JP5383280B2 - 撮像装置、光学機器、撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置、光学機器、撮像装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、結像光学系の合焦状態を検出する合焦検出手段を有する撮像装置、光学機器、撮像装置の制御方法に関するものである。
近年、カメラなどの撮像装置において、光学系を合焦状態に変化させてから撮影を行う、自動合焦装置が備わっていることが一般的である。特に、デジタル一眼レフレックスカメラにおいては、その多くが二次結像位相差方式の焦点検出装置を備えている。そして、数十ミリ秒の時間間隔で繰り返し焦点検出を行うことも可能であるとともに、コントラスト方式などの他の焦点検出方法に比べて正確かつ迅速な合焦、非合焦判定を行うことが可能である。
他方、ジャイロセンサなどの角速度センサを搭載し、検出された撮像装置の角速度をもとに、角度振れ補正を行う撮像装置が近年多く見られる。さらに、特許文献1においては、ジャイロセンサの出力を用いることでは除去することが困難な光軸と直交する方向の所謂並進振れを、加速度センサ出力によって除去する。しかも、特許文献1には、光軸方向の僅かな移動を検出可能とするために加速度計を備え、光軸方向の加速度を計測することで、光軸方向振れの補正を可能とする技術が開示されている。
特開平09−080523号公報
しかしながら、デジタル一眼レフレックスカメラに多く搭載されている二次結像位相差方式の焦点検出装置では、被写体が暗い場合にAF(オートフォーカス)センサの積算時間が長くなってしまう。そのため、必ずしも短いサイクルで結像状態が検出できるわけではない。また、不連続的に結像状態を検出しているため、焦点検出と焦点検出の間隔が存在し、特に結像状態検出のための積算時間が長い場合には、カメラ本体の動きによる結像状態の変化を認識できない時間が無視できないレベルになってしまう。
この問題は、等倍撮像など、撮像倍率の高い条件(いわゆるマクロ撮像)において、光軸方向の僅かな振れに起因し、被写体が被写界深度から外れてしまう時に顕在化する。そのため、連続的に結像状態を検出可能とする装置が望まれていた。
(発明の目的)
本発明の目的は、結像光学系の合焦状態の検出を行い、光軸方向振れによる非合焦状態での撮影を抑制することのできる撮像装置、光学機器、撮像装置の制御方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、ユーザによる撮影指示によって撮影動作を開始する撮像装置であって、被写体像を撮像手段に結像させる結像光学系と、前記結像光学系の合焦状態を検出する合焦検出手段と、前記結像光学系に作用する加速度による光軸方向振れを演算する光軸方向振れ演算手段とを有し、前記撮影指示前に前記合焦検出手段により合焦状態が検出された場合に、前記光軸方向振れ演算手段により演算された光軸方向振れ量をリセットし、前記撮影指示後に、前記合焦検出手段により合焦状態が検出された場合に、前記光軸方向振れ演算手段により演算された光軸方向振れ量が合焦範囲であるときに撮影可能であることを特徴とする撮像装置。とするものである。
本発明によれば、結像光学系の合焦状態の検出を行い、光軸方向振れによる非合焦状態での撮影を抑制することができる撮像装置、光学機器、撮像装置の制御方法を提供できるものである。
本発明の各実施例に係る撮像装置の概略を示す構成図である。 実施例1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 実施例1の主要部分の動作を示すフローチャートである。 実施例1の主要部分の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施例2に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 実施例2の主要部分の動作を示すフローチャートである。 実施例2の主要部分の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施例3に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 実施例3の主要部分の動作を示すフローチャートである。 実施例3の主要部分の動作を説明するためのタイミングチャートである。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1ないし3に示す通りである。
