JP5381897B2 - 系統連系インバータ - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光発電装置などによって発電された電力を系統電源へ供給する系統連系インバータに関する。
近年、太陽光発電装置等を商用電力系統に接続(連系)させる系統連系発電装置などの系統連系システムが普及しつつある。このような系統連系システムでは、太陽電池によって発電した直流電力をインバータ装置によって交流電力に変換して系統へ回生させるようにしている。
系統連系システムに設けられているインバータ装置である系統連系インバータでは、例えば1周期分の出力電流の目標値が設定されており、この目標値となるデータがROMテーブルとして記憶されており、このROMテーブルのデータに基づいてスイッチング素子を駆動する時のオン時間(オンデューティ)を設定することにより、目標値に応じた電流を出力できるようにしている。この目標値は、系統連系システムの出力電力、即ち太陽光発電装置等による発電電力に基づいて設定される。
ところで、系統連系インバータは、定格電力の出力時に最も効率のよい運転が可能となっているが、太陽電池を用いた発電装置では、日射量等によって発電電力が変化するため、インバータでは、入力電力が定格電力に満たない時には、発電電力の変化に応じて出力効率が最も高くなるように最大電力追従制御(MPPT制御)を行い、発電電力に応じた出力電力が得られるようにしている。
また、系統連系インバータでは、目標値に応じた電流を出力するために、出力電流を測定し、この出力電流が目標値となるようにフィードバック制御を行うようにしている。
このような出力電流の測定には、例えばCT(Current Transformer:計器用変流器)を用い、出力電流に応じてこのCTから出力される電圧を読み込むようにしている。
ところで、このような出力電流の測定では、系統連系インバータが定格電力を出力しているときに検出する電流値が最大値となるように設定されている。例えば、2.5vの電圧を基準にして±2.5v(0v〜5v)の範囲の電圧を読み込むようにする場合、定格電力でのCTの出力電圧が−2.5v〜+2.5vとなるようにしている。
しかしながら、系統連系インバータの出力電力が低いときには、出力電流も低くなり、CTの出力が下がる。このために、出力電流のフィードバック制御を行う時のフィードバックゲインが低くなり、出力電力の力率の低下等が生じてしまうことがある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、出力電流を入力電力に応じた目標値となるようにフィードバック制御を行うときに、出力電力が定格電力より低いときにも、出力電力の力率を低下させることなく、効率の良い運転が可能となる系統連系インバータを提案することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、入力される直流電力を系統電源の電圧及び周波数に応じた交流電力に変換して出力する系統連系インバータであって、所定のスイッチング信号に基づいてスイッチング素子が駆動されることにより前記直流電力を前記交流電力に変換するインバータ回路と、前記直流電力と前記系統電源の電圧ないし周波数に基づいて前記インバータ回路の出力電流の目標電流値を設定し、設定した目標電流値及び系統電源の電圧及び周波数に基づいて前記スイッチング素子を駆動するスイッチング信号を生成する生成手段と、前記スイッチング回路で変換されて出力される出力電流を検出する第1の電流検出手段と、前記第1の電流検出手段より高い変流比で前記出力電流を検出する第2の電流検出手段と、前記第1又は第2の電流検出手段のいずれか一方を選択して、選択した電流検出手段の検出結果を出力電流とする選択手段と、前記選択手段によって選択された出力電流に基づいて前記生成手段がスイッチング信号を生成するときの目標電流値を補正する補正手段と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、入力される直流電力に応じて目標電流値を設定し、設定した目標電流値と系統電源の系統電圧及び系統周波数に基づいてスイッチング信号を生成することにより、入力電力を系統電源の系統電圧及び系統周波数に一致させた交流電力として出力する。このときに、インバータ回路の出力電流を検出し、この出力電流に基づいて目標電流値ないしスイッチング信号を補正することにより、出力電力の電圧と電流の位相を調整するフィードバック制御をおこなう。
