JP5381817B2 - 歯車設計支援方法、歯車設計支援プログラムを記録した記録媒体及び歯車設計支援装置 - Google Patents
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Description
まず、第1実施形態に係る歯車設計支援方法についてフローチャートに沿って説明する。
図1は、第1実施形態に係る歯車設計支援方法における解析処理手順を示すフローチャートである。
この歯車設計支援方法は、パソコン等のコンピュータからなる歯車設計支援装置によって実行される。この歯車設計支援装置は、総合的な制御を行うCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、表示ディスプレイ、キーボードやマウス等からなる入力装置、FDD(Floppy(登録商標) Disk Drive)や磁気ディスク装置等からなる記憶装置、解析結果を出力するプリンタ等から構成される。
図2に示すものは、歯車設計支援プログラムに従ってCPUが行う摩耗量算出工程における処理の流れを示すフローチャートである。
従動歯車のすべり速度V2=L2・ω2 …(2)
K:比摩耗量
P:面圧
V:相対すべり速度(ばらつき誤差を付与した相対すべり速度)
T:すべり時間
次に、第2実施形態について説明する。
この第2実施形態では、歯車設計解析処理のメインルーチン(図1参照)における摩耗量算出工程(ステップS103)にて、概算面圧の値を設定するために、かみ合い一歯ピッチ分(1ピッチ分)の歯面荷重と接触面積を予備解析し、その結果を利用する。
なお、第2実施形態において、第1実施形態にて説明した歯車設計解析処理のメインルーチン(図1)は、摩耗量算出工程(ステップS103)以外の部分で同一処理を行うので、ここでは説明を省略する。
以下、図10に示す見積もり計算のフローチャートに沿って、歯面摩耗量の見積もり計算の処理について説明する。
第3実施形態では、すべり速度に加えるばらつき成分の大きさを、歯車の累積ピッチ誤差に合わせて設定する。つまり、すべり速度に数%や数十%の一律ばらつきを与えるのでなく、累積ピッチ誤差に基づいた値を付与する。累積ピッチ誤差によって歯面位置が変化するので、接触するすべり面がばらつくこととなる。したがって、この接触するすべり面のばらつきの影響を考慮する。また、累積ピッチ誤差によって回転スピードも変化するので、それに伴った相対すべり速度の変化も考慮する。
第4実施形態では、すべり速度に加えるばらつき成分の大きさを、回転する歯車の偏心量に合わせて設定する。つまり、すべり速度に数%や数十%の一律ばらつきを与えるのでなく、回転する歯車の偏心量に基づいた値を付与する。回転する歯車の偏心量によって歯面位置が変化するので、接触するすべり面がばらつくこととなる。したがって、この接触するすべり面のばらつきの影響を考慮する。また、歯車の偏心量によって回転スピードも変化するので、それに伴った相対すべり速度の変化も考慮する。
第5実施形態では、すべり速度に加えるばらつき成分の大きさを、回転する歯車の組付け誤差に合わせて設定する。つまり、すべり速度に数%や数十%の一律ばらつきを与えるのでなく、回転する歯車の組付け誤差に基づいた値を付与する。
第6実施形態では、すべり速度に加えるばらつき成分の大きさを、負荷トルクのばらつきに対応させて設定する。つまり、すべり速度に数%や数十%の一律ばらつきを与えるのでなく、負荷トルクのばらつきに基づいた値を付与する。
第7実施形態では、すべり速度に加えるばらつき成分の大きさを、駆動モータトルクのばらつきに対応させて設定する。つまり、すべり速度に数%や数十%の一律ばらつきを与えるのでなく、駆動モータトルクのばらつきに基づいた値を付与する。
図17は、本実施形態の歯車設計支援方法が適用される伝達機構系の概略構成図である。
図18は、上記実施形態の歯車設計支援方法を実行する歯車設計支援装置の一実施形態の概略構成ブロック図である。
また、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
2 内部バス
3 CPU
5 RAM
7 CRT
9 キーボード
11 マウス
13 FDD
15 プリンタ
17 記録装置(記録媒体)
19 FD(記録媒体)
32 軸
33 歯車
41 駆動歯車
42 従動歯車
51 駆動モータ
52 駆動軸
53 駆動歯車
54 被駆動軸
55 従動歯車
57 回転体ドラム
Claims (12)
- 駆動軸の動作に対する被駆動軸の動的挙動を解析・算出する歯車設計支援方法において、