図1は本発明の実施例1に係わる撮像装置(デジタル一眼レフレックスカメラ)の概略を示す構成図である。
交換レンズ101の内部には、焦点調節のためのフォーカスレンズ102、フォーカスレンズ102を駆動して該フォーカスレンズ102の結像状態(被写体の結像位置)を変化させるレンズ駆動部103が具備されている。さらに、レンズ駆動部103を制御するレンズ駆動制御部105がメイン基板上に具備されている。さらに、一点鎖線で示した光軸104に直交する平面(図1の上下方向をY方向、紙面垂直方向をX方向としたときのX−Y面)に含まれる2軸、および光軸方向の加速度を計測可能な加速度センサ106が具備されている。さらに、加速度センサ106によって測定された加速度情報を2階積分することにより、光軸104方向の光軸方向振れを演算する加速度演算部107がメイン基板上に具備されている。
レンズマウントを介して交換レンズ101が着脱されるカメラ本体201には、二次結像光学系202が具備されている。二次結像光学系202には、交換レンズ101を透過した光束の一部が導かれる。これにより、セパレータレンズにより分割された2像が後述のAF(オートフォーカス)センサ上に結像され、両者のずれ量から、交換レンズ101内に具備されたフォーカスレンズ102の合焦状態(合焦点までの移動量)が算出される。詳しくは、二次結像位相差方式により被写体の結像状態、つまりフォーカスレンズ102の合焦位置までのレンズ駆動量が算出される。
本実施例1においては、後述するように、AFセンサのみで間欠的に行う合焦状態の検出動作を補完する形で加速度センサ106の出力をさらに用いるようにしている。これにより、より高い時間分解能を持ち、従来のように間欠的でなく、連続的に合焦、非合焦の判定を可能にするものである。
図2は、上記構成の撮像装置における交換レンズ101内およびカメラ本体201内の主要部分の構成を示すブロック図であり、図1と同じ部分は同一符号を付してある。
レリーズボタン205は、カメラ本体201に搭載された2段階押圧式のスイッチであり、その第1段階目までの押圧により焦点検出等の撮影準備動作開始用のスイッチS1がオンし、第2段階目までの押圧により撮影動作開始用のスイッチS2がオンする。スイッチS1がオンすると、AFセンサ203およびレンズ駆動量演算部204により、二次結像位相差方式により焦点検出(フォーカスレンズ102の結像状態の検出)が開始される。そして、算出されるレンズ駆動量に基づいて後述の焦点調節動作であるレンズ駆動が開始される。その後、レリーズボタン205の第2段階目までの押圧によりスイッチS2がオンすると、後述のように撮像制御部206により撮影許可が出た際に撮像部207により撮影動作が行われる。
尚、実際の撮像装置においては、スイッチS1のオン信号はカメラ本体201に設けられた不図示のカメラマイコンに入力される。すると、そのカメラマイコンの指示によりAFセンサ203にて被写体像の光電変換およびその信号の蓄積動作(以下、単に蓄積と記す)が行われる。同じくカメラマイコンの指示によりレンズ駆動量演算部204により蓄積結果に基づいてフォーカスレンズ102の結像状態の算出が行われる。また、スイッチS2のオン信号も同じくカメラマイコンに入力され、このカメラマイコンの指示により、後述の加速度演算部107による光軸方向振れの情報に基づいて後述するタイミングで撮像制御部206が撮像部207に撮影を行わせることになる。しかし、図2では図面の簡略化のため、主要部分のみを図示してある。
