JP5391726B2 - 消色機能付き画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、連続する一連の処理で消色性トナーの画像を全面的又は選択的に消色し、その消色部分に新たな消色性トナー又は非消色性トナーによる画像を形成する消色機能付き画像形成装置に関する。
近赤外感光色素を使用した消色性のトナーを用い、この消色性のトナーで画像を形成されている用紙に対し、消色用の光源で光を照射して消色を行う消色装置が従来技術として知られている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
これらの消色装置に用いられる消色性のトナーとしては、近赤外感光色素を使用したトナーが従来技術として知られている(例えば、特許文献4、5、6参照)。
それらの消色装置は、従来のプリンタに消色用の光源を組み込んだような装置であり、上記の消色性トナーを従来のトナーカートリッジ等に充填し、印字して、消色性トナーの画像からなる印刷物を得る。
続いて消色の際には、上記装置に組み込んだヒータからの熱で印字物を加熱し、更に光源の光を印字物に照射して消色する。このような装置は、用紙の経路に対してヒータと光源とが設置されており、既に消色性トナーにより印字済みの用紙が経路を通過する際に、その用紙をヒータにより加熱し、光を照射する機構を有している。
上記ヒータにより印字物を加熱する際の消色時の温度としては、130℃〜420℃という相当な高温をかけることが開示されている(例えば、特許文献7参照)。
特開平07−175379号公報 特開平07−199753号公報 特開平05−289576号公報 特開平05−197195号公報 特開平12−314984号公報 特開平07−126559号公報 特開平12−081816号公報
しかしながら、上記の光源については、特許文献1あるいは特許文献3の従来技術に、波長について830nm又は820nm付近との記載はあるものの光源の種類や詳細については開示されていないため、直ちに実現するにことは困難であるという課題がある。
また、従来の消色装置の光源については主にハロゲンランプが利用されている。一般にハロゲンランプの波長分布の範囲に広がりのあることは良く知られている。したがって、ハロゲンランプは消色に不必要な波長も発している。この消色に不必要な波長の光の生成に伴う装置本体内の温度上昇や、大きな消費電力等の問題が、未解決のまま残されているという課題がある。
さらに、特許文献7の従来技術のように、消色時の温度を130℃〜420℃という高温で印字物を加熱した場合も、装置本体内の温度上昇や、大きな消費電力を必要とし、それらの問題はプリンタの設計において大きな問題となるが、この問題については何らの記載もなく、未解決のまま残されているという課題がある。
上記の課題を解決するために、本発明の消色機能付き画像形成装置は、電子写真方式により画像形成を行い且つ消色機能を有する消色機能付き画像形成装置において、記録紙に消色トナーで印刷されたマークが形成されているか否かを検知するセンサと、該センサが上記マーク有りと検知した場合、上記記録紙の消色可能部分を消去する加熱部と消色光源からなる消去部と、該消去部による画像消去部分に消色性トナー又は非消色性トナーにより画像を形成する画像形成ユニットと、を備え、上記消色性トナーは、波長817nmの光に感度を持つ近赤外感光色素を含有する光感応型トナーであり、ガラス転移点50.3℃かつ軟化点106℃の特性を有し、上記マークは、上記記録紙の表裏の利用状況履歴によって異なる形態で印刷されるように構成される。
上記消去部は、例えば、上記加熱部として上記記録紙の主走査方向に対応して延在する加熱ローラと、上記消色光源として近赤外線を発光するLED(light emitting diode)アレイから成るライン型の光照射装置とを備えるように構成される。
この場合、上記加熱ローラは、例えば、上記記録紙の上記消色性トナーの画像紙面に対し上記消色性トナーのガラス転移点以上かつ軟化点以下の温度で加熱するヒータを内蔵すローラで構成され、例えば、上記ガラス転移点以上かつ軟化点以下の温度は、50℃〜100℃の温度であるように構成される。
また、上記消去部のLEDアレイのLEDは、例えば、中心波長810nm〜850nm、半値幅50nm以下の波長分布を有する光を照射するLEDであるように構成される。
また、この消色機能付き画像形成装置において、例えば、上記センサは、上記記録紙の搬送開始直後に上記記録紙に印刷されている上記マーク又は予め指定されている画像の形状の有無を検知して非消去部分の有無を検出し、上記消去部は、上記センサによる検知に基づいて上記記録紙の消色可能部分を選択的に消去するように構成される。
この場合、上記選択的消去は、例えば、上記消去部による上記記録紙に対する主走査方向への照射走査であるように構成することができる。
また、本発明の消色機能付き画像形成装置は、電子写真方式により画像形成を行い且つ消色機能を有する消色機能付き画像形成装置において、記録紙に消色トナーで印刷されたマークが形成されているか否かを検知するセンサと、該センサが上記マーク有りと検知した場合、上記記録紙の消色可能部分を消去する加熱部と消色光源からなる消去部と、該消去部による画像消去部分に消色性トナー又は非消色性トナーにより画像を形成する画像形成ユニットと、を備え、上記消色性トナーは、波長817nmの光に感度を持つ近赤外感光色素を含有する光感応型トナーであり、ガラス転移点50.3℃かつ軟化点106℃の特性を有し、上記消去部は、例えば、上記記録紙の主走査方向に対応して延在する加熱ローラと近赤外線を発光する多面鏡を用いたレーザ光の光照射装置とを備えるように構成される
