JP5380590B1 - モノレーキ除塵機 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーキの小型軽量化とレーキの運行ルートの短縮とはかる。
【解決手段】モノレーキ除塵機1は昇降機構5によりレーキ3を昇降させてスクリーン2で捕捉された水中の塵芥11を掻き上げる。掻き上げた塵芥11は回収機構4へ上方より放出する。昇降機構5は駆動ホイール51と従動ホイール52との間に無端状に張設される左右の搬送チェン50、左右のガイドレール8、および駆動ホイール51を駆動する駆動装置7を備えている。レーキ3は基端部が左右の搬送チェン50に連結され、左右のアーム31の中間位置には各ガイドレール8に沿って転動するガイドローラ32が設けられている。各ガイドレール8の下端部は従動ホイール52より突出し、その突出部分の中間位置でスクリーン2に近づく方向へ曲げられている。各ガイドレール8の上端部は回収機構4の上方位置で回収機構4の側に向けて曲げられている。
【選択図】図1
【解決手段】モノレーキ除塵機1は昇降機構5によりレーキ3を昇降させてスクリーン2で捕捉された水中の塵芥11を掻き上げる。掻き上げた塵芥11は回収機構4へ上方より放出する。昇降機構5は駆動ホイール51と従動ホイール52との間に無端状に張設される左右の搬送チェン50、左右のガイドレール8、および駆動ホイール51を駆動する駆動装置7を備えている。レーキ3は基端部が左右の搬送チェン50に連結され、左右のアーム31の中間位置には各ガイドレール8に沿って転動するガイドローラ32が設けられている。各ガイドレール8の下端部は従動ホイール52より突出し、その突出部分の中間位置でスクリーン2に近づく方向へ曲げられている。各ガイドレール8の上端部は回収機構4の上方位置で回収機構4の側に向けて曲げられている。
【選択図】図1
Description
この発明は、水路を遮るように設置されたスクリーンの前面に沿ってレーキを昇降機構により昇降させることによりスクリーンで捕捉された水中の塵芥をレーキの掻上板により掻き上げて回収するモノレーキ除塵機に関し、特にこの発明は、昇降機構としてチェンが用いられたチェン駆動方式のモノレーキ除塵機に関する。
従来、モノレーキ除塵機として、昇降機構がピンラック駆動方式のものとチェン駆動方式のものとがある。ピンラック駆動のモノレーキ除塵機は、レーキを構成する左右のアームをスクリーンに対して揺動可能に支持するレーキ支持体に、昇降機構の駆動源であるモータと、スクリーンの両側に沿って設けられたピンラックと噛み合うホイールとが搭載されたものである。モータの駆動によりホイールが回転すると、レーキ支持体が自走して昇降動作を行う(例えば特許文献1参照)。
一方、チェン駆動方式のモノレーキ除塵機は、スクリーンの前面の両側の上下の各位置に駆動ホイールと従動ホイールとをそれぞれ配置して、駆動ホイールと従動ホイールとの間にレーキを昇降動作させるための搬送チェンがそれぞれ無端状に張設されたものである。モータの駆動により駆動ホイールが回転すると、左右の搬送チェンが周回動作し、搬送チェンに連結されたレーキが搬送チェンと一体に昇降動作を行う。
ピンラック駆動方式では、昇降機構にチェンが用いられていないので、チェン張り作業は不要であるが、レーキ支持体はモータを搭載しているので重量が嵩み、そのモータの駆動によってレーキ支持体が自走するので、大きな動力を必要とし、省エネを実現するには不向きである。これに対して、チェン駆動方式では、昇降機構にチェンが用いられているので、チェン張り作業は必要となるが、昇降機構を構成するモータは固定的に設置されるので、レーキは軽量となり、小さな動力でレーキを昇降動作させることが可能であり、省エネを実現するにはこのチェン駆動方式が適している。
