JP5386719B2 - 識別機能を有するケーブル - Google Patents

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本発明は、電線・ケーブル毎に設定される識別情報を有したRFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)素子およびアンテナとを備えた識別タグを複数個所定の間隔に配置したテープを該電線・ケーブル内部に取り付け、該電線・ケーブルの表面から対象品を識別できる電線・ケーブルに関するものである。
一般的なケーブルの識別方法としては、ケーブル端末に電線・ケーブルの製品番号、製造年月日等をラベルで取り付ける、該電線・ケーブル中間部の表面に同様の内容をインクジェットによって印刷するか、もしくは、シースの色分け等による方法によってケーブルの識別を行っていた。
一方で、近時においては、外装上に、自己のケーブルを識別するための識別情報を記憶し、且つ外部から非接触で識別情報が読み書きできる情報記憶素子部を連続して配設してなるテープまたは紐をケーブル長手方向に沿って設けることにより、ケーブルの識別を行う情報記憶素子を備えたケーブルが知られている(特許文献1参照)。
特開2004−146068号公報
従来のケーブルの識別方法では、端末のラベル・中間部での印刷等は長期間の敷設による汚れや、ケーブルの多条敷設による下段ケーブルの識別が困難であり、そのため、目視確認や電気信号での確認等で識別しなければならなかった。また、敷設時において、配線のチェックに膨大な工数を要し、加えて、人による配線では誤配線が発生する可能性があり、撤去時においても、端末のみのタグの取り付けではケーブルの中間部での識別ができず、ケーブルの中間部での誤切断の可能性があげられる。
そのため、特許文献1のように、電線・ケーブルに識別機能をもたせる場合、識別機能をもつRFID素子と、その情報の読み取りを行うためのアンテナをセットし、電線・ケーブルに挿入することになるが、電線・ケーブルを製造する際には、熱または圧力が加わり、また、敷設・使用する際には屈曲や引張による張力が加わるため、アンテナの折れや皴による読取機能の低下または損傷が発生する可能性があった。
本発明は、上記RFID素子およびこれを実装したアンテナを備えた識別タグによるケーブルの正確な識別を行うことを可能とするとともに、RFID素子およびアンテナをセットとした読取機能に関して、電線・ケーブルを製造する際の熱または圧力、もしくは敷設・使用する際の屈曲または引張による、アンテナの折れや皴を防止し、それによる読取機能の低下や損傷を防ぐことを課題としてなされたものである。
本発明の請求項1に係る発明は、非接触で識別情報を読み書きでき、該識別情報を無線で送出する機能を持つRFID素子と、該RFID素子の周辺に配置したアンテナとを備えた複数の識別タグを所定の間隔でキャリアフィルム上に配置した識別用長尺テープを備え、この識別用長尺テープを長手方向に配した識別機能を有するケーブルにおいて、前記識別用長尺テープは、その長尺方向において易変形部を有し、前記易変形部は、前記識別用長尺テープの長手方向において設けられた凹凸部分、スリット、または貫通孔からなり、前記凹凸部分、前記スリット、または前記貫通孔は、前記識別用長尺テープの長手方向において隣接する複数の前記識別タグの間に形成されていることを特徴とする識別機能を有するケーブルである。
本発明の構成によれば、RFID素子3およびアンテナ4が所定の間隔に配置された識別用長尺テープ5に易変形部を備えることで柔軟性を持たせ、ケーブルに屈曲または引張による張力がかかる時、RFID素子3およびアンテナ4が所定の間隔に配置された識別用長尺テープが伸縮し、RFID素子3にかかる負荷を軽減させることにより、アンテナの折れや皴を防止し、RFID素子3の読取機能の低下もしくは損傷を防ぐことができる。
本発明の請求項に係る発明は、前記凹凸部分は、前記識別用長尺テープの長手方向に沿ってエンボス加工を施すことにより形成したものであることを特徴とする請求項に記載の識別機能を有するケーブルである
本発明によって、該当するケーブルの正確な識別が可能となることに加え、ケーブル製造時の熱または圧力及び敷設・使用時の屈曲または張力によるRFID素子およびアンテナを備えた識別タグの識別機能の低下もしくは損傷を防ぎ、安定した識別機能を提供することが可能となる。
