JP5384272B2 - 演算増幅器 - Google Patents

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この発明は、演算増幅器に関し、特に、オフセット電圧の補正を行うための回路を有する演算増幅器に関する。
演算増幅器(オペアンプと呼ぶことがある)のオフセット電圧の補正を行うための回路としては、種々のものが提案されている。
特許文献1には、デジタル・アナログ変換器を有するレベルシフト回路を利用して、オペアンプのオフセット電圧の補正を行うようにした増幅回路が開示されている。この増幅回路では、オペアンプの出力を基準電圧と比較し、レベルシフト回路によってオペアンプの入力に直流出力を加算することにより、オペアンプのオフセット電圧を補正する。
また、特許文献2には、コンデンサを有するオフセットキャンセル回路を用いたオペアンプが開示されている。このオペアンプでは、周期的にオン・オフを繰り返すスイッチと、差動回路のオフセット量を記憶するオフセットキャンセル回路とを用いて、オペアンプのオフセットを抑制する。
図4は、従来のオペアンプの回路構成の一例を示す図である。
図に示す演算増幅器81は、特許文献2に開示されているものと同様のものである。図を参照して、演算増幅器81は、差動回路83と、オフセットキャンセル回路85と、出力トランジスタとを有している。差動回路83には、一対の入力トランジスタが設けられている。また、オフセットキャンセル回路85には、差動回路83の入力トランジスタに接続されたオフセットキャンセル用のトランジスタと、コンデンサ87とが設けられている。また、演算増幅器81には、周期的にオン・オフを繰り返すスイッチ89が設けられている。
演算増幅器81において、スイッチ89が周期的にオン・オフされることにより、オフセットキャンセル期間とオフセット動作期間とが切り替わる。まず、オフセットキャンセル期間において、出力トランジスタの出力電圧からのフィードバック・ループが形成され、オフセットキャンセル回路85のトランジスタが駆動される。このとき、一対の入力トランジスタのゲートの電圧が等しい状態で、オフセット電圧の補正量に応じた電荷がコンデンサ87に蓄積される。次に、スイッチ89が切り替わりオペアンプ動作期間になると、コンデンサ87によりオフセットキャンセル回路85のトランジスタが駆動される。これにより、オフセットキャンセル期間とオペアンプ動作期間とで、一対の入力トランジスタのゲートの電圧が互いに等しい状態を保ちつつ、トランジスタの特性バラツキによるオフセット電圧の発生を防止できる。
特開2001−44770号公報 特開2003−60453号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている増幅回路は、その応用範囲が抵抗入力の非反転増幅回路などに限定され、他の種類の回路に適用することが困難なものである。
また、特許文献2に記載されているオペアンプは、コンデンサに電荷を保持してオフセット量の調整を行うが、時間が経過するとコンデンサに保持されている電荷が徐々に抜けるため、時間の経過につれて補正量がずれる。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、その応用範囲が広く、かつ、静的なオフセット電圧の補正が可能であり出力電圧の時間変動が小さい演算増幅器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、演算増幅器は、ソース同士が互いに接続された2つの入力用トランジスタを有し、2つの入力用トランジスタのそれぞれのゲートが入力端子となる差動入力回路と、ソース同士が互いに接続された2つの調整用トランジスタを有し、2つの調整用トランジスタの一方が、2つの入力用トランジスタの一方に接続されており、かつ、2つの調整用トランジスタの他方が、2つの入力用トランジスタの他方に接続されたオフセット調整回路と、一方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、他方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する電流−電圧変換部とを備え、オフセット調整回路は、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力するデジタル−アナログ変換部を有し、デジタル−アナログ変換部の出力が、2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち少なくとも一方に入力されており、演算増幅器は、オフセット調整回路を2以上有し、2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている調整用トランジスタの電気的特性は、他のオフセット調整回路に用いられている調整用トランジスタの電気的特性とは異なる。
上記目的を達成するためこの発明の他の局面に従うと、演算増幅器は、ソース同士が互いに接続された2つの入力用トランジスタを有し、2つの入力用トランジスタのそれぞれのゲートが入力端子となる差動入力回路と、ソース同士が互いに接続された2つの調整用トランジスタを有し、2つの調整用トランジスタの一方が、2つの入力用トランジスタの一方に接続されており、かつ、2つの調整用トランジスタの他方が、2つの入力用トランジスタの他方に接続されたオフセット調整回路と、一方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、他方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する電流−電圧変換部とを備え、オフセット調整回路は、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力するデジタル−アナログ変換部を有し、デジタル−アナログ変換部の出力が、2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち少なくとも一方に入力されており、演算増幅器は、オフセット調整回路を2以上有し、2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている調整用トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値は、他のオフセット調整回路に用いられている調整用トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値とは異なる。
