JP5374554B2 - 耐摩耗性および耐衝撃性の時計ムーブメント用脱進機レバー - Google Patents

耐摩耗性および耐衝撃性の時計ムーブメント用脱進機レバー Download PDF

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Description

本発明は、テンプと協働するように構成されたホーンを含むノッチを画定する少なくとも1つのフォークを含む、時計ムーブメントの脱進機機構用の脱進機レバーに関する。
また、本発明は、このタイプの脱進機レバーを含む脱進機機構に関する。
また、本発明は、このタイプの少なくとも1つの脱進機レバーおよび/またはこのタイプの脱進機機構を含む時計に関する。
本発明は、時計機構の分野に関し、より具体的には、脱進機機構の分野に関する。
このタイプの機構では、脱進機レバーは、テンプとがんぎ車の両方と協働する。両側で、脱進機レバーは、一方ではテンプのインパルスピンと協働するホーンを含むフォークによって、他方ではがんぎ車と周期的に協働する爪石によって、衝撃に対処する。これらのひっきりなしに続く衝撃が、摩耗を発生し、それにより時間の経過と共にムーブメントの特性の劣化をもたらす。特に、脱進機機構では、フォークノッチでの摩耗が、脱進機の全体的な効率の低下、および振幅の減少をもたらす。したがって、課題は、脱進機機構、特に脱進機レバーの摩耗を減少させること、および機構によって課せられる空間要件を考慮しながら、脱進機レバーとテンプとの接触区域を弾性にすることである。
摩耗の問題に言及している特許文献はほとんどない。数少ない解決策は、表面コーティング、材料の特定の選択、軸受の使用、または短いレバーアームの使用による慣性の減少を提案している。特定の材料または表面コーティングの選択は、衝撃を緩和させるのではなく、衝撃の影響を遅延する。玉軸受の使用は、永久的に衝撃を受けるシステムには適しておらず、そのような機構での軸受の寿命は概して短く、これは時計には不適合である。慣性の減少は、それよりも有利ではあるが、既存のムーブメントに加工を加えて、その運動学的挙動を変更することは難しい。
これに関して、シリコンまたは同様の成分の使用によって慣性を減少させる別の方法が、CSEMの欧州特許第0732635号(特許文献1)から知られていることに留意されたい。
いくつかの特許文献は機械的耐性に関し、これは、本発明が対処する問題に最も近い問題である。
すなわち、雑音レベルを減少した脱進機に関するLa Generale Horlogereの米国特許第2717488号(特許文献2)が知られており、これは、爪石でのがんぎ車の歯の衝突に伴う衝撃を減衰させるための半径方向ノッチを有するがんぎ車を含み、各歯は、ノッチによって提供される可撓性により、次の歯の上に位置することもでき、これは、がんぎ車に、所望の可撓性に加えて頑強性も与える。ノッチは、取付け領域に対する可撓性を各歯の全体に与えるように十分大きくなければならず、取付け領域に対してある自由度で各歯が枢動できるようにする。この構成は、枢動性が構成要素の動作の運動学的挙動に不適合であるいくつかの構成要素には適用できない。
また、OMEGAの欧州特許第1870784号(特許文献3)も知られており、この特許は、輪縁を備えずに歯を含むホイールを開示し、衝撃によって歯が損傷を受けるのを防止する解決策を提案する。この特許によるホイールは、可撓性の湾曲アームを含み、湾曲アームは、接線方向で湾曲し、ホイール周縁に向かって幅が減少している。これらのアームはそれぞれ端部歯を含み、これも可撓性である。先行特許文献と同様に、このタイプのホイールはがんぎ車に適していることがあるが、その構成は、脱進機レバーなどいくつかの構成要素に関連する特定の運動学的挙動にはあまり適していない。さらに、脱進機機構へのこのタイプのがんぎ車の取付けは、元のがんぎ車をこの特別ながんぎ車に取り替えることを伴い、元のがんぎ車は再使用できない。
