JP5379537B2 - 燃料電池車両用冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車室の空気調整のための冷媒を冷却する第1ラジエータと、燃料電池のための冷媒を冷却する第2ラジエータとを備えた燃料電池車両用冷却装置に関する。
図10に示されるように、従来技術として、例えば、特許文献1には、燃料電池自動車1の前部に前進方向に対して略垂直な同一平面内の上から順に、空調(AC)用コンデンサ(空調用ラジエータ)2、EV用ラジエータ(走行モータ用)3、FC用ラジエータ4を配置して熱交換部5を構成することが開示されている。
この特許文献1では、熱交換部5を上記のように構成することにより、車速が小さいときにファン6の駆動によって空調用コンデンサ2やEV用ラジエータ3に対する通過風量を確保し、車速が大きいときにラム圧孔7からの冷却風によりFC用ラジエータ4に対する通過風量を確保することができるとしている。
特開2006−2631号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された熱交換部5の構造では、空調用コンデンサ2、EV用ラジエータ3、FC用ラジエータ4が天地方向に沿って積層されているため、車両の前部スペースにおいて天地方向に沿って大きなスペースを確保することが困難である。
また、前記特許文献1に開示された熱交換部5の構造では、低速時において、ファン6によって発生した冷却風がFC用ラジエータ4も通過するため、空調用コンデンサ2への冷却風の供給効率が低下するという問題がある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、燃料電池車両における前部スペースを効率的に活用することができると共に、車室内の空調用のラジエータへの冷却風の供給効率を向上させることが可能な燃料電池車両用冷却装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、燃料電池と、前記燃料電池の電力を受けて車両の走行用動力を発生させる駆動モータと、車室の空気調整のための冷媒を冷却する第1ラジエータと、前記燃料電池のための冷媒を冷却する第2ラジエータとを備えた燃料電池車両用冷却装置において、車両の前後方向に沿って前記第1ラジエータの後方に第1ラジエータ用ファンが配置され、前記第1ラジエータ及び前記第1ラジエータ用ファンの後方で且つ車両の前方から見て前後方向に重なる位置に前記第2ラジエータが配置され、
前記車両の前方に開口する外気導入口からの外気を、前記第1ラジエータを経由することなく前記第2ラジエータに直接的に導入する外気導入通路が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、車両停止時や低速走行時のように十分な走行風が得られることなくしかも放熱が必要となる場合、第1ラジエータ用ファンを駆動させることで、前記第1ラジエータ用ファンによって吸引される強制風を第1ラジエータに流通させて、前記強制風の通過風速によって効率的に冷却することができる。
一方、本発明では、第1ラジエータを経由することなく第2ラジエータに対して外気を直接的に導入する外気導入通路を設け、前記外気導入通路を通じて排気熱の無いフレッシュな走行風(外気)が前部スペース内に導入されて、第2ラジエータを通過する走行風の通過風量を増大させることができることにより、燃料電池に対する冷却性能を向上させることができる。
また、本発明は、前記駆動モータのための冷媒を冷却する第3ラジエータと、前記第3ラジエータの後方に配置される第3ラジエータ用ファンとをさらに備え、前記第1ラジエータと前記第3ラジエータとは、前記車両の車幅方向に沿って配置されることを特徴とする。さらに、本発明は、前記第1ラジエータの後部側を被覆する第1ファンシュラウドが配置されると共に、前記第3ラジエータの後部側を被覆する第2ファンシュラウドが配置されることを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池車両の前部スペースの前側に第1ラジエータと第3ラジエータとを車幅方向に沿って配置し、第1ラジエータ用ファン及び第3ラジエータ用ファンを間にしてその後ろ側に第2ラジエータを配置する構造とすることにより、従来技術と比較して天地方向の寸法を小さく設定することができ、スペースを効率的に使用することができると共に、冷却装置全体の小型軽量化を達成することができる。