チェン駆動方式のモノレーキ除塵機において、省エネを一層推進するには、レーキの小型軽量化が有効である。レーキを小型化するには、左右のアームをできる限り短くする必要があるが、アームを短くすると、スクリーンの前面にレーキの先端の掻上板がかみ込むとき、そのかみ込み位置が高位置となり、スクリーンの下端部で捕捉された塵芥について多くの掻き残しが発生するという不都合がある。
また、省エネを一層推進するには、レーキの運行ルートを短縮して電力消費を低減し、搬送チェンを短くして負荷を軽くすることが有効である。しかし、掻き上げた塵芥は、ワイパーによってレーキの掻上板より掻き取り、スクリーンの上端部位置に配置された回収機構へ上方より放出させるため、レーキを回収機構の上方の高位置まで移動させる必要があり、レーキの運行ルートを短縮するには限界がある。
この発明は、上記の問題に着目してなされたものであり、レーキを昇降させる昇降機構としてチェン駆動方式を採用するとともに、レーキの小型軽量化とレーキの運行ルートの短縮とを同時にはかることにより、省エネを一層推進したモノレーキ除塵機を提供することを目的とする。
この発明によるモノレーキ除塵機は、スクリーンの前面に沿って昇降機構によりレーキを昇降させることによりスクリーンで捕捉された水中の塵芥をレーキにより掻き上げるとともに、その掻き上げた塵芥をスクリーンの上端部位置に配置された回収機構へ上方より放出するものである。前記昇降機構は、スクリーンの前面の両側に沿う上下に平行なチェン走行路を逆方向に走行するように駆動ホイールと従動ホイールとの間にそれぞれ無端状に張設される左右の搬送チェンと、チェン走行路の下方にチェン走行路と平行に配置される左右のガイドレールと、上側のチェン走行路では上向きに、下側のチェン走行路では下向きに、それぞれ搬送チェンが走行するように駆動ホイールを駆動する駆動装置とを備えている。前記レーキは、左右のアームの先端部間にスクリーンで捕捉された塵芥を掻き上げるための掻上板が設けられ、各アームの基端部は左右の搬送チェンの対向する位置にそれぞれ連結され、各アームの中間位置には左右のガイドレールと係合した状態で各ガイドレールに沿って転動するガイドローラがそれぞれ設けられている。各ガイドレールの下端部はレーキのアームの長さに応じた距離だけ従動ホイールより突出し、その突出部分の中間位置でスクリーンに近づく方向へ曲げられるとともに、各ガイドレールの上端部は回収機構の上方位置で回収機構側に向けて曲げられている。
この発明によるモノレーキ除塵機によりスクリーンで捕捉された塵芥を掻き上げるには、スクリーンの前面の下端部にレーキの掻上板をかみ込ませた後、昇降機構によりレーキをスクリーンに沿って上昇動作させるもので、これによりスクリーンで捕捉された水中の塵芥が掻上板によって掻き上げられる。
塵芥の掻き上げに際して、スクリーンの前面の下端部にレーキの掻上板をかみ込ませるとき、各ガイドレールの下端部はレーキのアームの長さに応じた距離だけ従動ホイールより突出し、その突出部分は中間位置がスクリーンに近づく方向へ曲げられているので、たとえレーキの左右のアームを短くしても、レーキの掻上板はスクリーンの下端部の低い位置でスクリーンの前面にかみ込む。したがって、スクリーンの下端部で捕捉された塵芥についても掻き上げることができ、塵芥の掻き残しが少なくなる。したがって、レーキの小型軽量化が可能となり、省エネを推進できる。
塵芥の掻き上げに際して、スクリーンの前面の下端部にレーキの掻上板をかみ込ませるとき、各ガイドレールの下端部はレーキのアームの長さに応じた距離だけ従動ホイールより突出し、その突出部分は中間位置がスクリーンに近づく方向へ曲げられているので、たとえレーキの左右のアームを短くしても、レーキの掻上板はスクリーンの下端部の低い位置でスクリーンの前面にかみ込む。したがって、スクリーンの下端部で捕捉された塵芥についても掻き上げることができ、塵芥の掻き残しが少なくなる。したがって、レーキの小型軽量化が可能となり、省エネを推進できる。
