JP5387456B2 - 携帯通信端末装置、携帯通信端末装置の盗用防止方法、及び携帯通信端末装置の盗用防止プログラム - Google Patents

携帯通信端末装置、携帯通信端末装置の盗用防止方法、及び携帯通信端末装置の盗用防止プログラム Download PDF

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本発明は、GPS(Global Positioning System)等による位置情報と連動させて操作部をロックする盗用防止機能を備えた携帯通信端末装置、携帯通信端末装置の盗用防止方法、及び携帯通信端末装置の盗用防止プログラムに関する。
携帯電話に代表される携帯通信端末装置は、通信相手の個人情報や会社情報が内蔵されているため、盗難に遭うとこれらの情報が悪用されて、大きな被害がでるという事件が増えている。
このような問題を解決するためにキー操作ロック機能を利用するという方法がある。この方法では、暗証番号を入力したときのみキー操作のロックが解除される(特許文献1)。更に、定期的にGPSを利用して位置情報を取得し、所定の位置から所定距離離れた位置で使用するときに、指定回数以上暗証番号の入力に失敗すると紛失通知メールを所定の通信先端末に送信する。
また、携帯通信端末装置の使用可能な場所を、現在地と目的地とを接続する交通機関の中から選択した経路とし、この選択した経路に基づいてGPSにより取得した携帯通信端末装置の位置が使用可能な場所であるか否かを判定するというものがある(特許文献2)。使用不可の場所であると判定された場合は、その携帯通信端末装置を、電話帳データを保存しているネットワークサーバーに接続させない。
特開2007−235823号公報 特開2009−260829号公報
しかし、特許文献1に記載のように、ユーザが携帯通信端末装置を使用しようとするたびに暗証番号を入力するのは、煩わしいと感じて暗証番号の設定をしないユーザが多く、また設定したとしても暗証番号を入力しやすい例えば0000や9999といった番号で設定してしまうユーザも多い。しかしながらそういった暗証番号では、第3者に容易にキー操作ロックを解除されてしまう可能性が非常に高い。
また、特許文献2に記載の、携帯通信端末装置の使用が可能な経路を設定するという方法は、現在地と目的地とを結ぶ交通機関から当該経路を選択して設定するものであり、交通機関毎に位置情報としての経路を準備しておく必要がある。そのため、必要な情報量は大きくなり、ネットワークサーバ等の負担が大きくなるという問題がある。また交通機関を利用しないようなエリアを使用場所として設定できないという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、携帯通信端末装置の使用が可能な経路を簡便に設定でき、設定した経路に基づく盗用防止機能を装備することにより暗証番号の入力負担を低減した携帯通信端末装置、携帯通信端末装置の盗用防止方法、及び携帯通信端末装置の盗用防止プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る携帯通信端末装置は、
所定の周期で、外部からの測位情報に基づき測位処理を行い携帯通信端末装置の位置情報を得る位置情報取得部と、
前記携帯通信端末装置の所定期間の使用により得られる複数の前記位置情報に基づき、経路を設定する経路設定部と、
前記携帯通信端末装置に対する指示が入力される操作部と、
前記経路を記憶する記憶部と、
前記携帯通信端末装置を使用する際に得られる最新の位置情報である現在位置が前記経路上にあるかどうかを判定する位置判定部と、
前記位置判定部で前記現在位置が前記経路上にないと判定され、あらかじめ設定された暗証番号と異なる暗証番号を入力したときは、前記操作部からの入力をロックする操作ロック制御部と、
を備え
前記所定期間は、初めて前記携帯通信端末装置がON状態になったときを始点とし、あらかじめ定めた所定の期間とする。
本発明に係る携帯通信端末装置の盗用防止方法は、
所定の周期で、外部からの測位情報に基づき前記携帯通信端末装置の位置情報を得る位置情報取得ステップと、
初めて前記携帯通信端末装置がON状態になったときを始点とし、前記携帯通信端末装置を所定期間使用して得られる複数の前記位置情報に基づき、経路を設定し記憶する経路設定ステップと、
前記携帯通信端末装置を使用する際に得られる最新の位置情報である現在位置が前記経路上にあるかどうかを判定する位置判定ステップと、
前記位置判定ステップで前記現在位置が前記経路上にないと判定され、あらかじめ設定された暗証番号と異なる暗証番号を入力したときは、前記携帯通信端末装置の操作のための入力をロックする操作ロック制御ステップと、
を備える。
本発明に係る携帯通信端末装置の盗用防止プログラムは、
所定の周期で、外部からの測位情報に基づき前記携帯通信端末装置の位置情報を得る位置情報取得ステップと、
初めて前記携帯通信端末装置がON状態になったときを始点とし、前記携帯通信端末装置を所定期間使用して得られる複数の前記位置情報に基づき、経路を設定し記憶する経路設定ステップと、
前記携帯通信端末装置を使用する際に得られる最新の位置情報である現在位置が前記経路上にあるかどうかを判定する位置判定ステップと、
前記位置判定ステップで前記現在位置が前記経路上にないと判定され、あらかじめ設定された暗証番号と異なる暗証番号を入力したときは、前記携帯通信端末装置の操作のための入力をロックする操作ロック制御ステップと、
をコンピュータに実行させる。
本発明は、携帯通信端末装置の有する位置情報取得機能を利用して自己学習により経路を設定するため、交通機関の有無とは無関係に、携帯通信端末装置の使用が可能な経路を簡便に設定でき、設定した経路に基づき、暗証番号の入力負担を低減した携帯通信端末装置、携帯通信端末装置の盗用防止方法、及び携帯通信端末装置の盗用防止プログラムを提供することができる。
