JP5383290B2 - 電源回路及び照明装置 - Google Patents

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Description

この発明は、定電圧特性を有する負荷回路に電力を供給する電源回路に関する。
定電圧特性を有する負荷回路は、わずかな電圧変動で負荷電流が大きく変化する。このため、そのような負荷回路に対して電力を供給する電源回路は、負荷電流がほぼ一定となるように制御する必要がある。定電圧特性を有する負荷回路には、例えば、LED(発光ダイオード)などの光源を有する光源回路がある。
定電流制御の方式には、例えば以下のような方式がある。
第一の方式は、負荷回路と直列に電流制限抵抗を設ける方式である。
第二の方式は、負荷電流を検出する電流検出回路を設け、電流検出回路が検出した負荷電流をフィードバックして、電源回路の生成電圧を制御する方式である。
第三の方式は、負荷回路と直列にコンデンサやコイルなどのリアクタンスを設ける方式である。
特開2007−5743号公報 特開2005−142137号公報
第一の方式は、電流制限抵抗における電力損失が大きい。第二の方式は、回路が複雑になるので、製造コストが高く、故障が起きやすい。第三の方式は、電源電圧や周波数の変動に対処できない。
この発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な回路構成で、電力損失を抑え、電源電圧などの変動にも対処できる定電流制御をすることを目的とする。
この発明にかかる電源回路は、
交流電源から電力の供給を受けて、定電圧特性を有する負荷回路に電力を供給する電源回路において、
上記交流電源から入力する交流電圧を検出して、入力電圧とする電圧検出回路と、
上記負荷回路に直列に電気接続し、上記電圧検出回路が検出した入力電圧が大きいほどインピーダンスが大きくなるインピーダンス回路とを有することを特徴とする。
この発明にかかる電源回路によれば、簡単な回路構成で、電力損失が少なく、入力電圧にかかわらず、負荷回路を流れる電流をほぼ一定にすることができる。
実施の形態1における照明装置800の全体構成の一例をブロック構成図。 実施の形態1における電源回路100の回路構成の一例を示す電気回路図。 実施の形態1における光源回路LAの電圧電流特性の一例を示す特性図。 実施の形態1における電源回路100の各部の電圧電流の一例を示すタイミング図。 実施の形態1における電圧Vと電流Iとの関係を示すグラフ図。 実施の形態2における照明装置800の全体構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態2における周波数fと電流Iとの関係を示すグラフ図。 実施の形態3における電源回路100の回路構成の一例を示す電気回路図。 実施の形態3におけるインピーダンス回路120及び突入電流抑制回路150の変形例を示す電気回路図。 実施の形態4におけるインピーダンス回路120の構成を示す電気回路図。
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図5を用いて説明する。
図1は、この実施の形態における照明装置800の全体構成の一例を示すブロック構成図である。
照明装置800は、電源回路100、光源回路LAを有する。
光源回路LAは、例えばLED(発光ダイオード)などの光源を有する。
電源回路100は、商用電源などの交流電源ACから電力を入力し、光源回路LAに供給する電力を生成して、光源を点灯する。電源回路100は、電圧検出回路110、インピーダンス回路120、制御回路130を有する。
電圧検出回路110は、電源回路100が入力する交流電力の電圧を検出する。
インピーダンス回路120は、例えばコンデンサなどであり、制御回路130からの信号に基づいて、インピーダンスを変えることができる。
制御回路130は、電圧検出回路110が検出した電圧に基づいて、インピーダンス回路120のインピーダンスを制御する制御信号を生成する。制御回路130は、インピーダンス回路120のインピーダンスを変えることにより、光源回路LAに供給される電力をほぼ一定に制御する。
図2は、この実施の形態における電源回路100の回路構成の一例を示す電気回路図である。
光源回路LAは、例えば、複数のLEDを直列に電気接続した回路(以下「LED直列回路」と呼ぶ。)を二つ逆並列に電気接続した回路である。
なお、光源回路LAは、交流入力でLEDを点灯できる回路であればよく、例えば、ダイオードブリッジの出力側にLED直列回路を電気接続した回路であってもよい。
電圧検出回路110は、交流電源ACから供給される交流電力の電圧の最大値(以下「V」と記述する。)を検出し、検出した電圧に比例する電圧(以下「電圧検出電圧」と呼ぶ。)を出力する。なお、電圧検出回路110は、交流電源ACから供給される交流電力の電圧の実効値を検出する構成であってもよいし、瞬間値を検出する構成であってもよい。
電圧検出回路110は、例えば、整流素子D11、コンデンサC12、二つの分圧抵抗R13,R14を有する。
整流素子D11は、交流電源ACから交流電力を入力する端子と、コンデンサC12とを電気接続している。整流素子D11は、交流電源ACの電圧よりコンデンサC12に充電された電圧のほうが低ければ導通して、コンデンサC12を充電する電流が流れる。これにより、コンデンサC12には、交流電源ACの交流電圧の最大値とほぼ等しい電圧が充電される。
二つの分圧抵抗R13,R14は、互いに直列に電気接続していて、コンデンサC12に直列に電気接続している。分圧抵抗R13,R14は、コンデンサC12の両端電圧を分圧し、分圧抵抗R14の両端に、コンデンサC12の両端電圧に比例する電圧検出電圧が発生する。
インピーダンス回路120は、制御回路130からの制御信号に基づいて、2種類のインピーダンスのうちいずれかのインピーダンスとなる。インピーダンス回路120は、例えば、二つのコンデンサC21,C22、スイッチング素子SWを有する。
