JP5384898B2 - 基板保護ケース、及び蓋部材取外し治具 - Google Patents

基板保護ケース、及び蓋部材取外し治具 Download PDF

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Description

本発明は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の各種遊技機に搭載されたROMを交換する等の不正目的のために基板保護ケースが開放されることを困難化して、不正行為を効果的に予防することができる基板保護ケース、及び蓋部材取外し治具に関する。
パチンコ遊技機、スロットマシン等の各種遊技機に搭載されるROMを不正に取り換えることにより、遊技内容を遊技者に都合よく進行させて出球を獲得する不正行為が所謂ゴト師によって行われ、その手法は巧妙化している。
ROMの不正な取り換えは、工場から出荷された遊技機が遊技場に設置される以前の段階、或いは設置後に行われる可能性が高い。
このような不正行為に対する対策として特許文献1には、制御基板上のROMを包囲するケース体とカバー体とを分離不能な結合手段によって結合することにより、結合手段を破壊した場合にはその痕跡が必ず残るようにした技術が提案されている。
しかし、不正行為者の手口が更に巧妙化することにより、結合手段を破壊してROMを交換した後で、形跡が残らないように新たな結合手段を組み付ける可能性がある。
図7(a)及び図8は従来の基板保護ケースの構成を示す斜視図、及び分解斜視図である。内部に制御基板120を収容した基板保護ケース100は、ケース本体101とケース蓋102とを接合させた構成を備えている。基板保護ケース100の一端部に位置するケース本体とケース蓋との突き合わせ部103には封印シール110が両者に跨って接着されている。また、突き合わせ部103とは反対側の端部にはカシメピンによる締結部130が設けられており、封印シール110と締結部130による不正行為の防止対策が採られている。
図7(b)及び(c)はカシメピンによる締結部の構成を示す断面図((a)のX−X断面図)である。
従来からケース本体101とケース蓋102を強固に締結する手段としてカシメピン131を用いた締結部130が採用されている。ケース本体101とケース蓋102には円筒状のカシメピン支持部132、133が夫々固定されており、両カシメピン支持部132、133を(b)のように連通させた状態でカシメピン131を一方のカシメピン支持部133の開口側から内部に圧入して圧着固定することによりケース本体101とケース蓋102とを連結することが可能となる。この締結部130は、図示のように複数箇所(この例では二箇所)設けられているが、基板保護ケースを閉じる際には一つの締結部130のみが使用される。遊技場に設置された遊技機の制御基板に違法な改変が行われているか否かを検査するために基板保護ケースを開放する場合には、各カシメピン支持部132、133をケース側に連結しているリブ132a、133aをペンチ等の治具により切断することによりカシメピンを除去した上で開放する作業が行われる。検査を終了した後に基板保護ケースを再び閉じる場合には未使用状態にある他の締結部130を利用した締結が行われる。
不正行為者が基板保護ケースを開放する場合には、カシメピン131により締結されている締結部130を破損する必要があるが、締結部が破損された形跡を確認しただけでは、これが違法行為によるものか、或いは定期検査等のために適法に開放された形跡であるかを判別することはできなかった。
このようなところから、図9(a)(b)、図10(a)乃至(d)に示すように複数のカシメピン支持部133を配列した領域Aを蓋部材150により閉止してカシメピン131を容易に除去できないように構成することが可能である。なお、この例ではカシメピンの頭部と蓋部材との間に樹脂製の充填部材135を介在させてカシメピンの押えを確実化している。
蓋部材150は、領域Aを覆う板状の蓋部材本体151と、蓋部材本体151の一面から突設された長さが同じ二本の弾性脚部材152と、有する。
