JP5388640B2 - キャパシタモジュールの均等化制御回路及び均等化制御回路を備えた均等化制御装置 - Google Patents

キャパシタモジュールの均等化制御回路及び均等化制御回路を備えた均等化制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、互いに直列接続された複数個のキャパシタセルを備えた蓄電デバイスを複数備えるキャパシタモジュールについて、このキャパシタモジュールを複数個接続する場合に、各キャパシタモジュールの電圧を均等化させるための均等化制御回路及び当該均等化制御回路を備えた均等化制御装置に関する。
従来から、例えば、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタなどから構成されるキャパシタモジュールを複数個接続することによって、大容量の蓄電装置として用いられている。
このように複数のキャパシタモジュールを接続した場合には、各キャパシタモジュールの電圧のバランスを取ることが必要となる。各キャパシタモジュールの電圧間にバラツキが生じると、特定のキャパシタモジュールに電圧が集中することにより、この特定のキャパシタモジュールに大きな負荷が生じ、キャパシタモジュールが破損したり、蓄電装置としての寿命が短くなってしまうという問題が生じる。
そこで、例えば、図7に示すように、複数の単位セルC110〜C159(キャパシタセル)を複数に分割して得たブロックB11〜B15(キャパシタモジュール)毎に、その両端にブロック放電抵抗Rdbを接続し、ブロック放電抵抗Rdbと直列に接続されたブロック放電スイッチSdbのオン/オフを制御することによって、ブロックB11〜B15毎に放電させたのちに、単位セルC110〜C159毎にセル放電抵抗Rdcに接続することによって、単位セルC110〜C159のうち最小の両端電圧に基づいて決定された目標電圧となるように充電状態を調整する充電状態調整装置が開示されている(特許文献1)。
特開2007−282459号公報
しかしながら、このように単位セルの電圧を低下させるためのセル放電抵抗Rdcと、ブロック毎の電圧を低下させるためのブロック放電抵抗Rdbを設けるような構成とした場合、各放電抵抗と放電抵抗のオン/オフを制御するためのスイッチが必要となるため、回路を構成するためのスペースが大きくなってしまう。
また、図7に示されるように、選択スイッチ群や遮断スイッチなどを制御するための高圧系CPUと、ブロックB11〜B15毎の電圧の均等化制御を行うための低圧系CPUを有しているため、このように構成した場合には、高圧系CPU及び低圧系CPUを動作させるための電力が消費され、充電状態調整装置(均等化制御回路)全体の消費電流が大きくなってしまう。
均等化制御回路では、一般的に、均等化制御回路を動作させるために必要な回路電流をキャパシタセルから取り出しているため、均等化制御回路における消費電流が大きいほどキャパシタセルのエネルギーは多く消費させることになる。このため、蓄電装置が未使用状態であっても逐次キャパシタセルのエネルギーが消費され、長期の電力貯蔵は困難となる。
また、特にリチウムイオンキャパシタを用いてキャパシタセルを構成した場合、リチウムイオンキャパシタの電圧値が、所定の電圧値以下(過放電状態)となると、再充電しても使用することができなくなってしまう。
本発明はこのような状況を鑑み、均等化制御回路における通常時の消費電流を少なくし、長期の保存においても安定して、キャパシタモジュールの電圧が大きく変化することの無い均等化制御回路及び当該均等化制御回路を備える均等化制御装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、均等化制御回路の構成を簡素化することによって、回路を構成するためのスペースを小さくし、製造コストを低下させることができる均等化制御回路及び当該均等化制御回路を備える均等化制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題および目的を達成するために発明されたものであって、本発明の均等化制御回路は、
複数のキャパシタセルを少なくとも含むキャパシタモジュールを複数接続してなる蓄電装置のモジュール電圧を均等化させる均等化制御回路であって、
該均等化制御回路が、DC/DCコンバーターと、演算処理装置を備え、
前記複数のキャパシタモジュールは、特定のキャパシタモジュールをマスターモジュールと設定し、該マスターモジュール以外のキャパシタモジュールをスレーブモジュールとしてマスターモジュールが認識するように構成され、
前記複数のキャパシタモジュールのモジュール電圧を均等化させる際に、前記DC/DCコンバーターの内部損失を用いて、モジュール電圧を降圧するように構成されているとともに、
モジュール電圧の均等化制御の際に、前記演算処理装置からの信号に基づいて、DC/DCコンバーターを制御することによって、モジュール電圧を所定の電圧値まで降圧することを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記複数のキャパシタセルのうち、二つ以上のキャパシタセルに対して同時に充電を行うことを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記均等化制御回路が、演算処理装置を備えており、