様々な文献が、歯車での動作遊びを減少すること、あるいはいくつかの構成要素に対する衝突またはインパルスの効果を低減さえすることを意図した機構を提案している。すなわち、ROLEX SAの欧州特許出願公開第1555584A1号(特許文献4)も知られており、これは、遊びを塞ぐ歯を有する歯付きホイールセットを開示し、この歯付きホイールセットは、歯に構成されたスロットを含み、これらのスロットは、塞ぐべき歯車遊びに従ってスロットが可能にする移動の振幅を制限するためのストップ手段と組み合わされる。同様に、協育歯車工業株式会社の特開昭63−130961号(特許文献5)が、スロットまたはチャンバによって弾性が提供される歯を開示する。WIEDERRECHTの欧州特許出願公開第1380772A1号(特許文献6)が、このタイプの歯車を開示する。本出願人(ETA SA)の欧州特許出願公開第1983389A1号(特許文献7)は、がんぎ車と協働するように構成されたインパルス爪の近傍でテンプローラがスロットを有する脱進機機構を提示する。HANSENの米国特許出願公開第443363A号(特許文献8)は、弾性減衰手段を含む脱進機機構を開示する。ROLLS ROYCE PLCの国際公開第2010/063393A1号(特許文献9)は、チャンバに接続されたスロットの存在によって可撓性にされた歯を有する別の歯構成を開示する。
これらの実施形態では、歯で測定されるアームの可撓性に固有の移動が、ミリメートルの数百分の1または数十分の1のオーダーであり、これは、いくつかの機構では、大きすぎるとみなされることがある。
欧州特許第0732635号 米国特許第2717488号 欧州特許第1870784号 欧州特許出願公開第1555584A1号 特開昭63−130961号 欧州特許出願公開第1380772A1号 欧州特許出願公開第1983389A1号 米国特許出願公開第443363A号 国際公開第2010/063393A1号
本発明の目的は、前述した欠点のすべてまたは一部を克服することである。脱進機レバー摩耗という特有の問題を克服するためには、本発明の目的は、特定の空間要件を考慮しながら、脱進機レバーとテンプの接触区域を弾性にすることである。
したがって、本発明は、時計ムーブメントの脱進機機構用の脱進機レバーであって、ノッチを画定する少なくとも1つのフォークを含み、前記ノッチが、テンプと協働するように構成されたホーンを含む脱進機レバーにおいて、前記フォークノッチが、前記ホーンの少なくとも1つにスロットおよび/またはチャンバを含み、接触面と前記スロットまたはチャンバとの間に延在する少なくとも1つの弾性リップを画定し、前記スロットまたはチャンバが、対応するホーンにいくらかの弾性を与えるように構成され、前記ホーンが、衝突エネルギーの一部を吸収し、次いで前記エネルギーを前記衝突後に戻すことによって、各インパルス中の衝撃を和らげることを特徴とする脱進機レバーに関する。
本発明の1つの特徴によれば、前記少なくとも1つのホーンが、端部接触領域に形成された少なくとも1つの接触面での間断接触中にインパルスまたは打撃機能を行うこと、および前記少なくとも1つのホーンが、前記少なくとも1つの接触面に近接して高精度で作製された少なくとも1つの前記スロットおよび/またはチャンバにより、いくらかの可撓性を有し、前記接触面と前記少なくとも1つのスロットおよび/またはチャンバの間に延在する少なくとも1つの弾性リップを画定する。
本発明の1つの特徴によれば、前記少なくとも1つの弾性リップが、その外面の1つに、少なくとも1つの前記接触面を含む。
本発明の1つの特徴によれば、前記少なくとも1つの弾性リップが、前記接触面と、前記少なくとも1つのスロットおよび/またはチャンバと、前記ホーンの少なくとも1つの他の周縁面との間に延在する。
また、本発明は、このタイプの脱進機レバーを含む脱進機機構に関する。
また、本発明は、このタイプの少なくとも1つの脱進機レバーおよび/またはこのタイプの脱進機機構を含む時計に関する。
他の特徴および利点は、添付図面を参照して非限定的に記載する以下の説明から明確になろう。
脱進機レバーが、スロットを設けられたホーンを含み、スロットが各ホーンの内面に開いており、弾性リップを画定する、第1の変形形態での本発明による時計脱進機レバーの概略部分斜視図である。 脱進機レバーが、スロットを設けられたホーンを含み、スロットが各ホーンの外面に開いており、弾性リップを画定する、第2の変形形態での本発明の方法が適用される時計脱進機レバーの概略部分斜視図である。 脱進機レバーが、各ホーンの内面に開いており弾性リップを画定するスロットと、各ホーンの外面に開いており弾性リップを画定するスロットとを設けられたホーンを含む、第3の変形形態での本発明の方法が適用される時計脱進機レバーの概略部分斜視図である。 方向Aで見た中間フォークノッチ平面に沿った図1の脱進機レバーの概略部分断面図である。 方向Bで見た図2の脱進機レバーの概略部分端面図である。 前記脱進機レバーがホーンを含み、各ホーンにスロットが設けられ、スロットが、可撓性区域を画定し、各ホーンの内面または外面には開いておらず、前記ホーンの横方向表面にのみ開いている、第4の変形形態での本発明の方法が適用される時計脱進機レバーの概略部分前面図である。 