上記目的を達成するためこの発明のさらに他の局面に従うと、演算増幅器は、ソース同士が互いに接続された2つの入力用トランジスタを有し、2つの入力用トランジスタのそれぞれのゲートが入力端子となる差動入力回路と、ソース同士が互いに接続された2つの調整用トランジスタを有し、2つの調整用トランジスタの一方が、2つの入力用トランジスタの一方に接続されており、かつ、2つの調整用トランジスタの他方が、2つの入力用トランジスタの他方に接続されたオフセット調整回路と、一方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、他方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する電流−電圧変換部とを備え、オフセット調整回路は、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力するデジタル−アナログ変換部を有し、デジタル−アナログ変換部の出力が、2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち少なくとも一方に入力されており、演算増幅器は、オフセット調整回路を2以上有し、2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている第2の定電流トランジスタの電気的特性は、他のオフセット調整回路に用いられている第2の定電流トランジスタの電気的特性とは異なる。
上記目的を達成するためこの発明のさらに他の局面に従うと、演算増幅器は、ソース同士が互いに接続された2つの入力用トランジスタを有し、2つの入力用トランジスタのそれぞれのゲートが入力端子となる差動入力回路と、ソース同士が互いに接続された2つの調整用トランジスタを有し、2つの調整用トランジスタの一方が、2つの入力用トランジスタの一方に接続されており、かつ、2つの調整用トランジスタの他方が、2つの入力用トランジスタの他方に接続されたオフセット調整回路と、一方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、他方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する電流−電圧変換部とを備え、オフセット調整回路は、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力するデジタル−アナログ変換部を有し、デジタル−アナログ変換部の出力が、2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち少なくとも一方に入力されており、演算増幅器は、オフセット調整回路を2以上有し、2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている第2の定電流トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値は、他のオフセット調整回路に用いられている第2の定電流トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値とは異なる。
上記目的を達成するためこの発明のさらに他の局面に従うと、演算増幅器は、ソース同士が互いに接続された2つの入力用トランジスタを有し、2つの入力用トランジスタのそれぞれのゲートが入力端子となる差動入力回路と、ソース同士が互いに接続された2つの調整用トランジスタを有し、2つの調整用トランジスタの一方が、2つの入力用トランジスタの一方に接続されており、かつ、2つの調整用トランジスタの他方が、2つの入力用トランジスタの他方に接続されたオフセット調整回路と、一方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、他方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する電流−電圧変換部とを備え、オフセット調整回路は、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力するデジタル−アナログ変換部を有し、デジタル−アナログ変換部の出力が、2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち少なくとも一方に入力されており、演算増幅器は、オフセット調整回路を2以上有し、2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられているデジタル−アナログ変換部の出力特性は、他のオフセット調整回路に用いられているデジタル−アナログ変換部の出力特性とは異なる。
好ましくは2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている調整用トランジスタの電気的特性は、他のオフセット調整回路に用いられている調整用トランジスタの電気的特性とは異なる。
