JP5385813B2 - 鞍乗り型車両の電装品取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電装品ホルダを備えた鞍乗り型車両の電装品取付構造に関する。
従来、エンジンの前方で前輪の後方にラジエータを配置した自動二輪車(鞍乗り型車両)において、ラジエータとエンジンとの間にバッテリを保持するバッテリホルダを設けた構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の構造によれば、ラジエータとエンジンとの間のスペースを有効に利用して、比較的サイズ・重量の大きな部品であるバッテリを搭載することができる上、エンジンの近傍にバッテリが配置されるため、マスの集中化を図ることができる。
特開2003−291873号公報
しかしながら、上記従来の鞍乗り型車両では、バッテリだけであればラジエータとエンジンとの間のスペースに配置できるものの、その他の電装品を上記スペースに取り付けたい場合には、スペースの都合上、配置が困難となる課題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両の電装品取付構造において、エンジンの近傍に複数の電装品を配置し、さらなるマスの集中化を図ることができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、車体フレームと、前記車体フレームに支持されるエンジンと、電装品を支持するとともに前記エンジンに近接して配される電装品ホルダとを備える鞍乗り型車両の電装品取付構造において、前記エンジンは、車幅方向の一側に外側に突出する発電機と、該発電機の外側方を覆う発電機カバーとを有し、前記電装品ホルダは、前記発電機カバーの前方に位置するホルダ前部と、前記発電機カバーの上方に位置するホルダ上部と、前記ホルダ前部と前記ホルダ上部とを前記発電機カバーを上方に回り込むように延びて連結する回り込み部とを有し、前記ホルダ前部と前記ホルダ上部とのそれぞれの外側面に複数の電装品が取り付けられることを特徴とする。
この構成によれば、電装品ホルダが、発電機カバーの前方に位置するホルダ前部と、発電機カバーの上方に位置するホルダ上部とを有し、ホルダ前部及びホルダ上部に複数の電装品が取り付けられる。このため、発電機カバーの前方及び上方のエンジン周辺のデッドスペースを利用して電装品を取り付けでき、さらなるマスの集中化を図ることができる。
また、上記構成において、前記車体フレームは前記発電機カバーの前方から後方にかけて上方に回り込むように配され、前記電装品ホルダは側面視で前記車体フレームと前記発電機カバーとの間に配され、前記電装品ホルダには、前記ホルダ前部から下方に延長されるホルダ下部が設けられ、該ホルダ下部には複数のハーネス接合部が設けられ、前記ハーネス接合部から前記ホルダ前部の車幅方向内側かつ前記発電機カバーの前方に複数のハーネスが配索され、前記回り込み部に前記複数のハーネスと接続されるコネクタが設けられる構成としても良い。
この場合、車体フレームと発電機カバーとの間に電装品ホルダが配され、発電機カバーの前方かつホルダ前部の車幅方向内側にハーネスが配索されるため、発電機カバーの前方のエンジン周辺のデッドスペースにハーネスを設けることができ、マスの集中化を図ることができる。また、コネクタをエンジン周辺に配置でき、マスの集中化を図ることができる。
また、前記ホルダ前部には前後2箇所でレギュレータが取り付けられ、前記ホルダ前部の前後2箇所のレギュレータ取り付け部の間には、車幅方向外側に突出するとともに上下方向に延びる凸条部が設けられ、該凸条部の車幅方向内側に前記ハーネスが配されても良い。
この場合、ホルダ前部に凸条部を設けることでレギュレータが取り付けられる部分の剛性を向上できるとともに、上下に延びる凸条部に沿わせてハーネスを配することで、凸条部をハーネスガイドとしても利用することができる。
さらに、前記回り込み部には、前記凸条部の上方に該凸条部と直交する面を有するとともに、前記コネクタが取り付けられるコネクタ受け部が設けられる構成としても良い。
この場合、凸条部と直交する面を有する回り込み部のコネクタ受け部にコネクタが取り付けられるため、コネクタを凸条部の延びる方向に沿わせて回り込み部にコンパクトに配置できる。
さらにまた、前記電装品ホルダには、前記ホルダ上部から後方に延長されるホルダ後部が設けられ、該ホルダ後部に別の電装品が取り付けられても良い。
この場合、ホルダ後部に別の電装品を設けることで、エンジン周辺に電装品を配置でき、さらなるマスの集中化を図ることができる。
また、前記電装品ホルダは、前記ホルダ前部と、前記ホルダ上部とに前記車体フレームへの複数の取り付け部を有するとともに、前記ホルダ下部の後部に前記発電機カバーに弾性部材を介して当接する脚部を有しても良い。
この場合、ホルダ前部及びホルダ上部の取り付け部によって電装品ホルダを車体フレームに取り付けできるとともに、ホルダ下部の脚部を発電機カバーに当接させて位置決めできるため、少ない部品点数で確実に電装品ホルダを取り付けできる。
また、前記ホルダ上部の外側面にはバッテリが取り付けられ、前記ホルダ上部の車幅方向内側には遮熱板が設けられても良い。
この場合、エンジンからバッテリに伝わる熱を遮熱板によって抑えつつ、バッテリを電装品ホルダに配置してマスの集中化を図ることができる。
さらに、前記ホルダ上部の車幅方向内側にラジエータホースと前記ハーネスとが配される構成としても良い。
