JP5176131B2 - ケーブル管理用ｉｃタグ - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブルを管理するためのケーブル管理用ＩＣタグに関する。
ＩＣカードを小型化し、タグ状に形成したものは、「ＩＣタグ」と呼ばれ、チップの小型化と低コスト化により、様々な分野における製造・流通・販売等の一括管理によるサプライチェーン・マネジメント（ＳＣＭ）支援や、販売データを活用したカスタマー・リレーションシップ・マネジメント（ＣＲＭ）支援にも活用されている。
例えば、下記特許文献１には畜産動物の識別に用いるためのＩＣタグについて記載されている。
特開２００３−１１１７３９号公報
ところで、電気製品には、通常、通信線、電源線などのケーブルが接続されている。例えば、工場に設置の電源盤の端子台には多数のケーブルが接続されている。また、電話設備や、インターネット接続設備の端子台にも多数のケーブルが接続されている。これらのケーブルには、他のケーブルと区別するため、或いは用途を明確にするため、さらには種類、取り付け年月日などを作業者に知らせるために管理情報、識別情報が示される必要がある。例えば、カラービニールテープなどにより色分けされていたり、あるいは紙等のタグに文字が記入される。
一台の電気製品、電源盤、電気設備などに接続されるケーブルの数が増えれば増えるほど、それらケーブルについての用途、種類などを示す管理情報、識別情報の区別は、例え色分けされていても、また紙などのタグが取り付けられていても、人間の目で判別する限り、正確に読み取るとのが困難になるおそれがある。また、頻繁な作業や、経年により前記ビニールテープや紙等のタグはケーブルから外れてしまうおそれもある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、前述のケーブルに関する管理情報、識別情報を正確に読み取らせることができるケーブル管理用ＩＣタグの提供を目的とする。
本発明に係るケーブル管理用ＩＣタグは、前記課題を解決するために、ケーブルを管理するためのケーブル管理用ＩＣタグにおいて、前記ケーブルに関する管理情報を記憶すると共に外部の情報読み取り装置に前記管理情報を送信するＩＣチップと、前記ケーブルが通される中空部とを備える。
このケーブル管理用ＩＣタグは、前記ケーブルに関する情報が印字される印字部を備えることが好ましい。また、前記ＩＣチップは、前記印字部に印字される情報量よりも多い情報量をデータで記録することが好ましい。
また、前記読み取り装置によって前記管理情報を読み取ろうとする対象となるケーブル管理用ＩＣタグは、他のケーブル管理用ＩＣタグよりも相対的に前記読み取り装置に近接される。
本発明に係るケーブル管理用ＩＣタグによれば、ケーブルに関する管理情報、識別情報を正確に読み取らせることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態は、電源線、通信線などのケーブルに関する、種類、取り付け年月日などの管理情報、識別情報を記憶すると共に、外部の情報読み取り装置に当該情報を送信するＩＣチップを設けたケーブル管理用ＩＣタグである。さらに、このケーブル管理用ＩＣタグは、ケーブルを保持するために通す中空部を設ける。
図１はケーブル管理用ＩＣタグ１の外観を示す斜視図である。また、図２はケーブル管理用ＩＣタグ２の側面図である。このケーブル管理用ＩＣタグ１は、ＩＣチップ３を取り付けるために肉厚に形成されたＩＣチップ取り付け部２と、ケーブルが通される中空部４とを備えている。また、中空部４が形成された本体の前記ＩＣチップ取り付け部２を除いた部分はケーブルに関する情報が印字されるのに適するように表面が平坦とされた印字部５としてもよい。ＩＣチップ取り付け部２の下部は切り欠き部６とされている。長手方向の長さは、例えば２５ｍｍである。また、厚さはケーブルの直径に応じて様々な寸法が用意できるが、例えば２〜７ｍｍである。
このケーブル管理用ＩＣタグ１は、中空部４を設けたチューブに前記ＩＣチップ取り付け部２と印字部５とを設けた構成である。チューブの中空部４は扁平形状であるが、矢印７及び８方向に印字部５のチューブが押圧されることによってチューブが矢印９及び１０方向に変形される。この状態でケーブルを挿入したのち、押圧を開放すれば、チューブは矢印９及び矢印１０とは反対方向に縮むので、このケーブル管理用ＩＣタグ１は確実にケーブルに取り付けられる。
このケーブル管理用ＩＣタグ１のＩＣ取り付け部２及びチューブは例えば柔軟な樹脂材料を射出成形したり、ゴム材料、ビニール材料を用いて生成される。
