(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される矩形枠状の外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持した中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置17が着脱し得るよう構成される。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板を備えた前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記図柄表示装置17としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置を採用し得る。
(遊技盤について)
前記遊技盤20は、図1,図2または図4に示すように、所定板厚の積層合板の表面にセルを貼付けた化粧板であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲形成したレール21が配設されて、該レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、ルーター加工等の孔空け加工により前後に貫通する複数(実施例では3つ)の装着口22,23,24が前記遊技領域20a内に開設されて(図3参照)、各装着口22,23,24に対して各種部品が前側から取り付けられている。また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置17を配設する裏ユニット33(後述)が配設されている。なお、前記装着口22,23,24の形成数は、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更されるものである。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘(図示せず)が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することで流下方向を不規則に変化するようになっている。
ここで、実施例では、図3に示すように、前記遊技盤20には、前記装着口として、前記レール21で囲まれた遊技領域20aの略中央から右側部に至る大部分が開口する第1の装着口22と、該第1の装着口22の下方位置において遊技領域20aの左右幅方向の略中央に開設された第2の装着口23と、遊技領域20aの左下方(第2の装着口23の左側方位置)に開設された第3の装着口23が開設されている。そして、遊技盤20に開設された大型の第1の装着口22に、前後に開口する窓口50aが形成された装飾部材50(後述)が取り付けられている。また、前記遊技盤20に開設された第2の装着口23には、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置26や特別入賞装置27が取り付けられている。そして、前記始動入賞装置26の入賞口26aにパチンコ球が入賞することで、前記図柄表示装置17に図柄が変動表示されて図柄変動ゲームが展開され、該図柄変動ゲームの結果、図柄表示装置17に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の3つ揃い)で図柄が停止表示されると、前記特別入賞装置27が開放して所謂大当りが発生し、多数の賞球を獲得し得るよう構成されている。なお、実施例の始動入賞装置26には、遊技領域20aの上方へ向けて入賞口26aが開口している。また、前記遊技盤20に開設された第3の装着口23には、複数の普通入賞口28や電飾装置29を備えた合成樹脂製の遊技部品30が取り付けられている。
(裏ユニットについて)
前記裏ユニット33は、図5に示すように、前記図柄表示装置17の表示面に対応する開口寸法で開口部33aが画成された枠体であって、前記開口部33aが、前記装飾部材50の窓口50aに臨む状態で、前記遊技盤20の裏側に着脱自在に配設されている。この裏ユニット33は、前方へ開口した略矩形箱状に形成された裏カバー体34と、該裏カバー体34の内部に収容保持される矩形枠状の表カバー体35とから構成されて、該裏カバー体34および表カバー体35を組み付けることで、ユニット全体として前後に開口する前記開口部33aが形成される。そして、前記表カバー体35を保持した裏カバー体34が前記遊技盤20の裏側に固定されるようになっている。そして、この裏カバー体34の裏側に前記図柄表示装置17が配設されると共に、前記表カバー体35に、複数の可動演出装置42A,42Bや複数の発光装置43,44が配設されている。すなわち、前記裏ユニット33は、パチンコ機10の遊技演出に関わる図柄表示装置17や可動演出装置42A,42B、発光装置43,44の設置部材として機能している。
ここで、前記表カバー体35は、図5または図6に示すように、前後に開口した矩形枠状の前面板36の外縁および内縁に後方に延出する縁壁37(図4参照)が形成されて、内縁に沿って形成される縁壁37により画成される開口が前記裏ユニット33の開口部33aを構成している。この表カバー体35には、開口部33aの上縁をなす上枠38および右縁をなす右側枠39に上部可動演出装置42Aおよび側部可動装置42Bが夫々配設され、開口部33aの左縁をなす左側枠41に側部発光装置43が配設され、開口部33aの下縁をなす下枠40に下部発光装置44が配設されている。また、表カバー体35における左側枠41には、前方に開口した挿入孔46aを有する筒状突部46が形成されて、後述する球誘導部80に形成される嵌合突部99が筒状突部46の挿入孔46aに嵌合し得るようになっている。
表カバー体35は、透明な合成樹脂材により形成されると共に光拡散加工が施されている。実施例では、前記下枠40の全体、左側枠41における側部発光装置43の配設部位、および右側枠39における側部可動演出装置42Bの配設部位に光拡散加工が施され、表カバー体35の裏面に配設される側部発光装置43および下部発光装置44から照射される光を好適に拡散させると共に、各発光装置43,44や側部可動演出装置42B等から導出する各種配線を前側から視認し難くしてある。なお、前記光拡散処理としては、シボ加工等により表カバー体35の前面板36に凹凸を形成してもよく、別に設けた光拡散シートを前面板36に貼付してもよい。
(側部発光装置について)
前記側部発光装置43は、図6に示すように、前記表カバー体35の左側枠41における下部側の前面板36の裏面(裏カバー体34側の面)に配設される第1LED基板43aと、該第1LED基板43aの前面に実装されて前方に向けて光を照射する複数のLED43bとから構成されている。前述したように左側枠41における側部発光装置43の配設領域には光拡散処理が施されており、側部発光装置43のLED43bから前面板36に向けて照射された光は、該前面板36で拡散して広範囲を照明することができるようになっている。ここで、第1LED基板43aに実装される複数のLED43bは、前記左側枠41の開口端縁側(右端縁側)に偏倚した位置に、該開口端縁に沿って上下に配置されている。また、裏ユニット33を遊技盤20の裏側に配設した状態で、側部発光装置43は、前記装飾部材50に配設された後述の球誘導部80の後方に位置し、該球誘導部80の球通路83a,94aを後方から照明し得るよう構成される。
前記側部発光装置43の第1LED基板43aの前面には、図6に示す如く、左側縁側にコネクタソケット43cが突設される。また表カバー体35の前面板36には、側部発光装置43の第1LED基板43aのコネクタソケット43cと対応する位置に第1のソケット用開口部41aが形成されて、コネクタソケット43cは第1のソケット用開口部41aを介して前面板36前側に臨んでいる。なお、前記第1のソケット用開口部41aの前側は、前記装飾部材50によって覆われて、コネクタソケット43cおよび該ソケット43cに接続される配線を前側から視認し得ないようになっている。
(下部発光装置について)
前記下部発光装置44は、図6に示すように、前記表カバー体35における下枠40の前面板36の裏面(裏カバー体34側の面)に配設される第2LED基板44aと、該LED44b基板の前面に実装されて前方に向けて光を照射する複数のLED44bとから構成される。前述したように下枠40には光拡散処理が施されており、下部発光装置44のLED44bから前面板36に向けて照射された光は、該前面板36で拡散して広範囲を照明することができるようになっている。ここで、第2LED基板44aに実装される複数のLED44bは、前記下枠40の開口端縁側(上端縁側)に沿って左右方向に直線的に配置されている。そして、下部発光装置44は、前記装飾部材50に配設されるステージ101(後述)の後方に位置して、該ステージ101を裏側から照明するよう構成される。より具体的には、前記下部発光装置44のLED44bは、ステージ101の第1球転動部103と第3球転動部113(何れも後述)の間に位置するよう配置されている。
前記下部発光装置44の第2LED基板44aの前面には、図6に示す如く、左端部にコネクタソケット44cが突設される。また表カバー体35の前面板36には、下部発光装置44の第2LED基板44aのコネクタソケット44cと対応する位置に第2のソケット用開口部41bが形成されて、コネクタソケット44cは第2のソケット用開口部41bを介して前面板36前側に臨んでいる。なお、前記第2のソケット用開口部41bの前側は、前記装飾部材50または遊技盤20によって覆われて、コネクタソケット44cおよび該ソケット44cに接続される配線を前側から視認し得ないようになっている。
(装飾部材について)
次に、前記遊技盤20の第1の装着口22に配設される前記装飾部材50について説明する。図2または図4に示すように、前記装飾部材50は、前記遊技盤20に開設した第1の装着口22に配設可能な枠状に形成されて、該装飾部材50の下側枠部57(開口下縁部)に、パチンコ球を一時的に受け入れてパチンコ球の流下方向を変更しつつ最終的に遊技領域20a内に排出するステージ101(後述)が設けられると共に、当該装飾部材50の左側枠部54(開口側部)に、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球をステージ101上に誘導する球誘導部80が設けられている。そして、前記装飾部材50を第1の装着口22に配設した際に、装飾部材50の窓口50a内に前記表カバー体35の前面板36が露出して前記裏ユニット33の開口部33aが窓口50a内で開口するようになっている。すなわち、前記図柄表示装置17および前記各可動演出装置42A,42Bが窓口50a内に露出するようになっている。ここで、前記装飾部材50の左側縁をなす左側枠部54は、上下方向に延在するよう形成されると共に、該装飾部材50の下縁をなす下側枠部57は、遊技盤20の左右方向の略中央に向けて下方に突出する湾曲形状に形成され、装飾部材50の上縁から右側縁をなす枠部は、前記レール21に沿った円弧状に形成されている。
前記装飾部材50は、前記遊技盤20に開設された第1の装着口22の内周面に沿って延在する内周壁51と、該内周壁51の前端部に設けられて外側方へ突出する固定片52と、前記内周壁51の前端部に内方へ向けて突出する装飾板部(前板)53とから、前後に開口する枠状に形成されて、該開口が前記窓口50aとされる(図7〜図9参照)。そして、前記装飾部材50は、前記内周壁51を第1の装着口22に対して前側から挿入して遊技盤20の表面に固定片52を当接させ、該固定片52の所要位置に形成した通孔52aを介して前側から遊技盤20にネジを螺挿することにより固定される。なお、以下の説明において、装飾部材50の左側枠部54を構成する内周壁51および装飾板部53を左側内周壁56および左側装飾板部55と称し、装飾部材50の下側枠部57を構成する内周壁51および装飾板部53を下側内周壁59および下側装飾板部58と称する。
また、前記装飾部材50は、前記左側枠部54の上下の略中央位置から装飾部材50の上縁および右側縁をなす枠部分に亘って、装飾板部53(遊技盤20の表面)より前方へ突出する庇状部60が連続して形成されており(図4参照)、前記遊技領域20aに打ち出されて庇状部60に接触したパチンコ球を側方に誘導して装飾部材50の窓部を横切って流下しないようになっている。なお、図2または図4に示すように、前記装飾部材50における側部可動演出装置42Bの下方位置には、普通図柄を表示する普通図柄表示装置62が設けられると共に、該装飾部材50の左側部には、パチンコ球を検出する球検出センサ(図示せず)を備えた球通過ゲート61が設けられている。そして、前記球通過ゲート61をパチンコ球が通過することで、普通図柄表示装置62の普通図柄が変動開始するよう構成されている。
