JP5389777B2 - タイヤ空気圧監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、間接式のタイヤ空気圧監視装置に関する。
車両に備わるタイヤは、空気圧が許容範囲を超えて低下すると走行に支障が生じるため、空気圧が低下した状態での走行を回避することが好ましい。そこで、タイヤの空気圧を監視して空気圧が許容範囲を超えて低下したときに警報を発生するタイヤ空気圧監視装置が広く知られている。
例えば、特許文献1、2には、各タイヤの回転角速度差に基づいてタイヤの空気圧が低下したことを判定する技術が開示されている。
つまり、空気圧が低下したタイヤは動荷重半径が小さくなって回転角速度が大きくなることを利用して、タイヤ間の回転角速度差からタイヤの空気圧が低下したことを判定するタイヤ空気圧監視装置(減圧タイヤの検出方法)が開示されている。
しかしながら、適正空気圧である新品のタイヤであっても寸法のバラツキや取り付け位置の違いで動荷重半径が異なって各タイヤの回転角速度差が生じる場合がある。
このように、製造時における寸法のバラツキや取り付け位置の違いによる荷重の大きさの違いによる動荷重半径の差による回転角速度差を、以下、初期差異と称する。
なお、この初期差異には、空気圧を補充して適正空気圧となったときのタイヤの磨耗の程度の差によって生じる動荷重半径の差による回転角速度差も含まれる。
初期差異は解消されることがなく常にタイヤ間に回転角速度差を生じさせる。したがって、タイヤの回転角速度差で空気圧の低下を判定する場合は、初期差異が補正された回転角速度差(初期差異を含まない回転角速度差)で空気圧の低下を判定することが好ましい。
また、特許文献3には、全てのタイヤが適正空気圧であるときのタイヤ間の回転角速度差を無くして初期差異を補正する補正係数をタイヤごとに算出するとともに、この補正係数で各タイヤの回転角速度を補正して、タイヤの空気圧が低下したことを判定し、タイヤの空気圧が低下したと判定したときに警報を発生するタイヤ空気圧監視装置(タイヤ空気圧異常警報装置)が開示されている。
特許文献3に開示される技術によると、初期差異が含まれない回転角速度差によって空気圧の低下を判定することができ、タイヤの空気圧が低下したことを精度よく判定できる。
しかしながら前記したように、初期差異は、製造時における寸法のバラツキや取り付け位置の違いによる荷重の大きさの違いによる動荷重半径の差、又は、空気圧を補充して適正空気圧となったときのタイヤの磨耗の程度の差によって生じる動荷重半径の差による回転角速度差であることから、タイヤが交換されたときやタイヤに空気が補充されたときにはその大きさが変化する。したがって、補正係数は、初期差異の変化に応じて再設定されることが好ましい。
そこで、特許文献3に開示されるタイヤ空気圧異常警報装置は、少なくとも1つのタイヤの空気圧が適正空気圧から所定量(例えば30%)以上低下したときに警報を発生するとともに、運転者が警報の停止を要求する操作(初期化操作)をしたとき、タイヤの空気圧が適正空気圧から所定量(例えば30%)以内の低下であれば警報を停止するように構成される。
そして、初期化操作されて警報が停止したときに、その時点でのタイヤの空気圧を適正空気圧として補正係数が再設定されるように構成される。このように、警報を停止し、さらに、補正係数を再設定する動作を初期化動作と称する。
しかしながら、適正空気圧より30%程度、空気圧が低下した状態ではタイヤの外観上に変形などの顕著な変化が見られず、運転者がタイヤ空気圧異常警報装置の故障と思い込んで、タイヤの交換や空気の補充などの必要な処置を施すことなく、警報を停止するために初期化操作をする場合がある。
このような場合に運転者による初期化操作に応じて初期化動作が実行されると、少なくとも1つのタイヤの空気圧が適正空気圧から所定量(例えば30%)以上低下した状態であっても警報が停止される。さらに、空気圧が適正空気圧から所定量以上低下したタイヤがあるにも拘らず、全てのタイヤの空気圧が適正空気圧であるとして補正係数が再設定される。
したがって、空気圧が適性空気圧より低下したタイヤがある状態であっても警報が停止されることになり、運転者がタイヤの空気圧の低下を放置してしまう虞がある。また、空気圧が適正空気圧から所定量以上低下したタイヤも空気圧が適正空気圧であるとして補正係数が再設定されるため、空気圧が適正空気圧から所定量以上低下した当該タイヤの空気圧の低下を判定できないなど、タイヤの空気圧が低下したことを判定する精度が低下する場合がある。
特許文献3に係るタイヤ空気圧異常警報装置は、この点を鑑み、初期化操作されたとき、タイヤの空気圧が適正空気圧から所定量以内の低下であるときに限って初期化動作するように構成されている。
特公平5−55322号公報 特許第3129453号公報 特開平11−59148号公報
前記したように、特許文献3に開示されるタイヤ空気圧異常警報装置は、タイヤの空気圧が適正空気圧から所定量(例えば30%)以内の低下であれば初期化動作するが、このことは、所定量以内であればタイヤの空気圧が適正空気圧より低下していても警報が停止することを意味している。さらに、タイヤの空気圧が適正空気圧より低下していても補正係数が再設定されることを意味している。
したがって、警報が停止した後、タイヤの空気圧が適正空気圧より低下した状態を運転者が放置してしまう虞がある。
また、空気圧が適正空気圧から低下したタイヤにおいては、空気圧の低下による回転角速度の増大を初期差異に含んで補正係数が再設定される。このため、当該タイヤにおいて補正係数で補正された回転角速度は、空気圧が適正空気圧から低下した状態における回転角速度になるが、タイヤ空気圧異常警報装置は補正された回転角速度を、空気圧が適正空気圧であるときの回転角速度と認識する。したがって、当該タイヤの空気圧が低下したとき、実際は空気圧が適正空気圧から低下した状態からの更なる空気圧の低下であるにもかかわらず、タイヤ空気圧異常警報装置は、適正空気圧から空気圧が低下したと判定することになる。このことから、タイヤの空気圧が低下したことを判定する精度が低下する。
タイヤの空気圧が適正空気圧より低下すると車両の燃費が悪化するため、タイヤの空気圧は適正空気圧に維持されることが好ましい。
しかしながら、特許文献3に開示されるタイヤ空気圧異常警報装置は、前記したようにタイヤの空気圧が適正空気圧より低下した状態が放置される虞がある点、及び、タイヤの空気圧が低下したことを判定する精度が低下する点で、タイヤの空気圧を適正空気圧に維持することを好適にサポートするという機能に関しては改善の余地がある。
