JP5380565B2 - チャネル位相推定装置、復調器、受信機 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、無線通信に用いられるチャネル位相推定装置、復調器、受信機に関する。
無線通信システムの受信機等において、通信路推定を極座標で行うことが知られている。これに適用されるチャネル位相推定装置において、位相の不連続性を考慮して位相推定を行うものが知られている。
位相の不連続性を考慮した位相推定を最小限の記憶容量で実現することが望まれている。
実施形態によれば、実施形態によれば、k−1番目(但しk=1,2,..,K)のシンボルまでの第1位相推定値を記憶する位相記憶部と、k番目のシンボルの一つのキャリアの位相値と、前記第1位相推定値との差分値を計算する減算器と、前記差分値に乗数を乗算する乗算器と、前記乗算器から出力される値と、前記第1位相推定値とを加算することにより、前記k番目のシンボルまでの第2位相推定値を出力する加算器と、を具備する位相推定装置が提供される。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態に係るOFDM受信機の一構成例を示す図である。同図に示すように、OFDM受信機は、アンテナ2、無線部4、AD変換部6、キャリア周波数補正部8、FFT(高速フーリエ変換)部10、データ復調部12、およびデータ判定部14を備える。図2に示すように、データ復調部12は、極座標変換部120、変調除去部121、チャネル位相推定装置122、チャネル位相補正部123、位相追従部124、直交座標変換部125、シンボル復元部126、およびチャネル振幅推定部127を備える。
図1は、実施形態に係るOFDM受信機の一構成例を示す図である。同図に示すように、OFDM受信機は、アンテナ2、無線部4、AD変換部6、キャリア周波数補正部8、FFT(高速フーリエ変換)部10、データ復調部12、およびデータ判定部14を備える。図2に示すように、データ復調部12は、極座標変換部120、変調除去部121、チャネル位相推定装置122、チャネル位相補正部123、位相追従部124、直交座標変換部125、シンボル復元部126、およびチャネル振幅推定部127を備える。
図3は、実施形態に係るチャネル位相推定装置122が適用されうる無線通信システムのフレームフォーマットの一例を示す図である。チャネル推定系列30とデータ系列31とが時間軸に沿って配列される。チャネル推定系列30は、伝搬路やアナログ回路で生じた周波数選択性や周波数誤差の影響をも含めたチャネル推定を行うため既知の系列である。チャネル推定の結果を用いて、データ系列31に含まれるデータシンボルの等化・復調処理が行われる。同図に示すように、チャネル推定系列30が複数のチャネル推定シンボル(CES)で構成されている場合には、これらを用いて平均処理や重み付け加算処理を行うことにより、信号対雑音電力比(SNR)を向上させたチャネル推定値を計算することができる。本実施形態は、このようなチャネル推定処理を、特に極座標で行う場合の、チャネル位相推定装置122の構成に特徴を有する。
図1において、アンテナ2で受信された無線信号は、無線部4が備えるローカル周波数発信機によってベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、AD変換部6によりデジタル信号に変換される。このデジタル信号は、キャリア周波数補正部8によって周波数の補正がなされる。すなわち、キャリア周波数補正部8は、AD変換部6から出力されたデジタル信号に対し、送信機のキャリア周波数とOFDM受信機のローカル周波数との周波数差分に相当する位相回転を適用することにより周波数の差分を補正する。しかしながら、位相雑音や、キャリア周波数補正部8の計算精度および推定精度の制限等があることから、完全に周波数の差分を補正することはできないのが一般的である。したがって、FFT部10への入力信号には位相雑音や残留周波数オフセットによる位相変動が含まれる。