また、前記装飾部材50の下側枠部57には、図2または図4に示すように、ステージ101と、前記側部可動演出装置42Bとの間の境界位置に球用保護壁63が設けられており、該ステージ101を転動するパチンコ球が側部可動演出装置42B側に移動するのを球用保護壁63で規制している。なお、この球用保護壁63は、透明な合成樹脂製で、可動演出装置42Bの外形形状に合わせた湾曲形状に形成されている。
ここで、図7または図8に示すように、前記装飾部材50における左側枠部54の左側装飾板部55には、上下に離間する位置に、前記球誘導部80(具体的には後述の球案内通路部82)を固定する上側固定突部(装飾部材の開口側部に設けられたボス)65および下側固定突部66(装飾部材の開口側部に設けられたボス)が後方へ向けて突設されている。前記上下の固定突部65,66は、円柱状に形成されて、その後端部にネジ孔65a,66aが形成される。また、前記左側枠部54に形成された上下の固定突部65,66の間には、上下に離間する位置に、前記球誘導部80(具体的には後述の球案内通路部82)を位置決めする上側位置決め突部(第1の位置決め突部、第1の通路部材側位置決め突部)67および下側位置決め突部(第1の位置決め突部、第1の通路部材側位置決め突部)68が後方へ突出するよう形成されている。この上下の位置決め突部67,68は、円柱状の軸部67a,68aの後端部に、該軸部67a,68aより小径な円柱状の小径突部67b,68bを突設して構成されている。また、前記左側枠部54を構成する左側内周壁56の後端部は、前記下側位置決め突部68に隣接する部位を切欠いて後方および左右方向に開口する第1の枠側切欠き凹部69が形成されている。
図9に示すように、前記装飾部材50の下側枠部57における下側内周壁59は、前記左側内周壁56に連接して下側装飾板部58の上端部側(第1の装着口22から離間する位置)に位置する第1の壁部59aと、該下側装飾板部58の下端部側(第1の装着口22に近接する位置)に位置する第2の壁部59bとからなり、該第1の壁部59aの右端部と第2の壁部59bの左端部との間に所定高さの段差が形成される。この第1の壁部59aの右端部と第2の壁部59bの左端部とを接続する接続壁77には、後方および左右方向に開口するスリット77aが前後方向に延在するよう形成されており、該スリット77aに、前記ステージ101に設けられる係合突部126(後述)を後方から差し込んで係合させ得るようになっている。また、前記第1の壁部59aの右後端部には、後端部にネジ孔78aを有する第1の固定ボス78が後方に突出するよう形成されている。
また、前記下側枠部57の下側装飾板部58には、前記始動入賞装置26に設けた入賞口26aの鉛直上方位置に、前後に開口する開口58aが形成されると共に、下側枠部57における第2の壁部59bには、該装飾板部53の開口58aの左右端縁に整合する位置に、上方へ突出する一対の通路画成壁71,71が上方へ突設されて、該通路画成壁71,71の間に前側球通路72を画成している。この通路画成壁71,71の間に画成される前側球通路72は、前記ステージ101に形成される後側球通路115(後述)に連通するよう構成されて(図20参照)、該ステージ101から排出されるパチンコ球を前記始動入賞装置26の入賞口26aへ向けて案内する第1球排出経路部の一部を構成している。すなわち、前記下側枠部57の下側装飾板部58に形成された前記開口58aは、前記第1球排出経路部の球出口として機能し、第1球排出経路部(前側球通路72および後側球通路115)を通過したパチンコ球は、前記始動入賞装置26の入賞口26aの鉛直上方位置に位置する開口58aを介して排出されることで該入賞口26aに入賞し易くなっている。
図9または図19に示すように、前記下側枠部57の下側装飾板部58には、前記前側球通路72と左側枠部54との間および前側球通路72と球用保護壁63との間に、前記ステージ101を固定する円柱状の2つの固定突部73,74が後方へ突出するよう夫々形成されて、該下側装飾板部58に合計4つの固定突部73,74が設けられている。なお、前記下側装飾板部58に形成される4つの固定突部73,74の内、前記前側球通路72に近接して位置する左右一対の固定突部73,73が、前記ステージ101を構成する後述の第2ステージ部材112を固定する固定部(第2ボス、装飾部材の開口側部に設けられた別のボス)として機能し、以下の説明では、内側固定突部(第3ボス)73,73と称する場合もある。また、前記下側装飾板部58に形成される4つの固定突部73,74の内、前記前側球通路72から離間して位置する左右一対の固定突部74,74が、前記ステージ101を構成する後述の第3ステージ部材122を固定する固定部(第3ボス、装飾部材の開口側部に設けられたボス)として機能し、以下の説明では、外側固定突部(第2ボス)74,74と称する場合もある。また、前記内外の固定突部73,74の夫々には、後端部にネジ孔73a,74aが形成されている。
また、図9または図19に示すように、前記内外の固定突部73,74の間には、外側固定突部74に隣接する位置に、前記ステージ101の第3ステージ部材122を位置決めする位置決め突部(ステージ用位置決め突部)75が後方へ向けて突設されている。この位置決め突部75は、円柱状の軸部75aの後端部に、該軸部75aより小径な円柱状の小径突部75bを突設して構成されている。なお、前記下側装飾板部58に形成される4つの固定突部73,74および位置決め突部75は、前記前側球通路72を中心として左右対称となる位置に夫々設けられる。また、前記下側内周壁59における第2の壁部59bの後端部は、前記外側固定突部74および位置決め突部75に隣接する部位を切欠いて後方および上下方向に開口する第2の枠側切欠き凹部70,70が形成されている。なお、前記装飾部材50には、前記前側球通路72を中心として前記第1の固定ボス78と左右対称となる位置に、後端部にネジ孔(図示せず)を有する第2の固定ボス79が後方に突出するよう形成されている。
(球誘導部について)
図4または図8に示すように、前記球誘導部80は、前記装飾部材50における左側枠部54(左側装飾板部55)の前側に設けられる球導入通路部81と、該装飾部材50における左側枠部54(左側装飾板部55)の裏側に設けられて球導入通路部81に連通する球案内通路部82とから構成されて、球導入通路部81に通入したパチンコ球が球案内通路部82を介して前記ステージ101上に案内されるようになっている。ここで、前記球導入通路部81は、前記左側枠部54における前記庇状部60の下端部に設けられて、遊技領域20a内に開口する開口部80aから右方へ向けて下方傾斜する球導入路81aが形成され、前記左側装飾板部55に前後に開口するよう形成した第1の連通孔81bに連通するようになっている。すなわち、前記球導入通路部81の遊技領域20a内に開口する開口部が、前記球誘導通路80の球入口80aとして機能する。
また、図10に示すように、前記球案内通路部82は、前記左側枠部54に沿って上下方向に延在する前側通路部材83および後側通路部材94の2つの部材から構成されている。前記前後の通路部材83,94は、光透過性の合成樹脂材により形成されて、該球案内通路部82の球通路83a,94aを流通するパチンコ球を前側から視認し得るよう構成してある。
(前側通路部材について)
前記前側通路部材83は、図10または図11に示すように、前記左側枠部54の左側装飾板部55に当接する前板部84と、該前板部84の左側端縁(左側内周壁56側の端縁)に連接されて左側内周壁56に対向する第1側板部85と、前板部84の右側端縁(装飾部材50の窓口50a側に位置する端縁)に連接されて、第1側板部85に対向する第2側板部86と、前板部84の上下の端縁に連接された上板部87および下板部88とから、後方に開口する断面コ字状に形成されている。すなわち、前後の通路部材83,94を組み付けた際に、前側通路部材83における各板部84,85,86,87,88の間に、パチンコ球が通過可能な第1球通路83aが画成されるようになっている。また、前記前板部84において前記第1の連通孔81bと前後に整列する位置に、第2の連通孔84aが前後に貫通するよう形成されており、第1の連通孔81bを通過したパチンコ球は、第2の連通孔84aを介して第1球通路83aに到来するよう構成されている。なお、前記前側通路部材83の第1側板部85の下端部には、後方に突出する突起部(第2の通路部材側位置決め突部)85aが形成されている。
ここで、図13に示すように、前記前側通路部材83の前板部84は、左端部側が前記左側装飾板部55に当接するよう構成されて、第1球通路83aの略全体が装飾部材50の前面側に露出している。すなわち、前記第1球通路83aを流下するパチンコ球をパチンコ機10の前面側から視認し得るようになっている。
また、前記前側通路部材83には、図10に示すように、前記下板部88の上方位置に、前記第1球通路83aの底面をなす底面板(内底面)89が設けられている。この底面板89には、左右方向に離間する位置に、前後方向に延在する平行な2本の第1ガイド(突条部)89a,89bが上方へ突出するよう形成されて、前記第1球通路83aを流下したパチンコ球が第1ガイド89a,89b上に落下するようになっている(図13参照)。すなわち、前記第1ガイド89a,89bは、パチンコ球が転動する転動面として機能するものである。また、前記第1ガイド89a,89bは、後方へ向けて下方傾斜するよう形成されており、第1ガイド89a,89b上に落下したパチンコ球を後方(後側通路部材94)に向けて転動させるよう構成されている。なお、前記前側通路部材83の底面板89は、左端部から右端部へ向けて下方傾斜するよう形成されている。また、前記第1ガイド89a,89bの突出上端は、右側(第2側板部86側)に位置する第1ガイド89aに較べて、左側(第1側板部85側)に位置する第1ガイド89bの方が低くなるよう形成されている。すなわち、第1球通路83aを通過するパチンコ球は、第1ガイド89a,89b上を第1側板部85側に寄った状態で直線的に移動するようになっている。
図10または図11に示すように、前記前側通路部材83における第1側板部85の上部位置(具体的には第2の連通孔84aの形成位置より上方位置)には、後端部に外方(左側内周壁56側)に突出する第1の支持板90が形成されている。前記第1の支持板90の突出端部(左端部)は、前記装飾部材50の左側内周壁56の内周面に倣う形状に形成されて、前板部84を左側装飾板部55に当接させた状態で、該第1の支持板90の突出端部が左側内周壁56の内周面に当接するようになっている。また、前記第1の支持板90には、左側枠部54に形成された前記上側位置決め突部67の小径突部67bを挿入可能な位置決め孔(第1の位置決め孔、第1の通路部材側位置決め孔)90aが形成されると共に、後方へ突出する突起部(第2の位置決め突部、第2の通路部材側位置決め突部)90bが形成されている。更に、前記第1の支持板90には、前記装飾部材50の左側枠部54に形成された前記上側固定突部65と嵌合する切欠き部90cが形成されている。
また、前記前側通路部材83における第1側板部85の後端には、前記第1の支持板90から下方へ離間する位置に、外方(内周壁51側)に突出する第2の支持板91が形成されている。前記第2の支持板91は、前記左側内周壁56に形成した前記第1の枠側切欠き凹部69に臨むよう形成されて、前側通路部材83の前板部84を左側装飾板部55に当接させた際に、該第2の支持板91が第1の枠側切欠き凹部69の後端部に当接するようになっている。ここで、前記第2の支持板91の上下の幅寸法は、前記第1の枠側切欠き凹部69の上下の開口幅と略一致するよう形成されており、第2の支持板91が第1の枠側切欠き凹部69の上下の端部に当接して前側通路部材83の上下移動を規制するよう構成されている。また、前記第2の支持板91には、前記左側枠部54に形成された下側位置決め突部68と前後に整列する位置に、該下側位置決め突部68の小径突部68bを挿入可能な位置決め孔(第1の位置決め孔、第1の通路部材側位置決め孔)91aが形成されると共に、後方へ突出する突起部(第2の位置決め突部、第2の通路部材側位置決め突部)91bが形成されている。
