JP5387138B2 - 電動車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動車両の制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、電動モータを用いた車両の制御装置が開示されている。この制御装置は、制振制御を行うために、Gp(s)なる伝達特性を有する制御ブロックと、この制御ブロックの出力とモータ回転速度との偏差を求める減算器と、H(s)/Gp(s)なる伝達特性を有する制御ブロックとを有する。この際、H(s)の分母次数と分子次数との差分は、Gp(s)の分母次数と分子次数の差以上となるように設定される。これにより、停止状態、或いは減速状態からアクセルを踏み込んだ場合においても、制振効果を得ることができる。
特開2003−9566号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手法によれば、制御対象とする車両のねじり振動特性を同定モデルGp(s)とした場合、その特性を用いたH(s)/Gp(s)なる伝達特性を有するフィルタを用いて、モータに対するトルク指令値を決定するためのトルク目標値等を算出している。そのため、車両伝達特性が同定モデルGp(s)から乖離した場合に、1/Gp(s)の共振特性に応じて、出力トルク(フィードバックトルク)に振動が発生する可能性がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、制振効果を図りつつ、トルク振動の発生を抑止することである。
かかる課題を解決するために、本発明において、第1項演算手段は、トルク指令値に対して、バンドパスフィルタの特性を有する伝達特性からなる第1のフィルタ処理を施し、第2のトルク目標値の第1項を出力する。また、第2項演算手段は、モータ回転速度に対して、バンドパスフィルタの特性を有する伝達特性と、車両へのトルク入力とモータ回転速度との伝達特性のモデルとからなる第2のフィルタ処理を施し、第2のトルク目標値の第2項を出力する。トルク目標値演算手段は、第2のトルク目標値の第1項と、第2のトルク目標値の第2項との偏差に基づいて、トルク指令値を演算するための第2のトルク目標値を演算する。この場合、第2項演算手段は、第2のフィルタ処理において、伝達特性のモデルの同定値よりも大きい値に設定された減衰係数を用いる。
本発明によれば、第2のフィルタ処理における伝達特性のモデルの減衰係数が、そのモデル同定値よりも大きい値によって置き換えられることとなる。これにより、車両伝達特性がその同定モデルから乖離するような場合でも、トルク振動の発生を抑止することができる。
第1の実施形態に係る電動車両の制御装置の構成を模式的に示すブロック図 制振制御部7の具体的な構成を示すブロック図 制御ブロック7eの説明図 実プラントGp'(s)としてデッドハンド付車両モデルを用いた場合のシミュレーション結果を示す図 周波数解析の結果としての伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))のボーデ線図 周波数解析の結果としての伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))のボーデ線図 実プラントGp'(s)としてデッドハンド付車両モデルを用いた場合のシミュレーション結果を示す図 周波数解析の結果としての伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))のボーデ線図 周波数解析の結果としての伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))のボーデ線図 実プラントGp'(s)としてデッドハンド付車両モデルを用いた場合のシミュレーション結果を示す図 実プラントGp'(s)としてデッドハンド付車両モデルを用いた場合のシミュレーション結果を示す図 第4の実施形態にかかる制御ブロック7eの説明図 実プラントGp'(s)としてデッドハンド付車両モデルを用いた場合のシミュレーション結果を示す図 周波数解析の結果としての伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))のボーデ線図
