JP5382941B2 - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、食器や調理器具等(食器類)の洗浄、すすぎ、及び乾燥等の各行程を行う食器洗い乾燥機に関し、特に、乾燥行程において洗浄槽内の高温多湿の空気を速やかに除湿して、湯気を機外に排出することなく効率的に乾燥を行う食器洗い乾燥機に関する。
従来の食器洗い乾燥機は、食器類の洗浄、水すすぎ、及び湯すすぎの各行程を実行した後に行う乾燥行程において、洗浄槽内へ外からの空気を供給し、その空気をヒータにより加熱して、その加熱空気を洗浄槽内の食器類と接触させることにより食器類の乾燥を行い、高温多湿となった空気を機外に排出するものでる。
このような食器洗い乾燥機における乾燥行程の開始時には、その直前に実行した湯すすぎ(すすぎ温度約70〜80℃)の影響によって洗浄槽内には高温多湿の空気が存在し、これが排気口から白い湯気となって機外(室内)へ排出されるため、熱や蒸気の影響による弊害が発生していた。即ち、高温排気による火傷の危険性や室内の相対湿度の上昇があり、また食器類に付着していた残菜の臭いが室内へ排出され、使用者に不快感を与えるという問題があった。
上記従来の食器洗い乾燥機の問題点に着目して、機外に高温多湿の空気を排出することなしに食器類の乾燥を行えるようにしたものが、特開平5−329087号公報(「食器洗浄機」、特許文献1)に記載されているように既に提案されている。
この食器洗い乾燥機は、図5(a)に示されるように、洗浄槽41、洗浄ポンプ43、通水管44、ノズル45、ヒータ46、排水ポンプ47、及び排水管48を備えている。また、上記洗浄槽41の後方には、乾燥行程時に一定量の水を貯える貯水槽49が配設されており、この貯水槽49の下部には吸水管52が接続され、この吸水管52は吸水切り換え弁51aを介して排水ポンプ47に接続されている。また、貯水槽49の上部には排出管53が接続されており、この排出管53は排水切り換え弁51bを介して排水管48に接続されている。また、排出管53の途中には、図5(b)に示されるように、洗浄槽41に連通する連結管54が配設されている。さらに、貯水槽49の上方には洗浄槽41と貯水槽49に給水するための給水弁42が配設されている。
上記従来の食器洗い乾燥機は、洗浄行程から加熱すすぎ行程までは通常どおりの動作を行なうが、加熱すすぎ行程を終了して乾燥行程を開始した時点で、給水弁42により貯水槽49に給水され、排水ポンプ47の吸水側が切り換え弁51aにより吸水管52に接続されると共に、その排出側が切り換え弁51bにより排出管53に接続される。貯水槽49の水位が一定水位に達すると排水ポンプ47が作動され、吸水管52より排水ポンプ47内に吸水され、排出管53から再び貯水槽49内に戻されるサイクルが形成される。
この時、図5(b)に示されるように、排出管53内の高速水流により連結管54の排出管53側の圧力が低くなり、連結管54より洗浄槽41内の湿った空気(蒸気)が排出管53内に吸い込まれ、排出管53内の水流により冷却されて凝縮され、貯水槽49に入る。この貯水槽49には排気口(図示せず)が備えられており、洗浄槽41内の蒸気を吸収して凝縮させることができる。なお、洗浄槽41内には給気口50を介して外気が吸入される。
このような従来の食器洗い乾燥機では、乾燥行程において貯水槽49内に貯えた水を吸水管52と排出管53を通して循環させて排出管53内に高速の水流を発生させ、連結管54の排出管53側の圧力を低くすることによって、洗浄槽41内の湿った空気(蒸気)を排出管53内に吸引しているので、洗浄槽41内から吸引される空気量が少なくて除湿効率が低く、食器類の乾燥に時間が掛かっていた。また、乾燥に要する時間を短くするために洗浄槽41内からの吸引空気量を増加させようとすると、装置が大型化してしまうという問題を有している。