一方、出力電流を検出する電流検出手段として、第1の電流検出手段と、この第1の電流検出手段よりも変流比の高い第2の電流検出手段を設けており、第1及び第2の電流検出手段の何れか一方を選択手段によって選択して、目標電流値ないしスイッチング信号を補正する出力電流を読み込むようにしている。
第2の電流検出手段は変流比が高いので、第1の電流検出手段の検出値よりも第2の電流検出手段の検出値が大きくなる。したがって、出力電流が小さく、第1の電流検出手段の検出値を用いたときに十分なフィードバックゲインが得られないときに、第2の電流検出手段を選択して、第2の電流検出手段の検出値を用いることにより、所望のフィードバックゲインを得ることができる。
これにより、出力電流が少なくとも、インバータ回路による直流電力から交流電力へ変換する時の変換効率が低下するのを防止することができる。
このような本願発明では、変流比が異なる第1及び第2の電流検出手段を少なくとも備えたものであれば良いが、互いに変流比の異なる3以上の電流検出手段を設けても良い。
また、上述の発明において、前記第1及び第2の電流検出手段のそれぞれが同等の計器用変流器を備え、1次巻き線の巻き数を変えることにより変流比が変えられていることを特徴とする。
この発明によれば、第1及び第2の電流検出手段として、同等の計器用変流器を用い、1次巻き線の巻き数を変えることにより変流比が異なるようにしている。これにより、変流比が所望の比率で異なる第1及び第2の電流検出手段を簡単に得ることができる。
また、上述の発明において、前記選択手段が、前記直流電力に基づいて第1及び第2の電流検出手段の何れか一方を選択することを特徴とする。
この発明によれば、インバータ回路に入力される直流電力に基づいて第1及び第2の電流検出手段のいずれか一方を選択している。系統電源の系統電圧は、略一定であるため、出力電流は、入力電力によって変化する。このために、入力電力から第1及び第2の電流検出手段の何れかを選択することにより、出力電流に応じた適切な選択が可能となる。
本発明によれば、変流比の異なる少なくとも第1及び第2の電流検出手段を設けることにより、出力電力が低くても、十分なフィードバックゲインの確保が可能となる。これにより、出力電力が低くても効率的な運転が可能となるという優れた効果が得られる。
本実施の形態に適用した太陽光発電装置の概略構成を示すブロック図である。 スイッチング信号を生成する信号生成部の概略構成を示すブロック図である。 本発明を適用した出力電流検出部を示す概略構成図である。 (A)及び(B)は、本実施の形態に適用下CTの概略図であり、A)は変流比の高いCT70Aを示し、(B)は変流比の低いCT70Bを示している。 (A)及び(B)は、CTの出力電流に応じた出力電圧及びマイコンへの入力される出力電圧の概略を示す線図であり、(A)は変流比の高いCT70Aを示し、(B)は変流比の低いCT70Bを示している。 入力電力に基づいたCT70の先端の一例を示すフローチャートである。

以下、図面を参照して本発明に係る系統連系インバータの実施の形態を説明する。
図1には、本実施の形態に適用した太陽光発電装置10の概略構成を示している。太陽光発電装置10は、それぞれが太陽電池セルを連結して形成されている複数の太陽電池モジュールを接続した太陽電池アレイによって構成されている太陽電池12と系統連系インバータ(以下「インバータ14」と言う)とを備えている。なお、図1では、複数のモジュールによって形成されている太陽電池アレイを接続した太陽電池12を示している。
太陽光発電装置10は、太陽電池12の個々の太陽電池セルが太陽光を受光することにより発電した直流電力を、インバータ14によって商用電力系統(以下「系統電源16」と言う)に応じた周波数の交流電力に変換する。
