JP5389600B2 - 液体急結剤及びこれと共に使用されるセメント混合物ならびにそれらの施工方法 - Google Patents
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Description
なお、珪酸ナトリウムには、日本工業規格(JIS K1408−1966)に規定されている珪酸ナトリウム3号(有効成分37.0〜40.0重量%)を用いた。
珪酸カリウムには、日本化学工業株式会社製の1K珪酸カリ(有効成分48.5〜52.0重量%)を用いた。
コロイダルシリカには、日産化学工業株式会社製のスノーテックス30(有効成分30.0重量%)を用いた。
これらは市販状態で液体であるため、そのまま使用できるものである。また、これらの材料は、上気したものに限定されることなく、発明の目的を達成し得るものであれば使用することができる。なお、表4に示す急結剤の配合量は、これらの添加量を示したものである。
なお、フェノールフタレインおよびチモールフタレインは、和光純薬工業株式会社製のものを用いた。これらは粉末状のであるが、前記液体急結剤の珪酸ナトリウム、珪酸カリウムおよびコロイダルシリカに直接添加して分散することができる。
珪酸ナトリウム水溶液にフェノールフタレインを添加して赤色透明に着色して液体急結剤とした。また、白色ポルトランドセメント、発泡ポリスチレン、増粘剤および起泡剤からなるセメント混合物を水と混合してセメントスラリーとした。セメントスラリーは比重0.5であり、その色は白色で、マンセル表色系における明度9.0であった。これらを吹付け施工して液体急結剤とセメントスラリーとが混合された混合物は、赤色を示し、液体急結剤が混合されていることを色により識別することができた。また、この混合物は10分以内に流動性がなくなり、硬化したモルタルは、翌日にはフェノールフタレインによる色が消えて白色に変化した。また、このモルタルの表面を湿らせたタオルで軽く拭いても、タオルに色は付かなかった。
液体急結剤は赤色透明を示した。また、セメントスラリーは比重0.5であり、その色は白色で、マンセル表色系における明度9.0であった。これらを吹付け施工して液体急結剤とセメントスラリーとが混合された混合物は、薄い赤色を示し、液体急結剤が混合されていることを色により識別することができた。また、急結剤とスラリーの混合物は10分以内に流動性がなくなり、硬化したモルタルは、翌日にはフェノールフタレインによる色が消えて白色に変化した。また、このモルタルの表面を湿らせたタオルで軽く拭いても、タオルに色は付かなかった。
液体急結剤は青色透明を示した。また、セメントスラリーは比重0.7であり、その色は灰色で、マンセル表色系における明度8.0であった。これらを吹付け施工して液体急結剤とセメントスラリーとが混合された混合物は、青みがかた灰色を示し、液体急結剤が混合されていることを色により識別することができた。また、急結剤とスラリーの混合物は10分以内に流動性がなくなり、硬化したモルタルは、翌日にはチモールフタレインによる色が消えて灰色に変化した。また、このモルタルの表面を湿らせたタオルで軽く拭いても、タオルに色は付かなかった。
液体急結剤は青色透明を示した。また、セメントスラリーは比重0.5であり、その色は白色で、マンセル表色系における明度9.0であった。これらを吹付け施工して液体急結剤とセメントスラリーとが混合された混合物は、薄い青色を示し、液体急結剤が混合されていることを色により識別することができた。また、急結剤とスラリーの混合物は10分以内に流動性がなくなり、硬化したモルタルは、翌日にはチモールフタレインによる色が消えて白色に変化した。また、このモルタルの表面を湿らせたタオルで軽く拭いても、タオルに色は付かなかった。
液体急結剤の代わりに水を使用した。水はカーボンブラック分散液によって着色されて黒色を示した。セメントスラリーは比重0.5であり、その色は灰色で、マンセル表色系における明度8.0であった。これらを吹付け施工してカーボンブラックによって着色した水とセメントスラリーとが混合された混合物は、灰色を示し、液体急結剤が混合されていることを色により識別することができた。しかし、この混合物は60分経過しても流動性を有した。水に急結剤の効果がないためである。また、硬化したモルタルは、1週間が経過しても灰色のままであった。着色剤であるカーボンブラックは色の変化を伴わないからである。また、このモルタルの表面を湿らせたタオルで軽く拭くと、タオルが僅かに黒くなった。付かなかった。着色剤であるカーボンブラックの配合量が多すぎたものと考えられる。
液体急結剤は薄い赤色透明を示した。また、セメントスラリーは比重が0.5であり、その色は灰色で、マンセル表色系における明度は8.0であった。これらを吹付け施工して液体急結剤とセメントスラリーとが混合された混合物は、セメントスラリーよりかすかに赤色を帯びた灰色を示し、液体急結剤が混合されていることを色により識別することはできたが、その差は僅かで識別は困難であった。着色剤の配合量が少なかったものと考えられる。また、液体急結剤とセメントスラリーの混合物は10分以内に流動性がなくなった。硬化したモルタルは、翌日にはフェノールフタレインによる色の影響はなかった。また、このモルタルの表面を湿らせたタオルで軽く拭いても、タオルに色は付かなかった。
液体急結剤は赤色を示した。また、セメントスラリーは比重2.0であり、その色は灰色で、マンセル表色系における明度9.0であった。これらを吹付け施工して液体急結剤とセメントスラリーとが混合された混合物は、赤色を示し、液体急結剤が混合されていることを色により識別することができた。また、急結剤とスラリーの混合物は10分以内に流動性がなくなったが、硬化したモルタルは、翌日も赤色を呈したままであった。硬化したモルタルが密であるため、早期に空気中の二酸化炭素を吸収せず、硬化したモルタル表面はアルカリ性を維持したままであると考えられる。また、このモルタルの表面を湿らせたタオルで軽く拭くと、タオルが僅かに赤くなった。
11 チップ
12 エアー芯
13 Y字管
14 導入管(液体急結剤導入用)
15 導入管(圧縮エアー導入用)
16 液体急結剤の圧送する量を固定するニードルバルブ
17 液体急結剤の圧送の開始・停止を制御するボールバルブ
18 圧縮エアーの圧送の開始・停止を制御するボールバルブ
20 ホッパー
21 モルタルポンプ
22 ホース(モルタル用)
30 エアーコンプレッサー
32 ホース(圧縮エアー用)
40 容器(液体急結剤用)
41 エアレスポンプ
42 ホース(液体急結剤用)
50 被施工物
Claims (6)
- セメント混合物からなるスラリーを速やかに硬化させる液体急結剤であって、着色剤として酸塩基指示薬を含有することを特徴とする液体急結剤。
- 着色剤としての酸塩基指示薬がフェノールフタレイン又はチモールフタレインであることを特徴とする請求項1に記載の液体急結剤。
- 着色剤の配合量が液体急結剤のうち0.00001質量%〜1質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体急結剤。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の液体急結剤と共に使用されるセメント混合物であって、セメント混合物からなるスラリーのマンセル表色系における明度が5.0〜9.5の範囲であることを特徴とするセメント混合物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の液体急結剤と共に使用されるセメント混合物であって、セメント混合物からなるスラリーの比重が0.1〜1.0であることを特徴とするセメント混合物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の液体急結剤を、請求項4または5に記載のセメント混合物からなるスラリーと同時に吹付けることによって、液体急結剤とセメント混合物からなるスラリーとを混合することを特徴とする液体急結剤及びセメント混合物の施工方法。
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