JP5377068B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5377068B2
JP5377068B2 JP2009117199A JP2009117199A JP5377068B2 JP 5377068 B2 JP5377068 B2 JP 5377068B2 JP 2009117199 A JP2009117199 A JP 2009117199A JP 2009117199 A JP2009117199 A JP 2009117199A JP 5377068 B2 JP5377068 B2 JP 5377068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
interlace
drive mode
image sensor
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009117199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010268176A5 (ja
JP2010268176A (ja
Inventor
善隆 豊田
孝一 山下
俊 伊藤
晃三 石田
博明 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2009117199A priority Critical patent/JP5377068B2/ja
Publication of JP2010268176A publication Critical patent/JP2010268176A/ja
Publication of JP2010268176A5 publication Critical patent/JP2010268176A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5377068B2 publication Critical patent/JP5377068B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

本発明は固体撮像素子を用いた撮像装置に関するものであり、特に電子増倍型撮像素子を有する高感度撮像装置に関する。
従来から、一般的な撮像装置では撮像できないような暗い照度環境(10の−4乗から10の−1乗ルクス程度の明るさ)の下でも良好な画像を映し出せる高感度撮像装置として、露光時間を長くすることにより感度を高める方式のものがある(例えば、特許文献1参照)。
上記従来技術では、露光時間を延ばすことによって利用できる光量を増やし、信号量を増やすことで感度を向上させている。しかしながら、露光時間を延ばす方式では、露光時間が長くなるにつれて被写体が動くとぼけを生じるため、動きのある被写体の夜間監視の用途には用いることができない。
一方、撮像素子が電子を増倍する機構をもち、信号量を増幅することで高感度化を実現する方式の高感度撮像装置として、EMCCD(Electron Multiplying Charge Coupled Device)を用いた撮像装置が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
EMCCDは、電荷とシリコンの衝突によって二次電子が発生する現象を利用して、CCD(Charge Coupled Device)の水平転送部の後段に設けられた電子増倍部で電荷を増倍するものである。電子増倍部での多段階の転送により数千倍の増倍率が得られ、かつ信号電荷を電圧変換前に直接増倍することにより電荷検出部のノイズ割合を相対的に低減し、感度を大幅に向上させることが可能である。
一方、Cy(シアン)、Ye(イエロー)、Mg(マゼンタ)等、光利用率の高い補色系の色フィルタを用いることによって高感度化を図った撮像装置がある。R(赤)、B(青)等の原色系の色フィルタに比べ、光透過率が約1.4倍高いことにより、感度が向上する。EMCCDを用いた撮像装置でかつ、補色系の色フィルタを用いれば、さらなる感度向上が可能である。
一般的に、補色フィルタを用いた撮像素子から色信号を取り出す方法としては、色差線順次方式が用いられる。色差線順次方式では、撮像素子から信号を読み出す際に、2ラインを混合して読み出すインターレース駆動を行う。
インターレース駆動では、CCDの垂直転送部において1水平期間につき垂直転送を2回行うことによって、水平転送部内で垂直2ラインの信号を混合し出力する。この動作により、全画素の信号を独立に読み出す方式に比べて、半分の時間で全画素の信号を読み出すことができるため、動解像度が2倍になるという利点がある。
特開2000−196966号公報(段落0002〜0007、図13,14)
電子情報通信学会技術研究報告 ICD,集積回路 Vol.102,No.339,第43頁〜48頁
しかしながら、上述のインターレース駆動では、2ラインを混合する際に垂直転送を2回行うために、2ライン混合を行わない場合に比べて垂直転送動作によって生じる暗電流が2倍となる。通常のCCDでは、垂直転送動作で発生した暗電流は僅かであり、その差は無視できるレベルとされていた。しかし、EMCCDでは、垂直転送部で発生した暗電流は後段の電子増倍部で増幅されるため、垂直転送動作による暗電流の増加が無視できなくなる。したがって、EMCCDにおいてインターレース駆動を行った場合、出力画像のS/Nが低下するという問題があった。
一方、補色フィルタを用いた撮像素子でも、全画素の信号を独立に順次読み出すノンインターレース(プログレッシブ)駆動を行うことが可能ある。しかしながら、ノンインターレース駆動では、とくに被写体が明るい場合には、Cy、Ye、Mgのいずれかの信号が飽和しやすくなり、色信号のバランスが崩れて色が変化してしまうことがあった。
