JP5379115B2 - 往復動圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、水素、ヘリウム等のガスを圧縮して高圧ガスを供給先に供給する往復動圧縮機に関するものである。
この種の往復動圧縮機としては、例えば特許文献1(特許第4227501号公報)に記載されているものが知られている。図7は、特許文献1に記載された往復動圧縮機の全体構成を示す図である。
この往復動圧縮機は、シリンダ2とクランクケース4との間にクロスガイド3を備えている。前記シリンダ2と前記クロスガイド3とを隔てる隔壁10には、この隔壁10を貫通するピストンロッド9が摺動可能に嵌挿される油切り部材11が設けられている。前記シリンダ2内のピストン8で仕切られた、図7における左側の空間である圧縮室2aに、この圧縮室2a側へのガスの流入を許容する入側逆止弁12aを有する吸込ライン12が連通している。そして、この吸込ライン12の入側逆止弁12aと前記シリンダ2との間に、このシリンダ2内のピストン8で仕切られた、図7における右側の空間(反圧縮空間)であるクランク側室2bから連通ライン15が連通している。
また、クランクケース4内にクランク軸5が設けられており、このクランク軸5の回転が、コネクティングロッド6を介してクロスヘッド7、ピストンロッド9に伝達され、ピストン8の往復運動に変換される。前記シリンダ2内をこのピストン8が往復運動することにより、ガスが圧縮されるようになっている。
また、前記圧縮室2aから図示しない圧縮ガスの供給先側に、供給先側への圧縮ガスの流れを許容する向きに出側逆止弁13aが介装されている吐出ライン13が設けられている。そして、前記吸込ライン12の前記入側逆止弁12aとシリンダ2の間と、前記吐出ライン13の出側逆止弁13aとシリンダ2との間が、バイパス弁14aが介装されているバイパスライン14で接続されている。さらに、前記クランクケース4に、このクランクケース4内の圧力を大気中に放出することで吸込圧力以下に制御するベント弁16aが介装されているガス放出ライン16が接続されている。
ところで、この種の高圧のガス供給の用途に適用される往復動圧縮機においては、ピストンロッド9に大きな荷重変動が加わるため、ピストンロッド9とクロスヘッド7との連結部分にその荷重変動が伝達され、前記連結部分に微小な相対すべり、すなわち、いわゆるフレッティング(fretting)が生じる。このフレッティングは、摩耗損傷、すなわちフレッティング磨耗をひきおこす。
さらに、フレッティング磨耗により摩耗粉が生じ、ピストンロッド9とクロスヘッド7との連結部分の接触面には金属酸化物が堆積し、すなわち、いわゆるフレッティング・コロージョンが生じるおそれがある。
このようなフレッティング磨耗、フレッティング・コロージョンを防止するには、ピストンロッド9とクロスヘッド7とをしまり嵌めによる嵌合にて互いを連結し、ピストンロッド9とクロスヘッド7との間のフレッティングの発生自体を抑制することが効果的である。しかしながら、前記しまり嵌めによる嵌合での連結では、メンテナンス時の組立作業性の低下を招き、現実的でない。
特許第4227501号公報
そこで、本願発明の課題は、ピストンロッドとクロスヘッドとの連結構造として、メンテナンス時の組立作業性の低下を招くことなく、フレッティング磨耗、フレッティング・コロージョンの発生を抑制することができる連結構造を備えた往復動圧縮機を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