また、上記特許文献1に記載されている食器洗い乾燥機のように、洗浄槽内の湿った空気を冷却水中に導入して冷却し除湿するものではないが、洗浄槽内の湿った空気を循環させる循環経路中に熱交換器を設けて、洗浄槽内の湿った空気を熱交換器に導いて除湿することにより、洗浄槽内の食器類を乾燥する食器洗い乾燥機が、実公昭59−4606号公報(「食器洗い機」、特許文献2)に記載されている。
特開平5−329087号公報 実公昭59−4606号公報
そこで、本発明の課題は、上記のような従来技術の問題点を解決するために、食器洗い乾燥機の乾燥行程初期において、洗浄槽内の高温多湿の空気を機外(室内)に排出することなく、小型の装置によって速やかに除湿することにより、熱や蒸気の排出による弊害を防止することができるように、除湿手段について工夫することである。
上記課題を解決するために講じた手段をその作用と共に説明する。
(1) 本発明に係る食器洗い乾燥機(請求項1に対応)は、洗浄槽内に食器類を収納して洗浄行程、すすぎ行程、及び乾燥行程を行い、該すすぎ行程では少なくともお湯による湯すすぎを実行する食器洗い乾燥機であって
冷却水を溜める冷却手段と、この冷却手段に溜めた冷却水の中へ上記洗浄槽内の空気を移送する空気移送手段を備えて成り、上記乾燥行程において食器類の乾燥を開始した時、上記空気移送手段を作動させて洗浄槽内の高温多湿の空気を冷却水の中へ導入し、該空気の温度と湿度を下げる蒸気回収運転を行う食器洗い乾燥機を前提として
上記冷却手段は、冷却水用電磁弁を有する連通管により上記洗浄槽の底部へ連通されて成り、この冷却手段に該洗浄槽を経て冷却水を供給し、洗浄槽の水位が所定水位になるとその供給を止めて冷却水を溜めることである。
このように構成することによって、乾燥行程において食器類の乾燥を開始した時、空気移送手段を作動させることにより、湯すすぎ時に洗浄槽内で発生した高温多湿の空気を冷却手段に溜めた冷却水の中へ導入(バブリング)して、該空気の温度と湿度を下げることができるので、高温多湿の空気を機外に排出することなく、熱や蒸気の排出による弊害を防止することができる。
また、冷却水を溜める冷却手段と、洗浄槽内の空気を冷却手段へ移送する空気移送手段によって除湿手段を構成しているので、簡単で小型の装置により高温多湿の空気を速やかに効率よく除湿することができる。
さらに、冷却手段への冷却水の供給を洗浄槽への給水と同時に行うことができる。また、冷却手段に溜める冷却水の水位(水量)を洗浄槽の水位と同時に規制することができるので、冷却手段専用の水位スイッチを別途設ける必要がない。これにより、構成を簡単にすることができ製造コストを低減することができる
そして、冷却手段内に溜めていた冷却水は、洗浄・排水ポンプを作動することにより、洗浄槽を経て機外へ排水することができる
(2) また、上記(1)の食器洗い乾燥機において、蒸気回収運転によって温度と湿度を下げた空気を、洗浄槽内に戻すことができる。(請求項2に対応)
このように構成することにより、冷却手段により除湿した空気を機外に排出せずに再び洗浄槽内に戻すので、熱損失を低減して除湿効率を高くすることができる。
(3) また、上記(1)又は(2)の食器洗い乾燥機において、蒸気回収運転を終了した後、洗浄槽内を所定温度に保持しながら、該洗浄槽内に外気を取り込むと共に、該洗浄槽内の空気を機外へ排出する温調乾燥運転を行うことができる。(請求項3に対応)
このように構成することにより、蒸気回収運転により洗浄槽内の温度が所定温度まで低下したら、温調乾燥運転に切り替えて食器類の乾燥を継続して行うので、蒸気回収運転のみによって乾燥するよりも所要時間を短縮することができる。
削 除
() また、上記(1)〜(3)のいずれかの食器洗い乾燥機において、食器洗い乾燥機の運転を開始してから、洗浄槽へ最初に給水するとき、冷却手段に冷却水を溜めることができる。(請求項4に対応)