そこで、本発明は、タイヤの空気圧を適正空気圧に維持することを好適にサポートできるタイヤ空気圧監視装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、4つのタイヤを備える車両に備わり、前記タイヤの空気圧の低下を判定するための減圧判定値を、空気圧が適正空気圧であるときの前記タイヤ間の回転角速度差を無くすための補正係数で補正した前記タイヤの回転角速度に基づいて算出するとともに、少なくとも1つの前記タイヤの空気圧が予め設定される許容範囲を超えて低下したことを前記減圧判定値によって判定したときに警報を発生し、前記警報の停止を要求するための初期化信号が初期化手段から出力されたときに前記警報を停止して前記補正係数を再設定するタイヤ空気圧監視装置とする。そして、前記初期化信号が出力された場合、前記減圧判定値によって全ての前記タイヤの空気圧が前記適正空気圧であると判定したときに、前記警報を停止し、前記補正係数を再設定すること、を特徴とする。
この発明によると、警報の停止を要求する初期化信号が初期化手段から出力された場合、全てのタイヤの空気圧が適正空気圧であるときに警報を停止し、補正係数を再設定できる。つまり、初期化信号が出力された場合であっても、少なくとも1つのタイヤの空気圧が適正空気圧でないときには警報を停止せず、空気圧が適正空気圧でないタイヤがあることを運転者に報知できる。したがって、少なくとも1つのタイヤの空気圧が適正空気圧でない状態に基づいた補正係数の算出を回避できる。
また本発明は、前記減圧判定値が所定の第1境界範囲内にあるときに、全ての前記タイヤの空気圧が前記許容範囲内にあると判定し、前記減圧判定値が、前記第1境界範囲内に含まれる所定の第2境界範囲内にあるときに、全ての前記タイヤの空気圧が前記適性空気圧であると判定することを特徴とする。
この発明によると、タイヤの回転角速度差に基づいて算出される減圧判定値と所定の第1境界範囲を比較することによって、全てのタイヤの空気圧が許容範囲にあることを判定できる。さらに、減圧判定値と所定の第1境界範囲に含まれる第2境界範囲を比較することによって、全てのタイヤの空気圧が適正空気圧であることを判定できる。
したがって、タイヤの回転角速度差によって間接的にタイヤの空気圧を監視できる。
本発明によると、タイヤの空気圧を適正空気圧に維持することを好適にサポートできるタイヤ空気圧監視装置を提供できる。
本実施形態に係るタイヤ空気圧監視装置を備える車両の構成図である。 本実施形態に係るタイヤ空気圧監視装置の機能ブロック図である。 空気圧監視手順のフローチャートである。 車両状態判定手順のフローチャートであり、図3のステップS4の詳細を示すフローチャートである。 初期化動作の手順を示すフローチャートであり、図3のステップS3の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、適宜図を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係るタイヤ空気圧監視装置1は、図1に示すように4つのタイヤ101を備える車両100に備わる。
なお、車両100は、操向ハンドル102の側を前方とし、さらに、後方からみて左右方向を設定する。
そして、4つのタイヤ101は、前方右側の右前タイヤ101RF、前方左側の左前タイヤ101LF、後方右側の右後タイヤ101RR、後方左側の左後タイヤ101LRの4つから構成されている。
また、4つのタイヤ101のそれぞれには、ブレーキ油圧によって作動するブレーキ装置104が備わって制動力が付与されるように構成される。
ブレーキ装置104を作動させるブレーキ油圧は、ブレーキ操作部103の操作によってマスタシリンダ103bで発生し、さらに、VSAECU(Vehicle Stability Assist Electronic Control Unit)3で調節されて、一点鎖線で示される油圧配管103aを介して各タイヤ101に備わるブレーキ装置104に供給される。
この構成によってVSAECU3は、例えば、アンチロックブレーキシステム(ABS)としてブレーキ装置104を作動させることができる。
また、車両100には、図示しないエンジンを制御するエンジンコントロールユニット(ENGECU2)が備わる。VSAECU3とENGECU2は破線で示されるCAN(Controller Area Network)3aで接続されて互いに協調して動作し、車両100の走行安定性を向上している。
さらに、車両100には、各タイヤ101(101RF、101LF、101RR、101LR)の回転速度を検出する車輪速センサ5(5RF、5LF、5RR、5LR)が備わっている。
各車輪速センサ5は、各タイヤ101の回転速度に応じた回転速度信号を出力し、回転速度信号は、実線で示される信号線5aを介してVSAECU3に入力される。
この構成によって、VSAECU3は、各タイヤ101(101RF、101LF、101RR、101LR)の回転速度を取得でき、さらに、取得した回転速度に基づいて回転角速度を算出できる。
車輪速センサ5の具体的な構成は限定するものではないが、例えば、タイヤ101の回転速度に応じた磁界の変化を正弦波信号として出力する構成の車輪速センサ5が知られている。
そして、車輪速センサ5が出力する正弦波信号は、二値化回路5b(図2参照)等によってパルス信号に変換されてVSAECU3に入力される。
また、本実施形態に係るVSAECU3は、TPMS(Tire Pressure Monitoring System)モジュール30を備え、各タイヤ101の空気圧を監視するとともに、少なくとも1つのタイヤ101の空気圧が低下したことを判定したときには、自身を空気圧低下検出モードに設定し、さらに、警報装置4を介して運転者に対する警報を発生する。
警報装置4は、例えば、CAN3aに接続され、VSAECU3から入力される指令(警報指令)に応じて警報を発生するように構成される。
警報装置4は、例えば、図示しない速度計等が収納されるメータユニット内に配設される警告灯の発光や警告音を警報として発生するように構成されるが、これに限定されるものではない。
なお、符号4aは運転者が警報の停止を要求するときに操作する初期化手段(初期化スイッチ)であり、運転者によって操作されたときに警報の停止を要求する初期化信号を発生して出力し、CAN3aを介してVSAECU3に入力する。
そして、本実施形態においては、車輪速センサ5(5RF、5LF、5RR、5LR)と、VSAECU3と、警報装置4と、初期化スイッチ4aと、を含んで、タイヤ空気圧監視装置1が構成される。