この場合、ホルダ上部の車幅方向内側のデッドスペースにラジエータホース及びハーネスを配置してマスの集中化を図りつつ、ホルダ上部で覆うようにして、ラジエータホース及びハーネスを保護することができる。
本発明に係る鞍乗り型車両の電装品取付構造では、電装品ホルダが、発電機カバーの前方に位置するホルダ前部と、発電機カバーの上方に位置するホルダ上部とを有し、ホルダ前部及びホルダ上部に複数の電装品が取り付けられる。このため、発電機カバーの前方及び上方のエンジン周辺のデッドスペースを利用して電装品を取り付けでき、さらなるマスの集中化を図ることができる。
また、発電機カバーの前方かつホルダ前部の車幅方向内側にハーネスが配索されるため、発電機カバーの前方のエンジン周辺のデッドスペースにハーネスを設けることができ、マスの集中化を図ることができる。
また、凸条部を設けることでレギュレータが取り付けられる部分の剛性を向上できるとともに、上下に延びる凸条部に沿わせてハーネスを配することで、凸条部をハーネスのガイドとしても利用することができる。
さらに、凸条部と直交する面を有するコネクタ受け部にコネクタが取り付けられるため、コネクタを凸条部の延びる方向に沿わせて回り込み部にコンパクトに配置できる。
さらにまた、ホルダ後部に別の電装品を設けることで、エンジン周辺に電装品を配置でき、さらなるマスの集中化を図ることができる。
また、ホルダ前部及びホルダ上部の取り付け部によって電装品ホルダを車体フレームに取り付けできるとともに、ホルダ下部の脚部を発電機カバーに当接させて位置決めできるため、少ない部品点数で確実に電装品ホルダを取り付けできる。
また、エンジンからバッテリに伝わる熱を遮熱板によって抑えつつ、バッテリを電装品ホルダに配置してマスの集中化を図ることができる。
さらに、ホルダ上部の車幅方向内側のデッドスペースにラジエータホース及びハーネスを配置してマスの集中化を図りつつ、ホルダ上部で覆うようにして、ラジエータホース及びハーネスを保護することができる。
本発明の実施の形態に係る電装品取付構造を備えた鞍乗り型車両を示す左側面図である。 車体フレームの左側面図である。 クランクケースの左側面に設けられた電装品を示す左側面図である。 図3において電装品を外した状態を示す左側面図である。 図3におけるV−V断面図である。 電装品ホルダを上方から見た平面図である。 図3におけるVII−VII断面図である。 図3におけるVIII−VIII断面図である。 図3におけるIX−IX断面図である。 図3におけるX−X断面図である。 図3におけるXI−XI断面図である。 図3におけるXII−XII断面図である。 図3におけるXIII−XIII断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で、上下、前後、左右の方向は、車両の運転者から見た方向をいう。
図1は、本発明の実施の形態に係る電装品取付構造を備えた鞍乗り型車両を示す左側面図である。
鞍乗り型車両1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前部のヘッドパイプ3に操舵自在に支持される左右一対のフロントフォーク4と、これらフロントフォーク4の上端部に取り付けられて車体前部の上部に配置された操舵用のハンドル(図示略)と、フロントフォーク4に回転自在に支持された前輪5と、車体の略中央で車体フレーム2に支持されたエンジン6と、車体フレーム2に上下に揺動自在に支持されたスイングアーム7と、このスイングアーム7の後部に回転自在に軸支された後輪8と、車体フレーム2の上方に配置された燃料タンク9とを備えている。
車体フレーム2は、車幅方向に左右一対で設けられるメインフレーム10と、各メインフレーム10の後端から下方に延びる左右一対のピボットプレート11とを備えている。
ピボットプレート11には、車幅方向に貫通するピボット軸12が設けられ、スイングアーム7は、ピボット軸12を中心として上下に揺動自在に支持されている。スイングアーム7の前部の上部には、リアクッションユニット13の上端が取り付けられ、リアクッションユニット13の下端は、ピボットプレート11の下端に設けられたリンク機構14を介してピボットプレート11に連結されている。
エンジン6は、V型5気筒のエンジンであり、車体フレーム2に支持され、シリンダヘッド21の一部が左右のメインフレーム10間に位置し、クランクケース30はメインフレーム10の下方に位置している。エンジン6の前側のシリンダヘッド21には、気筒毎に排気管22、23、24が設けられ、排気管22、23、24は後方に延びて1本に集合し、車両右側の後部に配置された右マフラ25に接続される。エンジン6の後側のシリンダヘッド26には、気筒毎に排気管27、28が設けられ、排気管27、28は後方に延び、車両後部の中央に設けられた中央マフラ29に接続される。
クランクシャフト68を収容するクランクケース30の下方には、オイルパン31が設けられている。
エンジン6の前方には、エンジン6の冷却水が循環するラジエータ32が配置されている。ラジエータ32は、前輪5とエンジン6との間に位置し、ヘッドパイプ3の下方からエンジン6の下部まで上下に延在している。
クランクケース30の左側面の後部には、エンジン6の出力軸6Aが設けられ、エンジン6の出力は、出力軸6Aに設けられた前スプロケット17と、後輪8に設けられた後スプロケット18との間に架け渡される駆動チェーン19によって後輪8に伝達される。
