JP2000152256A - 固体撮像素子およびその駆動方法並びにカメラシステム - Google Patents

固体撮像素子およびその駆動方法並びにカメラシステム

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JP2000152256A
JP2000152256A JP10317037A JP31703798A JP2000152256A JP 2000152256 A JP2000152256 A JP 2000152256A JP 10317037 A JP10317037 A JP 10317037A JP 31703798 A JP31703798 A JP 31703798A JP 2000152256 A JP2000152256 A JP 2000152256A
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Isao Hirota
功 広田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色差信号Cr,Cbが五の目状の配置の補色
カラーコーディングの場合には、2画素分だけ離れた同
じカラー成分の信号同士の加算によって垂直圧縮処理を
実現することになるため、水平方向の色解像度が通常の
水平2繰り返しコーディングに対して水平4繰り返しと
同程度に、即ち1/2に低下する。 【解決手段】 垂直2画素混合による信号電荷の読み出
し、即ちフィールド読み出しを行うCCD撮像素子にお
いて、そのカラーフィルタの補色カラーコーディング
を、垂直2画素混合によって得られる2つの色差信号C
r,Cbが、水平方向において交互に存在しかつ垂直方
向において1ビット(1画素分)ずれた斜めパターンと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子およ
びその駆動方法並びにカメラシステムに関し、特に静止
画/動画に兼用可能なカラー方式の固体撮像素子および
その駆動方法、並びに当該固体撮像素子を撮像デバイス
として用いたカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラへのスチル機能搭載
への期待などを背景に、静止画/動画兼用可能な固体撮
像素子の開発が進められている。一般に、静止画は正方
格子、動画は13.5MHzをベースとして考えられて
いる。したがって、両者を兼用するには、いずれかの方
式で補間/圧縮が必要となる。ここで、静止画が高画素
ノンフォーマットであるのに対して、動画はNTSC/
PALなどの放送方式で律促されるため、静止画用高画
素の固体撮像素子からのダウンコンバージョンにより、
NTSC/PALなどのテレビジョン信号を作り出すこ
とが最も効率的と考えられる。
【0003】ダウンコンバージョンの方法としては、手
振れ補正のような有効画素領域の中心領域を切り出す方
式では、高画素時に放送方式の切り出しを行うと静止画
/動画間の画角の変化が大きくなるとともに、多くの画
素情報を捨てる結果となって効率が悪い。このような理
由から、ダウンコンバージョンの方法として従来は、信
号電荷の転送過程での混合(垂直加算)によって静止画
/動画の垂直圧縮処理を行う手法が採られている。
【0004】この信号電荷の転送過程での垂直圧縮処理
を実行するには、カラーフィルタのカラーコーディング
が最大の課題となる。すなわち、原色の場合は縦ストラ
イプとして垂直加算するのが無難であるのに対して、補
色は4色あり、縦ストライプとした場合には水平方向の
色解像度の点で不利となる。そこで、水平転送部による
シフト加算(以下、水平シフト加算と称す)の手法を採
り、水平駆動周波数については常に一定とする。
【0005】ところが、C(シアン),Y(イエロ
ー),G(グリーン),M(マゼンタ)が例えば図14
に示すように配列された補色市松カラーコーディングで
は、インターレース動作に対応するために、垂直方向に
おいて2画素分の信号電荷を混合(以下、垂直2画素混
合と称す)することによって得られる色差信号Cr(G
+C,M+Y),Cb(M+C,G+Y)が、垂直方向
で交互に得られる線順次となるため、色差信号Cr,C
bを保持したままの垂直混合は不可能であった。なお、
図14において、左側が奇数(ODD)フィールドを、
右側が偶数(EVEN)フィールドをそれぞれ示してい
る。