また、この消色機能付き画像形成装置において、上記非消色性トナーは、例えば、フルカラーの画像を形成可能な少なくとも減法混色の三原色のトナーで構成される。
本発明によれば、連続する一連の処理で消色性トナーの画像を全面的又は選択的に消色し、その消色部分に新たな消色性トナー又は非消色性トナーによる画像を形成する温度上昇が小さく消費電力も少ない消色機能付き画像形成装置を提供できるという効果を奏する。
本発明の実施例1に係る消色機能付き画像形成装置の構成を示す断面図である。 消色機能付き画像形成装置における消色部の消色光ヘッドの発光特性を説明するためのハロゲンランプとの波長比較図である。 消色部の消色光ヘッドにおける近赤外線照射状態の一例を模式的に示す図である。 消色部の加熱ローラと消色光ヘッドとによる消色性トナーのベタ画像に対する消色実験の結果を示す図表である。 消色機能付き画像形成装置にいて給紙部の給紙カセットに収容される用紙の態様を示す図である。 (a) は用紙のマークと印字画像との一般的な関係を示すデータテーブルを示す図、(b) はそのデータテーブルに基づいて行われる再利用用紙に印字を行う処理のフローチャートである。 (a),(b) は消色性トナーの画像面そのものを選択的に消色する構成と方法を示す図である。 消色光ヘッドの他の構成例としてレーザを用いる例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
<消色機能付き画像形成装置の内部構成>
図1は、本発明の実施例1に係る消色機能付き画像形成装置の内部構成を説明する断面図である。
図1に示す消色機能付き画像形成装置1は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、画像形成部2、中間転写ベルトユニット3、給紙部4、消色部5、及び両面印刷用搬送ユニット6で構成されている。
上記画像形成部2は、同図の右から左へ4個の画像形成ユニット7(7M、7C、7Y、7S)を多段式に並設した構成からなる。上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット7M、7C及び7Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成する。
そして、画像形成ユニット7Sは、消色性トナーによるモノクロ画像を形成する。尚、この画像形成ユニット7Sを、非消色性のブラックトナーを収容する画像形成ユニットと交換すれば、通常のブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)のトナーによる非消色性のフルカラーの画像を形成する画像形成装置を構成することができる。
またこのままでも、黒の色はマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の3色の混合で表現できるので、通常のフルカラー画像形成装置として用いることにおいて支障はない。
また、上記の各画像形成ユニット7は、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下消色性トナー(S)用の画像形成ユニット7Sを例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット7は、最下部に感光体ドラム8を備えている。この感光体ドラム8は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム8の周面近傍を取り巻いて、クリーナ9、帯電ローラ11、光書込ヘッド12、及び現像器13の現像ローラ14が配置されている。
現像器13は、上部のトナー容器に同図にはM、C、Y、Sで示すようにマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、消色性トナー(S)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。
また、現像器13の下部には側面開口部に上述した現像ローラ14を備え、内部にトナー撹拌部材、現像ローラ14にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ14上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
中間転写ベルトユニット3は、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト15と、この転写ベルト15を掛け渡されて転写ベルト15を図の反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ16と従動ローラ17を備えている。
上記の転写ベルト15は、トナー像を直接ベルト面に転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への転写位置まで搬送するので、ここではユニット全体を中間転写ベルトユニットと言っている。