図2に示すように、VSAECU3は、TPMSモジュール30のほか、主にVSA制御を実行して車両100(図1参照)の走行安定性を維持するVSAモジュール31を含んで構成されている。
VSAモジュール31は、車両100に発生するヨーレートを検出するYAWセンサ31aと、ブレーキ操作部103(図1参照)の操作で発生するブレーキ油圧を調節してブレーキ装置104(図1参照)に供給する油圧制御部31bと、を含んで構成される。
また、VSAモジュール31には、車輪速センサ5が発生する回転速度信号が、二値化回路5b等でパルス波に変換された後に入力される。
また、VSAモジュール31はCAN3aのインタフェースを備えてCAN3aと接続され、CAN3aを介してENGECU2から駆動トルク(エンジントルク×ギヤ比)が入力され、さらに、初期化スイッチ4aが出力する初期化信号が入力される。
そしてVSAモジュール31は、車両100(図1参照)に発生するヨーレート、ENGECU2から入力される駆動トルク、図示しない舵角センサから入力される操向ハンドル102(図1参照)の操舵角等に基づいて、公知の技術によるABS制御、TCS(トラクションコントロールシステム)制御、横滑り防止制御等、を実行し、車両100の走行安定性を向上する。
TPMSモジュール30は、車両100に備わる各タイヤ101(図1参照)の空気圧を監視し、少なくとも1つのタイヤ101の空気圧が低下したことを判定した場合、タイヤ空気圧監視装置1(図1参照)を空気圧低下検出モードに設定し、警報装置4(図1参照)を介して警報を発生するように構成される。
TPMSモジュール30には、VSAモジュール31から車輪速情報、油圧情報、ヨーレート情報、駆動トルク情報、VSA作動情報、初期化情報が入力される。また、TPMSモジュール30は、VSAモジュール31から入力される各情報に基づいて各タイヤ101の空気圧を監視するように構成される。
車輪速情報は、例えば、車輪速センサ5(5RF、5LF、5RR、5LR)から二値化回路5bを介して入力される回転速度信号(パルス波)である。
また、油圧情報は、油圧制御部31bからブレーキ装置104に供給されるブレーキ油圧を示す情報、ヨーレート情報は、YAWセンサ31aが検出する車両100(図1参照)のヨーレートを示す情報、駆動トルク情報は、ENGECU2から入力される駆動トルク、初期化情報は、初期化スイッチ4aが出力する初期化信号である。
そして、VSA作動情報は、VSAモジュール31が横滑り防止制御をしているか否かを示す情報(信号)である。
VSAモジュール31から入力されるこれらの情報に基づいて、TPMSモジュール30が各タイヤ101(101RF、101LF、101RR、101LR)の空気圧を監視する手順(以下、空気圧監視手順と称する)を、図3を参照して説明する(適宜図1、2参照)。
なお、空気圧監視手順は、例えば、VSAECU3が起動している間、TPMSモジュール30が所定のインターバルで周期的に実行するように構成される。
TPMSモジュール30は、空気圧監視手順を開始すると、入力される車輪速情報(回転速度信号)からタイヤ101の回転角速度を算出する。
VSAモジュール31から入力される回転速度信号が前記したパルス波の場合、TPMSモジュール30はパルス波の周期からタイヤ101の回転角速度を算出する。
具体的に、TPMSモジュール30は、所定の単位時間(例えば1秒)におけるパルス波のパルス数「Pn」を計測する。
タイヤ101が一回転したときのパルス数「PnFULL」は予め決定される車輪速センサ5の特性値であることから、1秒を単位時間とするタイヤ101の回転角速度「ω」は、「2π(Pn/PnFULL)[rad/sec]」で算出される。πは円周率である。
このようにしてTPMSモジュール30は、右前タイヤ101RF、左前タイヤ101LF、右後タイヤ101RR、左後タイヤ101LRのそれぞれについて、回転角速度「ωRF」、「ωLF」、「ωRR」、「ωLR」を算出する(ステップS1)。
なお、各タイヤ101の回転角速度の算出時に、例えば1秒などの所定の単位時間に亘ってパルス数を計測する構成の場合、TPMSモジュール30はステップS1で当該単位時間に亘ってパルス数を計測する。この場合、TPMSモジュール30が、空気圧監視手順を実行するインターバルは当該単位時間より長く設定されることが好ましい。
この構成のほか、例えばサブルーチンで各タイヤ101の回転角速度を算出する構成とし、各タイヤ101の回転角速度が算出されていない場合は、TPMSモジュール30が空気圧監視手順を開始しない構成であってもよい。換言すると、各タイヤ101の回転角速度が算出されたことをトリガとしてTPMSモジュール30が空気圧監視手順を開始する構成としてもよい。
そして、初期化要求フラグがONのとき(ステップS2→Yes)、TPMSモジュール30は、初期化動作を実行して(ステップS3)、手順をステップS4に進める。補正係数及び初期化動作の詳細は後記する。
初期化要求フラグは、初期化スイッチ4aが操作されて初期化信号を出力したことを示すフラグで、運転者が初期化スイッチ4aを操作したことを示す初期化情報がVSAモジュール31からTPMSモジュール30に通知されたときにONとなるように構成される。
また、TPMSモジュール30は、初期化要求フラグがONではないとき(ステップS2→No)、手順をステップS4に進め、車両100がタイヤ101の空気圧の低下の判定に適した状態にあるか否かを判定する手順(車両状態判定手順)を実行する。
車両状態判定手順を、図4を参照して説明する。
例えば、車両100の車速が低い場合はタイヤ101の回転角速度が小さくなり、車輪速センサ5が出力するパルス波のパルス数が少なくなって量子化誤差が大きくなる。したがって、TPMSモジュール30が算出する各タイヤ101の回転角速度の精度が低下する。
そこで、TPMSモジュール30は、タイヤ101ごとに算出した回転角速度の例えば最大値と、予め設定される閾値(角速度下限値)を比較し(ステップS400)、回転角速度の最大値が角速度下限値以下のとき(ステップS400→No)、TPMSモジュール30は、車両100の車速が低いと判定して空気圧の低下の判定に適した状態ではないと判定する(ステップS406)。
一方、回転角速度の最大値が角速度下限値より大きいとき(ステップS400→Yes)、TPMSモジュール30は手順をステップS401に進める。
なお、ステップS400では各タイヤ101の回転角速度の平均値と閾値とを比較して、車速を判定する構成であってもよい。