FFT部10は、キャリア周波数補正部8により補正されたデジタル信号に基づくチャネル推定シンボルあるいはデータシンボルに対してフーリエ変換処理を施し、サブキャリア単位のIQ直交信号を出力する。図4は、k番目(k=1,2,…,K)のチャネル推定シンボルCES(k)に対するFFT部10からの出力信号の一例を示す図である。ヌルで使用しないDCキャリア(サブキャリア番号0)を中心として、プラス側周波数とマイナス側周波数にそれぞれNのサブキャリアがあり、合計M=2Nのサブキャリアが用いられている。同図において、c(k,n)は、k番目のチャネル推定シンボルのn番目のサブキャリアに対するFFT部10の出力信号をIQ直交座標で表した複素信号値である。
データ復調部12は、FFT部10から出力されたIQ直交信号に基づいてチャネル位相推定およびチャネル振幅推定をそれぞれ行ってデータのシンボルを復元する。データ復調部12により復元されたデータのシンボルは、データ判定部14によって処理される。
ここで、図2を参照しながら、データ復調部12の構成および動作について詳しく説明する。
極座標変換部120は、k番目のチャネル推定シンボルのn番目のサブキャリアについて、IQ直交座標で表された複素信号値c(k,n)から位相値および振幅値への極座標変換を行う。チャネル推定シンボルの各サブキャリアがBPSKやQPSKなどで既知の位相変調された信号点であるとすると、変調除去部121は、極座標変換部120の出力位相値から変調による既知の位相q(k,n)を相殺した位相値θ(k,n)を出力する。変調除去部121から出力される位相値θ(k,n)を式(1)に示す。極座標変換部120から出力され、チャネル振幅推定部127に入力される振幅値γ(k,n)を式(2)に示す。
但し、ここでの位相値は、0〜2πもしくは−π〜πに丸め込まれた値であるものとする。なお、チャネル推定シンボルの変調除去についてはIQ直交座標で先に行い、その後、極座標変換部120で位相値と振幅値を計算しても式(1)〜(2)と同等の値が得られる。
本実施形態に係るチャネル位相推定装置122は、変調除去部121から出力された位相値θ(k,n)に基づいて各サブキャリアのチャネル位相推定を行う。ここで、本実施形態は、チャネル位相推定に必要なレジスタやメモリ等の記憶装置の記憶容量を最小限に抑えることを意図するものである。具体的には、本実施形態において、推定するサブキャリアについて1つの位相値のみを保持すれば良い。
後述する補正値計算部44を含めても、Mのサブキャリアのチャネル位相推定には、高々M+2の位相値を保持するだけの記憶容量があれば良い。補正値計算部44は1シンボル当たりで1つの値を計算し、出力が1シンボルほど遅延するため、補正値計算部44における補正値の計算用と、同計算部44からの出力用の2つの記憶容量があればよい。
図5は、第1の実施形態に係るチャネル位相推定装置122を示すブロック図である。第1の実施形態に係るチャネル位相推定装置122は、上記補正値計算部44を備えていない。後述する第2の実施形態に係るチャネル位相推定装置122は、補正値計算部44を備える構成としたものである。
図5に示すように、第1の実施形態に係るチャネル位相推定装置122は、k番目(k=1,2,..,K)のOFDMシンボルのn番目(−N<=n<=N)のサブキャリアの位相値θ(k,n)と、k−1番目のOFDMシンボルまでの第1位相推定値φ(k−1,n)との差分e(k,n)を計算する減算器40と、減算器40から出力される差分e(k,n)に乗数W(k)を乗算することにより出力値e(k,n)W(k)を出力する乗算器41と、乗算器41から出力される出力値e(k,n)W(k)と、第1位相推定値φ(k−1,n)とを加算することにより、k番目のOFDMシンボルまでの第2位相推定値Q(k,n)を出力する加算器42と、第1位相推定値φ(k−1,n)または第2位相推定値Q(k,n)を記憶する位相記憶部43とを備える。
k番目のチャネル推定シンボル時間において図4の位相記憶部43に新たに記憶されるn番目のサブキャリアの位相推定φ(k,n)は、k−1番目までのチャネル推定シンボルによって推定され位相記憶部43に記憶されているn番目のサブキャリアの位相推定値φ(k−1,n)に基づき、次式(3)のように計算することができる。
但し、位相記憶部43に保持される各サブキャリアの位相推定値の初期値φ(0,n)は全て0である。