いわゆるマクロ撮影において、上記のようにスイッチS1がオンされると、AFセンサ203およびレンズ駆動量演算部204によって被写体の結像状態、つまり合焦点までのフォーカスレンズ102の移動量であるレンズ駆動量が算出される。そして、そのレンズ駆動量はカメラ本体201から交換レンズ101内のレンズ駆動制御部105に入力される。すると、レンズ駆動制御部105はレンズ駆動部103を介してレンズ駆動量にしたがってフォーカスレンズ102を合焦位置へと駆動させる。
また、交換レンズ101内には図1に示したように加速度センサ106が具備されており、不図示のレンズマイコンの指示により、光軸104の方向に変動する加速度を常に検出している。検出された加速度信号は加速度演算部107に出力され、この加速度演算部107にて加速度の2階積分が行われて光軸方向の変位(光軸方向振れ)が算出される。
上記レンズ駆動によりフォーカスレンズ102が合焦位置に達するとレンズ駆動は停止されるが、図4にて後述するようにその後もAFセンサ203およびレンズ駆動量演算部204によって被写体の結像状態は連続して検出される。そして、その後の結像状態検出の結果、フォーカスレンズ102が合焦範囲にあることを判定すると、その時点における加速度演算部107の出力(光軸方向振れの情報)をフォーカスレンズ102の位置情報の原点としてリセットする。詳細は後述するが、加速度演算部107での加速度出力の2階積分値のドリフトを補正するための動作である。
尚、これ以後、レンズ駆動制御部105はスイッチS1のオンが解除され、スタートの段階に戻るまで、フォーカスレンズ102の駆動は行わない。
加速度演算部107では2階積分が行われるため、計算結果の不安定性が懸念されるが、上述のようなリセット動作を入れることで、発散しやすい計算を振り出しに戻し、加速度演算部107の演算精度の安定化が図れる。
レリーズボタン205がさらに押し込まれ、スイッチS2がオンして撮影開始指示がなされたとする。すると、撮像制御部206は、リセット動作以後、加速度演算部107によって連続的に演算されている光軸方向振れの状態からフォーカスレンズ102の位置が合焦範囲にあると判定された場合にのみ、撮像部207による撮影を許可する。これにより、露光量を調整する露光量調整部(不図示)と撮像部207とにより撮影動作が行われる。
次に、上記撮像装置一連の主要部分の動作を、図3に示したフローチャートを用いて説明する。このフローチャートは、カメラ本体201の主電源のオンでスタートし、メイン電源のオフで終了するものであり、主電源がオンしている間はこのフローチャートが繰り返し実行される。
ステップ#101より動作を開始し、まずステップ#102では、スイッチS1の状態を判定し、オンしていなければオンするまでこのステップ#102にて待機する。その後、スイッチS1がオンするとステップ#103へ進む。そして、AFセンサ203およびレンズ駆動量演算部204にて二次結像位相差方式により被写体の結像状態の検出、つまり蓄積結果に基づいてフォーカスレンズ102の合焦状態を検出する。そして、合焦でない場合は合焦位置までのレンズ駆動量を算出する。続くステップ#104では、算出されたレンズ駆動量に基づいてレンズ駆動制御部105がレンズ駆動部103を介してフォーカスレンズ102を合焦位置へ駆動する。
次のステップ#105では、フォーカスレンズ102が合焦位置まで移動したか否かを判定し、合焦位置に達したことを判定するとステップ#106へ進み、フォーカスレンズ102の駆動を完了する。そして、次のステップ#107では、不図示のカメラマイコンがAFセンサ203に再度蓄積動作を行わせ、蓄積結果に基づいて被写体の結像状態を判定する。そして、合焦位置にあると確認できた場合には、その時点において加速度演算部107にて2階積分により算出された光軸方向振れの情報をリセットする。詳細は図4にて後述するが、ピントが合った時点における加速度演算部109の2階積分値(フォーカスレンズ102の光軸104方向の変位)をゼロに合わせる。
一方、上記被写体の結像状態の結果、フォーカスレンズ102が合焦位置にないと判定した場合には、その時に求めた結像状態に基づいて再度レンズ駆動制御部105およびレンズ駆動部103を介してフォーカスレンズ102のピント合わせを行う。
