以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、携帯電子機器として携帯電話機を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話機に限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
図1は、本発明の携帯電子機器の一実施形態の概略構成を示す正面図である。図2は、図1に示す携帯電子機器の側面図であり、図3は、図1に示す携帯電子機器の上面図である。まず、携帯電子機器の構成を説明する。携帯電子機器10は、無線通信機能を備えた携帯電話機である。携帯電子機器10は、筐体11が第1筐体11aと第2筐体11bとで開閉可能に構成された、折り畳みタイプの携帯電話機である。なお、図1、図2は、携帯電子機器10を開いた状態であり、図3は、携帯電子機器10を閉じた状態である。
第1筐体11aには、表示部として、図1に示すディスプレイ12が設けられる。ディスプレイ12は、所定の画像として、携帯電子機器10が受信を待機している状態のときに待ち受け画像を表示したり、携帯電子機器10の操作を補助するために用いられるメニュー画像を表示したりする。また、図1に示すように、第1筐体11aには、携帯電子機器11の通話時に音声を発するレシーバ16が設けられている。
第2筐体11bには、通話相手の電話番号や、メール作成時等に文字を入力するための操作キー13が複数設けられ、また、ディスプレイ12に表示されるメニューの選択及び決定や画面のスクロール等を容易に実行するための方向及び決定キー14が設けられる。なお、操作キー13及び方向及び決定キー14は、携帯電子機器10の操作部28(図4参照)を構成する。また、第2筐体11bには、携帯電子機器10の通話時に音声を受け取るマイク15が設けられる。
また、第1筐体11aと第2筐体11bとは、ヒンジ18で連結されている。これによって、第1筐体11a及び第2筐体11bは、ヒンジ18を中心としてともに回動して、互いに遠ざかる方向及び互いに接近する方向(図2の矢印Rで示す方向)に回動できるように構成される。第1筐体11aと第2筐体11bとが互いに遠ざかる方向に回動すると携帯電子機器10が開き、第1筐体11aと第2筐体11bとが互いに接近する方向に回動すると携帯電子機器10が閉じる。
また、図1及び図3に示すように、第2筐体11bの上面(操作キー13、方向及び決定キー14が形成されている面に直交し、かつヒンジ18が設けられている側の面)には、画像を投影するプロジェクタ34の光射出部34aが設けられている。
図4は、図1に示す携帯電子機器の機能の概略構成を示すブロック図である。図4に示すように携帯電子機器10は、制御部22と、記憶部24と、送受信部26と、操作部28と、音声処理部30と、表示部32と、プロジェクタ34と、姿勢検出部36と、を有する。
制御部22は、CPU(Central Processing Unit)等の携帯電子機器10の全体的な動作を統括的に制御する処理部である。すなわち、携帯電子機器10の各種の処理が、操作部28の操作や携帯電子機器10の記憶部24に保存されるソフトウェアに応じて適切な手順で実行されるように、送受信部26や、音声処理部30や、表示部32等の動作を制御する。携帯電子機器10の各種の処理としては、例えば、回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成及び送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)サイトの閲覧等がある。また、送受信部26、音声処理部30、表示部32等の動作としては、例えば、送受信部26による信号の送受信、音声処理部30による音声の入出力、表示部32による画像の表示等がある。
制御部22は、記憶部24に保存されているプログラム(例えば、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。制御部22は、例えば、マイクロプロセッサユニット(MPU:Micro Processor Unit)で構成され、前記ソフトウェアで指示された手順にしたがって上述した携帯電子機器10の各種の処理を実行する。すなわち、制御部22は、記憶部24に保存されるオペレーティングシステムプログラムやアプリケーションプログラム等から命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
制御部22は、複数のアプリケーションプログラムを実行する機能を有する。制御部22が実行するアプリケーションプログラムとしては、例えば、プロジェクタの駆動を制御するアプリケーションプログラム、静止画や動画を再生する画像再生アプリケーションプログラム、各種ゲームを作動させるゲームアプリケーションプログラム等の複数のアプリケーションプログラムがある。
記憶部24には、制御部22での処理に利用されるソフトウェアやデータが保存されており、上述した、プロジェクタの駆動を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスクや、静止画や動画を再生する画像再生アプリケーションプログラムを作動させるタスク、各種ゲームアプリケーションプログラムを作動させるタスクが保存されている。
また、記憶部24には、これらのタスク以外にも、例えば、通信、ダウンロードされた音声データ、あるいは記憶部24に対する制御に制御部22が用いるソフトウェア、通信相手の電話番号やメールアドレス等を保存し、管理するアドレス帳、発信音や着信音等の音声ファイル、ソフトウェアの処理過程で用いられる一時的なデータ等が保存されている。なお、ソフトウェアの処理過程で用いられるコンピュータプログラムや一時的なデータは、制御部22によって記憶部24に割り当てられた作業領域へ一時的に保存される。記憶部24は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(ROM:Read Only Memory等の不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置等)や、読み書き可能な記憶デバイス(例えば、SRAM:Static Random Access Memory、DRAM:Dynamic Random Access Memory)等で構成される。
送受信部26は、アンテナ26aを有し、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。
