JP5387362B2 - 燃料電池ユニット及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池ユニット及びその製造方法に関する。
従来、種々の燃料電池が開発されている。
燃料電池は、水素と酸素と反応させることにより発電する。燃料電池は、火力発電で用いるタービンのような可動部を用いずに発電できるので、騒音及び振動の少ない発電装置であり、また設置することも容易である。
例えば、パーソナルコンピュータ又は携帯電話用の電源として、水素源であるメタノール水溶液を燃料とする小型の燃料電池が開発されている。
図1は、従来の例によるメタノール水溶液を燃料とする燃料電池を説明する図である。
燃料電池200は、メタノール水溶液が供給される燃料極層210と、酸素を含む空気(O)が供給される酸化剤極層230と、両層に挟まれた電解質層220とを備える。
また、燃料極層210と酸化剤極230との間には、負荷240が接続されている。
燃料であるメタノール水溶液(CHOH+HO)が燃料極層210に供給されると、メタノール水溶液は、二酸化炭素(CO)と、プロトン(H)と、電子(e)とに分解する。この分解を促進するために触媒が用いられる場合もある。
生成された二酸化炭素(CO)は、排ガスとして燃料電池200から排出される。
生成された電子(e)は、燃料極層210から、負荷240を経由して、酸化剤極層230へ移動する。
また、生成されたプロトン(H)は、燃料極層210から電解質層220内を移動した後、電子(e)と、酸素(O)と反応して、水蒸気(HO)を生成する。生成された水蒸気(HO)は、残空気と共に燃料電池200から排出される。
特開2001−38198号公報 特開2007−257892号公報
図2は、持ち運び可能な小型の燃料電池ユニットを説明する図である。燃料電池ユニット300は、燃料としてメタノール水溶液を用いている。燃料電池ユニット300は、例えば、パーソナルコンピュータ又は携帯電話用の電源として使用され得る。
燃料電池ユニット300は、複数の燃料電池200を備えている。各燃料電池200は、図1に示すものと同様のものを用いることができる。
燃料であるメタノール水溶液は、燃料容器310内に密封されている。各燃料電池200の燃料極層210は、燃料容器310の表面に配置されており、容器内のメタノール水溶液が供給される。
燃料電池ユニット300の発電能力は、燃料電池200の数によって主に決定される。そして、燃料電池ユニット300が備えることができる燃料電池200の数は、燃料容器310の表面積によって決定される。
一方、持ち運び可能な小型の燃料電池ユニットに用いられる燃料容器310の寸法には制限がある。
従って、燃料電池ユニット300では、燃料容器310の表面に配置可能な燃料電池200の数によって、発電能力の制限を受ける。
そこで、本明細書では、高い発電能力を有する燃料電池ユニットを提供することを目的とする。
本明細書に開示する燃料電池ユニットの一形態によれば、柱状の中空部の周りに配置されて2重螺旋を形成する燃料空間及び酸化剤空間と、上記燃料空間と接する第1燃料極層と、上記酸化剤空間と接する第1酸化剤極層と、これらの層に挟まれる第1電解質層とを有し、上記燃料空間と上記酸化剤空間との間の一方の境界を形成する螺旋状の第1セルと、上記燃料空間と接する第2燃料極層と、上記酸化剤空間と接する第2酸化剤極層と、これらの層に挟まれる第2電解質層とを有し、上記燃料空間と上記酸化剤空間との間の他方の境界を形成する螺旋状の第2セルと、を備える。
また、本明細書に開示する燃料電池ユニットの製造方法の一形態では、第1セル酸化剤極層と、上記第1セル酸化剤極層上に形成された第1セル電解質層と、上記第1セル電解質層上に形成された第1セル燃料極層と、を有する可撓性の第1基板本体と、上記第1基板本体の中央に形成される第1貫通孔と、上記第1基板本体の端縁から上記第1貫通孔へ延びる第1スリットと、上記第1スリットを挟んで対向する第1端面及び第2端面と、上記第1基板本体上の周縁に形成され、上記第1スリットの位置で途切れる外周シール部と、を有する第1セル基板と、第2セル燃料極層と、上記第2セル燃料極層上に形成された第2セル電解質層と、上記第2セル電解質層上に形成された第2セル酸化剤極層と、を有する可撓性の第2基板本体と、上記第2基板本体の中央に形成される第2貫通孔と、上記第2基板本体の端縁から上記第2貫通孔へ延びる第2スリットと、上記第2スリットを挟んで対向する第1端面及び第2端面と、上記第2基板本体上の上記第2貫通孔の周囲に形成され、上記第2スリットの位置で途切れる中央シール部と、を有する第2セル基板と、を用いて、燃料電池ユニットを形成する。
本明細書に開示する燃料電池ユニットの一形態によれば、高い発電電力を有する。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、クレームされている本発明を制限するものではない。
従来の例による燃料電池を説明する図である。 小型の燃料電池ユニットを説明する図である。 本明細書に開示する燃料電池ユニットの第1実施形態を示す斜視図である。 図3に示す燃料電池ユニットのX1−X1線断面図である。 図3に示す燃料電池ユニットを形成する第1セル基板を示す斜視図である。 図5に示す第1セル基板の平面図である。 図6のX2−X2線断面図である。 図3に示す燃料電池ユニットを形成する第2セル基板を示す斜視図である。 図8に示す第2セル基板の平面図である。 図9のX3−X3線断面図である。 本明細書に開示する燃料電池ユニットの製造方法の一実施形態の製造工程(その1)を示す図である。 本明細書に開示する燃料電池ユニットの製造方法の一実施形態の製造工程(その2)を示す図である。 本明細書に開示する燃料電池ユニットの製造方法の一実施形態の製造工程(その3)を示す図である。 本明細書に開示する燃料電池ユニットの第2実施形態を示す断面図である。 図14に示す燃料電池ユニットが電気的に並列に接続されて形成された燃料電池システムを示す図である。 図14に示す燃料電池ユニットが電気的に直列に接続されて形成された燃料電池システムを示す図である。 本明細書に開示する燃料電池ユニットの第3実施形態を示す断面図である。 本明細書に開示する燃料電池ユニットの第4実施形態を示す斜視図である。 図18に示す燃料電池ユニットのX4−X4線断面図である。 図19に示す燃料電池ユニットを形成する第3セル基板を示す斜視図である。
以下、本明細書で開示する燃料電池ユニットの好ましい第1実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図3は、本明細書に開示する燃料電池ユニットの第1実施形態を示す斜視図である。図4は、図3に示す燃料電池ユニットのX1−X1線断面図である。
本明細書の燃料電池ユニット10は、柱状の中空部11の周りに配置されて2重螺旋を形成する燃料空間12及び酸化剤空間13を備える。
燃料空間12は、図4の実線の矢印に示すように、燃料電池ユニット10の内部に形成された螺旋状の空間である。同様に、酸化剤空間13は、図4の点線の矢印に示すように、燃料電池ユニット10の内部に形成された螺旋状の空間である。
燃料空間12及び酸化剤空間13それぞれは、独立した空間であり、燃料空間12内の燃料と酸化剤空間13内の酸化剤は混ざらないようになっている。
