JP5379844B2 - レーザ発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ発振器に関する。特に本発明は、光により励起される光ファイバを利得媒質として用いたレーザ発振器に関する。
従来より、光により励起される光増幅ファイバを利得媒質として用いた光ファイバレーザ発振器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図11は、従来の光ファイバレーザ発振器700の構成を示す。光ファイバレーザ発振器700は、第1ポート711から入射される光を第2ポート712から出射し、第2ポート712から入射される光を第3ポート713から出射する光サーキュレータ710と、エルビウム(Er)が添加された光ファイバであるEDF720と、第2ポート712から出射された光のうち所定の波長の光を反射して第2ポート712へ再び入射させるファイバブラッググレーティング(FBG)730と、EDF720を励起する励起光を発生する励起光源740と、光カプラ750とを備える。
EDF720は、光サーキュレータ710の第3ポート713から出射された光を増幅して第1ポート711に入射させる。光カプラ750は、光サーキュレータ710の第3ポート713と第1ポート711との間の経路中に挿入され、励起光源740から出力された励起光をEDF720に注入する。
このような従来の光ファイバレーザ発振器700においては、光サーキュレータ710、EDF720、FBG730及び光カプラ750により形成されているループ光路が、レーザの発振のための共振器を構成している。これにより、光ファイバレーザ発振器700は、レーザ発振された光を、FBG730から出力することができる。
特開平9−64440号公報
ところで、本レーザを光通信用の光源等に使用する場合、レーザは単一モードで発振し、さらにモードホップしないことが要求されるが、光ファイバレーザ発振器700は、温度変化等の影響により、レーザ発振モードが推移する、いわゆるモードホッピングが生じやすい。リング型ファイバレーザの場合、単一モードで発振するレーザは、下記式(11)を満たすモードの中で、共振器内の利得が一番高くなるモード(m)で発振する。
f=m・FSR (m:整数) …(11)
FSR(フリースペクトラムレンジ:縦モード間隔)=c/nL
(c:光速、n:光ファイバの屈折率、L:共振器長)
レーザの発振周波数は、温度変化(δT)によって変化し、その変化量δfは、下記式(12)で与えられる。
δf=(α+β)δT×f …(12)
α:光ファイバの線熱膨張係数
β:屈折率の温度依存性
発振周波数は温度変化により(12)式で変化していくが、レーザの発振周波数がある場所まで(FSR分)動くと利得最大となるモードが変わり、モードがホップする。
ここで、レーザの共振器長が長いと、縦モード間隔FSRが狭くなる。縦モード間隔FSRが狭くなると、小さい温度変化でレーザの発振周波数がFSR分動いてしまう(モードホップする)。従来構成では共振器長が数メートルになるため、0.01℃程度の温度変動でモードホップしてしまい、温度変動に対して不安定である。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるレーザ発振器を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の第1形態によると、第1ポートから入射される光を第2ポートから出射し、第2ポートから入射される光を第3ポートから出射し、第4ポートから入射される光を第1ポートから出射する光サーキュレータと、励起光により励起されることにより第3ポートから出射された光を増幅して、第1ポートに入射させる光増幅ファイバと、第2ポートから出射された光のうち、予め定められた波長の光を反射して第2ポートへ再び入射させる反射型光フィルタと、光増幅ファイバを励起させる励起光を発生する励起光源とを備え、励起光源は、第4ポートからリング型共振器内に励起光を入射し、可飽和吸収ミラーは、第2ポートから出射された出力光の出力経路を兼ねるレーザ発振器提供される。また、上記レーザ発振器は、光増幅ファイバを伝播する光の強度を周波数基準に基づいて変調させる光変調器を更に備えてもよい。