二つのコンデンサC21,C22は、互いに直列に電気接続している。
スイッチング素子SWは、コンデンサC22に並列に電気接続している。スイッチング素子SWは、例えばリレーなどの機械式スイッチや、パワーMOSFET(金属酸化膜半導体型電界効果トランジスタ)、サイリスタ、双方向サイリスタなどの半導体スイッチである。スイッチング素子SWは、制御回路130からの制御信号に基づいて開閉する。
スイッチング素子SWが開いている場合、インピーダンス回路120のインピーダンスは、コンデンサC21の静電容量とコンデンサC22の静電容量との合成容量によるインピーダンスである。コンデンサC21の静電容量をC、コンデンサC22の静電容量をC、インピーダンス回路120のインピーダンスをZとすると、
Figure 0005383290
ただし、jは虚数単位、ωは角周波数である。
これに対し、スイッチング素子SWが閉じている場合、コンデンサC22が短絡されるので、インピーダンス回路120のインピーダンスZは、
Figure 0005383290
すなわち、インピーダンス回路120のインピーダンスZは、制御回路130からの制御信号により変化する。制御信号によりスイッチング素子SWを閉じた場合のほうが開いた場合よりも、インピーダンスZの容量性リアクタンス成分が小さくなる。
なお、インピーダンス回路120のインピーダンスZは、2段階に変化するのではなく、3段階あるいはもっと多くの段階に変化するものであってもよいし、段階的に変化するのではなく、連続的に変化するものであってもよい。
また、この例では、インピーダンス回路120のインピーダンスZが容量性リアクタンスであるが、誘導性リアクタンスであってもよいし、レジスタンス成分を有するものであってもよい。ただし、インピーダンス回路120のインピーダンスZにレジスタンス成分があると、電力損失が発生するので、レジスタンス成分は小さいほうが好ましい。
交流電源ACの周波数が例えば50〜60Hz(ヘルツ)である場合、インピーダンス回路120をコイルなどにより誘導性リアクタンスとして構成しようとすると、インピーダンス回路120が大きくなる。したがって、インピーダンス回路120をコンデンサなどにより容量性リアクタンスとして構成するほうが好ましい。特に、コンデンサC21,C22は、フィルムコンデンサで構成することが望ましい。フィルムコンデンサは、低損失であり、周波数や温度による静電容量の変動が少なく、寿命が長いからである。
制御回路130は、電圧検出回路110が出力した電圧検出電圧が所定の電圧(以下「基準電圧」と呼ぶ。)より高ければ、インピーダンス回路120のスイッチング素子SWを開き、電圧検出電圧が基準電圧より低ければ、スイッチング素子SWを閉じる制御信号を生成する。制御回路130は、例えば、基準電圧源V31、オペアンプA32を有する。
基準電圧源V31は、電圧検出電圧と比較する基準となる基準電圧を生成する直流電圧源である。
オペアンプA32は、電圧検出回路110が出力した電圧検出電圧と、基準電圧源V31が生成した基準電圧とを比較して、比較した結果を表わす信号を制御信号として出力する。
なお、制御回路130は、アナログデジタル変換回路や論理回路あるいはマイコンなどを用いて構成してもよい。また、スイッチング素子SWをオンオフするために必要な電流が大きい場合などは、制御回路130が生成した制御信号から、スイッチング素子SWをオンオフする駆動信号を生成する駆動回路を設けてもよい。
図3は、この実施の形態における光源回路LAの電圧電流特性の一例を示す特性図である。
横軸は、光源回路LAの両端電圧を示す。縦軸は、光源回路LAを流れる電流を示す。曲線511は、光源回路LAの電圧電流特性を示す。
光源回路LAは、両端電圧が−V超V未満の場合、ほとんど電流が流れない。両端電圧がV以上の場合、順方向に電流が流れ、両端電圧が−V以下の場合、逆方向に電流が流れる。両端電圧がV以上の場合およびV以下の場合、わずかな電圧変動で、流れる電流が大きく変化する。光源回路LAは、このような定電圧特性を有する回路である。
順方向の閾値電圧Vは、逆並列に電気接続した二つのLED直列回路のうち順方向に接続されたLED直列回路を構成する複数のLEDの順方向降下電圧の合計である。逆方向の閾値電圧Vは、逆並列に電気接続した二つのLED直列回路のうち逆方向に接続されたLED直列回路を構成する複数のLEDの順方向降下電圧の合計である。いずれの閾値電圧も、LEDの特性のバラツキや温度変化により、例えば±10%の範囲内で変動する。
図4は、この実施の形態における電源回路100の各部の電圧電流の一例を示すタイミング図である。
横軸は、時刻を示す。縦軸は、電圧または電流を示す。曲線521は、交流電源ACから供給される交流電力の電圧(瞬間値)を示す。曲線522は、光源回路LAの両端電圧を示す。曲線523は、光源回路LA(及びインピーダンス回路120)を流れる電流を示す。
なお、インピーダンス回路120の両端電圧は、曲線521と曲線522との差に相当する。
交流電源ACの交流電圧は、最大値Vの正弦波であるとする。
時刻tにおいて、交流電源ACの電圧の瞬間値は、最大値Vとなる。このとき、光源回路LAの両端電圧は、ほぼVであり、インピーダンス回路120のコンデンサには、電圧[V−V]が充電されている。
時刻tを過ぎると、交流電源ACの電圧の瞬間値が下降し始める。インピーダンス回路120のコンデンサの両端電圧はほぼ変わらないので、光源回路LAの両端電圧が下降する。光源回路LAの両端電圧がVと−Vの間になるので、光源回路LA(及びインピーダンス回路120)には電流が流れない。
交流電源ACの電圧の瞬間値が更に下がり、時刻tにおいて、光源回路LAの両端電圧が−Vまで下がる。光源回路LA(及びインピーダンス回路120)には、逆方向の電流が流れ、インピーダンス回路120のコンデンサを放電する。これにより、インピーダンス回路120の両端電圧が下がっていく。
