JP5382418B2 - 回路基板およびその製造方法、タッチパネルならびに表示装置 - Google Patents

回路基板およびその製造方法、タッチパネルならびに表示装置 Download PDF

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本発明は、印刷層が基材の上に形成された回路基板およびその製造方法、ならびに印刷層が透明基板の上に形成されたタッチパネルおよびそれを備えた表示装置に関する。
近年、フォトリソグラフィを用いずに数nm〜数μmレベルの構造体を基板上に形成する方法として各種印刷法が注目されている。各種印刷法で用いられるインクとしては、樹脂組成物や金属ナノコロイドなどを含有するものが一般的に用いられている。印刷法の種類としては、グラビア印刷法、インクジェット印刷法、オフセット印刷法、反転オフセット印刷法などが挙げられる。構造体の形成に印刷法が利用され得る分野としては、例えば、半導体、FPD(Flat Panel Display)のカラーフィルタ、TFT(Thin Film Transistor)、タッチパネルなどが挙げられる。
例えば、タッチパネルでは、所定の間隙を介して互いに対向するガラスおよびフィルムのそれぞれの対向面上に配線層が引き回される(引用文献1参照)。その配線層を形成する際に、上述した印刷法を用いることが可能である。
特開2002−182854号公報
ところで、上述した配線層は細長い形状となっているので、配線層とガラスまたはフィルムとの接触部分の幅は極めて狭い。その上、印刷法で形成された配線層と、ガラスまたはフィルムとの密着性があまり良くない。そのため、配線層がガラスやフィルムの表面から剥がれ易いという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、印刷層が剥がれ難い回路基板およびその製造方法、ならびに印刷層が剥がれ難いタッチパネルおよびそれを備えた表示装置を提供することにある。
本発明の回路基板の製造方法は、基材の表面に無機層を形成する第1工程と、無機層に接すると共に基材に接しない印刷層を形成する第2工程とを含むものである。印刷層は、主に金属ナノ粒子を含み、かつ有機物成分を含むインクからなる。第2工程において、インクに対してエネルギーを印加して有機物成分を揮発させることにより印刷層に導電性を付与する。無機層は、基材に接する下地層と、下地層および印刷層に接する第2無機層を有する。第2無機層は、印刷層の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料を含んで構成され、かつ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物を含んで構成されている。
本発明の回路基板の製造方法では、基材表面の無機層に接すると共に基材に接しないように印刷層が形成される。これにより、基材と印刷層とを無機層を介して互いに密着させることが可能である。
本発明の回路基板は、基材の表面に無機層を備えたものである。無機層の表面に、無機層に接すると共に基材に接しない導電性の印刷層が設けられている。印刷層は、主に金属ナノ粒子を含み、かつ有機物成分を含むインクに対してエネルギーを印加して有機物成分を揮発させることにより形成されたものである。無機層は、基材に接する下地層と、下地層および印刷層に接する第2無機層を有する。第2無機層は、印刷層の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料を含んで構成され、かつ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物を含んで構成されている。
本発明の回路基板では、基材表面の無機層に接すると共に基材に接しないように導電性の印刷層が設けられている。これにより、基材と印刷層とを無機層を介して互いに密着させることが可能である。
本発明のタッチパネルは、離間して対向配置された第1透明基板および第2透明基板を備えている。第1透明基板のうち第2透明基板との対向面に第3無機層が設けられており、第3無機層に接すると共に第1透明基板に接しない導電性の第1印刷層が第3無機層の表面に設けられている。第2透明基板のうち第1透明基板との対向面に第4無機層が設けられており、第4無機層に接すると共に第2透明基板に接しない導電性の第2印刷層が第4無機層の表面に設けられている。第1透明基板および第2透明基板の間隙であって、かつ第1印刷層および第2印刷層との対向領域の一部を含む領域にフレキシブルプリント配線板が設けられている。第1印刷層および第2印刷層は、主に金属ナノ粒子を含み、かつ有機物成分を含むインクに対してエネルギーを印加して有機物成分を揮発させることにより形成されたものである。第3無機層は、第1透明基板に接する第1下地層と、第1下地層および第1印刷層に接する第5無機層を有する。第4無機層は、第2透明基板に接する第2下地層と、第2下地層および第2印刷層に接する第6無機層を有する。第5無機層は、第1印刷層の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料を含んで構成され、かつ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物を含んで構成されている。第6無機層は、第2印刷層の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料を含んで構成され、かつ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物を含んで構成されている。
