JP5379035B2 - バッテリ液補水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリに対してバッテリ液の補充を行うバッテリ液補水装置に関し、特にバッテリ式の産業車両に適して有効である。
バッテリ液補水装置は、バッテリ液が貯留された貯留部、貯留部内のバッテリ液をバッテリへ供給するためのポンプ、ポンプを駆動するモータ等を有して構成されており、モータがポンプを駆動すると、貯留部内のバッテリ液が、貯留部とバッテリとを結ぶ補水経路を介してバッテリに補充(以下、「補水」ともいう。)される。
そして、この種のバッテリ液補水装置では、補水経路の流量を検出するフローセンサを備えており、バッテリ液の補水を開始してから、フローセンサにて流量が検出されなくなった場合に、バッテリ内のバッテリ液が満水になったと判断し、バッテリ液の補水を終了するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特願2008−108858号
ところで、特許文献1に記載の発明では、モータに入力されるモータ駆動用の駆動信号のデューティ比が、一定となるようにされている。このため、モータを使い続けることでブラシの馴染みが発生すると、単位時間当たりに補水経路に流れるバッテリ液の流量が増加してしまう。
このように単位時間当たりの流量が増加すると、補水経路(配管)内の圧力が上昇してしまうので、補水経路から水漏れが生じるという問題や、バッテリの止水弁が早く閉じてしまい適切な流量を流すことができない(満水にならない)という問題が懸念される。
本発明は、上記点に鑑み、モータの性能が変化したとしても、補水経路内の圧力を規定値以下に抑えつつ、適切な流量を流すことが可能なバッテリ液補水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、バッテリに対してバッテリ液の補充を行うバッテリ液補水装置であって、バッテリ液が貯留された貯留部と、貯留部とバッテリとの間を結ぶ補水経路を介して、貯留部内のバッテリ液をバッテリへ供給するためのポンプと、ポンプを駆動するモータと、モータへ駆動信号を出力することにより、モータを駆動するモータ駆動手段と、補水経路に設けられ、貯留部からバッテリへ供給されるバッテリ液の流量を検出する流量検出手段と、流量検出手段の検出結果に基づいて、駆動信号のデューティ比を変更するデューティ比変更手段とを備えたことを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明では、モータに入力される駆動信号のデューティ比を変更しているので、単位時間当たりに補水経路に流れるバッテリ液の流量を制御できる。
このため、モータのブラシの馴染みの影響で単位時間当たりの流量が増加しないように駆動信号のデューティ比を変更することによって、補水経路内の圧力が上昇してしまうことを抑制できるので、補水経路から水漏れが生じてしまうことや、バッテリの止水弁が早く閉じてしまうことを抑制できる。したがって、モータの性能が変化したとしても、補水経路内の圧力を規定値以下に抑えつつ、適切な流量を流すことができる。
また、請求項2に記載の発明では、モータ駆動手段は、駆動信号の出力後、流量検出手段の検出結果を参照し、流量が検出されていなかった場合には、駆動信号の出力を停止して、その後所定時間経過後に駆動信号の出力を再開し、逆に、流量が検出されていた場合には、流量が検出されなくなるまでの間、駆動信号の出力を継続するようにされており、デューティ比変更手段は、モータ駆動手段が駆動信号を出力した後、流量検出手段により流量が検出されることなく、モータ駆動手段が駆動信号の出力を停止した場合、モータ駆動手段が駆動信号の出力を再開する前に、デューティ比を今回の値以上に変更することを特徴とする。
つまり、請求項2に記載の発明では、流量が検出されるまでの間、次回出力される駆動信号のデューティ比を段階的に増加していき、かつ、駆動信号の出力中はデューティ比を一定とするようにされている。
このため、デューティ比の初期値を、例えばモータを動作させたとしてもバッテリ液が補水経路を流れない程度の値に設定しておけば、モータを使用し続けることでブラシの馴染みが発生したとしても、初回の駆動信号出力時に、単位時間当たりの流量が必要以上に増加してしまうことを防止できる。
また、請求項2に記載の発明では、流量が検出されるまではデューティ比を増加させるようにしているので、バッテリ液の補水を確実に行うことができる。
ところで、補水経路内に空気が混入している状態でモータが始動すると、バッテリ液が補水経路内を流れていたとしても、補水経路内の空気の影響によって流量検出手段が流量を検出できないことがある。この場合、流量検出手段が流量を検出する前に、モータ駆動手段が誤って駆動信号の出力を停止してしまうという問題がある。
そこで、モータ駆動手段は、請求項3に記載のように、駆動信号を出力してから所定時間経過後に、流量検出手段の検出結果を参照すれば、補水経路内に残った空気が抜けてから流量検出手段の検出結果を参照することができる。したがって、流量検出手段が流量を検出する前に、モータ駆動手段が誤って駆動信号の出力を停止してしまうことを防止することができる。
ところで、流量検出手段が流量を検出できなくなる等、流量検出手段に不具合が発生すると、実際には補水経路にバッテリ液が流れていたとしても、流量検出手段は流量が流れていないと誤検出してしまうので、デューティ比変更手段がデューティ比を上げてしまい、補水経路内の圧力が規定値以上に上がってしまう可能性がある。
そこで、請求項2又は請求項3に記載の発明は、請求項4に記載のように、流量検出手段に不具合が発生している場合に、デューティ比を上げることなく、所定時間だけバッテリ液の補水を行うようにするとよい。
すなわち、請求項4に記載の発明は、モータ駆動手段が出力したデューティ比が判定値よりも大きいか否かを判定する判定手段を備え、デューティ比変更手段は、流量検出手段が流量を検出することなくモータ駆動手段が駆動信号の出力を停止した後、この駆動信号のデューティ比が判定値よりも大きいと判定手段により判定された場合に、流量検出手段に不具合が発生していると判断し、駆動信号のデューティ比を、今回のデューティ比よりも小さい値に変更し、モータ駆動手段は、デューティ比変更手段により流量検出手段に不具合が発生していると判断するされることでデューティ比が変更されると、そのデューティ比の駆動信号を所定時間の間出力することを特徴とする。
これによれば、流量検出手段に不具合が発生したとしても、補水経路内の圧力が規定値以上に上がることなく、バッテリ液の補水を行うことができる。
また、請求項5に記載の発明は、流量検出手段により流量が検出された際にモータ駆動手段が出力していた駆動信号のデューティ比を補水時デューティ比とする場合において、過去2回分の補水時デューティ比のうち、大きい方の補水時デューティ比に基づいて、判定手段が今回使用する判定値を更新する判定値更新手段を備えたことを特徴とする。
つまり、前回の補水時デューティ比に基づいて、判定手段が今回使用する判定値を更新するようにした場合、バラツキによって、駆動信号のデューティ比が判定値を超えてしまい、流量検出手段に不具合が発生したと誤判断してしまうことがある。
そこで、請求項5に記載の発明では、判定手段が今回使用することとなる判定値を、過去2回分(前回と前々回)の補水時デューティ比のうち大きい方に基づいて更新するので、流量検出手段に不具合が発生したか否かを、より確実に判断できる。
なお、過去2回分の補水時デューティ比の値が同じだった場合には、どちらの値を利用してもよい。