本発明の第2形態によると、第1ポートから入射される光を第2ポートから出射し、第2ポートから入射される光を第3ポートから出射し、第4ポートから入射される光を第1ポートから出射する光サーキュレータと、励起光により励起されることにより第3ポートから出射された光を増幅して、第1ポートに入射させる光増幅ファイバと、第2ポートから出射された光の光強度に応じて反射率を変化させて第2ポートへ再び入射させる可飽和吸収ミラーと、光増幅ファイバを励起させる励起光を発生する励起光源とを備え、励起光源は、第4ポートからリング型共振器内に励起光を入射し、可飽和吸収ミラーは、第2ポートから出射された出力光の出力経路を兼ねるレーザ発振器提供される。

なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明によれば、リング型共振器の外部から励起光を入射するので、リング型共振器内の損失を低減できる。また、本発明によれば、レーザ発振閾値が低減され、レーザ発振に必要なEDF等の光増幅ファイバの長さを短尺化できる。また、本発明によれば、励起光源及び出力カプラ等の物理的な長さ分だけ、共振器を短尺化できる。
以上のように、本発明によれば、共振器長を短くすることができるので、モードホップしない安定動作温度範囲が拡大できる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、実施形態に係る第1レーザ発振器100の構成を示す。第1レーザ発振器100は、光により励起される光ファイバを利得媒質として用いたレーザ発振器において、損失を抑え及び経路を短くすること等により、安定したレーザ光を出力する。
第1レーザ発振器100は、光サーキュレータ20と、希土類添加光ファイバ30と、反射型光フィルタ40と、励起光源50と、励起/出力光入出射部60とを備える。
光サーキュレータ20は、それぞれが光の入出射ポートである、第1ポート21と、第2ポート22と、第3ポート23とを有する。光サーキュレータ20は、第1ポート21から入射される光を第2ポート22から出射し、第2ポート22から入射される光を第3ポート23から出射する。光サーキュレータ20は、方向性結合器の一例である。
希土類添加光ファイバ30は、エルビウム(Er)又はネオジウム(Nd)等の希土類イオンが添加された光ファイバであり、励起光により励起されることにより内部を伝播する光を増幅する。より具体的には、希土類添加光ファイバ30内に励起光が注入された場合、希土類添加光ファイバ30に添加された希土類イオンは、励起光のエネルギーを吸収して、活性化する。希土類添加光ファイバ30は、希土類イオンが活性化している時に信号光が通過すると、その活性化した希土類元素が共鳴して、当該信号光と同じ光を出す。この結果、希土類添加光ファイバ30は、通過する信号光を増幅して出力することができる。希土類添加光ファイバ30は、本発明に係る第1光増幅ファイバの一例である。
希土類添加光ファイバ30は、一端が光サーキュレータ20の第1ポート21に接続され、他端が第3ポート23との間に接続されている。従って、希土類添加光ファイバ30は、第3ポート23から出射された光を増幅して第1ポート21に入射させる。なお、希土類添加光ファイバ30は、第3ポート23から第1ポート21までの光路の全てで光増幅をしてもよいし、光路の一部分でのみ光増幅してもよい。
反射型光フィルタ40は、第2ポート22から出射された光のうち予め定められた波長の光を反射して第2ポート22へ再び入射させ、それ以外の波長の光を透過する。さらに、反射型光フィルタ40は、予め定められた波長の光が発振により一定の強度を超えると、その超えた強度の光を透過する。反射型光フィルタ40は、例えばファイバブラッググレーティング(FBG)及び誘電体多層膜光フィルタ等により構成される。
励起光源50は、希土類添加光ファイバ30を励起させる励起光を発生する。すなわち、励起光源50は、希土類添加光ファイバ30に添加されている希土類イオンを活性化させる所定の波長の光を発生する。励起光源50は、例えばレーザダイオード等により構成される。
励起/出力光入出射部60は、それぞれが光の入出射ポートである、励起光入射ポート61と、共通ポート62と、出力光出射ポート63とを有する。励起光入射ポート61は、励起光源50から発生された励起光を入射する。共通ポート62は、反射型光フィルタ40から出力された光を入射すると共に、励起光入射ポート61から入射された励起光を出射し、出射した当該励起光を反射型光フィルタ40を介して光サーキュレータ20の第2ポート22へ入射させる。出力光出射ポート63は、共通ポート62から入射された光を出射する。励起/出力光入出射部60は、本発明に係る励起光供給部の一例である。