また、各ガイドレールの上端部は回収機構の上方位置で回収機構側に向けて曲げられているので、掻き上げた塵芥をワイパーによりレーキの掻上板より掻き取って回収機構へ上方より放出させるのに、レーキを回収機構の上方の高位置まで移動させる必要がない。したがって、レーキの運行ルートを短縮して電力消費の低減をはかり、かつ搬送チェンを短くして負荷を軽くすることが可能となり、省エネを一層推進できる。
この発明の好ましい実施態様において、前記駆動装置は、モータと、モータの回転を中間ホイールに伝達する第1の伝導チェンと、中間ホイールの回転を駆動ホイールに伝達する第2の伝導チェンとを有し、第2の伝導チェンは駆動ホイールと従動ホイールとの間に張設された搬送チェンに対してほぼ直角をなし、駆動ホイールは中間ホイールの軸中心を中心とする円弧に沿って変位可能に構成されている。
この実施態様によると、昇降機構のメンテナンスを行うに際し、駆動ホイールを変位させて駆動ホイールと従動ホイールとの間の搬送チェンを張るとき、駆動ホイールは中間ホイールの軸中心を中心とする円弧に沿って変位するので、中間ホイールと駆動ホイールとの間の距離は変化せず、第2の伝導チェンの方を搬送チェンの張作業の前後に緩めたり張ったりする必要がない。
この発明による他のモノレーキ除塵機では、左右の搬送チェンには、レーキの基端部が連結されている位置と点対称の位置に、レーキの重さと均衡する重さの錘体がさらに取り付けられている。
上記のモノレーキ除塵機では、スクリーンで捕捉された水中の塵芥をレーキにより掻き上げるとき、錘体の荷重がレーキを引き上げる力として作用するので、掻き上げる塵芥の重量に相当する動力を作用させればよく、塵芥を掻き上げるのに小さな動力で済む。
この発明によると、レーキの小型軽量化とレーキの運行ルートの短縮とを同時にはかることが可能であり、省エネを一層推進することができる。
図1〜図3は、この発明の一実施例であるモノレーキ除塵機1の構成を示している。図示例のモノレーキ除塵機1は下水処理場などの水路の途中に設けられるもので、水路10を遮るようにスクリーン2が設置されている。このスクリーン2で捕捉された水中の塵芥11は、レーキ3の掻上板30によって地上の上方まで掻き上げられる。掻き上げられた塵芥11は、回収機構4を構成する塵芥搬送用のコンベヤ40へ上方より放出されて回収される。なお、図1の矢印aは水流の方向を、Hは水面を、それぞれ示す。
スクリーン2は、水路10を流れる水中の塵芥を捕捉するためのものであり、図2に示すように、水路10の断面形状に相応する矩形枠21内に縦長のバー材22がすのこ状に設けられたものである。スクリーン2の下端は水路10の底面上に支持され、全体を水路10の下流側へ適当な角度だけ傾けた状態で複数個所が支持桁20に固定されている。スクリーン2の上端には回収機構4を構成する鉄板製のエプロン41が連設されており、掻き上げられた塵芥11はこのエプロン41を伝ってその下方位置のコンベヤ40に回収されるようになっている。エプロン41の上方位置には、レーキ3の掻上板30に付着した塵芥11を掻き取って回収機構4に落下させるためのワイパー9が揺動可能に設けられている。