クランクケース30の左側面には、車両の電装品を保持する電装品ホルダ120が設けられ、電装品ホルダ120には、バッテリ33(電装品)やレギュレータ66(電装品)等の電装品が取り付けられる。
また、燃料タンク9には、エンジン6に燃料を供給する燃料ポンプ9Aが内蔵されている。
鞍乗り型車両1は、車体カバーCで車体を覆われたフルカウリングタイプの車両であり、車体カバーCは、ヘッドパイプ3の前方を覆うアッパカウル34、エンジン6の側方を覆うミドルカウル35及びロアカウル36、燃料タンク9の前部を覆うタンクカバー37、及び、メインフレーム10の後部から車両後部へ延びるシートカウル38を有している。シートカウル38には、運転者が着座するシート39が設けられている。また、フロントフォーク4には、前輪5の上方を覆うフロントフェンダ40が設けられている。
図2は、車体フレーム2の左側面図である。
メインフレーム10は左右一対の略対称形状で設けられ、車両前部のヘッドパイプ3から車幅方向に左右にそれぞれ分岐し、その前後の中間部まで拡幅しながら後方に延び、その後、後方へ延びるに従って徐々に幅狭になり、各後端部が左右のピボットプレート11の上部に溶接によって接合されている。ヘッドパイプ3は、キャスター角に合わせて後傾して設けられ、メインフレーム10は、ヘッドパイプ3の軸方向に直交するように後下がりに延びている。
また、ピボットプレート11の下端には、ピボットプレート11間を連結するクロス部材(図示略)が設けられている。
メインフレーム10は、複数の部材を溶接して形成され、ヘッドパイプ3からピボットプレート11まで延びる上側メインフレーム部材41と、上側メインフレーム部材41の下方に設けられる下側メインフレーム部材42と、上側メインフレーム部材41と下側メインフレーム部材42とを連結する中間フレーム部材43とを備えて構成されている。
上側メインフレーム部材41は、ヘッドパイプ3の上部とピボットプレート11の上部とを連結する上部フレーム本体部44を有し、上部フレーム本体部44の後端は、メインフレーム10をピボットプレート11に溶接する後部接合部44Aとなっている。後部接合部44Aからは、上部フレーム本体部44と分岐して、上部フレーム本体部44の下方を前方に延びる分岐フレーム部46が設けられ、この分岐フレーム部46は、上部フレーム本体部44の前後の中間部まで延びている。上側メインフレーム部材41は、断面略矩形のチューブ状に形成され、閉断面構造を有する中空部材となっている。
下側メインフレーム部材42は、側面視で略逆L字状に形成され、分岐フレーム部46の前端に溶接により接合される下部フレーム後部接合部45と、下部フレーム後部接合部45の上部から屈曲して前方へ延び、ヘッドパイプ3の下部に接合される下部フレーム基部47とを有している。下部フレーム基部47は、上部フレーム本体部44の下方で、上部フレーム本体部44との間に間隔を空けて、上部フレーム本体部44に対して略平行に設けられている。下側メインフレーム部材42は、断面略矩形のチューブ状に形成され、閉断面構造を有する中空部材となっている。
中間フレーム部材43は、上部フレーム本体部44と下部フレーム基部47との間の間隔を塞ぐように設けられる板状の部材であり、メインフレーム10の外面側及び内面側の各々において、上部フレーム本体部44の下縁と下部フレーム基部47の上縁とに溶接によって接合される。
中間フレーム部材43には、左右の中間フレーム部材43を車幅方向に貫通するクロスパイプ50が設けられ、クロスパイプ50は、中間フレーム部材43に溶接されている。
中間フレーム部材43の後端は分岐フレーム部46の前端近傍に位置し、中間フレーム部材43の後方において上部フレーム本体部44と分岐フレーム部46との間には、メインフレーム10を車幅方向に貫通する開口10Aが形成されている。エンジン6の吸気装置の吸気口(図示略)は、開口10Aから外側面に臨むように配置される。
また、メインフレーム10間には、左右のメインフレーム10の前部を互いに連結するガセット部材51が設けられている。
左右の下部フレーム基部47の下縁には、ヘッドパイプ3に支持されるステアリング軸の回転範囲を規制する一対のハンドルストッパー85が設けられている。ハンドルストッパー85の側面部は、ラジエータ32の上部を支持するラジエータマウント部85Aとなっている。また、下部フレーム後部接合部45には、ミドルカウル35用のカウルステー83Cが設けられている。
左右の外側中間フレーム部材48には、左右一対のステアリングダンパー(図示略)が取り付けられるステアリングダンパー固定部84が設けられている。ガセット部材51の上面には、タンクカバー37用のステー83D、及び、アース取付け部89が設けられている。
後部接合部44Aの上部及びピボットプレート11の上部には、シートカウル38用のカウルステー83E、83Fが設けられている。ピボットプレート11の後縁部には、運転者用のステップを支持するステップホルダ(図示略)が固定されるステップホルダ固定部86及び、ロアカウル36用のカウルステー83G、83Hが設けられている。また、ピボットプレート11には、ピボット軸12を支持するピボット孔11Aが形成されている。
エンジン6は4箇所のハンガー部で車体フレーム2に連結されており、下部フレーム後部接合部45の下端には第1ハンガー部86Aが設けられ、分岐フレーム部46には第2ハンガー部86Bが設けられ、ピボットプレート11の上部及び下部には、第3ハンガー部86C及び第4ハンガー部86Dがそれぞれ設けられている。