操作部28は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられた操作キー13と方向及び決定キー14とで構成され、これらのキーがユーザの操作により入力されると、その操作内容に対応する信号を発生させる。そして、発生した信号は、ユーザの指示として制御部22へ入力される。
音声処理部30は、マイク15に入力される音声信号やレシーバ16から出力される音声信号の処理を実行する。すなわち、音声処理部30は、マイク15から入力される音声を増幅し、AD変換(Analog Digital変換)を実行した後さらに符号化等の信号処理を施して、ディジタルの音声データに変換して制御部22へ出力する。また、制御部22から送られる音声データに対して復号化、DA変換(Digital Analog変換)、増幅等の処理を施してアナログの音声信号に変換してから、レシーバ16へ出力する。
表示部32は、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネルなどで構成された表示パネル(上述したディスプレイ12等)を備え、制御部22から供給される映像データに応じた映像、画像データに応じた画像を表示パネルに表示させる。なお、表示部32は、ディスプレイ12に加え、例えば、筐体を閉じた状態でも外部に露出している位置にサブディスプレイを設けてもよい。
プロジェクタ34は、画像を投影する画像投影機構であり、上述したように、筐体11の上面に画像を投影する光射出部34aが設けられている。携帯電子機器10は、プロジェクタ34の光射出部34aから画像を投影する、つまり画像を構成する光を射出することで、筐体11の上面に対向する面にある壁面、スクリーン等のうち、一定の領域(投影領域)に画像を投影することができる。なお、プロジェクタ34は、制御部22により動作が制御され、制御部22から送られる種々の映像、例えば映画、プレゼンテーション資料を投影し、投影領域に表示させる。
プロジェクタ34は、光源と、画像データに応じて、光源から射出された光を投影するか否かを切り換える光学系とで構成されている。例えば、プロジェクタ34には、ハロゲンライトや、LED光源、LD光源を光源とし、LCD(Liquid Crystal Display)や、DMD(Digital Micro-mirror Device)を光学系とした構成のプロジェクタを用いることができる。この場合は、光学系を各画素に対応して投影領域の全面に配置し、光源から射出された光を画像に合わせて光学系をオンオフさせることで画像を投影領域の全面に投影させることができる。また、プロジェクタ34には、レーザ光を光源とし、光源から射出された光を透過させるか否かを切り換える切り換え素子と、切り換え素子を通過した光をラスター走査させるミラーとで構成される光学系とした構成のプロジェクタを用いることもできる。この場合は、ミラーによってレーザ光から射出された光の角度を変えて、投影領域の全面に光源から照射された光を走査させることで、投影領域に画像を投影させることができる。
姿勢検出部36は、少なくとも第1筐体11aと第2筐体11bとの相対的な位置関係を検出する検出機構である。姿勢検出部36としては、ヒンジ18に設けられ、回動方向(図2中矢印R)における、第1筐体11aと第2筐体11bとのなす角を検出する角度検出センサを用いることができる。姿勢検出部36としては、第1筐体11aと第2筐体11bとの相対的な位置関係を常に検出するセンサ以外にも、第1筐体11aと第2筐体11bとの相対的な位置関係が所定の状態であるか否かを検出する検出素子も用いることができる。例えば、第1筐体11aと第2筐体11bとが閉じられた状態であるか否かを検出する検出素子や、第1筐体11aと第2筐体11bとの相対関係が一定状態である場合、本実施形態ではなす角が一定範囲の角度である場合のみ検出素子が接触し、信号を出力する検出素子等も用いることができる。なお、姿勢検出部36は、第1筺体11aと第2筺体11bとの相対的な位置関係に加え、少なくとも第1筺体11aあるいは第2筺体11bの絶対的な姿勢を検出できるようにしてもよい。すなわち、第1筺体11aあるいは第2筺体11bのいずれの面が、下向きとなって載置されているかや、プロジェクタ34の光の放射方向がどの方向となるかを検出できる構成としてもよい。これにより、相対的な姿勢に加え、絶対的な姿勢(重力に対する向き)を検出できる。ここで、第1筺体11aあるいは第2筺体11bの絶対的な姿勢を検出する機構としては、例えば、加速度センサや磁気センサが用いることができ、特に、3方向の加速度検出に加え、3方向の地磁気検出を行う6軸センサを用いることが好ましい。携帯電子機器10は、基本的に以上のような構成である。
次に、図5−1から図8を用いて携帯電子機器10の画像表示投影動作、具体的には、制御部22での処理動作及びプロジェクタ34の制御動作について説明する。ここで、図5−1から図5−3は、それぞれ、携帯電子機器の動作を説明するための説明図である。図6は、携帯電子機器の制御部の処理動作の一例を示すフロー図であり、図7及び図8は、携帯電子機器の制御部の処理動作の他の例を示すフロー図である。
ここで、携帯電子機器10の制御部22は、姿勢検出部36の検出結果に基づいて、プロジェクタ34から光を射出させるか否か、つまり、画像を投影するか否かを切り替える。本実施形態の制御部22は、図5−1に示すように、第1筐体11aと第2筐体11bとのなす角θが一定角度範囲、つまり、α≦θ≦βの場合のみ、プロジェクタ34から光を射出させる。ここで、なす角θは、回動方向において、第1筐体11aの中心軸に平行で回転軸を通る線と、第2筐体11bの中心軸に平行で回転軸を通る線とのなす角である。また、角度αと角度βは、ともに筐体の可動範囲内の角度であり、α<βとなる関係を満たす。なお、この角度α及び角度β刃は、ユーザが設定できるようにしてもよい。
また、第1筐体11aと第2筐体11bとのなす角が一定角度より小さい(θ<α)の場合、つまり、第1筐体11aと第2筐体11bのなす角が、αより小さくなるように閉じられている場合は、プロジェクタ34から光を射出させない。したがって、図5−2に示すように、第1筐体11aと第2筐体11bとが完全に閉じられた状態、つまりθ=0°の場合は、プロジェクタ34から光を射出させない。
また、第1筐体11aと第2筐体11bとのなす角が一定角度より大きい(β<θ)の場合、つまり、第1筐体11aと第2筐体11bのなす角が、βより大きくなるように開かれている場合は、プロジェクタ34から光を射出させない。したがって、図5−3に示すように、第1筐体11aと第2筐体11bとが完全に開かれた状態、つまりθ=180°の場合は、プロジェクタ34から光を射出させない。また、第1筐体11aと第2筐体11bのなす角がβより大きい角度では、図5−3に示すように、第1筐体11aが画像の投影範囲に入ってしまう角度がある。