【0006】これに対して、垂直混合を可能とし、水平
シフト加算を実現するために、図15に示す如き補色カ
ラーコーディングが提案されている(文献;1997年
映像情報メディア学会年次大会(ITE'97:1997 ITE Ann
ual Convention)「ハイビジョン/NTSC出力を有す
る単板カラー撮像の検討」pp37〜pp38参照)。この補色
カラーコーディングによれば、図15から明らかなよう
に、色差信号Cr(G+C,M+Y),Cb(M+C,
G+Y)が五の目状に得られることになる。
【0007】このように、色差信号Cr,Cbが五の目
状の配置となる従来の補色カラーコーディングでは、図
16に示すように、先に水平転送部にラインシフトされ
た1ライン分の信号電荷を、水平ブランキング期間で2
ビット(2画素分)シフトした後に、次の1ライン分の
信号電荷をラインシフトすることにより、同じカラー成
分の信号同士を垂直混合できる。すなわち、色差信号C
r,Cbを保持したまま垂直混合を実現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、色差信
号Cr,Cbが五の目状の配置、即ち色差信号Cr,C
bが水平方向および垂直方向で交互に得られる補色カラ
ーコーディングの場合には、上述したように、水平2ビ
ットシフトを伴う垂直混合、即ち2画素分だけ離れた同
じカラー成分の信号同士の加算によって垂直圧縮処理を
実現することになるため、水平方向の色解像度が通常の
水平2繰り返しコーディングに対して水平4繰り返しと
同程度に、即ち1/2に低下するという課題がある。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、水平方向の解像度の
低下を最小限に抑えつつ同じカラー成分の信号同士の垂
直混合を可能とした固体撮像素子およびその駆動方法な
らびにカメラシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像素
子は、画素の各々の信号電荷を垂直方向に隣り合う2画
素分を混合して読み出すフィルタ読み出しを行うととも
に、垂直2画素混合によって得られる2つの色差信号C
r,Cbが、水平方向において交互に存在しかつ垂直方
向において1画素分、即ち1ビットずれた斜めパターン
となるカラーコーディングを持つカラーフィルタを搭載
した構成となっている。
【0011】また、本発明による固体撮像素子の駆動方
法は、上記構成の固体撮像素子において、先ず1ライン
分の信号電荷を垂直転送部から水平転送部へシフトし、
次いでこの1ライン分の信号電荷を水平転送部内で1ビ
ットシフトし、しかる後次の1ライン分の信号電荷を垂
直転送部から水平転送部へシフトすることにより、2ラ
イン分の信号電荷を加算する1ビットシフト加算を行う
ようにする。
【0012】また、本発明によるカメラシステムは、上
記構成の固体撮像素子を撮像デバイスとして用いるとと
もに、この固体撮像素子に対して静止画モードと動画モ
ードとを択一的に設定可能な撮像モード設定手段を設け
る。そして、駆動手段は、この撮像モード設定手段によ
って設定された撮像モードを実現すべく、固体撮像素子
を撮像モードに応じた駆動タイミングで駆動する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明で
は、CCD(Charge Coupled Device) 型撮像素子(以
下、CCD撮像素子と称す)に適用した場合を例に挙げ
て説明するが。これに限定されるものではなく、画素か
ら読み出した信号電荷を垂直→水平転送する構造の固体
撮像素子全般に適用可能である。
【0014】図1は、本発明に係る例えばIS(インタ
ーレーススキャン)−IT(インターライントランスフ
ァ)のCCD撮像素子を示す概略構成図である。図1に
おいて、複数個のセンサ部(画素)11は、行(垂直)
方向および列(水平)方向にマトリクス状に配列され、
入射光をその光量に応じた電荷量の信号電荷に変換して
蓄積する。これらセンサ部11の垂直列ごとに複数本の
垂直CCD12が設けられ、これら垂直CCD12と各
センサ部11との間には読み出しゲート部13が介在し
ている。
【0015】複数個のセンサ部11に蓄積された信号電
荷は、後述する読み出しパルスXSGが読み出しゲート
部13に印加され、当該読み出しゲート部13のポテン
シャルが深くなることによって垂直CCD12に読み出