この中間転写ベルトユニット3は、上記扁平なループ状の転写ベルト15のループ内にベルト位置制御機構18を備えている。ベルト位置制御機構18は、転写ベルト15を介して感光体ドラム8の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ19を備えている。
ベルト位置制御機構18は、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の3個の画像形成ユニット7M、6C及び6Yに対応する3個の一次転写ローラ19を鉤型の支持軸を中心に同一周期で回転移動させる。
そして、ベルト位置制御機構18は、消色性トナー(S)の画像形成ユニット7Sに対応する1個の一次転写ローラ19を上記3個の一次転写ローラ19の周期と異なる回転移動周期で回転移動させて転写ベルト15を感光体ドラム8から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構18は、中間転写ベルトユニット3の転写ベルト15の位置を、消色性・非消色性混合カラーモード(4個全部の一次転写ローラ19が転写ベルト15に当接)、消色性トナーによるモノクロモード(画像形成ユニット7Sに対応する一次転写ローラ19のみが転写ベルト15に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ19が転写ベルト15から離れる)に切換える。
上記の中間転写ベルトユニット3には、上面部のベルト移動方向最上流側の画像形成ユニット7Mの更に上流側に、ベルトクリーナユニットが配置され、下面部の適宜の位置に沿い付けるように平らで薄型の廃トナー回収容器21が着脱自在に配置されている。
給紙部4は、1個の給紙カセット22を備え、給紙カセット22の給紙口(図の右方)近傍には、用紙取出ローラ23、給送ローラ24、捌きローラ25、待機搬送ローラ対26が配置されている。
上述した給送ローラ24及び捌きローラ25と待機搬送ローラ対26との間には、用紙給送路27を上下から挟むように上読取センサ28と下読取センサ29が配置されている。上読取センサ28及び下読取センサ29は、ともに用紙の最大搬送幅に対応する長さのライン型センサである。
消色部5は、用紙搬送方向下流側(図の鉛直上方向)において、待機搬送ローラ対26に続いて配置されている。消色部5は、鉛直搬送路31を両側から挟むように上下2箇所に配置された第1面消色部の加熱ローラ32と消色光ヘッド33及び第2面消色部の加熱ローラ34と消色光ヘッド35を備えている。
消色部5の下流(図では上方、以下同様)には搬送ローラ対36が配置され、その直ぐ下流には、転写ベルト15を介して従動ローラ17に圧接する二次転写ローラ37が配設されて、用紙への二次転写部を形成している。
この二次転写部の下流にはベルト式熱定着装置38が配置されて、ベルト式熱定着装置38の更に下流側には、定着後の用紙をベルト式熱定着装置38から搬出する搬出ローラ対39、及びその搬出される用紙を装置上面に形成されている排紙トレー41に排紙する排紙ローラ対42が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット6は、上記搬出ローラ対39と排紙ローラ対42との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した返送開始路43a、それから下方に曲がる中間鉛直返送路43b、更に上記とは反対の左横方向に曲がって最終的に返送用紙を反転させる終端返送路43cを形成されている。
そして、両面印刷用搬送ユニット6は、それらの返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対44a、44b、44c、44dを備えている。上記終端返送路43cの出口は、給紙部4の給紙カセット22からの給紙に対応する待機搬送ローラ対26への搬送路に連絡している。
また、中間転写ベルトユニット3の上面部には、クリーニング部45、取り込みローラ46、この取り込みローラ46に転写ベルト15を適度の圧力で圧接させるための押圧ローラ47が配置されている。
クリーニング部45は、転写ベルト15の上面に当接して廃トナーを擦り取って除去し、取り込みローラ46はクリーニング部45が除去した廃トナーを引き継いで、図示を省略したベルトクリーナユニットの一時貯留部に溜め込み、その溜め込まれた廃トナーを搬送スクリューにより廃トナー回収容器21に送り込んでいる。
<消色性トナーの製法>
ここで、本例において、上記の画像形成ユニット7Sに収容して用いられる消色性トナーの製法について説明する。先ず、817nmに感度を持つ赤外線感光色素「IRT」(昭和電工製)を1.5質量部、有機ホウ素化合物消色剤「P3B」(昭和電工製)を7.5質量部、トナー用ポリエステル結着樹脂(花王製)を87質量部、負電荷調整剤「LR−147」(日本カーリット製)を1.5質量部、カルナバWAX1号粉末(加藤洋行社輸入品)を2.5質量部ヘンシェルミキサー(三井鉱山製)に投入し、混合した。
次に、上記の混合物を、二軸混錬機で溶融混錬した。これで得られた混錬物をロートプレックス(ホソカワミクロン製)で粗砕して粗砕物を得た。この粗砕物を衝突式粉砕機にて、平均粒径が9μmになるように粉砕した。この粉砕で得られた粉砕物100質量部に外添剤としてシリカ「RA972」(日本アエロジル製)を1質量部添加し、ヘンシェルミキサーで混合して消色性トナーを得た。この消色性トナーのガラス転移点は50.3℃で軟化点は106℃であった。