領域Aの両サイドのケース面には、ケース本体101とケース蓋102に跨って貫通する蓋部材固定用の開口部140を形成し、この開口部140内に蓋部材の弾性脚部材152を差し込んで先端のフック部153を開口部140の仕切板141の底縁に係止させることにより、蓋部材150により領域Aを覆った状態で固定することができる(図10(a)(b))。
しかし、長さが同等な2本の弾性脚部材152の先端に設けたフック部153を夫々仕切板141に係止しただけの単純構造であるため、ケース本体101側の開口部からドライバ、或いは専用の治具160を差し込んで各フック部を仕切板の底縁から離脱させれば蓋部材は簡単に取外しができ(図10(c)(d))、比較的短時間でリブ132a、133aを破壊してケース本体とケース蓋を開放することが可能である。
なお、蓋部材を螺子によって基板保護ケースに固定する対策も考えられるが、ドライバ等を用いた螺子の取外しが容易であるため、防犯対策としては有効ではない。また、蓋部材を螺子により固定する構成を採用すると製造工程での螺子止め作業が必要となるため、生産性の低下をもたらす。
特開2006−130352公報
以上のように、ROMを搭載した制御基板を収容する基板保護ケースを閉止状態にロックするためのカシメピンによる締結部が不正に破壊されることを防止するために、カシメピンによる締結部を蓋部材により覆う対策が想定される。しかし、蓋部材から延びる弾性脚部材のフック部をケース側の仕切板に係止させただけでは容易に蓋部材が取り外せるため、不正行為を防止できないという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、カシメピンによる締結部を覆う蓋部材を取り外すことが困難でありながら、専用の取外し治具を保有する正当な管理者による取外しが容易な基板保護ケース、及び蓋部材取外し治具を提供することを目的としている。
また、螺子等によらない簡単な着脱構造を提供するものである。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る基板保護ケースは、電子部品を搭載した制御基板を間に挟んで収容する開閉可能な2つのケース片を有した基板保護ケースであって、前記両ケース片に跨って形成され、且つ一端が少なくとも一方の前記ケース片の一面にて開口し、カシメピンを挿通することによって前記両ケース片同士を連結するための挿通穴を備え、前記挿通穴の両側方には前記両ケース片を貫通する蓋部材着脱用の開口部が形成されると共に、前記各開口部内には少なくとも一つのリブが配置されており、前記蓋部材は、前記挿通穴を覆う蓋部材本体と、該蓋部材本体から突出されて前記各開口部内に夫々挿入されると共に前記各リブの底縁部に対して夫々個別に弾性的に着脱する係止部を有した弾性脚部材と、を備え、前記各リブの底縁部の高さ位置が一定とならないように構成し、前記各係止部の位置を、該各係止部が係止される前記各リブの底縁部と対応するように設置したことを特徴とする。
蓋部材によってカシメピン挿入用の挿通穴の表面側を閉塞することによりカシメピンを容易に除去できないように構成する場合、蓋部材が螺子止め等によって固定されていると、ドライバ等を用いた蓋部材の取り外しが容易であるばかりでなく、製造段階における螺子止め手数増によって生産性が低下する。また、長さが同じ複数のリブに対して、長さが同じ弾性脚部材を一対一で係合させただけの係止構造では、係止状態を容易に解除することができる。本発明では、リブの長さを異ならせて、各リブに対して蓋部材の各弾性脚部材を係止させるようにしたので、係止部の高さ位置が一定とならず、ドライバ等を用いた係止解除が困難となる。
請求項2の発明に係る基板保護ケースは、請求項1において、個々の前記開口部内の前記各リブは、略平行に配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明に係る基板保護ケースは、請求項1において、個々の前記開口部内の前記各リブは、非平行に配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る基板保護ケースは、請求項1乃至3の何れか一項において、前記リブの底縁部を段差状に構成したことを特徴とする。
請求項5の発明に係る基板保護ケースは、請求項1乃至4の何れか一項において、前記係止部を複数に分割し、各分割片が個別に弾性変形可能に構成したことを特徴とする。