以下、図6を用いて、制御部22で実行されるプロジェクタの駆動を制御するアプリケーションプログラムによるプロジェクタの制御について説明する。操作者の操作または、設定によりプロジェクタ34による画像投影の指示が入力されたら、制御部22は、プロジェクタ34による画像の投影を開始する。制御部22は、画像の投影を開始したら、ステップS12として、筐体11が開状態であるかを判定する。つまり、制御部22は、姿勢検出部36の検出結果に基づいて、筐体11が閉じられた状態ではないか、第1筐体11aと第2筐体11bとのなす角が0<θであるかを判定する。
制御部22は、ステップS12で筐体11が開状態ではない(No)、つまり、筐体11が閉状態であると判定したら、ステップS14として、プロジェクタ34の投影を停止する。つまりプロジェクタからの光の射出を停止する。制御部22は、その後処理を終了する。
制御部22は、ステップS12で筐体11が開状態である(Yes)と判定したら、ステップS16として、姿勢検出部36の検出結果に基づいて、筐体11が所定範囲の状態であるかを判定する。つまり、制御部22は、第1筐体11aと第2筐体11bとのなす角θが、α≦θ≦βであるかを判定する。制御部22は、ステップS16で筐体11が所定範囲の状態にない(NO)、つまり、なす角θが、θ<α、またはβ<θであると判定したら、ステップS18に進み、プロジェクタ34の投影を停止する。つまりプロジェクタからの光の射出を停止する。制御部22は、その後処理を終了する。
また、制御部22は、ステップS16で筐体が所定範囲の状態にある(Yes)、つまり、なす角θがα≦θ≦βであると判定したら、ステップS20として、プロジェクタ34の投影を継続する。つまり、プロジェクタ34からの画像の投影を続ける。その後、制御部22は、ステップS22として一定時間待機した後、ステップS12に進み、上記制御を繰り返す。つまり、制御部22は、筐体11が所定範囲の状態で、プロジェクタ34から画像を投影している間は、一定時間間隔毎に、上記判定を繰り返す。
以上のような構成とすることで、プロジェクタ34から光が射出されている方向に人間が入ったり、プロジェクタ34の光射出部34aを人間が覗きそうになったりしたら、操作者は、筐体11の姿勢を変化させるだけで、プロジェクタ34からの光の照射を停止することができる。したがって、操作者による簡単な動作で、プロジェクタ34から射出される光が近距離で人間の目に入ることを生じにくくでき、人間にまぶしい思いをさせる可能性を低減することができる。また、プロジェクタ34から照射される光が強い強度で人間の目に入る可能性を低減することができる。
また、単に筐体を閉じたり開いたりさせればよいため、誰にでも簡単に停止指示を入力することができる。この点でも安全性を高くすることができ、さらに操作性も高くすることができる。
また、プロジェクタ34により画像が投影される領域に、第1筐体11aの一部が入る姿勢では、画像の投影を停止することで、一部の画像が筐体により遮られ、所望の投影領域に画像全体を投影できない状態では、画像を投影しないようにすることができる。これにより、不完全な画像を投影して、電力を消費することを抑制できる。また、画像が投影されないことで、誤って投影面を除いたとしても、プロジェクタ34から照射される光が人間の目に入らないようにすることができる。
また、本実施形態のように、なす角θがα≦θ≦βである場合は画像の投影を可能とし、なす角θがθ<αまたはβ<θである場合は画像の投影を停止することで、つまり、筐体の可動範囲において、画像の投影を可能とする範囲の両側に投影を停止する範囲を設けることで、筐体の姿勢をいずれの方向に変化させても画像の投影(光の射出)を停止することができる。
なお、角度αと、角度βは、任意の種々の値とすることができる。つまり、所定範囲は、任意に設定すればよい。ここで、角度αと角度βとを近い値(角度)とする、つまり所定範囲を狭くすることで、より簡単に投影を停止させることが可能となる。また、角度αと角度βとを遠い値(角度)とする、つまり所定範囲を広くすることで、多少の変動があった場合でも、投影を続けさせることができ、意図しない、小さい力で投影が途切れることを防止できる。また、いずれの方向に姿勢を変化させても画像の投影を停止できるという効果はなくなるが、筐体の可動範囲において、画像の投影を可能とする範囲の一方の側のみに投影を停止する範囲を設けるようにしてもよい。例えば、θ<αとなった場合でも画像の投影を停止しないようにしてもよい。これにより、筐体11が閉じられている状態、つまり図5−2に示す状態でも光を射出させるようにすることができる。
また、上記実施形態では、画像の投影を可能とするなす角θの範囲を1つの範囲α≦θ≦βとしたが、画像の投影を可能とするなす角θの範囲を2つ以上の角度範囲に分けて設定してもよい。例えば、α≦θ≦βまたはγ≦θ≦υ(α<β<γ<υ)の場合に画像を投影するようにしてもよい。
また、図6に示すフロー図では、プロジェクタによる画像投影中の動作のみを示したが、さらに、画像投影の開始時にも、同様に筐体11の相対的な姿勢を検出し、画像投影が許可される範囲の姿勢であるかを判定し、その判定に基づいて、画像を投影するか否かを切り替えることが好ましい。これにより、適切な姿勢で画像の投影を開始させることができ、また、画像投影が許可されない姿勢で画像投影を開始し、図6に示すフロー図の処理開始直後に画像の投影が停止されることを抑制することができる。
ここで、図6に示すフロー図では、制御部22が一定時間間隔毎に、姿勢検出部の検出結果を用いて、プロジェクタの動作を制御するようにしたが、姿勢検出部から制御部に所定の信号が入力されたら、制御部がその信号に基づいてプロジェクタの動作を制御するようにしてもよい。以下、図7及び図8を用いて、姿勢検出部から制御部に所定の信号が入力されたら、制御部がその信号に基づいてプロジェクタの動作を制御する場合の一例を説明する。ここで、図7は、プロジェクタ34による画像投影開始時の制御を示し、図8は、姿勢検出部36から信号が入力された場合の制御を示している。
まず、操作者の操作または、設定によりプロジェクタ34による画像投影の指示が入力されたら、制御部22は、ステップS30として、プロジェクタ34による画像の投影を開始する。次に、制御部22は、ステップS30で画像の投影を開始したら、ステップS32として割り込み設定を行う。ここで、割り込み設定とは、姿勢検出部36がなす角θがθ<α、もしくは、β<θであることを検出したら、制御部22に割り込み信号を出力する設定である。制御部22は、ステップS32で割り込み設定を行ったら処理を終了し、プロジェクタ34による画像の投影を継続する。