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動車両の制御装置の構成を模式的に示すブロック図である。本実施形態にかかる電動車両は、バッテリ(図示せず)からの電力で動作するモータ1が搭載されており、モータ1の出力軸は減速機(図示せず)に接続されている。モータ1からの動力は、減速機およびドライブシャフト2を介して左右の駆動輪3,4に伝達される。バッテリとモータ1との間にはインバータ(図示せず)が設けられ、バッテリの直流電力はインバータによって3相交流電力に変換された上でモータ1に供給される。
電動車両には、モータ1の出力トルクを制御する制御装置5が搭載されており、この制御装置5は、トルク設定部6と、制振制御部7と、トルク制御部8とで構成されている。この制御装置5としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。制御装置5には、トルク制御を行うために、各種センサによって検出される車両情報が入力されている。回転角センサ9は、モータ1の回転角を検出することにより、モータ回転速度ωmを検出するセンサである。アクセル開度センサ10は、ドライバによるアクセル操作量(例えば、アクセル開度)を検出するセンサである。本実施形態では、回転角センサ9およびアクセル開度センサ10が、車両情報を検出する検出手段として機能する。
トルク設定部6は、車両情報、具体的には、検出されたアクセル操作量およびモータ回転速度ωmに基づいて、第1のトルク目標値Tm*を設定する(トルク目標値設定手段)。設定されたトルク目標値Tm*は、制振制御部7に出力される。制振制御部7は、検出されたモータ回転速度ωmと、トルク目標値Tm*とを入力として演算を行い、トルク指令値(モータトルク指令値)T*を決定する。決定されたトルク指令値T*は、トルク制御部8に出力される。トルク制御部8は、PWM制御などを用いてインバータを制御することにより、モータ1の出力トルクをモータトルク指令値T*に追従させるような制御を行う。
図2は、制振制御部7の具体的な構成を示すブロック図である。制振制御部7において、第1のトルク目標値Tm*と、後述する第2のトルク目標値Tm*2とが加算器7aによって加算される。この加算器7aは、トルク指令値Tm*を演算するトルク指令値演算手段としての機能を担っており、第1のトルク目標値Tm*と、後述する第2のトルク目標値Tm*2とに基づいて、両者Tm*,Tm*2の和をトルク指令値Tm*として演算する。加算器7aからの出力であるトルク指令値T*は、制御ブロック7bに入力される。
ここで、図1に示すように、制御装置5において、制振制御部7の一部をなす加算器7aからの出力であるトルク指令値T*は、トルク制御部8に入力される。そして、トルク制御部8がこのトルク指令値T*に基づいてインバータを介してモータ1を制御する。この制御により、モータ1が駆動することにより、そのモータ1の回転速度ωmが回転角センサ9によって検出され、検出されたモータ回転速度ωmが制御系にフィードバックされる。
図2に示すブロック図において、制御ブロック7bは、Gp'(s)なる伝達特性を有しており、トルク制御部8によりインバータを介して制御される電動車両上のモータ1としての実プラントを代替的に表している。この制御ブロック7bは、トルク指令値T*を入力として、実プラントGp'(s)であるモータ1のモータ回転速度を出力する。なお、実プラントGp'(s)に入るトルク外乱要素を反映すべく、加算器7aから出力されたトルク指令値T*は、加算器7cによりトルク外乱要素Tdが加算された上で、制御ブロック7bに入力される。また、実プラントGp'(s)に入るモータ回転速度外乱要素を反映すべく、制御ブロック7bから出力されるモータ回転速度には、加算器7dによりモータ回転速度外乱要素ωdが加算される。加算器7dからの出力(モータ回転速度)は、回転角センサ9によって検出されるモータ回転速度ωmと対応する。加算器7dから出力されるモータ回転速度ωmは、制御ブロック7eに入力される。
制御ブロック7eは、フィルタとしての機能を担っており、H(s)/Gp(s)なる伝達特性を有している。ここで、H(s)は、バンドパスフィルタの特性を有する伝達特性であり、Gp(s)は、車両へのトルク入力とモータ回転速度との伝達特性のモデル(車両伝達特性の同定モデル)である(以下「伝達特性のモデル」という)。この制御ブロック7eは、モータ回転速度ωmを入力とし、これにフィルタ処理(第2のフィルタ処理)を施すことにより、第2のトルク目標値の第2項Tm*2_2を出力(演算)する(第2項演算手段)。この第2のトルク目標値の第2項Tm*2_2は、減算器7gに出力される。