請求項の発明に係る蓋部材取外し治具は、請求項1乃至5の何れか一項に記載された基板保護ケースに着脱される前記蓋部材を前記基板保護ケースから離脱させる取外し治具であって、把持部と、該把持部から突出して前記各リブの各底縁部と係止した前記各係止部を押圧することにより係止状態を一括して解除する解除片と、を備えたことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、基板保護ケースを不正に開放する目的で基板保護ケースを構成する各ケース片間を連結固定するカシメピンを切除する行為を防止するために、カシメピンによる締結部を覆う蓋部材を用いると共に、蓋部材と基板保護ケース側の被係止部との係止構造を工夫し、更に専用の取外し治具を用いた取外しだけを可能とすることにより、正当な管理者以外による蓋部材の不正な取外しを困難化することができる。
遊技場等において営業中に不正に行われるROMの交換行為は管理者の目を盗んで短時間で実施する必要があるため、蓋部材の取り外しに手数がかかるように構成することにより、不正行為を抑止することが可能となる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る基板保護ケースの外観構成を示す要部斜視図(透視図)であり、図2は要部の分解斜視図であり、図3(a)乃至(d)は蓋部材を基板保護ケース(本体)に取り付ける手順を示す断面図、及び治具により蓋部材を取り外す手順を示す断面図である。
基板保護ケース1は、ROMを始めとした電子部品を搭載した制御基板(プリント基板)Bを内部に収容した状態でパチンコ遊技機等の遊技機の背面側に組み付けられる。
基板保護ケース1は、ROMを搭載した制御基板(プリント基板)Bを間に挟んだ状態で内部に収容する透明な樹脂製の2つのケース片(下ケース片2、上ケース片10)から構成されている。2つのケース片2、10は、制御基板Bの両面と夫々対向した状態で組み付けられており、例えば制御基板面と平行な方向へスライドすることにより開閉するように構成されている。
基板保護ケース1の一端縁に沿った適所には、カシメピン25を用いた締結部20が複数個配列されている。締結部20の表面側(領域A)を蓋部材40により隠蔽しておくことにより、各締結部20を破壊する不正行為が短時間で行われることを阻止するように構成している。
本発明では特に蓋部材40をドライバ等の治具を用いて取り外すことが困難となるように構成したことにより、カシメピンを取り外す不正行為を未然に抑制するようにしている。
締結部20は、上ケース片10の面(制御基板面と略平行な面)に形成された挿通穴21と、各挿通穴21に夫々圧入固定される金属製のカシメピン25と、カシメピン25の頭部と蓋部材40との間に配置される樹脂製の充填部材26と、を備えている。
挿通穴21は、各ケース片2、10に夫々固定された中空筒状の支持部22、23から構成されており、各支持部22、23は連結片22a、23aによって各ケース片に固定されている。
挿通穴形成領域Aの両サイドのケース面には、蓋部材を装着するための開口部30が形成され、各開口部30内には互いに平行な複数のリブ(仕切り板)31、32、33が上下方向(制御基板面と略直交する方向)へ延びている。各リブ31、32、33は、底縁部(被係止部)31a、32a、33aの高さ位置が異なっている。本例では、リブ31の突出長L1、リブ32の突出長L2、リブ33の突出長L3は、L2<L1<L3 となっているが、これは一例に過ぎない。
一方、蓋部材40は、各締結部20を覆うに足りる面積を有した板状の蓋部材本体41と、各リブ31、32、33に対応して蓋部材本体下面から一体的に突設された長さが異なる各三本の弾性脚部材42、43、44と、から一体形成されている。各弾性脚部材42、43、44の先端にある各フック部(係止部)42a、43a、44aは高さ位置が異なっており、各リブ31、32、33の底縁部31a、32a、33aと一対一で係止可能な構成となっている。蓋部材40は、樹脂、金属等から構成し、弾性脚部材42、43、44は厚み方向へ弾性変形することによって各リブ31、32、33に対して着脱可能に構成されている。
即ち、本発明では、各リブの底縁部31a、32a、33aの高さ位置(突出長)が一定とならないように構成し、各弾性脚部材42、43、44の高さ位置(突出長)を、各弾性脚部材が係止される各リブの底縁部と対応するように設定した構成が特徴的である。