本発明の実施例にかかる識別機能を有するケーブルの側面斜視図である。 本発明の実施例に使用した識別用長尺テープの正面図である。 図2に示す識別用長尺テープの部分拡大図である。 図3に示す識別用長尺テープのA−A´線での断面図である。 本発明の他の実施例にかかる識別機能を有するケーブルの側面斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる識別機能を有するケーブルの側面斜視図である。 図5に示す識別機能を有するケーブルに使用する識別用長尺テープの拡大正面図である。 本発明の他の実施例にかかる識別機能を有するケーブルに使用する識別用長尺テープの拡大正面図である。 図1に示す識別機能を有するケーブルの断面図である。 本発明の他の実施例にかかる識別機能を有するケーブルの断面図である。 本発明の識別用長尺テープに使用する識別タグを示す正面図である。
図1は本発明の実施例を適用する識別機能を有するケーブルの側面斜視図であり、ケーブルに適用した、RFID素子3およびアンテナ4とを備えた識別タグを所定の間隔に配置した識別用長尺テープ7の構造を示す。また、図2は図1中のRFID素子3およびアンテナ4とを備えた識別タグを所定の間隔をもって配置し、その間隔に易変形部6を備えた識別用長尺テープ7を示す。以下、識別用長尺テープ7を構成する各部位について説明する。
(識別タグについて)
図11は、本発明の識別用長尺テープに使用する識別タグを示す正面図である。識別タグ16は、RFID素子3、アンテナ4とキャリアフィルム15とからなる。本明細書においてRFID素子3は、情報を無線で送出するための機能を持つ微小装置の総称として使っており、それらの機能を有する半導体チップ、他の一般のRFID素子を含め、その種類、形態を問わない。たとえば、ケーブルに内蔵されるRFID素子3は、ミューチップ(登録商標、(株)日立製作所製)を使用することができる。
アンテナは、ポリエチレンテレフタレートからなるキャリアフィルムに支持されており、キャリアフィルム15にラミネートされたアルミニウム箔をエッチング加工することで形成する。エッチングにより形成された溝を境界として互いに対向する第1の部分13と第2の部分14との夫々にRFID素子3が電極を介して実装されている。また、本発明はこの構造に限定されるものではなく、RFID素子と誘導アンテナとが直接接続されていない識別タグに適用することもできる。
(識別用長尺テープについて)
キャリアフィルム15上のアンテナ4にRFID素子3を実装した複数の識別タグを所定間隔で、幅3〜7mm程度のプラスチックテープ又は紙テープの上に接着剤を介して貼着させる。ここに、プラスチックテープとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどを使用することができる。
なお、識別用長尺テープは、ケーブル外部との間で非接触に通信できる状態であれば、図9に示すように、ケーブルシース1の直下であり、複数の絶縁電線を巻き回したバインダーテープ2の上に配置する場合に限定されず、図10に示すように、ケーブルシースの下に設けたセパレータ10の下に挿入して、直接ケーブルシース1と接触しないような挿入位置であってもよい。
(ケーブルについて)
本発明において、識別用長尺テープを適用する対象となるケーブルは、通信ケーブル、複合ケーブル、電力ケーブルのいずれであってもよい。このとき、使用されるケーブルはともにその規格は問わず、あらゆる絶縁ケーブルに適用可能である。
また、内部に配置する絶縁電線の本数についても特に制限がなく、中心導体の外周を絶縁被覆した単線であってもよく、また、このような単線を複数本寄せ集めて外周をバインダーテープで巻き回したようなものであってもよい。
その外側に使用する絶縁性のシースは、たとえば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ノンハロゲン難燃材などを使用することができる。
(識別情報について)
RFID素子にはランダムな個体別の128bitデータの識別情報を格納している。コンピュータを利用したデータベースを構築し、RFID素子の識別情報に対し、製作番号、品名、製造時期などの情報をリンクさせている。
