JP2009105488A - 信号処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画素混合方式による新しい撮像読み出し方法においても混色を良好に補正することで、動作周波数の高速化及び高速、高感度な動画読み出し動作に対応できる撮像装置を提供する。
【解決手段】時間的に連続して読み出された信号間のクロトーク成分の補正を、その信号差の絶対値が所定値よりも大きい場合のみ行うように為した。また、時間的に連続して読み出された信号間のクロトーク成分の補正を、撮像装置の感度設定に応じて所定感度よりも低い場合、行うように為した。これにより、不必要にランダムノイズ成分を増長させることもなく、画像をぼけさせることもない。
【選択図】図12

Description

本発明は、撮像素子で被写体像を撮像する撮像装置等における信号処理装置及びその制御方法に関する。
一般的に、個体撮像素子であるCCDから時間的に連続して読み出された2画素間の信号で互いに干渉が起こり、本来の信号レベルとは異なってしまうことがある。この現象をクロストークと呼ぶ。クロストークの発生要因としては、CCDセンサにおける水平転送効率の劣化や、サンプルホールド回路でのスピード性能の不足、増幅回路における周波数特性の影響などがある。カラーCCDの場合には、クロストークが混色を引き起こすことになるため、高速動作においてしばしば問題となる。
色配列が例えば図20に示すような、原色R(赤),G(緑),B(青)のベイヤ色配列のカラーフィルタを持つCCDを使用した場合を考える。図20に示すように1ラインごとに、G信号/B信号が出力するライン(以下、Rラインと称す)とR信号/B信号が出力するライン(以下、Bラインと称す)が入れ替わる。赤い被写体を撮像した場合では、G信号/B信号がほとんど0に近いにもかかわらず、R信号はかなり大きくなる。
そのため、混色が起こると、RラインのG信号はR信号の影響を受けて信号レベルが大きくなるが、G信号とB信号とがほぼ等しいため、BラインのG信号はほとんど変化しない。この結果、RラインのG信号とBラインのG信号では信号レベルが異なり、結果として、これらのG信号に基づいて信号処理を行っても、そのままでは良好な画像が再現されないことになる。
このような混色の問題を解消するために、例えば、特許文献1では、カラーCCDの出力信号をサンプルホールドした後、デジタル化した信号を処理する信号処理回路において、時間的に連続する信号レベル間で差分を求める。その差分出力に所定の補正係数を掛け合わせた結果を補正量として、この補正量を元の信号に加算して出力することにより、混色を補正する方法が開示されている。
また、図20に示すような通常のベイヤ配列の順番による読み出し方法に限れば、各種の適応補間処理(例えば、特許文献2参照)が、上述の混色の問題を軽減する上で、副次的に効果があることが判っている。これは、適応補間処理によって、被写体のコントラストが低い、つまり撮像素子のナイキスト周波数より十分に低い画像領域において、次のような処理が為されることによる。即ち、RラインのG信号とBラインのG信号との間の差をより弱めるような平均化処理の重み付けが為されることによる。
一方、動画の撮影に係る解像度や動作スピードの向上を実現するために、最近では、駆動周波数の高速化以外の手段として、撮像素子の読み出し画素電荷を単純に間引くのではなく、複数画素電荷の加算により読み出し画素数を削減する。そうすることで、画質の劣化を抑え、撮影感度や動作スピードを向上させる撮像素子及び駆動方法が各種、提案されている。
例えば、特許文献3においては、水平、垂直方向にそれぞれ同色画素信号を3画素ずつ合計9画素から1つの混合画素を作り出して読み出すための固体撮像素子の電極構造及び読み出し駆動方法に関する技術が開示されている。さらに、特許文献4では、前記画素混合方式により読み出された画素信号から画像信号を形成するための再配列方法に関する技術が開示されている。
特開11−177998号公報 特開2002−232904号公報 特開2004−180284号公報 特開2005−354656号公報
(1)しかしながら、上述した特許文献1の従来例では、次のような問題点があった。
画像信号中にノイズ成分が混在していない場合には良好な処理結果が得られるが、通常、画像信号には1画素単位でレベルが変化するノイズ成分が混在している。このノイズ成分は、大きく、固定パターンノイズとランダムノイズとに分類される。そして、この2種類のノイズ成分のうち、画像信号中に混在するノイズ成分としてはランダムノイズが支配的である。
固定パターンノイズは、主に、画素を構成する例えばフォトダイオードの暗電流、画素の開口バラツキや開口ムラに起因して発生するノイズ成分である。これに対して、ランダムノイズは、入射光のフォトン数の揺らぎ、フォトダイオードや垂直転送部の暗電流の揺らぎ、FD(フローティングディフュージョン)をリセットするときに発生するkTCノイズ、FDに接続されたアンプのノイズなどである。即ち、ランダムノイズは画素単位でレベル差が生ずるものであり、隣接画素間には相関性を認めるのが難しい。
したがって、ある画素の信号レベルと直後の画素の信号レベルとを直接減算処理すると、両者にランダムノイズが重畳している場合、その減算値はクロストーク分とランダムノイズの差分の合算値になってしまう。このランダムノイズの差分は、隣接画素間には相関性を認めるのが難しいことから、当該差分の減算値への影響が無視できない。そのため、ランダムノイズの差分をそのまま補正値演算して補正処理を行うと、クロストーク成分の除去以上にノイズを増長させてしまう結果となる。
加えて、本従来例では、混色レベルが、隣接信号レベル差ΔVに比例する場合の混色特性についてのみ言及しており、増幅回路に起因する非線形な混色特性の補正方法についての考慮が為されていない。
(2)上述の従来型の適応補完処理(例えば特許文献2)は、上述した画素混合方式による新しい読み出し方法に対しては、混色の問題を軽減する上で必ずしも効果を出し得ない。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、次のような、信号処理装置及びその制御方法を提供することを目的とする。即ち、ランダムノイズ成分を不必要に増長させることなく、しかも、画素混合方式による新しい撮像読み出し方法においても混色を良好に補正することで、動作周波数の高速化及び高速、高感度な動画読み出し動作に対応できるようにする。