時刻tにおいて、交流電源ACの電圧の瞬間値が最小値−Vとなる。このとき、光源回路LAの両端電圧は、ほぼ−Vであり、インピーダンス回路120のコンデンサには、電圧[V−V]が充電される。
時刻tを過ぎると、交流電源ACの電圧の瞬間値が上昇し始め、光源回路LAの両端電圧がVと−Vの間になるので、光源回路LA(及びインピーダンス回路120)には電流が流れない。
交流電源ACの電圧の瞬間値が更に上がり、時刻tにおいて、光源回路LAの両端電圧がVまで上がると、光源回路LA(及びインピーダンス回路120)に順方向の電流が流れ、インピーダンス回路120のコンデンサを充電し、インピーダンス回路120の両端電圧が上昇する。
電源回路100は、以上の動作を、交流電源ACの周期ごとに繰り返す。
時刻t〜tの間(及びt〜tの間)において、インピーダンス回路120を電流が流れないので、コンデンサに充電された電圧は変化しない。したがって、時刻tにおいて、インピーダンス回路120のコンデンサに充電された電圧は、時刻tと同じく、[V−V]である。したがって、時刻tにおける交流電源ACの電圧の瞬間値は[V−(V+V)]である。
光源回路LAを電流が流れているとき、光源回路LAの両端電圧は、Vまたは−Vでほぼ一定である。簡単のため、VとVとが等しいとすると、光源回路LAにおける消費電力は、光源回路LAを流れる電流の絶対値に比例する。LEDの明るさは、消費電力にほぼ比例するので、交流電源ACの周期を平均した光源の明るさは、光源回路LAを流れる電流の絶対値の平均に比例する。
光源回路LAを流れる電流は、正弦波の一部を切り欠いた波形である。光源回路LAを流れる電流の最大値Iは、交流電源ACの電圧の最大値V及び周波数fによって定まり、
Figure 0005383290
ただし、Cは、インピーダンス回路120の静電容量で、スイッチング素子SWが閉じている場合であればコンデンサC21の静電容量と等しく、スイッチング素子SWが開いている場合であればコンデンサC21とコンデンサC22との直列回路の静電容量と等しい。
光源回路LAを流れる電流の瞬間値をi、交流電源ACの周期をT、光源回路LAを流れる電流の絶対値の平均をIとすると、
Figure 0005383290
ただし、V=Vであるものとしている。
図5は、この実施の形態における電圧Vと電流Iとの関係を示すグラフ図である。
横軸は、電源回路100が入力する交流電源ACの電圧の最大値Vを示す。縦軸は、光源回路LAを流れる電流の絶対値の平均Iを示す。直線531は、スイッチング素子SWが閉じている場合におけるVとIとの関係を示す。直線532は、スイッチング素子SWが開いている場合におけるVとIとの関係を示す。太線533は、電源回路100全体としてのVとIとの関係を示す。
インピーダンス回路120の静電容量Cは、スイッチング素子SWが閉じている場合はコンデンサC21の静電容量Cであるのに対し、スイッチング素子SWが開いている場合はコンデンサC21とコンデンサC22との直列回路の静電容量C・C/(C+C)になる。すなわち、スイッチング素子SWが開いている場合の静電容量Cは、スイッチング素子SWが閉じている場合のC/(C+C)倍になる。例えば、コンデンサC21の静電容量CとコンデンサC22の静電容量Cとが等しければ、スイッチング素子SWが開いている場合の静電容量Cは、スイッチング素子SWが閉じている場合の半分になる。
このため、スイッチング素子SWが開いている場合の電流Iは、スイッチング素子SWが閉じている場合よりも小さくなる。
制御回路130は、電圧検出回路110が検出した電圧に基づいて、電圧Vが閾値Vより低い場合にスイッチング素子SWを閉じる制御信号を生成し、電圧Vが閾値Vより高い場合にスイッチング素子SWを開く制御信号を生成する。
このため、電源回路100全体で見ると、VとIとの関係は太線533で表わされる関係になる。
例えば、電源回路100は、交流電源ACとして商用電源を使用し、交流電源ACの電圧には実効値100Vの場合と、実効値200Vの場合との二つの場合があるとすると、実効値100Vの場合の最大値は141V、実効値200Vの場合の最大値は283Vであるから、閾値Vを141Vと283Vとの間に設定する。
交流電源ACの電圧として想定される二種類の電圧のうち、低いほうをV、高いほうをVとする。上記の例でいえば、V=141V、V=283Vである。商用電源などの場合、付加の変動などの要因により、電圧が±10%程度変動する可能性がある。
また、光源回路LAの閾値電圧Vも、±10%程度変動する可能性がある。しかし、閾値電圧Vが、電圧Vに比べて十分小さければ、閾値電圧Vの変動による影響は小さく、無視できる。
交流電源ACの電圧の最大値Vの範囲がV±10%及びV±10%である場合、電源回路100の動作領域は、斜線で示した領域となり、光源回路LAを流れる電流の絶対値の平均Iは、I〜Iの範囲になる。
また、Iは、VがVよりわずかに低い場合に最大となり、その最大値はIである。Iはなるべく小さいほうがよいので、閾値Vは、例えば、電圧Vに対して15%〜20%増しの値に設定することが好ましい。
なお、ここでは、交流電源ACの電圧として想定される電圧が二種類の場合について説明したが、インピーダンス回路120のインピーダンスを、もっと多くの段階で切り替え、もしくは連続的に変化させることができる構成とすれば、もっと多くの種類の電圧に対応できる。
この実施の形態における電源回路100は、交流電源ACから電力の供給を受けて、定電圧特性を有する負荷回路(光源回路LA)に電力を供給する。
電圧検出回路110は、上記交流電源ACから入力する交流電圧(最大値V)を検出して、入力電圧とする。
インピーダンス回路120は、上記負荷回路(光源回路LA)に直列に電気接続し、上記電圧検出回路110が検出した入力電圧が大きいほどインピーダンスが大きくなる。