また、請求項6に記載の発明では、バッテリ液補水装置の電源がオフされ、その後、電源がオンされた場合において、判定値更新手段は、電源がオンされてから最初に判定値を更新する際、前々回の補水時デューティ比が前回の補水時デューティ比よりも大きかった場合に、前々回の補水時デューティ比と3回前の補水時デューティ比とのうち、大きい方の補水時デューティ比に基づいて、判定手段が今回使用する判定値を更新することを特徴とする。
つまり、バッテリ液補水装置の電源がオフされた後、電源がオンされてから最初に判定値を更新する際には、過去3回分(3回前、前々回、前回)の補水時デューティ比に基づいて判定手段が今回使用する判定値を更新するので、流量検出手段に不具合が発生したか否かをより確実に判断できる。
なお、過去3回分の補水時デューティ比の値が同じだった場合には、どちらの値を利用してもよい。
また、デューティ比変更手段は、請求項7に記載のように、モータ駆動手段により出力された駆動信号のデューティ比が、過去2回分の補水時デューティ比のうち大きい方の補水時デューティ比以上の場合に、モータ駆動手段により次回出力される駆動信号のデューティ比を、モータ駆動手段により今回出力された駆動信号のデューティ比と同じ値に再設定してもよい。
つまり、請求項7に記載の発明では、補水時デューティ比、すなわち補水が通常行われるべきデューティ比であっても、流量が検出されなかった場合に、再度同一のデューティ比を使用するようにしている。
このため、例えば、補水経路内に空気が残っていたために偶然流量が検出されなかったとしても、このときモータ駆動手段が出力した駆動信号のデューティ比が、通常補水が行われるべきデューティ比以上の場合には、上記駆動信号のデューティ比を再度(連続して)使用するので、補水が通常行われるべきデューティ比から逸脱する前に、補水が行われる確率を上げることができる。
また、モータ駆動手段は、請求項8に記載のように、駆動信号の出力後、流量検出手段により流量が検出されなかった場合、モータを所定時間だけ逆回転させるようにすれば、モータがポンプを駆動することで上昇した補水経路内の圧力を下げることができる。
また、請求項9に記載の発明は、モータ駆動手段が駆動信号を出力する前に、モータに駆動信号を出力することにより、モータの抵抗値を確認する抵抗確認手段と、抵抗確認手段により確認された抵抗値に基づいて、モータ駆動手段が出力する駆動信号のデューティ比の初期値を決定する初期値決定手段とを備えたことを特徴とする。
これによれば、駆動信号のデューティ比の初期値を、モータの抵抗値に基づいて変更しているので、デューティ比変更手段がデューティ比を変更する回数を小さくすることができる。
したがって、モータ駆動手段が駆動信号の出力を開始してから、実際に補水が開始するまでの時間を短縮することができる。
ところで、請求項1に記載の発明は、上述した請求項2〜請求項9に記載のように、駆動信号の出力中はデューティ比を一定としてもよいし、請求項10に記載のように、駆動信号の出力中にデューティ比を変更してもよい。
すなわち、請求項10に記載の発明では、デューティ比変更手段は、モータ駆動手段による駆動信号の出力中に、流量検出手段の検出結果に基づいて、貯留部からバッテリへ流れるバッテリ液の流量が所定の流量となるように、デューティ比を変更することを特徴とする。
このような請求項10に記載の発明によれば、補水経路内の流量をリアルタイムで制御できるので、補水経路内の圧力を規定値以下に抑えつつ、適切な流量を流すことができる。
また、モータ駆動手段は、請求項11に記載のように、駆動信号のデューティ比が閾値を超えた場合に、駆動信号の出力を停止すれば、補水経路内の圧力を確実に規定値以下に抑えることができる。
また、請求項12に記載の発明は、終了指令が入力されるまでの間、バッテリ液の補水作業が所定の間隔で連続的に行われる場合において、バッテリ液の補水が行われる補水時間を計測する補水時間計測手段と、補水時間計測手段による計測結果に基づいて、前回の補水時間と今回の補水時間との両方が所定の判定時間以内であった場合に、正常に補水が行われたと判断して終了指令を出力する正常時終了指令出力手段と、補水時間計測手段による計測結果に基づいて、前回の補水時間が判定時間以内で、かつ、今回の補水時間が判定時間よりも長かった場合、又は、前回の補水時間及び今回の補水時間の両方が判定時間よりも長かった場合に、異常があると判断して終了指令を出力する異常時終了指令出力手段とを備えたことを特徴とする。
これによれば、前回の補水時間が判定時間よりも長く、今回の補水時間が判定時間以内であった場合以外は、バッテリ液の補水作業が終了するので、バッテリ液の補水作業が延々と続いてしまうことを防止することができる。
また、請求項13に記載の発明は、補水経路において、バッテリと流量検出手段との間に設けられ、補水経路と貯留部とを結ぶ連結経路と、補水経路と連結経路との連結部分に設けられ、貯留部内のバッテリ液が補水経路を介してバッテリに流れるように、補水経路を開ける開放状態と、貯留部から補水経路を流れるバッテリ液が連結経路を介して貯留部に戻るように、補水経路を閉じる閉塞状態とを切り替える切替弁と、流量検出手段により流量が検出されていない場合に、切替弁を駆動することで補水経路を閉塞状態にし、流量検出手段により流量が検出された場合に切替弁を駆動することで補水経路を開放状態にする切替弁制御手段とを備えたことを特徴とする。
これによれば、補水経路は、閉塞状態になると、そのバッテリ側が連結経路を介して貯留部に接続されるので、補水経路内の圧力は貯留部内の圧力と略同一となる。このため、補水経路内に蓄積された圧力(バッテリ液及び空気)を抜くことができるので、補水経路内の圧力が下がる(抜ける)までの待ち時間を短くすることができる。
第1実施形態のバッテリ液補水装置の構成を説明する説明図である。 第1実施形態のバッテリ液補水装置の制御部が実行する補水処理を表すフローチャートである。 第1実施形態のバッテリ液補水装置の制御部が実行するエラー判定処理を表すフローチャートである。 第1実施形態のバッテリ液補水装置の作用効果を説明するタイムチャートである。 第2実施形態のバッテリ液補水装置の制御部が実行する補水処理を表すフローチャートである。 第3実施形態のバッテリ液補水装置の構成を説明する説明図である。 第3実施形態のバッテリ液補水装置の制御部が実行する補水処理を表すフローチャートである。 第4実施形態のバッテリ液補水装置の構成を説明する説明図である。 第4実施形態のバッテリ液補水装置の制御部が実行する補水処理を表すフローチャートである。 第5実施形態のバッテリ液補水装置の構成を説明する説明図である。 第5実施形態のバッテリ液補水装置の制御部が実行する補水処理を表すフローチャートである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.バッテリ液補水装置の構成
図1はバッテリ液補水装置の構成を説明する説明図である。
バッテリ液補水装置は、図1に示すように、バッテリ1にバッテリ液の補充を行うものであり、このバッテリ液補水装置は、バッテリ式の産業車両(本実施形態ではフォークリフト)に搭載されている。
そして、バッテリ液補水装置は、バッテリ液が貯留された貯留部11と、貯留部11に貯留されたバッテリ液をフォークリフト(図示省略)のバッテリ1の各セル1aへ供給する補水機構13と、フロースイッチ15と、表示部17と、操作部19と、充電器21と、データの書き換えが可能な不揮発性の記憶媒体からなるメモリ23と、計時動作を行うタイマ25と、装置各部を制御する制御部27とを有して構成されている。
フロースイッチ15は、貯留部11からバッテリ1の各セル1aへ供給されるバッテリ液の流量を検出するためのものであり、このフロースイッチ15は、貯留部11とバッテリ1の各セル1aとの間を結ぶ補水経路3に設けられている。そして、フロースイッチ15は、補水経路3にバッテリ液が所定量流れた場合にオン(流量を検出)する。