前記脱進機レバーがチャンバを含み、チャンバが開いておらず、可撓性区域を画定する、第5の変形形態での本発明による方法が適用される時計脱進機レバーの概略部分前面図である。 フォークの平面に垂直な平面CCに沿った、図7の脱進機レバーの概略部分断面図である。 本発明に従って作製された弾性リップの変形の詳細の概略部分前面図である。 この弾性リップの変形の特性を概略的に示す図である。 図1の例示的実施形態での本発明による脱進機レバーの可撓性フォークノッチと、テンプローラのインパルスピンとの協働の詳細を概略的に示す図である。 所与の衝突に応じた、図11の脱進機レバーホーンの端部の隙間を時間の関数として示す特性図である。 中実ホーンを有し、本発明に従って作製された弾性リップまたはチャンバを有さない従来の脱進機レバーの、同じ条件での特性図である。 本発明による様々な脱進機レバー構成の概略斜視図である。 本発明による様々な脱進機レバー構成の概略斜視図である。 本発明による様々な脱進機レバー構成の概略斜視図である。 本発明による様々な脱進機レバー構成の概略斜視図である。 本発明による様々な脱進機レバー構成の概略斜視図である。 本発明による様々な脱進機レバー構成の概略斜視図である。 本発明による様々な脱進機レバー構成の概略斜視図である。 本発明による様々な脱進機レバー構成の概略斜視図である。 本発明による様々な脱進機レバー構成の概略斜視図である。 本発明による様々な脱進機レバー構成の概略斜視図である。
本発明は、テンプと協働するように構成されたホーンを含むノッチを画定する少なくとも1つのフォークを含む、時計ムーブメントの脱進機機構用の脱進機レバーに関する。
本発明の目的は、端部接触区域(本明細書では以後「ホーン」と呼ぶ)に形成された少なくとも1つの接触面での間断接触中にインパルスまたは打撃機能を行う時計ムーブメント構成要素の摩耗および衝撃に対する耐性を改良する方法を提供することである。より具体的には、この方法は、摩耗および衝撃に対する耐性がある時計ムーブメント用の脱進機レバーを作製するためのものであり、またはこれらの特性を与えるために既存の脱進機レバーを変形するためのものである。
脱進機機構の脱進機レバーの好ましい例をより詳細に参照しながら本発明を説明するが、この実施形態は限定的なものではない。
用語「ホーン」は、説明を単純にする目的で選択される。本発明が好ましく適用される構成要素は突き出た形であるが、内面を含むこともでき、本発明は、それにも同様に当てはまる。
図1、図2、図3、図6、および図7で見られるように、本発明によれば、この端部ホーンは、1つまたは(適切であれば)複数の接触面の近傍に少なくとも1つの微小スロットまたはチャンバを設けることによって可撓性にされ、前記接触面と、前記少なくとも1つのスロットまたはチャンバの間に延在する少なくとも1つの弾性リップを画定する。
本発明の1つの特徴によれば、前記少なくとも1つの弾性リップは、その外面の1つに少なくとも1つの前記接触面を含むように作製される。
この方法は、新規の構成要素を製造する際や、既存の構成要素を改良する際のいずれの場合でも実施することができる。しかし、以下の説明から分かるように、いくつかの実施形態は新規の製造にのみ当てはまる。これは特に、本発明を実施するのに特に適しているMEMS技術またはLIGA技法を使用して時計構成要素を作製するためにマイクロ機械加工可能な材料が選択される場合である。
以下の説明は構成要素の「作製」に言及し、したがってこれは、構成要素またはムーブメントの新規の製造とあらゆる改良との両方を含むと理解すべきである。
本発明の特定の実施形態では、このスロットまたはチャンバは、接触面と、スロットまたはチャンバと、ホーンの少なくとも1つの他の周縁面との間に弾性リップを画定するために作製される。
リップ(したがってスロットまたはチャンバ)は、構成要素が広がる平面であって、1つまたは(適切であれば)複数の接触面に直交する平面にほぼ垂直に、または垂直に作製されることが好ましいが、限定はしない。
好ましくは、押抜きなどによって従来の様式で作製された脱進機レバーの場合には、前記平面に平行にホーンに形成された横方向表面に開く少なくとも1つのスロットが、ワイヤ電食によって、またはレーザによって作製される。あるいは、MEMS技術またはLIGA法を使用して前記構成要素を製造するためにマイクロ機械加工可能な材料が選択されるとき、このスロットは、MEMS技術またはLIGA法による構成要素の製造中に作製される。