乗数W(k)は、k=1ではφ(1,n)=θ(1,n)で良いのでW(1)=1であり、W(k)(1<k<=K)では後述するように0<W(k)<1である。
Kシンボルのチャネル推定系列30から計算されるn番目のサブキャリアの最終的なチャネル位相推定値は、シンボル時間k=Kにおけるn番目のサブキャリアのチャネル位相推定値φ(K,n)であるので、式(3)(4)を用いて式(5)(6)に示す計算結果が得られる。
式(5)(6)からも明らかなように、式(3)において乗数W(k)の値を制御することで、シンボル毎に異なるウェイトC(k)が適用された位相の重み付け加算を行うことができる。ただし、式(5)は位相の不連続性がないと仮定した場合の便宜的な数式表現であり、C(k)とθ(k,n)から式(5)を直接計算した場合には、所望の計算結果は得られない。このように、サブキャリア毎に複数のチャネル推定シンボルを用いた重み付け加算処理によって、チャネル位相推定値を最小限の記憶容量で実現することができる。
次に、チャネル位相推定装置122の乗算器41に適用される乗数W(k)について説明する。
(第3実施例)
乗数W(k)の第3実施例は、C(K)=0.5、C(k−1)=0.5C(k)(k=3,4,…,K)、C(2)=C(1)となるように、k=1の場合を除き、kの減少に対してウェイトが半減するようにW(k)を次式(11)のように設定する。
乗数W(k)の第3実施例は、C(K)=0.5、C(k−1)=0.5C(k)(k=3,4,…,K)、C(2)=C(1)となるように、k=1の場合を除き、kの減少に対してウェイトが半減するようにW(k)を次式(11)のように設定する。
上述の3つの実施例以外にも、式(6)から所望のウェイトC(k)に必要な乗数を導出することができる。一般的には乗数C(k)>0である。したがって、そのための条件は、式(6)より、0<W(k)<1(k=2,3,…,K)であることがわかる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るチャネル位相推定装置122は、図6に示すように補正値計算部44を備える構成としたものである。補正値計算部44は、複数のサブキャリアについて減算器40から出力される複数の差分値の平均値を求め、該平均値を定数α倍(αは0以上で1以下の実数)することにより、サブキャリア間で共通の補正値f(k)を計算する。第2の実施形態において、加算器42は、補正値計算部44から出力される、1シンボル前に計算された補正値f(k−1)と、乗算器41から出力される値e(k,n)W(k)と、位相記憶部43から出力される位相推定値φ(k−1,n)とを加算する。これにより、k番目のOFDMシンボルまでの、補正された第2位相推定値φ(k,n)が計算される。
第2の実施形態に係るチャネル位相推定装置122は、図6に示すように補正値計算部44を備える構成としたものである。補正値計算部44は、複数のサブキャリアについて減算器40から出力される複数の差分値の平均値を求め、該平均値を定数α倍(αは0以上で1以下の実数)することにより、サブキャリア間で共通の補正値f(k)を計算する。第2の実施形態において、加算器42は、補正値計算部44から出力される、1シンボル前に計算された補正値f(k−1)と、乗算器41から出力される値e(k,n)W(k)と、位相記憶部43から出力される位相推定値φ(k−1,n)とを加算する。これにより、k番目のOFDMシンボルまでの、補正された第2位相推定値φ(k,n)が計算される。
以下、第2の実施形態の動作を説明する。
k番目のチャネル推定シンボル時間において図6の位相記憶部43に新たに記憶されるn番目のサブキャリアの位相推定φ(k,n)は、k−1番目までのチャネル推定シンボルによって推定され位相記憶部43に記憶されているn番目のサブキャリアの位相推定値φ(k−1,n)に基づき、次式(12)のように計算することができる。