また、前記前側通路部材83における第1側板部85の下端部前側には、外方(左側内周壁56側)に突出する第3の支持板92が形成されている。前記第3の支持板92の側端部は、前記左側内周壁56の内周面に倣う形状に形成されて、該左側内周壁56の内周面に当接するようになっている。また、前記第3の支持板92には、前記左側枠部54に形成された前記下側固定突部66と嵌合する切欠き部92aが形成されている。
すなわち、前記前側通路部材83は、前記前板部84を装飾板部53に当接させた状態で、前記左側枠部54に設けた上下の位置決め突部67,68が第1および第2の支持板90,91対応の位置決め孔90a,91aに挿入されて、前記第2の連通孔84aが第1の連通孔81bに連通する位置に位置決め保持される。このとき、左側枠部54に設けた上下の固定突部65,66が第1および第3の支持板90,92に設けた対応の切欠き部90c,92cに嵌合することで、前側通路部材83の上下移動をより確実に規制している。更に、前記第1の支持板90および第3の支持板92の突出端部が左側内周壁56の内周面に当接すると共に、前記第2の支持板91が第1の枠側切欠き凹部69の後端部に当接することで、前側通路部材83の姿勢保持を確実にしている。
(後側通路部材について)
図10または図11に示すように、前記後側通路部材94は、前記前側通路部材83の上下左右の壁を形成する各板部85,86,87,88の後端に当接する前板部95と、該前板部95の右端縁部(装飾部材50の窓口50a側に位置する端縁)に連接されて、前側通路部材83の第2側板部86に整合する側板部96と、前板部95の下部位置に設けられて前後に開口し、第2球通路94aを画成する筒状部97とから構成されている。すなわち、前後の通路部材83,94を組み付けた際に、前側通路部材83に画成された前記第1球通路83aの後方開口が前記後側通路部材94の前板部95により閉鎖されて第1球通路83aが前側通路部材83に画成されると共に、該第1球通路83aの下端部に前記第2球通路94aが連通して、第1球通路83aから第2球通路94aにパチンコ球が移動し得るようになっている。
ここで、前記後側通路部材94の側板部96は、前記筒状部97の右側壁部として機能すると共に、該側板部96の後端部には、筒状部97の第2球通路94a内に、パチンコ球が通過可能な大きさで開口する切欠きが形成されており、この切欠きが球誘導部80の球出口80bとして機能するようになっている(図10参照)。また、前記後側通路部材94の後端部(筒状部97の後端部)に、前記裏ユニット33(表カバー体35)の前面板36が当接して、前記第2球通路94aの後方開口(筒状部97の後方開口)を該前面板36で閉鎖するよう構成される。すなわち、前記第2球通路94aを通過するパチンコ球は、前記球出口80bからのみ排出されるようになっている。
また、図11に示すように、前記後側通路部材94には、前記第2球通路94aを画成する前記筒状部97の底面板(内底面)98に、前後方向に延在する平行な2本の第2ガイド(突条部)98a,98bが左右方向に離間する位置に上方へ突出するよう形成されている。すなわち、前記第2ガイド98a,98bは、パチンコ球が転動する第2球通路94aの転動面として機能している。また、前記第2ガイド98a,98bは、後方へ向けて下方傾斜するよう形成されており、第2ガイド98a,98b上のパチンコ球を後方(球出口80b)に向けて転動させるよう構成されている。
ここで、前記第2ガイド98a,98bの傾斜上端部(前側通路部材83側の端部)は、前記第1ガイド89a,89bの傾斜下端部(後側通路部材94側の端部)より下方に位置して、第1および第2ガイド89a,89b,98a,98bの間に段差が形成されるようになっている(図12参照)。すなわち、前記第1ガイド89a,89b(第1球通路83a)を転動したパチンコ球は、第2ガイド98a,98bとの境界位置で滞ることなく速やかに第2ガイド98a,98b(第2球通路94a)に移動するようになっている。また、前記第2ガイド98a,98bは、第2球通路94aの前端(筒状部97の前端)から球出口80bの前側開口端縁に整列する位置まで延在するよう形成されている(図9、図21参照)。すなわち、前記第2ガイド98a,98b上を転動したパチンコ球は、球出口80bの形成位置で前記筒状部97の底面板98上に移動するようになっている。この筒状部97の底面板98は、図9または図10に示すように、右方向(ステージ101)へ向けて下方傾斜するよう形成されて、筒状部97の底面板98上に移動したパチンコ球は、該底面板98の傾斜によって球出口80bに移動するようになっている。また、前記第2ガイド98a,98bの突出上端は、右側(ステージ101側)に位置する第2ガイド98aに較べて、左側(側板部96側)に位置する第2ガイド98bの方が低くなるよう形成されている。すなわち、第2球通路94aを通過するパチンコ球は、第2ガイド98a,98b上を側板部96側に寄った状態で直線的に移動し、球出口80bの形成位置(第2ガイド98a,98bの傾斜下端部)において前記底面板98の傾斜上端側に移動するようになっている。
また、図12に示すように、前記後側通路部材94の前板部95は、前記前側通路部材83の第1側板部85、第1の支持板90の突出端部および第3の支持板92の突出端部より左方(左側内周壁56側)まで延在すると共に、該前側通路部材83の下板部88より下方(下側内周壁59の第1壁部59a側)まで延出するよう形成されて、該後側通路部材94の前板部95の前面が左側内周壁56の後端部に当接するよう構成されている(図14参照)。そして、前記後側通路部材94の前板部95に、前記前側通路部材83の第1側板部85の下端部、第1の支持板90および第2の支持板91の夫々に形成された前記突起部85a,90b,91bを嵌合可能な位置決め孔(第2の位置決め孔、第2の通路部材側位置決め孔)95a,95a,95aが夫々形成されており、該突起部85a,90b,91bを対応の位置決め孔95a,95a,95aに嵌合することで、前記第1球通路83aと第2球通路94aとが連通する位置で前後の通路部材83,94が位置決めされるようになっている。すなわち、実施例では、前記前側通路部材83の各突起部85a,90b,91bおよび後側通路部材94の位置決め孔95a,95a,95aが、前側通路部材83と後側通路部材94とを位置決めする位置決め手段として機能する。
また、図10または図11に示すように、前記後側通路部材94の前板部95には、前記左側枠部54に形成された上下の固定突部65,66のネジ孔65a,66aの夫々に整列する位置に、前後に貫通する通孔95b,95bが形成されている。すなわち、前記前側通路部材83を装飾板部53の左側枠部54に対して位置決めすると共に、前側通路部材83に対して後側通路部材94を位置決めした状態で、該後側通路部材94の前板部95に形成した通孔95b,95bに挿通したネジを、対応する上下の固定突部65,66のネジ孔65a,66aに螺挿することで、該前後の通路部材83,94が装飾板部53の左側枠部54に固定される。このとき、前記後側通路部材94の前板部95の前面が前記左側内周壁56の後端部に当接することで、後側通路部材94の前方位置が位置規制されてネジ固定時に前側通路部材83を必要以上に押圧するのを防止し、前後の通路部材83,94の相対位置を一定に保持するようになっている。
図10または図11に示すように、前記後側通路部材94の前板部95には、円柱状の嵌合突部99が後方へ突出するよう形成されている。この嵌合突部99は、前記前側通路部材83の第2の連通孔94よりも上方に設けられており、前後の通路部材83,94を装飾部材50の左側枠部54に配設した状態で、該嵌合突部99が左側装飾板部55の後側に位置して前側から視認不能に被覆される。この嵌合突部99は、前記裏ユニット33の表カバー体35に形成した筒状突部46の挿入孔46aに嵌合するよう構成されて、該嵌合突部99が筒状突部46の挿入孔46aに嵌合することで、前記後側通路部材94の側板部96が表カバー体35における左側枠41の開口端縁側(右端縁側)に整合するよう位置合わせされる。このとき、前記裏ユニット33(表カバー体35)に配設された前記側部発光装置43のLED43bが第1球通路83aに沿って位置し、該LED43bの点灯・点滅により第1および第2球通路83a,94aが後方から照明されるようになっている。そして、前記後側通路部材94の側板部96と左側枠部54の左側内周壁56(裏ユニット33)との間に形成される間隙Sに、前記側部発光装置43のコネクタソケット43cが位置するよう構成されて、該コネクタソケット43cの前側が前記左側装飾板部55で覆われて前面側から視認不能とされる。
また、前記後側通路部材94の側板部96の後側下端部には、左右に開口する切欠き部96cが形成されて、該切欠き部96cに、前記ステージ101に形成される位置決め当接部109(後述)を挿入し得るようになっている(図22参照)。また、前記後側通路部材94の前板部95には、前記筒状部97の下方位置に、後端部にネジ孔100aを有するネジ固定部100が形成されており、前記切欠き部96cに臨ませた位置決め当接部109がネジ固定部100にネジ止めされる。
(ステージについて)
次に、前記装飾部材50の下側枠部57に設けられる前記ステージ101について説明する。図4に示すように、前記ステージ101は、前記球誘導部80(後側通路部材94)の球出口80bに連通して、該球誘導部80の球通路83a,94aを通過したパチンコ球が到来する第1球転動部(最上段の球転動部)103と、該第1球転動部103より下方に位置して当該第1球転動部103から排出されたパチンコ球が到来する第2球転動部(上段球転動部)104と、該第2球転動部104より下方に位置して当該第2球転動部104から排出されたパチンコ球が到来する第3球転動部(下段球転動部)113と、該第3球転動部113より下方に位置して当該第3球転動部113から排出されたパチンコ球が到来する第4球転動部(最下段の球転動部)123とを備えて、第1〜第4球転動部103,104,113,123の夫々が左右方向に延在するよう形成される。すなわち、実施例に係るステージ101は、上下に離間した3段以上の球転動部103,104,113,123を備えて、上段に位置する球転動部から下段に位置する球転動部へパチンコ球が順次移動するよう構成されている。そして、実施例では、図15に示すように、前記第1球転動部103および第2球転動部104が第1ステージ部材102に一体形成されると共に、前記第3球転動部113および第4球転動部123は、独立した第2ステージ部材112および第3ステージ部材122に夫々形成されている。
(第1ステージ部材について)
前記第1ステージ部材102に形成される第1球転動部103は、図15または図16に示すように、前記球誘導部80の球出口80bから前記側部可動演出装置42Bを保護する球用保護壁63までの間の全長に亘って左右方向に延在するよう形成されている。また、前記第1球転動部103は、上下方向に緩やかに起伏する波形に形成されて、該第1球転動部103上のパチンコ球は、上下方向に変位しながら左右に転動するようになっている。ここで、実施例に係る第1球転動部103は、上方に突出した凸形状部分(山状の部分)が1箇所設けられると共に、下方に突出した凹形状部分(谷状の部分)を凸形状部分の左右両側部の2箇所に備えた起伏形状に形成されている。なお、前記第1球転動部103は、前記球誘導部80の球出口80bに接続する端部(すなわち左端部)および前記球用保護壁63側の端部(すなわち右端部)が大きな曲率で凹状に湾曲するよう形成されている。すなわち、前記第1球転動部103の左端部が大きく傾斜させることで、前記球誘導部80の球出口80bを通出したパチンコ球を勢いよく第1球転動部103上を転動させ、当該第1球転動部103の右端部を大きく傾斜させることで、第1球転動部103を転動するパチンコ球が球用保護壁63に接触するのを防止している。