本発明の実施形態1に係る携帯通信端末装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る時系列に格納された位置情報の例を示す図である。 実施形態1に係る位置情報から設定された経路の模式図である。 実施形態1に係る携帯通信端末装置の経路設定方法の例を示すフローチャートである。 実施形態1に係る携帯通信端末装置の盗用防止方法の例を示すフローチャートである。 (a)実施形態1に係る位置情報が往時の1セット存在する場合の経路を示す図である。(b)実施形態1に係る変形例で、位置情報が往復時の2セット存在する場合の経路を示す図である。 (a)実施形態1に係る位置情報が複数セットある場合の時系列に格納された位置情報の例を示す図である。(b)実施形態1に係る変形例で、位置情報が複数セットある場合に設定され格納された経路情報を示す図である。 図7(b)に示す経路情報をX、Y平面上で概念的に示した図である。 本発明の実施形態2に係る格納された複数の経路情報の例を示す図である。 実施形態2に係る携帯通信端末装置の盗用防止方法の例を示すフローチャートである。 実施形態2に係る携帯通信端末装置の経路設定方法の例を示すフローチャートである。 実施形態2に係る複数経路の概念を示す図である。 実施形態3に係る携帯通信端末装置の経路設定方法の例を示すフローチャートである。 実施形態3に係る位置情報から設定された経路の模式図である。
(実施形態1)
実施形態1では、ユーザが携帯通信端末装置を普段持ち歩くことの多い、例えば通勤、通学の経路を、携帯通信端末装置の自己学習機能により記憶部に自動的に記憶させることにより学習させ、携帯通信端末装置がこの経路から所定の距離以上離れた場所で操作されたときは、自動的に操作による入力をロックし、あらかじめユーザが設定した暗証番号を入力しない限りユーザによる操作を無効とする。
実施形態1に係る携帯通信端末装置の構成例を図1に示す。図1は、本発明の目的である盗用防止に関連する構成要素のみを示し、通常の通信機能に関する構成要素は表示していない。携帯通信端末装置1は、GPS通信制御部2と、端末制御部4と、操作部5と、表示部6と、記憶部7とを備える。GPS通信制御部2は、アンテナと、GPS通信装置20とを備え、端末制御部4はGPS信号処理部40と、位置情報制御部41と、経路設定部42と、位置判定部43と、操作ロック制御部44とを備える。操作ロック制御部44は、操作ロック部45を備え、記憶部7は位置情報記憶部A70と、位置情報記憶部B71と、経路情報記憶部72とを備える。
GPS通信装置20は、携帯通信端末装置1の位置情報を得るために、アンテナを介してGPS衛星からのGPS信号を測位情報として取得する。
GPS通信制御部2はGPS通信装置20の動作を制御するとともに、取得した測位情報を取得日時とともに端末制御部4のGPS信号処理部40に出力する。
操作部5は、例えばキー操作部であり、携帯通信端末装置1に対してユーザが各種指示を入力するための部位である。
表示部6は、CRT等の表示画面である。
記憶部7はハードディスク等のメモリ装置で構成され、位置情報記憶部A70には経路設定用に取得した位置情報を、位置情報記憶部B71には通常使用時に取得した位置情報を、経路情報記憶部72には、位置情報記憶部A70に格納された位置情報に基づいて設定された経路の情報を格納する。なお、図示していないが、記憶部7には、端末制御部4を動作させるためのプログラムも格納されている。
端末制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、及びCPUでの処理に使用するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等で構成され、通信機能を得るために、携帯通信端末装置1を構成する各部を制御するとともに、GPS信号処理部40、位置情報制御部41、経路設定部42、位置判定部43、及び操作ロック制御部44を制御して盗用防止機能を実現する。端末制御部4は記憶部7に格納したプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。
位置情報制御部41は、所定の周期で位置情報を取得するようにGPS通信制御部2とGPS信号処理部40とを制御し、得られた位置情報を記憶部7に格納する。経路設定時に取得された位置情報は位置情報記憶部A70に、通常使用時に取得された位置情報は位置情報記憶部B71に格納される。経路設定時とは、ユーザが初めて電源をONにした日時を経路設定開始日時とし、それから所定の時間Te経過したときを経路設定終了日時として、その間をいう。位置情報制御部41は、経路設定終了時に経路設定部42に経路設定の指示を出す。
なお、GPS通信制御部2と、GPS信号処理部40とで位置情報取得部3を構成する。この位置情報取得部3は位置情報制御部41の制御に従って所定の周期(測位周期)で携帯通信端末装置1の位置情報を取得する。
経路設定部42は、位置情報制御部41からの指示に基づき、位置情報記憶部A70に格納された位置情報を読み出し、経路を作成し、作成した経路を経路情報として経路情報記憶部72に格納する。例えば時系列に格納された位置情報の各点を順に直線で接続して経路としたり、所定の範囲の位置情報の各点を曲線近似して、近似曲線とその定義範囲を経路とするなどの方法により経路が設定される。
位置判定部43は、後述の操作ロック制御部44からの指示を受け、位置情報記憶部A70に格納されている携帯通信端末装置1の最新の位置情報(現在位置と呼ぶ)と、経路情報記憶部72に格納されている経路とを読み出し、現在位置が経路から所定の距離以内にあるときは経路上にあるとし、所定の距離以上離れている場合は経路上にないと判定する。判定結果は操作ロック制御部44に出力される。