モノレーキ除塵機1は、スクリーン2の前面で捕捉された水中の塵芥11を水面Hの上方まで掻き上げるレーキ3と、レーキ3をスクリーン2の前面に沿って昇降動作させる昇降機構5とを備えている。レーキ3は、左右のアーム31,31の先端部間にスクリーン2の前面をその一部がスクリーン2にかみ合ってスクリーン2で捕捉された塵芥11を掻き上げるための先端がくし歯状の掻上板30が設けられている。図示例の左右の各アーム31は、基端部に近い中間部分で鈍角に曲げられた形態のものであるが、アーム31の長さによっては直線状のものであってもよい。各アーム31,31の基端部は昇降機構5を構成する左右の搬送チェン50,50の対向する位置にそれぞれ連結されており、これによりレーキ3は搬送チェン50に伴われて周回動作する。左右の各アーム31,31の中間位置にはガイドローラ32,32がそれぞれ外向きに設けられている。各ガイドローラ32,32は後述するガイドレール8,8に係合した状態で各ガイドレール8に沿って転動するもので、搬送チェン50に連結されたレーキ3の基端部とレーキ3の中間位置のガイドローラ32との位置関係に応じてレーキ3の姿勢が変化する。
前記昇降機構5は、スクリーン2の前面の両側に沿う上下に平行なチェン走行路61,62と、上下のチェン走行路61,62を逆方向に走行するように無端状に張設される左右の搬送チェン50,50と、左右の下側のチェン走行路62の下方にチェン走行路62と平行に配置される左右のガイドレール8,8と、上側のチェン走行路62では上向きに(図1において矢印uで示す。)、下側のチェン走行路61では下向きに(図1において矢印dで示す。)、それぞれ搬送チェン50が走行するように後述する駆動ホイール51を駆動する駆動装置7とを備えている。上下の各チェン走行路61,62は、躯体を構成する上下の各側壁部12,12、13,13に取り付けられた上下一対のガイド板6,6、60,60により構成されており、いずれも一直線状をなし、ガイド板6,6および60,60が搬送チェン50を上下から挟むようにして案内する。
左右の各搬送チェン50,50は、上部位置に配置された左右の駆動ホイール51,51と下部位置に配置された左右の従動ホイール52,52との間にそれぞれ張設されており、上下の各チェン走行路61,62では真っ直ぐに走行し、一方のチェン走行路から他方のチェン走行路へ移るときは、駆動ホイール51または従動ホイール52を周回する。従動ホイール52は水中に没しない程度の水面Hの近くに配設される。
左右の搬送チェン50,50には、図2に示されるように、レーキ3の基端部が連結されている位置と点対称の位置に、レーキ3の重さと均衡する重さの錘体33が取り付けられている。図示例の錘体33は、各搬送チェン50,50に1個づつ設けられているが、複数個づつ設けるようにしてもよい。
前記した左右の各ガイドレール8,8は、上下の各側壁部12,13に取り付けられており、内側の面は左右の各ガイドローラ32,32が係合した状態で往復転動する凹溝に形成されている。各ガイドレール8,8は、それぞれの下端部がレーキ3のアーム31の長さに応じた距離だけ従動ホイール52より下方へ突出している。この突出部分80は、その中間位置でスクリーン2に近づく方向へ曲げられ、スクリーン2に向けて真っ直ぐに延びる屈曲部分81が形成されている。
レーキ3の下降動作により左右の各ガイドローラ32がガイドレール8の下端部の屈曲点82を越えて屈曲部分81に至ったとき、図4(1)に示すように、アーム31の傾動が開始される。レーキ3の基端部が従動ホイール52を周回するにつれて、図4(2)に示すように、アーム31の傾きが大きくなってゆき、遂には、掻上板30がスクリーン2の前面にかみ込む。前記の屈曲部分81はアーム31が傾動を開始するタイミングを早めて掻上板30を速やかにスクリーン2の前面へ近づけるように機能するもので、その結果、掻上板30はスクリーン2の前面の低位置でかみ込む。掻上板30がスクリーン2の前面にかみ込んだ後は、図4(3)に示すように、アーム31の基端部が従動ホイール52を周回するにしたがって、掻上板30の先端のくし歯部はスクリーン2の前面にかみ合ったまま上昇して塵芥11を掻き上げてゆく。