なお、バッテリ1の各セル1aには、補水経路3に接続された補水口を封鎖するための止水弁が設けられており、この止水弁の下方側にはフロートが取り付けられている。そして、本実施形態では、バッテリ液の補水が行われることでセル1a内の液面が上昇すると、この上昇に伴いフロートが上昇して止水弁が補水口を封鎖するようにされている。
補水機構13は、補水経路3を介して貯留部11内のバッテリ液をバッテリ1へ供給するためのポンプ13a、及び、ポンプ13aを駆動するモータ13b等を有して構成されている。そして、ポンプ13aは、貯留部11の下方側に取り付けられており、このポンプ13aは、貯留部11と補水経路3とを連結している。
なお、補水経路3において、フロースイッチ15と補水機構13との間には、補水経路3を流れるバッテリ液を貯留部11に戻すためのリターン経路5が設けられており、このリターン経路5には絞り弁7が設けられている。表示部17は、各種情報を表示するためのものであり、この表示部17は、液晶ディスプレイ等にて構成されている。操作部19は、フォークリフトのオペレータが操作するためのものであり、この操作部19は、タッチパネルやスイッチ等にて構成されている。
充電器21は、バッテリ1の充電を行うためのものであり、この充電器21は、AC電源からの供給される交流電力を直流電力に変換し、この直流電力をバッテリ1に供給することで、バッテリ1の充電を行うようにされている。なお、充電器21には、充電スイッチ(図示省略)が設けられており、この充電スイッチが使用者(例えば、フォークリフトのオペレータ)により操作されることで、充電器21がバッテリ1の充電を行う(開始する)。
制御部27は、CPU、RAM、ROM等にて構成されており、この制御部27は、装置各部から入力される各種情報に基づいて、バッテリ1に対してバッテリ液の補水を行う補水処理や、バッテリ1の充電を行う充電処理を行う。
また、制御部27は、補水処理を開始すると、デューティ比が10%の駆動信号をモータ13bへ出力することによりモータ13bを駆動する。
そして、制御部27は、補水処理において、駆動信号の出力後、フロースイッチ15がオンされていなかった場合、補水が行われていないと判断して、駆動信号の出力を停止し、所定時間(本実施形態では3分)経過後に、駆動信号のデューティ比を1%上げ、駆動信号の出力を再開する。
ここで、制御部27は、補水処理において補水が行われていないと判断する度に、次回出力する駆動信号のデューティ比を1%ずつ順に上げていくようにされているが、デューティ比が24%の駆動信号を出力してもフロースイッチ15がオンしない場合には、フロースイッチ15に不具合が発生したと判断し、デューティ比が10%の駆動信号を6分間出力するエラー時補水処理を行う。
一方、制御部27は、補水処理において、駆動信号の出力後、フロースイッチ15がオンされていた場合には、補水が行われていると判断して、フロースイッチ15がオフするまでの間、デューティ比を固定して駆動信号の出力を継続する。
なお、以下の説明では、フロースイッチ15がオンした(流量が検出された)際に制御部27が出力していた駆動信号のデューティ比のことを、「補水時デューティ比」という。
メモリ23には、制御部27が補水処理を開始した際に始めに出力する駆動信号のデューティ比、すなわち初期値が記憶されている。また、この初期値は、モータ13bとフロースイッチ15のバラツキを考慮して、モータ13bが動作したとしてもフロースイッチ15がオンする可能性がある最低値(本実施形態では10%)に設定されている。
2.バッテリ液補水装置の特徴的作動
2.1.補水処理
図2は、バッテリ液補水装置の制御部27が実行する補水処理を表すフローチャートであり、この補水処理は、例えばバッテリ1の充電(充電処理)が終了したときに実行される。
そして、図2に示す補水処理が開始されると、まず、フロースイッチ15に不具合が生じたことを表すエラーフラグがセットされているか否かが判定される(S110)。そして、S110にて、エラーフラグがセットされていると判定された場合には(S110:YES)、処理がS300に移行され、逆に、エラーフラグがセットされていないと判定された場合には(S110:NO)、処理がS120に移行される。
S120では、メモリ23に記憶されたデューティ比が読み込まれる。なお、補水処理が開始されてから初めのS120の処理では、メモリ23に記憶されているデューティ比の初期値が読み込まれる。
そして、S130では、S120にて読み込まれたデューティ比の駆動信号がモータ13bに出力される。これにより、モータ13bは動作を開始してポンプ13aを駆動することとなる。
続いて、S135では、タイマ25の計時動作が開始されることにより、モータ13bの駆動時間の計測が開始され、続くS140では、モータ13bの駆動時間(以下、モータ駆動時間という。)が所定時間(本実施形態では1秒)に達したか否かが判定される。
ここで、モータ駆動時間とバッテリ1への補水時間とはほぼ同等であるため、本実施形態では、モータ駆動時間を、バッテリ1への補水が行われる補水時間としても利用している。
そして、S140にて、モータ駆動時間が1秒に達していないと判定された場合には(S140:NO)、処理がS150に移行され、逆に、モータ駆動時間が1秒に達したと判定された場合には(S140:YES)、処理がS160に移行される。
S150では、フロースイッチ15がオンしたか否かが判定される。そして、S150にて、フロースイッチ15がオンしていないと判定された場合には(S150:NO)、処理がS140に戻り、逆に、フロースイッチ15がオンしたと判定された場合には(S150:YES)、補水が行われていると判断され、処理がS200に移行される。
一方、S160では、モータ13bが動作を開始してから1秒経過しても、フロースイッチ15がオンしなかったため、補水が行われていないと判断され、駆動信号の出力が停止される。これにより、モータ13bは動作を停止することとなるので、ポンプ13aも動作を停止する。なお、S160では、モータ駆動時間の計測も停止するようにされている。
そして、S160の処理で駆動信号の出力が停止されると、続くS170では、S120で読み込まれたデューティ比(メモリ23に記憶されているデューティ比であり、今回制御部27がモータ13bへ出力した駆動信号のデューティ比)が24%であったか否かが判定される。
そして、S170にて、S120で読み込まれたデューティー比が24%であると判定された場合には(S170:YES)、フロースイッチ15に不具合があると判断され、メモリ23に記憶されているデューティ比がリセットされて、エラーフラグがセットされる(S290)。
続いて、S300では、エラー時補水処理が行われ、図2に示す補水処理が終了する。ここで、エラー時補水処理は、通常の補水処理で用いられるデューティ比以下のデューティ比が用いられることにより、補水経路3に規定値以上の圧力がかからないようにされており、本実施形態では、デューティ比が10%の駆動信号が6分間モータ13bに出力される。
一方、S170にて、S120で読み込まれたデューティー比が24%ではないと判定された場合には(S170:NO)、処理がS180に移行される。
S180では、メモリ23に記憶されているデューティ比に1%が加算され、その加算された値がメモリ23に上書きされる。なお、S120で読み込まれたデューティ比が初期値だった場合には、初期値に1%を加算した値(11%)が、次回のS120で読み込まれるデューティ比としてメモリ23に記憶される。
続いて、S190では、駆動信号の出力が停止されてから、すなわちモータ13bの動作が停止してから、所定時間(本実施形態では3分)が経過したか否かが判定される。