次に、プロジェクタ34による画像の投影を継続している時に、筐体11の姿勢が変化し、なす角θがθ<α、もしくは、β<θとなったら、姿勢検出部36から制御部22に割り込み信号が出力される。制御部22は、ステップS40として、姿勢検出部36から出力された割り込み信号を検出したら、ステップS42として、プロジェクタ34による画像の投影を停止する。その後、制御部22は、ステップS44として、割り込み設定を解除し、処理を終了する。つまり制御部22は、プロジェクタ34による画像の投影を停止したら、ステップS32で設定した割り込み設定も解除して処理を終了する。
このように、姿勢検出部36からの信号に基づいて制御することで、制御部22で常に監視する必要がなくなり、制御部22で使用する処理能力を少なくすることができ、消費電力も低減することができる。
また、上記実施形態では、プロジェクタ34からの光の照射を停止し、プロジェクタ34から光を射出しないようにしたが、本発明はこれに限定されず、プロジェクタ34から射出する光の光量を低減するようにしてもよい。つまり、プロジェクタ34から射出させる光の光量を低下させるようにしてもよい。プロジェクタ34からの光の射出を停止することで、プロジェクタ34の光の射出方向に人間が来た場合に、人間の目に光が入りにくくすることができるが、光量を低減することでも人間にまぶしい思いをさせる可能性を低減することができる。つまり、光量を低減し、光を弱くすることで、プロジェクタ34から射出される光が人間の目に入ったとしても、まぶしい思いをさせる可能性を低くすることができる。
また、制御部22は、プロジェクタによる画像の投影(光の照射)を停止させたら、解除指示が入力されてから、プロジェクタ34からの光の照射(つまり、プロジェクタ34による画像の投影)を再開するようにすることが好ましい。すなわち、一旦、プロジェクタ34による画像の投影を停止したら、プロジェクタ34による画像の投影が可能な姿勢となっても、解除指示が入力されるまで、画像の投影を再開しないように設定することが好ましい。
このように、プロジェクタ34からの光の照射を一度停止させた場合は、操作者による解除指示があるまでは、プロジェクタからの光の照射を再開させないようにすることで、操作者が安全を確認してから再開することができる。例えば、投影領域には居なくても投影領域の周囲に人間がいる場合には、再開させないようにすることができる。
また、上述したように、上述の実施形態の相対的な姿勢の判定に加え、絶対的な姿勢を検出し、絶対的な姿勢が所定の姿勢であるときに、光を射出するという絶対的な姿勢の判定を加えてもよい。これにより、例えば、光の放射方向が鉛直下向きの場合となるような絶対的な姿勢の場合、判定結果が相対的な姿勢の条件を満たしていても、光の照射をしないようにすることもできる。また、携帯電子機器が壁に立てかけられているときのように絶対的な姿勢が転倒しやすい姿勢の場合は、判定結果が相対的な姿勢の条件を満たしていても、光の照射をしないようにすることもできる。
ここで、携帯電子機器10は、ヒンジ18を軸として第1筐体11aと第2筐体11bとが回動する折り畳み式の筐体としたが、筐体は、少なくとも2つ以上の筐体部に別れ、相対的に移動及び/または回転可能で、変形する筐体であれば形状は特に限定されない。なお、複数の筐体部は、ヒンジや、レールにより、機械的に連結され、分離不可能な構成である。また、姿勢検出部は、筐体の相対的あるいは絶対的な姿勢及びその変化、つまり相対的な移動距離、回転角度等を検出し、制御部は、姿勢検出部の検出結果に基づいて、プロジェクタの動作を制御すればよい。以下、具体例とともに説明する。
図9−1は、本発明の携帯電子機器の他の実施形態の概略構成を示す説明図であり、図9−2は、図9−1に示す携帯電子機器の動作を説明するための説明図である。なお、図9−1は、携帯電子機器110が閉じた状態であり、図9−2は、携帯電子機器110が開いた状態である。図9−1に示す携帯電子機器110は、いわゆるスライドタイプの携帯電子機器であり、筐体112が、第1筐体112aと第2筐体112bとで構成されている。第1筐体112aと第2筐体112bとは、略直方体形状であり、表面積が最も大きい面が互いに対向するような向きで配置されている。また、第1筐体112aと第2筐体112bとは、第1筐体112aと第2筐体112bとが対向している面が平行な状態で、該対向している面の長手方向に(図9−1中矢印方向)に移動可能な状態で、スライダ機構により連結されている。つまり、第1筐体112aと第2筐体112bとは、図9−1に示す位置から図9−2に示す位置まで相対的に移動可能な構成である。また、第2筐体112bの、面積が最も大きい面に直交する面のうち第1筐体112aが移動する側、つまり、第1筐体112aと第2筐体112bとが常に重なっている側の面には、プロジェクタ34が設けられている。
図9−1及び図9−2に示すようなスライドタイプの携帯電子機器110も、姿勢検出部により、図9−1の矢印方向における第1筐体112aと第2筐体112bとの相対的な移動量(スライド量)を検出し、検出した移動量に基づいて、プロジェクタ34から画像を投影させるか、画像の投影を停止するかを判定するようにすることで、上記と同様の効果を得ることができる。例えば、図9−1に示すように第1筐体112aと第2筐体112bとの重なっている面積が最も大きい状態を基準、つまり移動量0とし、図9−2に示すように第1筐体112aと第2筐体112bとの重なっている領域が最も小さい場合を移動量最大とすると、移動量Dがd1≦D≦d2である場合は、投影可能とし、移動量Dが、D<d1、またはd2<Dである場合は、投影停止とすることで、筐体が一定範囲の姿勢の場合のみ画像を投影するようにすることができる。
また、移動量Dがd2<Dである場合は投影停止とすることで移動量Dが一定以上となって、第1筐体112aが画像の投影範囲に入っている場合は、画像の投影を停止できるため、所望の投影領域に画像全体を投影できない状態では、画像を投影しないようにすることができる。
なお、携帯電子機器110の姿勢検出部としては、種々のセンサを用いることができ、例えば、一方の筐体の移動方向に他の筐体との接触を検出するセンサを複数設け、移動方向のどの位置の接触センサまでが接触を検出しているかで第1筐体と第2筐体との相対位置を検出する方法がある。また、接触センサに変えて光センサを用い、検出する光量で対向する位置に他の筐体があるかを検出してもよい。