このように構成することにより、食器洗い乾燥機の運転開始直後の最初の(洗浄行程での)給水時に、冷却手段に冷却水を供給し溜めることができるので、比較的低温の冷却水を保有させることが可能であり、蒸気回収運転での除湿効率を高くすることができる。
これに対して、洗浄行程よりも後の行程(例えば、すすぎ行程)での給水時に冷却水を溜めると、洗浄行程での加熱洗浄により洗浄槽が温められているので、その影響により低温の冷却水を溜めることができない。
本発明によって生じる特有の効果は、以下のとおりである。
食器類の乾燥を開始した時、洗浄槽内の高温多湿の空気を冷却手段に溜めた冷却水の中へ導入(バブリング)することにより、温度と湿度を下げることができるので、高温多湿の空気を白い湯気として機外に排出することがなくなり、熱や蒸気の排出による弊害を防止することができる。
また、冷却手段により除湿した空気を再び洗浄槽内に戻すことにより、熱損失を低減して除湿効率を高めることができる。
さらに、冷却水を溜める冷却手段と、洗浄槽内の空気を冷却手段へ移送する空気移送手段によって除湿手段を構成しているので、簡単で小型の装置により高温多湿の空気を速やかに効率よく除湿することができる。
そして、冷却水用電磁弁を有する連通管により、冷却手段を洗浄槽の底部に連通しているので、冷却手段への冷却水の供給を洗浄槽への給水と同時に行うことができるばかりでなく、冷却手段に溜める冷却水の水位(水量)を洗浄槽用の水位と同時に規制することができるので、冷却手段専用の水位スイッチを別途設ける必要がなく、部品点数を減らし構成を簡単にすることができ、製造コストを抑えることができる。
図1は、本発明の実施例1による食器洗い乾燥機の概略図であり、(a)は全体の縦断面図、(b)は制御部のブロック図である。 図2−1は、同じく実施例1による食器洗い乾燥機の運転動作を説明するフロー図の前半部分である。 図2−2は、同じく実施例1による食器洗い乾燥機の運転動作を説明するフロー図の後半部分である。 図3は、同じく実施例1による食器洗い乾燥機の乾燥行程(蒸気回収と温調乾燥)時における主要箇所での温度と飽和水蒸気量の変化を示すグラフである。 図4は、本発明の実施例2による食器洗い乾燥機の部分的な概略縦断面図である。 図5は、従来の食器洗い乾燥機の概略図であり、(a)は全体の縦断面図、(b)は要部拡大断面図である。
本発明は、食器洗い乾燥機の乾燥行程において、高温多湿の空気を機外(室内)へ排出することなく速やかに除湿することにより、熱や蒸気の排出による弊害を防止して短時間で食器類を乾燥するという目的を、装置の大型化を避け比較的簡単な構成により実現したものである。
先ず、本発明の実施例1による食器洗い乾燥機について、図1〜図3を参照しながら説明する。
〔食器洗い乾燥機の構成〕
最初に、本実施例1による食器洗い乾燥機の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は食器洗い乾燥機の全体の縦断面図と制御部のブロック図である。
本実施例1の食器洗い乾燥機は、図1(a)に示されるように、本体1と、前面の扉2により該本体1から引き出し可能な洗浄槽3から構成されている。この洗浄槽3には、食器類を収納する食器カゴ4と、洗浄水を噴射する回転ノズル6と、洗浄水を加圧することにより「洗浄ポンプ」又は「排水ポンプ」として働く洗浄・排水ポンプ7と、洗浄水や空気を加熱するヒーター8と、洗浄槽3内の温度を検出する洗浄槽用サーミスター9と、洗浄槽3内の水位を検知する水位スイッチ11と、洗浄槽3内に外気を送り込むと共に、該洗浄槽3内の空気を排気口13から機外に排出する乾燥ファン12と、底部に残菜フィルター14を有する水溜め15が設けられている。
また、上記食器洗い乾燥機の本体1と洗浄槽3には、給水電磁弁5を有し洗浄槽3へ給水する給水管16と、該洗浄槽3内の洗浄水を機外へ排水する排水管17が設けられている。
