JP5379578B2 - 音叉型屈曲水晶振動子 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に用いられる音叉型屈曲水晶振動子に関する。
従来、コンピュータ,携帯電話又は小型情報機器等の電子機器には、電子部品の一つとして圧電振動子又は圧電発振器が搭載されている。この圧電振動子又は圧電発振器は、基準信号源やクロック信号源として用いられる。又、圧電振動子や圧電発振器は、その内部に水晶からなる音叉型屈曲水晶振動子が搭載されている。
以下、圧電材料に水晶を用いた音叉型屈曲水晶振動子について説明する。
図16は、従来の音叉型屈曲水晶振動子の一例を示す斜視図である。図17は、従来の音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す斜視図である。
図16に示すように、音叉型屈曲水晶振動子400は、圧電片410(図17参照)と、その圧電片410の表面に設けられた励振用電極421a,421b,422a及び422bと、接続用電極423a及び423bと、周波数調整用金属膜424a及び424bと、導配線パターン425,426とにより概略構成される(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
図17に示すように、圧電片410は、平面視略四角形の平板である基部411と、この基部411の一辺から同一方向に延出した振動腕部412と、基部411の他の一辺から延出した支持腕部413、414とにより構成されている(例えば、特許文献3参照)。
以下、振動腕部412は、2本一対で構成されているため、第一の振動腕部412a、第二の振動腕部412bとして説明する。
また、支持腕部413,414は、2本一対で構成されているため、第一の支持腕部413、第二の支持腕部414として説明する。
第一の支持腕部413は、第一の延出部413aと第二の延出部413bとから構成されている。
第一の延出部413aは、第一の振動腕部412a及び第二の振動腕部412bの延出する方向に対して直角となる方向に基部411から延出している。また、第二の延出部413bは、前記第一の振動腕部412aと平行に第一の延出部413aの所定の位置から延出している。
また、第二の支持腕部414は、第一の延出部414aと第二の延出部414bとから構成されている。
第一の延出部414aは、第一の振動腕部412a及び第二の振動腕部412bの延出する方向に対して直角となる方向で、第一の支持腕部413の第一の延出部413aとは反対の方向に基部411から延出している。また、第二の延出部414bは、前記第二の振動腕部412bと平行に第一の延出部414aの所定の位置から延出している。
圧電片410は、これら基部411、第一の振動腕部412a、第二の振動腕部412b、第一の支持腕部413及び第二の支持腕部414が一体で構成されている(例えば、特許文献1参照)。
図16に示すように、励振用電極421aは、圧電片410を構成する第一の振動腕部412aの対向する表裏主面に設けられている。なお、表裏主面とは、基部411の表面積の最も広く形成されている面であって、一方の面と他方の面とが平行になっている2つの面をいい、また、これら2つの面と同一の方向を向く面も含まれる。また、図16及び図17において、図面で現われている面を「表面」とし、隠れている面を「裏面」とする。
励振用電極421bは、第一の振動腕部412aの対向する両側面に設けられている。また、励振用電極422aは、第二の振動腕部412bの対向する表裏主面に設けられている。さらに、励振用電極422bは、第二の振動腕部412bの対向する両側面に設けられている。
接続用電極423aは、第一の支持腕部413の表裏主面全面に設けられている。
また、接続用電極423aは、基部411の裏主面に設けられた導配線パターンを介して第二の振動腕部413の励振用電極422aと電気的に接続している。
また、接続用電極423aは、第一の振動腕部412aの両側面に設けられた励振用電極421b及び周波数調整金属膜424aとも電気的に接続している。
なお、第二の振動腕部412bの表裏主面に設けられている励振用電極422aは、導配線パターン426により第一の振動腕部412aの励振用電極421bと電気的に接続されている。
接続用電極423bは、第二の支持腕部414の表裏主面全面に設けられている。
また、接続用電極423bは、基部411主面に設けられた導配線パターン425により、励振用電極421aと電気的に接続している。
また、接続用電極423bは、第二の振動腕部412bの両側面に設けられた励振用電極422b及び周波数調整金属膜424bとも電気的に接続している。
なお、第一の振動腕部412aの表裏主面に設けられている励振用電極421aは、導配線パターンにより第二の振動腕部412bの励振用電極422bと電気的に接続されている。
周波数調整用金属膜424aは、第一の振動腕部412aの表面及び側面の先端部に設けられており、第一の振動腕部412aの両側面に設けられた励振用電極421bと電気的に接続している。また、周波数調整用金属膜424bは、第二の振動腕部412bの表面及び側面の先端部に設けられており、第二の振動腕部412bの両側面に設けられた励振用電極422bと電気的に接続している。
なお、圧電振動素子400は、この周波数調整用金属膜424a及び424bを構成する金属の量を増減させることにより、その振動周波数値を所望する値に調整することができる。
また、支持腕部を有する音叉型屈曲水晶振動子については、支持腕部の厚み方向に切欠きを設けた構造が提案されており、この切欠きにより振動腕部から漏れる振動を減衰させて、振動が伝播するのを防いでいる(例えば、特許文献4参照)。
また、音叉型屈曲水晶振動子の他の構造としては、基部の主面に溝状の凹部を形成したものが提案されている。この音叉型屈曲水晶振動子は、振動腕部から漏れる振動を減衰させて、振動の伝播を防ぐように溝状の凹部を形成している(例えば、特許文献5参照)。
特許文献5で開示されている音叉型屈曲水晶振動子も同様に、基部の主面に設けられた溝状の凹部により振動腕部から漏れる振動を減衰させて、振動の伝播を防いでいる。
なお、これら音叉型屈曲水晶振動子は、例えば、一方の主面に開口部を有する凹部を有する素子搭載部材の、凹部内底面に形成された素子接続用電極パッド上に搭載され、さらに凹部の開口部は蓋体により気密封止されて圧電振動子となる(例えば、特許文献6参照)。
また、これら音叉型屈曲水晶振動子は、例えば、一方の主面に開口部を有する凹部を有する素子搭載部材の、凹部内底面に形成された素子接続用電極パッド上に搭載され、さらに凹部の開口部は蓋体により気密封止されつつ、少なくとも発振回路を備えた集積回路素子を圧電振動素子と電気的に接続した構造とすると圧電発振器となる(例えば、特許文献6参照)。