一方、加算器7aからの出力であるトルク指令値T*は、制御ブロック7bの他に、制御ブロック7fにも入力されている。制御ブロック7fは、フィルタとしての機能を担っており、バンドパスフィルタの特性の伝達特性、具体的には、H(s)なる伝達特性を有している。この制御ブロック7fは、トルク指令値T*を入力とし、これをフィルタ処理することにより、第2のトルク目標値の第1項Tm*2_1を出力(演算)する(第1項演算手段)。この第2のトルク目標値の第1項Tm*2_1は、減算器7gに出力される。
減算器7gは、第2のトルク目標値の第1項Tm*2_1から、第2のトルク目標値の第2項Tm*2_2を減算する。この減算器7gは、第2のトルク目標値Tm*2を演算するトルク目標値演算手段としての機能を担っており、第2のトルク目標値の第1項Tm*2_1と、第2のトルク目標値の第2項Tm*2_2との偏差に基づいて、第2のトルク目標値Tm*2を演算する。減算器7gからの出力である第2のトルク目標値Tm*2は、上述したように、加算器7aに出力される。
本実施形態の特徴の一つは、このような制振制御部7のシステム構成に基づいて、制御ブロック7eにおける伝達特性のモデルGp(s)と、実プラントGp'(s)との間に乖離が発生した場合や、モータ回転速度外乱要素ωdが発生した場合に、出力トルクに振動が生じることを抑制するものである。
図3は、制御ブロック7eの説明図である。以下、制御ブロック7eにかかる伝達特性H(s)/Gp(s)なるフィルタについて説明する。伝達特性H(s)/Gp(s)を備える制御ブロック7eは、等価変換により、伝達特性s・H(s)を有する制御ブロック7eaと、伝達特性1/(s・Gp(s))を有する制御ブロック7ebとに分割することができる。
ここで、伝達特性のモデルGp(s)について説明する。駆動ねじり振動系の運動方程式として、下式を導くことができる。
Figure 0005387138
数式1において、符号の右上に付されている「*」は、時間微分を表す。また、Jmはモータ1のイナーシャであり、Jwは駆動輪のイナーシャであり、Mは車両の質量である。また、KDは駆動系のねじり剛性であり、KTはタイヤと路面の摩擦に関する係数であり、Nはオーバーオールギヤ比であり、rはタイヤの荷重半径である。ωmはモータ回転速度であり、Tmはモータ1のトルクであり、TDは駆動輪のトルクである。さらに、Fは車両に加えられる力であり、Vは車両の速度であり、ωwは駆動輪の回転速度である。
そして、上記の運動方程式に基づいて、モータトルクからモータ回転速度までの伝達特性のモデルGp(s)を求めると、Gp(s)は下式で示される。
Figure 0005387138
ここで、数式2における各パラメータは、下式で示される。
Figure 0005387138
数式2に示す伝達関数の極と零点とを調べると、1つの極と1つの零点は極めて近い値を示す。これは、次式で示すαとβとが極めて近い値を示すことに相当する。
Figure 0005387138
数式4における極零相殺(α=βと近似する)を行うことにより、下式に示すように、Gp(s)は、(2次)/(3次)の伝達特性を構成する((1)式)。また、この(1)式は、(2)式に変形することができる。
Figure 0005387138
本実施形態では、同式の(2)式の分母の項に着目する。1/s・Gp(s)の2次振動特性における減衰係数ζzは、(2)式の分母の項との関係式(下式(1))から導出される(下式(2)式)。
Figure 0005387138
本実施形態の制御ブロック7eは、数式6より導出される値(減衰係数)ζzを、当該導出値ζz、すなわち、伝達特性のモデルGp(s)の同定値よりも大きく、かつ1以下の値ζ(ζz<ζ≦1)によって置き換えることとする。これにより、伝達特性のモデルGp(s)と、実プラントGp'(s)との間に乖離が発生した場合や、モータ回転速度外乱ωdが発生した場合の出力トルクのトルク振動を抑制する。
図4は、実プラントGp'(s)としてドライブシャフトの伝達トルクに±10Nmの不感帯を有するデッドハンド付車両モデルを用いた場合のシミュレーション結果を示す図である。同図において、(a)は出力トルクTfの推移を示し、(b)はモータ回転速度ωmの推移を示し、(c)はドライブシャフトの伝達トルクTdの推移を示す。同図は、0Nmから150Nmへのトルクステップ指令Stに対する発進時のシミュレーション結果である。ここで、各パラメータTf,ωm,Tdにおいて、添え字「c」を付したものは、減衰係数ζzの置き換えを行う本制御手法を適用した場合のシミュレーション結果であり、添え字「i」を付したものは、本制御手法を適用しない場合のシミュレーション結果である。また、本制御手法を適用したケースでは、上述した減衰係数ζzはζ=1によって置き換えられている。