される。垂直CCD12は例えば4相の垂直転送クロッ
クVφ1〜Vφ4によって転送駆動され、読み出された
信号電荷を垂直ブランキング期間の一部にて1走査線
(1ライン)に相当する部分ずつ順に垂直転送(ライン
シフト)する。
【0016】ここで、垂直CCD12において、1相目
および3相目の転送電極は、読み出しゲート部13のゲ
ート電極を兼ねている。このことから、4相の垂直転送
クロックVφ1〜Vφ4のうち、1相目の垂直転送クロ
ックVφ1と3相目の垂直転送クロックVφ3が低レベ
ル、中間レベルおよび高レベルの3値をとるように設定
されており、その3値目の高レベルのパルスが読み出し
ゲート部13に印加される読み出しパルスXSGとな
る。
【0017】複数本の垂直CCD12の各転送先側の端
部に隣接して、水平CCD14が図の左右方向に延在し
ている。この水平CCD14には、複数本の垂直CCD
12から1ラインに相当する信号電荷が順次転送され
る。水平CCD14は、例えば2相の水平転送クロック
Hφ1,Hφ2によって転送駆動され、複数本の垂直C
CD12からラインシフトされた1ライン分の信号電荷
を、水平ブランキング期間後の水平走査期間において順
次水平転送する。
【0018】水平CCD14の転送先側の端部には、例
えばフローティングディフュージョンアンプ構成の電荷
検出部15が配されている。この電荷検出部15は、フ
ローティングディフュージョンFD、リセットドレイン
RDおよび両者間に位置するリセットゲートRGからな
り、水平CCD14によって水平転送されてきた信号電
荷を順次信号電圧に変換して出力する。
【0019】この電荷検出部15において、リセットド
レインRDにはリセットドレイン電圧VRDが印加され
ている。そして、リセットゲートRGにリセットゲート
パルスφRGが印加されることにより、フローティング
ディフュージョンFD内の電荷をリセットドレインRD
に排出するリセット動作が行われる。フローティングデ
ィフュージョンFDからの信号電圧は、出力回路16を
経由してCCD出力となる。
【0020】上記構成のIS−ITのCCD撮像素子に
おいて、センサ部(画素)11が行列状に多数配列され
てなる撮像エリア17の上方には、例えば補色カラーコ
ーディングのカラーフィルタ(図示せず)が各画素に対
応してオンチップにて配されている。本発明では、この
カラーフィルタの具体的なカラーコーディングを特徴と
している。カラーコーディングの具体例については後述
する。
【0021】そして、このカラーコーディングを持つカ
ラーフィルタを有するCCD撮像素子を、静止画/動画
に兼用できるように構成する。具体的には、CCD撮像
素子を静止画高画素の撮像素子とし、この静止画高画素
のCCD撮像素子からのシフト加算方式によるダウンコ
ンバージョンによってNTSC/PAL方式のテレビジ
ョン信号を作り出すようにする。
【0022】ここで、カラーコーディングについて考え
る。水平シフト加算の手法の下に、圧縮率に無関係に色
差信号Cr,Cbを得るには、水平シフト加算のシフト
量に応じたカラーコーディングの設定が必要である。そ
こで、従来のCr/Cb横ストライプ(色差信号線順
次)の補色カラーコーディングに対して、本実施形態で
は、水平シフト加算に対応したCr/Cb斜めパターン
(色差信号点順次線ずらし)の補色カラーコーディング
とする。
【0023】図2に、本実施形態に係る補色カラーコー
ディングの第1具体例を示す。この第1具体例の補色カ
ラーコーディングでは、図3から明らかなように、水平
4画素×垂直8画素を基本単位として、インターレース
動作に対応するための垂直2画素混合による色差信号C
r(G+C,M+Y),Cb(M+C,G+Y)が、水
平方向で交互に得られる点順次となり、垂直方向では1
ビットシフト(線ずらし)した斜めパターンとなる。な
お、図3において、左側が奇数(ODD)フィールド
を、右側が偶数(EVEN)フィールドをそれぞれ示し
ている(以下、対応する図においても同様とする)。
【0024】次に、この第1具体例に係る補色カラーコ
ーディングを持つカラーフィルタを搭載したCCD固体
撮像素子において、ダウンコンバージョンによってNT
SC/PALなどのテレビジョン信号を作り出す際に行
われる垂直圧縮の処理について説明する。
【0025】先ず、1ライン分の信号電荷を垂直CCD
12から水平CCD14へラインシフト(垂直転送)
し、次いでこの水平CCD14にラインシフトした1ラ