但し、位相記憶部43に保持される各サブキャリアの位相推定値の初期値φ(0,n)は全て0である。同様に、補正値計算部44の出力値の初期値f(0)も0である。位相値は−π〜π、もしくは、0〜2πで定義されるが、これらを単純に平均する場合には、πもしくは0における位相の不連続によって求めたい値とは全くことなる値になることがあるため、差分e(k,n)を一旦計算してから加算することで、位相の不連続性による問題を回避して重み付け加算を実行することができる。
乗数W(k)は、k=1ではφ(1,n)=θ(1,n)で良いのでW(1)=1であり、W(k)(1<k<=K)では上述したように0<W(k)<1である。
式(14)においてNfはe(k,n)を加算するサブキャリア数であり、式(14)はe(k,n)の平均値をα倍した値を表す。FFTのタイミングずれなどDCキャリアを対称に正負反転した位相回転を生じる歪みもあるので、複数のサブキャリアを平均する場合には、DCキャリアを対称に同じサブキャリアについて平均を求めることが好ましい。つまり、e(k,n)とe(k,−n)の両方を平均値の計算に用いることが好ましい。
Kシンボルのチャネル推定系列30から計算されるn番目のサブキャリアの最終的なチャネル位相推定値は、シンボル時間k=Kにおけるn番目のサブキャリアのチャネル位相推定値φ(K,n)であるので、式(12)〜(14)を用いて式(15)(16)に示す計算結果が得られる。
式(15)(16)からも明らかなように、式(12)において乗数W(k)の値を制御することで、シンボル毎に異なるウェイトC(k)を適用した位相の重み付け加算を計算することができる。ただし、式(15)は位相の不連続性がないと仮定した場合の便宜的な数式表現であり、C(k)とθ(k,n)から式(15)を直接計算した場合には、所望の計算結果は得られない。このように、サブキャリア毎に複数のチャネル推定シンボルを用いた重み付け加算処理によって、チャネル位相推定値を最小限の記憶容量で実現することができる。
補正値計算部44による計算値から計算されるβ(K)は全サブキャリアに共通した位相回転の補正項であり、周波数オフセットや位相雑音のCPE(Common Phase Error)のように、全サブキャリアに共通して生じる位相回転を表している。
式(15)(16)の計算結果は、K番目のシンボルに対する補正値計算部44の出力f(K)が反映されていないので、さらに1シンボル時間計算を進めて、式(15)(16)の代わりに次式(18)の値を最終的なチャネル位相推定値とすることも可能である。
これは、式(12)〜(14)においてW(K+1)=0として、k=K+1まで計算した場合と同じであるので、図6で示した本実施形態のチャネル位相推定装置122の構成でそのまま計算できることは明白である。
ここで、補正値計算部44の動作について詳細に説明する。チャネル推定系列30の区間における伝搬路そのものの変動がないと仮定した場合でも、残留周波数オフセットや位相雑音が存在する場合には、各サブキャリアの位相は時間と共に回転(変動)する。データ系列31の復調のために、チャネル位相推定装置122が推定すべきチャネル位相は、データ系列31の直前の位相値である。第2の実施形態に係るチャネル位相推定装置122では、上述のようにK個のチャネル推定シンボルを用いることで信号対雑音電力比を高めて推定精度を向上させるとともに、全サブキャリアに対して共通で生じる位相回転に追従するように補正値計算部44がチャネル位相推定計算を行う。
図7は、補正値計算部44の動作例を説明する図(その1)である。この例では、K=16であり、W(k)=1/k(k=1,2,…,K)として式(15)のウェイトC(k)が全て等しい場合である。残留周波数オフセット等の影響により全サブキャリアが同一方向に位相回転していると仮定すると、k番目のシンボル時間におけるn番目のサブキャリアの位相値は次式(19)のように表すことができる。
但し、ψはk=1での位相値ψ=20[deg]であり、シンボル当たりの位相回転がΔ=5[deg]である。図7に示すように、式(15)に示した誤差補正を含まないチャネル位相推定値φAVE(k,n)と実際の位相値θ(k,n)は時間と共に大きく解離していくことがわかる。誤差補正を行わない場合には、式(14)においてα=0であり、式(15)においてβ(k)=0となる。
