JP5383750B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
現像剤は、母体となる顔料を含む樹脂粒子に、潤滑剤や電荷制御剤等の外添剤を添加した構成となっている。現像剤担持体上で現像剤は現像ブレード等により摺擦されることで所望の電荷量を得る構成となっている。現像剤は、現像ブレード等との摺擦により所望の電荷量を得るようになっているが、この摺擦により現像剤の外添剤が樹脂粒子に埋め込まれてしまう場合がある。このように、外添剤が樹脂粒子に埋め込まれてしまうと、現像剤は所望の電荷量を得ることができなくなる場合があり、これを現像剤の劣化と呼ぶ。劣化した現像剤は、所望の電荷量が得られないため画像不良を発生させる。
現像剤像を担持する像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部を備える現像装置であって、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置と、を備え記録材に画像形成を行う画像形成装置において、前記現像剤収容部に収容された前記現像剤の残量に関する情報を検出する残量検出装置と、前記現像剤の残量に関する情報に基づいて、前記現像装置の使用限度に関する情報信号を発信する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記情報信号を発信した時に前記現像剤収容部に残っている現像剤の量が、現像剤の平均消費率に応じて可変となるように、前記情報信号を発信することを特徴とする画像形成装置。
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
図中の21は、像担持体としての感光体である。感光体21の周囲には、感光体に作用する次のようなプロセス手段が配設されている。感光体を帯電する帯電装置。帯電された後の感光体21を露光することにより形成される静電潜像を、現像剤で現像剤像に現像する現像装置2b。感光体21に形成された現像剤像を記録材や中間転写体等の被転写体に転写するための転写装置。転写後に感光体21に残った転写残現像剤を感光体21からクリーニングするためのクリーニングブレード28及び、クリーニングした転写残トナーを収容する廃現像剤収納容器29。
感光体21は、不図示の駆動装置により矢印X方向に所定の速度で回転する。帯電ローラ23には、不図示の電源より帯電バイアスが印加され、感光体21の表面を所定電位に一様帯電する。帯電された感光体21の表面には、不図示のレーザ露光装置により露光され、潜像が形成される。
次に、本実施例の現像ユニット2bについて、図2を用いて詳細に説明する。図2はプロセスカートリッジ2の概略断面図を示している。
現像ユニット2bは、不図示の駆動装置により駆動されると、現像ローラ22,現像剤供給ローラ72,現像剤攪拌部材74のそれぞれが図2中の矢印方向に回転する。
次に、本実施例で採用した光透過式による現像剤量検出について図2を用いて説明する。
画像形成装置には、現像剤の残量を検出するための光を発光する発光部102と、現像剤収容部70内を通過した光を受光する受光部103とが設けられている。本実施例では発光部102にはLED、受光部103にはフォトトランジスタ(PTR)を用いている。光透過式による現像剤量検出方法は、現像剤収容部70の内部に光を通過させて残量を検知する方法である。
現像剤量検出手段110(光残量検知装置)は、図3に示すように、発光部102と受光部103に加えて、受光検知部111,受光時間カウンタ112,現像剤量換算部113を備える。
画像形成動作時の現像剤の平均消費率を推測する平均消費率換算手段120(算出装置)について説明する。ここで、現像剤の平均消費率とは、記録材の単位枚数当たりの現像剤の消費量に該当する。
W=PC÷KS・・・(1)
ここで、W:現像剤消費率、PC:ピクセルカウント値、KS:記録材の面積である。
本実施例では、記録材の面積KSは、A4の記録紙として計算をしている。本実施例における現像剤消費率は、一般的に印字率と呼ばれる場合もある。なお、印字率は、面積が同じ記録材で画像形成をした場合は、印字率が高いほど、記録材の単位枚数当たりの現像剤の消費量が多くなる。
平均消費率換算手段120は、図4に示すように、画素信号入力部121,記録材サイズ入力部122、画素信号カウンタ123,消費率換算部124,平均消費率記憶部125,平均消費率出力部126、平均消費率記憶部127を備える。
図5は本実施例における制御系統のブロック図である。
図5に示すように、制御手段140には、現像剤量検出手段110の検出データAと、平均消費率換算手段120の消費率データWaが入力される。制御手段140は、画像形成装置の表示部105に接続され、表示部105に情報を出力する。