下部フレーム後部接合部45の下端の前面には、チューブ接続部87が設けられ、このチューブ接続部87には、ラジエータ32と接続された冷却水チューブ32Aが接続される。すなわち、下側メインフレーム部材42の内部は、冷却水チューブ32Aを介してラジエータ32に接続されており、下側メインフレーム部材42はラジエータ32のリザーバタンクとして機能するように構成されている。ラジエータ32の冷却水が高温になり、圧力が上昇した際には、リザーバタンクとして機能する下側メインフレーム部材42内に冷却水が貯留される。
下部フレーム後部接合部45の下端には、後方へ突出する電装品ホルダ前側固定部67Aが設けられている。また、第2ハンガー部86Bの近傍には、分岐フレーム部46から下方に突出した電装品ホルダ中間固定部67Bが設けられ、メインフレーム10の後部には、後部接合部44Aの側面に電装品ホルダ後側固定部67Cが設けられている。
図3は、クランクケース30の左側面に設けられた電装品を示す左側面図である。図4は、図3において電装品を外した状態を示す左側面図である。図5は、図3におけるV−V断面図である。ここで、図3及び図4では、ミドルカウル35及びロアカウル36を外した状態を示している。
図3〜図5に示すように、クランクケース30の左側面には、発電機収容室115が形成されており、発電機収容室115には、クランクシャフト68の回転を電力に変換する発電機114が収容される。発電機収容室115は、クランクケース30の左側面に、車幅方向の外側に突出する発電機カバー116を取り付けることで設けられている。
発電機114は、クランクケース30内で車幅方向に水平に延びるクランクシャフト68の左端部に設けられて車幅方向の左側(一側)の外側に突出し、発電機カバー116によって外側方を覆われることで発電機収容室115に収容されている。発電機カバー116は有底の円筒部を有し、この円筒部の底部が左側面に位置する状態で、その外径の中心がクランクシャフト68と略同軸となるように配置されている。
図3及び図4に示すように、左側のメインフレーム10はエンジン6の左側方に位置し、発電機カバー116の前方から後方にかけて上方に回り込むように配されている。クランクケース30の左側方において下部フレーム後部接合部45及び分岐フレーム部46と発電機カバー116との間には、発電機カバー116の下部の前方から発電機カバー116の上方に回り込んで後方に延びる空間Sが形成されている。空間Sは、発電機カバー116の周囲に位置するデッドスペースである。
エンジン6の出力軸6Aは、発電機カバー116とピボットプレート11との間に位置している。発電機カバー116の下方には、エンジン6の冷却水をラジエータ32及びエンジン6に循環させるウォーターポンプ部117がクランクケース30と一体に設けられている。ウォーターポンプ部117には、ラジエータ32側から冷却水が流入する流入管117Aと、ウォーターポンプ部117からシリンダヘッド21、26側へ冷却水を送出するラジエータホース117Bとが接続されている。
ラジエータホース117Bは、ウォーターポンプ部117から前方に延出された後、空間S内を延び、発電機カバー116の前方から上方に回り込んで後方に延び、発電機カバー116の後部上方のエンジン6の側面に設けられた後部冷却水通路118Aに接続されている。後部冷却水通路118Aはシリンダヘッド26側に冷却水を供給する通路である。また、ラジエータホース117Bは、発電機カバー116の前部上方のエンジン6の側面に設けられた前部冷却水通路118Bに接続されており、前部冷却水通路118Bからは、シリンダヘッド21側に冷却水が供給される。
クランクケース30の左側方には、板状に形成された電装品ホルダ120が設けられている。電装品ホルダ120は、発電機カバー116の前方に位置するホルダ前部121と、発電機カバー116の上方に位置するホルダ上部122と、ホルダ前部121とホルダ上部122とを発電機カバー116を上方に回り込むように延びて連結する回り込み部123と、ホルダ上部122から発電機カバー116の後方に延びるホルダ後部124と、ホルダ前部121から発電機カバー116の下方に延長されるホルダ下部125とを備えて構成されている。電装品ホルダ120は、炭素繊維強化プラスチックにより構成され、ホルダ前部121、ホルダ上部122、回り込み部123、ホルダ後部124及びホルダ下部125が一体成形されている。
図3に示すように、ホルダ前部121には、発電機114で発電された電力の整流及び電圧を制御するレギュレータ66が取り付けられ、ホルダ上部122にはバッテリ33が取り付けられ、ホルダ後部124には外部との間で車両の情報を送受信する通信機130(別の電装品)が取り付けられている。また、回り込み部123には、上下方向に延びる柱状のコネクタ131が取り付けられている。
ホルダ下部125には、複数のハーネス98が支持されており、各ハーネス98の先端に設けられたハーネス側接続部98Aは、ホルダ下部125から外側に突出して配置されている。本実施の形態ではハーネス98は8本が設けられている。各ハーネス側接続部98Aの外側端には、車両に搭載された複数の電装部品の接続ケーブル(図示略)がそれぞれ接続される。
各ハーネス98は、ホルダ下部125の内側、すなわち、ホルダ下部125とクランクケース30の左側面との間の空間Sに延び、図5に示すように、各ハーネス98が1本に集合したハーネス集合部98Bを有している。ハーネス集合部98Bは、コネクタ131(図3参照)に接続され、コネクタ131には、車両の電子制御ユニット(ECU)(図示略)に接続される一本のケーブル132が接続されている。コネクタ131及びケーブル132は、ハーネス98の一部を構成する部品である。