以上のような第1レーザ発振器100は、光サーキュレータ20、希土類添加光ファイバ30及び反射型光フィルタ40により形成されているループ光路が、レーザ発振のための基本構成要素となる共振器を構成している。より具体的には、反射型光フィルタ40により反射された光が、光サーキュレータ20の第2ポート22、第3ポート23、希土類添加光ファイバ30、第1ポート21、第2ポート22を順番に通過して、再び反射型光フィルタ40に戻るループ光路が、リング型共振器を構成している。さらに、第1レーザ発振器100は、希土類添加光ファイバ30がレーザ発振のための基本構成要素となる利得媒質を構成し、励起光源50がレーザ発振のための基本構成要素となる励起源を構成する。
このように、第1レーザ発振器100によれば、レーザ発振のための基本構成要素である利得媒質、共振器及び励起源を全て有するので、共振器内でレーザ発振させることができる。そして、第1レーザ発振器100は、共振器内でレーザ発振されたレーザ光を、反射型光フィルタ40を通過させて出力光として出力する。
ここで、励起/出力光入出射部60は、光サーキュレータ20の第1ポート21及び第3ポート23以外のポートから、励起光を希土類添加光ファイバ30へ入射させる。すなわち、第1レーザ発振器100においては、リング型共振器の経路外に、本発明に係る励起光供給部の一例としての励起/出力光入出射部60が設けられている。具体的には、励起/出力光入出射部60は、反射型光フィルタ40の出力端側から励起光を光サーキュレータ20の第2ポート22へ入射することにより、当該励起光を第3ポート23を介して希土類添加光ファイバ30へ入射させる。
このように、第1レーザ発振器100では、リング型共振器の経路外に励起光供給部が設けられているので、共振器内での部品数が少なくし、共振器内での光損失を低減できる。従って、第1レーザ発振器100によれば、レーザ発振閾値が低下され、発振に必要となる希土類添加光ファイバ30の長さを短くすることができる。また、第1レーザ発振器100によれば、共振器内から励起光を入射するための光カプラ等が除かれるので、その分だけ共振器の光路を短くできる。そして、このような効果が得られることにより、第1レーザ発振器100によれば、縦モード間隔が広がり、モードホッピングが抑制され、安定したレーザ光を出力することができる。
なお、光サーキュレータ20、希土類添加光ファイバ30、反射型光フィルタ40、励起/出力光入出射部60等の共振器を構成する部材は、偏波保持型であることが望ましい。偏波保持型の光サーキュレータ20及び励起/出力光入出射部60を用いることにより、1つの偏波の光を出力するので、単一の偏波モードで発振し、さらに、出力強度も安定する。
図2は、本実施形態の変形例に係る第1レーザ発振器101の構成を示す。
第1レーザ発振器101は、光サーキュレータ20の第2ポート22および反射型光フィルタ40の間に設けられ、第2ポート22および反射型光フィルタ40の間を伝播する光を増幅する第2希土類添加光ファイバ32を更に備えてよい。第2希土類添加光ファイバ32は、本発明に係る第2光増幅ファイバの一例である。光サーキュレータ20の第2ポート22および反射型光フィルタ40の間の光路は、励起光の通過経路となっているとともに共振器の経路にも含まれる。つまり、第2希土類添加光ファイバ32は、レーザ発振の増幅に寄与する。従って、第1レーザ発振器101は、第2希土類添加光ファイバ32を更に備えることにより、レーザ発振のための利得媒体による増幅度を高くすることができる。
図3は、本実施形態の他の変形例に係る第1レーザ発振器102の構成を示す。
第1レーザ発振器102は、反射型光フィルタ40および励起/出力光入出射部60の共通ポート62の間に設けられ、反射型光フィルタ40から共通ポート62へ伝播する出力光を増幅する第3希土類添加光ファイバ34を更に備えてよい。第3希土類添加光ファイバ34は、本発明に係る第3光増幅ファイバの一例である。反射型光フィルタ40および励起/出力光入出射部60の共通ポート62の間の光路は、励起光の通過経路となっているとともに出力光の出力経路にも含まれる。つまり、第3希土類添加光ファイバ34は、出力光の増幅に寄与する。従って、第1レーザ発振器100は、第3希土類添加光ファイバ34を備えることにより、出力光をより増幅して出力することができる。
また、第1レーザ発振器100は、希土類添加光ファイバにより構成された反射型光フィルタ40を用いてもよい。希土類添加光ファイバを有する反射型光フィルタ40を備えることにより、第1レーザ発振器100は、レーザ発振のための利得媒体による増幅度を高くすること及びレーザ発振した出力光の増幅等ができる。