ブレーキ操作部103が強く操作されてタイヤ101が装着されるホイールに強い制動力が付与され、車両100が急制動の状態にある場合、ホイールがロックしている可能性があるため、車輪速センサ5が検出するタイヤ101の回転角速度の精度が低いことがある。
そこで、TPMSモジュール30は、VSAモジュール31から入力される油圧情報から求めれるブレーキ油圧と、予め設定される所定の閾値(油圧上限値)を比較し(ステップS401)、ブレーキ油圧が油圧上限値より大きいとき(ステップS401→No)、TPMSモジュール30は、車両100が急制動の状態にあると判定し、空気圧の低下の判定に適した状態ではないと判定する(ステップS406)。
一方、ブレーキ油圧が油圧上限値以下のとき(ステップS401→Yes)、TPMSモジュール30は手順をステップS402に進める。
車両100が旋回している場合、右側のタイヤ101(右前タイヤ101RF、右後タイヤ101RR)と左側のタイヤ101(左前タイヤ101LF、左後タイヤ101LR)の回転角速度に差が生じ、同じ空気圧のタイヤ101であっても回転角速度が等しくならないことがある。
そこで、TPMSモジュール30は、VSAモジュール31から入力されるヨーレート情報に基づいて車両100に発生しているヨーレートを算出するともに、算出したヨーレートが予め設定される所定の範囲(ヨーレート範囲)内にないとき(ステップS402→No)、TPMSモジュール30は車両100が旋回していると判定し、空気圧の低下の判定に適した状態ではないと判定する(ステップS406)。
一方、ヨーレートがヨーレート範囲内にあるとき(ステップS402→Yes)、TPMSモジュール30は手順をステップS403に進める。
車両100の駆動トルクが大きい場合、タイヤ101がスリップしている可能性があり、この場合は、例えば駆動輪の回転角速度が従動輪の回転角速度より大きくなるなどして、同じ空気圧のタイヤ101が装着されるホイールであっても回転角速度が等しくならないことがある。
そこで、TPMSモジュール30は、VSAモジュール31から入力される駆動トルク情報に基づいて図示しないエンジンで発生している駆動トルクを算出するとともに、算出した駆動トルクと予め設定される閾値(トルク上限値)を比較し(ステップS403)、駆動トルクがトルク上限値より大きいとき(ステップS403→No)、TPMSモジュール30は、駆動トルクが大きくタイヤ101がスリップしている可能性があると判定し、空気圧の低下の判定に適した状態ではないと判定する(ステップS406)。
一方、駆動トルクがトルク上限値以下のとき(ステップS403→Yes)、TPMSモジュール30は手順をステップS404に進める。
車両100に横滑りが発生してVSAモジュール31が横滑り防止制御をしているとき、各タイヤ101が装着されるホイールには個別に制動力が付与される場合があるため、同じ空気圧のタイヤ101が装着されるホイールであっても回転角速度が等しくならないことがある。
そこで、TPMSモジュール30は、VSAモジュール31から入力されるVSA作動情報に基づいてVSAモジュール31が横滑り防止制御を実行しているか否かを判定する(ステップS404)。そして、VSAモジュール31が横滑り防止制御を実行しているとき(ステップS404→Yes)、TPMSモジュール30は、空気圧の低下の判定に適した状態ではないと判定する(ステップS406)。
一方、VSAモジュール31が横滑り防止制御を実行していないとき(ステップS404→No)、TPMSモジュール30は、空気圧の低下の判定に適した状態と判定する(ステップS405)。
このように、TPMSモジュール30は、図3のステップS4で、図4のステップS400〜ステップS406に示す車両状態判定手順を実行して、車両100がタイヤ101の空気圧の低下の判定に適した状態にあるか否かを判定する。
説明を図3のステップS4に戻す。
TPMSモジュール30は、車両状態判定手順で車両100がタイヤ101の空気圧の低下の判定に適した状態ではないと判定した場合は(ステップS4→No)、空気圧監視手順を終了し、車両100がタイヤ101の空気圧の低下の判定に適した状態であると判定した場合は(ステップS4→Yes)、手順をステップS5に進める。
TPMSモジュール30は、ステップS1で算出した回転角速度「ωRF」、「ωLF」、「ωRR」、「ωLR」に補正係数を乗算して、各タイヤ101の回転角速度補正値「kωRF」、「kωLF」、「kωRR」、「kωLR」を算出する(ステップS5)。
前記したように、製造時の寸法のバラツキや取り付け位置の違いによる荷重の違い、又はタイヤ101に空気を補充したときの磨耗の程度の違いによって、適正空気圧のタイヤ101に動荷重半径の差があると、同じ空気圧のタイヤ101間に回転角速度差(初期差異)が生じる。
本実施形態における補正係数は、初期差異を補正する係数、つまり、タイヤ101間の回転角速度差に含まれる初期差異を無くす係数である。このような補正係数は、空気圧が適正空気圧であるタイヤ101間の回転角速度差を無くすような値としてタイヤ101ごとに設定される。そして、図示しない記憶部に記憶されていることが好ましい。
補正係数は、例えば、適正空気圧の1つのタイヤ101を基準とし、同じく適正空気圧である他のタイヤ101の回転角速度が、基準としたタイヤ101の回転角速度と等しくなるように設定される。
タイヤ101の適正空気圧は、車両100(図1参照)の燃費が最良になって最も効率よく走行できるようなタイヤ101の空気圧とする。
タイヤ101の空気圧として推奨される空気圧(推奨空気圧)が、予め製造者等によって設定されている。
そこで本実施形態においては、タイヤ101の空気圧が、推奨空気圧を含む所定の範囲(適正範囲)内にあるときをタイヤ101の空気圧の適正空気圧とする。
例えば、空気圧が適正空気圧である右前タイヤ101RFを基準のタイヤとすると、右前タイヤ101RFの補正係数は「1」になる。すなわち、右前タイヤ101RFの補正係数の値を「kRF」とすると「kRF=1」になる。
また、左前タイヤ101LFの補正係数の値を「kLF」とすると、「kLF」は、次式(1A)で示される値とする。
LF=(Σ(ωRF(i)/ωLF(i)))/N ・・・(1A)
なお、式1AにおけるωRF(i)、ωLF(i)は、右前タイヤ101RFと左前タイヤ101LFにおける、基準となる回転角速度(基準回転角速度)を示す。そして、式1Aは、このような基準回転角速度をN個(例えば100個)利用して補正係数を算出することを示している。したがって式1Aにおいては「i=1〜N」となる。
また、式1Aにおける記号Σは、iが1からNまで、「ωRF(i)/ωLF(i)」を加算することを示す。