ケーブル132は柱状の接続端子部132Aを介してコネクタ131に接続されている。ケーブル132は、空間S内を後方に延びて上記ECUに接続される。このように、各ハーネス98がハーネス集合部98Bで一本に統合され、コネクタ131を介して一本のケーブル132によってECUに接続されるため、電装部品の配線をシンプルに構成することができる。
図4に示すように、電装品ホルダ120は、側面視においてメインフレーム10と発電機カバー116との間に位置し、クランクケース30を左側方から覆うように配置されている。詳細には、空間Sにおける発電機カバー116の前方の部分及び発電機カバー116の前部は、ホルダ前部121及び回り込み部123で覆われ、空間Sにおける発電機カバー116の上方の部分及び発電機カバー116の上部は、回り込み部123及びホルダ上部122によって覆われている。また、ホルダ後部124は、クランクケース30における出力軸6Aの上方の部分及びメインフレーム10の下部を覆っている。ホルダ下部125は、発電機カバー116の下部の前方を覆っている。
各ハーネス98、ハーネス集合部98B、ラジエータホース117B及びケーブル132は空間S内に配置され、電装品ホルダ120によって左側方を覆われて設けられている。このため、特別な保護部材等を設けることなく、電装品ホルダ120によって各ハーネス98、ハーネス集合部98B、ラジエータホース117B及びケーブル132を外力から保護することができる。
図6は、電装品ホルダ120を上方から見た平面図である。図7は、図3におけるVII−VII断面図である。図8は、図3におけるVIII−VIII断面図である。図9は、図3におけるIX−IX断面図である。ここで、図7及び図9では、発電機カバー116は外形のみを示すものとする。
図4及び図6に示すように、ホルダ上部122は車両の前後方向に延びる鉛直面に対して略平行に延びる平板部122Aを有し、バッテリ33は、平板部122Aの外側面に当接して取り付けられる。図4、図6及び図9に示すように、平板部122Aの上縁及び下縁には、車幅方向外側に延びる上支持板122B及び下支持板122Cがそれぞれ設けられ、バッテリ33は、下支持板122Cに下方から支持され、上支持板122Bと下支持板122Cとの間に設けられている。上支持板122B及び下支持板122Cは、平板部122Aの前後方向の中間部に位置し、上支持板122B及び下支持板122Cには、バッテリ33を支持するゴムバンド135が引っ掛けられる爪部136がそれぞれ形成されている。
平板部122Aの前端及び後端には、車幅方向外側に突出した凸部129A,129Bが形成されており、凸部129A、129Bはバッテリ33の前端及び後端に当接してバッテリ33を位置決めする。
バッテリ33は、前後方向に長く形成された薄型のバッテリ本体部33Aと、車幅方向に2分割されたバッテリケース137とを有している。バッテリケース137は、バッテリ33の右半部を収容する内側ケース部137Aと、バッテリ33の左半部を収容する外側ケース部137Bとを組み合わせて箱型に形成される。
ゴムバンド135は、図9に示すように、上下の爪部136間に掛け渡され、バッテリ33は、外側ケース部137Bの外側面に当接するゴムバンド135によって平板部122Aの側に押し付けられることでホルダ上部122に固定される。
図4及び図6に示すように、ホルダ上部122の前部及び後部の上部には、メインフレーム10側の電装品ホルダ中間固定部67B及び電装品ホルダ後側固定部67Cに固定される中間固定孔部128及び後側固定孔部138がそれぞれ形成されている。ホルダ上部122は、中間固定孔部128及び後側固定孔部138にそれぞれ挿通されるボルト128A、138Aによって、電装品ホルダ中間固定部67B及び電装品ホルダ後側固定部67Cに締結される。
図7に示すように、中間固定孔部128は平板部122Aよりも車幅方向内側に位置し、ボルト128Aがバッテリ33の配置の邪魔にならないように配置されている。ホルダ上部122は、分岐フレーム部46の下面から下方に突出した電装品ホルダ中間固定部67Bに固定され、分岐フレーム部46の下面と発電機カバー116の上部との間に位置している。また、平板部122Aは、分岐フレーム部46の外側面よりも車幅方向内側かつ発電機カバー116の外端面116Aよりも車幅方向外側に位置している。このように、平板部122Aをエンジン6の側面側に設け、前後に長い薄型のバッテリ33をエンジン6の側面に近接して配置したため、車幅方向の寸法を抑えることができるとともに、マスの集中化を図ることができる。
図3及び図8に示すように、ホルダ上部122は、メインフレーム10の後部接合部44Aの外側面に設けられた電装品ホルダ後側固定部67Cに固定され、バッテリ33は、後部接合部44Aよりも車幅方向外側に位置している。
ホルダ上部122の後側固定孔部138の外側面には、バッテリ33を車幅方向外側から支持する支持アーム140が取り付けられている。支持アーム140は車幅方向に延びる取り付け板部140Aと、取り付け板部140Aの一端から屈曲して下方に延びる支持板部140Bとを有し、支持板部140Bには、バッテリ33の外側面に当接する当接部材140Cが取り付けられている。外側ケース部137Bの外側面には、バッテリ本体部33Aの側に窪んだ凹部137Cが形成されており、バッテリ33は、当接部材140Cが凹部137Cに係合した状態で支持アーム140によって固定される。