図4は、実施形態に係る第2レーザ発振器200の構成を示す。第2レーザ発振器200は、光により励起される光ファイバを利得媒質として用いたレーザ発振器において、安定したレーザ光を出力する。なお、本実施形態に係る第2レーザ発振器200は、図1に示した第1レーザ発振器100と略同一の構成及び機能を採るので、以下相違点を除き説明を省略する。
第2レーザ発振器200は、光サーキュレータ20と、希土類添加光ファイバ30と、反射型光フィルタ40と、励起光源50とを備える。
光サーキュレータ20は、第1ポート21、第2ポート22及び第3ポート23に加えて、さらに、光の入出射ポートである第4ポート24を有する。光サーキュレータ20は、第4ポート24から入射される光を第1ポート21から出射する。また、光サーキュレータ20は、励起光源50から発生された励起光を第4ポート24へ入射することにより、当該励起光を第1ポート21を介して希土類添加光ファイバ30へ入射させる。本実施形態において、この光サーキュレータ20の第4ポート24は、本発明に係る励起光供給部の一例である。
このように、光サーキュレータ20は、第1ポート21及び第3ポート23以外のポートから、励起光を希土類添加光ファイバ30へ入射させる。すなわち、第2レーザ発振器200においては、共振器の経路外から励起光を入射する。これにより、本実施形態の第2レーザ発振器200によれば、共振器内での部品数を少なくし、共振器内での光損失を低減でき、第1レーザ発振器100と同様の効果を得ることができる。
なお、図1の第1レーザ発振器100では第2ポートから励起光を入射し、図4の第2レーザ発振器200では第4ポートから励起光を入射しているが、第2ポート及び第4ポートの両者から同時に励起光を入射する構成としてよい。
図5は、他の実施形態に係る第1モードロックレーザ発振器300の構造を示す。なお、図1に示した第1レーザ発振器100と共通の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
同図に示すように、図5に示した第1モードロックレーザ発振器300は、図1に示したレーザ発振器100の第1希土類添加光ファイバ30に、光変調器80を挿入した構造を有する。光変調器80は、周波数基準82の発生する所定の基準周波数に基づいて、第1希土類添加光ファイバ30を伝播する光を、強度変調または位相変調する。この変調周波数を適切に選択することにより、共振器内で多モード発振した伝播光においてモード間の波長間隔を一定にして、位相の揃った鋭いパルスピークを発生させることができる。
このように、第1モードロックレーザ発振器400は、共振器長を短く形成することができるのでモードホップの発生を抑制できる。従って、簡潔な構造でありながらモードロックレーザ光を安定に出力できる。
図6は、ひとつの変形例に係る第1モードロックレーザ発振器301の構造を示す。なお、図5と共通の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。同図に示すように、第1モードロックレーザ発振器301は、光サーキュレータ20の第2ポート22および反射型光フィルタ40の間に設けられ、第2ポート22および反射型光フィルタ40の間を伝播する光を増幅する第2希土類添加光ファイバ32を更に備える。
第2希土類添加光ファイバ32は、第2光増幅ファイバの一例である。光サーキュレータ20の第2ポート22および反射型光フィルタ40の間の光路は、励起光の通過経路であると共に共振器の経路にも含まれる。従って、第2希土類添加光ファイバ32も、伝播光の増幅に寄与する。これにより、利得媒質による増幅度を高くして、共振器長を一層短縮できる。
図7は、他の変形例に係る第1モードロックレーザ発振器302の構造を示す。なお、図5および図6と共通の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。同図に示すように、第1レーザ発振器102は、反射型光フィルタ40および励起/出力光入出射部60の共通ポート62の間に設けられ、反射型光フィルタ40から共通ポート62へ伝播する出力光を増幅する第3希土類添加光ファイバ34を更に備えてよい。第3希土類添加光ファイバ34は、第3光増幅ファイバの一例である。