プリント信号が画像形成装置に送られて(S101)、画像形成装置が動作を開始し現像ユニット2bが動作を開始する(S102)。また、プリント信号と一緒に送られてくる画像情報は平均消費率換算手段120に送られる(S103)。平均消費率換算手段120は消費率データWaを算出する(S104)。予め設定されている消費率の所定値W0と(S105)、消費率データWaを比較し(S106)、消費率データWaが消費率の所定値W0より小さい場合は、現像剤残量閾値ZをZ1とする(S107)。また、消費率データWaが現像剤消費率の所定値W0より大きい場合は、現像剤残量閾値ZをZ0する(S108)。ここで、現像剤残量閾値Z0とZ1は、Z0<Z1の関係にある。一方、現像剤量検出手段110により検出された現像剤量データAは(S109)、先に述べた現像剤残量閾値Z(S110)と比較される。現像剤量データAが現像剤残量閾値Zより少なくなった場合(S111)、制御装置は情報信号を発信する。表示部105は、該情報信号を受けて、現像剤が少なくなったことをユーザーに報知する(S112)。
本実施例での現像剤平均消費率換算手段について述べる。
実施例2においての画像形成動作時の現像剤の平均消費率を推測する平均消費率換算手段120(算出装置)について説明する。
W=PC÷Tdr・・・(2)
ここで、W:現像剤消費率、PC:ピクセルカウント値、Tdr:現像ローラの回転時間である。
ここで、Wは、所定期間において更新されるようにしている。例えば、Wは、記録紙一枚分の画像形成を終了した時に更新してもよいし、所定枚数の記録紙に画像形成を終了したタイミングで更新してもよい。
平均消費率換算手段130は、図7に示すように、画素信号入力部131,現像ローラ回転時間入力部139、画素信号カウンタ133,消費率換算部134,平均消費率換算部135,平均消費率出力部136、平均消費率記憶部137を備える。
尚、現像剤量検出手段や現像剤平均消費率換算手段については、上述の手段と変わらない。
本実施例における制御系統のブロック図は実施例1で説明した図5と同じである。
図8に本実施例のシーケンス図を説明する。
プリント信号が画像形成装置に送られて(S201)、画像形成装置が動作を開始し現像ユニット2bが動作を開始する(S202)。また、プリント信号と一緒に送られてくる画像情報は平均消費率換算手段120に送られる(S203)。平均消費率換算手段120は消費率データWaを算出する(S204)。予め設定されている消費率の所定値W0と現像剤残量閾値Zのテーブルから現像剤残量閾値Zが決まる(S205)。一方現像剤量検出手段110により検出された現像剤量データAは(S206)、先に述べた現像剤残量閾値Z(S207)と比較される。現像剤量データAが現像剤残量閾値Zより少なくなった場合(S208)、現像剤が少なくなったことをユーザーに報知する(S209)。
静電容量方式による現像剤量検出は、現像ローラ22と現像剤供給ローラ72との間の静電容量を検出することで行なうものとされる。このとき、静電容量は、現像ローラ22と現像剤供給ローラ72との間に存在する物質の比誘電率に比例する。この比誘電率は、空気は1、現像剤は1以上である。従って、現像ローラ22と現像剤供給ローラ72間に存在する現像剤の量により、該静電容量は変化する。このように静電容量を求めることで現像剤量データAを得るのである。
一般的に現像剤の消費量は、像形成動作により記録材に形成される画像の画像情報として、出力画像の画素情報(画素信号数(ピクセルカウント数))に比例して大きくなっていく。そこで、以下の計算式を適用しトナー消費量Qの推測を行う。
Q=PC×Wdot・・・(2)
ここで、Q:現像剤消費量、PC:ピクセルカウント値、Wdot:1ピクセルあたりの現像剤消費量である。
このように、現像剤の残量値は、現像剤残量検知装置から得られる現像剤残量に関する情報(静電容量値やピクセルカウント値)から算出することができる。そして、算出された現像剤の残量値が、閾値を下回ったと判断したら、制御装置は現像剤が少なくなったと言う情報信号を発信するようにすることも可能である。
本実施例では、現像剤量検出手段に付いては、上記実施例と同じである。
まず現像剤の劣化度合いについて説明する。ここでいう現像剤の劣化度合いとは、現像剤の全体としての劣化度合いを指す。現像ローラの回転時間は多いほど、現像剤の劣化は進む。現像ユニット2b内の現像剤の残量との関係では、同じ現像ローラの回転時間であれば、現像剤の残量が少ない場合の方が、現像剤の残量が多い場合よりも劣化は進む。これは、現像ローラの回転により現像剤の一部が劣化した場合、現像剤の残量が多ければ、全体として劣化した現像剤の割合が少ないため現像剤の全体としては劣化の影響が少ない。これに対し、現像剤の残量が少なければ、現像ローラの回転により劣化した現像剤の影響の割合が大きくなるためと考えられる。
T=A×Rtn・・・(3)
と表せる。ここで、Aは任意の定数であり、nは任意の指数である。
D’= 1/T = C / Rtn ・・・(4)
となる。
D’=1/Rt・・・(4’)
とする。なお、定数C、指数nは装置の構成ごとに決定されるものである。
図12は、本実施例における積算現像剤劣化度合い推定手段220の回路構成のブロック図である。