図15または図16に示すように、前記第1球転動部103は、凸形状部分の傾斜両下端部(すなわち左右の各凹形状部分)に、前側(遊技盤20の盤面に対して直交する盤面前方)へ下方傾斜する左右の第1凹溝部(第1案内部、第1の最上段案内部)103a,103aが夫々形成されている。また、前記第1球転動部103おける凸形状部分の頂部にも同様に、前側へ下方傾斜する誘導溝部(第6案内部、第2の最上段案内部)103bが形成されている。そして、前記第1球転動部103の前端部には、前記左右の第1凹溝部103a,103aと誘導溝部103bと対応する位置を除いて、上方に突出する第1の球移動規制片103cが形成されている。また、前記第1球転動部103の後端部に、前記裏ユニット33(表カバー体35)の前面板36が当接して、該第1球転動部103上を転動するパチンコ球の後方移動を規制している。すなわち、前記裏ユニット33(表カバー体35)の前面板36が前記第1球転動部103の後側壁を構成して、該第1球転動部103を転動するパチンコ球は、第1凹溝部103a,103aまたは誘導溝部103bを介してのみ第1球転動部103の前方へ排出されるようになっている。なお、前記第1球転動部103は、前記裏ユニット33(表カバー体35)に設けられた前記下部発光装置44のLED44bよりも上方に位置している。
前記第2球転動部104は、図15または図16に示すように、前記第1球転動部103の前側下方に設けられて、前記左右の第1凹溝部103a,103a間に亘って左右方向に延在するよう形成されており、第1凹溝部103a,103aまたは誘導溝部103bから第1球転動部103の前方へ排出されたパチンコ球が第2球転動部104上に移動して、該第2球転動部104上を左右方向に転動するよう構成される。また、前記第2球転動部104は、前記左右の第1凹溝部103a,103aの対応位置から左右方向の略中央位置に向けて下方傾斜する凹形状に形成されている。また、前記第2球転動部104の前端部および左右の端部には、上方へ向けて突出する第2の球移動規制片104bが形成されており、前記第1凹溝部103a,103aや誘導溝部103bを介して第2球転動部104に到来したパチンコ球が、前方や左右側方に排出されるのを第2の球移動規制片104bで規制している。また、前記第2球転動部104の後端部には、該後端縁に沿って上方へ突出する第1の仕切り壁105が形成されており、該第2球転動部104を転動するパチンコ球の後方移動を規制するようになっている。なお、前記第1の仕切り壁105は、前記第1球転動部103の前端部に連接されて、第1ステージ部材102の剛性を高める補強部としても機能している。
また、前記第2球転動部104の左右方向の略中央位置(凹形状の第2球転動部104の傾斜下端部)には、後方へ向けて下方傾斜する第2凹溝部(第2案内部、上段案内部)104aが形成されている。すなわち、前記第2凹溝部104aは、遊技盤20の盤面に対する前後方向において第1凹溝部103a,103aとは逆方向に下方傾斜している。従って、前記第1凹溝部103a,103aを介して第2球転動部104に到来したパチンコ球は、前記第2凹溝部104aへ向けて転動する。また、前記第1球転動部103の誘導溝部103bは、第2凹溝部104aの上方に位置して、該誘導溝部103bから排出されたパチンコ球は第2凹溝部104a上に直接落下するようになっている。
ここで、前記第1の仕切り壁105には、前記第2凹溝部104aの傾斜下端部に対応する位置に、前後に開口する球通過口106が開設されており(図15参照)、該第2球転動部104上のパチンコ球が第2凹溝部104aおよび球通過口106を介して前方へ排出されるようになっている。そして、前記球通過口106の左右方向の開口幅は、複数個のパチンコ球が一度に通過可能な幅寸法に設定されている。実施例では、パチンコ球の直径の複数個分(例えば3個〜4個分程度)の開口幅となるよう前記球通過口106が開設されている。また、前記第2凹溝部104aは、前記球通過口106に近接するにつれて左右の幅が拡大するよう形成されている。
また、図16に示すように、前記第2球転動部104における下面側の後端部には、前記球通過口106の左右の開口縁部と整合する位置に、下方へ突出する左右一対の第2の仕切り壁107,107が形成されている。前記一対の第2の仕切り壁107,107の下端部は、相互に離間する方向に下方傾斜するよう形成されており、前記第3ステージ部材122の第3球転動部113に、該第2の仕切り壁107,107の下端部が当接するよう構成される。また、前記第2の仕切り壁107,107の下端部には、下方へ向けてステージ側固定突部(第1ボス)107a,107aが突設されており、ステージ側固定突部107a,107aの下端部にネジ孔107bが形成されている。
また、前記第1ステージ部材102には、前記第1球転動部103の左後端部に、左方に突出する位置決め当接部109が形成されている。この位置決め当接部109は、前記第1球転動部103の傾斜上端部を前記後側通路部材94に形成した前記切欠き部96cに臨ませた際に、該後側通路部材94(筒状部97)の底面板98の下面に当接するよう構成される(図22参照)。また、前記位置決め当接部109には、前記後側通路部材94(筒状部97)の底面板98の下面に前記第1球転動部103の傾斜上端部および位置決め当接部109を当接させた状態で、該後側通路部材94に形成したネジ固定部100のネジ孔100aと整列する位置に前後に貫通する通孔109aが形成されている。すなわち、前記位置決め当接部109の通孔109aに挿通したネジを前記ネジ固定部100のネジ孔100aに螺挿することで、第1ステージ部材102と後側通路部材94とが連結固定される。この状態で、前記球誘導部80の球出口80bが第1球転動部103の上方で開口すると共に、該球出口80bと第1球転動部103との間に段差が形成されて、球出口80bを通過したパチンコ球が球誘導部80(後側通路部材94)と第1球転動部103との境界位置で滞ることなく速やかに第1球転動部103上に移動するようになっている。
(第2ステージ部材について)
図15,図17または図19に示すように、前記第2ステージ部材112は、前記下側内周壁59における第1の壁部59aの右端部から前記球用保護壁63までの間に亘って左右方向に延在し、前記第2球転動部104の後側下方に位置する第3球転動部113と、該第3球転動部113の前端部から下方へ延出する前面部114とが設けられている。前記第3球転動部113は、上下方向に緩やかに起伏する波形に形成されて、該第3球転動部113上のパチンコ球は、上下方向に変位しながら左右に転動するようになっている。ここで、実施例に係る第3球転動部113は、上方に突出した凸形状部分(山状の部分)が1箇所設けられると共に、下方に突出した凹形状部分(谷状の部分)が凸形状部分の左右両側部の2箇所に備えた起伏形状に形成されている。そして、図17に示すように、前記第3球転動部113は、凸形状部分の傾斜両下端部(すなわち左右の各凹形状部分)に、前側(遊技盤20の盤面に対して直交する盤面前方)へ下方傾斜する左右の第3凹溝部(第3案内部、第1の下段案内部)113a,113aが夫々形成されている。この第3凹溝部113aは、始動入賞装置26の入賞口26aの左右側方へパチンコ球を排出可能な第2球排出経路部を構成している。
また、前記第2ステージ部材112には、図17に示すように、前記第3球転動部113における凸形状部分の頂部に、上方および前方へ開放する溝部116aが形成されると共に、該溝部116aの下端部から前方へ突出する舌片部116bが形成されて、当該溝部116aおよび舌片部116bにより、パチンコ球が通過可能な後側球通路115が形成される。ここで、前記後側球通路115は、前記舌片部116bの前端部が前記装飾部材50に形成された前記前側球通路72の後端部(下側内周壁59における左右一対の通路画成壁71,71間の後端部)に当接するよう構成されて、前側球通路72および後側球通路115が連通するようになっている。すなわち、前記後側球通路115は、パチンコ球を前記始動入賞装置26の入賞口26aへ向けて案内する第1球排出経路部の一部を構成している。なお、前記後側球通路115は、1個のパチンコ球が通入可能な開口寸法で前記第3球転動部113上に後側球通路115に連通する開口部113bが上方へ開口するよう形成されると共に、該後側球通路115の上方開口部113bが前記第1ステージ部材102に形成された球通過口106の左右開口幅の略中央位置に整列する位置に形成されている。また、前記第3球転動部113には、前記後側球通路115における上方開口部113bの開口縁部に沿って、上方に突出する環状突片113cが形成されている。すなわち、前記球通過口106を通過したパチンコ球が後側球通路115へ直接通入するのを許容する一方で、前記第3球転動部113上を転動するパチンコ球が後側球通路115へ通入するのを困難にしている。なお、前記後側球通路115には、パチンコ球を前側球通路72に向けて下方傾斜するガイド115a,115aが形成されており、該ガイド115aを介してパチンコ球が後側球通路115から前側球通路72にスムーズに案内されるようになっている。
ここで、前記第3球転動部113の後端部に、前記裏ユニット33(表カバー体35)の前面板36が当接して、該第3球転動部113上を転動するパチンコ球の後方移動を規制している(図4または図20参照)。すなわち、前記裏ユニット33(表カバー体35)の前面板36が前記第3球転動部113の後側壁を構成して、該第3球転動部113を転動するパチンコ球は、第3凹溝部113a,113aまたは後側球通路115を介してのみ第3球転動部113の前方へ排出されるようになっている。なお、前記第3球転動部113は、前記裏ユニット33(表カバー体35)に設けられた前記下部発光装置44のLED44bよりも下方に位置して、該下部発光装置44のLED44bが前記第1球転動部103と第3球転動部113との間に位置するよう構成される。
また、図15または図17に示すように、前記第3球転動部113には、前記後側球通路115の上方開口部113bから前記第3凹溝部113a,113aへ向けて下方傾斜する左右の傾斜面上に、前記第1ステージ部材102の第2の仕切り壁107,107に設けたステージ側固定突部107a,107aを嵌合可能な嵌合凹部(第1嵌合凹部)113d,113dが上方に開口するよう形成される。そして、この嵌合凹部113d,113dには、ステージ側固定突部107a,107aのネジ孔107b,107bに整列する通孔113e,113eが上下に貫通するよう形成されている。すなわち、前記第2ステージ部材112の各嵌合凹部113dに第1ステージ部材102の対応するステージ側固定突部107aを嵌合させて、該嵌合凹部113dの通孔113eに挿通したネジを対応のステージ側固定突部107aのネジ孔107bに螺挿することで、該第1ステージ部材102および第2ステージ部材112が連結固定される。
ここで、前記第2ステージ部材112の嵌合凹部113dは、前記第3球転動部113の前端部側に偏倚した位置に設けられて、第3球転動部113上における前記第2の仕切り壁107,107の後方側をパチンコ球が転動するようになっている(図20参照)。すなわち、前記第2の仕切り壁107,107は、第3球転動部113上を転動するパチンコ球が前方へ移動するのを規制する球移動規制片として機能している。なお、第1ステージ部材102と第2ステージ部材112とを連結固定した状態では、前記第2の仕切り壁107,107の下端部が、前記後側球通路115における上方開口部113bの左右の開口縁から第3凹溝部113a,113aに至る部位に当接して、安定して固定されるようになっている。
そして、図20に示すように、前記第1ステージ部材102と第2ステージ部材112とを連結した状態では、第1ステージ部材102に設けられた前記第1球転動部103の下方に上下に重なるよう前記第3球転動部113が位置し、該第3球転動部113より前側に偏倚した位置に前記第2球転動部104が位置するよう構成されている。また、前記第3球転動部113に形成された前記上方開口部113bは、前記球通過口106の後方において、該球通過口106の左右方向の略中央に位置して上方に開口するようになっている。すなわち、前記第2球転動部104を転動して球通過口106を通過したパチンコ球は、前記上方開口部113bに直接通入するか、第3球転動部113上に移動する。すなわち、前記第3球転動部113上に移動したパチンコ球は、該第3球転動部113の傾斜により第3凹溝部113a,113aへ向けて転動し、該第3凹溝部113a,113aから前方へ排出されるようになっている。
前記第2ステージ部材112の前面部114には、図15,図17または図19に示すように、前記後側球通路115を挟む両側に、前方へ突出する台状の支持突部117,117が形成されており、該支持突部117,117の上面に前記第4球転動部123の下面が当接支持されるようになっている。また、前記左右の支持突部117,117と、前記後側球通路115の舌片部116bとの間には、上下に開口する溝状部(位置決め凹部)118が前後方向に延在するよう形成されている。この溝状部118には、前記第3ステージ部材122の第2の位置決め片128,128(後述)が差し込まれることで、第2ステージ部材112および第3ステージ部材122を位置決めする位置決め手段として機能する(図23参照)。