本発明の表示装置は、画像表示面を有する表示パネルと、画像表示面上に配置されたタッチパネルとを備えている。本発明の表示装置に内蔵されたタッチパネルは、上記したタッチパネルと同一の構成要素を有している。
本発明のタッチパネルおよび表示装置では、第1透明基板表面の第3無機層に接すると共に第1透明基板に接しないように導電性の第1印刷層が設けられており、第2透明基板表面の第4無機層に接すると共に第2透明基板に接しないように導電性の第2印刷層が設けられている。これにより、第1透明基板と第1印刷層とを第3無機層を介して互いに密着させることが可能であり、第2透明基板と第2印刷層とを第4無機層を介して互いに密着させることが可能である。
本発明の回路基板の製造方法によれば、基材表面の無機層に接すると共に基材に接しないように印刷層を形成するようにしたので、基材と印刷層とを無機層を介して互いに密着させることができる。これにより、印刷層を基材表面に直接形成した場合と比べて、印刷層を剥がれ難くすることができる。
本発明の回路基板によれば、基材表面の無機層に接すると共に基材に接しないように導電性の印刷層を設けるようにしたので、基材と印刷層とを無機層を介して互いに密着させることができる。これにより、印刷層を基材表面に直接形成した場合と比べて、印刷層を剥がれ難くすることができる。
本発明のタッチパネルおよび表示装置では、第1透明基板表面の第3無機層に接すると共に第1透明基板に接しないように第1印刷層を設け、かつ第2透明基板表面の第4無機層に接すると共に第2透明基板に接しないように第2印刷層を設けるようにした。これにより、第1透明基板と第1印刷層とを第3無機層を介して互いに密着させると共に、第2透明基板と第2印刷層とを第4無機層を介して互いに密着させることができる。その結果、第1印刷層および第2印刷層を第1透明基板および第2透明基板の表面に直接形成した場合と比べて、第1印刷層および第2印刷層を剥がれ難くすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る回路基板の断面図である。 図1の回路基板の第1の変形例の断面図である。 図1の回路基板の第2の変形例の断面図である。 図1の回路基板の第3の変形例の断面図である。 図1の回路基板の第4の変形例の断面図である。 図1の回路基板の製造方法を説明するための断面図である。 比較例に係る回路基板の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタッチパネルの斜視図である。 図8のタッチパネルの展開図である。 図8の上側基板のA−A矢視方向の断面図である。 図8の下側基板のB−B矢視方向の断面図である。 一適用例に係る表示装置の断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.第1の実施の形態(回路基板)
2.第2の実施の形態(タッチパネル)
3.適用例(表示装置)
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る回路基板1の断面構成の一例を表したものである。この回路基板1は、例えば、図1に示したように、基材10上に、下地層11、第1配線層12(第2無機層)、第2配線層13(印刷層)を備えている。なお、本実施の形態の下地層11および第1配線層12からなる層が本発明の「無機層」の一具体例に相当する。
基材10は、下地層11、第1配線層12および第2配線層13を支持するものであり、例えば、ガラスなどの無機材料を含んで構成されている。基材10は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリアリレート、ポリオレフィン、アクリルなどの高分子材料を含んで構成されていてもよい。なお、基材10に対して、必要に応じて、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、酸化防止剤などの各種添加剤が添加されていてもよい。
下地層11は、基材10と、第1配線層12および第2配線層13との密着性を向上させるものであり、1または複数の無機層(第1無機層)を含んで構成されている。無機層の材料としては、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物などが挙げられる。下地層11が複数の無機層を含んでいる場合には、全ての無機層が同一材料によって構成されていてもよいし、一部の無機層が他の無機層とは異なる材料によって構成されていてもよい。また、下地層11が複数の無機層を含んでいる場合には、下地層11は無機層同士の間に有機層を有していてもよい。有機層の材料としては、例えば各種の樹脂が挙げられる。下地層11は、例えば、フォトリソグラフィ法などによって形成されている。
なお、下地層11は、図1に示したように、基材10の表面全体に形成されていてもよいし、図2に示したように、基材10の表面の一部にだけ形成されていてもよい。