特開2004−357178号公報 特開2004−297198号公報 特開2005−94724号公報 特開2006−148857号公報 実開昭51−138076号公報 特開2008−252800号公報
しかしながら、音叉型屈曲水晶振動子の小型化が進むにつれて素子の外形形状の形成を化学エッチングに頼ることとなるが、化学エッチングでは、音叉型屈曲水晶振動子の支持腕部に設けた厚み方向の切欠きに残渣が生じてしまうため、正確な形状に成形するのが困難である。このような残渣により切欠きで振動の減衰が十分になされずに、振動が支持される部分へ伝播してしまい、所定の温度における周波数偏差の値(以下、「温度特性」という。)を悪化させ、また、クリスタルインピーダンスの値(以下、「CI値」という場合がある。)を高く悪化させてしまう恐れがある。
また、支持腕部を構成要素の一部としない音叉型屈曲水晶振動子は、基部の幅方向、つまり、振動腕部が基部から延出する方向に対して直角となる方向に溝状の凹部を形成しても、振動腕部から漏れる振動を十分に減衰させることができず、温度特性やCI値を悪化させる恐れがある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、振動腕部からの振動を減衰させ、振動の伝播を軽減させる音叉型屈曲水晶振動子を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、基部と、この基部から延出する2本一対の振動腕部と、前記振動腕部に沿って前記基部より延出する二本一対の支持腕部と備え、前記振動腕部が二本一対で設けられる前記支持腕部よりも内側で基部から延出して設けられており、前記支持腕部は、前記基部と前記振動腕部との境目から離れた位置から前記振動腕部の延出する方向に対して直角となる方向に延出する第一の延出部と、前記第一の延出部の端部から前記振動腕部と平行する方向に延出する第二の延出部とから構成されており、前記第二の延出部には、第二の延出部の全幅よりも短い長さで、第二の延出部の振動腕部側に寄せた位置に、溝状の第一の凹部が設けられており、前記基部には、前記基部と前記振動腕部との境目と前記基部と前記支持腕部との境目との間であって、前記振動腕部の延出する方向に対して直角となる方向に溝状の第二の凹部が設けられており、前記第二の凹部は、前記基部の表裏主面に互いに向き合わずに所定の間隔をあけて設けられており、前記第一の延出部には、基部との境目側であって前記第一の延出部の幅方向に溝状の第三の凹部が設けられていることを特徴とする音叉型屈曲水晶振動子である。
また、本発明は、前記第三の凹部が、前記第一の延出部の表裏主面に互いに向き合わずに所定の間隔をあけて設けられていても良い。
また、本発明は、それぞれの前記振動腕部に、前記振動腕部の延出方向と同一の方向に長い、溝状の第四の凹部が設けられていても良い。
また、本発明は、前記第四の凹部が、それぞれの前記振動腕部において、前記振動腕部の幅方向に2つ以上並んで設けられていても良い。
このような音叉型屈曲水晶振動子によれば、基部から延出した支持腕部が、その幅方向に溝状の第一の凹部を有しているので、化学エッチングを用いて第一の凹部を形成しても、残渣による形状の変化を少なくすることができる。また、基部から延出した支持腕部がその幅方向に溝状の第一の凹部を有しているので、振動腕部から漏れる振動も、この支持腕部の第一の凹部に達するまでに、基部や途中の支持腕部により減衰したのちに、第一の凹部でさらに振動が減衰されるので、支持する部分への振動の伝播を軽減し、温度特性やCI値の悪化を防ぐことができる。
また、本発明は、前記支持腕部が、前記第一の凹部を前記振動腕部の表裏主面に有しつつ互いに向き合わずに所定の間隔をあけて設けられているため、表主面側を伝播する振動を減衰させつつ、裏主面側を伝播する振動を減衰させることができる。
また、本発明は、基部の幅を振動腕部の延出する方向に対して直角となる方向とし、基部の長さを、幅と規定した方向と直角となる方向とした場合、支持腕部の幅が、基部の長さよりも小さくなっていても、振動腕部から漏れる振動を支持腕部が有する第一の凹部で減衰させることができる。
また、本発明は、基部の幅方向に第二の凹部を設けたので、支持腕部が有する第一の凹部によって振動を減衰させ、基部が有する第二の凹部によって振動を減衰させるので、振動腕部から漏れる振動の減衰をさらに向上させることができる。
また、本発明は、基部の表裏主面に有する第二の凹部が、互いに向き合わずに所定の間隔をあけて設けられているので、表主面側を伝播する振動を減衰させつつ、裏主面側を伝播する振動を減衰させることができる。
また、本発明は、支持腕部が基部との境目側であって幅方向に溝状の第三の凹部を有しているので、支持腕部が有する第一の凹部による振動の減衰に加えて第三の凹部による振動の減衰が行えるので、振動腕部から漏れる振動の減衰をさらに向上させることができる。
また、本発明は、支持腕部の表裏主面に有している第三の凹部が、互いに向き合わずに所定の間隔をあけて設けられているので、表主面側を伝播する振動を減衰させつつ、裏主面側を伝播する振動を減衰させることができる。
また、本発明は、支持腕部が基部から延出する前記振動腕部とは反対方向に延出して構成されており、振動腕部から漏れる振動を支持腕部が有する第一の凹部で減衰させることができる。
また、本発明は、二本一対の前記振動腕のそれぞれが、振動腕部よりも短い溝状の第四の凹部を有する構造となっており、振動腕部から漏れる振動を支持腕部が有する第一の凹部で減衰させることができる。
また、本発明は、二本一対の前記振動腕のそれぞれが、前記振動腕部よりも短い2つ以上並んだ溝状の第四の凹部を有する構造となっており、振動腕部から漏れる振動を支持腕部が有する第一の凹部で減衰させることができる。