また、前記各支持突部117の前面には、前記装飾部材50の下側枠部57に形成した前記内側固定突部73の後端部が嵌合可能な嵌合凹部(第2嵌合凹部)117aが夫々形成されると共に、該嵌合凹部117aには、対応の内側固定突部73のネジ孔73aに前後に整列する位置に、前後に貫通する通孔117bが形成されている。すなわち、前記第2ステージ部材112の支持突部117に形成された前記嵌合凹部117aに、前記下側枠部57に形成した対応の内側固定突部73を嵌合させて、該嵌合凹部117aの通孔117bに挿通したネジを対応の内側固定突部73のネジ孔73aに螺挿することで、第2ステージ部材112が装飾板部53の下側枠部57に固定される。このとき、前記支持突部117が前記下側内周壁59の後端部に当接して、第2ステージ部材112を安定して支持するようになっている。
また、前記第2ステージ部材112の左右両端部には、上方へ突出する突出支持片(第2の支持片)119,119が形成されている。この突出支持片119,119は、第1ステージ部材102と第2ステージ部材112とを連結した際に、前記第1球転動部103(第1ステージ部材102)の下面に当接して、該第1球転動部103を支持するようになっている。すなわち、前記突出支持片119,119が第1球転動部103の下面に当接して支持することで、該第1球転動部103上をパチンコ球が転動する際に、第1球転動部103の撓み等の変形を防止するようになっている。
更に、図17または図19に示すように、前記第2ステージ部材112の左端部には、左方向へ突出する突片120が形成されており、該突片120に、前記装飾部材50に形成した前記第1の固定ボス78のネジ孔78aに前後に整列する通孔120aが前後に貫通するよう形成されている。また、前記第2ステージ部材112の右端部(前面部114の右端部)には、前方へ開口する嵌合凹部114aが形成されて、該嵌合凹部114aに前記装飾部材50に形成した前記第2の固定ボス79の後端部が嵌合するよう構成されると共に、該嵌合凹部114aには、該第2の固定ボス79のネジ孔に整列する位置に通孔114bが前後に貫通するよう形成されている。すなわち、前記第2の固定ボス79を対応の嵌合凹部114aに嵌合すると共に、突片120および嵌合凹部114aの通孔120a,114bに挿通したネジを対応する第1および第2の固定ボス78,79のネジ孔78aに螺挿することで、第2ステージ部材112の左右端部が装飾部材50の下側枠部57に固定される。
(第3ステージ部材について)
前記第3ステージ部材122は、図15,図18または図19に示すように、前記下側内周壁59の第1の壁部59aの右端部から前記球用保護壁63までの間に亘って左右方向に延在し、前記第3球転動部113の前側下方に位置する第4球転動部123と、該第4球転動部123の前端部から下方へ延出する支持片124,124とが設けられている。すなわち、前記第4球転動部123は、前記第3球転動部113の左右の第3凹溝部113a,113a間に亘って左右方向に延在して、第3凹溝部113a,113aから第3球転動部113の前方へ排出されたパチンコ球が第4球転動部123上に移動して、該第4球転動部123上を左右方向に転動し得るよう構成される。前記第4球転動部123は、上下方向に緩やかに起伏する波形に形成されて、該第4球転動部123上のパチンコ球は、上下方向に変位しながら左右に転動するようになっている。ここで、実施例に係る第4球転動部123は、上方に突出した凸形状部分(山状の部分)が1箇所設けられると共に、下方に突出した凹形状部分(谷状の部分)が凸形状部分の左右両側部の2箇所に備えた起伏形状に形成されている。
そして、図15または図18に示すように、前記第4球転動部123おける凸形状部分の頂部には、前記後側球通路115の前方開口と対応する位置に、切欠き案内部(第4案内部、第1の最下段案内部)123bが形成されており、該切欠き案内部123bを通過したパチンコ球が後側球通路115に通入するようになっている。また、前記第4球転動部123は、凸形状部分の傾斜両下端部(すなわち左右の各凹形状部分)に、前側(遊技盤20の盤面に対して直交する盤面前方)へ下方傾斜する左右の第4凹溝部(第5案内部、第2の最下段案内部)123a,123aが夫々形成されている。なお、前記装飾部材50における下側枠部57の下側装飾板部58は、前記第4球転動部123の左端部から左側の第4凹溝部123aまでの間および第4球転動部123の右端部から右側の第4凹溝部123aまでの間において、当該第4球転動部123より上方まで延在するよう構成されている。すなわち、前記下側装飾板部58が前記第4球転動部123を転動するパチンコ球の前方移動を規制する球移動規制片として機能して、該第4球転動部123上を転動するパチンコ球は、前記切欠き案内部123bを介して後側球通路115に排出されるか、前記第4凹溝部123a,123aから第4球転動部123の前方(遊技領域20a)へ排出されるようになっている。なお、前記第2ステージ部材112に形成される前記支持突部117,117は、前記第4球転動部123における前記第4凹溝部123a,123aの下面側を当接支持するよう構成されると共に、該支持突部117,117の上面は、該第4凹溝部123a,123aの凹形状に合わせて窪んだ凹状に形成されて、第4凹溝部123a,123aの下面の広範囲に亘って支持突部117,117で支持されるようになっている。
なお、前記第4凹溝部123a,123aは、前記始動入賞装置26における入賞口26aの左右側部の上方に位置するよう形成されて、該第4凹溝部123a,123aから入賞口26aの左右側部に向けて排出される。すなわち、第4凹溝部123a,123aから遊技領域20a内に排出されたパチンコ球は、遊技釘との接触により流下方向が変化することで入賞口26aに入賞する可能性が生ずる。従って、前記第1球排出経路部を構成する後側球通路115を介して遊技領域20aに排出されるパチンコ球に較べて、前記第4凹溝部123a,123aから遊技領域20aに排出されるパチンコ球は、前記始動入賞装置26の入賞口26aに入賞し難くなっている。すなわち、前記切欠き案内部123bを介して後側球通路115に移動したパチンコ球は、前記前側球通路72に移動して、前記始動入賞装置26の入賞口26aの鉛直上方位置に位置する前記下側装飾板部58の開口58aを介して排出されることで該入賞口26aに入賞し易くなる一方、第4凹溝部123aから排出されるパチンコ球は、始動入賞装置26の入賞口26aの左右側方へ向けて排出されて、入賞口26aに入賞し難くなる。このように、前記切欠き案内部123bおよび第4凹溝部123aを第4球転動部123に設けることで、前記第3球転動部113上に移動したパチンコ球を始動入賞装置26の左右側方へ向けて排出可能な第2球排出経路部を構成する。
前記第4球転動部123の下面には、前記装飾部材50の下側内周壁59における第2の壁部59bに形成した前記第2の枠側切欠き凹部70,70に対応した位置に、下方へ延出する当接片125,125が夫々形成されており、該第2の壁部59bの各第2の枠側切欠き凹部70,70の後端部に対応の当接片125,125が当接するようになっている。前記各当接片125には、前記下側枠部57に形成した外側固定突部74のネジ孔74aに整列する位置に前後に貫通する通孔125bが形成されると共に、該下側枠部57に形成した下側位置決め突部75の小径突部75bを嵌合可能な位置決め孔(ステージ側位置決め孔)125aが前後に貫通して形成されている。すなわち、前記各当接片125の位置決め孔125aに位置決め突部75の小径突部75bを嵌合すると共に、該当接片125の通孔125bに挿通したネジを前記外側固定突部74のネジ孔74aに螺挿することで、第3ステージ部材122が下側枠部57に固定される。なお、前記当接片125の左右の幅寸法は、前記第2の枠側切欠き凹部70の左右の開口幅と略一致するよう形成されており、当接片125が第2の枠側切欠き凹部70の左右の端部に当接して前側第3ステージ部材122の左右移動を規制するよう構成されている。
ここで、図19に示すように、前記各当接片125,125は、前記第3球転動部113の第3凹溝部113a,113aの前側に位置するよう形成されて、該第3凹溝部113a,113aを通過したパチンコ球は、第4球転動部123上において該当接片125,125の形成位置近傍に落下するようになっている。すなわち、装飾部材50の下側枠部57に対する第3ステージ部材122の固定位置の近傍にパチンコ球が到来することで、パチンコ球の到来時の衝撃を確実に受け止め得るようになっている。
また、前記第3ステージ部材122(第4球転動部123)の左端部には、図18に示すように、前記下側枠部57に形成したスリット77aに対して差し込み可能な係合突部126が形成されている。この係合突部126は、左方向に突出する差し込み片126aと、該差し込み片126aの左端部から上方向に突出する係止片126bとから構成されて、前記スリット77aの後方開口端から差し込み片126aを差し込むことで、係止片126bが下側枠部57の接続壁77に係止されて、該下側枠部57に対して第3ステージ部材122が位置決めされるようになっている。また、前記第3ステージ部材122(第4球転動部123)の右端部には、下方へ延出する延出片129が形成されて、該延出片129が前記球用保護壁63に当接するようになっている。
図18に示すように、前記第4球転動部123の下面には、前記下側枠部57に形成した前記左右一対の通路画成壁71,71の外面に当接する左右一対の第1の位置決め片127,127が下方へ向けて延出するよう形成されている。すなわち、前記左右の第1の位置決め片127,127の夫々が、対応する通路画成壁71,71の外面に当接することで、前記装飾部材50の下側枠部57と第3ステージ部材122とが位置決めされる(図23参照)。
また、前記第4球転動部123の下面には、図18に示すように、前記切欠き案内部123bの左右端縁から下方へ延出する左右一対の第2の位置決め片128,128が形成されている。前記一対の第2の位置決め片128,128は、前記第2ステージ部材112に形成された前記舌片部116bと左右の支持突部117,117との間に形成される前記溝状部118,118に差し込まれて、該第2の位置決め片128,128が舌片部116bの左右の端縁に対応的に当接するよう構成されている。すなわち、図23に示すように、前記左右の第2の位置決め片128,128が前記舌片部116bの左右の端縁に当接することで、第2ステージ部材112および第3ステージ部材122が位置決めされると共に、該左右の第2の位置決め片128,128が前記後側球通路115の左右側壁を画成するようになっている。また、前記左右の第2の位置決め片128,128の前端部は、前記下側枠部57に形成された対応する左右の通路画成壁71,71の後端部に当接するよう構成される。このとき、前記第2ステージ部材112に形成された前記舌片部116bの前端部が前記下側内周壁59における第2の壁部59bの後端部に当接して、前記後側球通路115と前側球通路72とが連通して第1球排出経路部が形成されるようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機の作用について説明する。
前記装飾部材50における左側枠部54の前面に、前記球誘導部80を構成する球導入通路部81を一体または別部材として設けて、球誘導路81aを球入口80aおよび第1の連通孔81bに連通する状態で形成する。この状態で、前記左側枠部54における左側装飾板部55の裏面に、前記球案内通路部82を構成する前側通路部材83の前板部84を当接させる。このとき、前記左側枠部54に形成した前記上側位置決め突部67の小径突部67bが前記前側通路部材83の第1の支持板90に形成した位置決め孔90aに嵌合すると共に、左側枠部54に形成した前記下側位置決め突部68の小径突部68bが前側通路部材83の第2の支持板91に形成した位置決め孔91aに嵌合する。更に、前記左側枠部54に形成した前記上側固定突部65が前記前側通路部材83の第1の支持板90に形成した切欠き部90cに嵌合すると共に、左側枠部54に形成した前記下側固定突部66が前側通路部材83の第3の支持板92に形成した切欠き部92aに嵌合する。これにより、前側通路部材83の第1球通路83aが左側枠部54から前面に露出する位置に前側通路部材83が位置決めされる。