支持アーム140は、取り付け板部140Aの他端に形成された固定部140Dが、後側固定孔部138とともにボルト138Aによって電装品ホルダ後側固定部67Cに共締めされることで固定されている。
図7〜図9に示すように、ホルダ上部122の平板部122Aにおいてエンジン6側に面する内側面141には、遮熱板142が設けられている。遮熱板142は内側面141の全体に亘って設けられている。このように、ホルダ上部122の内側面141に遮熱板142を設けたため、エンジン6の熱によるバッテリ33の温度上昇を抑えることができる。このため、バッテリ33をエンジン6の側方に近接して配置でき、マスの集中化を図ることができる。
図10は、図3におけるX−X断面図である。図11は、図3におけるXI−XI断面図である。図12は、図3におけるXII−XII断面図である。図13は、図3におけるXIII−XIII断面図である。ここで、図10、図12及び図13では、発電機カバー116は外形のみを示すものとする。
図3、図4及び図6に示すように、回り込み部123は、車幅方向に延びて車両の正面側を向く前板部160と、前板部160の下縁に連続するとともに前板部160に略直交し車両の上面側を向く直交板部161(直交する面)とを有している。前板部160はホルダ上部122の前縁に連続して設けられ、直交板部161はホルダ前部121の上縁に連続して設けられ、回り込み部123は、ホルダ前部121とホルダ上部122とを連結している。
図6に示すように、直交板部161には、コネクタ131を受けるコネクタ受け部162が設けられている。コネクタ受け部162は、コネクタ131が挿通されるコネクタ支持孔162Aと、コネクタ131を受けるコネクタ支持孔162Aの周縁部162Bとを備えている。また、周縁部162Bには、コネクタ131に形成された突起(図示略)が嵌合する貫通穴162Cが複数形成されている。
ホルダ前部121は、平板部122Aよりも僅かに車幅方向内側に位置する前部板部121Aを有し、前部板部121Aの前部及び後部には、レギュレータ66が固定されるレギュレータ取り付け部163A、163Bがそれぞれ形成されている。レギュレータ取り付け部163A、163Bは、車幅方向外側に突出する座部165と、レギュレータ66を固定するボルト166A、166B(図3参照)がそれぞれ挿通されるボルト孔167とを有している。後部側に位置するレギュレータ取り付け部163Bには、ボルト166Bが螺合するナット部168が設けられている。
図4及び図5に示すように、前後に並べて2箇所に配置されたレギュレータ取り付け部163A、163Bの間には、車幅方向内側に窪んだ凹条部169が形成され、凹条部169は上下に延在している。凹条部169には、断面円弧状の外周面が車幅方向外側に突出した凸条部170が形成されており、凸条部170は凹条部169内の中央に位置し、上下に延在している。また、凹条部169内には、凸条部170の前方及び後方で上下に延びる溝部171がそれぞれ形成されている。凸条部170の内側面は、車幅方向外側へ断面円弧状に窪んだガイド溝部172となっている。
図4に示すように、凸条部170は直交板部161と直交するように上下方向に延びており、凸条部170の裏面側に位置するガイド溝部172は、コネクタ支持孔162Aに連続するように形成されている。図5に示すように、ハーネス集合部98Bはガイド溝部172内に設けられ、ガイド溝部172にガイドされるようにしてコネクタ支持孔162Aに配置されている。このように、ホルダ前部121に凹条部169及び凸条部170を設けたため、レギュレータ66が取り付けられる部分の剛性を向上できるとともに、凸条部170の内周側のガイド溝部172に沿わせてハーネス集合部98Bを配置することで、凸条部170をハーネス用のガイドとして利用できる。このため、ハーネス集合部98Bを確実に支持でき、振動等がハーネス集合部98Bに影響することを防止できる。
図3及び図13に示すように、コネクタ131は、回り込み部123の直交板部161に形成されたコネクタ支持孔162Aに挿通され、コネクタ131のフランジ部131Aが周縁部162Bに当接することで支持されている。すなわち、コネクタ131は、凸条部170と直交する直交板部161に支持され、凸条部170の延びる方向に沿うように配置されている。このため、凸条部170に沿うハーネス集合部98Bの延びる方向に沿わせてコネクタ131を配置でき、コネクタ131をコンパクトに設けることができる。
また、図11に示すように、コネクタ131の後方には車幅方向に延びる前板部160が位置し、前板部160は、前板部160の後方側の空間Sの前方側の一部を塞いでいる。このため、ホルダ前部121の車幅方向内側に異物等が侵入することを防止できる。
図3に示すように、レギュレータ66を接続する2本の配線66Aは、レギュレータ66の裏面側から延びて各溝部171内に設けられ、各溝部171にガイドされている。このため、配線66Aをコンパクトに配置できるとともに、配線66Aを確実に支持できる。
また、レギュレータ66は、後部のボルト166Bによってレギュレータ取り付け部163Bに締結されるとともに、前部のボルト166Aによってメインフレーム10側の電装品ホルダ前側固定部67Aに、レギュレータ取り付け部163Aとともに締結される。すなわち、レギュレータ66及びホルダ上部122のレギュレータ取り付け部163Aは、ボルト166Aによって電装品ホルダ前側固定部67Aに共締めされている。このため、レギュレータ66及び電装品ホルダ120を固定するための固定部を削減でき、簡単な構成で電装品を固定できる。