そして、S190にて、モータ13bの動作が停止してから所定時間が経過していないと判定された場合には(S190:NO)、S190の処理が繰り返し実行され、逆に、モータ13bの動作が停止してから所定時間が経過したと判定された場合には(S190:YES)、処理がS120に戻る。
ところで、S150にてフロースイッチ15がオンしたと判定される(S150:YES)ことで、S200の処理が開始されると、今回S120で読み込まれたデューティ比(現在制御部27が出力している駆動信号のデューティ比)が、今回の補水時デューティ比としてメモリ23に記憶され、メモリ23内のデューティ比、すなわちS120の処理で読み込むためのデューティ比がリセットされる(S200)。
そして、S210では、今回の補水時デューティ値に基づいて、フロースイッチ15の不具合の有無を判定するエラー判定処理が行われる。
続いて、S220では、S210のエラー判定処理にて、エラーフラグがセットされたか否かが判定される。そして、S220にて、エラーフラグがセットされていたと判定された場合には(S220:YES)、処理がS300に移行される。
一方、S220にて、エラーフラグがセットされていないと判定された場合には(S220:NO)、処理がS235に移行され、モータ駆動時間が2秒に達したか否かが判定される(S235)。
そして、S235にてモータ駆動時間が2秒に達していないと判定された場合には(S235:NO)、S235の処理が繰り返し実行され、逆に、モータ駆動時間が2秒に達したと判定された場合には(S235:YES)、処理がS240に移行される。
S240では、フロースイッチ15がオフになった否かが判定される。そして、S240にて、フロースイッチ15がオフになっていないと判定された場合には(S240:NO)、まだ補水が行われていると判断され、S240の処理が繰り返し実行される。
一方、S240にて、フロースイッチ15がオフになったと判定された場合には(S240:YES)、補水が完了した、すなわちバッテリ1が満水になったと判断され、処理がS260に移行される。
S260では、駆動信号の出力が停止される。これにより、モータ13bは動作を停止することとなるので、ポンプ13aも動作を停止する。
続いて、S265では、タイマ25の計時動作が停止されることにより、モータ駆動時間の計測が終了され、この計測結果(モータ駆動時間)がメモリ23に記憶される。
続いて、S270では、メモリ23に記憶された今回のモータ駆動時間(すなわち今回の補水時間)と、前回のモータ駆動時間(すなわち前回の補水時間)と、判定時間(本実施形態では5秒)に基づいて、補水処理が終了してもよいか否かが判定される。
具体的に説明すると、S270では、前回のモータ駆動時間と今回のモータ駆動時間との両方が判定時間以内であった場合、又は、前回のモータ駆動時間が判定時間以内で、かつ、今回のモータ駆動時間が判定時間以上であった場合、又は、前回のモータ駆動時間が判定時間以上で、かつ、今回のモータ駆動時間が判定時間以上であった場合のうち、何れかの条件が満たされた場合に、補水処理が終了するタイミングであると判定される。
なお、図2の補水処理が開始されてから初めのS270の処理では、前回のモータ駆動時間がメモリ23に記憶されていないので、補水処理が終了するタイミングではないと判定するようにされている。
そして、S270にて、補水処理が終了するタイミングであると判定された場合には(S270:YES)、図2の補水処理が終了し、逆に、補水処理が終了するタイミングではないと判定された場合には(S270:NO)、処理がS280に移行される。
S280では、S260にて駆動信号の出力が停止されてから所定時間(本実施形態では10分間)経過したか否かが判定される。
そして、S280にて、駆動信号の出力が停止されてから所定時間が経過していないと判定された場合には(S280:NO)、S280の処理が繰り返し実行され、逆に、駆動信号の出力が停止されてから所定時間が経過したと判定された場合には(S280:YES)、処理がS120に移行される。
2.2.エラー判定処理
図3は、補水処理のS210で実行されるエラー判定処理であり、この処理は、図2に示す補水処理のS200が終了した後に実行される。
そして、図3に示すエラー判定処理が開始されると、まずS310にて、前回のエラー判定処理から今回のエラー判定処理までの間に、バッテリ液補水装置の電源がオフされたか否かが判定される。
そして、S310にて、前回のエラー判定処理から今回のエラー判定処理までの間に電源がオフされていないと判定された場合には(S310:NO)、処理がS320に移行され、逆に、前回のエラー判定処理から今回のエラー判定処理までの間に電源がオフされたと判定された場合には(S310:YES)、処理がS360に移行される。
S320では、前回の補水時デューティ比が前々回の補水時デューティ比以上であるか否かが判定される。そして、S320にて、前回の補水時デューティ比が前々回の補水時デューティ比以上であると判定された場合には(S320:YES)、処理がS330に移行され、逆に、前回の補水時デューティ比が前々回の補水時デューティ比以上ではないと判定された場合には(S320:NO)、処理がS350に移行される。
S330では、前回の補水時デューティ比に2%加算された値が判定値として更新され、今回の補水時デューティ比(S200でメモリ23に記憶された値)が、この判定値(=前回の補水時デューティ比+2%)以上であるか否かが判定される。
なお、本実施形態の判定値の初期値は、24%であるが、工場出荷前の検査時に本バッテリ液補水装置の作動確認が行われることにより、工場出荷時に適正な数値が記憶される。
そして、S330にて、今回の補水時デューティ比が判定値以上であると判定された場合には(S330:YES)、フロースイッチ15に不具合があると判断され、エラーフラグがセットされ(S340)、図3に示すエラー判定処理が終了する。一方、S330にて、今回の補水時デューティ比が判定値以上ではないと判定された場合には(S330:NO)、図3に示すエラー判定処理が終了する。
また、S350では、前々回の補水時デューティ比に2%加算された値が判定値として更新され、今回の補水時デューティ比が、判定値(=前々回の補水時デューティ比+2%)以上であるか否かが判定される。
そして、S350にて、今回の補水時デューティ比が判定値以上であると判定された場合には(S350:YES)、処理がS340に移行され、逆に、今回の補水時デューティ比が判定値以上ではないと判定された場合には(S350:NO)、図3に示すエラー判定処理が終了する。
また、S360では、前回の補水時デューティ比が前々回の補水時デューティ比以上であるか否かが判定される。そして、S360にて、前回の補水時デューティ比が前々回の補水時デューティ比以上であると判定された場合には(S360:YES)、処理がS330に移行され、逆に、前回の補水時デューティ比が前々回の補水時デューティ比以上ではないと判定された場合には(S360:NO)、S370に移行される。
S370では、前々回の補水時デューティ比が3回前の補水時デューティ比以上であるか否かが判定される。そして、S370にて、前々回の補水時デューティ比が3回前の補水時デューティ比以上であると判定された場合には(S370:YES)、処理がS350に移行され、逆に、前々回の補水時デューティ比が3回前の補水時デューティ比以上ではないと判定された場合には(S370:NO)、S380に移行される。
S380では、3回前の補水時デューティ比に2%加算された値が判定値として更新され、今回の補水時デューティ比が、判定値(=3回前の補水時デューティ比+2%)以上であるか否かが判定される。