本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、電子増倍型撮像素子を有する高感度撮像装置において、動解像度を犠牲にすることなく、かつ、飽和による色ずれを防止し、電子増倍の増倍率を高くした場合にもS/Nの低下を防止することができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、
電子増倍部を有する撮像素子と、
前記撮像素子を制御するためのタイミング信号を発生させるタイミング信号発生手段と、
前記撮像素子か出力される信号を用いて所定のデジタル映像信号を出力するデジタル信号処理手段と、
前記タイミング信号発生手段と前記デジタル信号処理手段を制御する制御手段とを有し、
前記タイミング信号発生手段は、
前記制御手段からの信号により、前記撮像素子の垂直方向の複数ラインを混合して読み出すインターレース駆動モードと、前記撮像素子の全画素を独立に順次読み出すノンインターレース駆動モードの2つの駆動モードを切り替え、
前記デジタル信号処理手段は、
前記制御手段からの信号により、前記タイミング信号発生手段のモード切り替えに応じて信号処理の内容を切り替え
前記制御手段は、
被写体の明るさに関する情報を保持し、前記被写体の明るさが明るいときはインターレース駆動モードとなり、前記被写体の明るさが暗いときはノンインターレース駆動モードとなるように前記タイミング信号発生手段を制御す
ことを特徴とする。
本発明によれば、EMCCDを用いた撮像装置で、動解像度を犠牲にすることなく、かつ、飽和による色ずれを防止し、さらに、電子増倍の増倍率を高くした場合でも、暗電流によるノイズの増加を抑え、S/Nの良好な高感度撮像装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1の撮像装置の全体的構成を示すブロック図である。 撮像素子2の内部構成を説明するための図である。 インターレース駆動モードにおいて、タイミング信号発生手段6が生成する駆動波形のタイミングチャートである。 ノンインターレース駆動モードにおいて、タイミング信号発生手段6が生成する駆動波形のタイミングチャートである。 (A)及び(B)は、それぞれインターレース駆動モード及びノンインターレース駆動モードにおいて、補色フィルタを用いた撮像素子2から出力される撮像信号S2の形式を示す図である。 図1のデジタル信号処理手段5の構成例を示すブロック図である。 ノンインターレース信号前処理手段51Bの構成例である。 (A)及び(B)は、それぞれインターレース駆動モード及びノンインターレース駆動モードにおける暗電流レベルを示す図である。 本発明の実施の形態2の撮像装置の全体的構成を示すブロック図である。 図9のデジタル信号処理手段8の構成例を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の撮像装置の全体的構成を示すブロック図である。図示の撮像装置は、レンズ部1と、撮像素子2と、アナログ信号処理手段3と、A/D変換手段4と、デジタル信号処理手段5と、タイミング信号発生手段6と、制御手段7とを有する。
レンズ部1は、図示しない被写体からの光を撮像素子2の撮像面に集光する。
撮像素子2は、被写体からの光を光電変換して、その結果得られる電気信号を撮像信号S2として出力する。なお、撮像素子2は例えば電子増倍部を有するEMCCDである。
アナログ信号処理手段3は、相関二重サンプリング(CDS)回路ならびにプログラマブルゲインアンプからなり、撮像信号S2のノイズ除去やアナログ信号増幅処理を行う。その結果をアナログ処理信号S3としてA/D変換手段4に出力する。
A/D変換手段4は、アナログ処理信号S3をデジタル信号に変換し、デジタル信号S4として出力する。
デジタル信号処理手段5は、デジタル信号S4の信号形式に応じたカラー化処理、階調変換処理、補間処理、フィルタ処理等を施して、後段の信号処理や表示デバイスで利用しやすく信号を加工し、デジタル映像信号S5Aとして出力する。また、撮像信号S2に比例した画素ごとの信号S5Bを制御手段7に供給する。
タイミング信号発生手段6は、撮像素子2の駆動のための信号(パルス)P6A、例えば電子シャッタパルス、読み出しパルス、垂直転送パルス、水平転送パルスなどを撮像素子2に供給する。タイミング信号発生手段6は、後述するインターレース駆動モードとノンインターレース駆動モードの2つの駆動モードにより撮像素子2を駆動し、これら2つの駆動モードを制御手段7からの制御信号により切り替える。タイミング信号発生手段6はさらに、アナログ信号処理手段3、及びA/D変換手段4の動作の制御のためのタイミング信号P6B、P6Cを発生する。
制御手段7は、各種演算を実行するとともに、撮像装置の全体を制御する。特に、アナログ信号処理手段3、デジタル信号処理手段5、タイミング信号発生手段6を制御して、撮像装置の自動露出制御(AE;Auto Exposure)とインターレース駆動モードとノンインターレース駆動モードの駆動モード切り替え制御を行う。
以下、上記した各構成要素の動作についてより詳しく説明する。
レンズ部1は、撮像素子2の撮像面上に被写体からの光を集光する機能を有している。固定焦点調節機構を有してもよく、その場合には、手動により焦点調整を行う。なお、図示しない手段により撮像信号を参照し、自動的に焦点調整を行う構成としてもよい。さらに、ズーム機能を有するものを用いることもできる。また、レンズ部1は、絞りを変更する機構を有してもよい。その場合には、制御手段7が図示しない制御信号により絞りを制御する。