また本発明によれば、第1ラジエータ用ファン及び第3ラジエータ用ファンを、第1ラジエータ及び第3ラジエータと第2ラジエータとの間に挟みこむレイアウトとし、第1及び第3ラジエータの後部側を被覆する第1及び第2ファンシュラウドと共働させることにより、前記第1ラジエータ用ファン及び第3ラジエータ用ファンによる風切り音が車室内に騒音として伝達されることを抑制することができる。
さらに、本発明は、前記第2ラジエータに放熱フィンが設けられ、前記第1ラジエータ用ファン又は前記第3ラジエータ用ファンの後方部分における前記放熱フィンの放熱面積よりも、前記外気導入通路の後方部分における前記放熱フィンの放熱面積が大きく設定されることを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池車両の前後方向において、第2ラジエータにおける第1ラジエータ用ファン及び第3ラジエータ用ファンの後方部分における放熱フィンのピッチを大きく(ピッチを疎)設定すると共に、第2ラジエータの外気導入通路の後方部分であって走行風が直接通過する部分の放熱フィンのピッチを小さく(ピッチを密)して放熱面積を大きく設定することにより、燃料電池の冷却能力の向上に寄与することができる。
換言すると、本発明によれば、第2ラジエータにおいて、第1ラジエータ及び第3ラジエータを通過した走行風を受ける部分(第2ラジエータにおける第1ラジエータ用ファン及び第3ラジエータ用ファンの後方部分)の放熱フィンのピッチを大きく設定することにより、例えば、第1ラジエータ用ファン及び第3ラジエータ用ファンの停止時であっても、第2ラジエータにおける前記走行風の通過を容易として通過損失を低減させることができる。
本発明によれば、燃料電池車両における前部スペースを効率的に活用することができると共に、車室内の空調用のラジエータへの冷却風の供給効率を向上させることが可能な燃料電池車両用冷却装置を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池車両用冷却装置が組み込まれた冷却回路構成図である。 (a)は、図1に示される冷却装置の概略斜視図、(b)は、車両前方の右側から見た側面図、(c)は、平面図である。 (a)は、第1実施形態に係る冷却装置の車両停止時及び低速走行時における動作説明図、(b)は、前記冷却装置の車両高速走行時における動作説明図である。 (a)は、第1実施形態に係る冷却装置の斜視図、(b)は、(a)に示される冷却装置を右側からみた側面図、(c)は、その平面図、(d)は、横方向に隣接する第1ラジエータと第3ラジエータとの離間距離を示す部分拡大図である。 (a)は、第1実施形態に係る冷却装置の車両停止時及び低速走行時における動作説明図、(b)は、前記冷却装置の車両高速走行時における動作説明図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る冷却装置の斜視図、(b)は、(a)に示される冷却装置を右側からみた側面図、(c)は、その平面図である。 (a)は、第2実施形態に係る冷却装置の車両停止時及び低速走行時における動作説明図、(b)は、前記冷却装置の車両高速走行時における動作説明図である。 (a)は、本発明の第3実施形態に係る冷却装置の斜視図、(b)は、(a)に示される冷却装置を右側からみた側面図、(c)は、その平面図である。 (a)は、第3実施形態に係る冷却装置の車両停止時及び低速走行時における動作説明図、(b)は、前記冷却装置の車両高速走行時における動作説明図である。 従来技術に係る冷却装置の配置構成を示す概略構造図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池車両用冷却装置が組み込まれた冷却回路構成図、図2(a)は、図1に示される冷却装置の概略斜視図、図2(b)は、車両前方の右側から見た側面図、図2(c)は、平面図である。