燃料空間12及び酸化剤空間13それぞれは、燃料電池ユニット10の下方から上方に向かって螺旋状に延びている。
また、燃料電池ユニット10は、燃料空間12と酸化剤空間13との間の一方の境界を形成する螺旋状の第1セル14と、燃料空間12と酸化剤空間13との間の他方の境界を形成する螺旋状の第2セル15と、を備える。
第1セル14は、燃料電池ユニット10の下方から上方に向かって、螺旋状に延びている。第1セル14は、燃料電池ユニット10の上方に第1端面27を有し、下方に第2端面28を有する。
第1セル14は、燃料空間12と接する第1燃料極層14aと、酸化剤空間13と接する第1酸化剤極層14bと、これらの層に挟まれる第1電解質層14cとを有し、燃料空間12と酸化剤空間13との間の一方の境界を形成する。
燃料電池ユニット10の下方から上方に向かって螺旋状に延びる第1セル14は、その略全体に亘って、燃料空間12と酸化剤空間13とに挟まれており、それぞれの空間と接触している。
第1セル14は、燃料が燃料空間12に供給され、且つ酸化剤が酸化剤空間13に供給されて、第1電解質層14cがイオンを移動し得る所定の温度に設定されることによって発電する。
第2セル15は、燃料空間12と接する第2燃料極層15aと、酸化剤空間13と接する第2酸化剤極層15bと、これらの層に挟まれる第2電解質層15cとを有し、燃料空間12と酸化剤空間13との間の他方の境界を形成する。
第2セル15は、燃料電池ユニット10の下方から上方に向かって、螺旋状に延びている。第2セル15は、燃料電池ユニット10の上方に第1端面37を有し、下方に第2端面(図示せず)を有する。
燃料電池ユニット10の下方から上方に向かって螺旋状に延びる第2セル15は、その略全体に亘って、燃料空間12と酸化剤空間13とに挟まれており、それぞれの空間と接触している。
第2セル15は、燃料が燃料空間12に供給され、且つ酸化剤が酸化剤空間13に供給されて、第2電解質層15cがイオンを移動し得る所定の温度に設定されることによって発電する。
第1セル14の第1燃料極層14aと第2セル15の第2燃料極層15aとは燃料空間12を挟んで対向しており、第1セル14の第1酸化剤極層14bと第2セル15の第2酸化剤極層15bとは酸化剤空間13を挟んで対向している。
このように、燃料電池ユニット10は、2つの空間と発電する2つのセルとが一体に形成されている。
また、燃料電池ユニット10は、第1セル14の第1酸化剤極層14bと第2セル15の第2酸化剤極層15bとを電気的に接続して、酸化剤空間13と中空部11との境界を形成する電気導電性を有する螺旋状の中央シール層16を備える。
中央シール層16は、燃料電池ユニット10の下方から上方に向かって、中空部11の周りを螺旋状に延びている。
酸化剤空間13は、外部と繋がっているが、中空部11とは繋がっていない。酸化剤空間13は、第1酸化剤極層14bと第2酸化剤極層15bとに挟まれていない部分が、外部に開放されている。このように、本明細書では、2重螺旋を形成する燃料空間12又は酸化剤空間13は、燃料空間12又は酸化剤空間13の何れか一方が、燃料電池ユニット10の外部と繋がっている構造を含む。
更に、燃料電池ユニット10は、第1セル14の第1燃料極層14aと第2セル15の第2燃料極層15aとを電気的に接続して、燃料空間12と外部との境界を形成する電気導電性を有する螺旋状の外周シール層17を備える。燃料空間12は、外部とは繋がっていないが、中空部11と繋がっている。このように、本明細書では、2重螺旋を形成する燃料空間12又は酸化剤空間13は、燃料空間12又は酸化剤空間13の何れか一方が、中空部11と繋がっている構造を含む。
外周シール層17は、燃料電池ユニット10の下方から上方に向かって、燃料電池ユニット10の周りを螺旋状に延びている。
燃料電池ユニット10は、電気導電性を有する中央シール層16及び外周シール層17によって、第1セル14及び第2セル15が電気的に並列に接続されている。
また、燃料電池ユニット10では、第1セル14及び第2セル15それぞれは可撓性を有する。詳しくは後述するが、第1セル14及び第2セル15それぞれは、可撓性を有する複数のセル基板が、撓んだ状態で、互いに組み合わされ接合されて、螺旋状の構造が形成されている。中央シール層16及び外周シール層17も可撓性を有することが好ましい。このようにして、燃料電池ユニット10は全体として可撓性を有することになる。
燃料電池ユニット10を用いて発電を行う場合には、例えば、まず、中空部11に、燃料電池ユニット10の下方から上方に向かって、燃料が流される。燃料は、下方から上方に向かって、中空部11内を直線状に流れると共に、燃料空間12内を、図4の実線の矢印に示すように、螺旋状に流れる。
一方、酸化剤空間13は、燃料電池ユニット10の外部の雰囲気と繋がっている。例えば、燃料電池ユニット10を大気内に配置することによって、空気中の酸素が、酸化剤空間13に供給される。
そして、例えば、燃料電池ユニット10を恒温槽内に配置して、この恒温槽内の温度を、第1電解質層14c及び第2電解質層15cがイオンを移動し得る温度に調節することによって、第1セル14及び第2セル15が発電する。このようにして、燃料電池ユニット10は、第1セル14及び第2セル15が発電した電力が取り出される。
なお、燃料空間13及び中空部11の上下の開口部分を密閉して、燃料を燃料電池ユニット10の内部に密封しても良い。
図3及び図4に示す燃料電池ユニット10は、図5〜図10に示す可撓性を有する複数の第1セル基板20及び第2セル基板30が撓んだ状態で互いに組み合わされて形成されている。
まず、第1セル基板20及び第2セル基板30について説明した上で、次に、これらのセル基板を用いた燃料電池ユニット10の好ましい製造方法の一実施形態について説明する。
はじめに、第1セル基板20を、図5〜図7を参照して以下に説明する。
図5は、図3に示す燃料電池ユニット10を形成する第1セル基板20を示す斜視図である。図6は、図5に示す第1セル基板20の平面図である。図7は、図6のX2−X2線断面図である。
第1セル基板20は、第1セル酸化剤極層21と、第1セル酸化剤極層21上に形成された第1セル電解質層22と、第1セル電解質層22上に形成された第1セル燃料極層23と、を有する可撓性の第1基板本体24を有する。
また、第1セル基板20は、図7に示すように、第1セル酸化剤極層21と第1セル電解質層22との間に、反応を促進する第1セル酸化剤極触媒層21aを有する。更に、第1セル基板20は、第1セル燃料極層23と第1セル電解質層22との間に、反応を促進する第1セル燃料極触媒層23aを有する。なお、図7以外の図面では、第1セル酸化剤極触媒層21a及び第1セル燃料極触媒層23aは図示していない。
また、第1セル基板20は、第1基板本体24の中央に形成された第1貫通孔25と、第1基板本体24の端縁から第1貫通孔25へ延びる第1スリット26と、を有する。
また、第1セル基板20は、第1スリット26を挟んで対向する第1端面27及び第2端面28を有する。
更に、第1セル基板20は、第1基板本体24上の周縁に形成され、第1スリット26の位置で途切れる電気導電性の外周シール部29を有する。
第1セル14の第1燃料極層14aは、複数の第1セル燃料極層23が接合して形成される。第1セル14の第1酸化剤極層14bは、複数の第1セル酸化剤極層21が接合して形成される。第1セル14の第1電解質層14cは、複数の第1セル電解質層22が接合して形成される。また、第1セル14の外周シール層17は、複数の外周シール部29が接合して形成される。