図10−1は、本発明の携帯電子機器の他の実施形態の概略構成を示す説明図であり、図10−2は、図10−1に示す携帯電子機器を他の方向から示す説明図である。また、図11−1は、図10−1に示す携帯電子機器の動作を説明するための説明図であり、図11−2は、図11−1に示す携帯電子機器を他の方向から示す説明図である。また、図12−1は、図10−1に示す携帯電子機器の動作を説明するための説明図であり、図12−2は、図12−1に示す携帯電子機器を他の方向から示す説明図である。図10−1及び図10−2に示す携帯電子機器130は、いわゆるリボルバータイプの携帯電子機器であり、筐体132が、第1筐体132aと第2筐体132bとで構成されている。この第1筐体132aと第2筐体132bとは、ヒンジ134を介して連結されている。また、第1筐体132aと第2筐体132bとは、略直方体形状であり、表面積が最も大きい面が互いに対向するような向きで配置されている。また、ヒンジ134は、第1筐体132aと第2筐体132bとを、表面積が最も大きい面(以下「正面」という。)に直交する線を軸として、相対的に回動させる。つまり、第1筐体132aと第2筐体132bとは、図10−2中矢印に示す方向に相対的に回動可能な構成である。また、第2筐体132bの正面に直交する面のうち、ヒンジ134が設けられている側の面には、プロジェクタ34が設けられている。
以下、図10−1から図12−2を用いて、筐体132の姿勢の変化について説明する。筐体132は、図10−2に示すように正面に直交する向きから見た場合に、第1筐体132aの正面の外周の位置と第2筐体132bの正面の外周の位置とが重なった状態を基準として、第1筐体132aの正面と第2筐体132bの正面とが平行となる状態を維持しつつ、ヒンジ134を軸として図10−2中矢印方向に相対的に回転可能な構成である。筐体132は、基準位置から第1筐体132aを第2筐体132bに対して90度回転させると、図11−1及び図11−2に示すように、第1筐体132aの正面の長辺と、第2筐体132bの正面の長辺とのなす角が90度となり、第1筐体132aの正面の一部と、第2筐体132bの正面の一部が露出した状態となる。筐体132は、図11−1及び図11−2の状態から、第1筐体132aを第2筐体132bに対して90度回転させる、つまり基準位置から180度回転させると図12−1及び図12−2に示すように、第1筐体132aの正面の長辺と、第2筐体132bの正面の長辺とのなす角が180度となり、第1筐体132aの正面のさらに多くの部分と、第2筐体132bの正面のさらに多くの部分とが露出した状態となる。なお、第1筐体132aを第2筐体132bに対して、基準位置から180度回転させた状態が完全に開かれた状態となる。
携帯電子機器130の場合も、姿勢検出部により、第1筐体132aの正面の長辺と、第2筐体132bの正面の長辺とのなす角θ1を検出し、姿勢検出部の検出結果に基づいて、制御部により、プロジェクタから画像を投影させるか否かを切り替えるようにすることで、上記と同様の効果を得ることができる。例えば、なす角θ1がα1≦θ1≦β1である場合は画像の投影を可能とし、なす角θがθ1<α1、またはβ1<θ1である場合は画像の投影を停止することで、つまり、筐体の可動範囲において、画像の投影を可能とする範囲の両側に投影を停止する範囲を設けることで、筐体の姿勢をいずれの方向に変化させても画像の投影(光の射出)を停止することができる。これにより操作者は、とっさの場合には、筐体132を回転させることで、画像の投影を停止することができる。
また、なす角θ1がβ1<θ1である場合は投影停止とすることでなす角θ1が一定以上となって、第1筐体132aが画像の投影範囲に入っている場合は、画像の投影を停止できるため、所望の投影領域に画像全体を投影できない状態では、画像を投影しないようにすることができる。
なお、第1筐体132aと第2筐体132bとは、ヒンジ134を中心として360度回転するようにしてもよいし、180度の範囲で回動するようにしてもよい。
図13は、本発明の携帯電子機器の他の実施形態の概略構成を示す説明図であり、図14−1から図14−6は、それぞれ、図13に示す携帯電子機器の動作を説明するための説明図である。図13に示す携帯電子機器150は、いわゆる2軸ヒンジの折りたたみタイプの携帯電子機器であり、筐体152が、第1筐体152aと第2筐体152bとで構成されている。この第1筐体152aと第2筐体152bとは、ヒンジ154を介して連結されている。また、第1筐体152a及び第2筐体152bは、略直方体形状であり、第1筐体152aの面積が最も大きい面となる2つの面のうち一方の面には、ディスプレイ12が設けられている。また、第2筐体152bの面積が最も大きい面となる2つの面のうち、第1筐体152aと対面している面には、操作キー13と方向及び決定キー14とが設けられている。また、第2筐体152bの表面積が最も大きい面に直交する面のうち、ヒンジ154が設けられている側の面には、プロジェクタ34が設けられている。
ヒンジ154は、第1筐体152aと第2筐体152bとを、開閉方向及びねじれ方向の2つの回転軸で相対的に回転させる。ここで、ねじれ方向とは、開閉方向の回転軸に直交し、かつ、第1筐体152aのヒンジ154と接続されている端部から先端に向けて伸びる線を軸として回転する方向である。具体的には、まず、第1筐体152a及び第2筐体152bは、ヒンジ154を中心としてともに回動して、互いに遠ざかる方向及び互いに接近する方向に回動できるように構成される。第1筐体152aと第2筐体152bとが互いに遠ざかる方向に回動すると携帯電子機器150が開き、第1筐体152aと第2筐体152bとが互いに接近する方向に回動すると携帯電子機器150が閉じる。さらに、第1筐体152a及び第2筐体152bは、ヒンジ154の中央を通り、且つ回転方向の回転軸に直交する線を回転軸として、第1筐体152aの面積が最も大きい面と、第2筐体152bの面積が最も大きい面とがねじれる方向に回転する。
ここで、ヒンジ154は、第1筐体152aと第2筐体152bとをねじれ方向に180度以上回転可能な構成である。具体的には、図14−1に示すように、第1筐体152aのディスプレイ12が設けられている面(以下「第1筐体152aの正面」という。)と第2筐体152bの操作キー13が形成されている面(以下「第2筐体152bの正面」という。)とが対向している状態から、図14−2に示すように、第1筐体152aのディスプレイ12が設けられている面とは反対側の面と第2筐体152bの操作キー13が形成されている面とが、対向している状態まで、回転させることができる。