例えば右前タイヤ101RFの基準回転角速度は、右前タイヤ101RFの空気圧が適正空気圧であるときの回転角速度であり、右前タイヤ101RFの空気圧が適正空気圧であることが確実なときに、TPMSモジュール30が算出するN個の回転角速度とする。他のタイヤ101(101LF、101RR、101LR)の基準回転角速度も同様とする。そして、TPMSモジュール30は各タイヤ101について、N個の基準回転角速度を図示しない記憶部に記憶する構成とする。
なお、本実施形態においては、初期化スイッチ4aが運転者等によって操作されて初期化信号を出力したときを、各タイヤ101の空気圧が適正空気圧であるときとする。
また、初期化スイッチ4aが1度も操作されない初期状態において、例えば、車両100の生産直後の走行テスト時に算出されるN個の基準回転角速度がタイヤ101ごとに、図示しない記憶部に記憶されていることが好ましい。
そして、基準とする右前タイヤ101RFの基準回転角速度ωRF(i)と左前タイヤ101LFの基準回転角速度ωLF(i)の比「ωLF(i)/ωRF(i)」のN個の相加平均を左前タイヤ101LFの補正係数「kLF」とする。
同様に、右後タイヤ101RRの補正係数「kRR」、左後タイヤ101LRの補正係数「kLR」は、次式(1B)、(1C)で示される。
RR=(Σ(ωRF(i)/ωRR(i)))/N ・・・(1B)
LR=(Σ(ωRF(i)/ωLR(i)))/N ・・・(1C)
なお、補正係数の算出に使用する回転角速度の数(N個)は限定する値ではなく、適宜設定すればよい。
また、右前タイヤ101RFを基準のタイヤとしたことは一例であって、右前タイヤ101RF以外を基準のタイヤとすることも可能であることはいうまでもない。
TPMSモジュール30は、このように算出される補正係数を各タイヤ101の回転角速度に乗算して、各タイヤ101の回転角速度補正値を算出する。
つまり、右前タイヤ101RFの回転角速度補正値「kωRF」は次式(2A)で示され、左前タイヤ101LFの回転角速度補正値「kωLF」は次式(2B)で示され、右後タイヤ101RRの回転角速度補正値「kωRR」は次式(2C)で示され、左後タイヤ101LRの回転角速度補正値「kωLR」は次式(2D)で示される。
kωRF=kRF×ωRF=1×ωRF ・・・(2A)
kωLF=kLF×ωLF ・・・(2B)
kωRR=kRR×ωRR ・・・(2C)
kωLR=kLR×ωLR ・・・(2D)
このように回転角速度補正値を算出するため、例えばTPMSモジュール30は、後記する初期化動作を実行するときに、各タイヤ101におけるN個の基準回転角速度を算出して図示しない記憶部に記憶している構成が好ましい。
TPMSモジュール30は、次式(3)を利用し、このように算出されるタイヤ101の回転角速度補正値に基づいて、タイヤ101の空気圧の低下を判定するための減圧判定値「D」を算出する(ステップS6)。
Figure 0005389777
式(3)で算出される減圧判定値は、対角線上に配置される一組のタイヤ101(例えば、右前タイヤ101RFと左後タイヤ101LR)の回転角速度補正値の平均値から、他の一組のタイヤ101(例えば、右後タイヤ101RRと左前タイヤ101LF)の回転角速度補正値の平均値を減算した結果が、全てのタイヤ101の回転角速度補正値の平均値に占める割合(%)を示す数値である。
このような減圧判定値によると、全てのタイヤ101で回転角速度補正値が等しい場合、減圧判定値はゼロ、すなわち「D=0」になる。したがって、「D=0」の場合、TPMSモジュール30は全てのタイヤ101で回転角速度補正値が等しく、空気圧が低下したタイヤ101はないと判定できる。
また、右前タイヤ101RFの回転角速度補正値「kωRF」又は左後タイヤ101LRの回転角速度補正値「kωLR」が他のタイヤ101の回転角速度補正値より大きくなっている場合、減圧判定値はゼロより大きくなる。すなわち「D>0」になる。
空気圧が低下したタイヤ101は荷重がかかったときの動荷重半径が小さくなって回転角速度(回転角速度補正値)が大きくなることから、TPMSモジュール30は、回転角速度補正値が大きくなったタイヤ101の空気圧が低下していると判定できる。したがって、「D>0」の場合、TPMSモジュール30は右前タイヤ101RF又は左後タイヤ101LRの少なくとも一方の空気圧が低下していると判定できる。
一方、左前タイヤ101LFの回転角速度補正値「kωLF」又は右後タイヤ101RRの回転角速度補正値「kωRR」が他のタイヤ101の回転角速度補正値より大きくなっている場合、減圧判定値はゼロより小さくなる。すなわち「D<0」になる。
したがって、「D<0」の場合、TPMSモジュール30は左前タイヤ101LF又は右後タイヤ101RRの少なくとも一方の空気圧が低下していると判定できる。
各タイヤ101の回転角速度補正値は初期差異が補正された回転角速度であって、空気圧が同じであれば等しくなり、空気圧に差が生じると回転角速度補正値にも差が生じる。
つまり、各タイヤ101間の回転角速度補正値の差は初期差異によらず、各タイヤ101の空気圧の差のみによって生じる。
また、式(3)で示されるように、減圧判定値は、補正係数で補正された回転角速度(回転角速度補正値)に基づいて算出され、全てのタイヤ101の回転角速度が等しいときにゼロ(D=0)になる。
したがって、減圧判定値がゼロでない場合、つまり、「D<0」又は「D>0」になった場合、この差はタイヤ101間の回転角速度補正値の差によって生じる。
前記したように、回転角速度補正値の差は各タイヤ101の空気圧の差のみによって生じることから、減圧判定値とゼロの間に生じる差は、各タイヤ101の空気圧の差のみによって生じることになる。
したがって、TPMSモジュール30は、減圧判定値とゼロとの差によって各タイヤ101の空気圧の差を判定できる。
そこで、本実施形態に係るTPMSモジュール30は、ステップS6で式(3)によって算出した減圧判定値が、所定の境界範囲内(下限側の境界値を「DTH1L」、上限側の境界値を「DTH1U」とする第1境界範囲内)の値であるか否かを判定する。つまり、「DTH1L≦D≦DTH1U」か否かを判定する(ステップS7)。
この第1境界範囲は、TPMSモジュール30が各タイヤ101の空気圧の低下を判定するための境界範囲であり、減圧判定値が第1境界範囲内の値(DTH1L≦D≦DTH1U)であるとき、TPMSモジュール30が、全てのタイヤ101の空気圧が許容範囲内にあると判定するための境界範囲である。