次に、第2セル基板30を、図8〜図10を参照して以下に説明する。
図8は、図3に示す燃料電池ユニットを形成する第2セル基板30を示す斜視図である。図9は、図8に示す第2セル基板30の平面図である。図10は、図9のX3−X3線断面図である。
第2セル基板30は、第2セル燃料極層33と、第2セル燃料極層33上に形成された第2セル電解質層32と、第2セル電解質層32上に形成された第2セル酸化剤極層31と、を有する可撓性の第2基板本体34を有する。
また、第2セル基板30は、図10に示すように、第2セル酸化剤極層31と第2セル電解質層32との間に、反応を促進する第1セル酸化剤極触媒層31aを有する。更に、第2セル基板30は、第2セル燃料極層33と第2セル電解質層32との間に、反応を促進する第2セル燃料極触媒層33aを有する。なお、図10以外の図面では、第2セル酸化剤極触媒層31a及び第2セル燃料極触媒層33aは図示していない。
また、第2セル基板30は、第2基板本体34の中央に形成された第2貫通孔35と、第2基板本体34の端縁から第2貫通孔35へ延びる第2スリット36と、を有する。
また、第2セル基板30は、第2スリット36を挟んで対向する第1端面37及び第2端面38を有する。
更に、第2セル基板30は、第2基板本体34上の第2貫通孔35の周囲に形成され、第2スリット36の位置で途切れる電気導電性の中央シール部39を有する。
第2セル15の第2燃料極層15aは、複数の第2セル燃料極層33が接合して形成される。第2セル15の第2酸化剤極層15bは、複数の第2セル酸化剤極層31が接合して形成される。第2セル15の第2電解質層15cは、複数の第2セル電解質層32が接合して形成される。また、第2セル15の中央シール層16は、複数の中央シール部39が接合して形成される。
燃料電池ユニット10では、第1基板本体24及び第2基板本体34の形状は同じである。本実施形態では、第1基板本体24及び第2基板本体34は、正方形状を有しているが、第1基板本体24及び第2基板本体34の形状は、円形等の他の形状であっても良い。
また、燃料電池ユニット10では、第1貫通孔25及び第2貫通孔35の形状は同じである。本実施形態では、第1貫通孔25及び第2貫通孔35は、円形状を有しているが、第1貫通孔25及び第2貫通孔35の形状は、矩形等の他の形状であっても良い。
また、燃料電池ユニット10では、第1スリット26及び第2スリット36は、同じ幅を有する切れ込みである。なお、第1スリット26及び第2スリット36は、幅のない切れ込みであっても良い。
更に、燃料電池ユニット10では、外周シール部29及び中央シール部39は可撓性を有することが好ましい。
燃料電池ユニット10の燃料としてメタノール水溶液を用いる場合には、第1セル基板20及び第2セル基板30の形成材料として、例えば、以下の材料を用いることができる。
第1セル酸化剤極層21及び第2セル酸化剤極層31の形成材料としては、コバルト、鉄、ニッケル、ルテニウム等又はこれらを使用した複合材を用いることができる。
第1セル燃料極層23及び第2セル燃料極層33の形成材料としては、コバルト、鉄、ニッケル、モリブデン、ルテニウム、カーボンブラック等又はこれらを使用した複合材を用いることができる。
第1セル電解質層22及び第2セル電解質層32の形成材料としては、例えば、パーフルオロスルホン酸イオン交換膜を用いることができる。
また、高い耐熱性を有する電解質層としては、高分子骨格としての高強度・高耐熱性高分子であるエンジニアリングプラスチックに対してスルホン基が導入されたにスルホン化ポリフェニレン誘導体(S−PPBS)、又はスルホン化ポリエーテルエーテルケトン(S−PEEK)を用いることができる。
また、高い熱的及び化学的安定性を有する電解質層としては、アルキルスルホン化ポリベンズイミダゾール(PBI−PS)、又はアルキルホスホン化ポリベンズイミダゾール(PBI−EP)、又はリン酸含有アクリルモノマー重合体を用いることができる。
更に、高い無水プロトン導電性を有する電解質層としては、ポリベンズイミダゾール/強酸複合体、又はポリサイラミン/強酸複合体、又は塩基性高分子/酸性高分子複合体を用いることができる。
更にまた、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)多孔質で強化した電解質層、又はアパタイトで強化した電解質層等の上述した電解質層が加工されたものを用いることができる。
第1セル酸化剤極触媒層21a及び第2セル酸化剤極触媒層31aの形成材料としては、例えば白金を用いることができる。
第1セル燃料極触媒層23a及び第2セル燃料極触媒層33aの形成材料としては、例えば白金を用いることができる。
第1セル基板20及び第2セル基板30は、同じ形成材料を用いても良いし、異なる形成材料を用いても良い。
中央シール部29及び外周シール部39の形成材料としては、例えば、電気導電性の樹脂を用いることができる。
第1セル基板20及び第2セル基板30を形成する材料として、上述した金属、高分子又は樹脂を用いることにより、第1セル基板20及び第2セル基板30に可撓性を持たせることができる。
また、第1セル基板20及び第2セル基板30を形成する各層の厚さを適宜設定することにより、各層が撓むことのできる許容範囲を大きくして、第1セル基板20及び第2セル基板30に良好な可撓性を持たせることもできる。
上述した第1セル基板20及び第2セル基板30を形成する技術としては、半導体素子等の従来の生産技術を用いることができるので、第1セル基板20及び第2セル基板30を安価に大量に生産することが可能である。
次に、上述した燃料電池ユニット10の好ましい製造方法の一実施形態を、図11〜図13を参照して、以下に説明する。
まず、図11に示すように、第1セル基板20及び第2セル基板30が形成される。
第1基板本体24は、第1セル酸化剤極層21と、第1セル酸化剤極触媒層21a(図示せず)と、第1セル電解質層22と、第1セル燃料極触媒層23a(図示せず)と、第1セル燃料極層23とが積層されて形成される。
第1基板本体24の寸法は、例えば、厚さが2mmであり、一辺の長さが40mmの正方形とすることができる。
そして、第1基板本体24に第1貫通孔25及び第1スリット26が形成される。
第1貫通孔25は、例えば、直径を10mmの円形とすることができる。第1スリット26の寸法は、例えば、幅を2mmとすることができる。
そして、第1基板本体24上の周縁に、外周シール部29が形成されて、第1セル基板20が形成される。
外周シール部29は、例えば、メタルマスク印刷機を用いて、熱硬化性で電気導電性の樹脂ペーストが第1基板本体24上に印刷して形成される。外周シール部29の寸法は、例えば、高さを300μm、幅を2mmとすることができる。
また、第2基板本体34が、第2セル酸化剤極層31と、第2セル酸化剤極触媒層31a(図示せず)と、第2セル電解質層32と、第2セル燃料極触媒層33a(図示せず)と、第2セル燃料極層33とが積層されて形成される。
第2基板本体34の寸法は、例えば、厚さが2mmであり、一辺の長さが40mmの正方形とすることができる。
そして、第2基板本体34に第2貫通孔35及び第2スリット36が形成される。
第2貫通孔35は、例えば、直径を10mmの円形とすることができる。第2スリット36の寸法は、例えば、幅を2mmとすることができる。