<消色部の加熱ローラの構成>
図1に示した加熱ローラ32及び34に内蔵の消色用ヒータはハロゲンランプで構成されている。ハロゲンランプの波長分布は広がりが広く、近赤外線の波長分布を広く含んでいるので、熱輻射の熱源として適している。
本例では、このハロゲンランプの熱輻射の温度を可変できるようにし、消色対象となる紙面への加熱温度を、50℃〜100℃の範囲に設定できるようにしている。この温度範囲は、本例で制作されたガラス転移点50.3℃及び軟化点106℃の特性を有する消色性トナーに対応して行われた後述する消色性試験の結果に基づいて設定された。
<消色部の消色光ヘッドの構成>
図2は、上記構成における消色部5の消色光ヘッド33及び35の発光特性を説明するためのハロゲンランプとの波長比較図である。同図に示すように、ハロゲンランプは約400nm近傍から1100nmを超える範囲の広い波長分布を有している。このため、消色に不必要な波長の光の生成に伴う装置本体内の温度上昇や、大きな消費電力等の問題があることは前述した。
これに対して、本実施例1で使用される消色光ヘッド33及び35はLEDアレイで構成されている。図2に示すように、LEDは非常に狭い波長分布を有している。つまりLEDは、選択のしようによって、消色に不必要な波長の光の生成が非常に少ないと考えられる。また、LEDは電気・光変換の効率が良く、大きな熱を発しないことでも良く知られている。
そこで、817nmに感度を持つ赤外線感光色素に対応するために、半値幅50nm以下の波長分布を有する中心波長830nmのLEDアレイのチップを、ヘッドの長手方向に並べて配置してなる消色光ヘッドを考え出した。
図3は、消色部5の消色光ヘッド33(又は35、以下同様)における近赤外線照射の状態の一例を模式的に示す図である。図3に示すように、消色光ヘッド33は、LEDアレイチップ48をヘッドの長手方向に並べて配置して構成される。用紙49とLEDアレイチップ48との距離は約20mmである。
このように、用紙49とLEDアレイチップ48との距離が約20mmと比較的間隔が長いので、消色光ヘッド33からの照射光51は放射状に伸びて用紙49に対する照射範囲52は拡がっている。用紙49が矢印aで示す方向に搬送される(消色部5を通紙される)間、用紙49の各主走査線部分には、広い照射範囲52に相当する分だけ間断なく消色光が照射される。
なお、LEDライトとしては、一般に色素の吸収波長である820nm付近に近い中心波長を持つものの方が優位であるが、実際の消色特性としては、中心波長が850nmであっても半値幅を考慮すると、十分な発光強度が得られれば消色特性として問題はない。
つまり、LEDライトは、その中心波長810nm〜850nmのものが消色に適合すると見ることができる。この場合も前述したように半値幅50nm以下の波長分布を有するものを選択するとよい。
特に、中心波長が850nmのLEDランプは、近赤外線の領域において一般に最も流通しているLEDランプのひとつであり、エネルギー効率、コストの面から装置設計上優位となる。
例えば、中心波長850nmのLEDランプの例としては、高輝度反射型LEDを用いた「OP6−8510HP2」、中心波長850nm、Δλ40nm、Po(光出力)=50mW@350mAのものなどがある。このようなLEDランプも上述した消色に何ら支障無く用いることができる。
このように、実施例1に係る消色機能付き画像形成装置の構成によれば、従来の消色用の光源をハロゲンランプからLEDとし、消色用の加熱温度を消色性トナーのガラス転移点以上で軟化点以下としている。
これにより、「消費電力が削減できる」、「半値幅が50nmの単波長の光源のため照射しても機内の発熱に影響しない」、「加熱と光によって消色処理の速度が増加する」という効果がある。
結果として、消色装置全体の小型化が可能となった。さらにその消色装置が小型なため、消色装置を小型のプリンタに組み込んで、図1に示すように小形の消色機能付き画像形成装置の設計も十分可能となった。
<消色性トナーの消色性の試験>
続いて、上述した消色性トナーの消色性を試験するために、ページプリンタN3500(カシオ計算機製)の画像形成ユニット内に、上記のようにして得られた消色性トナーを充填し、適宜の用紙上に消色性トナーによるベタ画像を形成した。
ここで、N3500は4連のタンデム現像方式であるため、現像器である画像形成ユニットは4個実装可能となっているが、本試験においては画像形成ユニットは1個のみ装着し、この1個の画像形成ユニットに消色性トナーを収容して画像形成を行った。
次に、N3500を改造して、図1に示したように鉛直搬送路31に、消色用の装置として消色部5を用意した。図1に示した消色用の消色光ヘッド33及び35は、前述したように用紙の主走査線方向に延在するライン状のヘッドとした。また、加熱ローラ32及び34に内蔵の消色用ヒータ(ハロゲンランプ)は、その温度を可変できるようにした。
続いて先ほど得られた消色性トナーによるベタ画像を形成された用紙を用いて消色試験を行うことにした。先ず、消色性トナーによるベタ画像を形成された用紙複数枚を給紙カセット22に収容する。そして、この用紙を消色部5に通紙する。
なお、この試験の予備印刷である白紙に消色性トナーを印刷する場合は、消色部5の機能は停止しており、通常のトナー印刷と同様の手順により、給紙、現像後の転写ベルト上のトナーを二次転写、定着、排出の順で印刷が行われる。