さらに、上記洗浄槽3には、冷却水を溜めることができる冷却器(冷却手段)30と、この冷却器30内の空気を吸引するエアーポンプ(空気移送手段)32と、冷却水用電磁弁31を有し冷却器30と水溜め15とを連通する連通管18と、洗浄槽3と冷却器30とを連通し洗浄槽内の空気を直接冷却水中に導入(バブリング)する第1吸気管34と、冷却器30とエアーポンプ32とを連通し冷却器30内の空気を吸引する第2吸気管35と、エアーポンプ32と乾燥ファン12の吐出側ダクトとを連通し、吸引した洗浄槽3内の空気を該洗浄槽内へ戻す循環用通気管36aが設けられている。また、上記冷却器30には、冷却水温を検出する冷却器用サーミスター33が設けられている。
このように、上記冷却器30は、連通管18により洗浄槽の底部の水溜め15に連通されているので、給水管16から洗浄槽3内に給水されると連通管18を通して冷却器30内にも給水され、どちらも同じ水位になる。そこで、冷却器30内に給水される冷却水の量(水位)は、洗浄槽用の水位スイッチ11によって規制することができる。
上記洗浄槽3の扉2には制御部20と操作・表示パネル21が設けられている。この操作・表示パネル21には、電源ボタン22、蒸気レス乾燥ボタン23、スタート/一時停止ボタン、コース選択ボタン等を有する操作部28と、運転状態や時間等を表示する表示部27が設けられている。上記蒸気レス乾燥ボタン23は、使用者が食器洗い乾燥機の乾燥行程の初期において、高温多湿の空気(蒸気)を機外へ排出しないように運転する「蒸気レス乾燥運転」を所望するとき、選択する操作ボタンである。
上記制御部20は、図1(b)に示されるように、CPU、RAM、ROM、及びタイマー等を有する制御手段25と、洗浄・排水ポンプ7や給水電磁弁5等の各種負荷を駆動する負荷駆動回路26等を備えている。この制御手段25は、操作部28、水位スイッチ11、洗浄槽用サーミスター9、冷却器用サーミスター33、及び各種センサー等からの入力信号を受けて、表示部27と負荷駆動回路26へ制御信号を出力して、洗浄・排水ポンプ7、給水電磁弁5、ヒーター8、乾燥ファン12、エアーポンプ32、及び冷却水用電磁弁31等を駆動することによって、食器洗い乾燥機の運転を制御する。
さらに、上記制御手段25は、蒸気レス乾燥ボタン23が押されたとき、蒸気レス乾燥運転を行う蒸気レス乾燥運転制御手段25aを備えている。この蒸気レス乾燥運転では、通常の運転で行われる各行程での運転動作の他に、後で詳述するように、洗浄行程の初期において冷却器30内に冷却水を溜める動作が行われると共に、乾燥行程での温調乾燥運転を開始する前に、洗浄槽3内の蒸気を回収する蒸気回収運転と冷却器30内に溜めていた冷却水を排水する動作が行われる。
〔食器洗い乾燥機の運転動作〕
上記のように構成された食器洗い乾燥機の運転動作について、図2−1及び図2−2を参照しながら説明する。図2−1及び図2−2は、食器洗い乾燥機の運転動作を説明するフロー図である。
図2−1に示されるように、使用者が電源ボタン22を押して、洗浄槽3の食器カゴ4内に食器類を収納する等の準備を行ってから、所望する運転コースや蒸気レス乾燥ボタン23による蒸気レス乾燥運転等について選択した後、スタート/一時停止ボタンを押すことによって運転が開始される(ステップS1)。
上記ステップS1において、蒸気レス乾燥ボタン23が押されて蒸気レス乾燥スイッチがオンされていれば(ステップS2)、蒸気レス乾燥運転制御手段25aからの指令信号にしたがって、給水電磁弁5と一緒に冷却水用電磁弁31が開く(ステップS3)。給水電磁弁5が開くと給水管16を通して洗浄槽3内へ給水が開始されるが、このとき冷却水用電磁弁31も開かれているので、水溜め15から連通管18を通して冷却器30内にも水(冷却水)が供給される。