図1に示されるように、燃料電池車両10(以下、単に、車両10という)は、車室内の空気調整(少なくとも、冷房又は暖房を含む)を行う空調装置12と、車体後部に配設された図示しない水素タンクと、車体中央の床下に配設された燃料電池14と、車体の前部スペース内に配設された駆動モータ16及びコンプレッサ18と、冷却装置(燃料電池車両用冷却装置)20を備えて構成されている。前記駆動モータ16は、燃料電池14で発生した電力を受けて車両10の走行輪を回転駆動させる駆動力を発生させる電動モータからなり、変速機を備える。
燃料電池14(燃料電池スタック)は、単セルが複数積層されることによって構成された固体高分子型燃料電池である。この単セルは、電解質膜(固体高分子膜)の両面をアノード(燃料極)及びカソード(空気極)で挟んでなるMEAと、MEAを挟む一対のセパレータと、で構成されている。
燃料電池14のアノードに水素が、カソードに酸素を含む空気が、それぞれ供給されると、アノード、カソードに含まれる触媒(Pt等)上で電気化学反応が起こり、その結果、各単セルで電位差が発生するようになっている。このように各単セルで電位差が発生した燃料電池14に対して、例えば、駆動モータ16からの発電要求があると、燃料電池14が発電するようになっている。
冷却装置20は、空調装置12を冷媒で冷却する第1冷却ライン22aと、燃料電池14を冷媒で冷却する第2冷却ライン22bと、駆動モータ16を冷媒で冷却する第3冷却ライン22cとを含み、前記第1冷却ライン22a、第2冷却ライン22b及び第3冷却ライン22cは、それぞれ独立して設けられる。前記冷媒としては、例えば、冷却水が用いられる。
また、前記冷却装置20は、前記第1冷却ライン22a中に設けられ車室内の空気調整のための冷媒を冷却する第1ラジエータ24と、前記第2冷却ライン22b中に設けられ燃料電池14のための冷媒を冷却する第2ラジエータ26と、前記第3冷却ライン22c中に設けられ前記駆動モータ16のための冷媒を冷却する第3ラジエータ28と、車両10の前後方向に沿って前記第1ラジエータ24の後方で且つ第2ラジエータ26の前方に配置された第1ラジエータ用ファン30と、車両10の前後方向に沿って前記第3ラジエータ28の後方で且つ第2ラジエータ26の前方に配置された第3ラジエータ用ファン32とを備える。
この場合、前記各第1〜第3ラジエータ24、26、28において、冷却風を受け入れる面は、図2(a)、(b)に示されるように、鉛直面に対して後方側に所定角度だけ傾斜した状態で配置されている。
第1ラジエータ24と第3ラジエータ28とは、図1及び図2(c)に示されるように、車幅方向に沿った横一列(真横)で前部スペースの前側に配置されると共に、車幅方向に沿った寸法が略同一で略同一の冷却能力に設定される。また、第2ラジエータ26は、前部スペースの後ろ側であって、第1ラジエータ24及び第1ラジエータ用ファン30と第3ラジエータ28及び第3ラジエータ用ファン32との後方で且つ車両10の前方から見て前後方向に重なる位置に配置される。
図2(c)に示されるように、隣接する前記第1ラジエータ24と前記第3ラジエータ28との間には、所定間隔離間する第1間隙部34aが設けられる。また、第1ラジエータ24の軸方向に沿った一端部は、車体の内壁36から所定距離だけ離間して配置され、前記第1ラジエータ24の一端部と車体の内壁36との間で第2間隙部34bが設けられる。さらに、第3ラジエータ28の軸方向に沿った他端部は、車体の内壁36から所定距離だけ離間して配置され、前記第3ラジエータ28の他端部と車体の内壁36との間で第3間隙部34cが設けられる。