モジュール電圧の均等化制御の際に、前記演算処理装置からの信号に基づいて、DC/DCコンバーターを制御することによって、モジュール電圧を所定の電圧値まで降圧することを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記均等化制御回路が、各キャパシタモジュール内に組み込まれていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記複数のキャパシタモジュール毎に組み込まれている均等化制御回路が、キャパシタモジュール間の信号の送受信を行うための通信装置を備えていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記均等化制御回路が、通信装置を駆動させるための通信装置用電源を備えており、
キャパシタモジュール間の通信を行う場合には、通信装置用電源をON状態にして通信装置を駆動させ、
キャパシタモジュール間の通信を行わない場合には、通信装置用電源をOFF状態にして通信装置を停止させるように制御するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記マスターモジュールからの信号に基づいて、スレーブモジュールのモジュール電圧を制御することによって、複数のキャパシタモジュールのモジュール電圧の均等化を行うことを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記マスターモジュールにおいて、マスターモジュールのモジュール電圧と、前記スレーブモジュールのモジュール電圧とを比較し、
前記スレーブモジュールのモジュール電圧がマスターモジュールのモジュール電圧よりも高い場合に、前記スレーブモジュールを一時的にマスターモジュールとして動作するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記キャパシタモジュール毎に、複数のキャパシタセルのセル電圧を均等化するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記均等化制御回路は、前記演算処理装置を動作させるための演算処理装置用電源を備えており、
前記演算処理装置用電源は、前記演算処理装置の通常動作用の電源出力と、通常動作用の電源出力よりも出力の小さいスリープ動作用の電源出力を選択可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記演算処理装置用電源は、通常動作用の電源出力のための動作用電源と、スリープ動作用の電源出力のためのスリープ動作用電源の2種の電源から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記複数のキャパシタセルの少なくとも一つが所定のセル電圧以下となった場合に、前記演算処理装置からの信号に基づき、通常動作用の電源出力を停止させ、スリープ動作用の電源出力を作動させることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記演算処理装置が通常動作からスリープ動作に移行する際に、演算処理装置用電源に対してスリープ信号を送信して、通常動作用の電源出力からスリープ動作用の電源出力に切り替えるとともに、
前記演算処理装置がスリープ動作から通常動作に移行する際に、演算処理装置用電源に対してウェイクアップ信号を送信して、スリープ動作用の電源出力から通常動作用の電源出力に切り替えることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記マスターモジュールの演算処理装置が通常動作からスリープ動作に移行する際に、スレーブモジュールの演算処理装置にスリープ信号を送信して、スレーブモジュールの演算処理装置用電源を通常動作用の電源出力からスリープ動作用の電源出力に切り替えることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記マスターモジュールの演算処理装置がスリープ動作から通常動作に移行する際に、スレーブモジュールの演算処理装置にウェイクアップ信号を送信して、スレーブモジュールの演算処理装置用電源をスリープ動作用の電源出力から通常動作用の電源出力に切り替えることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記スレーブモジュールにおいて、異常が発生した場合に、該スレーブモジュールからマスターモジュールに対して通信装置を介して異常発生通知を行うことを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記複数のキャパシタモジュールが直列接続、または、並列接続、または、直列接続及び並列接続の組み合わせによって接続されていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記キャパシタセルが、リチウムイオンキャパシタであることを特徴とする。
また、本発明のキャパシタモジュールは、上述するいずれかの均等化制御回路を備えることを特徴とする。
また、本発明の蓄電装置は、上述するキャパシタモジュールを複数接続されてなることを特徴とする。
本発明によれば、均等化制御回路における通常時の消費電流を少なくし、長期の保存においても安定して、キャパシタモジュールの電圧が大きく変化することを防止できる。
また、均等化制御回路の構成を簡素化し、また、モジュール電圧の均等化とセル電圧の均等化を同じ回路において行うことができるため、回路を構成するためのスペースを小さくし、製造コストを低下させることができる。
さらには、均等化制御のための演算処理装置が、通常動作とスリープ動作を切り替えて動作するように構成し、また、通常動作時及びスリープ動作時にそれぞれ独自の電源出力を使用しているため、演算処理装置の省電力化を図ることができ、均等化制御回路としての消費電流を少なくすることができるため、キャパシタモジュールの経時劣化を抑止する事ができる。
