JP5378090B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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本発明は車両用ドアロック装置に関する。
特許文献1に従来の車両用ドアロック装置が開示されている。この車両用ドアロック装置は、ロック機構とキーロータ機構とを備える。
ロック機構は、車両用ドア内の垂直壁に固定されるメインハウジングと、メインハウジングに揺動可能に設けられ、揺動によって車両用ドアを施錠状態又は開錠状態とするロックレバーとを有する。
キーロータ機構は、車両用ドア内の垂直壁に固定されるベースプレートと、ベースプレートに回動可能に設けられ、車両用ドアに設けられたキーシリンダの回動によって回動するロータと、ロックレバー及びロータの間に設けられ、ロータの回動をロックレバーの揺動として伝達するリンクとを有する。
このような構成である従来の車両用ドアロック装置において、搭乗者が車両用ドアのキーシリンダにキーを挿入してキーシリンダを回動させると、ロータが回動し、リンクを介してロックレバーも揺動する。その結果、ロック機構は、ロックレバーの揺動によって車両用ドアを施錠状態又は開錠状態とすることができる。
特開平11−350814号公報
ところで、一般的に、車種によって車両用ドアの形状や車両用ドアに設けられるキーシリンダの位置が異なる。このため、上記従来の車両用ドアロック装置は、車両の製造現場において、多様なキーシリンダとロック機構との相対位置関係に対応して車両用ドアに搭載可能とするため、複数の品種の車両用ドアロック装置を用意したり、車両用ドアロック装置の組み立て現場において、大きさ、長さ、形状等が異なる複数種類の構成部品を多数用意したりしなければならない。このため、従来の車両用ドアロック装置では、品種や部品点数が増えて製造コストの上昇を招いてしまう。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、多様なキーシリンダとロック機構との相対位置関係に容易に対応して車両用ドアに搭載できる車両用ドアロック装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の車両用ドアロック装置は、車両用ドアに固定されるメインハウジングと、前記メインハウジングに揺動可能に設けられ、揺動によって前記車両用ドアを施錠状態又は開錠状態とするロックレバーとを有するロック機構と、
前記メインハウジングに設けられるロータケースと、前記ロータケースに回動可能に設けられ、前記車両用ドアに設けられたキーシリンダの回動によって回動するロータと、前記ロックレバー及び前記ロータの間に設けられ、前記ロータの回動を前記ロックレバーの揺動として伝達するリンクとを有するキーロータ機構とを備え、
前記メインハウジングは被嵌合部を有し、
前記ロータケースは、前記被嵌合部と嵌合して前記メインハウジングに交換可能に固定される嵌合部を有する一部材として構成され、
前記リンクは、前記ロックレバー及び前記ロータと交換可能に連結される一部材として構成されていることを特徴とする。
本発明の車両用ドアロック装置では、メインハウジングの被嵌合部とロータケースの嵌合部とを嵌合させて、一部材であるロータケースをメインハウジングに交換可能に固定することができる。また、一部材であるリンクもロックレバー及びロータと交換可能に連結される。このため、この車両用ドアロック装置では、ロータケース及びリンクの二部材だけについて、大きさ、長さ、形状等が異なる複数種類のものを予め用意しておくことにより、ロータケース及びリンクの二部材を容易に取り替えて、ロータとロックレバーとの相対位置関係を容易に変更することができる。
したがって、本発明の車両用ドアロック装置は、車両の製造現場において、多様なキーシリンダとロック機構との相対位置関係に容易に対応して車両用ドアに搭載できる。このため、予め用意して置くべき車両用ドアロック装置の品種を減らして、品種管理の手間を省くことができる。また、車両用ドアロック装置の組み立て現場において、大きさ、長さ、形状等が異なる複数種類の構成部品を多数用意しておく手間も省くことができる。その結果として、この車両用ドアロック装置は、製造コストの低廉化を図れる。また、海外にある車両の製造現場に対して本発明の車両用ドアロック装置を輸出する際、ロック機構が組み付けられたメインハウジングと、ロータケース、ロータ及びリンクとを分離して輸出することができる。この場合、海外の製造現場にて、各車種についてメインハウジングを共用しつつ、各車種に対応するロータケース及びリンクを選択して組み付けることができるので、メインハウジング等の在庫量を減らすことができる。さらに、この車両用ドアロック装置は、車両デザインの自由度も高くできる。