このとき、前記前側通路部材83における前記第1および第3の支持板90,92の突出端部が、前記左側枠部54における左側内周壁56の内周面に夫々当接すると共に、該左側内周壁56に形成された前記第1の枠側切欠き凹部69に前側通路部材83の第2の支持板91が嵌合することで、前側通路部材83を位置ズレすることなく安定して保持することができる。また、前記第1の支持板90および第3の支持板92は、前記前側通路部材83の上下および前後に離間する位置に形成されおり、該第1および第3の支持板90,92の切欠き部90c,92aに前記上下の固定突部65,66が嵌合することで、左側枠部54に位置決めされた前側通路部材83の安定性が向上する。
そして、前記前側通路部材83の後側に前記後側通路部材94を臨ませて、該前側通路部材83に形成した3つの突起部85a,90b,91bの夫々を、後側通路部材94の前板部95に形成した位置決め孔95a,95a,95aに嵌合させることで、前側通路部材83の後方開口を後側通路部材94の前板部95で閉鎖して第1球通路83aを画成すると共に、該第1球通路83aの下端部に第2球通路94aが連通する位置関係で、前後の通路部材83,94が位置決めされる。この位置決めされた状態で、前記後側通路部材94に形成した各通孔95b,95bに挿通したネジを、前記左側枠部54に形成した対応する上下の固定突部65,66のネジ孔65a,66aに螺挿することで、後側通路部材94が左側枠部54に固定される。このとき、前記前側通路部材83は、前記左側枠部54の左側装飾板部55と後側通路部材94の前板部95との間に挟み込まれるから、該後側通路部材94と一体的に前側通路部材83も左側枠部54に固定される。
ここで、前記後側通路部材94の前板部95を前記左側内周壁56の後端部に当接するよう構成してあるから、ネジ固定した際の後側通路部材94の前側位置が位置規制され、左側装飾板部55との間に挟み込まれる前側通路部材83に過剰な締め付け力が掛かるのが防止される。すなわち、前側通路部材83の変形等が防止されるから、前側通路部材83に画成される第1球通路83aを確実にパチンコ球が通過でき、また第1球通路83aから第2球通路94aにパチンコ球を確実に移動させることができ、球誘導部80内でのパチンコ球の球詰まりを防止できる。
また、前記前側通路部材83の底面板89に形成した第1ガイド89a,89bの後端となる傾斜下端部を、前記後側通路部材94(筒状部97)の底面板98に形成した第2ガイド98a,98bの前端となる傾斜上端より上方に位置するよう構成してある。すなわち、第1ガイド89a,89bと第2ガイド98a,98bとの間に、第2ガイド98a,98bの方が低くなる段差を設けたことで、前後の通路部材83,94(第1球通路83aと第2球通路94a)の継ぎ目となる第1ガイド89a,89bと第2ガイド98a,98bとの間でパチンコ球が球詰まりするのを防止して、パチンコ球を確実に流下させることができる。また、前記第1および第2ガイド89a,89b,98a,98bの夫々を、各対応の底面板89,98から上方に突出する2本の突条としたことで、該第1および第2ガイド89a,89b,98a,98bに沿ってパチンコ球が確実に案内されるから、パチンコ球の球詰まりを効果的に防止できる。
また、前記後側通路部材94に形成される前記第2ガイド98a,98bは、前記第2球通路94aの前端から球出口80bの前側開口端縁まで延在させるよう形成されているから、該第2ガイド98a,98bに沿って案内されたパチンコ球は、球出口80bまで移動した時点で、後側通路部材94(筒状部97)の底面板98に移動する。この底面板98は、球出口80bに向けて下方傾斜するよう形成されているから、該底面板98に到来したパチンコ球は、当該底面板98の傾斜に沿って球出口80bに移動して、前記ステージ101に向けて排出される。すなわち、前記第2ガイド98a,98bにより第2球通路94aの延在方向に沿ってパチンコ球を球出口80bと対応する位置まで確実に移動させ得ると共に、底面板98の傾斜により第2球通路94aの延在方向に対して交差する位置に開設した球出口80bへパチンコ球を転動させてステージ101に確実に誘導できる。ここで、前記第1および第2ガイド89a,89b,98a,98b上のパチンコ球は、左側に寄った状態で移動し、前記球出口80bの形成位置(第2ガイド98a,98bの傾斜下端部)において前記後側通路部材94(筒状部97)の底面板98の傾斜上端側に到来する。すなわち、前記底面板98上を転動するパチンコ球の転動距離を最大限まで長くでき、前記球出口80bを通過する時点でのパチンコ球の勢いを増大させることができる。すなわち、球誘導部80の球出口80bを勢いよくパチンコ球が通過することで、前記ステージ101(第1球転動部103)の左右幅の全体を利用してパチンコ球を移動させ得るようになる。
前記ステージ101を構成する第1ステージ部材102に形成された前記第2の仕切り壁107のステージ側固定突部107a,107aを、前記第2ステージ部材112の第3球転動部113に形成された嵌合凹部113d,113dに夫々嵌合させて、該嵌合凹部113d,113dに形成した通孔113e,113eに下方から挿通したネジを、該ステージ側固定突部107a,107aのネジ孔107b,107bに螺挿して、第1ステージ部材102および第2ステージ部材112を連結固定する。これにより、前記第1ステージ部材102の第1球転動部103と、第2ステージ部材112の第3球転動部113とが上下に重なると共に、第3球転動部113の前側に第2球転動部104が位置し、更に第1ステージ部材102に形成された前記球通過口106の左右開口幅の略中央位置に、第3ステージ部材122に形成された後側球通路115の上方開口部113bが位置する。すなわち、前記各ステージ側固定突部107aおよび嵌合凹部113dを嵌合させてネジ固定することで、前記第1および第2ステージ部材102,112が所定の位置関係となる正確に位置合わせされた状態で位置決め固定される。
このとき、前記第2ステージ部材112の左右両端部に形成した突出支持片119,119が前記第1球転動部103(第1ステージ部材102)の下面に当接して、該第1球転動部103を支持している。すなわち、前記突出支持片119,119が第1球転動部103の下面に当接して支持することで、該第1球転動部103上をパチンコ球が転動する際に、第1球転動部103の撓み等の変形を防止され、パチンコ球が転動した際の第1〜第3球転動部103,104,113の相対的な姿勢を正確な状態に維持できる。
そして、前記装飾部材50に対しては、前記第3ステージ部材122から組み付けられる。前記第3ステージ部材122における第4球転動部123の前端部に形成した前記支持片124,124を、前記装飾部材50における下側枠部57の下側装飾板部58の裏側に当接させると共に、該第3ステージ部材122に形成した当接片125,125を、該下側枠部57における下側内周壁59(第2の壁部59b)に形成した第2の枠側切欠き凹部70,70に当接させる。このとき、前記下側枠部57に形成された前記位置決め突部75,75の小径突部75b,75bの夫々が、対応する当接片125,125の位置決め孔125a,125aに嵌合して、第3ステージ部材122が下側枠部57に対して位置決めされる。そして、前記当接片125,125に形成した通孔125b,125bの後方から挿通したネジを、下側枠部57に形成した前記外側固定突部74,74の対応するネジ孔74a,74aに螺挿することで、下側枠部57に対して第3ステージ部材122が固定される。
このとき、前記第3ステージ部材122の左端部に形成された前記係合突部126の差し込み片126aが、前記装飾部材50の下側枠部57における接続壁77に形成したスリット77aに後方から差し込まれると共に、該第3ステージ部材122に右端部に形成した延出片129が球用保護壁63に当接することで、下側枠部57に対して第3ステージ部材122を正確に位置決めし得る。また、前記下側枠部57の下側内周壁59(第2の壁部59b)に形成した左右一対の通路画成壁71,71の外面に、前記第3ステージ部材122に形成した前記第1の位置決め片127,127が当接するよう構成したことで、前記第2の位置決め片128,128が対応する通路画成壁71,71の後端部に当接する位置に、当該下側枠部57に対して第3ステージ部材122が位置決めされる。すなわち、前記通路画成壁71,71の間に画成される前側球通路72が、前記第2の位置決め片128,128の間に整合する位置に、第3ステージ部材122が位置決めされる。
そして、前記第3ステージ部材122が固定された下側枠部57に対して、第1ステージ部材102を連結固定した前記第2ステージ部材112が固定される。前記第2ステージ部材112は、該第2ステージ部材112に形成された支持突部117,117の嵌合凹部117a117aに、前記下側枠部57に形成した前記内側固定突部73,73を嵌合させて、該支持突部117,117の通孔117b,117bに後方から挿通したネジ73を対応の内側固定突部73,73のネジ孔73a,73aに螺挿することで、当該下側枠部57に固定される。このとき、前記支持突部117,117の前面が前記下側枠部57の下側内周壁59(第2の壁部59b)の後端部に当接し、第2ステージ部材112が安定して保持される。更に、前記第2ステージ部材112の左端部に形成した突片120の通孔120aに挿通したネジを、前記下側枠部57における下側内周壁59(第1の壁部59a)の後端部に形成した第1の固定ボス78のネジ孔78aに螺挿すると共に、該第2ステージ部材112における前面部114の右端部に形成した嵌合凹部114aに嵌合する第2の固定ボス79のネジ孔にネジを螺挿することで、当該第2ステージ部材112の左右の端部が下側枠部57に対して固定される。このように、第2ステージ部材112を複数箇所でネジ止めすることで、下側枠部57に対して強固に固定することができる。
また、前記第2ステージ部材112における前記支持突部117,117と、前記後側球通路115を形成する前記舌片部116bとの間に形成される左右の溝状部118,118に、前記第3ステージ部材122に形成された前記第2の位置決め片128,128が差し込まれて、該第2の位置決め片128,128が舌片部116bの左右両端部に当接するようになっている。すなわち、前記第2の位置決め片128,128が舌片部116bの左右両端部に当接することで、第2ステージ部材112に形成される後側球通路115が第3ステージ部材122に形成される第2の位置決め片128,128の間に整合する。ここで、前述のように、前記第2の位置決め片128,128の間には、前記通路画成壁71,71の間に画成される前側球通路72に整合しているから、該第2の位置決め片128,128の間に位置する舌片部116bの前端部が前記下側枠部57の前側球通72に対応する後端部に当接して球通路72,115が前後に整列し、該後側球通路115から前側球通路72へパチンコ球が移動することが可能となる。すなわち、前記第2ステージ部材112に形成される左右の溝状部118,118に、前記第3ステージ部材122に形成された前記第2の位置決め片128,128を差し込むことで、前後の球通路72,115が前後に整列する位置に、第2ステージ部材112および第3ステージ部材122を位置決めすることができる。
ここで、前記第3ステージ部材122の第2の位置決め片128,128を位置決めする舌片部116bが前記後側球通路115の一部を構成すると共に、該第2の位置決め片128,128が後側球通路115の左右側壁を画成している。すなわち、前記第2ステージ部材112および第3ステージ部材122において、後側球通路115の構成部材を利用して両ステージ部材112,122を位置決めするようにしたから、第2ステージ部材112と第3ステージ部材122とを位置決めするための構成を独立して設ける必要がなく、第2ステージ部材112および第3ステージ部材122の構成を簡単にしてコスト低減を図り得る利点がある。