図1は、本発明の均等化制御回路を用いたキャパシタモジュールの回路構成図である。 図2は、図1のキャパシタモジュールを複数接続した蓄電装置の概略回路構成図である。 図3は、本発明の均等化制御回路におけるDC/DCコンバーターの一例を示す回路構成図である。 図4は、各キャパシタモジュール間の通信で用いられるデータフォーマットを表すデータ構成図である。 図5は、本発明の別の実施例の均等化制御回路を用いたキャパシタモジュールの回路構成図である。 図6は、図5のキャパシタモジュールを複数接続した蓄電装置の概略回路構成図である。 図7は、従来の均等化制御回路の回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を、図面に基づいてより詳細に説明する。尚、本実施例の実施の形態は以下に記すが、この実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明の均等化制御回路を用いたキャパシタモジュールの回路構成図、図2は、図1のキャパシタモジュールを複数接続した蓄電装置の概略回路構成図、図3は、本発明の均等化制御回路におけるDC/DCコンバーターの一例を示す回路構成図、図4は、各キャパシタモジュール間の通信で用いられるデータフォーマットを表すデータ構成図である。
本実施例のキャパシタモジュール10の均等化制御回路12は、演算処理装置20、演算処理装置の動作用電源22、DC/DCコンバーター30、デコーダー40、双方向通信用絶縁回路50から構成される。
なお、演算処理装置20は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やRAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)、演算処理プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory:リードオンリーメモリ)などによって構成されている。
また、演算処理装置20には、機能選択ディップスイッチ26が備えられている。この機能選択ディップスイッチ26は、キャパシタモジュール10を複数接続した場合に、各キャパシタモジュール10の演算処理装置20の役割を切り替えるために用いられる。
ここで、演算処理装置20の役割とは、後述するように、各演算処理装置20の主従関係を示すもので、特定の演算処理装置をマスター(主)とした場合に、他の演算処理装置をスレーブ(従)とし、マスターの演算処理装置からの命令信号に基づいてスレーブの演算処理装置が動作するように構成されている。
一方、蓄電デバイス14は、リチウムイオンキャパシタからなる12個のキャパシタセルC1〜C12が直列接続されて構成される。
また、各キャパシタセルC1〜C12は演算処理装置20及びDC/DCコンバーター30から見て並列接続となるように、リレーR1〜R12を介して接続されている。なお、リレーR1〜R12は演算処理装置20からの信号に基づいてONとOFFが切り替えられるようになっている。また、演算処理装置20とは、演算増幅器A1及びA2ならびにA/Dコンバーター(図示せず)を介して接続されている。なお、A/Dコンバーターは、演算処理装置20に内蔵されていたほうがより好ましい。
なお、符号18a,18bは外部端子(充放電端子)であり、他のキャパシタモジュールと接続する際には、この外部端子18a,18bをそれぞれ電気的に接続する。
なお、本実施例では、演算処理装置20からの信号をデコーダー40によって符号化し、そのデータをリレーR1〜R12に送信することによって、リレーR1〜R12のONとOFFの制御を行っている。
本実施例として用いられるリレーとしては、特に限定されるものではないが、フォトMOSリレーを用いることが好ましい。フォトMOSリレーを用いることによって、小さい電力でリレーのON・OFF動作を行うことができ、通常時の均等化制御回路12全体としての省電力化を図ることができる。
さらに、DC/DCコンバーター30及び動作用電源22は、キャパシタセルC1〜C12に電力を供給できるように接続されている。なお、DC/DCコンバーター30の稼働と停止の制御は演算処理装置20からの信号によってリレーRDCのONとOFFを制御することによって行っている。
また、本実施例においてDC/DCコンバーター30としては、例えば、図3(A)に示すフライバック・コンバーターや、図3(B)に示すフォワードカップルド・コンバーターなどの、定電流方式の絶縁型コンバーターを用いている。
一般的に、このようなコンバーターを用いて、入力電圧の昇圧・降圧を行う際には、コンバーター内部において損失が生じる。コンバーター内部の損失としては、例えば、以下のようなものが存在する。
(1)絶縁型コンバーターを構成するトランスにおける、鉄損、銅損、ヒステリシス損、渦電流損など
(2)コンバーターのトランスの2次側にある平滑用チョークコイルの銅損、ヒステリシス損など
(3)コンバーターの電源入力側にあるノイズ防止用チョークコイルの銅損、ヒステリシス損など
(4)コンバーターのトランスの2次側にある整流用ダイオードの順方向バイアスVfによる電圧降下
(5)コンバーターのトランスの2次側にある平滑用電解コンデンサ
このようなコンバーター内部の損失によって、数1で示される、コンバーターの変換効率は一般的に80〜90%となる。すなわち、DC/DCコンバーター30への入力電流の10〜20%程度は損失としてDC/DCコンバーター30において消費されることになる。
Figure 0005388640