洗浄槽3内の水位が所定レベルに達すると水位スイッチ11がオンになり(ステップS4)、給水電磁弁5と冷却水用電磁弁31が共に閉じて給水が停止される(ステップS5)。給水中は、洗浄槽3と冷却器30は連通管18により連通されているのでどちらも同じ水位になっており、冷却器30内にも所定量(例えば、500ml)の冷却水を溜めることができる。この冷却器30内の冷却水は、次に冷却水用電磁弁31が開かれるまでこの状態で保有される。
このように、食器洗い乾燥機の運転が開始されてから洗浄槽3への最初の給水(洗浄行程開始直後の給水)において、冷却器30内に冷却水を溜めることができるので、加熱洗浄などによる洗浄槽3の温度上昇の影響を受けることなく、比較的低温の冷却水を確保することができる。
上記洗浄槽3と冷却器30への給水が完了すれば(ステップS5)、通常の洗浄行程と同様に洗浄運転が行われる(ステップS6)。このようにして洗浄行程(ステップS3〜S6)が終了すると、引き続いて、通常の運転と同様に水すすぎ行程と湯すすぎ行程が実行される(ステップS7、S8)。この湯すすぎ行程では加熱殺菌処理を行うため、70℃のお湯ですすぐのが一般的であるが、さらに高温の70〜85℃のお湯ですすぎを行う場合もある。なお、湯すすぎ用のお湯は、洗浄槽3内に給水された水をヒーター加熱によりお湯にしても良いし、給湯接続により給湯器から直接お湯を供給しても良い。
上記湯すすぎ行程(ステップS8)が終了する時には、洗浄槽3内のお湯は洗浄・排水ポンプ7により排水管17を通して排水される。
(乾燥行程での運転動作)
次に、蒸気回収運転と温調乾燥運転を行う乾燥行程について、図2−2に基づいて説明する。
上記ステップS8において実行された湯すすぎ行程が終了すると、エアーポンプ32が作動され乾燥行程での蒸気回収運転が開始される(ステップS9)。このとき洗浄槽3内には、直前に行われた湯すすぎの影響により高温多湿の空気が多量に存在しており、エアーポンプ32が作動されると、この高温多湿の空気は第1吸気管34を通って直接冷却器30内の冷却水の中へ導入され、ここで冷却され凝縮されることにより除湿される。この除湿された空気は、第2吸気管35とエアーポンプ32と循環用通気管36aを通り、さらに乾燥ファン12の吐出側ダクトを通って再び洗浄槽3内に戻される。
このように、洗浄槽3内の高温多湿の空気は機外に排出されることなく、エアーポンプ32により冷却器30を通して連続的に循環されることによって、蒸気の回収が行われる。
このような蒸気回収運転は、次の(a)〜(c)に挙げる条件が全て満たされている限り、この蒸気回収運転を開始してから、各運転コース毎に予め決められた所定の運転時間が経過するまで継続して実行される(ステップS10〜S13)。
(a)冷却器30内の冷却水の温度が40℃未満であること(ステップS10)
(b)洗浄槽3内の温度が60℃より高いこと(ステップS11)
(c)洗浄槽3内の温度と冷却水の温度との差が20℃より大きいこと(ステップS12)
この蒸気回収運転中に上記条件(a)〜(c)のうち1つでも満たされなくなったとき(ステップS10〜S12)、又は使用者が選択した運転コースでの予め決められた運転時間が経過したときは(ステップS13)、エアーポンプ32が停止されて蒸気回収運転は終了する(ステップS14)。
上記蒸気回収運転の継続により、条件(a)について冷却水の温度が40℃以上になったとき(ステップS10)、また条件(c)について洗浄槽3内の温度と冷却水の温度との差が20℃以下になったときは(ステップS12)、冷却水による冷却速度が遅くなり除湿効率が低下して乾燥時間が長くなるので、蒸気回収運転を中止して温調乾燥運転に移行する(ステップS14、S18)。
また、条件(b)について洗浄槽3内の温度が60℃以下になったときは(ステップS11)、洗浄槽3内の空気を機外に排出しても白い湯気にならず、使用者に不快感を与えることはないので、蒸気回収運転を中止して温調乾燥運転に移行する(ステップS14、S18)。これにより、蒸気回収運転のみで乾燥させるよりも時間を短縮することができる。