好ましくは2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている調整用トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値は、他のオフセット調整回路に用いられている調整用トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値とは異なる。
好ましくはデジタル−アナログ変換部は、プラス側及びマイナス側の2系統の出力を有し、入力されたデジタル信号に応じてプラス側の出力の電圧値とマイナス側の出力の電圧値との差分が変化する差動出力型のものであり、2系統の出力のうち一方が2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち一方に接続されており、2系統の出力のうち他方が2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち他方に接続されている。
好ましくは差動入力回路は、そのドレインが入力用トランジスタのソースに接続された第1の定電流トランジスタを有し、オフセット調整回路は、そのドレインが調整用トランジスタのソースに接続された第2の定電流トランジスタを有し、第1の定電流トランジスタのゲート及び第2の定電流トランジスタのゲートは、所定のバイアス電圧に接続されている。
好ましくは演算増幅器は、差動入力回路と、オフセット調整回路と、電流−電圧変換部とを同一のICチップ内に集積してなる。
これらの発明に従うと、デジタル−アナログ変換部に入力するデジタル信号が変化することで、調整用トランジスタに流れる電流が変化し、それにより電流−電圧変換部からの出力電圧が変化する。したがって、その応用範囲が広く、かつ、静的なオフセット電圧の補正が可能であり出力電圧の時間変動が小さい演算増幅器を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における演算増幅器の回路構成を示す図である。 第2の実施の形態における演算増幅器の回路構成を示す図である。 第3の実施の形態における演算増幅器の回路構成を示す図である。 従来のオペアンプの回路構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態における演算増幅器について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における演算増幅器(オペアンプ)1の回路構成を示す図である。
図を参照して演算増幅器(オペアンプ)1は、差動入力回路3と、電流−電圧変換部5と、オフセット調整回路7とを備える。演算増幅器1は、差動入力回路3、電流−電圧変換部5、及びオフセット調整回路7を共に同一のICチップ内に集積し、パッケージ化したものである。演算増幅器1は、オフセット電圧を調整(補正)する、オフセット調整機能付きのものである。演算増幅器1は、後述のようにオフセット電圧を調整し、オフセット補正を行う。なお、1つのICチップ内に複数組の演算増幅器1を集積してもよい。
差動入力回路3は、第1の定電流トランジスタM1と、2つの入力用トランジスタM2,M3とを有している。第1の定電流トランジスタM1及び2つの入力用トランジスタM2,M3は、n型のMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)である。なお、以下の説明において、入力用トランジスタ、第1の定電流トランジスタ、後述する第2の定電流トランジスタ、及び後述する調整用トランジスタのそれぞれを、単にトランジスタと呼ぶことがある。
2つの入力用トランジスタM2,M3のそれぞれのソースは、互いに接続されている。入力用トランジスタM2,M3は、互いに略同一の電気的特性を有している。入力用トランジスタM2,M3のそれぞれのゲートは、入力端子である。入力用トランジスタM2のゲートは、プラス側の入力に接続されている。また、入力用トランジスタM3のゲートは、マイナス側の入力に接続されている。入力用トランジスタM2,M3のそれぞれのドレインは、第1の配線5aや第2の配線5bを介して、電流−電圧変換部5に接続されている。
第1の定電流トランジスタM1のドレインは、入力用トランジスタM2,M3のソースに接続されている。また、第1の定電流トランジスタM1のソースは、接地されている。第1の定電流トランジスタM1のゲートは、所定のバイアス電圧に接続されている。
オフセット調整回路7は、差動入力回路3と同様に、3つのトランジスタを有する差動回路である。オフセット調整回路7は、第2の定電流トランジスタM4と、2つの調整用トランジスタM5,M6と、デジタル−アナログ変換部7aとを有している。第2の定電流トランジスタM4及び2つの調整用トランジスタM5,M6は、n型のMOSFETである。
2つの調整用トランジスタM5,M6は、互いに略同一の電気的特性を有し、それぞれのソースは、互いに接続されている。第2の定電流トランジスタM4のドレインは、調整用トランジスタM5,M6のソースに接続されている。また、第2の定電流トランジスタM4のソースは、接地されている。第2の定電流トランジスタM4のゲートは、第1の定電流トランジスタM1のゲートと同様に、所定のバイアス電圧に接続されている。第1の定電流トランジスタM1及び第2の定電流トランジスタM4が共に所定のバイアス電圧に接続されているので、演算増幅器1の回路構成を比較的簡素にすることができる。
デジタル−アナログ変換部7aは、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力する。デジタル−アナログ変換部7aは、例えば、ストリング状に接続された抵抗を有し、入力されたデジタル信号に応じて抵抗に接続されているタップを切り替える、抵抗ストリング方式のデジタル−アナログ変換回路などを有する。