次のステップ#108では、レリーズボタン205が第2段階目まで押圧されてスイッチS2がオンするまで待機する。尚、この待機中にレリーズボタン205の第1段階目までの押圧も解除されてスイッチS1がオフされた場合にはステップ#102に戻るものとする。
次のステップ#109では、加速度演算部107によって連続的に演算されている光軸方向振れの情報よりフォーカスレンズ102の位置が合焦範囲であると判定するまではステップ#108に戻り、同様の動作を繰り返す。つまり、スイッチS2がオンされていても、光軸方向振れの情報を加味して、フォーカスレンズ102が合焦範囲(合焦位置を含む所定範囲(被写界深度内))にない場合は、撮影動作に移行しない(撮像を許可しない)ようにしている。その後、フォーカスレンズ102が合焦範囲にあると判定するとステップ#110へ進み、撮像制御部206が撮像部111による撮影を許可する。よって、撮像部207等による公知の撮影動作が行われる。
図4は、以上説明したリセット動作を含む一連の動作を示すタイミングチャートであり、リセット動作については光軸方向方向の振れ波形を用いて説明する。尚、図4(a)〜(e)において、横軸は経過時間である。また、図4(a)の縦軸は光軸方向振れ量を示している。
図4(a)に、フォーカスレンズ102の実際の光軸方向振れ波形31と、加速度センサ106の出力を加速度演算部107にて2階積分して求めた2階積分値である光軸方向振れ波形32を示している。また、図4(b)に、AFセンサ203の光電変換および蓄積動作33とレンズ駆動量演算部204による結像状態の判定タイミング34を、図4(c)に、レンズ駆動部103の駆動波形35を、それぞれ示している。さらに、図4(d)に、レリーズボタン205の押圧に伴うスイッチS1,S2のオン、オフ状態を、図4(e)に、撮像制御部206による撮影可否判定37を、それぞれ示している。
加速度演算部107による2階積分値は低周波領域で信号が不安定であるためにフォーカスレンズ102の駆動後、合焦確認までにその出力がドリフトしてしまう問題がある。しかし、合焦が確認された時点で、そのときの加速度演算部107による2階積分値をゼロ(光軸方向の変位ゼロ)とすることで、それまでの加速度2階積分値のドリフトを補正することができる。
ここで、加速度演算部107による2階積分結果である光軸方向振れ波形32の演算は、例えばレリーズボタン205の第1段階目までの押圧によるスイッチS1のオンにより開始される。そして、AFセンサ203により蓄積が行われ、その蓄積結果に基づいてレンズ駆動量演算部204によりレンズ駆動量が求められ、フォーカスレンズ102の駆動が行われる。その後に再度AFセンサ203により蓄積が行われ、その結果に基づいて不図示のカメラマイコンにより合焦判定が行われる。そして、合焦確認されたタイミングAに対して、AFセンサ203の蓄積時間の平均時刻であるタイミングBにおける2階積分値がゼロ近傍となるよう、ドリフトによるずれ成分値Dを減ずる。これをリセットするといっている。これは、レンズ駆動量演算部204において合焦判定が行われたタイミングが、AFセンサ203が光電変換を行ったタイミングに対して持つ遅れ時間分を補正する為である。
その後、レリーズボタン203の第2段階目までの押圧によりスイッチS2がオンすると、加速度演算部107での2階積分値がゼロ近傍(合焦範囲内)になった時点で、撮像制御部206は撮影許可を行い、撮影が可能になる。それに対し、加速度演算部107での2階積分値がゼロ近傍(合焦範囲内)以外の値では撮影を許可しない。ここで、ゼロ近傍と表現したのは、実際にピントの合う範囲はその時の撮影条件(焦点距離や絞り)で変化するためであり、例えば絞りを絞った時には多少加速度演算部107での2階積分値がゼロからずれていても撮影許可の判定を行うようにしている為である。
このように、レンズ駆動量演算部204を加速度演算部107が補完する形で動作するという構成にしている。よって、図4に示すように、フォーカスレンズ102の位置検出のサンプリングレートTafよりも短い時間経過後であっても、合焦・非合焦の判定を連続的に行うことが可能となる。また、非合焦時には撮影することを許可しないため、非合焦写真の発生を減ずることが可能となる。