そして、消色試験を行うときの用紙を消色部5に通紙する場合は、画像形成ユニットによる現像は停止しており、したがって、消色部5を通紙された後の用紙に二次転写部で消色性トナーが転写されることはない。
また、この試験に使用される既に得られている消色性トナーのガラス転移点50.3℃で軟化点は106℃に対応するために、加熱ローラのヒータ温度を、オフから40℃、50℃、60℃、80℃、100℃、110℃、及び120℃と順次上昇させて、消色性トナーによるベタ画像の消色度を評価する実験を行った。
図4は、ヒータ温度をオフから40℃〜120℃まで順次上昇させた加熱ローラと中心波長830nmのLEDからなる消色光ヘッドとによる消色性トナーのベタ画像に対する消色実験の結果を示す図表である。
図4の図表の右欄に示す「×」は殆ど消色されなかった場合の評価を示し、「△」は幾分の消色が見られた場合の評価を示し、「○」は完全に消色された場合の評価を示している。この消色度の測定は、x−rite(x−rite社製)で測定した。
この図4に示す実験結果の評価に示されるように、半値幅50nm以下の波長分布を有する中心波長830nmのLEDを消色光ヘッドに用いた場合、加熱ローラのヒータ温度は60℃〜100℃の範囲で消色に十分有効に作用することが判明する。
尚、省エネ重視であれば、加熱ローラを用いず消色光ヘッドのみによる消色がより有効である。しかしながら、消色の速度を重視する場合においては、加熱ローラによる消色性トナーへの加熱はより有効である。
また、加熱ローラのヒータ温度については、上記のように用紙表面が60℃程度から消色効果が見られるが、80度、100度と上げるに従って消色のスピードは速くなる。つまり後からの印字も含めた全体の処理速度を速めることができる。この加熱については、装置本体側の制御でもよく、ユーザが選択できるようにしてもよい。
図4の図表によれば、消色性トナーのガラス転移点以上の温度から軟化点以下の温度の場合に、より消色が進んでいる。これは熱により分子の移動が比較的自由となり、色素と消色剤が接触し易くなるためと推測できる。また、軟化点以上の場合にはトナー樹脂が用紙に潜り込み、LED光の到達が不十分となって消色不良が発生すると推測できる。
本例の図1に示した消色光ヘッド33及び35、並びに加熱ローラ32及び34は、上記の実験と評価結果を踏まえて、最終的に、波長830nmのLED、ヒータ温度60℃〜100℃の範囲となるように構成されている。
また、その後の実験によれば、消色トナーを作成する際の消色剤については4質量部程度でも良好な結果を得ることも判明している。
<消色機能付き画像形成装置の実施形態1>
ここで、上述した構成の消色機能付き画像形成装置において連続する一連の処理で消色性トナーの画像を全面的又は選択的に消色し、その消色部分に新たな消色性トナー又は非消色性トナーによる画像を形成する具体的処理について説明する。
図5は、図1に示した給紙部4の給紙カセット22に収容される用紙49の態様を示す図である。図5に示すように、用紙49の四隅には、この用紙49に消色性トナーによる印字画像53が形成されていることを示すマーク54が消色性トナーによって印字されている。
本例において、このマーク54が用紙49の四隅に印字されているのは、マーク54が用紙49の四隅にあることで、再利用用紙(消色性トナー又は非消色性トナーによって印字画像が形成されていて今は不要になった用紙)が収容されている給紙カセット22を装置本体に装着する際の制約がなくなるからである。
すなわち、ユーザは用紙の向きに配慮することなく、単に必要なサイズの用紙が収容されている給紙カセット22を装置本体に装着するだけで、どの向きに用紙が設定されていても、給紙カセット22の給紙口から直ぐ下流にある上読取センサ28又は下読取センサ29によって用紙49先端部のマーク54を読み取ることできるからである。
尚、マーク54については、図のような○印でも、単純な数字でもよく、あるいは再印字するたびに線を1つづつ追加するような構成にしてもよい。要は上読取センサ28又は下読取センサ29によって用紙49の利用状況を読み取ることができるマークであればよい。
用紙49の知りたい利用状況によっては、つまり単なる消色トナーによる印刷物か否か、用紙表裏の利用状況履歴はどうか、などの用紙49の知りたい利用状況に応じてマーク54の印字形態を、○、複数文字の組み合わせ、2桁数字の組み合わせ、その他の記号などで印字するようにするとよい。
尚、マーク54は、消色性トナーにより印字画像が形成されている用紙と非消色性トナーにより印字画像が形成されている用紙とを区別するためのものであって、消色性トナーの画像が形成されている用紙には付与されているが非消色性トナーの画像が形成されている用紙には付与されていない。
図6(a) は、不図示の制御部の記憶装置に記憶される用紙49のマーク54と印字画像との一般的な関係を示すデータテーブルを図表にして示す図であり、同図(b) は、そのデータテーブルに基づいて行われる再利用用紙に印字を行う処理のフローチャートである。
尚、この処理は、図1に示した給紙部4の給紙カセット22に図5に示した再利用用紙が収容され、消色機能付き画像形成装置1に電源が入力され、制御部の制御の元に消色機能付き画像形成装置1の全内部装置が駆動されることによってスタートする。