本実施の形態において、デジタル−アナログ変換部7aは、プラス側及びマイナス側の2系統のアナログ出力を有する。デジタル−アナログ変換部7aは、入力されたデジタル信号に応じてプラス側の出力の電圧値とマイナス側の出力の電圧値との差分が変化する、差動出力型のものである。デジタル−アナログ変換部7aの2系統の出力のうち、一方の出力が調整用トランジスタM5のゲートに接続されており、他方の出力が調整用トランジスタM6のゲートに接続されている。
ここで、オフセット調整回路7は、差動入力回路3に並列に接続されている。すなわち、調整用トランジスタM5のドレインは、入力用トランジスタM2のドレインに接続されている。また、調整用トランジスタM6のドレインは、入力用トランジスタM3のドレインに接続されている。
電流−電圧変換部5は、増幅回路や出力回路を有している。電流−電圧変換部5は、電源からの駆動電圧に接続されている。電流−電圧変換部5は、第1の配線5aを介して、入力用トランジスタM2のドレイン及び調整用トランジスタM5のドレインに接続されている。また、電流−電圧変換部5は、第2の配線5bを介して、入力用トランジスタM3のドレイン及び調整用トランジスタM6のドレインに接続されている。
上記各配線5a,5bには、電流−電圧変換部5を介して駆動電圧に基づく電圧が印加される。これにより、第1の配線5aに、入力用トランジスタM2のドレイン−ソース間に流れる電流とそれに接続された調整用トランジスタM5のドレイン−ソース間に流れる電流とを合わせた電流が流れる。また、第2の配線5bに、入力用トランジスタM3のドレイン−ソース間に流れる電流とそれに接続された調整用トランジスタM6のドレイン−ソース間に流れる電流とを合わせた電流が流れる。
電流−電圧変換部5は、配線5a,5bに流れる電流に基づいて、出力電圧を出力する。すなわち、電流−電圧変換部5は、入力用トランジスタM2及びそれに接続された調整用トランジスタM5のそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、入力用トランジスタM3及びそれに接続された調整用トランジスタM6のそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する。
以下に、演算増幅器1のオフセット電圧の調整動作について説明する。オフセット電圧の調整は、オフセット調整回路7で行われる。
入力用トランジスタM2,M3の電気的特性がわずかにでも異なれば、入力される電圧が等しくても、各入力用トランジスタM2,M3のドレインーソース間に流れる電流が互いに異なる。そのため、それに応じて出力電圧にオフセット電圧が発生する。このとき、本実施の形態において、オフセット電圧分に対応する電流が調整用トランジスタM5,M6のドレインーソース間に流れるようにして、上記2つの配線5a,5bを流れる電流を調整し、オフセット電圧の調整を実行できる。すなわち、演算増幅器1は、デジタル−アナログ変換部7aにオフセット電圧に対応するデジタル信号が入力されることにより、オフセット電圧の調整を行う。
オフセット電圧の調整ステップや調整レンジは、例えば、オフセット調整回路7の第2の定電流トランジスタM4や、調整用トランジスタM5,M6の電気的特性を調整することにより適宜設定可能である。第2の定電流トランジスタM4や調整用トランジスタM5,M6の電気的特性は、例えば、各トランジスタM4,M5,M6のチャネル幅をチャネル長で除した値((チャネル幅÷チャネル長)の値)が適当なものになるようにすることにより設定可能である。このようにチャネルの寸法を調整して各トランジスタM4,M5,M6を形成することにより、容易に互いのトランジスタの電気的特性を調整できる。
なお、本実施の形態においては、第1の定電流トランジスタM1の電気的特性に対する第2の定電流トランジスタM4の電気的特性の縮尺と、調整用トランジスタM5の電気的特性に対する入力用トランジスタM2の電気的特性の縮尺と、調整用トランジスタM6の電気的特性に対する入力用トランジスタM3の電気的特性の縮尺とは、それぞれ、互いに略等しい。すなわち、オフセット調整回路7は、差動入力回路3の差動回路の所定の縮尺を有するといえる差動回路を有している。
また、オフセット電圧の調整ステップなどは、デジタル−アナログ変換部7aの出力電圧ステップ(出力特性の一例)を調整することによっても決定できる。なお、デジタル−アナログ変換部7aの出力電圧レンジなどの出力特性を適宜設定することによりオフセット電圧の調整ステップなどを決定してもよい。
オフセット調整回路7によるオフセット電圧の調整の具体例について説明する。調整用トランジスタM5,M6のゲート電圧の差分の変化は、差動入力回路3のオフセット電圧変化として出力に現れる。いま、オフセット調整回路7のトランジスタM4,M5,M6のチャネル幅が、それぞれ、差動入力回路3のトランジスタM1,M2,M3のチャネル幅の10分の1である場合を想定する。すなわち、オフセット調整回路7は差動入力回路3の差動回路の所定の縮尺の差動回路を有している。このとき、調整用トランジスタM5のゲート電圧と調整用トランジスタM6のゲート電圧との10mVの差分は、入力用トランジスタM2と入力用トランジスタM3との間での1mVのオフセット電圧に相当する。したがって、調整用トランジスタM5,M6においてゲート電圧の差分が10mVだけ変化すると、入力用トランジスタM2,M3の間でオフセット電圧が1mVだけ変動した場合と同じ程度の影響が出力に現れる。この回路特性を利用することにより、オフセット電圧の調整が行われる。
なお、オフセット電圧の調整を行うためのデジタル信号は、例えば以下のようにしてデジタル−アナログ変換部7aに入力すればよい。すなわち、この演算増幅器1と共に制御回路を設け、制御回路が、演算増幅器1の出力を基にして制御を行い、デジタル−アナログ変換部7aにデジタル信号を送信するようにすればよい。この場合、制御回路としては、演算増幅器1の出力についてオフセット電圧があるかどうかを比較するコンパレータ(比較器)を用いた回路など、種々の回路構成を用いることができる。