第1配線層12は、例えば、第2配線層13の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料によって構成されており、例えば、酸化インジウムスズ(ITO;Indium Tin Oxide)を含んで構成されている。なお、第1配線層12が、無機層の材料として上で例示した材料を含んで構成されていてもよい。第2配線層13は、導電性材料によって構成されており、例えば、有機材料中に金属ナノコロイドが添加されたインクに対してエネルギーを印加して有機材料を揮発させることにより形成されたものである。第2配線層13は、例えば、金属ペースト、または導電性高分子を含む材料に対してエネルギーを印加して金属ペースト、または導電性高分子を含む材料を固化することにより形成されたものであってもよい。第1配線層12および第2配線層13は、細長い所定のパターンとなっており、例えば、グラビア印刷法、インクジェット印刷法、オフセット印刷法、反転オフセット印刷法などの印刷法によって形成されている。第1配線層12は、印刷法以外の方法、例えば、フォトリソグラフィ法などによって形成されていてもよい。
第2配線層13は、例えば、図1、図2に示したように、下地層11および第1配線層12の双方に接して形成されていてもよいし、例えば、図3、図4に示したように、第1配線層12にだけ接して形成されると共に下地層11に接しないで形成されていてもよい。いずれにおいても、第2配線層13は、基材10には接しないで形成されている。一方、第1配線層12は、図1〜図4に示したように、下地層11および第2配線層13に接して形成されている。なお、第1配線層12は、必要に応じてなくしてもよい。例えば、図5に示したように、第2配線層13が、当該第2配線層13の下面全体が下地層11に直接、接した状態で形成されていてもよい。
次に、本実施の形態の回路基板1の製造方法の一例について説明する。なお、以下では、図1に示した構成を備えた回路基板1の製造方法について主に説明する。
図6(A)〜(C)は、回路基板1の製造過程の断面構成の一例を表したものである。まず、例えばスパッタリングによって基材10の表面全体に下地層11を形成したのち、例えばスパッタリングによって下地層11の表面全体に導電層12Dを形成する(図6(A))。なお、図2、図4に示した構成を備えた回路基板1を製造する際には、例えばフォトリソグラフィ法などを用いて基材10の表面の一部にだけ下地層11を形成する。
次に、例えばフォトリソグラフィ法などを用いて導電層12Dをパターニングし、それによって第1配線層12を形成する(図6(B))。次に、印刷法(例えばグラビア印刷法)を用いて、第1配線層12を覆うように、つまり、下地層11および第1配線層12の表面上に印刷層13Dを形成する(図6(C))。なお、図3、図4に示した構成を備えた回路基板1を製造する際には、第1配線層12の表面上にだけ、つまり、下地層11に接しないように印刷層13Dを形成する。
最後に、印刷層13Dが、例えば、主に金属ナノ粒子を含み、かつ有機物成分を含むインクからなる場合には、印刷層13Dに対してエネルギーを印加して有機物成分を揮発させる。これにより、第2配線層13が形成される。また、印刷層13Dが、例えば、金属ペースト、または導電性高分子を含む材料からなる場合には、印刷層13Dに対してエネルギーを印加して金属ペースト、または導電性高分子を含む材料を固化する。これにより、第2配線層13が形成される。このようにして、本実施の形態の回路基板1が製造される。
ところで、上述した第1配線層12および第2配線層13は細長い形状となっているので、第1配線層12および第2配線層13の幅は極めて狭い。その上、第2配線層13が印刷法で形成されている場合には、第2配線層13と基材10との密着性があまり良くない。そのため、例えば図7に示したように、従来の回路基板100においては、第2配線層13が基材10の表面から剥がれ易いという問題があった。
一方、本実施の形態では、基材10の表面に、基材10と、第1配線層12および第2配線層13との密着性を向上させる下地層11が設けられている。さらに、下地層11および下地層11に接する第1配線層12のうち少なくとも第1配線層12に接すると共に基材10に接しないように第2配線層13が形成されている。これにより、基材10と第2配線層13とを、下地層11および第1配線層12のうち少なくとも下地層11を介して互いに密着させることができる。その結果、第2配線層13を基材10の表面に接触させた場合と比べて、第2配線層13を剥がれ難くすることができる。
<第2の実施の形態>
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るタッチパネル2の概略構成を斜視的に表したものである。図9は、図8のタッチパネル2を分解して表したものである。図10は図9のA−A矢視方向の断面構成を表したものであり、図11は図9のB−B矢視方向の断面構成を表したものである。
タッチパネル2は、例えば液晶パネルや有機ELパネル等を備えた表示装置の上に重ねて画面入力表示装置として用いられるものであり、指やペンなどでタッチパネル2の表面を押すことにより表示装置の表示画面上の表示の選択等を直接行うことができる。なお、タッチパネルの種類には、抵抗膜方式や静電容量方式などがあるが、本実施形態では、本発明を抵抗膜方式のタッチパネルに適用した場合を例示して説明する。
タッチパネル2は、例えば、所定の間隙を介して対向配置された一対の上側基板20および下側基板30を備えている。一対の上側基板20および下側基板30の間には、外部とのインターフェースに相当するフレキシブルプリント配線板(FPC)40と接着層50とが設けられている。