本発明の第一の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子の一例を示す斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す斜視図である。 本発明の第一の実施形態の変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子の一例を示す斜視図である。 第一の凹部の状態の一例を示す概念図である。 本発明の第二の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す斜視図である。 本発明の第二の実施形態の変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す斜視図である。 (a)は本発明の第三の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す斜視図であり、(b)は(a)の音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の概念図である。 本発明の第三の実施形態の変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す平面図である。 本発明の第四の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す平面図である。 本発明の第四の実施形態の変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す平面図である。 本発明の第五の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す平面図である。 本発明の第五の実施形態の変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す平面図である。 本発明の第六の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す平面図である。 本発明の第七の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す平面図である。 本発明のさらなる変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す平面図である。 従来の音叉型屈曲水晶振動子の一例を示す斜視図である。 従来の音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片の一例を示す斜視図である。
本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施形態」という。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各構成要素について、状態をわかりやすくするために、誇張して図示している。
(第一の実施形態)
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子100は、圧電片110a(図2参照)と、その圧電片110aの表面に設けられた励振用電極121a,121b,122a及び122bと、接続用電極123a及び123bと、周波数調整用金属膜124a及び124bと、導配線パターン125,126と、により概略構成される。
図1及び図2に示すように、圧電片110aは、例えば水晶からなり、平面視略四角形の平板状となる基部111と、この基部111の一辺から同一方向に延出している2本一対の振動腕部112と、基部111から延出している支持腕部113,114とから構成されている。
なお、振動腕部112は、2本一対であることから、第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bとして説明する。また、支持腕部113,114は、2本一対であることから、第一の支持腕部113、第二の支持腕部114として説明する。
第一の支持腕部113は、第一の延出部113aと第二の延出部113bとから構成されている。
第一の延出部113aは、基部111の第一の振動腕部112a側の側部から第一の振動腕部112aの延出方向に対して直角となる方向に所定の長さで延出されている。
第二の延出部113bは、第一の延出部113aの端部から、第一の振動腕部112aの延出方向と同じ方向に所定の長さで延出されている。
この第二の延出部113bに第一の凹部31が設けられている。
第二の延出部113bが有する第一の凹部31は、溝状に形成されており、第二の延出部113bの全幅よりも短い長さで、第二の延出部113bの振動腕部112側に寄せて設けられている。
また、この第一の凹部31は、実装の際に用いられる導電性接着剤が付けられる位置から離れた位置に設けられている。例えば、第二の延出部113bの先端部分を導電性接着剤が付けられる部分とした場合、第二の延出部113bの先端部分から第一の延出部113a側に離れた位置に設けられることとなる。
なお、第二の延出部113b及び114bにおいて、第一の延出部113a及び114aから延出した方向に対して直角となる方向を幅とし、延出した方向を長さ方向とする。
この第一の凹部31の断面形状は、例えば、U字型、V字型、傾斜角度が異なるように壁面が形成された断面形状などの形に形成しても良い。
また、この第一の凹部31は、第二の延出部113bの厚さの中心を越えた深さで形成されている。
したがって、第一の凹部31は、振動腕部112から漏れた振動を減衰させて支持する部分へ振動が伝播するのを軽減し、また、振動腕部112へ戻る反射波を軽減させることができる。
第二の支持腕部114は、第一の延出部114aと第二の延出部114bとから構成されている。
第一の延出部114aは、基部111の第二の振動腕部112b側の側部から第二の振動腕部112bの延出方向に対して直角となる方向に所定の長さで延出されている。
第二の延出部114bは、第一の延出部114aの端部から、第二の振動腕部112bの延出方向と同じ方向に所定の長さで延出されている。
この第二の延出部114bにも第一の凹部31が設けられている。
第二の延出部114bが有する第一の凹部31は、溝状に形成されており、第二の延出部114bの全幅よりも短い長さで、第二の延出部114bの振動腕部112側に寄せて設けられている。
なお、この第一の凹部31の断面形状は、例えば、U字型、V字型、傾斜角度が異なるように壁面が形成された断面形状などの形に形成しても良い。
また、この第一の凹部31は、第二の延出部114bの厚さの中心を越えた深さで形成されている。
したがって、第一の凹部31は、振動腕部112から漏れた振動を減衰させて支持する部分へ振動が伝播するのを軽減し、また、振動腕部112へ戻る反射波を軽減させることがきる。また、第一の凹部31は、振動腕部112から漏れた振動を減衰させて支持する部分へ振動が伝播するのを軽減し、また、振動腕部112へ戻る反射波を軽減させることがきる。
また、同様にこの第一の凹部31は、実装の際に用いられる導電性接着剤が付けられる位置から離れた位置に設けられている。例えば、第二の延出部113b,114bの先端部分を導電性接着剤が付けられる部分、つまり、支持する部分とした場合、第二の延出部113b,114bの先端部分から第一の延出部113a,114a側に離れた位置に設けられることとなる。