また、デジタル信号をデジタル−アナログ変換部7aに入力することについて、上述のような方式で行われなくてもよい。演算増幅器1は、デジタル信号がデジタル−アナログ変換部7aに入力されることにより、そのデジタル信号に応じて、出力電圧のオフセット電圧を調整できる。
また、デジタル信号としては、第2の定電流トランジスタM4や調整用トランジスタM5,M6の特性や、デジタル−アナログ変換部7aの特性などに応じて、適したものが入力されればよい。また、デジタル−アナログ変換部7aの規模(ビット数など)を大きくすることにより、オフセット電圧の調整の範囲や精度を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態における演算増幅器の基本的な構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。第2の実施の形態においては、演算増幅器1にオフセット調整回路が2つ設けられている点が第1の実施の形態と異なる。
図2は、第2の実施の形態における演算増幅器11の回路構成を示す図である。
図中、差動入力回路3、電流−電圧変換部5、及びオフセット調整回路7(第2の実施の形態においては第1のオフセット調整回路7と呼ぶ)は、第1の実施の形態におけるものと同様のものである。演算増幅器11は、これらに加え、さらに、第2のオフセット調整回路9を有している。
第2のオフセット調整回路9は、第2の定電流トランジスタM7と、2つの調整用トランジスタM8,M9と、デジタル−アナログ変換部9aを有している。
第2のオフセット調整回路9の大まかな構成は、第1のオフセット調整回路7のそれと同じである。2つの調整用トランジスタM8,M9は、2つの調整用トランジスタM5,M6と同様に互いのソース同士が接続され、第2の定電流トランジスタM7と共に差動回路を構成する。第2の定電流トランジスタM7のゲートには、第2の定電流トランジスタM4と同様に、所定のバイアス電圧が接続されている。
調整用トランジスタM8のドレインは配線5aに接続されており、調整用トランジスタM9のドレインは配線5bに接続されている。換言すると、調整用トランジスタM8は、調整用トランジスタM5と共に、入力用トランジスタM2に接続されている。また、調整用トランジスタM9は、調整用トランジスタM6と共に、入力用トランジスタM3に接続されている。
デジタル−アナログ変換部9aは、デジタル−アナログ変換部7aと同様に構成されている。デジタル−アナログ変換部9aの2系統の出力のうち、一方の出力は調整用トランジスタM8のゲートに接続されており、他方の出力は調整用トランジスタM9のゲートに接続されている。
ここで、第2の実施の形態において、第1のオフセット調整回路7に用いられている調整用トランジスタM5,M6の電気的特性と、第2のオフセット調整回路9に用いられている調整用トランジスタM8,M9の電気的特性とは、互いに異なっている。また、第1のオフセット調整回路7に用いられている第2の定電流トランジスタM4の電気的特性と、第2のオフセット調整回路9に用いられている第2の定電流トランジスタM7の電気的特性とは、互いに異なっている。
調整用トランジスタM5,M6と調整用トランジスタM8,M9とは、チャネル幅をチャネル長で除した値((チャネル幅÷チャネル長)の値)が互いに異なるようにそれらが形成されていることにより、互いに電気的特性が異なっている。また、第2の定電流トランジスタM4と第2の定電流トランジスタM7とも、チャネル幅をチャネル長で除した値が互いに異なるようにそれらが形成されていることにより、互いに電気的特性が異なっている。
第2の実施の形態では、第2のオフセット調整回路9の3つのトランジスタM7,M8,M9のチャネル幅をチャネル長で除した値は、それぞれ第1のオフセット調整回路7の3つのトランジスタM4,M5,M6のチャネル幅をチャネル長で除した値の1倍未満の所定倍になるように設定されている。すなわち、第2のオフセット調整回路9のトランジスタM7,M8,M9のチャネル幅÷チャネル長の値は、第1のオフセット調整回路7のそれよりも小さい。また、第2のオフセット調整回路9は、第1のオフセット調整回路7の差動回路の所定の縮尺を有するといえる差動回路を有している。これにより、第2のオフセット調整回路9は第1のオフセット調整回路7よりもさらに小さなオフセット電圧の調整ステップなどを有している。
例えばオフセット電圧の調整用に1つのオフセット調整回路7のみを有する場合であって、オフセット電圧の調整を広範囲で高精度に行おうとするときには、デジタル−アナログ変換部7aとしてビット数が多いものを用いる必要がある。しかしながら、一般に、デジタル−アナログ変換部7aの回路規模は、一定のビット数を超えると、1ビット増えるたびに2倍に増大するため、上記の場合には演算増幅器の回路規模がかなり増大する。一方、演算増幅器11は、調整ステップなどが互いに異なる2つのオフセット調整回路7,9を有しているので、調整に使用するデジタル−アナログ変換部7a,9aのビット数を少なく保ったままで、オフセット電圧の調整の範囲や精度を確保できる。これにより、演算増幅器11のアプリケーションにおいて高精度のオフセット電圧の調整機能が要求されている場合であっても、オフセット調整回路7,9の規模の増大を抑えたままで、その要求を満たすことが可能である。演算増幅器11の回路規模が小さくなるので、演算増幅器11を小型にでき、また、演算増幅器11の消費電流の増大を抑えることができる。
なお、オフセット調整回路の数は2つに限られるものではない。演算増幅器は、オフセット調整回路を、2以上、多段に有していてもよい。このとき、互いのオフセット調整回路同士で、一対の調整用トランジスタや第2の定電流トランジスタの電気的特性が異なるようにし、オフセット電圧の調整ステップなどが異なるようにすることが望ましい。これにより、デジタル−アナログ変換部7a,9aなどの回路規模を小さくし、演算増幅器を小型に保ちつつ、より高精度かつ広範囲なオフセット電圧の調整を行える。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態においては、差動入力回路やオフセット調整回路などにp型のMOSFETを用いている点が第2の実施の形態と異なる。