この実施の形態における電源回路100によれば、入力電圧にかかわらず、負荷回路(光源回路LA)を流れる電流をほぼ一定にすることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記インピーダンス回路120は、上記電圧検出回路110が検出した入力電圧(最大値V)が所定の閾値電圧Vより高い場合に、上記入力電圧(最大値V)が上記所定の閾値電圧Vより低い場合よりも静電容量が小さくなる容量性リアクタンスである。
この実施の形態における電源回路100によれば、インピーダンス回路120がリアクタンスなので電力損失がない。また、インピーダンス回路120が容量性なので誘導性と比較して故障が少なく小型化できる。更に、入力電圧が閾値電圧より高い場合に、インピーダンス回路120の静電容量が、入力電圧が閾値電圧より低い場合よりも小さくなるので、インピーダンスが大きくなり、負荷回路を流れる電流をほぼ一定にすることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記インピーダンス回路120は、第一のコンデンサC21と、上記第一のコンデンサC21に直列に電気接続した第二のコンデンサC22と、上記第二のコンデンサC22に並列に電気接続したスイッチ(スイッチング素子SW)とを有する。
上記スイッチ(スイッチング素子SW)は、上記入力電圧が上記所定の閾値電圧より低い場合に導通する。
この実施の形態における電源回路100によれば、インピーダンス回路120が、二つのコンデンサと一つのスイッチという極めて簡単な構成なので、回路の小型化、高信頼化、長寿命化を図ることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記スイッチ(スイッチング素子SW)は、機械式スイッチと、半導体スイッチとのうちいずれかを有する。
この実施の形態にける電源回路100によれば、スイッチ(スイッチング素子SW)がリレーなどの機械式スイッチの場合、大電流を流しても電力損失が少ない。また、スイッチ(スイッチング素子SW)が電界効果トランジスタなどの半導体スイッチの場合、機械接点がないので接点焼損や溶着などの接点不良が起きず信頼性が高い。また、リレーなどと比較して小型であり、電源回路100を低背化、小型軽量化できる。
この実施の形態における照明装置800は、上記電源回路100と、光源回路LAとを有する。
光源回路LAは、上記負荷回路として上記電源回路100に電気接続し、一または直列に接続した複数の発光ダイオード(LED)を有する二つの発光ダイオード回路(LED回路)が逆並列に電気接続している。
この実施の形態における照明装置800によれば、簡単な構成の電源回路100により、LEDをほぼ一定の電流で点灯することができる。
以上説明したLED照明用電源装置(電源回路100)は、少なくとも1つの以上のLEDで構成された発光部(光源回路LA)に電力を供給する。LED照明用電源装置は、前記発光部(光源回路LA)と、交流電源ACとに接続される。LED照明用電源装置は、少なくとも2つ以上のコンデンサC21,C22が直列に接続され、前記少なくとも2つ以上直列に接続されたコンデンサC21,C22のうち、少なくとも1つのコンデンサC22に並列にスイッチSWが接続されている。
LED照明用電源装置は、電源電圧値の増減に合わせて前記スイッチをオン・オフして、前記コンデンサの直列数を増減し回路インピーダンスを変えることにより、発光部を流れる電流をほぼ一定に保つことができるので、電源電圧の切り替えが可能になる。
なお、スイッチを、制御回路130からの制御信号により開閉するのではなく、手動切り替え式のスイッチとして、利用者が、電源回路100を接続する交流電源ACの電源電圧に合わせて、スイッチを切り替える構成としてもよい。
以上説明したLED照明用電源装置(電源回路100)は、電源電圧値を検出する電源電圧検出部(電圧検出回路110)と、前記電源電圧検出部で検出した検出電圧と基準電圧とを比較する電圧比較器(オペアンプA32)と、前記スイッチSWを駆動する駆動回路とで構成され、検出電圧が基準電圧を超えたら前記スイッチをオンもしくはオフする制御回路130を備えている。
LED照明用電源装置は、制御回路130で電源電圧を自動検出して、前記スイッチをオンオフし、前記コンデンサの直列数を増減し回路インピーダンスを変えることにより、照明電圧の切り替えを自動で行うことができる。
これにより、商用電源のように比較的高い電圧源を用いて、発光手段に電力を供給するLED照明用電源装置(電源回路100)において、電源電圧の切り替えが容易となる。
なお、電源回路100は、交流電源ACとして、商用電源から交流電力の供給を受けるのではなく、例えば、直流電源から交流電力を生成するインバータ回路などの直流交流変換回路を、交流電源ACとし、交流電力の供給を受ける構成としてもよい。これにより、電源周波数を、商用電源の50Hzあるいは60Hzよりも高くすることにより、LED照明のちらつきを抑えることでき、また、電源周波数を変えることにより、LED照明の調光をすることができる。
また、一つの交流電源ACに対して、複数の電源回路100を並列に接続する構成としてもよい。その場合、各電源回路100が電圧検出回路110、制御回路130を有する構成としてもよいし、電圧検出回路110及び制御回路130を複数の電源回路100で共有し、各電源回路100のインピーダンス回路120を制御する構成としてもよい。これにより、より多くのLEDを点灯することができる。
以上のように、交流電源ACに2つのフィルムコンデンサC21,C22と、LEDが直並列に接続された発光部(光源回路LA)とを直列に接続する。フィルムコンデンサC22には、並列にスイッチング素子SWとしてリレーを接続する。スイッチには、電源電圧Vを検出し、電源電圧値に応じてスイッチをオンオフする制御回路130を接続する。
制御回路130は、電源電圧を検出する電源電圧検出部(電圧検出回路110)と、検出電圧と基準電圧Vrefとを比較する電圧比較器(オペアンプA32)と、前記フィルムコンデンサC22に並列に接続されたスイッチをオンオフするスイッチ駆動回路とで構成されている。