操作ロック制御部44は、操作部5からの入力を受けたときは、位置判定部43に対して現在位置についての上記判定の実施を指示し、その判定結果を入力する。判定結果が、現在位置が経路上にないというものであれば、操作ロック制御部44は、表示部6に暗証番号の入力を要請する表示を出力し、操作ロック部45を介して操作部5からの他の入力をロックする。
操作部5を介して入力された暗証番号があらかじめ設定された暗証番号と一致した場合は、操作ロック制御部44は、操作ロック部45を介してロックを解除する。入力された暗証番号が、所定回数、あらかじめ設定された暗証番号と一致しない場合、操作ロック制御部44は、操作部5を介しての全ての入力のロックを継続する。従って、以後、携帯通信端末装置1の使用ができなくなる。
判定結果が現在位置が経路上にあるというものであれば、操作ロック制御部44は、操作ロック部45を介してロックを解除する。従って、以後の携帯通信端末装置1の使用が可能となる。
本実施形態に係る携帯通信端末装置1の動作について説明する。ユーザは操作部5から、電源をONにする指示を出して携帯通信端末装置1の使用を開始する。このとき、携帯通信端末装置1は、最初に電源がONになったときから所定の時間Teをかけて自動で以下の通り経路設定を実行する。
電源ONを指示する信号は、位置情報制御部41に入力される。これにより、位置情報制御部41は、所定の測位周期で位置情報取得部3に位置情報の取得を実行させ、取得した位置情報を位置情報記憶部A70又はB71に格納する。電源ONを指示する信号の受信が初めての場合は、当該信号受信の時から所定の時間Teが経過するまでを経路設定時として、取得した位置情報を位置情報記憶部A70に時系列情報として格納する。経路設定時以外の時は位置情報を位置情報記憶部B71に格納する。位置情報記憶部B71に格納される位置情報は少なくとも最新の位置情報が1つあればよい。例えば、最新の位置情報でその前に取得した位置情報を更新する。
図2に位置情報記憶部A70に格納された位置情報の例を示す。x(i)、y(i)は、それぞれ、L(i)(i=1〜n)で代表して示す携帯通信端末装置1の位置のX、Y座標値である。各位置は所定の測位周期で取得され、時系列に配列されている。
位置情報制御部41は、経路設定時に所定時間Teを経過した時点で、経路設定部42に、経路設定の指示を出す。経路設定部42はこの指示を受けて、位置情報記憶部A70に格納された位置情報を読み出し、読み出した位置情報から経路を設定し経路情報として経路情報記憶部72に格納する。
図3は、例えば図2の位置情報に基づき設定した経路をX、Y平面上に図示した例である。ここで示す経路は位置情報の各位置間を順に直線で接続した例である。黒丸が位置情報の各位置を示す。自宅から会社までの通勤路を経路として設定し、ユーザは自宅を出るとき操作部5を介して初めて電源をONにし、会社に到着した頃に所定の時間Teが経過していると仮定している。通勤には徒歩、バス、電車を利用している。位置情報は所定の測位周期で取得されているので、黒丸間の間隔は歩行速度、バスの走行速度、電車の走行速度により異なるものとなる。
この場合の経路情報は位置情報の得られた各点間を直線で接続するという前提で、図2に示す位置情報と同じものとなる。このような場合は、位置情報記憶部A70と経路情報記憶部72とは共用することができ、経路設定部42は位置情報制御部41に吸収される形になる。
なお、経路設定開始から終了までの間に、通勤路等の対象となる道筋について往復を含めて複数回の対応する位置情報が取得されることがあり得る。この場合も時系列に配列された位置情報をそのまま直線で接続して、又は近似曲線群で経路を作成することができる。この場合の経路は位置情報を一筆書きの要領でつないで作成した経路といえる。
このようにして経路情報が設定された後の、携帯通信端末装置1の動作について説明する。このときも位置情報取得部3は、経路設定時と同様に、位置情報制御部41の制御により所定の測位周期で位置情報を取得する。このときの測位周期は、経路設定時の測位周期と異なる値にしてもよい。位置情報制御部41は、位置情報取得部3で取得した位置情報を、位置情報記憶部B71に格納する。この位置情報は少なくとも最新の位置情報を含むものであればよい。
ユーザが操作部5を操作して何らかの指示を入力すると、この入力信号は操作ロック制御部44に入力される。この入力を受けて、操作ロック制御部44は、位置判定部43に判定を指示する。指示を受けた位置判定部43は、位置情報記憶部B71から最新の位置情報を読み出し、これを現在位置とする。また、経路情報記憶部72から格納された経路情報を読み出し、現在位置が読み出した経路上にあるかどうかを判定し、その判定結果を操作ロック制御部44に通知する。現在位置が経路上にないという判定結果の場合は、操作ロック制御部44は、操作ロック部45に指示して操作部5からの入力を以下の暗証番号の入力を除きロックするとともに、表示部6に暗証番号の入力を求める表示を行う。ユーザが暗証番号を入力すると、操作ロック制御部44は、その暗証番号があらかじめ登録されている暗証番号と一致するかどうかを判定する。一致していなければ、再度、暗証番号の入力を求め、一致していないとの判定が所定回数になれば、操作ロック部45に指示して操作部5からの入力を暗証番号の入力も含め完全にロックする。現在位置が経路上にあると判定された場合、及び入力された暗証番号が登録された暗証番号と一致すると判定された場合は、操作ロック制御部44は、操作ロック部45に指示して操作部5からの入力のロックを解除する。
現在位置が経路上にあるとは現在位置と経路との間の最短距離があらかじめ設定された判定基準の距離よりも小さいことをいう。なお、所定の条件を満たしていれば、判定を簡略化するために、この判定に代えて、経路を構成する位置情報の中で現在位置に一番近い位置と現在位置との間の距離が判定基準の距離以下かどうかに基づいて判定してもよい。所定の条件とは、判定基準となる距離が、経路を構成する位置情報の隣り合う各点間の距離に比べて十分に大きい場合である。この条件を満たすときの経路はこれを構成する位置情報を有する各点のみで十分であり、各点間が直線であるかどうかの規定は不要となる。簡略化した判定とするかどうかは、上記条件を勘案してユーザ等があらかじめ決めておくことになる。