図3は、第3の実施の形態における演算増幅器31の回路構成を示す図である。
演算増幅器31は、差動入力回路33、電流−電圧変換部35、第1のオフセット調整回路37、及び第2のオフセット調整回路39を有している。差動入力回路33の大まかな動作は、第2の実施の形態における差動入力回路3の動作と同じである。また、電流−電圧変換部35の動作は、第2の実施の形態における電流−電圧変換部5の動作と同じである。また、第1のオフセット調整回路37や第2のオフセット調整回路39の大まかな動作は、第2の実施の形態における第1のオフセット調整回路7や第2のオフセット調整回路9の動作と同じである。すなわち、演算増幅器31の大まかな構成は、第2の実施の形態における演算増幅器11のそれと略同じであり、演算増幅器31は、演算増幅器11と同様の効果を有する。
差動入力回路33は、第1の定電流トランジスタM11と、2つの入力用トランジスタM12,M13とを有している。また、第1のオフセット調整回路37は、第2の定電流トランジスタM14と、2つの調整用トランジスタM15,M16と、デジタル−アナログ変換部7aとを有している。第2のオフセット調整回路39は、第2の定電流トランジスタM17と、2つの調整用トランジスタM18,M19と、デジタル−アナログ変換部9aとを有している。第3の実施の形態において、各トランジスタM11〜M19は、p型のMOSFETである。
2つの入力用トランジスタM12,M13と、2つの調整用トランジスタM15,M16と、2つの調整用トランジスタM18,M19とは、それぞれ、互いに略同一の電気的特性を有し、ソース同士が互いに接続されている。また、第1の定電流トランジスタM11のドレインは、入力用トランジスタM12,M13のソースに接続されている。第2の定電流トランジスタM14のドレインは、調整用トランジスタM15,M16のソースに接続されている。第2の定電流トランジスタM17のドレインは、調整用トランジスタM18,M19のソースに接続されている。
入力用トランジスタM12及び調整用トランジスタM15,M18のそれぞれのドレインは、共に第1の配線5aに接続されている。すなわち、入力用トランジスタM12及び調整用トランジスタM15,M18は、互いに接続されている。また、入力用トランジスタM13及び調整用トランジスタM16,M19のそれぞれのドレインは、共に第2の配線5bに接続されている。すなわち、入力用トランジスタM13及び調整用トランジスタM16,M19は、互いに接続されている。
また、第1の定電流トランジスタM11のソース及び第2の定電流トランジスタM14,M17のそれぞれのソースは、それぞれ、所定の電圧に接続されている。第1の定電流トランジスタM11のゲート及び第2の定電流トランジスタM14,M17のそれぞれのゲートは、共に所定のバイアス電圧に接続されている。
このように、p型のMOSFETを差動用のトランジスタなどに用いて演算増幅器31を構成することによっても、上述の第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[実施の形態における効果]
以上のように構成された演算増幅器では、デジタル信号に応じてオフセット電圧の調整を行うことができる。したがって、従来のようにコンデンサを有する回路を用いてオフセット電圧の調整を行う場合と比較して、静的なオフセット電圧の調整が可能であり、出力電圧の時間変動を小さくすることができる。
また、演算増幅器は、デジタル信号の入力に応じてそれ自体でオフセット電圧を調整するものであるため、応用回路を選ばず、任意の回路に広く用いることができる。
また、オフセット調整回路は、差動入力回路と構成が似た、いわば差動入力回路の縮尺コピーである回路を用いているので、オフセット調整回路と差動入力回路とは、電源電圧や温度の変化に対して特性が同じように変動する。したがって、オフセット調整回路と差動入力回路との間では、電源電圧依存性の相違や温度依存性の相違が小さくなるため、オフセット電圧をより確実に調整することが可能である。
また、演算増幅器は、オフセット調整回路が差動回路の構成を有していることにより、オフセット電圧の調整について、高い耐ノイズ性を有する。
また、デジタル−アナログ変換部としては、2系統の出力を有する差動出力型のものを用いているので、その出力を用いてそのままオフセット調整回路の差動回路を動作させることができる。したがって、演算増幅器の回路構成を比較的簡素にすることができる。
[その他]
なお、デジタル−アナログ変換部は、デジタル入力値に比例してアナログ出力が上昇する単一出力型(シングルエンド型)のものであってもよい。この場合、デジタル−アナログ変換部からの出力を一方の調整用トランジスタのゲートに接続し、他方の調整用トランジスタのゲートに所定の電圧を接続するなどすればよく、上述と同様にオフセット調整回路によるオフセット電圧の調整を行うことができる。
また、オフセット調整回路は、差動入力回路の差動回路の所定の縮尺を有するといえる差動回路を有しているものに限られない。すなわち、オフセット電圧の調整ステップなどを、オフセット調整回路の第2の定電流トランジスタの電気的特性と2つの調整用トランジスタの電気的特性とを別々に調整することにより調整してもよい。例えば、オフセット調整回路の各トランジスタの電気的特性と差動入力回路の各トランジスタのそれとを比較して、第2の定電流トランジスタの電気的特性のみが第1の定電流トランジスタのそれと異なるようにして調整ステップなどを設定してもよい。また、同様に、2つの調整用トランジスタの電気的特性のみが2つの入力用トランジスタのそれとは異なるようにしてもよい。また、第2の定電流トランジスタのゲートのバイアス電圧と第1の定電流トランジスタのゲートのバイアス電圧とを別々に異なるようにして、調整ステップなどを設定してもよい。また、上述の第2の実施の形態や第3の実施の形態において、これらの方法により、2つのオフセット調整回路の調整ステップが異なるように設定してもよい。