図7のφ(n,k)は、α=1/2として計算した値である。同図に示すように、周波数オフセットによる位相回転に追従できることがわかる。ウェイトが全て等しい場合にαとして適した値は、概ね0.5〜0.8の範囲であり、最終的なチャネル位相推定値としてφ(K,n)を用いる場合には小さめのα、φ(K+1,n)を用いる場合には大きめのαを用いると位相の追従精度が高くなりやすい。
図8は、補正値計算部44の動作例を説明する図(その2)である。チャネル位相推定装置122への入力位相値は図7および式(19)で示した条件と同じである。乗数はW(1)=1、W(k)=1/2(k=2,3,..,K)とした。図8のφ(n,k)は、α=1/4として計算した結果である。半減するウェイトでは新しい位相値が高い重みで加算されるため、誤差補正のαは図7の場合よりも小さい値が適しており、このウェイトに適したαは概ね0.25〜0.5の範囲である。
(データ系列の復調)
以上説明した実施形態に係るチャネル位相推定装置122により計算されたn番目のサブキャリアのチャネル位相推定値φ(n)を用いて、データ復調部12においてデータ系列31の復調がどのように行われるかを図2に沿って説明する。
以上説明した実施形態に係るチャネル位相推定装置122により計算されたn番目のサブキャリアのチャネル位相推定値φ(n)を用いて、データ復調部12においてデータ系列31の復調がどのように行われるかを図2に沿って説明する。
k番目のデータシンボルのn番目のサブキャリアの極座標変換部120によって計算された振幅と位相をそれぞれθDATA(k,n)とγDATA(k,n)とすると、チャネル位相補正部123の出力位相は次式(20)のように計算できる。
位相追従部124は、残留キャリア周波数オフセットやクロック周波数オフセットによるデータシンボルの位相変動の補正を行う。例えば、データシンボルの一部のサブキャリアが既知データを送信するパイロットサブキャリアである場合には、その時間方向の位相回転と周波数方向の位相回転から周波数オフセットによる影響を推定することができる。位相追従部124において推定された位相変動値をλ(k,n)とすると、位相追従部124の出力位相は次式(21)のように計算できる。
シンボル復元部126は、式(22)および式(23)からk番目のデータシンボルのn番目のサブキャリアのデータシンボルを復元する。最終的に、次式(24)のように送信データのIQ直交信号が推定された値がデータ復調部12から出力される。
図1に示したデータ判定部14では、データ復調部12からの出力データから送信データ推定を行う。一般に、誤り訂正符号などが施されている場合、データ判定部14には誤り訂正符号の復号器が含まれる。
上記はOFDM通信システムについて述べたが、シングルキャリア方式における位相推定についても、上記に関してサブキャリア数が1として計算すれば同様のチャネル位相推定装置122の構成で位相計算を行い得ることは明白である。
以上のように、本実施の形態によれば、チャネル位相値を計算するために必要な記憶装置の記憶容量を大幅に削減でき、周波数オフセットや位相雑音の補正も行うことで高精度なチャネル位相値の計算が可能なチャネル位相推定装置を実現することができる。このような本実施形態の形態は、OFDM通信システムなどの無線通信システムのOFDM受信機に好適である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…アンテナ;
4…無線部;
6…AD変換部;
8…キャリア周波数補正部;
10…FFT(高速フーリエ変換)部;
12…データ復調部;
14…データ判定部;
120…極座標変換部;
121…変調除去部;
122…チャネル位相推定装置;
123…チャネル位相補正部;
124…位相追従部;
125…直交座標変換部;
126…シンボル復元部;
127…チャネル振幅推定部
4…無線部;
6…AD変換部;
8…キャリア周波数補正部;
10…FFT(高速フーリエ変換)部;
12…データ復調部;
14…データ判定部;
120…極座標変換部;
121…変調除去部;
122…チャネル位相推定装置;
123…チャネル位相補正部;
124…位相追従部;
125…直交座標変換部;
126…シンボル復元部;
127…チャネル振幅推定部