イン分の信号電荷を水平ブランキング期間で1ビット
(1転送段分)だけシフト(水平転送)する。しかる
後、次の1ライン分の信号電荷をラインシフトする。こ
の動作を2ラインごとに繰り返して実行する。
【0026】以上の一連の動作により、図4から明らか
なように、色差信号Cr,Cbを保持したまま、即ち同
じカラー成分の信号同士を混合することができる。この
垂直4画素分の信号電荷の混合により、水平ラインの本
数が1/2となり、1/2の垂直圧縮を実現できる。
【0027】このように、Cr/Cb斜めパターン(色
差信号点順次線ずらし)の補色カラーコーディングで
は、色差信号Cr,Cbがラインごとに水平1ビットシ
フトした斜めパターンとなっているため、水平1ビット
シフト加算によって垂直圧縮処理が実現され、水平1ビ
ットシフト加算を何回行っても、色差信号Cr,Cbが
点順次で保持される。この結果、2ライン加算の場合は
水平3繰り返し相当になり、水平解像度は1/1.5 低下
の最小限で収まる。
【0028】図5に、補色カラーコーディングの第2具
体例を示す。この第2具体例の補色カラーコーディング
の場合でも、図6から明らかなように、水平4画素×垂
直8画素を基本単位として、色差信号Cr(C+G,Y
+M),Cb(Y+G,C+M)が、水平方向で交互に
得られる点順次となり、垂直方向では1ビットシフト
(線ずらし)した斜めパターンとなる。したがって、こ
の第2具体例に係る補色カラーコーディングを持つカラ
ーフィルタを搭載したCCD固体撮像素子においても、
図7から明らかなように、色差信号Cr,Cbを保持し
たまま、垂直圧縮処理を行うことができる。
【0029】以上、Cr/Cb斜めパターンの補色カラ
ーコーディングのカラーフィルタを搭載したCCD撮像
素子における垂直圧縮の原理について説明したが、続い
て、この垂直圧縮の原理の下にNTSC/PALのテレ
ビジョン信号にダウンコンバートする際の動作について
説明する。
【0030】ここで、高画素のCCD撮像素子として、
ハイビジョン用CCD撮像素子を考えると、規格上、ハ
イビジョンが垂直1080画素であるのに対して、NT
SCが垂直485画素、PALが575画素であり、1
/2垂直圧縮を行った場合に、NTSCへのダウンコン
バージョンは可能であるが、PALへのダウンコンバー
ジョンは不可能である。したがって、PALに対しては
例えば1/1.5 垂直圧縮を適用することになる。
【0031】ここで、1/2垂直圧縮と1/1.5 垂直圧
縮との動作の違いについて、図8を用いて説明する。な
お、図8において、(A)は1/2垂直圧縮の場合を、
(B)は1/1.5 垂直圧縮の場合をそれぞれ示してい
る。
【0032】先ず、1/2垂直圧縮の場合(A)につい
ては、先述したように、2ラインごとに1ビットシフト
加算(垂直4画素加算)を行い、その加算するラインの
組み合わせてを奇数フィールドと偶数フィールドとで変
えるようにする。
【0033】この1/2垂直圧縮の場合には、各ライン
の中心が奇数フィールドと偶数フィールドとで等間隔で
ある。図8(A)において、●印は各ラインの中心を示
している。また、○印は、奇数フィールドでは偶数フィ
ールドの場合の各ラインの中心を、偶数フィールドでは
奇数フィールドの場合の各ラインの中心をそれぞれ示し
ている。
【0034】一方、1/1.5 垂直圧縮の場合(B)にお
いては、奇数フィールドでは、最初の2ラインについて
1ビットシフト加算を行い、次の1ラインはそのまま出
力し、次の2ラインについて1ビットシフト加算を行
い、次の1ラインはそのまま出力し、……の繰り返しと
する。偶数フィールドでは、逆に、最初の1ラインをそ
のまま出力し、次の2ラインについて1ビットシフト加
算を行い、次の1ラインはそのまま出力し、次の2ライ
ンについて1ビットシフト加算を行い、…の繰り返しと
する。以上の動作により、1/1.5 垂直圧縮が実現され
る。
【0035】図8(B)においても、●印は各ラインの
中心を示し、また○印は奇数フィールドでは偶数フィー
ルドの場合の各ラインの中心を、偶数フィールドでは奇
数フィールドの場合の各ラインの中心をそれぞれ示して
いる。この図8(B)から明らかなように、1/1.5 垂
直圧縮の場合には、奇数フィールドと偶数フィールドと
でライン中心が不均等になる。
【0036】また、1/2垂直圧縮の場合には、感度/
飽和信号量共に2倍となり問題ないのであるが、1/1.