(凹凸部分について)
図3は、図2に示す識別用長尺テープの部分拡大図であり、特に凹凸部分が施された識別用長尺テープの正面図である。また、図4は、図3に示す識別用長尺テープ7の長尺方向におけるA−A´線での断面図である。図3に示すように、この凹凸部分を正面からみると、格子状に凹凸部分が形成されている。そして図4に示すように、正面図において凸部である部分は、その裏面の対応する部分が凹部になっている。また、正面図のうち、凹部である部分は、その裏面の対応する部分が凸部になっている。このように本発明では、識別用長尺テープの長尺方向であって、RFID素子およびアンテナを備えた識別タグが存在する部分以外の部分において予め余長する部分を備えている。その意味で凹凸部分は、識別用長尺テープの長尺方向において予め余長する部分であればよく、特に図3および図4に示す形状に限定するものではない。
この凹凸部分の形成方法は、たとえば、識別用長尺テープの製作時において、エンボス加工を施した1対の金属ロールを用い、この間に原反テープを通すことにより該テープにエンボス加工を施すことにより行う。
(貫通孔・スリットについて)
本発明において、貫通孔およびスリットは、特にその形状および大きさは限定されるものではなく、以下に記す本発明の作用を奏する限りにおいては、いかなる形状であってもよい。よって、貫通孔については、以下に菱形状の貫通孔の実施形態を示したが、それに限られるものではなく円形、楕円形であってもよく、その他の矩形状であってもよい。また、スリットについては、以下に矩形の切り欠き形状の実施形態を示したが、それに限られるものではなく、半円形、流線形であってもよい。また実施形態においては、1対のスリットを互いに向かい合うように形成したが、長手方向において千鳥状に配置することもできる。
また、貫通孔およびスリットの形成方法は、識別用長尺テープの製造時において、一定間隔でプレス加工し、打ち抜いて形成する。
(作用)
本発明の識別機能を有するケーブルであれば、ケーブルの引張による張力に対しては、識別用長尺テープに設けられた易変形部が変位することにより長尺方向に伸びやすく、識別用長尺テープの長手方向に過度な張力がかかったとしても、易変形部が伸長することにより、引張応力を緩和することができるため、他の部位に比して強度の弱いアンテナ部分において折れやシワが生じることを抑制し、RFID素子とアンテナとが接続されている識別タグの場合には、RFID素子とアンテナとの剥離を防止し、それによる読取機能の低下やアンテナの損傷を防止することができる。
また、本発明の識別機能を有するケーブルであれば、ケーブルの屈曲による応力に対しては、識別用長尺テープに設けられた易変形部が変位することにより長尺方向に伸びやすく、識別用長尺テープの厚さ方向に過度な屈曲が加わったとしても易変形部が伸長することにより、屈曲応力を緩和することができるため、他に比して強度の弱いアンテナ部分の折れやシワが生じることを抑制し、RFID素子とアンテナとが接続されている識別タグの場合には、RFID素子とアンテナとの剥離を防止し、それによる読取機能の低下やアンテナの損傷を防止することができる。
本発明者らは、RFID素子とアンテナとが剥離する原因およびアンテナ部分が損傷する原因について以下のように考えている。
識別用長尺テープに使用する熱可塑性接着剤がケーブル製造時の熱又は圧力により溶け出し、これがケーブルのシースなどに粘着し、これらが常温に戻ることでケーブルのシースに一部貼り付き固定された識別用長尺テープに対し、過度の引張り応力又は屈曲応力が発生する。また、この接着剤の溶け出しがなくても、シースに使用する材料によっては、識別用長尺テープと密着する場合もあり、たとえシースの直下でない位置に識別用長尺テープを配置した場合にも識別用長尺テープがケーブル内を自由に動けなくなり、過度の引張り張力又は屈曲応力を受ける場合も生じる。この過度の引張り張力又は屈曲応力は識別用長尺テープのうち、RFID素子とアンテナの周辺に影響し、剥離若しくは損傷を生じて読取機能が低下してしまう。
そこで、本発明によれば、識別用長尺テープの長手方向に連続的に易変形部を設けることで、識別用長尺テープに使用する熱可塑性接着剤がケーブルのシースなどに一部固着し、識別用長尺テープに過度の引張り応力又は屈曲応力が発生したとしても、易変形部が上記のように作用することにより、これらの応力がRFID素子とアンテナの周辺に影響することがないため、剥離若しくは損傷を生じることなく、ケーブルの正確な識別を行うことができる。