また、この例では、再利用用紙に印字を行う基本的な処理を説明するために、マーク54は、用紙49が消色トナーによる印刷物か否かを示す単純な形式の○印であるものとする。
図6(b) において、先ず給紙処理が行われる(ステップS1)。この処理では、用紙取出ローラ23によって給紙カセット22から取り出され、給送ローラ24と捌きローラ25との協働により1枚の用紙49が用紙給送路27に送り出される処理である。なお、通常印字画像の画像情報は、この給紙処理の段階で画像形成部2に通知される。
続いて、画像とマークの判別が行われる(ステップS2)。この処理では、用紙給送路27に送り出された用紙49の先頭部に印字されているマーク54の有無が上読取センサ28又は下読取センサ29によって検出される。
ここで、最初に設定される片面印刷であるか両面印刷であるかの設定、及び第1面の片面印刷であっても印刷しない第2面も秘密保持のため消色するか否かの設定によって、上読取センサ28又は下読取センサ29によるマーク54の有無の検出方法が異なる。
両面印刷である場合、又は片面印刷であっても印刷しない面の秘密保持を行う場合は、上読取センサ28及び下読取センサ29の両方がマーク54の有無の検出を行う。片面印刷であって印刷しない面の秘密保持を行う必要が無い場合は、上読取センサ28のみがマーク54の有無の検出を行う。
以下、説明を簡略にするため、片面印刷であって印刷しない面の秘密保持を行う必要が無い場合について説明する。
ステップS2のマーク判別において、マーク有りの場合は、図6(a) の「1」に相当し、この場合は画像の有無に係わり無くデータテーブルの右方に示す処理動作の指示に従って、消色と印刷を行う。この場合、消色に先立って、先ず、再利用の状況を示すマークの印字形式、使用トナーの設定などの情報が決定され、この情報が画像形成部2に通知される(ステップS3)。
次に、消色動作が行われる(ステップS4)。この処理では、上述したように、片面印刷であって印刷しない面の秘密保持を行う必要が無い場合であるので、第1面消色部の加熱ローラ32と消色光ヘッド33のみが駆動されて用紙49の第1面(給紙カセット22で上向きになっている面)の消色が行われる。
尚、片面印刷であっても印刷しない面の秘密保持を行う必要がある場合には、その指示に基づいて、第1面消色部の加熱ローラ32と消色光ヘッド33のみではなく、第2面消色部の加熱ローラ34と消色光ヘッド35も消色動作に参加することは言うまでも無い。
続いて印刷動作が行われる(ステップS5)。この処理は、転写ベルト15を介して従動ローラ17に圧接する二次転写ローラ37により形成されている二次転写部において、ステップS4の処理で消色された用紙49の第1面にトナー像が転写され、そのトナー像がベルト式熱定着装置38で定着され、そのトナー像を定着された用紙49が排紙トレー41上に排出される処理である。
尚、この印刷処理では、消色動作に入る前に、上読取センサ28で読み取った情報に基づいて、印字に必要な情報が画像形成部2に通知されていて、その時点で指定された画像形成ユニット7が感光体ドラム8への現像と、転写ベルト15への一次転写を行って、転写ベルト15が一次転写トナー像を二次転写部に向けて搬送しているので、用紙49に対する印刷動作は、対待機搬送ローラ対26での短時間の一時停止のみで実行することができる。
また、上記ステップS2の画像とマークの判別で、マーク無しの場合は、上読取センサ28は、更に紙面に印字画像53が印字されているか否かを検出する。画像53が検出された場合は、図6(a) の「2」に相当する。
これは、マーク無しの用紙に形成されている画像であるから、この画像は非消色トナーで印字された画像である。したがって、消色することが不可能で再利用が出来ない用紙である。この場合はデータテーブルの「2」の行の右方に示す処理動作の指示に従って、消色も印刷も行わず、印刷不可を示す警告音を報知し(ステップS6)、当該用紙を排紙する。
尚、図1には排紙部として排紙トレー41のみを示しているが、例えば、排紙ローラ対42の下流に、用紙搬送方向切替フラップと、その下流に他の排紙トレーを配置するようにして、印刷不可の用紙を、排紙トレー41とは別の排紙トレーに排紙するようにすることもできる。
また、上記ステップS2の画像とマークの判別で、マーク無しの場合で、かつ次の印字画像53の有無の判別で画像が無い場合は、図6(a) の「3」に相当する。これは通常の白紙であることを示している。
この場合は、データテーブルの「3」の行の右方に示す処理動作の指示に従って、無駄な消色を行わないために消色動作をOFFとし(ステップS8)、直ちにステップS5の印刷動作に入る。
尚、この印刷処理では、上記のステップS4の消色処理後にステップS5に移行した場合も、ステップS8から移行した場合も、通常トナー(非消色性となー)と消色性トナーを選択的に使用できる。
長期保存用の書類の印刷であれば通常トナーを用い、使用後には用紙を再利用してもよい書類の印刷であれば消色性トナーを使用するように、印刷書類の使用状況に応じて通常トナーと消色性トナーを選択的に用いると良い。
また、特には処理動作の図示はしないが、両面印刷の場合は、上述した片面印刷後に続いて用紙が両面印刷用搬送ユニット6に通紙され、第2面への印刷が行われる。
この場合は、上読取センサ28と下読取センサ29で読み取った用紙の第1面の情報と第2面の情報の情報取得結果と、それぞれ図6(a) に示す同一のデータテーブルとが参照されて、図6(b) に示したと同様の処理が決定される。