少なくとも1つのチャンバを形成することによってホーンを可撓性にすることが選択される実施形態では、MEMS技術またはLIGA法を使用するマイクロ機械加工可能な材料での前記構成要素の製造中に前記チャンバがホーンの厚さで作製され、前記ホーンのどの外面にも通じていない。また、鋼や合金など、より以前から用いられている材料を用いてそのようなチャンバを作製することもできるが、これは、より高価な多層化を伴う。
ホーンに与えられた可撓性は、前記ホーンを脆弱にすべきではなく、または前記ホーンの機械的耐性を低下させるべきではない。いかなる不可逆の塑性変形は避けるべきである。可撓性は、特に、取付け領域の周りでの広い振幅の振動をもたらしてはならない。これは、いずれ冶金の観点での疲労をもたらし、弾性リップさらには実際のホーンの破損の危険をもたらす。したがって、弾性リップに可撓性を与えるが、時間の経過と共に耐性を低下させることになる運動は何ら生じないように、幅、すなわちスロットまたはチャンバの最小寸法を非常に小さくすることが好ましい。
図9および図10は、スロット5の近傍での、脱進機レバー1のホーン3に構成された弾性リップ20の変形を示す図である。衝突力Fが接触面Sに加えられる。表面Sは、弾性リップ5が取り付けられた点Aから距離L1にある。前記リップは、全長がL2である。スロット5の幅はE1であり、リップ20の厚さはE2である。弾性リップ5の弾性曲線は関数D=B(y)に従い、この関数は、材料およびF、L2、およびE2の値によって決まる。
本発明によれば、全長AB、すなわちL2にわたるリップ20の変形は、弾性領域内に留まるように成される。変形は、材料、F、E2、およびL1またはL2によって決まる。
また、Fの最大許容値Fmと、yの最大値、すなわちL2とに関して、DはE1未満であり、すなわち弾性リップ20とホーン3の残りの部分とが接触しないことも保証される。
弾性限界が210GPaである鋼グレードS15Pからなる脱進機レバー1の例示的実施形態では、80mNの衝突力Fで、寸法E1=15μm、E2=30μm、およびL2=150μmに関して、Dの最大値=2μmが得られ、応力レベルは800MPa未満である。
好ましくは、弾性リップの最小寸法は、十分な可撓性を提供するように制限される。
一言でいえば、弾性リップの変形は、弾性リップを形成する材料の弾性領域内にある。幅E2は、リップのサイズ設定における重要なパラメータである。なぜなら、衝突力Fと弾性リップの寸法との組合せが、リップの弾性領域内で変形を生じることを保証しなければならないからである。
好ましくは、弾性リップの幅E2は、その長さL2の4分の1未満、好ましくはL2の8分の1未満である。好ましい適用例では、この幅E2は30μm以下でもある。
スロットの最小寸法E1は、リップの点Bとホーン3の他の部分とのいかなる接触を防止するのにちょうど十分な大きさでなければならない。
有利には、このスロットまたはチャンバは、数マイクロメートルの最小寸法で作製され、その長さの広がりに対して8分の1未満の比率である。
また、好ましくは、弾性リップの最小寸法は、十分な可撓性を提供するように制限される。
また、本発明は、インパルスおよび衝撃に関連する応力を最も頻繁に受ける脱進機機構の構成要素に特によく適用される。
より具体的には、脱進機レバーへの本発明の適用が特に有利であり、本明細書では以後、本発明のこの非限定の適用例をより具体的に説明する。
すなわち、本発明は、フォークノッチ2を画定する少なくとも1つのフォークを含む、時計ムーブメントの脱進機機構用の脱進機レバー1に関する。このフォークノッチ2は、接触面Sでテンプ(図示せず)と協働するように、一般にはテンプに設けられたインパルスピンと協働するように構成されたホーン3および4を含む。
本発明によれば、フォークノッチ2は、少なくとも1つのホーン3、4、好ましくは各ホーン3、4に、それぞれ少なくとも1つのスロット5、6および/または少なくとも1つのチャンバ30を含み、接触面Sとこのスロット5、6またはチャンバ30との間で延在する少なくとも1つの弾性リップ20、21を画定する。
各スロット5、6またはチャンバ30は、対応するホーンに弾性を与えるように構成され、ホーンは、衝突エネルギーの一部を吸収し、次いでそのエネルギーを前記衝突後に戻すことによって、各インパルス時の衝撃を和らげる。したがって、スロットまたはチャンバは、接触領域を弾性にする。スロットまたはチャンバの機能は、解放およびインパルス段階中に、テンプのインパルスピンと脱進機レバーフォークとの接触を和らげることによって摩耗を低減することである。