以下、本発明であるRFID素子3およびこれを実装したアンテナ4とを備えた識別タグ16が所定の間隔で挿入された識別用長尺テープ7を備えたケーブルの第1の実施例について説明する。
図1は本発明の実施例を適用するケーブルの横断面図であり、ケーブルの実施例を適用するに、ケーブルに貼付されるRFID素子3およびアンテナ4を約30cmの間隔に配置した識別用長尺テープ7の構造を示す。また、図2は図1中のRFID素子3およびアンテナ4を約30cmの間隔に配置した識別用長尺テープ7に凹凸部分6を形成した状態を示す。
複数の絶縁線心を撚り合せ上に、バインダーテープを巻き回したものを用意し、その上に識別用長尺テープ7を縦添えする。この識別用長尺テープ7を縦添えすると同時に、その上からシースを同時に押し出し成形する。
識別用長尺テープ7は、RFID素子3およびアンテナ4を配置する前に予めエンボス加工を加え、原反テープに間欠的に凹凸部分6を形成し、これをシース押出時にケーブルの長手方向に添うようにして配置させる。
ここに、ケーブル押出時に挿入されたRFID素子3およびこれを貼付したアンテナ4を備えた識別タグは、使用温度200℃と同時に5kgの加重を60分間維持する耐熱・耐圧実験を行った場合であっても、正常に機能し、その性能に問題はないものであった。
(実施例特有の効果)
識別用長尺テープ7に施したエンボス加工により、識別用長尺テープ7を貼付したケーブルを敷設または使用した場合の屈曲もしくは引張に対し、凹凸部分が伸縮し、RFID素子3およびアンテナ4にかかる変形の負荷を軽減または抑制させる。それにより、通常、ケーブルの変形によって生じる恐れのあるRFID素子3およびアンテナ4間の乖離もしくは破損を防ぐことができ、RFID素子3の安定した識別機能を提供することができる。
ケーブルに対する引張又は屈曲に対しては、識別用長尺テープの長手方向に過度な張力がかかったとしても、凹凸部分6が伸長することにより、引張応力を緩和することができるため、他に比して強度の弱いアンテナ部分の折れやシワが生じることを抑制し、RFID素子3とアンテナ4との剥離を防止し、それによる読取機能の低下やアンテナの損傷を防止することができる。
また、本発明によれば、識別用長尺テープの長手方向に連続的に凹凸部分を設けることで、識別用長尺テープに使用する熱可塑性接着剤がケーブルのシースなどに一部固着した場合などで、識別用長尺テープに過度の引張り応力又は屈曲応力が発生したとしても、凹凸部分が上記のように作用することにより、これらの応力がRFID素子とアンテナとの接合部周辺に集中することがないため、剥離若しくは損傷を生じることなく、ケーブルの正確な識別を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
図5は、本発明の他の実施例にかかる識別機能を有するケーブルの側面斜視図である。本発明の第1の実施例との相違点は、ケーブルに貼付されるRFID素子3およびアンテナ4を備えた識別タグを約30cmの間隔で配置し、ケーブル押出時などに挿入される識別用長尺テープに対し、隣接する複数の識別タグ16の間隔にV字状のスリット8を設けた点にあり、その他の点は第1の実施例に示したケーブルと同様である。
図7は、図5に示す識別機能を有するケーブルに使用する識別用長尺テープの拡大正面図である。ここでは、識別用長尺テープの側面にスリット8としてV字状の切欠きが互いに対向するように形成されている。
設けるスリット8の深さ、形式は問わないが、スリット8を設けていない箇所との強度差が生じる程度であることが好ましい。
(実施例特有の効果)
識別用長尺テープ7に設けたスリット8によって、識別用長尺テープ7を備えたケーブルを敷設または使用した場合の屈曲もしくは張力が加わった場合、スリット8が変位し、RFID素子3およびアンテナ4にかかる変形の負荷を軽減または抑制することができる。それによって、ケーブルの変形によるRFID素子3およびアンテナ4間の乖離もしくは破損を防ぐことができ、RFID素子3の安定した識別機能を提供することができる。