この第1〜第3間隙部34a〜34cは、車両10の前方に開口する図示しない外気導入口からの外気が、前方の第1ラジエータ24及び第3ラジエータ28を経由することなく、後方の第2ラジエータ26に対して直接的に導入される外気導入通路として機能するものである。
前記第1ラジエータ24は、コンプレッサ18で圧縮された高温高圧のガス状の冷媒と熱交換することにより、冷媒からの放熱を大気中に放出して冷却作用を営むものである。前記第2ラジエータ26は、燃料電池14からの放熱を冷媒で熱交換することにより、大気中に放出して冷却作用を営むものである。前記第3ラジエータ28は、駆動モータ16からの放熱を冷媒で熱交換することにより、大気中に放出して冷却作用を営むものである。
第1〜第3ラジエータ24、26、28は、それぞれ、ヘッダ等の枠体と、前記枠体によって囲繞されたコアとを有し、図示しない支持手段によって車両10の前部スペース内に支持固定される。図2(a)に示されるように、前記コアは、多数の冷媒用チューブ38と、前記冷媒用チューブ38と一体的に設けられた多数の放熱フィン40とを有し、縦流れ又は横流れのいずれであってもよい。また、前記放熱フィン40は、コルゲートタイプ又はプレートタイプのいずれであってもよい
図1に戻って、前記第1冷却ライン22a中には、冷媒を高温高圧に圧縮するコンプレッサ18が設けられ前記コンプレッサ18と空調装置12に内蔵された図示しないエバポレータと第1ラジエータ24との間で冷媒が循環するように設けられる。また、前記第2冷却ライン22b中には、燃料電池14と第2ラジエータ26との間で冷媒を循環させる第1冷却ポンプ38aが設けられ、前記第3冷却ライン22c中には、駆動モータ16と第3ラジエータ28との間で冷媒を循環させる第2冷却ポンプ38bが設けられる。
第1ラジエータ24には、前記第1ラジエータ24の後部側を被覆する第1ファンシュラウド42aが装着され、前記第1ラジエータ24と横方向に並設された第3ラジエータ28には、前記第3ラジエータ28の後部側を被覆する第2ファンシュラウド42bが装着される。
このように、第1ファンシュラウド42a及び第2ファンシュラウド42bを設けることにより、強制風を確実に吸引して第1及び第3ラジエータ24、28を通過する強制風を発生させることができると共に、第1ラジエータ用ファン30及び第3ラジエータ用ファン32の回転作用に起因する風切り音を低減して、車室内に伝達される騒音を抑制することができる。
第1実施形態に係る冷却装置20が組み込まれた燃料電池車両10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
図3(a)は、第1実施形態に係る冷却装置の車両停止時及び低速走行時における動作説明図、図3(b)は、前記冷却装置の車両高速走行時における動作説明図である。
先ず、車両10の停止時又は低速走行時において、図3(a)に示されるように、第1ラジエータ用ファン30及び第3ラジエータ用ファン32を駆動させることにより、車両10の前方等から前部スペース内に冷却風(強制風、吸引風、破線で示す矢印参照)を取り入れることができる。
この場合、第1ラジエータ用ファン30によって吸引され前側の第1ラジエータ24を通過した強制風は、後ろ側の第2ラジエータ26の一部を通過し、それぞれ冷媒と熱交換した後に外部に排出される。同時に、第3ラジエータ用ファン32によって吸引され前側の第3ラジエータ28を通過した強制風は、後ろ側の第2ラジエータ26の残部を通過し、それぞれ冷媒と熱交換した後に外部に排出される。
第1実施形態では、車両10の停止時又は低速走行時において、車室内の空調を冷却する冷却風が必要であるとき、第1ラジエータ用ファン30を駆動させて強制風を吸引し、一方、駆動モータ16等を冷却する冷却風が必要であるとき、第3ラジエータ用ファン32を駆動させて強制風を吸引し、それぞれ冷却作用を及ぼすことができる。この結果、第1実施形態では、図示しないコントローラから出力される制御信号で第1ラジエータ用ファン30及び/又は第3ラジエータ用ファン32を必要に応じて適宜駆動させることにより、燃料電池14で発生した電力を節約して省エネルギを達成することができる。