太陽光発電装置10は、例えば図示しない分電盤を介して系統電源16に接続されることにより、発電電力を系統電源16へ回生させている。このとき、太陽光発電装置10は、解列コンダクタ30、保護継電器54及び図示しない配線用遮断器を介して系統電源16のラインに接続され、解列コンダクタ30ないし保護継電器54によって系統電源16からの切り離しが行える。これにより、系統電源16で発生した異常がインバータ14に波及しないようにしている。なお、本実施の形態に適用した太陽光発電装置10は、200Vの交流電力を単相三線100V/200Vの系統電源16のラインへ供給するものとしている。
太陽光発電装置10のインバータ14は、インバータ回路20及びインバータ回路20等を制御するマイクロコンピュータ(以下「マイコン22」と言う)を備えている。太陽電池12によって発電された直流電力は、逆流防止用のダイオード24、保護用の遮断器(NFB)25及びノイズフィルタ26を介してインバータ回路20へ供給される。
インバータ14のインバータ回路20では、直流電力をPWM理論に基づいてスイッチングして系統電源16とほぼ同じ周波数の擬似正弦波を生成する。これにより、太陽電池12によって発電された直流電力が、系統電源16の交流電力に変換されて出力される。このインバータ回路20の出力電力は、フィルタ回路28及びノイズフィルタ29を介して系統電源16のラインへ出力される。すなわち、太陽光発電装置10は、トランスを用いずにインバータ14を系統電源16に接続するトランスレス方式を用いている。
インバータ14には、太陽電池12の発電電力の電圧を検出するアイソレーションアンプからなる発電電圧検出部32、太陽電池の発電電力の直流電流を検出する変流器(CT)からなる発電電流検出部34、変圧器(PT)によって系統電源16の系統電圧、電圧波形及び周波数を検出する系統電圧検出部40及びインバータ回路20から出力される交流電流(出力電流)を検出する出力電流検出部38が設けられ、これらがマイコン22に接続されている。
また、インバータ回路20には、IGBT等のスイッチング素子42Xa、42Xb、42Ya、42Yb(以下総称するときには、「スイッチング素子42」と言う)がブリッジ接続されて設けられている。スイッチング素子42Xa、42Xb、42Ya、42Ybのそれぞれに対応してダイオード(フライホイールダイオード)44が設けられている。
マイコン22は、発電電圧検出部32及び発電電流検出部34によって検出する発電電力と、電圧波形検出部40によって検出した電圧に基づいて、インバータ回路20のスイッチング素子42を駆動するスイッチング信号のデューティ比を制御する。これにより、インバータ回路20では、スイッチング素子42のそれぞれがマイコン22から出力されるスイッチング信号に応じてオン/オフ駆動される。このとき、マイコン22が、電圧波形検出部40によって検出した系統電源16の交流電圧の位相(ゼロクロス)に合わせてスイッチング信号を生成す
る。
このようなスイッチング素子42のオン/オフによってインバータ回路20から出力される交流電力の電圧波形はノコギリ波状となっているが、インバータ14では、フィルタ回路28によって高調波成分を除去して、所定の波形の交流電力を出力する。なお、インバータ回路20とノイズフィルタ26の間に昇圧回路を設け、太陽電池12の発電電力を昇発回路によって系統電圧に応じた所定の電圧に昇圧した後に、インバータ回路20に入力するようにしても良い。
図2に示されるように、マイコン22には、PWM理論に基づく正弦波信号を得るためのスイッチング信号を生成する信号生成部50が形成されている。なお、図2では、マイコン22に形成している信号生成部50の機能ブロック図を示している。
信号生成部50は、予め設定している電流波形を生成するためのデータ(オン/オフ信号のパターン)を記憶するROM52(以下記憶されているデータを「ROMデータ」とする)と、ROM52からROMデータを読み出し、このROMデータに基づいてスイッチング信号を生成するコントロール部56及び、コントロール部56から出力されるスイッチング信号に基づいてスイッチング素子42を駆動する駆動部58を備えている。なお、本実施の形態に適用したインバータ14では、15kHz〜20kHzのスイッチング信号を生成してスイッチング素子42を駆動するようにしている。