また、本発明の第2の実施例においては、識別用長尺テープ7を備えたケーブルを敷設または使用し、過度の屈曲もしくは張力が加わった場合にも、スリット8の箇所において識別用長尺テープ7が切断されることにより、RFID素子3およびアンテナ4にかかる変形の負荷を確実に抑制することができる。
図6は、本発明の他の実施例にかかる識別機能を有するケーブルの側面斜視図であり、図5に示したケーブルとの相違点は、識別用長尺テープ7を螺旋状に巻き回した点にある。この実施態様によっても、第2の実施例におけるケーブルと同様の効果が得られる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
図8は、本発明の他の実施例にかかる識別機能を有するケーブルに使用する識別用長尺テープの拡大正面図である。
本発明の第1の実施例との相違点は、ケーブルに貼付されるRFID素子3およびアンテナ4とを備えた識別タグを約30cmの間隔で配置し、ケーブル押出時に挿入される識別用長尺テープに対し、隣接する複数の識別タグの間隔に菱形状の貫通孔9を設けた点にある。
設ける貫通孔9の深さ、形式は問わないが、該貫通孔9を設けていない箇所との強度差が生じる程度であることが好ましい。
(実施例特有の効果)
識別用長尺テープ7に設けた貫通孔9によって、識別用長尺テープ7を備えたケーブルを敷設または使用した場合の屈曲もしくは張力が加わった場合、貫通孔9の周辺部分が変位され、RFID素子3およびアンテナ4にかかる変形の負荷を軽減または抑制することができる。それによって、ケーブルの変形によるRFID素子3およびアンテナ4間の乖離もしくは破損を防ぐことができ、RFID素子3の安定した識別機能を提供することができる。
また、本発明の実施例2に係る発明においては、識別用長尺テープ7を備えたケーブルを敷設または使用し、ケーブルに過度の屈曲もしくは張力が加わった場合にも、貫通孔8の箇所において識別用長尺テープ7が切断されることにより、RFID素子3およびアンテナ4にかかる変形の負荷を確実に抑制することができる。
(試験方法)
本発明の上記実施例のケーブルの、ケーブル外径に対し直径がその8倍のマンドレルに沿って、5往復屈曲した後、夫々のケーブルにリーダライターを翳して読取性を確認したところ、いずれの実施例のケーブルもRFID素子に格納された情報を読み取ることができ、良品であることが確認された。
また、他の実施例として、識別用長尺テープ7の周囲にさらに滑剤を塗布する識別機能を有するケーブルであってもよい。それによって、該電線・ケーブルを屈曲または引張を行った場合も、識別用長尺テープ7がケーブル内をかかる負荷に応じて、バインダー(絶縁電線の場合、導体又はセパレータ)の表面を滑る様に動き、その負荷を軽減または抑制することとなる。それによって、ケーブルの変形によって生じるRFID素子3とアンテナ4間の乖離、もしくは破損を防ぎ、安定した識別機能を提供することができる。
1 シース
2 バインダーテープ(絶縁電線の場合、導体またはセパレータ)
3 RFID素子
4 アンテナ部分
5 ケーブル
6 易変形部(凹凸部分)
7 識別用長尺テープ
8 易変形部(スリット)
9 易変形部(貫通孔)
10 セパレータ
11 凸部
12 凹部
13 第1の部分
14 第2の部分
15 キャリアフィルム
16 識別タグ

Claims (2)

  1. 非接触で識別情報を読み書きでき、該識別情報を無線で送出する機能を持つRFID素子と、該RFID素子の周辺に配置したアンテナとを備えた複数の識別タグを所定の間隔でキャリアフィルム上に配置した識別用長尺テープを備え、この識別用長尺テープを長手方向に配した識別機能を有するケーブルにおいて、前記識別用長尺テープは、その長尺方向において易変形部を有し、
    前記易変形部は、前記識別用長尺テープの長手方向において設けられた凹凸部分、スリット、または貫通孔からなり、
    前記凹凸部分、前記スリット、または前記貫通孔は、前記識別用長尺テープの長手方向において隣接する複数の前記識別タグの間に形成されていることを特徴とする識別機能を有するケーブル。
  2. 前記凹凸部分は、前記識別用長尺テープの長手方向に沿ってエンボス加工を施すことにより形成したものであることを特徴とする請求項に記載の識別機能を有するケーブル。
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