一方、車両10の高速走行時において、図3(b)に示されるように、車両10を所定の車速で前進走行させることにより、走行風(太線で示す矢印参照)が第1〜第3間隙部34a〜34cを通じて導入されて第2ラジエータ26を通過した後、外部に排出される。すなわち、前側の第1ラジエータ24及び第3ラジエータ28を経由することなく排気熱を持たないフレッシュなエアが、第1〜第3間隙部34a〜34cを通じて第2ラジエータ26に導入された後、前記第2ラジエータ26を通過して大気中に放出される。
例えば、第1〜第3ラジエータ24、26、28を車両10の前後方向に沿って3段に配置し燃料電池14を冷却する第2ラジエータ26を最後部の3段目とした場合と比較して、第1実施形態では、前方の第1ラジエータ24及び第3ラジエータ28が第1段目で、後方の燃料電池14を冷却する第2ラジエータ26が第2段目となるため、車両10の高速走行時において前部スペース内に導入される走行風の圧力損失(通過圧損)を低減させて燃料電池14に対する冷却性能を向上させることができる。
また、第1実施形態では、第1〜第3間隙部34a〜34cを通じて排気熱の無いフレッシュな走行風が前部スペース内に導入されて、第2ラジエータ26を通過する走行風の通過風量を増大させることができることにより、燃料電池14に対する冷却性能をより一層向上させることができる。
ところで、燃料電池14を冷却する第2ラジエータ26において、放熱が必要かどうかは燃料電池14の発電状態に依存するものであり、燃料電池14の必要放熱量は、燃料電池14の発電量に比例して増加すると共に、車両10の車速の増加と比例関係にある。従って、高速走行時において、燃料電池14を冷却する第2ラジエータ26に対する冷却作用が、第1ラジエータ用ファン30や第3ラジエータ用ファン32の駆動による強制風に依存することがなく、車両10の走行風のみで必要な放熱量が得られるように設定されるとよい。
これに対して、車室内を冷却する空調装置12は、運転者からの任意の要求に応えなければならず、車速の低い状態、停車中の状態、渋滞走行中のノロノロ運転状態のとき等、十分な走行風が得られることなくしかも放熱が必要となる場合がある。また、駆動モータ16を含む補機類の冷却において、放熱が必要となるのは、登り坂路での低速(微速)走行状態や、登り坂路での停車や発進を繰り返す場合であるが、その際、十分な走行風が得られない場合がある。
第1実施形態では、車両停止時や低速走行時のように十分な走行風が得られることなくしかも放熱が必要となる場合、第1ラジエータ用ファン30及び/又は第3ラジエータ用ファン32を適宜駆動させることで、前記ファン30、32によって吸引される強制風を第1ラジエータ24及び第3ラジエータ28に流通させて、前記強制風の通過風速によって効率的に冷却することができる。
さらに、第1実施形態では、車両10の前部スペースの前側に第1ラジエータ24と第3ラジエータ28とを車幅方向に沿って並設し、第1ラジエータ用ファン30及び第3ラジエータ用ファン32を間にしてその後ろ側に第2ラジエータ26を配置する構造とすることにより、従来技術と比較して天地方向(上下方向)の寸法を小さく設定することができ、スペースを効率的に使用することができると共に、冷却装置10全体の小型軽量化を達成することができる。
さらにまた、第1実施形態では、第1ラジエータ用ファン30及び第3ラジエータ用ファン32を、第1ラジエータ24及び第3ラジエータ28と第2ラジエータ26との間に挟みこむレイアウトとし、第1及び第2ファンシュラウド42a、42bと共働させることにより、前記ファン30、32による風切り音が車室内に騒音として伝達されることを抑制することができる。
次に、第1実施形態に係る冷却装置詳細を説明する。図4(a)は、冷却装置の斜視図、図4(b)は、(a)に示される冷却装置を右側からみた側面図、図4(c)は、その平面図、図4(d)は、横方向に隣接する第1ラジエータと第3ラジエータとの離間距離を示す部分拡大図、図5(a)は、冷却装置の車両停止時及び低速走行時における動作説明図、図5(b)は、前記冷却装置の車両の高速走行時における動作説明図である。