この回路構成において、発光部(光源回路LA)であるLEDを流れる電流は、フィルムコンデンサC21とC22のみで任意の値に決めることができ、LEDの電流電圧特性のバラツキや、周囲温度によるLEDの順方向電圧の変化による影響を受け難く、電流を一定に保つことが出来る。
なお、コンデンサC21,C22は、フィルムコンデンサでなくてもよいが、フィルムコンデンサは、電解コンデンサに比べて低損失で、周波数や温度に依存する静電容量の安定性が優れ、定格範囲内での使用に関しては磨耗故障に至らず寿命という概念がない。したがって、電解コンデンサではなく、フィルムコンデンサを使うことで、LEDの長寿命という本来の長所を十分に生かすことができ、好ましい。
このように、電源電圧に応じてスイッチをオンオフすることにより、コンデンサの直列数が変わり、発光部であるLEDに流れる電流を制限するので、電源電圧値にかかわらず、同じ照明装置を使用することができる。これにより、例えば、LED照明装置を取り付けるとき、取り付け作業者が間違って異なる電源電圧値に対応した照明装置を選択するなどのミスをなくすことができる。
また、交流電源と発光部とをコンデンサで直列に接続したことにより、定電流源や電流検出回路などの複雑な回路を用いず、単純な回路構成でLEDに流れる電流をほぼ定電流にすることができる。
コンデンサの損失tanδは非常に小さいので、コンデンサの損失が占める電力損失は小さい。
LEDに流れる電流を制限するため、コンデンサではなく抵抗を直列に接続する構成の場合、抵抗の両端に印加される電圧とLEDに流れる電流の積に相当する電力損失が発生する。また、トランジスタや定電流ダイオードを使用した場合でも抵抗と同様に電力損失が発生し、コンデンサの損失と比較すると、その損失は非常に大きい。
このように、抵抗やトランジスタなどではなく、コンデンサを使用することにより、極めて小さい損失で発光部であるLEDを駆動することができる。
また、電源回路100を構成する部品点数がわずかであるため、製造コストなどを抑えられるだけでなく、故障が減り、信頼性が高くなる。
実施の形態2.
実施の形態2について、図6〜図7を用いて説明する。
なお、実施の形態1で説明した照明装置800と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図6は、この実施の形態における照明装置800の全体構成の一例を示すブロック構成図である。
電源回路100は、実施の形態1で説明した電圧検出回路110に代えて、周波数検出回路140を有する。
周波数検出回路140は、交流電源ACから入力する交流の周波数fを検出する。周波数検出回路140は、例えば、交流電源ACから入力した交流電圧のゼロクロスを検出し、所定の期間中のゼロクロスの回数を計数することにより、周波数fを検出する。
制御回路130は、周波数検出回路140が検出した周波数fに基づいて、インピーダンス回路120のインピーダンスを制御する制御信号を生成する。制御回路130は、例えば、周波数検出回路140が検出した周波数fが所定の周波数(以下「閾値周波数f」と呼ぶ。)より高ければ、インピーダンス回路120のスイッチング素子SWを開き、周波数検出回路140が検出した周波数fが閾値周波数fより低ければ、インピーダンス回路120のスイッチング素子SWを閉じる制御信号を生成する。
図7は、この実施の形態における周波数fと電流Iとの関係を示すグラフ図である。
横軸は、交流電源ACの交流の周波数fを示す。縦軸は、光源回路LAを流れる電流の絶対値の平均Iを示す。直線541は、スイッチング素子SWが閉じている場合におけるfとIとの関係を示す。直線542は、スイッチング素子SWが開いている場合におけるfとIとの関係を示す。太線543は、電源回路100全体としてのfとIとの関係を示す。
制御回路130は、周波数検出回路140が検出した周波数fに基づいて、周波数fが閾値周波数fより低い場合にスイッチング素子SWを閉じる制御信号を生成し、周波数fが閾値周波数fより高い場合にスイッチング素子SWを開く制御信号を生成する。
このため、電源回路100全体で見ると、fとIとの関係は太線543で表わされる関係になる。
例えば、電源回路100は、交流電源ACとして商用電源を使用し、交流電源ACの周波数には50Hzの場合と、60Hzの場合との二つの場合があるとすると、閾値周波数fを50Hzと60Hzとの間に設定する。
交流電源ACの周波数として想定される二種類の周波数のうち、低いほうをf、高いほうをfとする。上記の例でいえば、f=50Hz、f=60Hzである。商用電源などの場合、周波数の変動幅は、電圧の場合より小さく、例えば±1%程度である。
交流電源ACの周波数fの範囲がf±1%及びf±1%である場合、光源回路LAを流れる電流の絶対値の平均Iは、I〜Iの範囲になる。
閾値周波数fが周波数fに近いほうが電流の最大値Iが小さくなるので、閾値周波数fは、例えば、周波数fに対して2〜3%増し程度に設定することが好ましい。
なお、ここでは、交流電源ACの周波数として想定される周波数が二種類の場合について説明したが、インピーダンス回路120のインピーダンスを、もっと多くの段階で切り替え、もしくは連続的に変化させることができる構成とすれば、もっと多くの種類の周波数に対応できる。
また、実施の形態1で説明した電圧検出回路110を、電源回路100に更に設け、制御回路130は、電圧検出回路110が検出した電圧と、周波数検出回路140が検出した周波数との組み合わせにしたがって、インピーダンス回路120のインピーダンスを制御する構成としてもよい。例えば、制御回路130は、電圧検出回路110が検出した電圧が閾値より上か下かと、周波数検出回路140が検出した周波数が閾値周波数より上か下かとの組み合わせ(2×2=4通り)に基づいて、インピーダンス回路120のインピーダンスを、4段階のなかから選択した1つのインピーダンスにする。
実施の形態3.