本発明の均等化制御回路においては、このDC/DCコンバーター30の内部損失を利用して、キャパシタモジュール10の電荷を消費させ、キャパシタモジュール間の電圧の均等化制御を行っている。
このように構成されるキャパシタモジュール10は、電気的に複数接続され、蓄電装置として、自動車やクレーン、自動運搬機(AGV:Automated Guided Vehicle)、風力発電装置、エレベーターなどのバッテリーやUPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)などに用いられることになる。
以下、本実施例の均等化制御回路12を用いたキャパシタモジュール10を複数接続した場合の、均等化制御回路12の動作の流れを説明する。
まず、キャパシタセルC1を事前に設定したキャパシタセルの均等化開始電圧まで充電し昇圧するために、演算処理装置20からリレーR1及びR2がONになるようにデコーダー40に信号が送られる。
キャパシタセルC1を充電するため、演算処理装置20からDC/DCコンバーター30へPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号を送信し、パルス波のデューティー比の変化によって、キャパシタセルC1への充電を制御する。
一定時間経過後、キャパシタセルC1の充電電圧の確認、及び、全キャパシタセルC1〜C12の電圧バランスを監視するために、全キャパシタセルC1〜C12のセル電圧を測定する。
セル電圧の測定は、例えば、キャパシタセルC1であれば、演算処理装置20によってリレーR1及びR2をONとし、そのほかのリレーR3〜R12をOFFとする。
このようにすることによって、キャパシタセルC1の両端の電圧VC1+及びVC1-が演算増幅器A1及びA2ならびにA/Dコンバーターを介して演算処理装置20によって読み取られる。演算処理装置20では、VC1+及びVC1-の差分を演算することによって、キャパシタセルC1の電圧値を測定している。
なお、演算処理装置20によってVC1+及びVC1-の読み取りが完了した時点で、リレーR1及びR2はOFFとなる。このように、制御することによって、キャパシタセルC1の消費電流を少なくすることができる。
このとき、リレーR1は演算増幅器A1と直列接続されており、また、リレーR2は演算増幅器A2と直列接続されている。
このように、直列接続された複数のキャパシタセルC1〜C12の接続点P1〜P13のうち、奇数番目の接続点P1,P3,…P13は、演算増幅器A1と電気的に接続されており、また、偶数番目の接続点P2,P4,…P13は、演算増幅器A2と電気的に接続されている。このように接続することによって、各キャパシタセルの電圧を、接続点P1〜P13における電圧値の差分を演算処理することによって求めることができる。
次いで、キャパシタセルC2〜C12の電圧についても、上記と同様に測定を繰り返し行う。なお、キャパシタセルC1〜C12の電圧測定に要する時間は、演算処理装置20、デコーダー40、リレーR1〜R12の動作速度に依存するものであるが、キャパシタセルC1〜C12の電圧を一通り測定するのに要する時間は、好ましくは30ms以下、より好ましくは1ms〜20ms、さらに1〜10msとなるように構成すると良い。電圧測定に要する時間をこのように設定することによって、消費電流を少なくし省電力化を図ることができるとともに、測定時間が短すぎる事に起因する測定誤差が生じることもない。
このようにしてキャパシタセルC1〜C12のセル電圧を測定した後、セル電圧の一番高い電圧値とセル電圧の一番低い電圧値を比較し、事前に定めた規定値に収まっている場合には、キャパシタセルC1の充電が足りないため、再度、上記の動作が行われる。
一方、キャパシタセルC1が事前に設定された均等化開始電圧と同じかそれ以上となった場合には、セル電圧の均等化制御が行われる。
まず、セル電圧が一番低いキャパシタセルに対して充電を行うため、演算処理装置20によって、リレーR1〜R12を制御し、DC/DCコンバーター30から充電が行われるようにする。
そして、演算処理装置20からDC/DCコンバーター30へPWM信号を送信し、充電が開始される。
一定時間充電を行った後、演算処理装置20からDC/DCコンバーター30へのPWM信号の出力を停止させ、セル電圧が一番低いキャパシタセルへの充電を終了する。
そして、キャパシタセルC1〜C12のエネルギーが消費されないように、演算処理装置20からデコーダー40に対して、全リレーR1〜R12をOFFとする信号を送信する。
次いで、上記と同様にキャパシタセルC1〜C12の電圧を測定し、セル電圧の一番高い電圧値とセル電圧の一番低い電圧値を比較し、事前に定めた既定値に収まっているか否かを演算処理装置20によって判断する。
このとき、セル電圧の一番高い電圧値とセル電圧の一番低い電圧値が、事前に定めた既定値に収まっていない場合には、セル電圧が一番低いキャパシタセルに対して上記と同様に再度充電を行った後、全キャパシタセルの電圧バランスを監視する。
このように、本実施例の均等化制御回路12では、キャパシタモジュール10内の1つのキャパシタセルを均等化開始電圧まで昇圧することで、キャパシタセル間の電圧バランスを崩し、再度均等化を行うことによって、モジュールセル電圧の均等化制御を行っている。
なお、電圧バランスを崩す場合には、特定のキャパシタセルのみが充電され、他のキャパシタセルは放電されることになる。
このとき、放電されるキャパシタセルについては、特定のキャパシタセルを充電するための電荷と、DC/DCコンバーター30内部の損失によって消費される電荷の合計が消費されることになる。