実施形態1に係る携帯通信端末装置1の経路設定方法、及び盗用防止方法について、図4、及び図5のフローチャートに基づいて説明する。まず、経路設定方法について説明する。図4は実施形態1に係る経路設定方法Aを示すフローチャートである。電源ONを指示する信号を初めて受信した位置情報制御部41は、経路設定時間に係る経過時間Ttの計測を開始するとともに(ステップS1)、測位周期での制御に係る経過時間Tの計測を開始する(ステップS2)。次に、位置情報制御部41は、位置情報取得部3を介して現在位置の情報を取得し、取得した位置情報を位置情報記憶部A70に格納する(ステップS3)。
次に、位置情報制御部41は、経過時間Tが測位周期より大きいかどうかを判定する(ステップS4)。経過時間Tが測位周期未満と判定された場合は(ステップS4;NO)、位置情報制御部41は、経過時間Tが測位周期以上になるまでステップS4を繰り返す。経過時間Tが測位周期以上であると判定された場合は(ステップS4;YES)、経過時間Ttが所定の時間Teよりも大きいかどうかを判定する(ステップS5)。
経過時間Ttが所定の時間Te以下と判定された場合(ステップS5;NO)はステップS2以下を繰り返す。経過時間Ttが所定の時間Teより大きいと判定された場合(ステップS5;YES)は、位置情報制御部41は、経路設定部42に対して経路設定の指示を出す。指示を受けた経路設定部42は、位置情報記憶部A70に格納されている位置情報を読み出し、その位置情報に基づき経路を作成し、経路情報として経路情報記憶部72に格納して(ステップS6)、経路設定を終了する。
図5は、以上のようにして設定された経路情報を利用した携帯通信端末装置1の盗用防止方法Aを示すフローチャートである。位置情報制御部41は、測位周期を管理するために経過時間Tの計測を開始し(ステップS10)、位置情報取得部3を介して所定の測位周期で現在位置情報を取得し、位置情報記憶部A70に格納する(ステップS11)。このときの測位周期は、あらかじめ経路設定時と異なる値に設定されていてもよい。
一方、操作ロック制御部44は、操作部5を介して入力がなされたかどうかを判定する(ステップS12)。操作入力有りと判定された場合(ステップS12;YES)、操作ロック制御部44は、位置判定部43に指示して、位置情報記憶部B71に格納されている最新の位置情報(現在位置)が、経路情報記憶部72に格納されている経路上にあるかどうかを判定させ(ステップ13)、その判定結果を取得する。位置判定部43から得た判定結果が経路上に位置しないという場合(ステップS13;NO)は、操作ロック制御部44は、表示部6に暗証番号の入力を求める表示を出すとともに、操作ロック部45を介して、暗証番号の入力以外の、操作部5からの入力をロックする(ステップS14)。
次に、操作ロック制御部44は、入力された暗証番号があらかじめ登録されている暗証番号と一致するかどうかを判定する(ステップS15)。所定の回数一致しないと判定された場合は(ステップS15;NO)、操作ロック制御部44は、暗証番号の入力も含めて操作部5からの入力のロックを維持する。入力された暗証番号が登録された暗証番号と一致した場合(ステップS15;YES)は、操作ロック制御部44は、操作ロック部45を介してロックを解除し、以下で説明するステップS17に移行する(ステップS16)。
ステップS12で操作入力がないと判定された場合(ステップS12;NO)、及び現在位置が経路上に位置すると判定された場合(ステップS13;YES)には、操作ロック制御部44は、位置情報制御部41にその旨通知する。通知を受けた位置情報制御部41は、経過時間Tが測位周期以上かどうかを判定する(ステップS17)。経過時間Tが測位周期以上のとき(ステップS17;YES)は位置情報を取得するために、ステップS10に戻る。経過時間Tが測位周期未満のとき(ステップS17;NO)は、位置情報制御部41は、経過時間Tが測位周期以上になるまでステップ17の判定を繰り返す。
このように、本実施形態1によれば、盗用防止に利用する経路は、最初の電源ONの入力から所定時間の経過までに携帯通信端末装置1が所定の測位周期で取得する位置情報に基づき自動的に設定される。そのため、経路設定が容易で、その経路に交通機関が存在するかどうかとは無関係に経路を設定することができる。また、経路設定に必要なデータは、通勤路等の、対象となる道筋に沿った位置情報のみであり、特許文献2に記載されているような、経路をいくつかの選択肢から選択して設定するために、あらかじめ多くの情報を準備しておく、という手間が省け、そのための記憶容量も節約できる。
また、携帯通信端末装置1の使用位置が上記のように設定された経路から所定の距離以上離れている場合のみ盗用の恐れがあると判断し暗証番号の入力を求めるようにしたので、使用のたびに暗証番号の入力が求められることはない。従って、ユーザにとって使いやすい携帯通信端末装置となる。
使用のたびに暗証番号の入力が求められる設定とした場合であっても、本実施形態に依れば、現在位置が経路上にない場合には、通常使用する暗証番号とは異なる暗証番号を入力するように設定することができる。この措置により、盗用防止機能を更に強化することができる。このときの異なる暗証番号は、通常設定されている暗証番号とは全く異なる暗証番号としてもよいが、入力ミスを防止するために例えば通常設定されている暗証番号を繰り返して、2倍の桁数の暗証番号にするなどの措置を講じてもよい。
なお、図1に示す例では経路設定部42を位置情報制御部41から独立したものとしたが、経路設定部42の機能を位置情報制御部41に含めてもよい。