上記目的を達成するため、本発明の信号処理装置は、所定の色フィルタを受光面にもつ撮像素子と、前記撮像素子の出力をサンプルホールドするサンプルホールド手段と、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間のクロストーク成分を補正するクロストーク補正手段とを有する信号処理装置であって、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間の信号差を検出する信号差検出手段と、前記信号差検出手段により検出された信号差の絶対値が所定値よりも大きい場合、前記クロストーク補正手段を稼動させる手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の信号処理装置は、所定の色フィルタを受光面に有する撮像素子と、前記撮像素子の出力をサンプルホールドするサンプルホールド手段と、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間のクロストーク成分を補正するクロストーク補正手段とを有する信号処理装置であって、前記撮像素子の感度を設定する手段と、前記設定された感度が所定値よりも低い場合、前記クロストーク補正手段を稼動させる手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の信号処理装置の制御方法は、所定の色フィルタを受光面にもつ撮像素子と、前記撮像素子の出力をサンプルホールドするサンプルホールド手段と、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間のクロストーク成分を補正するクロストーク補正手段とを有する信号処理装置の制御方法であって、信号差検出手段が、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間の信号差を検出する工程と、補正稼動手段が、前記検出された信号差の絶対値が所定値よりも大きい場合、前記クロストーク補正手段を稼動させる工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の信号処理装置の制御方法は、所定の色フィルタを受光面に有する撮像素子と、前記撮像素子の出力をサンプルホールドするサンプルホールド手段と、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間のクロストーク成分を補正するクロストーク補正手段とを有する信号処理装置の制御方法であって、感度切り換え手段が、前記撮像素子の感度を設定する工程と、補正稼動手段が、前記設定された感度が所定値よりも低い場合、前記クロストーク補正手段を稼動させる工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、不必要にランダムノイズ成分を増長させることなく、画像をぼけさせることもなく、良好な混色補正を行うことが可能になる。また、画素混合方式による新しい撮像読み出し方法においても混色を良好に補正することができ、動作周波数の高速化及び高速、高感度な動画読み出し動作に対応することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
<全体構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る信号処理装置の構成を示すブロック図である。
この信号処理装置は、図1に示すように、色フィルタを受光面にもつ固体撮像素子であるCCDセンサ1を有する。その出力側には、CDS(相関2重サンプリング)回路2、増幅回路3、AD変換器4、混色補正回路(クロストーク補正手段)5、及びDSP(デジタル信号処理回路)6が順次接続されている。さらに、各種のタイミング信号を生成するTG(タイミングジェネレータ)7と、これら各モジュールの動作を制御するCPU(制御回路)8とを備えている。
CCDセンサ1から出力された撮像信号は、CDS回路2に入力されてリセットノイズの除去及び波形整形がなされた後に、増幅回路3で後段のAD変換器4の入力レンジに合わせて所定の信号レベルに増幅される。そして、AD変換器4によりデジタル信号に変換されて、混色補正回路5により混色成分の除去が行われた後に、さらに後段のDSP6に伝送される。
CPU8は、TG7に対して通信制御により、CCDセンサ1の各読み出しモードに対応する複数の駆動信号の生成を指令し、TG7から生成されたこれらの駆動信号によりCCDセンサ1からは、撮像信号が読み出される。TG7では、その他にも、CDS2を駆動するためのサンプルホールドパルス、AD変換器4を駆動するクロック、及び混色補正回路5を駆動するためのタイミング信号などが生成される。
CPU8は、その他にも、増幅回路3のゲイン制御、並びに混色補正回路5及びDSP6の各種制御を担う。動作の詳細は後述する。DSP6は、不図示の表示器や記録媒体に対して画像を形成、出力するための各種信号処理を担う。
<CCDセンサの構成及び動作>
まず先に、CCDセンサ1の構成及び動作の詳細に関して説明する。
(a)CCDセンサ1の構成
図2は、CCDセンサ1の内部の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態に含まれるCCDセンサ1は、全画素同時独立読み出し方式を採用し、画素に対応して二次元状に配列された光電変換部102と、垂直転送部103と、水平転送部104とを備えている。垂直転送部103及び水平転送部104のそれぞれは、CCDにより構成される。光電変換部102としては、フォトダイオードが用いられる。光電変換部102の各々には、赤(R)、緑(G)、青(B)の三色のカラーフィルタが配置されている。
本実施形態では、垂直・水平方向共に2画素おきにRGBのそれぞれのフィルタが周期的に配置されている。例えば、図2に示すように、垂直方向2画素×水平方向2画素の計4画素を単位とすれば、左下の画素がR、右下及び左上の画素がG、右上の画素がBとなるように、カラーフィルタが配置されている。
垂直転送部103は、垂直方向における光電変換部102の3行分を、一つの転送段とする。このような構成とすることにより、垂直転送部103内で、1画素おきの3行分の画素を加算できる。
(b)水平方向の画素混合動作
次に、CCDセンサ1における水平方向の画素混合動作について説明する。
CCDセンサ1は、TG7から供給される駆動信号群が、垂直転送部103及び水平転送部104の転送動作を制御することにより、水平方向における1画素おきの3画素ごとの信号電荷を混合し、水平方向の画素数を1/3に削減する。
図3は、信号電荷を混合する画素の組み合わせを説明するための説明図である。
なお、混合される画素の組み合わせを、以下、混合画素群と称する。図3において、Rxyのように示した記号において、R、G、Bは当該画素のフィルタの色を表す。また、xは当該画素の垂直位置(水平転送部104に近い方から第1段,第2段,・・・とする)、yは混合画素群における当該画素の位置(水平転送部104の出力側に近い方から第1番目、第2番目、・・・とする)をそれぞれ表すものとする。
図3に示すように、CCDセンサ1は、例えば、G11、G12、G13のように、1画素おきに3つずつの緑の画素を、第1の混合画素群とする。さらに、この第1の混合画素群によって生成される混合画素の重心と等間隔になるように、青の画素による混合画素群が決定されている。即ち、第1の混合画素群のG12とG13との間のB11と、このG13と隣りの混合画素群のG11との間の画素であるB12と、隣の混合画素群のG11とG12との間の画素であるB13との3つの画素を、第2の混合画素群とする。 このように、水平方向において交互に配置された二色の画素を、1画素おきに3つずつ組み合わせて混合することにより、混合後の各色の画素重心が等間隔となるので、モワレや偽信号が生じない。