5 垂直圧縮の場合には、ラインごとにシフト加算を行っ
たり行わなかったりすることから、感度/飽和信号量/
光学的黒レベルがラインごとに半減することになる。た
だし、これに対しては、CCD撮像素子の後段の信号処
理系において、AGC(自動利得制御)回路にラインご
とに2倍又は1/2倍の機能を入れることで容易に対応
できる。
【0037】また、線形のA/Dコンバータを有する場
合には、ビットシフトにて2倍又は1/2倍の機能を持
たせることで容易に対応できる。すなわち、例えば10
ビット線形A/Dコンバータを11ビット線形A/Dコ
ンバータし、下位へ1ビットシフトして10ビット出力
とすることで1/2バイポーラ対応ができる。オプティ
カルブラック(光学的黒)のクランプには、A/D変換
でビットシフト後のデータをD/A変換してクランプレ
ベル検出に使用すれば良い。
【0038】図9に、第1具体例に係る補色カラーコー
ディングの場合の1/1.5 垂直圧縮の動作例を示す。ま
た、図10に、第2具体例に係る補色カラーコーディン
グの場合の1/1.5 垂直圧縮の動作例を示す。
【0039】次に、実際に静止画/動画兼用の高画素C
CD撮像素子を構成するに当たっての画素数と駆動方法
について考える。当該CCD撮像素子をどの程度の高画
素とすべきかは、 1.コンパクトカメラ並みの解像度。 2.パーソナルコンピュータの入力/編集にも適当で扱
いやすい画素数。 3.デジタルビデオやデジタルテレビジョンの情報密度
を満足すること。 などの点を考慮すべきと考える。
【0040】また、駆動周波数に関しては、静止画には
特に制限が無いため、近年、デジタル映像機器で用いら
れている13.5MHzの整数倍(又は、N/M倍)を
選択すべきと考える。これらを考慮して、垂直画像数お
よび水平画素数を設定する。
【0041】先ず、垂直方向については、NTSCの垂
直485画素、PALの垂直575画素の整数倍+手振
れ補正領域とし、例えばNTSC/PAL共に1/1.5
垂直圧縮を行うものとすると、485×1.5=72
7.5から垂直728画素以上、575×1.5=86
2.5から垂直863画素以上となる。水平方向につい
ては、動画が13.5MHzをベースとしていることか
ら、13.5MHzの整数倍で、シフト加算による解像
度劣化分(1.5)+手振れ補正領域とすると、例えば
13.5MHz×1.5=20.25MHz(水平10
80画素)以上となる。
【0042】また、コンパクトカメラ並み静止画とパー
ソナルコンピュータの入力/編集を考慮し、SXGA=
1280H×960V以上となる。これらを総合的に判
断すると、1280H×960V=120万画素以上が
最小公倍数となる。1280H×960V=120万画
素のIS−ITのCCD撮像素子とした場合の特長とし
て、
【0043】SXGA静止画=1280H×960V NTSC4:3=970H×485(=728/1.