そして、S380にて、今回の補水時デューティ比が判定値以上であると判定された場合には(S380:YES)、処理がS340に移行され、逆に、今回の補水時デューティ比が判定値以上ではないと判定された場合には(S380:NO)、図3に示すエラー判定処理が終了する。
つまり、本実施形態のエラー判定処理では、前回から今回のエラー判定処理までの間に、バッテリ液補水装置の電源がオフされていない場合には(S310:NO)、過去2回分の補水時デューティ比に基づいて、今回使用する判定値を変更(更新)する。一方、前回から今回のエラー判定処理までの間に、バッテリ液補水装置の電源がオフされた場合には(S310:YES)、過去3回分の補水時デューティ比に基づいて、今回使用する判定値を変更(更新)する。
具体的に説明すると、前回から今回のエラー判定処理までの間に、バッテリ液補水装置の電源がオフされていない場合には(S310:NO)、過去2回分の補水時デューティ比のうち、大きい方の値に2%を加算した値を今回の判定値としている。
一方、前回から今回のエラー判定処理までの間に、バッテリ液補水装置の電源がオフされ(S310:YES)、かつ、前回の方が前々回の補水時デューティ比よりも大きい場合(S360:YES)には、前回の補水時デューティ比に2%加算した値を今回の判定値としている。
また、前回から今回のエラー判定処理までの間に、バッテリ液補水装置の電源がオフされ(S310:YES)、かつ、前回よりも前々回の補水時デューティ比方が大きい場合(S360:NO)には、前々回と3回前の補水時デューティ比のうち、大きい方の値に2%加算した値を今回の判定値としている。
3.本実施形態に係るバッテリ液補水装置の特徴
以下、本実施形態の作用効果について、図4を用いて説明する。なお、図4は、補水処理の作動を表すタイムチャートである。
図4に示すように、時刻t1にて、制御部27が補水処理を開始すると、制御部27は、まずデューティ比が10%(初期値)の駆動信号をモータ13bに出力する。これにより、モータ13b及びポンプ13aが動作を開始する。
そして、時刻t1から2秒が経過した時刻t2では、フロースイッチ15がオフであるため、制御部27は駆動信号の出力を停止する。これにより、モータ13b及びポンプ13aの動作が停止する。
続いて、時刻t2から時間T1(3分)が経過した時刻t3にて、制御部27は、デューティ比が前回よりも1%増加した11%の駆動信号をモータ13bに出力する。これにより、モータ13b及びポンプ13aが動作を再開する。
そして、時刻t3から2秒が経過した時刻t4では、フロースイッチ15がオフであるため、制御部27は駆動信号の出力を停止する。これにより、モータ13b及びポンプ13aの動作が停止する。
そして、時刻t5にて、デューティ比が13%の駆動信号を制御部27がモータ13bに出力すると、フロースイッチ15がオンとなるので、制御部27は、デューティ比を13%に維持した状態で駆動信号を出力し続ける。
そして、時刻t5から時間T2が経過すると、フロースイッチ15がオンからオフに切り替わるので、制御部27は、駆動信号の出力を停止する。
つまり、本実施形態では、フロースイッチ15がオンするまでの間、駆動信号の出力・停止を繰り返していき、更に、駆動信号の出力の度に、デューティ比を段階的に(1%ずつ)増加させていく。
以上説明したように、本実施形態では、モータ13bに入力される駆動信号のデューティ比を変更しているので、単位時間当たりに補水経路に流れるバッテリ液の流量を制御できる。
このため、補水経路3内の圧力が上昇してしまうことを抑制できるので、補水経路3から水漏れが生じてしまうことや、バッテリ1の止水弁が早く閉じてしまうことを抑制できる。したがって、モータ13bの性能が変化したとしても、補水経路3内の圧力を規定値以下に抑えつつ、適切な流量を流すことができる。
また、本実施形態では、デューティ比の初期値が、モータ13bが動作したとしてもバッテリ液が補水経路3を流れない程度の値に設定されており、また、補水処理では、フロースイッチ15がオンするまでの間、次回出力される駆動信号のデューティ比を1%ずつ増加させていき、かつ、駆動信号の出力中はデューティ比を一定とするようにされている。
このため、モータ13bを使用し続けることでブラシの馴染みが発生したとしても、初回の駆動信号出力時に、単位時間当たりの流量が必要以上に増加してしまうことを防止できる。
また、本実施形態では、駆動信号の出力中は、デューティ比を一定としているので、例えば、フロースイッチ15に代えて、流量を検出するフローセンサを設け、フローセンサの検出結果を用いてフィードバック制御するなどの複雑な制御を行う必要はなく、簡単な構成で本発明を構築できる。
また、本実施形態では、フロースイッチ15がオンするまでデューティ比を増加させていくようにしているので、バッテリ液の補水を確実に行うことができる。
また、本実施形態では、補水処理において、駆動信号を出力してから所定時間(本実施形態では1秒)経過後に、フロースイッチ15のオン判定を行うようにしているので(S140)、補水経路3内に残った空気が抜けてからフロースイッチ15のオン判定を行うことができる。したがって、フロースイッチ15がオンする前に、制御部27が誤って駆動信号の出力を停止してしまうことを防止することができる。
また、本実施形態では、補水処理において、駆動信号を出力してから所定時間(本実施形態では2秒)経過後に、フロースイッチ15のオフ判定を行うようにしている(S240)。
このため、モータ13bの動作開始時に補水経路3内に空気が混入してしまうことによって、フロースイッチ15がオン/オフを繰り返したとしても、補水経路3内の空気が抜けてオン/オフの繰り返しがされなくなってから、フロースイッチ15のオフ判定をすることができる。したがって、制御部27が誤って駆動信号の出力を停止してしまうことを防止することができる。
また、本実施形態では、前回のエラー判定処理から今回のエラー判定処理までの間に、バッテリ液補水装置の電源がオフされていなかった場合には、今回のエラー判定処理にて使用する判定値を、過去2回分の補水時デューティ比のうち大きい方に基づいて更新するので、フロースイッチ15に不具合が発生したか否かを、より確実に判断できる。
一方、前回のエラー判定処理から今回のエラー判定処理までの間に、バッテリ液補水装置の電源がオフされていた場合には、今回のエラー判定処理にて使用する判定値を、過去3回分(3回前〜前回)の補水時デューティ比に基づいて更新するので、フロースイッチ15に不具合が発生したか否かをより確実に判断できる。
また、本実施形態では、フロースイッチ15に不具合が発生した場合、通常の補水処理で用いられるデューティ比以下のデューティ比の駆動信号を出力するので、補水経路3内の圧力が規定値以上に上がることなく、バッテリ液の補水を行うことができる。
また、本実施形態では、前回のモータ駆動時間(補水時間)が判定時間よりも長く、今回のモータ駆動時間(補水時間)が判定時間以内であった場合以外は、補水処理が終了するので、補水処理が延々と続いてしまうことを防止することができる。
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、フロースイッチ15が特許請求の範囲に記載された流量検出手段に相当し、S130〜S150、S190、S235、S240、S260及びS300の処理が特許請求の範囲に記載されたモータ駆動手段に相当する。
また、S180及びS300の処理が特許請求の範囲に記載されたデューティ比変更手段に相当し、S330,S350,S380の処理が特許請求の範囲に記載された判定手段及び判定値更新手段に相当する。