また、各弾性脚部材は各リブの底縁部に対して個別に着脱可能な構成を有している。従って、ドライバ等によって一つの弾性脚部材だけを対応するリブから離脱させたとしても、隣接する他の弾性脚部材が対応する他のリブから離脱することがない。
蓋部材40を挿通穴形成領域Aに添設した時に、弾性脚部材42、43、44が各開口部30内に嵌合すると共に、各弾性脚部材42、43、44の先端にあるフック部42a、43a、44aが、高さ位置の異なる各リブ31、32、33の底縁部31a、32a、33aに対して一対一で係止される(図3(a)(b))。この係止状態では、蓋部材40の蓋部材本体41をドライバ、ペンチ等を用いて取り外すことは困難である。
次に、図3(c)(d)に示した蓋部材取外し治具50は、高さ位置の異なる弾性脚部材の各フック部42a、43a、44aが各リブ31、32、33の底縁部31a、32a、33aに係止されている状態において、各フック部42a、43a、44aの係止状態を一括して解除するための手段である。
蓋部材取外し治具50は、正規の管理者などの作業者が把持する把持部51と、把持部51から突出して各リブの底縁部31a、32a、33aと一対一にて当接可能な解除片52、53、54と、を備えている。
各開口部30の下側の開口内に、図3(a)のように各解除片52、53、54を差し込むと、各解除片52、53、54と各フック部42a、43a、44aのとの位置関係が対応するように予め構成されているため、各解除片の先端部を各フック部に対して一対一にて当接させることができ、この状態で取外し治具50を押し込むと、(b)のように各解除片の先端部によって各フック部を各リブの底縁部から一括して離脱させることが可能となる。各解除片によって各フック部と各底縁部との係止状態を解除することにより、蓋部材40は取外し可能な状態となる。図示した例では、各解除片の先端部をフック状に構成したがこれは一例に過ぎず、各フック部を押圧して係止を解除し易い構成であればどのような形状であってもよい。
なお、上記実施形態では、一つの開口部内のリブの個数を3個とした例を示したが、これは一例であり、1個、2個、或いは3個以上であってもよい。各開口内に一個ずつリブを配置する場合には、各リブの底縁部の高さ位置を異ならせることにより、フック部を取外す作業を困難化させることができる。
次に、図4は本発明の第2の実施形態に係る基板保護ケースの要部構成を示す分解斜視図である。なお、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この実施形態に係る基板保護ケース1においては、挿通穴形成領域Aの両サイドに設けた開口部30内の各リブ(仕切り板)35、36が夫々段差状に高さの異なる底縁部35a、35b、36a、36bを有しており、更に蓋部材40の蓋部材本体41からは各底縁部35a、35b、36a、36bと対応した突出長を有した弾性脚部材45a、45b、46a、46bが突設されている。弾性脚部材45a、45b、46a、46bの先端部のフック部が各底縁部35a、35b、36a、36bと一対一で係止されることにより、蓋部材は基板保護ケース本体側に係止された状態となる。つまり、各弾性脚部材は各リブの底縁部に対して個別に着脱可能な構成を有している。
一方、蓋部材40を取り外す際には、図3に示した如き取外し治具50の各解除片を各開口部30の下側開口から差し込んで、各フック部を一括して各リブの底縁部から離脱させることにより、取外しが可能となる。取外し治具50の各解除片は、各リブの底縁部35a、35b、36a、36bと夫々一対一で対応した長さを有するように構成することは前記実施形態の場合と同様である。
次に、図5は本発明の第3の実施形態に係る基板保護ケースの要部構成を示す分解斜視図である。なお、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この実施形態に係る基板保護ケース1においては、挿通穴形成領域Aの両サイドに設けた開口部30内の各リブ(仕切り板)37、38が夫々非平行に配置されている。本例では、各リブは90度交差して配置されている。蓋部材40側に設けた弾性脚部材47、48は、これらのリブ37、38の位置関係に対応してL字状に配置されており、各弾性脚部材47、48の先端部のフック部47a、48aにより各リブの底縁部37a、38aと係合可能に構成されている。各弾性脚部材47、48は、少なくとも先端のフック部が独立して厚み方向(着脱方向)へ弾性変形可能となるように構成されている。