各歯車列の基本データを入力する基本データ入力工程と、
前記基本データ入力工程の情報から歯面同士のすべり速度を算出し、そのすべり速度にばらつき成分を加算し、概算面圧と比摩耗量から目標寿命時間における歯面上の摩耗量を算出する摩耗量算出工程と、
を含むことを特徴とする歯車設計支援方法。 - 歯車の初期における形状誤差を入力する初期形状誤差データ入力工程と、
前記初期形状誤差データ入力工程で入力された歯車の初期における形状誤差に前記摩耗量算出工程にて算出された摩耗量を加算した各歯車の形状誤差と歯対剛性と歯対のたわみ量から歯対力を算出する歯車対の歯対力算出工程と、
噛合う歯車毎に力の釣り合い式を設定して運動方程式を生成する運動方程式導出工程と、
前記運動方程式を解く時系列数値計算工程と、
前記時系列数値計算工程にて計算した前記駆動軸と前記被駆動軸の動作結果と摩耗量とを出力する計算結果出力工程と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の歯車設計支援方法。 - 前記概算面圧の値を設定するために、かみ合い一歯ピッチ分の歯面荷重と接触面積を予備解析し、その結果を利用することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯車設計支援方法。
- 前記すべり速度に加えるばらつき成分の大きさを、歯車の累積ピッチ誤差に合わせて設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の歯車設計支援方法。
- 前記すべり速度に加えるばらつき成分の大きさを、回転する歯車の偏心量に合わせて設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の歯車設計支援方法。
- 前記すべり速度に加えるばらつき成分の大きさを、回転する歯車の組付け誤差に合わせて設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の歯車設計支援方法。
- 前記すべり速度に加えるばらつき成分の大きさを、負荷トルクのばらつきに対応させて設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の歯車設計支援方法。
- 前記すべり速度に加えるばらつき成分の大きさを、駆動モータのトルクのばらつきに対応させて設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の歯車設計支援方法。
- 前記歯車列からなる伝達機構系は、画像形成に用いられる回転体ドラムを駆動する回転体ドラム駆動用歯車列の伝達機構系であり、前記計算結果出力工程で、前記駆動軸と前記被駆動軸の動作結果を出力するに際して、前記被駆動軸の出力に前記回転体ドラム半径を乗じて、前記回転体ドラム表面上の特性値に換算して出力することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の歯車設計支援方法。
- 駆動軸の動作に対する前記被駆動軸の経時的な動的挙動を解析・算出する歯車設計支援方法のプログラムを記録する記録媒体であって、
請求項1から9のいずれか一項に記載の歯車設計支援方法のプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。 - 駆動軸の動作に対する被駆動軸の動的挙動を解析・算出する歯車設計支援装置において、
各歯車列の基本データを入力する基本データ入力手段と、
前記基本データ入力手段の情報から歯面同士のすべり速度を算出し、そのすべり速度にばらつき成分を加算し、概算面圧と比摩耗量から目標寿命時間における歯面上の摩耗量を算出する摩耗量算出手段と、
を備えていることを特徴とする歯車設計支援装置。 - 歯車の初期における形状誤差を入力する初期形状誤差データ入力手段と、
前記初期形状誤差データ入力手段で入力された歯車の初期における形状誤差に前記摩耗量算出手段にて算出された摩耗量を加算した各歯車の形状誤差と歯対剛性と歯対のたわみ量から歯対力を算出する歯車対の歯対力算出手段と、
噛合う歯車毎に力の釣り合い式を設定して運動方程式を生成する運動方程式導出手段と、
前記運動方程式を解く時系列数値計算手段と、
前記時系列数値計算手段にて計算された前記駆動軸と前記被駆動軸の動作結果と摩耗量を出力する計算結果出力手段と、
を備えていることを特徴とする請求項11に記載の歯車設計支援装置。
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