図5ないし図7は本発明の実施例2に係わる撮像装置を説明するための図である。詳しくは、図5は撮像装置の主要部分の回路構成を示すブロック図、図6はその動作を示すフローチャート、図7はその動作を説明するためのタイミングチャートである。尚、図4ないし図6は、上記実施例1に係わる図2ないし図4に対応するものであり、対応する部分には同一の符号やステップ番号を付し、その説明は省略する。
図5において、208はカメラ本体201に具備された選択パネルであり、連写モードでの連続撮影画像の処理方法をユーザーが以下の4つのモードから選択可能になっている。
ユーザーにより第1選択モード(MODE1)が選択された場合、撮像制御部206の指示により撮像部207が取得した連続撮影画像は、画像処理部209により全画像が記憶部210に保存(記憶)される。
ユーザーにより第2選択モード(MODE2)が選択された場合、撮像制御部206の指示により撮像部207が取得した連続撮影画像は、不図示の表示部においてユーザーが全画像を確認可能に表示される。そして、ユーザーにより選択された画像のみが記憶部210に保存される。
ユーザーにより第3選択モード(MODE3)が選択された場合、撮像制御部206の指示により撮像部207が取得した連続撮影画像は、画像処理部209により合焦写真のみが選択され、記憶部210に保存される。画像処理部209が行う合焦写真の選択方法は、例えばAFセンサ203およびレンズ駆動量演算部204が焦点検出エリアとして選択したフレーム位置でのコントラスト値の最も高いものを選別する方法である。
ユーザーにより第4選択モード(MODE4)が選択された場合、撮像制御部206の指示により撮像部207が取得した連続撮影画像は、画像処理部209により画像合成処理が行われ、1枚の画像として記憶部210に保存される。画像処理部209が行う画像合成処理は、例えば各画像の合焦部分を重ね合わせることにより、擬似的に被写界深度の深い画像を作り出す処理である。
次に、図6のフローチャートを用いて、主要部分の動作について説明する。図6において、ステップ#101からステップ#109までは図3と同様であるので、ステップ#201以降について説明する。
図6のステップ#109にて、フォーカスレンズ102が合焦範囲にあると判定するとステップ#201へ進み、ここでは撮像制御部206は、ユーザーにより選択パネル208によって選択されたモードがMODE1であるか否かを判定する。判定の結果、MODE1である場合にはステップ#202へ進み、撮像部207にMODE1による撮影を許可する。
また、上記ステップ#201にてMODE1でないと判定した場合にはステップ#203へ進み、撮像制御部206は、ユーザーにより選択パネル208によって選択されたモードがMODE2であるか否かを判定する。判定の結果、MODE2である場合にはステップ#204へ進み、撮像部207にMODE2による撮影を許可する。
また、上記ステップ#203にてMODE2でないと判定した場合にはステップ#205へ進み、撮像制御部206は、ユーザーにより選択パネル208によって選択されたモードがMODE3であるか否かを判定する。判定の結果、MODE3である場合にはステップ#206へ進み、撮像部207にMODE3による撮影を許可する。
また、上記ステップ#205にてMODE3でないと判定した場合にはステップ#207へ進み、撮像制御部206は、撮像部207にMODE4による撮影を許可する。
図7は以上説明した一連の動作を示すタイミングチャートであり、図4との違いは、図7(e)の撮影可否判定後に連続撮影を行う点である。
このように、レンズ駆動量演算部204を加速度演算部107が補完する形で動作するという構成にしている。よって、図7に示すように、フォーカスレンズ102の位置検出のサンプリングレートTafよりも短い時間経過後であっても、合焦・非合焦の判定を連続的に行うことが可能となる。また、非合焦時には撮影することを許可しないため、非合焦写真の発生を減ずることが可能となる。さらに、合焦範囲内において連続撮影を行うため、合焦写真を取得する確率が向上する。