また、位置情報取得部3としてGPS信号を用いるものを例示したがこれに限定される必要はない。複数のステーションからの信号により位置情報を取得するというものや、その他の測位手段のどれであってもよい。
更に、位置情報記憶部B71に格納する位置情報を最新の位置情報のみとする場合は、位置情報記憶部B71に代えて端末制御部4の有するRAM等のメモリに一時格納する形にしてもよい。このときは位置判定部43は、現在位置を位置情報記憶部B71から読み出すのではなく、端末制御部4のRAM等のメモリから読み出すことになる。
また、図5のステップS14のロック設定はステップS15の判定が「NO」の場合の後に持ってきてもよい。その場合は、ステップS15の判定が「YES」の場合の後に配置されているステップS16のロック解除は削除することになる。
変形例として、経路設定部42は、対象となる例えば通勤路に対して複数回取得された時系列の位置情報をもとに、空間配置で隣合う点の順に位置情報を再配置し、再配置した各位置間を直線又は近似曲線で結び経路を設定してもよい。図6に一例を示す。図6(a)は、図3の場合と同様に、通勤路等の対象となる道筋の往路に沿って所定の周期で取得した位置情報をもとに各点間を時系列順に直線で結び経路を設定したときの例である。位置情報の得られた地点は黒丸で示されている。この例でわかるように曲がり角の前後の位置情報の得られた地点間の経路(図の実線)は実際の道筋(図の破線)とはかなり食い違う。これを改善するために、同じ道筋に対して、例えば復路に沿って所定の周期で位置情報を取得する。図6(b)の白丸が復路に沿って得られた位置情報に対応する。最も近い点同士を順に直線で接続することにより経路を設定すれば、より短い周期で位置情報を取得した場合と類似の効果が得られ、例えば曲がり角における経路と実際の道筋との差異が低減する。
対象となる道筋のある区間について、これを1.5往復したときの位置情報をもとに経路を作成するときの例を図7に示す。図7(a)は、位置情報記憶部B71に格納された位置情報の例である。ここで、L(i)〜L(i+5)、L(j)〜L(j+5)、及びL(k)〜L(k+5)は対象となる道筋のある区間に対応して、往路、復路、往路に沿って得られた時系列の位置情報である。
経路設定部42は、この位置情報に基づき、各点の空間配置順にこのデータを再配列する。再配列した例が図7(b)で、これをX、Y平面上で図示したのが図8である。図8では、L(i)〜L(i+5)を黒丸印、L(j)〜L(j+5)を黒四角印、L(k)〜L(k+5)を黒三角印とした。そして隣り合う点同士を直線で結んだものを経路とする。この直線接続を前提とすると、この場合の経路情報は、図7(b)で示される再配列後の位置情報と同じである。図8からわかるように、L(i)〜L(i+5)、L(j)〜L(j+5)、及びL(k)〜L(k+5)のそれぞれを時系列順に線で結んで経路を設定するよりも、すべての位置情報を使って各点を再配列して経路を設定するほうが、実質的により短周期で位置情報を取得したこととなり、設定される経路と実際の道筋との差異が改善される。
(実施形態2)
実施形態2は、経路の自動設定を前提としつつ、経路をいつでも設定可能にするというものである。本実施形態の携帯通信端末装置1の構成は、実施形態1の図1と同じである。 本実施形態では、操作部5から、経路設定開始と終了の指示を入力するという点が実施形態1と異なる。これらの入力信号は、位置情報制御部41に入力され、経路設定のための位置情報取得の開始と終了が決まる。この間、位置情報制御部41は位置情報取得部3を介して位置情報を取得し、位置情報記憶部A70に格納する。また、経路設定終了の指示が入力されると、位置情報制御部41は経路設定部42に経路設定の指示を出す。この指示を受けて経路設定部42は位置情報記憶部A70に格納されている位置情報に基づき経路を作成し、経路情報記憶部72に格納する。この方法に依れば、複数の経路を設定することが可能となる。複数経路を設定するときは、経路情報記憶部72に格納される経路情報は複数の経路を識別するために経路番号を付したものとなる。図9にその例を示す。
実施形態2に係る携帯通信端末装置1の動作は基本的には実施形態1の場合と同じであるが、操作部5からの経路設定開始指示の入力により経路設定が開始され、経路設定に使用する位置情報は経路設定開始指示の入力から経路設定終了指示の入力までの間に取得された位置情報とする点が異なる。そのため、経路設定は最初に1回だけとした実施形態1とは異なり、経路設定開始指示の入力があればいつでも経路設定が実施されることになる。
実施形態2では携帯通信端末装置1の使用中に経路設定開始の指示を入力するといつでも経路設定を開始することができる。そのために、実施形態1のように経路設定方法と盗用防止方法を完全に分けることができず、経路設定方法は盗用防止方法の一部を構成することになる。以下では、まず実施形態2に係る携帯通信端末装置1の盗用防止方法Bを説明し、その後に経路設定方法Bを説明する。
図10は実施形態2に係る携帯通信端末装置1の盗用防止方法Bを示すフローチャートである。盗用防止方法2は、実施形態1に係る盗用防止方法Aを示す図5を基本にして一部修正されたものとなっている。同じ符号を付したステップは、図5の内容と同じである。
図10が図5と異なる点は、処理の最初、すなわちステップS10の前、及び経過時間Tが測位周期を超えるまで待つ間、すなわちステップS17の判定結果が「NO」であった場合に、それぞれ経路設定開始の指示があったかどうかを判定するステップS20およびS22を挿入し、指示がない場合には図5と同様の処理を行い、指示がある場合には経路設定処理を実施するステップS21及びS23を挿入したこと、及びステップS17の判定結果が「YES」であった場合の戻り先をステップS10ではなくステップS20にしたことである。