撮像素子2は、図2に示すように、撮像領域2A、蓄積領域2B、水平転送部2C、電子増倍部2D、出力部2Eで構成されたフレームインターライントランスファ(FIT)型のEMCCDである。
撮像領域2Aは、フォトダイオードなどで構成される複数の光電変換素子21と、複数列の垂直転送部22で構成されていて、駆動は信号VIφ1と信号VIφ2で行う。
蓄積領域2Bは、複数列の垂直転送部23で構成されていて、駆動は信号VSφ1と信号VSφ2で行う。
水平転送部2Cは蓄積領域2Bの垂直転送部から転送されてくる画像信号を画素単位に取り出すもので、駆動は信号Hφ1と信号Hφ2で行う。
電子増倍部2Dは、電荷とシリコンの衝突によって二次電子が発生するインパクト・イオン化を利用して、電荷を増倍する機構を有する。電子増倍部2Dは、水平転送部2Cから出力される画像信号を電子増倍して出力部2Eに転送する。駆動は信号EMで行い、信号EMの振幅が大きいほど高い増倍率を得ることができる。
出力部2Eは増倍された電荷を読み出して電圧に変換し、撮像素子2の外部に画像信号として出力する。
タイミング信号発生手段6は、撮像素子2に、水平転送部を駆動するための水平転送パルス(Hφ1、Hφ2)と、垂直転送部を駆動するための垂直転送パルス(VIφ1、VIφ2、VSφ1、VSφ2)と、フォトダイオードから垂直転送部に電荷を読み出すための読み出しパルス(VIφ2に重畳される)と、フォトダイオードに蓄積した画素電荷を排出することにより電子シャッタを実現するための電子シャッタパルス(VIφ2に重畳される)とを所定の手順で供給する。
図3及び図4を参照して、タイミング信号発生手段6により撮像素子2に供給される信号と撮像素子2の動作について説明する。図3は、インターレース駆動モードについて、図4はノンインターレース駆動モードについて、それぞれ、タイミング信号発生手段6により撮像素子2に供給される信号を示す。
図3はインターレース駆動モードにおける駆動波形のタイミングチャート(1フィールド分)の一例である。インターレース駆動モードは、垂直方向に隣接した2ラインの信号を混合して読み出す駆動方法であり、混合するラインのペアを変えることで2つのフィールドに分割して読み出す。すなわち、あるフィールドでは第1ラインと第2ライン、第3ラインと第4ライン、・・・・・・というように、奇数番目のラインと偶数番目のラインのペアを順番に作って隣接ラインの画素信号を混合する。次のフィールドでは、第2ラインと第3ライン、第4ラインと第5ライン、・・・・・・というように、前のフィールドとは異なる偶数番目のラインと奇数番目のラインのペアを順番に作って信号を読み出す。
まず、垂直ブランキング期間に、信号VIφ2の読み出しパルスにより、フォトダイオードから撮像領域2Aの垂直転送部に信号電荷の読み出し転送が行われる(T1)。その直後から垂直ブランキング期間終了前までに、信号VIφ1、信号VIφ2のフレーム転送パルスにより、全ての信号電荷が蓄積領域2Bに転送される(T2)。垂直ブランキング期間が終了すると、信号VSφ1と信号VSφ2によるライン転送パルスにより、信号電荷が2ラインずつ水平転送部2Cに転送され、ここで垂直方向の隣接2ラインの混合が行われる(T3)。
次に、水平転送部2Cでは、2ラインずつ混合された信号電荷を、信号Hφ1と信号Hφ2による水平転送パルスにより、水平映像期間中に1画素ずつ電子増倍部2Dに転送する(T4)。電子増倍部2Dでは、信号EMの転送パルスにより通常よりも高い電圧で電荷が転送され、多段階の転送を経て信号電荷が増幅される(T5)。ここで、信号EMの振幅を変えることにより、電子増倍の増倍率を制御することができる。電子増倍部2Dで増幅された信号電荷は、出力部2Eで信号電圧に変換され信号電圧として出力される。
さらに、読み出し転送動作の前の垂直ブランキング期間中に、垂直転送部がライン転送している期間に発生したスミア電荷を取り除くため、スミアの掃き出し転送が行われる(T6)。
なお、図示していないが、フレーム転送(T2)におけるパルスの数を1パルス分増減させることによって、同様に次のフィールドの読み出しが可能である。
以上で説明したように、インターレース駆動モードでは、タイミング信号発生手段6は図3に示したタイミング信号(パルス)を生成し、撮像素子2の垂直方向に隣接した2ラインの信号を水平転送部2C内で混合してフィールドごとに読み出す。
次に、ノンインターレース駆動モードの駆動波形について説明する。図4はノンインターレース駆動モードにおける駆動波形のタイミングチャートである。ノンインターレース駆動モードは、順次走査により、撮像素子2の全画素の信号を独立に読み出す駆動方法である。
まず、垂直ブランキング期間に、信号VIφ2の読み出しパルスにより、フォトダイオードから撮像領域2Aの垂直転送部に信号電荷の読み出し転送が行われる(T1)。その直後から垂直ブランキング期間終了前までに、信号VIφ1、信号VIφ2のフレーム転送パルスにより、全ての信号電荷が蓄積領域2Bに転送される(T2)。垂直ブランキング期間が終了すると、信号VSφ1と信号VSφ2によるライン転送パルスにより、信号電荷が1ラインずつ水平転送部2Cに転送される(T3)。
次に、水平転送部2Cでは、転送されてきた1ラインの信号電荷を、信号Hφ1と信号Hφ2による水平転送パルスにより、水平映像期間中に1画素ずつ電子増倍部2Dに転送する(T4)。電子増倍部2Dでは、信号EMの転送パルスにより通常よりも高い電圧で電荷が転送され、多段階の転送を経て信号電荷が増幅される(T5)。ここで、信号EMの振幅を変えることにより、電子増倍の増倍率を制御することができる。
電子増倍部2Dで増幅された信号電荷は、出力部2Eで信号電圧に変換され信号電圧として出力される。