弾性脚部材47、48の先端部のフック部が各底縁部37a、38aと一対一で係止されることにより、蓋部材は基板保護ケース本体側に係止された状態となる。
一方、蓋部材40を取り外す際には、図3に示した如き取外し治具50の各解除片を各開口部30の下側開口から差し込んで、各フック部を一括して各リブの底縁部から離脱させることにより、取外しが可能となる。取外し治具50の各解除片は、各リブの底縁部37a、38aと夫々一対一で対応した長さを有するように構成することは前記実施形態の場合と同様である。
なお、図4の構成例と図5の構成例を組み合わせてもよい。即ち、例えば、図5に示した非平行なリブの底縁部の高さ位置を異ならせてもよい。
また、上記各実施形態では、板状のリブの延びる方向を基板保護ケースの長手方向と平行な方向、或いは短手方向と平行な方向としたが、長手方向と斜めに交差する方向にリブを延在させるように構成してもよい。
次に、図6は本発明の他の実施形態に係る基板保護ケース1の要部構成説明図であり、この基板保護ケース1は、蓋部材40から延びる各弾性脚部材49を2つに分割し、各分割片が独立して弾性変形可能に構成した点が特徴的である。
各弾性脚部材49a、49bは、開口部30内のリブ39の底縁部に対して弾性的に係止可能な同一長さを有しているが、弾性脚部材(分割片)49a、49bが独立して厚み方向(着脱方向)へ弾性変形可能に構成されているため、ドライバ等を用いて全ての弾性脚部材を同時に押圧して各リブとの係止を解除することが困難なため、短時間で蓋部材を取り外すことが極めて困難化する。
また、図6の実施形態に係る弾性脚部材の構成を、図4、図5の各実施形態に係る弾性脚部材と組み合わせても良い。即ち、例えば図4中の個々の弾性脚部材を複数に分割したり、図5中の個々の弾性脚部材を複数に分割してもよい。
また、上記実施形態では各リブの底縁部は基板保護ケース面と平行に延びているが、上下方向に傾斜した底縁部であってもよい。この場合には、各リブの底縁部に係止される蓋部材側の弾性脚部材の先端部も同様に上下方向に傾斜する。
また、上記実施形態では、2つの開口部内の各リブの配置を対称となるように構成したが、各開口部内の各リブの配置が非対称となるように構成してもよい。
以上のように本発明によれば、基板保護ケース1を不正に開放する目的で各ケース片2、10間を連結固定するカシメピン25を切除する行為を防止するために、カシメピンによる締結部20を覆う蓋部材40を用いると共に、蓋部材と基板保護ケース側の被係止部(リブ)との係止構造を工夫し、更に専用の取外し治具50を用いた取外しだけを可能とすることにより、正当な管理者以外による蓋部材の不正な取外しを困難化することができる。
遊技場等において営業中に不正に行われるROMの交換行為は管理者の目を盗んで短時間で実施する必要があるため、蓋部材の取り外しに手数がかかるように構成することにより、不正行為を抑止することが可能となる。即ち、遊技場に設置された遊技機の背面側に配置された基板保護ケースを開放して行われるROM交換等の不正行為は遊戯場の営業中に実施されることが多いと推測されるため、不正行為を実施可能な時間は僅かに過ぎない。このため、蓋部材を取外してカシメピンを除去し、更に制御基板上のROMを短時間で交換することは更に困難となる。
また、蓋部材40によってカシメピン挿入用の挿通穴の表面側を閉塞することによりカシメピンを容易に除去できないように構成する場合、蓋部材40が螺子止め等によって固定されていると、ドライバ等を用いた蓋部材の取り外しが容易であるばかりでなく、製造段階における螺子止め手数増によって生産性が低下する。また、長さが同じ複数のリブに対して、長さが同じ弾性脚部材を一対一で係合させただけの係止構造では、係止状態を容易に解除することができる。本発明では、リブの長さを異ならせて、各リブに対して蓋部材の各弾性脚部材を係止させるようにしたので、係止部の高さ位置が一定とならず、ドライバ等を用いた係止解除が困難となる。