上側基板20は、指やペンなどが接触する接触面20Aとなる透明基板21(第1透明基板)を有している。透明基板21のうち接触面20Aとは反対側の面(下面)全体に、上述した下地層11が設けられており、その下地層11の表面の一部に抵抗膜22が設けられている。下地層11の表面のうち抵抗膜22の周囲に、抵抗膜22に連結されると共に電気的に接続された第1配線層12および第2配線層13(第1印刷層)が設けられている。これら第1配線層12および第2配線層13の一端が、透明基板21の下面の一の端縁であって、かつFPC40の端部40Aとの対向領域に設けられており、端部40Aと接触している。
ここで、透明基板21は、例えば、軟質なポリエチレンテレフタレート(PET)などの可撓性透明樹脂によって構成されている。抵抗膜22は、例えばITOなどからなる。
下側基板30は、指やペンなどで上側基板10を接触した際に抵抗膜22が接触する抵抗膜32(後述)を支持する透明基板31(第2透明基板)を有している。透明基板31のうち上側基板20との対向面(上面)全体に、上述した下地層11が設けられており、その下地層11の表面であって、かつ抵抗膜22との対向領域には、上記した抵抗膜32が設けられている。下地層11の表面のうち抵抗膜32の周囲に、抵抗膜32に連結されると共に電気的に接続された第1配線層12および第2配線層13(第2印刷層)が設けられている。これら第1配線層12および第2配線層13の一端が、透明基板31の上面の一の端縁であって、かつFPC40の端部40Aとの対向領域に設けられており、端部40Aと接触している。
ここで、透明基板31は、例えば、軟質なポリエチレンテレフタレート(PET)などの可撓性透明樹脂、アクリル板などの硬質透明樹脂材、または硬質な透明ガラスなどによって構成されている。抵抗膜32は、例えばITOなどからなる。
接着層50は、抵抗膜22との対向領域に開口50Aを有する環形状となっており、FPC40を挟んだ状態で上側基板20および下側基板30同士を接着している。この接着層50は、FPC40との対応領域に切り欠き50Bを有しており、FPC40と厚さ方向から見て重なり合わないようになっている。接着層50は、例えば、両面テープなどによって構成されている。
本実施の形態では、上側基板20および下側基板30において、透明基板21,31の表面に、透明基板21,31と、第1配線層12および第2配線層13との密着性を向上させる下地層11が設けられている。さらに、下地層11および下地層11に接する第1配線層12のうち少なくとも第1配線層12に接すると共に透明基板21,31に接しないように第2配線層13が印刷法によって形成されている。これにより、透明基板21,31と第2配線層13とを、下地層11および第1配線層12のうち少なくとも下地層11を介して互いに密着させることができる。その結果、第2配線層13を透明基板21,31の表面に接触させた場合と比べて、第2配線層13を剥がれ難くすることができる。
<適用例>
図12は、上記第2の実施の形態のタッチパネル2を表示装置に適用した場合の一適用例を表したものである。図12に記載の表示装置3は、画像表示面70Aを有する液晶表示パネル70(表示パネル)を備えたものである。この表示装置3は、画像表示面70A上にタッチパネル2を備え、液晶表示パネル70の背面にバックライト60を備えている。なお、これら液晶表示パネル70、タッチパネル2およびバックライト60は、筐体80によって支持されている。
本適用例では、第2の実施の形態に係るタッチパネル2が用いられているので、第2配線層13を透明基板21,31の表面に接触させた場合と比べて、第2配線層13の剥がれに起因する歩留まりの低下を低減することができる。
以上、実施の形態およびその変形例ならびに適用例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態等に限定されるものではなく種々変形可能である。例えば、上記第2の実施の形態および適用例では、回路基板1をタッチパネルや液晶表示装置に適用した場合について説明していたが、他の表示装置やデバイスに対してももちろん適用可能である。他の表示装置としては、例えば、プラズマ表示装置(Plasma Display Panel:PDP)、有機EL(Electro Luminescence)表示装置、無機EL表示装置、LED(Light Emitting Diode)表示装置、電界放射型表示装置(Field Emission Display:FED)、表面伝導型電子放出素子表示装置(Surface-conduction Electron-emitter Display:SED)、電子ペーパなどの表示装置などが挙げられる。他のデバイスとしては、例えば、DMD(Digital Micro-Mirror Device:DMD)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの半導体装置、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子などが挙げられる。
1…回路基板、2…タッチパネル、3…表示装置、10…基材、11…下地層、12…第1配線層、13…第2配線層、20…上側基板、20A…接触面、21,31…透明基板、22,32…抵抗膜、30…下側基板、40…フレキシブルプリント配線板(FPC)、40A…端部、50…接着層、50A…開口、60…バックライト、70…液晶表示パネル、70A…画像表示面、80…筐体。

Claims (4)

  1. 基材の表面に無機層を形成する第1工程と、
    前記無機層に接すると共に前記基材に接しない導電性の印刷層を形成する第2工程と
    を含み、
    前記印刷層は、主に金属ナノ粒子を含み、かつ有機物成分を含むインクからなり、