請求項1の発明は、内部にピストンが収容され、圧縮室が形成されるシリンダと、基端側が前記ピストンに連結され、先端側がクロスヘッドに連結されるピストンロッドと、前記クロスヘッドと回転駆動されるクランク軸とを連結するコネクティングロッドとを備え、前記クランク軸の回転運動が前記コネクティングロッドを介して前記シリンダ内の前記ピストンを往復運動させることにより、ガスを圧縮する往復動圧縮機において、前記ピストンロッドとして、ロッド本体部と該ロッド本体部より小径のロッド先端部とからなり、前記ロッド先端部が前記ロッド本体部側から順に形成された第1括れ部、軸方向に延びるロッド当接部、第2括れ部、おねじ部及び前記ロッド当接部の表面に設けられた耐摩耗性被膜を有するピストンロッドを備え、前記ピストンロッドと前記クロスヘッドとを連結する連結手段として、円形外周形状をなすボス部と、これより大径で円形外周形状をなし、外周部に複数のボルト用貫通孔が形成されたフランジ部とからなり、前記ボス部から前記フランジ部にかけて軸心部に貫通するピストンロッド用貫通孔を有し、ボス部の先端面がロッド先端部との段差面に当接し、前記第1括れ部、前記ロッド当接部及び前記第2括れ部が前記ピストンロッド用貫通孔内に位置し、前記ピストンロッド用貫通孔によって前記ロッド当接部の外側に該ロッド当接部に密接して嵌められる連結部材と、前記ロッド先端部の前記おねじ部に螺合され、前記ピストンロッドの前記ロッド先端部に前記連結部材を固定する固定ナットと、前記クロスヘッドに突設され、前記連結部材の前記ボルト用貫通孔に挿通される植込みボルトと該植込みボルトに螺合されるナットとからなり、前記クロスヘッドと前記ピストンロッドに固定された前記連結部材とを締結する締結部材と、を備え、軸方向において前記第1括れ部と前記第2括れ部との長さの和よりも前記ロッド当接部が長いことを特徴とする往復動圧縮機である。
請求項2の発明は、請求項1記載の往復動圧縮機において、前記耐摩耗性被膜が、クロムめっき被膜であることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1記載の往復動圧縮機において、前記耐摩耗性皮膜が、タングステンカーバイトの溶射被膜であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1記載の往復動圧縮機において、前記耐摩耗性被膜がタングステンカーバイトの溶射被膜であり、該溶射被膜が前記ピストンロッドの前記ロッド本体部から前記ロッド当接部にわたって設けられていることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、内部にピストンが収容され、圧縮室が形成されるシリンダと、基端側が前記ピストンに連結され、先端側がクロスヘッドに連結されるピストンロッドと、前記クロスヘッドと回転駆動されるクランク軸とを連結するコネクティングロッドとを備え、前記クランク軸の回転運動が前記コネクティングロッドを介して前記シリンダ内の前記ピストンを往復運動させることにより、ガスを圧縮する往復動圧縮機において、前記ピストンロッドとして、ロッド本体部と該ロッド本体部より小径のロッド先端部とからなり、前記ロッド先端部が前記ロッド本体部側から順に形成された第1括れ部、軸方向に延びるロッド当接部、第2括れ部及びおねじ部を有するピストンロッドを備え、前記ピストンロッドと前記クロスヘッドとを連結する連結手段として、円形外周形状をなすボス部と、これより大径で円形外周形状をなし、外周部に複数のボルト用貫通孔が形成されたフランジ部とからなり、前記ボス部から前記フランジ部にかけて軸心部に貫通するピストンロッド用貫通孔を有し、ボス部の先端面がロッド先端部との段差面に当接し、前記第1括れ部、前記ロッド当接部及び前記第2括れ部が前記ピストンロッド用貫通孔内に位置し、前記ピストンロッド用貫通孔によって前記ロッド当接部の外側に該ロッド当接部に密接して嵌められ、さらに前記ピストンロッド用貫通孔を形成する内周面に前記ロッド当接部に臨むグリース溜りが設けられた連結部材と、前記ロッド先端部の前記おねじ部に螺合され、前記ピストンロッドの前記ロッド先端部に前記連結部材を固定する固定ナットと、前記クロスヘッドに突設され、前記連結部材の前記ボルト用貫通孔に挿通される植込みボルトと該植込みボルトに螺合されるナットとからなり、前記クロスヘッドと前記ピストンロッドに固定された前記連結部材とを締結する締結部材と、を備え、軸方向において前記第1括れ部と前記第2括れ部との長さの和よりも前記ロッド当接部が長いことを特徴とする往復動圧縮機である。
