JP5388327B2 - ディスポーザ排水管の洗浄機構 - Google Patents
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Description
ザ排水を流すディスポーザ排水管の洗浄機構に関する。
管を縦方向に連結する排水立て管を備え、この排水立て管の下端部に連通連結する排水横
主管を用いる。すなわち、建築物内で排出された排水はこの排水横主管を用いて排出され
。
合液(ディスポーザ排水)を形成し、これを排水するディスポーザ生ゴミ処理システムが
用いられている。このディスポーザ生ゴミ処理システムは、前記ディスポーザ排水を専用
の排水管(ディスポーザ排水管)を用いて排水処理装置まで搬送し、排水処理装置によっ
て生ゴミをバクテリアにて分解することにより、水と炭酸ガスと微量の汚泥に変えるシス
テムである。
に含まれる水分量が所定量以上である必要があり、この流水量が不足する場合には、ディ
スポーザ排水が流れきらずに残渣として堆積することがある。また、ディスポーザ排水の
排水時に固液分離が発生して水分量が不足したディスポーザ排水はとりわけ排水横主管に
おいて残渣として堆積しやすく、この残渣の堆積が過剰となった極端な場合にはディスポ
ーザ排水管が閉塞するなどのトラブルが発生することも考えられる。また、使用者がディ
スポーザ排水管に多量の油成分を流した場合には、この油脂成分が固着して閉塞を引き起
こすという問題もあった。
管を接続する継ぎ手に掃除管接続口を設け、この掃除管接続口に掃除管を接続し、この掃
除管内に洗浄ノズルを差し入れて高圧洗浄を行うことができるように構成された排水管掃
除装置が記載されている。
高圧洗浄を実施する必要があり、この高圧洗浄を定期的に実施するためには多大の手間が
かかるため、実施間隔が長くなる傾向がある。とりわけ、排水横主管においては洗浄範囲
が広く、その全てを洗浄するためには大掛かりな作業を必要としていた。このため、共用
部の排水管を洗浄する頻度および洗浄範囲が不足することにより、前記トラブルが発生す
る可能性があった。したがって、特許文献1の排水管洗浄装置を用いた場合にもディスポ
ーザ排水管を良好な状態に保つためには定期的な配管洗浄作業を欠かすことができなかっ
た。
業を行うことなく排水管を極めて容易に洗浄して残渣の堆積を解消することができるディ
スポーザ排水管の洗浄機構を提供することを目的としている。
スポーザ排水を流すディスポーザ排水管に、洗浄液の供給源を連通連結する洗浄管と、こ
の洗浄管に設けられ間欠的にディスポーザ排水管に注水する洗浄液の流量を制御可能とす
る注水制御弁とを有し、前記洗浄管の下流端はディスポーザ排水管の排水横主管の最上流
端部分に連通連結してあるディスポーザ排水管の洗浄機構であって、前記ディスポーザ排
水管の下流端部分に設けられ前記ディスポーザ排水を浄化処理して下水として放流可能な
放流水を生成する排水処理装置と、この排水処理装置の下流側の排水管に設けられ下水へ
の放流流量を制御する排水制御弁とを有し、前記洗浄管の上流端が排水処理装置と排水制
御弁の間の排水管に分岐接続されることにより、排水処理装置が洗浄液の供給源に構成さ
れていることを特徴とするディスポーザ排水管の洗浄機構を提供する。(請求項1)
からディスポーザ排水管に導入して、これをディスポーザ排水管内に注水することができ
る。このときディスポーザ排水管に注水された洗浄液は、本来ならディスポーザ排水を行
うときに必要としており、固液分離によって不足している水分量を補って、ディスポーザ
排水管内に堆積する残渣や油成分を確実に下水側に流し去るので、残渣や油成分の堆積を
防止または解消する。
浄管に洗浄剤を混合させる洗浄剤混合部を設けることにより、洗浄液に洗剤を混合させる
ことができ、より一層効果的に洗浄を行うことができる。
制御弁であることが好ましく、この注水制御弁を制御する制御部を備えることが好ましい
。また、制御部は前記洗浄液を例えば30分〜数日程度の所定時間間隔毎に注水すること
ができるように、前記注水制御弁を所定時間間隔で間欠的に開くように制御するものであ
ることが好ましい。なお、前記洗浄液を注水する間隔はディスポーザ排水の量が多くなれ
ばなるほど短くなるように調整されるものであることが好ましい。
、前記残渣や油成分の堆積が最も発生しやすい排水横主管の全体を洗浄するように洗浄水
を注入する。