姿勢検出部36は、開閉方向における第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とのなす角θ2、ねじれ方向における第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とのなす角θ3を検出する。なお、ねじれ方向のなす角は、図14−1に示す第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とが向かい合っている状態を基準、なす角θ3=0°とし、図14−2に示す第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とは反対側の面とが向かい合っている状態をなす角θ3=180°とする。
ここで、携帯電子機器150の制御部は、姿勢検出部36の検出結果に基づいて、プロジェクタ34から光を射出させるか否か、つまり、画像を投影するか否かを切り替える。本実施形態の制御部は、図14−3及び図14−4に示すように、開閉方向における第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とのなす角θ2が一定角度範囲、つまり、α2≦θ2≦β2の場合のみ、プロジェクタ34から光を射出させる。なお、ねじれ方向における第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とのなす角θ3は、どのような角度であってもよく、図14−3に示すように、ねじれ方向のなす角θ3がθ3=0°の場合でも、図14−4に示すように、ねじれ方向のなす角θ3がθ3=180°の場合でも同様の制御を行う。
また、第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とのなす角θ2が一定角度より小さい(θ2<α2)の場合、つまり、第1筐体152aと第2筐体152bのなす角θ2が、α2より小さくなるように閉じられている場合は、プロジェクタ34から光を射出させない。なお、この場合も、ねじれ方向における第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とのなす角θ3は、どのような角度であってもよい。したがって、上述した図14−1及び図14−2に示すように、第1筐体152aと第2筐体152bとが完全に閉じられた状態、つまりθ=0°の場合は、プロジェクタ34から光を射出させない。また、図14−1に示すように、ねじれ方向のなす角θ3がθ3=0°の場合でも、図14−2に示すように、ねじれ方向のなす角θ3がθ3=180°の場合でも同様の制御を行う。
また、第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とのなす角θ2が一定角度より大きい(β<θ)の場合、つまり、第1筐体152aの正面と第2筐体152b正面とのなす角θ2が、βより大きくなるように開かれている場合は、プロジェクタ34から光を射出させない。したがって、図14−5及び図14−6に示すように、第1筐体152aと第2筐体152bとが完全に開かれた状態、つまりθ=180°の場合は、プロジェクタ34から光を射出させない。なお、ねじれ方向における第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とのなす角θ3は、どのような角度であってもよく、図14−5に示すように、ねじれ方向のなす角θ3がθ3=0°の場合でも、図14−6に示すように、ねじれ方向のなす角θ3がθ3=180°の場合でも同様の制御を行う。また、第1筐体152aと第2筐体152bのなす角がβより大きい角度では、図14−5及び図14−6に示すように、第1筐体152aが画像の投影範囲に入ってしまう角度がある。
携帯電子機器150の場合も、姿勢検出部により、開閉方向における第1筐体152aの正面と、第2筐体152bの正面とのなす角θ2と、ねじれ方向における第1筐体152aの正面と、第2筐体152bの正面とのなす角θ3とを検出し、姿勢検出部の検出結果に基づいて、制御部により、プロジェクタから画像を投影させるか否かを切り替えるようにすることで、上記と同様の効果を得ることができ、筐体の可動範囲おいて、画像の投影を可能とする範囲の両側に投影を停止する範囲を設けることで、筐体の姿勢をいずれの方向に変化させても画像の投影(光の射出)を停止することができる。これにより操作者は、とっさの場合には、筐体152を開閉させることで、画像の投影を停止することができる。
また、なす角θ2がβ2<θ2である場合は投影停止とすることでなす角θ2が一定以上となって、第1筐体152aが画像の投影範囲に入っている場合は、画像の投影を停止できるため、所望の投影領域に画像全体を投影できない状態では、画像を投影しないようにすることができる。
なお、上記実施形態では、ねじれ方向におけるなす角θ3を用いて、画像を投影するか否かを切り替える範囲を設定しなかったが、ねじれ方向におけるなす角θ3についても範囲を設定し、なす角θ3が一定範囲内にある場合のみプロジェクタから画像を投影させるようにしてもよい。また、開閉方向のなす角θ2とねじれ方向のなす角θ3の角度を組み合わせて投影を可能にする姿勢の範囲を設定するようにしてもよい。つまり、開閉方向のなす角θ2の値によって、ねじれ方向のなす角θ3の設定範囲が異なる範囲となるようにしてもよい。
また、図13に示す携帯電子機器では、第2筐体のヒンジ側にプロジェクタを設けたが、プロジェクタの配置位置は特に限定されない。図15−1は、本発明の携帯電子機器の他の実施形態の概略構成を示す説明図であり、図15−2は、図15−1に示す携帯電子機器の動作を説明するための説明図である。ここで、図15−1及び図15−2に示す携帯電子機器160は、2軸ヒンジの折りたたみタイプの携帯電子機器であり、プロジェクタ166の配置位置を除いて他の構成は、図13に示す携帯電子機器150と同様の構成である。したがって、携帯電子機器150と同様の部分については、詳細な説明は省略し、以下、携帯電子機器160に特有の点について重点的に説明する。携帯電子機器160は、第1筐体162aと第2筐体162bとで構成されている。この第1筐体162aと第2筐体162bとは、ヒンジ164を介して連結されている。なお、ヒンジ164は、上述したヒンジ154と同様の構成であり、第1筐体162aと第2筐体162bとを開閉方向及びねじれ方向の2つの回転軸で相対的に回転させる。また、第1筐体162aの表面積が最も大きい面に直交する面のうち、ヒンジ164が設けられている側とは反対側の面には、プロジェクタ166が設けられている。