同図から分かるように、本制御手法を適用しない場合には、出力トルクTfiおよびおよびドライブシャフトの伝達トルクTdiは、約1.3Hzで振動が継続している。これに対して、本制御手法を適用した場合には、出力トルクTfcおよびドライブシャフトの伝達トルクTdcについて、トルク振動が概ね1周期程度で収束していることが分かる。
このように本実施形態において、H(s)/Gp(s)なる伝達特性のフィルタ処理を行う制御ブロック7eは、そのフィルタ処理において、伝達特性のモデルGp(s)の同定値ζzよりも大きい値に設定された減衰係数ζ(ζ<z≦ζ)を用いている。かかる構成によれば、車両伝達特性がその同定モデルGp(s)から乖離するような場合でも、トルク振動の発生を抑止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態にかかる電動車両の制御装置について説明する。本実施形態の制御装置5が第1の実施形態と相違する点は、制振制御部7による制御手法である。なお、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
図5は、周波数解析の結果としての伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))のボーデ線図である。同図において、(a)は周波数Fに対応するゲインGaを示す図であり、(b)は周波数Fに対応する位相Phを示す図である。また、(c)は(a)の一部を拡大して示す図であり、(d)は(b)の一部を拡大して示す図である。ここで、各パラメータGa,Phにおいて、添え字「c」を付したものは、第1の実施形態の制御手法を適用した場合のシミュレーション結果であり、添え字「i」を付したものは、第1の実施形態の制御手法を適用しない場合のシミュレーション結果である。また、第1の実施形態の制御手法を適用したケースでは、上述した減衰係数ζzはζ=1によって置き換えられている。
同図から分かるように、減衰係数ζzの置き換えを行うことにより、これを行わないケースと比較して、制御対象周波数(F=3.85Hz)において、−1.9dBのゲイン差が生じ、また、33degの位相差が生じていることがわかる。本実施形態の特徴の一つは、この位相差を補正することである。ここで、補正すべき位相差をγとする。本実施形態では、この位相差γを、バンドパスフィルタの特性を有する伝達特性H(s)で補正する。第1の実施形態では、伝達特性H(s)、すなわち、バンドパスフィルタの中心周波数は、車両の駆動系のねじり共振周波数と一致させていた。本実施形態では、伝達特性H(s)の中心周波数を、所定の周波数分だけシフトさせることにより、位相差γ分の位相補償を行う。
バンドパスフィルタを1次のハイパスフィルタとローパスフィルタとで組んだ場合、その伝達関数は、下式で示される。
Figure 0005387138
ここで、ωcは、ねじり共振周波数をfp(fp(Hz)=ωp(rad/s)/2π)とした場合の位相補償後の中心周波数fcに対応するパラメータである(fc(Hz)=ωc(rad/s)/2π)。
ここで、数式7の右辺の「s」にj×ωpを代入すると、当該右辺は下式となる。
Figure 0005387138
数式8に示す右辺において、分子分母の双方に、その分母をそれぞれ積算することにより、当該右辺は、下式へと変形することができる。
Figure 0005387138
ここで、数式9に示す右辺をC+D・jと置き換えると、tanγは下式を満たす。
Figure 0005387138
数式10は、下式に示すように変形することができる。
Figure 0005387138
数式11より、ωcは、下式の関係を満たす。
Figure 0005387138
これにより、数式12に示すωcに基づいて、補正した中心周波数fcを算出することができる。