請求項1〜4の往復動圧縮機では、ピストンロッドとクロスヘッドとが、しまり嵌めによる嵌合によって連結されるのではなく、連結部材を介してボルト、ナットによる締結によって連結されるように構成されている。また、前記ピストンロッドのロッド当接部の外側に該ロッド当接部に密接して前記連結部材が嵌められ、前記ピストンロッドと前記連結部材とのフレッティング運動が生じる結合部(密接部)である前記ロッド当接部には、その表面に耐摩耗性被膜が設けられている。これにより、請求項1〜4の往復動圧縮機は、ピストンロッドとクロスヘッドとの連結構造として、メンテナンス時の組立作業性の低下を招くことなく、フレッティング磨耗、フレッティング・コロージョンの発生を抑制しうる連結構造を備えることができる。
請求項5の往復動圧縮機では、ピストンロッドとクロスヘッドとが、しまり嵌めによる嵌合によって連結されるのではなく、連結部材を介してボルト、ナットによる締結によって連結されるように構成されている。また、ピストンロッド用貫通孔によって前記ピストンロッドのロッド当接部の外側に該ロッド当接部に密接して前記連結部材が嵌められ、前記ピストンロッドと前記連結部材とのフレッティング運動が生じる結合部(密接部)である前記ピストンロッド用貫通孔を形成する内周面には、前記ロッド当接部に臨むグリース溜りが設けられている。これにより、請求項5の往復動圧縮機は、ピストンロッドとクロスヘッドとの連結構造として、メンテナンス時の組立作業性の低下を招くことなく、フレッティング磨耗、フレッティング・コロージョンの発生を抑制しうる連結構造を備えることができる。
本発明の第1実施形態による往復動圧縮機の全体構成を示す図である。 図1に示す往復動圧縮機におけるピストンロッドとクロスヘッドとの連結構造を示す断面図である。 図2におけるピストンロッドを示す側面図である。 図2における連結部材を示す断面図である。 図3におけるピストンロッドのロッド当接部の断面図である。 本発明の第2実施形態による往復動圧縮機におけるピストンロッドとクロスヘッドとの連結構造を示す断面図である。 特許文献1に記載された往復動圧縮機の全体構成を示す図である。
以下、図面を参照して、本願発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態による往復動圧縮機の全体構成を示す図、図2は図1に示す往復動圧縮機におけるピストンロッドとクロスヘッドとの連結構造を示す断面図、図3は図2におけるピストンロッドを示す側面図、図4は図2における連結部材を示す断面図、図5は図3におけるロッド当接部の断面図である。
ここで、本発明の第1実施形態による往復動圧縮機1は、ピストンロッド20とクロスヘッド30との連結構造が異なる点以外は、前記図7に示される特許文献1に記載された往復動圧縮機と同一の構成であるので、該往復動圧縮機と同一構成部分には図7と同一の符号を付して説明を省略し、前記連結構造について以下に説明する。
図1,図2において、20は基端側がピストン8に連結され、先端側がクロスヘッド30に連結されるピストンロッドである。そして、クロスヘッド30のクロスヘッドピン31に、図示しないクロスヘッドピンブッシュを介してコネクティングロッド6の一端側の先端部が嵌合されており(図2参照)、これにより、コネクティングロッド6は、クロスヘッドピン31を中心として、揺動可能にクロスヘッド30に連結されている。