Claims (10)
- k−1番目(但しk=1,2,..,K)のシンボルまでの第1位相推定値を記憶する位相記憶部と、
k番目のシンボルの一つのキャリアの位相値と、前記第1位相推定値との差分値を計算する減算器と、
前記差分値に乗数を乗算する乗算器と、
前記乗算器から出力される値と、前記第1位相推定値とを加算することにより、前記k番目のシンボルまでの第2位相推定値を出力する加算器と、を具備するチャネル位相推定装置。 - 複数のキャリアについて前記差分値の平均値を求め、該平均値を定数α倍(αは0以上で1以下の実数)することにより、キャリア間で共通の補正値f(k)を計算する補正値計算部をさらに具備し、
前記加算器は、1シンボル前に計算された補正値f(k−1)と、前記乗算器から出力される値と、前記k−1番目のシンボルまでの第1位相推定値とを加算することにより、前記k番目のシンボルまでの、補正された第2位相推定値を出力する請求項1記載の装置。 - 前記乗数がW(k)=1/k(但しk=1,2,…,K)である請求項1または2記載の装置。
- 前記乗数がW(k)=1/2^r(k)(但しk=1,2,…,Kであり,r(k)はlog2(k)以上で最小の1以上の整数、もしくは、log2(k)以下で最大の1以上の整数)である請求項1または2記載の装置。
- 前記乗数がW(1)=1、W(k)=1/2(但しk=2,2,…,K)である請求項1または2記載の装置。
- 前記乗数がW(k)=1/k(但しk=1,2,…,K)であり、
前記定数αが0.5以上で0.8以下である請求項2記載の装置。 - 前記乗数がW(k)=1/2^r(k)
(但し、k=1,2,…,Kであって、
r(k)は
log2(k)以上で最小の1以上の整数、
もしくは、
log2(k)以下で最大の1以上の整数)であり、
前記定数αが0.5以上で0.8以下である請求項2記載の装置。 - 前記乗数がW(1)=1、W(k)=1/2(但しk=2,2,…,K)であり、
前記定数αが0.25以上で0.5以下である請求項2記載の装置。 - k番目(但しk=1,2,..,K)のシンボルの一つのキャリアの信号を極座標表現の位相値に変換する極座標変換部と、
前記極座標変換部から出力される極座標表現の位相値からチャネルの位相値を推定するチャネル位相推定装置と、
前記チャネル位相推定装置によるチャネル位相推定結果に基づいてシンボルを復元する復元部と、を具備する復調器であって、
前記チャネル位相推定装置は、
k−1番目(但しk=1,2,..,K)のシンボルまでの第1位相推定値を記憶する位相記憶部と、
前記極座標変換部から出力される位相値と、前記第1位相推定値との差分値を計算する減算器と、
前記差分値に乗数を乗算する乗算器と、
前記乗算器から出力される値と、前記第1位相推定値とを加算することにより、前記k番目のシンボルまでの第2位相推定値を出力する加算器と、
を具備する、復調器。 - 無線信号を受信するアンテナと、前記無線信号をベースバンド信号に変換する無線部と、前記ベースバンド信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、前記デジタル信号に基づいて復調を行う復調部と、を具備する受信機であって、
前記復調部は、k番目(但しk=1,2,..,K)のシンボルの一つのキャリアの信号を極座標表現の位相値に変換する極座標変換部と、前記極座標変換部から出力される極座標表現の位相値からチャネルの位相値を推定するチャネル位相推定装置と、前記チャネル位相推定装置によるチャネル位相推定結果に基づいてシンボルを復元する復元部と、
を具備し、
前記チャネル位相推定装置は、
k−1番目(但しk=1,2,..,K)のシンボルまでの第1位相推定値を記憶する位相記憶部と、
k番目のシンボルの一つのキャリアの位相値と、前記第1位相推定値との差分値を計算する減算器と、
前記差分値に乗数を乗算する乗算器と、
前記乗算器から出力される値と、前記第1位相推定値とを加算することにより、前記k番目のシンボルまでの第2位相推定値を出力する加算器と、
を具備する受信機。
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