図6は、周波数解析の結果としての伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))のボーデ線図である。同図において、(a)は周波数Fに対応するゲインGaを示す図であり、(b)は周波数Fに対応する位相Phを示す図である。また、(c)は(a)の一部を拡大して示す図であり、(d)は(b)の一部を拡大して示す図である。ここで、各パラメータGa,Phにおいて、添え字「c」を付したものは、減衰係数ζzの置き換えおよび中心周波数fcによる位相補償を行う本制御手法を適用した場合のシミュレーション結果であり、添え字「i」を付したものは、本制御手法を適用しない場合のシミュレーション結果である。また、本制御手法を適用したケースでは、上述した減衰係数ζzはζ=1によって置き換えられている。同図(d)から分かるように、本制御手法により、制御対象周波数(F=3.85Hz)における位相差を補正できていることが分かる。
図7は、実プラントGp'(s)としてドライブシャフトの伝達トルクに±10Nmの不感帯を有するデッドハンド付車両モデルを用いた場合のシミュレーション結果を示す説明図である。同図において、(a)は出力トルクTfの推移を示し、(b)はモータ回転速度ωmの推移を示す。また、(c)は(b)の領域Aを拡大して示し、(d)はドライブシャフトの伝達トルクTdの推移を示す。同図は、0Nmから150Nmへのトルクステップ指令Stに対する発進時のシミュレーション結果である。ここで、各パラメータTf,ωm,Tdにおいて、添え字「c」を付したものは、本制御手法を適用した場合のシミュレーション結果であり、添え字「i」を付したものは、本制御手法を適用しない場合のシミュレーション結果である。
同図から分かるように、本制御手法を適用した場合には、本制御手法を適用しないケースと比較して、出力トルクTfiおよびドライブシャフトの伝達トルクTdiのオーバーシュートが減少し、モータ回転速度ωmの制振効果も向上するのが分かる。
このように本実施形態において、制御ブロック7eは、制御対象周波数におけるフィルタ(伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s)))の周波数特性のずれを補正する補正機能を有している。この場合、制御ブロック7eは、バンドパスフィルタの特性を有する伝達特性H(s)の中心周波数fcを補正することにより、制御対象周波数における位相Phを補正する。かかる構成によれば、指令トルクに対する出力トルクのオーバーシュートを減少し、振動抑止効果の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態にかかる電動車両の制御装置について説明する。本実施形態の制御装置5が第1の実施形態と相違する点は、制振制御部7による制御手法である。なお、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
第2の実施形態では、減衰係数ζzを置き換えた結果、伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))の制御対象周波数において生じる位相差γをバンドパスフィルタの特性を有する伝達特性H(s)で補正した。本実施形態では、伝達特性1/(s・Gp(s))を数式5(2)式とした場合の2次振動特性における共振周波数ωzを下式から導出する。
Figure 0005387138
そして、この共振周波数ωzを可変することで、位相差γを補正する。
図8は、周波数解析の結果としての伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))のボーデ線図である。同図において、(a)は周波数Fに対応するゲインGaを示す図であり、(b)は周波数Fに対応する位相Phを示す図である。また、(c)は(a)の一部を拡大して示す図であり、(d)は(b)の一部を拡大して示す図である。ここで、各パラメータGa,Phにおいて、添え字「c」を付したものは、減衰係数ζzの置き換えおよび共振周波数ωzによる位相補償を行う本制御手法を適用した場合のシミュレーション結果であり、添え字「i」を付したものは、本制御手法を適用しない場合のシミュレーション結果である。また、本制御手法を適用したケースでは、上述した減衰係数ζzはζ=1によって置き換えられており、さらに共振周波数ωzを可変(−0.7Hz相当)にして位相補償を行っている。同図(d)から分かるように、本制御手法により、図5に示すケースと比較して、制御対象周波数(F=3.85Hz)における位相差を補正できていることが分かる。