(c)画素混合を行うための駆動手順
次に、図3に示す組み合わせで画素混合を行うためのCCDセンサ1の駆動手順について、図4〜図9の状態遷移図を用いて説明する。
CCDセンサ1の垂直転送部103は、3列単位に構成されている。図4〜図9では、水平転送部104の信号電荷は向かって左側に出力されるものとし、この3列単位の垂直転送部103のそれぞれを、水平転送部104の出力側に近い方から順に、第1列、第2列、第3列とする(図中では、1列、2列、3列と表記する)。また、垂直転送部103において、水平転送部104に最も近い転送段を、以下、垂直最終段と称する。
上記3列単位に構成された垂直転送部103の垂直最終段のうち、第2列及び第3列の垂直最終段は、同じ列の他の転送段並びに他の列の垂直最終段のいずれとも別個に独立して転送を行えるようにそれぞれ構成されている。即ち、第1列及び第3列の垂直最終段に信号電荷を保持したままで、第2列の垂直最終段の信号電荷のみを水平転送部104へ転送することができる。また、第1列及び第2列の垂直最終段に信号電荷を保持したままで、第3列の垂直最終段の信号電荷のみを水平転送部104へ転送することができる。
まず、図4(a)に示すように、3列単位の垂直最終段のうち、第2列の垂直最終段のみを駆動することにより、図4(a)中に矢印で表したように、この第2列の垂直最終段のみの信号電荷を、水平転送部104へ転送する。
次に、図4(b)に示すように、水平転送部104の信号電荷を、順方向へ2画素分だけ転送する。
次に、図5(a)に示すように、3列単位の垂直最終段のうち、第3列の垂直最終段のみを駆動することにより、図5(a)中に矢印で表したように、この第3列の垂直最終段のみの信号電荷を、水平転送部104へ転送する。
これにより、図5(b)に示すように、G12とG13、及び、B12とB13の2画素ずつの信号電荷が、水平転送部104内でそれぞれ混合されることとなる。そして、さらに、図5(b)に示すように、水平転送部104の信号電荷を、順方向へ2画素分だけ転送する。
次に、図6(a)に示すように、全ての垂直転送部103に1段分の垂直転送を行わせることにより、図6(b)に示すように、G11とG12とG13の3画素の信号電荷、及び、B11とB12とB13の信号電荷が、水平転送部104内でそれぞれ混合される。このように、同じ段における二色の画素が、1画素おきに3画素ずつの組み合わせで混合されるので、水平方向における画素数が1/3に削減されることとなる。また、図6(b)から分かるように、緑の混合画素と青の混合画素が等間隔になるので、モワレや偽信号が生じない。
さらに、図6(b)に示した状態から、図4(a)〜図6(a)に示した動作と同じ転送動作を繰り返す。これによって、図6(b)に示した状態において垂直最終段にあった信号電荷が、図7(a)に示すように、1画素おきに3画素ずつの組み合わせで、水平転送部104内で混合される。
さらに、図7(b)に示した状態から、図4(a)〜図6(a)に示した動作と同じ転送動作を繰り返す。その結果、図7(a)に示した状態において垂直最終段にあった信号電荷が、図7(b)に示すように、1画素おきに3画素ずつの組み合わせで、水平転送部104内で混合される。これにより、図3にaで示した3段分の全画素の信号電荷が、水平転送部104へ転送されたこととなる。
次に、図8(a)に示すように、水平転送部104内の信号電荷を順次出力することにより、CCDセンサ1から、3行分の信号電荷が、水平方向の画素数が1/3に削減された状態で出力される。
この後、上述と同様の転送動作を繰り返すことにより、図3にbで示した3段分の全画素の信号電荷が、図8(b)に示すような状態で水平転送部104へ転送され、図9に示すように、水平転送部104から順次出力される。
(d)二次元的再配置
上述のように、CCDセンサ1の水平転送部104から出力される画像信号は、画素が1次元に配置されたものである。したがって、この信号を元の2次元配列に戻すために、CCDセンサ1の外部のDSP6において、水平転送部104からの出力信号を2次元的に再配置する処理が行われる。
例えば、図3にa及びbで示した3段分の画素が、それぞれ、図10(a)に示すような順序で水平転送部104から出力されるものとする。なお、図10(a)において、dm(ダミー画素)と表記されている部分は、垂直転送部103の周辺部に位置する画素であって、3画素分の信号電荷が混合されていないものを指す。また、図10(a),(b)に示したa7〜a12、a13〜a18、b7〜b12、b13〜b18は、図8(a)及び図9にそれぞれ示したa1〜a6及びb1〜b6の繰り返しであり、2次元配置後の位置を分かり易くするため添字を変更したものである。また、配置された混合画素の色が分かるように、添字の下にRGBの記号で示した。
図10(b)から分かるように、CCDセンサ1によれば、水平方向の画素数を1/3に削減した後も、画素の配置は元のとおりに保たれる。したがって、画質を劣化させることなく、CCDセンサ1からの映像信号の出力スピードを向上させることができる。
なお、図11に示すように、水平方向に1画素おきの3画素を、垂直方向に1行おきの3行分、合計9画素を一つの混合画素群とすれば、全てのフォトダイオードの信号画素を捨てずに混合できるので、感度を向上させることができ、好ましい。この場合、RGBのそれぞれについての混合画素群の重心は、図11に示したように、等間隔となる。したがって、解像度が高くモワレが少ない画像を得ることができる。
この場合、垂直方向において1行おきの3行分の信号電荷を混合する方法は、例えば、以下の通りである。
(1)まず、2行おきの1/3の画素の信号電荷を垂直転送部103へ読み出し、2画素分垂直転送する。
(2)次に、前回読み出した画素から順方向に2画素目の画素の信号電荷を垂直転送部103へ読み出し、前回読み出した画素と混合し、2画素分垂直転送する。
(3)さらに、残りの画素の信号電荷を垂直転送部103へ読み出し、1画素おきの3画素の信号電荷を混合する。
なお、垂直転送段を3画素分とする電極構造(6相)の場合、上記動作が可能である。また、垂直転送段を2画素分とする電極構造(4相)の場合、3段を1単位として、含まれる6画素に対応する読み出し電極を全て独立にする必要があるため、電極の総数は8相必要である。
前述したように、行を間引くことによって垂直方向の画素数も削減することにより、さらに信号出力スピードを向上させることも可能である。垂直方向の画素数を削減する方法としては、例えば次のような方法がある。即ち、画素を構成するフォトダイオードから垂直転送部103へ信号電荷を読み出す際に、不要な行の電荷を読み出さずにフォトダイオードに蓄積したままにしておくことにより、読み出さなかった行の画素を間引く方法がある。この場合、読み出されなかった信号電荷は、フォトダイオードから基板等に排出する構成とすれば良い。
<第1の実施の形態に係る混色補正>
(a)概要
CCDセンサ1からの出力は、前記のように、水平方向の画素混合動作時には、図10(a)に示すような色信号の順序で水平転送部104から出力されることを説明した。また、従来の問題点として、時間的に連続して読み出された2画素間で混色を引き起こす例を説明した。