このため、DC/DCコンバーター30内部の損失によって消費される電荷分についてが、キャパシタモジュール10全体における電荷の消費となり、この分だけキャパシタモジュール10全体の電圧を降圧させることができ、キャパシタモジュール間の均等化制御を後述のように行うことができる。
以下、キャパシタモジュール間における均等化制御の流れを説明する。
なお、本実施例においては、キャパシタモジュール10がマスター(以下、マスターモジュール10とも言う)、キャパシタモジュール11a,11bがスレーブ(以下、スレーブモジュール11a,11bとも言う)として設定されている。
まず、キャパシタモジュール10,11a,11bの各キャパシタセルC1〜C12、C13〜C24(図示せず)、C25〜C36(図示せず)の各電圧値を上述のように測定し、また、キャパシタモジュール10,11a,11b毎の各キャパシタセルC1〜C12、C13〜C24、C25〜C36の均等化制御が行われる。
このとき、キャパシタモジュール10,11a,11b毎に、セル電圧の一番高い電圧値とセル電圧の一番低い電圧値が、事前に定めた既定値に収まっている場合には、キャパシタモジュール10,11a,11b毎に、キャパシタセルC1〜C12、C13〜C24、C25〜C36の各電圧値を演算処理装置20によって加算して、キャパシタモジュール全体のモジュール電圧を算出する。
次いで、マスターモジュール10の双方向通信用絶縁回路50から一定時間毎に、図4(A)に示すフォーマットのデータを、スレーブモジュール11a,11bの双方向通信用絶縁回路50へ送信し、スレーブモジュール11a,11bのモジュール電圧をマスタースレーブ10に送信するように要求する。
本実施例において、マスターモジュール10からスレーブモジュール11a,11bへの命令コマンドは、図4(A)に示すようなフォーマットとしているが、特に限定されるものではなく、任意のフォーマットによってマスターモジュール10からスレーブモジュール11a,11bへの命令信号を送信することができる。
なお、図4(A)に示すデータフォーマットでは、まず、データの開始を示す『STX』コードが送られる。次に、命令を実行させたいモジュールの番号がアスキーコードで送られる。例えば、スレーブモジュール11aに命令を実行させたい場合には、スレーブモジュール11aのモジュール番号である『02』が、アスキーコードとして、『30h,32h』が送られる。
次に、モジュール番号と命令コマンドを区切るために、『CR』コードが送られる。なお、『CR』コードとは、キャリッジリターン(改行)を意味するコードである。
次いで、命令コマンドがアスキーコードで送られることになる。なお、本実施例において、『モジュール電圧の要求』を示すコマンドは『01』として設定されており、アスキーコードとして、『30h,31h』が送られる。
そして、最後にデータの終了を示す『ETX』コードが送られる。
このように、『STX』コードと『ETX』コードによって、コマンドの開始と終了を明確にしておくことによって、命令コマンドの送信中に通信エラーなどが生じた場合であっても、適切にエラーが検知でき、間違った動作が行われないようになっている。
スレーブモジュール11a,11bがマスターモジュール10からこのようなコマンドを受信した際には、自身のモジュール電圧をマスターモジュール10へ送信する。
マスターモジュール10からスレーブモジュール11a、11bへの命令コマンドのデータフォーマットと同様に、スレーブモジュール11a,11bからマスターモジュール10への情報データのデータフォーマットについても、特に限定されるものではない。
そして、マスターモジュール10に接続される全てのスレーブモジュール11a,11bのモジュール電圧を、マスターモジュール10が受信すると、マスターモジュール10の演算処理装置20において、モジュール電圧が一番高い電圧値とモジュール電圧が一番低い電圧値の差を算出する。
このモジュール間電圧差が、事前に設定した規定値よりも大きい場合には、モジュール間の均等化制御が行われる。
まず、マスターモジュール10から、モジュール電圧が一番高いキャパシタモジュールに対して、図4(B)に示すフォーマットのデータを送信し、モジュール電圧を下げるように要求する。
基本的に図4(B)のデータフォーマットは、図4(A)に示す命令コマンドのデータフォーマットと同様であるが、命令コマンドの部分に、『モジュール電圧の目標電圧値』がバイナリーとして送られる。
『モジュール電圧の目標電圧値』のデータとして、アスキーコードを用いずに、バイナリーを用いることによって、短いデータ長で詳細な目標電圧値を指定することができる。
このような『モジュール電圧の目標電圧値』のデータを受信したキャパシタモジュールは、上記のように各キャパシタセルの均等化制御を行うことによって、キャパシタモジュール全体の電荷をDC/DCコンバーター30によって消費し、モジュール電圧を目標電圧値となるようにモジュール電圧の制御が行われる。
なお、キャパシタモジュールが均等化制御によってモジュール電圧が降圧されている間も、マスターモジュール10は当該キャパシタモジュールに対して図4(A)の命令コマンドを送信し、キャパシタモジュールのモジュール電圧を監視している。
一方、均等化制御が行われているキャパシタモジュールが、モジュール電圧の降圧によって、目標電圧値に到達した場合、キャパシタモジュールからマスターモジュール10に対して図4(B)に示すデータフォーマットによって、モジュール電圧の降圧完了を通知する。なお、モジュール電圧の降圧完了の際には、『モジュール電圧の目標電圧値』のデータとしてFFFFhを送信するように設定されている。