下水として放流可能な放流水を生成する排水処理装置と、この排水処理装置の下流側の排
水管に設けられ下水への放流流量を制御する排水制御弁とを有し、前記洗浄管の上流端が
排水処理装置と排水制御弁の間の排水管に分岐接続してあるので、排水処理装置が洗浄液
の供給源に構成されることになり、排水処理装置によって浄化処理した放流水を洗浄液と
して有効利用してディスポーザ排水管を洗浄することができ、この洗浄にかかるコストを
引き下げることができる。放流水はディスポーザ排水の排水量が多くなればなるほど多く
なり、使用頻度に応じて多くの洗浄液を生成して十分な洗浄を行うことができる。すなわ
ち、ディスポーザの使用頻度が高い時間帯においては数十分間隔でディスポーザ排水管の
洗浄を行うことができ、深夜などディスポーザの使用頻度が低い時間帯においては自動的
に数時間間隔でディスポーザ排水館内の洗浄を行う。
水貯留槽と、この放流水を放流するための放流ポンプとを備えるので、前記浄水管は放流
ポンプに接続してあることが好ましく、これにより洗浄液をディスポーザ排水管内に戻し
て循環させるように注入することができる。
水制御弁は、前記放流ポンプから送られる放流水を洗浄管側または下水側に択一的に連通
連結させる一つの三方弁を用いて形成することが好ましい。前記放流ポンプの出力は調節
可能であることが好ましく、これによって洗浄水の放水量が必要十分な流量になるように
調節することが可能となる。さらに、浄化排水貯留槽が満水センサを備える場合には、特
別な制御部を用いることなく浄化排水貯留槽が満水になったことをトリガーとして洗浄水
の注水を行うだけの簡素な構成で、ディスポーザ排水館内への洗浄液の間欠的な注水を行
うことができる。
設けて洗浄管に流れる洗浄水の一部を下水へ放流させる流量制御を行う注水流量調節弁を
有する場合(請求項2)には、放流ポンプが排出する放流水のうち一部を下水へ放流させ
ることにより、洗浄液の流量を調節することができる。
な構成でありながら、特別な洗浄作業を行うことなく注水制御弁を開くだけの手軽に行え
る操作で、ディスポーザ排水管内のディスポーザ排水に注水することにより残渣発生の原
因となる水分量の不足を解消し、既に発生した残渣を定期的に洗浄することができる。し
たがって、極めて容易かつ確実にディスポーザ排水管内における残渣および油成分の堆積
を防止または除去することができ、ディスポーザ排水管を良好な状態に保ち続けることが
できる。また、注水制御弁を制御部による電気制御などによって自動制御することにより
、間欠的な洗浄液の注水を完全自動化することも可能であり、この場合には作業者による
清掃作業を全く必要とせずに、定期的な洗浄を行うことができる。
、最も残渣が発生しやすい排水横主管の最上流部分において洗浄管から供給された洗浄液
を注入することにより、排水横主管の全域を洗浄液によって洗浄することができる。つま
り、ディスポーザ排水管の全体を良好な状態に保つことができる。
ザ排水管の洗浄をローコストで行うことができ、かつ、ディスポーザの使用頻度に合わせ
てディスポーザ排水管の洗浄を行うことができるので必要十分な洗浄を行うことができる
。
図である。図1において、2は高層マンションなどの高い建築物、3は各戸のシンクに設
けたディスポーザ、4はディスポーザ3から排出されるディスポーザ排水を流通する排水
横枝管、5は複数の排水横枝管4に連通連結する排水立て管、6は複数の排水立て管5の
下端部に連通連結する排水横主管、7はこの排水横主管6に下流端部分に設けディスポー
ザ排水を浄化処理して下水として放流可能な放流水を生成する排水処理装置、8は排水処
理装置7の排水管である。なお、Dは本実施形態におけるディスポーザ排水管であって、
前記排水横枝管4、排水立て管5、排水横主管6を備える。
部6aに連通連結する洗浄管、12は洗浄管11に設けてこの洗浄管11を流れる洗浄液
の流量を制御可能とする注水制御弁、13は前記注水制御弁の制御を行う制御部である。
これらの各部材10〜13が第1実施形態におけるディスポーザ排水管の洗浄機構1であ
る。
ポーザ3を備えるものである。前記ディスポーザ3は各住戸において発生する生ゴミを粉
砕して水分を含ませたディスポーザ排水を生成するものであり、このディスポーザ排水は
生ゴミなどの粉砕物(個体)と液体を混ぜた固液混合液(スラリー)である。なお、ディ