これに関連して本実施の形態で主として問題となるのは、図10(a)で示すところのG信号が3回連続して読み出されるところの最初のG信号であり、その直前の色画素との間における混色である。つまり、本実施の形態では、同色信号の最初の画素信号に対してクロストーク成分の補正を行うものである。
ここで、G信号が3回連続して読み出されるところの最初のG信号をG1信号、2番目のG信号をG2信号、3番目のG信号をG3信号と呼ぶことにする。G3信号の直前の色信号は、aライン出力の読み出し時にはR信号であり、bライン出力の読み出し時にはB信号である。CCDセンサ1のR,G、B信号に対する分光感度特性(波長帯域)を考慮すると、通常の被写体においては、R、B信号に比べると、G信号の出力が最も大きく出易い。
したがって、G1信号は、直前画素であるR信号、B信号との信号レベル差が大きく、他のG信号(G2、G3)に比べて、その分だけ混色の影響を受け易い。そのため、混色が生じると、均一階調である被写体に対して、本来、同レベルであるべきところのG信号が、G1信号と、G2信号、G3信号との間で、レベル格差を生じる結果となる。
具体的には、aライン出力の読み出し時の添字a4、a10、a16と、bライン出力の読み出し時の添字b7、b13で示されるG1信号がこれに相当する。
並べ替えにより元の色配置に戻した後の2次元色配置の結果は、図10(b)を見ると分かるように、G1信号は、aライン出力の読み出し時とbライン出力の読み出し時のそれぞれで垂直方向に3ラインごとに配置される構成となっている。そのため、混色によるG1信号と、G2信号及びG3信号との間のレベル格差は、3ライン周期の横スジ状のムラとして、撮像画像に影響を与える結果となる。
そこで、混色補正回路5の動作の目的とするところは、このG1信号に対して、G2信号及びG3信号との間で生じた信号レベル差を補正して、上記3ライン周期の横スジ状のムラを解消することにある。とりわけG信号のレベルが大きなハイライト領域においてGレベル格差が大きくなり上記3ライン周期の横スジ状のムラが目立ち易い。そこで、前記従来例で挙げた混色の発生要因のうち、信号振幅差が大きいほど混色の度合いが大きくなる増幅回路の周波数特性による影響を主眼に、混色の補正を行うものである。
以下で、そのための混色補正回路5の構成及び動作の説明を行う。
(b)混色補正回路5の構成
図12は、図1の混色補正回路5の内部の回路構成図である。
図12において、混色補正回路5は、大まかに、Dフリップフロップによる1画素遅延器21と、混色補正演算回路22と、信号レベル差検出回路(信号差検出手段)23と、セレクタ24とから構成される。さらに、混色補正演算回路22は、減算器25、混色補正量変換テーブル26、及び加算器27から構成される。信号レベル差検出回路23は、絶対値回路28、比較器29、及びゲート回路30から構成される。
混色補正量変換テーブル26は、固体メモリで構成されアドレスを入力パラメータとし、そのアドレスに予め記録されているデータを出力とするテーブル参照方式のデータ変換器である。テーブルの内容については後述する。
AD変換器4から出力された混色成分を含むデジタル撮像信号(n(正の整数)番目の画素信号Dn)は、混色補正演算回路22に入力される。それと共に、1画素遅延器21を介して1画素信号分だけ遅延された、即ち1画素分だけ過去の信号(n−1番目の画素信号Dn−1)となり、混色補正演算回路22に入力される。
混色補正演算回路22では、時間的に連続して読み出された2画素間の信号レベル差が演算されてその出力がレベル差信号(Dn―Dn−1)として、混色補正量変換テーブル26に入力されるとともに、信号レベル差検出回路23に入力される。
混色補正量変換テーブル26に入力されたレベル差信号(Dn―Dn−1)は、レベル差信号に対応する所定の混色補正値ΔKVとして変換出力されて、加算器27に入力信号Dnとともに入力される。そして、互いに加算されて、Dn+ΔKVで表される混色補正信号35としてセレクタ24に入力される。
セレクタ24には、他方で、混色補正されていないデジタル撮像信号33(n番目の画素信号Dn)がそのまま入力されており、信号レベル差検出回路23の補正イネーブル出力36がセレクト制御端子に接続されている。そして、ローレベルの場合に撮像信号33が選択され、ハイレベルの場合に混色補正信号34が選択される構成になっている。
また、信号レベル差検出回路23に入力されたレベル差信号(Dn―Dn−1)は、絶対値回路28に入力されて、その絶対値|Dn―Dn−1|が比較器29の正極に入力される。比較器29には所定の補正閾値31(REF)が与えられており、補正のための比較条件
|Dn―Dn−1|>REF
を満たす場合にハイレベル、それ以外はローレベルが、ゲート回路30に対して出力される。
ゲート回路30に入力された比較出力信号は、他方でTG7からゲート回路30に入力されたゲート信号32に従い、ゲート信号32がハイレベルの画素期間のみ、その出力が有効となる構成になっている。
(c)混色補正回路5の動作
図13及び図14は、混色補正回路5の動作を説明するためのタイミング図である。
以下、図13及び図14を用いて、混色補正回路5の動作について説明する。
図13は、先に図10(a)を用いて説明したaライン出力時における混色補正回路5に入力された信号33と、その1画素遅延出力34と、ゲート信号32とのタイミング関係を示している。特に、添字a10で表されるG信号に着目して、動作説明の便宜上、これをn番目の画素信号Dnとして扱い、時間的にその直前の信号を(n−1)番目の画素信号Dn−1として扱う。
TG7から供給されるゲート信号32は、図13で示されるように、入力信号33と連動しており、G信号が3回連続して読み出されるところの最初のG信号(G1信号)に対応して出力されるタイミング信号が設定されている。このとき、n番目の画素信号DnはG1信号であり、同時刻に対応する1画素遅延出力34の信号は(n−1)番目の画素信号Dn−1即ちR信号である。
そして、ゲート信号32がハイレベルである期間の各部の信号レベルは、
入力信号33 Dn=G1
混色補正信号35 Dn+ΔKV=G1+ΔKV
補正のための比較条件式 |Dn―Dn−1|=ΔV=|G1−R|>REF
となり、上記の比較条件式の結果に従って、G1信号に対する補正の是非が決定される。
aライン出力時の場合と同様に、図14に、先に図10(a)を用いて説明したbライン出力時における混色補正回路5に入力された信号33と、その1画素遅延出力34と、ゲート信号32とのタイミング関係を示した。
こちらは、添字b7で表されるG信号に着目して、動作説明の便宜上、これをn番目の画素信号Dnとして扱い、時間的にその直前の信号を(n−1)番目の画素信号Dn−1として扱う。
TG7から供給されるゲート信号32は、図14で示されるように、入力信号33と連動しており、G信号が3回連続して読み出されるところの最初のG信号(G1信号)に対応して出力されるタイミング信号が設定されている。このとき、n番目の画素信号DnはG1信号であり、同時刻に対応する1画素遅延出力34の信号は(n−1)番目の画素信号Dn−1即ちB信号である。