また、第2ステージ部材112および第3ステージ部材122を下側枠部57に配設した状態では、前記支持突部117,117の上面に第4球転動部123の下面が当接するよう構成されている。このとき、前記支持突部117,117の上面を第4球転動部123に形成される第4凹溝部123a,123aに合わせて窪む凹形状としたことで、支持突部117,117に第4球転動部123の下面を当接支持することにより、第2ステージ部材112および第3ステージ部材122をより正確に位置合わせすることができる。また、前記支持突部117,117は、前記第4球転動部123の後端部側を支持し、該第4球転動部123の前端部側は、前記第3ステージ部材122に形成した支持片124が下枠部材の下側内周壁59(第2の壁部59b)の内周面に当接することで支持される。すなわち、前記支持突部117,117および支持片124により、第4球転動部123の前後位置が支持されるから、第4球転動部123条をパチンコ球が転動した際に撓み等の変形が生ずるのを防止できる。すなわち、前記第3ステージ部材122の安定性が高められて、第3球転動部113と第4球転動部123の相対的な姿勢や位置関係を正確な状態で維持できる。
ここで、前記第2球転動部104は、前記第1の仕切り壁105や第2の仕切り壁107により剛性が高められた第1ステージ部材102に形成されているから、該第2球転動部104上をパチンコ球が転動したとしても、第2球転動部104に撓み等の変形が生ずることはない。また、前記第3球転動部113は、前記支持突部117,117により剛性が高められた第2ステージ部材112に形成されると共に、前記下側枠部57に対して4箇所でネジ固定されているから、該第3球転動部113上をパチンコ球が転動したとしても、第3球転動部113に撓み等の変形が生ずることはない。すなわち、前記第1〜第3ステージ部材102,112,122の夫々を前記下側枠部57に対して固定することで、各ステージ部材102,112,122に形成される球転動部103,104,113,123の相対的な姿勢や位置関係を保持できるから、ステージ101に到来したパチンコ球に所定の動作を行なわせることが可能となる。
そして、前記第1球転動部103と第3球転動部113とが上下に重なると共に、前記第2球転動部104と第4球転動部123とが上下に重なるよう構成したことで、ステージ101に4段の球転動部103,104,113,123を設けたとしても、ステージ101の全体的な前後寸法をコンパクトにすることができる。
また、前記球誘導部80の後側通路部材94には、側板部96の下端部に切欠き部96cが形成されており、該切欠き部96cに、前記第1ステージ部材102の第1球転動部103の左側傾斜上端部および該第1ステージ部材102の左端部に形成した前記位置決め当接部109が挿入されるようになっている。そして、前記位置決め当接部109の通孔109aに後方から挿通したネジを、前記後側通路部材94に形成したネジ固定部100のネジ孔100aに螺挿することで、後側通路部材94(球誘導部80)の球出口80bにステージ101の最上段に位置する第1球転動部103が整列する位置に、第1ステージ部材102(ステージ101)と後側通路部材94(球誘導部80)とが位置決めされる。このとき、前記第1球転動部103は、前記球誘導部80(後側通路部材94)の球出口80bの下方に位置して、球出口80bと第1球転動部103との間に段差を設けられるから、後側通路部材94(球誘導部80)とステージ101(第1球転動部103)との繋ぎ目となる位置でパチンコ球が球詰まりするのを防止でき、パチンコ球をステージ101上に確実に誘導することができる。
また、前記球誘導部80およびステージ101を組み付けた前記装飾部材50を前記遊技盤20に配設し、該遊技盤20の裏側に前記裏ユニット33を配設することで、前記後側通路部材94に形成した前記嵌合突部99が裏ユニット33の表カバー体35に形成した筒状突部46の挿入孔46aに嵌合される。ここで、前記嵌合突部99が筒状突部46の挿入孔46aに嵌合すると、前記後側通路部材94の側板部96が表カバー体35における左側枠41の開口端縁側(右端縁側)に整合するよう位置合わせされる。すなわち、前記球誘導部80およびステージ101を組み付けた前記装飾部材50および裏ユニット33を遊技盤20に固定することで、該球誘導部80、ステージ101および裏ユニット33の夫々が所定の位置関係となるよう簡単に位置決めできる。
また、前記嵌合突部99を筒状突部46の挿入孔46aに嵌合させて前記後側通路部材94と裏ユニット33とを位置決めした際に、該裏ユニット33に配設した側部発光装置43のLED43bが球誘導部80の第1球通路83aおよび第2球通路94aの後方に、該第1および第2球通路83a,94aに沿って配置される。従って、前記側部発光装置43のLED43bの点灯により前記第1および第2球通路83a,94aが後方から照明されるから、当該球通路83a,94aを通過するパチンコ球に対する視認性が高められて、遊技者の注目度を高めることができる。同様に、前記裏ユニット33(表カバー体35)におけるステージ101の後方位置に、左右方向に複数のLED44bを配置した第2LED基板44a(下部発光装置44)を配設したことで、球転動部103,104,113,123上を左右方向に転動するパチンコ球が後方から照明されて視認性が向上し、パチンコ球に対する注目度が高められる。すなわち、前記側部発光装置43および下部発光装置44の発光により、前記球誘導部80の球入口80aを通過してからステージ101を介して遊技領域20a内に再び排出されるまでのパチンコ球に対する注目度が向上して、パチンコ球の動きによる演出効果の向上が図られる。
また、前記側部発光装置43における第1LED基板43aのコネクタソケット43cは、前記装飾部材50の装飾板部53(左側装飾板部55)と前後に重なるよう位置するから、該コネクタソケット43cを前側(遊技者側)から視認不能にでき、見栄えが低下するのを防止できる。更に、前記下部発光装置44における第2LED基板44aのコネクタソケット44cを、前記装飾部材50の装飾板部53(下側装飾板部58)または遊技盤20と前後に重なるよう位置させたことで、該コネクタソケット44cも前側(遊技者側)から視認不能にでき、見栄えが低下するのを防止できる。
ここで、前記ステージ101は、前記第1〜第3ステージ部材102,112,122を組み付けた際に、第1球転動部103、第2球転動部104、第3球転動部113および第4球転動部123の夫々が、順に上下に離間して位置している。すなわち、第1球転動部103に対して前側へ向けて下方傾斜する第1凹溝部103a,103aの傾斜下端部側に第2球転動部104が位置し、第2球転動部104に対して第1凹溝部103a,103aの傾斜方向とは逆方向となる後方へ向けて下方傾斜するよう設けられた前記第2凹溝部104aの傾斜下端部に第3球転動部113が位置し、該第3球転動部113に対して第1凹溝部103a,103aと同一方向となる前方へ向けて下方傾斜するよう設けられた前記第3凹溝部113a,113aの傾斜下端部に第4球転動部123が位置する。すなわち、第1〜第4球転動部103,104,113,123上をパチンコ球が転動する際の左右方向の動きに加えて、各球転動部103,104,113,123間をパチンコ球が移動する際には、前方移動および後方移動を交互に行なわせてパチンコ球を流下させることが可能となる。換言すると、ステージ101に設けた複数段の球転動部103,104,113,123を、上段から下段に向かうにつれて遊技盤20の盤面に対して直交する前後方向に互い違いに位置するよう並設したことにより、上段側から下段側に位置する球転動部103,104,113,123に順次移動していくパチンコ球の移動方向が前後方向に交互に入れ替わる。従って、ステージ101上を転動するパチンコ球の動きが多彩になり、ステージ101を転動するパチンコ球の動きによる演出効果の向上が図られる。
また、前記第2球転動部104は、前記第1凹溝部103a,103aとの連通位置の間の略中間位置に向けて下方傾斜する凹状に形成されており、該第2球転動部104の傾斜下端部に前記第2凹溝部104aが形成されると共に、前記第3球転動部113における上方に突出する凸形状部分を第2凹溝部104aの下方に位置させて、該第2凹溝部104aに沿って前記球通過口106を通過したパチンコ球が第3球転動部113の凸形状部分に到来するようになっている。すなわち、前記第2凹溝部104aから第3球転動部113上に移動したパチンコ球は、該第3球転動部113に到来したパチンコ球の位置や勢い等の条件により左右方向に分散して転動する。このため、前記球誘導部80から第1球転動部103上に到来したパチンコ球の勢いが弱く、該第1球転動部103の左右方向の幅全体を利用してパチンコ球が転動しない場合でも、パチンコ球が流下するにつれてステージ101の左右幅の全体を利用できる。
また、前記第3球転動部113から第4球転動部123に移動したパチンコ球は、該第4球転動部123に設けた前記切欠き案内部123bを介して前記後側球通路115に移動し、前記前側球通路72を通って前記始動入賞装置26の入賞口26aに向けて排出されるか、あるいは当該第4球転動部123に設けた第4凹溝部123a,123aを介して始動入賞装置26の入賞口26aの左右側方へ向けて排出される。すなわち、第4球転動部123上を転動するパチンコ球が前記切欠き案内部123bから後側球通路115に移動するか、第4凹溝部123a,123aから排出されるかによって、始動入賞装置26の入賞口26aに入賞する可能性が大きく異なるため、ステージ101上を転動するパチンコ球の動きに対する注目度が一層高められ、ステージ101上で多様化な動きをするパチンコ球の動きによる演出効果の向上が図られる。
また、前記第3球転動部113における球通過口106の下方に臨む位置に、前記後側球通路115の上方開口部113bが開口するよう形成してある。従って、前記第2球転動部104から第3球転動部113に移動するパチンコ球が後側球通路115の上方開口部113bに通入する可能性が生じ、ステージ101上を転動するパチンコ球の動きをより一層複雑にして、パチンコ球の動きによる演出効果の向上を図り得る。ところで、前述のように、前記第2球転動部104上のパチンコ球は、前記第1の仕切り壁105に開設された球通過口106を介して第3球転動部113に移動する。ここで、前記球通過口106の左右の開口幅は、複数のパチンコ球が通過可能な幅寸法に設定されると共に、前記第3球転動部113に形成される後側球通路115の上方開口部113bは、1個のパチンコ球が通過可能な大きさで形成されているから、当該球通過口106をパチンコ球が通過した時点では、パチンコ球が後側球通路115の上方開口部113bに通入するかは予測困難となる。すなわち、球通過口106を通過したパチンコ球が遊技者に有利な前記後側球通路115に通入するか、そのまま第3球転動部113上に落下するかに関して、遊技者の予測を困難にできるから、ステージ101上を移動するパチンコ球の動きに対する期待感を持続して遊技の興趣の向上が図られる。
ここで、前記第2球転動部104の第2凹溝部104aは、前記球通過口106に近接するにつれて左右幅が拡大するよう形成してあるから、該第2球転動部104上のパチンコ球が球通過口106に移動する際に、該球通過口106に対するパチンコ球の移動方向や勢い等が多様に変化させることができる。従って、前記第2凹溝部104aを転動して球通過口106を通過したパチンコ球が前記上方開口部113bに通入するかの予測困難性がより高められ、ステージ101上を移動するパチンコ球の動きによる演出効果がより一層高められる。
また、前記第3球転動部113は、上下方向に起伏するよう形成されて、該第3球転動部113における上方に突出する凸形状部分の頂部に前記上方開口部113bが形成されているから、該開口部113bに通入することなく第3球転動部113に移動したパチンコ球が当該開口部113bに必要以上に通入するのを防止できる。すなわち、前記上方開口部113bを介して後側球通路115に移動するパチンコ球(すなわち始動入賞装置26に入賞し易く、遊技者の期待が高くなる一方で、ステージ101上での移動距離が短いパチンコ球)、および前記第3球転動部113から第4球転動部123へ移動するパチンコ球(すなわち始動入賞装置26への入賞可能性を残しつつ、ステージ101上での移動距離が長くなるパチンコ球)の割合のバランスを維持することにより、ステージ101を転動するパチンコ球に対する注目を高めることができる。特に実施例では、前記第3球転動部113における前記上方開口部113bの開口縁部に沿って、上方に突出する環状突出片113cを形成したことにより、該開口部113bにパチンコ球が通入可能なルートは球通過口106から直接通入する場合に概ね限定される。これにより、パチンコ球が球通過口106を通過してから第3球転動部113に到来するまでの間のパチンコ球に対する注目度が高められる。また、前記第3球転動部113上に到来したパチンコ球は、前述したように、第4球転動部123を転動する過程で前記後側球通路115に移動する可能性が残されるから、始動入賞装置26の入賞口26aにパチンコ球が入賞することへの遊技者の期待感を維持することができ、遊技の興趣の向上が図られる。このように、前記後側球通路115へパチンコ球が移動可能な経路を複数設定したことで、パチンコ球の動きによる演出効果が一段と高められる。