このように修正することで、盗用防止方法Bの処理では、まず最初に位置情報制御部41により、経路設定開始の指示があるかどうかが判定される(ステップS20)。指示がない、すなわち操作部5からの経路設定開始の指示の入力がないと判定されれば(ステップS20;NO)、図5の処理と同じくステップS10以下に移行する。一方、経路設定の指示があると判定されれば(ステップS20;YES)、経路設定処理(ステップS21)が実行される。この経路設定処理については後述する。
また、ステップS17で、経過時間Tが測位周期以上ではないと判定したとき(ステップS17;NO)、位置情報制御部41は、経過時間Tが測位周期以上になるまでステップS17の判定を繰り返して時間の経過を待つが、この間その都度、経路設定開始の指示の有無を判定する(ステップS22)。経路設定開始の指示がないと判定すれば(ステップS22;NO)、位置情報制御部41は、図5と同じくその都度ステップS17の判定に移行し、経路設定開始の指示があると判定すれば(ステップS22;YES)、経路設定処理(ステップS23)に移行する。
このように、盗用防止処理の間、位置情報制御部41は、常に経路設定開始の指示があったかどうかを監視する。位置情報制御部41は、経路設定開始の指示があれば経路設定処理(図11に示す経路設定方法に示す処理)に移行する。そして、経路設定処理が終了すれば図10に記載の通常の盗用防止処理(ステップS10以降)に戻る。
なお、経路設定開始の指示を入力するときには、経路が未設定か、現在位置がこれまで設定された経路上にある場合とない場合とがある。そのため、経路設定開始の指示の入力については通常の盗用防止処理を行わず、無条件に暗証番号の入力を求めるようにすることが望ましい。従って、ステップS20、S22の経路設定開始の指示の入力に対しては、ステップS12の通常の操作の場合と異なり入力ロックに関する盗用防止処理は行なわない。暗証番号の入力処理は次の経路設定方法に含める。
経路設定方法について説明する。図11は本実施形態2に係る携帯通信端末装置1の経路設定方法Bを示すフローチャートである。この処理は、図10に示すステップS21、又はステップS23の処理内容を説明する図であり、処理が終了すると原則として図10のステップS10に処理が戻される。経路設定方法Bは、実施形態1に係る経路設定方法Aを説明する図4を基本にして一部が修正されたものとなっている。同じ符号を付したステップは、図4の内容と同じである。
図11が図4と異なる点は、最初に暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が登録された暗証番号と一致するかどうかを判定するステップS30を追加したこと、ステップS30で不一致の判定の時は操作部5からの入力をロックするステップS32を追加し処理を終了するようにしたこと、及び図4における経路設定の終了時を認識するために実施する計経過時間Ttの計測を開始するステップS1と、計経過時間Ttが、経路設定の対象とする位置情報の最終取得日時を決定するためにあらかじめ設定した所定の時間Teを超えたかどうかを判定するステップS5とを削除し、ステップS5に代えて、経路設定終了の指示の有無を判定するステップS31を挿入したことである。
ステップS30で、入力した暗証番号が登録した暗証番号と一致するとの判定が得られたときは(ステップS30;YES)、この経路設定処理に関する入力については経路設定終了の指示を入力するまで、盗用防止処理(図10のステップS13からS16に該当する部分)を機能させないこととし、ステップS2に移行する。入力した暗証番号が登録した暗証番号と一致しないとの判定が所定回数得られたときは(ステップS30;NO)、盗用の恐れが高いとして、経路設定のみでなく携帯通信端末装置1自体の操作をロックしてしまう(ステップS32)。
ステップS2からステップS4までは図4の場合と同じである。経過時間Tが測位周期以上であれば(ステップS4;YES)、位置情報制御部41は、経路設定終了の指示の有無を判定する(ステップS31)。終了の指示がなければ(ステップS31;NO)、ステップS2に戻りそれ以下の処理を繰り返す。終了の指示があれば(ステップS31;YES)、図4の場合と同様に経路作成・格納処理を実行し(ステップS6)、盗難防止方法BのステップS10に戻る。位置情報は、経路設定開始の指示から経路設定終了の指示までの間取得され、その間に得られた位置情報に基づいて経路が設定される。
本実施形態によれば、必要に応じて、対象となるルート毎に経路設定開始/終了の指示を入力して経路を設定することができる。その結果設定される経路を模式図で示したのが図12である。図12では位置Aと位置Bとを中心に経路が放射状に複数設定されている。また、経路4、5のように、位置Aから位置Fへの経路を、位置Eで分割して2つの経路に分けることができる。経路6、7も同様である。更に、経路11のように他の経路とは接続していない独立した経路を設定することもできる。このように本実施形態によれば簡単な操作で、経路をいつでも追加して設定することができる。また経路設定の自由度が増えるため、設定したい経路のみを選択して設定することができる。
対象となる道筋の特定の区間に複数の経路設定を行った場合、各経路設定の際に取得される位置情報の各セットはそれぞれ独立のものとして扱われ、各位置情報のセット毎に経路が設定される。しかし、対象となる区間を特定して、各位置情報が、共通の区間に対する位置情報であるということを認識可能にすれば、複数の位置情報のセット全体から各位置を空間的に再配置して経路情報を作成することができる。このときの効果は、実施形態1で既に説明したように位置情報を取得する周期が実質的に短くなるため、作成した経路と実際の道筋との差異が低減するということである。
(実施形態3)