反射型光フィルタ40および励起/出力光入出射部60の共通ポート62の間の光路は、励起光の通過経路となっているとともに出力光の出力経路にも含まれる。つまり、第3希土類添加光ファイバ34は、出力光の増幅に寄与する。従って、第1レーザ発振器102においては、出力光をより増幅して出力できる。
更に、第1レーザ発振器102において、反射型光フィルタ40自体を希土類添加光ファイバに形成したFBGで形成することもできる。これにより、第1レーザ発振器101は、伝播光の増幅度を一層高くすること及びレーザ発振した出力光を増幅すること等ができる。また、共振器長を一層短縮できる。
図8は、他の実施形態に係る第2モードロックレーザ発振器400の構造を示す図である。なお、図8においても、他の図と共通の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
同図に示すように、第2モードロックレーザ発振器400は、図1に示したレーザ発振器100において、反射型光フィルタ40に換えて可飽和吸収ミラー70を配置した構造を有する。可飽和吸収ミラー70は、光サーキュレータ20の第2ポート22から入射された光を反射し、その反射時において入射光の強度に応じて光の吸収率が変化する。具体的には、可飽和吸収ミラー70は、入射光の強度が大きいほど吸収率が低くなる。すなわち、可飽和吸収ミラー70は、いわゆる可飽和吸収特性を有するミラーである。さらに、可飽和吸収ミラー70は、発振により入射光の強度が一定の値を超えると、その超えた強度の波長の光を透過する。
このような可飽和吸収ミラー70は、強度が大きい入射光より強め、強度が小さい入射光をより弱くするように作用する。これにより、第1希土類添加光ファイバ30を含む共振器において生じた多モードのレーザ光に対して、あるタイミングで位相が揃って高い強度で入射された光を光ファイバ33に伝播させる。こうして、非常に急峻なピークを有する光パルスを発生させることができる。従って、第1希土類添加光ファイバ30を含む共振器の両端を形成すると共に、共振器内を伝播する多数のモードの光に対して、位相が一定間隔で揃ったパルスを、光ファイバ33を介して出射させる。
このように、第2モードロックレーザ発振器400は、共振器長が短いのでモードホップの発生を抑制できる。従って、コンパクトな構造でありながらモードロックレーザ光を安定に出力できる。
図9は、他の実施形態に係る第3モードロックレーザ発振器500の構造を示す図である。なお、第3モードロックレーザ発振器600は、図4に示した第2レーザ発振器200と略同一の構成及び機能を採るので、以下相違点を除き説明を省略する。
同図に示すように、第3モードロックレーザ発振器500は、図4に示した第2レーザ発振器200の第1希土類添加光ファイバ30に、光変調器80を挿入した構造を有する。光変調器80は、周波数基準82の発生する所定の基準周波数に基づいて、第1希土類添加光ファイバ30を伝播する光を、強度変調または位相変調する。この変調周波数を適切に選択することにより、共振器内で多モード発振した伝播光においてモード間の波長間隔を一定にして、位相の揃った鋭いパルスピークを発生させることができる。
このように、第3モードロックレーザ発振器500は、簡潔な構造により、内部損失を低減でき、レーザ光を効率よく発生できる。また、共振器長を短縮することによりモードホップの発生を抑制できる。従って、コンパクトな構造でありながらモードロックレーザ光を安定に出力できる。
図10は、他の実施形態に係る第4モードロックレーザ発振器600の構成を示す。第4モードロックレーザ発振器600は、光により励起される光ファイバを利得媒質として用いた発振器であって、安定したモードロックレーザ光を出力する。なお、本実施形態に係るモードロックレーザ発振器600は、図4に示した第2レーザ発振器200と略同一の構成及び機能を採るので、以下相違点を除き説明を省略する。
第4モードロックレーザ発振器600は、図4の反射型光フィルタ40に代えて、可飽和吸収ミラー70を備える。可飽和吸収ミラー70は、光サーキュレータ20の第2ポート22から入射された光を反射し、その反射時において入射光の強度に応じて光の吸収率が変化する。具体的には、可飽和吸収ミラー70は、入射光の強度が大きいほど吸収率が低くなる。すなわち、可飽和吸収ミラー70は、いわゆる可飽和吸収特性を有するミラーである。さらに、可飽和吸収ミラー70は、発振により入射光の強度が一定の値を超えると、その超えた強度の波長の光を透過する。