左右の各ガイドレール8,8の上端部は、回収機構4のエプロン41の上方位置でエプロン41の上方位置に向けて曲げられて第1の屈曲部分83が形成されており、さらに、前記と反対の方向へ曲げられて第2の屈曲部分84が形成されている。レーキ3の上昇動作によりガイドローラ32が第1の屈曲点85を越えて第1の屈曲部分83に至ったとき、図5(1)に示すように、掻上板30の先端縁は回収機構4のエプロン41のほぼ真上に達し、ワイパー9の先端縁が掻上板30の基端縁に当接する。
ワイパー9は、レーキ3の掻上板30の幅に応じた幅を有し、上端部の両側が左右の側壁部13に揺動自由に支持されている。なお、ワイパー9は、レーキ3の上昇に待機するとき、図示しないストッパーに当たって所定の姿勢に保たれている。
レーキ3のさらなる上昇動作によりガイドローラ32が第2の屈曲点86を越えて第2の屈曲部分84に至ったとき、図5(2)に示すように、掻上板30の先端縁は回収機構4のコンベヤ40のほぼ真上に達するとともに、ワイパー9の先端縁が掻上板30の先端縁に達し、掻上板30上の塵芥11の掻き取りを終えている。
レーキ3のさらなる上昇動作によりガイドローラ32が第2の屈曲点86を越えて第2の屈曲部分84に至ったとき、図5(2)に示すように、掻上板30の先端縁は回収機構4のコンベヤ40のほぼ真上に達するとともに、ワイパー9の先端縁が掻上板30の先端縁に達し、掻上板30上の塵芥11の掻き取りを終えている。
前記駆動装置7は、図1、図3、および図6〜図7に示すように、上端部の一側部位置に配設された1個のモータ70と、一端に第1、第2の各中間ホイール71a,71bが、他端に第2の中間ホイール71bが、それぞれ一体に装着された中間軸72と、モータ70の回転を第1の中間ホイール71aに伝達して中間軸72および左右の第2の中間ホイール71b、71bを一体回転させる第1の伝導チェン73と、左右の第2の中間ホイール71b,71bの回転を左右の伝導ホイール75,75に伝達して左右の駆動ホイール51,51を一体回転させる左右の第2の伝導チェン74,74とを有している。モータ70は、躯体を構成する前壁部14上に設置され、また、中間軸72は前壁部14の両側に突設された軸支板15,15に両端部が回動自由に支持されている。
左右の第2の伝導チェン74は、図6に示すように、左右の各駆動ホイール51と従動ホイール52との間に張設された左右の搬送チェン50とほぼ直角をなしており、駆動ホイール51は従動ホイール52との間の距離が中間軸72の軸中心を中心とする円弧に沿って変位可能に構成されている。同図中、76は駆動ホイール51と伝導ホイール75とを一体に軸支する軸受体であり、この軸受体76は外周面の対角位置が曲面状の凸部78に形成されている。各凸部78は互いに対向するガイドフレーム77,77の内面に線接触し、この状態で軸受体76はガイドフレーム77,77間に摺動変位可能に保持されている。各ガイドフレーム77の内面は中間軸72の軸中心を中心とする円弧になっており、変位機構100により軸受体76をガイドフレーム77に沿って摺動変位させるとき、駆動ホイール51および伝導ホイール75は円弧を描いて変位するので、第2の中間ホイール71bと伝導ホイール75との間の距離は変化しない。
前記変位機構100は、軸受体76の上面に取り付けられたネジ軸101を、躯体の上壁部16に配備されたナット部材102にねじ込まれて成るものであり、ネジ軸101を図示しないハンドルにより回動させることにより、軸受体76がガイドフレーム77に沿って移動する。