前記したように、タイヤ101には、適正空気圧の範囲を示す適正範囲が予め設定されており、タイヤ101の空気圧が適正範囲内にあるとき、すなわち、タイヤ101の空気圧が適正空気圧であるとき、車両100(図1参照)の燃費が最良になって最も効率よく走行できるように構成される。
しかしながらタイヤ101の空気圧が適正範囲を超えて低下した場合であっても、所定の許容範囲内であれば走行に支障はなく、燃費が低下しても走行は可能である。そこで、TPMSモジュール30は、車両100の走行に支障のない許容範囲を超えてタイヤ101の空気圧が低下したときに警報を発生するように構成される。
つまり、タイヤ101の空気圧の許容範囲は適正範囲より範囲が広く、適正範囲(適正空気圧)は許容範囲に含まれている。
そこで、許容範囲の下限側の境界値をゼロより小さい値(DTH1L<0)とし、減圧判定値が下限側の境界値より小さい(D<DTH1L)場合、TPMSモジュール30は、左前タイヤ101LF又は右後タイヤ101RRの少なくとも一方の空気圧が許容範囲を超えて低下していると判定する。
さらに、許容範囲の上限側の境界値をゼロより大きい値(DTH1U>0)とし、減圧判定値が上限側の境界値より大きい(DTH1U>D)場合、TPMSモジュール30は、右前タイヤ101RF又は左後タイヤ101LRの少なくとも一方の空気圧が許容範囲を超えて低下していると判定する。
例えば、右前タイヤ101RF又は左後タイヤ101LRの空気圧が適正空気圧から30%低下したときに、式(3)で示される減圧判定値が約0.1(すなわち、D=0.1)となる場合にTPMSモジュール30が空気圧の低下を判定する構成にするためには、許容範囲の上限側の境界値を「0.1」、すなわち、「DTH1U=0.1」とすればよい。
同様に、右後タイヤ101RR又は左前タイヤ101LFの空気圧が30%低下したときにTPMSモジュール30が空気圧の低下を判定する構成にするためには、許容範囲の下限側の境界値を「−0.1」、すなわち、「DTH1L=−0.1」とすればよい。
なお、式(3)で示される減圧判定値の技術的意義、及び境界値(DTH1U、DTH1L)の技術的意義の詳細は、例えば、特公平5−55322号公報に記載されている。
TPMSモジュール30は、減圧判定値が第1境界範囲内にない場合、つまり、「D<DTH1L」又は「D>DTH1U」の場合(ステップS7→No)、少なくとも1つのタイヤ101の空気圧が許容範囲を超えて低下していると判定する。そして、タイヤ空気圧監視装置1を空気圧低下検出モードに設定し(ステップS8)、さらに、CAN3aのインタフェースを有するVSAモジュール31を介して警報装置4に警報指令を送信し(ステップS9)、警報を発生する。
一方、減圧判定値が第1境界範囲内にある場合、つまり、「DTH1L≦D≦DTH1U」の場合(ステップS7→Yes)、TPMSモジュール30は、全てのタイヤ101の空気圧が許容範囲内にあると判定する。そして、タイヤ空気圧監視装置1を空気圧低下検出モードに設定することなく空気圧監視手順を終了する。
このように、本実施形態に係るTPMSモジュール30(図2参照)は、図3に示す空気圧監視手順を実行してタイヤ101(図1参照)の空気圧を監視し、少なくとも1つのタイヤ101の空気圧が許容範囲を超えて低下したときには、タイヤ空気圧監視装置1(図1参照)を空気圧低下検出モードに設定し、さらに、警報を発生してタイヤ101の空気圧の低下を運転者に報知するように構成される。
また、本実施形態において、運転者は初期化スイッチ4a(図1参照)を操作することによって警報の停止を要求できる。そして、TPMSモジュール30は、初期化スイッチ4aが操作されて初期化信号を出力したとき、図3のステップS3に示す初期化動作を実行するように構成される。
例えば、運転者は、1つのタイヤ101の空気圧が低下した場合にこれを契機として全てのタイヤ101を交換することがあるが、前記したように、タイヤ101の製造時の寸法のバラツキ等によって、全てのタイヤ101が新品で空気圧が適性空気圧であっても、基準とするタイヤ101(例えば、右前タイヤ101RF)の動荷重半径と他のタイヤ101の動荷重半径に差が生じて初期差異が生じる。そして、この初期差異はタイヤ101の交換前と異なった大きさとなる。
また、タイヤ101の空気圧が低下した場合に運転者が空気を補充して適正空気圧にすることがある。このとき各タイヤ101で磨耗の程度が異なっていると、基準とするタイヤ101(例えば、右前タイヤ101RF)の動荷重半径と他のタイヤ101の動荷重半径に差が生じて初期差異が生じる。
このため、各タイヤ101の初期差異は、タイヤ101の交換前や空気の補充前と異なる。
そこで、TPMSモジュール30は、初期化スイッチ4aが操作されたとき、新たに取り付けられたタイヤ101や空気が補充された後のタイヤ101で発生する初期差異を補正して、基準となるタイヤ101と他のタイヤ101との間の回転角速度差を無くすための補正係数を再設定するように構成される。
図5を参照して、TPMSモジュール30が初期化動作を実行する手順を説明する(適宜図1〜4参照)。
TPMSモジュール30は、図3に示す空気圧監視手順のステップS2において、初期化要求フラグがON(ステップS2→Yes)のときに初期化動作を開始する。
初期化動作を開始すると、TPMSモジュール30は、タイヤ空気圧監視装置1が空気圧低下検出モードに設定されているか否かを判定し(ステップS300)、タイヤ空気圧監視装置1が空気圧低下検出モードに設定されていなければ(ステップS300→No)、この時点で算出されている各タイヤ101のN個の基準回転角速度を利用して補正係数を再設定し(ステップS301)、初期化要求フラグをOFFにして(ステップS302)、初期化動作を終了する。
TPMSモジュール30は、ステップS301で基準とするタイヤ101(例えば、右前タイヤ101RF)の補正係数を「1」に設定し、さらに、式1A〜1Cで示されるように、左前タイヤ101LF、右後タイヤ101RR、左後タイヤ101LRの補正係数を再設定する。そして、再設定した補正係数を図示しない記憶部に記憶する。
一方、タイヤ空気圧監視装置1が空気圧低下検出モードに設定されているとき(ステップS300→Yes)、TPMSモジュール30は、タイヤ101の空気圧が低下した後で運転者がタイヤ101を交換したり空気を補充したりして、タイヤ101の空気圧が許容範囲を超えて低下していない状態になったと判断する。
そして、TPMSモジュール30は、各タイヤ101(101RF、101LF、101RR、101LR)のN個の基準回転角速度が更新されているか否かを判定する(ステップS303)。