このような可飽和吸収ミラー70は、強度が大きい入射光より強め、強度が小さい入射光をより弱くするように作用する。従って、可飽和吸収ミラー70は、共振器内を伝播する多数のモードの光に対して、位相が揃って入射されるタイミングの光の強度をより強め、それ以外のタイミングで入射される光の強度を弱める。この結果、位相が一定間隔で揃った複数のモードの光が発振して、可飽和吸収ミラー70から出射される。
このように、第4モードロックレーザ発振器600によれば、モード相互間に一定の位相関係が生じたマルチモードのレーザ光であるモードロックレーザ光を出力することができる。さらに、第4モードロックレーザ発振器600においては、第2レーザ発振器200と同様に共振器の経路外の第4ポート24から、励起光が入射される。これにより、第4モードロックレーザ発振器600においては、共振器内での部品数を少なくし、共振器内での光損失を低減でき、第2レーザ発振器200と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
実施形態に係る第1レーザ発振器100の構成を示す図である。 実施形態の変形例に係る第1レーザ発振器101の構成を示す図である。 第1レーザ発振器100の他の変形例である第1レーザ発振器102の構造を示す図である。 実施形態に係る第2レーザ発振器200の構成を示す図である。 ひとつの実施形態に係る第1モードロックレーザ発振器300の構造を示す図である。 実施形態の変形例である第1モードロックレーザ発振器301の構造を示す図である。 実施形態の他の変形例である第1モードロックレーザ発振器302の構造を示す図である。 他の実施形態に係る第2モードロックレーザ発振器400の構造を示す図である。 他の実施形態に係る第3モードロックレーザ発振器500の構造を示す図である。 実施形態に係る第4モードロックレーザ発振器600の構成を示す図である。 従来の光ファイバレーザ発振器700の構成を示す図である。
100、101、102 第1レーザ発振器
200 第2レーザ発振器
300、301、302 第1モードロックレーザ発振器
400 第2モードロックレーザ発振器
500 第3モードロックレーザ発振器
600 第4モードロックレーザ発振器
700 光ファイバレーザ発振器
20、710 光サーキュレータ、
21、711 第1ポート、
22、712 第2ポート、
23、713 第3ポート、
24 第4ポート、
30 希土類添加光ファイバ、
31、33 光ファイバ、
32 第2希土類添加光ファイバ、
34 第3希土類添加光ファイバ、
40 反射型光フィルタ、
50、740 励起光源、
60 励起/出力光入出射部、
61 励起光入射ポート、
62 共通ポート、
63 出力光出射ポート、
70 可飽和吸収ミラー

Claims (3)

  1. 第1ポートから入射される光を第2ポートから出射し、前記第2ポートから入射される光を第3ポートから出射し、第4ポートから入射される光を前記第1ポートから出射する光サーキュレータと、
    励起光により励起されることにより前記第3ポートから出射された光を増幅して、前記第1ポートに入射させる光増幅ファイバと、
    前記第2ポートから出射された光のうち、予め定められた波長の光を反射して前記第2ポートへ再び入射させる反射型光フィルタと、
    前記光増幅ファイバを励起させる励起光を発生する励起光源と
    を備え、
    前記励起光源は、前記第4ポートからリング型共振器内に前記励起光を入射し、前記反射型光フィルタは、前記第2ポートから出射された出力光の出力経路を兼ねるレーザ発振器。
  2. 前記光増幅ファイバを伝播する光の強度を周波数基準に基づいて変調させる光変調器を更に備える請求項1に記載のレーザ発振器。
  3. 第1ポートから入射される光を第2ポートから出射し、前記第2ポートから入射される光を第3ポートから出射し、第4ポートから入射される光を前記第1ポートから出射する光サーキュレータと、
    励起光により励起されることにより前記第3ポートから出射された光を増幅して、前記第1ポートに入射させる光増幅ファイバと、
    前記第2ポートから出射される光の光強度に応じて反射率を変化させて前記第2ポートへ再び入射させる可飽和吸収ミラーと、
    前記光増幅ファイバを励起させる励起光を発生する励起光源と
    を備え、
    前記励起光源は、前記第4ポートからリング型共振器内に前記励起光を入射し、前記可飽和吸収ミラーは、前記第2ポートから出射された出力光の出力経路を兼ねるレーザ発振器。
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