前記した如く、信号生成部50のROM52には、例えば正弦波などの予め設定している電流波形を生成するときのスイッチング信号のオン時間(オンデューティ)の目標値がROMデータとして記憶されている。このROMデータは、例えば正弦波などのように直流成分を含まない予め規定された電流波形に基づいて設定されている。
コントロール部56は、ROMデータと系統電源16の周波数fs(例えば系統電源16の電源周波数が50Hzのときにはfs=50Hz)に対する位相及び系統電源16の電源電圧に合わせたスイッチング信号を出力する。
このとき、コントロール部56は、例えばスイッチング素子42Xaを駆動するスイッチング信号Xa、このスイッチング信号Xaに対して位相を180°ずらしたスイッチング信号Ya(スイッチング素子42Ya用)を出力する。駆動部58には、このスイッチング信号Xa、Yaと共に、このスイッチング信号Xa、Yaがインバータ60へ入力されることにより生成されるスイッチング信号Xb、Ybが入力される。駆動部58は、このスイッチング信号Xa、Xb、Ya、Ybによってスイッチング素子42Xa、42Xb、42Ya、42Ybをスイッチング(オン/オフ)する。これにより、インバータ14では、系統電源16の周波数及び電圧に応じた電力を出力する。
一方、図1に示されるように、マイコン22には、解列コンタクタ30が接続されており、マイコン22は、この解列コンタクタ30を操作することにより太陽光発電装置10と系統電源16の断続を行う。
例えば、マイコン22は、太陽電池12による発電電力が少ないか発電しておらずインバータ14の作動が停止しているときには、太陽光発電装置10と系統電源16とを切り離し、発電電力が所定値を超えてインバータ14を作動させるときには、インバータ14が作動を開始する直前に解列コンタクタ30によって回路を閉じて、太陽光発電装置10と系統電源16を接続する。
また、マイコン22は、系統電源16の電圧上昇、電圧低下、周波数上昇、周波数低下を検出すると、解列コンダクタ30ないし保護継電器54によって回路を開いてインバータ14と系統電源16を切り離し、系統連系保護を行うようになっている。系統連系保護を行うための電圧上昇、電圧低下、周波数上昇、周波数低下に対しては、予め整定値が設定されており、マイコン22は、系統電源16の電圧ないし周波数がこの整定値に達すると、系統連系保護を行う。
なお、太陽光発電装置10の構成及び制御は、従来公知の構成及び制御方法を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
ところで、図1乃至図4に示されるように、出力電流検出部38には、第1及び第2の電流検出手段として複数台のCT(Current Transformer:計器用変流器)70が設けられている。なお、本実施の形態では、一例として2台のCT70A、70B(総称するときは「CT70」と言う)を用いて説明する。
図1に示されるように、CT70A、70Bは、インバータ回路20とフィルタ回路28の間に設けられている。図4(A)及び図4(B)に示されるように、CT70は、例えばリング状に形成された鉄心等にコイルが巻き付けられた一般的構成が用いられ、軸心部に挿通された配線72を通過する電流に応じた入出力電流が発生するようになっている。この配線72を、インバータ回路20とフィルタ回路28の間の配線とすることにより、CT70によってインバータ回路20の出力電流を測定することができる。
一方、図4(B)に示されるように、CT70Bには、配線72がそのまま挿通されているが、図4(A)に示されるように、CT70Aには、配線72がワンターンされて二度挿通されている。これにより、CT70A、70Bの間で変流比が変えられ、配線72を通過する電流によってCT70Aに生じる電流に応じた電圧Vaが、CT70Bに生じる電流に応じた電圧Vbの約2倍となるようにしている。すなわち、CT70Bの出力電流に応じた電圧が±1.25vのときには、CT70Aの出力電流に応じた電圧が±2.5vとなるようにしている(図5(A)及び図5(B)参照)。