そして、第2基板本体24上の第2貫通孔35の周囲に、第2スリット36の位置で途切れる中央シール部39が形成されて、第2セル基板30が形成される。
中央シール部39は、例えば、メタルマスク印刷機を用いて、熱硬化性で電気導電性の樹脂ペーストが第2基板本体34上に印刷して形成される。中央シール部39の寸法は、例えば、高さを300μm、幅を2mmとすることができる。
次に、図12に示すように、第1セル基板20及び第2セル基板30を用いて、セル基板複合体40aが形成される。
具体的には、第1セル基板20及び第2セル基板30それぞれにおける第1端面側の端部27a、37aと第2端面側の端部28a、38aとを、これら端面の面方向において互いに反対の向きにずらして切り込み部26、36が形成される。そして、第1セル基板20及び第2セル基板30が撓んだ状態で、第1セル基板20の切り込み部26と第2セル基板30の切り込み部36とが互いに差し込まれる。
そして、第1セル基板20の第1端面側の端部27aが、第2セル基板30の上側に重ねられ、且つ、第1セル基板20の第2端面側の端部28aが、第2セル基板30の下側に重ねられる。
更に、第2セル基板30の第1端面側の端部37aが、第1セル基板20の上側に重ねられ、且つ、第2セル基板30の第2端面側の端部38aが、第1セル基板20の下側に重ねられる。そして、第1セル基板20と第2セル基板30とが、第1貫通孔25と第2貫通孔35とを揃えて重ね合わされる。
そして、第1セル基板20と第2セル基板30とを、第1貫通孔25と第2貫通孔35とを揃えて重ね合わす際には、以下に述べる部位同士が接合される。即ち、第2セル基板30の中央シール部39が、重ね合わされている第1セル基板20の下面の第1貫通孔25の周囲の部分に配置して接合される。その結果、第1貫通孔25と中央シール部39と第2貫通孔35とによって中央貫通孔41が形成される。これと同時に、第1セル基板20の外周シール部29が、重ね合わされている第2セル基板30の下面の周縁の部分に配置されて接合される。このようにして、セル基板複合体40aが形成される。
図12に示すセル基板複合体40aでは、第1セル基板20の第1セル酸化剤極層21と第2セル基板30の第2セル酸化剤極層31とが対向している。また、第1セル基板20の第1セル燃料極層23と第2セル基板30の第2セル燃料極層33とが対向している。
外周シール部29及び中央シール部39と、これらのシール部と対向する部位との接合は、例えば、図12に示すように、第1セル基板20と第2セル基板30とが組み合わされた状態で、上下から加圧し且つ加熱することによって行われる。この加圧及び加熱処理は、例えば、等圧プレス機を用いて、温度150℃、圧力2MPa、時間30分の条件で行うことができる。
本実施形態では、上述したセル基板複合体が4つ形成された。
次に、図13に示すように、4つのセル基板複合体40a、40b、40c、40dを用いて、燃料電池ユニット10が形成される。
具体的には、一のセル基板複合体40aにおける第1セル基板20の第1端面27と、別の一のセル基板複合体40bにおける第1セル基板20の第2端面28とが、熱硬化性で電気絶縁性の樹脂ペーストが塗布されて接合される。これと同時に、一のセル基板複合体40aにおける第1セル基板20の外周シール部29が、重ね合わされている別の一のセル基板複合体40bにおける第1セル基板20の外周シール部29と、熱硬化性で電気導電性の樹脂ペーストが塗布されて接合される。
また、一のセル基板複合体40aにおける第2セル基板30の第1端面37と、別の一のセル基板複合体40bにおける第2セル基板30の第2端面38(図示せず)とが、熱硬化性の電気絶縁性の樹脂ペーストが塗布されて接合される。これと同時に、一のセル基板複合体40aにおける第2セル基板30の中央シール部39が、重ね合わされている別の一のセル基板複合体40bにおける第2セル基板30の中央シール部39と、熱硬化性で電気導電性の樹脂ペーストが塗布されて接合される。
また、一のセル基板複合体40aにおける第2セル基板30の中央シール部39が、重ね合わされている別の一のセル基板複合体40bの下面の中央貫通孔41の周囲の部分と、熱硬化性で電気導電性の樹脂ペーストが塗布されて接合される。
更に、一のセル基板複合体40aにおける第1セル基板20の外周シール部29が、重ね合わされている別の一のセル基板複合体40bの下面の周縁の部分と、熱硬化性で電気導電性の樹脂ペーストが塗布されて接合される。
そして、4つのセル基板複合体40a、40b、40c、40dが、互いの中央貫通孔41を揃えて重ね合わされる。
外周シール部29及び中央シール部39と、対向する部位との接合方法としては、例えば、上述したセル基板複合体の形成に用いた加圧及び加熱処理を用いることができる。
この加圧及び加熱処理によって、異なるセル基板複合体における対向する第1セル燃料極層23と第2セル燃料極層33とが、電気導電性の外周シール部29によって電気的に接合される。更に、異なるセル基板複合体における対向する第1セル酸化剤極層21と第2セル酸化剤極層31とが、電気導電性の中央シール部39によって電気的に接合される。
また、この加圧及び加熱処理によって、一の第1セル基板20の第1端面27と、別の一の第1セル基板の第2端面28とが、熱硬化した樹脂である電気絶縁材を介して接合される。また、一の第2セル基板30の第1端面37と、別の一の第2セル基板の第2端面38とが、熱硬化した樹脂である電気絶縁材を介して接合される。
このようにして、4つの第1セル基板20が接合して、第1セル14が形成される。同様に、4つの第2セル基板30が接合して、第2セル15が形成される。また、第1セル14及び第2セル15を境界とする燃料空間12及び酸化剤空間13が形成される。
更に、上記加圧及び加熱処理によって、異なるセル基板複合体における外周シール部29同士が電気的に接合して、外周シール層17が形成される。同様に、異なるセル基板複合体における中央シール部29同士が電気的に接合して、中央シール層16が形成される。更にまた、4つの中央貫通孔41が重なって中空部11が形成される。
なお、セル基板複合体の形成時には加圧及び加熱処理を行わないで、セル基板複合体同士を接合する際の加圧及び加熱処理の際に、セル基板複合体における接合部位同士の接合をまとめて行っても良い。
同様にして、セル基板複合体40bとセル基板複合体40cとセル基板複合体40dとが接合されて、図1及び図2に示す燃料電池ユニット10が形成される。
上述した本実施形態の燃料電池ユニットによれば、第1セル14及び第2セル15それぞれは、燃料空間12及び酸化剤空間13との接蝕面積が大きいので、発電能力が高い。一方、燃料電池ユニット10は、縦方向に螺旋状に延びる構造を有しているので、設置するために必要な平面積は小さい。
また、上述した本実施形態の燃料電池ユニットの製造方法によれば、可撓性を有する第1セル基板20及び第2セル基板30を用いて、燃料電池ユニット10が形成されるので、製造が容易である。また、燃料電池ユニット10の製造方法は、平板状の第1セル基板20及び第2セル基板30を主に扱う製造工程を有するので、工程の自動化が容易に行える。
また、上述した実施形態では、4つのセル基板複合体を積層して燃料電池ユニットが形成されたが、セル基板複合体の積層数は、求められる発電特性に応じて適宜設定され得る。また、セル基板複合体を形成する第1セル基板20及び第2セル基板30の寸法は、求められる発電特性に応じて適宜設定され得る。