そして、ゲート信号32がハイレベルである期間の各部の信号レベルは、
入力信号33 Dn=G1
混色補正信号35 Dn+ΔKV=G1+ΔKV
補正のための比較条件式 |Dn―Dn−1|=ΔV=|G1−B|>REF
となり、上記の比較条件式の結果に従って、G1信号に対する補正の是非が決定される。
図13及び図14には、併せて、一般的な均一階調の被写体を想定して、順次読み出される入力信号33のR,G、B各色信号の信号レベルを模式的に示した。G信号のレベルがR信号、B信号に比べて大きい場合に、G信号が3回連続して読み出されるところの最初のG信号(G1信号)のみが、2番目のG信号(G2信号)、3番目のG信号(G3信号)と比較して少しだけ小さくなっている様を示した。これは、G1信号が直前のR信号もしくはB信号による混色の影響を受けるためである。
このG1信号に対して、G2信号及びG3信号との間で生じた信号レベル差を補正するためには、適切な混色補正テーブル及び補正閾値REFを設定する必要がある。
図15は、時間的に連続して読み出された2画素間で生じる混色レベルを示した特性図である。横軸は注目画素と直前の画素との信号振幅差(ΔV)であり、縦軸は注目画素に発生する混色レベルΔKVである。
図15に示すように、混色レベルは、信号振幅差ΔVが大きいほど混色の度合いが大きくなる増幅回路の周波数特性の影響により、信号振幅差ΔVに依存して、かつ非線形に変化する。これらの関係は増幅回路の特性により決まる。
混色補正量変換テーブル26の固体メモリには、図15に示した信号振幅差ΔVと混色レベルΔKVとの依存性が、忠実に、アドレスとデータの形で対応付けられて記録されている。
図15に示すように、閾値ΔGに対応する画素信号振幅差として補正閾値REFを設定する。これによって、G1信号と、G2信号及びG3信号との間で生じたG信号レベル格差が閾値ΔG以上の領域において、且つ、このときのG1信号においてのみGレベル差を補正する補正動作が行われる。
混色レベルΔKVは、もし補正が為されなければ、G1信号と、G2信号及びG3信号との間で生じたG信号レベル格差となって、3ライン周期の横スジ状のムラとして撮像画像に影響を与えることは既に説明した。しかしながら、このG信号レベル格差は、視覚的に、常に、画像で判読されるものではなく、その大きさにより判読のための閾値ΔGが存在する。即ち、ΔG以下では、CCDのランダムノイズやAD変換時の量子化ノイズ等に紛れて、画像で横スジ状のムラは見えない。
増幅回路の周波数特性による混色の影響は、直前の画素との信号振幅差ΔVに対して、混色レベルΔKVがその2パーセント以上に及ぶとG信号レベル格差が顕在化して画像で横スジ状のムラが見えるようになることが経験上、確認されている。そして、上記のごとく設定された補正閾値REFにより、補正動作は、(G信号レベルが大きい)画像のかなりハイライトな領域に限定して行われることになる。それ故に、隣接画素信号間の補正処理により、混色成分の除去以上に不必要にランダムノイズを増長させることがない。
以上のように本実施の形態によれば、時間的に連続して読み出された信号間のクロトーク成分の補正を、その信号差の絶対値が所定値よりも大きい場合のみ行うようにした。これにより、不必要にランダムノイズ成分を増長させることなく、画像をぼけさせることもなく、良好な混色補正ができる。また、画素混合方式による新しい撮像読み出し方法においても混色を良好に補正することができ、動作周波数の高速化及び高速、高感度な動画読み出し動作に対応することが可能になる。
<第1の実施の形態に係る変形例>
なお、上記実施の形態では、混色補正の対象画素として、G信号が3回連続して読み出されるところの最初のG信号(G1信号)に限定している。しかし、連続して読み出された2画素間の信号レベル差を検出し、所定の補正閾値に基づいて補正の是非を決定するという本発明の主旨に従えば必ずしもG1信号に限定されるものでなく、他の色画素信号が補正の対象であっても良い。そのために、図12のゲート回路30に入力されるゲート信号32のタイミング変更により、容易に対象画素の選択範囲を変えることも可能である。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態が、混色補正(クロストーク補正)を時間的に連続して読み出される隣接2画素間の演算により行う方式である。これに対して、第2の実施の形態は、並べ替えにより元の色配置に戻した撮像画像に空間フィルタ処理を施すことにより前記G信号格差による3ライン周期の横スジ状のムラを除去する方式である。つまり、本実施の形態における混色補正は、同色信号の間で発生する周期性の段差成分を除去する空間周波数フィルタを用いて行う方式である。
<混色補正回路の構成>
図16は、第2の実施の形態における混色補正回路5の内部の回路構成図である。
この混色補正回路5は、図16に示すように、Dフリップフロップによる1画素遅延器61、減算器62、信号レベル差検出回路23、マーキング回路63、及びDSP(デジタル信号処理回路)68を備えている。さらに加えて、メモリ69、遅延回路70、遅延回路71、72、73,74、加算器75、乗算器76、ゲート回路84、及びセレクタ77を備えている。また、信号レベル差検出回路23の構成は、第1の実施の形態の図12で説明したものと同じものである。
図1のAD変換器4から出力された混色成分を含むデジタル撮像信号(n番目の画素信号Dn)64は、減算器62の正極側及び1画素遅延器61を介して1画素信号分だけ遅延された減算器62の負極側に入力される。即ち、1画素分だけ過去の信号(n−1番目の画素信号Dn−1)として減算器62の負極側に入力される。
減算器62から出力されたレベル差信号(Dn―Dn−1)は、信号レベル差検出回路23に入力される。信号レベル差検出回路23の内部では、入力されたレベル差信号(Dn―Dn−1)が、絶対値回路28に入力されて、その絶対値|Dn―Dn−1|が比較器29の正極に入力される。比較器29には所定の補正閾値31(REF)が与えられており、補正のための比較条件
|Dn―Dn−1|>REF
を満たす場合にハイレベル、それ以外はローレベルが、ゲート回路30に対して出力される。
ゲート回路30に入力された比較出力信号は、他方でTG7からゲート回路30に入力されたゲート信号32に従い、ゲート信号32がハイレベルの期間のみ、その出力が有効となる構成になっている。ゲート信号32から出力された補正イネーブル信号66は、マーキング回路63の制御端子に入力される。一方で、マーキング回路63には、デジタル撮像信号64が入力されており、入力されたデジタル撮像信号64に対して混色補正識別ビットを付加するビット付加機能を有する。
補正識別ビットの付加されたマーキング回路63の撮像出力67は、DSP68に入力されて、DSP68からは、信号処理された撮像信号が加算器75にそのまま入力されるとともに、遅延回路70、71、72、73,74にそれぞれ入力される。そして、遅延回路71、72、73,74を介して遅延された撮像信号は同じく加算器75に入力されて、加算器75の加算出力は、乗算器76に入力される。遅延回路72の出力信号81と乗算器76の出力信号82は、それぞれセレクタ77のデータ入力端子に入力される。