第1実施形態に係る冷却装置20aでは、燃料電池14を冷却する第2ラジエータ26において、第1〜第3間隙部34a〜34cを通過した走行風を直接受ける部分の放熱フィン40のピッチを小さく(ピッチを密)して、放熱面積を大きく設定している。
すなわち、車両10の前後方向において、第2ラジエータ26における第1ラジエータ用ファン30及び第3ラジエータ用ファン32の後方部分における放熱フィン40のピッチを大きく(ピッチを疎)設定すると共に、第2ラジエータ26の第1〜第3間隙部34a〜34cの後方部分であって走行風が直接通過する部分の放熱フィン40のピッチを小さく(ピッチを密)して放熱面積を大きく設定することにより、燃料電池14の冷却能力の向上に寄与することができる(図5(b)参照)。
換言すると、第1実施形態に係る冷却装置20aでは、第2ラジエータ26において、第1ラジエータ24及び第3ラジエータ28を通過した走行風を受ける部分(第2ラジエータ26における第1ラジエータ用ファン30及び第3ラジエータ用ファン32の後方部分)の放熱フィン40のピッチを大きく設定することにより、例えば、第1ラジエータ用ファン30及び第3ラジエータ用ファン32の停止時であっても、第2ラジエータ26における前記走行風の通過を容易として通過損失を低減させることができる。
なお、第1実施形態に係る冷却装置20aでは、第1〜第3間隙部34a〜34cを通過した走行風を第2ラジエータ26で十分に受けることができるように、第1ラジエータ用ファン30及び第3ラジエータ用ファン32と第2ラジエータ26との離間距離が設定されるとよい。加えて、図4(d)に示されるように、車幅方向に沿って隣接する第1ラジエータ24と第3ラジエータ28との離間間隔Dを大きくして、第2及び第3間隙部34b、34cと比較して第1間隙部34aの開口面積を大きく設定することにより、放熱フィン40のピッチが小さく(ピッチが密)設定された第2ラジエータ26の中央部への走行風の流量を増大させることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る冷却装置50を以下に説明する。なお、以下に示す実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略すると共に、第1実施形態と同一の作用効果についても重複する説明を省略し、異なる作用効果についてのみ説明する。
図6(a)は、本発明の第2実施形態に係る冷却装置の斜視図、図6(b)は、図6(a)に示される冷却装置を右側からみた側面図、図6(c)は、その平面図、図7(a)は、第2実施形態に係る冷却装置の車両停止時及び低速走行時における動作説明図、図7(b)は、前記冷却装置の車両高速走行時における動作説明図である。
この第2実施形態では、第1ラジエータ24と第3ラジエータ28とを車幅方向に沿った真横(図1及び図2(c)参照)ではなく、前後方向において前側の第1ラジエータ24aに対して第3ラジエータ28を僅かに後ろ側にスライドさせた車幅方向に沿った位置に配置している点で第1実施形態と相違している。
第2実施形態では、第1ラジエータ24aに対して第3ラジエータ28を僅かに後方に設置することにより、第3ラジエータ28の大きさ(寸法)を変更することなく、冷却風を受ける入れることが可能な第1ラジエータ24aの面積を大きくすることができる。この結果、第2実施形態では、駆動モータ16等に対する第3ラジエータ28の冷却能力を劣化させることなく、空調装置12への第1ラジエータ24aの冷却能力を増大させることができる。
次に、本発明の第実施形態に係る冷却装置60を以下に説明する。
図8(a)は、本発明の第3実施形態に係る冷却装置の斜視図、図8(b)は、図8(a)に示される冷却装置を右側からみた側面図、図8(c)は、その平面図、図9(a)は、第3実施形態に係る冷却装置の車両停止時及び低速走行時における動作説明図、図9(b)は、前記冷却装置の車両高速走行時における動作説明図である。