このように、プロジェクタ166を、第1筐体162aの表面積が最も大きい面に直交する面のうち、ヒンジ164が設けられている側とは反対側の面に設けた場合も、姿勢検出部で開閉方向における第1筐体162aの正面(ディスプレイが設けられている面)と、第2筐体162bの正面(操作キーが設けられている面)とのなす角、及びねじれ方向における第1筐体162aの正面と第2筐体162bの正面とのなす角を検出し、検出した各種値に基づいて画像を投影するか、画像の投影を停止するかを切り替えることで携帯電子機器150と同様の効果を得ることができる。
なお、携帯電子機器160は、構造上、筐体162の姿勢によらず、プロジェクタ166から投影した画像が他の筐体によりさえぎられることはないため、画像の一部が他の筐体によりさえぎられた状態で画像を投影し、画像全体を所望の投影領域に投影することができないことを抑制できるという効果は得ることはできない。しかしながら、携帯電子機器160は、図15−1及び図15−2に示すように、ねじれ方向におけるなす角によりプロジェクタ166の向きが変化するため、画像の投影範囲が変化する。そのため、例えば、図15−1に示す姿勢のときに水平方向よりも上側に画像を投影するようにプロジェクタ166の投影範囲が設定されている携帯電子機器160は、ねじれ方向に180度回転させた図15−2に示す姿勢では、水平方向よりも下側に画像が投影することになる。このように、水平方向よりも下側に画像を投影すると、携帯電子機器160を載置している台等に画像を投影する可能性が高くなる。そこで、このような場合は、携帯電子機器160は、ねじれ方向におけるなす角が、一定角度以下の場合のみ画像投影を許可するように、つまり、例えばなす角180°等、一定角度以上の場合は、画像投影を停止するように設定することで、載置している台等に画像を投影してしまう可能性を低減することができる。
図16は、本発明の携帯電子機器の他の実施形態の概略構成を示す説明図であり、図17−1は、図16に示す携帯電子機器の動作を説明するための説明図であり、図17−2は、図17−1に示す携帯電子機器を他の方向から示す説明図である。また、図18−1は、図16に示す携帯電子機器の動作を説明するための説明図であり、図18−2は、図18−1に示す携帯電子機器を他の方向から示す説明図である。図16に示す携帯電子機器170は、図13に示す携帯電子機器と同様のいわゆる2軸ヒンジの折りたたみタイプの携帯電子機器である。また、携帯電子機器170は、プロジェクタ176の配置位置を除いて他の構成は、基本的に図13に示す携帯電子機器150と同様の構成である。携帯電子機器170は、第1筐体172aと第2筐体172bとで構成され、この第1筐体172aと第2筐体172bとは、ヒンジ174を介して連結されている。また、プロジェクタ176は、ヒンジ174に設けられている。
第1筐体172a及び第2筐体172bは、略直方体形状であり、第1筐体172aの面積が最も大きい面となる2つの面のうち一方の面には、ディスプレイ12が設けられている。また、第2筐体172bの面積が最も大きい面となる2つの面のうち、第1筐体172aと対面している面には、操作キー13と方向及び決定キー14とが設けられている。
ヒンジ174は、第1筐体172aと第2筐体172bとを、開閉方向及びねじれ方向の2つの回転軸で相対的に回転させる。ここで、ねじれ方向とは、開閉方向の回転軸に直交し、かつ、第1筐体172aのヒンジ174と接続されている端部から先端に向けて伸びる線を軸として回転する方向である。具体的には、まず、第1筐体172a及び第2筐体172bは、ヒンジ154を中心としてともに回動して、互いに遠ざかる方向及び互いに接近する方向に回動できるように構成される。第1筐体172aと第2筐体172bとが互いに遠ざかる方向に回動すると携帯電子機器170が開き、第1筐体172aと第2筐体172bとが互いに接近する方向に回動すると携帯電子機器170が閉じる。
さらに、第1筐体172a及び第2筐体172bは、ヒンジ174の中央を通り、且つ回転方向の回転軸に直交する線を回転軸として、第1筐体172aの面積が最も大きい面と、第2筐体172bの面積が最も大きい面とがねじれる方向に回転する。ここで、ヒンジ174は、ヒンジ174と第1筐体172aの互いに対向する面をねじれ方向に回転させる構成である。つまり、ヒンジ174は、ヒンジ174と第2筐体172bとはねじれ方向に回転せず、ヒンジ174と第1筐体172aとをねじれ方向に相対的に回転させることで、第1筐体172aと第2筐体172bとをねじれ方向に相対的に回転させる構成である。
プロジェクタ176は、上述したように、ヒンジ174に設けられており、光射出部174aがヒンジ174の第1筐体172aと対向している面に配置されている。プロジェクタ176は、光射出部176aからねじれ方向の回転軸と平行な方向に光を照射し、画像を投影する。つまり、プロジェクタ176は、図16に示すように、ねじれ方向の回転軸と平行な方向において、ヒンジ174から第1筐体172aに向かう方向に画像を照射する。
なお、携帯電子機器170の姿勢検出部は、開閉方向における第1筐体172aの正面と第2筐体172bの正面とのなす角θ2、ねじれ方向における第1筐体172aの正面と第2筐体172bの正面とのなす角θ3を検出する。
また、携帯電子機器150の制御部も、姿勢検出部の検出結果に基づいて、プロジェクタ34から光を射出させるか否か、つまり、画像を投影するか否かを切り替える。制御部は、開閉方向における第1筐体172aの正面と第2筐体172bの正面とのなす角θ2が一定角度未満、例えば図16に示すように携帯電子機器170が閉じている状態では、プロジェクタ176から光を射出させない。また、制御部は、第1筐体172aの正面と第2筐体172bの正面とのなす角θ2が一定角度以上でも、ねじれ方向における第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とのなす角θ3が一定角度未満の場合、例えば、図17−1及び図17−2に示すように、携帯電子機器170が開いたのみで、ねじれ方向には回転されていない状態では、プロジェクタ176から光を射出させない。また、携帯電子機器170は、図16に示す姿勢、図17−1および図17−2に示す姿勢の場合は、光射出部176aが第1筐体172aのヒンジ174側の面と対面している状態となる。つまり、光射出部176aの画像投影範囲が第1筐体172aにより遮られている状態となる。
制御部は、図18−1及び図18−2に示すように、開閉方向における第1筐体172aの正面と第2筐体172bの正面とのなす角θ2が一定角度範囲で、かつ、ねじれ方向における第1筐体152aの正面と第2筐体152bの正面とのなす角θ3が一定角度範囲の場合のみ、プロジェクタ176から光を射出させる。