前記ピストンロッド20は、円柱状をなし、その材質が合金鋼又はステンレス鋼であり、図3に示すように、ロッド本体部21と該ロッド本体部21より小径のロッド先端部22とからなっている。そして、ロッド先端部22には、ロッド本体部21側から順に、第1括れ部22a、円柱状をなして軸方向に延びるロッド当接部22b、第2括れ部22c及びおねじ部22dが形成されている。また、前記ロッド当接部22bの表面には、耐摩耗性被膜としてクロムめっき被膜23が設けられている(図5参照)。クロムめっき被膜23の厚みは、0.100mm〜0.150mm程度である。
連結部材40は、ピストンロッド20をクロスヘッド30に連結するための連結部材である。連結部材40は、図4に示すように、小径で円形外周形状をなすボス部41とこれより大径で円形外周形状をなすフランジ部42とからなり、ボス部41からフランジ部42にかけて軸心部を貫通するピストンロッド用貫通孔43と、フランジ部42の外周部に設けられた複数、例えば4つのボルト貫通孔44とを有している。なお、連結部材40の材質は、炭素鋼である。
次に、前記ピストンロッド20と前記クロスヘッド30との連結について説明する。まず、ピストンロッド20のロッド先端部22に連結部材40を外嵌する。すなわち、連結部材40を、そのボス部41の先端面がロッド本体部21の先端面(ロッド先端部22との段差面)に当接するまで前進させてロッド先端部22の外側に嵌め込む。これにより、ロッド先端部22の第1括れ部22a、ロッド当接部22b及び第2括れ部22cがピストンロッド用貫通孔43内に位置し、かつ、ピストンロッド用貫通孔43を形成する内周面にロッド当接部22が密接し、さらに、おねじ部22dがピストンロッド用貫通孔43から突出した状態で、ロッド先端部22に連結部材40が外嵌される。連結部材40は、ロッド先端部22に対して嵌脱可能となっている。
そして、連結部材40が外嵌されたロッド先端部22のおねじ部22dに固定ナット51を螺合して、ピストンロッド20のロッド先端部22に連結部材40を固定する。
次いで、ピストンロッド20のロッド先端部22に固定された連結部材40とクロスヘッド30とをボルト・ナットにて締結する。すなわち、クロスヘッド30には、連結部材40のフランジ部42に設けられた前記ボルト貫通孔44の位置に対応して、複数、例えば4本の植込みボルト52が突設されている。そして、これらの植込みボルト52をロッド先端部22に固定された連結部材40の前記ボルト貫通孔44に挿通させ、これらの植込みボルト52にナット53を螺合させることにより、連結部材40を介してピストンロッド20とクロスヘッド30とを連結する。
前記植込みボルト52と前記ナット53は、クロスヘッド30とピストンロッド20に固定された連結部材40とを締結する締結部材を構成している。また、前記連結部材40、前記固定ナット51、前記植込みボルト52及び前記ナット53は、ピストンロッド20とクロスヘッド30とを連結する連結手段を構成している。
このように、本実施形態による往復動圧縮機1では、ピストンロッド20とクロスヘッド30とが、しまり嵌めによる嵌合によって連結されるのではなく、連結部材40を介してボルト、ナットによる締結によって連結されるように構成されている。また、ピストンロッド20のロッド当接部22bの外側に該ロッド当接部22bに密接して連結部材40が嵌められ、ピストンロッド20と連結部材40とのフレッティング運動が生じる結合部(密接部)であるロッド当接部22bには、その表面に耐摩耗性被膜であるクロムめっき被膜23が設けられている。このクロムめっき被膜23が設けられていることで、フレッティング初期の特徴である2面間の凝着が極めて軽微で、かつ、金属や金属酸化物のアブレシブ粒子(Abrasive particle)が発生しても耐摩耗性に優れるため、表面膜であるクロムめっき被膜23が傷付きにくい。
したがって、本実施形態による往復動圧縮機1は、ピストンロッドとクロスヘッドとの連結構造として、メンテナンス時の組立作業性の低下を招くことのないものであって、フレッティング磨耗、フレッティング・コロージョンの発生を抑制することができる連結構造を備えることができる。