TPMSモジュール30が各タイヤ101について、それぞれN個の基準回転角速度を算出していない状態で、N個の基準回転角速度が更新されていない場合(ステップS303→No)、TPMSモジュール30は、図3のステップS1で算出した各タイヤ101の回転角速度をi番目(i=1〜N)の基準回転角速度とすることでi番目の基準回転角速度を更新して(ステップS308)、図示しない記憶部に記憶し、初期化要求フラグをOFFにすることなく初期化動作を終了する。
なお、ステップS308でTPMSモジュール30は、図4の車両状態判定手順と同様の処理を実行し、車両100の車速が低い場合、車両100が急制動の状態にある場合、車両100が旋回している場合、車両100の駆動トルクが大きい場合、及びVSAモジュール31が横滑り防止制御をしている場合の回転角速度をカウントしない構成としてもよい。
これらの場合は、前記したように、等しい空気圧のタイヤ101であっても回転角速度が異なる場合があり、基準回転角速度としないほうがよい場合もあるためである。
この構成によって、初期化要求フラグONの状態が維持される。したがって、TPMSモジュール30は、図3のステップS2において各タイヤ101の回転角速度を算出した後に初期化動作を実行する(ステップS3)。
また、TPMSモジュール30は、最初にステップS308を実行するときに、基準回転角速度の数「i」を「1」にセットし(i=1)、その後ステップS308を実行するごとに基準回転角速度の数「i」を「N」までインクリメント(i+1)する。この構成によって、TPMSモジュール30は、基準回転角速度の数「i」が「N」になったときに、N個の基準回転角速度が更新されたことを判定できる。
各タイヤ101のN個の基準回転角速度が更新されている場合(ステップS303→Yes)、TPMSモジュール30は、図3のステップS6と同じ手順で減圧判定値「D」を算出し(ステップS304)、さらに、算出した減圧判定値が第1境界範囲と異なる所定の境界範囲内(下限側の境界値を「DTH2L」、上限側の境界値を「DTH2U」とする第2境界範囲内)の値であるか否かを判定する。つまり、「DTH2L≦D≦DTH2U」か否かを判定する(ステップS305)。
なお、ステップS304において、TPMSモジュール30は、その時点で設定されている補正係数を利用して減圧判定値を算出する。
第2境界範囲は、各タイヤ101の空気圧が適正範囲内にあることを示す境界範囲であり、減圧判定値が第2境界範囲内の値(DTH2L≦D≦DTH2U)であるとき、TPMSモジュール30が、全てのタイヤ101の空気圧が適正範囲内にあると判定する。換言すると、減圧判定値が第2境界範囲内の値であるとき、TPMSモジュール30は、全てのタイヤ101の空気圧が適正空気圧であると判定するように第2境界範囲を設定する。
前記したように、第2境界範囲はタイヤ101の空気圧が適正範囲内にあることを示す境界範囲であり、例えば、上限側の境界値「DTH2U」は、右前タイヤ101RF又は左後タイヤ101LRの空気圧が適正範囲の下限まで低下した場合の減圧判定値とすることができる。
そして、この値は、一般的に第1境界範囲の上限側の境界値「DTH1U」の10〜30%の値であることが好ましい。因みに、第1境界範囲の上限側の境界値「DTH1U」が「0.1」の場合、第2境界範囲の上限側の境界値「DTH2U」は「0.01〜0.03」あることが好ましい。
同様に、第2境界範囲の下限側の境界値「DTH2L」は、左前タイヤ101LF又は右後タイヤ101RRの空気圧が適正範囲の下限まで低下した場合の減圧判定値とすることができる。
そして、この値は、一般的に第1境界範囲の下限側の境界値「DTH1L」の10〜30%の値であることが好ましい。因みに、第1境界範囲の下限側の境界値「DTH1L」が「0.1」の場合、第2境界範囲の下限側の境界値「DTH2L」は「−0.01〜−0.03」あることが好ましい。
つまり、TPMSモジュール30がタイヤ101の適正空気圧を判定する第2境界範囲が第1境界範囲の10〜30%になるように、タイヤ101の空気圧の適正範囲が設定されることが好適である。
TPMSモジュール30はステップS305で、減圧判定値が、このように決定される境界値(DTH2L、DTH2U)をそれぞれ下限値及び上限値とする第2境界範囲内の値であるか否かを判定する。
そして、減圧判定値が第2境界範囲内の値である場合、すなわち、「DTH2L≦D≦DTH2U」の場合(ステップS305→Yes)、TPMSモジュール30は、全てのタイヤ101の空気圧が適正範囲内にあって適正空気圧であると判定する。そして、空気圧低下検出モードを解除し(ステップS306)、警報を停止するための警報解除指令をVSAモジュール31を介して警報装置4に送信して(ステップS307)、警報を停止する。さらに、TPMSモジュール30は、各タイヤ101の補正係数を再設定し(ステップS301)、初期化要求フラグをOFFにして(ステップS302)、初期化動作を終了する。
この構成によって、TPMSモジュール30は、全てのタイヤ101の空気圧が適正空気圧であるときに限って、警報を停止することができ、さらに、補正係数を再設定できる。
一方、減圧判定値が第2境界範囲内の値でない場合、すなわち、「D<DTH2L」又は「D>DTH2U」の場合(ステップS305→No)、TPMSモジュール30は、少なくとも1つのタイヤ101の空気圧が適正範囲を超えて低下し、適正空気圧ではないと判定する。そして、初期化要求フラグをOFFにして(ステップS302)、警報解除指令を送信することなく初期化動作を終了する。したがって、警報装置4で警報を発生する状態が維持される。
なお、ステップS305で、減圧判定値が第1境界範囲内の値であって第2境界範囲内の値でないとTPMSモジュール30が判定した場合(ステップS305→No)、タイヤ101の空気圧が許容範囲を超えて低下した場合と異なる警報が発生するように構成されていてもよい。
例えば、タイヤ101の空気圧が、許容範囲内ではあるが適正空気圧ではないことを運転者に報知する警報を発生する構成としてもよい。
このように、本実施形態に係るTPMSモジュール30(図2参照)は、初期化スイッチ4a(図1参照)が操作されて、警報の停止を要求するための初期化信号が出力された場合、全てのタイヤ101(図1参照)の空気圧が適正空気圧であるときに限って警報を停止し、さらに、補正係数を再設定することができる。
すなわち、TPMSモジュール30は、少なくとも1つのタイヤ101の空気圧が適正範囲を超えて低下して適正空気圧でないときは、全てのタイヤ101の空気圧が許容範囲内にある場合であっても警報を停止せず補正係数も再設定しない。