なお、第一の支持腕部113に設けられる第一の凹部31と、第二の支持腕部114に設けられる第一の凹部31とは、同一直線上に位置するようにそれぞれの第二の延出部113b、114bに設けられる。
また、このような第一の凹部31の外形形状は、周知のフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて形成することができる。
図1に示すように、励振用電極121aは、第一の振動腕部112aの表裏主面に設けられている。また、励振用電極121bは、第一の振動腕部112aの対向する両側面に設けられている。
周波数調整用金属膜124aは、第一の振動腕部112aの表面及び側面の先端部に設けられており、第一の振動腕部112aの両側面に設けられた励振用電極121bと電気的に接続している。
接続用電極123a
は、第一の支持腕部113の表裏主面に設けられている。
また、励振用電極122aは、第二の振動腕部112bの表裏主面に設けられている。また、励振用電極122bは、第二の振動腕部112bの対向する両側面に設けられている。
周波数調整用金属膜124bは、第二の振動腕部112bの表面及び側面の先端部に設けられており、第二の振動腕部112bの両側面に設けられた励振用電極122bと電気的に接続している。
また、接続用電極123bは、第二の支持腕部114の表裏主面に設けられている。
なお、音叉型屈曲水晶振動子100は、周波数調整用金属膜124a及び124bを構成する金属の量を増減させることにより、その振動周波数値を所望する値に調整することができる。
図1に示すように、励振用電極121a及び122bと、周波数調整用金属膜124bと接続用電極123bとは、圧電片110a表面に設けられた、例えば導配線パターン125により電気的に接続している。接続用電極123bは、第二の支持腕部114の全面に設けられており、第二の振動腕部112bの側面に設けられた励振用電極122bと電気的に接続している。
また、第一の振動腕部112aの表主面に設けられた励振用電極121aは、導配線パターン125を介して接続用電極123bと電気的に接続している。
なお、第一の振動腕部112aの裏主面に設けられた励振用電極121aは、導配線パターン(図示せず)を介して第二の振動腕部112bの内側を向く側面に設けられた励振用電極122bと電気的に接続している。
図1に示すように、また、励振用電極121b及び122aと、周波数調整用金属膜124aと接続用電極123aとは、圧電片110a表面に設けられた、例えば導配線パターン126により電気的に接続している。接続用電極123aは、第一の支持腕部113の全面に設けられており、第一の振動腕部112aの側面に設けられた励振用電極121bと電気的に接続している。
また、第二の振動腕部112bの裏主面に設けられた励振用電極122aは、導配線パターン(図示せず)を介して接続用電極123aと電気的に接続している。
なお、第二の振動腕部112aの表主面に設けられた励振用電極122aは、導配線パターン126を介して第一の振動腕部112aの内側を向く側面に設けられた励振用電極121bと電気的に接続している。
なお、各励振用電極、接続用電極、周波数調整用金属膜、導配線パターンは、例えば、下地金属としてのCr層と、その下地金属の上に重ねて設けられたAu層とから構成されている。
この音叉型屈曲水晶振動子100を振動させる場合、接続用電極123a及び123bに交番電圧を印加する。印加後のある電気的状態を瞬間的にとらえると、第一の振動腕部112bの励振用電極121bは+(プラス)電位となり、励振用電極121aは−(マイナス)電位となり、+から−に電界が生じる。一方、このときの第二の振動腕部112bの励振用電極122a,122bは、第一の振動腕部112aの励振用電極121a,121bに生じた極性とは反対の極性となる。これらの印加された電界により、第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bに伸縮現象が生じ、各振動腕部112に設定した共振周波数の屈曲振動を得る。
音叉型屈曲水晶振動子100は、圧電片110aの表面に、前記した励振用電極、接続用電極、導配線パターン及び周波数調整用金属膜をフォトリソグラフィ技術及び蒸着技術により形成することができる。また、音叉型屈曲水晶振動子100は、例えば、一方の主面に開口部を有する凹部を設けた容器体の、その凹部内底面に形成された素子接続用電極パッド上に搭載され、更に凹部の開口部が蓋体により気密封止されて水晶振動子となる。
前記した音叉型屈曲水晶振動子100によれば、圧電片110aを構成する第一の支持腕部113及び第二の支持腕部114に第一の凹部31を、第二の延出部114bの全幅よりも短い長さで、第二の延出部114bの振動腕部112側に寄せて設けることにより、第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bから漏れる振動が、第一の支持腕部113の第一の凹部31及び第二の支持腕部114の第一の凹部31に達するまでに、基部111や途中の支持腕部により減衰したのちに、第一の凹部31,31でさらに振動の伝播を軽減することができる。これにより、第一の凹部31,31は、第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bから漏れた振動の反射を軽減し、第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bの振動を阻害するのを防ぐことができる。
また、第一の支持腕部113の第一の凹部31及び第二の支持腕部114の第一の凹部31は、エッチング残渣を考慮することがなく、容易に形成することができる。
(第一の実施形態の変形例)
本発明の第一の実施形態の変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子は、図3に示すように、音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片110bが、第一の支持腕部113及び第二の支持腕部114に設けられる第一の凹部31を、第一の支持腕部113の構成要素である第二の延出部113bの表裏主面及び、第二の支持腕部114の構成要素である第二の延出部114bの表裏主面に有している点で第一の実施形態と異なる。
以下、第一の実施形態と同一の構成要素については重複する説明を省略し、同一の符号を付す。
