なる位置関係になるように配置されるものである。
このように構成することにより、一方の歯車(原動車歯車103および補助原動車歯車105)と他方の歯車(従動車歯車107および補助従動車歯車109)との間に中央装飾部材71が配置されている場合であっても、当該一方の歯車と他方の歯車間で、簡易な構成で容易に駆動力を伝達することができる。すなわち、本実施形態に係る可動役物70の駆動機構100においては、中央装飾部材71を迂回するために多数の歯車を用いたり、ベベルギヤおよび軸を用いたりして複雑な機構を設ける必要がない。
また、本実施形態の如く、駆動力伝達アーム111および補助駆動力伝達アーム112の左右略中央部を後方に向けて突出するように湾曲させることにより、当該駆動力伝達アーム111および補助駆動力伝達アーム112が中央装飾部材71と接触することを防止するとともに、当該駆動力伝達アーム111および補助駆動力伝達アーム112の左右両端部後方には他の部材等を配置するためのスペースを確保することができる(図8参照)。すなわち、スペースを有効に利用することができる。
なお、本実施形態においては、原動車歯車103、補助原動車歯車105、従動車歯車107、および補助従動車歯車109は同一形状の歯車としたが、同一形状の歯車でなくても、互いに同一の回転数で回転するものであればよい。
また、本実施形態においては、原動車歯車103と補助原動車歯車105、および従動車歯車107と補助従動車歯車109が、それぞれ直接歯合するものとしたが、それぞれの歯車の間に他の歯車を介在させ、間接的に歯合させる構成とすることも可能である。
また、原動車連結部104および従動車歯車107は駆動力伝達アーム111に一体的に設けることも可能であり、補助原動車連結部106および補助従動車連結部110は補助駆動力伝達アーム112に一体的に設けることも可能である。
また、本実施形態において原動車歯車103および補助原動車歯車105と、従動車歯車107および補助従動車歯車109と、の前後方向位置は同一となるように配置されるものとしたが、これに限らず互いに前後方向にずれて配置されていてもよい。この場合、駆動力伝達アーム111および補助駆動力伝達アーム112の形状(湾曲)を多少変更し、当該駆動力伝達アーム111および補助駆動力伝達アーム112の両端の前後方向位置をずらすだけで、原動車歯車103と従動車歯車107、および補助原動車歯車105と補助従動車歯車109をそれぞれ連結することができる。
1:遊技機,70:可動役物,71:中央装飾部材(障害物),100:駆動機構,101:モータ(駆動源),103:原動車歯車,104:原動車連結部,105:補助原動車歯車,106:補助原動車連結部,107:従動車歯車,108:従動車連結部,109:補助従動車歯車,110:補助従動車連結部,111:駆動力伝達アーム,112:補助駆動力伝達アーム,117:第一可動物,122:第二可動物

Claims (1)

  1. 駆動源と、
    前記駆動源からの駆動力によって回転する原動車歯車と、
    前記原動車歯車の一側の面における当該原動車歯車の軸心から所定距離だけ離れた位置に連結される原動車連結部と、
    前記原動車歯車と離間して配置される従動車歯車と、
    前記従動車歯車の一側の面における当該従動車歯車の軸心から前記所定距離だけ離れた位置に連結される従動車連結部と、
    前記駆動源からの駆動力によって前記原動車歯車と同一の回転数で回転する補助原動車歯車と、
    前記補助原動車歯車の一側の面における当該補助原動車歯車の軸心から前記所定距離だけ離れた位置に連結される補助原動車連結部と、
    前記原動車歯車および前記補助原動車歯車と離間して配置されるとともに、前記従動車歯車と連動連結されて当該従動車歯車と同一の回転数で回転する補助従動車歯車と、
    前記補助従動車歯車の一側の面における当該補助従動車歯車の軸心から前記所定距離だけ離れた位置に連結される補助従動車連結部と、
    前記原動車連結部および前記従動車連結部に連結されることで前記原動車歯車の駆動力を前記従動車歯車に伝達し、当該従動車歯車を回転させるとともに、前記原動車歯車および前記従動車歯車を結ぶ線分ならびに/または前記補助原動車歯車および前記補助従動車歯車を結ぶ線分と重複するように配置される障害物と接触しないように当該障害物を迂回する形状に形成される駆動力伝達アームと、
    前記補助原動車連結部および前記補助従動車連結部に連結されることで前記補助原動車歯車の駆動力を前記補助従動車歯車に伝達し、当該補助従動車歯車を回転させるとともに、前記障害物と接触しないように当該障害物を迂回する形状に形成される補助駆動力伝達アームと、
    を具備し、
    前記従動車歯車は、当該従動車歯車の軸心に対する前記従動車連結部の回転位置が、前記原動車歯車の軸心に対する前記原動車連結部の回転位置と同一の位置関係になるように配置され、
    前記補助従動車歯車は、
    当該補助従動車歯車の軸心に対する前記補助従動車連結部の回転位置が、
    前記補助原動車歯車の軸心に対する前記補助原動車連結部の回転位置と同一の位置関係になるように配置されるとともに、
    前記原動車歯車の軸心に対する前記原動車連結部の回転位置と異なる位置関係であって、かつ、前記原動車歯車の軸心に対する前記原動車連結部の回転位置と180度ずれた回転位置と異なる位置関係になるように配置される、
    可動役物の駆動機構。
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