TPMSモジュール30(図1参照)が、少なくとも1つのタイヤ101(図1参照)の空気圧が適正空気圧でない状態で補正係数を算出する構成の場合、TPMSモジュール30は、空気圧が低下したタイヤ101の回転角速度の上昇を初期差異に含んで当該タイヤ101の補正係数を算出する。
そして、このような補正係数で補正された回転角度補正値を含んで算出される減圧判定値は、その値がゼロであっても、少なくとも1つのタイヤ101の空気圧が適正空気圧でない。しかしながらTPMSモジュール30は、減圧判定値がゼロのときは全てのタイヤ101の空気圧が適正空気圧にあると認識する。
したがって、適正空気圧でないタイヤ101の空気圧が低下して減圧補正値がゼロでなくなったとき、実際は当該タイヤ101の空気圧が適正空気圧でない状態から更に空気圧が低下した状態であるにもかかわらず、TPMSモジュール30は、適正空気圧から空気圧が低下したと判定する。
その結果、当該タイヤ101の空気圧が許容範囲を超えて低下した場合であっても、TPMSモジュール30は、当該タイヤ101の空気圧が許容範囲内にあると判定して警報を発生しない場合がある。
つまり、TPMSモジュール30は、タイヤ101の空気圧が許容範囲を超えて低下したことを判定できない場合があり、この点で、タイヤ101の空気圧が低下したことを判定する精度が低下する。
本実施形態のTPMSモジュール30(図1参照)は、全てのタイヤ101(図1参照)の空気圧が適正空気圧であるときに限って補正係数を再設定することができる。したがって、このような補正係数で補正された回転角速度補正値に基づいて算出される減圧判定値は、全てのタイヤ101の空気圧が適正空気圧である状態のときに値をゼロ(D=0)とすることができる。
そして、減圧判定値がゼロでなくなったときは、少なくとも1つのタイヤ101の空気圧が適正空気圧から低下した状態となる。したがって、TPMSモジュール30は、タイヤ101の空気圧が許容範囲を超えて低下したことを確実に判定することができるため、タイヤ101の空気圧が低下したことを判定する精度が低下しない。
また、初期化スイッチ4a(図1参照)が操作されて初期化信号が出力された場合、TPMSモジュール30(図1参照)は、全てのタイヤ101(図1参照)の空気圧が適正空気圧であるときに限って警報を停止するため、例えば、空気圧が低下したタイヤ101に十分に空気を補充できなかった場合や、交換したタイヤ101の空気圧が適正空気圧でない場合は警報を停止しない。
したがって、運転者は、空気を補充した後のタイヤ101や交換したタイヤ101の空気圧が許容範囲内にあっても適正空気圧ではないことを認識できる。
そして、運転者は、さらに空気を補充するなど適切な処置を施すことができ、車両100(図1参照)が空気圧の低いタイヤ101で走行することによる燃費の低下を回避できる。
以上のように本実施形態に係るタイヤ空気圧監視装置1(図1参照)は、タイヤ101(図1参照)を交換した後やタイヤ101に空気を補充した後であっても、少なくとも1つのタイヤ101が適正空気圧でないときは、警報を停止せず、運転者に適正空気圧でないタイヤ101があることを報知できる。また、補正係数を再設定せず、タイヤ101の空気圧が低下したことをTPMSモジュール30(図1参照)が判定する精度が低下しない。
このように、本実施形態に係るタイヤ空気圧監視装置1は、適正空気圧でないタイヤ101があることを運転者が認識しやすくして、タイヤ101の空気圧を適正空気圧に維持することを好適にサポートできる。
なお、本実施形態においては図4に示すように、TPMSモジュール30(図2参照)は、車両100(図1参照)が旋回している場合はタイヤ101の空気圧の低下を判定しない構成としたが、例えば特開平8−164720号公報に記載される技術を適用し、旋回中の車両100のタイヤ101の空気圧の低下を判定する構成であってもよい。
つまり、車両100が旋回半径「R」で旋回中の場合、TPMSモジュール30が、減圧判定値「D」を次式(4)で示されるように補正し、補正した減圧判定値「D’」を第1境界範囲及び第2境界範囲と比較することで、タイヤ101の空気圧の低下を判定する構成であってもよい。
Figure 0005389777
式(4)におけるGは車両100(図1参照)に発生している横加速度、Gは車両100に発生している前後加速度であり、それぞれ図示しない加速度計によって計測されることが好ましい。
また、A1、A2、A3は、タイヤ101(図1参照)の空気圧が適正空気圧であるときの走行実験で、旋回半径「R」、車速「V」、横加速度「G」及び前後加速度「G」に基づいて決定される定数である(その詳細は、前記した特開平8−164720号公報に記載されている)。
このように、車両100(図1参照)が旋回中であっても、TPMSモジュール30がタイヤ101の空気圧の低下を判定する構成とすることで、より精度よくタイヤ101の空気圧の低下を判定できる。
1 タイヤ空気圧監視装置
3 VSAECU
4 警報装置
4a 初期化スイッチ(初期化手段)
30 TPMSモジュール
100 車両
101 タイヤ
101RF 右前タイヤ
101LF 左前タイヤ
101RR 右後タイヤ
101LR 左後タイヤ

Claims (2)

  1. 4つのタイヤを備える車両に備わり、
    前記タイヤの空気圧の低下を判定するための減圧判定値を、前記空気圧が適正空気圧であるときの前記タイヤ間の回転角速度差を無くすための補正係数で補正した前記タイヤの回転角速度に基づいて算出するとともに、
    少なくとも1つの前記タイヤの空気圧が予め設定される許容範囲を超えて低下したことを前記減圧判定値によって判定したときに警報を発生し、前記警報の停止を要求するための初期化信号が初期化手段から出力されたときに前記警報を停止して前記補正係数を再設定するタイヤ空気圧監視装置であって、
    前記初期化信号が出力された場合、
    前記減圧判定値によって全ての前記タイヤの空気圧が前記適正空気圧であると判定したときに、前記警報を停止し、前記補正係数を再設定すること、を特徴とするタイヤ空気圧監視装置。
  2. 前記減圧判定値が所定の第1境界範囲内にあるときに、全ての前記タイヤの空気圧が前記許容範囲内にあると判定し、
    前記減圧判定値が、前記第1境界範囲内に含まれる所定の第2境界範囲内にあるときに、全ての前記タイヤの空気圧が前記適性空気圧であると判定することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気圧監視装置。
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