図9は、周波数解析の結果としての伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))のボーデ線図であり、図8に対応する図である。図9において、本制御手法を適用したケースでは、上述した減衰係数ζzはζ=1によって置き換えられており、さらに共振周波数ωzを可変(−1.1Hz相当)にして位相補償を行っている。同図(d)から分かるように、本制御手法により、図5に示すケースと比較して、制御対象周波数(F=3.85Hz)における位相差をより補正できていることが分かる。
図10,11は、実プラントGp'(s)としてドライブシャフトの伝達トルクに±10Nmの不感帯を有するデッドハンド付車両モデルを用いた場合のシミュレーション結果を示す説明図である。同図において、(a)は出力トルクTfの推移を示し、(b)はモータ回転速度ωmの推移を示す。また、(c)は(b)の領域Aを拡大して示し、(d)はドライブシャフトの伝達トルクTdの推移を示す。同図は、0Nmから150Nmへのトルクステップ指令Stに対する発進時のシミュレーション結果である。ここで、各パラメータTf,ωm,Tdにおいて、添え字「i」を付したものは、本制御手法を適用しない場合のシミュレーション結果であり、添え字「c」を付したものは、本制御手法を適用した場合のシミュレーション結果である。
ここで、図10は、共振周波数ωzを可変(−0.7Hz相当)にして位相補償を行って際のシミュレーション結果であり、図11は、共振周波数ωzを可変(−1.1Hz相当)にして位相補償を行って際のシミュレーション結果である。各図から分かるように、本制御手法を適用した場合、本制御手法を適用しないケースと比較して、モータ回転速度ωmの制振効果は向上している。また、共振周波数ωzを−1.1Hz相当とした位相補償の場合には(図11参照)、出力トルクTfおよびドライブシャフトの伝達トルクTdcの特性として、オーバーシュートがないという長所を有する。一方で、アンダーシュートが多く、復帰までの時間が長期化する傾向にある。一方、共振周波数ωzを−0.7Hz相当とした位相補償の場合には(図10参照)、多少のオーバーシュートは残るものの、アンダーシュート量が少なく、良好な傾向を示すことが分かる。位相補償量に応じて、出力トルクおよびドライブシャフトの伝達トルクの特性には差があるので、必要に応じて共振周波数ωzを決定し、位相補償を行えばよい。
このように本実施形態において、制御ブロック7eは、制御対象周波数におけるフィルタ処理(伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s)))の周波数特性のずれを補正する補正機能を有している。この場合、当該フィルタ処理、具体的には、伝達特性1/(s・Gp(s))の共振周波数特性の周波数ωzを可変とすることにより、制御対象周波数における位相Phを補正する。かかる構成によれば、指令トルクに対する出力トルクのオーバーシュートを減少し、振動抑止効果の向上を図ることができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態にかかる電動車両の制御装置について説明する。本実施形態の制御装置5が第2または第3の実施形態と相違する点は、制振制御部7による制御手法である。なお、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
図12は、本実施形態にかかる制御ブロック7eの説明図である。本実施形態において、制御ブロック7eは、伝達特性s・H(s)を有する制御ブロック7eaと、伝達特性1/(s・Gp(s))を有する制御ブロック7ebと、ゲインとして機能する伝達特性Kを有する制御ブロック7ecとで構成されている。そして、このゲインKの調整により、図5に示すような制御対象周波数におけるゲイン差を補償する。
図13は、実プラントGp'(s)としてドライブシャフトの伝達トルクに±10Nmの不感帯を有するデッドハンド付車両モデルを用いた場合のシミュレーション結果を示す説明図である。同図において、(a)は出力トルクTfの推移を示し、(b)はモータ回転速度ωmの推移を示す。また、(c)は(b)の領域Aを拡大して示し、(d)はドライブシャフトの伝達トルクTdの推移を示す。同図は、0Nmから150Nmへのトルクステップ指令Stに対する発進時のシミュレーション結果である。ここで、各パラメータTf,ωm,Tdにおいて、添え字「c」を付したものは、減衰係数ζzの置き換えおよび位相補償に加え、ゲインKによるゲイン補償を行う本制御手法を適用した場合のシミュレーション結果であり、添え字「i」を付したものは、減衰係数ζzの置き換えおよび位相補償のみを行う制御手法を適用した場合のシミュレーション結果である。