まず、図3に示すように、第一の支持腕部113に設けられる第一の凹部31は、第二の延出部113bの表裏主面に形成され、かつ、表主面側の第一の凹部31と裏主面側の第一の凹部31とは向かい合わずに、所定の間隔をあけて設けられている。
例えば、表主面に設けられた第一の凹部31は、裏主面に設けられている第一の凹部31よりも第一の延出部113a側に近い位置に設けられている。
次に、第二の支持腕部114に設けられる第一の凹部31は、第二の延出部114bの表裏主面に形成され、かつ、表主面側の第一の凹部31と裏主面側の第一の凹部31とは向かい合わずに、所定の間隔をあけて設けられている。
例えば、表主面に設けられた第一の凹部31は、裏主面に設けられている第一の凹部31よりも第一の延出部114a側に近い位置に設けられている。
このような第一の凹部31について具体的に説明すると、第一の凹部31の深さは、基部111の厚さに対して50%より大きく90%以下で形成されている。
例えば、第一の凹部31の深さが50%以下の場合は、支持腕部113,114内を伝播する振動が第一の凹部31を通過してしまい、振動が漏れた状態となってCI値を向上させにくくなる。また、第一の凹部31の深さが90%以上の場合は、支持腕部113,114の強度を確保することができず、製造途中で破損する恐れがある。
したがって、第一の凹部31は、図4に示すように、表主面を伝播する振動Wを表主面側に設けられた第一の凹部31で減衰させ、裏主面を伝播する振動Wを裏主面側に設けられた第一の凹部31で減衰させる。また、それぞれの第一の凹部31が支持腕部113,114の厚みの中心CLを越える深さで形成されているので、支持腕部113,114の内部を伝播する振動も第一の凹部31で減衰させることができる。したがって、第一の凹部31により、振動腕部112から漏れた振動を減衰させて支持腕部113,114における支持する部分へ伝播する振動をさらに減衰させることがきる。
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子は、図5に示すように、音叉型屈曲水晶振動子に用いられる圧電片110cにおいて、第一の支持腕部113の第一の延出部113a及び第二の支持腕部114の第一の延出部114aが、第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bと基部111との境目から離れた位置から延出している点で第一の実施形態と異なる。
つまり、このように第二の実施形態を構成しても、第一の実施形態と同様の効果を奏する。また、この第二の実施形態に第一の実施形態の変形例を組み合わせても、第一の実施形態の変形例と同様の効果を奏する。
(第二の実施形態の変形例)
本発明の第二の実施形態の変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子は、図6に示すように、圧電片110dが、第一の支持腕部113の第二の延出部113b及び第二の支持腕部114の第二の延出部114bに設けられる第一の凹部31を表裏主面に有している点で第二の実施形態と異なる。
第一の支持腕部113の第一の凹部31及び第二の支持腕部114の第一の凹部31を、それぞれの第二の延出部113b,
114bの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けられている。
この表主面に設けられる第一の凹部31は、裏主面に設けられる第一の凹部31より第一の延出部113a,114aに近い側に設けられる。
このように第二の実施形態の変形例を構成したので、第一の支持腕部113及び第二の支持腕部114の表裏主面の第一の凹部31が所定の間隔をあけて設けられていることにより、第二の実施形態の構成に対して、さらに振動の減衰をさせることができる。
(第三の実施形態)
本発明の第三の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子は、図7(a)及び(b)に示すように、圧電片110eが、基部111の幅方向に第二の凹部32を有している点で第二の実施形態と異なる。ここで、基部111の幅は、基部111から延出する第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bの延出方向に対して直角となる方向とする。
このとき、第二の凹部32は、基部111の全幅よりも短い長さで、励振用電極121a,121b,122a及び122b、接続用電極123a,123b、の電気的接続をする部分を除いて基部111の全幅にわたって溝状に設けられている。
この第二の凹部32は、第一の支持腕部113の第一の凹部31及び第二の支持腕部114の第一の凹部31と同一直線LN上に位置するように基部111に設けられている。
このように、第三の実施形態を構成したので、第一の支持腕部113及び第二の支持腕部114が有する第一の凹部31による振動の減衰に加えて、基部111が有する第二の凹部32による振動の減衰が行えるので、第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bから漏れる振動の伝播の軽減を向上させることができる。
(第三の実施形態の変形例)
本発明の第三の実施形態の変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子は、図8に示すように、圧電片110fが、基部111の表裏主面に幅方向に伸びる第二の凹部32を有している点で第三の実施形態と異なる。
第一の支持腕部113の第一の凹部31及び第二の支持腕部114の第一の凹部31を、それぞれの第二の延出部113b,114bの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けられている。
この基部111の表主面側に設けられる第一の凹部32は、裏主面側に設けられる第二の凹部32より第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bに近い側に設けられる。
このような第二の凹部32について具体的に説明すると、第二の凹部32の深さは、基部111の厚さに対して50%より大きく90%以下で形成されている。
例えば、第二の凹部32の深さが50%以下の場合は、基部111内を伝播する振動が第二の凹部32を通過してしまい、振動が漏れた状態となってCI値を向上させにくくなる。また、第二の凹部32の深さが90%以上の場合は、基部111の強度を確保することができず、製造途中で破損する恐れがある。