DSP68から制御信号78が遅延回路70に入力されており、その遅延出力がゲート回路84に入力されて、ゲート信号85がハイレベルの画素期間のみ、その出力が有効となる。そして、ゲート回路84の出力として、セレクタ77の制御端子に入力される構成になっている。DSP68には、その他に、メモリ69との間で、撮像信号を読み出し、書き込みするための複数の制御ライン、アドレスライン、データラインが接続されている。
<第2の実施の形態に係る混色補正動作>
次に、上記混色補正回路5の構成において、混色補正動作の説明を行う。
撮像信号64から、信号レベル差検出回路23の補正イネーブル出力66(第1の実施の形態では36)が出力されるに至る一連の動作は、第1の実施の形態の場合と同様であり、補正閾値REFの設定の仕方も同様の考え方に従って行われるものとする。即ち、混色補正の対象となる画素信号の検出の仕方に関しては同じであるので、ここでは繰り返しの説明を省略し、マーキング回路63以後の動作について主として説明する。
マーキング回路63は、デジタル撮像信号の各画素信号に対して後処理により補正を行うために、予め、補正をする信号としない信号とを区分するための識別子を画素信号ごとに用意するためのものである。
具体的な構成手段としては、例えば、デジタル撮像信号64が12ビットのデジタルデータである場合に、このデータの最上位ビットに1ビットの識別ビットを付加して13ビットのデジタルデータとするデータ長変換回路である。そして、マーキング回路63の制御端子に入力された補正イネーブル信号66がローレベルの場合に、この識別ビットをゼロにリセットし、ハイレベルの場合には1にセットする。
DSP68には、記録動作モードと読み出し動作モードの2つの動作モードがある。そして、まず、記録動作モードにおいて、DSP68では、マーキング回路63の撮像出力67を受けて、図10(a)及び(b)を用いて説明したものと同じ配置関係で、並べ替えによる2次元配置の処理が行われる。メモリ69は、並べ替え処理のためのバッファメモリとして使用される。
DSP68では、撮像信号を補正識別ビットの付加された状態(13ビット)のまま、上記の2次元配置の処理が完了した後に、今度は、読み出し動作モードに移行する。読み出し動作モードでは、2次元配置された画像の読み出し処理が行われる。補正識別ビットの付加された撮像信号(13ビット)は、読み出し動作モード時に、識別ビット(1ビット)と撮像信号(12ビット)とに分離される。そして、識別ビット信号は、補正イネーブル信号78として出力される。これと対となる撮像信号79(12ビット)は、同時に、遅延回路71、72、73,74にそれぞれ入力される。
そして、これらの遅延信号は、遅延無しの撮像信号79とともに加算器75において加算されて、さらに(1/5)の係数をもつ乗算器76で乗算されることにより、5つのエレメントの平均値が求められる。その結果は、2次元フィルタ処理の為された撮像信号82として出力される。図16の83の部分が、2次元フィルタ回路の構成を為している。また、同時に、2次元フィルタ処理の為されていない撮像信号として、2次元フィルタ回路83のエレメント中心に位置する遅延回路72の出力信号81が出力される。
図17(a),(b),(c)は、第2の実施の形態の2次元フィルタによる混色補正の説明図である。
図17(a)は、並べ替え処理によるG色配置の様子を示している。図10(b)と対応させて見ると判るように、CCD読み出し時のaライン出力におけるG信号に対して、このとき連続して読み出されるGの順番により、Ga1、Ga2、Ga3と表記した。同様に、CCD読み出し時のbライン出力におけるG信号に対して、このとき連続して読み出されるGの順番により、Gb1、Gb2、Gb3と表記した。
混色により発生したG1信号と、G2信号及びG3信号との間のG信号レベル差により、並べ替え処理後に、3ライン周期の横スジ状のムラとなって画像に影響を与えることは、第1の実施の形態で既に説明した通りである。図17(a)で、Ga1及びGb1の配置された水平ラインがこの横スジの成分に相当する。
したがって、補正の対象となるGa1及びGb1に対して、それぞれ、これらと近接する周辺のG信号で、かつGレベル差のないG2、G3信号との間で所定のフィルタ処理を行うことで、前記横スジ成分を軽減或いは解消することが可能である。そのためのフィルタ処理の一例として、図17(b)に、2次元フィルタ処理を為す3x3の画素マトリクス係数とその計算式を示す。
以下に、上記フィルタ処理を実現する図16の2次元フィルタ回路83の動作について説明する。
遅延無しの撮像信号79から順次、出力される画素信号に対して、ある時刻における画素信号(A00)に着目する。その他の各遅延回路71、72、73、74のそれぞれの出力は、同時刻に、撮像信号79から遅延時間分だけ過去に遡って出力された画素信号を保持している。
即ち、着目する画素信号(A00)の位置に対して、遅延回路71の遅延量を垂直2画素で水平遅延無しの設定とした場合には、垂直2画素上に位置する画素信号(A20)となる。また、遅延回路72の遅延量を垂直1画素で水平1画素とした場合には、垂直1画素上、水平1画素左に位置する画素信号(A11)となる。また、遅延回路73の遅延量を垂直遅延無しで水平遅延2画素とした場合には、水平2画素左に位置する画素信号(A02)となる。また、遅延回路74の遅延量を垂直2画素で水平2画素とした場合には、垂直2画素上で水平2画素左に位置する画素信号(A22)となる。
また、補正識別ビット信号の出力78が遅延回路72と同じ遅延時間をもつ遅延回路70を介して遅延されることで、遅延後の補正識別ビット信号80は、遅延回路72から出力される画素信号と時間的に対応した補正識別ビット信号となる。遅延後の補正識別ビット信号80は、後述するゲート信号85がハイレベルの画素期間のみ、セレクタ77の制御端子に伝達されて、ハイレベルの場合にはフィルタ処理82の出力が選択される。ローレベルの場合には、フィルタ処理の為されていない遅延回路72の出力信号81が選択される。
図17(c)に示すように、撮像信号79からGa2が出力された時刻に、加算器75に対して、遅延回路71からGb3、遅延回路72からGa1、遅延回路73からGa2、遅延回路74からGb3がそれぞれ出力される。このときのフィルタ処理出力82は、これら5つの画素信号の平均値である。
Ga1’= (Ga2+Gb3+Ga1+Ga2+Gb3)/5
となる。これと同時に、フィルタ処理の為されていない撮像信号81にはGa1が出力され、補正識別ビット信号80はこのGa1に対応した信号が出力される。
同様に、撮像信号79からGb2が出力された時刻に、加算器75に対して、遅延回路71からGa3、遅延回路72からGb1、遅延回路73からGb2、遅延回路74からGa3がそれぞれ出力される。このときのフィルタ処理出力82は、これら5つの画素信号の平均値である
Gb1’=(Gb2+Ga3+Gb1+Gb2+Ga3)/5