この少なくとも1つのホーン3、4は、端部接触領域に形成された少なくとも1つの接触面での間断接触中にインパルスまたは打撃機能を行い、少なくとも1つのそのようなスロット5、6および/またはチャンバ30によって可撓性があり、スロット5、6および/またはチャンバ30は、前記少なくとも1つの接触面の近傍に高精度で作製されて、前記接触面と前記少なくとも1つのスロット5、6および/またはチャンバ30の間に延在する少なくとも1つの弾性リップ20、21を画定する。
本発明によって実現される別の目的は、脱進機サイクルにおける膠着(sticking)の現象を低減することである。
好ましくは、この少なくとも1つの弾性リップ20、21は、それらの外側接触面の1つに、少なくとも1つのそのような接触面を含む。
本発明の変形形態では、この少なくとも1つの弾性リップ20、21は、接触面と、前記少なくとも1つのスロット5、6および/またはチャンバ30と、ホーン3、4の少なくとも1つの他の周縁面との間に延在する。
各スロットまたはチャンバは、直線または任意の他の形状を有する。「チャンバ」とは、材料内に取り囲まれた、開口のない体積を意味し、「スロット」とは、関連の構成要素の外面の少なくとも1つに開いている空間を意味する。
各スロットの幅は、数マイクロメートルであることが好ましく、スロットの長さの広がりに比べて常に非常に小さく、好ましくは8分の1未満の比率である。
各スロットは、一般的にそうであるように、フォークノッチ2さらには脱進機レバー1全体が広がる平面Pに対して少なくとも1つの傾斜方向または垂直方向に延在することが好ましい。この少なくとも1つのスロット5、6および/またはチャンバ30は、脱進機レバー1が広がる平面Pであって、1つまたは複数の接触面に直交する平面Pに実質的に垂直である。
各スロットが前記平面Pに垂直に延在することが好ましく、かつ経済的である。
それにより、MEMS技術またはLIGA法などを使用して脱進機レバー1を容易に作製することができる。特に金属、プラスチック、ポリマー、または他のタイプのシートから脱進機レバー1を作製する他の方法に関しては、平面Pに垂直なスロットを製造することが好ましい。なぜなら、前記スロットは、ワイヤ電食、ワイヤ切断、レーザ、プラスチック射出成形、または同様の方法によって形成することができるからである。
また、脱進機レバー1は、より以前から用いられている材料、すなわち硬化していない「S15P」グレードの鉄鋼、鉄を含まない鋼「Ck75」、アルミニウム合金、または別の材料もしくは合金から作製することもできる。脱進機レバーが抜き出されるプレートを製造するための処置は特に重要であり、当業者によく知られている。プラスチック材料に関して、ポリオキシメチレンPOM「Hostaform」などのポリマーを使用することができる。
本発明による構成要素は、このタイプの材料でのレーザ技術、スルーエッチング、ワイヤ電食、ウォータージェット切断などによって作製することができる。
好ましい実施形態では、各スロットは、フォークノッチ2の周縁輪郭に開いており、すなわち、適切であれば、ホーンの内側に向かって、すなわちテンプローラのインパルスピンの側に、それぞれ内面7、8で開いているか、あるいはホーンの外側に向かって、すなわちインパルスピンとは反対の側に、それぞれ外面9、10で開いている。
第1の変形形態が図1に示されている。フォークノッチ2は、少なくとも1つのホーン、好ましくは各ホーンにスロット5、6を含み、スロット5、6は、脱進機レバーの平面に垂直に延在し、ホーンの内側に向かって開き、すなわちテンプローラのインパルスピンの側に内面7、8でフォークノッチ2に開いており、内面7、8と前記スロット5、6の間に延在する少なくとも1つの弾性リップ20、21を画定する。
第2の変形形態が図2に示されている。フォークノッチは、少なくとも1つのホーン、好ましくは各ホーンにスロットを含み、スロットは、脱進機レバーの平面に垂直に延在し、外側に向かって、すなわちテンプローラのインパルスピンと反対側に開いている。スロット5、6は、ホーンの外側に向かって外面9、10でフォークノッチ2の周縁輪郭に開き、前記外面9、10と前記スロット5、6の間に延在する少なくとも1つの弾性リップ20、21を画定する。また、この構成は、オーバーバンキングピンとの衝突の強度を減少させる。
この構成の特有の利点は、インパルスピンとホーンの頂部との間の衝撃の際に過大応力を制限し、また破損の危険、例えばテンプピボットの破損の危険も制限することである。
本発明の一変形形態では、この少なくとも1つのスロット5、6および/またはチャンバ30は、脱進機レバー1が広がる平面Pであって、1つまたは複数の接触面に直交する平面Pに平行にホーン3、4に形成された横方向表面に開いている。