さらに、読み出し転送動作の前の垂直ブランキング期間中に、垂直転送部がライン転送している期間に発生したスミア電荷を取り除くため、スミアの掃き出し転送が行われる(T6)。
以上で説明したように、ノンインターレース駆動モードでは、タイミング信号発生手段6は図4に示したタイミング信号(パルス)を生成し、全画素の信号を独立に順次読み出す。
以上が、タイミング信号発生手段6により撮像素子2に供給される信号と撮像素子2の動作についての説明である。撮像素子2は、タイミング信号発生手段6のインターレース駆動モードとノンインターレース駆動モードの切り替えに応じて、上記のような駆動波形により動作し、画素電荷の転送、電荷の増倍及び出力などを行う。
また、タイミング信号発生手段6が発生する信号EMの振幅を変えることで、撮像素子2における電子増倍の増倍率を制御することができる。
本実施例では、撮像領域2Aおよび蓄積領域2Bの垂直転送部の制御信号を各々2相(仮想位相型)としたが、それぞれ3相や4相を用いることとしてもよい。
また、撮像素子2は、本実施例ではCCDを用いるが、これに限るものではなく、例えばCMOSであっても構わない。
ところで、本発明の撮像素子2は、Cy(シアン)、Ye(イエロー)、Mg(マゼンタ)等、光利用率の高い補色系の色フィルタを用いることによって高感度化を図っている。図5に、補色系の色フィルタ配列の基本構成を示す。
図5を参照して、インターレース駆動モードとノンインターレース駆動モードのそれぞれの駆動モードにおける、補色フィルタを用いた撮像素子2から出力される撮像信号S2の形式について説明する。
インターレース駆動モードの場合、図5(A)に示すように、撮像素子2は垂直方向に隣接した2ラインを混合した信号を出力するので、例えば、
第Aフィールドでは第jラインと第j+1ラインとの混合信号が第nラインの出力信号、第j+2ラインと第j+3ラインとの混合信号が第n+1ラインの出力信号となり、第nラインはCy+G,Ye+Mg,Cy+G,Ye+Mg・・・と撮像素子2から出力されていき、次の第n+1ラインはMg+Cy,G+Ye,Mg+Cy,G+Ye・・・・と出力されていく。一方、第Bフィールドでは第j+1ラインと第j+2ラインとの混合信号が第nラインの出力信号、第j+3ラインと第j+4ラインとの混合信号が第n+1ラインの出力信号となる。第nラインはCy+G,Ye+Mg,Cy+G,Ye+Mg・・・と撮像素子2から出力されていき、次の第n+1ラインはMg+Cy,G+Ye,Mg+Cy,G+Ye・・・・と出力されていく。
このように、出力信号は第Aフィールドの第nラインと第Bフィールドの第nラインとで同じ色フィルタの組み合わせとなり、同様に第Aフィールドの第n+1ラインと第Bフィールドの第n+1ラインとで同じ色フィルタの組み合わせとなる。
一方、ノンインターレース駆動モードの場合、図5(B)に示すように、撮像素子2は全画素の信号を独立に順次出力するので、色フィルタ配列に従って、第jラインはCy,Ye,Cy,Ye・・・、第j+1ラインはG,Mg,G,Mg・・・、第j+2ラインはCy,Ye,Cy,Ye・・・、第j+3ラインはMg,G,Mg,G・・・と出力されていく。
以上が、補色フィルタを用いた撮像素子2から出力される撮像信号S2の形式の説明である。
タイミング信号発生手段6はまた、アナログ信号処理手段3から出力される信号をサンプルホールドするためのサンプルホールドパルスP6Bと、A/D変換手段4のためのA/D変換クロックP6Cを出力する。
アナログ信号処理手段3は、相関二重サンプリング(CDS)回路において、撮像信号S2をタイミング信号発生手段6からのサンプルホールドパルスP6Bにより相関二重サンプリング(CDS)を行う。また、プログラマブルゲインアンプにおいて、制御手段7からの制御信号C7Cにより指示された利得で増幅してアナログ処理信号S3を出力する。
A/D変換手段4は、アナログ処理信号S3をタイミング信号発生手段6からのA/D変換クロックP6Cに応じてデジタル変換し、デジタル信号S4として出力する。デジタル信号の分解能は、一般的な表示機器では、8ビットの分解能があればよいが、後段の信号処理による色分解能改善、階調特性改善、微小なコントラスト検出、ダイナミックレンジ拡大など種々の目的に応じて多ビット化が一般的になっており、10ビットや14ビット分解能なども可能である。
デジタル信号処理手段5は、制御手段7からの制御信号C7Bにより、現在の駆動モードがインターレース駆動モード、ノンインターレース駆動モードのどちらであるかを判別し、デジタル信号S4に対して、現在の駆動モードに応じた信号処理を施してデジタル映像信号S5Aを生成する。
図6は、デジタル信号処理手段5の構成例を示すブロック図である。図6に示したデジタル信号処理手段5は、前処理手段51、輝度色差信号生成手段52、及び後処理手段53を有する。
前処理手段51は、インターレース信号前処理手段51A、ノンインターレース信号前処理手段51B及び切り替え手段51Cを有しており、現在の駆動モードに応じてどちらの手段を用いるかを切り替える。前処理手段51における処理の切り替えは、制御手段7からの制御信号C7Bによって行われる。
インターレース信号前処理手段51Aは、撮像信号S4をそのまま前処理信号S51Aとして出力する。
ノンインターレース信号前処理手段51Bは、撮像信号S4の2ラインずつを混合して、インターレース信号と同じフォーマットの信号を生成して前処理信号S51Bとして出力する。
切り替え手段51Cは、制御手段7からの制御信号C7Bにより、現在の駆動モードがインターレース駆動モード、ノンインターレース駆動モードのどちらであるかを判別し、インターレース駆動モードにおいては、インターレース信号前処理手段51Aの出力を選択して出力し、ノンインターレース駆動モードにおいては、ノンインターレース信号前処理手段51Bの出力を選択して出力する。