スポーザ3は前記ディスポーザ排水をディスポーザ排水管Dを流れるために十分な水分を
有するように生成するものである。
通することができるように勾配を付けて配置された排水管である。また、前記排水立て管
5はほぼ鉛直方向に配置されてディスポーザ排水を縦方向に流すことができるように構成
された排水管、前記排水横主管6は建築物2の床下部に配置され、排水処理装置に向かっ
てディスポーザ排水を流通することができる程度の勾配を付けて配置された排水管である
。
遊物質をろ材によってろ過し、微生物によって分解し、有機物の吸着や分解によって除去
して沈殿させる沈殿槽を有し、かつ、この沈殿槽によって沈殿分離させた放流水を排水管
8を介して下水側に放流する放流ポンプ7aを備えるものである。しかしながら、本発明
は排水処理装置7の構成が上述したものであることに限定されるものではなく、ディスポ
ーザ排水を浄化処理して放流水を生成するものであれば何でも用いることができる。
貯留するものであり、前記ディスポーザ排水管Dを洗浄するために必要する量以上の十分
な容量を有するものである。また、10aは貯留槽10に貯留された雨水の量がディスポ
ーザ排水管を洗浄するために必要する量以上であることを検知するセンサである。
排水横主管6の洗浄に必要な流量の雨水を洗浄水として流すことができる程度の流路を形
成するものである。洗浄水として用いる雨水には固形成分や半固形成分が含まれていない
ので、洗浄管11は小口径の配管で十分である。また、この洗浄管11に設けた注水制御
弁12は洗浄管11に流れる洗浄水の流れを断続制御することができる電磁開閉弁である
。
、前記センサ10aの出力S1が雨水を検出し、かつ、前記タイマーTがディスポーザ排
水管Dの洗浄開始時点を計測したときに、所定時間の間前記注水制御弁12を開状態に切
り換えるように制御信号Cを出力するものである。
に対して、雨水貯留槽10、洗浄管11、注水制御弁12および制御部13を接続するだ
けの簡単な施工で設置することができるものである。
があるときにその雨水を雨水貯留槽10に貯留する。一方、前記制御部13はタイマーT
によって時間を計測し、定期的(例えば30分〜数時間毎)に前記注水制御弁12を開状
態に切り換えた後に、数秒後に再びこれを閉状態に切り換える制御信号Cを出力する。こ
のとき、雨水貯留槽10に貯留した雨水が洗浄管11を介して排水横主管6の最上流端部
6aに注水される。
を下流側に流れて、その全域において蓄積する残渣や油成分を流し去ることができる。ま
た、前記雨水を用いた洗浄は所定の間隔で定期的かつ間欠的に行われるので、最も残渣が
発生しやすい排水横主管6において残渣や油成分が蓄積されることがない。
開閉制御されるものである例を示しているが、この注水制御弁12は手動によって洗浄管
11の流通路を開閉する注水切換バルブであってもよい。この場合、制御部13が不要で
あるからディスポーザ排水管の洗浄機構1Aは更にシンプルである。また、マンションの
管理者が手動で注水制御弁12を開閉することにより、洗浄のタイミングを月に一回程度
など、実情に合わせて調節することができる。
も排水横主管6のその他の部分、排水立て管5、排水横枝管4にも洗浄液を注水可能とす
るように各部に配管してあってもよい。
示す図であり、図2はディスポーザ排水管の洗浄機構1Bの全体構成を示し、図3は要部
を拡大して示す図である。
管の洗浄機構1Aと異なる点は、前記排水処理装置7の下流側の排水管8に設け下水への
放流流量を制御する排水制御弁20と、排水処理装置7と排水制御弁20の間の排水管8
aと前記排水横主管6の最上流端部6aを連通連結する洗浄管21と、この洗浄管21に
設けた注水制御弁22と、この注水制御弁22と排水制御弁20の下流側20a,20b
を連通連結するバイパス管23と、このバイパス管23に設けて洗浄管21に流れる洗浄
水の一部を下水へ放流させる流量制御を行う注水流量調節弁24とを有する点である。
ルブで有り、注水流量調節弁24は流路を開く開度を手動で調節可能である流量調節バル
ブである。すなわち、管理者はこれらの3つのバルブを開閉することにより、排水管8と
洗浄管21に流れる水の流れおよび流量を変えることができる。
注水流量調節弁24を全閉状態にした状態で、放流ポンプ7aが稼働すると、放流水は排
水管8を介して下水側に放流される。すなわち、この状態が通常の放水状態である。