なお、「モジュール電圧が一番高いキャパシタモジュール」が、スレーブモジュール11a,11bのいずれかの場合には、双方向通信用絶縁回路50を介してマスターモジュール10との上記のような通信が行われるが、「モジュール電圧が一番高いキャパシタモジュール」がマスターモジュール10の場合には、双方向通信用絶縁回路50を介した通信は行われず、マスターモジュール10内で上記のようなモジュール電圧の降圧制御が行われることになる。
また、双方向通信用絶縁回路50のON・OFFを切り替えられるように構成することによって、非通信状態のスレーブモジュール、すなわち、「モジュール電圧が一番高いキャパシタモジュール」以外のスレーブモジュールの双方向通信用絶縁回路50をOFFにすることによって、非通信状態のスレーブモジュールの省電力化を図るようにすることもできる。
なお、マスターモジュール10とスレーブモジュール11a,11bとの通信頻度が多くなると、回路構成上、双方向通信用絶縁回路50は、DC/DCコンバーター30と同等な消費電力を要するようになる。
このため、通信頻度を低下させるために、マスターモジュール10からのコマンドに従って、スレーブモジュール11a,11bが一時的にマスターモジュールとして機能するように構成してもよい。
具体的には、例えば、スレーブモジュール11aのモジュール電圧が、他のモジュールの電圧と比較して十分に高い場合には、マスターモジュール10は、一時的にスレーブモジュール11aに対して図4(A)に示すコマンドを送信し、スレーブモジュール11aが一時的にマスターモジュールとしての機能を担うようにする。
このように、スレーブモジュール11aを一時的にマスターモジュールとして機能させることによって、マスターモジュール10との通信頻度を低下させることができるとともに、DC/DCコンバーター30と通信用絶縁回路50を動作させることにより、均等化させる目標電圧まで、より早く到達させることができる。
なお、目標電圧まで到達したスレーブモジュール11aはマスターモジュールとしての機能を終了することを、マスターモジュール10に対して図4(B)に示すコマンドを送信することで通知する。
なお、本実施例におけるモジュール間の通信フォーマットはあくまでも1つの例示であり、回路で用いられる演算処理装置20や図示しない通信用モジュールなどの種類によって適宜変更することができる。
また、通信方式についても、特に限定されるものではないが、例えば、RS−422,RS−423、RS−485等を用いることができ、特に接続されるモジュールの数が多い場合には、RS−485を用いることが好ましい。
また、通信線路におけるデータの衝突(コリジョン)などを検出する回路を設けることによって、通信データの信頼性を向上させることもできる。
また、スレーブモジュール11a,11bのいずれかにおいて、モジュールの異常が検知された場合に、スレーブモジュールからマスターモジュールに対して異常を通知するように構成することもできる。
また、本実施例においては2個のスレーブモジュール11a,11bがマスターモジュール10に接続されているが、スレーブモジュールの数は特に限定されるものではなく、用途に応じて求められる電圧・蓄電量となるように適宜個数を変更することができる。
また、本実施例において、キャパシタモジュール同士の電気的な接続は特に限定されるものではないが、キャパシタモジュール同士が直列接続されてもよいし、並列接続となっていてもよい。また、並列接続された複数のキャパシタモジュールを直列接続するように構成してもよい。このように、キャパシタモジュール同士の接続方法については、蓄電装置としての用途によって適宜変更することができる。
なお、本発明の均等化制御回路を備えたキャパシタモジュールは、上述するように、自動車やクレーン、動運搬機(AGV:Automated Guided Vehicle)、風力発電装置、エレベーターなどのバッテリーやUPSなどに用いられるため、未使用状態のみのらず、使用状態においても、均等化制御が行われている。
図5は、本発明の別の実施例の均等化制御回路を用いたキャパシタモジュールの回路構成図、図6は、図5のキャパシタモジュールを複数接続した蓄電装置の概略回路構成図である。
なお、この実施例の均等化制御回路を用いたキャパシタモジュール10は、基本的には図1〜図4に示した均等化制御回路を用いたキャパシタモジュール10と同様な構成であり、同じ構成部材には、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図5に示すように、この実施例の均等化制御回路12には、通常動作用の電源22とは別に、スリープ動作用の電源24が備えられている。このスリープ動作用の電源24は、通常動作用の電源出力よりも小さいスリープ動作用の電源出力を出力する。
通常動作用電源22及びスリープ動作用電源24は、それぞれリレーRa及びRbを介して演算処理装置20と接続されており、演算処理装置20からの信号に基づき、リレーRa及びRbを選択的に制御している。すなわち、リレーRaがONの場合には、リレーRbがOFFとなり、リレーRaがOFFの場合には、リレーRbがONとなるように制御している。
本実施例において、リレーRa及びRbを制御する信号を、ウェイクアップ信号及びスリープ信号と呼ぶ。演算処理装置20が通常動作からスリープ動作に移行する場合には、演算処理装置20はスリープ信号を送信し、リレーRbをONにするとともにリレーRaをOFFにする。これによって、演算処理装置20を動作させるための電源としてスリープ動作用の電源24が選択される。
一方、演算処理装置20がスリープ動作から通常動作に移行する場合には、演算処理装置20はウェイクアップ信号を送信し、リレーRaをONにするとともにリレーRbをOFFにする。これによって、演算処理装置20を動作させるための電源として通常動作用電源22が選択される。