本発明の車両用ドアロック装置において、嵌合部及び被嵌合部は、メインハウジングに対してロータケースがリンクの延在する方向に直交する方向で相対移動することにより、互いに嵌合するように構成されていることが好ましい。
この場合、この車両用ドアロック装置は、リンクがロータの回動をロックレバーの揺動として伝達する動作によって嵌合部及び被嵌合部の嵌合が緩むことを抑制できる。
本発明の車両用ドアロック装置において、ロータケースには、ロータ及びリンクを覆うカバーが設けられていることが好ましい。
この場合、この車両用ドアロック装置は、カバーにより、車両用ドアの隙間から細長い棒状体を挿入してロータ又はリンクを操作できないようにして、盗難防止を図ることができる。
実施例の車両用ドアロック装置の斜視図である(上下方向に長いキーロータ機構を組み付けた状態を示す。)。 実施例の車両用ドアロック装置の斜視図である(上下方向に長いキーロータ機構を組み付けた状態を示す。)。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、ロック機構の概略動作を説明する模式図である(施錠状態を示す)。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、ロック機構の概略動作を説明する模式図である(開錠状態を示す)。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、キーロータ機構の分解斜視図である。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、ロータケースの嵌合部と、メインハウジングの被嵌合部とを示す要部拡大断面図である。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、メインハウジングと、上下方向の長さが異なる2種類のキーロータ機構とを示す斜視図である。 実施例の車両用ドアロック装置の斜視図である(上下方向に短いキーロータ機構を組み付けた状態を示す)。 実施例の車両用ドアロック装置の斜視図である(上下方向に短いキーロータ機構を組み付けた状態を示す。)。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1及び図2に示すように、実施例の車両用ドアロック装置1(以下、単に「ドアロック装置1」と呼ぶ。)は、自動車、バス、産業車両等の車両に適用されるものである。ドアロック装置1は、ヒンジ式に開閉する車両用ドア(図示せず)の後端側において、図1及び図2に示す車両の前後方向、上下方向及び内外方向に対応する姿勢で配設されている。すなわち、車両用ドアの後部外面には、キー挿入口9aを露出させるようにキーシリンダ9が配設されており、車両用ドアの内部においてキーシリンダ9の下方に、ドアロック装置1が配設されている。詳細は後述するが、ドアロック装置1の進入口91が車両ドアの後端に露出しており、車両用ドアを閉じた状態では、車両側に設けられたストライカ(図示せず)が進入口91内に進入するようになっている。なお、図3〜図9に示す前後方向、上下方向及び内外方向は、すべて図1及び図2に対応させて表示している。また、本実施例では、左側ドアに設けられるドアロック装置1を例示するが、右側ドアの場合は対称となるだけである。さらに、ドアロック装置1は、スライド式に開閉する車両用ドア(図示せず)の前端側にも設けられ得る。
以下、ドアロック装置1の構成について詳述する。ドアロック装置1は、ロック機構2と、キーロータ機構3とを備えている。
図1及び図2に示すように、ロック機構2は、車両用ドアの後端側内部に設けられた樹脂製のメインハウジング30と、メインハウジング30の車両内側を向く面に揺動可能に設けられたロックレバー20(図2に示す)とを有している。
メインハウジング30には、図1及び図2に示すように、車両ドアの外側に設けられる周知の外側ドアハンドル(図示せず)の動作を伝達するロッド71と、車両ドアの内側に設けられる周知の内側ドアハンドル(図示せず)の動作を伝達するケーブル72とが接続されている。メインハウジング30の内部には、ロッド71又はケーブル72の動作を後述する伝達部15(図3及び図4に示す。)の変位として伝達する伝達機構が配設されている。伝達機構は、歯車やレバー等からなる周知のリンク機構であるので、詳細な説明は省略する。例えば、搭乗者が外側ドアハンドル又は内側ドアハンドルを操作すれば、ロッド71又はケーブル72を介して、その操作が伝達機構に伝達される。そして、伝達機構が動作して、図3に示す状態から図4に示す状態へと伝達部15を変位させる。