また、この場合、第1面消色部の加熱ローラ32と消色光ヘッド33は、第1面の印刷時に駆動されるが、第2面消色部の加熱ローラ34と消色光ヘッド35の駆動は、第1面の印刷時に同時に行うか、又は両面印刷用搬送ユニット6を介して用紙が返送されてきたときに行うかは任意に決定してよい。
このように実施例1に係る消色機能付き画像形成装置1の実施形態1によれば、消色性トナーで印字された普通紙を再利用するので、ユーザの経済的な利点が多い。また、消色性トナーと通常トナーを選択的に利用できるので、消色性トナーの使用量を減らせる利点がある。
また、通常トナーを利用できることで、公文書等重要文書に対応可能となる。また、消色と印字が同時に行われ、なおかつ用紙利用の履歴管理ができるので、消色待ちの用紙がスムーズに消去(消色、以下同様)され新たな印字物になることで、機密性も高くなる。
また、用紙の4隅にマークするので、用紙の表裏や左右などの向きを気にすることなく使用できて使い勝手が良い。また、マークに表裏両面の各種の情報を持たすので、片面のみの消去または両面消去等の消去条件を調整することができる。
また、マーク有無と画像有無の判定を給紙直後に行うので、用紙の再利用が可能か否かの判定が速やかにできで処理が迅速化する。また、両面印刷済みの用紙を使った片面印刷の場合に必要に応じて印刷不要の面も同時に消去できるので、不要情報の漏洩防止に有効である。
同じく両面印刷済みの用紙を使った片面印刷の場合に印刷不要の面を消去しないようにも出来るので、消色が必要な面のみ消色機構を動作させて消費電力の低減を図ることができる。
<消色機能付き画像形成装置の実施形態2>
上記の実施形態1では、消色性トナーの画像を印刷された用紙を選択的に再利用紙として用い、その画像面を全面消去(消色)したが、消色性トナー画像の消色方法はこれに限るものではない。
図7(a),(b) は、消色性トナーの画像面そのものを選択的に消色する構成と方法を示す図である。図7(a),(b) に示すように、本例の消色光ヘッド33(又は35、以下同様)は、小型のLEDアレイチップ48を複数主走査線方向に並べている。
これにより、現像処理時における感光体ドラムの露光に用いられるLEDヘッドと同様に、個々のLEDを選択的に点灯することで、矢印bのように搬送される用紙49の任意の位置を消色する事が可能となる。
図7(a) は用紙49を矢印b方向に搬送しながら、印字画像53を単純に全面消去して白紙状態の消色部55を形成している状態を示している。また、図7(b) は、同じく用紙49を矢印b方向に搬送しながら、印字画像53の半面のみ消去して、残り半面に白紙状態の消色部55を形成している状態を示している。
図7(a),(b) は、消色性トナーの画像面そのものを選択的に消色できることを示すために簡単に全面と半面の消色を比較対照できるように示したが、個々のLEDの点灯タイミングにより、図7(b) に示す主走査線方向の制御ばかりでなく、副走査線方向(矢印b方向)の選択的消色制御も可能である。
LEDチップ自体を小型のモノにすることで、消色エリアの選択性はより高精細なものとなる。中心波長850nmのLEDで「SMT850N」、AA=40nm、Po=20mWのLED約3mm口のLEDを主走査線方向にならべ、数mm程度の距離からの単色光照射とすることで、その選択性はさらに高精細になる。
更にLEDの並べる間隔を狭め高密度に実装し、図7(a),(b) に示すように、セルフォックスレンズ54でLEDの射出光を絞り込むことにより、より高精細な選択消去をすることも可能である。
この消色機構を用いると、例えば、帳票などの書式の枠線については通常トナーで印字しておき、内容の情報については消色性トナーを用いて印字して、全面消色機能で内容の情報を消去して再印字する形式に比較して、選択的に消色することで、消色性トナーのみで選択的な消色が可能となる。
本例の方式を用いれば、消色性トナーのみを装備した単純な構成の消色機能付き画像形成装置で作成した帳票などを、消色性トナーの使用量を節約しながら帳票の枠線内の内容のみを書き換えることができる。
<消色光ヘッドの他の構成例>
これまでの説明では、消色用の光源としては、ライン状のLED光源としたが、主走査線方向の選択的な消去という点、及び近赤外線を効率よく発生させるという点では、消色用の光源としてレーザを用いることもできる。
図8は、消色光ヘッドの他の構成例としてレーザを用いる例を示す図である。図8に示すように、本例の消色光ヘッドは基本的に、一般にレーザプリンタの露光に用いられる半導体レーザと原理は同様である。
すなわち、この消色光ヘッドは、レーザ光発振器56、コリメータ57、ポリゴンミラー58、fθレンズ59、シリンダーレンズ61からなる。レーザ光発振器56は発振波形62で示すようなレーザ光を発振する。
同図は、消色の基本タイミング(ビデオ信号)に従って、レーザ光発振器56から発振されたレーザ光が、コリメータ57、ポリゴンミラー58、fθレンズ59、シリンダーレンズ61等の光学系を経由し、矢印c、d、e、f、及びgで示す光路を経て、用紙49の紙面に到達し、ポリゴンミラー58の1面ごとに、主走査部63ごとの1回のレーザ照射が行われる状態を示している。
主走査部63ごとの1回のレーザ照射ごとに、fθレンズ59及びシリンダーレンズ61を所定の角度で移動させて、矢印b方向に移動する用紙49の主走査線上の目的とする点にレーザ光の照射を行うことができる。すなわち、この場合も紙面全面の所望の部分を選択的に消去することができる。