図3に示されるように、出力電流検出部38には、CT70A、70Bのそれぞれに対して変換回路74が設けられ、この変換回路74を介してCT70A、70Bの出力がマイコン22のA/D入力ポートへ入力される。変換回路74は、例えば抵抗R1、R2及びコンデンサC等によって構成されており、CT70A、70Bの出力電流に応じた電圧が所定の基準電圧(例えば2.5v)を中心に変化するように電圧をシフトする。
マイコン22には、CT70A、70Bから出力されて、変換回路74によって変換された電圧VA、VBが入力されると、この電圧VAまたは電圧VBをA/D変換することにより、出力電流検出部38が検出するインバータ回路20(インバータ14)の出力電流IOに変換して読み込む。
一方、図2に示されるように、信号生成部50には、補正部62、電流差演算部64及び選択部66が設けられている。選択部66は、出力電流検出部38の検出結果を出力電流IOとして、電流差演算部64へ出力する。このときに、選択部66では、インバータ回路20に入力される太陽電池12の発電電力に基づいて、CT70A、70Bの何れか一方の検出結果を選択する。
本実施の形態では、マイコン22が、A/D入力ポートに入力される0v〜5vの範囲の電圧をA/D変換するようにしている。また、本実施の形態に適用した太陽光発電装置10は、太陽電池12の定格発電電力を4Kwとしており、これにより、インバータ14(インバータ回路20)の定格出力が4Kwとなっている。
CT70Bは、インバータ14が定格電力PAを出力するときに、図5(B)に実線で示されるように、出力電圧Vbが0vを中心に±2.5vの範囲で変化する。これにより、インバータ14が定格電力PAを出力するときには、マイコン22に2.5vを基準にして0v〜5vの範囲の出力電圧VBが入力されるようにしている。また、CT70Bは、インバータ14が定格電力PAの約1/2の電力(PA/2)を出力しているときに、図5(B)に二点鎖線で示されるように、出力電圧Vbが0vを中心に±1.25vの範囲で変化し、マイコン22への出力電圧VBが1.25v〜3.75vとなる。
これに対して、CT70Aは、インバータ14が定格電力の約1/2の電力を出力しているときに、出力電圧Vaが0vを中心に±2.5vの範囲で変化し、マイコン22への出力電圧VAが2.5vを中心にして0v〜5vとなる。
選択部66は、インバータ14の出力電力が定格電力PAの1/2以下の時には、CT70Aの出力を選択し、インバータ14の出力電力が定格電力PAの1/2以上となったときに、CT70Bの出力を選択する。なお、マイコン22は、このA/D入力ポートに印加される電圧(電流値)を所定の周期(例えば1/220sec)でスキャンし、瞬時値として取り込む。このときのA/D入力ポートのデジタル側は10bitもあれば良い。
電流差演算部64は、選択部66から出力される出力電流IOと、入力電力に基づいて設定した出力電流の目標値(目標電流値)ないし補正した出力電流の目標値とを比較し、補正部62へ出力する。補正部62では、電流演算部64から入力される演算結果(比較結果)に基づいてROMデータを補正する。信号生成部50では、このようにして出力電流IOをフィードバックして、スイッチング信号を生成することにより、出力電流IOが入力電力に応じた目標値となるよう
にしている。
なお、出力電流IOを積算するなどして、インバータ14の出力に直流成分が含まれているか否かを検出し、出力電流に直流成分が含まれているときには、この直流成分を除去するようにROMデータの補正を合わせて行うようにしてもよ
い。
以下に、本実施の形態の作用を説明する。なお、信号生成部50に設けているROM52には、スイッチング信号の1周期分のROMデータとして例えば720個のデータを記憶しており、また、補正部62では、スイッチング信号の周期に合わせた間隔でROMデータを読み込む。これにより、例えば、スイッチング信号の周期を11kHz、系統電源16の電源周波数50Hz(fs=50Hz)では、1周期について220(11kHz/50Hz)個のデータを読み出してスイッチン
グ信号を生成する。
インバータ14では、太陽電池12の発電電力が所定値を越えると、作動を開始し、太陽電池12によって発電した直流電力を、系統電源16の系統電圧及び系統周波数に応じた交流電力に変換して出力し、系統電源16へ供給する。