本発明に係る基板保護ケース1は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の遊技機に装備される制御基板を収容する手段として利用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る基板保護ケースの外観構成を示す要部斜視図(透視図)である。 本発明の基板保護ケースの要部の分解斜視図である。 (a)乃至(d)は蓋部材を基板保護ケース(本体)に取り付ける手順を示す断面図、及び治具により蓋部材を取り外す手順を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る基板保護ケースの要部構成を示す分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る基板保護ケースの要部構成を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る基板保護ケース1の要部構成説明図である。 (a)は従来の基板保護ケースの構成を示す斜視図であり、(b)及び(c)はカシメピンによる締結部の構成を示す断面図((a)のX−X断面図)である。 従来の基板保護ケースの分解斜視図である。 (a)及び(b)は従来の基板保護ケースの構成を示す斜視図、及び分解斜視図である。 (a)乃至(d)は蓋部材の組付け手順と、取外し手順を示す縦断面図である。
符号の説明
1…基板保護ケース、2…下ケース片、10…上ケース片、20…締結部、21…挿通穴、22、23…支持部、22a…連結片、25…カシメピン、26…充填部材、30…開口部、31、32、33…リブ、31a…底縁部、32…リブ、33…リブ、35a…底縁部、37、38…リブ、37a…底縁部、39…リブ、40…蓋部材、41…蓋部材本体、42、43、44…弾性脚部材、42a…フック部、45a…弾性脚部材、47、48…弾性脚部材、47a…フック部、49a、49b…弾性脚部材、50…取外し治具、51…把持部、52、53、54…解除片

Claims (6)

  1. 電子部品を搭載した制御基板を間に挟んで収容する開閉可能な2つのケース片を有した基板保護ケースであって、
    前記両ケース片に跨って形成され、且つ一端が少なくとも一方の前記ケース片の一面にて開口し、カシメピンを挿通することによって前記両ケース片同士を連結するための挿通穴を備え、
    前記挿通穴の両側方には前記両ケース片を貫通する蓋部材着脱用の開口部が形成されると共に、前記各開口部内には少なくとも一つのリブが配置されており、
    前記蓋部材は、前記挿通穴を覆う蓋部材本体と、該蓋部材本体から突出されて前記各開口部内に夫々挿入されると共に前記各リブの底縁部に対して夫々個別に弾性的に着脱する係止部を有した弾性脚部と、を備え、
    前記各リブの底縁部の高さ位置が一定とならないように構成し、
    前記各係止部の位置を、該各係止部が係止される前記各リブの底縁部と対応するように設置したことを特徴とする基板保護ケース。
  2. 個々の前記開口部内の前記各リブは、略平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の基板保護ケース。
  3. 個々の前記開口部内の前記各リブは、非平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の基板保護ケース。
  4. 前記リブの底縁部を段差状に構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の基板保護ケース。
  5. 前記係止部を複数に分割し、各分割片が個別に弾性変形可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の基板保護ケース。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載された基板保護ケースに着脱される前記蓋部材を前記基板保護ケースから離脱させる取外し治具であって、
    把持部と、該把持部から突出して前記各リブの各底縁部と係止した前記各係止部を押圧することにより係止状態を一括して解除する解除片と、を備えたことを特徴とする蓋部材取外し治具。
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