図3に見られる第3の変形形態は、第1の実施形態と第2の実施形態の実施形態を組み合わせ、各ホーンにある1つのスロットが内側端面に開いており、1つのスロットが外側端面に開いている。各ホーン3、4が、内面7、8に開いているスロット5、6と、外面9、10に開いているスロット5A、6Aを含み、ホーン3、4の周縁と、内面7、8と、外面9、10と、スロット5、5A、6、6Aとの間に延在する複数の弾性リップ20、20A、20B、21、21A、21Bを画定する。
一変形形態では、少なくとも1つのスロット5、6が、ホーン3、4の外側に向けて外面9、10でフォークノッチ2の周縁輪郭に開いており、前記外面9、10と前記1つのスロット5、6の間に延在する少なくとも1つの前記弾性リップ20、21を画定する。
一変形形態では、少なくとも1つのスロット5、6が、ホーン3、4の内側に向けて内面7、8でフォークノッチ2の周縁輪郭に開いており、前記内面7、8と前記スロット5、6との間に延在する少なくとも1つの弾性リップ20、21を画定する。
別の変形形態では、各ホーン3、4が、内面7、8に開いているスロット5、6と、外面9、10に開いているスロット5A、6Aを含み、ホーン3、4の周縁と、前記内面7、8と、前記外面9、10と、前記スロット5、5A、6、6Aとの間に延在する複数の弾性リップ20、20A、20B、21、21A、21Bを画定する。
第4の実施形態が図6に示されており、弾性スロット5、6は、内側端面7、8または外側端面9、10で開いておらず、平面Pに平行に脱進機レバー1に形成された横方向面16、17の少なくとも1つのみに開いている。内部応力の対称性のために、スロットは両側の横方向面に開いていることが好ましい。
第5の変形形態が、図7および8に示される。これは、1つのホーンの内部に少なくとも1つのチャンバ30を含む。このチャンバ30は、開口を有さず、ホーン3、4の厚さ内部に完全に囲まれ、ホーン3、4のどの外面にも通じていない。好ましくは、このチャンバ30は、ホーンの端部が弾性挙動するように、内側端面7および外側端面9の側で、小さな断面の弾性リップ12、13となる外側領域によって画定される。好ましくは、同じ目的で、チャンバ30はまた、平面Pに平行に形成された脱進機レバー1の横方向表面16、17それぞれの側で、小さな断面の横方向領域14、15によって画定される。
有利には、本発明による可撓性脱進機レバーのフォークノッチ領域の構成は、衝突圧を大幅に減少させる。
図11は、図1の例示的実施形態における本発明による脱進機レバー1の可撓性フォークノッチと、テンプロールのインパルスピンとの協働の詳細を概略的に示す。長さLOは、スロット5の底部とインパルスピンの接触点との距離であり、スロット5の底部に取り付けられた弾性リップ20によって形成されるビームの長さに対応する。長さLO、脱進機レバーの全幅、弾性リップの幅、スロットの幅の比率がそれぞれ約10/8/2/1および15/8/2/1である2つの例示的実施形態では、同じ材料からなるがスロットまたはチャンバを有さない従来の脱進機レバーに比べて、衝突点、すなわちスロットの底部から距離LOでのヘルツ圧値が、それぞれ第1の場合には32%、第2の場合には38%減少される。
図12および13は、図12のグラフに関する本発明による図11の脱進機レバーと、図13のグラフに関する中実脱進機レバーとの間での、脱進機レバーの安定性の差を示し、どちらも、時間の経過と共に、所与の衝突に応答する脱進機レバーホーンの端部の隙間を示す。安定化は、本発明による脱進機レバーの場合、従来の脱進機レバーの約4分の1の時間で行われる。
図14〜図23は、本発明による専用の用途に関する脱進機レバーの様々な構成を非限定的に示す。
−図14:ロック解除およびインパルス
−図15:ロック解除およびインパルス
−図16:ロック解除およびインパルス、衝撃
−図17:ロック解除およびインパルス、衝撃、戻り止めピン
−図18:ロック解除およびインパルス、衝撃、戻り止めピン
−図19:ロック解除およびインパルス、衝撃、戻り止めピン、動かされる質量の制限
−図20:ロック解除およびインパルス、衝撃、戻り止めピン
−図21:ロック解除およびインパルス、衝撃、戻り止めピン
−図22:ロック解除およびインパルス、衝撃、戻り止めピン、および安全機構
−図23:ロック解除およびインパルス、衝撃、戻り止めピン
また、同じ脱進機レバーの2つのホーンを異なる様式で備えることも可能である。
したがって、MEMS技術またはLIGA法などを使用して、マクロ機械加工可能な材料で、特に第5の実施形態に従って脱進機レバー1を作製することができ、特に簡単に作製することができる。好ましくは、脱進機レバー1は、LIGA法を使用してマイクロ機械加工可能な材料で作製される。