したがって、第二の凹部32は、図4に示す概念と同様に、表主面を伝播する振動Wを表主面側に設けられた第二の凹部32で減衰させ、裏主面を伝播する振動Wを裏主面側に設けられた第二の凹部32で減衰させる。また、それぞれの第二の凹部32が基部111の厚みの中心を越える深さで形成されているので、基部111の内部を伝播する振動も第二の凹部32で減衰させることができる。したがって、第二の凹部32により、振動腕部112から漏れた振動をさらに減衰させることがきる。
このように第三の実施形態の変形例を構成したので、基部111の表裏主面の第二の凹部32が所定の間隔をあけて設けられていることにより、第三の実施形態の構成に対して、さらに振動の減衰をさせることができる。
(第四の実施形態)
本発明の第四の実施形態に係る圧電振動素子は、図9に示すように、圧電片110gが、第一の支持腕部113及び第二の支持腕部114に第一の凹部31の他にさらに第三の凹部33を有している点で第一の実施形態と異なる。
まず、第一の支持腕部113に設けられる第三の凹部33は、第一の延出部113aの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第一の延出部113aに溝状に設けられている。
また、第二の支持腕部114に設けられる第三の凹部33は、第一の延出部114aの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第一の延出部114aに溝状に設けられている。
このように、第四の実施形態を構成したので、第一の支持腕部123が有する第一の凹部31及び第二の支持腕部114が有する第一の凹部31によって振動を減衰させ、第三の凹部33によって振動を減衰させることができるので、第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bから漏れる振動の伝播の軽減をさらに向上させることができる。
(第四の実施形態の変形例)
本発明の第四の実施形態の変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子は、図10に示すように、圧電片110hが、第一の支持腕部113の第一の延出部113a及び第二の支持腕部114の第一の延出部114aの表裏主面に幅方向にわたって第三の凹部33を有している点で第四の実施形態と異なる。
まず、第一の支持腕部113の第一の延出部113aの表主面側に設けられる第三の凹部33は、裏主面側に設けられる第三の凹部33より基部111に近い側に設けられる。
また、第二の支持腕部114の第一の延出部114aの表主面側に設けられる第三の凹部33は、裏主面側に設けられる第三の凹部33より基部111に近い側に設けられる。
このような第三の凹部33について具体的に説明すると、第三の凹部33の深さは、基部111の厚さに対して50%より大きく90%以下で形成されている。
例えば、第三の凹部33の深さが50%以下の場合は、支持腕部113,114内を伝播する振動が第三の凹部33を通過してしまい、振動が漏れた状態となってCI値を向上させにくくなる。また、第三の凹部33の深さが90%以上の場合は、支持腕部113,114の強度を確保することができず、製造途中で破損する恐れがある。
したがって、第三の凹部33は、図4に示す概念と同様に、表主面を伝播する振動Wを表主面側に設けられた第三の凹部33で減衰させ、裏主面を伝播する振動Wを裏主面側に設けられた第三の凹部33で減衰させる。また、それぞれの第三の凹部33が支持腕部113,114の厚みの中心を越える深さで形成されているので、支持腕部113,114の内部を伝播する振動も第三の凹部33で減衰させることができる。したがって、第三の凹部33により、振動腕部112から漏れた振動を減衰させて支持腕部113,114における支持する部分へ伝播する振動をさらに減衰させることがきる。
このように第四の実施形態の変形例を構成したので、第一の支持腕部113及び第二の支持腕部114の表裏主面の第三の凹部33が所定の間隔をあけて設けられていることにより、第四の実施形態の構成に対して、さらに振動の減衰をさせることができる。
(第五の実施形態)
本発明の第五の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子は、図11に示すように、圧電片110iにおいて、基部111に第二の凹部32が設けられている点で第四の実施形態と異なる。つまり、第五の実施形態は、第三の実施形態と第四の実施形態とを組み合わせて構成されている。
また、第五の実施形態において、圧電片110iは、第一の支持腕部113,第二の支持腕部114のそれぞれが第一の凹部31と第三の凹部33を有し、基部111が第二の凹部32を有した構造となっている。
なお、第一の支持腕部113の第一の凹部31及び第二の支持腕部114の第一の凹部31を、それぞれの第二の延出部113b,114bの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けても良い。
また、第一の支持腕部113の第三の凹部33及び第二の支持腕部114の第三の凹部33を、それぞれの第二の延出部113b,114bの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けても良い。
このように第五の実施形態を構成したので、基部111に第二の凹部32が設けられていることにより、第四の実施形態の構成に対して、さらに振動の減衰をさせることができる。
(第五の実施形態の変形例)
本発明の第五の実施形態の変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子は、図12に示すように、圧電片110jが、第二の凹部32を基部111の表裏主面に有している点で第五の実施形態と異なる。
この基部111の表主面側に設けられる第一の凹部32は、第四の実施形態の変形例と同様に、裏主面側に設けられる第二の凹部32より第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bに近い側に設けられる。
なお、第一の支持腕部113の第一の凹部31及び第二の支持腕部114の第一の凹部31を、それぞれの第二の延出部113b,114bの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けても良い。
このように第五の実施形態の変形例を構成したので、基部111の表裏主面の第二の凹部32が所定の間隔をあけて設けられていることにより、第五の実施形態の構成に対して、さらに振動の減衰をさせることができる。
(第六の実施形態)
本発明の第六の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子は、第一の実施形態〜第五の実施形態、および各変形例に用いられる圧電片110a〜110jの振動腕部112である第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bが第四の凹部34を有して構成されている。