実施の形態3について、図8〜図9を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態2で説明した照明装置800と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図8は、この実施の形態における電源回路100の回路構成の一例を示す電気回路図である。
電源回路100は、実施の形態1で説明した構成に加えて、更に、突入電流抑制回路150を有する。
突入電流抑制回路150(突入電流防止回路)は、スイッチング素子SWの状態が変化したときに流れる突入電流を抑制する。突入電流抑制回路150は、例えば、二つの抵抗R51,R53、コンデンサC52、スイッチング素子SW2を有する。
抵抗R51とコンデンサC52とは、遅延回路を構成している。抵抗R53は、スイッチング素子SWに直列に電気接続している。スイッチング素子SW2は、抵抗R53に並列に電気接続している。スイッチング素子SW2は、抵抗R51とコンデンサC52とからなる遅延回路の出力により、開閉する。これにより、スイッチング素子SWの状態が変化すると、スイッチング素子SW2は、少し遅れてスイッチング素子SWに追随して、状態が変化する。すなわち、スイッチング素子SWが閉じると、少し遅れてスイッチング素子SW2が閉じ、スイッチング素子SWが開くと、少し遅れてスイッチング素子SW2が開く。遅延時間は、例えば数百ミリ秒である。
交流電源ACの電圧の最大値Vが閾値Vより高いと制御回路130が判定していた状態において、交流電源ACの電圧が下がり、VがVより低いと制御回路130が判定する場合について説明する。
判定結果が変化する前は、制御回路130がスイッチング素子SWを開く制御信号を生成し、二つのスイッチング素子SW,SW2が開いている状態である。
判定結果が変化すると、制御回路130がスイッチング素子SWを閉じる制御信号を生成し、スイッチング素子SWが閉じる。このとき、スイッチング素子SW2は、まだ閉じず、開いた状態のままである。
コンデンサC22がスイッチング素子SW及び抵抗R53を介して放電して、コンデンサC22の両端電圧が下がると、その分、コンデンサC21が充電される。コンデンサC21を充電する電流は、スイッチング素子SW・抵抗R53・光源回路LA・交流電源ACを介して流れる。コンデンサC22を放電する電流及びコンデンサC21を充電する電流は、ともに抵抗R53により制限される。
コンデンサC22の両端電圧がある程度下がったのち、スイッチング素子SW2が閉じる。
コンデンサC22がスイッチング素子SW及びスイッチング素子SW2を介して放電し、その分、コンデンサC21が、スイッチング素子SW・スイッチング素子SW2・光源回路LA・交流電源ACを介して流れる電流により充電される。スイッチング素子SW2が閉じるまでの間に、コンデンサC22の両端電圧がある程度下がっているので、コンデンサC22を放電する電流及びコンデンサC21を充電する電流は、あまり大きくならない。
このように、スイッチング素子SWが閉じたのち、少し遅れてスイッチング素子SW2が閉じることにより、突入電流を抑制することができる。
次に、逆に、VがVより低いと制御回路130が判定していた状態において、交流電源ACの電圧が上がり、VがVより高いと制御回路130が判定する場合について説明する。
判定結果が変化する前は、制御回路130がスイッチング素子SWを閉じる制御信号を生成し、二つのスイッチング素子SW,SW2が閉じている状態である。二つのスイッチング素子SW,SW2が閉じているので、コンデンサC22の両端が短絡された状態となり、コンデンサC22は、空の状態である。
判定結果が変化すると、制御回路130がスイッチング素子SWを開く制御信号を生成し、スイッチング素子SWが開く。このとき、スイッチング素子SW2は、まだ開かず、閉じたままの状態である。
スイッチング素子SWが開いたことにより、それまでスイッチング素子SW及びスイッチング素子SW2を流れていた電流がコンデンサC22を流れるようになり、コンデンサC22を充電する。その分、コンデンサC21は充電されなくなるので、コンデンサC21(及び光源回路LA)を流れる電流が少なくなる。
その後、スイッチング素子SW2が開く。スイッチング素子SWが開いた段階でスイッチング素子SW2には既に電流が流れなくなっているので、スイッチング素子SW2が開いたことによる影響はない。
スイッチング素子SWが開くときも、スイッチング素子SW2が開くときも、急激な電圧の変化はないので、突入電流は流れない。
以上のようにして、突入電流抑制回路150は、スイッチング素子SWが閉じるときの突入電流を抑制する。突入電流抑制回路150が突入電流を抑制するので、スイッチング素子SW,SW2の焼損や溶着などの故障を防ぐことができる。
図9は、この実施の形態におけるインピーダンス回路120及び突入電流抑制回路150の変形例を示す電気回路図である。
インピーダンス回路120は、二つのコンデンサC21,C22が互いに並列に電気接続している。スイッチング素子SWは、コンデンサC22に直列に電気接続している。インピーダンス回路120の静電容量は、スイッチング素子SWが開いているとき、コンデンサC21の静電容量Cと等しく、スイッチング素子SWが閉じているとき、コンデンサC21の静電容量CとコンデンサC22の静電容量Cとの和に等しい。スイッチング素子SWを閉じたときのほうが、インピーダンス回路120の静電容量が大きくなるので、制御回路130は、交流電源ACの電圧が高いときにスイッチング素子SWを開き、交流電源ACの電圧が低いときにスイッチング素子SWを閉じる。