ここで、往復動圧縮機1において、前記ロッド当接部22bの表面に設けられる耐摩耗性被膜としては、前記クロムめっき被膜に限らず、施工が容易で耐摩耗性に優れるタングステンカーバイトの溶射被膜を設けるようにしてもよい。この溶射被膜の厚みは、0.100mm〜0.150mm程度である。
また、往復動圧縮機1において、タングステンカーバイトの溶射被膜が、前記ピストンロッド20の前記ロッド本体部21から前記ロッド当接部22bにわたって設けられていてもよい。ロッド本体部21の表面にもタングステンカーバイトの溶射被膜を設けることにより、ロッド本体部21と該ロッド本体部21が摺動可能に嵌挿される油切り部材11(図1参照)との密接部(摺動部分)においても、磨耗を抑制することができる。
図6は本発明の第2実施形態による往復動圧縮機におけるピストンロッドとクロスヘッドとの連結構造を示す断面図である。ここで、この第2実施形態による往復動圧縮機は、ピストンロッドの一部と連結部材の一部とが前記第1実施形態による往復動圧縮機1と異なる点以外は、往復動圧縮機1と同一構成であるので、この異なる点について、以下に説明する。
図6において、ピストンロッド20’は、そのロッド当接部22bの表面に耐摩耗性被膜が設けられていない点以外は、前記第1実施形態による往復動圧縮機1のピストンロッド20と同一構成である。また、連結部材40’は、ピストンロッド用貫通孔43を形成する内周面に、ピストンロッド20’のロッド当接部22bに臨むグリース溜り45が形成されている点以外は、前記第1実施形態による往復動圧縮機1の連結部材40と同一構成である。
このように、この第2実施形態による往復動圧縮機では、ピストンロッド20と連結部材40’とのフレッティング運動が生じる結合部(密接部)であるピストンロッド用貫通孔43を形成する内周面には、ピストンロッド20’のロッド当接部22bに臨むグリース溜り45が設けられている。グリース溜り45は、前記内周面の円周に沿う環状溝部であり、この例では2個のグリース溜り45が設けられている。
したがって、グリースをグリース溜り45に滞留させて長期間にわたってピストンロッド20’と連結部材40’との結合部(ロッド当接部22bとピストンロッド用貫通孔43を形成する内周面との密接部)に施すことができる。よって、グリース溜り45を設けることにより、グリース溜り45のない場合に比べ、長時間運転後のグリース残留量が多くなるので、新規塗布後、次の定期補修で再塗布を行うまでの期間(2年〜4年)、グリースを枯渇させず、フレッティング磨耗、フレッティング・コロージョンの発生を抑制することができる。
1…往復動圧縮機
20,20’…ピストンロッド
21…ロッド本体部
22…ロッド先端部
22a…第1括れ部 22b…ロッド当接部 22c…第2括れ部
22d…おねじ部 23…クロムめっき被膜(耐摩耗性被膜)
30…クロスヘッド 31…クロスヘッドピン
40,40’…連結部材
41…ボス部 42…フランジ部
43…ピストンロッド用貫通孔 44…ボルト用貫通孔 45…グリース溜り
51…固定ナット 52…植込みボルト 53…ナット

Claims (5)

  1. 内部にピストンが収容され、圧縮室が形成されるシリンダと、基端側が前記ピストンに連結され、先端側がクロスヘッドに連結されるピストンロッドと、前記クロスヘッドと回転駆動されるクランク軸とを連結するコネクティングロッドとを備え、前記クランク軸の回転運動が前記コネクティングロッドを介して前記シリンダ内の前記ピストンを往復運動させることにより、ガスを圧縮する往復動圧縮機において、
    前記ピストンロッドとして、ロッド本体部と該ロッド本体部より小径のロッド先端部とからなり、前記ロッド先端部が前記ロッド本体部側から順に形成された第1括れ部、軸方向に延びるロッド当接部、第2括れ部、おねじ部及び前記ロッド当接部の表面に設けられた耐摩耗性被膜を有するピストンロッドを備え、
    前記ピストンロッドと前記クロスヘッドとを連結する連結手段として、