本発明は、温度上昇が小さく消費電力も少ない消色機能付き画像形成装置に利用することができる。
1 消色機能付き画像形成装置
2 画像形成部
3 中間転写ベルトユニット
4 給紙部
5 消色部
6 両面印刷用搬送ユニット
7(7M、7C、7Y、7S) 画像形成ユニット
8 感光体ドラム
9 クリーナ
11 帯電ローラ
12 光書込ヘッド
13 現像器
14 現像ローラ
15 転写ベルト
16 駆動ローラ
17 従動ローラ
18 ベルト位置制御機構
19 一次転写ローラ
21 廃トナー回収容器
22 給紙カセット
23 用紙取出ローラ
24 給送ローラ
25 捌きローラ
26 待機搬送ローラ対
27 用紙給送路
28 上読取センサ
29 下読取センサ
31 鉛直搬送路
32、34 加熱ローラ
33、35 消色光ヘッド
36 搬送ローラ対
37 二次転写ローラ
38 ベルト式熱定着装置
39 搬出ローラ対
41 排紙トレー
42 排紙ローラ対
43a 返送開始路
43b 中間鉛直返送路
43c 終端返送路
44a、44b、44c、44d 返送ローラ対
45 クリーニング部
46 取り込みローラ
47 押圧ローラ
48 LEDアレイチップ
49 用紙
51 照射光
52 照射範囲
53 印字画像
54 セルフォックスレンズ
55 消色部
56 レーザ発信器
57 コリメータ
58 ポリゴンミラー
59 fθレンズ
61 シリンダーレンズ
62 発信波形
63 消色中の主走査部

Claims (9)

  1. 電子写真方式により画像形成を行い且つ消色機能を有する消色機能付き画像形成装置において、
    記録紙に消色トナーで印刷されたマークが形成されているか否かを検知するセンサと、
    該センサが前記マーク有りと検知した場合、前記記録紙の消色可能部分を消去する加熱部と消色光源からなる消去部と、
    該消去部による画像消去部分に消色性トナー又は非消色性トナーにより画像を形成する画像形成ユニットと、
    を備え、
    前記消色性トナーは、波長817nmの光に感度を持つ近赤外感光色素を含有する光感応型トナーであり、ガラス転移点50.3℃かつ軟化点106℃の特性を有
    前記マークは、前記記録紙の表裏の利用状況履歴によって異なる形態で印刷される、
    ことを特徴とする消色機能付き画像形成装置。
  2. 前記消去部は、前記加熱部として前記記録紙の主走査方向に対応して延在する加熱ローラと、前記消色光源として近赤外線を発光するLED(light emitting diode)アレイから成るライン型の光照射装置とを備える、ことを特徴とする請求項1記載の消色機能付き画像形成装置。
  3. 前記LEDアレイのLEDは、中心波長810nm〜850nm、半値幅50nm以下の波長分布を有する光を照射するLEDである、ことを特徴とする請求項2記載の消色機能付き画像形成装置。
  4. 電子写真方式により画像形成を行い且つ消色機能を有する消色機能付き画像形成装置において、
    記録紙に消色トナーで印刷されたマークが形成されているか否かを検知するセンサと、
    該センサが前記マーク有りと検知した場合、前記記録紙の消色可能部分を消去する加熱部と消色光源からなる消去部と、
    該消去部による画像消去部分に消色性トナー又は非消色性トナーにより画像を形成する画像形成ユニットと、
    を備え、
    前記消色性トナーは、波長817nmの光に感度を持つ近赤外感光色素を含有する光感応型トナーであり、ガラス転移点50.3℃かつ軟化点106℃の特性を有し、
    前記消去部は、前記記録紙の主走査方向に対応して延在する加熱ローラと近赤外線を発光する多面鏡を用いたレーザ光の光照射装置とを備える、
    ことを特徴とする消色機能付き画像形成装置。
  5. 記マークは、前記記録紙の表裏の利用状況履歴によって異なる形態で印刷される、ことを特徴とする請求項記載の消色機能付き画像形成装置。
  6. 前記加熱ローラは、前記記録紙の前記消色性トナーの画像紙面に対し前記消色性トナーのガラス転移点以上かつ軟化点以下の温度で加熱するヒータを内蔵するローラである、ことを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項記載の消色機能付き画像形成装置。
  7. 前記センサは、前記記録紙の搬送開始直後に前記記録紙に印刷されている前記マーク又は予め指定されている画像の形状の有無を検知して非消去部分の有無を検出し、前記消去部は、前記センサによる検知に基づいて前記記録紙の消色可能部分を選択的に消去する、ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項記載の消色機能付き画像形成装置。
  8. 前記選択的消去は、前記消去部による前記記録紙に対する主走査方向への照射走査である、ことを特徴とする請求項記載の消色機能付き画像形成装置。
  9. 前記非消色性トナーは、フルカラーの画像を形成可能な少なくとも減法混色の三原色のトナーである、ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項記載の消色機能付き画像形成装置。
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