また、S135及びS265の処理が特許請求の範囲に記載された補水時間計測手段に相当し、S270の処理が特許請求の範囲に記載された正常時終了指令出力手段及び異常時終了指令出力手段に相当する。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、駆動信号の出力の度に、デューティ比を徐々に増加させていくようにしていたが、本実施形態では、制御部27が出力する駆動信号のデューティ比がメモリ23に記憶されている補水時デューティ比以上になると、同じデューティ比の駆動信号を2回連続して出力するようにされている。
1.補水処理
図5は、第2実施形態の制御部27が実行する補水処理を表すフローチャートである。なお、図5において、上述した図2の補水処理と同様の処理については同一のステップ番号を付しているので、詳細な説明は省略する。また、このことは、後述する図7及び図9についても同様である。
図5に示す補水処理の開始後、S160にて駆動信号の出力が停止されると、続くS165にて、デューティ比を変更するか否かが判定される。
具体的に説明すると、S165では、まず、S120で読み込まれたデューティ比が、メモリ23に記憶されている補水時デューティ比、詳しくは過去2回分の補水時デューティ比のうち大きい方の補水時デューティ比以上であるか否かが判定される。
そして、S120で読み込まれたデューティ比がメモリ23に記憶されている補水時デューティ比未満であると判定された場合には、前回と同じデューティ比を利用したことを表すリトライ済フラグがリセットされると共に、デューティ比を変更すると判定され(S165:YES)、処理がS170に移行される。
一方、S120で読み込まれたデューティ比がメモリ23に記憶されている補水時デューティ比以上であると判定された場合には、リトライ済フラグがセットされているか否かが判定される。そして、リトライ済フラグがセットされていると判定された場合には、2回連続して同じデューティ比を利用したと判断され、リトライ済フラグがリセットされると共に、デューティ比を変更すると判定され(S165:YES)、処理がS170に移行される。また、リトライ済フラグがセットされていないと判定された場合には、2回連続して同じデューティ比を利用していないと判断され、リトライ済フラグがセットされると共に、デューティ比を変更しないと判定され(S165:NO)、処理がS190に移行される。
2.本実施形態の特徴
以上のように本実施形態では、制御部27が今回出力した駆動信号のデューティ比が、過去2回分の補水時デューティ比のうち大きい方の補水時デューティ比以上の場合に、次回出力予定の駆動信号のデューティ比を、制御部27が今回出力した駆動信号のデューティ比と同じ値に再設定するようにされている。
具体例を挙げて説明すると、前回の補水時デューティ比が14%であり、前々回の補水時デューティ比が15%の場合、S165の処理で比較対象となる補水時デューティ比は、前々回の補水時デューティ比(15%)となる。
そして、駆動信号の出力/停止が繰り返されることにより、デューティ比が10%から1%ずつ増加していき15%に達すると、デューティ比が15%の駆動信号が再度出力されることとなり、その後、フロースイッチ15がオンしない間は、デューティ比が16%→16%→17%→17%→18%→18%…という順で、同一のデューティ比の駆動信号が2回連続して出力される。
つまり、本実施形態では、補水時デューティ比、すなわち補水が通常行われるべきデューティ比であっても、流量が検出されなかった場合に、再度同一のデューティ比を使用するようにしている。
このため、例えば、補水経路3内に空気が残っていたために偶然フロースイッチ15がオンしなかったとしても、このとき制御部27が出力した駆動信号のデューティ比が、通常補水が行われるべきデューティ比以上の場合には、上記駆動信号のデューティ比を再度(連続して)使用するので、補水が通常行われるべきデューティ比から逸脱する前に、補水が行われる確率を上げることができる。
なお、本実施形態では、制御部27が出力する駆動信号のデューティ比がメモリ23に記憶されている補水時デューティ比以上になると、同じデューティ比の駆動信号を2回連続して出力(リトライ)するようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、リトライ回数(同じデューティ比の駆動信号を連続して出力する回数)は、1回に限らず、2回以上としてもよいし、デューティ比が1%増加する度に、リトライ回数を、1回→2回→3回→4回と段階的に増加させるようにしてもよい。
(第3実施形態)
本実施形態は、上述した第1及び第2実施形態と比較すると、図6に示すように、補水経路3を開放状態と閉塞状態との何れかに切り替える切替弁30が設けられている。なお、図6は、バッテリ液補水装置の構成を説明する説明図である。
具体的に説明すると、本実施形態では、図6に示すように、補水経路3において、バッテリ1とフロースイッチ15との間に、補水経路3と貯留部11とを結ぶ連結経路9が設けられている。
また、補水経路3と連結経路9との連結部分には、貯留部11内のバッテリ液が補水経路3を介してバッテリ1に流れるように補水経路3を開ける開放状態と、貯留部11から補水経路を流れるバッテリ液が連結経路9を介して貯留部11に戻るように補水経路3を閉じる閉塞状態とを切り替える切替弁30が設けられている。
なお、本実施形態において、切替弁30は、制御部27により通電制御されることで作動する。そして、切替弁30は、通電時に補水経路3を開放状態にし、非通電時には補水経路3を閉塞状態にするようにされている。
また、本実施形態の制御部27は、図7に示す補水処理を開始後、S150にて、フロースイッチ15がオンしたと判定すると(S150:YES)、切替弁30への通電を開始することにより、補水経路3を閉塞状態から開放状態にする(S195)。なお、図7は、第3実施形態のバッテリ液補水装置の制御部27が実行する補水処理を表すフローチャートである。
そして、S195の処理が終了してから、S200〜S240を経てS250の処理が終了すると、制御部27は、駆動信号の出力を停止すると共に、切替弁30への通電を終了する(S255)。これにより、モータ13b及びポンプ13aは動作を停止し、開放状態の補水経路3が閉塞状態となる。
以上のような本実施形態では、補水経路3が閉塞状態になると、そのバッテリ1側が連結経路9を介して貯留部11に接続されるので、補水経路3内の圧力は貯留部11内の圧力と略同一となる。
このため、補水経路3内に蓄積された圧力(バッテリ液及び空気)を抜くことができるので、補水経路3内の圧力が下がる(抜ける)までの待ち時間を短くすることができる。
なお、本実施形態では、S195及びS255の処理が特許請求の範囲に記載された切替弁制御手段に相当する。
(第4実施形態)
本実施形態は、上述した第1〜第3実施形態と比較すると、駆動信号の出力後にフロースイッチ15がオフだった場合には、その都度、モータ13bを逆回転させるようにされている。
以下、本実施形態のバッテリ液補水装置について図8及び図9を用いて説明する。なお、図8は第4実施形態のバッテリ液補水装置の構成を説明する説明図であり、図9は第4実施形態のバッテリ液補水装置の制御部27が実行する補水処理を表すフローチャートである。
図8に示すように、本実施形態のバッテリ液補水装置は、リターン経路5がフロースイッチ15とバッテリ1との間であって、バッテリ1近傍に接続されている。また、メモリ23には、モータ13bの抵抗値と、その抵抗値のモータ13bを駆動した際に所定量のバッテリ液を補水経路3に流すことが可能な駆動信号のデューティ比とが関連付けられた初期値参照用テーブルが記憶されている。
また、制御部27は、図9に示す補水処理を開始して、S110にて、エラーフラグがセットされていないと判定すると(S110:NO)、デューティ比の初期値の設定を行う初期値設定処理を行う。
ここで、初期値設定処理では、まず、駆動信号をモータ13bに出力し、その際の電流値と電圧値を取得し、その取得結果に基づいて、モータ13bの抵抗値を算出する。そして、制御部27は、メモリ23に記憶されている初期値参照用テーブルを参照して、算出結果(抵抗値)に対応するデューティ比を初期値として設定する。
つまり、初期値設定処理では、補水処理が開始されてから1回目のS130にて駆動信号が出力される前に、モータ13bに駆動信号を出力することにより、モータ13bの抵抗値を確認し、その確認した抵抗値に基づいて、1回目のS130にて出力される駆動信号のデューティ比(初期値)を決定する。
そして、制御部27は、初期値設定処理(S115)を終了した後、S120〜S135を経て、駆動信号の出力開始からフロースイッチ15がオンせずに1秒が経過したと判定すると(S140:YES)、駆動信号の出力を停止し(S160)、一定時間モータ13bを逆回転させる(S166)。
以上のような本実施形態によれば、デューティ比の初期値を、モータ13bの抵抗値に基づいて変更しているので、デューティ比を変更する回数を小さくすることができる。したがって、S130にて駆動信号の出力を開始してから、実際に補水が開始されるまで(フロースイッチ15がオンするまで)の時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、駆動信号の出力後にフロースイッチ15がオフだった場合に、モータ13bを一定時間だけ逆回転させるようにしているので、モータ13bがポンプ13aを駆動することで上昇した補水経路3内の圧力を下げることができる。
また、本実施形態では、リターン経路5を上記第1〜第3実施形態に比べてバッテリ1近傍に接続しているので、より多くのバッテリ液及び空気を補水経路3から抜くことができる。
なお、本実施形態では、S115の処理が抵抗確認手段及び初期値決定手段に相当する。
(第5実施形態)
上述した第1〜第4実施形態では、駆動信号の出力中はデューティ比を一定としていたが、本実施形態では、駆動信号の出力中にデューティ比を変更するようにしている。
具体的に説明すると、本実施形態のバッテリ液補水装置は、図10に示すように、フロースイッチ15に代えて、フローセンサ31を有している。なお、図10は、第5実施形態のバッテリ液補水装置の構成を説明する説明図である。
フローセンサ31は、貯留部11からバッテリ1の各セル1aへ供給されるバッテリ液の流量(補水経路3を流れるバッテリ液の流量)を検出するためのものであり、このフローセンサ31は、補水経路3に設けられている。
また、制御部27は、駆動信号の出力中に、フローセンサ31の検出結果に基づいて、貯留部11からバッテリ1へ流れるバッテリ液の流量が一定の流量となるように、デューティ比を変更する。
次に、本実施形態の制御部27が実行する補水処理について、図11を用いて説明する。なお、図11は第5実施形態の制御部27が実行する補水処理を表すフローチャートであり、この補水処理は、例えばバッテリ1の充電(充電処理)が終了したときに実行される。
そして、図11に示す補水処理が開始されると、まず、S410にて駆動信号がモータ13bに出力される。
続いて、S420では、タイマ25の計時動作が開始されることにより、モータ駆動時間の計測が開始され、続くS430では、フローセンサ31の検出結果に基づいて、流量が検出されているか否かが判定される。
そして、S430にて、流量が検出されていないと判定された場合には(S430:NO)、フローセンサ31に不具合が生じていると判断され、タイマ25の計時動作が停止され、処理がS490に移行される。S490では、上述した図2のS300と同様のエラー時補水処理が実行され、図11の補水処理が終了する。
一方、S430にて、流量が検出されたと判定された場合には(S430:YES)、処理がS435に移行される。S435では、フローセンサ31の検出結果に基づいて、補水経路3に流れるバッテリ液の流量が一定値となるように、デューティ比が変更され、その変更されたデューティ比の駆動信号がモータ13bへ出力される。
続いて、S440では、S435で変更されたデューティ比(すなわち、現在出力されている駆動信号のデューティ比)が閾値を超えたか否かが判定される。なお、上記閾値は、その値(デューティ比)の駆動信号が入力されたモータ13bがポンプ13aを駆動したとしても、補水経路3内の圧力が規定値を超えない程度の値にされている。
そして、S440にて、デューティ比が閾値を超えていないと判定された場合には(S440:NO)、S440の処理が繰り返し実行され、逆に、デューティ比が閾値を超えたと判定された場合には(S440:YES)、補水が完了した、すなわちバッテリ1が満水になったと判断され、処理がS460に移行される。
S460では、駆動信号の出力が停止される。続いて、S465では、タイマ25の計時動作が停止されることにより、モータ駆動時間の計測が終了され、このモータ駆動時間がメモリ23に記憶される。
続いて、S470では、メモリ23に記憶された過去2回分のモータ駆動時間に基づいて、補水処理が終了してもよいか否かが判定される。なお、この処理内容は、上述した図2のS270と同じである。
そして、S470にて、補水処理が終了するタイミングであると判定された場合には(S470:YES)、図11の補水処理が終了し、逆に、補水処理が終了するタイミングではないと判定された場合には(S470:NO)、処理がS480に移行される。
S480では、S460にて駆動信号の出力が停止されてから所定時間(本実施形態では10分間)経過したか否かが判定される。
そして、S480にて、駆動信号の出力が停止されてから所定時間が経過していないと判定された場合には(S480:NO)、S480の処理が繰り返し実行され、逆に、駆動信号の出力が停止されてから所定時間が経過したと判定された場合には(S480:YES)、処理がS410に移行される。
以上説明したように、本実施形態では、補水経路3内の流量をリアルタイムで制御しているので、補水経路3内の圧力を規定値以下に抑えつつ、適切な流量を流すことができる。
また、本実施形態では、駆動信号のデューティ比が閾値を超えた場合に、駆動信号の出力を停止しているので、補水経路3内の圧力を確実に規定値以下に抑えることができる。
(その他の実施形態)
上記第1〜第4実施形態では、補水処理のS170にて、今回制御部27がモータ13bへ出力した駆動信号のデューティ比が24%であった場合に、フロースイッチ15に不具合があると判断するようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、今回制御部27がモータ13bへ出力した駆動信号のデューティ比が上記判定値(図3参照)に達した場合に、フロースイッチ15に不具合があると判断するようにしてもよい。
また、上記第3実施形態では、フロースイッチ15がオンした場合に(図7のS150:YES)、駆動信号を出力した状態で切替弁30への通電を行っていた(補水経路3を開放状態にしていた)が、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、フロースイッチ15がオンした場合に(図7のS150:YES)、一旦駆動信号の出力を停止してから、切替弁30への通電を行うことで補水経路3を開放状態にし、その後、同一のデューティ比の駆動信号を再出力するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、バッテリ液補水装置がフォークリフトに搭載されているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、補水が必要なバッテリを有する機器であれば何に搭載されていてもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1…バッテリ、3…補水経路、5…リターン経路、7…絞り弁、9…連結経路、11…貯留部、13…補水機構、13a…ポンプ、13b…モータ、15…フロースイッチ、17…表示部、19…操作部、21…充電器、23…メモリ、25…タイマ、27…制御部、30…切替弁、31…フローセンサ。