その結果は、インターレース駆動モードにおいては、撮像信号S4がそのまま前処理信号S51として出力され、ノンインターレース駆動モードにおいては、撮像信号S4の2ラインずつが混合されたものが、前処理信号S51として出力される。
図7は、ノンインターレース信号前処理手段51Bの構成例である。図7に示すノンインターレース信号前処理手段51Bは、メモリ手段81、及び2ライン混合手段82を有する。メモリ手段81は、ノンインターレース駆動モードの撮像信号S4の1フレーム分を保持する。2ライン混合手段82は、メモリ手段81に保持された1フレーム分の画像データの2ラインずつを図5(A)で示したのと同じ方法で混合し、第Aフィールド、第Bフィールドからなるインターレース信号と同じフォーマットの信号S51Bを生成する。
このようにして、前処理手段51は、現在の駆動モードに応じてインターレース信号前処理手段51Aとノンインターレース信号前処理手段51Bを切り替えることによって、インターレース信号、ノンインターレース信号のどちらの信号が撮像信号S4として入力されたときでも、インターレース信号のフォーマットに変換された前処理信号S51を出力する。
輝度色差信号生成手段52は、インターレース信号のフォーマットに変換された前処理信号S51をもとに、輝度色差信号S52を生成する。
前処理信号S51は、図5(A)で示した順で入力される。この信号を処理して輝度信号と色差信号を抽出するには、輝度信号は隣同士(相前後して供給される信号同士)の和を求め、色差信号は隣同士(相前後して供給される信号同士)の差を求めることで得られる。つまり、第Aフィールドの第nラインを考えると、輝度信号Yは

Y={(Cy+G)+(Ye+Mg)}×(1/2)
=(1/2)×(2B+3G+2R) …(1)

の近似信号を用いる。色差信号は

−(R−Y)={(Cy+G)−(Ye+Mg)}
=−(2R−G)=−Cr …(2)

の近似信号を用いる。
次に、第Aフィールドの第n+1ラインを考えると、輝度信号Yは

Y=((Mg+Cy)+(G+Ye)}×(1/2)
=(1/2)×(2B+3G+2R) …(3)

となり、第nラインと同一構成となる。同様に色差信号は

B−Y={(Mg+Cy)−(G+Ye)}
=2B−G=Cb …(4)

で近似される。つまり、色差信号は線順次でCr、Cbが交互に取り出せることになる。第Bフィールドも同様である。
輝度色差信号生成手段52は、上記で説明した方法により、前処理信号S51から輝度色差信号S52を生成する。
なお、上記の輝度信号、色差信号の生成方法はいわゆる色差線順次方式であり、既に公知となっている種々のカラー化処理を用いることができる。
後処理手段53は、輝度色差信号S52をもとに各ラインで不足する色差成分を上下ラインから補間する補間処理、輝度色差(YCbCr)信号からRGB信号への変換、ホワイトバランス補正、γ(ガンマ)補正、輪郭強調補正等の画像処理を行って、最終的なデジタル映像信号S5Aを出力する。本実施の形態では、後処理手段53で行う処理の内容は上記に限定せず、図示しない出力装置に合わせて信号を加工し、適切なフォーマットで信号を出力する画像処理を含んでもよい。
後処理手段53はさらに、輝度色差信号S52をもとに、自動露出制御(AE)で用いるための撮像画像の明るさに関する信号S5Bを分離し、制御手段7に供給する。信号S5Bは、例えば、輝度色差信号S52のうちの輝度信号のみを取り出したものであり、画素ごとの輝度信号として出力される。
以上で説明したように、デジタル信号処理手段5は、撮像装置全体のインターレース駆動モード、ノンインターレース駆動モードの切り替えに応じて、インターレース用の信号処理、ノンインターレース用の信号処理を施して、出力用のデジタル映像信号S5Aおよび自動露出制御(AE)用の信号S5Bを生成する。
次に、制御手段7による自動露出制御(AE)の動作について説明する。
制御手段7は、デジタル信号処理手段5からの信号S5Bに基づき、撮像画像の明るさの評価値を求め、求められた評価値に基づいてアナログ信号処理手段3のアナログ利得の制御、タイミング信号発生手段6の電子シャッタパルスによる露光時間の制御、タイミング信号発生手段6の信号EMの振幅による電子増倍の増倍率の制御を行う。
撮像画像の明るさの評価値は、例えば、1フレーム(画面)中の最大値や平均値である。平均値を求めるには、画素毎の信号を1フレームにわたって積算し、1フレーム内の画素の数で割る。なお、1フレーム(画面)を複数個(n×m個(n、mは自然数))の領域(窓)に分割し、窓ごとに最大値或いは平均値を検出することとしても良い。窓を構成することにより、撮像画像に最適な制御を行うことができる。
なお、上記した最大値の検出や平均値の計算は、デジタル信号処理手段5で行うように構成することも可能である。デジタル信号処理手段5で構成することで、高速に演算が行え、また、制御手段7における他の処理の遅延を防ぐことができる。
制御手段7における自動露出制御(AE)は、上記で説明したように、デジタル信号処理手段5からの信号S5Bに基づいて撮像画像の明るさの評価値を計算または取得し、その評価値が所定の範囲内に収まるように、アナログ利得、露光時間、及び電子増倍の増倍率の少なくとも一つを制御するものである。
次に、制御手段7による駆動モード切り替え制御の動作について説明する。
制御手段7は、被写体の照度に応じて、インターレース駆動モードとノンインターレース駆動モードを切り替える。制御手段7は、被写体が明るいときにはインターレース駆動モード、被写体が暗いときにはノンインターレース駆動モードに状態を切り替える。