すなわち、このマイクロ機械加工可能な材料の選択は、非常に微細なスロットまたはチャンバを正確に作製できるようにし、より従来の鋼または合金ではより頻繁に生じる材料の局所欠陥、事前亀裂、さらには局所的な内部過大応力が発生する懸念がない。スロットまたはチャンバの最小寸法の非常に小さなサイズは、弾性リップの振動振幅を制限し、不可逆変形を防止し、リップの破損を回避する。
当然、別の材料、すなわち鋼または合金で、有利には前記構成要素の表面上に堆積された層を用いて、あるいは構成要素の熱処理および/または表面処理を使用して、本発明による弾性リップを有する構成要素を作製することもできる。
一変形形態では、スロットまたはチャンバは、空気または真空を充填されず、基本材料とは異なる特性を有する別の材料、例えば接着剤、またはトリートメント、または約5〜10ミクロンの厚い可撓性表面コーティングを充填される。上記のような他の材料は、特定の弾性挙動を適合させることができる特定の弾性特性を有することがあり、減衰作用および耐摩耗作用に寄与する。中実構成要素を有することは、時計ムーブメントの摩耗による屑がスロット内に蓄積するのを防止し、これはまた、開口を一切有さないチャンバを使用する製造の利点でもある。
同様に、スロットまたはチャンバ内に変形可能なプラスチックを挿入することもできる。
各実施形態での1つのスロットまたは1つのチャンバのみを図示したが、当然、複数のスロットおよび/またはチャンバを並置し、上述した本発明の様々な非限定の実施形態を組み合わせることもできることは明らかである。
例えば、実質的に平行な複数の山形のスロットまたはチャンバは、非常に小さいサイズであり、とりわけそれらの最大寸法での広がりが小さい場合でさえ、ホーンに十分な可撓性を与える。
したがって、脱進機レバーホーン全体が、少なくとも1つのそのようなスロットまたはチャンバによって可撓性にされて、摩耗を減少し、テンプとの接触領域を弾性にする。
当然、好ましくは平面Pに直交する中心平面P’に対して対称的なホーンの一方に当てはまることすべてが、他方のホーンにも当てはまる。
1つの特定の実施形態は、シリコンまたはシリコン化合物からなる脱進機レバー1を用いて作製される。
また、本発明は、このタイプの少なくとも1つの脱進機レバーを含む脱進機機構に関する。
また、本発明は、少なくとも1つのそのような脱進機レバー、および/または脱進機機構、および/またはこの方法に従って作製または改良された少なくとも1つの構成要素を含む時計に関する。
当然、本発明は、説明した例に限定されず、当業者に明らかな様々な変形形態および変更形態が可能である。
1 脱進機レバー
2 フォークノッチ
3 ホーン
4 ホーン
5 スロット
6 スロット
7 内面
8 内面
9 外面
10 外面
14 横方向区域
15 横方向区域
16 横方向面
17 横方向面
20 弾性リップ
21 弾性リップ
30 チャンバ

Claims (14)

  1. 時計ムーブメントの脱進機機構用の脱進機レバー(1)であって、ノッチ(2)を画定する少なくとも1つのフォークを含み、前記ノッチ(2)が、テンプと協働するように構成されたホーン(3;4)を含む脱進機レバー(1)において、前記ノッチ(2)が、前記ホーン(3;4)の少なくとも1つにスロット(5;6)および/またはチャンバ(3
    0)を含み、接触面と前記スロット(5;6)またはチャンバ(30)との間に延在する少なくとも1つの弾性リップ(20;21)を画定し、前記スロット(5;6)またはチャンバ(30)が、対応するホーンに弾性を与えるように構成され、前記ホーンが、衝突エネルギーの一部を吸収し、次いで前記エネルギーを前記衝突後に戻すことによって、各インパルス中の衝撃を和らげ、
    前記少なくとも1つのホーン(3、4)が、端部接触領域に形成された少なくとも1つの接触面での間断接触中にインパルスまたは打撃機能を行うこと
    を特徴とする、脱進機レバー(1)。
  2. 前記少なくとも1つのホーン(3、4)が、前記少なくとも1つの接触面に近接して作製された少なくとも1つの前記スロット(5;6)および/またはチャンバ(30)によって可撓性であり、前記接触面と前記少なくとも1つのスロット(5;6)および/またはチャンバ(30)の間に延在する少なくとも1つの弾性リップ(20;21)を画定することを特徴とする、請求項1に記載の脱進機レバー(1)。
  3. 前記少なくとも1つの弾性リップ(20、21)が、その外側接触面の1つに、少なくとも1つの前記接触面を含むことを特徴とする、請求項2に記載の脱進機レバー(1)。