上記運転コース毎の所定の運転時間は、それぞれの運転コースによって湯すすぎ行程終了時(蒸気回収運転開始時)の洗浄槽3内の温度が異なるため、その温度に応じて各運転コース毎に決められる。例えば、「念入りコース」では25分、「標準コース」では15分、「快速洗いコース」では5分である。これにより、運転コース毎に乾燥時間を短縮することができる。
上記蒸気回収運転(ステップS9〜S14)が終了すると、冷却水用電磁弁31を開き(ステップS15)冷却器30を水溜め15に連通してから、洗浄・排水ポンプ7を作動させることにより、冷却器30内に溜めていた冷却水を排水管17を通して機外へ排水する(ステップS16)。その後、冷却水用電磁弁31を閉じて(ステップS17)、冷却水の排水を終了する。
上記ステップS15〜S17により冷却器30内の冷却水が排水されると、引き続いて温調乾燥運転が実行される(ステップS18)。この温調乾燥運転は、通常の乾燥行程での運転と同じであり、乾燥ファン12を作動させて洗浄槽3内に外気を送り込み、且つ洗浄槽3内の空気を排気口13から排出すると共に、ヒーター8をオン/オフ制御(例えば、60℃でオン/62℃でオフ)して洗浄槽3内を所定温度に保持しながら、食器類の乾燥を行う。
このステップS18において、温調乾燥運転を所定時間継続した後、蒸気レス乾燥運転を終了する(ステップS19)。
一方、上記ステップS1において、使用者の希望により蒸気レス乾燥ボタン23が押されていなければ、蒸気レス乾燥スイッチはオンされないので(ステップS2)、ステップS20へ進み蒸気レス乾燥運転が実行されることはない。このステップS20では、使用者が選択した運転コースでの通常の洗浄行程、すすぎ行程(水すすぎ行程と湯すすぎ行程)、及び乾燥行程が実行された後、運転を終了する(ステップS21)。
(乾燥行程での運転動作状態の確認)
ここで、本実施例1による食器洗い乾燥機を用いて、乾燥行程での実際の運転動作状態を確認するために、洗浄槽に食器類を収納して「蒸気レス乾燥運転」を実行した。
この食器洗い乾燥機は、6人分の食器を洗浄することができる大きさで、冷却器30には500mlの冷却水を溜めることができるものである。また、湯すすぎ行程では、約30分かけて77℃に上昇するまで湯すすぎが行われ、乾燥行程では蒸気回収運転と温調乾燥運転が各20分間ずつ実行される。
上記乾燥行程の運転中に、図1(a)に示すように、冷気入口CI、熱気出口HO、及び洗浄槽内中央BCでの温度(空気温度)と、冷却水CW、及び排気Eの温度を計測した。また、冷却水CWの各時間毎の温度から冷却水温度における飽和水蒸気量CWSを算出すると共に、洗浄槽内中央BCの各時間毎の温度から洗浄槽内中央温度における飽和水蒸気量BCSを算出した。このようにして計測した温度と、算出した飽和水蒸気量をグラフに示すと図3のようになる。
この図3によれば、乾燥行程の前半における蒸気回収運転によって、洗浄槽内中央BCでの温度が77.4℃から64℃に低下し、冷気入口CIの温度が約46℃から約38℃に低下しており、冷却水CWの温度は25.6℃から36.3℃に上昇している。また、冷却水温度における飽和水蒸気量CWSは23.85g/mから42.6g/mに増加しており、洗浄槽内中央温度における飽和水蒸気量BCSは267.53g/mから152.8g/mに減少している。
このように蒸気回収運転によって、洗浄槽内の高温多湿の空気を冷却水で冷却して除湿することにより、洗浄槽内の温度と湿度を下げることができた。
次に、本発明の実施例2による食器洗い乾燥機について、図4を参照しながら説明する。図4は食器洗い乾燥機の部分的な概略縦断面図である。
本実施例2の食器洗い乾燥機は、上記実施例1のものにおける循環用通気管36aに替えて、排気用通気管36bを設けたものであり、これ以外の点は実施例1のものと同じである。そこで、本実施例2については、上記実施例1と異なる点を中心に説明し、その他の点については説明を省略する。