ここで、被写体の照度は、自動露出制御(AE)における撮像画像の明るさの評価値と、アナログ利得、露光時間、及び/又は電子増倍の増倍率の制御値から求めることが可能である。制御手段7は、自動露出制御(AE)のためのアナログ利得、露光時間、及び電子増倍の増倍率の制御値を保持している。これらの制御値は、被写体の照度と相関するものであり、被写体の照度を知るための指標値となる。制御手段7は、この照度指標値を用いて被写体の照度を判別し、駆動モードを切り替える。
ここで、照度指標値としては、アナログ利得、露光時間、及び電子増倍の増倍率の全てに比例する値を用いてもよいし、電子増倍の増倍率だけに比例する値を用いてもよい。以下では、電子増倍の増倍率に比例する値を用いて、インターレース駆動モードとノンインターレース駆動モードを切り替える動作について説明する。本発明の撮像装置は、被写体が一定の照度を下回る暗い環境下では、電子増倍の増倍率を調整することで自動露出制御(AE)を行うものとする。
制御手段7は、被写体が明るいとき、すなわち、自動露出制御(AE)により電子増倍の増倍率が所定の値以下に制御されている場合、インターレース駆動モードに切り替え、被写体が暗いとき、すなわち、自動露出制御(AE)により電子増倍の増倍率が所定の値より大きい値に制御されている場合、ノンインターレース駆動モードに切り替える。
駆動モードの切り替えは、タイミング信号発生手段6が発生する信号(パルス)P6Aを切り替えることで可能である。また、駆動モードが切り替わることにより、撮像素子2から出力される撮像信号S2の形式も切り替わるため、制御手段7は、デジタル信号処理手段5を、駆動モードに応じた動作に切り替える。
以上が、制御手段7による駆動モード切り替え制御の動作の説明である。
次に、本発明の撮像装置において、インターレース駆動モード、ノンインターレース駆動モードを切り替えることの意味について述べる。
本発明による撮像装置では、被写体が明るいときはインターレース駆動モード、被写体が暗いときはノンインターレース駆動モードを用いることとしている。
インターレース駆動モードでは、隣接する2ラインを混合して読み出すため、ライン転送時に垂直転送を1水平期間につき2回行っている。そのため、ノンインターレース駆動モードの半分の時間で全ての画素の信号を読み出すことができる。したがって、インターレース方式に準じた映像信号を出力する場合、インターレース駆動モードを用いることで、動解像度が2倍になるという利点がある。
しかしながら、インターレース駆動モードでは、ノンインターレース駆動モードの2倍垂直転送動作しているため、垂直転送動作によって生じる暗電流が2倍となる。垂直転送動作によって生じた暗電流は、後段の電子増倍部2Dによって増幅されるため、電子増倍の増倍率が大きいほど、撮像信号S2におけるノイズ増加が目立つようになる。
図8(A)及び(B)は、A/D変換手段4に入力される前の信号の暗電流レベルを、インターレース駆動モードとノンインターレース駆動モードのそれぞれについて模式的に示した図である。飽和レベルは、A/D変換手段4の最大値に対応する電圧である。図8(A)は、電子増倍の増倍率が小さいときの暗電流レベルを示しており、図8(B)は、電子増倍の増倍率が大きいときの暗電流レベルを表している。
図8(A)に示すように、電子増倍の増倍率が小さい場合には、駆動方法の違いによる暗電流レベルの差は小さく、ノイズへの影響は無視できる。通常のCCDを用いた場合にも同様のことがいえる。しかしながら、図8(B)に示すように、数千倍もの電子増倍が可能なEMCCDで、電子増倍の増倍率を大きくした場合には、駆動方法の違いによる暗電流レベルの差が大きくなり、インターレース駆動モードでのノイズの増加が目立つようになる。
そこで、本発明による撮像装置では、被写体が明るいとき、すなわち、電子増倍の増倍率が所定の値以下に制御されているときは、インターレース駆動モードを使用することで、動解像度が(ノンインターレース駆動モードに比べて)2倍になるという効果を得る。一方、被写体が暗いとき、すなわち、電子増倍の増倍率が所定の値より大きな値に制御されているときはノンインターレース駆動モードを使用することで、垂直転送動作で生じる暗電流を少なくし、S/Nを向上させる効果を得る。
なお、本実施例では、デジタル信号処理手段5において、ノンインターレース信号に対して2ライン混合処理を行っているが、デジタル処理で2ライン混合を行う限りにおいては、暗電流の増加は起こらない。したがって、ノンインターレース駆動モードを使用することによって、最終的な出力信号S5Aにおいても、S/Nが向上した画像信号を得ることができる。
さらに、本発明による撮像装置では、被写体が明るいときにインターレース駆動モード、ノンインターレース駆動モードにおいて生じやすかった飽和による色ずれを防止することができる。
ノンインターレース駆動モードでは、Cy、Ye、G、Mgのそれぞれの信号を独立に読み出すため、被写体が明るいときには、Cy、Ye、Mgのいずれかの信号が、A/D変換手段4の最大値を超えるなどして飽和し、色信号のバランスが崩れて色が変化してしまうことがあった。
一方、インターレース駆動モードでは、Cy+G、Ye+Mg、Mg+Cy、G+Yeの混合信号として読み出すため、被写体が明るい場合でも、これらの信号間でバランスが取れており、飽和が起こりにくい。したがって、被写体が明るいときにインターレース駆動モードを使用することにより、飽和による色ずれを防止することができる。
以上で説明したように、本発明による撮像装置では、被写体が明るいときはインターレース駆動モード、被写体が暗いときはノンインターレース駆動モードを使用することによって、被写体が明るいときは動解像度が高く、かつ飽和による色ずれを防止し、被写体が暗いときは暗電流によるノイズの増加やノイズの粒状感の増大による画質の低下を防止することができる。
実施の形態2.