態にして、注水流量調節弁24の開度を調節することにより、放流ポンプ7aを介して排
水される放流水のうち一部を洗浄管21を介して排水横主管6に注水することができ、こ
の放流水を洗浄水として用いて排水横主管6を洗浄することができる。他方、注水流量調
節弁24を通過した放流水は排水管8を流れて下水へと放流される。
横主管6に注水することが可能であり、洗浄液に特別なコストを掛けることがないので、
省エネルギーであると共に、コスト安である。また、浄化処理済みの放流水には固形物が
含まれていないので、前記洗浄管21は小口径の配管で十分であるから、施工も容易であ
る。しかしながら本実施形態において洗浄液を排水横主管6に注水する動力は排水処理装
置7内の放流ポンプ7a以外の別途のポンプを用いてもよい。
制御弁22、注水流量調節弁24)は何れも手動によって開閉することができるが、これ
らを電磁開閉弁または電磁制御弁にして、電気的に開閉するようにしてもよい。
閉弁を配置してもよい。
である。図4に示すディスポーザ排水管の洗浄機構1Cが前記ディスポーザ排水管の洗浄
機構1A,1Bと異なる点は、本実施形態のディスポーザ排水管の洗浄機構1Cにおいて
は、前記排水処理装置7の下流側の排水管8に設け下水への放流流量を制御する排水制御
弁30と、排水処理装置7と排水制御弁30の間の排水管8aと前記排水横主管6の最上
流端部6aを連通連結する洗浄管31と、この洗浄管31に設けた注水制御弁32と、こ
れらの各制御弁30,32を制御する制御部33とを有する点である。また、7bは排水
処理装置7によって浄化された放流水の量が排水横主管6を洗浄するために必要な量に達
したことを検知するセンサである。
好ましい。この場合、制御部33は通常時には排水制御弁30を開き、注水制御弁32を
閉じるように制御信号C1,C2を出力する。次に、センサ7bの検知信号S2を入力す
ると前記制御部33は前記排水制御弁30を閉じ、注水制御弁32を開くことにより、放
流水を洗浄水として排水横主管6に注水することができる。なお、排水横主管6に注水す
る洗浄水の流量が多い場合には前記排水制御弁30を幾らか開く。
のであるから、ディスポーザ3の使用頻度に合わせてディスポーザ排水管Dの実行可能で
ある。
図である。図5に示すディスポーザ排水管の洗浄機構1Dが第1実施形態のディスポーザ
排水管の洗浄機構1Aと異なる点は洗浄液の供給源として水道管40を水道水の貯留槽4
1に接続する点である。また、41aは貯留槽41に貯留された水道水の量が排水横主管
6を洗浄するために必要な量に達したことを検知するセンサである。その他の点は第1実
施形態と同じであるからその詳細な説明を省略する。
ができると共に、不純物の殆どない洗浄液を用いて排水横主管6内を洗浄できる。
が、前記洗浄管11,21,31において、前記洗浄液に幾らかの洗浄剤を添加する洗浄
剤添加部を設けてもよい。
D ディスポーザ排水管
7 洗浄液の供給源(排水処理装置)
10 洗浄液の供給源(雨水の貯留槽)
12,22,32 注水制御弁
20,30 排水制御弁
23 バイパス管
24 注水流量調節弁
40 洗浄液の供給源(水道管)
Claims (2)
- 粉砕した生ゴミを含む固液混合液からなるディスポーザ排水を流すディスポーザ排水管
に、洗浄液の供給源を連通連結する洗浄管と、この洗浄管に設けられ間欠的にディスポー
ザ排水管に注水する洗浄液の流量を制御可能とする注水制御弁とを有し、前記洗浄管の下
流端はディスポーザ排水管の排水横主管の最上流端部分に連通連結してあるディスポーザ
排水管の洗浄機構であって、
前記ディスポーザ排水管の下流端部分に設けられ前記ディスポーザ排水を浄化処理して
下水として放流可能な放流水を生成する排水処理装置と、この排水処理装置の下流側の排
水管に設けられ下水への放流流量を制御する排水制御弁とを有し、前記洗浄管の上流端が
排水処理装置と排水制御弁の間の排水管に分岐接続されることにより、排水処理装置が洗
浄液の供給源に構成されていることを特徴とするディスポーザ排水管の洗浄機構。 - 前記注水制御弁と排水制御弁の下流側を連通連結するバイパス管と、このバイパス管に
設けられ洗浄管に流れる洗浄水の一部を下水へ放流させる流量制御を行う注水流量調節弁
を有する請求項1に記載のディスポーザ排水管の洗浄機構。
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