〔食器洗い乾燥機の構成と運転動作〕
図4に示されるように、エアーポンプ32の吐出側と排気口13との間に排気用通気管36bが設けられており、エアーポンプ32の作動によって、洗浄槽3内の空気を冷却器30を通して排気口13へ排出するように成っている。
このように構成された食器洗い乾燥機において、図2−2に示されるように、乾燥行程での蒸気回収運転が開始されると、エアーポンプ32が作動されて、洗浄槽3内の高温多湿の空気が第1吸気管34を通って冷却器30内の冷却水の中へ導入(バブリング)される。ここで高温多湿の空気は、冷却され凝縮されることにより除湿される。この除湿された空気は、第2吸気管35とエアーポンプ32と排出用通気管36bを通り、排気口13から機外へ排出される。なお、このとき洗浄槽3内には、乾燥ファン12の吐出側ダクトを通して外気が吸い込まれる。
このように、本実施例2においては、蒸気回収運転を行うことによって、洗浄槽3内の高温多湿の空気は、温度と湿度が下げられた状態で排気口13から機外へ排出される。これにより、洗浄槽3内の高温多湿の空気がそのままの状態で白い湯気として機外へ排出されることはないが、実施例1のものと比較すると、冷却器30で除湿した空気を排気口13から機外へ排出してしまうので、その分熱損失が発生し除湿効率が劣ることになる。
本実施例1、2では、蒸気回収運転を蒸気レス乾燥ボタン23を手動で使用して運転制御するものを示したが、これをプログラム上に組み込んで制御するものでも良い。
1…食器洗い乾燥機の本体 2…扉
3…洗浄槽 4…食器カゴ
5…給水電磁弁 6…回転ノズル
7…洗浄・排水ポンプ 8…ヒーター
9…洗浄槽用サーミスター
11…水位スイッチ 12…乾燥ファン
13…排気口 15…水溜め
16…給水管 17…排水管
18…連通管
20…制御部 21…操作・表示パネル
22…電源ボタン 23…蒸気レス乾燥ボタン
25…制御手段 25a…蒸気レス乾燥運転制御手段
30…冷却器 31…冷却水用電磁弁
32…エアーポンプ 33…冷却器用サーミスター
34…第1吸気管 35…第2吸気管
36a…循環用通気管 36b…排出用通気管

Claims (4)

  1. 洗浄槽内に食器類を収納して洗浄行程、すすぎ行程、及び乾燥行程を行い、該すすぎ行程では少なくともお湯による湯すすぎを実行する食器洗い乾燥機であって
    冷却水を溜める冷却手段と、この冷却手段に溜めた冷却水の中へ上記洗浄槽内の空気を移送する空気移送手段を備えて成り、上記乾燥行程において食器類の乾燥を開始した時、上記空気移送手段を作動させて洗浄槽内の高温多湿の空気を冷却水の中へ導入し、該空気の温度と湿度を下げる蒸気回収運転を行う食器洗い乾燥機において
    上記冷却手段は、冷却水用電磁弁を有する連通管により上記洗浄槽の底部と連通されて成り、この冷却手段に該洗浄槽を経て冷却水を供給し、洗浄槽の水位が所定水位になるとその供給を止めて冷却水を溜めることを特徴とする食器洗い乾燥機。
  2. 上記蒸気回収運転によって温度と湿度を下げた空気を、上記洗浄槽内に戻すことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い乾燥機。
  3. 上記蒸気回収運転を終了した後、上記洗浄槽内を所定温度に保持しながら、該洗浄槽内に外気を取り込むと共に、該洗浄槽内の空気を機外へ排出する温調乾燥運転を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食器洗い乾燥機。
  4. 食器洗い乾燥機の運転を開始してから、上記洗浄槽へ最初に給水するとき、冷却手段に冷却水を溜めることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の食器洗い乾燥機
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