その一例として、図13に示す圧電片110kについて説明する。
圧電片110kは、基部111と、この基部111から延出する第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bと、これら第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bと同一の方向に基部111から延出する第一の支持腕部113と第二の支持腕部114とを備えている。
第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bとには、溝状の第四の凹部34が設けられている。
これら第四の凹部34は、第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bとの基部から延出する延出方向と同一となっており、所定の深さで第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bとに形成されている。
また、第四の凹部34は、第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bよりも長さが短くなるように第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bに設けられる。
このような第四の凹部34は、振動の伝播を軽減させる役割はなく、第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bとのCI値を減少させる役割を果たす。
ここで、基部111は、基部111の全幅よりも短い長さで、励振用電極121a,121b,122a及び122b、接続用電極123a,123b、の電気的接続をする部分を除いて基部111の全幅にわたって溝状の第二の凹部32が設けられている。
まず、第一の支持腕部113は、第一の凹部31が第二の延出部113bの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第二の延出部113bに溝状に設けられ、第三の凹部33が第一の延出部113aの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第一の延出部113aに溝状に設けられている。
また、第二の支持腕部114は、第一の凹部31が第二の延出部114bの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第二の延出部114bに溝状に設けられ、第三の凹部33が第一の延出部114aの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第一の延出部114aに溝状に設けられている。
なお、第一の支持腕部113の第一の凹部31及び第二の支持腕部114の第一の凹部31を、それぞれの第二の延出部113b,114bの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けられている。
また、第一の支持腕部113の第三の凹部33及び第二の支持腕部114の第三の凹部33を、それぞれの第二の延出部113a,114aの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けられている。
このように、第六の実施形態を構成しても、振動腕部112から漏れる振動の伝播を減衰させることができる。
(第七の実施形態)
本発明の第七の実施形態に係る音叉型屈曲水晶振動子は、第一の実施形態〜第五の実施形態、および各変形例に用いられる圧電片110a〜110jの振動腕部112である第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bがそれぞれ2本一対の第四の凹部34を有して構成されている。
その一例として、図14に示す圧電片110lについて説明する。
圧電片110lは、基部111と、この基部111から延出する第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bと、これら第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bと同一の方向に基部から延出する第一の支持腕部113と第二の支持腕部114とを備えている。
第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bとには、例えば、溝状の2本の第四の凹部34が設けられている。
これら第四の凹部34は、第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bとの基部から延出する延出方向と同一となっており、所定の深さで第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bとに形成されている。
また、第四の凹部34は、第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bよりも長さが短くなるように第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bに設けられる。
このような第四の凹部34は、振動の伝播を軽減させる役割はなく、第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bとのCI値を減少させる役割を果たす。
ここで、基部111は、基部111の全幅よりも短い長さで、励振用電極121a,121b,122a及び122b、接続用電極123a,123b、の電気的接続をする部分を除いて基部111の全幅にわたって溝状の第二の凹部32が設けられている。
まず、第一の支持腕部113は、第一の凹部31が第二の延出部113bの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第二の延出部113bに溝状に設けられ、第三の凹部33が第一の延出部113aの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第一の延出部113aに溝状に設けられている。