携帯電子機器170の場合も、姿勢検出部により、開閉方向における第1筐体152aの正面と、第2筐体172bの正面とのなす角θ2と、ねじれ方向における第1筐体172aの正面と、第2筐体172bの正面とのなす角θ3とを検出し、姿勢検出部の検出結果に基づいて、制御部により、プロジェクタから画像を投影させるか否かを切り替えるようにすることで、上記と同様の効果を得ることができ、筐体の可動範囲おいて、画像の投影を可能とする範囲の両側に投影を停止する範囲を設けることで、筐体の姿勢をいずれの方向に変化させても画像の投影(光の射出)を停止することができる。これにより、操作者は、とっさの場合には、筐体172を開閉させることで、画像の投影を停止することができる。
また、携帯電子機器170は、ヒンジ174の第1筐体172aに対向する面に光射出部176aを設けた構成とすることで、制御部の制御により画像が投影されない姿勢の場合は、図16、図17−1及び図17−2に示すように、光射出部176aが、第1筐体172aと対面した状態となる。また、図18−1及び図18−2に示すように、制御部の制御により画像が投影される姿勢の場合のみ、光射出部176aから射出された光が第1筐体172aに遮られることなく射出することができる。これにより、光を射出させない姿勢で誤って光が射出された場合でも、射出された光を第1筐体172aで遮ることができ、携帯電子機器170から光が射出されないようにすることができる。また、意図しない姿勢でプロジェクタ176から外部に光が射出されることをより確実に防ぐことができる。例えば、図16に示す状態で携帯電子機器170を持ち運んでいる場合に、誤作動でプロジェクタ176の光射出部176aから光が射出されても、外部に光が漏れることを防止できる。これにより、気づかずにプロジェクタ176が起動している場合でも、プロジェクタ176から照射される光が人間の目に入らないようにすることができる。また、所定の姿勢以外の場合は、光射出部176aが露出しないようにできるため、別途カバー等を用いなくとも、プロジェクタの光射出部を保護することができる。
また、上記実施形態では、いずれも筐体が2つの部材(第1筐体、第2筐体)で構成されている場合としたが、筐体は、複数の部材で構成されていればよく、3つ以上の部材で構成されていてもよい。図19−1は、本発明の携帯電子機器の他の実施形態の概略構成を示す説明図であり、図19−2は、図19−1に示す携帯電子機器を他の方向から示す説明図である。
図19−1に示す携帯電子機器180は、いわゆるサイクロイドタイプの携帯電子機器であり、筐体182が、第1筐体182aと第2筐体182bと第3筐体182cで構成されている。第1筐体182a、第2筐体182b及び第3筐体182cは、略直方体形状である。第1筐体182aは、面積が最も大きい面に直交する面のうち、最も大きい面の短辺側の面が、第2筐体182bとヒンジを介して連結されている。また、第1筐体182aの面積が最も大きい面となる2つの面のうち一方の面に第3筐体182cがヒンジを介して連結されている。また、第3筐体182cの面積が最も大きい面となる2つの面のうち第1筐体182aとは接触していない側の面は、ディスプレイ12が設けられている。また、第2筐体182bの面積が最も大きい面となる2つの面のうち、第1筐体182aと対面している面には、操作キー13と方向及び決定キー14とが設けられている。また、第2筐体182bの表面積が最も大きい面に直交する面のうち、ヒンジが設けられている側の面には、プロジェクタ34が設けられている。
第1筐体182aと第2筐体182bとは、ヒンジを回転軸として、開閉方向に回動可能な構成である。また、第1筐体182aと第3筐体182cとは、ヒンジを回転軸として、表面積が最も大きい面(以下「正面」という。)に直交する線を軸として、相対的に回動可能な構成である。なお、第1筐体182aと第3筐体182cとを連結するヒンジは、第3筐体182cの略中央に設けられている。
筐体182は、以上のような構成であり、第1筐体182aと第2筐体182bとは、上述した折り畳みタイプの携帯電子機器の筐体と同様に開閉方向に回転し、第1筐体182aと第3筐体182cとは、上述したリボルバータイプの携帯電子機器の筐体と同様に正面に直交する軸を回転軸として、相対的に回動する。
以上のように、第1筐体182a、第2筐体182b及び第3筐体182cの3つの部材で構成される筐体の場合も、上述した実施形態と同様に、姿勢検出部により、第1筐体182aと第2筐体182bとの相対的な位置関係、例えばなす角や、第1筐体182aと第3筐体182cとの相対的な位置関係を検出し、検出した姿勢が所定範囲内の姿勢であれば画像の投影を行い、所定範囲の姿勢でない場合は画像の投影を中止するようにすることで、上記と同様の効果をえることができる。
ここで、図20−1は、本発明の携帯電子機器の他の実施形態の概略構成を示す説明図であり、図20−2は、図20−1に示す携帯電子機器を他の方向から示す説明図である。サイクロイドタイプの携帯電子機器では、図20−1及び図20−2に示す携帯電子機器190のように、第3筐体182cのディスプレイ12が配置されている面とは反対側の面にプロジェクタ192の光射出部192aを設けることが好ましい。これにより、光射出部192aは、第1筐体182aと第3筐体182cとが同位相にある状態から一定角度回転されるまでの位置では、第1筐体182aと対面し(つまり、第1筐体182aにより隠された状態となり)、一定角度以上回転したら、露出するようにすることができる。これにより、意図しない姿勢でプロジェクタ192から外部に光が射出されることをより確実に防ぐことができる等、上述した携帯電子機器170と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態に限定されず、携帯電子機器は、姿勢によって、光射出部が筐体の一部により塞がれた状態と、露出した状態とに切り替わる位置に、光射出部を設けることが好ましい。なお、このとき、光射出部が露出した姿勢が、制御部により光を射出させる姿勢とする。光射出部をこのような位置に設けることで、プロジェクタを起動しない姿勢で誤って光が射出された場合でも、光射出部から射出された光が携帯電子機器の外部に射出されないようにすることができる。また、携帯電子機器は、いわゆる閉状態の場合に、光射出部が筐体の一部により塞がれた状態となるように光射出部を設けることがより好ましい。これにより、持ち運び時等、基本的に携帯電子機器を使用していないときに、仮に光射出部から光が射出されても、光射出部から光が漏れることを防ぐことができる。