インバータ14に設けている信号生成部50では、太陽電池12によって発電されてインバータ14に入力される発電電力に基づいて出力電流の目標値を設定し、設定した目標電流値と出力電流検出部38によって検出して読み込んだ出力電流IOの差を演算する。次に、信号生成部50では、目標電流値及び目標電流値と出力電流IOの差に基づいてROMデータを補正し、この補正したROMデータに基づいてスイッチング信号Xa、Xb、Ya、Ybを生成する。
インバータ14は、このようにして生成したスイッチング信号Xa、Xb、Ya、Ybによってスイッチング素子42Xa、42Xb、42Ya、42Ybが駆動されることにより、太陽電池12によって発電された直流電力を、系統電源16の系統電圧及び系統周波数に応じた交流電力として出力する。このとき、インバータ14では、出力電流検出部38で検出する出力電流IOに基づいてスイッチング信号Xa、Xb、Ya、Ybを生成するフィードバック制御を行うことにより、出力電圧と出力電流IOの位相差が生じて力率が低下するのを防止している。すなわち、無効電力が生じるのを抑えることにより効率良く電力変換をおこなう。
ところで、インバータ14には、出力電流検出部38に2台のCT70A、70Bが設けられ、信号生成部50に選択部66が設けられている。信号生成部50では、選択部66が、例えば太陽電池12の発電電力に基づいてCT70A又はCT70Bの何れか一方の出力を出力電力IOとして選択すると、この選択結果に基づいてスイッチング信号を補正するフィードバック制御を行う。
図6のフローチャートに示されるように、マイコン22では、例えば、ステップ100で、発電電圧検出部32と発電電流検出部34の検出結果を読み込み、発電電力Paを演算し(ステップ102)する。なお、このフローチャートは予め設定されている所定のタイミングで繰り返し実行される。
ステップ104では、この発電電力Paが所定値Qを越えて、インバータ14の運転が可能となると(ステップ104で肯定判定)、ステップ106へ移行し、インバータ14の作動を開始する。
これにより、インバータ14が運転を停止しているときには、運転が開始され、インバータ14が運転中であれば、運転が継続される。なお、発電電力Paが小さく、インバータ14が運転可能な状態でないときには、ステップ104で否定判定され、ステップ108へ移行する。これにより、インバータ14が運転を停止しているときには、運転停止状態が継続され、また、インバータ14が運転中であれば、運転を停止する・
これと共に、ステップ110では、発電電力Paが、定格電力PAの1/2(PA/2)を越えたか否かを確認する。
ここで、太陽電池12が定格電力PAに近い発電電力Paを出力しているときには、ステップ110で肯定判定されてステップ112へ移行し、CT70Bの出力を出力電流IOとして選択する。
これに対して、太陽電池12の発電電力Paが少なく、定格電力PAの1/2に達していないときには、ステップ110で否定判定され、ステップ114へ移行する。このステップ114では、CT70Aの出力を出力電流IOとして選択するように設定する。
選択部66では、このようにして出力電流IOとして読み込むCT70が設定されると、該当するCT70の出力を出力電流IOとして読み込んで、電流差演算部64へ出力する。
これにより、信号生成部50では、インバータ14の出力電力が低く、出力電流のフィードバック制御を行うときに、十分なゲインが得られない場合に、変流比の高いCT70Aを用いることにより、特に、出力電力が低く出力電流IOが低い場合でも、十分なフィードバックゲインが得られる。したがって、インバータ回路20からの出力電流が小さくとも、フィードバック制御を行うためのゲインを十分に確保でき、インバータ14の出力電圧と出力電流の間に位相差が生じることによる変換効率が低下してしまうのを確実に防止することができる。すなわち、インバータ14では、出力電流が低くとも、フィードバック制御を行う時の所望のゲインを確保することができる。したがって、出力電流が低いために、フィードバック制御を行うときのゲインが十分に確保できずに、出力電圧と出力電流の間に位相差が生じるなどして、力率が低下してしまうのを防止でき、効率の良い運転が可能となる。