上記した構成のモノレーキ除塵機1において、駆動装置7のモータ70を駆動させると、モータ70の回転が第1の伝導チェン73を介して第1の中間ホイール71aに伝達される。第1の中間ホイール71aの回転と一体に中間軸72および左右の第2の中間ホイール71bが回転し、左右の第2の中間ホイール71bの回転が左右の第2の伝導チェン74を介して左右の伝導ホイール75にそれぞれ伝達される。各伝導ホイール75の回転と一体に左右の駆動ホイール51が回転し、各駆動ホイール51の回転により左右の搬送チェン50が周回動作する。
左右の搬送チェン50に連結されたレーキ3の基端部が下側のチェン走行路62を走行してレーキ3が下降動作するとき、左右のガイドローラ32が先行して左右のガイドレール8沿いに転動するもので、レーキ3の下降動作時はレーキ3の先端が持ち上がった姿勢となり、掻上板30はスクリーン2の前面より離れた状態にある。搬送チェン50に連結されたレーキ3の左右の基端部が左右の従動ホイール52の位置に達すると(図4(1)参照)、左右のガイドローラ32は左右のガイドレール8の下端部の屈曲部分81に至っており、レーキ3は傾動を開始している。レーキ3の基端部が従動ホイール52を周回する途中でレーキ3の掻上板30はスクリーン2の前面の下端部にかみ込む(図4(2)参照)。
各ガイドレール8の下端部がレーキ3のアーム31の長さに応じた距離だけ従動ホイール52より突出し、その突出部分80は中間位置がスクリーン2に近づく方向へ曲げられているので、たとえレーキ3の左右のアーム31を短くしても、レーキ3の掻上板30はスクリーン2の下端部の低位置でスクリーン2の前面にかみ込む。したがって、スクリーン2の下端部で捕捉された塵芥11についても掻き上げることができ、塵芥11の掻き残しが少ない。掻上板30がスクリーン2の前面にかみ込んだ後は、レーキ3の基端部が従動ホイール52を周回するにしたがって、掻上板30はスクリーン2の前面を掻き上げてゆく(図4(3)参照)。
図8(1)〜(3)および図9(1)〜(3)は、各ガイドレール8の下端部が真っ直ぐである場合のレーキ3の掻上動作を示すもので、図8に示すように、レーキ3の左右のアーム31を長く設定すれば、レーキ3の掻上板30はスクリーン2の下端部の低い位置でスクリーン2の前面にかみ込むが(図8(3)参照)、図9に示すように、レーキ3の左右のアーム31を短く設定すれば、レーキ3の掻上板30はスクリーン2の下端部の高い位置でしかスクリーン2に前面にかみ込まず、塵芥11の掻き残しが多く発生することになる(図9(3)参照)。
左右の搬送チェン50に連結されたレーキ3の基端部が上側のチェン走行路61を走行してレーキ3が上昇動作するとき、左右のガイドローラ32が左右のガイドレール8に沿って転動するもので、レーキ3の先端が下がった姿勢を維持し、掻上板30はスクリーン2の前面にかみ合った状態で塵芥11を掻き上げる。
左右のガイドローラ32が左右のガイドレール8の第1の屈曲点85を越えて第1の屈曲部分83に至ったとき、掻上板30の先端縁は回収機構4のエプロン41のほぼ真上に達するとともに、ワイパー9の先端縁が掻上板30の基端縁に当接する(図5(1)参照)。レーキ3のさらなる上昇動作によりガイドローラ32が第2の屈曲点86を越えて第2の屈曲部分84に至ったとき、掻上板30の先端縁は回収機構4のコンベヤ40のほぼ真上に達するとともに、ワイパー9の先端縁が掻上板30の先端縁に達している(図5(2)参照)。このワイパー9による掻取動作によって掻上板30上の塵芥11が回収機構4のエプロン41またはコンベヤ40に放出される。
左右のガイドレール8は上端部が回収機構4の上方位置で回収機構4の側に向けて曲げられているので、掻き上げた塵芥11をワイパー9によりレーキ3の掻上板30より掻き取ってスクリーン2の上端部位置に配置された回収機構4へ上方より放出させるためにレーキ3を回収機構4の上方の高位置まで移動させる必要がない。