となる。これと同時に、フィルタ処理の為されていない撮像信号81には、Gb1が出力され、補正識別ビット信号80はこのGb1に対応した信号が出力される。
上記フィルタ処理により、Ga1がもつGa2及びGa3との間の信号格差は、Ga1’に置き換わることで、およそ5分の1に軽減される。同じく、Gb1がもつGb2及びGb3との間の信号格差も、Gb1’に置き換わることで、およそ5分の1に軽減される。
ところで、上記フィルタ処理は、近接画素間の平均化によるローパスフィルタであるため、処理された画素信号の高周波成分は失われることになる。高周波成分の損失は、例えば、中心画素と近接画素間の信号レベル差を調べて、そのレベル差が所定レベル以上であった場合には、当該画素信号が被写体の高周波成分をもつと判断してフィルタ処理を止めるなどの工夫により、ある程度、防ぐことができる。
上記動作を実現するための信号処理回路の一例を図18に示す。
既に説明した図16の二次元フィルタ回路83に追加、接続する形で構成される。遅延回路71、72、73、74は、二次元フィルタ回路83の内部のものをそのまま利用できる。遅延回路71、72、73、74の各出力は、加算器90に入力され、その加算出力が(1/4)の係数の乗算器91に入力されて、各エレメントの加算平均値が乗算器91より出力される。
減算器93において、遅延回路72の出力信号81から乗算器91の出力信号92が減じられて、その減算出力値は、絶対値回路94を介して絶対値化される。絶対値回路94の出力95は、比較器97において所定の補正閾値(REF2)と比較されて、その比較結果が補正の是非を決定するゲート信号85として出力される。
撮像信号79からGa2が出力された時刻を例に、図18における回路の各部の信号値を示すと、遅延回路71からGa3、遅延回路72からGb1、遅延回路73からGb2、遅延回路74からGa3がそれぞれ出力される。このとき、遅延回路72から出力されたGb1を中心画素として、これに近接する周辺画素の加算平均値
Gav=(Ga2+Gb3+Ga2+Gb3)/4
が、乗算器91から出力される。そして、比較器97には、絶対値|Ga1−Gav|が入力されて、この値と所定の補正閾値(REF2)の大小関係が比較される。そして、絶対値|Ga1−Gav|がVREF2より大きい場合には、フィルタ処理を禁止するためのゲート信号85に、ローレベルが出力される。
補正閾値(REF2)には、混色に起因して想定されるG信号レベル格差の最大値を設定する。そうすることで、REF2を超える領域のG信号レベル格差に対しては、これを被写体の高周波成分であると判断して、混色によるG信号レベル格差と被写体の高周波成分とを区別することができる。
混色補正の対象となる画素信号の検出の仕方に関しては、第1の実施の形態の場合と同様であり、G信号レベル格差が顕在化して画像で横スジ状のムラが見える閾値ΔGに対応する画素信号振幅差として補正閾値REFを設定する。そうすることで、G1信号と、G2信号及びG3信号との間で生じたG信号レベル格差が閾値ΔG以上の領域において、且つ、このときのG1信号においてのみGレベル差を補正する補正動作が行われる。
第1の実施の形態で説明した補正閾値REFにより、(G信号レベルが大きい)画像のかなりハイライトな領域に限定してフィルタ処理による混色補正が行われることになる。さらに、補正閾値REF2を超える領域のG信号レベル格差に対しては、これを被写体の高周波成分であると判断して、フィルタ処理を止めることで、混色成分の除去以上に不必要に高周波成分が損なわれて画像がぼけることがない。
<第2の実施の形態に係る変形例>
なお、上記実施の形態では、混色補正の対象画素として、G信号が3回連続して読み出されるところの最初のG信号(G1信号)に限定している。しかし、連続して読み出された2画素間の信号レベル差を検出し、所定の補正閾値に基づいて補正の是非を決定するという本発明の主旨に従えば必ずしもG1信号に限定されるものでない。即ち、他の色画素信号が補正の対象であっても良いことは、第1の実施の形態の場合と同様である。
[第3の実施の形態]
信号振幅差が大きいほど混色の度合いが大きくなる増幅回路の周波数特性による影響を鑑みて、第1及び第2の実施の形態においては、時間的に連続して読み出された画素信号の信号差が所定値より大きい場合のみ混色補正処理を稼動させるようにした。ところで、時間的に連続して読み出された画素信号の信号差が大きくなる場合について、上記各実施の形態の場合のように画素信号間の演算で検出しなくても、感度切り換え手段を有する撮像回路の構成によっては感度設定条件に基づいて検出することが可能である。この点を考慮した第3の実施の形態について、以下説明する。
<構成及び動作>
そのための第3の実施の形態の構成は、第1の実施の形態で示した図1の基本構成図に包括される。この中で、第3の実施の形態に係る構成は、感度切り換え手段に関する部分である。
図1における構成及び動作の説明は第1の実施の形態において既に説明しているので、ここでは、上記感度切り換え手段の構成及び動作についてのみ説明する。
図1において、DSP6の内部には、入力された撮像信号を増幅するためのデジタル乗算器で構成されたプログラマブルゲインアンプが内包されている。感度切り換えは、CPU8からの制御に従って、DSP6内部の上記プログラムゲインアンプで所定のゲイン設定が為されることで実現される。
図19(a),(b),(c)には、上記感度切り換え手段によって設定された感度ごとに、各部の信号の状態を示した。一例として、ここでは、被写体照度と出力画像レベルとの関係において、ISO100、ISO200、ISO400の各フィルム感度に相当する撮像感度を例に挙げた。
図19(a)は、CDS2の出力波形であり、信号レベルAは、CDS出力段で見た適正露光状態における標準G信号レベルである。図19(a)に示すように信号レベルAは、ISO100を基準として、ISO200の時にはその2分の1である(A/2)となり、ISO400の時にはその4分の1の値である(A/4)となる。同図19(a),(b),(c)では、横軸に時間をとり時刻t0を境にして、R画素信号からG画素信号に切り換わる様を示した。
増幅回路3の増幅度は、AD変換器4の入力レンジで決まる適正レベルBに対して、(B/A)倍に設定されている。このとき、ISO100の場合の増幅回路3の標準G信号レベルはBであり、ISO200の時にはその2分の1である(B/2)となり、ISO400の時にはその4分の1の値である(B/4)となる。
図19(b)は、このときの増幅回路3の出力波形であり、信号レベルBの近傍で、増幅回路3の周波数特性によるリンギングが顕著に生じる。リンギングは出力振幅の大きさに非線形な特性で依存しており、信号レベルBの半分以下の領域では非常に小さいという特徴がある。
図19(c)は、DSP6内部のプログラムゲインアンプで感度切り換えによるゲインアップが行われた後の出力波形である。プログラムゲインアンプはISO感度100を基準(ゲイン1倍)として、ISO200の場合にはゲインが2倍化されて、ISO400の場合には4倍化される。そのため、図示されるように、ISO100で顕著なリンギングが、たとえ感度アップ(増幅)が為されたとしてもISO200及びISO400においては相対的に影響度が小さい。