    前記第2工程において、前記インクに対してエネルギーを印加して前記有機物成分を揮発させることにより前記印刷層に導電性を付与し、
    前記無機層は、前記基材に接する下地層と、前記下地層および前記印刷層に接する第2無機層を有し、
    前記第2無機層は、前記印刷層の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料を含んで構成され、かつ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物を含んで構成されている
    回路基板の製造方法。
  2. 基材と、
    前記基材の表面に形成された無機層と、
    前記無機層に接すると共に前記基材に接しない導電性の印刷層と
    を備え
    前記印刷層は、主に金属ナノ粒子を含み、かつ有機物成分を含むインクに対してエネルギーを印加して前記有機物成分を揮発させることにより形成されたものであり、
    前記無機層は、前記基材に接する下地層と、前記下地層および前記印刷層に接する第2無機層を有し、
    前記第2無機層は、前記印刷層の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料を含んで構成され、かつ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物を含んで構成されている
    回路基板。
  3. 離間して対向配置された第1透明基板および第2透明基板と、
    前記第1透明基板のうち前記第2透明基板との対向面に設けられた第3無機層と、
    前記第3無機層に接すると共に前記第1透明基板に接しない導電性の第1印刷層と、
    前記第2透明基板のうち前記第1透明基板との対向面に設けられた第4無機層と、
    前記第4無機層に接すると共に前記第2透明基板に接しない導電性の第2印刷層と、
    前記第1透明基板および前記第2透明基板の間隙であって、かつ前記第1印刷層および前記第2印刷層との対向領域の一部を含む領域に設けられたフレキシブルプリント配線板と
    を備え
    前記第1印刷層および前記第2印刷層は、主に金属ナノ粒子を含み、かつ有機物成分を含むインクに対してエネルギーを印加して前記有機物成分を揮発させることにより形成されたものであり、
    前記第3無機層は、前記第1透明基板に接する第1下地層と、前記第1下地層および前記第1印刷層に接する第5無機層を有し、
    前記第4無機層は、前記第2透明基板に接する第2下地層と、前記第2下地層および前記第2印刷層に接する第6無機層を有し、
    前記第5無機層は、前記第1印刷層の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料を含んで構成され、かつ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物を含んで構成され、
    前記第6無機層は、前記第2印刷層の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料を含んで構成され、かつ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物を含んで構成されている
    タッチパネル。
  4. 画像表示面を有する表示パネルと、
    前記画像表示面上に配置されたタッチパネルと
    を備え、
    前記タッチパネルは、
    離間して対向配置された第1透明基板および第2透明基板と、
    前記第1透明基板のうち前記第2透明基板との対向面に設けられた第3無機層と、
    前記第3無機層に接すると共に前記第1透明基板に接しない導電性の第1印刷層と、
    前記第2透明基板のうち前記第1透明基板との対向面に設けられた第4無機層と、
    前記第4無機層に接すると共に前記第2透明基板に接しない導電性の第2印刷層と、
    前記第1透明基板および前記第2透明基板の間隙であって、かつ前記第1印刷層および前記第2印刷層との対向領域の一部を含む領域に設けられたフレキシブルプリント配線板と
    を有し
    前記第1印刷層および前記第2印刷層は、主に金属ナノ粒子を含み、かつ有機物成分を含むインクに対してエネルギーを印加して前記有機物成分を揮発させることにより形成されたものであり、
    前記第3無機層は、前記第1透明基板に接する第1下地層と、前記第1下地層および前記第1印刷層に接する第5無機層を有し、
    前記第4無機層は、前記第2透明基板に接する第2下地層と、前記第2下地層および前記第2印刷層に接する第6無機層を有し、
    前記第5無機層は、前記第1印刷層の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料を含んで構成され、かつ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物を含んで構成され、
    前記第6無機層は、前記第2印刷層の抵抗値よりも低抵抗の導電性材料を含んで構成され、かつ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ニオブ、窒化ケイ素、インジウム・スズ酸化物、インジウム・亜鉛酸化物、アルミニウム・亜鉛酸化物およびガリウム・亜鉛酸化物のいずれか1つ、またはこれらの混合物を含んで構成されている
    表示装置。
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