図9は本発明の実施の形態2の撮像装置の全体的構成を示すブロック図である。実施の形態2の撮像装置は、図1に示した実施の形態1の撮像装置と概して同じであるが、図1のデジタル信号処理手段5の代わりに、デジタル信号処理手段8を備えている。以下、実施の形態1と異なる部分を中心として説明する。
図10は、本発明の実施の形態2におけるデジタル信号処理手段8のブロック図である。デジタル信号処理手段8は、インターレース信号処理手段81A、ノンインターレース信号処理手段81B、切り替え手段82、及び後処理手段83を有する。インターレース信号処理手段81Aは、インターレース信号に対して後述する信号処理を行って、画素ごとの輝度色差信号S81Aを出力する。ノンインターレース信号処理手段81Bは、ノンインターレース信号に対して後述する信号処理を行って、画素ごとの輝度色差信号S81Bを出力する。切り替え手段82は制御手段7からの制御信号C7Bにより、信号S81Aおよび信号S81Bのどちらかを信号S82として出力する。後処理手段83は、輝度色差信号S82を出力装置にあわせて加工し、最終的なデジタル映像信号S8Aを出力する。
インターレース信号処理手段81Aは、輝度色差信号生成手段811A及び補間手段812Aを有する。インターレース駆動モードの場合、デジタル信号S4として、図5(A)で示した形式のインターレース信号が入力される。輝度色差信号生成手段811Aは、インターレース信号から輝度信号と色差信号を抽出する。この信号から輝度信号と色差信号を抽出する処理は,実施の形態1における輝度色差信号生成手段52と同様である。補間手段812Aは、輝度色差信号生成手段811Aから出力される色差線順次の信号から、各ラインで不足する色差成分を上下ラインから補間して、画素ごとの輝度色差信号S81Aを出力する。
ノンインターレース信号処理手段81Bは、補間手段811B及びマトリクス演算手段812Bを有する。ノンインターレース駆動モードの場合、デジタル信号S4として、図5(B)で示した形式のノンインターレース信号が入力される。補間手段811Bは、各画素で不足する色信号を、周りにある画素から補間して、画素ごとのCy信号、Ye信号、G信号、Mg信号を出力する。補間方法としては,周囲の同色画素の平均値を取る線形補間などの方法を用いることができる。マトリクス演算手段8は、画素ごとのCy信号、Ye信号、G信号、Mg信号からマトリクス演算によってRGB信号やYCbCr信号に変換する。(Cy,Ye,G,Mg)から(R,G,B)への変換は、例えば、次式(5)により行う。
Figure 0005377068
また、(R,G,B)から(Y,Cb,Cr)への変換は、例えば、次式(6)により行う。
Figure 0005377068
さらに、式(5),(6)のマトリクス演算を組み合わせることで、(Cy,Ye,G,Mg)から(Y,Cb,Cr)への変換が可能である。
ノンインターレース信号処理手段81Bは、以上の手順により画素ごとの輝度色差信号S81Bを出力する。
切り替え手段82は、制御手段7からの制御信号C7Bにより、現在の駆動モードがインターレース駆動モード、ノンインターレース駆動モードのどちらであるかを判別し、インターレース駆動モードの場合は信号S81Aを、ノンインターレース駆動モードの場合は信号S81Bを出力する。
後処理手段83は、実施の形態1における後処理手段53と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
EMCCDでは、とくに電子増倍の増倍率が高いとき、画素ごとの特性のばらつきにより発生する固定パターンノイズの影響が無視できなくなる。固定パターンノイズは、インターレース駆動による2ライン混合や、デジタル信号処理手段8が行う補間処理によって、その影響が周囲の画素に波及する。本発明の実施の形態2による効果を説明するため、ある画素に発生した固定パターンノイズが、インターレース信号処理手段81A及びノンインターレース信号処理手段81Bを通過することにより、どのように拡がるかを説明する。
いま、ある1つの画素に固定パターンノイズが発生した場合を考える。インターレース駆動モードでは、垂直2ラインを混合して信号を読み出すため、固定パターンノイズは、該画素の信号を含む垂直方向の2画素(第Aフィールドと第Bフィールド)に波及する。また、輝度色差信号生成手段811Aにおいて、水平方向で隣接する信号の加算および減算が行われるため、固定パターンノイズは水平方向の2画素に波及する。さらに、補間手段812Aにより、Cb信号(Cr信号)が不足するラインについては、固定パターンノイズの影響を受けたラインの信号から補間される。したがって、第Aフィールドと第Bフィールドを統合すると、Y信号において2×2画素の領域、Cb信号(Cr信号)において、2×4画素の領域に波及する。垂直方向で4画素分に波及することになる。
一方、ノンインターレース駆動モードでは、固定パターンノイズは補間手段811Bによる補間処理によって周囲の画素に波及する。固定パターンノイズが発生した画素を用いて補間処理を行うのは、該画素に近接する3×3画素の領域である。したがって、固定パターンノイズはYCbCr信号において3×3の領域に波及する。
上記の理由から、インターレース駆動モードでは、ノンインターレース駆動モードに比べて、1つの画素の固定パターンノイズが垂直方向でより大きな領域に波及し、とくに電子増倍の増倍率が高い場合において、ノイズの粒状感が目立ち、画質が低下する。本発明の実施の形態2の撮像装置では、被写体が暗いとき、すなわち電子増倍の増倍率が高いとき、ノンインターレース駆動モードに切り替えることによって、ノイズの粒状感の増大による画質の低下を防止することができる。
また、本発明による実施の形態2の撮像装置は、デジタル信号処理手段8の内部構成のみが異なり、その他の構成は同様であるので、本発明による実施の形態1の撮像装置と同様の効果を有する。
1 レンズ部、 2 撮像素子、 3 アナログ信号処理手段、 4 A/D変換手段、 5 デジタル信号処理手段、 6 タイミング信号発生手段、 7 制御手段。

Claims (5)

  1. 電子増倍部を有する撮像素子と、
    前記撮像素子を制御するためのタイミング信号を発生させるタイミング信号発生手段と、
    前記撮像素子から出力される信号を用いて所定のデジタル映像信号を出力するデジタル信号処理手段と、
    前記タイミング信号発生手段と前記デジタル信号処理手段を制御する制御手段とを有し、
    前記タイミング信号発生手段は、
    前記制御手段からの信号により、前記撮像素子の垂直方向の複数ラインを混合して読み出すインターレース駆動モードと、前記撮像素子の全画素を独立に順次読み出すノンインターレース駆動モードの2つの駆動モードを切り替え、
    前記デジタル信号処理手段は、
    前記制御手段からの信号により、前記タイミング信号発生手段のモード切り替えに応じて信号処理の内容を切り替え、
    前記制御手段は、
    被写体の明るさに関する情報を保持し、前記被写体の明るさが明るいときはインターレース駆動モードとなり、前記被写体の明るさが暗いときはノンインターレース駆動モードとなるように前記タイミング信号発生手段を制御する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像素子から出力される信号を増幅して出力するアナログ信号処理手段をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記デジタル信号処理手段の出力を用いて撮像画像の明るさの評価値を取得し、前記評価値が所定の範囲内に収まるように前記アナログ信号処理手段のアナログ利得、及び前記タイミング信号発生手段を介して決定される露光時間及び電子増倍の増倍率の少なくとも一つを制御し、前記アナログ利得、前記露光時間、及び前記電子増倍の増倍率の少なくとも一つの制御値を用いて求めた指標値に応じて前記タイミング信号発生手段の駆動モードを切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像素子は、