実施形態3は、通常使用時の測位周期とは独立に、経路設定時の測位周期を設定するというものである。携帯通信端末装置1の構成は図1に示すものと同じである。この経路設定時の測位周期の設定は、操作部5を介して測位周期Tmを入力することにより行う。操作部5から入力された経路設定開始の指示により経路設定処理に移行した後、又は経路設定開始の指示と同時に操作部5から入力された周期は位置情報制御部41に入力される。位置情報制御部41は入力された周期Tmで、経路設定終了の指示の入力を受けるまで、以後の位置情報の取得を制御する。
本実施形態3に係る盗用防止方法は、実施形態2に係る盗用防止方法Bを示す図10と同じである。図13は本実施形態に係る経路設定方法Cの例を示すフローチャートである。図13は図11を基本として修正を加えたものである。図11と異なる点は、ステップS30とステップS2との間に測位周期Tmを設定するステップS40を追加したこと、経過時間Tが測位周期以上であるかどうかを判断するステップS4を経過時間Tが測位周期Tm以上であるかどうかを判定するステップS41に変更したこと、及びステップS31で経路設定終了の指示があったと判定された場合(ステップS31;YES)に、測位周期を元の値に戻すステップS42を追加したことである。
暗証番号が一致した(ステップS30;YES)後、経路設定処理での位置情報取得に係る測位周期をTmに変更し(ステップS40)、図11と同様にステップS2とステップS3を実施する。経過時間Tが測位周期Tm未満であれば(ステップS41;NO)経過時間Tが測位周期Tm以上になるまで待ち、以上になると(ステップS41;YES)図11と同様に、経路設定終了の指示の有無を判定する(ステップS31)。経路設定終了の指示があれば(ステップS31;YES)、測位周期Tmを元の測位周期に戻す(ステップS42)。従って、設定開始から終了まで、測位周期はTmとなる。その他の処理は図11の場合と同じである。
本実施形態3に依れば、経路設定時の測位周期を通常使用時の測位周期とは独立に自由に設定できるので、経路設定時の測位周期を状況に応じて通常使用時の測位周期よりも小さくすることで、通常使用時の位置情報取得にかかる負荷を抑えつつ、実際に通る道筋と設定される経路との差異をより小さくすることができる。
また、経路を複数設定する場合は、経路毎に測位周期を変えることができる。例えば、経路取得時に使用する交通手段毎に経路を設定し、測位周期を交通手段に応じて変えることができる。このようにして設定した経路の例を図14に模式図として示す。図14において、経路は交通手段毎に設定されている。各交通手段を利用しているときの測位周期の大きさは、徒歩時>バス乗車時>電車乗車時の順になっている。これにより、理想的には経路を形成する各位置間の間隔は各交通手段に対してほぼ同じにすることができる。このようにして設定された経路と実際に通る道筋との差異を低減することができるとともに、一律に取得周期を短くした場合に比べて位置情報取得に係る端末制御部4の負荷を低減することができる。そのため電池寿命が改善され、また、他のサービスへの対応余力も出てくるためサービスの提供が改善される。
位置情報取得の負荷を更に低減するためには、実施形態1、2で説明したように同じルートを複数回通り、そのときに取得した位置情報に基づき経路を設定するとよい。1回で経路を設定する場合に比べて長い周期を設定することができるので位置情報取得の負荷がより低減する。
本発明に係る経路設定部42での経路の設定は、実施形態1〜3で説明した構成、方法に限定されない。携帯通信端末装置1で取得された位置情報に基づき自動で経路を設定するための構成、方法であればどのようなものであってもよい。
携帯通信端末装置1は広義のコンピュータと考えることができる。そのため、実施形態1〜3で説明した図4、図5、図10、図11、図13に示すフローチャートは、携帯通信端末装置1の経路設定を含む盗難防止プログラムの内容をも示す。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)携帯通信端末装置であって、所定の周期で、外部からの測位情報に基づき測位処理を行い前記携帯通信端末装置の位置情報を得る位置情報取得部と、前記携帯通信端末装置の所定期間の使用により得られる複数の前記位置情報に基づき、経路を設定する経路設定部と、前記携帯通信端末装置に対する指示が入力される操作部と、前記経路を記憶する記憶部と、前記携帯通信端末装置を使用する際に得られる最新の位置情報である現在位置が前記経路上にあるかどうかを判定する位置判定部と、前記位置判定部で前記現在位置が前記経路上にないと判定され、あらかじめ設定された暗証番号と異なる暗証番号を入力したときは、前記操作部からの入力をロックする操作ロック制御部と、を備えることを特徴とする携帯通信端末装置。
(付記2)前記所定期間は、初めて前記携帯通信端末装置がON状態になったときを始点とし、あらかじめ定めた所定の期間とする、ことを特徴とする付記1に記載の携帯通信端末装置。
(付記3)前記所定期間は、前記操作部を介して入力された経路設定開始指示の入力時点から経路設定終了指示の入力時点までとする、ことを特徴とする付記1に記載の携帯通信端末装置。
(付記4)前記経路は、複数の前記所定期間のそれぞれに対応して設定された経路である、ことを特徴とする付記3に記載の携帯通信端末装置。
(付記5)前記経路は、複数の前記所定期間に取得された前記位置情報から設定された経路である、ことを特徴とする付記3に記載の携帯通信端末装置。
(付記6)前記所定の周期は、前記所定期間内外で、異なる値に設定される、ことを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の携帯通信端末装置。
(付記7)前記所定の周期は、複数の前記所定期間毎に独立に設定される、ことを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の携帯通信端末装置。