次に、本明細書に開示する第2〜第4実施形態の燃料電池ユニットを、図面を参照しながら以下に説明する。第2〜第4実施形態について特に説明しない点については、上述の第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図14〜図20において、図3〜図13と同じ構成要素に同じ符号を付してある。
図14は、本明細書に開示する燃料電池ユニットの第2実施形態を示す断面図である。
本実施形態の燃料電池ユニット10は、中空部11を封止するシール部52a、52bを有する。中空部11の一方の端部は、シール部52aによって封止される。シール部52aは、第1酸化剤極層14b及び第2燃料極層15aと接合している。
中空部11の他方の端部は、シール部52bによって封止される。シール部52bは、第1酸化剤極層14b及び第2燃料極層15aと接合している。
また、燃料電池ユニット10は、中空部11及び燃料経路12内に燃料を注入すると共に他の燃料電池ユニットと接合するための凸型連結部材50及び凹型連結部材51を有している。凸型連結部材50は、シール部52aの中央部に配置される。凹型連結部材51は、シール部52bの中央部に配置される。
凹型連結部材51は、内部に凸型連結部材50を受け容れ可能に形成されている。燃料電池ユニットの接合時には、一の燃料電池ユニットの凸型連結部材50と、別の一の燃料電池ユニットの凹型連結部材51とが連結されて、燃料電池ユニット同士が接合される。
また、燃料電池ユニット10は、発電した電力を取り出すためのアノード電極18及びカソード電極19を有している。アノード電極18及びカソード電極19それぞれは、シール部52a、52bに配置される。
アノード電極18は、第2燃料極層15aと電気的に接続している。カソード電極19は、第1酸化剤極層14bと電気的に接続している。
燃料電池ユニット10の他の構造は、上述した第1実施形態と同様である。
本実施形態の燃料電池ユニット10は、他の燃料電池ユニットと電気的に接続されて、燃料電池システムを形成することができる。接続する燃料電池ユニットの数は、求められる発電特性に応じて適宜設定される。
図15は、図14に示す燃料電池ユニットが電気的に並列に接続されて形成された燃料電池システムを示す図である。
図15に示す燃料電池システム100aは、燃料電池ユニット10aと燃料電池ユニット10bとが電気的に並列に接続されて形成されている。燃料電池ユニット10a及び燃料電池ユニット10bそれぞれは、上述した第2実施形態の燃料電池ユニットと同じ構造を有する。
燃料電池ユニット10aと燃料電池ユニット10bとは、燃料電池ユニット10aの凹型連結部材51と燃料電池ユニット10bの凸型連結部材50とが連結して、接合されている。
また、この連結によって、燃料電池ユニット10aのシール部52bと燃料電池ユニット10bのシール部52aとが密着すると共に、燃料電池ユニット10aのアノード電極18と燃料電池ユニット10bのアノード電極18とが電気的に接続する。同様に、燃料電池ユニット10aのカソード電極19と燃料電池ユニット10bのカソード電極19とが電気的に接続する。
燃料電池システム100aが発電した電力は、上下に配置されたアノード電極18及びカソード電極19から取り出される。
図16は、図14に示す燃料電池ユニットが電気的に直列に接続されて形成された燃料電池システムを示す図である。
図16に示す燃料電池システム100bは、燃料電池ユニット10aと燃料電池ユニット10bとが電気的に直列に接続されて形成されている。燃料電池ユニット10a及び燃料電池ユニット10bそれぞれは、上述した第2実施形態の燃料電池ユニットと同じ構造を有する。
燃料電池ユニット10aと燃料電池ユニット10bとは、燃料電池ユニット10aの凹型連結部材51と燃料電池ユニット10bの凸型連結部材50とが連結して、接合されている。
また、この連結によって、燃料電池ユニット10aのシール部52bと燃料電池ユニット10bのシール部52aとが密着すると共に、燃料電池ユニット10aのアノード電極18と燃料電池ユニット10bのカソード電極19とが電気的に接続する。同様に、燃料電池ユニット10aのカソード電極19と燃料電池ユニット10bのアノード電極18とが電気的に接続する。
燃料電池システム100bが発電した電力は、上下に配置されたアノード電極18及びカソード電極19から取り出される。
図17は、本明細書に開示する燃料電池ユニットの第3実施形態を示す断面図である。
本実施形態の燃料電池ユニット10は、中央部に電気絶縁部60を有する。燃料電池ユニット10は、この電気絶縁部60によって、燃料電池ユニット10の上側の部分である上部10uと、燃料電池ユニット10の下側の部分である下部10dとが電気的に絶縁されている。
電気絶縁部60は、上部10uの中空部11と下部10dの中空部11とを連結する構造を有することが好ましい。
本実施形態の電気絶縁部60は、上述した第2実施形態の燃料電池ユニットにおいて上部10uと下部10dとの間を形成する部分と同じ形状を有しているが、電気絶縁部60の形状は他の形状であっても良い。
上部10uの第1酸化剤極層14bと、下部10dの第2燃料極層15aとは、リード線61によって、電気的に接続される。
上部10uの第2燃料極層15aと、下部10dの第1酸化剤極層14bとは、リード線62によって、電気的に接続される。
このように、上部10uと下部10dとは、電気的に直列に接続されている。従って、本実施形態の燃料電池ユニット10の発電電圧は、上述した第2実施形態の燃料電池ユニットの2倍の大きさを有する。
燃料電池ユニット10が発電した電力は、上下に配置されたアノード電極18及びカソード電極19から取り出される。
燃料電池ユニット10のその他の構造は、上述した第2実施形態と同様である。
上述した本実施形態の燃料電池ユニット10によれば、上述した第1実施形態よりも高い電圧を発生することができる。
また、本実施形態では、1つの電気絶縁部60を有していたが、燃料電池ユニット内に複数の電気絶縁部を配置して、直列接続される箇所を3つ以上にすることにより、更に発生電圧を高めることもできる。
また、本実施形態の燃料電池ユニットを複数用いて、電気的に並列又は直列に接続して、燃料電池システムを形成しても良い。
図18は、本明細書に開示する燃料電池ユニットの第4実施形態を示す図である。図19は、図18に示す燃料電池ユニットのX4−X4線断面図である。
本実施形態の燃料電池ユニット10は、燃料空間12及び酸化剤空間13が、中空部11とは繋がっていない。また、燃料空間12及び酸化剤空間13が、燃料電池ユニット10の外部とは繋がっていない。
即ち、燃料電池ユニット10は、第1酸化剤極層14bと第2酸化剤極層15bとを電気的に接続して、酸化剤空間13と中空部11との境界を形成する螺旋状の電気導電性の中央シール層16aを有する。
また、燃料電池ユニット10は、第1燃料極層14aと第2燃料極層15aとを電気的に接続して、燃料空間12と中空部11との境界を形成する螺旋状の電気導電性の中央シール層16bを有する。
また、燃料電池ユニット10は、第1燃料極層14aと第2燃料極層15aとを電気的に接続して、燃料空間12と外部との境界を形成する螺旋状の電気導電性の外周シール層17aを有する。