ＩＣチップ３は、例えばＣｕ巻線に半導体素子を接続してなる。前述のように、ケーブルの管理情報、識別情報を記憶している。Ｃｕ巻線アンテナの巻き数は使用する最適周波数、及びＩＣチップに基づく。例えば、径６０〜８０μｍのアンテナ材を１０ターン前後巻く。もちろん、ＩＣチップの端子が１００μｍ角であれば、接続可能な径であることが望ましい。ＩＣチップは例えば１．５ｍｍ角で、厚みが１９０μｍである。
まず、ＩＣチップ３を組み込むためのＩＣチップ取り付け部２を柔軟な樹脂材料を１次射出成形して形成する。次に、ＩＣチップ３をＩＣチップ取り付け部２に組込、その後さらに同様に柔軟な樹脂材料にて２次射出成形をする。２次射出成形時に中空部４と、印字部５と、切り欠き部６とを形成する。
ＩＣチップ３が保護されて格納されているＩＣチップ取り付け部２は、１次射出成形時に他の部位よりも肉厚に形成されている。ＩＣチップ３には、１本ごとのケーブルの情報が印字部５に印字される情報量よりも多くデータとして記録されている。
つまり、このケーブル管理用ＩＣタグ１は、ＩＣチップを用いることでケーブルに関する情報量を紙等のタグよりも多く記憶することができる。また、前述のようにケーブルに確実に取り付けられるために、作業又は経年によってもケーブルから外れることがない。
図３には、端子台１１に取り付けた複数のケーブルに、ケーブル管理用ＩＣタグ１を取り付けた状態を示す。印字部５には、用途を示す文字も印字されている。ケーブル管理用ＩＣタグ１は、外部の読み取り装置によって読み取られる対象となるときには、他のケーブル管理用ＩＣタグよりも相対的に前記読み取り装置に接近される必要がある。読み取り装置に対する距離は、０〜２ｃｍであることが好ましい。読み取りのための距離を制限することで隣のケーブルの情報が誤って読まれることを防止するためである。
図４及び図５には、他の実施の形態のケーブル管理用ＩＣタグ２１を示す。このケーブル管理用ＩＣタグ２１も、電源線、通信線などのケーブルに関する、種類、取り付け年月日などの管理情報、識別情報を記憶すると共に、外部の情報読み取り装置に当該情報を送信するＩＣチップを設けたケーブル管理用ＩＣタグである。
このケーブル管理用ＩＣタグ２１は、ＩＣチップ２３を取り付けるＩＣチップ取り付け部２２と、このＩＣチップ取り付け部２２の先端に設けられたベルト２５が挿入される挿入部２６を有し、ヒンジ部２７を中心にＩＣチップ取り付け部２２に対して相対的に回動可能とされている中空形成部２４とを備えている。中空形成部２４の挿入部２６に前記ベルト２５が挿入されてＩＣチップ取り付け部２２が中空形成部２４に接近すれば、ケーブルに本タグ２１を取り付けるための中空が形成される。
このＩＣチップ取り付け部２２及び中空形成部２４も柔軟な樹脂を射出成形することで形成される。また、ゴム材料、ビニール材料を用いてもよい。もちろん、ＩＣチップ２３は、Ｃｕ巻線と半導体素子からなる。
ケーブル管理用ＩＣタグの外観斜視図である。 ケーブル管理用ＩＣタグの側面図である。 ケーブル管理用ＩＣタグの利用例を示す図である。 他のケーブル管理用ＩＣタグの外観斜視図である。 他のケーブル管理用ＩＣタグの外観斜視図である。
符号の説明
１ ケーブル管理用ＩＣタグ
２ ＩＣチップ取り付け部
３ ＩＣチップ
４ 中空部
５ 印字部

Claims (3)

  1. ケーブルを管理するためのケーブル管理用ＩＣタグにおいて、
    前記ケーブルに関する管理情報を記憶すると共に外部の情報読み取り装置に前記管理情報を送信するＩＣチップと、前記ケーブルが通される中空部と、前記ケーブルに関する情報が印字される印字部を備え、
    前記ＩＣチップは、前記印字部に印字される情報量よりも多い情報量をデータで記録し、
    前記中空部が扁平形状のチューブであって、幅方向から押圧することにより、前記中空部が厚み方向に変形し、前記幅方向からの押圧を開放すれば、前記中空部が厚み方向に縮むことにより、前記ケーブルに取り付けられ、前記ＩＣチップを取り付けるため、前記中空部よりも肉厚に形成されるＩＣチップ取り付け部を有するケーブル管理用ＩＣタグ。
  2. 請求項１において、
    中空部の上部に印字部が設けられ、前記ＩＣチップ取り付け部の下部に切り欠き部が設けられるケーブル管理用ＩＣタグ。
  3. 請求項１又は２において、
    読み取り装置に対する距離の制限が、０〜２ｃｍであるケーブル管理用タグ。
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