なお、通常動作とは、演算処理装置20が、キャパシタセルC1〜C12の電圧を測定したり、DC/DCコンバーター30を介してキャパシタセルのセル電圧の均等化制御を行うなどの動作を意味する。一方、スリープ動作とは、通常動作時以外の状態を意味し、演算処理装置20が待機状態で動作している状態である。
通常動作用の電源出力及びスリープ動作用の電源出力は、演算処理装置20によって変わってくるが、本実施例では、通常動作用の電源出力として20mAを、スリープ動作用の電源出力として0.1mAを出力するように構成している。
なお、通常動作用の電源出力とスリープ動作用の電源出力は、1つの電源において出力を切り替えることによって選択的に出力させてもよいが、本実施例のように、通常動作用電源22とスリープ動作用電源24をそれぞれ個別に備えることによって電源における消費電流が小さくなり、省電力化を図ることができる。
また、本実施例においては、図6に示すように、マスターモジュール10からのウェイクアップ信号及びスリープ信号をスレーブモジュール11a,11bに送信可能に構成されている。
このように構成された蓄電装置では、マスターモジュール10において一定時間充放電がされない場合には、スレーブモジュール11a,11bに対してスリープ信号を送信するとともに、マスターモジュール10自身もスリープ動作に移行する。
マスターモジュール10からのスリープ信号を受信したスレーブモジュール11a,11bの演算処理装置20は、スレーブモジュール11a,11b自身のリレーRa,Rbに対してスリープ信号を送信し、スリープ動作に移行する。
また、マスターモジュール10がスリープ動作に移行してから一定時間経過すると、演算処理装置20はスリープ動作から通常動作に移行するとともに、マスターモジュール10の全キャパシタセル電圧を測定し、マスターモジュール10の充放電が行われているか否かを判断する。
マスターモジュール10の充放電が行われていない場合には、マスターモジュール10は再度スリープ動作に移行し、一定時間経過後に同様に充放電が行われているか否かを判断する。
一方、マスターモジュール10の充放電が行われている場合には、マスターモジュール10は、スレーブモジュール11a,11bに対して、ウェイクアップ信号を送信し、スレーブモジュール11a,11bを通常動作に移行させる。
このように、複数のキャパシタモジュールの動作状態を同期的に制御することによって、キャパシタモジュールの充放電がなされていない場合の動作を行わないようにすることで、キャパシタモジュールの省電力化、延いては、蓄電装置全体の省電力化を図ることができる。
また、マスターモジュール10からスレーブモジュール11a,11bに対して送信されるウェイクアップ信号及びスリープ信号は、特に限定されるものではないが、所定の電圧のパルス信号として送信することができる。なお、パルス信号のパルス幅は特に限定されるものではないが、省電力化を考慮すると、スレーブモジュール11a,11bが検出可能な最短時間幅に設定することが好ましい。
また、ウェイクアップ信号及びスリープ信号の送受信回路としては、特に限定されるものではないが、フォトカプラやフォトMOSICなどによって構成することによって、送受信における信頼性が向上するとともに、省電力化を図ることができる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、キャパシタとしてリチウムイオンキャパシタを用いて説明したが、電気二重層キャパシタなど他のキャパシタを用いてキャパシタセルを構成することもできるなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 マスターモジュール(キャパシタモジュール)
11a,11b スレーブモジュール(キャパシタモジュール)
12 均等化制御回路
14 蓄電デバイス
20 演算処理装置
22 動作用電源
24 スリープ動作用電源
26 機能選択ディップスイッチ
30 コンバーター
40 デコーダー
50 双方向通信用絶縁回路
1,A2 演算増幅器
1〜C36 キャパシタセル
1〜P13 接続点
1〜R12 リレー
a,Rb リレー
DC リレー
11〜B15 ブロック
110〜C159 単位セル
Rdb ブロック放電抵抗
Rdc セル放電抵抗
Sdb ブロック放電スイッチ

Claims (20)

  1. 複数のキャパシタセルを少なくとも含むキャパシタモジュールを複数接続してなる蓄電装置のモジュール電圧を均等化させる均等化制御回路であって、
    該均等化制御回路は、DC/DCコンバーターと、演算処理装置を備え、
    前記複数のキャパシタモジュールは、特定のキャパシタモジュールをマスターモジュールと設定し、該マスターモジュール以外のキャパシタモジュールをスレーブモジュールとしてマスターモジュールが認識するように構成され、
    前記複数のキャパシタモジュールのモジュール電圧を均等化させる際に、前記DC/DCコンバーターの内部損失を用いて、モジュール電圧を降圧するように構成されているとともに、
    モジュール電圧の均等化制御の際に、前記演算処理装置からの信号に基づいて、DC/DCコンバーターを制御することによって、モジュール電圧を所定の電圧値まで降圧することを特徴とするモジュール電圧の均等化制御回路。
  2. 前記キャパシタモジュールにおいて、モジュール電圧を降圧させる際に、