  4. 前記少なくとも1つの弾性リップ(20;21)が、前記接触面と、前記少なくとも1つのスロット(5;6)および/またはチャンバ(30)と、前記ホーン(3、4)の少なくとも1つの他の周縁面との間に延在することを特徴とする、請求項2または3のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
  5. 前記少なくとも1つのスロット(5;6)および/またはチャンバ(30)が、前記脱進機レバー(1)が広がる平面(P)であって、1つまたは複数の前記接触面に直交する平面(P)に実質的に垂直であることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
  6. 前記少なくとも1つのスロット(5;6)および/またはチャンバ(30)が、前記脱進機レバー(1)が広がる平面(P)であって、1つまたは複数の前記接触面に直交する平面(P)に平行に前記ホーン(3、4)に形成された横方向表面に開いていることを特徴とする、請求項2から5のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
  7. 前記弾性リップ(20、21)の幅(E2)が、前記弾性リップ(20、21)の長さ(L2)の4分の1未満であり、30μm以下である、請求項2から6のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
  8. 少なくとも1つの前記スロット(5、6)を含み、前記スロット(5、6)が、前記ホーン(3、4)の外側に向かって外面(9;10)で前記フォークノッチ(2)の周縁輪郭に開いており、前記外面(9;10)と前記少なくとも1つのスロット(5;6)の間に延在する少なくとも1つの前記弾性リップ(20;21)を画定することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
  9. 少なくとも1つの前記スロット(5、6)を含み、前記スロット(5、6)が、前記ホーン(3、4)の内側に向かって内面(7;8)で前記フォークノッチ(2)の周縁輪郭に開いており、前記内面(7;8)と前記スロット(5;6)の間に延在する少なくとも1つの前記弾性リップ(20;21)を画定することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
  10. 各前記ホーン(3;4)が、内面(7;8)で開いているスロット(5;6)と、外面(9;10)で開いているスロット(5A;6A)とを含み、前記スロットが、前記ホーン(3;4)の周縁と、前記内面(7;8)と、前記外面(9;10)と、前記スロット(5;5A;6;6A)との間に延在する複数の弾性リップ(20;20A;20B;21;21A;21B)を画定することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
  11. 少なくとも1つの前記スロット(5;6)を含み、前記スロット(5;6)が、内側端面(7;8)または外側端面(9;10)で開いておらず、前記平面(P)に平行に前記脱進機レバー(1)に形成された横方向面(16;17)の少なくとも1つにのみ開いていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
  12. 前記ホーン(3、4)の内部に設けられ、前記ホーン(3、4)のどの外面にも通じていない前記少なくとも1つのチャンバ(30)を含むことを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
  13. 1つの前記ホーン(3;4)の内部に少なくとも1つの前記チャンバ(30)を含み、
    前記チャンバ(30)が、内面(7;8)および外面(9;10)の側で、小さな断面の弾性リップ(12;13)によって画定され、それにより前記ホーン(3;4)の端部が弾性挙動を有し、また、前記平面(P)に平行に前記脱進機レバー(1)に形成された横方向面(16;17)それぞれの側で、小さな断面の横方向区域(14;15)によって画定されることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
  14. マイクロ機械加工可能な材料で作製したことを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の脱進機レバー(1)。
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