図4及び図6に示すように、ホルダ下部125は、下方に行くに従って車幅方向内側に傾斜する傾斜板部125Aを有し、傾斜板部125Aには、各ハーネス側接続部98Aを支持するハーネス支持孔175(ハーネス接合部)がそれぞれ形成されている。
図4及び図12に示すように、ホルダ下部125の後部には、後方側に突出した脚部176が設けられ、脚部176は、側面視において発電機カバー116の前部に重なるように設けられている。脚部176の車幅方向内側面には、板状のゴム板177(弾性部材)が設けられており、脚部176は、ゴム板177を介して発電機カバー116の側面に当接している。
本実施の形態では、電装品ホルダ120を、メインフレーム10側の電装品ホルダ前側固定部67A、電装品ホルダ中間固定部67B及び電装品ホルダ後側固定部67Cに締結するとともに、脚部176をゴム板177を介して発電機カバー116に当接させて固定している。これにより、脚部176では締結部材を用いる必要がないため、少ない部品点数で確実に電装品ホルダ120を取り付けできる。また、発電機カバー116と脚部176との間でゴム板177が圧縮されるようにメインフレーム10側に締結することで電装品ホルダ120確実に固定できる。
図12及び図13に示すように、発電機カバー116の前部には、外端面116Aよりも車幅方向内側に窪んだ段部116Bが設けられており、ホルダ下部125は、段部116Bに沿うように車幅方向内側へ傾斜している。段部116Bは、発電機カバー116の前部の下方から上方に連続しており、空間Sの一部を構成している。また、ホルダ下部125は、外端面116Aよりも車幅方向内側に位置している。
ハーネス側接続部98Aは、傾斜板部125Aに対して略直角に設けられてハーネス支持孔175に支持されている。各ハーネス98は、ハーネス側接続部98Aがハーネス支持孔175を貫通して設けられ、ホルダ下部125の内側の空間Sに位置するハーネス側接続部98Aの端から屈曲して上方に配索され、ハーネス集合部98Bを介してコネクタ131に接続される。
このように、各ハーネス98をホルダ下部125の内側の空間S内に配索するため、発電機カバー116の周囲のデッドスペースを利用してハーネス98をコンパクトに配置できるとともに、車幅方向内側にハーネス98を配置してマスの集中化を図ることができる。また、ホルダ下部125が車幅方向内側へ傾斜しているため、ホルダ下部125が鉛直に設けられる場合に比して、ハーネス側接続部98Aの端から上方に屈曲するハーネス98の屈曲度を小さくでき、ハーネス98の屈曲による負荷を低減できる。
図6及び図11に示すように、ホルダ後部124は、平板部122Aよりも車幅方向内側に位置する後部平板部139を有し、後部平板部139には、通信機130が締結される固定部124Aが複数形成されている。通信機130は、固定部124Aに螺合するボルト180によって固定される。
図3、図5、図10、図11及び図13に示すように、ラジエータホース117B及びハーネス98は、発電機カバー116の前部側の空間Sに配置されて上方に延び、ホルダ前部121及びホルダ下部125に左側方を覆われている。また、図3、図7、図9及び図12に示すように、ラジエータホース117B及びケーブル132は、発電機カバー116の上部側の空間Sに配置されて後方に延び、ホルダ上部122に左側方を覆われている。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、電装品ホルダ120が、発電機カバー116の前方に位置するホルダ前部121と、発電機カバー116の上方に位置するホルダ上部122とを有し、ホルダ前部121にレギュレータ66が設けられ、ホルダ上部122にバッテリ33が取り付けられている。このため、発電機カバー116の前方及び上方のエンジン6の周辺のデッドスペースである空間Sを利用してエンジン6の近傍に複数の電装品を取り付けでき、マスの集中化を図ることができる。
また、メインフレーム10と発電機カバー116との間に電装品ホルダ120が配され、発電機カバー116の前方かつホルダ前部121の車幅方向内側にハーネス98が配索されるため、発電機カバー116の前方のエンジン6周辺の空間Sにハーネス98を設けることができ、マスの集中化を図ることができる。また、コネクタ131をエンジン6の周辺に配置でき、マスの集中化を図ることができる。
また、ホルダ前部121に凸条部170を設けることでレギュレータ66が取り付けられる部分の剛性を向上できるとともに、上下に延びる凸条部170のガイド溝部172に沿わせてハーネス集合部98Bを配したため、凸条部170をハーネス98のガイドとしても利用することができる。
さらに、凸条部170と直交する回り込み部123の直交板部161に設けられたコネクタ受け部162にコネクタ131が取り付けられるため、コネクタ131を凸条部170の延びる方向に沿わせて回り込み部123にコンパクトに配置できる。
さらにまた、ホルダ後部124に通信機130を設けることで、エンジン6の周辺にさらに別の電装品を配置でき、さらなるマスの集中化を図ることができる。