    前記キャパシタモジュール内の複数のキャパシタセルのうち、セル電圧が、他のキャパシタセルのセル電圧よりも低いキャパシタセルに対して、前記DC/DCコンバーターを介して充電を行うことによって、モジュール電圧を降圧させることを特徴とする請求項1に記載の均等化制御回路。
  3. 前記複数のキャパシタセルのうち、二つ以上のキャパシタセルに対して同時に充電を行うことを特徴とする請求項2に記載の均等化制御回路。
  4. 前記均等化制御回路が、各キャパシタモジュール内に組み込まれていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の均等化制御回路。
  5. 前記複数のキャパシタモジュール毎に組み込まれている均等化制御回路が、キャパシタモジュール間の信号の送受信を行うための通信装置を備えていることを特徴とする請求項4に記載の均等化制御回路。
  6. 前記均等化制御回路が、通信装置を駆動させるための通信装置用電源を備えており、
    キャパシタモジュール間の通信を行う場合には、通信装置用電源をON状態にして通信装置を駆動させ、
    キャパシタモジュール間の通信を行わない場合には、通信装置用電源をOFF状態にして通信装置を停止させるように制御するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の均等化制御回路。
  7. 記マスターモジュールからの信号に基づいて、スレーブモジュールのモジュール電圧を制御することによって、複数のキャパシタモジュールのモジュール電圧の均等化を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の均等化制御回路。
  8. 前記スレーブモジュールにおいて、異常が発生した場合に、該スレーブモジュールからマスターモジュールに対して通信装置を介して異常発生通知を行うことを特徴とする請求項7に記載の均等化制御回路。
  9. 前記マスターモジュールにおいて、マスターモジュールのモジュール電圧と、前記スレーブモジュールのモジュール電圧とを比較し、
    前記スレーブモジュールのモジュール電圧がマスターモジュールのモジュール電圧よりも高い場合に、前記スレーブモジュールを一時的にマスターモジュールとして動作するように構成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の均等化制御回路。
  10. 前記キャパシタモジュール毎に、複数のキャパシタセルのセル電圧を均等化するように構成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の均等化制御回路。
  11. 前記均等化制御回路は、前記演算処理装置を動作させるための演算処理装置用電源を備えており、
    前記演算処理装置用電源は、前記演算処理装置の通常動作用の電源出力と、通常動作用の電源出力よりも出力の小さいスリープ動作用の電源出力を選択可能に構成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の均等化制御回路。
  12. 前記演算処理装置用電源は、通常動作用の電源出力のための動作用電源と、スリープ動作用の電源出力のためのスリープ動作用電源の2種の電源から構成されていることを特徴とする請求項11に記載の均等化制御回路。
  13. 前記複数のキャパシタセルの少なくとも一つが所定のセル電圧以下となった場合に、前記演算処理装置からの信号に基づき、通常動作用の電源出力を停止させ、スリープ動作用の電源出力を作動させることを特徴とする請求項11または12に記載の均等化制御回路。
  14. 前記演算処理装置が通常動作からスリープ動作に移行する際に、演算処理装置用電源に対してスリープ信号を送信して、通常動作用の電源出力からスリープ動作用の電源出力に切り替えるとともに、
    前記演算処理装置がスリープ動作から通常動作に移行する際に、演算処理装置用電源に対してウェイクアップ信号を送信して、スリープ動作用の電源出力から通常動作用の電源出力に切り替えることを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載の均等化制御回路。
  15. 前記マスターモジュールの演算処理装置が通常動作からスリープ動作に移行する際に、スレーブモジュールの演算処理装置にスリープ信号を送信して、スレーブモジュールの演算処理装置用電源を通常動作用の電源出力からスリープ動作用の電源出力に切り替えることを特徴とする請求項14に記載の均等化制御回路。
  16. 前記マスターモジュールの演算処理装置がスリープ動作から通常動作に移行する際に、スレーブモジュールの演算処理装置にウェイクアップ信号を送信して、スレーブモジュールの演算処理装置用電源をスリープ動作用の電源出力から通常動作用の電源出力に切り替えることを特徴とする請求項14または15に記載の均等化制御回路。
  17. 前記複数のキャパシタモジュールが直列接続、または、並列接続、または、直列接続及び並列接続の組み合わせによって接続されていることを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の均等化制御回路。
  18. 前記キャパシタセルが、リチウムイオンキャパシタであることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の均等化制御回路。
  19. 請求項1から18のいずれかに記載の均等化制御回路を備えることを特徴とするキャパシタモジュール。
  20. 請求項19に記載のキャパシタモジュールを複数接続されてなる蓄電装置。
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