図1及び図2(c)に示される第1実施形態では、並設された第1ラジエータ24及び第3ラジエータ28の車幅方向の寸法がそれぞれ略同一に設定されているのに対し、この第3実施形態では、図8(c)に示されるように、駆動モータ16等を冷却する第3ラジエータ28aの車幅方向の寸法を小さく設定すると共に、燃料電池14を冷却する第1ラジエータ24bの車幅方向の寸法を拡張している点で相違している。
第3実施形態では、第1ラジエータ24bにおいて冷却風を受け入れる面積を大きく設定することができると共に、第1ラジエータ用ファン30と第3ラジエータ用ファン32とを同時に回転駆動させることにより、低速時において、車幅方向の寸法が拡張された第1ラジエータ24bの全面で強制風を吸引することができ、空調装置12に対する冷却能力を向上させることができる(図9(a)参照)。
なお、第2実施形態及び第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、車両停止時や低速走行時のように十分な走行風が得られることがなくしかも放熱が必要となる場合、第1ラジエータ用ファン30及び/又は第3ラジエータ用ファン32を駆動させることで、前記ファン30、32によって吸引される強制風を第1ラジエータ24及び第3ラジエータ28に流通させて、前記強制風の通過風速によって効率的に冷却することができ(図5(a)、図7(a)及び図9(a)参照)、また、車両10が高速で走行する際、第1〜第3間隙部34a〜34cを通じて排気熱を持たない走行風が第2ラジエータ26に対して直接的に導入されるため、燃料電池14を冷却する第2ラジエータ26の冷却性能を向上させることができる(図5(b)、図7(b)及び図9(b)参照)。
10 燃料電池車両
12 空調装置
14 燃料電池
16 駆動モータ
20、20a、50、60 冷却装置(燃料電池車両用冷却装置)
24、24a、24b 第1ラジエータ
26、26a 第2ラジエータ
28 第3ラジエータ
30 第1ラジエータ用ファン
32 第3ラジエータ用ファン
34a〜34c 間隙部(外気導入通路)
40 放熱フィン
42a、42b ファンシュラウド

Claims (2)

  1. 燃料電池と、前記燃料電池の電力を受けて車両の走行用動力を発生させる駆動モータと、車室の空気調整のための冷媒を冷却する第1ラジエータと、前記燃料電池のための冷媒を冷却する第2ラジエータとを備えた燃料電池車両用冷却装置において、
    車両の前後方向に沿って前記第1ラジエータの後方に第1ラジエータ用ファンが配置され、
    前記第1ラジエータ及び前記第1ラジエータ用ファンの後方で且つ車両の前方から見て前後方向に重なる位置に前記第2ラジエータが配置され、
    前記車両の前方に開口する外気導入口からの外気を、前記第1ラジエータを経由することなく前記第2ラジエータに直接的に導入する外気導入通路が設けられ、
    前記駆動モータのための冷媒を冷却する第3ラジエータと、前記第3ラジエータの後方に配置される第3ラジエータ用ファンとをさらに備え、前記第1ラジエータと前記第3ラジエータとは、前記車両の車幅方向に沿って配置され、
    前記第2ラジエータに放熱フィンが設けられ、前記第1ラジエータ用ファン又は前記第3ラジエータ用ファンの後方部分における前記放熱フィンの放熱面積よりも、前記外気導入通路の後方部分における前記放熱フィンの放熱面積が大きく設定される
    ことを特徴とする燃料電池車両用冷却装置。
  2. 請求項記載の燃料電池車両用冷却装置において、
    前記第1ラジエータの後部側を被覆する第1ファンシュラウドが配置されると共に、前記第3ラジエータの後部側を被覆する第2ファンシュラウドが配置されることを特徴とする燃料電池車両用冷却装置。
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