5)V+32%手振れ補正/水平駆動周波数24−27
MHz IS動作 NTSC16:9=862H×485V+48%手振
れ補正/水平駆動周波数24−27MHz IS動作 PAL4:3=1150V×575(=863/1.
5)V+11%手振れ補正/水平駆動周波数24−27
MHz IS動作 PAL16:9=1022H×575V+25%手振
れ補正/水平駆動周波数24−27MHz IS動作
【0044】これらの関係を図11に示す。以上から明
らかなように、1280H×960V=120万画素I
S−ITのCCD撮像素子では、NTSC4:3圧縮時
970H×485V相当、PAL4:3圧縮時1150
H×575V相当であり、NTSCでは水平解像度がや
や不足する。しかし、1/1.5 垂直圧縮では、1ライン
ごとにシフト加算はないため、+αの解像度の向上は期
待できる。また、PALの手振れ補正領域が少ないが、
10%以上あれば実用上問題はないとのシミュレーショ
ン結果が得られている。
【0045】また、NTSC16:9時に水平862H
が不足気味だが、もし16:9でも十分な水平解像度が
必要ならば、1440H×1080V=160万画素以
上が最小公倍数となる。この場合には、1/2垂直圧縮
と1/1.5 垂直圧縮の併用となる。1440H×108
0V=160万画素のIS−ITのCCD撮像素子とし
場合の特長として、
【0046】SXGA静止画=1280H×960V
+13%手振れ補正 NTSC4:3=1293H×485(=970/
2)V+11%手振れ補正/水平駆動周波数27(=1
3.5×2)MHz IS動作 NTSC16:9=1293H×485V(=72
7.5/1.5)+11%手振れ補正/水平駆動周波数
27MHz IS動作 PAL4:3=1150V×575(=863/1.
5)V+25%手振れ補正/水平駆動周波数27MHz
IS動作 PAL16:9=1022H×575V+41%手振
れ補正/水平駆動周波数27MHz IS動作
【0047】これらの関係を図12に示す。以上から明
らかなように、1440H×1080V=160万画素
IS−ITのCCD撮像素子では、NTSC4:3圧縮
時1293H×485V相当、PAL4:3圧縮時11
50H×575V相当であり、共に≧720H×1.5
を満足する。ただし、左右斜め方向の色解像度のバラン
スが悪くなる。しかし、人間の視覚特性として、垂直/
水平方向の解像感に比べて斜め方向の解像感が低いこと
から、実用上、問題にならないと考えられる。
【0048】また、PAL16:9の水平1022H
が、720Hの1.42倍で限界の線である。1280
H×960V=120万画素の場合は、水平駆動周波数
は24MHz以上。1440H×1080V=160万
画素の場合は、水平駆動周波数は27MHz以上。27
MHzは13.5MHz×2で、動画系に適した周波数
である。その2倍の54MHzが可能になれば、プログ
レッシブ(全画素独立読み出し)動作ができる点、この
水平拡張版を作ればハイビジョン規格への移行も容易に
なる。
【0049】上述したように、カラーフィルタのカラー
コーディングを、垂直2画素混合によって得られる2つ
の色差信号Cr,Cbが、水平方向において交互に存在
しかつ垂直方向において1ビットずれた斜めパターンと
したことにより、シフト加算時に色差信号Cr,Cbを
保持したまま任意の垂直圧縮が可能になるとともに、水
平方向の解像度の低下を最小限に抑えることができるた
め、静止画/NTSC/PAL、さらにはハイビジョン
(HD)に対応したマルチフォーマットの単板カラーC
CD撮像素子を実現できる。
【0050】また、このマルチフォーマットの単板カラ
ーCCD撮像素子では、色差信号Cr,Cbが水平方向
において点順次となるため、垂直方向の色解像度を向上
できるとともに、垂直圧縮率に関わらず、色差信号C
r,Cbを維持できることにもなる。
【0051】図13は、本実施形態に係るCCD撮像素
子を撮像デバイスとして用いた本発明に係るカメラシス
テムの構成の一例を示す概略構成図である。本カメラシ
ステムは、CCD撮像素子21、光学系の一部を構成す
るレンズ22、CCD駆動回路23、撮像モード設定部
24および信号処理回路25を有する構成となってい
る。CCD撮像素子21は、水平シフト加算に対応した
Cr/Cb斜めパターン(色差信号点順次線シフト)の
補色カラーコーディングを持つカラーフィルタを搭載し
ている。
【0052】かかる構成のカメラシステムにおいて、被
写体(図示せず)からの入射光(像光)は、光学系のレ
ンズ22によって図示せぬカラーフィルタを通してCC