図13は本実施例における制御系統のブロック図である。
図13に示すように、制御手段240には、現像剤量検出手段110の検出データAと、積算現像剤劣化度合い推定手段220の積算現像剤劣化度合いDallが入力される。制御手段240は、画像形成装置の表示部105に接続され、表示部105に情報を出力する。
プリント信号が画像形成装置に送られて(S501)、画像形成装置が動作を開始し現像ユニット2bが動作を開始する(S502)。現像ユニット2bの駆動時間測定部が検出した駆動時間と(S503)、現像剤量検出手段110により検出された現像剤量データAは(S504)、積算現像剤劣化度合い推定手段220に送られ積算現像剤劣化度合いデータDallを算出する(S505)。
上記実施例では、画像形成時の現像剤の使用について現像剤の消費量を求めたが、画像形成時以外の現像剤消費についても考慮する場合も考えられる。例えば、感光体上の現像剤をクリーニングするためのクリーニングブレードと、感光体との接触部に、画像形成以外のタイミングで潤滑剤として現像剤を供給する制御モードがある場合がある。このような制御モードがある場合においては、現像剤消費率Waや、現像剤劣化度合いデータDallの算出の際に、この潤滑剤として消費される現像剤を考慮することで、現像剤の劣化度合いをより精確に把握することができる。しかしながら、画像形成時に使用される現像剤に対して、画像形成時以外に消費される現像剤の量が少なく、現像剤の劣化度合い等への影響が少ない場合には無視することも可能である。
22 現像ローラ
71 現像容器
110 現像剤量検出手段
120 消費量推定手段
140 制御手段
D 現像剤
P 記録材
Claims (3)
- 現像剤像を担持する像担持体と、
現像剤を収容する現像剤収容部を備え、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置と、を備え記録材に画像形成を行う画像形成装置において、
前記現像剤収容部に収容された前記現像剤の残量に関する情報を検出する残量検出装置と、
前記現像剤の残量に関する情報に基づいて、前記現像装置の使用限度に関する情報信号を発信する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、画像形成を行った記録材の単位枚数当たりの前記現像剤の劣化度合いを表す劣化係数と、画像形成を行った前記記録材の枚数と、から劣化度合いを算出し、劣化度合いの積算値が所定値を上まった場合に前記情報信号を発信し、
前記劣化係数は、現像剤残量が少ない時の方が、現像剤残量が多い時よりも大きく設定され、
画像形成条件として、第3の画像形成条件と、
前記現像装置の使用初期から前記情報信号を発信するまでの間に、前記第3の画像形成条件よりも現像剤の平均消費率が大きい画像形成を行った後、前記第3の画像形成条件よりも現像剤の平均消費率が小さい画像形成を行う画像形成条件を第4の画像形成条件とした時、
前記制御装置は、前記情報信号を発信した時に前記現像剤収容部に残っている現像剤の量が前記第3の画像形成条件よりも前記第4の画像形成条件の方が多くなるように、前記情報信号を発信することを特徴とする画像形成装置。 - 現像剤像を担持する像担持体と、
現像剤を収容する現像剤収容部を備え、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置と、を備え記録材に画像形成を行う画像形成装置において、
前記現像剤収容部に収容された前記現像剤の残量に関する情報を検出する残量検出装置と、
前記現像剤の残量に関する情報に基づいて、前記現像装置の使用限度に関する情報信号を発信する制御装置と、を備え、
前記現像装置は、前記像担持体に対向し現像剤を担持する現像剤担持体を備え、
前記制御装置は、前記現像剤担持体の単位回転時間当たりの前記現像剤の劣化度合いを表す劣化係数と、現像剤担持体の回転時間と、から劣化度合いを算出し、劣化度合いの積算値が所定値を上まった場合に前記情報信号を発信し、
前記劣化係数は、現像剤残量が少ない時の方が、現像剤残量が多い時よりも大きく設定され、
画像形成条件として、第3の画像形成条件と、
前記現像装置の使用初期から前記情報信号を発信するまでの間に、前記第3の画像形成条件よりも現像剤の平均消費率が大きい画像形成を行った後、前記第3の画像形成条件よりも現像剤の平均消費率が小さい画像形成を行う画像形成条件を第4の画像形成条件とした時、
前記制御装置は、前記情報信号を発信した時に前記現像剤収容部に残っている現像剤の量が前記第3の画像形成条件よりも前記第4の画像形成条件の方が多くなるように、前記情報信号を発信することを特徴とする画像形成装置。 - 前記劣化度合いの積算値の更新は、印刷動作が終了するときの後回転時に行われることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
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