図10(1)(2)は、左右のガイドレール8の上端部が真っ直ぐである場合の塵芥11の掻取および放出動作を示すもので、搬送チェン50を十分に長くしかつ左右のガイドレール8の上端部を高い位置まで突出させなければ、掻上板30の先端縁は回収機構4のエプロン41のほぼ真上にまで到達しない(図10(1)(2)参照)。
つぎに、昇降機構5のメンテナンスを行う場合、駆動ホイール51を変位させて駆動ホイール51と従動ホイール52との間の搬送チェン50を張るとき、駆動ホイール51を支持する軸受体76は中間軸72の軸中心を中心とするガイドフレーム77の円弧に沿って変位するので、第2の中間ホイール71bと駆動ホイール51との間の距離は変化せず、搬送チェン50の張作業の前後に第2の伝導チェン74を緩めたり張ったりする必要がない。
1 モノレーキ除塵機
2 スクリーン
3 レーキ
4 回収機構
5 昇降機構
7 駆動装置
30 掻上板
32 ガイドローラ
33 錘体
51 駆動ホイール
52 従動ホイール
6,60 ガイド板
61,62 チェン走行路
70 モータ
71a,71b 中間ホイール
73 第1の伝導チェン
74 第2の伝導チェン
2 スクリーン
3 レーキ
4 回収機構
5 昇降機構
7 駆動装置
30 掻上板
32 ガイドローラ
33 錘体
51 駆動ホイール
52 従動ホイール
6,60 ガイド板
61,62 チェン走行路
70 モータ
71a,71b 中間ホイール
73 第1の伝導チェン
74 第2の伝導チェン
Claims (3)
- スクリーンの前面に沿って昇降機構によりレーキを昇降させることによりスクリーンで捕捉された水中の塵芥をレーキにより掻き上げるとともに、その掻き上げた塵芥をスクリーンの上端部位置に配置された回収機構へ上方より放出するモノレーキ除塵機において、
前記昇降機構は、スクリーンの前面の両側に沿う上下に平行なチェン走行路を逆方向に走行するように駆動ホイールと従動ホイールとの間にそれぞれ無端状に張設される左右の搬送チェンと、チェン走行路の下方にチェン走行路と平行に配置される左右のガイドレールと、上側のチェン走行路では上向きに、下側のチェン走行路では下向きに、それぞれ搬送チェンが走行するように駆動ホイールを駆動する駆動装置とを備え、
前記レーキは、左右のアームの先端部間にスクリーンで捕捉された塵芥を掻き上げるための掻上板が設けられ、各アームの基端部は左右の搬送チェンの対向する位置にそれぞれ連結され、各アームの中間位置には左右のガイドレールと係合した状態で各ガイドレールに沿って転動するガイドローラがそれぞれ設けられており、
各ガイドレールの下端部はレーキのアームの長さに応じた距離だけ従動ホイールより突出し、その突出部分の中間位置でスクリーンに近づく方向へ曲げられるとともに、各ガイドレールの上端部は回収機構の上方位置で回収機構側に向けて曲げられて成るモノレーキ除塵機。 - 前記駆動装置は、モータと、モータの回転を中間ホイールに伝達する第1の伝導チェンと、中間ホイールの回転を駆動ホイールに伝達する第2の伝導チェンとを有し、第2の伝導チェンは駆動ホイールと従動ホイールとの間に張設された搬送チェンに対してほぼ直角をなし、駆動ホイールは中間ホイールの軸中心を中心とする円弧に沿って変位可能に構成されている請求項1に記載されたモノレーキ除塵機。
- 請求項1または2に記載されたモノレーキ除塵機であって、左右の搬送チェンには、レーキの基端部が連結されている位置と点対称の位置に、レーキの重さと均衡する重さの錘体がさらに取り付けられているモノレーキ除塵機。
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