また、燃料電池ユニット10は、第1酸化剤極層14bと第2酸化剤極層15bとを電気的に接続して、酸化剤空間13と外部との境界を形成する螺旋状の電気導電性の外周シール層17bを有する。
燃料空間12は、燃料電池ユニット10の下方に一方の開口部を有し、燃料電池ユニット10の上方に他方の開口部を有する。同様に、酸化剤空間13も、燃料電池ユニット10の下方に一方の開口部を有し、燃料電池ユニット10の上方に他方の開口部を有する。
本実施形態の燃料電池ユニット10は、2つの螺旋状の中央シール層16a、16bと、2つの螺旋状の外周シール層17a、17bと、を有する。中央シール層16aは、図4に示す第1実施形態の燃料電池ユニットの中央シール層に対応する。また、外周シール層17aは、図4に示す第1実施形態の燃料電池ユニットの外周シール層に対応する。
上述した本実施形態の燃料電池ユニット10は、以下に説明する第3セル基板70を複数組み合わせて形成することができる。
図20は、図18及び図19に示す燃料電池ユニットを形成する第3セル基板70を示す斜視図である。
第3セル基板70は、図5に示す第1セル基板に対して、図8に示す中央シール部39が配置された構造を有する。
本実施形態の燃料電池ユニット10は、複数の第3セル基板70を用いて、上述した第1実施形態の燃料電池ユニットの製造方法とほぼ同様の工程を用いて形成することができる。中央シール層16b及び外周シール層17bは、第1実施形態の中央シール層及び外周シール層と同様に形成される。
具体的には、まず、2つの第3セル基板70を用いて、図12に示すようなセル基板複合体が形成される。次に、このセル基板複合体を複数組み合わせることにより、図18に示す燃料電池ユニットが形成される。
上述した本実施形態の燃料電池ユニット10によれば、酸化剤空間13を中空部11及び外部と繋げないようにできる。また、燃料空間12を中空部11及び外部と繋げないようにできる。
また、上述した第1実施形態の燃料電池ユニットと同様の効果が得られる。
本発明では、上述した各実施形態の燃料電池ユニット及びその製造方法は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態では、燃料空間に燃料が充填され、酸化剤空間に酸化剤が充填されているが、燃料空間に酸化剤が充填され、酸化剤空間に燃料が充填されても良い。この場合には、第1燃料極層及び第2燃料極層が、燃料が充填された酸化剤空間を挟んで対向し、且つ第1酸化剤極層及び第2酸化剤極層が、酸化剤が充填された燃料空間を挟んで対向するように、第1セル及び第2セルが配置されることが好ましい。
上述した各実施形態では、酸化剤空間が燃料電池ユニットの外部と繋がっていたが、酸化剤空間は燃料電池ユニットの外部とは繋がっておらず、燃料空間が燃料電池ユニットの外部と繋がっていても良い。また、上述した各実施形態では、燃料空間が燃料電池ユニットの中空部と繋がっていたが、燃料空間は燃料電池ユニットの中空部とは繋がっておらず、酸化剤空間が燃料電池ユニットの中空部と繋がっていても良い。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
以上の上述した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
柱状の中空部の周りに配置されて2重螺旋を形成する燃料空間及び酸化剤空間と、
前記燃料空間と接する第1燃料極層と、前記酸化剤空間と接する第1酸化剤極層と、これらの層に挟まれる第1電解質層とを有し、前記燃料空間と前記酸化剤空間との間の一方の境界を形成する螺旋状の第1セルと、
前記燃料空間と接する第2燃料極層と、前記酸化剤空間と接する第2酸化剤極層と、これらの層に挟まれる第2電解質層とを有し、前記燃料空間と前記酸化剤空間との間の他方の境界を形成する螺旋状の第2セルと、
を備える燃料電池ユニット。
(付記2)
前記第1セル及び前記第2セルは可撓性を有する付記1に記載の燃料電池ユニット。
(付記3)
前記酸化剤空間は、外部と繋がっている付記1又は2に記載の燃料電池ユニット。
(付記4)
前記第1酸化剤極層と前記第2酸化剤極層とを接続して、前記酸化剤空間と前記中空部との境界を形成する螺旋状の中央シール層と、
前記第1燃料極層と前記第2燃料極層とを接続して、前記燃料空間と外部との境界を形成する螺旋状の外周シール層と、
を備える付記3に記載の燃料電池ユニット。
(付記5)
前記中央シール層及び前記外周シール層は、電気導電性を有する付記1〜4の何れか一項に記載の燃料電池ユニット。
(付記6)
前記燃料空間及び前記酸化剤空間は、前記中空部とは繋がっていない付記1又は2に記載の燃料電池ユニット。
(付記7)
付記1〜6の何れか一項に記載の複数の燃料電池ユニットが並列に接続されて形成される燃料電池システム。
(付記8)
付記1〜6の何れか一項に記載の複数の燃料電池ユニットが直列に接続されて形成される燃料電池システム。
(付記9)
第1セル酸化剤極層と、前記第1セル酸化剤極層上に形成された第1セル電解質層と、前記第1セル電解質層上に形成された第1セル燃料極層と、を有する可撓性の第1基板本体と、
前記第1基板本体の中央に形成された第1貫通孔と、
前記第1基板本体の端縁から前記第1貫通孔へ延びる第1スリットと、
前記第1スリットを挟んで対向する第1端面及び第2端面と、
前記第1基板本体上の周縁に形成され、前記第1スリットの位置で途切れる外周シール部と、を有する第1セル基板と、
第2セル燃料極層と、前記第2セル燃料極層上に形成された第2セル電解質層と、前記第2セル電解質層上に形成された第2セル酸化剤極層と、を有する可撓性の第2基板本体と、
前記第2基板本体の中央に形成された第2貫通孔と、
前記第2基板本体の端縁から前記第2貫通孔へ延びる第2スリットと、
前記第2スリットを挟んで対向する第1端面及び第2端面と、
前記第2基板本体上の前記第2貫通孔の周囲に形成され、前記第2スリットの位置で途切れる中央シール部と、を有する第2セル基板と、
を備え、
前記第1セル基板及び前記第2セル基板それぞれは、前記第1端面側の端部と前記第2端面側の端部とが、これらの面方向において互いに反対の向きにずらされており、
前記第1セル基板の前記第1端面側の端部を、前記第2セル基板の上側に重ねて、前記1セル酸化剤極層と前記第2セル酸化剤極層とを対向させ、且つ、前記第1セル基板の前記第2端面側の端部を、前記第2セル基板の下側に重ねて、前記第1セル燃料極層と前記第2セル燃料極層とを対向させ、
前記第2セル基板の前記第1端面側の端部を、前記第1セル基板の上側に重ねて、前記第2セル燃料極層と前記第1セル燃料極層とを対向させ、且つ、前記第2セル基板の前記第2端面側の端部を、前記第1セル基板の下側に重ねて、前記第2セル酸化剤極層と前記第1セル酸化剤極層とを対向させて、
前記第1セル基板と前記第2セル基板とが、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを揃えて重ね合わされ、
前記第2セル基板の前記中央シール部は、重ね合わされている前記第1セル基板の下面の前記第1貫通孔の周囲の部分に配置されて、前記第1貫通孔と前記中央シール部と前記第2貫通孔とによって中央貫通孔が形成され、
前記第1セル基板の前記外周シール部は、重ね合わされている前記第2セル基板の下面の周縁の部分に配置されているセル基板複合体。
(付記10)