図8ないし図10は本発明の実施例3に係わる撮像装置を説明するための図である。詳しくは、図8は撮像装置の主要部分の回路構成を示すブロック図、図9はその動作を示すフローチャート、図10はその動作を説明するためのタイミングチャートである。尚、図8ないし図10は、上記実施例1に係わる図2ないし図4や上記実施例2に係わる図5ないし図7に対応するものであり、対応する部分には同一の符号やステップ番号を付し、その説明は省略する。
図8において、211は音声報知手段であるところのスピーカー装置であり、212は表示手段であるところの表示部である。これらは、フォーカスレンズ102が合焦範囲にあると撮像制御部206により判定された場合に、合焦範囲に被写体が位置することをユーザーに報知(告知)するものである。尚、この実施例3における選択パネル208では、報知の様々な方法を選択可能としている。
選択パネル208において、第1告知方法(報知MODE1)がユーザーにより選択され、レリーズボタン205の押圧により、スイッチS1のオンによるAFセンサ203の蓄積動作指示がなされ、その後スイッチS2のオンによる撮影開始指示がなされたとする。すると、上記蓄積動作指示から撮影開始指示までの間、加速度演算部107にて得られた光軸方向振れの情報に基づいてフォーカスレンズ102が合焦範囲に位置している場合に、スピーカー装置211を用いて音声によりユーザーにその旨を報知する。
また、選択パネル208において、第2告知方法(報知MODE2)がユーザーにより選択されるとする。そして、レリーズボタン205の押圧により、スイッチS1のオンによるAFセンサ203の蓄積動作指示がなされ、その後スイッチS2のオンによる撮影開始指示がなされたとする。すると、上記蓄積動作指示から撮影開始指示までの間、加速度演算部107にて得られた光軸方向振れの情報に基づいてフォーカスレンズ102が合焦範囲に位置している場合に、ファインダ内の表示部212を用いて視覚的にユーザーにその旨を報知する。
また、選択パネル208において、第3告知方法(報知MODE3)がユーザーにより選択されるとする。そして、レリーズボタン205の押圧により、スイッチS1のオンによるAFセンサ203の蓄積動作指示がなされ、その後スイッチS2のオンによる撮影開始指示がなされたとする。すると、上記蓄積動作指示から撮影開始指示までの間、加速度演算部107にて得られた光軸方向振れの情報に基づいてフォーカスレンズ102が合焦範囲に位置している場合に、スピーカー装置211および表示部212を用いてユーザーにその旨を報知する。
次に、図9のフローチャートを用いて、主要部分の動作について説明する。図6において、ステップ#101からステップ#109までは図3と同様であるので、ステップ#301以降について説明する。
図9のステップ#109にて、フォーカスレンズ102が合焦範囲にあると判定するとステップ#301へ進み、ここでは撮像制御部206は、ユーザーにより選択パネル208によって選択されたモードが報知MODE1であるか否かを判定する。判定の結果、報知MODE1である場合にはステップ#302へ進み、報知MODE1による報知を行う。
また、上記ステップ#301にて報知MODE1でないと判定した場合にはステップ#303へ進み、撮像制御部206は、ユーザーにより選択パネル208によって選択されたモードが報知MODE2であるか否かを判定する。判定の結果、報知MODE2である場合にはステップ#304へ進み、報知MODE2による報知を行う。
また、上記ステップ#303にて報知MODE2でないと判定した場合にはステップ#305へ進む。そして、ステップ#305では、報知MODE3による報知を行う。
図10は以上説明した一連の動作を示すタイミングチャートであり、図4との違いは、合焦時に撮影可否判定を行い、撮影許可を出すのではなく、撮影可能かどうかを報知する点である。