また、演算増幅器は、コンパレータとしても用いることができる。この場合、コンパレータのオフセット調整をより正確に行うことが可能になり、コンパレータを用いた回路をより確実に動作させることができる。
また、演算増幅器は、差動入力回路、電流−電圧変換部、オフセット調整回路などが1つの集積回路としてパッケージ化されたものに限られず、様々な態様の電子回路として実現可能である。例えば、演算増幅器は、2以上の集積回路上のそれぞれに搭載された素子を用いて構成されていてもよい。また、各トランジスタは、MOSFETに限られない。
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,11,31 演算増幅器
3,33 差動入力回路
5,35 電流−電圧変換部
7,37 第1のオフセット調整回路(オフセット調整回路)
7a,9a デジタル−アナログ変換部
9,39 第2のオフセット調整回路(オフセット調整回路)
M1,M11 第1の定電流トランジスタ
M2,M3,M12,M13 入力用トランジスタ
M4,M7,M14,M17 第2の定電流トランジスタ
M5,M6,M8,M9,M15,M16,M18,M19 調整用トランジスタ

Claims (10)

  1. ソース同士が互いに接続された2つの入力用トランジスタを有し、前記2つの入力用トランジスタのそれぞれのゲートが入力端子となる差動入力回路と、
    ソース同士が互いに接続された2つの調整用トランジスタを有し、前記2つの調整用トランジスタの一方が、前記2つの入力用トランジスタの一方に接続されており、かつ、前記2つの調整用トランジスタの他方が、前記2つの入力用トランジスタの他方に接続されたオフセット調整回路と、
    前記一方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、前記他方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する電流−電圧変換部とを備え、
    前記オフセット調整回路は、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力するデジタル−アナログ変換部を有し、
    前記デジタル−アナログ変換部の出力が、前記2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち少なくとも一方に入力されており、
    前記演算増幅器は、前記オフセット調整回路を2以上有し、
    前記2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている調整用トランジスタの電気的特性は、他のオフセット調整回路に用いられている調整用トランジスタの電気的特性とは異なる演算増幅器。
  2. ソース同士が互いに接続された2つの入力用トランジスタを有し、前記2つの入力用トランジスタのそれぞれのゲートが入力端子となる差動入力回路と、
    ソース同士が互いに接続された2つの調整用トランジスタを有し、前記2つの調整用トランジスタの一方が、前記2つの入力用トランジスタの一方に接続されており、かつ、前記2つの調整用トランジスタの他方が、前記2つの入力用トランジスタの他方に接続されたオフセット調整回路と、
    前記一方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、前記他方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する電流−電圧変換部とを備え、
    前記オフセット調整回路は、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力するデジタル−アナログ変換部を有し、
    前記デジタル−アナログ変換部の出力が、前記2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち少なくとも一方に入力されており、
    前記演算増幅器は、前記オフセット調整回路を2以上有し、
    前記2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている調整用トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値は、他のオフセット調整回路に用いられている調整用トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値とは異なる演算増幅器。
  3. ソース同士が互いに接続された2つの入力用トランジスタを有し、前記2つの入力用トランジスタのそれぞれのゲートが入力端子となる差動入力回路と、
    ソース同士が互いに接続された2つの調整用トランジスタを有し、前記2つの調整用トランジスタの一方が、前記2つの入力用トランジスタの一方に接続されており、かつ、前記2つの調整用トランジスタの他方が、前記2つの入力用トランジスタの他方に接続されたオフセット調整回路と、
    前記一方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、前記他方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する電流−電圧変換部とを備え、
    前記オフセット調整回路は、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力するデジタル−アナログ変換部を有し、