また、第二の支持腕部114は、第一の凹部31が第二の延出部114bの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第二の延出部114bに溝状に設けられ、第三の凹部33が第一の延出部114aの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第一の延出部114aに溝状に設けられている。
なお、第一の支持腕部113の第一の凹部31及び第二の支持腕部114の第一の凹部31を、それぞれの第二の延出部113b,114bの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けられている。
また、第一の支持腕部113の第三の凹部33及び第二の支持腕部114の第三の凹部33を、それぞれの第二の延出部113a,114aの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けられている。
このように、第七の実施形態を構成しても、振動腕部112から漏れる振動の伝播を減衰させることができる。
なお、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、適宜、変更可能である。
例えば、第一の実施形態を基にして、第二の実施形態から第九の実施形態を種々組み合わせた構造の音叉型屈曲水晶振動子を構成しても本発明に含まれるのは言うまでもない。
また、第一の凹部31,第二の凹部32及び第三の凹部33は、一方の主面又は両方の主面において、複数並べるように設けても良い。
これらのように音叉型屈曲水晶振動子を構成しても、振動腕部から漏れる振動を減衰させて、支持する部分への振動の伝播を軽減し、温度特性やCI値の悪化を軽減させることができる。
また、さらなる変形例を構成できる。
本発明のさらなる変形例に係る音叉型屈曲水晶振動子は、第一の実施形態〜第七の実施形態、および各変形例に用いられる圧電片110a〜110lの支持腕部113,114の構成要素である第一の支持腕部113と第二の支持腕部114とを、振動腕部112である第一の振動腕部112aと第二の振動腕部とは反対の方向に基部111から延出させて構成されている。
その一例として、図15に示す圧電片110mについて説明する。
圧電片110mは、基部111と、この基部111から延出する第一の振動腕部112aと第二の振動腕部112bと、これら第一の振動腕部112a及び第二の振動腕部112bとは反対の方向に基部から延出する第一の支持腕部113と第二の支持腕部114とを備えている。
ここで、基部111は、基部111の全幅よりも短い長さで、励振用電極121a,121b,122a及び122b、接続用電極123a,123b、の電気的接続をする部分を除いて基部111の全幅にわたって溝状の第二の凹部32が設けられている。
まず、第一の支持腕部113は、第一の凹部31が第二の延出部113bの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第二の延出部113bに溝状に設けられ、第三の凹部33が第一の延出部113aの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第一の延出部113aに溝状に設けられている。
また、第二の支持腕部114は、第一の凹部31が第二の延出部114bの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第二の延出部114bに溝状に設けられ、第三の凹部33が第一の延出部114aの全幅よりも短い長さで、振動腕部112側に寄せて第一の延出部114aに溝状に設けられている。
なお、第一の支持腕部113の第一の凹部31及び第二の支持腕部114の第一の凹部31を、それぞれの第二の延出部113b,114bの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けても良い。
また、第一の支持腕部113の第三の凹部33及び第二の支持腕部114の第三の凹部33を、それぞれの第二の延出部113a,114aの表裏主面に向かい合わないように所定の間隔をあけて設けても良い。
このように、さらなる変形例を構成しても、振動腕部112から漏れる振動の伝播を減衰させることができる。
100 音叉型屈曲水晶振動子
31 第一の凹部
32 第二の凹部
33 第三の凹部
34 第四の凹部
110a〜110m 圧電片
111 基部
112 振動腕部
112a 第一の振動腕部
112b 第二の振動腕部
113 支持腕部(第一の支持腕部)
113a 第一の延出部
113b 第二の延出部
114 支持腕部(第二の支持腕部)
114a 第一の延出部
114b 第二の延出部

Claims (4)

  1. 基部と、この基部から延出する2本一対の振動腕部と、前記振動腕部に沿って前記基部より延出する二本一対の支持腕部と備え、
    前記振動腕部が二本一対で設けられる前記支持腕部よりも内側で基部から延出して設けられており、
    前記支持腕部は、前記基部と前記振動腕部との境目から離れた位置から前記振動腕部の延出する方向に対して直角となる方向に延出する第一の延出部と、前記第一の延出部の端部から前記振動腕部と平行する方向に延出する第二の延出部とから構成されており、
    前記第二の延出部には、第二の延出部の全幅よりも短い長さで、第二の延出部の振動腕部側に寄せた位置に、溝状の第一の凹部が設けられており、
    前記基部には、前記基部と前記振動腕部との境目と前記基部と前記支持腕部との境目との間であって、前記振動腕部の延出する方向に対して直角となる方向に溝状の第二の凹部が設けられており、
    前記第二の凹部は、前記基部の表裏主面に互いに向き合わずに所定の間隔をあけて設けられており、
    前記第一の延出部には、基部との境目側であって前記第一の延出部の幅方向に溝状の第三の凹部が設けられていることを特徴とする音叉型屈曲水晶振動子。
  2. 前記第三の凹部は、前記第一の延出部の表裏主面に互いに向き合わずに所定の間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の音叉型屈曲水晶振動子。
  3. それぞれの前記振動腕部には、前記振動腕部の延出方向と同一の方向に長い、溝状の第四の凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の音叉型屈曲水晶振動子。
  4. 前記第四の凹部が、それぞれの前記振動腕部において、前記振動腕部の幅方向に2つ以上並んで設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の音叉型屈曲水晶振動子。
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