D撮像素子21の撮像面上に結像される。CCD撮像素
子21は、CCD駆動回路23により、撮像モード設定
部24で設定された撮像モード応じて駆動される。ここ
で、撮像モード設定部24、静止画モードと動画モー
ド、動画モードについてはさらにNTSCモードとPA
Lモード等テレビジョン方式に対応した撮像モードの設
定が可能となっている。
【0053】CCD駆動回路23は、静止画モードで
は、周知のフレーム読み出しを行うようにCCD撮像素
子21を駆動し、動画モードでは、先ず1ライン分の信
号電荷を水平CCDへラインシフトし、次いでこの1ラ
イン分の信号電荷を水平ブランキング期間で1ビットシ
フトし、しかる後次の1ライン分の信号電荷をラインシ
フトするようにCCD撮像素子21を駆動する。
【0054】この動画モードでの動作により、先述した
ように、色差信号Cr,Cbを保持したまま垂直混合処
理が行われ、NTSC/PALなどのテレビジョン信号
へのダウンコンバージョンが実行される。但し、これは
1/2垂直圧縮処理の基本的な動作であり、例えば1/
1.5 垂直圧縮処理を行う場合には、奇数フィールドを例
にとると、最初の2ラインについて1ビットシフト加算
を行い、次の1ラインはそのまま出力し、次の2ライン
は1ビットシフト加算を行い、……の動作を繰り返して
行うようにCCD撮像素子21を駆動する。
【0055】以上により、静止画/動画の双方に対応可
能なカメラシステムを実現できる。これにより、デジタ
ルスチルカメラ用多画素CCD撮像素子を撮像デバイス
として用いることで、画質を低下させることなく、NT
SC方式やPAL方式のテレビジョン画像のモニタリン
グが可能となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
垂直2画素混合による信号電荷の読み出し(フィールド
読み出し)を行う固体撮像素子において、そのカラーフ
ィルタのカラーコーディングを、垂直2画素混合によっ
て得られる2つの色差信号が、水平方向において交互に
存在しかつ垂直方向において1ビットずれた斜めパター
ンとしたことにより、水平方向の解像度の低下を最小限
に抑えかつ色差信号を保持したまま垂直混合できるた
め、任意の垂直圧縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る例えばIS−ITのCCD撮像素
子を示す概略構成図である。
【図2】補色カラーコーディングの第1具体例を示す図
である。
【図3】第1具体例での色差信号Cr,Cbの配置関係
を示す図である。
【図4】第1具体例での1/2垂直圧縮の場合の動作説
明図である。
【図5】補色カラーコーディングの第2具体例を示す図
である。
【図6】第2具体例での色差信号Cr,Cbの配置関係
を示す図である。
【図7】第2具体例での1/2垂直圧縮の場合の動作説
明図である。
【図8】垂直圧縮の動作原理図であり、(A)は1/2
垂直圧縮の場合を、(B)は1/1.5 垂直圧縮の場合を
それぞれ示している。
【図9】第1具体例での1/1.5 垂直圧縮の場合の動作
説明図である。
【図10】第2具体例での1/1.5 垂直圧縮の場合の動
作説明図である。
【図11】120万画素CCD撮像素子におけるNTS
C,PAL動画/SXGA静止画の画素数の説明図であ
る。
【図12】160万画素CCD撮像素子におけるNTS
C,PAL動画/SXGA静止画の画素数の説明図であ
る。
【図13】本発明に係るカメラシステムの一例を示す概
略構成図である。
【図14】従来例(その1)の場合の色差信号Cr,C
bの配置関係を示す図である。
【図15】従来例(その2)の場合の色差信号Cr,C
bの配置関係を示す図である。
【図16】従来例(その2)の場合における垂直圧縮の
動作説明図である。
【符号の説明】
11…センサ部、12…垂直CCD、14…水平CC
D、15…電荷検出部、21…CCD撮像素子、23…
CCD駆動回路、24…撮像モード設定部、25…信号
処理回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素の各々の信号電荷を垂直方向に隣り
    合う2画素分を混合して読み出す固体撮像素子であっ
    て、 垂直方向の2画素分の信号電荷の混合によって得られる
    2つの色差信号が、水平方向において交互に存在しかつ
    垂直方向において1画素分ずれた斜めパターンとなるカ
    ラーコーディングを持つカラーフィルタを有することを
    特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記カラーコーディングが補色コーディ
    ングであることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素
    子。
  3. 【請求項3】 画素の各々の信号電荷を垂直方向に隣り
    合う2画素分を混合して読み出すとともに、垂直方向の
    2画素分の信号電荷の混合によって得られる2つの色差
    信号が、水平方向において交互に存在しかつ垂直方向に
    おいて1画素分ずれた斜めパターンとなるカラーコーデ
    ィングを持つカラーフィルタを有する固体撮像素子にお
    いて、 先ず1ライン分の信号電荷を垂直転送部から水平転送部
    へシフトし、 次いでこの1ライン分の信号電荷を水平転送部内で1ビ
    ット(1転送段分)シフトし、 しかる後次の1ライン分の信号電荷を垂直転送部から水
    平転送部へシフトして2ライン分の信号電荷を加算する
    1ビットシフト加算を行うことを特徴とする固体撮像素
    子の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記1ビットシフト加算の処理を所定の
    ライン数ごとに間引くことを特徴とする請求項3記載の
    固体撮像素子の駆動方法。
  5. 【請求項5】 画素の各々の信号電荷を垂直方向に隣り
    合う2画素分を混合して読み出すとともに、垂直方向の
    2画素分の信号電荷の混合によって得られる2つの色差
    信号が、水平方向において交互に存在しかつ垂直方向に
    おいて1画素分ずれた斜めパターンとなるカラーコーデ
    ィングを持つカラーフィルタを有する固体撮像素子と、 静止画モードと動画モードとを択一的に設定可能な撮像
    モード設定手段と、 前記撮像モード設定手段によって設定された撮像モード
    に応じて前記固体撮像素子を駆動する駆動手段とを備え
    たことを特徴とするカメラシステム。
  6. 【請求項6】 前記撮像モード設定手段は、動画モード
    についてテレビジョン方式に対応した撮像モードの設定
    が可能であることを特徴とする請求項5記載のカメラシ
    ステム。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110074997A1 (en) * 2009-09-30 2011-03-31 Border John N Methods for capturing and reading out images from an image sensor
US8194165B2 (en) 2009-09-30 2012-06-05 Truesense Imaging, Inc. Methods for capturing and reading out images from an image sensor
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US8194166B2 (en) 2009-09-30 2012-06-05 Truesense Imaging, Inc. Methods for capturing and reading out images from an image sensor
US8279317B2 (en) 2009-09-30 2012-10-02 Truesense Imaging, Inc. Methods for capturing and reading out images from an image sensor
US8279316B2 (en) 2009-09-30 2012-10-02 Truesense Imaging, Inc. Methods for capturing and reading out images from an image sensor
US8294803B2 (en) 2009-09-30 2012-10-23 Truesense Imaging, Inc. Methods for capturing and reading out images from an image sensor
US8314873B2 (en) 2009-09-30 2012-11-20 Truesense Imaging, Inc. Methods for capturing and reading out images from an image sensor

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