    前記デジタル−アナログ変換部の出力が、前記2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち少なくとも一方に入力されており、
    前記演算増幅器は、前記オフセット調整回路を2以上有し、
    前記2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている第2の定電流トランジスタの電気的特性は、他のオフセット調整回路に用いられている第2の定電流トランジスタの電気的特性とは異なる演算増幅器。
  4. ソース同士が互いに接続された2つの入力用トランジスタを有し、前記2つの入力用トランジスタのそれぞれのゲートが入力端子となる差動入力回路と、
    ソース同士が互いに接続された2つの調整用トランジスタを有し、前記2つの調整用トランジスタの一方が、前記2つの入力用トランジスタの一方に接続されており、かつ、前記2つの調整用トランジスタの他方が、前記2つの入力用トランジスタの他方に接続されたオフセット調整回路と、
    前記一方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、前記他方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する電流−電圧変換部とを備え、
    前記オフセット調整回路は、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力するデジタル−アナログ変換部を有し、
    前記デジタル−アナログ変換部の出力が、前記2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち少なくとも一方に入力されており、
    前記演算増幅器は、前記オフセット調整回路を2以上有し、
    前記2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている第2の定電流トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値は、他のオフセット調整回路に用いられている第2の定電流トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値とは異なる演算増幅器。
  5. ソース同士が互いに接続された2つの入力用トランジスタを有し、前記2つの入力用トランジスタのそれぞれのゲートが入力端子となる差動入力回路と、
    ソース同士が互いに接続された2つの調整用トランジスタを有し、前記2つの調整用トランジスタの一方が、前記2つの入力用トランジスタの一方に接続されており、かつ、前記2つの調整用トランジスタの他方が、前記2つの入力用トランジスタの他方に接続されたオフセット調整回路と、
    前記一方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流と、前記他方の入力用トランジスタ及びそれに接続された調整用トランジスタのそれぞれのドレイン−ソース間に流れる電流とに基づいて出力電圧を出力する電流−電圧変換部とを備え、
    前記オフセット調整回路は、入力されたデジタル信号に基づいた電圧を出力するデジタル−アナログ変換部を有し、
    前記デジタル−アナログ変換部の出力が、前記2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち少なくとも一方に入力されており、
    前記演算増幅器は、前記オフセット調整回路を2以上有し、
    前記2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられているデジタル−アナログ変換部の出力特性は、他のオフセット調整回路に用いられているデジタル−アナログ変換部の出力特性とは異なる演算増幅器。
  6. 前記2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている調整用トランジスタの電気的特性は、他のオフセット調整回路に用いられている調整用トランジスタの電気的特性とは異なる、請求項2から5のいずれかに記載の演算増幅器。
  7. 前記2以上のオフセット調整回路のそれぞれに用いられている調整用トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値は、他のオフセット調整回路に用いられている調整用トランジスタのチャネル幅をチャネル長で除した値とは異なる、請求項3から5のいずれかに演算増幅器。
  8. 前記デジタル−アナログ変換部は、プラス側及びマイナス側の2系統の出力を有し、入力されたデジタル信号に応じてプラス側の出力の電圧値とマイナス側の出力の電圧値との差分が変化する差動出力型のものであり、
    前記2系統の出力のうち一方が前記2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち一方に接続されており、前記2系統の出力のうち他方が前記2つの調整用トランジスタのそれぞれのゲートのうち他方に接続されている、請求項1から7のいずれかに記載の演算増幅器。
  9. 前記差動入力回路は、そのドレインが前記入力用トランジスタのソースに接続された第1の定電流トランジスタを有し、
    前記オフセット調整回路は、そのドレインが前記調整用トランジスタのソースに接続された第2の定電流トランジスタを有し、
    前記第1の定電流トランジスタのゲート及び第2の定電流トランジスタのゲートは、所定のバイアス電圧に接続されている、請求項1から8のいずれかに記載の演算増幅器。
  10. 前記差動入力回路と、前記オフセット調整回路と、前記電流−電圧変換部とを同一のICチップ内に集積してなる、請求項1から9のいずれかに記載の演算増幅器。
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