突入電流抑制回路150の抵抗R53は、スイッチング素子SW及びコンデンサC22に直列に電気接続し、スイッチング素子SW2は、抵抗R53に並列に電気接続している。図8の例と同様、スイッチング素子SW2は、スイッチング素子SWの開閉から少し遅れて、スイッチング素子SWに追随して開閉する。
この例の場合も、突入電流は、スイッチング素子SWを閉じたときに流れる。スイッチング素子SWを閉じると、コンデンサC22を充電あるいは放電する電流が、抵抗R53・光源回路LA・交流電源ACを介して流れる。コンデンサC22を充電あるいは放電する電流は、抵抗R53により制限される。
その後、スイッチング素子SW2が閉じると、コンデンサC22を充電あるいは放電する電流は、スイッチング素子SW2・光源回路LA・交流電源AC・スイッチング素子SWを介して流れるようになる。それまでの充電あるいは放電により、コンデンサC22の両端電圧とコンデンサC21の両端電圧との差が小さくなっているので、このとき流れる電流は、あまり大きくない。
このように、スイッチング素子SWが閉じたのち、少し遅れてスイッチング素子SW2が閉じることにより、突入電流を抑制することができる。
スイッチング素子SWを開いたときは、コンデンサC22に充電された電圧は、そのまま保持される。また、スイッチング素子SW・コンデンサC22・スイッチング素子SW2を流れていた電流が、コンデンサC21を流れるようになるが、急激な電圧変動はないので、突入電流は流れない。
なお、突入電流抑制回路150の抵抗R53は、コンデンサC21に直列に電気接続する構成としてもよいし、インピーダンス回路120全体に直列に電気接続する構成としてもよい。その場合、突入電流抑制回路150は、スイッチング素子SWの状態が変化したときの突入電流を抑制するだけでなく、電源回路100の電源スイッチを入れたときの突入電流も抑制することができる。
制御回路130は、スイッチSWをオフにした後、数百ミリ秒遅れてスイッチSW2をオンにする。これにより、抵抗R53に流れる電流がスイッチSW2にバイパスされるので、抵抗R53による電力損失が無くなり、回路効率を高めることが出来る。
なお、このような構成とした場合であっても、実施の形態1や実施の形態2と同様の効果を奏することは、言うまでもない。
また、交流電源ACとして、商用電源ではなく、インバータ回路などを用いる構成としてもよい。
実施の形態4.
実施の形態4について、図10を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3で説明した照明装置800と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図10は、この実施の形態におけるインピーダンス回路120の構成を示す電気回路図である。
スイッチング素子SWは、二つのFETQ61,Q62、二つの整流素子D63,D64を有する。
二つのFETQ61,Q62は、例えばエンハンスメント型NチャネルMOSFETである。二つのFETQ61,Q62のゲート端子は、互いに電気接続し、制御回路130からの制御信号を伝達する一対の制御信号線の一方に電気接続している。また、二つのFETQ61,Q62のソース端子も、互いに電気接続し、一対の制御信号線のもう一方に電気接続している。
整流素子D63(ボディダイオード)は、FETQ61のドレイン−ソース間に電気接続し、FETQ61を逆電圧から保護する。整流素子D64(ボディダイオード)は、FETQ62のドレイン−ソース間に電気接続し、FETQ62を逆電圧から保護する。
制御回路130は、一対の制御信号線を介して、スイッチング素子SWに対する制御信号を伝達する。制御信号は、一対の制御信号線の間の電位差により表わされる。
制御回路130は、スイッチング素子SWを閉じるとき、一対の制御信号線の電位差を、数ミリ秒から数十ミリ秒程度かけてゆっくりと上昇させる。スイッチング素子SWを開くときも同様に、一対の制御信号線の電位差を、数ミリ秒から数十ミリ秒程度かけてゆっくりと下降させる。
スイッチング素子SWを開閉する過渡状態において、二つのFETQ61,Q62は、能動領域で動作し、ソース−ドレイン間の抵抗値が連続的に変化する。スイッチング素子SWを閉じる場合であれば、ソース−ドレイン間の抵抗値が徐々に小さくなり、スイッチング素子SWを開く場合でれば、ソース−ドレイン間の抵抗値が徐々に大きくなる。
このとき、二つのFETQ61,Q62は、突入電流を抑制する抵抗として働き、突入電流が流れるのを抑制する。
なお、電源回路100は、実施の形態3で説明した突入電流抑制回路150を有する構成であってもよい。また、突入電流抑制回路150のスイッチング素子SW2を、ここで説明したスイッチング素子SWと同様の構成としてもよい。
以上説明したLED照明用電源装置(電源回路100)は、前記スイッチ(スイッチング素子SW)にMOSFETQ61,Q62を使用する。
LED照明用電源装置は、機械接点を持たないMOSFETをスイッチに使用することで、リレーを使用した場合と異なり、接点焼損や溶着といった接点不良が起きない。また、安全動作領域の広いMOSFETを選定することで、突入電流による故障を防ぐことができる。突入電流防止回路(突入電流抑制回路150)を必要としないので、装置の小型化、低コスト化が可能となる。
このように、スイッチSWは、リレーではなく、ボディダイオード(整流素子D63,D64)を内蔵した2個のNチャネルのMOSFETQ61,D62で構成されている。MOSFETQ61,Q62は、ソース端子を突合せに直列接続されている。MOSFETQ61,Q62の各ドレイン端子は、フィルムコンデンサC22の両端に接続されている。スイッチSWのゲート端子とソース端子は、交流電源ACの電源電圧を検出し、スイッチSWをオンオフ制御する制御回路130に接続されている。