そして、第3の実施の形態においては、CPU8の制御に従って、感度設定値により混色補正回路5による補正動作を稼動させる。即ち、第1の実施の形態及び2における信号レベル差検出回路23の出力に代えて、ISO200よりも感度が低い場合にのみハイレベルを出力する制御信号によって補正動作の是非を決定する。
以上のように本実施の形態によれば、時間的に連続して読み出された信号間のクロトーク成分の補正を、撮像装置の感度設定に応じて所定感度よりも低い場合のみ行うようにした。これにより、不必要にランダムノイズ成分を増長させることなく、画像をぼけさせることもなく、良好な混色補正ができる。
<第3の実施の形態に係る変形例>
混色補正の是非を、感度切り換え手段により設定された感度が所定値より低い場合のみ混色補正回路5を稼動させるという本実施の形態に従えば、補正のための手段としては、第1或いは第2の実施の形態で示したいずれの方法と組み合わせても良い。
また、画素混合方式による動画に適した読み出しモードに限定して、例えば動画撮影モード時にのみ、第1〜第3の実施の形態に示す混色補正動作を適用することも可能である。この場合、従来ながらのベイヤ配列読み出しを行う静止画撮影モード時には適用しないなどの方法も、動作モードごとの画質の最適化や高速化を実現する上で有用である。
さらに、また、第1の実施の形態〜3は、画素混合方式による動画に適した読み出し方法に対して最適な混色補正方法について言及したが、従来ながらのベイヤ配列読み出しに対しても有効なことは言うまでもない。
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしても良い。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
本発明の実施の形態の全体構成を示すブロック図である。 CCDの構成を示すブロック図である。 CCDの混合画素の組み合わせを示す説明図である。 CCDの画素混合動作の一手順を示す説明図である。 CCDの画素混合動作の一手順を示す説明図である。 CCDの画素混合動作の一手順を示す説明図である。 CCDの画素混合動作の一手順を示す説明図である。 CCDの画素混合動作の一手順を示す説明図である。 CCDの画素混合動作の一手順を示す説明図である。 二次元的再配置を示す説明図である。 CCDの混合画素の組み合わせの一例を示す説明図である。 第1の実施の形態における混色補正回路の構成を示すブロック図である。 画素混合読み出し時のCCD出力レベルとタイミング図である。 画素混合読み出し時のCCD出力レベルとタイミング図である。 混色レベルの特性図である。 第2の実施の形態における混色補正回路の構成を示すブロック図である。 2次元フィルタ処理の説明図である。 高周波成分検出回路の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態における感度設定別の各部の信号波形図である。 CCDのベイヤ色配列を示す説明図である。
符号の説明
1 CCD
2 CDS
3 増幅回路
4 AD変換器
5 混色補正回路
6 DSP
7 TG
8 CPU

Claims (7)

  1. 所定の色フィルタを受光面にもつ撮像素子と、前記撮像素子の出力をサンプルホールドするサンプルホールド手段と、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間のクロストーク成分を補正するクロストーク補正手段とを有する信号処理装置であって、
    前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間の信号差を検出する信号差検出手段と、
    前記信号差検出手段により検出された信号差の絶対値が所定値よりも大きい場合、前記クロストーク補正手段を稼動させる手段とを備えたことを特徴とする信号処理装置。
  2. 所定の色フィルタを受光面に有する撮像素子と、前記撮像素子の出力をサンプルホールドするサンプルホールド手段と、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間のクロストーク成分を補正するクロストーク補正手段とを有する信号処理装置であって、
    前記撮像素子の感度を設定する手段と、
    前記設定された感度が所定値よりも低い場合、前記クロストーク補正手段を稼動させる手段とを備えたことを特徴とする信号処理装置。
  3. 前記クロストーク補正手段は、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された同色信号の最初の画素信号に対してクロストーク成分の補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
  4. 前記クロストーク補正手段は、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出されたn(正の整数)番目の信号と前記n番目の信号の直前の信号との間の信号差に所定の係数を乗じた値を、前記n番目の信号に加算することにより補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
  5. 前記クロストーク補正手段は、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間で発生したクロストーク成分により同色信号の間で発生する周期性の段差成分を除去する空間周波数フィルタであることを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
  6. 所定の色フィルタを受光面にもつ撮像素子と、前記撮像素子の出力をサンプルホールドするサンプルホールド手段と、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間のクロストーク成分を補正するクロストーク補正手段とを有する信号処理装置の制御方法であって、
    信号差検出手段が、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間の信号差を検出する工程と、
    稼動手段が、前記検出された信号差の絶対値が所定値よりも大きい場合、前記クロストーク補正手段を稼動させる工程とを有することを特徴とする信号処理装置の制御方法。
  7. 所定の色フィルタを受光面に有する撮像素子と、前記撮像素子の出力をサンプルホールドするサンプルホールド手段と、前記サンプルホールド手段により時間的に連続して読み出された信号間のクロストーク成分を補正するクロストーク補正手段とを有する信号処理装置の制御方法であって、
    感度切り換え手段が、前記撮像素子の感度を設定する工程と、
    稼動手段が、前記設定された感度が所定値よりも低い場合、前記クロストーク補正手段を稼動させる工程とを有することを特徴とする信号処理装置の制御方法。
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