    画素ごとに異なる色フィルタを具備し、かつ少なくとも4種類以上の補色の色フィルタを有することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像素子は、
    水平転送部を有し、前記インターレース駆動モードでは、垂直転送を1水平期間につき2回行うことで、前記水平転送部内で垂直方向の2ラインを混合すること
    を特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記デジタル信号処理手段は、
    インターレース信号またはノンインターレース信号として入力される信号をインターレース信号のフォーマットに変換して前処理信号を出力する前処理手段と、
    前記前処理信号を処理して輝度信号と色差信号を生成する輝度色差信号生成手段を有し、
    前記前処理手段は、
    前記タイミング信号発生手段の駆動モードがインターレース駆動モードのときは入力信号をそのまま出力し、
    前記タイミング信号発生手段の駆動モードがノンインターレース駆動モードのときは入力信号をデジタル処理によって2ライン混合してインターレース形式で出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
JP2009117199A 2009-05-14 2009-05-14 撮像装置 Expired - Fee Related JP5377068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009117199A JP5377068B2 (ja) 2009-05-14 2009-05-14 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009117199A JP5377068B2 (ja) 2009-05-14 2009-05-14 撮像装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010268176A JP2010268176A (ja) 2010-11-25
JP2010268176A5 JP2010268176A5 (ja) 2012-06-28
JP5377068B2 true JP5377068B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=43364802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009117199A Expired - Fee Related JP5377068B2 (ja) 2009-05-14 2009-05-14 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5377068B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6557455B2 (ja) * 2014-06-25 2019-08-07 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3492029B2 (ja) * 1995-06-30 2004-02-03 キヤノン株式会社 撮像装置
JP2001157108A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Canon Inc 撮像装置及び撮像方法
JP2003000537A (ja) * 2001-06-27 2003-01-07 Fuji Photo Film Co Ltd 内視鏡用の撮像方法および装置
JP2003069903A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
JP2005130382A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置
JP2008035474A (ja) * 2006-06-26 2008-02-14 Olympus Imaging Corp デジタルカメラ
JP4523629B2 (ja) * 2007-10-17 2010-08-11 三菱電機株式会社 撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010268176A (ja) 2010-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10200664B2 (en) Image processing apparatus, image device, image processing method, and program for reducing noise or false colors in an image
JP5085140B2 (ja) 固体撮像装置
US7466358B1 (en) Solid-state imaging device for enlargement of dynamic range
EP2549743B1 (en) Imaging apparatus
JP3156503B2 (ja) 固体撮像装置の駆動方法及び固体撮像装置の信号処理回路
US8736717B2 (en) Image pickup apparatus and control method therefor
JP4600315B2 (ja) カメラ装置の制御方法及びこれを用いたカメラ装置
JP4501350B2 (ja) 固体撮像装置および撮像装置
JP4320657B2 (ja) 信号処理装置
US8218021B2 (en) Image capture apparatus, method of controlling the same, and program
KR19990063462A (ko) 화상 신호 처리 장치
JP4317117B2 (ja) 固体撮像装置および撮像方法
JP2009105488A (ja) 信号処理装置及びその制御方法
JP3674420B2 (ja) 固体撮像装置
KR100871687B1 (ko) 서브 샘플링 모드에서 디스플레이 품질을 개선한 고체촬상 소자 및 그 구동 방법
JP3988760B2 (ja) 固体撮像装置
JP2008199403A (ja) 撮像装置、撮像方法および集積回路
JP5377068B2 (ja) 撮像装置
JP2006135684A (ja) 画像処理方法及び装置並びに撮像装置
JP2003101815A (ja) 信号処理装置及び信号処理方法
JP2023110533A (ja) 光電変換装置、その制御方法およびプログラム
JP4557540B2 (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法、並びにカメラ
WO2013027326A1 (ja) 固体撮像装置
JP2007124053A (ja) 撮像素子及び撮像装置
JP2001352486A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120510

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees