JP4557540B2 - 固体撮像装置及びその駆動方法、並びにカメラ - Google Patents

固体撮像装置及びその駆動方法、並びにカメラ Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像装置及びこれを用いたカメラに関する。
CCD(charge-coupled device)等の固体撮像装置を用いたカメラ(以下では、カメラとは固体撮像装置を用いたものをいう)は、高画質化及び高機能化のニーズが高まり、多画素化がすすんでいる。また、最近のカメラは、撮像対象をモニタリングするために液晶ディスプレイ等のモニタを備えることが多い。
撮像対象を確実にモニタリングするためには、フレームレートをあまり小さくすることはできない。また、モニタとして液晶テレビが採用されることが多く、この場合、通常のテレビと同様の信号を与えるようにする必要がある。一方、多くの画素を有する固体撮像装置の信号を全て読み出すには比較的長い時間が必要であり、モニタ用に要求される通常のテレビ信号のフレームレートで信号を出力することは不可能である。このため、カメラには、例えば垂直方向の画素数を減らして信号を高速に読み出すモード(一般的にモニタモードと呼ばれる)が必要である。
一般的にモニタモードにおいては、単純に固体撮像装置上の画素データを間引いて読み出す方法や、同色のデータのみを混合する方法、これらの間引きと混合との組み合わせが用いられている。また、光電変換素子に補色のカラーフィルタが装着され、多くの画素を有する固体撮像装置の駆動方法として、高速で高感度・高画質な読み出しが可能な駆動方法の例が特許文献1に開示されている。
また、固体撮像装置に用いられるカラーフィルタには、大きく分けて原色のものと補色のものとがあり、原色フィルタ及び補色フィルタのそれぞれに対応して、画像処理のシステムを別個に構築する必要がある。
ここで、従来の固体撮像装置の構成及び動作を説明する。図38は、従来の固体撮像装置の構成を示す平面図である。図38の固体撮像装置は、2相の駆動パルスH1及びH2で駆動される水平転送部92と、電荷検出部93と、6相の駆動パルスV1〜V6で駆動される垂直転送部94と、フォトダイオード95とを備えている。1つのフォトダイオード95が1つの画素に対応しており、ここでは簡単のために垂直8画素、水平4画素のみを図示している。
図39は、図38の水平転送部92の断面図である。図39は、水平転送部92の電荷転送方向に平行な面における断面を示している。図39のように、水平転送部92は、p形ウェルB1と、n形拡散層B2と、n形拡散層B3と、電極B11〜B14とを備えている。
p形ウェルB1上には、n形拡散層B2が積層されている。このn形拡散層B2が水平転送部92の転送チャネルとなる。また、n形拡散層B2内に、n形拡散層B2よりも不純物濃度が低いn形拡散層B3が形成されており、n形拡散層B2及びn形拡散層B3の上に、2相の駆動パルスH1,H2で駆動される電極B11〜B14が形成されている。n形拡散層B2内の電荷は、左に転送され、電荷検出部93が電荷の検出を行う。
図40は、図38の水平転送部92に与えられる駆動パルスを示すタイミング図である。水平転送部92の電極B11,B12に駆動パルスH1を与え、電極B13,B14に駆動パルスH2を与えることにより、水平転送部92内の信号電荷が図39に示された信号電荷転送方向へ転送される。
図41は、図38の従来の固体撮像装置の駆動に係る信号の波形を示すタイミング図である。従来の固体撮像装置では、垂直転送部94の電極(図38のV1,V3,V5及びV6)に高電圧(約15V)の読み出しパルスを与えることにより、フォトダイオード95から垂直転送部94へ電荷を読み出し、垂直転送部94の電極(図38のV1〜V6)に読み出しパルスよりも低電圧の駆動パルスを与えることにより、1水平走査期間に1行分の電荷を同時に水平転送部92へ転送する。
水平転送部92へ転送された電荷は、水平転送部92に約24.5MHzのクロックを与えることによって電荷検出部93へ送られ、電荷検出部93は、電荷を撮像信号に変換して出力する。
また、このような従来の固体撮像装置を備えたカメラは、各画素から読み出した信号電荷を垂直転送部内で2画素毎に混合したり、固体撮像装置の外部に設けられたメモリ上で行数を半分に間引くなどの削減処理を行って得られた画像を液晶ディスプレイなどのモニタに出力する。
特開2000−324504号公報
しかしながら、1水平走査期間に1ライン分の信号電荷を垂直転送する従来の固体撮像装置では、画素数が多い場合には転送処理時間がかかる。垂直転送部内で2画素の電荷を混合しても、1画面全ての信号電荷を出力するためには長い時間を要し、単位時間当たりに十分な数のフレームを出力することができない。
また、モニタにいわゆるモニタ画像を表示する際には、従来の固体撮像装置ではフレームレートが遅いため、メモリなどを用いてインタレース信号への変換及びフレームレートの変換を行うことが必要となる。また、メモリなどを用いて走査変換を行ったとしても、動きが滑らかな動画をリアルタイムで表示させることは不可能であった。
更に、前述の一般的なモニタモードを実現するための固体撮像装置の駆動方法によって、単純に線順次で2R−Gラインと2B−Gラインを出力するように画素を間引いた場合、一般的な固体撮像装置上のカラーフィルタの形状に起因してサンプリング間隔が等間隔にならず、画質・感度の点で非常にレベルが低くなってしまう。また、同色のみを混合して、線順次で2R−Gラインと2B−Gラインを出力するような駆動をした場合にも、ある水平ラインとその次の水平ラインのサンプリング間隔が等しくならず、画質の点でレベルが低くなってしまう。
また、特許文献1に開示された駆動方法によれば、各水平走査期間における水平帰線期間内にn回の垂直転送を行い、前記n回の垂直転送の合間に順方向及び逆方向の少なくとも一方へ少なくとも1回転送を行うため、一般的な原色カラーフィルタの配列において、高速で高感度・高画質な読み出しを行うことが困難である。インタレーススキャン方式のCCDにこの駆動方法を用いた場合には、そのゲート構造が極めて複雑であり制御に要する信号数も多い、という問題もあった。
更に、従来のカメラ等のシステムの設計の際には、補色フィルタを有する固体撮像装置を利用するシステムと、原色フィルタを有する固体撮像装置を利用するシステムとを別個に開発していた。このように、補色フィルタ及び原色フィルタのそれぞれの特性に合わせて画像処理システムを別個に開発することは極めて非効率的である。このため、カメラ等の開発に要する時間を短縮することが難しかった。
本発明は、感度を犠牲にすることなく、かつ解像度を大きく損なうことなく、撮像信号の読み出しを高速に行う固体撮像装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、補色フィルタを有する固体撮像装置と原色フィルタを有する固体撮像装置とのいずれをも利用可能なカメラを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明が講じた手段は、固体撮像装置として、行列状に配置された、有効画素領域内の複数の光電変換素子と、各々が、電荷読み出し信号に従って前記複数の光電変換素子のうち対応する列に属する光電変換素子から電荷を読み出し、読み出された電荷に対する垂直転送を垂直転送信号に従って行う複数の垂直転送部と、前記垂直転送部から転送された電荷に対する水平転送を水平転送信号に従って行う水平転送部と、前記水平転送部から水平転送された電荷を信号電圧又は信号電流に変換して出力する電荷検出部と、制御部と、前記光電変換素子の各々に対応したフィルタ要素を有するカラーフィルタとを備え、前記制御部は、前記光電変換素子の所定の偶数の連続する行毎に、前記複数の光電変換素子のうち、第1の列に属し、かつ、1つおきに選択された行に属する光電変換素子、及び前記第1の列の隣の第2の列に属し、かつ、前記選択された行以外の行に属する光電変換素子の電荷の和に応じた第1の信号を求めることと、前記複数の光電変換素子のうち、同一の列に属し、列方向に連続する光電変換素子のみの電荷の和に応じた第2の信号を求めることとを連続して交互に行うように、かつ、各々の水平走査期間において、前記複数の光電変換素子全ての出力を使用するように、前記電荷読み出し信号、前記垂直転送信号及び前記水平転送信号を出力し、前記カラーフィルタは、2行2列を単位とする配列を有するカラーフィルタである
請求項1の発明によると、2つの列からジグザグ状又は斜め方向に選択された光電変換素子の電荷の和に応じた信号と、同一の列に属し、直線状に選択された光電変換素子の電荷の和に応じた信号とのいずれかを所定の偶数の連続する行毎に得ることができる。このため、感度を犠牲にすることなく、かつ、解像度を大きく損なうことなく、撮像信号の読み出しを高速に行うことができる。
また、請求項2の発明では、請求項1に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、所定の水平走査期間において前記電荷読み出し信号を出力し、かつ、その後、前記複数の垂直転送部の各々が水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行うようにする前記垂直転送信号と、この垂直転送が1行分行われる毎に、前記電荷検出部に向かう向き及びその逆向きに交互に、前記水平転送部が水平転送を1列分行うようにする前記水平転送信号とを出力する第1の転送動作と、前記複数の垂直転送部の各々が水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行うようにする前記垂直転送信号を出力する第2の転送動作とのうちのいずれか一方を、いずれの水平帰線期間であるかに応じて行うものである。
請求項2の発明によると、所定の偶数個(n1個とする)の光電変換素子の信号電荷を水平転送部内で加算(混合)することができる。全ての光電変換素子の信号電荷を独立して読み出す場合に比べて、水平転送部の全電荷を読み出す回数が1/n1倍になるので、固体撮像装置において得られた信号電荷の読み出しに要する時間を大きく短縮することができる。このため、固体撮像装置の画素数が多い場合においても、十分に速いフレームレートで撮像信号を出力することができる。また、信号電荷を読み出す際に間引きを行わないので、感度を損なうことがなく、かつ、得られる画像の解像度を大きく低下させることがない。
また、請求項3の発明では、請求項2に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、前記第1及び第2の転送動作を水平帰線期間毎に交互に行うものである。
また、請求項4の発明では、請求項2に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、前記第1の転送動作として、前記複数の垂直転送部の各々が、垂直転送が少なくとも1行分行われた後、前記電荷検出部に向かう向き及びその逆向きのうちの一方である第1の向きに水平転送を1列分行い、その後に垂直転送が1行分行われた後、前記第1の向きの反対の向きである第2の向きに水平転送を1列分行い、その後に垂直転送が1行分行われた後、前記第1の向きに水平転送を1列分行うように、前記水平転送信号を出力するものである。
請求項4の発明によると、4つの光電変換素子の信号電荷を水平転送部内で加算することができる。
また、請求項5の発明では、請求項2に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、前記第1の転送動作における水平転送のそれぞれの向きを、フィールド毎に逆向きにするものである。
請求項5の発明によると、電荷が加算される光電変換素子の位置のパターンをフィールド毎に変更することができる。
また、請求項6の発明では、請求項1に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、所定の水平走査期間において、前記複数の垂直転送部の各々が、垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行うようにする前記垂直転送信号と、前記複数の垂直転送部の各々が、前記複数の光電変換素子のうち、一の行に属する光電変換素子から電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われる毎に、前記複数の光電変換素子のうち、転送された電荷の位置に対応する行に属する光電変換素子から電荷を読み出して、これと転送された電荷とを混合するようにし、かつ、前記複数の光電変換素子のうち、前記一の行に隣接する行の一方に属する光電変換素子から電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われる毎に、前記複数の光電変換素子のうち、転送された電荷の位置に対応する行に属する光電変換素子から電荷を読み出して、これと転送された電荷とを混合するようにする前記電荷読み出し信号とを出力し、かつ、その後、前記複数の垂直転送部の各々が水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行うようにする前記垂直転送信号と、この垂直転送が行われている間に、前記水平転送部が水平転送を1列分行うようにする前記水平転送信号とを出力する第1の転送動作と、前記複数の垂直転送部の各々が水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行うようにする前記垂直転送信号を出力する第2の転送動作とのうちのいずれか一方を、いずれの水平帰線期間であるかに応じて行うものである。
請求項6の発明によると、インターレーススキャン方式の固体撮像装置において、同一の列に属する複数の光電変換素子の信号電荷を垂直転送部内で加算することができる。更に、垂直転送部内で加算された信号電荷を水平転送部内で加算するので、所定の偶数個(n1個とする)の光電変換素子の信号電荷の和を水平転送部の各段に得ることができる。全ての光電変換素子の信号電荷を独立して読み出す場合に比べて、水平転送部の全電荷を読み出す回数が1/n1倍になるので、固体撮像装置において得られた信号電荷の読み出しに要する時間を大きく短縮することができる。このため、固体撮像装置の画素数が多い場合においても、十分に速いフレームレートで撮像信号を出力することができる。また、信号電荷を読み出す際に間引きを行わないので、感度を損なうことがなく、かつ、得られる画像の解像度を大きく低下させることがない。
また、請求項7の発明では、請求項6に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、前記所定の水平走査期間において、前記複数の垂直転送部の各々が、前記複数の光電変換素子のうち、第1の行に属する光電変換素子から第1の電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われた後に、前記複数の光電変換素子のうち、前記第1の行よりも前記水平転送部に2行分近い第2の行に属する光電変換素子から第2の電荷を読み出して、前記第1及び第2の電荷を混合するように、かつ、前記複数の光電変換素子のうち、前記第1及び第2の行の間にある第3の行に属する光電変換素子から第3の電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われた後に、前記複数の光電変換素子のうち、前記第3の行よりも前記水平転送部に2行分近い第4の行に属する光電変換素子から第4の電荷を読み出して、前記第3及び第4の電荷を混合するように、前記電荷読み出し信号を出力するものである。
請求項7の発明によると、2つの光電変換素子の信号電荷の和を垂直転送部内に2つ得た後に、水平転送部内でこれらの和を加算することができる。
また、請求項8の発明では、請求項7に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、前記複数の垂直転送部の各々が、前記第1及び第2の電荷を読み出した後に、前記第3の電荷を読み出すように、前記電荷読み出し信号を出力するものである。
また、請求項9の発明では、請求項7に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、前記複数の垂直転送部の各々が、前記第3の電荷を読み出した後、前記第4の電荷を読み出す前に、前記第1の電荷を読み出すように、前記電荷読み出し信号を出力するものである。
また、請求項10の発明では、請求項6に記載の固体撮像装置において、前記複数の垂直転送部の各々は、各行毎に2つの電極を備えるものである。
また、請求項11の発明では、請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、前記所定の偶数の連続する行として、フィールド毎にその行数の半分ずつずらしたものを用いるものである。
請求項11の発明によると、電荷が加算される光電変換素子の位置のパターンをフィールド毎に変更することができる。
また、請求項12の発明では、請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記カラーフィルタは、ベイヤー配列型のカラーフィルタである。
請求項12の発明によると、ジグザグ状に選択された光電変換素子の電荷の和を求めた場合の出力は(R(赤)成分+B(青)成分)又は(Gr(Rを含む列の緑)成分+Gb(Bを含む列の緑)成分)、同一の列に属する光電変換素子の電荷の和を求めた場合の出力は(R成分+Gr成分)又は(B成分+Gb成分)となる。すなわち、この固体撮像装置は、原色のカラーフィルタを備えていながら、補色信号を出力することができる。
また、請求項13の発明では、請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、前記複数の垂直転送部の各々が、水平帰線期間毎に垂直転送を1行分のみ行うように、前記垂直転送信号を出力することもできるものである。
請求項13の発明によると、光電変換素子の電荷を加算して読み出す他、各光電変換素子の電荷を独立して読み出すことができるので、静止画撮影に適した解像度が高い撮像信号を得ることができる。
また、請求項14の発明は、請求項13に記載の固体撮像装置において、前記電荷検出部の出力を、静止画読み出し時においては原色信号として処理し、動画読み出し時においては補色信号として処理する信号処理部を更に備え、前記カラーフィルタは、原色のフィルタ要素を有するものである。
また、請求項15の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記電荷検出部が出力する信号として得られる色信号のそれぞれに、それぞれ所定の係数を乗じて和を求め、出力する信号生成部を更に備えるものである。
請求項15の発明によると、光電変換素子の電荷を加算して得られる補色信号と、全光電変換素子の電荷を独立して読み出して得られる原色信号とのいずれをも処理することができる。
また、請求項16の発明では、請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記制御部は、外部から入力された信号に基づいて、前記垂直転送信号又は前記水平転送信号を生成するものである。
また、請求項17の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記電荷検出部が出力する信号とその1画素分前又は後の時点の信号とを加算して出力するアドレス補正処理部を更に備えるものである。
請求項17の発明によると、2つの列からジグザグ状に選択された光電変換素子の電荷の和に応じた信号と、同一の列に属し、直線状に選択された光電変換素子の電荷の和に応じた信号とのそれぞれが対応する水平方向の座標を一致させることができる。
また、請求項18の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記電荷検出部が出力する信号に係る画素の数に応じて、当該信号のレベルを補正して出力するゲイン補正部を更に備えるものである。
請求項18の発明によると、水平走査期間毎に異なる数の光電変換素子に基づいて信号を得る場合においても、水平走査期間毎に信号のレベルが異なることがないようにすることができる。
また、請求項19の発明は、固体撮像装置として、行列状に配置された、有効画素領域内の複数の光電変換素子を有する画素部と、前記光電変換素子の行を指定する行アドレス選択部と、前記光電変換素子の列を指定する列アドレス選択部と、前記光電変換素子の各々に対応したフィルタ要素を有するカラーフィルタとを備え、前記画素部は、各々の水平走査期間において、前記複数の光電変換素子すべての出力を使用し、前記光電変換素子の所定の偶数の連続する行毎に、前記複数の光電変換素子のうち、第1の列に属し、かつ、1つおきに選択された行に属する光電変換素子、及び前記第1の列の隣の第2の列に属し、かつ、前記選択された行以外の行に属する光電変換素子の出力の和に応じた信号を求める第1の動作と、前記複数の光電変換素子のうち、同一の列に属し、列方向に連続する光電変換素子のみの出力の和に応じた信号を求める第2の動作とのうちのいずれか一方を行い、かつ、得られた信号を前記行アドレス選択部及び前記列アドレス選択部の指示に従って出力し、前記各々の水平走査期間において、前記第1の動作と前記第2の動作とを交互に行うように構成されたものであり、前記カラーフィルタは、2行2列を単位とする配列を有し、前記第1の動作もしくは前記第2の動作の少なくとも一方において、2つの異なる色のフィルタを有する光電変換素子の出力が混合されるような配列を有するカラーフィルタである
請求項19の発明によると、行及び列を指定して信号を読み出すMOS(metal oxide semiconductor)型の撮像デバイスにおいて、光電変換素子の出力の和を求めてから読み出しを行うことができる。このため、感度を犠牲にすることなく、かつ、解像度を大きく損なうことなく、撮像信号の読み出しを高速に行うことができる。
また、請求項20の発明では、請求項19に記載の固体撮像装置において、前記画素部は、前記第1及び第2の動作を水平帰線期間毎に交互に行うものである。
また、請求項21の発明では、請求項19に記載の固体撮像装置において、前記画素部は、4つの連続する行毎に、前記第1の動作として、一の列における第1番目及び第3番目の行、並びにその隣の列の一方における第2番目及び第4番目の行の前記光電変換素子の出力の和に応じた信号を求めるものである。
また、請求項22の発明では、請求項19に記載の固体撮像装置において、前記画素部は、前記第1の動作において、前記隣の列の一方として、前記一の列に隣接する2列のうち、一方をフィールド毎に交互に用いるものである。
また、請求項23の発明では、請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記画素部は、前記所定の偶数の連続する行として、フィールド毎にその行数の半分ずつずらしたものを用いるものである。
また、請求項24の発明では、請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記カラーフィルタは、ベイヤー配列型のカラーフィルタである。
また、請求項25の発明では、請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記画素部は、前記複数の光電変換素子の各々から読み出された信号を、互いの間で演算することなく、出力することもできるものである。
また、請求項26の発明は、請求項25に記載の固体撮像装置において、前記画素部の出力を、静止画読み出し時においては原色信号として処理し、動画読み出し時においては補色信号として処理する信号処理部を更に備え、前記カラーフィルタは、原色のフィルタ要素を有するものである。
また、請求項27の発明は、請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記画素部が出力する信号として得られる色信号のそれぞれに、それぞれ所定の係数を乗じて和を求め、出力する信号生成部を更に備えるものである。
また、請求項28の発明では、請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記画素部は、外部から入力された信号に基づいて、前記第1及び第2の動作を行うものである。
また、請求項29の発明は、請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、入力された信号とその1画素分前又は後の時点の信号とを加算して出力するアドレス補正処理部を更に備えるものである。
また、請求項30の発明は、請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、前記画素部が出力する信号に係る画素の数に応じて、当該信号のレベルを補正して出力するゲイン補正部を更に備えるものである。
また、請求項31の発明では、請求項19に記載の固体撮像装置において、前記画素部は、前記光電変換素子の2つの連続する行毎に、前記複数の光電変換素子のうち、一の列に属し、かつ、第1の行に属する光電変換素子、及びその列の隣の列の一方に属し、かつ、前記第1の行に隣接する第2の行に属する光電変換素子の出力の和に応じた信号を求める動作を、前記第1の動作として行うものである。
請求項31の発明によると、比較的小さな有効画素領域を有する固体撮像装置においても、画質劣化を伴うことなく、撮像信号の読み出しを高速に行うことができ、NTSC(national television system committee)方式、PAL(phase alternation by line)方式等のモニタに適した信号を得ることができる。
また、請求項32の発明は、行列状に配置された、有効画素領域内の複数の光電変換素子と、各々が、前記複数の光電変換素子のうち対応する列に属する光電変換素子から電荷を読み出し、読み出された電荷に対する垂直転送を行う複数の垂直転送部と、前記垂直転送部から転送された電荷に対する水平転送を行う水平転送部と、前記水平転送部から水平転送された電荷を信号電圧又は信号電流に変換して出力する電荷検出部と、前記光電変換素子の各々に対応したフィルタ要素を有するカラーフィルタとを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、前記光電変換素子の所定の偶数の連続する行毎に、前記複数の光電変換素子のうち、第1の列に属し、かつ、1つおきに選択された行に属する光電変換素子、及び前記第1の列の隣の第2の列に属し、かつ、前記選択された行以外の行に属する光電変換素子の電荷の和に応じた第1の信号を求めることと、前記複数の光電変換素子のうち、同一の列に属し、列方向に連続する光電変換素子のみの電荷の和に応じた第2の信号を求めることとを連続して交互にい、各々の水平走査期間において、前記複数の光電変換素子全ての出力を使用し、前記カラーフィルタは、2行2列を単位とする配列を有するカラーフィルタである
また、請求項33の発明は、請求項32に記載の固体撮像装置の駆動方法において、所定の水平走査期間において前記複数の光電変換素子から電荷を読み出す読み出しステップと、水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行い、この垂直転送が1行分行われる毎に、前記電荷検出部に向かう向き及びその逆向きに交互に、水平転送を1列分行う第1の転送ステップと、水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行う第2の転送ステップとを備え、前記読み出しステップの後に、前記第1及び第2の転送ステップのうちのいずれか一方を、いずれの水平帰線期間であるかに応じて行うものである。
また、請求項34の発明は、請求項32に記載の固体撮像装置の駆動方法において、前記所定の水平走査期間において、垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行い、前記複数の光電変換素子のうち、一の行に属する光電変換素子から電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われる毎に、前記複数の光電変換素子のうち、転送された電荷の位置に対応する行に属する光電変換素子から電荷を読み出して、これと転送された電荷とを混合し、かつ、前記複数の光電変換素子のうち、前記一の行に隣接する行の一方に属する光電変換素子から電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われる毎に、前記複数の光電変換素子のうち、転送された電荷の位置に対応する行に属する光電変換素子から電荷を読み出して、これと転送された電荷とを混合する読み出しステップと、水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行い、この垂直転送が行われている間に、水平転送を1列分行う第1の転送ステップと、水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行う第2の転送ステップとを備え、前記読み出しステップの後に、前記第1及び第2の転送ステップのうちのいずれか一方を、いずれの水平帰線期間であるかに応じて行うものである。
また、請求項35の発明は、行列状に配置された、有効画素領域内の複数の光電変換素子を有する画素部と、前記光電変換素子の行を指定する行アドレス選択部と、前記光電変換素子の列を指定する列アドレス選択部と、前記光電変換素子の各々に対応したフィルタ要素を有するカラーフィルタとを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、前記光電変換素子の所定の偶数の連続する行において、前記複数の光電変換素子のうち、第1の列に属し、かつ、1つおきに選択された行に属する光電変換素子、及び前記第1の列の隣の第2の列に属し、かつ、前記選択された行以外の行に属する光電変換素子の出力の和に応じた第1の信号を求める第1のステップと、前記光電変換素子の所定の偶数の連続する行において、前記複数の光電変換素子のうち、同一の列に属し、列方向に連続する光電変換素子のみの出力の和に応じた第2の信号を求める第2のステップと、得られた信号を前記行アドレス選択部及び前記列アドレス選択部の指示に従って出力する出力ステップとを備え、各々の水平走査期間において、前記第1のステップと第2のステップとを交互に行い、前記各々の水平走査期間において、前記複数の光電変換素子全ての出力を使用し、前記カラーフィルタは、2行2列を単位とする配列を有し、前記第1の動作もしくは前記第2の動作の少なくとも一方において、2つの異なる色のフィルタを有する光電変換素子の出力が混合されるような配列を有するカラーフィルタである
また、請求項36の発明では、請求項1に記載の固体撮像装置において、前記水平転送部は、双方向に電荷を転送する。
また、請求項37の発明は、カメラとして、請求項1〜10、及び19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、前記固体撮像装置が出力する信号を表示するモニタとを備える。
本発明によれば、画素間引きを行うことなく転送処理時間を短縮することができるので、感度及びフレームレートを低下させることなく、かつ、解像度を大きく損なうことなく、高画質な映像信号を得る固体撮像装置を提供することができる。また、この固体撮像装置を用いることにより、フィールドメモリ等を用いた複雑な画像処理を必要とせずにリアルタイムに動画を表示することができるカメラを提供することができる。
また、本発明によれば、原色フィルタを有する固体撮像装置において、補色信号処理のシステムを転用することができる。したがって、固体撮像装置を用いたカメラ等の開発に要する時間を短縮することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。水平走査期間とは、水平帰線期間が始まるときから、次の水平帰線期間が始まるときまでをいうものとする。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、固体撮像装置として、プログレッシブスキャン方式のCCD(charge-coupled device)センサについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るCCDセンサ10の構成の例を示す説明図である。図1のCCDセンサ10は、画素部11と、水平転送部12と、電荷検出部13と、垂直転送部(図1には示さず)と、制御部18とを備えている。また、このCCDセンサ10は、全画素同時独立読み出し方式を採用している。
画素部11は、有効画素領域11Aと、トランジェント領域11Bと、オプティカルブラック領域11Cと、垂直ダミー領域11D,11Eとを備えている。有効画素領域11Aは、1280(水平)×960(垂直)個の行列状に配置された光電変換素子としてのフォトダイオードを有している。1つのフォトダイオードが1画素を構成している。ここで、水平方向の画素の並びを行、垂直方向の画素の並びを列と称することとする。
有効画素領域11Aの周囲には、上下各4行、左右各4列の画素を有するトランジェント領域11Bが設けられている。トランジェント領域11Bの周囲には、上下各2行、左側2列、右側73列の画素を有するオプティカルブラック領域11Cが設けられている。オプティカルブラック領域11Cの上側には2行の画素を有する垂直ダミー領域11D、下側には4行の画素を有する垂直ダミー領域11Eが設けられている。
図1に示すように、水平転送部12は1363列の水平有効ビット領域12Aを有し、この水平有効ビット領域12Aから見て、電荷検出部13に近い側に13列の水平ダミー領域12B、電荷検出部13から遠い側に1列の水平ダミー領域12Cを有する。
図2は、図1のCCDセンサ10の構成の例を示す平面図である。図2に示すように、CCDセンサ10の画素部11は、各画素に対応して、行列状に配置されたフォトダイオード15を備えている。また、CCDセンサ10は、画素の列毎に垂直転送部14を備えており、各フォトダイオード15は垂直転送部14に接続されている。
垂直転送部14には、4相の駆動パルスV1,V2,V3,V4のそれぞれが与えられる4つの電極がフォトダイオード15毎に設けられ、水平転送部12には、水平転送信号としての4相の駆動パルスH1,H2,H3,H4のそれぞれが与えられる4つの電極が垂直転送部14毎に(すなわち、画素の列毎に)設けられている。
図1の制御部18は、電荷読み出し信号及び垂直転送信号として駆動パルスV1〜V4を垂直転送部14に出力し、水平転送信号として駆動パルスH1〜H4を水平転送部12に出力する。また、制御部18は、その他の制御信号を必要に応じて各部に出力する。
なお、図2では、簡略化するために第i行〜第(i+3)行、第k列〜第(k+3)列の4行×4列分の画素に対応する構成のみを図示する(i,kは整数)。実際には垂直転送部14がフォトダイオード15の列数と同数設けられている。また、以下では、水平転送部12に最も近い画素の行を第1行として説明するが、いずれの行を第1行としてもよい。更に、連続する4行の組のそれぞれにおける最初の行を第i行と称することとする。
垂直転送部14はそれぞれ、制御部18が出力する電荷読み出し信号に従って、画素部11の各画素のフォトダイオード15のうち、対応する列に属するものが光電変換して蓄積した信号電荷を読み出す。その後、制御部18が出力する垂直転送信号に従って、信号電荷を水平転送部12に向かって垂直方向に転送する。水平転送部12は、制御部18が出力する水平転送信号に従って、垂直転送部14から転送された信号電荷を水平方向に転送し、電荷検出部13に出力する。
図3は、図2の水平転送部12の断面図である。図3は、水平転送部12を電荷の転送方向に平行な面で切断した断面を表す。また、図3に矢印で示した順転送の向きは、電荷検出部13に向かって電荷を転送する向きであり、逆転送の向きは、電荷検出部13とは反対の向きに電荷を転送する向きである。
水平転送部12は、図3に示すように、p形ウェルG1上に積層されたn形拡散層G2を有する。このn形拡散層G2が、水平転送部12の転送チャネルとなる。さらに、n形拡散層G2内にn形拡散層G2よりも不純物濃度の低いn形拡散層G3が形成されており、n形拡散層G2およびn形拡散層G3の上に電極G11,G12,G13,G14が形成されている。電極G11,G13はn形拡散層G3上に形成され、電極G12,G14はn形拡散層G2上に形成されている。電極G11〜G14には、4相の駆動パルスH1〜H4がそれぞれ与えられる。
図4は、順転送を行う場合に図3の水平転送部の電極G11〜G14に与えられる駆動パルスのタイミング図である。図4のように、駆動パルスH1及びH2として同位相のパルスを用いるとともに、駆動パルスH3及びH4として、駆動パルスH1及びH2とは逆位相のパルスを用いることにより、順転送を実現することができる。
図5は、逆転送を行う場合に図3の水平転送部の電極G11〜G14に与えられる駆動パルスのタイミング図である。図5のように、駆動パルスH1及びH4として同位相のパルスを用いるとともに、駆動パルスH2及びH3として、駆動パルスH1及びH4とは逆位相のパルスを用いることにより、逆転送を実現することができる。
全画素独立読み出しモードにおけるCCDセンサ10の動作について説明する。まず、制御部18が、各垂直転送部14に駆動パルスV1として高電圧(約15V)の読み出しパルス(電荷読み出し信号)を与えることにより、フォトダイオード15から垂直転送部14へ電荷を読み出す。次に、制御部18が、各垂直転送部14に駆動パルスV1〜V4として読み出しパルスよりも低電圧の転送パルス(垂直転送信号)を与えることにより、各水平走査期間内に画素部11における1行分のフォトダイオード15の電荷を同時に水平転送部12へ転送する。そして、制御部18は、水平転送部12に駆動パルスH1〜H4として約24.5MHzのクロックを与えることにより、水平転送部12へ転送された電荷を順転送の向きに転送する。電荷検出部13には、水平転送部12で転送された電荷が入力される。電荷検出部13は、電荷を信号電圧又は信号電流に変換して撮像信号として出力する。その際のフレームレートは、例えば約1/15秒である。
次に、画素混合読み出しモードにおけるCCDセンサ10の動作について説明する。本実施形態においては、画素混合とは、各画素のフォトダイオードの電荷の和を求めるために、これらの電荷を加算することをいう。なお、ここではCCDセンサ10から得られた撮像信号をNTSC(national television system committee)方式のモニタに表示するものとして説明を行う。図6は、図1のCCDセンサ10の奇数フィールドにおける信号のタイミング図である。図7は、図1のCCDセンサ10の偶数フィールドにおける信号のタイミング図である。
図6及び図7において、HDは水平同期信号、VDは垂直同期信号である。また末尾に「H」が付された数は、NTSC方式におけるフレーム内の水平走査期間の番号を表す。4相の駆動パルスV1〜V4は、垂直転送部14の電極に与えられる信号である。以下の図では、信号のレベルが多数回変化することを“×”で示している。
図8は、図6及び図7の一部を拡大したタイミング図である。図8には、水平走査期間21H〜23H又は283H〜285Hにおいて水平転送部12に与えられる駆動パルスH1〜H4と、垂直転送部14に与えられる駆動パルスV1〜V4とが示されている。
図9は、図8の奇数番号の水平走査期間における信号の波形を示すタイミング図である。図10は、図8の偶数番号の水平走査期間における信号の波形を示すタイミング図である。図9及び図10は、CCD出力として電荷検出部13が出力する信号をも示している。
まず奇数フィールドにおけるCCDセンサ10の動作について説明する。図6に示すように、制御部18は、水平走査期間18Hにおいて垂直転送部14に駆動パルスV1として読み出しパルスを与えることにより、全フォトダイオード15の電荷を垂直転送部14へ読み出す。その次の水平走査期間19H以降では、図8に示すように、制御部18は、垂直転送部14に駆動パルスV1〜V4として、各水平帰線期間(水平帰線消去期間)内に4回ずつ転送パルス(垂直転送信号)を与えることにより、各水平走査期間に4行ずつ、フォトダイオード15の電荷を水平転送部12へ向けて垂直方向に転送する。
奇数番号の水平走査期間では、制御部18は、次のような転送動作を行う。すなわち、制御部18は、この4行分の垂直転送を行う他、図9に示すように、各水平帰線期間内に垂直転送部14に与えられる4回の転送パルスのうち、第1番目の転送パルスと第2番目の転送パルスとの間に、図4に示された順転送の場合の駆動パルスH1〜H4を水平転送部12に与える。すると、水平転送部12内の信号電荷が電荷検出部13に向かって1段(すなわち1列分)転送される。
また、垂直転送部14に与えられる4回の転送パルスのうち、第2番目の転送パルスと第3番目の転送パルスとの間に、制御部18は、図5に示された逆転送の場合の駆動パルスH1〜H4を水平転送部12に与える。すると、水平転送部12内の信号電荷が電荷検出部13とは反対の向きに1段転送される。
更に、垂直転送部14に与えられる4回の転送パルスのうち、第3番目の転送パルスと第4番目の転送パルスとの間に、制御部18は、図4に示された順転送の場合の駆動パルスH1〜H4を水平転送部12に与える。すると、水平転送部12内の信号電荷が電荷検出部13に向かって1段転送される。
これにより、水平転送部12内の各段で、第i行における第k列の画素から読み出された電荷と、第(i+1)行における第(k+1)列の画素から読み出された電荷と、第(i+2)行における第k列の画素から読み出された電荷と、第(i+3)行における第(k+1)列の画素から読み出された電荷とが混合される。すなわち、ジグザグ状に選択された4個のフォトダイオードの電荷が加算される。混合された信号電荷は、水平帰線期間以外の有効期間に水平転送部12内を順次転送され、電荷検出部13に出力される。
図9において、出力N1は、図1のオプティカルブラック領域11Cにおける電荷検出部13から遠い側の73列分のフォトダイオード15から読み出された73ビット分の信号電荷が変換されて得られた信号を示している。出力N2は、水平転送部12の水平ダミー領域12Cの1ビットの信号電荷から得られた信号を示している。出力N3は、空転送のための2ビットに対応した信号を示している。
更に、出力N4は、水平転送部12における電荷検出部13側の水平ダミー領域12Bの13ビットの信号電荷から得られた信号を示している。出力N5は、オプティカルブラック領域11Cにおける電荷検出部13側の2列分のフォトダイオード15から読み出された2ビット分の信号電荷から得られた信号を示している。出力N6は、トランジェント領域11Bの8ビットと、有効画素領域11Aの1280列分のフォトダイオード15から読み出された1280ビットとの合計1288ビット分の信号電荷から得られた信号を示している。
このように、CCDセンサ10は、読み出しパルスが与えられる水平走査期間18Hよりも後のCCD出力として、画素部11における水平転送部12に近い行の画素から順に読み出された信号電荷を4行分ずつ加算して出力することになる。
すなわち、CCDセンサ10は、水平走査期間19Hでは垂直ダミー領域11Eの4行分の信号電荷を出力し、水平走査期間20Hではオプティカルブラック領域11Cの2行とトランジェント領域11Bにおける水平転送部12に近い側の2行との合計4行分の信号電荷を出力する。また、水平走査期間21Hにおいてはトランジェント領域11Bにおける2行と、有効画素領域11Aにおける水平転送部12に近い側から数えて第1行及び第2行の合計4行分の信号電荷を出力する。そして水平走査期間22Hでは、有効画素領域11Aにおける水平転送部12に近い側から数えて第3〜第6行の4行分の画素の信号電荷を出力し、水平走査期間23H以降では、第7行以降の画素の信号電荷を各水平走査期間に4行分ずつ出力する。
一方、偶数番号の水平走査期間では、制御部18は、次のような転送動作を行う。すなわち、制御部18は、奇数番号の水平走査期間の場合と同様に4行分の垂直転送を行うが、図10に示すように、各水平帰線期間内に垂直転送部14へ4回の転送パルスが与えられる間、制御部18は、順転送又は逆転送するための駆動パルスH1〜H4を水平転送部12に与えない。このため、水平転送部12内の電荷は順方向及び逆方向のいずれにも水平転送されない。
これにより、水平転送部12内の各段で、第i行〜第(i+3)行の各行における第k列の4画素から読み出された電荷が混合、すなわち、加算されることとなる。混合された信号電荷は、水平有効期間に水平転送部12内を順次転送され、電荷検出部13に出力される。
以上のように、奇数番号及び偶数番号のうちのいずれの水平帰線期間であるかに応じて、制御部18は、連続する4行毎に、第i行第k列、第(i+1)行第(k+1)列、第(i+2)行第k列、及び第(i+3)行第(k+1)列の、ジグザグ状に選択された4画素から読み出された電荷の和に応じた信号を求めることと、第i行〜第(i+3)行の各行における第k列に属する、直線状に選択された4画素から読み出された電荷の和に応じた信号を求めることとのいずれか一方を行うように、駆動パルスV1〜V4,H1〜H4を出力する。
次に偶数フィールドにおけるCCDセンサ10の動作について説明する。図7に示すように、水平走査期間280Hにおいて垂直転送部14に駆動パルスV1として読み出しパルスを与えることにより、全フォトダイオード15の電荷を垂直転送部14へ読み出す。その次の水平走査期間281Hにおいて、図7に示すように、垂直転送部14に駆動パルスV1〜V4として、水平帰線期間内に2回の転送パルスを与えることにより、読み出したフォトダイオード15の電荷を水平転送部12へ向けて垂直方向に2行分転送する。
更に次の水平走査期間、すなわち水平走査期間282H以降におけるCCDセンサ10の動作は、奇数番号、偶数番号のいずれの水平走査期間についても奇数フィールドの場合と同様である。図10における出力O1,O2,O3,O4,O5,O6は、それぞれ図9の出力N1〜N6と同様の信号を示している。
偶数フィールドにおいて、水平転送部12は、読み出しパルスが与えられる水平走査期間280Hの次の水平走査期間281Hでは垂直ダミー領域11Eの2行分の信号電荷のみを、水平走査期間282H以降では各水平走査期間に4行分ずつの信号電荷を電荷検出部13に出力する。これにより、1水平走査期間に信号電荷を出力するフォトダイオード15の4行の組み合わせが、奇数フィールドと偶数フィールドとでは垂直方向に2行ずつずれることになる。
すなわち、CCDセンサ10は、水平走査期間282Hでは垂直ダミー領域11Eの残りの2行と、オプティカルブラック領域11Cの2行との合計4行分の信号電荷を出力し、水平走査期間283Hではトランジェント領域11Bにおける水平転送部12に近い側の4行分の信号電荷を出力する。そして水平走査期間284Hでは、有効画素領域11Aにおける水平転送部12に近い側から数えて第1行〜第4行分の画素の信号電荷を出力し、水平走査期間285H以降では、有効画素領域11Aにおける第5行以降の画素の信号電荷を各水平走査期間に4行分ずつ出力する。
以上の動作を、奇数フィールド及び偶数フィールド毎に繰り返すことにより、NTSC方式のリアルタイムビデオインタレース信号として、4画素混合されたCCDセンサ出力を得ることができる。
ここで、ディジタルスチルカメラの構成例について説明する。図11は、図1のCCDセンサ10を用いたディジタルスチルカメラの構成の一例を示すブロック図である。図11のディジタルスチルカメラは、操作部102と、システムコントローラ104と、レンズシャッタ112と、光学的なローパスフィルタ114と、CCDセンサ116と、前処理回路118と、アナログ・デジタル変換回路120と、メモリコントローラ122と、バッファメモリ124と、撮像信号処理回路126と、表示器用インタフェース132と、表示器134と、記録媒体用インタフェース136と、記録装置138とを備えている。
レンズシャッタ112は、絞り機能とシャッタ機能とを備えており、レンズを通過し、CCDセンサ116に与える光の量を調節する。CCDセンサ116は、被写体の光学像を電気信号に変換する固体撮像装置であって、図1のCCDセンサ10と同様のものである。CCDセンサ116は、全画素に関する信号電荷を独立に読み出す全画素読み出し方式を採用している。ここで、CCDセンサ116の各フォトダイオードは、カラーフィルタでコーディングされているものとする。
前処理回路118は、CCDセンサ116が出力する電気信号からノイズを除去するためのCDS(correlated double sampling circuit:相関二重サンプリング)回路や増幅装置を備える。前処理回路118は、CCDセンサ116の出力に対して、CDS、AGC処理等の前処理を行って出力する。アナログ・デジタル変換回路120は、前処理回路118が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。メモリコントローラ122は、システムコントローラ104に従って、A/D変換された信号が伝送されるバス及びバッファメモリ124をコントロールする。バッファメモリ124は、A/D変換された信号を一時的に格納する。
表示器用インタフェース132は、表示器134に画像を表示するためのインタフェースである。表示器134は、例えば液晶ディスプレイやテレビ等であり、CCDセンサ116が出力する映像や撮影したデータを確認するためのモニタとして用いられる。記録媒体用インタフェース136は、記録装置138にデータを保存するためのインタフェースである。記録装置138は、例えばメモリカードやハードディスクなどの記録媒体にデータを記録する。
操作部102は、外部からの操作を入力するためのものである。システムコントローラ104は、CCDセンサ116を制御するための信号を生成する他、レンズシャッタ112、前処理回路118、アナログ・デジタル変換回路120、メモリコントローラ122、及び撮像信号処理回路126を制御する。
次に、CCDセンサ10がカラーフィルタを有し、カラー化されている場合について説明する。図12は、カラーフィルタの色の配列の例を示す説明図である。図12のように、カラーフィルタは、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のフィルタを用いた原色フィルタであって、2行×2列の配列を単位配列とし、この単位配列を列方向および行方向に任意の個数だけ配置することにより構成される。
図12におけるR、G、Bの3色の配列は、いわゆるベイヤー配列である。すなわち、図12の単位配列において、左側及び右側の列をそれぞれ第1列、第2列とすると、第1列にはフィルタ要素として上から順にG、Bの順に各色が配置され、第2列にはフィルタ要素として上から順にR、Gの順に各色が配置される。各色のフィルタ要素は画素部11におけるフォトダイオード15に対し、1対1に対応するように配置される。
図13は、図12の原色フィルタを用いた場合の画素混合についての説明図である。以下の説明では、図13の画素配列における最下行を第1行とする。
奇数フィールドでは、図13の破線で結んで示された4画素毎に、信号電荷が混合されて出力される。ある奇数番号の水平走査期間において、第1行〜第4行の画素の信号電荷が出力されるとする。このとき、第1行の第k列の画素の信号電荷と、第2行の第(k+1)列の画素の信号電荷と、第3行の第k列の画素の信号電荷と、第4行の第(k+1)列の画素の信号電荷とが混合される。これにより、CCDセンサ10の出力として、色成分Gを含む信号と、色成分R,Bを含む信号とが点順次に出力されることになる。
また、この奇数番号の水平走査期間に続く偶数番号の水平走査期間において、第5行〜第8行の画素の信号電荷が出力される。このとき、第5〜第8行の各行における第k列の4画素の信号電荷が混合される。これにより、CCDセンサ10の出力として、色成分G,Bを含む信号と、色成分G,Rを含む信号とが点順次に出力されることになる。
一方、偶数フィールドでは、図13の実線で結んで示された4画素毎に、信号電荷が混合されて出力される。前述した奇数フィールドの場合に対して垂直方向に2行だけずれた組み合わせで、各水平走査期間に4行ずつの信号電荷が出力される。
すなわち、ある奇数番号の水平走査期間において、第3行〜第6行の画素の信号電荷が出力される。このとき、第3行の第k列の画素の信号電荷と、第4行の第(k+1)列の画素の信号電荷と、第5行の第k列の画素の信号電荷と、第6行の第(k+1)列の画素の信号電荷とが混合される。これにより、CCDセンサ10の出力として、色成分Gを含む信号と、色成分R,Bを含む信号とが点順次に出力されることになる。
また、この奇数番号の水平走査期間に続く偶数番号の水平走査期間において、第7行〜第10行の画素の信号電荷が出力される。このとき、第7行〜第10行の各行における第k列の4画素の信号電荷が混合される。これにより、CCDセンサ10の出力として、色成分G,Bを含む信号と、色成分G,Rを含む信号とが点順次に出力されることになる。
ここで、補色の色成分であるマジェンタ、シアン、イエローをそれぞれMG、CY、YEで表すと、
R+G=YE …(1)
B+G=CY …(2)
R+B=MG …(3)
G+G=G …(4)
と表すことができる。
つまり、奇数番号の水平走査期間に出力される色信号成分は、奇数フィールド及び偶数フィールド共にGとMGとなる。また、偶数番号の水平走査期間に出力される色信号成分は、奇数フィールド及び偶数フィールド共にYEとCYとなる。言い換えると、図12のような原色フィルタを用いたCCDセンサ10が、いわゆる補色フィルタを用いた場合と同様の信号を出力することになる。したがって、補色信号処理のシステムを転用することが可能になる。また、更にこれらの補色を表す信号から、色分離処理を行うことによって(2R−G)及び(2B−G)の2種類の色差信号を1行おきに得ることができる。
このように、本実施形態のCCDセンサ10は、図12に示すような構成の原色フィルタを備えているが、4画素の電荷を混合することにより、色差線順次のインタレースカラー信号を得ることができる。
以上のように、本実施形態によれば、画素間引き(画素の電荷を読み出さずにその電荷を捨てること)を行うことなく、CCDセンサ10が出力する信号が表す映像の垂直方向の画素数を減少させ、モニタの走査線数にほぼ一致させることができる。これにより、画素数が多い場合においても、感度を損なわず、また、解像度を大きく損なうことなく、モニタ用の信号を得ることができる。
また、このCCDセンサ10とリアルタイムでビデオ表示が可能なモニタとを用いてカメラを構成することにより、フィールドメモリなどを用いた複雑な画像処理を行うことなく、画素の行数がモニタの走査線数を上回るようなCCDセンサの出力をそのままモニタに表示することが可能となる。これにより、感度及びS/Nを損なうことなく、リアルタイムで動画を表示するカメラを提供することができる。
図14(a)は、混合する電荷を垂直転送する期間中に水平転送が行われるときの画素混合パターンと、混合される画素の重心GAとを示す説明図である。図14(b)は、混合する電荷を垂直転送する期間中に水平転送が行われないときの画素混合パターンと、混合される画素の重心GBとを示す説明図である。図15は、アドレス補正処理回路(アドレス補正処理部)の回路図である。
図14(a),(b)に示すように、図13のように画素混合を行った際に得られたデータは、混合される画素の重心の位置に対応している。混合される画素のパターンの差異により、重心の位置は0.5画素ずれることになる。そこで、例えば、図11の撮像信号処理回路126に図15のアドレス補正処理回路を備え、電荷の混合に用いられた画素のパターンに応じて補正処理を行うようにする。
図15のアドレス補正処理回路は、加算器141と、セレクタ142とを備えている。加算器141は、入力された信号SAとこれよりも1画素分前の時点で入力された信号とを加算して、これらの平均値を求め、セレクタ142に出力する。図14(a)のようなパターンに従って画素が混合されて得られた信号を加算器141に入力すると、得られた信号に係る画素の重心は、いま入力されている信号に係る画素の重心の0.5画素左にある。これは、図14(b)のようなパターンの画素の重心GBと水平方向の位置が同じである。セレクタ142は、ライン切り替え信号LSに従って、図14(a)に対応したラインの場合は加算器141の出力を、図14(b)に対応したラインの場合は加算器141に入力される信号を選択し、出力する。
なお、図14(b)のようなパターンに従って画素が混合されて得られたある時点の信号と、これよりも1画素分、後の時点の信号とを加算してもよい。
このように、本実施形態によれば、CCDセンサ10は全画素独立読み出し可能であるので、静止画撮影時のように高精細な画像が必要なときには「全画素独立読み出しモード」にし、動画撮影時のように動的な解像度が必要なときには「画素混合読み出しモード」にしてフレームレートを大きくするというように、撮影モード毎に駆動方法を切り替えることができる。
図16(a)は、輝度信号生成回路(信号生成部)の回路図である。図16(b)は、色差信号生成回路(信号生成部)の回路図である。本実施形態によれば、「全画素独立読み出しモード」で駆動した際にCCDセンサから読み出される画素信号はRとGとBとであるのに対し、「画素混合読み出しモード」で駆動した際に読み出される画素信号はMGとCYとYEとGとである。そこで、図11の撮像信号処理回路126において、図16(a),(b)に示すような補色及び原色の両方の信号に対応する信号生成回路を有するようにする。
例えば画素混合読み出しモード時には、色成分0〜3はそれぞれ、MG、CY、YE、Gとなるので、Y、CB、CRを生成するパラメータとして、次式、
Y =MG+CY+G+YE
CB=MG+CY−G−YE
CR=MG+YE−G−CY
の各項の係数を輝度信号生成回路及び色差信号生成回路に与えるようにする。
また、全画素独立読み出しモード時には、色成分0〜3はそれぞれ、R、G、G、Bとなるので、Y、CB、CRを生成するパラメータとして、次式、
Y = 0.3R+0.29(G+G)+0.11B
CB=−0.3R−0.29(G+G)+0.89B
CR= 0.7R−0.29(G+G)−0.11B
の各項の係数を輝度信号生成回路及び色差信号生成回路に与えるようにする。
このように、図16(a)の輝度信号生成回路、及び図16(b)の色差信号生成回路によると、補色フィルタを有する固体撮像装置と原色フィルタを有する固体撮像装置とのいずれが出力した信号であっても、輝度信号及び色差信号を生成することができる。したがって、補色フィルタを有する固体撮像装置と原色フィルタを有する固体撮像装置とのいずれをも利用可能なカメラを提供することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、固体撮像装置として、インタレーススキャン方式のCCDセンサについて説明する。
図17は、本発明の第2の実施形態に係るCCDセンサ30の構成の例を示す説明図である。図17のCCDセンサ30は、画素部31と、水平転送部32と、電荷検出部33と、垂直転送部(図17には示さず)と、制御部38とを備えている。
画素部31は、有効画素領域31Aと、トランジェント領域31Bと、オプティカルブラック領域31Cと、垂直ダミー領域31D,31Eとを備えている。有効画素領域31Aは、1280(水平)×960(垂直)個の行列状に配置された光電変換素子としてのフォトダイオードを有している。1つのフォトダイオードが1画素を構成している。画素部31の各領域31A〜31Eは、図1のCCDセンサ10における画素部11の各領域11A〜11Eと同様に配置され、同様の画素数を有している。トランジェント領域31B、及びオプティカルブラック領域31Cは、フォトダイオードを備えている。
図18は、図17のCCDセンサ30の構成の例を示す平面図である。図18に示すように、CCDセンサ30の画素部31は、各画素に対応して、光電変換素子としてのフォトダイオード35を備えている。また、CCDセンサ30は、画素の列毎に垂直転送部34を備えており、各フォトダイオード35は対応する垂直転送部34に接続されている。
垂直転送部34には、駆動パルスV1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8のいずれかが与えられる2つの電極が画素の行毎に設けられ、水平転送部32には、2相の駆動パルスH1,H2のそれぞれが与えられる2つの電極が垂直転送部34毎に(すなわち、画素の列毎に)設けられている。
図17の制御部38は、電荷読み出し信号及び垂直転送信号として駆動パルスV1〜V8を垂直転送部34に出力し、水平転送信号として駆動パルスH1,H2を水平転送部32に出力する。
なお、図18では、簡略化するために、一部の画素に対応する構成のみを図示したが、実際には垂直転送部34がフォトダイオード35の列数と同数設けられている。
全画素独立読み出しモードにおけるCCDセンサ30の動作について説明する。静止画として全画素独立で読み出す場合は、通常のインタレーススキャンCCDを利用した静止画読み出しの場合と同様であるため、簡単に説明する。
まず、最初のフィールドで、制御部38が、各垂直転送部34に駆動パルスV2,V6として高電圧(約15V)の読み出しパルスを与えることにより、フォトダイオード35から垂直転送部34へ電荷を読み出す。次に、制御部38が、各垂直転送部34に読み出しパルスよりも低電圧の転送パルスを駆動パルスV1〜V8として与えることにより、各水平走査期間に、画素部31における1行分のフォトダイオード35の電荷を同時に水平転送部32へ転送する。そして、制御部38は、水平転送部32に駆動パルスH1,H2として約24.5MHzのクロックを与えることにより、水平転送部32へ転送された電荷を順転送の向きに転送する。電荷検出部33には、水平転送部32で転送された電荷が入力される。電荷検出部33は、電荷を信号電圧又は信号電流に変換して撮像信号として出力する。
次のフィールドも同様に、垂直転送部34に駆動パルスV4、V8として高電圧(約15V)の読み出しパルスを与え、最初のフィールドで読み出さなかった行の信号電荷を読み出し、同様に電荷検出部33から信号を出力する。
このように、全画素を読み出す場合は、垂直転送部34が、フィールド毎に奇数行目又は偶数行目のフォトダイオード35で光電変換して得られた信号電荷を読み出して、水平転送部32に向かって垂直方向に転送する。水平転送部32は、垂直転送部34から転送された信号電荷を水平方向へ順次転送し、電荷検出部33に出力する。このような読み出しを行う際のフレームレートは、例えば約1/15秒となる。
画素混合読み出しモードにおけるCCDセンサ30の動作について説明する。本実施形態においては、画素混合とは、各画素のフォトダイオードの電荷の和を求めるために、これらの電荷を加算することをいう。なお、ここでは、CCDセンサ30から得られた撮像信号をNTSC方式のモニタで表示するものとして説明を行う。
図19は、図18の垂直転送部34に与える駆動パルスV1〜V8の例を示すタイミング図である。図19において、上側に示した数字は、NTSC方式におけるフレーム内の水平走査期間の番号を表す。また、駆動パルスV1〜V8は、垂直転送部34の電極に与えられる。
図20は、図19の一部を拡大したタイミング図である。図20には、水平走査期間17H〜18H又は279H〜280Hにおいて、制御部38が垂直転送部34に与える駆動パルスV1〜V8が示されている。図20は駆動パルスの一例を示したものである。実際には、同時に与えることが可能な読み出しパルスがあるので、駆動パルスの種類を減らすことや、読み出しに必要な時間を短縮することが可能である。
図21は、図20の駆動パルスV1〜V8を用いる場合における、図18の垂直転送部34内の信号電荷の転送についての説明図である。図22は、図20に示されている期間以外における図19の一部を拡大したタイミング図である。
まず、奇数フィールドにおけるCCDセンサ30の動作について説明する。図19及び図20に示すように、制御部38は、水平走査期間17Hにおいて垂直転送部34に駆動パルスV4として読み出しパルスを与えることにより、駆動パルスV4が与えられる電極に接続されたフォトダイオード35の電荷を垂直転送部34に読み出す。このとき、図21のように、読み出された電荷は駆動パルスV4が与えられる電極の付近の電荷の井戸に留まっている。
その後、制御部38は、駆動パルスV1〜V8を変化させて、垂直転送部34に読み出された電荷を垂直転送部34の4ゲート分、つまりフォトダイオード2行分だけ水平転送部32の方向へ転送する。図21のように、読み出された電荷は、駆動パルスV7,V8が与えられる電極の付近の電荷の井戸に移動する。
次に、制御部38は、駆動パルスV8として読み出しパルスを与えることにより、駆動パルスV8が与えられる電極に接続されたフォトダイオード35の電荷を垂直転送部34に読み出す。すると、駆動パルスV4によって読み出された電荷と、駆動パルスV8によって読み出された電荷とが混合される。
一方、駆動パルスV4で読み出された電荷の転送中に、制御部38は、垂直転送部34に駆動パルスV2として読み出しパルスを与えることにより、駆動パルスV2が与えられる電極に接続されたフォトダイオード35の電荷を垂直転送部34に読み出す。このとき、図21のように、読み出された電荷は駆動パルスV2が与えられる電極の付近の電荷の井戸に留まっている。
その後、制御部38は、駆動パルスV1〜V8を変化させて、垂直転送部34に読み出された電荷を垂直転送部34の4ゲート分、つまりフォトダイオード2行分だけ水平転送部32の方向へ転送する。図21のように、駆動パルスV2によって読み出された電荷は、駆動パルスV5,V6が与えられる電極の付近の電荷の井戸に移動する。
次に、制御部38は、駆動パルスV6として読み出しパルスを与えることにより、駆動パルスV6が与えられる電極に接続されたフォトダイオード35の電荷を垂直転送部34に読み出す。すると、駆動パルスV2によって読み出された電荷と、駆動パルスV6によって読み出された電荷とが混合される。
水平走査期間19H以降は、図22に示すように、駆動パルスV1〜V8として、制御部38が水平帰線期間内に2回ずつ転送パルスを垂直転送部34に与えることにより、垂直転送部34は、各水平走査期間に4行分ずつ、フォトダイオード35の電荷を水平転送部32へ向けて垂直方向に転送する。
偶数番号の水平走査期間においては、制御部38は、次のような転送動作を行う。すなわち、制御部38は、この4行分の垂直転送を行う他、図22に示すように、各水平帰線期間内に垂直転送部34へ与えられる2回の転送パルスのうち、第1番目の転送パルスと第2番目の転送パルスとの間に、水平転送部32に駆動パルスH1,H2として順転送の転送パルスを与える。すると、水平転送部32内の電荷が電荷検出部33に向かって1段転送される。
これにより、偶数番号の水平走査期間において、第i行〜第(i+3)行の画素の信号電荷が出力される。すなわち、水平転送部32内の各段で、第i行における第k列の画素から読み出された電荷と、第(i+1)行における第(k+1)列の画素から読み出された電荷と、第(i+2)行における第k列の画素から読み出された電荷と、第(i+3)行における第(k+1)列の画素から読み出された電荷とが混合されることとなる。言い換えると、図13に示したようなジグザグ状のパターンに従って、4画素の電荷が混合される。
また、奇数番号の水平走査期間においては、制御部38は、次のような転送動作を行う。すなわち、制御部38は、偶数番号の水平走査期間の場合と同様に4行分の垂直転送を行うが、図22に示すように、各水平帰線期間内に垂直転送部34に与えられる2つの転送パルスの間に、水平転送部32に転送パルスを与えない。このため、水平転送部32内の各段で、第i行〜第(i+3)行における第k列の4つの画素から読み出された電荷が混合されることとなる。
混合された信号電荷は、水平有効期間に水平転送部32内を順次転送され、電荷検出部33に出力される。このように、水平転送部32は、画素部31における水平転送部32に近い側の画素から読み出された信号電荷を4行分ずつ出力することになる。
すなわち、水平転送部32は、水平走査期間17Hでは垂直ダミー領域31Eの4行分の信号電荷を出力し、水平走査期間18Hではオプティカルブラック領域31Cの2行とトランジェント領域31Bにおける水平転送部32に近い側の2行との合計4行分の信号電荷を出力する。また、水平走査期間19Hにおいては、トランジェント領域31Bにおける2行と、有効画素領域31Aにおける水平転送部32に近い側から数えて第1行および第2行との合計4行分の信号電荷を出力する。そして、水平走査期間20Hでは、有効画素領域31Aにおける水平転送部32に近い側から数えて第3〜第6行の4行分の画素の信号電荷を出力し、水平走査期間21H以降では、第7行以降の画素の信号電荷を各水平走査期間に4行分ずつ出力する。
偶数フィールドにおけるCCDセンサ30の動作は、次の点が奇数フィールドの場合とは異なる。その他の点については、奇数フィールドの場合と同様である。すなわち、水平走査期間17Hに代えて、水平走査期間279Hにおいて、制御部38は、垂直転送部34に読み出しパルスを与える。また、水平走査期間280Hにおいては、垂直ダミー領域31Eの2行分の信号電荷のみを出力する。
水平走査期間282H以降では、水平走査期間20H以降と同様に、水平転送部32は、各水平走査期間に4行分ずつの信号電荷を電荷検出部33に出力する。これにより、1水平走査期間に出力される信号に係る4行の組み合わせが、奇数フィールドと偶数フィールドとでは垂直方向に2行ずつずれることとなる。
すなわち、水平転送部32は、水平走査期間281Hでは、垂直ダミー領域31Eの残りの2行と、オプティカルブラック領域31Cの2行との合計4行分の信号電荷を出力し、水平走査期間282Hでは、トランジェント領域31Bにおける水平転送部32に近い側の4行の信号電荷を出力する。そして、水平走査期間283Hでは、有効画素領域31Aにおける水平転送部32に近い側から数えて第1行〜第4行の4行分の信号電荷を出力し、水平走査期間284H以降では、第5行以降の画素の信号電荷を各水平走査期間に4行分ずつ出力する。
図23は、図18の垂直転送部34に与える駆動パルスV1〜V8の他の例を示すタイミング図である。図24は、図23の駆動パルスV1〜V8を用いる場合における、図18の垂直転送部34内の信号電荷の転送についての説明図である。図20の駆動パルスV1〜V8に代えて、図23の駆動パルスV1〜V8を用いて、フォトダイオード35に蓄積された電荷を垂直転送部34に読み出すようにしてもよい。
この場合、図24のように、水平走査期間17Hにおいて、まず垂直転送部34に駆動パルスV2として読み出しパルスを与えることにより、駆動パルスV2が与えられる電極に接続されたフォトダイオード35の電荷を垂直転送部34に読み出し、その後、駆動パルスV4として読み出しパルスを与えるようにする。
すると、図13に示したようなジグザグのパターンに代えて、このパターンを左右反転させたものに従って、4画素の電荷が混合される。すなわち、水平転送部32内の各段で、第i行における第(k+1)列の画素から読み出された電荷と、第(i+1)行における第k列の画素から読み出された電荷と、第(i+2)行における第(k+1)列の画素から読み出された電荷と、第(i+3)行における第k列の画素から読み出された電荷とが混合される。
以上の動作を、奇数フィールドおよび偶数フィールド毎に繰り返すことにより、NTSC方式のインタレース信号として、4画素混合された輝度信号をリアルタイムで得ることができる。
図25は、電荷を混合する画素の組み合わせの変化の一例を示す説明図である。図26は、電荷を混合する画素の組み合わせの変化の他の例を示す説明図である。以上では、奇数フィールド及び偶数フィールドのうちのいずれであるかに応じて画素の組み合わせを変える場合について説明したが、4フィールドを単位とし、第1〜第4フィールドのうちのいずれであるかに応じて画素の組み合わせを変えるようにしてもよい。
図25は、第3及び第4フィールドにおいて、第1及び第2フィールドのジグザグのパターンに代えて、このパターンを左右反転させたものを用いる場合を示している。このような動作をさせるためには、第1及び第2フィールドにおいては図20、第3及び第4フィールドにおいては図23の駆動パルスV1〜V8を用いればよい。図26は、第3及び第4フィールドにおいて、第1及び第2フィールドの直線のパターンとジグザグのパターンとを入れ換える場合を示している。
図25の組み合わせによると、カラー化されたCCDの場合に色偽信号が生じにくい。図26の組み合わせによると、動解像度を高くすることができる。このように、重視する映像の特性に応じて、画素の組み合わせを選べばよく、また、組み合わせを切り替えることは簡単に行うことができる。つまり、垂直転送が複数回行われる間に行う水平転送の向きや回数をフィールド毎に変更させればよい。第1の実施形態において、同様に画素の組み合わせをフィールド毎に変更するようにしてもよい。
CCDセンサ30がカラーフィルタを有し、カラー化されている場合については、図1のCCDセンサ10と同様に説明することができるので、ここでは説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、インタレーススキャン方式のCCDによっても、画素間引きを行うことなく、垂直方向の画素数を減少させることができる。
なお、図11のディジタルスチルカメラにおけるCCDセンサ116として、図17のCCDセンサ30を用いるようにしてもよい。
また、CCDセンサ30が図15のアドレス補正処理回路を更に備えていてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、固体撮像装置として、MOS(metal oxide semiconductor)センサについて、特にCMOS(complementary MOS)センサについて説明する。
図27は、本発明の第3の実施形態に係るCMOSセンサ50の構成の例を示すブロック図である。図27のCMOSセンサ50は、画素アドレス指定回路312と、制御部314と、シンクジェネレータ316と、タイミングジェネレータ318と、垂直レジスタ(行アドレス選択部)322と、ラッチアレイ324と、水平レジスタ(列アドレス選択部)326と、センスアンプ328と、画素部340とを備えている。
画素部340は、ダミー領域342と、有効画素領域344と、オプティカルブラック領域346と、空送り領域348とを備えている。有効画素領域344は、1280(水平)×960(垂直)個の行列状に配置された光電変換素子としてのフォトダイオードを有している。1つのフォトダイオードが1画素を構成している。
図28は、図27の画素部340の一部の構成例を示す回路図である。図28において、画素部340は、赤色のフィルタが装着された画素361a,361cと、緑色のフィルタが装着された画素361b,361d,361e,361gと、青色のフィルタが装着された画素361f,361hとを備えている。画素部340は、図28に示された構成を、その上下左右に繰り返したものを有している。
図29は、図28の画素361aの構成を示す回路図である。画素361aは、フォトダイオード362と、トランジスタ363,364,365とを備えている。他の画素も同様に構成されている。図28においては、リセットパルスRSP及び読み出しパルスRDPに関する配線を省略している。
図30(a)は、直線状に選択された画素の出力の平均を求める場合に、図27の画素部340に与えられる信号を示すグラフである。図30(b)は、ジグザグ状に選択された画素の出力の平均を求める場合に、図27の画素部340に与えられる信号を示すグラフである。
CMOSセンサ50が全画素を独立に読み出す場合の動作について、簡単に説明する。この場合の動作は、通常のCMOSセンサと同様である。
まず、各画素において、タイミングジェネレータ318がトランジスタ364のゲートにリセットパルスRSPを与え、リセット動作が行われる。次に、フォトダイオード362が受光し、所定の期間が経過すると、タイミングジェネレータ318は、各画素において、読み出しパルスRDPをトランジスタ363のゲートに与え、更にトランジスタ371a等のゲートに画素選択パルスSLPを与える。すると、各画素のフォトダイオードが受光した光量に応じた電荷が、各画素に対応するキャパシタ372a等に蓄積される。
画素アドレス指定回路312は、垂直レジスタ322に行アドレスを出力して読み出し開始位置を指示し、垂直レジスタ322は、指定された行アドレスに対応する行アドレス選択信号YAD(y1)をアクティブにする。画素アドレス指定回路312は、水平レジスタ326に列アドレスを出力して読み出し開始位置を指示し、水平レジスタ326は、ラッチアレイ324を介して、指定された列アドレスに対応するトランジスタ378をアクティブにしてその列アドレスの読み出し信号RDS(x1)を選択し、センスアンプ328に出力する。センスアンプ328は、入力された信号を必要なレベルまで増幅し、得られた信号CMを出力する。
タイミングジェネレータ318は、水平レジスタ326にタイミング信号を与えて、水平レジスタ326に順次異なる列の読み出し信号を選択させ、全ての列の読み出し信号が読み出される。このようにして1ライン分の画素の読み出しを終えると、タイミングジェネレータ318は、画素アドレス指定回路312に、次の行アドレスに対応する行アドレス選択信号YAD(y1+1)をアクティブにさせる。以下、同様の動作を繰り返して、1画面分の画素の信号を読み出す。
次に、画素混合読み出しを行う場合の動作について説明する。本実施形態においては、画素混合とは、各画素のフォトダイオードの出力の和に応じた信号として、これらの出力を平均した信号を求めることをいう。まず、奇数フィールドにおける奇数番号の水平走査期間について、図30(b)を参照して説明する。タイミングジェネレータ318が、読み出しパルスRDPをトランジスタ363のゲートに与え、更にトランジスタ371a等のゲートに画素選択パルスSLPを与えるまでは、全画素を独立に読み出す場合の動作と同じである。
その後、タイミングジェネレータ318は、加算パルスADD4をトランジスタ375aのゲートに与える。すると、キャパシタ372aの電位とキャパシタ372fの電位とが等しくなる。すなわち、画素361aの出力と画素361fの出力との平均に応じた電位が得られる。
これとほぼ同時に、タイミングジェネレータ318は、加算パルスADD5をトランジスタ375cのゲートに与える。すると、同様に、画素361cの出力と画素361hの出力との平均に応じた電位がキャパシタ372c,372hに得られる。
その後、タイミングジェネレータ318は、加算パルスADD6をトランジスタ375bのゲートに与える。すると、キャパシタ372cの電位とキャパシタ372fの電位とが等しくなる。すなわち、画素361a,361f,361c,361hの出力の平均に応じた電位が得られる。
画素アドレス指定回路312は、垂直レジスタ322に行アドレスy1+2を出力し、垂直レジスタ322は、この行アドレスに対応する行アドレス選択信号YAD(y1+2)をアクティブにする。すると、キャパシタ372cの電位が読み出し信号RDS(x1)として読み出し信号線に現れる。
画素アドレス指定回路312は、水平レジスタ326に列アドレスを出力して読み出し開始位置を指示し、水平レジスタ326は、ラッチアレイ324を介して、指定された列アドレスに対応するトランジスタ378をアクティブにしてその列アドレスの読み出し信号RDS(x1)を選択し、センスアンプ328に出力する。センスアンプ328は、入力された信号を必要なレベルまで増幅し、得られた信号CMを出力する。
タイミングジェネレータ318は、水平レジスタ326にタイミング信号を与えて、水平レジスタ326に順次異なる列の読み出し信号を選択させ、全ての列の読み出し信号が読み出される。
偶数番号の水平走査期間においては、図28に隣接する4行についての読み出しが行われる。その構成は、図28に示されたものと同様であるので、この図及び図30(a)を参照して説明する。
タイミングジェネレータ318が、読み出しパルスRDPをトランジスタ363のゲートに与え、更にトランジスタ371a等のゲートに画素選択パルスSLPを与えるところまでは、全画素を独立に読み出す場合の動作と同じである。
その後、タイミングジェネレータ318は、加算パルスADD1をトランジスタ374aのゲートに与える。すると、キャパシタ372aの電位とキャパシタ372bの電位とが等しくなる。すなわち、画素361aの出力と画素361bの出力との平均に応じた電位が得られる。
これとほぼ同時に、タイミングジェネレータ318は、加算パルスADD3をトランジスタ374cのゲートに与える。すると、同様に、画素361cの出力と画素361dの出力との平均に応じた電位がキャパシタ372c,372dに得られる。
その後、タイミングジェネレータ318は、加算パルスADD2をトランジスタ374bのゲートに与える。すると、キャパシタ372bの電位とキャパシタ372cの電位とが等しくなる。すなわち、画素361a,361b,361c,361dの出力の平均に応じた電位が得られる。
これ以降は、奇数番号の水平走査期間の場合と同様である。ただし、画素アドレス指定回路312は、奇数番号の水平走査期間における行アドレスに4を加えたものを垂直レジスタ322に出力する。
偶数フィールドにおいては、1水平走査期間に出力される信号に係る4行の組み合わせを、奇数フィールドの場合とは2行ずつずらすようにする。
以上のように、CMOSセンサ50は、奇数番号及び偶数番号のうちのいずれの水平帰線期間であるかに応じて、連続する4行毎に、第i行第k列、第(i+1)行第(k+1)列、第(i+2)行第k列、及び第(i+3)行第(k+1)列の、ジグザグ状に選択された4画素の出力の和に応じた信号を求めることと、第i行〜第(i+3)行の各行における第k列に属する、直線状に選択された4画素の出力の和に応じた信号を求めることとのいずれか一方を行うことができる。
画素部340には、ベイヤー配列型のカラーフィルタが装着されていてもよい。この場合、CMOSセンサ50は、全画素独立読み出し時には、分離された原色信号R,G,Bをそのまま出力し、画素混合読み出しを行う場合には、原色信号が混合されて得られた補色信号MG,CY,YE,Gを出力する。
このように、CMOSセンサ50によると、画素混合をしたものを出力する場合は全画素独立に読み出した場合と比較して解像度は劣るが、複数の画素を同時に読み出すので、フレームの更新レートは高い。そこで、図11のようなディジタルスチルカメラにおいて、CCD116に代えてCMOSセンサ50を用いるようにしてもよい。この場合においても、モニタモード時には画素混合読み出しを行い、静止画撮影時には全画素独立読み出しを行うことができるので、極めて実用性の高いシステムを実現することができる。
第1〜第3の実施形態においては、連続する4行毎に、4画素を混合した信号を得る場合について主に説明したが、2以上の連続する偶数行において、その偶数個の画素を混合した信号を得るようにしてもよい。第4の実施形態において、その具体例を説明する。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、固体撮像装置として、プログレッシブスキャン方式のCCDセンサを用い、連続する2行毎に、2画素を混合した信号を得る場合について説明する。
図31は、本発明の第4の実施形態に係るCCDセンサ70の構成の例を示す説明図である。図31のCCDセンサ70は、画素部71と、水平転送部72と、電荷検出部73と、垂直転送部(図31には示さず)と、制御部78とを備えている。画素部71は、有効画素領域71Aと、トランジェント領域71Bと、オプティカルブラック領域71Cと、垂直ダミー領域71D,71Eとを備えている。
CCDセンサ70は、第1の実施形態において説明したCCDセンサ10とほぼ同様の構成をしているが、CCDセンサ70においては、有効画素領域71Aが、640(水平)×480(垂直)個の行列状に配置された光電変換素子としてのフォトダイオードを有している点が、CCDセンサ10とは異なる。その他の領域は、画素数が異なる点以外はCCDセンサ10における対応する領域と同様であり、また、水平転送部72及び電荷検出部73も、第1の実施形態において説明したものとほぼ同様であるので、その説明を省略する。
第4の実施形態では、画素の混合の方法と、駆動パルスのタイミングとが、第1の実施形態とは異なっている。その他の点は、第1の実施形態において説明したものとほぼ同様である。後述するように、本実施形態における画素の混合の方法は、有効画素領域が比較的小さい場合に特に有効である。
CCDセンサ70も、第1の実施形態におけるCCDセンサ10と同様に、全画素独立読み出しモードと画素混合読み出しモードとを有する。以下では、画素混合読み出しモードにおけるCCDセンサ70の動作について説明する。CCDセンサ70から得られた撮像信号はNTSC方式のモニタに表示されるものとする。
図31のCCDセンサ70の奇数フィールドにおける信号のタイミング、及び偶数フィールドにおける信号のタイミングは、大局的にはそれぞれ図6及び図7と同様である。図32は、図31のCCDセンサ70の信号の詳細なタイミング図である。図32には、水平走査期間21H〜23H又は283H〜285Hにおいて水平転送部72に与えられる駆動パルスH1〜H4と、垂直転送部に与えられる駆動パルスV1〜V4とが示されている。
図33は、図32の奇数番号の水平走査期間における信号の波形を示すタイミング図である。図34は、図32の偶数番号の水平走査期間における信号の波形を示すタイミング図である。図33及び図34は、CCD出力として、電荷検出部73が出力する信号をも示している。
まず奇数フィールドにおけるCCDセンサ70の動作について説明する。図6に示すように、制御部78は、水平走査期間18Hにおいて垂直転送部に駆動パルスV1として読み出しパルスを与えることにより、全フォトダイオードの電荷を垂直転送部へ読み出す。その次の水平走査期間19H以降では、図32に示すように、制御部78は、垂直転送部に駆動パルスV1〜V4として、各水平帰線期間(水平帰線消去期間)内に2回ずつ転送パルス(垂直転送信号)を与えることにより、各水平走査期間に2行ずつ、フォトダイオードの電荷を水平転送部72へ向けて垂直方向に転送する。
奇数番号の水平走査期間では、制御部78は、次のような転送動作を行う。すなわち、制御部78は、この2行分の垂直転送を行う他、図33に示すように、各水平帰線期間内に垂直転送部に与えられる第1番目の転送パルスと第2番目の転送パルスとの間に、順転送の場合の駆動パルスH1〜H4を水平転送部72に与える。すると、水平転送部72内の信号電荷が電荷検出部73に向かって1段(すなわち1列分)転送される。
これにより、水平転送部72内の各段で、第i行における第k列の画素から読み出された電荷と、第(i+1)行における第(k+1)列の画素から読み出された電荷とが混合される。すなわち、斜め方向に選択された2個のフォトダイオードの電荷が加算される。混合された信号電荷は、水平帰線期間以外の有効期間に水平転送部72内を順次転送され、電荷検出部73に出力される。
図33において、出力N76は、トランジェント領域71Bの8ビットと、有効画素領域71Aの640列分のフォトダイオードから読み出された640ビットとの合計648ビット分の信号電荷から得られた信号を示している。出力N71,N72,N73,N74,N75は、図9の出力N1〜N5と同様の信号をそれぞれ示している。
このように、CCDセンサ70は、読み出しパルスが与えられる水平走査期間18Hよりも後のCCD出力として、画素部71における水平転送部72に近い行の画素から順に読み出された信号電荷を2行分ずつ加算して出力することになる。
すなわち、CCDセンサ70は、水平走査期間19Hでは、垂直ダミー領域71Eの水平転送部72に近い側の2行分の信号電荷を出力し、その後の各水平走査期間では、信号電荷を順に2行分ずつ加算して出力する。CCDセンサ70は、有効画素領域71Aについては、水平転送部72に最も近い行から2行ずつ、信号電荷を出力する。
一方、偶数番号の水平走査期間では、制御部78は、次のような転送動作を行う。すなわち、制御部78は、奇数番号の水平走査期間の場合と同様に2行分の垂直転送を行うが、図34に示すように、各水平帰線期間内に垂直転送部へ2回の転送パルスが与えられる間、制御部18は、順転送又は逆転送するための駆動パルスH1〜H4を水平転送部72に与えない。このため、水平転送部72内の電荷は順方向及び逆方向のいずれにも水平転送されない。
これにより、水平転送部12内の各段で、第i行及び第(i+1)行の各行における第k列の2画素から読み出された電荷が混合、すなわち、加算されることとなる。混合された信号電荷は、水平有効期間に水平転送部72内を順次転送され、電荷検出部73に出力される。
以上のように、奇数番号及び偶数番号のうちのいずれの水平帰線期間であるかに応じて、制御部78は、連続する2行毎に、第i行第k列、及び第(i+1)行第(k+1)列の、斜め方向に選択された2画素から読み出された電荷の和に応じた信号を求めることと、第i行及び第(i+1)行の各行における第k列に属する、垂直方向の直線状に選択された2画素から読み出された電荷の和に応じた信号を求めることとのいずれか一方を行うように、駆動パルスV1〜V4,H1〜H4を出力する。
次に偶数フィールドにおけるCCDセンサ70の動作について説明する。図7に示すように、水平走査期間280Hにおいて垂直転送部に駆動パルスV1として読み出しパルスを与えることにより、全フォトダイオードの電荷を垂直転送部へ読み出す。その次の水平走査期間281Hにおいて、図7に示すように、垂直転送部に駆動パルスV1〜V4として、水平帰線期間内に1回の転送パルスを与えることにより、読み出したフォトダイオードの電荷を水平転送部72へ向けて垂直方向に1行分転送する。
更に次の水平走査期間、すなわち水平走査期間282H以降におけるCCDセンサ70の動作は、奇数番号、偶数番号のいずれの水平走査期間についても奇数フィールドの場合と同様である。図34における出力O71,O72,O73,O74,O75,O76は、それぞれ図33の出力N71〜N76と同様の信号を示している。
偶数フィールドにおいて、水平転送部72は、読み出しパルスが与えられる水平走査期間280Hの次の水平走査期間281Hでは垂直ダミー領域71Eの1行分の信号電荷のみを、水平走査期間282H以降では各水平走査期間に2行分ずつの信号電荷を電荷検出部73に出力する。これにより、1水平走査期間に信号電荷を出力するフォトダイオードの2行の組み合わせが、奇数フィールドと偶数フィールドとでは垂直方向に1行ずつずれることになる。
すなわち、CCDセンサ70は、水平走査期間282Hでは、垂直ダミー領域71Eの水平転送部72に近い側から2,3行目の信号電荷を出力し、その後の各水平走査期間では、信号電荷を順に2行分ずつ加算して出力する。CCDセンサ70は、トランジェント領域71Bにおける水平転送部72に近い側から4行目と、有効画素領域71Aにおける水平転送部72に最も近い行との信号電荷を出力した後は、有効画素領域71Aにおける水平転送部72に最も近い行から数えて2行目以降の2行ずつ、信号電荷を出力する。
以上の動作を、奇数フィールド及び偶数フィールド毎に繰り返すことにより、NTSC方式のリアルタイムビデオインタレース信号として、2画素混合されたCCDセンサ出力を得ることができる。
次に、CCDセンサ70がカラーフィルタを有し、カラー化されている場合について説明する。カラーフィルタは、第1の実施形態において説明したものと同様に、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のフィルタを用いた原色フィルタであって、2行×2列の配列を単位配列とし、この単位配列を列方向および行方向に任意の個数だけ配置することにより構成される(図12参照)。
図35は、図31のCCDセンサ70に図12の原色フィルタを用いた場合の画素混合についての説明図である。以下の説明では、図35の画素配列における最下行を第1行とする。
奇数フィールドでは、図35の破線で結んで示された2画素毎に、信号電荷が混合されて出力される。ある奇数番号の水平走査期間において、第1行及び第2行の画素の信号電荷が出力されるとする。このとき、第1行の第k列の画素の信号電荷と、第2行の第(k+1)列の画素の信号電荷とが混合される。これにより、CCDセンサ70の出力として、色成分Gを含む信号と、色成分R,Bを含む信号とが点順次に出力されることになる。
また、この奇数番号の水平走査期間に続く偶数番号の水平走査期間において、第3行及び第4行の画素の信号電荷が出力される。このとき、第3〜第4行の各行における第k列の2画素の信号電荷が混合される。これにより、CCDセンサ70の出力として、色成分G,Bを含む信号と、色成分G,Rを含む信号とが点順次に出力されることになる。
一方、偶数フィールドでは、図35の実線で結んで示された2画素毎に、信号電荷が混合されて出力される。前述した奇数フィールドの場合に対して垂直方向に1行だけずれた組み合わせで、各水平走査期間に2行ずつの信号電荷が出力される。
すなわち、ある奇数番号の水平走査期間において、第2行及び第3行の画素の信号電荷が出力される。このとき、第2行の第k列の画素の信号電荷と、第3行の第(k+1)列の画素の信号電荷とが混合される。これにより、CCDセンサ70の出力として、色成分Gを含む信号と、色成分R,Bを含む信号とが点順次に出力されることになる。
また、この奇数番号の水平走査期間に続く偶数番号の水平走査期間において、第4行及び第5行の画素の信号電荷が出力される。このとき、第4行及び第5行の各行における第k列の2画素の信号電荷が混合される。これにより、CCDセンサ70の出力として、色成分G,Bを含む信号と、色成分G,Rを含む信号とが点順次に出力されることになる。
つまり、第1の実施形態において説明したCCDセンサ10と同様に、CCDセンサ70から奇数番号の水平走査期間に出力される色信号成分は、奇数フィールド及び偶数フィールド共にGとMG(マジェンタ)となる(式(3),(4)参照)。また、偶数番号の水平走査期間に出力される色信号成分は、奇数フィールド及び偶数フィールド共にYE(イエロー)とCY(シアン)となる(式(1),(2)参照)。言い換えると、図12のような原色フィルタを用いたCCDセンサ70が、いわゆる補色フィルタを用いた場合と同様の信号を出力することになる。したがって、補色信号処理のシステムを転用することが可能になる。また、更にこれらの補色を表す信号から、色分離処理を行うことによって(2R−G)及び(2B−G)の2種類の色差信号を1行おきに得ることができる。
このように、本実施形態のCCDセンサ70は、ベイヤー配列の原色フィルタを備えているが、2画素の電荷を混合することにより、色差線順次のインタレースカラー信号を得ることができる。
以上のように、本実施形態に係るCCDセンサ70によると、画素間引きをすることなく、映像の垂直方向の画素数を減少させることができ、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、従来から用いられている画素混合方式は、いかに多くの画素を混合するかを主眼にするものが多く、画素数の小さいセンサには必ずしも最適化されているとはいえない。例えば、NTSC方式の表示装置で信号を出力する場合には、出力すべき行数、列数が規格により決まっている。このような場合に、画素数の小さなセンサで多くの画素を混合するのみでは規格に合致せず、画質劣化の要因となる。また、従来の同色のみの混合方式を利用しつつ混合される画素数を減らすのみでは、必ずしも高画質な画像を作成できるとは限らない。
本実施形態は、例えば医療分野に用いられる内視鏡等のように画素数の小さなセンサにおいて、従来の間引き方式によって生じる画質劣化及び感度劣化を伴うことなく、高フレームレートで高画質な映像信号を得るのに有効である。
なお、図11のディジタルスチルカメラにおけるCCDセンサ116として、図31のCCDセンサ70を用いるようにしてもよい。
図36(a)は、図31のCCDセンサ70において、混合する電荷を垂直転送する期間中に水平転送が行われるときの画素混合パターンと、混合される画素の重心GA2とを示す説明図である。図36(b)は、図31のCCDセンサ70において、混合する電荷を垂直転送する期間中に水平転送が行われないときの画素混合パターンと、混合される画素の重心GB2とを示す説明図である。
図36(a),(b)に示すように、図35のように画素混合を行った際に得られたデータは、混合される2つの画素の重心の位置に対応している。混合される画素のパターンの差異により、重心の位置は0.5画素ずれることになる。そこで、例えば、図11の撮像信号処理回路126に図15のアドレス補正処理回路を備え、電荷の混合に用いられた画素のパターンに応じて補正処理を行うようにする。図15のアドレス補正処理回路については、第1の実施形態において説明したので、ここでは説明を省略する。
なお、図36(b)のようなパターンに従って画素が混合されて得られたある時点の信号と、これよりも1画素分、後の時点の信号とを加算してもよい。
このように、本実施形態によれば、CCDセンサ70は全画素独立読み出し可能であるので、静止画撮影時のように高精細な画像が必要なときには「全画素独立読み出しモード」にし、動画撮影時のように動的な解像度が必要なときには「画素混合読み出しモード」にしてフレームレートを大きくするというように、撮影モード毎に駆動方法を切り替えることができる。
なお、本実施形態においては、斜め方向の画素混合(加算)を行う場合には、垂直転送の間に行う水平転送動作を「順転送」にしているが、「逆転送」にしてもよい。また、水平転送動作をともなう水平走査期間毎に「順転送」と「逆転送」とを切り替えてもよい。また偶数フィールドと奇数フィールドとの間で、「順転送」と「逆転送」とを切り替えてもよい。
また、本実施形態においては、例としてプログレッシブスキャン方式のCCDについて説明したが、インタレーススキャン方式のCCDや、MOSセンサであっても、同様に画素混合を行うことができる。
なお、以上の各実施形態において、連続する4行毎、又は2行毎に、奇数番号の水平帰線期間において、ジグザグ状に選択された4画素、又は斜め方向に選択された2画素の電荷(又は出力)の和に応じた信号を求め、偶数番号の水平帰線期間において、同一の列に属する、直線状に選択された4画素又は2画素の電荷(又は出力)の和に応じた信号を求めるものとして説明したが、これには限らず、連続する4行毎、又は2行毎に、いずれかの信号を求めるようにしてもよい。
また、偶数フィールドの動作と奇数フィールドの動作とを互いに逆にしても構わない。同様に、各フィールドにおいて、偶数番号の水平走査期間の動作と奇数番号の水平走査期間の動作とを互いに逆にしてもよい。モニタモードはNTSC方式には限らず、PAL(phase alternation by line)等の種々の方式に適用可能である。
また、CCDセンサ又はMOSセンサの画素の有効行数をj1、モニタのフィールドあたりの表示線数をj2とし、n画素の混合を行うとすると(例えばCCDセンサにおいては、各水平走査期間の水平帰線期間内にn回の垂直転送を行うとすると)、
j1/n≧j2 (j1,j2,nは自然数)
が満足されることが好ましい。
また、以上の実施形態においてCCDセンサ又はMOSセンサの駆動に用いた信号から、冗長なものを省き、合理化を図るようにしてもよい。
また、CCDセンサ又はCMOSセンサが、その外部から入力された信号に基づいて、混合する画素の数を変化させてもよい。例えば、図11のシステムコントローラ104が、この信号をCCDセンサ又はCMOSセンサに与えるようにする。
例えば8画素を混合する場合には、奇数番号の水平走査期間に、第i行の第k列、第(i+1)行の第(k+1)列、第(i+2)行の第k列、第(i+3)行の第(k+1)列、第(i+4)行の第k列、第(i+5)行の第(k+1)列、第(i+6)行の第k列、及び第(i+7)行の第(k+1)列の8画素の信号を読み出し、混合して出力し、偶数番号の水平走査期間に、第i行〜第(i+7)行の第k列に属する8画素の信号を読み出し、混合して出力する。
撮像対象の速度や照明条件等に基づいて、混合する画素数を変化させるようにすることで、解像感、感度、フレームの更新速度等の調整を行うことができ、撮像条件に応じて柔軟な撮影を行うカメラシステムを提供することが可能になる。
また、奇数番号の水平走査期間と偶数番号の水平走査期間とで混合する画素数が異なるようにしてもよい。例えば、奇数番号の水平走査期間において、第i行の第k列、第(i+1)行の第(k+1)列、第(i+2)行の第k列、及び第(i+3)行の第(k+1)列の4画素の信号を読み出し、混合して出力し、偶数番号の水平走査期間において、これに続く8行の第k列の8画素の信号を読み出し、混合して出力する。
この場合には、水平走査期間毎に得られる信号のレベルに大きな差が生じるので、水平走査期間毎に信号レベルを補正する必要がある。そこで、図37のようなゲイン補正回路を図11の撮像信号処理回路126等に備えるようにする。
図37は、ゲイン補正回路(ゲイン補正部)のブロック図である。図37のゲイン補正回路は、レベル補正用回路371と、補正レベルセレクタ372とを備えている。レベル補正用回路371には、補正すべき信号SGが入力され、補正レベルセレクタ372には、信号SGが対応している水平走査線の番号を示すライン情報LNがシステムコントローラ104から入力されている。補正レベルセレクタ372は、入力されている複数の補正値の中から、ライン情報LNに従って適切な補正値を選択し、レベル補正用回路371に出力する。レベル補正用回路371は、入力された補正値を信号SGに乗じて出力する。
ここでは、奇数番号又は偶数番号のいずれの水平走査期間であるかに応じて混合する画素数が異なるようにする場合について説明したが、これには限らない。例えば、混合する画素数が水平走査期間毎に異なっていてもよい。
また、各画素に対応する、カラーフィルタが有するフィルタ要素の色の配列は、図12のようなベイヤー配列であるとして説明したが、これ以外の配列であってもよい。カラーフィルタは、原色以外の色を含んでいてもよく、例えば、ベイヤー配列の単位配列において(図12参照)、2つのG(緑)のフィルタ要素の一方を原色以外の色に置き換えてもよい。
以上説明したように、本発明に係る固体撮像装置は、フレームレートを大きくしても、解像度を大きく損なうことがなく、感度も保つことができる。したがって、モニタ表示を行うカメラ等、フレームレートが大きく、画素数が比較的少ない表示器のための映像信号が必要な機器等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係るCCDセンサの構成の例を示す説明図である。 図1のCCDセンサの構成の例を示す平面図である。 図2の水平転送部の断面図である。 順転送を行う場合に図3の水平転送部の電極に与えられる駆動パルスのタイミング図である。 逆転送を行う場合に図3の水平転送部の電極に与えられる駆動パルスのタイミング図である。 図1のCCDセンサの奇数フィールドにおける信号のタイミング図である。 図1のCCDセンサの偶数フィールドにおける信号のタイミング図である。 図6及び図7の一部を拡大したタイミング図である。 図8の奇数番号の水平走査期間における信号の波形を示すタイミング図である。 図8の偶数番号の水平走査期間における信号の波形を示すタイミング図である。 図1のCCDセンサを用いたディジタルスチルカメラの構成の一例を示すブロック図である。 カラーフィルタの色の配列の例を示す説明図である。 図12の原色フィルタを用いた場合の画素混合についての説明図である。 (a)は、混合する電荷を垂直転送する期間中に水平転送が行われるときの画素混合パターンと、混合される画素の重心とを示す説明図である。(b)は、混合する電荷を垂直転送する期間中に水平転送が行われないときの画素混合パターンと、混合される画素の重心とを示す説明図である。 アドレス補正処理回路の回路図である。 (a)は、輝度信号生成回路の回路図である。(b)は、色差信号生成回路の回路図である。 本発明の第2の実施形態に係るCCDセンサの構成の例を示す説明図である。 図17のCCDセンサの構成の例を示す平面図である。 図18の垂直転送部に与える駆動パルスの例を示すタイミング図である。 図19の一部を拡大したタイミング図である。 図20の駆動パルスを用いる場合における、図18の垂直転送部内の信号電荷の転送についての説明図である。 図20に示されている期間以外における図19の一部を拡大したタイミング図である。 図18の垂直転送部に与える駆動パルスの他の例を示すタイミング図である。 図23の駆動パルスを用いる場合における、図18の垂直転送部内の信号電荷の転送についての説明図である。 電荷を混合する画素の組み合わせの変化の一例を示す説明図である。 電荷を混合する画素の組み合わせの変化の他の例を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るCMOSセンサの構成の例を示すブロック図である。 図27の画素部の一部の構成例を示す回路図である。 図28の画素の構成を示す回路図である。 (a)は、直線状に選択された画素の出力の平均を求める場合に、図27の画素部に与えられる信号を示すグラフである。(b)は、ジグザグ状に選択された画素の出力の平均を求める場合に、図27の画素部に与えられる信号を示すグラフである。 本発明の第4の実施形態に係るCCDセンサの構成の例を示す説明図である。 図31のCCDセンサの信号の詳細なタイミング図である。 図32の奇数番号の水平走査期間における信号の波形を示すタイミング図である。 図32の偶数番号の水平走査期間における信号の波形を示すタイミング図である。 図31のCCDセンサに図12の原色フィルタを用いた場合の画素混合についての説明図である。 (a)は、図31のCCDセンサにおいて、混合する電荷を垂直転送する期間中に水平転送が行われるときの画素混合パターンと、混合される画素の重心とを示す説明図である。(b)は、図31のCCDセンサにおいて、混合する電荷を垂直転送する期間中に水平転送が行われないときの画素混合パターンと、混合される画素の重心とを示す説明図である。 ゲイン補正回路のブロック図である。 従来の固体撮像装置の構成を示す平面図である。 図38の水平転送部の断面図である。 図38の水平転送部に与えられる駆動パルスを示すタイミング図である。 図38の従来の固体撮像装置の駆動に係る信号の波形を示すタイミング図である。
10,30,70,116 CCDセンサ(固体撮像装置)
11,31,71,340 画素部
12,32,72 水平転送部
13,33,73 電荷検出部
14,34 垂直転送部
18,38,78 制御部
50 CMOSセンサ(固体撮像装置)
134 表示器(モニタ)
312 画素アドレス指定回路
322 垂直レジスタ(行アドレス選択部)
326 水平レジスタ(列アドレス選択部)
328 センスアンプ

Claims (37)

  1. 行列状に配置された、有効画素領域内の複数の光電変換素子と、
    各々が、電荷読み出し信号に従って前記複数の光電変換素子のうち対応する列に属する光電変換素子から電荷を読み出し、読み出された電荷に対する垂直転送を垂直転送信号に従って行う複数の垂直転送部と、
    前記垂直転送部から転送された電荷に対する水平転送を水平転送信号に従って行う水平転送部と、
    前記水平転送部から水平転送された電荷を信号電圧又は信号電流に変換して出力する電荷検出部と、
    制御部と
    前記光電変換素子の各々に対応したフィルタ要素を有するカラーフィルタと
    を備え、
    前記制御部は、
    前記光電変換素子の所定の偶数の連続する行毎に、前記複数の光電変換素子のうち、第1の列に属し、かつ、1つおきに選択された行に属する光電変換素子、及び前記第1の列の隣の第2の列に属し、かつ、前記選択された行以外の行に属する光電変換素子の電荷の和に応じた第1の信号を求めることと、前記複数の光電変換素子のうち、同一の列に属し、列方向に連続する光電変換素子のみの電荷の和に応じた第2の信号を求めることとを連続して交互に行うように、かつ、各々の水平走査期間において、前記複数の光電変換素子全ての出力を使用するように、前記電荷読み出し信号、前記垂直転送信号及び前記水平転送信号を出力し、
    前記カラーフィルタは、2行2列を単位とする配列を有するカラーフィルタである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    所定の水平走査期間において前記電荷読み出し信号を出力し、かつ、その後、
    前記複数の垂直転送部の各々が水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行うようにする前記垂直転送信号と、この垂直転送が1行分行われる毎に、前記電荷検出部に向かう向き及びその逆向きに交互に、前記水平転送部が水平転送を1列分行うようにする前記水平転送信号とを出力する第1の転送動作と、
    前記複数の垂直転送部の各々が水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行うようにする前記垂直転送信号を出力する第2の転送動作と
    のうちのいずれか一方を、いずれの水平帰線期間であるかに応じて行うものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    前記第1及び第2の転送動作を水平帰線期間毎に交互に行うものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    前記第1の転送動作として、前記複数の垂直転送部の各々が、垂直転送が少なくとも1行分行われた後、前記電荷検出部に向かう向き及びその逆向きのうちの一方である第1の向きに水平転送を1列分行い、その後に垂直転送が1行分行われた後、前記第1の向きの反対の向きである第2の向きに水平転送を1列分行い、その後に垂直転送が1行分行われた後、前記第1の向きに水平転送を1列分行うように、前記水平転送信号を出力するものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  5. 請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    前記第1の転送動作における水平転送のそれぞれの向きを、フィールド毎に逆向きにするものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  6. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    所定の水平走査期間において、前記複数の垂直転送部の各々が、垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行うようにする前記垂直転送信号と、前記複数の垂直転送部の各々が、前記複数の光電変換素子のうち、一の行に属する光電変換素子から電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われる毎に、前記複数の光電変換素子のうち、転送された電荷の位置に対応する行に属する光電変換素子から電荷を読み出して、これと転送された電荷とを混合するようにし、かつ、前記複数の光電変換素子のうち、前記一の行に隣接する行の一方に属する光電変換素子から電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われる毎に、前記複数の光電変換素子のうち、転送された電荷の位置に対応する行に属する光電変換素子から電荷を読み出して、これと転送された電荷とを混合するようにする前記電荷読み出し信号とを出力し、かつ、その後、
    前記複数の垂直転送部の各々が水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行うようにする前記垂直転送信号と、この垂直転送が行われている間に、前記水平転送部が水平転送を1列分行うようにする前記水平転送信号とを出力する第1の転送動作と、
    前記複数の垂直転送部の各々が水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行うようにする前記垂直転送信号を出力する第2の転送動作と
    のうちのいずれか一方を、いずれの水平帰線期間であるかに応じて行うものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  7. 請求項6に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    前記所定の水平走査期間において、前記複数の垂直転送部の各々が、前記複数の光電変換素子のうち、第1の行に属する光電変換素子から第1の電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われた後に、前記複数の光電変換素子のうち、前記第1の行よりも前記水平転送部に2行分近い第2の行に属する光電変換素子から第2の電荷を読み出して、前記第1及び第2の電荷を混合するように、かつ、前記複数の光電変換素子のうち、前記第1及び第2の行の間にある第3の行に属する光電変換素子から第3の電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われた後に、前記複数の光電変換素子のうち、前記第3の行よりも前記水平転送部に2行分近い第4の行に属する光電変換素子から第4の電荷を読み出して、前記第3及び第4の電荷を混合するように、前記電荷読み出し信号を出力するものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  8. 請求項7に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    前記複数の垂直転送部の各々が、前記第1及び第2の電荷を読み出した後に、前記第3の電荷を読み出すように、前記電荷読み出し信号を出力するものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  9. 請求項7に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    前記複数の垂直転送部の各々が、前記第3の電荷を読み出した後、前記第4の電荷を読み出す前に、前記第1の電荷を読み出すように、前記電荷読み出し信号を出力するものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  10. 請求項6に記載の固体撮像装置において、
    前記複数の垂直転送部の各々は、
    各行毎に2つの電極を備えるものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    前記所定の偶数の連続する行として、フィールド毎にその行数の半分ずつずらしたものを用いるものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記カラーフィルタは、ベイヤー配列型のカラーフィルタである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    前記複数の垂直転送部の各々が、水平帰線期間毎に垂直転送を1行分のみ行うように、前記垂直転送信号を出力することもできるものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  14. 請求項13に記載の固体撮像装置において、
    前記電荷検出部の出力を、静止画読み出し時においては原色信号として処理し、動画読み出し時においては補色信号として処理する信号処理部を更に備え、
    前記カラーフィルタは、
    原色のフィルタ要素を有するものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  15. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記電荷検出部が出力する信号として得られる色信号のそれぞれに、それぞれ所定の係数を乗じて和を求め、出力する信号生成部を更に備える
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  16. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記制御部は、
    外部から入力された信号に基づいて、前記垂直転送信号又は前記水平転送信号を生成するものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  17. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記電荷検出部が出力する信号とその1画素分前又は後の時点の信号とを加算して出力するアドレス補正処理部を更に備える
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  18. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記電荷検出部が出力する信号に係る画素の数に応じて、当該信号のレベルを補正して出力するゲイン補正部を更に備える
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  19. 行列状に配置された、有効画素領域内の複数の光電変換素子を有する画素部と、
    前記光電変換素子の行を指定する行アドレス選択部と、
    前記光電変換素子の列を指定する列アドレス選択部と
    前記光電変換素子の各々に対応したフィルタ要素を有するカラーフィルタと
    を備え、
    前記画素部は、
    各々の水平走査期間において、前記複数の光電変換素子すべての出力を使用し、
    前記光電変換素子の所定の偶数の連続する行毎に、前記複数の光電変換素子のうち、第1の列に属し、かつ、1つおきに選択された行に属する光電変換素子、及び前記第1の列の隣の第2の列に属し、かつ、前記選択された行以外の行に属する光電変換素子の出力の和に応じた信号を求める第1の動作と、前記複数の光電変換素子のうち、同一の列に属し、列方向に連続する光電変換素子のみの出力の和に応じた信号を求める第2の動作とのうちのいずれか一方を行い、かつ、得られた信号を前記行アドレス選択部及び前記列アドレス選択部の指示に従って出力し、前記各々の水平走査期間において、前記第1の動作と前記第2の動作とを交互に行うように構成されたものであり、
    前記カラーフィルタは、2行2列を単位とする配列を有し、前記第1の動作もしくは前記第2の動作の少なくとも一方において、2つの異なる色のフィルタを有する光電変換素子の出力が混合されるような配列を有するカラーフィルタである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  20. 請求項19に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部は、
    前記第1及び第2の動作を水平帰線期間毎に交互に行うものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  21. 請求項19に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部は、
    4つの連続する行毎に、前記第1の動作として、一の列における第1番目及び第3番目の行、並びにその隣の列の一方における第2番目及び第4番目の行の前記光電変換素子の出力の和に応じた信号を求めるものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  22. 請求項19に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部は、
    前記第1の動作において、前記隣の列の一方として、前記一の列に隣接する2列のうち、一方をフィールド毎に交互に用いるものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  23. 請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部は、
    前記所定の偶数の連続する行として、フィールド毎にその行数の半分ずつずらしたものを用いるものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  24. 請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記カラーフィルタは、ベイヤー配列型のカラーフィルタである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  25. 請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部は、
    前記複数の光電変換素子の各々から読み出された信号を、互いの間で演算することなく、出力することもできるものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  26. 請求項25に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部の出力を、静止画読み出し時においては原色信号として処理し、動画読み出し時においては補色信号として処理する信号処理部を更に備え、
    前記カラーフィルタは、
    原色のフィルタ要素を有するものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  27. 請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部が出力する信号として得られる色信号のそれぞれに、それぞれ所定の係数を乗じて和を求め、出力する信号生成部を更に備える
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  28. 請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部は、
    外部から入力された信号に基づいて、前記第1及び第2の動作を行うものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  29. 請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    入力された信号とその1画素分前又は後の時点の信号とを加算して出力するアドレス補正処理部を更に備える
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  30. 請求項19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部が出力する信号に係る画素の数に応じて、当該信号のレベルを補正して出力するゲイン補正部を更に備える
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  31. 請求項19に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部は、
    前記光電変換素子の2つの連続する行毎に、前記複数の光電変換素子のうち、一の列に属し、かつ、第1の行に属する光電変換素子、及びその列の隣の列の一方に属し、かつ、前記第1の行に隣接する第2の行に属する光電変換素子の出力の和に応じた信号を求める動作を、前記第1の動作として行うものである
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  32. 行列状に配置された、有効画素領域内の複数の光電変換素子と、
    各々が、前記複数の光電変換素子のうち対応する列に属する光電変換素子から電荷を読み出し、読み出された電荷に対する垂直転送を行う複数の垂直転送部と、
    前記垂直転送部から転送された電荷に対する水平転送を行う水平転送部と、
    前記水平転送部から水平転送された電荷を信号電圧又は信号電流に変換して出力する電荷検出部と
    前記光電変換素子の各々に対応したフィルタ要素を有するカラーフィルタと
    を備えた固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記光電変換素子の所定の偶数の連続する行毎に、前記複数の光電変換素子のうち、第1の列に属し、かつ、1つおきに選択された行に属する光電変換素子、及び前記第1の列の隣の第2の列に属し、かつ、前記選択された行以外の行に属する光電変換素子の電荷の和に応じた第1の信号を求めることと、前記複数の光電変換素子のうち、同一の列に属し、列方向に連続する光電変換素子のみの電荷の和に応じた第2の信号を求めることとを連続して交互にい、
    各々の水平走査期間において、前記複数の光電変換素子全ての出力を使用し、
    前記カラーフィルタは、2行2列を単位とする配列を有するカラーフィルタである
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  33. 請求項32に記載の固体撮像装置の駆動方法において、
    所定の水平走査期間において前記複数の光電変換素子から電荷を読み出す読み出しステップと、
    水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行い、この垂直転送が1行分行われる毎に、前記電荷検出部に向かう向き及びその逆向きに交互に、水平転送を1列分行う第1の転送ステップと、
    水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行う第2の転送ステップとを備え、
    前記読み出しステップの後に、前記第1及び第2の転送ステップのうちのいずれか一方を、いずれの水平帰線期間であるかに応じて行う
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  34. 請求項32に記載の固体撮像装置の駆動方法において、
    前記所定の水平走査期間において、垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行い、前記複数の光電変換素子のうち、一の行に属する光電変換素子から電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われる毎に、前記複数の光電変換素子のうち、転送された電荷の位置に対応する行に属する光電変換素子から電荷を読み出して、これと転送された電荷とを混合し、かつ、前記複数の光電変換素子のうち、前記一の行に隣接する行の一方に属する光電変換素子から電荷を読み出し、垂直転送が前記水平転送部に向かって2行分行われる毎に、前記複数の光電変換素子のうち、転送された電荷の位置に対応する行に属する光電変換素子から電荷を読み出して、これと転送された電荷とを混合する読み出しステップと、
    水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行い、この垂直転送が行われている間に、水平転送を1列分行う第1の転送ステップと、
    水平帰線期間毎に垂直転送を前記水平転送部に向かって前記所定の偶数行分行う第2の転送ステップとを備え、
    前記読み出しステップの後に、前記第1及び第2の転送ステップのうちのいずれか一方を、いずれの水平帰線期間であるかに応じて行う
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  35. 行列状に配置された、有効画素領域内の複数の光電変換素子を有する画素部と、
    前記光電変換素子の行を指定する行アドレス選択部と、
    前記光電変換素子の列を指定する列アドレス選択部と
    前記光電変換素子の各々に対応したフィルタ要素を有するカラーフィルタと
    を備えた固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記光電変換素子の所定の偶数の連続する行において、前記複数の光電変換素子のうち、第1の列に属し、かつ、1つおきに選択された行に属する光電変換素子、及び前記第1の列の隣の第2の列に属し、かつ、前記選択された行以外の行に属する光電変換素子の出力の和に応じた第1の信号を求める第1のステップと、
    前記光電変換素子の所定の偶数の連続する行において、前記複数の光電変換素子のうち、同一の列に属し、列方向に連続する光電変換素子のみの出力の和に応じた第2の信号を求める第2のステップと、
    得られた信号を前記行アドレス選択部及び前記列アドレス選択部の指示に従って出力する出力ステップとを備え、
    各々の水平走査期間において、前記第1のステップと第2のステップとを交互に行い
    前記各々の水平走査期間において、前記複数の光電変換素子全ての出力を使用し、
    前記カラーフィルタは、2行2列を単位とする配列を有し、前記第1の動作もしくは前記第2の動作の少なくとも一方において、2つの異なる色のフィルタを有する光電変換素子の出力が混合されるような配列を有するカラーフィルタである
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  36. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記水平転送部は、双方向に電荷を転送する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  37. 請求項1〜10、及び19〜22のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置が出力する信号を表示するモニタとを備える
    ことを特徴とするカメラ。
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