図2に示すロックレバー20は、伝達機構に作用して、伝達部15の変位を禁止したり、許容したりするものである。メインハウジング30の内部において伝達機構に作用して、伝達部15の変位を禁止又は許容する機構は周知のギヤ、リンク等からなる構成であるので、図示や説明は省略する。本実施例では、ロックレバー20が図2に実線で示す位置にあるとき、ロックレバー20は、伝達部15の変位を許容して、車両ドアを開錠状態とする。そして、ロックレバー20が揺動して、図2に二点鎖線で示す位置まで揺動すると、ロックレバー20は伝達部15の変位を禁止して、車両ドアを施錠状態とする。
また、メインハウジング30には、車両用ドアを係止状態又は開放状態とするロック機構本体10が設けられている。ロック機構本体10は、鋼板がプレス加工されてなる取付部材90を有している。この取付部材90が車両ドアの後端側に締結されることで、ドアロック装置1が車両ドアに固定されるようになっている。取付部材90には、内側から外側に向けて深く溝状に切り欠かれた進入口91が形成されている。
図3に示すように、進入口91には、車両用ドアの開閉に伴ってドアロック装置1が移動する際、略「I」字形状のストライカ99が相対的に進入するようになっている。また、取付部材90には、フォーク11及びポール12が進入口91を上下から挟むように設けられている。
フォーク11は、進入口91の上側に配設された揺動軸14aに揺動可能に軸支されている。そして、フォーク11は、図示しないコイルバネにより、揺動軸14a回りでD2方向に揺動するように付勢されている。
フォーク11の進入口91側に位置する部位は、内側凸部11aと外側凸部11bとに分岐している。そして、内側凸部11aと外側凸部11bとの間に形成された凹部11cには、進入口91内に進入したストライカ99が収まるようになっている。図3に示す状態では、フォーク11が進入口91の底部でストライカ99を保持している。内側凸部11aのポール12に対面する先端側には、後述するストッパ部12aと当接可能なラッチ面19aが形成されている。
ポール12は、進入口91の下側に配設された揺動軸14bに揺動可能に軸支されている。ポール12の進入口91側に位置する部位には、ストッパ部12aが形成されている。ストッパ部12aは、揺動軸14bの軸心を中心とする円弧であり、上述のラッチ面19aに対面するように形成されている。ストッパ部12aを構成する円弧は、フォーク11側で途切れており、そこから揺動軸14b側に向けて略直線状に切り欠かれた摺動面12cが形成されている。
ポール12は、揺動軸14b側から内側に向けて突設された被伝達部12bを一体に有している。図4に示すように、上述の伝達部15が変位して被伝達部12bに当接すると、被伝達部12bはD1方向に押されて変位する。
揺動軸14bには、コイルバネ12sが装着されている。コイルバネ12sの一端は被伝達部12b側に係止され、コイルバネ12sの他端は取付部材90側に係止されている。ポール12は、このコイルバネ12sにより、揺動軸14b回りでD1方向とは逆方向に揺動するように付勢されており、通常は、図3に示す姿勢を保持している。
図3に示すように、フォーク11が進入口91の底部でストライカ99を保持した状態では、内側凸部11aのラッチ面19aにストッパ部12aが当接することにより、フォーク11をD2方向に揺動させないように固定する。これにより、ロック機構2は、車両用ドアを係止状態とする。
そして、ロックレバー20が図2に実線で示す位置にあり、伝達部15の変位を許容する状態、すわなち、開錠状態において、搭乗者が外側ドアハンドル又は内側ドアハンドルを操作して、ロッド71又はケーブル72が動作すると、伝達機構が伝達部15を変位させる。そして、図4に示すように、伝達部15が被伝達部12bに当接して、被伝達部12bがD1方向に変位させる。そうすると、ポール12は、コイルバネ12sの付勢力に抗しつつ、揺動軸14b回りでD1方向に揺動する。この際、ストッパ部12aがラッチ面19aから離反するので、ポール12がフォーク11の揺動を開放する。その結果、フォーク11がコイルバネの付勢力により揺動軸14a回りでD2方向に揺動して、ストライカ99を進入口91から離脱する方向に変位させる。その結果、フォーク11が進入口91内においてストライカ99を保持しない状態に切り替わる。これにより、ロック機構2は、車両用ドアを開放状態とする。