また、実施例では、前記第1球転動部103の凸形状部分に、前方へ下方傾斜する誘導溝部103bを形成して、該誘導溝部103bが前記後側球通路115の上方開口部113bの直上方位置に位置するよう構成してある。このため、前記誘導溝部103bから第2球転動部104の第2凹溝部104aに落下したパチンコ球は、そのまま後側球通路115の上方開口部113bへ向けて転動し易くなっている。すなわち、前記後側球通路115の上方開口部113bへ向けてパチンコ球が移動する可能性が高い誘導溝部103bを前記第1球転動部103に形成することで、該第1球転動部103上をパチンコ球が転動している時点でもパチンコ球の動きに対する期待感が高まり、遊技の興趣を向上させることができる。
ここで、前記ステージ101には、前記第1球転動部103の前端部に第1の球移動規制片103cを形成してあるから、該第1球転動部103からは前記第1凹溝部103a,103aまたは誘導溝部103bからのみ第2球転動部104にパチンコ球が移動し得る。また、前記第2球転動部104の前端部および左右の端部に第2の球移動規制片104bを形成すると共に第2球転動部104の後端部に第1の仕切り壁105を形成してあるから、該第2球転動部104からは前記第2凹溝部104aからのみ第3球転動部113にパチンコ球が移動できる。更に、前記第3球転動部113には、前端部に位置する前記第2の仕切り壁107,107が球移動規制片として機能し、該第3球転動部113からは前記第3凹溝部113a,113aからのみ第4球転動部123にパチンコ球が移動できる。更にまた、前記第4球転動部123は、前記装飾部材50における下側枠部57の下側装飾板部58が第4球転動部123の前端部から上方に突出して球移動規制片として機能し、該第4球転動部123からは切欠き案内部123bから後側球通路115にパチンコ球が移動するか、あるいは前記第4凹溝部123a,123aから遊技領域20a内にパチンコ球が排出される。すなわち、第1球転動部103から第3または第4球転動部113,123、遊技領域20aへのパチンコ球の移動、第2球転動部104から第4球転動部123や遊技領域20aへのパチンコ球の移動、更には第3球転動部113から遊技領域20aへのパチンコ球の移動を確実に防止して、複数段設けた球転動部103,104,113,123を転動するパチンコ球の動きによる演出を確実に行なわせることができる。
ここで、前述したように、実施例のパチンコ機10では、前記ステージ101をパチンコ球が転動している場合に、前記第3球転動部113に形成した前記後側球通路115の上方開口部113bにパチンコ球が通入するか否かに対して遊技者の注目度が特に高くなる傾向がある。そこで、実施例のパチンコ機10では、前記裏ユニット33(表カバー体35)に設けた前記下部発光装置44のLED44bを、第1球転動部103と第3球転動部113との間に配置してあるから、該LED44bを点灯・点滅させることで第3球転動部113に移動するパチンコ球を照明して視認性を高め、遊技者の期待感を高めることができる。また、前記第1球転動部103の下方に位置する前記第3球転動部113の視認性が向上することで、該第3球転動部113を転動するパチンコ球に対する注目度が高まり、演出効果の向上が図られる。
〔変更例〕
なお、本発明に係る遊技機としては、実施例のものに限られるものではなく、種々の変更が可能である。
実施例では、ステージに上下に離間する4段の球転動部を設けるようにしたが、これに限られるものではなく、左右方向に延在すると共に上下に離間した3段以上の球転動部を備えるよう構成すればよい。
実施例では、ステージの最上段に位置する第1球転動部の前側に第2球転動部を配置すると共に、該第2球転動部の後側に第3球転動部を配置し、更に第3球転動部の前側に第4球転動部を設けたが、第1球転動部の後側に第2球転動部を設け、第2球転動部の前側に第3球転動部を設ける構成も可能である。すなわち、ステージに設けられる複数段の球転動部は、上段から下段に向かうにつれて前記遊技盤の盤面に対して直交する前後方向に互い違いに位置するよう並設されて、前記案内部を介して球転動部間を遊技球が移動する際に、各球転動部において流入する遊技球の移動方向と排出される遊技球の移動方向とが逆向きになるよう構成すれば、実施例と同様に、各転動面上を遊技球が転動する際の左右方向の動きに加えて、転動面間を遊技球が移動する際には前方移動および後方移動を交互に行なわせて流下させることが可能となる。従って、ステージ上を転動する遊技球の動きを多彩にでき、遊技球の動きによる演出効果の向上を図り得る。
なお、第1球転動部の後側に第2球転動部を設ける構成では、第1球転動部に対して、遊技盤の盤面に対して直交する盤面後方へ下方傾斜するよう第1案内部が形成される。また、第2球転動部に対しては、遊技盤の盤面に対して直交する盤面前方へ下方傾斜する第2案内部が形成される。すなわち、ステージの各球転動部には、1段下方に位置する球転動部へ向けて遊技球を案内し得るよう案内部が設けられて、各球転動部の案内部を介して上段に位置する球転動部から下段に位置する球転動部へ遊技球が順次移動するよう構成される。
またステージに設けられる球転動部の形状に関しても、実施例のものに限られるものではなく、左右方向に延在するよう形成して遊技球を左右方向に転動させ得るようにすれば、任意の形状に形成することができる。例えば、実施例では、第1および第3球転動部に、1箇所の凸形状部分を設けると共に2箇所の凹形状部分を設けた起伏形状としたが、2箇所以上の凸形状部分を有する起伏形状に形成することもできる。複数の凸形状部分を形成した場合には、遊技球を下段側の球転動部へ排出する案内部(凹溝部)を全ての凹形状部分毎に設けてもよく、また任意の凹形状部分を選択して案内部(凹溝部)を形成することもできる。また、第2球転動部の形状に関しても、第1球転動部と同様に、上下に起伏する起伏形状とすることもできる。
実施例では、上下に起伏する第1球転動部を球誘導部の球出口に連通するよう構成したが、第1球転動部を省略して第2球転動部に球誘導部の球出口が連通するよう構成することもできる。すなわち、球誘導部の球出口に連通する球転動部を左右両端から略中央位置に向けて下方傾斜する凹状に形成することも当然可能である。
実施例では、第3球転動部に入賞装置へ向けて遊技球が案内される第1球排出経路部(後側球通路)を形成するようにしたが、該第1球排出経路部(後側球通路)には第4球転動部からのみ移動し得るようにしてもよい。
実施例では、第1球転動部における凸形状部分の頂部に第1案内部と同一方向へ向けて下方傾斜する第6案内部(誘導溝部)を形成したが、該第6案内部の形成は任意である。すなわち、第1球転動部から第2球転動部への移動経路を第1案内部に限るようにしてもよい。
実施例では、第2球転動部から第3球転動部へ遊技球が移動する際に通過する球通過口を、複数個の遊技球が通過可能な開口幅寸法で形成したが、1個の遊技球が通過可能な開口幅で球通過口を形成することも可能である。また、前記第3球転動部に形成される前記第1球排出経路部の開口部(上方開口部)に関しても、実施例では1個の遊技球が通過可能な開口幅寸法に設定したが、遊技球の複数個分の直径で開口させてもよい。すなわち、球通過口の開口幅や第3球転動部に形成される開口部の大きさを変更することで、第1球排出経路部を遊技球が通過する確率を調節することができる。
実施例では、ステージを転動する遊技球を入賞装置の側部へ向けて排出する第2球排出経路部として、第4球転動部の第5案内部を入賞装置の左右側方に位置するよう設けたが、これに限られるものではなく、遊技球を入賞装置の側部へ向けて排出し得るよう形成すれば、任意の経路で形成することができる。例えば、前記第1球排出経路部と同様に、第4球転動部の下方を通過するトンネル状に第2球排出経路部を形成して、該第4球転動部に第2球排出経路部へ向けて遊技球を案内する案内部を形成することもできる。
実施例では、前記第3球転動部に形成された第1球排出経路部の開口部の開口縁部に沿って上方に突出する環状突片を形成したが、該環状突片を形成しないようにしてもよい。すなわち、環状突片の形成を省略することで、第3球転動部上を転動する遊技球を第1球排出経路部に移動させ易くできる。
実施例では、球誘導部を球導入通路部と球案内通路部とを別に構成したが、前記前側通路部材に球導入通路部を一体に設けて、球誘導部を前側通路部材と後側通路部材とから構成することもできる。
前側通路部材および後側通路部材の形状・構成は、実施例のものに限定されるものではなく、適宜変更することができる。すなわち、上下方向に延在すると共に後方に開口する断面コ字状に前側通路部材を形成すると共に、第2球通路を形成した後側通路部材を前側通路部材の後端部に当接させて、前後の通路部材の間に球入口に連通する第1球通路を画成するよう構成すればよい。
実施例では、前後の通路部材を位置決めする位置決め手段として、前側通路部材に突起部を形成し、後側通路部材に突起部が嵌合する位置決め孔を形成したが、該後側通路部材に突起部を形成して、前側通路部材に位置決め孔を形成することでも、両通路部材を位置決めすることができる。また、前記前側通路部材を装飾部材に位置決めする構成に関しても、実施例に示した構成に限らず、任意の構成を採用できる。
実施例では、後側通路部材を装飾部材にネジ固定することで、装飾部材と後側通路部材との間に前側通路部材が挟持固定されるようにしたが、該前側通路部材を独立して装飾部材にネジ固定するようにしてもよい。
実施例では、前記前後の通路部材における球通路の内底面に、平行な2本のガイド(突条部)を形成して遊技球を案内する転動面を形成するようにしたが、各通路部材に転動面としてのガイドを1本形成するようにしてもよく、また球通路の内底面を遊技球が転動するようにして、該内底面を転動面としてもよい。
実施例では、遊技盤の裏側に配設された図柄表示装置を支持する裏ユニット(支持部材)に、前記球誘導部の球通路を後方から照明する第1LED基板を配設すると共に、ステージの球転動部上を転動する遊技球を後方から照明する第2LED基板を配設するようにしたが、これに限られるものではなく、第1LED基板や第2LED基板のみを収容保持する支持部材を設けるようにしてもよい。すなわち、実施例において、支持部材としての裏ユニットに配設された可動演出装置や図柄表示装置は必要に応じて配設される。また、第1LED基板および第2LED基板は、個別に設けた支持部材に配設することもできる。
実施例では、前記第1球転動部と第2球転動部を単一の第1ステージ部材に設けるようにしたが、これに限られるものではなく、第1球転動部と第2球転動部とを別々のステージ部材に設けて組み付けるようにしてもよい。また、3つ以上の球転動部を単一のステージ部材に形成するようにしてもよい。
また、ステージを構成するステージ部材を装飾部材に固定する構成としては、実施例のものに限られず、任意の構成を採用できる。すなわち、ステージ部材を装飾部材に固定するための固定突部や位置決め突部の形成位置や形成数等は、ステージ部材の形状や大きさ等に応じて適宜変更することができる。
実施例では、第1ステージ部材を第2ステージ部材に連結固定するようにしたが、該第1ステージ部材も装飾部材にネジ止めするよう構成することもできる。
遊技盤に配設される装飾部材の形状は、実施例のものに限られるものではなく、遊技盤に開設される装着口の形状に応じて適宜変更されるものである。すなわち、装飾部材に形成される窓口の形状に関しても、実施例のものに限られない。
実施例では、装飾部材の左側部(ステージの左側方)に球誘導部を形成したが、該装飾部材の右側部(ステージの右側方)に球誘導部を形成してもよく、左右両側部に球誘導部を形成することもできる。
実施例では入賞装置として始動入賞装置を例示したが、これに限られるものではなく、特別入賞装置や普通入賞装置等の入賞口であってもよく、遊技球の入賞により遊技球の払出し等の遊技者に有利な状態を惹起する入賞装置を好適に採用し得る。
また、実施例では、遊技機としてパチンコ機を例にして説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機、雀球機等の遊技機に採用することも可能である。