なお、本実施の形態では、電流検出手段として変流比の異なる2台のCT70(CT70A、70B)を用いたが、これに限らず、変流比の異なる3台以上のCT70を用い、発電電力によって選択したCT70の出力を読み込んで出力電流IOに変換するようにしても良い。これにより、出力電流IOが極めて低くなっても、十分なフィードバックゲインを得ることが可能となる。
また、本実施の形態では、発電電力に基づいてCT70A、70Bの一方を選択するように説明したが、これに限らず、何れか一方のCT70(例えばCT70B)の出力が所定値を越えたか否かに基づいて選択するようにしても良い。
なお、以上説明した本実施の形態では、太陽電池12によって発電した直流電力を系統電源16に応じた交流電力に変換するインバータ14を備えた太陽電池発電装置10を用いて説明したが、本発明では、直流電力を交流電力に変換する種々の構成の系統連系インバータに適用することができる。
10 太陽光発電装置
12 太陽電池
14 インバータ(系統連系インバータ)
16 系統電源
20 インバータ回路
38 出力電流検出部(第1及び第2の電流検出手段)
42 スイッチング素子
50 信号生成部
52 ROM
62 補正部(補正手段)
66 選択部(選択手段)
70 CT(第1及び第2の電流検出手段)
70A CT(第2の電流検出手段)
70B CT(第1の電流検出手段)
74 変換回路(第1及び第2の電流検出手段)

Claims (6)

  1. 太陽電池により発電された直流電力をインバータ回路で系統電源の電圧及び周波数に応
    じた交流電力に変換して出力する系統連系インバータであって、
    前記インバータ回路から前記系統電源へ出力される出力電流を検出する第1の電流検出
    手段及び当該第1の電流検出手段より高い変流値で前記系統電源へ出力される出力電流を
    検出する第2の電流検出手段とを構成すると共に、
    前記太陽電池により発電された直流電力を検出する発電電力検出手段を設け、当該発電
    電力検出手段の検出する直流電力が前記インバータ回路の定格出力の1/2相当を超える
    か否かに基づいて前記第1の電流検出手段の出力電流もしくは第2の電流検出手段の検出
    する出力電流のいずれか一方を選択し、当該選択した出力電流の値に応じて前記インバー
    タ回路から出力される出力電流の目標値を補正する補正手段を備えることを特徴とする系
    統連系インバータ。
  2. 前記インバータ回路と前記系統電源との間には系統電源側のノイズフィルターを有し、
    第1の電流検出手段及び第2の電流検出手段は前記インバータ回路から前記系統電源側の
    ノイズフィルターへ出力される電流を検出することを特徴とする請求項1に記載の系統連
    系インバータ。
  3. 第1の電流検出手段及び第2の電流検出手段はCTであることを特徴とする請求項
    は請求項2に記載の系統連系インバータ。
  4. 前記太陽電池は複数の太陽電池から構成され夫々の太陽電池で発電された直流電力を逆
    流防止用のダイオード、共通のノイズフィルターを順に介して前記インバータ回路へ供給
    するように構成し、
    前記発電電力検出手段は、前記ダイオードと前記ノイズフィルターとの間に設けられ前
    記ノイズフィルターに入る直流電力を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れかに記載の系統連系インバータ。
  5. 前記インバータ回路の定格出力は前記複数の太陽電池の総定格発電電力に相当し、
    前記発電電力検出手段により検出される前記直流電力が前記総定格発電電力の1/2相
    当を超えるか否かに基づいて前記第1又は第2の電流検出手段のいずれか一方を選択する
    選択手段を有することを特徴とする請求項4に記載の系統連系インバータ。
  6. 前記ノイズフィルターと前記インバータ回路との間に前記発電電力を所定の電圧に昇圧
    する昇圧回路を有することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の系統連系インバー
    タ。
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