図3に示す状態において、使用者が車両用ドアをさらに開こうとすれば、ストライカ99が進入口91からさらに離脱する方向に変位するので、フォーク11も追従してD2方向にさらに揺動することとなり、使用者の開操作を妨げない。なお、このフォーク11が揺動して図4に示す状態となった後は、周知の構成である伝達機構の動作により、伝達部15が図3に示す元の状態に早期に復帰する。
逆に、搭乗者が車両用ドアを閉めようとすることにより、ストライカ99が進入口91内に進入する場合には、フォーク11も追従してD2方向とは逆方向に揺動し、図4に示す状態から図3に示す状態に復帰する。この際、ポール12は、既に図3に示す元の状態に復帰しているので、フォーク11の外側凸部11b及び内側凸部11aの先端が順次、摺動面12cに当接して、ポール12を一旦D1方向に揺動させる。そして、内側凸部11aが摺動面12cから離反すると、ポール12は、D1方向とは逆方向に揺動して元の状態に復帰するので、ストッパ部12aがラッチ面19aと対面して、フォーク11の揺動を固定する。この結果、ロック機構2は、車両用ドアを係止状態とする。
一方、ロックレバー20が図2に二点鎖線で示す位置まで揺動して、伝達部15の変位を禁止する状態、すなわち、施錠状態では、搭乗者が外側ドアハンドル又は内側ドアハンドルを操作しても、ロック機構2は、車両用ドアを係止状態としたままとなる。
次に、キーロータ機構3について説明する。キーロータ機構3は、図5の分解斜視図に示すロータケース40Aとロータ50とリンク60Aとを有し、図1及び図2に示すように、ロック機構2に対して組み付けられるものである。
図5に示すように、ロータケース40Aは、熱可塑性樹脂の射出成形により製造される一部材である。ロータケース40Aは、内側を向く面が開放された略箱型形状とされ、その内部に複数本の補強用リブが形成されている。ロータケース40Aの上端側には内外方向に開口する丸穴46が貫設されている。丸穴41の内側を向く開口の上方及び両側方は、略箱型形状の一部を構成する上壁41、側壁42、43により覆われている。また、図1に示すように、丸穴46の外側を向く開口の上方及び両側方は、ロータケース40Aの外側を向く面に凸設された半円筒壁41aにより覆われている。
ロータケース40Aの下方には、図6に示すように、扁平な略矩形断面を有して水平方向に突出する嵌合部44が形成されている。一方、図6及び図7に示すように、メインハウジング30の上側には、扁平な略矩形断面を有する穴が水平方向に貫設されてなる被嵌合部34が形成されている。そして、図6に示すように、嵌合部44が被嵌合部34に対して水平方向で挿入されることにより、嵌合部44と被嵌合部34とが互いに嵌合するようになっている。
図5に示すように、ロータ50は、熱可塑性樹脂の射出成形により製造される一部材である。ロータ50は、円柱部51と、円柱部51から径外方向に突出するアーム52と、アーム52の先端側から円柱部51とは反対側に突出する軸部53とを有する。円柱部51は、その外径が丸穴46の内径より僅かに小さくされており、図1及び図2に示すように、丸穴46に挿入されて回動可能に軸支される。
図5に示すように、リンク60Aは、金属板のプレス加工により製造される一部材である。リンク60Aは、上下方向に細長い形状とされ、その上端側及び下端側に小穴61、62が貫設されている。
図7に示すように、ロータケース40Aの丸穴46に、ロータ50の円柱部51を挿入し、ロータ50の軸部53に、リンク60Aの上側の小穴61を外挿することにより、サブアセンブリとしてのキーロータ機構3が組み上げられる。軸部53の先端側外周には、径内方向に弾性変形可能な爪部53aが形成されている。軸部53に小穴61が外挿された状態では、爪部53aにより、リンク60Aが軸部53から抜け落ちないようになっているが、爪部53aを径内方向に弾性変形させることにより、リンク60Aを容易に取り外せるようになっている。
そして、ロック機構2とキーロータ機構3とは、下記のようにして一体的に組み付けられる。まず、図6及び図7に示すように、メインハウジング30に対して、ロータケース40をリンク60Aの延在する方向に直交する方向、すなわち、水平方向に相対移動させることにより、嵌合部44を被嵌合部34に水平に挿入し、嵌合部44と被嵌合部34とを互いに嵌合させる。そして、ロータケース40Aの下端側からさらに下方に突出するネジ固定部45にネジ49を挿通させ、さらに、メインハウジング30において被嵌合部34の下方に形成されたネジ穴35に、そのネジ49を螺入させることにより、図1及び図2に示すように、ロータケース40Aがメインハウジング30に固定される。最後に、図2に示すように、リンク60Aの下端側の小穴62をロックレバー20の軸部23に外挿する。軸部23の先端側外周には、径内方向に弾性変形可能な爪部23aが形成されている。軸部23に小穴62が外挿された状態では、爪部23aにより、リンク60Aが軸部23から抜け落ちないようになっているが、爪部23aを径内方向に弾性変形させることにより、リンク60Aを容易に取り外せるようになっている。
こうして、ロック機構2とキーロータ機構3と組み付けられたドアロック装置1が車両ドアに搭載されると、図1に示すように、ロータ50がロータケース40Aを介してメインハウジング30に支持され、円柱部51がキーシリンダ9から延びる伝達軸部9bの先端と係合する状態となる。
このような構成である実施例のドアロック装置1では、搭乗者がキー挿入口9aにキーを挿入して、図1に示すD3方向にキーシリンダ9を回動させると、図1及び図2に示すように、ロータ50もD3方向に回動する。そうすると、アーム51の先端側が下方に揺動し、軸部53及び小穴61を介して、リンク60Aが下方に押し下げられる。その結果、小穴62及び軸部23を介して、ロックレバー20の先端側も押し下げられる。こうして、ロータ50の回動がロックレバー20に伝達されて、ロックレバー20が図2に二点鎖線で示す位置まで揺動する。その結果、ロックレバー20は、伝達部15の変位を禁止して、車両用ドアを施錠状態とする。
また、車両用ドアが施錠状態とされているとき(ロックレバー20が図2に二点鎖線で示す位置にあるとき)に、搭乗者がキー挿入口9aにキーを挿入して、D3方向とは逆方向にキーシリンダ9を回動させると、ロータ50もD3方向とは逆方向に回動する。そうすると、アーム51の先端側が上方に揺動して、軸部53及び小穴61を介してリンク60Aが上方に引き上げられる。その結果、小穴62及び軸部23を介して、ロックレバー20の先端側も引き上げられる。こうして、ロータ50の回動がロックレバー20に伝達されて、ロックレバー20が図2に実線で示す位置まで揺動する。その結果、ロックレバー20は、伝達部15の変位を許容して、車両用ドアを開錠状態とする。
また、実施例のドアロック装置1では、キーシリンダ9とロック機構2との相対位置関係が図1に示すように上下方向に離れた位置関係とは異なり、例えば、図8に示すように、上下方向に近い位置関係である車種に搭載される場合でも、図7〜図9に示すように、キーロータ機構3の替わりに、キーロータ機構3’をロック機構2に組み付けることにより、容易に対応することが可能となっている。
図7に示すように、キーロータ機構3’は、ロータ50についてはキーロータ機構3と共通のものを使用するが、上下方向に長いロータケース40A及びリンク60Aの替わりに、上下方向に短いロータケース40B及びリンク60Bを使用する。なお、キーロータ機構3とキーロータ機構3’とにおいて同一構成である部位については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
ロータケース40Bは、ロータケース40Aと比較して、丸穴46と嵌合部44との上下方向の距離が短縮されている。また、リンク60Bは、丸穴46と嵌合部44との上下方向の距離が短縮されたことに対応して、リンク60Aと比較して、小穴61、62の距離が短縮されている。
このような構成であるキーロータ機構3’も、キーロータ機構3と同様に、嵌合部44と被嵌合部34とが互いに嵌合することで、図8及び図9に示すように、ロック機構2に組み付けられる。そして、キーロータ機構3と同様に、搭乗者は、キーシリンダ9に回動させることで、車両ドアを施錠状態又は開錠状態とすることができる。
また、図示は省略するが、ドアロック装置1は、ロータケース40A、40B及びリンク60A、60Bの他に、丸穴46と嵌合部44との相対位置関係(例えば、上下方向の距離や左右方向の距離)が異なるロータケースと、ロータケースに対応するリンクとを複数種類用意することができる。すなわち、ドアロック装置1は、交換可能な複数種類のロータケース40A、40B、…と、リンク60A、60B…とを有する複数種類のキーロック機構3、3’、…を用意することができる。
<作用効果>
実施例のドアロック装置1は、上述のロック機構2と、キーロータ機構3、3’、…とを備え、メインハウジング30は被嵌合部34を有し、ロータケース40A、40B、…は、被嵌合部34と嵌合してメインハウジング30に交換可能に固定される嵌合部44を有する一部材として構成されている。また、リンク60A、60B、…は、ロックレバー20及びロータ50と交換可能に連結される一部材として構成されている。このため、ドアロック装置1では、メインハウジング30の被嵌合部34とロータケース40A、40B、…の嵌合部44とを嵌合させて、一部材であるロータケース40A、40B、…をメインハウジング30に交換可能に固定することができる。また、一部材であるリンク60A、60B、…もロックレバー20及びロータ50と交換可能に連結される。このため、このドアロック装置1では、ロータケース40A、40B、…及びリンク60A、60B、…の二部材だけについて、大きさ、長さ、形状等が異なる複数種類のものを予め用意しておくことにより、ロータケース40A、40B、…及びリンク60A、60B、…の二部材を容易に取り替えて、ロータ50とロックレバー20との相対位置関係を容易に変更することができる。
したがって、実施例のドアロック装置1は、車両の製造現場において、多様なキーシリンダ9とロック機構2との相対位置関係に容易に対応して車両用ドアに搭載できる。このため、予め用意して置くべきドアロック装置1の品種を減らして、品種管理の手間を省くことができる。また、このドアロック装置1の組み立て現場において、大きさ、長さ、形状等が異なる複数種類の構成部品を多数用意しておく手間も省くことができる。その結果として、このドアロック装置1は、製造コストの低廉化を図れる。また、海外にある車両の製造現場に対して、このドアロック装置1を輸出する際、ロック機構2が組み付けられたメインハウジング30と、ロータケース40A、40B、…、ロータ50及びリンク60A、60B、…とを分離して輸出することができる。この場合、海外の製造現場にて、各車種についてメインハウジング30を共用しつつ、ロータケース40A、40B、…、及びリンクリンク60A、60B、…の中から各車種に対応するものを選択して組み付けることができるので、メインハウジング30等の在庫量を減らすことができる。さらに、このドアロック装置1は、車両デザインの自由度も高くできる。
また、このドアロック装置1において、嵌合部44及び被嵌合部34は、メインハウジング30に対してロータケース40A、40B、…がリンク60A、60B、…の延在する方向に直交する方向で相対移動することにより、互いに嵌合するように構成されている。このため、このドアロック装置1は、リンク60A、60B、…がロータ50の回動をロックレバー20の揺動として伝達する動作によって嵌合部44及び被嵌合部34の嵌合が緩むことを抑制できる。
さらに、このドアロック装置1では、ロータケース40A、40B、…に、ロータ50及びリンク60A、60B、…を覆うカバーとしての上壁41、側壁42、43、半円筒壁41aが設けられているので、車両用ドアの隙間から細長い棒状体を挿入してロータ50又はリンク60A、60B、…を操作できないようにしており、盗難防止を図ることができる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は車両用ドアロック装置に利用可能である。
1…車両用ドアロック装置
30…メインハウジング
20…ロックレバー
2…ロック機構
40A、40B…ロータケース
9…キーシリンダ
50…ロータ
60A、60B…リンク
3、3’…キーロータ機構
34…被嵌合部
44…嵌合部
41、42、43、41a…カバー(41…上壁、42、43…側壁、41a…半円筒壁)

Claims (3)

  1. 車両用ドアに固定されるメインハウジングと、前記メインハウジングに揺動可能に設けられ、揺動によって前記車両用ドアを施錠状態又は開錠状態とするロックレバーとを有するロック機構と、
    前記メインハウジングに設けられるロータケースと、前記ロータケースに回動可能に設けられ、前記車両用ドアに設けられたキーシリンダの回動によって回動するロータと、前記ロックレバー及び前記ロータの間に設けられ、前記ロータの回動を前記ロックレバーの揺動として伝達するリンクとを有するキーロータ機構とを備え、
    前記メインハウジングは被嵌合部を有し、
    前記ロータケースは、前記被嵌合部と嵌合して前記メインハウジングに交換可能に固定される嵌合部を有する一部材として構成され、
    前記リンクは、前記ロックレバー及び前記ロータと交換可能に連結される一部材として構成されていることを特徴とする車両用ドアロック装置。
  2. 前記嵌合部及び前記被嵌合部は、前記メインハウジングに対して前記ロータケースが前記リンクの延在する方向に直交する方向で相対移動することにより、互いに嵌合するように構成されている請求項1記載の車両用ドアロック装置。
  3. 前記ロータケースには、前記ロータ及び前記リンクを覆うカバーが設けられている請求項1又は2記載の車両用ドアロック装置。
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