Claims (13)

  1. バッテリに対してバッテリ液の補充を行うバッテリ液補水装置であって、
    バッテリ液が貯留された貯留部と、
    前記貯留部と前記バッテリとの間を結ぶ補水経路を介して、前記貯留部内のバッテリ液を前記バッテリへ供給するためのポンプと、
    前記ポンプを駆動するモータと、
    前記モータへ駆動信号を出力することにより、前記モータを駆動するモータ駆動手段と、
    前記補水経路に設けられ、前記貯留部から前記バッテリへ供給されるバッテリ液の流量を検出する流量検出手段と、
    前記流量検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動信号のデューティ比を変更するデューティ比変更手段と
    を備えたことを特徴とするバッテリ液補水装置。
  2. 前記モータ駆動手段は、前記駆動信号の出力後、前記流量検出手段の検出結果を参照し、流量が検出されていなかった場合には、前記駆動信号の出力を停止して、その後所定時間経過後に駆動信号の出力を再開し、逆に、流量が検出されていた場合には、流量が検出されなくなるまでの間、前記駆動信号の出力を継続するようにされており、
    前記デューティ比変更手段は、前記モータ駆動手段が前記駆動信号を出力した後、前記流量検出手段により流量が検出されることなく、前記モータ駆動手段が前記駆動信号の出力を停止した場合、前記モータ駆動手段が前記駆動信号の出力を再開する前に、前記デューティ比を今回の値以上に変更すること
    を特徴とする請求項1に記載のバッテリ液補水装置。
  3. 前記モータ駆動手段は、前記駆動信号を出力してから所定時間経過後に、前記流量検出手段の検出結果を参照すること
    を特徴とする請求項2に記載のバッテリ液補水装置。
  4. 前記モータ駆動手段が出力したデューティ比が判定値よりも大きいか否かを判定する判定手段を備え、
    前記デューティ比変更手段は、前記流量検出手段が流量を検出することなく前記モータ駆動手段が前記駆動信号の出力を停止した後、この駆動信号のデューティ比が判定値よりも大きいと前記判定手段により判定された場合に、前記流量検出手段に不具合が発生していると判断し、前記駆動信号のデューティ比を、今回のデューティ比よりも小さい値に変更し、
    前記モータ駆動手段は、前記デューティ比変更手段により前記流量検出手段に不具合が発生していると判断するされることでデューティ比が変更されると、そのデューティ比の駆動信号を所定時間の間出力すること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載のバッテリ液補水装置。
  5. 前記流量検出手段により流量が検出された際に前記モータ駆動手段が出力していた駆動信号のデューティ比を補水時デューティ比とする場合において、
    過去2回分の補水時デューティ比のうち、大きい方の補水時デューティ比に基づいて、前記判定手段が今回使用する判定値を更新する判定値更新手段を備えたこと
    を特徴とする請求項4に記載のバッテリ液補水装置。
  6. 前記バッテリ液補水装置の電源がオフされ、その後、前記電源がオンされた場合において、
    前記判定値更新手段は、前記電源がオンされてから最初に判定値を更新する際、前々回の補水時デューティ比が前回の補水時デューティ比よりも大きかった場合に、前々回の補水時デューティ比と3回前の補水時デューティ比とのうち、大きい方の補水時デューティ比に基づいて、前記判定手段が今回使用する判定値を更新すること
    を特徴とする請求項5に記載のバッテリ液補水装置。
  7. 前記デューティ比変更手段は、前記モータ駆動手段により出力された駆動信号のデューティ比が、過去2回分の補水時デューティ比のうち大きい方の補水時デューティ比以上の場合に、前記モータ駆動手段により次回出力される駆動信号のデューティ比を、前記モータ駆動手段により今回出力された駆動信号のデューティ比と同じ値に再設定すること
    を特徴とする請求項5又は請求項6に記載のバッテリ液補水装置。
  8. 前記モータ駆動手段は、前記駆動信号の出力後、前記流量検出手段により流量が検出されなかった場合、前記モータを所定時間だけ逆回転させること
    を特徴とする請求項2ないし請求項7の何れか1項に記載のバッテリ液補水装置。
  9. 前記モータ駆動手段が前記駆動信号を出力する前に、前記モータに前記駆動信号を出力することにより、前記モータの抵抗値を確認する抵抗確認手段と、
    前記抵抗確認手段により確認された抵抗値に基づいて、前記モータ駆動手段が出力する駆動信号のデューティ比の初期値を決定する初期値決定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2ないし請求項8の何れか1項に記載のバッテリ液補水装置。
  10. 前記デューティ比変更手段は、前記モータ駆動手段による前記駆動信号の出力中に、前記流量検出手段の検出結果に基づいて、前記貯留部から前記バッテリへ流れるバッテリ液の流量が所定の流量となるように、デューティ比を変更すること
    を特徴とする請求項1に記載のバッテリ液補水装置。
  11. 前記モータ駆動手段は、前記駆動信号のデューティ比が閾値を超えた場合に、前記駆動信号の出力を停止すること
    を特徴とする請求項10に記載のバッテリ液補水装置。
  12. 終了指令が入力されるまでの間、前記バッテリ液の補水作業が所定の間隔で連続的に行われる場合において、
    前記バッテリ液の補水が行われる補水時間を計測する補水時間計測手段と、
    前記補水時間計測手段による計測結果に基づいて、前回の補水時間と今回の補水時間との両方が所定の判定時間以内であった場合に、正常に補水が行われたと判断して終了指令を出力する正常時終了指令出力手段と、
    前記補水時間計測手段による計測結果に基づいて、前記前回の補水時間が前記判定時間以内で、かつ、前記今回の補水時間が前記判定時間よりも長かった場合、又は、前記前回の補水時間及び前記今回の補水時間の両方が前記判定時間よりも長かった場合に、異常があると判断して終了指令を出力する異常時終了指令出力手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項11の何れか1項に記載のバッテリ液補水装置。
  13. 前記補水経路において、前記バッテリと前記流量検出手段との間に設けられ、前記補水経路と前記貯留部とを結ぶ連結経路と、
    前記補水経路と前記連結経路との連結部分に設けられ、前記貯留部内のバッテリ液が前記補水経路を介して前記バッテリに流れるように、前記補水経路を開ける開放状態と、前記貯留部から前記補水経路を流れるバッテリ液が前記連結経路を介して前記貯留部に戻るように、前記補水経路を閉じる閉塞状態とを切り替える切替弁と、
    前記流量検出手段により流量が検出されていない場合に、前記切替弁を駆動することで前記補水経路を閉塞状態にし、前記流量検出手段により流量が検出された場合に、前記切替弁を駆動することで前記補水経路を開放状態にする切替弁制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項12の何れか1項に記載のバッテリ液補水装置。
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