前記第1基板本体及び前記第2基板本体の形状は同じであり、且つ、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔の形状が同じである付記9に記載のセル基板複合体。
(付記11)
付記9又は10に記載のセル基板複合体を複数備え、
一の前記セル基板複合体における前記第1セル基板の前記第1端面と、別の一の前記セル基板複合体における前記第1セル基板の前記第2端面とが接合され、
前記一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記第1端面と、前記別の一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記第2端面とが接合され、
前記一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記中央シール部は、重ね合わされている前記別の一のセル基板複合体の下面の前記中央貫通孔の周囲の部分と接合され、
前記一のセル基板複合体における前記第1セル基板の前記外周シール部は、重ね合わされている前記別の一のセル基板複合体の下面の周縁の部分と接合され、
複数の前記セル基板複合体が、互いの前記中央貫通孔を揃えて重ね合わされている、燃料電池ユニット。
(付記12)
第1セル酸化剤極層と、前記第1セル酸化剤極層上に形成された第1セル電解質層と、前記第1セル電解質層上に形成された第1セル燃料極層と、を有する可撓性の第1基板本体と、
前記第1基板本体の中央に形成された第1貫通孔と、
前記第1基板本体の端縁から前記第1貫通孔へ延びる第1スリットと、
前記第1スリットを挟んで対向する第1端面及び第2端面と、
前記第1基板本体上の周縁に形成され、前記第1スリットの位置で途切れる外周シール部と、を有する第1セル基板と、
第2セル燃料極層と、前記第2セル燃料極層上に形成された第2セル電解質層と、前記第2セル電解質層上に形成された第2セル酸化剤極層と、を有する可撓性の第2基板本体と、
前記第2基板本体の中央に形成された第2貫通孔と、
前記第2基板本体の端縁から前記第2貫通孔へ延びる第2スリットと、
前記第2スリットを挟んで対向する第1端面及び第2端面と、
前記第2基板本体上の前記第2貫通孔の周囲に形成され、前記第2スリットの位置で途切れる中央シール部と、を有する第2セル基板と、
を用いてセル基板複合体を製造する方法であって、
前記第1セル基板及び前記第2セル基板それぞれにおける前記第1端面側の端部と前記第2端面側の端部とを、これらの面方向において互いに反対の向きにずらして切り込み部を形成し、
前記第1セル基板の切り込み部と前記第2セル基板の切り込み部とを互いに差し込み、
前記第1セル基板の前記第1端面側の端部を、前記第2セル基板の上側に重ね、且つ、前記第1セル基板の前記第2端面側の端部を、前記第2セル基板の下側に重ね、前記第2セル基板の前記第1端面側の端部を、前記第1セル基板の上側に重ね、且つ、前記第2セル基板の前記第2端面側の端部を、前記第1セル基板の下側に重ねて、前記第1セル基板と前記第2セル基板とを、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを揃えて重ね合わし、
前記第2セル基板の前記中央シール部を、重ね合わされている前記第1セル基板の下面の前記第1貫通孔の周囲の部分に配置して、前記第1貫通孔と前記中央シール部と前記第2貫通孔とによって中央貫通孔を形成し、且つ、前記第1セル基板の前記外周シール部を、重ね合わされている前記第2セル基板の下面の周縁の部分に配置する、セル基板複合体の製造方法。
(付記13)
前記第1基板本体及び前記第2基板本体の形状は同じであり、且つ、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔の形状が同じである付記12に記載のセル基板複合体の製造方法。
(付記14)
付記12又は13に記載のセル基板複合体を複数用いて燃料電池ユニットを製造する方法であって、
一の前記セル基板複合体における前記第1セル基板の前記第1端面と、別の一の前記セル基板複合体における前記第1セル基板の前記第2端面とを接合し、且つ、
前記一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記第1端面と、前記別の一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記第2端面とを接合し、且つ、
前記一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記中央シール部を、重ね合わされている前記別の一のセル基板複合体の下面の前記中央貫通孔の周囲の部分と接合し、且つ、
前記一のセル基板複合体における前記第1セル基板の前記外周シール部を、重ね合わされている前記別の一のセル基板複合体の下面の周縁の部分と接合して、
複数の前記セル基板複合体を、互いの前記中央貫通孔を揃えて重ね合わす、燃料電池ユニットの製造方法。
10 燃料電池ユニット
11 中空部
12 燃料空間
13 酸化剤空間
14 第1セル
14a 第1燃料極層
14b 第1酸化剤極層
14c 第1電解質層
15 第2セル
15a 第2燃料極層
15b 第2酸化剤極層
15c 第2電解質層
16 中央シール層
17 外部シール層
18 アノード電極
19 カソード電極
20 第1セル基板
20a 切り込み部
21 第1セル酸化剤極層
21a 第1セル酸化剤極触媒層
22 第1セル電解質層
23 第1セル燃料極層
23a 第1セル燃料極触媒層
24 第1基板本体
25 第1貫通孔
26 第1スリット
27 第1端面
27a 第1端面側の端部
28 第2端面
28a 第2端面側の端部
29 外周シール部
30 第2セル基板
30a 切り込み部
31 第2セル酸化剤極層
31a 第2セル酸化剤極触媒層
32 第2セル電解質層
33 第2セル燃料極層
33a 第2セル燃料極触媒層
34 第2基板本体
35 第2貫通孔
36 第2スリット
37 第1端面
37a 第1端面側の端部
38 第2端面
38a 第2端面側の端部
39 中央シール部
40 セル基板複合体
41 中央貫通孔
50 凸型連結部材
51 凹型連結部材
52a、52b シール部
60 電気絶縁部
61 リード線
62 リード線
70 第3セル基板
100 燃料電池システム

Claims (7)

  1. 柱状の中空部の周りに配置されて2重螺旋を形成する燃料空間及び酸化剤空間と、
    前記燃料空間と接する第1燃料極層と、前記酸化剤空間と接する第1酸化剤極層と、これらの層に挟まれる第1電解質層とを有し、前記燃料空間と前記酸化剤空間との間の一方の境界を形成する螺旋状の第1セルと、
    前記燃料空間と接する第2燃料極層と、前記酸化剤空間と接する第2酸化剤極層と、これらの層に挟まれる第2電解質層とを有し、前記燃料空間と前記酸化剤空間との間の他方の境界を形成する螺旋状の第2セルと、
    を備える燃料電池ユニット。
  2. 前記酸化剤空間は、外部と繋がっている請求項1に記載の燃料電池ユニット。
  3. 前記第1酸化剤極層と前記第2酸化剤極層とを接続して、前記酸化剤空間と前記中空部との境界を形成する螺旋状の中央シール層と、
    前記第1燃料極層と前記第2燃料極層とを接続して、前記燃料空間と外部との境界を形成する螺旋状の外周シール層と、