    円形外周形状をなすボス部と、これより大径で円形外周形状をなし、外周部に複数のボルト用貫通孔が形成されたフランジ部とからなり、前記ボス部から前記フランジ部にかけて軸心部に貫通するピストンロッド用貫通孔を有し、ボス部の先端面がロッド先端部との段差面に当接し、前記第1括れ部、前記ロッド当接部及び前記第2括れ部が前記ピストンロッド用貫通孔内に位置し、前記ピストンロッド用貫通孔によって前記ロッド当接部の外側に該ロッド当接部に密接して嵌められる連結部材と、
    前記ロッド先端部の前記おねじ部に螺合され、前記ピストンロッドの前記ロッド先端部に前記連結部材を固定する固定ナットと、
    前記クロスヘッドに突設され、前記連結部材の前記ボルト用貫通孔に挿通される植込みボルトと該植込みボルトに螺合されるナットとからなり、前記クロスヘッドと前記ピストンロッドに固定された前記連結部材とを締結する締結部材と、を備え、
    軸方向において前記第1括れ部と前記第2括れ部との長さの和よりも前記ロッド当接部が長いことを特徴とする往復動圧縮機。
  2. 前記耐摩耗性被膜が、クロムめっき被膜であることを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機。
  3. 前記耐摩耗性皮膜が、タングステンカーバイトの溶射被膜であることを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機。
  4. 前記耐摩耗性被膜がタングステンカーバイトの溶射被膜であり、該溶射被膜が前記ピストンロッドの前記ロッド本体部から前記ロッド当接部にわたって設けられていることを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機。
  5. 内部にピストンが収容され、圧縮室が形成されるシリンダと、基端側が前記ピストンに連結され、先端側がクロスヘッドに連結されるピストンロッドと、前記クロスヘッドと回転駆動されるクランク軸とを連結するコネクティングロッドとを備え、前記クランク軸の回転運動が前記コネクティングロッドを介して前記シリンダ内の前記ピストンを往復運動させることにより、ガスを圧縮する往復動圧縮機において、
    前記ピストンロッドとして、ロッド本体部と該ロッド本体部より小径のロッド先端部とからなり、前記ロッド先端部が前記ロッド本体部側から順に形成された第1括れ部、軸方向に延びるロッド当接部、第2括れ部及びおねじ部を有するピストンロッドを備え、
    前記ピストンロッドと前記クロスヘッドとを連結する連結手段として、
    円形外周形状をなすボス部と、これより大径で円形外周形状をなし、外周部に複数のボルト用貫通孔が形成されたフランジ部とからなり、前記ボス部から前記フランジ部にかけて軸心部に貫通するピストンロッド用貫通孔を有し、ボス部の先端面がロッド先端部との段差面に当接し、前記第1括れ部、前記ロッド当接部及び前記第2括れ部が前記ピストンロッド用貫通孔内に位置し、前記ピストンロッド用貫通孔によって前記ロッド当接部の外側に該ロッド当接部に密接して嵌められ、さらに前記ピストンロッド用貫通孔を形成する内周面に前記ロッド当接部に臨むグリース溜りが設けられた連結部材と、
    前記ロッド先端部の前記おねじ部に螺合され、前記ピストンロッドの前記ロッド先端部に前記連結部材を固定する固定ナットと、
    前記クロスヘッドに突設され、前記連結部材の前記ボルト用貫通孔に挿通される植込みボルトと該植込みボルトに螺合されるナットとからなり、前記クロスヘッドと前記ピストンロッドに固定された前記連結部材とを締結する締結部材と、を備え、
    軸方向において前記第1括れ部と前記第2括れ部との長さの和よりも前記ロッド当接部が長いことを特徴とする往復動圧縮機。
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