図14は、周波数解析の結果としての伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s))のボーデ線図である。同図において、(a)は周波数Fに対応するゲインGaを示す図であり、(b)は周波数に対応する位相Phを示す図である。また、(c)は(a)の一部を拡大して示す図であり、(d)は(b)の一部を拡大して示す図である。ここで、各パラメータGa,Phにおいて、添え字「c」を付したものは、本制御手法を適用した場合のシミュレーション結果であり、添え字「i」を付したものは、本制御手法を適用しない場合のシミュレーション結果である。
図13,14から分かるように、位相補償のみ制御手法と比較して、位相補償に加えてゲイン補償した制御手法は、多少ではあるが出力トルクTfcおよびドライブシャフトの伝達トルクのオーバーシュートが減少し、モータ回転速度の制振効果の向上を図ることができる。
このように本実施形態において、制御ブロック7eは、制御対象周波数におけるフィルタ処理(伝達特性H(s)・s×1/(s・Gp(s)))の周波数特性のずれを補正する補正機能を有している。この場合、制御ブロック7eは、バンドパスフィルタの特性を有する伝達特性H(s)をゲイン補正することにより、制御対象周波数におけるゲインGaを補正する。かかる構成によれば、指令トルクに対する出力トルクのオーバーシュートを減少し、振動抑止効果の向上を図ることができる。
1…モータ
2…ドライブシャフト
3,4…駆動輪
5…制御装置
6…トルク設定部
7…制振制御部
7a…加算器
7b…制御ブロック
7c…加算器
7d…加算器
7e…制御ブロック
7f…制御ブロック
7g…減算器
8…トルク制御部
9…回転角センサ
10…アクセル開度センサ

Claims (4)

  1. トルク指令値に基づいて駆動される電動モータを動力源とする電動車両の制御装置において、
    車両情報を検出する検出手段と、
    前記車両情報に基づいて、第1のトルク目標値を設定するトルク目標値設定手段と、
    電動モータへのトルク指令値を演算するトルク指令値演算手段と、
    前記トルク指令値に対して、バンドパスフィルタの特性を有する伝達特性からなる第1のフィルタ処理を施すことにより、第2のトルク目標値の第1項を出力する第1項演算手段と、
    前記車両情報の一つであるモータ回転速度に対して、前記バンドパスフィルタの特性を有する伝達特性と、車両へのトルク入力とモータ回転速度との伝達特性のモデルとからなる第2のフィルタ処理を施すことにより、第2のトルク目標値の第2項を出力する第2項演算手段と、
    前記第2のトルク目標値の第1項と、前記第2のトルク目標値の第2項との偏差に基づいて、第2のトルク目標値を演算するトルク目標値演算手段とを備え、
    前記トルク指令値演算手段は、前記第1のトルク目標値と前記第2のトルク目標値とに基づいて、前記トルク指令値を演算し、
    前記第2項演算手段は、前記第2のフィルタ処理において、前記伝達特性のモデルの同定値よりも大きい値に設定された減衰係数を用いることを特徴とする電動車両の制御装置。
  2. 第2項演算手段は、制御対象周波数における前記第2のフィルタ処理の周波数特性のずれを補正する補正機能を有し、前記バンドパスフィルタの特性を有する伝達特性の中心周波数を補正することにより、前記制御対象周波数における位相を補正することを特徴とする請求項1に記載された電動車両の制御装置。
  3. 第2項演算手段は、制御対象周波数における前記第2のフィルタ処理の周波数特性のずれを補正する補正機能を有し、前記第2のフィルタ処理の共振周波数特性の周波数を可変とすることにより、前記制御対象周波数における位相を補正することを特徴とする請求項1に記載された電動車両の制御装置。
  4. 第2項演算手段は、制御対象周波数における前記第2のフィルタ処理の周波数特性のずれを補正する補正機能を有し、前記バンドパスフィルタの特性を有する伝達特性をゲイン補正することにより、前記制御対象周波数におけるゲインを補正することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載された電動車両の制御装置。
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