    を備える請求項2に記載の燃料電池ユニット。
  4. 第1セル酸化剤極層と、前記第1セル酸化剤極層上に形成された第1セル電解質層と、前記第1セル電解質層上に形成された第1セル燃料極層と、を有する可撓性の第1基板本体と、
    前記第1基板本体の中央に形成された第1貫通孔と、
    前記第1基板本体の端縁から前記第1貫通孔へ延びる第1スリットと、
    前記第1スリットを挟んで対向する第1端面及び第2端面と、
    前記第1基板本体上の周縁に形成され、前記第1スリットの位置で途切れる外周シール部と、を有する第1セル基板と、
    第2セル燃料極層と、前記第2セル燃料極層上に形成された第2セル電解質層と、前記第2セル電解質層上に形成された第2セル酸化剤極層と、を有する可撓性の第2基板本体と、
    前記第2基板本体の中央に形成された第2貫通孔と、
    前記第2基板本体の端縁から前記第2貫通孔へ延びる第2スリットと、
    前記第2スリットを挟んで対向する第1端面及び第2端面と、
    前記第2基板本体上の前記第2貫通孔の周囲に形成され、前記第2スリットの位置で途切れる中央シール部と、を有する第2セル基板と、
    を備え、
    前記第1セル基板及び前記第2セル基板それぞれは、前記第1端面側の端部と前記第2端面側の端部とが、これらの面方向において互いに反対の向きにずらされており、
    前記第1セル基板の前記第1端面側の端部を、前記第2セル基板の上側に重ねて、前記1セル酸化剤極層と前記第2セル酸化剤極層とを対向させ、且つ、前記第1セル基板の前記第2端面側の端部を、前記第2セル基板の下側に重ねて、前記第1セル燃料極層と前記第2セル燃料極層とを対向させ、
    前記第2セル基板の前記第1端面側の端部を、前記第1セル基板の上側に重ねて、前記第2セル燃料極層と前記第1セル燃料極層とを対向させ、且つ、前記第2セル基板の前記第2端面側の端部を、前記第1セル基板の下側に重ねて、前記第2セル酸化剤極層と前記第1セル酸化剤極層とを対向させて、
    前記第1セル基板と前記第2セル基板とが、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを揃えて重ね合わされ、
    前記第2セル基板の前記中央シール部は、重ね合わされている前記第1セル基板の下面の前記第1貫通孔の周囲の部分に配置されて、前記第1貫通孔と前記中央シール部と前記第2貫通孔とによって中央貫通孔が形成され、
    前記第1セル基板の前記外周シール部は、重ね合わされている前記第2セル基板の下面の周縁の部分に配置されているセル基板複合体。
  5. 請求項4に記載のセル基板複合体を複数備え、
    一の前記セル基板複合体における前記第1セル基板の前記第1端面と、別の一の前記セル基板複合体における前記第1セル基板の前記第2端面とが接合され、
    前記一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記第1端面と、前記別の一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記第2端面とが接合され、
    前記一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記中央シール部は、重ね合わされている前記別の一のセル基板複合体の下面の前記中央貫通孔の周囲の部分と接合され、
    前記一のセル基板複合体における前記第1セル基板の前記外周シール部は、重ね合わされている前記別の一のセル基板複合体の下面の周縁の部分と接合され、
    複数の前記セル基板複合体が、互いの前記中央貫通孔を揃えて重ね合わされている、燃料電池ユニット。
  6. 第1セル酸化剤極層と、前記第1セル酸化剤極層上に形成された第1セル電解質層と、前記第1セル電解質層上に形成された第1セル燃料極層と、を有する可撓性の第1基板本体と、
    前記第1基板本体の中央に形成された第1貫通孔と、
    前記第1基板本体の端縁から前記第1貫通孔へ延びる第1スリットと、
    前記第1スリットを挟んで対向する第1端面及び第2端面と、
    前記第1基板本体上の周縁に形成され、前記第1スリットの位置で途切れる外周シール部と、を有する第1セル基板と、
    第2セル燃料極層と、前記第2セル燃料極層上に形成された第2セル電解質層と、前記第2セル電解質層上に形成された第2セル酸化剤極層と、を有する可撓性の第2基板本体と、
    前記第2基板本体の中央に形成された第2貫通孔と、
    前記第2基板本体の端縁から前記第2貫通孔へ延びる第2スリットと、
    前記第2スリットを挟んで対向する第1端面及び第2端面と、
    前記第2基板本体上の前記第2貫通孔の周囲に形成され、前記第2スリットの位置で途切れる中央シール部と、を有する第2セル基板と、
    を用いてセル基板複合体を製造する方法であって、
    前記第1セル基板及び前記第2セル基板それぞれにおける前記第1端面側の端部と前記第2端面側の端部とを、これらの面方向において互いに反対の向きにずらして切り込み部を形成し、
    前記第1セル基板の切り込み部と前記第2セル基板の切り込み部とを互いに差し込み、
    前記第1セル基板の前記第1端面側の端部を、前記第2セル基板の上側に重ね、且つ、前記第1セル基板の前記第2端面側の端部を、前記第2セル基板の下側に重ね、前記第2セル基板の前記第1端面側の端部を、前記第1セル基板の上側に重ね、且つ、前記第2セル基板の前記第2端面側の端部を、前記第1セル基板の下側に重ねて、前記第1セル基板と前記第2セル基板とを、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを揃えて重ね合わし、
    前記第2セル基板の前記中央シール部を、重ね合わされている前記第1セル基板の下面の前記第1貫通孔の周囲の部分に配置して、前記第1貫通孔と前記中央シール部と前記第2貫通孔とによって中央貫通孔を形成し、且つ、前記第1セル基板の前記外周シール部を、重ね合わされている前記第2セル基板の下面の周縁の部分に配置する、セル基板複合体の製造方法。
  7. 請求項6に記載のセル基板複合体を複数用いて燃料電池ユニットを製造する方法であって、
    一の前記セル基板複合体における前記第1セル基板の前記第1端面と、別の一の前記セル基板複合体における前記第1セル基板の前記第2端面とを接合し、且つ、
    前記一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記第1端面と、前記別の一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記第2端面とを接合し、且つ、
    前記一のセル基板複合体における前記第2セル基板の前記中央シール部を、重ね合わされている前記別の一のセル基板複合体の下面の前記中央貫通孔の周囲の部分と接合し、且つ、
    前記一のセル基板複合体における前記第1セル基板の前記外周シール部を、重ね合わされている前記別の一のセル基板複合体の下面の周縁の部分と接合して、
    複数の前記セル基板複合体を、互いの前記中央貫通孔を揃えて重ね合わす、燃料電池ユニットの製造方法。
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