このように、レンズ駆動量演算部204を加速度演算部107が補完する形で動作するという構成にしている。よって、図10に示すように、フォーカスレンズ102の位置検出のサンプリングレートTafよりも短い時間経過後であっても、合焦・非合焦の判定を連続的に行うことが可能となる。また、非合焦時には撮影することを許可しないため、非合焦写真の発生を減ずることが可能となる。さらに、合焦範囲内において撮影可能であることを報知するため、非合焦写真の発生を減ずることが可能となる。
(発明と実施例の対応)
撮像部207が本発明の撮像手段に相当し、フォーカスレンズ102が、本発明の、被写体像を撮像手段に結像させる結像光学系に相当する。また、AFセンサ203及びレンズ駆動量演算部204が、本発明の、結像光学系の合焦状態を検出する合焦検出手段に相当する。また、加速度センサ106及び加速度演算部107が、本発明の、結像光学系に作用する加速度による光軸方向振れを演算する光軸方向振れ演算手段に相当する。また、撮像制御部206が、本発明の、合焦検出手段により合焦状態が検出された場合に、振れ演算手段により演算された光軸方向振れ量が合焦範囲であると判定する手段に相当する。また、スピーカー装置211や表示部212が、本発明の報知手段に相当する。
102 フォーカスレンズ
106 加速度センサ
107 加速度演算部
203 AFセンサ
204 レンズ駆動量演算部
206 撮像制御部
207 撮像部
210 記憶部
211 スピーカー装置
212 表示部

Claims (4)

  1. ユーザによる撮影指示によって撮影動作を開始する撮像装置であって、
    被写体像を撮像手段に結像させる結像光学系と、
    前記結像光学系の合焦状態を検出する合焦検出手段と、
    前記結像光学系に作用する加速度による光軸方向振れを演算する光軸方向振れ演算手段とを有し、
    前記撮影指示前に前記合焦検出手段により合焦状態が検出された場合に、前記光軸方向振れ演算手段により演算された光軸方向振れ量をリセットし、
    前記撮影指示後に、前記合焦検出手段により合焦状態が検出された場合に、前記光軸方向振れ演算手段により演算された光軸方向振れ量が合焦範囲であるときに撮影可能であることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影指示後に、前記合焦検出手段により合焦状態が検出された場合に、前記光軸方向振れ演算手段により演算された光軸方向振れ量が合焦範囲であるときに撮影可否をユーザに報知する報知手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. ユーザによる撮影指示によって撮影動作を開始する撮像装置であって、
    被写体像を撮像手段に結像させる結像光学系と、
    前記結像光学系の合焦状態を検出する合焦検出手段と、
    前記結像光学系に作用する加速度による光軸方向振れを演算する光軸方向振れ演算手段とを有し、
    前記撮影指示前に前記合焦検出手段により合焦状態が検出された場合に、前記光軸方向振れ演算手段により演算された光軸方向振れ量をリセットし、
    前記撮影指示後に、前記合焦検出手段により合焦状態が検出された場合に、前記光軸方向振れ演算手段により演算された光軸方向振れ量が合焦範囲であるときに撮影可能であることを特徴とする光学機器。
  4. 被写体像を撮像手段に結像させる結像光学系を有し、ユーザによる撮影指示によって撮影動作を開始する撮像装置の制御方法であって、
    前記結像光学系の合焦状態を検出する合焦検出工程と、
    前記結像光学系に作用する加速度による光軸方向振れを演算する光軸方向振れ演算工程とを有し、
    前記撮影指示前に前記合焦検出工程において合焦状態が検出された場合に、前記光軸方向振れ演算工程において演算された光軸方向振れ量をリセットし、
    前記撮影指示後に、前記合焦検出工程により合焦状態が検出された場合に、前記光軸方向振れ演算工程において演算された光軸方向振れ量が合焦範囲であるときに撮影可能であることを特徴とする撮像装置の制御方法。
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