また、ホルダ前部121の中間固定孔部128、及び、ホルダ上部122の後側固定孔部138によって電装品ホルダ120をメインフレーム10に取り付けできるとともに、ホルダ下部125の脚部176を発電機カバー116に当接させて位置決めできるため、少ない部品点数で確実に電装品ホルダ120を取り付けできる。
また、エンジン6からバッテリ33に伝わる熱を遮熱板142によって抑えつつ、バッテリ33を電装品ホルダ120に配置してマスの集中化を図ることができる。
さらに、ホルダ上部122の車幅方向内側の空間Sにラジエータホース117B及びハーネス98のケーブル132を配置したため、マスの集中化を図ることができるとともに、ホルダ上部122で覆うようにして、ラジエータホース117B及びケーブル132を保護することができる。
また、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
上記実施の形態では、電装品ホルダ120には、レギュレータ66、バッテリ33及び通信機130が取り付けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電装品として、車載カメラ等を電装品ホルダ120に取り付けても良い。また、その他の鞍乗り型車両1の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
1 鞍乗り型車両
2 車体フレーム
6 エンジン
33 バッテリ
66 レギュレータ
98 ハーネス
114 発電機
116 発電機カバー
117B ラジエータホース
120 電装品ホルダ
121 ホルダ前部
122 ホルダ上部
123 回り込み部
124 ホルダ後部
125 ホルダ下部
128 中間固定孔部(取り付け部)
130 通信機(別の電装品)
131 コネクタ
138 後側固定孔部(取り付け部)
142 遮熱板
161 直交板部(直交する面)
162 コネクタ受け部
163A レギュレータ取り付け部
163B レギュレータ取り付け部
170 凸条部
175 ハーネス支持孔(ハーネス接合部)
176 脚部
177 ゴム板(弾性部材)

Claims (8)

  1. 車体フレームと、前記車体フレームに支持されるエンジンと、電装品を支持するとともに前記エンジンに近接して配される電装品ホルダとを備える鞍乗り型車両の電装品取付構造において、
    前記エンジンは、車幅方向の一側に外側に突出する発電機と、該発電機の外側方を覆う発電機カバーとを有し、前記電装品ホルダは、前記発電機カバーの前方に位置するホルダ前部と、前記発電機カバーの上方に位置するホルダ上部と、前記ホルダ前部と前記ホルダ上部とを前記発電機カバーを上方に回り込むように延びて連結する回り込み部とを有し、前記ホルダ前部と前記ホルダ上部とのそれぞれの外側面に複数の電装品が取り付けられることを特徴とする鞍乗り型車両の電装品取付構造。
  2. 前記車体フレームは前記発電機カバーの前方から後方にかけて上方に回り込むように配され、前記電装品ホルダは側面視で前記車体フレームと前記発電機カバーとの間に配され、前記電装品ホルダには、前記ホルダ前部から下方に延長されるホルダ下部が設けられ、該ホルダ下部には複数のハーネス接合部が設けられ、
    前記ハーネス接合部から前記ホルダ前部の車幅方向内側かつ前記発電機カバーの前方に複数のハーネスが配索され、前記回り込み部に前記複数のハーネスと接続されるコネクタが設けられることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の電装品取付構造。
  3. 前記ホルダ前部には前後2箇所でレギュレータが取り付けられ、前記ホルダ前部の前後2箇所のレギュレータ取り付け部の間には、車幅方向外側に突出するとともに上下方向に延びる凸条部が設けられ、該凸条部の車幅方向内側に前記ハーネスが配されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両の電装品取付構造。
  4. 前記回り込み部には、前記凸条部の上方に該凸条部と直交する面を有するとともに、前記コネクタが取り付けられるコネクタ受け部が設けられることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の電装品取付構造。
  5. 前記電装品ホルダには、前記ホルダ上部から後方に延長されるホルダ後部が設けられ、該ホルダ後部に別の電装品が取り付けられることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両の電装品取付構造。
  6. 前記電装品ホルダは、前記ホルダ前部と、前記ホルダ上部とに前記車体フレームへの複数の取り付け部を有するとともに、前記ホルダ下部の後部に前記発電機カバーに弾性部材を介して当接する脚部を有することを特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両の電装品取付構造。
  7. 前記ホルダ上部の外側面にはバッテリが取り付けられ、前記ホルダ上部の車幅方向内側には遮熱板が設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗り型車両の電装品取付構造。
  8. 前記ホルダ上部の車幅方向内側にラジエータホースと前記ハーネスとが配されることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の鞍乗り型車両の電装品取付構造。
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