(付記8)携帯通信端末装置の盗用防止方法であって、所定の周期で、外部からの測位情報に基づき前記携帯通信端末装置の位置情報を得る位置情報取得ステップと、前記携帯通信端末装置を所定期間使用して得られる複数の前記位置情報に基づき、経路を設定し記憶する経路設定ステップと、前記携帯通信端末装置を使用する際に得られる最新の位置情報である現在位置が前記経路上にあるかどうかを判定する位置判定ステップと、前記位置判定ステップで前記現在位置が前記経路上にないと判定され、あらかじめ設定された暗証番号と異なる暗証番号を入力したときは、前記携帯通信端末装置の操作のための入力をロックする操作ロック制御ステップと、を備えることを特徴とする携帯通信端末装置の盗用防止方法。
(付記9)携帯通信端末装置の盗用防止プログラムであって、所定の周期で、外部からの測位情報に基づき前記携帯通信端末装置の位置情報を得る位置情報取得ステップと、前記携帯通信端末装置を所定期間使用して得られる複数の前記位置情報に基づき、経路を設定し記憶する経路設定ステップと、前記携帯通信端末装置を使用する際に得られる最新の位置情報である現在位置が前記経路上にあるかどうかを判定する位置判定ステップと、前記位置判定ステップで前記現在位置が前記経路上にないと判定され、あらかじめ設定された暗証番号と異なる暗証番号を入力したときは、前記携帯通信端末装置の操作のための入力をロックする操作ロック制御ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする携帯通信端末装置の盗用防止プログラム。
1 携帯通信端末装置
2 GPS通信制御部
3 位置情報取得部
4 端末制御部
5 操作部
6 表示部
7 記憶部
20 GPS通信装置
40 GPS信号処理部
41 位置情報制御部
42 経路設定部
43 位置判定部
44 操作ロック制御部
45 操作ロック部
70 位置情報記憶部A
71 位置情報記憶部B
72 経路情報記憶部

Claims (8)

  1. 携帯通信端末装置であって、
    所定の周期で、外部からの測位情報に基づき測位処理を行い前記携帯通信端末装置の位置情報を得る位置情報取得部と、
    前記携帯通信端末装置の所定期間の使用により得られる複数の前記位置情報に基づき、経路を設定する経路設定部と、
    前記携帯通信端末装置に対する指示が入力される操作部と、
    前記経路を記憶する記憶部と、
    前記携帯通信端末装置を使用する際に得られる最新の位置情報である現在位置が前記経路上にあるかどうかを判定する位置判定部と、
    前記位置判定部で前記現在位置が前記経路上にないと判定され、あらかじめ設定された暗証番号と異なる暗証番号を入力したときは、前記操作部からの入力をロックする操作ロック制御部と、
    を備え
    前記所定期間は、初めて前記携帯通信端末装置がON状態になったときを始点とし、あらかじめ定めた所定の期間とする、
    ことを特徴とする携帯通信端末装置。
  2. 前記所定期間は、更に、前記操作部を介して入力された経路設定開始指示の入力時点から経路設定終了指示の入力時点までとする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末装置。
  3. 前記経路は、複数の前記所定期間のそれぞれに対応して設定された経路である、
    ことを特徴とする請求項に記載の携帯通信端末装置。
  4. 前記経路は、複数の前記所定期間に取得された前記位置情報から設定された経路である、
    ことを特徴とする請求項に記載の携帯通信端末装置。
  5. 前記所定の周期は、前記所定期間内外で、異なる値に設定される、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の携帯通信端末装置。
  6. 前記所定の周期は、複数の前記所定期間毎に独立に設定される、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の携帯通信端末装置。
  7. 携帯通信端末装置の盗用防止方法であって、
    所定の周期で、外部からの測位情報に基づき前記携帯通信端末装置の位置情報を得る位置情報取得ステップと、
    初めて前記携帯通信端末装置がON状態になったときを始点とし、前記携帯通信端末装置を所定期間使用して得られる複数の前記位置情報に基づき、経路を設定し記憶する経路設定ステップと、
    前記携帯通信端末装置を使用する際に得られる最新の位置情報である現在位置が前記経路上にあるかどうかを判定する位置判定ステップと、
    前記位置判定ステップで前記現在位置が前記経路上にないと判定され、あらかじめ設定された暗証番号と異なる暗証番号を入力したときは、前記携帯通信端末装置の操作のための入力をロックする操作ロック制御ステップと、
    を備えることを特徴とする携帯通信端末装置の盗用防止方法。
  8. 携帯通信端末装置の盗用防止プログラムであって、
    所定の周期で、外部からの測位情報に基づき前記携帯通信端末装置の位置情報を得る位置情報取得ステップと、
    初めて前記携帯通信端末装置がON状態になったときを始点とし、前記携帯通信端末装置を所定期間使用して得られる複数の前記位置情報に基づき、経路を設定し記憶する経路設定ステップと、
    前記携帯通信端末装置を使用する際に得られる最新の位置情報である現在位置が前記経路上にあるかどうかを判定する位置判定ステップと、
    前記位置判定ステップで前記現在位置が前記経路上にないと判定され、あらかじめ設定された暗証番号と異なる暗証番号を入力したときは、前記携帯通信端末装置の操作のための入力をロックする操作ロック制御ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする携帯通信端末装置の盗用防止プログラム。
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