スイッチSWを2個のNチャネルMOSFETで構成したことにより、LED照明用装置の低背化、小型軽量化を図ることができる。また、2個のMOSFETを直列に接続したことで、MOSFETで生じる損失・発熱を抑えることができる。
交流電源ACの電圧が正のときは、MOSFETQ61、整流素子D64の経路を電流が流れ、交流電源ACの電圧が負のときは、MOSFETQ62、整流素子D63の経路で電流が流れる。交流電源ACの半周期ごとにMOSFETとボディダイオードに交互に電流が流れるので、各MOSFETの損失は約1/2になる。また、オン抵抗の小さいMOSFETを選定することでMOSFETの発熱、損失を更に抑えることが出来る。
MOSFETは、リレーと異なり、機械接点を持たないので、オンオフの際にアークが発生せず、溶着や接点不良といった故障が起きない。また、半導体なので、リレーなどの機械接点と比較して、耐久性が高いため寿命が長く、スイッチの寿命に伴うLED照明装置の交換といったメンテナンス周期が長くなる。MOSFETをスイッチに使うことでスイッチ寿命にともなうメンテナンスの煩わしさが減るだけでなく長寿命で信頼性の高いLED照明用電源装置を得ることができる。
スイッチSWをオフする時、フィルムコンデンサC22を充電するため突入電流が流れるので、安全動作領域の広いMOSFETを選定する。突入電流のピーク値がMOSFETの絶対定格電流よりも大きくても、定格電流の数倍程度の突入電流であれば、MOSFETの故障の心配がなく突入電流抑制回路150が必要ない。突入電流抑制回路150が必要ないので、LED照明用電源装置の低コスト化、小型化が可能である。
なお、突入電流抑制回路150を設ける構成であってもよい。その場合、安全動作領域が比較的狭いMOSFETを使用することができる。
100 電源回路、110 電圧検出回路、120 インピーダンス回路、130 制御回路、140 周波数検出回路、150 突入電流抑制回路、511,521,522,523 曲線、531,532,541,542 直線、533,543 太線、800 照明装置、A32 オペアンプ、AC 交流電源、C12,C21,C22,C52 コンデンサ、D11,D63,D64 整流素子、LA 光源回路、Q61,Q62 FET、R13,R14 分圧抵抗、R51,R53 抵抗、SW,SW2 スイッチング素子、V31 基準電圧源。

Claims (5)

  1. 交流電源から電力の供給を受けて、定電圧特性を有する負荷回路に電力を供給する電源回路において、
    上記交流電源から入力する交流電圧を検出して、入力電圧とする電圧検出回路と、
    上記負荷回路に直列に電気接続し、上記電圧検出回路が検出した入力電圧が大きいほどインピーダンスが大きくなるインピーダンス回路とを有し、
    上記インピーダンス回路は、上記電圧検出回路が検出した入力電圧が所定の閾値電圧より高い場合に、上記入力電圧が上記所定の閾値電圧より低い場合よりも静電容量が小さくなる容量性リアクタンスであり、
    上記インピーダンス回路は、第一のコンデンサと、上記第一のコンデンサに直列に電気接続した第二のコンデンサと、上記第二のコンデンサに並列に電気接続したスイッチであって上記入力電圧が上記所定の閾値電圧より低い場合に導通するスイッチとを有し、
    上記スイッチは、エンハンスメント型MOSFETを有し、
    上記電源回路は、さらに、
    一対の制御信号線を有し、上記エンハンスメント型MOSFETに対して上記一対の制御信号線間の電位差による制御信号を伝達して上記スイッチを閉じる制御回路を有し、
    上記制御回路は、
    上記スイッチを閉じる場合は、上記一対の制御信号線間の電位差を連続的に上昇させることにより、上記エンハンスメント型MOSFETのソース−ドレイン間の抵抗値を連続的に小さくし、上記エンハンスメント型MOSFETのソース−ドレイン間の抵抗値を上記スイッチを閉じるとき流れる突入電流を抑制する抵抗として用いる
    ことを特徴とする電源回路。
  2. 上記制御回路は、
    上記エンハンスメント型MOSFETに対して上記制御信号を伝達して上記スイッチを開けるとともに、上記スイッチを開ける場合は、上記一対の制御信号線間の電位差を連続的に下降させることにより、上記エンハンスメント型MOSFETのソース−ドレイン間の抵抗値を連続的に大きくし、上記エンハンスメント型MOSFETのソース−ドレイン間の抵抗値を、上記スイッチを開けるとき流れる突入電流を抑制する抵抗として用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  3. 上記制御回路は、
    上記一対の制御信号線間の電位差を数ミリ秒から数十ミリ秒かけて連続的に上昇あるいは下降させることを特徴とする請求項1または2に記載の電源回路。
  4. 上記制御回路は、
    上記第一のコンデンサおよび上記第二のコンデンサが上記エンハンスメント型MOSFETのオン抵抗を介して充電または放電されてから、上記一対の制御信号線間の電位差を上記エンハンスメント型MOSFETのしきい値電圧Vthに到達させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電源回路。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の電源回路と、
    上記負荷回路として上記電源回路に電気接続し、一または直列に接続した複数の発光ダイオードを有する二つの発光ダイオード回路が逆並列に電気接続している光源回路とを有することを特徴とする照明装置。
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